【実施例】
【0065】
以下、合成例、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
触媒の調製に用いた溶媒は、全て公知の方法で脱酸素、脱水を行った後に用いた。
得られた触媒は、25℃、窒素ガス雰囲気下で保存し、反応に用いた。
ヒドロシリル化反応および溶媒精製は、全て不活性ガス雰囲気下で行い、各種反応に用いた溶媒等は、全て予め公知の方法で精製、乾燥、脱酸素を行ったものを用いた。
1H−NMRの測定は日本電子(株)製JNM−ECA600,JNM−LA400を、IR測定は日本分光(株)製FT/IR−550を用いて行った。
なお、以下に示す化学構造式においては慣用的な表現法に従って水素原子を省略している。
【0066】
[合成例1]コバルトイソシアニド錯体Co
2(CN
tBu)
8の合成
反応容器に、ヨウ化コバルト(0.31g,1.0mmol)、テトラヒドロフラン(以下、THFと略す)(15mL)、t−ブチルイソシアニド(0.33g,4.0mmol)、KC
8(Strem Chemicals社製、0.27g,2.0mmol)の順に加え、25℃で12時間撹拌した。その後、反応溶液をセライトろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた乾燥物をペンタン(約40mL)に溶解させ、不溶物をセライトろ過で取り除いた。ろ液を−35℃に冷却し、再結晶化することにより、Co
2(CN
tBu)
8を得た(0.24g,61%)。
1H−NMR(600MHz,C
6D
6)δ:1.44(s,72H).
IR(ATR):ν=1666(CN(bridge)),2093,1977,1942(CN(terminal))cm
-1
Anal.Calcd.for C
40H
72N
8Co
2:C,61.36;H,9.27;N,14.31 Found:C,61.06;H,9.52;N,14.05.
【0067】
[合成例2]コバルトイソシアニド錯体Co
2(CNAd)
8の合成
反応容器に、ヨウ化コバルト0.31g(1.0mmol)、1−イソシアノアダマンタン(以下、CNAdと略す)0.65g(4.0mmol)、THF(15mL)、KC
8(0.27g,2.0mmol)の順に加え、25℃で12時間撹拌した。その後、反応溶液をセライトろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた乾燥物をトルエン(約20ml)に溶解させ、再度セライトろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去した後、乾燥物を少量のベンゼン(約3ml)で洗うことにより、Co
2(CNAd)
8を得た(0.33g,47%)。
1H−NMR(396MHz,C
6D
6)δ:2.32(s,48H),2.06(s,24H),1.71(d,J=10.3,24H),1.58(d,J=10.3,24H).
IR(ATR):ν=1647(CN(bridge)),2101,2000,1954(CN(terminal))cm
-1
Anal.Calcd.for C
88H
120N
8Co
2:C,75.08;H,8.59;N,7.96 Found:C,75.16;H,8.62;N,7.46.
【0068】
[合成例3]コバルトイソシアニド錯体Co
2(CNMes)
8の合成
反応容器に、ヨウ化コバルト(13mg,0.10mmol)、メシチルイソシアニド(58mg,0.40mmol)、THF(3mL)、KC
8(27mg,0.20mmol)の順に加え、25℃で12時間撹拌した。その後、反応溶液をセライトろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた乾燥物をトルエン(約3mL)に溶解させ、不溶物をセライトろ過で取り除いた。ろ液の上からペンタン(約3mL)をゆっくり加えることにより、再結晶化させ、コバルトイソシアニド錯体Co
2(CNMes)
8を得た(42mg,66%)。
1H−NMR(396MHz,C
6D
6)δ:6.60(s,12H),6.58(s,4H),2.46(s,36H),2.42(s,12H),2.05(s,18H),2.03(s,6H).
IR(ATR):ν=1669(CN(bridge)),2063,2026,1954(CN(terminal))cm
-1
Anal.Calcd.for C
80H
88N
8Co
2:C,75.10;H,6.93;N,8.60 Found:C,75.21;H,6.90;N,8.60.
【0069】
[合成例4]鉄イソシアニド錯体Fe(CN
tBu)
5の合成
反応容器に、臭化鉄(22mg,0.10mmol)、THF(3mL)、t−ブチルイソシアニド(42mg,0.50mmol)、KC
8(27mg,0.20mmol)の順に加え、25℃で12時間撹拌した。その後、反応溶液をセライトろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた乾燥物をペンタン(約4mL)に溶解させ、不溶物をセライトろ過で取り除いた。ろ液を−35℃に冷却し、再結晶化することにより、Fe(CN
tBu)
5を得た(30mg,63%)。
1H−NMR(600MHz,C
6D
6)δ:1.29(s,45H).
IR(ATR):ν=2119,2000,1943,1826(CN)cm
-1【0070】
[合成例5]臭化鉄とKC
8を用いた鉄イソシアニド錯体Fe(CNAd)
5の合成
反応容器に、臭化鉄(216mg,1.0mmol)、THF(20mL)、アダマンチルイソシアニド(806mg,5.0mmol)、KC
8(Strem Chemicals社製、270mg,2.0mmol)の順に加え、25℃で12時間撹拌した。その後、反応溶液をセライトろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた乾燥物をベンゼン(約5mL)に溶解させ、不溶物をセライトろ過で取り除いた。ろ液にペンタンを加えた後、−35℃に冷却し、再結晶化することにより、Fe(CNAd)
5を得た(601mg,収率70%)。
1H−NMR(396MHz,C
6D
6)δ:2.15(s,30H),1.88(s,15H),1.50(d,J=11.5,15H),1.42(d,J=11.5,15H).
IR(ATR):ν=2106(CN)cm
-1【0071】
[合成例6]臭化ニッケル(ジメトキシエタン付加物)とKC
8を用いたニッケルイソシアニド錯体Ni(CNtBu)
4の合成
反応容器に、臭化ニッケル(ジメトキシエタン付加物)(31mg,0.1mmol)、THF(3mL)、t−ブチルイソシアニド(0.33g,0.4mmol)、KC
8(270mg,2.0mmol)の順に加え、室温で30分間撹拌した。その後、反応溶液をセライトろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。得られた乾燥物をベンゼン(約5mL)に溶解させ、不溶物をセライトろ過で取り除いた。ろ液にエーテルを加えた後、−35℃に冷却し、再結晶化することにより、Ni(CN
tBu)
4を得た(21mg,収率54%)。
1H−NMR(396MHz、C
6D
6)δ:1.09(s,36H).
IR(ATR):ν=2002(CN)cm
-1【0072】
[1]アルケンを基質として用いたヒドロシリル化反応
[実施例1]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたα−メチルスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.94ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表1に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.27(t,J=6.8,2H),7.21(d,J=6.8,2H),7.15(t,J=6.8,1H),2.91(sext,J=6.8,1H),1.28(d,J=6.8,3H),0.90−0.98(m,2H),0.05(s,9H),−0.05(s,3H),−0.07(s,3H).
【0073】
[実施例2,3]
Co
2(CN
tBu)
8の代わりに、触媒として表1に記載したコバルト−イソシアニド錯体(0.005mmol)をそれぞれ用いた以外は、実施例1と同様に反応を行った。その結果を以下の表1に示す。
【0074】
[比較例1]ピバル酸コバルトとCNAdとジエトキシメチルシランから成る組成物を触媒として用いたα−メチルスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、ピバル酸コバルト3mg(0.01mmol)、CNAd5mg(0.03mmol)、THF100μLを加え、溶解させた。そこに、ジエトキシメチルシラン5.3mg(0.04mmol)を加え、25℃で1時間撹拌した。その後、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加えて、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.94ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
[実施例4]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたα−メチルスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.0005mmol)、α−メチルスチレン(1.29mL,10mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(2.54mL,13mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.94ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表2に示す。
【0077】
[比較例2]触媒としてCo
2(CO)
8を用いたα−メチルスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、Co
2(CO)
8(1.7mg,0.0005mmol)、α−メチルスチレン(1.29mL,10mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(2.54mL,13mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.94ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】
[実施例5]触媒としてFe(CN
tBu)
5を用いたスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例4で得られたFe(CN
tBu)
5(4.7mg,0.01mmol)、スチレン(114μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.90ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表3に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.24−7.29(m,2H),7.13−7.22(m,3H),2.61−2.68(m,2H),0.86−0.92(m,2H),0.08(s,9H),0.07(s,6H).
【0080】
[実施例6]触媒としてCo
2(CNMes)
8を用いた1−オクテンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例3で得られたCo
2(CNMes)
8(6.4mg,0.005mmol)、1−オクテン(157μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.50ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表3に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:1.21−1.37(m,12H),0.88(t,J=6.8,3H),0.50(m,2H),0.06(s,9H),0.03(s,6H).
【0081】
[実施例7]触媒としてCo
2(CNMes)
8を用いたスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例3で得られたCo
2(CNMes)
8(6.4mg,0.005mmol)、スチレン(114μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.90ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表3に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.24−7.29(m,2H),7.13−7.22(m,3H),2.61−2.68(m,2H),0.86−0.92(m,2H),0.08(s,9H),0.07(s,6H).
【0082】
[実施例8]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたアリルグリシジルエーテルの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、アリルグリシジルエーテル(118μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.51ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表3に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:3.71(dd,J=11.6,J=3.9,1H)3.37−3.51(m,3H),3.26(dt,J=2.9,J=6.3,1H),2.62(t,J=4.4,1H),2.62(q,J=2.9,1H),1.59−1.65(m,2H),0.49−0.53(m,2H),0.06(s,9H).
【0083】
【表3】
【0084】
[実施例9]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたα−メチルスチレンの1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン(351μL,1.3mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.88ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表4に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.27(t,J=6.8,2H),7.21(d,J=6.8,2H),7.16(t,J=6.8,1H),2.92(sext,J=6.8,1H),1.28(d,J=6.8,3H),0.82−0.94(m,2H),0.09(s,9H),0.07(s,9H),−0.12(s,3H).
【0085】
[実施例10]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたα−メチルスチレンのトリエトキシシランによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、トリエトキシシラン(213mg,1.3mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるフェニル基に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである3.00ppmの6重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表4に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.27(t,J=6.8,2H),7.21(d,J=6.8,2H),7.15(t,J=6.8,1H),3.73(q,J=6.8,6H),2.96(sext,J=6.8,1H),1.31(d,J=6.8,3H),1.18(m,J=6.8,9H),1.03(d,J=6.8,2H).
【0086】
[実施例11]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたα−メチルスチレンのジエトキシ(メチル)シランによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、ジエトキシ(メチル)シラン(175mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるフェニル基に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである2.96ppmの6重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表4に示す。
1H−NMR(396MHz、CDCl
3)δ:7.27(t,J=6.8,2H),7.21(d,J=6.8,2H),7.15(t,J=6.8,1H),3.63−3.70(m,4H),3.00(sext,J=6.8,1H),1.32(d,J=6.8,3H),1.21(t,J=6.8,3H),1.15(t,J=6.8,3H),1.03(d,J=6.8,2H),−0.08(s,3H).
【0087】
【表4】
【0088】
[実施例12]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたアリルグリシジルエーテルの両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、アリルグリシジルエーテル(154μL,1.3mmol)、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン(重合度18)(0.74g,0.50mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.54ppmの多重線を確認し、その収率を求めた(収率>99%)。
1H−NMR(396MHz、CDCl
3)δ:3.70(m,1H),2.95−2.90(m,2H),3.45(m,3H),3.15(m,1H),2.80(m,1H),2.61(m,1H),1.62(m,2H),0.54(m,2H),0.08(br),0.05(s),−0.08(s).
【0089】
[2]硫黄含有アルケンを基質として用いたヒドロシリル化反応
【化2】
【0090】
[実施例13]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたエチルビニルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、エチルビニルスルフィド(88mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、シリカゲルクロマトグラフィーより分離精製を行い、目的生成物を239mg得た。その収率を表5に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.08(s,9H,−SiMe
3),0.12(s,3H),0.16(s,3H),0.98(t,J=7.32Hz,3H),1.50−1.65(m,3H),1.68−1.71(m,1H),1.75−1.81(m,1H),2.49(t,2H).
【0091】
[実施例14]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたフェニルビニルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(6.0mg,0.0075mmol)、フェニルビニルスルフィド(68mg,0.5mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(223mg,1.5mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、クーゲルロール蒸留により分離精製を行い、目的生成物を129mg得た。その収率を表5に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.11(s,9H),0.18(s,3H),0.20(s,3H),1.31(d,J=7.73Hz,3H),2.54(q,J=7.09Hz,1H),7.28(dd,J=7.73,9.67Hz,1H),7.28(d,J=7.73Hz,2H),7.35(d,J=9.67Hz,2H).
【0092】
[実施例15]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたメチルアリルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、メチルアリルスルフィド(88mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、シリカゲルクロマトグラフィーより分離精製を行い、目的生成物を209mg得た。その収率を表5に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.08(s,9H),0.13(s,3H),0.16(s,3H),1.06(t,J=7.14Hz,3H),1.57−1.62(m,2H),1.75−1.81(m,1H),2.09(s,3H).
【0093】
[実施例16]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたn−プロピルアリルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、n−プロピルアリルスルフィド(116mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、シリカゲルクロマトグラフィーより分離精製を行い、目的生成物を239mg得た。その収率を表5に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.08(s,9H),0.12(s,3H),0.16(s,3H),0.98(t,J=7.32Hz,3H),1.50−1.65(m,3H),1.68−1.71(m,1H),1.75−1.81(m,1H),2.49(t,2H).
【0094】
[実施例17]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたフェニルアリルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(9.7mg,0.0125mmol)、フェニルアリルスルフィド(75mg,0.5mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(127μL,0.65mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、クーゲルロール蒸留により分離精製を行い、目的生成物を142mg得た。その収率を表5に示す。
1H−NMR(600MHz,CDCl
3)δ:0.10(s,9H),0.19(s,3H),0.19(s,3H),1.31(t,J=7.42Hz,3H),1.67(dqd,J=6.04,7.42,13.74Hz,1H),1.81(dqd,6.04,7.42,13.74Hz,1H),7.14(td,J=7.42,2.75Hz,1H),7.25−7.26(m,2H),7.35(dd,J=8.24,1.10Hz,2H).
【0095】
[実施例18]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたベンジルアリルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、ベンジルアリルスルフィド(164mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、クーゲルロール蒸留により分離精製を行い、目的生成物を245mg得た。その収率を表5に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.05(s,9H),0.06(s,3H),1.01(t,J=7.32Hz,3H),1.53−1.62(m,1H),1.63−1.67(m,1H),1.69−1.80(m,1H),3.66−3.75(m,2H),7.22−7.30(m,5H).
【0096】
[比較例3]触媒としてCo
2(CO)
8を用いたメチルアリルスルフィドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得たCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、メチルアリルスルフィド(88mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定した結果、原料のみが確認され、生成物は見られなかった(0%収率)。
【0097】
【表5】
【0098】
[3]窒素含有アルケンを基質として用いたヒドロシリル化反応
【化3】
【0099】
[実施例19]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたN−アリルアニリンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、N−アリルアニリン(133mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.59ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表6に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.07(s,15H),0.59(m,2H),1.63(m,2H),3.10(q,J=5.8,2H),3.66(br,1H),6.60(d,J=7.7,2H),6.68(t,J=7.7,1H),7.17(t,J=7.2,2H).
【0100】
[実施例20]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたN,N−ジエチルアリルアミンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、N,N−ジエチルアリルアミン(113mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.46ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表6に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.03(s,9H),0.04(s,3H),0.05(s,3H),0.46(m,2H),1.02(t,J=7.4,6H),1.47(m,2H),2.40(t,J=8.0,2H),2.52(q,J=7.4,4H).
【0101】
[実施例21]触媒としてCo
2(CNMes)
8を用いた9−ビニルカルバゾールの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例3で得られたCo
2(CNMes)
8(6.4mg,0.005mmol)、溶媒としてのN−メチルピロリドン(100μL)、9−ビニルカルバゾール(193mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである1.16ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表6に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.15(s,6H),0.17(s,9H),1.16(m,2H),4.38(m,2H),7.23(t,J=7.7Hz,2H),7.39(d,J=7.7Hz,2H),7.47(t,J=7.7Hz,2H),8.11(d,J=7.7Hz,2H).
【0102】
[実施例22]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたN−ビニルフタルイミドの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、溶媒としてのDME(100μL)、N−ビニルフタルイミド(173mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである1.03ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表6に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.07(s,9H),0.14(s,6H),1.03(m,2H),3.75(m,2H),7.69−7.80(m,4H).
【0103】
[実施例23]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたN−ビニル−2−ピロリドンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、N−ビニル−2−ピロリドン(111mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.81ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表6に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3)δ:0.08(s,9H),0.10(s,6H),0.82(m,2H),2.00(quint,J=7.2,2H),2.36(t,J=7.7,2H),3.36(m,4H).
【0104】
[比較例4]触媒としてCo
2(CO)
8を用いたN−ビニル−2−ピロリドンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、Co
2(CO)
8(1.7mg,0.005mmol)、N−ビニル−2−ピロリドン(111mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.81ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表6に示す。
【0105】
【表6】
【0106】
[4]炭素−酸素不飽和結合または炭素−窒素不飽和結合を有する化合物を基質として用いたヒドロシラン還元反応
[実施例24]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたアセトフェノンのジメチルフェニルシランによるヒドロシラン還元反応
【化4】
【0107】
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、アセトフェノン(120mg,1.0mmol)、ジメチルフェニルシラン(177mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表7に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):0.28(s,3H),0.33(s,3H),1.42(d,J=6.4Hz),4.85(q,6.4Hz,1H),7.16−7.41(m,8H),7.53−7.59(m,2H).
【0108】
[実施例25]触媒としてFe(CN
tBu)
5を用いたアセトフェノンの1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンによるヒドロシラン還元反応
【化5】
【0109】
反応容器に、合成例4で得られたFe(CN
tBu)
5(4.7mg,0.01mmol)、アセトフェノン(120mg,1.0mmol)、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(147mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表7に示す。
1:1付加体(a);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):0.02(s,3H),0.10(s,3H),0.13(d,J=3.0,3H),0.14(d,J=3.0,3H),1.46(d,J=6.5Hz,3H),4.66(m,1H),4.98(q,6.4Hz,1H),7.19−7.37(m,5H).
1:2付加体(b);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):0.05−0.17(m,12H),1.44(d,J=6.5Hz,6H),4.94(q,6.4Hz,2H),7.19−7.37(m,10H).
【0110】
[比較例5]触媒としてFe
2(CO)
9を用いたアセトフェノンの1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンによるヒドロシラン還元反応
反応容器に、Fe
2(CO)
5(1.8mg,0.005mmol)、アセトフェノン(120mg,1.0mmol)、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(147mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表7に示す。
【0111】
【表7】
【0112】
[実施例26]触媒としてCo
2(CNMes)
8を用いたN,N−ジメチルベンズアミドのジフェニルシランによるヒドロシラン還元反応
【化6】
【0113】
反応容器に、合成例3で得られたCo
2(CNMes)
8(6.4mg,0.005mmol)、N,N−ジメチルベンズアミド(149mg,1.0mmol)、ジフェニルシラン(239mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表8に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):2.24(s,6H),3.42(s,2H),7.30−7.38(m,5H).
【0114】
[実施例27]触媒としてFe(CN
tBu)
5を用いたN,N−ジメチルベンズアミドの1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンによるヒドロシラン還元反応
【化7】
【0115】
反応容器に、合成例4で得られたFe(CN
tBu)
5(4.7mg,0.01mmol)、N,N−ジメチルベンズアミド(149mg,1.0mmol)、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(147mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表8に示す。
【0116】
[比較例6]触媒としてCo
2(CO)
8を用いたN,N−ジメチルベンズアミドのジフェニルシランによるヒドロシラン還元反応
反応容器に、Co
2(CO)
8(1.7mg,0.005mmol)、N,N−ジメチルベンズアミド(149mg,1.0mmol)、ジフェニルシラン(239mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表8に示す。
【0117】
【表8】
【0118】
[実施例28]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたアセトニトリルの1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンによるヒドロシラン還元反応
【化8】
【0119】
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、アセトニトリル(41mg,1.0mmol)、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(147mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表9に示す。
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):0.18(s,6H),0.19(s,6H),1.02(t,J=6.4,3H),2.88(q,J=6.4,2H).
【0120】
[比較例7]触媒としてCo
2(CO)
8を用いたアセトニトリルの1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンによるヒドロシラン還元反応
反応容器に、Co
2(CO)
8(1.7mg,0.005mmol)、アセトニトリル(41mg,1.0mmol)、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(147mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表9に示す。
【0121】
【表9】
【0122】
[5]炭素−炭素不飽和結合を有する化合物を基質として用いた水素化反応
[実施例29]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いた1−オクテンの水素化反応
オートクレーブ用反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(6.4mg,0.005mmol)、1−オクテン(1.12g,10mmol)を加え、10atm水素を導入し、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表10に示す。
1H−NMR(CDCl
3,400MHz)δ=0.88(t,J=7.2Hz,6H),1.16−1.36(m,12H).
【0123】
[実施例30]触媒としてFe(CN
tBu)
5を用いたスチレンの水素化反応
オートクレーブ用反応容器に、合成例4で得られたFe(CN
tBu)
5(4.7mg,0.01mmol)、スチレン(1.04g,10mmol)を加え、10atm水素を導入し、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。その結果を表10に示す。
1H−NMR(CDCl
3,400MHz)δ=1.13(t,J=7.2Hz,3H),2.54(q,J=7.2Hz,2H),7.02−7.20(m,5H).
【0124】
【表10】
【0125】
[実施例31]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたα−メチルスチレンのトリエチルシランによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、トリエチルシラン(151mg,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物における2.86ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表11に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.21−7.27(m,4H),7.15−7.17(m,1H),2.86(sext,J=6.8,1H),1.27(d,J=6.8,3H),0.98(dd,J=14.8,6.8Hz,1H),0.90(dd,J=14.8,6.8Hz,1H),0.86(t,J=8.0,9H),0.34−0.48(m,6H).
【0126】
[実施例32]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたα−メチルスチレンのジメチルフェニルシランによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、ジメチルフェニルシラン(177mg,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物における2.85ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表11に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.44−7.47(2H,m),7.31−7.34(3H,m),7.21−7.26(2H,m),7.11−7.17(3H,m),2.85(sext,J=6.8,1H),1.23(d,J=6.8,3H),1.22(dd,J=14.8,6.8Hz,1H),1.15(dd,J=14.8,6.8Hz,1H),0.15(s,3H),0.09(s,3H).
【0127】
【表11】
【0128】
[実施例33]触媒としてCo
2(CNAd)
8を用いたα−メチルスチレンの両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例2で得られたCo
2(CNAd)
8(6.4mg,0.005mmol)、α−メチルスチレン(1.53mg,13mmol)、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン(重合度18)(7.4g,5.0mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.98ppmの多重線を確認し、その収率を求めた(収率>99%)。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.27(t,J=6.8,2H),7.21(d,J=6.8,2H),7.15(t,J=6.8,1H),2.92(sext,J=6.8,1H),1.28(d,J=6.8,3H),0.90−0.98(m,2H),0.05(s),−0.05(s),−0.07(s).
【0129】
[実施例34]Co
2(CNMes)
8を空気中で24時間放置した後、それを触媒として用いたα−メチルスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
グローブボックス内で、反応容器に、合成例3で得られたCo
2(CNMes)
8(6.4mg,0.005mmol)を加えた。その反応容器をグローブボックスの外へ出し、空気中室温で24時間放置した。その後、反応容器をグローブボックス内に持ち込みα−メチルスチレン(129μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、25℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.94ppmの多重線を確認し、その収率を求めた(収率>99%)。
【0130】
[実施例35]触媒としてFe(CNAd)
5を用いたスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例5で得られたFe(CNAd)
5(8.6mg,0.01mmol)、スチレン(114μL,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.90ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表12に示す。
【0131】
[実施例36]触媒としてFe(CNAd)
5を用いたスチレンのジエトキシ(メチル)シランによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例5で得られたFe(CNAd)
5(8.6mg,0.01mmol)、スチレン(114μL,1.0mmol)、ジエトキシ(メチル)シラン(175mg,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.90ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表12に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.20(m,5H),3.80(m,4H)2.68−2.72(m,2H),1.23(t,J=6.8,6H),0.97−1.01(m,2H),0.12(s,3H).
【0132】
【表12】
【0133】
[実施例37]触媒としてFe(CNAd)
5を用いたスチレンの両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例5で得られたFe(CNAd)
5(8.6mg,0.01mmol)、スチレン(154μL,1.3mmol)、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン(重合度18)(0.74g,0.50mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.90ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表13に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.24−7.29(m,2H),7.13−7.22(m,3H),2.61−2.68(m,2H),0.86−0.92(m,2H),0.08(s),0.07(s).
【0134】
【表13】
【0135】
[実施例38]触媒としてNi(CN
tBu)
4を用いたスチレンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
【化9】
【0136】
反応容器に、合成例6で得られたNi(CN
tBu)
4(3.9mg,0.01mmol)、スチレン(114μL,0.01mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、80℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである2.65ppmの多重線を確認し、その収率を求めた(収率39%)。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:7.22−7.29(m,5H),2.65(q,J=7.6Hz,1H),1.35(d,J=7.6Hz,2H),0.01(s,9H),−0.01(s,3H),−0.02(s,3H).
【0137】
[実施例39]触媒としてCo
2(CNMes)
8を用いた1,1,1,3,3−ペンタメチル−3−ビニルジシロキサンの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例3で得られたCo
2(CNMes)
8(6.4mg,0.005mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチル−3−ビニルジシロキサン(174mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.40ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表14に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:0.03(s,12H),0.06(s,18H),0.40(s,4H).
【0138】
[実施例40]触媒としてCo
2(CN
tBu)
8を用いたビニルトリエトキシシランの1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサンによるヒドロシリル化反応
反応容器に、合成例1で得られたCo
2(CN
tBu)
8(3.4mg,0.005mmol)、ビニルトリエトキシシラン(190mg,1.0mmol)、1,1,1,3,3−ペンタメチルジシロキサン(254μL,1.3mmol)を加え、50℃で24時間撹拌した。反応終了後、
1H−NMRスペクトルを測定して生成物の構造と収率を決定した。目的生成物におけるケイ素に隣接する炭素上のプロトンのシグナルである0.50ppmの多重線を確認し、その収率を求めた。その結果を表14に示す。
1H−NMR(396MHz,CDCl
3)δ:3.78(6H,q,J=7.0Hz),1.19(9H,t,J=7.0Hz),0.47−0.53(4H,m),0.02(9H,s),0.00(6H,s).
【0139】
【表14】