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再表2018-155031管理システム、管理装置、及び、管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2018年8月30日
【発行日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】管理システム、管理装置、及び、管理方法
(51)【国際特許分類】
   B61L 25/02 20060101AFI20191122BHJP
【FI】
   B61L25/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
【出願番号】特願2019-501121(P2019-501121)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年1月19日
(31)【優先権主張番号】特願2017-34146(P2017-34146)
(32)【優先日】2017年2月24日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 亙
【テーマコード(参考)】
5H161
【Fターム(参考)】
5H161AA01
5H161BB02
5H161DD23
5H161GG03
5H161GG04
5H161GG12
5H161GG15
5H161GG22
(57)【要約】
複数の人員が複数のゲートを介して入退可能な所定領域に関して、複数の人員のそれぞれの所定領域から退出するタイミングに応じて、複数の人員のそれぞれの位置と複数のゲートとの位置関係に基づいて、複数のゲートの中から、複数の人員がそれぞれの所定領域から退出する際に利用するゲートを決定し、複数のゲートのそれぞれについて、所定領域から退出する人員に関する情報を生成し、生成した情報を報知するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の人員それぞれが複数のゲートを介して入退可能な所定領域に関して、前記複数の人員の行動を管理する管理システムであって、
前記複数の人員それぞれの端末装置から出力される情報を受信する受信器と、
前記管理のための制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記情報に基づいて、前記複数の人員それぞれの前記所定領域から退出するタイミングを決定し、
前記複数の人員それぞれの端末装置と前記複数のゲートとの位置関係に基づいて、前記複数のゲートの中から、前記複数の人員それぞれが前記所定領域から退出する際に利用するゲートを決定し、
前記複数のゲートそれぞれについて、前記所定領域から退出する人員に関する退出人員情報を生成し、
当該退出人員情報を報知する
管理システム。
【請求項2】
前記所定領域は、車両の車内であり、当該車両は前記ゲートとして複数の開閉扉を備え、
前記制御装置は、
前記端末装置から降車駅の情報を取得し、前記車両の運行に基づいて前記タイミングを決定する
請求項1記載の管理システム。
【請求項3】
前記制御装置は前記退出人員情報を、表示装置を介して出力し、
前記表示装置は前記車両内に設置されている
請求項2記載の管理システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記複数の開閉扉のうち前記端末装置が最も近い位置の開閉扉を、当該端末装置を携行する人員が降車する際に利用されるものと決定する
請求項2記載の管理システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記受信器が前記端末装置から受信した信号強度に基づいて、前記複数の開閉扉の中から、前記端末装置を携行する人員が降車する際に利用する開閉扉を決定する
請求項4記載の管理システム。
【請求項6】
表示装置を有する駅構内装置を備え、
前記制御装置は、前記退出人員情報を、前記表示装置を介して当該駅構内装置に出力する
請求項2記載の管理システム。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記車両の乗車率に基づいて、前記退出人員情報を表示装置に出力する態様を決定する
請求項2記載の管理システム。
【請求項8】
前記制御装置は、
前記乗車率が所定値以下の場合には、前記退出人員情報を前記表示装置に出力しない
請求項7記載の管理システム。
【請求項9】
複数の人員それぞれが複数のゲートを介して入退可能な所定領域に関して、前記複数の人員の行動を管理する管理装置であって、
前記複数の人員それぞれの端末装置から出力される情報を受信する受信器を備え、
前記情報に基づいて、前記複数の人員それぞれの前記所定領域から退出するタイミングを決定し、
前記複数の人員それぞれの端末装置と前記複数のゲートとの位置関係に基づいて、前記複数のゲートの中から、前記複数の人員それぞれが前記所定領域から退出する際に利用するゲートを決定し、
前記複数のゲートそれぞれについて、前記所定領域から退出する人員に関する退出人員情報を生成し、
当該退出人員情報を報知する
管理装置。
【請求項10】
複数の人員のそれぞれが複数のゲートを介して入退可能な所定領域に関して、前記複数の人員の行動が管理装置によって管理される管理方法であって、
前記管理装置は、
前記複数の人員それぞれの端末装置から出力される情報を受信し、
前記情報に基づいて、前記複数の人員それぞれが前記所定領域から退出するタイミングを決定し、
前記複数の人員それぞれの端末装置と前記複数のゲートとの位置関係に基づいて、前記複数のゲートの中から、前記複数の人員それぞれが前記所定領域から退出する際に利用するゲートを決定し、
前記複数のゲートそれぞれについて、前記所定領域から退出する人員に関する退出人員情報を生成し、
当該退出人員情報を報知する
管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定空間内から所定空間外への人員の退出と、所定空間外から所定空間内への人員の進入と、を管理するシステムに係り、例えば、電車の客室における乗客の乗降を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のシステムとして、バス、列車等の交通機関に乗車している複数人の乗客の間で、自身以外の乗客が降車する降車場所に関する降車情報を共有させることにより、乗客の乗降を円滑にさせる乗降支援システムが存在する(特許文献1)。
【0003】
さらに、特許文献2には、狭い出入り口における片方向又は両方向の人の流れをスムーズにするために、出入り口を通る人の存在を周囲に知らせる為、また目的地に到着したことを知る為に移動端末を鳴動させ、例えば、電車、バス等に乗車する場合、移動端末から車両に目的地を知らせ、それを受け取った車両では目的地に到着した際に移動端末に情報を送信して鳴動させ、又は、車外に設置した表示装置に降車する人がいる旨を表示させることにより、周囲の人は降車者に配慮し、これから乗車しようとする人は降車者を待って乗車するようにして乗降車がスムーズに行われるようにしたシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−65759号公報
【特許文献2】特開2005−81993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、大都市圏のように、多数の通勤客及び通学客が短時間に電車に集中し、しかも、頻繁に乗降を繰り返す路線では、従来のシステムのように、乗車、又は、降車しようとする旅客と、その周囲の旅客に、乗降のタイミングを知らせるだけでは、旅客の乗降を円滑にするには不十分であった。
【0006】
そこで、本発明は、多数の旅客が短時間に集中し、しかも、頻繁に乗降を繰り返す場合であっても、旅客の乗降を円滑にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、複数の人員が複数のゲートを介して入退可能な所定領域に関して、複数の人員のそれぞれの所定領域から退出するタイミングに応じて、複数の人員のそれぞれの位置と複数のゲートとの位置関係に基づいて、複数のゲートの中から、複数の人員がそれぞれの所定領域から退出する際に利用するゲートを決定し、複数のゲートのそれぞれについて、所定領域から退出する人員に関する情報を生成し、生成した情報を報知するようにした。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、多数の乗客が集中し、しかも、頻繁に乗降を繰り返す場合であっても、旅客の乗降を円滑にするのに好適に適用可能な管理システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態による車上搭載装置の構成を示すブロック図である。
図2】本実施の形態による車上搭載装置の構成を示すブロック図である。
図3】本実施の形態による乗車位置推定機能の説明に供する概念図である。
図4】本実施の形態による車上搭載装置の構成を示すブロック図である。
図5】乗客情報テーブルの構成を示す概念図である。
図6】混雑状況テーブルの構成を示す概念図である。
図7】本実施の形態による車内案内表示画面の画面構成例を示す略線図である。
図8】本実施の形態による車両処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9】第2の実施の形態による車両処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0011】
(1)本実施の形態による混雑緩和システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による混雑緩和システムを示す。この混雑緩和システム1は、鉄道車両(TR)のそれぞれの号車の車両(所定領域)に複数設置された受信器としての通信装置5、鉄道車両の1編成につきそれぞれ設置された制御装置20、複数の端末装置(以下、携帯端末28と称する。)及びそれぞれの駅(ST)の構内に設置された構内案内装置30を備える。
【0012】
図2に示すように、通信装置5及び制御装置20はそれぞれ鉄道車両の天井100及び床下104に設置され、互いに有線又は無線で接続されており、情報のやり取りを行う。符号102は車内を示す。通信装置5は、例えばルータ等から構成され、CPU(Central Processing Unit)12、メモリ13及び図示せぬ無線通信機を備える。また、それぞれの通信装置5は、鉄道車両のそれぞれの号車に複数設置されたゲート(以下、これを開閉扉、又は、扉と称することがある)と1対1で対応付けられている。
【0013】
CPU12は、通信装置5全体の動作制御を司るプロセッサである。またメモリ13は、例えば揮発性の半導体メモリから構成され、CPU12のワークメモリとして利用される。後述する降車駅情報受信モジュール(MO14)及び降車ドア位置推定モジュール(MO15)もこのメモリ13に格納されて保持される。
【0014】
無線通信機は、例えば無線LANの送受信を行う機器で、それぞれの携帯端末28から例えばMACアドレス等のその携帯端末28の識別番号及び降車する予定の駅の情報である降車駅情報を受信する。また無線通信機は、図3に示すようにそれぞれの携帯端末28の電波強度を測定する。
【0015】
それぞれの無線通信機には、それぞれの無線通信機が、データ受信ができるそれぞれのデータ受信可能範囲29が存在する。携帯端末28は、それぞれのデータ受信可能範囲29の中で一番電波強度が強いデータ受信可能範囲29の無線通信機と対応付けられた扉を降車予定の扉と決定する。そして携帯端末28は、一番電波強度が強い通信装置5へ識別番号及び降車駅情報を送信する。ここで携帯端末28は、一番電波強度が強い通信装置5と対応づいた扉が一番近いと判定し、その判定結果を制御装置20へ送信する。
【0016】
制御装置20は、その制御装置20が搭載されている鉄道車両の混雑状況を、それぞれの車内案内表示装置(DS11)及び直近の停車駅以降の停車駅の構内案内装置30にそれぞれ送信するサーバ装置である。この制御装置20は、CPU21、メモリ22及び図示せぬ通信機器を備える。
【0017】
なお、車内案内表示装置(DS11)は、扉と1対1で対応付けられており、次の停車駅やその車内案内表示装置(DS11)と対応付けられた扉が次の停車駅で開く扉かどうか等の車内案内を表示する。
【0018】
なお、制御装置20は、それぞれの扉から降車する人員(利用者、又は、旅客と称する)の数は通信装置5から取得した情報を基に算出し、各号車の混雑状況は図示せぬ車両情報制御装置から取得した位置情報、次の駅の情報、次の駅で開く扉の情報及び乗車率である車両情報を基に算出する。なお車両情報は鉄道車両の運行に基づくことは言うまでもない。
【0019】
車両情報制御装置は、現在鉄道車両がどこの駅又は駅間にいるかといった位置情報、各駅停車や急行といった列車種別の情報、鉄道車両の乗車率の情報等の鉄道車両の情報を保持している装置である。なお、位置情報は速度発電機を用いて測定され、乗車率は応荷重装置を用いて測定される。
【0020】
CPU21は、制御装置20全体の動作制御を司るプロセッサである。またメモリ22は、例えば揮発性の半導体メモリから構成され、CPU21のワークメモリとして利用される。
【0021】
後述する乗客情報蓄積モジュール(MO24)、車両情報取得モジュール(MO25)、車両処理モジュール(MO26)及び降車告知情報送信モジュール(MO27)もこのメモリ22に格納されて保持される。なお、乗客情報蓄積モジュール(MO24)は後述する乗客情報テーブル(TB10)を保持し、車両処理モジュール(MO26)は混雑状況TB20を保持する。
【0022】
携帯端末28は、識別番号及び降車駅情報を保持している。降車駅情報は、携帯端末28から利用者によって入力されるものとする。
【0023】
図4に示すように、それぞれの駅の構内には構内案内装置30及び複数の構内案内表示装置35が設置されている。構内案内装置30は、鉄道車両から受信した混雑状況情報に基づいた情報をその駅の構内のそれぞれの構内案内表示装置35に送信する。この構内案内装置30は、CPU31及びメモリ32を備える。
【0024】
CPU31は、構内案内装置30全体の動作制御を司るプロセッサである。またメモリ32は、例えば揮発性の半導体メモリから構成され、CPU31のワークメモリとして利用される。後述する降車告知情報受信モジュール(MO33)及び降車告知情報処理モジュール(MO34)もこのメモリ32に格納されて保持される。
【0025】
構内案内表示装置(DS35)は、鉄道車両のそれぞれの号車に複数設置されたそれぞれの扉と対応する駅構内における位置にそれぞれ設置される。例えば、この位置には、ホームドアが設置されており、構内案内表示装置(DS35)はホームドアとセットで設置される。
【0026】
(2)混雑緩和機能
次に、制御装置20に実装された混雑緩和機能について説明する。制御装置20には、通信装置5が取得する利用者の情報及び車両制御装置が取得する鉄道車両の情報に基づいて、鉄道車両のそれぞれの扉及び扉と対応するからの降車人数を決定し、その扉の周りの利用者に周知することで車内の混雑を緩和する機能が実装されている。
【0027】
降車駅情報受信モジュール(MO14)は携帯端末28から識別番号及び降車駅情報を受信するプログラムである。降車ドア位置推定モジュール(MO15)は、降車駅情報受信モジュール(MO14)が受信した識別番号及び降車駅情報を基に、それぞれの利用者が降車する扉を決定するプログラムである。
【0028】
降車ドア位置推定モジュール(MO15)は、乗客情報蓄積モジュール(MO24)へ図5に示す乗客情報を送信する。乗客情報には、識別番号及び降車駅情報に加えて、利用者が乗車している号車の番号である乗車号車情報及び利用者が使用する扉の番号である降車予定ドア情報が含まれる。
【0029】
乗車号車情報及び降車予定ドア情報は、通信装置5と扉が対応しているため、降車ドア位置推定モジュール(MO15)が取得することができる。乗客情報蓄積モジュール(MO24)は、乗客情報を乗客情報テーブル(TB10)に格納するプログラムである。
【0030】
乗客情報テーブル(TB10)は、乗客情報を管理するために利用されるテーブルであり図5に示す構成を有する。この乗客情報テーブル(TB10)では、1つのレコード(行)500が1人の利用者である乗客のデータに対応する。
【0031】
乗客情報テーブル(TB10)では、各レコードがそれぞれ乗客名欄TB11、識別番号欄TB12、降車予定駅欄TB13、乗車号車欄TB14及び降車予定ドア欄TB15に区分されている。
【0032】
そして乗客名欄TB11には携帯端末28を保持している利用者の名前(NAME)が格納され、識別番号欄TB12には携帯端末28の識別番号(ID)が格納され、降車予定駅欄TB13には利用者の降車予定の駅である降車予定駅(ST)の名前が格納されている。また乗車号車欄TB14には利用者が乗車している号車の番号(NU)が格納され、降車予定ドア欄TB15には利用者が使用する扉の番号(DO)が格納されている。なお、乗客名欄TB11及び識別番号欄TB12は類似する情報であるため、少なくとも一方があればよい。
【0033】
車両情報取得モジュール(MO25)は、鉄道列車の位置情報、列番情報(運行情報)及び乗車率を車両情報制御装置から取得するプログラムである。ここで列番情報には、鉄道列車がどの駅にいつ到着予定か等の情報が含まれる。
【0034】
車両処理モジュール(MO26)は、乗客情報蓄積モジュール(MO24)から取得する乗客情報と、車両情報取得モジュール(MO25)から取得する車両情報とに基づいて混雑状況情報を算出し、混雑状況情報を混雑状況テーブル(TB20)に格納するプログラムである。
【0035】
実際上、車両処理モジュール(MO26)は、取得した車両情報の識別番号の重複がないことを確認し、重複している場合は例えば古い情報を削除し、それぞれの駅でそれぞれの扉から降車する予定の人数を集計する。また車両処理モジュール(MO26)は、それぞれの扉が設置された号車の乗車率については、車両情報取得モジュール(MO25)が取得した乗車率を参照する。
【0036】
混雑状況テーブル(TB20)は、混雑状況を把握するために利用されるテーブルであり図6に示す構成を有する。この混雑状況テーブル(TB20)では、1つのレコード(行)が1つの扉のデータに対応する。
【0037】
混雑状況テーブル(TB20)では、各レコードがそれぞれ号車欄TB21、乗車率欄TB22、ドア位置欄TB23及びそれぞれの駅降車予定者数欄TB24に区分されている。
【0038】
そして号車欄TB21にはそれぞれの扉が設置されている号車の番号(NU)が格納され、乗車率欄TB22にはそれぞれの扉が設置されている号車の乗車率(RA)が格納され、ドア位置欄TB23にはそれぞれの扉の位置を示す番号(PO)が格納されている。
【0039】
また駅降車予定者数欄TB24には、それぞれの扉からそれぞれの駅(A駅(AST)、B駅(BST)、Z駅(ZST))で降車する予定者数が分類され例えば◎、○、△、×といった記号で表され格納されている。ここでは、例えば◎は10人以上、〇は5〜9人、△は1〜4人、×は降車する人がいないことを指す。
【0040】
車両処理モジュール(MO26)は、それぞれの扉の混雑状況情報として降車予定者数欄TB24の情報である分類された降車予定者数をそれぞれの扉に対応する車内案内表示装置(DS11)に送信する。図7に車内案内表示装置(DS11)に表示される車内表示画面40を示す。
【0041】
車内表示画面40は、車両情報表示エリア41、降車予定者数表示エリア42及び注意喚起情報表示エリア43を備える。車両情報表示エリア41には、鉄道列車の行先、号車の番号及び直近の到着駅の情報が表示される。これらの情報は、車内案内表示装置(DS11)が車両情報制御装置から直接取得した情報又は車内案内表示装置(DS11)が予め保持している情報とする。
【0042】
降車予定者数表示エリア42には予定者数の情報が表示される。例えば、降車予定者数欄TB24が◎の場合は、「ドア付近の方は一度降車した後、再度乗車するようお願い致します」と表示され、〇の場合は、「このドアからの降車予定者数が5人以上なので道をあけて下さい」と表示される。
【0043】
注意喚起情報表示エリア43に表示される情報は、車内案内表示装置(DS11)が車両情報制御装置から直接取得した情報又は車内案内表示装置(DS11)が予め保持している情報とし、天候情報に応じて変更してもよい。
【0044】
降車告知情報受信モジュール(MO33)は、降車告知情報送信モジュール(MO27)から構内向け混雑状況情報を無線で受信するプログラムである。降車告知情報送信モジュール(MO27)は、車両処理モジュール(MO26)から取得する混雑状況情報及び車両情報取得モジュール(MO25)から取得する列番情報に基づいて構内向け混雑状況情報を作成する。
【0045】
降車告知情報処理モジュール(MO34)は、降車告知情報受信モジュール(MO33)が受信した構内向け混雑状況情報を取得し、駅の構内や駅の外にいる、鉄道車両に乗車していない利用者が所持する携帯端末28へ構内向け混雑状況情報を送信するプログラムである。
【0046】
また降車告知情報処理モジュール(MO34)は、それぞれの扉の構内向け混雑状況情報をそれぞれの扉に対応する構内案内表示装置(DS35)に送信する。構内案内表示装置(DS35)は、駅降車予定者数欄TB24の内容に基づいた表示を行う。例えば、降車予定者数表示エリア42のような画面が表示される。
【0047】
(3)混雑緩和処理
図8は混雑状況情報を生成する制御装置20において実行される混雑緩和処理の具体的な処理の流れを示す。
【0048】
実際上、制御装置20は、制御装置20の搭載された鉄道車両と次の停車駅との距離が所定の距離以下になるまで、携帯端末28及び車両情報制御装置から及び車両情報を周期的に取得する。そして、まず車両処理モジュール(MO26)は、降車ドア位置推定モジュール(MO15)から乗客情報を受信し(SP11)、車両情報制御装置から車両情報を取得する(SP12)。
【0049】
次に、車両処理モジュール(MO26)は車両処理車両情報から次の駅までの距離を算出し、次の駅までの距離が所定の距離以下か否かを判定する(SP13)。そして車両処理モジュール(MO26)は、この判定で否定結果を得ると、ステップSP11へ戻り、この後、ステップSP13で肯定結果を得るまでステップSP11及びSP12の処理を繰り返す。この繰り返し処理により、停車直前までの上述の情報を携帯端末及び車両情報制御装置から取得することができる。
【0050】
車両処理モジュール(MO26)は、鉄道車両及び停車駅が近づいたことによりステップSP13で肯定結果を得ると、乗客情報テーブル(TB10)中の降車予定駅欄TB13、乗車号車欄TB14及び降車予定ドア欄TB15が全て一致する識別番号欄TB12の数を扉ごとに集計する(SP14)。
【0051】
次に、車両処理モジュール(MO26)は、集計した識別番号欄TB12の数を任意の数に分類し降車予定者数を分類する(SP15)。ここでは例えば、◎は10人以上、〇は5〜9人、△は1〜4人、×は降車する人がいないといった方法で分類する。
【0052】
そして車両処理モジュール(MO26)は、それぞれの扉の分類された降車予定者数を扉に対応する車内案内表示装置(DS11)へ送信する(SP16)。また車両処理モジュール(MO26)は、降車告知情報処理モジュール(MO34)へ送信する(SP17)。
【0053】
(4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態の混雑緩和システム1では、利用者が鉄道車両内のような所定空間からの入退出に使用する乗降口である扉ごとに乗降者数を決定することで、駅に到着する際等のタイミングに、扉ごとの混雑状況を利用者に知らせることができる。また、乗車していない駅構内の利用者には構内案内表示装置(DS35)を用いて混雑状況を知らせることができる。さらに、駅に到着していない利用者には携帯端末28を用いて、混雑状況を知らせることができる。
【0054】
従って、本混雑緩和システム1によれば、複数の乗降口を備える輸送機器に効率的に対応できる。
【0055】
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、鉄道列車が駅に停車するたびに制御装置20から車内のそれぞれの車内案内表示装置(DS11)へデータを送信する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御装置20が乗車率を参照して、乗車率が所定値を超えている号車に設置された車内案内表示装置(DS11)のみへデータを送信するようにしてもよい。
【0056】
図9に示すように、ステップSP13及びステップSP14の間にそれぞれの号車の乗車率が全て所定値以上か否かを判定するステップSP21を追加する。この判定で肯定結果を得た場合のみ、車両処理モジュール(MO26)は、ステップSP14〜SP16の処理を行い車内案内表示装置(DS11)に分類された降車予定者数を送信する。
【0057】
ステップSP21の処理を追加することで、非混雑区間や利用者が少ない時間帯における車内案内表示装置(DS11)の表示を制限することができ、鉄道車両が使用するエネルギー消費量を減らせる。
【0058】
また上述の実施の形態においては、天井に通信装置5を設置し、床下に制御装置20を設置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、側面の壁に通信装置5を設置してもよいし、運転台の近辺に制御装置20を設置するようにしてもよい。
【0059】
また上述の実施の形態においては、それぞれの通信装置5が、鉄道車両のそれぞれの号車に複数設置された扉と1対1で対応付けられた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、指向性のアンテナを通信装置5に適用することによって通信装置5を各号車に1台ずつ設置するようにしてもよい。
【0060】
また上述の実施の形態においては、位置情報は速度発電機によって測定され、乗車率は応荷重装置によって測定される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、位置情報はGPS(Global Positioning System)を用いて測定し、乗車率は自動改札機のデータを用いて測定するようにしてもよい。
【0061】
また上述の実施の形態においては、降車駅情報は、携帯端末28から利用者によって入力される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯端末28がICリーダを使用してIC乗車券の情報を参照して降車駅情報を取得するようにしてもよい。
【0062】
また上述の実施の形態においては、構内案内表示装置(DS35)は車内案内表示装置(DS11)と同様に画面に情報を表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ホームドア上のLEDの色を変更するようにしてもよい。
【0063】
また上述の実施の形態においては、鉄道車両のそれぞれの扉と構内案内表示装置(DS35)が対応付けられた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、構内案内表示装置(DS35)は改札口付近に1台のみ設置し、それぞれの扉の情報をまとめて表示するようにしてもよい。
【0064】
さらに上述の実施の形態においては、車内案内表示装置(DS11)及び構内案内表示装置(DS35)に情報を表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、車内案内表示装置(DS11)及び構内案内表示装置(DS35)を用いずに別装置を用いて、音声によって情報を報知するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1……混雑緩和システム、5……通信装置、12,21,31……CPU、13,22,32……メモリ、20……制御装置、28……携帯端末、30……構内案内装置、DS11……車内案内表示装置、DS35……構内案内表示装置、MO14……降車駅情報受信モジュール、MO15……降車ドア位置推定モジュール、MO24……乗客情報蓄積モジュール、MO25……車両情報取得モジュール、MO26……車両処理モジュール、MO27……降車告知情報送信モジュール、MO33……降車告知情報受信モジュール、MO34……降車告知情報処理モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9

【手続補正書】
【提出日】2019年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
(2)混雑緩和機能
次に、制御装置20に実装された混雑緩和機能について説明する。制御装置20には、通信装置5が取得する利用者の情報及び車両制御装置が取得する鉄道車両の情報に基づいて、鉄道車両のそれぞれの扉からの降車人数を決定し、その扉の周りの利用者に周知することで車内の混雑を緩和する機能が実装されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
そして車両処理モジュール(MO26)は、それぞれの扉の分類された降車予定者数を扉に対応する車内案内表示装置(DS11)へ送信する(SP16)。また車両処理モジュール(MO26)は、混雑状況情報を降車告知情報処理モジュール(MO34)へ送信する(SP17)。
【国際調査報告】