特表-18146952IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2018年8月16日
【発行日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】入力装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/00 20060101AFI20191129BHJP
   H01H 25/04 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   H01H13/00 C
   H01H13/00 B
   H01H25/04 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
【出願番号】特願2018-566788(P2018-566788)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年12月20日
(31)【優先権主張番号】特願2017-24067(P2017-24067)
(32)【優先日】2017年2月13日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2017-109736(P2017-109736)
(32)【優先日】2017年6月2日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100115554
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 幸一
(72)【発明者】
【氏名】中江 竜
(72)【発明者】
【氏名】松本 賢一
(72)【発明者】
【氏名】矢野 康治郎
【テーマコード(参考)】
5G031
5G206
【Fターム(参考)】
5G031AS36J
5G031AS36K
5G031CS01N
5G031CS04J
5G031HS11
5G031HU02
5G031KS07
5G031KS08
5G031KS56
5G206AS36H
5G206AS36J
5G206AS36K
5G206AS45H
5G206CS04H
5G206CS04J
5G206CS11H
5G206DS01H
5G206DS01J
5G206GS03
5G206KS07
5G206KS08
5G206KS56
5G206QS15
5G206RS04
5G206RS24
(57)【要約】
本開示の入力装置(100)は、弾性体(12)と、前記弾性体(12)の第1の端部に配置され、前記第1の端部から前記弾性体(12)の第2の端部に向かう方向である第1の方向に向かって前記弾性体(12)を押圧することができる押圧部(11)と、前記弾性体(12)の前記第2の端部に配置され、前記押圧部(11)からの押圧力を、前記弾性体(12)を介して検出する圧力センサ(20)と、を有する。そして、前記弾性体(12)は、前記押圧部(11)と前記圧力センサ(20)との間に位置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性体と、
前記弾性体の第1の端部に配置され、前記第1の端部から前記弾性体の第2の端部に向かう方向である第1の方向に向かって前記弾性体を押圧することができる押圧部と、
前記弾性体の前記第2の端部に配置され、前記押圧部からの押圧力を前記弾性体を介して検出する圧力センサと、
を備え、
前記弾性体は、前記押圧部と前記圧力センサとの間に位置する入力装置。
【請求項2】
前記弾性体と前記押圧部とが一体に形成されている、
請求項1記載の入力装置。
【請求項3】
前記弾性体の前記第1の端部が前記押圧部である、
請求項2記載の入力装置。
【請求項4】
前記弾性体は第1の面と前記第1の面より広い第2の面とを有する錐台形状であり、
前記第1の面に前記押圧部が配置され、
前記第2の面に前記圧力センサが配置される、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項5】
前記圧力センサが形成される、シートまたは筐体を更に備えた、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、各種電子機器への入力に用いる入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下、従来の入力装置について説明する。従来の入力装置は、圧力センサと、弾性体とを有している。圧力センサは、弾性体内部に配置されている。そして、入力者は、たとえば、捻ったり、引っ張ったりすることで、弾性体を弾性変形させる。そして、圧力センサは、弾性体の弾性変形を検出し、弾性変形に応じた信号を出力する。このようにして、従来の入力装置は、圧力センサの検出結果に応じて入力信号を出力する。
【0003】
なお、本開示に関連する先行技術文献情報としては、たとえば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−004129号公報
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、従来の入力装置は、弾性体内の複雑な力学的変動を圧力センサによって検出している。よって、従来の入力装置は、誤検出などが発生し、入力者の意図せぬ出力を行ってしまうことがあった。つまり、従来の入力装置は、操作者の誤入力が発生し易く、操作に不慣れな人にとっては、正しく入力することが困難であった。
【0006】
本開示の入力装置は、弾性体と、前記弾性体の第1の端部に配置され、前記第1の端部から前記弾性体の第2の端部に向かう方向である第1の方向に向かって前記弾性体を押圧することができる押圧部と、前記弾性体の前記第2の端部に配置され、第2の前記押圧部からの押圧力を、前記弾性体を介して検出する圧力センサと、を有する。そして、前記弾性体は、前記押圧部と前記圧力センサとの間に位置する。
【0007】
本開示の入力装置によれば、圧力センサは、弾性体を挟んで押圧部の反対側に配置されている。そのため、操作者は、押圧部を押圧することによって入力装置に入力できる。よって、本開示の入力装置は、簡単な操作で入力を検出できる。なお、『簡単な操作』としては、「押圧する」の他に、「倒す」、「引く」などがある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1入力装置の展開斜視図
図2】実施の形態1における入力装置の斜視図
図3A】実施の形態2における入力装置の斜視図
図3B】実施の形態2における入力装置の筐体の断面図
図4】第1の変形例における入力装置の斜視図
図5】第1の変形例における入力装置の断面図
図6】第2の変形例における入力装置の斜視図
図7】第2の変形例における入力装置の断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施の形態における入力装置について説明する。なお、本開示では、「上」、「下」、「上面」、「下面」等の方向を示す用語を用いて説明するが、これらは相対的な位置関係を示しているだけであり、それに限定されるものではない。
【0010】
(実施の形態1)
図1図2を参照して、入力装置100について説明する。図1は、入力装置100の展開斜視図である。図2は、入力装置100の斜視図である。
【0011】
[入力装置100の構成]
入力装置100は、入力部10と圧力センサ20とを有している。入力部10は、押圧部11と弾性体12とを有している。そして、押圧部11は、弾性体12を押圧できるように圧力センサ20の上に配置されている。
【0012】
圧力センサ20は、弾性体12を挟んで押圧部11の反対側に位置する。言い換えれば、弾性体12は、圧力センサ20と押圧部11とで挟まれている。
【0013】
[入力装置100の動作]
以上のように構成された入力装置100の動作について説明する。押圧部11が入力者(図示せず)によって第1の方向(図2に示す)に押圧されると、入力者による押圧力は弾性体12へと伝わる。そして、弾性体12は、押圧力によって弾性変形する。弾性変形した押圧部11は元の形状に戻ろうとするので、弾性体12では復元力が発生する。しかしながら、弾性体12が押圧されている状態において、押圧力は復元力よりも強い。そのため、弾性体12は、下面で圧力センサ20を押圧する。
【0014】
圧力センサ20は、電気的抵抗や静電容量などの変化によって、弾性体12からの押圧力を検出する。そして、入力装置100は、圧力センサ20における検出結果に基づいて、有線または無線で外部に信号を出力する。他の例として、入力装置100は、圧力センサ20における検出結果に基づいて、音、光、または振動などを発しても良い。更には、入力装置100は、発した音、光、または振動などを変化させても良い。
【0015】
入力装置100は、上述したように動作するため、圧力センサ20によって検出される圧力の力は、弾性体12の押圧部11が配置されている弾性体12の上面(第1の端部)から弾性体12の下面(第2の端部)に向かう力となる。つまり、本実施の形態では、弾性体12が押圧される方向は、図2に示す第1の方向であり、圧力センサ20が検出する圧力の向きは、第1の方向となる。
【0016】
圧力センサ20は、弾性体12を介して弾性体12の下面(第2の端部)から力成分を検出できる。そのため、入力装置100は、押すだけの簡単な動作で入力できる。また、入力装置100に入力するために、入力者は弾性体12を「捻る」などの複雑な動作をしなくても良い。また、本実施の形態の入力装置100では、「引っ張る」動作も必要としない。そのため、入力装置100では、耐久性を向上させることができる。また、押圧部11と圧力センサ20との間には、弾性体12が配置されているため、入力者は、固い力覚の圧力センサ20を直接、押圧しなくてもよい。そのため、入力者が入力装置100に入力する力を軽減できる。
【0017】
なお、押圧部11と弾性体12とは、一体として形成されてもよいし、または、別体として形成されてもよい。たとえば、押圧部11と弾性体12とが、一体として形成されている場合、弾性体12の押圧面、または押圧突起などの弾性体12の端部が、押圧部11に相当する。押圧部11および弾性体12を一体として形成することにより、入力者は、弾性体12の感触を感じながら入力できる。
【0018】
なお、押圧部11が、機械的機構、バネ、または金属板などを介して弾性体12を押圧できるように、押圧部11と弾性体12とが別体で形成されていてもよい。この場合、機械的機構、バネ、および金属板は、押圧部11の一部としてもよい。
【0019】
押圧部11は、機械的機構、バネ、または金属板などを有していてもよい。これにより、入力者が誤った位置を押圧することを抑制でき、入力装置100はより確実に動作できる。
【0020】
[入力装置100の構成の詳細]
以下、弾性体12からみて押圧部11側を上方、圧力センサ20側を下方として入力装置100について、より詳細に説明する。
【0021】
入力装置100は、押圧部11と弾性体12とを有する入力部10と、弾性体12を介して押圧部11と反対側に配置された圧力センサ20と、圧力センサ20を固定したベース板30を有している。
【0022】
なお、ベース板30は上面が平坦であっても良いし、凹部を有していてもよい。ベース板30が上面に凹部を有する場合、ベース板30の凹部にシート21が配置される。
【0023】
入力部10は、圧力センサ20にネジで固定されたり、圧力センサ20に機械的に保持されたり、圧力センサ20に接着や固着されることにより、圧力センサ20の上に配置されている。
【0024】
なお、押圧部11と弾性体12とは、一体に形成されていてもよい。つまり、押圧部11と弾性体12とが一体に形成されている場合、弾性体12の押圧面(端部)が押圧部11となる。
【0025】
また、押圧部11の形状は特に限定されない。たとえば、押圧部11は、突起状であってもよく、複数の面を有する形状であってもよい。
【0026】
弾性体12は、たとえば、熱硬化性のゴムであるエラストマーで形成される。エラストマーは非常に柔軟性に富んでいる。たとえば、より具体的には、エラストマーは、シリコンを含む材料をRIM(Reaction Injection Molding)で成形することにより、所定の形状に形成できる。
【0027】
そして、弾性体12は、錐台形状に形成されている。なお、弾性体12は、不透明であっても、透明であってもよい。また、弾性体12の形状は、たとえば、円錐・三角錐・四角錐などの錐体状であってもよい。また、弾性体12の形状は、たとえば、円柱・三角柱・四角柱などの柱体状であってもよい。また、たとえば、弾性体12の形状は、四面体や八面体のような多面体であってもよい。
【0028】
このように、弾性体12は、様々な形状に成形される。特に、弾性体12は、円錐台や三角錐台や四角錐台などのような錐台形状であることが好ましい。つまり、弾性体12の形状は、上面(第1の面)より下面(第2の面)の方が広くなるように形成されていると好ましい。そして、弾性体12は、上方から下方にかけて末広がりになるように配置されているとより好ましい。弾性体12は、上方から下方にかけて末広がりになるように配置されることにより、押圧部11に加えられる押圧力を圧力センサ20の導電部22に均一に広げて伝えることができ、圧力センサ20に加わる力を緩和できる。
【0029】
圧力センサ20は、絶縁性のシート21と、導電部22と、誘電部23と、電極部24と、ベースシート25とを有している。
【0030】
絶縁性のシート21は、たとえば絶縁性の高分子材料をフィルム状に加工した一枚のシートで形成されている。シート21の下方には、導電部22が配置されている。
【0031】
導電部22は、4つのピラー構造体22aと、ピラー電極22bとを有している。4つのピラー構造体22aのそれぞれは、対応するピラー電極22bと電気的に接続されている。ピラー構造体22aは、多数の突起が形成された面を有するシート状である。そして、ピラー構造体22aは、突起が下方に向くように配置されている。言い換えれば、ピラー構造体22aが、たとえば、平滑な表面と突起の形成された裏面とを有しているならば、ピラー構造体22aは、突起の形成された面を下方に、平滑な面を上方に向けて配置される。なお、ピラー構造体22aは、表面と裏面ともに突起の形成された面を形成してもよい。ピラー電極22bは、ピラー構造体22aの上方の面と電気的に接続されている。ピラー電極22bは、たとえば導電性の金属材料を蒸着やスパッタリングなどによってピラー構造体22aに形成されている。
【0032】
導電部22の下方には誘電部23が配置されている。すなわち、導電部22は、シート21と誘電部23とによって挟まれている。誘電部23は、たとえばポリイミド(PI)などの誘電性材料で形成されたフィルムである。
【0033】
誘電部23の下方には、電極部24が配置されている。電極部24は、1つの入力電極24aと4つの出力電極24cと、5つの引き回し電極24bとを有している。1つの入力電極24aおよび4つの出力電極24cのそれぞれは、5つの引き回し電極24bのうち対応する引き回し電極24bと電気的に接続されている。
【0034】
入力電極24aおよび出力電極24cで構成される検出電極は、たとえば、金、銀、銅などによって形成されている。また、引き回し電極24bも、金、銀、銅などによって形成されている。入力電極24aおよび出力電極24cは、弾性体12の下方に配置されている。
【0035】
4つの出力電極24cは、円錐台状の弾性体12の底面の中心を通る第1の直線と、円錐台状の弾性体12の底面の中心を通り第1の直線と垂直に交わる第2の直線とで切り分けて形成される4つの区画に、それぞれ1つずつ等間隔に配置されている。
【0036】
そして、それぞれの出力電極24cは、誘電部23を介して、対応するピラー電極22bに対向するように配置されている。電極部24は、ベースシート25の上に形成されている。
【0037】
ベースシート25は、ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成されたフィルムである。ベースシート25の表面には電極部24がスクリーン印刷またはスッパッタリングによって形成されている。そして、ベースシート25は、誘電部23の下方に配置され、電極部24が形成された表面を上方に向けてベース板30の上に配置されている。電極部24は、ベースシート25と誘電部23とに挟まれて配置されている。
【0038】
シート21、導電部22、誘電部23、電極部24、ベースシート25を有する圧力センサ20は、ベース板30に固定されている。
【0039】
なお、本実施の形態では、1枚のシート21で説明したが、4つのピラー構造体22aのそれぞれに、独立したシート21が形成されていてもよい。つまり、ピラー構造体22aの上方に4枚のシート21が配置され、ピラー構造体22aのそれぞれの上方に、4つのシート21のうち対応するシート21が配置されていてもよい。
【0040】
また、誘電部23についてもシート21と同様に、4つのピラー構造体22aの下方に4つの誘電部23が配置され、ピラー構造体22aのそれぞれの下方に、独立した誘電部23が構成されてもよい。すなわち、ピラー構造体22aの各々の下方に、対応する誘電部23が配置されていてもよい。
【0041】
ベース板30は、たとえばアクリル樹脂で形成されている。ベース板30は、圧力センサ20の下方に配置されている。ベース板30と圧力センサ20とは、たとえば接着剤などによって接着されている。
【0042】
[入力装置100の動作の詳細]
以上のように構成された入力装置100は、押圧部11が押圧されることにより、次のように動作する。
【0043】
押圧部11が押圧されると、押圧力が弾性体12を介してシート21へと伝わる。そして、シート21は、撓みを生じる。シート21の撓みは、導電部22を弾性的に変形させる。すなわち、シート21を介して、導電部22は押圧される。
【0044】
導電部22のピラー電極22bは、たとえば、電池などの電源と電気的に接続されており、ピラー構造体22aには電圧が印加されている。引き回し電極24bは、電源と電気的に接続されている。その結果、ピラー構造体22aには電圧が印加される。
【0045】
導電部22と電極部24との間には誘電部23が配置されている。その結果、導電部22と電極部24との間には静電容量が蓄えられる。この静電容量は、導電部22に押圧力が加えられることにより変化する。そして、この静電容量は、押圧力に対して、たとえば比例的・指数的・階段的などの関係をもって変化する。
【0046】
この静電容量の変化は、たとえばコンパレータなどの比較器と接続されているマイクロコントロールユニットなどの制御部によって検出される。静電容量の変化を検出することにより、加えられた押圧力を求めることができる。なお、この場合、押圧力と静電容量との関係は、判定部に表として記録されていてもよいし、または、計算式として記録されていてもよい。
【0047】
電極部24が形成されているベースシート25は、ベース板30に固定されている。ベース板30は、撓みにくい程度の剛性を有する硬い板のため、加えられた押圧力は、弾性体12と圧力センサ20との間で緩和されにくい。よって、この構成により、圧力センサ20はより精度良く押圧力を検出できる。
【0048】
そのため、たとえばマイクロコントロールユニットなどにより、誘電部23と4つの電極部24との間の静電容量の分布をみることで、圧力の分布を入力装置100は出力できる。入力装置100の出力は、音や光や振動などであってもよい。また、入力装置100は、無線または有線によって外部に出力してもよい。
【0049】
これにより、入力装置100は、x軸と、x軸に直交するy軸と、x軸とy軸のなすx−y平面に直交するz軸との3軸に対して入力できる。そのため、入力者は、押圧部11を、たとえば、前後左右に倒したり、押圧したり、引っ張ったりするなどの簡単な動作により入力を行うことができる。
【0050】
なお、入力者の押圧動作のみを対象とする行う場合は、本実施の形態のように圧力センサ20が4つの検出電極を有する必要はない。たとえば、入力部10の弾性体12の下方に1つの検出電極を有する圧力センサ20を配置するように構成してもよい。このように圧力センサ20が検出電極を1つだけ有する場合でも、圧力センサ20は、押圧力を検出できる。
【0051】
なお、本開示においては、入力電極24aと1つの出力電極24cを1組として、1つの検出電極として説明している。
【0052】
また、入力装置100は、柔軟性に富んでいる弾性体12を介して圧力センサ20を押圧する構成であるため、圧力センサ20に直接、力を加えたり、圧力センサ20を硬い材質の物質で押圧したりする場合に比べて、圧力センサ20の検出できる圧力幅を広げることができる。すなわち、圧力センサ20の圧力の検出範囲は広い。
【0053】
また、入力装置100はセンサとして用いることができる。
【0054】
たとえば、入力部10の上方にセンシングしたい対象を配置する。センシングしたい対象の動作に応じて、たとえば、弾性体12が振動したり、または、弾性体12の重心が移動したりする。この変化を、たとえば4つの検出電極によって検出することにより、検出対象の傾き・振動・重量のモニタリングを行える。さらに、入力装置100が、バランス装置と有線または無線によって接続されているならば、入力装置100は、検出結果をバランス装置に入力することで、検出対象のバランス調整を行える。
【0055】
また、入力装置100が、引っ張る動作も入力可能とする場合は、弾性体12を、圧力センサ20を押圧している状態で配置させると良い。このような配置の一例としては、次のような構成がある。
【0056】
図4に示すように、筐体240によって弾性体212aを圧力センサ(図示せず)に押し合えて保持する配置などがある。これにより入力装置200は、押圧の反対の動作である引っ張る動作(圧力センサ20にとって減圧となる動作)も精度よく検出できる。なお、図4に示す入力装置200の構成の詳細については第1の変形例として後述する。
【0057】
(実施の形態2)
次に実施の形態2の入力装置101について、図3Aおよび図3Bを参照しながら説明する。図3Aは実施の形態2における入力装置101の斜視図である。図3Bは、実施の形態2の入力装置101の筐体40の断面図である。なお、図3Bは、図3Aに示すX−X線における筐体40の断面図である。
【0058】
図2を参照しながら説明した入力装置100と、図3Aおよび図3Bに示す入力装置101とで異なる点は、ベース板30を筐体40とした点と、筐体40の内部に発光ダイオード50を配置している点である。発光ダイオード50は、制御部(図示せず)を介して電極部24に接続されている。なお、他の構成については、図1および図2を参照しながら説明した実施の形態1と同様であるので、同様の構成には同一の符号を付して、ここでは詳細な説明は省略する。
【0059】
筐体40は、たとえばアクリル樹脂などの樹脂材料、または、ガラスなどの無機材料などで成形されている。そして、筐体40の上には、入力装置100と同様に、入力部10と圧力センサ20が配置されている。
【0060】
筐体40は、四隅に圧力センサ20を固定する4つの固定部41を有している。圧力センサ20は、ベースシート25の四隅とシート21の四隅に、固定部と対応するように孔が形成される。そして、固定部41は、上方に凸になっており、圧力センサ20の孔を貫通することで、圧力センサ20を固定している。
【0061】
図3Bに示すように、筐体40は、圧力センサ20の電極部24に沿って上方に凸となっている凸部40aを有している。筐体40は、凸部40aにより、下面40bと凸部40aとの高低差を有する。筐体40は下面40bと凸部40aとにより形成される凹部を有している。そして、この凹部に圧力センサ20は配置されている。下面40bは、電極部24の中央部に対応する位置に、凹部と筐体40の内部とを繋ぐ貫通孔42を有する。そして、筐体40は下面40bの下方に空間を有する。そして、この空間の中の貫通孔42に対向する位置に発光ダイオード50が配置されている。発光ダイオード50の光は、貫通孔42に向かって発光する。発光面を貫通孔42に向けて発光ダイオードは筐体40の空間に配置されている。そして、発光ダイオード50は、圧力センサ20で検出する圧力に応じて、たとえば、光に強弱をつけたり、または、光の色を変えたりすることができる。発光ダイオード50は、赤・緑・青の三色を点灯してもよい。発光ダイオード50は、赤・緑・青の三色を混合して3色以上の光色を点灯してもよい。発光ダイオード50は、一色の光だけを点灯してもよい。
【0062】
以上のように構成された入力装置101の動作について説明する。
【0063】
入力装置101は、入力部10に押圧された押圧力を圧力センサ20によって検出する。そして、制御部は、圧力センサ20が検出した圧力の強弱を判定する。制御部は、判定結果に基づき、発光ダイオード50へ制御信号を出力する。発光ダイオード50は、制御信号に基づいて、光に強弱をつけたり、または、光の色を変えたりすることができる。
【0064】
ここで、光の強弱のつけ方と、光の色の変え方の一例について説明する。光に強弱をつける場合、たとえば、赤色に発光する発光ダイオード50を、入力部10に加えられた押圧力に応じて連続的または断続的に明るく点灯させる。光の色を変える場合、たとえば、圧力の加えられていない状態で白色に発光する発光ダイオード50を、入力部10に加えられた押圧力に応じて連続的または断続的に青色や緑色や赤色などの色に変化しながら点灯させる。
【0065】
そして、発光ダイオード50からの光は、透明な筐体40を光らせたり、または、圧力センサ20を透過して入力部10を光らせたりしても良い。
【0066】
入力装置101は、以上のように動作するため、入力者に対して直接的な入力と、直接的な変化を与えられる。つまり、本実施の形態では、入力者は視覚から状況を判断することができる。そのため、たとえば、ゲームやバーチャルリアリティなどのエンターテーメント機器に入力装置101を用いた場合、エンターテーメント機器は、3次元操作を可能にしながら、かつ、入力者に対して、操作内容に応じた光による刺激をフィードバックできる。これにより、入力者は、よりリアリティを感じながら入力できる。
【0067】
(第1の変形例)
次に、図4図5とを参照しながら上述した入力装置100(または入力装置101)の応用例を第1の変形例として説明する。図4および図5に示す入力装置200は、第1の入力部210と、第2の入力部220と、筐体240とを有する。
【0068】
第1の入力部210は、弾性体212aと、鉤部211と、第1の圧力センサ部(図示せず)を有している。なお、第1の圧力センサ部は、たとえば上述した実施の形態の圧力センサ20(図1などを参照)と同様の構成である。また、弾性体212aは、上述した実施の形態と同様にエラストマーで形成されている。鉤部211は、弾性体212aと機械的に結合している。鉤部211は、たとえば、プラスチック材料や金属材料などを鉤状に形成したものである。第1の圧力センサ部は、弾性体212aの圧力分布を検出できるように、たとえば、弾性体212aの下方に配置されている。つまり、第1の入力部210は、3軸(x軸、y軸、z軸)に入力可能に構成されている。
【0069】
第2の入力部220は、弾性体212bと、第2の圧力センサ部(図示せず)とを有している。なお、第2の圧力センサ部は、たとえば上述した実施の形態の圧力センサ20(図1などを参照)と同様の構成であるのでここでは説明を省略する。また、弾性体212bは、上述した実施の形態と同様にエラストマーで形成されている。そして、第2の圧力センサ部は、弾性体212bの圧力分布を検出できるように、たとえば、弾性体212bの下方に配置されている。
【0070】
筐体240は、第1の圧力センサ部に弾性体212aを押し当てるように弾性体212aを保持している。筐体240は、たとえば、プラスチック材料や、金属材料などによって形成されている。また、筐体240内には、第1の圧力センサ部および第2の圧力センサ部に電気的に接続される制御部が配置されている。更に、筐体240内には、制御部と電気的に接続される通信部などが配置されている。
【0071】
入力装置200は、鉤部211を引っ張ることができるように構成されている。また、鉤部211が引っ張られていない状態では、第1の圧力センサ部は、弾性体212aに押しあてられている。つまり、操作者が何もしていない状態(押圧または引っ張られる前の状態)において、第1の圧力センサ部は所定の圧力を検出している。この構成により第1の入力部210は、押圧する動作、および、鉤部211を引っ張る動作のいずれの方法でも入力できる。
【0072】
また、入力装置200は、第2の入力部220を有している。本実施の形態の入力装置200は、2つの入力部を有するため、第1の入力部210と第2の入力部220とを用いた複合的な入力が可能である。また、第1の入力部210および第2の入力部220に、別々の操作の割り振りを行える。
【0073】
また、入力装置200の筐体240は、手の形状に合うように細長く形成されているので、片手で操作し易い。操作者は、たとえば、第2の入力部220を握ることで、入力装置200に入力できる。また、操作者は、たとえば、第1の入力部210を傾倒、押圧、または、引っ張ることで、入力装置200に入力できる。
【0074】
なお、第1の圧力センサ部および第2の圧力センサ部は、実施の形態1のような圧力センサ20で構成してもよい。また、弾性体212aに対する第1の圧力センサ部の位置と、弾性体212bに対する第2の圧力センサ部の位置とは、実施の形態1と同様に構成してもよい。
【0075】
また、第1の圧力センサ部によって圧力を検出できる程度の質量を弾性体212aが有している場合は、筐体240は、第1の圧力センサ部に弾性体212aを押し当てなくてもよい。
【0076】
(第2の変形例)
次に、図6図7とを参照しながら次に、上述した入力装置100(または入力装置101)の応用例を第2の変形例として説明する。入力装置300は、第1の入力部310と、第2の入力部320と、筐体340とを有する。入力装置300は、第1の入力部310と第2の入力部320の双方ともが3軸入力可能に構成されている。
【0077】
第1の入力部310は、弾性体312aと、第1の圧力センサ部(図示せず)を有している。なお、第1の圧力センサ部は、たとえば上述した実施の形態の圧力センサ20(図1などを参照)と同様の構成である。また、弾性体312aは、上述した実施の形態と同様にエラストマーで形成されている。第1の圧力センサ部は、たとえば、弾性体312aの下方に配置するなど弾性体312aの圧力分布を検出できるように配置されている。
【0078】
第2の入力部320は、弾性体312bと、第2の圧力センサ部(図示せず)とを有している。第2の圧力センサ部も第1の圧力センサ部と同様に、たとえば上述した実施の形態の圧力センサ20(図1などを参照)と同様の構成である。また、弾性体312bについても弾性体312aと同様に、エラストマーで形成されている。第2の圧力センサ部は、たとえば、弾性体312bの下方に配置するなど弾性体312bの圧力分布を検出できるように配置されている。
【0079】
筐体340は、第1の入力部310と第2の入力部320とを保持している。筐体340は、たとえば、プラスチック材料や、金属材料などによって形成されている。また、筐体340内には、第1の圧力センサ部や第2の圧力センサ部と電気的に接続された制御部や、制御部と電気的に接続された通信部などが配置されている。
【0080】
入力装置300は、第1の入力部310と第2の入力部320とのそれぞれが3軸入力できる。そのため、入力装置300は、たとえば、第1の入力部310によって移動体を操作し、第2の入力部320によって移動体に配置されたカメラなどを操作できる。ここで、移動体とは、たとえばラジコンカーや、ドローンなどである。
【0081】
なお、弾性体312aや弾性体312bに図4に示すような鉤部211を設けてもよい。また、弾性体312aは、第1の圧力センサ部に押し当てられていてもよい。また、弾性体312bは、第2の圧力センサ部に押し当てられていてもよい。
【0082】
以上の説明の通り、1つの筐体に対して2以上の入力装置を配置してもよい。
【0083】
なお、実施の形態1の入力装置100では、固着によりベース板30に圧力センサ20を固定していたが、実施の形態2と同様に、固定部41(図3A参照)により固定してもよい。
【0084】
逆に、実施の形態2の入力装置101では、固定部41により筐体40に圧力センサ20を固定していたが、実施の形態1と同様に、固着により固定してもよい。
【0085】
(まとめ)
本開示の入力装置は、弾性体12と、押圧部11と、圧力センサ20とを有する。そして、押圧部11は、弾性体12の一方の端部に配置され、一方の端部から他方の端部に向かう第1の方向に向かって弾性体12を押圧する。圧力センサ20は、弾性体12の他方の端部に配置され、押圧部11からの押圧力を、弾性体12を介して検出する。そして、弾性体12は、押圧部11と圧力センサ20との間に位置する。
【0086】
本開示の入力装置は、弾性体12と押圧部11とが一体に形成されていてもよい。この時、弾性体12の一方の端部が押圧部11となっていてもよい。
【0087】
本開示の入力装置においては、弾性体12は第1の面と第1の面より広い第2の面とを有する錐台形状であってもよい。そして、第1の面には押圧部11が配置され、第2の面に圧力センサ20が配置される。
【0088】
さらに、本開示の入力装置は、圧力センサ20が形成される、シート21または筐体40などを更に有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本開示にかかる入力装置は、直感的な入力を行えるという効果を有し、各種電子機器等に用いると有用である。
【符号の説明】
【0090】
10 入力部
11 押圧部
12 弾性体
20 圧力センサ
21 シート
22 導電部
22a ピラー構造体
22b ピラー電極
23 誘電部
24 電極部
24a 入力電極
24b 引き回し電極
24c 出力電極
25 ベースシート
30 ベース板
40 筐体
40a 凸部
40b 下面
41 固定部
42 貫通孔
50 発光ダイオード
100,101,200 入力装置
210 第1の入力部
211 鉤部
212a,212b 弾性体
220 第2の入力部
240 筐体
300 入力装置
310 第1の入力部
312a,312b 弾性体
320 第2の入力部
340 筐体
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】