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再表2018-158867ヘッドライトのランプユニット支持構造及びヘッドライトの製法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2018年9月7日
【発行日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】ヘッドライトのランプユニット支持構造及びヘッドライトの製法
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/675 20180101AFI20191129BHJP
   F21S 41/148 20180101ALI20191129BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20191129BHJP
【FI】
   F21S41/675
   F21S41/148
   F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】24
【出願番号】特願2019-502351(P2019-502351)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年2月28日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】グローバル・アイピー東京特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】山本 隆雄
【テーマコード(参考)】
3K243
【Fターム(参考)】
3K243AA08
3K243CB04
(57)【要約】
ヘッドライトの光軸調整をするため、エクステンションとランプユニットとの間に設けられていた光軸調整用間隙を無くす。
ハウジング(3)にエクステンション(6)とランプユニット(7)を収容し、ランプユニット(7)の周囲をエクステンション(6)と結合させ、ランプユニット(7)をエクステンション(6)に固定して、ランプユニット(7)の周囲とエクステンション(6)の間の間隙を無くす。エクステンション(6)は光軸調整機構(5)を介してハウジング(3)へ連結され、光軸調整機構(5)により、エクステンション(6)をランプユニット(7)と一体に傾けると光軸が調整される。このため、従来の軸調整用間隙が無くても光軸調整可能になり、ヘッドライトの見栄えが向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターレンズ(2)と、このアウターレンズに前面開口を覆われるハウジング(3)と、これらアウターレンズ(2)とハウジング(3)とによって形成される灯室(4)内に収容されるランプユニット(7)と、このランプユニットと前記アウターレンズ(2)との間に配置されたエクステンション(6)と、前記ランプユニット(7)の傾きを変えて光軸調整をする光軸調整機構(5)とを備えたヘッドライトにおいて、
前記ランプユニット(7)を前記エクステンション(6)に設けたランプ孔へ嵌合して固定するともに、光軸調整時に、前記エクステンション(6)を前記ランプユニット(7)と一体に傾けるようにしたことを特徴とするヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項2】
前記エクステンション(6)は、前記ハウジング(3)に支持されるともに、このハウジングとの間に光軸調整機構(5)が設けられることを特徴とする請求項1に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項3】
前記ランプユニット(7)は、前記ハウジング(3)に支持され、このハウジングとの間に光軸調整機構(5)が設けられるともに、
前記エクステンション(6)は前記ランプユニット(7)を介して前記ハウジング(3)に支持されることを特徴とする請求項1に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項4】
前記ランプユニット(7)は、光源とその光を集光する投影レンズ(11)とを備え、
前記エクステンション(6)は、前記投影レンズ(11)の縁部を覆うリング状の段部(10)を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項5】
前記投影レンズ(11)は前記エクステンション(6)との間にレーザー溶着された溶着部を備えることを特徴とする請求項4に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項6】
請求項1に記載したヘッドライトの製法において、
熱可塑性樹脂からなる前記エクステンション(6)に設けたランプ孔に、光源とその光を集光する投影レンズ(11)とを備えた前記ランプユニット(7)を嵌合し、
前記投影レンズ(11)の周縁部を、前記エクステンション(6)の前記ランプ孔周囲部分であって不透明なオーバーラップ部(31)に重ね、
前記投影レンズ(11)の周縁部を通してレーザー光を前記オーバーラップ部(31)へ照射し、
前記オーバーラップ部(31)を溶融させて前記投影レンズ(11)の周縁部へレーザー溶着することを特徴とするヘッドライトの製法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ヘッドライトにおけるランプユニットとエクステンションとの間隙を無くしたランプユニット支持構造及びこのヘッドライトに好適な製法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動二輪車等の車両におけるヘッドライトとして、前方に開口するハウジングと、この開口を覆うアウターレンズとで灯室を形成し、この灯室内へ投影レンズと光源を含むランプユニットを収容し、さらにこのランプユニットとハウジングとの間にエクステンションを配置するとともに、ランプユニット全体を可動にして光軸調整するようにしたものがある(特許文献1参照)。エクステンションは、アウターレンズを通して外部からヘッドライトの内部を見たとき、ハウジング内の光軸調整機構等を見えにくくして、見栄えを向上させるための部材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−76088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のヘッドライトにおいては、エクステンションがハウジング側へ不動に固定されているため、ランプユニットを可動にして光軸調整するとき、その可動域を確保する必要があり、ランプユニットと周囲のエクステンションとの間に一定の光軸調整用間隙が設けられていた。
ところでこの光軸調整用間隙があると、内部の光軸調整機構等が部分的に外部から見えることがあり、見栄えを向上させるために設けられるエクステンションの本来的意義を減殺してしまうので、このような光軸調整用間隙は無くすことが望ましい。
しかしこの光軸調整用間隙は、上記ランプユニット全体を可動にした光軸調整をする場合においては不可欠であって、無くすことができない。
そこで本願は、このような光軸調整用間隙を無くすともに、光軸調整を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本願発明は、ランプユニット(7)をエクステンション(6)にランプ孔へ嵌合して固定するともに、光軸調整機構(5)による光軸調整時に、ランプユニット(7)とエクステンション(6)を一体に傾けるようにした。このため、ランプユニット(7)とエクステンション(6)の間に光軸調整用間隙を設けなくても光軸調整が可能になった。
【0006】
このとき、エクステンション(6)とハウジング(3)との間に光軸調整機構(5)を設け、エクステンション(6)を傾けて光軸調整をするようにすることができる。
また、ランプユニット(7)とハウジング(3)との間に光軸調整機構(5)を設け、ランプユニット(7)を介してエクステンション(6)をハウジング(3)に支持させ、光軸調整機構(5)によりランプユニット(7)を傾けて光軸調整するように構成することもできる。
いずれの場合も、光軸調整時にエクステンション(6)はランプユニット(7)と一体に傾き、エクステンション(6)とランプユニット(7)の間は光軸調整用間隙のない状態が維持される。
【0007】
また、上記ヘッドライトの製法は、
熱可塑性樹脂からなる前記エクステンション(6)に設けたランプ孔に、光源とその光を集光する投影レンズ(11)とを備えた前記ランプユニット(7)を嵌合し、
前記投影レンズ(11)の周縁部を、前記エクステンション(6)の前記ランプ孔周囲部分であって不透明なオーバーラップ部(31)に重ね、
前記投影レンズ(11)の周縁部を通してレーザー光を前記オーバーラップ部(31)へ照射し、
前記オーバーラップ部(31)を溶融させて前記投影レンズ(11)の周縁部へレーザー溶着することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
エクステンション(6)にランプユニット(7)を固定し、光軸調整時にエクステンション(6)をランプユニット(7)と一体に傾かせるようにしたので、エクステンション(6)とランプユニット(7)の間に光軸調整のために従来必要だった光軸調整用間隙を設ける必要がなくなった。このため、光軸調整用間隙を無くしても光軸調整が可能になり、ランプユニットとエクステンションの間から内部構造が見えなくなるので、ヘッドライトの見栄をよくすることができる。
【0009】
また、エクステンション(6)とハウジング(3)の間に光軸調整機構(5)を設けた場合は、光軸調整機構(5)によりエクステンション(6)を傾けることにより、エクステンション(6)と同時にランプユニット(7)を傾けて光軸調整をすることができる。
さらに、ランプユニット(7)を介してエクステンション(6)をハウジング(3)に支持させ、ランプユニット(7)とハウジング(3)との間に光軸調整機構(5)を設けた場合は、光軸調整機構(5)によりランプユニット(7)を傾けることにより、ランプユニット(7)と一緒にエクステンション(6)を傾けて光軸調整をすることができる。
【0010】
さらに本願発明におけるヘッドライトの製法は、エクステンション(6)に設けたランプ孔にランプユニット(7)を嵌合し、投影レンズ(11)の周縁部を、エクステンション(6)のランプ孔周囲部分であるオーバーラップ部(31)に重ね、
投影レンズ(11)の周縁部を通してレーザー光をオーバーラップ部(31)へ照射すると、レーザー光は、透明な投影レンズ(11)の周縁部を通過し、オーバーラップ部(31)を溶融させる。これにより、投影レンズ(11)の周縁部をエクステンション(6)とレーザー溶着で結合することができるともに、透明な投影レンズ(11)を利用した効率的なレーザー溶着が可能になり、ランプユニット(7)をエクステンション(6)へ固定したヘッドライトの製造に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施例に係るヘッドライトの断面図
図2】第1実施例に係るヘッドライト本体部の正面図
図3】上記ヘッドライト本体部の斜視図
図4図2の4−4線に沿うヘッドライト本体部の断面図
図5図1の5−5線に沿うランプユニットの拡大断面図
図6】光軸調整機構の断面図
図7図2の7−7線に沿うヘッドライト本体部の断面図
図8】投影レンズとレンズホルダとのレーザー溶着工程を示す断面図
図9】ホルダフランジの変形例を示す図
図10】投影レンズをエクステンションの後方へレーザー溶着する工程を示す断面図
図11】投影レンズをエクステンションの前方へレーザー溶着する工程を示す断面図
図12】エクステンションのランプ孔部分を示す図
図13】第2実施例に係る図7と同様部位の断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に基づいて、自動二輪車用のヘッドライトに係る一実施形態を説明する。
なお、前後・左右・上下は車両における各方向を基準とし、必要により、図中に前方をFr、左方をLH、右方をRHとして矢示する。また、ヘッドライト、ランプユニット及び投影レンズにおける前方は光の照射方向でもある。
【0013】
まず、図1図12により第1実施例を説明する。図1は、図2の4−4線にほぼ沿って示すヘッドライト1の断面図である。この図において、ヘッドライト1は、図示しない自動二輪車の前部に配置されて車両の前方を照明するものであり、前面に設けられるアウターレンズ2と、前方へ向かって開放された開口を有し、この開口をアウターレンズ2により覆われるハウジング3とを備え、このアウターレンズ2とハウジング3による内部空間が灯室4として形成されている。
【0014】
灯室4内には、光軸調整機構5を介してエクステンション6が支持され、エクステンション6には1又は複数(この例では5個)のランプユニット7が支持されている。但し、ランプユニット7の数や 配置は図示のものに限定されず自由である。
なお、ランプユニット7とエクステンション6が一体化したものをランプ組立体8ということにする。図1においては、ランプ組立体8を断面にせずに示してある。
さらに、光軸調整機構5を介してランプ組立体8をハウジング3と一体化したものをヘッドライト本体部9ということにする。
【0015】
ランプユニット7は、前後方向にて2段に配置され、前方へ最も突出している位置に3個のランプユニット7が横並びに配置されている。左右の各1個は、中央のものより一段後方へ下がって配置されている。
【0016】
エクステンション6は、図示状態で左右対称であり、前後方向へ高さが変化する階段状をなし、上段6a、中段6b、下段6cの3段に形成される。
なお、エクステンション6の形状は図示のものに限定されず、ヘッドライト1のデザイン等に応じて自由に形成される。
【0017】
左右方向の中央部は最も前方へ突出する上段6aをなし、ここに3個のランプユニット7が支持される。
中段6bは、ほぼランプユニット7の1個分の高さだけ低くなり、ここに各1個のランプユニット7が支持される。
【0018】
下段6cは、エクステンション6の左右両端に形成された、最も低い段部であり、ここで光軸調整機構5を介してハウジング3へ連結される。
ランプユニット7はエクステンション6へ固定されて一体化され、光軸調整時にはエクステンション6と一体に傾くようになっている。
【0019】
図2〜4は、ランプ組立体8をハウジング3及び光軸調整機構5と共に示す図であり、図2は正面図、図3は斜視図、図4図2の4−4線に沿う断面図である。なお、図2にはアウターレンズ2を仮想線で示してある。
これらの図において、エクステンション6の前面には筒状の段部10が前方へ突出形成され、この中にランプユニット7の投影レンズ11が嵌合され、その前面は段部10から前方へ突出している。
【0020】
エクステンション6は金属又は樹脂の適宜材料からなり、この例では、熱可塑性の着色樹脂を用いて、左右方向(車幅方向)へ長い、正面視(図2)で略長方形に形成されている。但し、この形状は一例であり、種々なヘッドライト1のデザインに応じて自由に形成される。
また、全体が不透明になっており、光を透過させず、エクステンション6を通して外部から内部を見えないようになっている。この不透明にする手段としては、材料自体、例えば、着色樹脂材料を用いて形成することや、塗装やメッキ等による不透明表面層を形成することがある。この例では、着色樹脂材料により不透明になっている。
【0021】
ランプユニット7は、凸レンズからなる投影レンズ11と、これを保持するための筒状のレンズホルダ12と、後述する光源を点灯させる電気回路が設けられた基板13とを一体化したものであり、エクステンション6に支持される。エクステンション6に対するランプユニット7の固定は、例えば、ビス等による締結や接着、さらには後述するレーザー溶着等種々可能である。
【0022】
図2に示すように、正面から見たエクステンション6の各辺は、右辺6d、左辺6e、上辺6f、下辺6gを有する。
この例では、右辺6dと下辺6gが接続する右下隅に第1の光軸調整機構5a、左辺6eと上辺6fが接続する左上隅に第2の光軸調整機構5b、左辺6eと下辺6gが接続する左下隅に第3の光軸調整機構5cが設けられ、これら3点により、左右方向及び上下方向の光軸調整が行われる。但しこの例では、第3の光軸調整機構5cは支点として機能するものである。
【0023】
図5は、図1の5−5線に沿うランプユニット7の拡大断面図である。ランプユニット7は投影レンズ11と、略後方(この図では下方)へすぼまる形状をなす筒状のレンズホルダ12を備え、レンズホルダ12の前方側開口に投影レンズ11を取り付けてある。レンズホルダ12は金属又は樹脂の適宜材料からなり、この例では、熱可塑性の着色樹脂を用いて形成され、全体が不透明になっている。なお、不透明にする手段は前述したエクステンション6と同様に、塗装やメッキ等の不透明表面層を形成するものでもよい。
【0024】
投影レンズ11は凸レンズであり、その周囲に径方向外方へ張り出す外フランジ状のレンズフランジ14を一体に備える。このレンズフランジ14をレンズホルダ12の前方側端面に形成されている外フランジ状のホルダフランジ15に重ね、接着等適宜方法で投影レンズ11とレンズホルダ12とが結合一体化されている。
【0025】
レンズフランジ14の上には段部10の一部が被さっている。すなわち、段部10は略L字状断面の段差形状をなし、その水平部10aが内フランジ状をなしてレンズフランジ14の上に乗るようになっている。
水平部10aに形成される円形の開口はレンズ孔10bをなし、ここから投影レンズ11が前方へ突出している。レンズ孔10bは本願におけるランプ孔の一例である。
【0026】
段部10のうち、水平部10aから図の下方へ曲がってエクステンション6へ接続する筒部10cは所定高さでエクステンション6の上段6a(もしくは中段6b)から前方へ一体に突出している。
【0027】
投影レンズ11のレンズフランジ14と段部10の水平部10aとは例えば接着等の適宜方法で結合され、これによってランプユニット7とエクステンション6が一体化されている。
また、投影レンズ11の周囲とエクステンション6の段部10の間は、間隙無しに密接し、従来のような、投影レンズの周囲とエクステンションの間に形成される光軸調整用間隙が無くなっている。
【0028】
なお、従来のヘッドライトにおける光軸調整用間隙は目視できる大きさであって、この光軸調整用間隙を通してハウジングや光軸調整機構等の内部構造が見える程度の大きさである。これに対して、本願における間隙無しに密接するとは、投影レンズ11の周囲とエクステンション6の間に、このような内部構造が見える程度に大きな間隙で、目視できるような大きな間隙が形成されない状態を意味する。
【0029】
レンズホルダ12の前後方向の長さ(図の上下方向の長さ)は、投影レンズ11の後方側焦点距離とほぼ同じであり、レンズホルダ12の後方側開口を塞ぐように基板13がビス18で取り付けられている。後方側焦点をFとして示す。
基板13には、投影レンズ11のほぼ後方側焦点Fの位置に、LEDからなる半導体光源16が設けられている。
【0030】
この半導体光源16は、基板13から電力を与えられて発光し、前方へ光を照射する。半導体光源16から出た光は、投影レンズ11にて屈折され、ほぼ平行光線となって前方を照射する。17はカプラであり、基板13の回路を電源線等(図示省略)へ接続する。
【0031】
図6は光軸調整機構5として、第2の光軸調整機構5bを示す断面図である。なお、第1の光軸調整機構5a及び第3の光軸調整機構5cも、第2の光軸調整機構5bと同様の構造である。また、光軸調整機構5は従来用いられているのものと同じものである。
第2の光軸調整機構5b(光軸調整機構5)は、ハウジング3へ取り付けられるアジャストボルト20と、エクステンション6へ取り付けられてアジャストボルト20が締結されるアジャストナット21とを備える。
【0032】
アジャストボルト20は、ハウジング3のボルト通し孔3aに図の下方から通された軸部20aと頭部20bを備える。頭部20bとハウジング3の後面(図の下面)との間に、ゴム製のオーリング等からなる弾性体22がシールとして介装されている。軸部20aはハウジング3内でクリップ23により抜け止めされている。クリップ23はCリングやEリングなど公知のものが用いられる。
【0033】
アジャストナット21は、エクステンション6の端部に設けられた大径孔6h近傍にて大径孔6hを通過するアジャストボルト20のネジ部26と締結する。アジャストナット21は、大径孔6hの周囲におけるエクステンション6の上下を挟む挟持部24を有するともに、この挟持部24には径方向外方が次第にエクステンション6の表面から離れるテーパー面25が形成されている。
【0034】
アジャストボルト20のネジ部26は、大径孔6h及びアジャストナット21の中心を貫通し、アジャストボルト20を回転させると、アジャストナット21はアジャストボルト20上を進退移動し、エクステンション6の傾きを変化させるようになっている。
【0035】
図2に示すように、第1の光軸調整機構5aと支点をなす第3の光軸調整機構5cは上下調整軸線L1上にあり、第2の光軸調整機構5bと第3の光軸調整機構5cは左右調整軸線L2上にある。
そこで、第1の光軸調整機構5aにおいてアジャストボルト20を回転させるとアジャストナット21が進退し、図4中に仮想線で示すように、ランプ組立体8は第3の光軸調整機構5cを支点として、エクステンション6を左右調整軸線L2の回りに回動させて傾ける。
【0036】
仮に、第1の光軸調整機構5aにおいて図4の上方へアジャストナット21を移動させると、仮想線で示すようにエクステンション6は左側へ傾き、当初の光軸J0をJ1へ変化させて左右方向における光軸を調整する。アジャストボルト20を逆回転させると、逆方向へ光軸調整される。
【0037】
また、図2において、第2の光軸調整機構5bのアジャストボルト20を回転させれば、エクステンション6は上下調整軸線L1を中心にして傾く。この上下方向における光軸調整を図2の7−7線に沿う断面図である図7に示す。なお、第2の光軸調整機構5b及び第3の光軸調整機構5cはそれぞれ簡略化して示してある。
【0038】
図7において、例えば、アジャストナット21を前方へ移動させれば、第3の光軸調整機構5cを支点として、エクステンション6は下向きに傾き、当初の光軸J0から下向きの光軸J2へ光軸調整される。アジャストボルト20を逆回転させると、逆向きに光軸調整される。
【0039】
次に、投影レンズ11とレンズホルダ12の結合方法を説明する。この結合は接着等の方法を適宜採用できるが、レーザー溶着で効率よく結合することができる。
図8は、レーザー溶着により結合する方法を示す。まず、レンズホルダ12のホルダフランジ15に前側から投影レンズ11のレンズフランジ14を重ね、レーザー光Cを前方からレンズフランジ14へ向けて照射する。
【0040】
すると、レーザー光Cはレンズフランジ14が透明のため、ここを通過するが、レンズホルダ12のホルダフランジ15は不透明な熱可塑性着色樹脂からなるのでこれを透過せず、レーザー光Cはレンズホルダ12のホルダフランジ15端面を照射してこれを溶融する。
その結果、透明な投影レンズ11を利用して前方からレーザー光Cを照射することにより、レンズフランジ14はレンズホルダ12の端面へ容易かつ迅速に溶着されて効率的に一体化される。
【0041】
なお、溶着ケ所は周方向へ等間隔もしくは不等間隔で、3ケ所もしくは4ケ所程度の比較的少数の複数ケ所で足りる。
この場合、ホルダフランジ15は、全周に連続するリング状をなすものではなく、図9に示すように切り欠き15aにより周方向へ断続する凸部15bとして設けてもよい。凸部15bの数は溶着ケ所の数に一致させる。例えば、凸部15bを周方向へ等間隔に4ケ所設け、これにレンズフランジ14を重ねてレーザー溶着するようにしてもよい。
【0042】
また、レンズホルダ12の開口端面を十分に幅広く形成できる場合には、これらの凸部15bや全周のホルダフランジ15を不要として、直接レンズフランジ14をレンズホルダ12の端面へ溶着することもできる。レーザー溶着によると、レンズホルダ12の開口端面におけるような比較的狭い面積での溶着が可能になる。
【0043】
このレーザー溶着は投影レンズ11とエクステンション6の結合にも採用できる。以下、レーザー溶着による投影レンズ11とエクステンション6の結合について説明する。
図10は、投影レンズ11のレンズフランジ14に対してエクステンション6を前方側に溶着する例を示す。この図では、エクステンション6に形成された段部10のレンズ孔10bに投影レンズ11を嵌合し、水平部10aをレンズフランジ14の前方上に重ねる。水平部10aは本願におけるオーバーラップ部に相当し、レンズフランジ14に重なる。
【0044】
なお、この場合のエクステンション6は、着色されて光を通さない不透明で、熱により溶融する熱可塑性樹脂で形成されている。
また、レンズホルダ12のホルダフランジ15は図9に示すように、切り欠き15aがレーザー溶着の場所に応じて設けられたものであり、切り欠き15aと凸部15bが周方向へ交互に形成されている。
【0045】
この状態で、後方より切り欠き15a内へレーザー光Cを照射すると、レーザー光Cは切り欠き15aを通過し、さらに透明のレンズフランジ14を透過し、着色されて不透明な熱可塑性樹脂であるエクステンション6の水平部10aを照射し、これを溶融させる。このため、レンズフランジ14を介してエクステンション6と投影レンズ11が溶着一体化される。
【0046】
なお、このように後方からレーザー溶着する場合、予め基板13がレンズホルダ12に取り付けられていると、この基板13に遮られてレンズフランジ14部分をレーザー光で照射できない場合がある(図5参照)。そこでこのような場合は、レンズホルダ12に一体化された投影レンズ11とエクステンション6を先に溶着し、その後、基板13をレンズホルダ12へ取り付けるようにする。
【0047】
但し、基板13よりもレンズフランジ14を大きくして基板13より張り出させたり、基板13にレンズフランジ14を後方から見通せる孔や切り欠きを設けた場合には、基板13を予めレンズホルダ12に取り付けた状態でレーザー溶着することができる。
【0048】
図11は、図10と逆にエクステンション6をレンズフランジ14の後方側へ溶着する例である。この例では、レンズホルダ12のホルダフランジ15が嵌合するホルダ孔30をエクステンション6に設ける(図12参照)。ホルダ孔30は本願におけるランプ孔の一例である。
【0049】
図12はホルダ孔30及びその周囲のエクステンション6を示す図であり、ホルダ孔30内には径方向外方への張り出し量が比較的少ないホルダフランジ15が嵌合される。
また、ホルダ孔30の周囲はレンズフランジ14が前方から重なるオーバーラップ部31になっている。
【0050】
そこで、図11に示すように、ホルダ孔30にレンズホルダ12を小径側(後部側)から嵌合し、予め接着等でホルダフランジ15へ取り付けられている投影レンズ11のレンズフランジ14をオーバーラップ部31に前方から重ね、この状態でレーザー光Cを前方からレンズフランジ14へ向かって照射すると、レーザー光Cはレンズフランジ14を透過して、不透明なオーバーラップ部31を照射し、これを溶融するので、オーバーラップ部31はレンズフランジ14の後方側へ溶着される。
【0051】
次に、本実施例の作用を説明する。図5に示すように、投影レンズ11のレンズフランジ14を、レンズホルダ12のホルダフランジ15に重ね、接着等で結合させると、投影レンズ11とエクステンション6との間に、内部構造が見える程度に大きく、かつ目視できる程度に大きな間隙は形成されなくなる。したがって、従来のような光軸調整のための光軸調整用間隙を廃止できるようになり、エクステンション6とランプユニット7の間から内部構造が見えなくなるので、見栄えを良好にすることができる。
【0052】
また、ランプユニット7はエクステンション6上に固定され、エクステンション6と一体化されるため、光軸調整時には、光軸調整機構5により、エクステンション6の傾きを変化させることにより光軸調整が可能になる。
【0053】
この光軸調整時において、ランプユニット7とエクステンション6は間隙の無い状態を維持するので、見栄えの良い状態を持続できる。
しかも、この光軸調整機構5は従来のものと同じ構造のため、従来のものをそのまま利用できるので汎用性が増す。
【0054】
また、投影レンズ11の周囲には、その縁部であるレンズフランジ14を覆うリング状の段部10が設けられている。したがって、半導体光源16から前方へ出射された光は、投影レンズ11を通過するが、このとき、段部10により投影レンズ11の周囲から光が漏れ出すことを防ぐことができ、ヘッドライト1の品質を高めることができる。
しかも、段部10はエクステンション6の一部として容易に形成でき、そのうえ投影レンズ11の固定部としても活用できる。
【0055】
さらに、図8図10及び図11に示すように、投影レンズ11の透明なレンズフランジ14を通してレーザー光Cを、不透明で熱可塑性樹脂からなるエクステンション6のオーバーラップ部31(10a)やレンズホルダ12のホルダフランジ15へ照射することにより、これらオーバーラップ部31(10a)やホルダフランジ15を溶融させて、レンズフランジ14へ溶着させることにより、レーザー溶着で投影レンズ11とエクステンション6やレンズホルダ12と効率的に結合できる。
【0056】
その結果、透明なレンズフランジ14を利用してレーザー溶着により迅速かつ容易にランプユニット7とエクステンション6の結合及び投影レンズ11とレンズホルダ12の結合が可能になる。
したがって、このレーザー溶着は、ランプユニット7をエクステンション6へ固定するヘッドライト1の製造に好適なものになる。
【0057】
次に、別実施例を説明する。図13は、ランプユニット7に対して直接光軸調整するようにした第2実施例に係り、図7と同様部位の断面図である。前実施例と共通する部分は共通符号を用いる。この例では、1又は複数のランプユニット7がブラケット40に取り付けられている(図はランプユニット7を一つだけ示した例である)。ブラケット40は、ハウジング3に対して前第1実施例同様の光軸調整機構5により、光軸調整可能に連結されている。なお、各光軸調整機構5はそれぞれ簡略化して示してある。
【0058】
図2と同様に、光軸調整機構5を、第1の光軸調整機構5a、第2の光軸調整機構5b及び第3の光軸調整機構5cからなる計3個を設ける場合には、ブラケット40はこれらの各光軸調整機構が取付けられるようなサイズ及び形状で設けられる。
【0059】
ランプユニット7はエクステンション6に固定されて一体化され、ランプ組立体8になっている。ランプユニット7は前実施例と同様の一体化構造で結合され、エクステンション6とランプユニット7との間、より厳密には、エクステンション6から突出する投影レンズ11とその周囲のエクステンション6との間には、従来の光軸調整用間隙に相当するような大きな間隙が形成されていない。
但し、エクステンション6は前実施例と異なり、ハウジング3へは直接連結されず、ランプユニット7を介してハウジング3へ間接的に支持され、ハウジング3から浮いた状態になっている。
【0060】
そこで、光軸調整機構5による光軸調整を行うと、仮想線で示すように、ブラケット40が傾き、同時にこのブラケット40と一体にランプ組立体8が傾き、その結果、ランプユニット7も一緒に傾いて光軸調整される。このときエクステンション6も一体に傾く。
このようにしても光軸調整が可能であり、しかも、エクステンション6とランプユニット7との間に間隙を形成することなく、アウターレンズ2を通して、ハウジング3内部の光軸調整機構5等を外観させないようにするので、見栄えを良くして外観を良好に保つことができる。
【0061】
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。
例えば、ランプユニット7のエクステンション6に対する固定構造は任意であり、投影レンズ11ではなく、レンズホルダ12を適宜方法でエクステンション6へ固定しても良い。
但し、投影レンズ11をエクステンション6に固定すれば、内部構造をエクステンション6で最大限隠すことができる。
【0062】
また、段部10、レンズフランジ14及びホルダフランジ15等は必須でなく、いずれかもしくは全てを省略可能である。
なお、レンズフランジ14を省略した場合でも、透明な投影レンズ11の周囲部分にレーザー光を通過させることで、前記したエクステンション6やレンズホルダ12とのレーザー溶着が可能である。
【0063】
さらに、ランプユニット7の光源は、半導体光源16以外の公知のものを用いることもできる。
また、ヘッドライト1は自動二輪車以外の各種車両に適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
ヘッドライトにおけるランプユニットの支持構造に係るものであり、見栄えを良好にできるので、車両用ヘッドライトの分野において有用である。
【符号の説明】
【0065】
1:ヘッドライト、2:アウターレンズ、3:ハウジング、4:灯室、5:光軸調整機構、6:エクステンション、7:ランプユニット、8:ランプ組立体、10:段部、11:投影レンズ、12:レンズホルダ、13:基板、14:レンズフランジ、15:ホルダフランジ、16:半導体光源、20:アジャストボルト、21:アジャストナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13

【手続補正書】
【提出日】2018年7月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターレンズ(2)と、このアウターレンズに前面開口を覆われるハウジング(3)と、これらアウターレンズ(2)とハウジング(3)とによって形成される灯室(4)内に収容される複数のランプユニット(7)と、このランプユニットと前記アウターレンズ(2)との間に配置されたエクステンション(6)と、前記ランプユニット(7)の傾きを変えて光軸調整をする光軸調整機構(5)とを備えたヘッドライトにおいて、
前記ランプユニット(7)は、LEDからなる光源とその光を集光する投影レンズ(11)と、この投影レンズ(11)を前方側開口に結合一体化しかつ後方側開口に前記光源を一体化した筒状のレンズホルダ(12)と、を備え、
前記エクステンション(6)は、前記投影レンズ(11)が嵌合するランプ孔と、このランプ孔の周縁部であって前記投影レンズ(11)の周縁部に重なるオーバーラップ部(10a、31)を備え、
前記複数のランプユニット(7)は、それぞれ前記投影レンズ(11)が前記ランプ孔へ嵌合され、
前記オーバーラップ部(10a、31)と前記投影レンズ(11)の周縁部が重ねられて結合されることにより、前記投影レンズ(11)が前記エクステンション(6)に固定されるとともに、
光軸調整時に、前記エクステンション(6)を前記ランプユニット(7)と一体に傾けるようにしたことを特徴とするヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項2】
前記エクステンション(6)は、前記ハウジング(3)に支持されるとともに、このハウジングと前記エクステンション(6)との間に前記光軸調整機構(5)が設けられることを特徴とする請求項1に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項3】
前記ランプユニット(7)は、前記ハウジング(3)に支持され、このハウジング(3)と前記ランプユニット(7)との間に前記光軸調整機構(5)が設けられるとともに、
前記エクステンション(6)は前記ランプユニット(7)を介して前記ハウジング(3)に支持されることを特徴とする請求項1に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項4】
前記投影レンズ(11)の周縁部は、前記投影レンズ(11)の周囲に形成されて径方向外方へ張り出すレンズフランジ(14)をなし、
前記エクステンション(6)の前記オーバーラップ部は、前記レンズフランジ(14)を覆うリング状の段部(10)をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項5】
前記投影レンズ(11)は前記レンズフランジ(14)と前記エクステンション(6)の前記オーバーラップ部(10a、31)との間にレーザー溶着された溶着部を備えることを特徴とする請求項4に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項6】
請求項1に記載したヘッドライトの製法において、
熱可塑性樹脂からなる前記エクステンション(6)に設けた前記ランプ孔に、LEDからなる光源とその光を集光する前記投影レンズ(11)と、
この投影レンズ(11)を前方側開口に結合一体化しかつ後方側開口に前記光源を一体化した筒状の前記レンズホルダ(12)と、を備えた前記ランプユニット(7)を嵌合し、
前記投影レンズ(11)の周縁部をなし透明なレンズフランジ(14)を、前記エクステンション(6)の前記ランプ孔周囲部分であって不透明なオーバーラップ部(10a、31)に重ね、前記レンズフランジ(14)を通してレーザー光を前記オーバーラップ部(10a、31)へ照射し、
前記オーバーラップ部(10a、31)を溶融させて前記レンズフランジ(14)へレーザー溶着することを特徴とするヘッドライトの製法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
技術分野
[0001]
この発明は、ヘッドライトにおけるランプユニットとエクステンションとの間隙を無くしたランプユニット支持構造及びこのヘッドライトに好適な製法に関する。
背景技術
[0002]
自動二輪車等の車両におけるヘッドライトとして、前方に開口するハウジングと、この開口を覆うアウターレンズとで灯室を形成し、この灯室内へ投影レンズと光源を含むランプユニットを収容し、さらにこのランプユニットとハウジングとの間にエクステンションを配置するとともに、ランプユニット全体を可動にして光軸調整するようにしたものがある(特許文献1参照)。エクステンションは、アウターレンズを通して外部からヘッドライトの内部を見たとき、ハウジング内の光軸調整機構等を見えにくくして、見栄えを向上させるための部材である。
先行技術文献
特許文献
[0003]
特許文献1:特開2008−78088号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004]
上記のヘッドライトにおいては、エクステンションがハウジング側へ不動に固定されているため、ランプユニットを可動にして光軸調整するとき、その可動域を確保する必要があり、ランプユニットと周囲のエクステンションとの間に一定の光軸調整用間隙が設けられていた。
ところでこの光軸調整用間隙があると、内部の光軸調整機構等が部分的に外部から見えることがあり、見栄えを向上させるために設けられるエクステン
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
ションの本来的意義を減殺してしまうので、このような光軸調整用間隙は無くすことが望ましい。
しかしこの光軸調整用間隙は、上記ランプユニット全体を可動にした光軸調整をする場合においては不可欠であって、無くすことができない。
そこで本願は、このような光軸調整用間隙を無くすとともに、光軸調整を可能にすることを目的とする。
課題を解決するための手段
[0005]
上記課題を解決するため本願発明は、LEDからなる光源とその光を集光する投影レンズ(11)と、この投影レンズ(11)を前方側開口に結合一体化しかつ後方側開口に前記光源を一体化した筒状のレンズホルダ(12)とを備えたランプユニット(7)を複数備え、前記エクステンション(6)は、前記投影レンズ(11)が嵌合するランプ孔と、このランプ孔の周囲部分であって前記投影レンズ(11)の周縁部に重なるオーバーラップ部(10a、31)を備え、
前記ランプユニット(7)は、それぞれ前記エクステンション(6)に対して、各投影レンズ(11)を前記ランプ孔へ嵌合し、前記オーバーラップ部(10a、31)と前記投影レンズ(11)の周縁部を重ねて結合することにより、前記投影レンズ(11)が前記エクステンション(6)に固定されるとともに、光軸調整機構(5)による光軸調整時に、前記ランプユニット(7)と前記エクステンション(6)を一体に傾けるようにした。このため、前記ランプユニット(7)と前記エクステンション(6)の間に光軸調整用間隙を設けなくても光軸調整が可能になった。
[0006]
このとき、前記エクステンション(6)と前記ハウジング(3)との間に前記光軸調整機構(5)を設け、前記エクステンション(6)を傾けて光軸調整をするようにすることができる。
また、前記ランプユニット(7)と前記ハウジング(3)との間に前記光軸調整機構(5)を設け、前記ランプユニット(7)を介して前記エクステンション(6)を前記ハウジング(3)に支持させ、前記光軸調整機構(5)により前記ランプユニット(7)を傾けて光軸調整するように構成することもできる。
いずれの場合も、光軸調整時に前記エクステンション(6)は前記ランプユニット(7)と一体に傾き、前記エクステンション(6)と前記ランプユニット(7)の間は前記光軸調整用間隙のない状態が維持される。
[0007]
また、上記ヘッドライトの製法は、熱可塑性樹脂からなる前記エクステンション(6)に設けた前記ランプ孔に、LEDからなる光源とその光を集光する前記投影レンズ(11)と、
この投影レンズ(11)を前方側開口に結合一体化しかつ後方側開口に前記光源を一体化した筒状の前記レンズホルダ(12)と、を備えた前記ランプユニット(7)を嵌合し、
前記投影レンズ(11)の周縁部をなし透明なレンズフランジ(14)を、前記エクステンション(6)の前記ランプ孔周囲部分であって不透明なオーバーラップ部(10a、31)に重ね、
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
前記レンズフランジ(14)を通してレーザー光を前記オーバーラップ部(10a、31)へ照射し、
前記オーバーラップ部(10a、31)を溶融させて前記レンズフランジ(14)へレーザー溶着することを特徴とする。
発明の効果
[0008]
エクステンション(6)にランプユニット(7)を固定し、光軸調整時にエクステンション(6)をランプユニット(7)と一体に傾かせるようにしたので、エクステンション(6)とランプユニット(7)の間に光軸調整のために従来必要だった光軸調整用間隙を設ける必要がなくなった。このため、光軸調整用間隙を無くしても光軸調整が可能になり、ランプユニットとエクステンションの間から内部構造が見えなくなるので、ヘッドライトの見栄をよくすることができる。
[0009]
また、エクステンション(6)とハウジング(3)の間に光軸調整機構(5)を設けた場合は、光軸調整機構(5)によりエクステンション(6)を傾けることにより、エクステンション(6)と同時にランプユニット(7)を傾けて光軸調整をすることができる。
さらに、ランプユニット(7)を介してエクステンション(6)をハウジング(3)に支持させ、ランプユニット(7)とハウジング(3)との間に光軸調整機構(5)を設けた場合は、光軸調整機構(5)によりランプユニット(7)を傾けることにより、ランプユニット(7)と一緒にエクステンション(6)を傾けて光軸調整をすることができる。
[0010]
さらに本願発明におけるヘッドライトの製法は、エクステンション(6)に設けたランプ孔にランプユニット(7)を嵌合し、投影レンズ(11)の周縁部をなし透明なレンズフランジ(14)を、エクステンション(6)のランプ孔周囲部分であるオーバーラップ部(10a、31)に重ね、透明なレンズフランジ(14)を通してレーザー光をオーバーラップ部(10a、31)へ照射する。すると、透明なレンズフランジ(14)を通過したレーザー光はオーバーラップ部(10a、31)を溶融させるので投影レンズ(1

【手続補正書】
【提出日】2019年8月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターレンズ(2)と、このアウターレンズに前面開口を覆われるハウジング(3)と、これらアウターレンズ(2)とハウジング(3)とによって形成される灯室(4)内に収容される複数のランプユニット(7)と、このランプユニットと前記アウターレンズ(2)との間に配置されたエクステンション(6)と、前記ランプユニット(7)の傾きを変えて光軸調整をする光軸調整機構(5)とを備えたヘッドライトにおいて、
前記ランプユニット(7)は、LEDからなる光源とその光を集光する投影レンズ(11)と、この投影レンズ(11)を前方側開口に結合一体化しかっ後方側開口に前記光源を一体化した筒状のレンズホルダ(12)と、を備え、
前記エクステンション(6)は、前記投影レンズ(11)が嵌合するランプ孔と、このランプ孔の周縁部であって前記投影レンズ(11)の周縁部に重なるオーバーラップ部(10a、31)を備え、
前記複数のランプユニット(7)は、それぞれ前記投影レンズ(11)が前記ランプ孔へ嵌合され、
前記オーバーラップ部(10a、31)と前記投影レンズ(11)の周縁部が重ねられて結合されることにより、前記投影レンズ(11)が前記工クステンション(6)に固定されるとともに、
光軸調整時に、前記エクステンション(6)を前記ランプユニット(7)と一体に傾けるようにしたことを特徴とするヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項2】
前記エクステンション(6)は、前記ハウジング(3)に支持されるともに、このハウジングと前記エクステンション(6)との間に光軸調整機構(5)が設けられることを特徴とする請求項1に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項3】
前記ランプユニット(7)は、前記ハウジング(3)に支持され、このハウジングと前記ランプユニット(7)との間に前記光軸調整機構(5)が設けられるともに、
前記エクステンション(6)は前記ランプユニット(7)を介して前記ハウジング(3)に支持されることを特徴とする請求項1に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項4】
前記投影レンズ(11)の周縁部は、前記投影レンズ(11)の周囲に形成されて径方向外方へ張り出すレンズフランジ(14)をなし、
前記エクステンション(6)の前記オーバーラップ部は、前記レンズフランジ(14)を覆うりング状の段部(10)をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項5】
前記投影レンズ(11)は前記レンズフランジ(14)と前記エクステンション(6)の前記オーバーラップ部(10a、31)との間にレーザー溶着された溶着部を備えることを特徴とする請求項4に記載したヘッドライトのランプユニット支持構造。
【請求項6】
請求項1に記載したヘッドライトの製法において、
熱可塑性樹脂からなる前記エクステンション(6)に設けたランプ孔に、LEDからなる光源とその光を集光する投影レンズ(11)と、この投影レンズ(11)を前方側開口に結合一体化しかっ後方側開口に前記光源を一体化した筒状の前記レンズホルダ(12)と、を備えた前記ランプユニット(7)を嵌合し、
前記投影レンズ(11)の周縁部をなし透明なレンズフランジ(14)を、前記エクステンション(6)の前記ランプ孔周囲部分であって不透明なオーバーラップ部(10a、31)に重ね、前記レンズフランジ(14)を通してレーザー光を前記オーバーラップ部(31)へ照射し、
前記オーバーラップ部(10a、31)を溶融させて前記レンズフランジ14レーザー溶着することを特徴とするヘッドライトの製法。
【国際調査報告】