特表-19156129IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年8月15日
【発行日】2020年12月10日
(54)【発明の名称】アイウェア
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/22 20060101AFI20201113BHJP
   G02C 1/06 20060101ALI20201113BHJP
   G02C 11/00 20060101ALI20201113BHJP
   G02C 7/02 20060101ALI20201113BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20201113BHJP
【FI】
   G02C5/22
   G02C1/06
   G02C11/00
   G02C7/02
   G02F1/13 505
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】33
【出願番号】特願2019-570780(P2019-570780)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年2月6日
(31)【優先権主張番号】特願2018-20430(P2018-20430)
(32)【優先日】2018年2月7日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2018-185330(P2018-185330)
(32)【優先日】2018年9月28日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005887
【氏名又は名称】三井化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅 竜貴
(72)【発明者】
【氏名】浅田 博文
(72)【発明者】
【氏名】上別府 剛
(72)【発明者】
【氏名】大戸 孝文
(72)【発明者】
【氏名】日野 正喜
【テーマコード(参考)】
2H006
2H088
【Fターム(参考)】
2H006AA01
2H006AC02
2H006AC03
2H006BD03
2H006CA00
2H088EA42
2H088MA20
(57)【要約】
アイウェアは、金属製のヨロイ部を有するフロントと、ヨロイ部とともに、ヒンジ部を構成する非金属製のヒンジ部材と、を備える。これにより掛け心地が良い金属製のフロントを有するアイウェアが提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製のヨロイ部を有するフロントと、
前記ヨロイ部とともに、ヒンジ部を構成する非金属製のヒンジ部材と、
を備える、
アイウェア。
【請求項2】
前記フロントに保持され、電気素子を有し、前記電気素子の電極の一部が縁部に配置されているレンズと、
前記電気素子を制御する制御部と、
前記電極と前記制御部とを電気的に接続する導電部と、
前記フロントを前記導電部から絶縁する第一絶縁体と、をさらに備える、請求項1に記載のアイウェア。
【請求項3】
前記導電部は、前記制御部に接続され、前記縁部に沿うように配置された導線を有し、
前記導線の一部は、前記ヨロイ部と前記ヒンジ部材との間に設けられた隙間に配置されている、請求項2に記載のアイウェア。
【請求項4】
前記制御部は、テンプルに保持されている、請求項2又は3に記載のアイウェア。
【請求項5】
前記フロントのブリッジに保持されたカバー部材を、さらに備え、
前記導線の一部は、前記ブリッジと前記カバー部材との間の隙間に配置されている、請求項2に記載のアイウェア。
【請求項6】
前記ヨロイ部は、幅方向に延在するヨロイ側第一要素と、前記ヨロイ側第一要素の一端部から後方に延在するヨロイ側第二要素と、を有し、
前記ヒンジ部材は、前記ヨロイ側第一要素に係合するヒンジ側第一要素と、前記ヨロイ側第二要素に係合するヒンジ側第二要素と、を有する、請求項1〜5の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項7】
前記ヒンジ側第一要素は、前記導線が配置される第一収容部を有し、
前記ヒンジ側第二要素は、前記導線が配置される第二収容部を有する、請求項6に記載のアイウェア。
【請求項8】
前記ヒンジ側第一要素と前記ヒンジ側第二要素との接続部に凹部を有する、請求項6又は7に記載のアイウェア。
【請求項9】
前記ヒンジ側第一要素と前記ヒンジ側第二要素との接続部は、弾性変形可能に構成されている、請求項6〜8の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項10】
前記導電部は、前記縁部に沿って配置されかつ前記制御部に接続され、前記縁部に対向する導体面を有する導線と、前記電極及び前記導体面に接触する導電片と、を有する、請求項2に記載のアイウェア。
【請求項11】
前記レンズは、前記レンズの光軸に沿って一方側から他方側に向けて凸となる曲面を有し、
前記フロントは、前記導電片の前記他方側を覆う第一覆い部を有する、請求項10に記載のアイウェア。
【請求項12】
前記第一絶縁体は、前記第一覆い部と前記導電片との間に配置された第一要素を有する、請求項11に記載のアイウェア。
【請求項13】
前記フロントは、前記導電片の前記一方側を覆う第二覆い部を有する、請求項12に記載のアイウェア。
【請求項14】
前記第一絶縁体は、前記第二覆い部と前記導電片との間に配置された第二要素を有する、請求項13に記載のアイウェア。
【請求項15】
前記第一絶縁体は、前記第一要素と前記第二要素とを接続する連続要素を有し、
前記導電部は、前記第一要素、前記第二要素、及び前記連続要素により少なくとも部分的に囲まれる位置に配置されている、請求項14に記載のアイウェア。
【請求項16】
前記第一要素及び前記第二要素はそれぞれ、前記第一覆い部及び前記第二覆い部に固定された膜状である、請求項14または15に記載のアイウェア。
【請求項17】
前記第一覆い部と前記導電片との間、及び、前記第二覆い部と前記導電片との間に、第二絶縁体が配置されている、請求項14〜16の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項18】
前記第一要素及び前記第二要素の前記光軸に近い側の端縁は、前記導電片よりも前記光軸に近い、請求項14〜17の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項19】
前記端縁は、前記第一覆い部及び前記第二覆い部の前記光軸に近い側の端縁よりも前記光軸から遠い、請求項18に記載のアイウェア。
【請求項20】
前記縁部は、前記第一覆い部と前記第二覆い部との間に挿入された凸部を有し、
前記電極は、前記凸部の先端に露出し、
前記導電片は、前記凸部と前記導体面とにより押圧されている、請求項13〜19の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項21】
一端が前記フロントに前記ヒンジ部を介して連結された非金属製のテンプル、をさらに備え、
前記制御部は、前記テンプルに保持されている、請求項2及び請求項10〜20の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項22】
前記導線の前記導体面以外の部分を覆う絶縁カバー、をさらに備える、請求項10〜21の何れか一項に記載のアイウェア。
【請求項23】
前記第一絶縁体は、前記絶縁カバーと一体化されている、請求項22に記載のアイウェア。
【請求項24】
前記フロントは、前記レンズ及び前記導電部を保持する非金属製の第一フロント要素、及び、前記第一フロント要素の前面に設けられた金属製の第二フロント要素を有し、
前記第一絶縁体は、前記第一フロント要素である、請求項10〜22の何れか一項に記載のアイウェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駆動電圧の印加によって駆動する電気素子、例えば、屈折率が変化する液晶レンズを有するレンズを備えるアイウェアが開発されている(特許文献1参照)。
【0003】
レンズの縁部には、電気素子の電極の端部が露出している。電極は、導電部を介して、電気素子を制御するための制御部に電気的に接続されている。このようなレンズ及び導電部は、非金属製のフロントに保持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2015−522842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようなアイウェアにおいて、非金属製のフロントを有するアイウェアだけでなく、掛け心地がよい金属製のフロントを有するアイウェアが望まれている。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、掛け心地がよい金属製のフロントを有するアイウェアを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るアイウェアは、金属製のヨロイ部を有するフロントと、ヨロイ部とともに、ヒンジ部を構成する非金属製のヒンジ部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、掛け心地が良い金属製のフロントを有するアイウェアを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の実施形態1に係る電子メガネの分解斜視図である。
図2図2は、レンズの平面図である。
図3図3は、フレキシブル基板の斜視図である。
図4A図4Aは、レンズの正面図である。
図4B図4Bは、組立状態の電子メガネにおける図1のA−A線断面図である。
図5A図5Aは、電子メガネの正面図である。
図5B図5Bは、図5AのB−B線断面図である。
図5C図5Cは、電子メガネの平面図である。
図5D図5Dは、電子メガネの底面図である。
図5E図5Eは、フロントの側面図である。
図5F図5Fは、フロントのヨロイ部の一部を幅方向における内側から見た模式図である。
図5G図5Gは、電子メガネの背面図である。
図5H図5Hは、ヨロイ部における図5GのC−C線断面図である。
図5I図5Iは、図5CのA矢視図である。
図6A図6Aは、カバー部材の斜視図である。
図6B図6Bは、図6Aと異なる角度から見たカバー部材の斜視図である。
図6C図6Cは、カバー部材の平面図である。
図7A図7Aは、ヒンジ部材の斜視図である。
図7B図7Bは、ヒンジ部材の正面図である。
図7C図7Cは、ヒンジ部材の背面図である。
図7D図7Dは、ヒンジ部材の平面図である。
図8図8は、本発明の実施形態2に係る電子メガネにおける図1のA−A線断面図である。
図9図9は、本発明の実施形態3に係る電子メガネにおける図1のA−A線断面図である。
図10図10は、本発明の実施形態4に係る電子メガネにおける図1のA−A線断面図である。
図11図11は、本発明の実施形態5に係る電子メガネにおける図1のA−A線断面図である。
図12図12は、本発明の実施形態6に係る電子メガネにおける図1のA−A線断面図である。
図13図13は、図12と異なる位置におけるリムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のいくつかの実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。以下の説明では、本発明に係るアイウェアの代表例として、電気的制御によって、その光学特性を変化させることができる液晶レンズ(電気活性領域)を有する視力矯正用の透明なレンズを備える電子メガネについて説明する。
【0011】
[実施形態1]
図1図7Dを参照して、本発明の実施形態1に係る電子メガネ100について説明する。図1は、本実施形態に係る電子メガネ100の構成の一例を示す斜視図である。
【0012】
<電子メガネ>
電子メガネ100は、一対のレンズ110及びフレーム120を備える。フレーム120は、フロント130、及び、一対のテンプル140を有する。また、フロント130と一対のレンズ110との間には、絶縁部材400A、フレキシブル基板200、及び、導電片300が配置されている。
【0013】
以下の電子メガネ100、及び、電子メガネ100の構成部材の説明において、特に断ることなく、幅方向、前後方向、及び、上下方向といった場合には、使用者がメガネとして装着できる展開状態(図1及び図5Aに示す状態)における電子メガネ100の各方向をいう。具体的には、電子メガネの幅方向は、図5Aに示す直交座標系のX方向である。また、電子メガネの前後方向は、図5Aに示す直交座標系のY方向である。また、電子メガネの上下方向(天地方向)は、図5Aに示す直交座標系のZ方向である。図5Aは、電子メガネ100を、電子メガネ100よりも前方から見た図であって、電子メガネ100及び電子メガネ100の構成部材の正面図に該当する。
【0014】
<レンズ>
一対のレンズ110は、電子メガネ100を正面視したときに、ほぼ左右対称となるように形成されており、互いに同一の構成要素を有する。また、その周辺の構造も同一である。
【0015】
そこで、詳細については後述するが、以下の説明では、電子メガネ100の右目用のレンズ110及びその周辺の構造について説明し、左目用のレンズ110及びその周辺の構造については説明を省略する。
【0016】
レンズ110は、液晶レンズ111及び一対の電極112a、112bを有する。なお、電極112a、112bとしてはITOなどの透明電極が用いられる。
【0017】
図2は右目用のレンズ110の平面図である。レンズ110は、その厚み方向に複数の層が重なる多層構造を有する。レンズ110は、液晶レンズ111を有する部位において、液晶層(不図示)を前後から挟む一対の導電層(不図示)を有する。
【0018】
一対の導電層はそれぞれ電極112a、112bに接続されている。電極112a、112bを介して一対の導電層間に電圧が印加され、液晶層が活性化すると、液晶レンズ111の光学特性(例えば、屈折率)が変化する。液晶レンズ111は、光学特性変化部の一例に該当する。なお、電圧の印加によって変化する光学特性変化部の光学特性は、屈折率に限らない。一例として、レンズがエレクトロクロミックレンズの場合には、電圧の印加により変化する光学特性変化部の光学特性は、光の透過率であってよい。
【0019】
レンズ110は、外周を取り囲む突条状の縁部113を有する。縁部113は、一部に、一対の電極112a、112bの端部が露出する電極露出部113a(図4B参照)を有する。電極露出部113aは、先端面113b、前側面113c、及び、後側面113dを有する。
【0020】
本実施形態の場合、縁部113は、レンズ110の外周を全周にわたり取り囲む環状である。ただし、フロント130がレンズ110の外周の一部のみを保持する構造の場合には、縁部113は、レンズ110の外周において、フロント130に保持される部分にのみ設けられてもよい。
【0021】
先端面113bは、平坦面であると好ましい。先端面113bは、例えば、レンズ110の外周に沿うような曲面であってもよい。一対の電極112a、112bの端部はそれぞれ、先端面113bに露出している。各電極112a、112bは、液晶層を挟むように配置されている。各電極112a、112bは、レンズ110の厚み方向において、液晶層の厚みの分ずれて配置されている。
【0022】
本実施形態の場合、前側面113c及び後側面113dは、先端面113bに直交する。前側面113cと後側面113dとは、前後方向に対向しかつ平行である。前側面113cと後側面113dとの距離(つまり、電極露出部113aの厚さ寸法W113)は、電極露出部113aの高さ方向において、一定である。
【0023】
また、電極露出部113aの厚さ寸法W113は、レンズ110の外周に沿う方向において、一定である。なお、前側面113c及び後側面113dの形状は、図示の場合に限定されない。例えば、前側面113c及び後側面113dは、厚さ寸法W113が、先端面113bから離れるほど大きくなるように傾斜していてもよい。
【0024】
電極露出部113aの高さ寸法H113は、後述するリム131A、131Bの係止溝131cの深さ寸法D131よりも小さい。
【0025】
また、電極露出部113aの厚さ寸法W113は、後述する絶縁部材400Aの第一側板部402と第二側板部403との間隔W400よりも小さい。縁部113のうち、電極露出部113a以外の部分の厚さ寸法は、第一側板部402と第二側板部403との間隔W400より大きくてもよい。
【0026】
なお、縁部113の厚さ寸法は、全周にわたり、後述するリム131A、131Bの係止溝131cの幅W131よりも小さい。電極露出部113aの形状は、図示の場合に限定されない。電極露出部113aは、レンズ110の外周面において電極112a、112bが露出する部分に形成された様々な形状の凸部であってもよい。また、電極露出部113aは、例えば、レンズ110の外周面に形成された様々な形状の凹部であってもよい。
【0027】
縁部113のうち、電極露出部113a以外の部分の形状は、電極露出部113aと同じでもよいし、異なってもよい。縁部113のうち、電極露出部113a以外の部分の形状は、リム131A、131Bの係止溝131cの形状に応じて、適宜決定されてよい。上述のような縁部113は、組立状態において、後述する係止溝131cに配置されている。
【0028】
なお、各電極112a、112bの配置及びこれらの間隔は、レンズ110が切り出されるレンズブランクや、レンズブランク上の切り出し位置、フレキシブル基板の寸法に応じて変化してよい。一対の電極112a、112bの間隔は、例えば、縁部113に沿った方向において、10〜21mmである。
【0029】
<フレーム>
図1図4B、及び、図5A図5Hを参照して、フレーム120及びその周辺について説明する。図4Bは、図1のA−A線断面図である。
【0030】
フレーム120は、フロント130、及び、一対のテンプル140を有する。
【0031】
<フロント>
フロント130は、一対のリム131A、131B、ブリッジ132、カバー部材7、一対の鼻パッド133、一対のヨロイ部6、及び、ヒンジ部材8を有する。
【0032】
<リム>
一対のリム131A、131Bは、一対のレンズ110をそれぞれ保持する。一対のリム131A、131Bは、互いに左右対称な構造を有する。一対のリム131A、131Bは、金属製である。一対のリム131A、131Bを構成する金属材料として、チタン、アルミ、ステンレス、及び、金、若しくは、それらの合金などが挙げられる。以下、右側用のリム131Aについて説明し、左側用のリム131Bについての説明は省略する。
【0033】
リム131Aは、レンズ110の外形に沿う環状である。リム131Aは、内周面の前端部に、全周にわたり連続した第一覆い部131aを有する。第一覆い部131aは、リム131Aの内周面からレンズ110に向かって延在している。このような第一覆い部131aは、組立状態において、後述する絶縁部材400A、フレキシブル基板200、及び、導電片300を前方から覆っている。
【0034】
リム131Aは、リムロック131n(図5I参照)を有する。リムロック131nは、リム131Aの不連続部(不図示)を連結している。作業者は、リムロック131nを解除してリム131Aの不連続部の幅を拡げることにより、リム131Aにレンズ110を組み込む。なお、リムロックの位置は図示の場合に限定されない。例えば、リムロック131n(リム131Aの不連続部)は、後述のヨロイ部6に設けられてもよい。また、リムロック131n(リム131Aの不連続部)は、ヨロイ部6及びヒンジ部材8とともに、ヒンジ部を構成してもよい。
【0035】
リム131Aは、内周面の後端部に、全周にわたり連続した第二覆い部131bを有する。第二覆い部131bは、リム131Aの内周面からレンズ110に向かって延在している。このような第二覆い部131bは、組立状態において、後述する絶縁部材400A、フレキシブル基板200、及び、導電片300を後方から覆っている。
【0036】
リム131Aは、内周面における第一覆い部131aと第二覆い部131bとの間に、全周にわたり連続した係止溝131cを有する。具体的には、係止溝131cは、底面131d、第一側面131e、及び、第二側面131fを有する。
【0037】
第一側面131eは、第一覆い部131aの後側面でもある。また、第二側面131fは、第二覆い部131bの前側面でもある。
【0038】
本実施形態の場合、係止溝131cの断面形状は、レンズ110に近い側の端部が開口する矩形状である。係止溝131cの断面形状とは、リム131Aを、レンズ110の光軸X図4A参照)を含む平面で切断した場合の断面形状に該当する。
【0039】
なお、係止溝131cの断面形状は、全周にわたり同一であってもよいし、異なってもよい。例えば、係止溝131cは、少なくとも係止溝131cのうち絶縁部材400Aが配置されている部分(以下、「配置部」という。)の断面形状が図4Bに示すような矩形状であればよい。係止溝131cにおける配置部以外の部分の断面形状は、例えば、溝底に向かうほど溝幅が狭くなる三角形状であってもよい。
【0040】
係止溝131cには、底面131dに近い側から順に、後述する絶縁部材400A、フレキシブル基板200、導電片300、及び、レンズ110の縁部113が配置されている。
【0041】
また、リム131Aは、幅方向における第一端部の後側面に、幅方向に延在する溝部131k(図5G及び図5H参照)を有する。なお、リム131A、131Bの幅方向における第一端部はそれぞれ、リム131A、131Bにおいて、ブリッジ132と反対側の端部に該当する。リム131A、131Bにおいて、ブリッジ132が接続されている端部はそれぞれ、第二端部に該当する。
【0042】
溝部131kの第一端部は、後述のヨロイ部6の第一溝部63(図5G参照)の第二端部に接続されている。溝部131kの第二端部は、リム131Aの内周面に開口している。このような溝部131kには、後述のヒンジ部材8の一部(具体的には、ヒンジ部材8の係止部81b)が係止されている。
【0043】
溝部131kは、ヒンジ部材8の一部(具体的には、ヒンジ部材8の爪部81e及び爪部81f)と前後方向において係合する、係止部131m(図5H参照)を有する。係止部131mは、ヒンジ部材8が前後方向に抜け出すことを防止している。
【0044】
<ブリッジ>
ブリッジ132は、一対のリム131A、131B同士を接続している。
【0045】
ブリッジ132は、後側面に、幅方向に延在する溝部132a(図5B及び図5G参照)を有する。
【0046】
溝部132aは、幅方向における両端、及び、後方に開口している。具体的には、溝部132aは、底面部132b、上面部132c、及び、下面部132dを有する。
【0047】
上面部132cと下面部132dとは、上下方向に対向している。溝部132aは、上面部132cの後端部に、上側係止部132eを有する。上側係止部132eは、上面部132cの後端部から下方に突出している。
【0048】
溝部132aは、下面部132dの後端部に、下側係止部132fを有する。下側係止部132fは、下面部132dの後端部から上方に突出している。上側係止部132eの先端面(下端面)と、下側係止部132fの先端面(上端面)とは、上下方向に対向している。
【0049】
溝部132aは、上側係止部132eの先端面(下端面)と下側係止部132fの先端面(上端面)との間部分に、後方に開口する後側開口部132gを有する。このような溝部132aには、後述のカバー部材7が係止されている。
【0050】
以上のようなブリッジ132は、金属製である。ブリッジ132を構成する金属材料として、チタン、アルミ、ステンレス、及び金、若しくは、それらの合金などが挙げられる。
【0051】
なお、ブリッジ132は、非金属製であってもよい。ブリッジ132を構成する非金属材料として、ポリアミド、アセテート、セルロイド、ポリエーテルイミド及びポリウレタンなどの樹脂、ならびにカーボンなどが挙げられる。ブリッジ132の材料は、一対のリム131A、131Bの材料と同じであってもよいし、異なってもよい。
【0052】
<カバー部材>
以下、図5G、及び、図6A図6Cを参照してカバー部材7について説明する。カバー部材7は、例えば、合成樹脂などの非金属製である。カバー部材7は、カバー要素7a、及び、係止部7bを有する。
【0053】
カバー要素7aは、幅方向に延在する板状部材である。カバー要素7aの幅方向における両端縁は、リム131A、131Bの内周面に沿う形状を有する。
【0054】
係止部7bは、カバー要素7aの前側面に設けられている。係止部7bは、第一板部7c及び第二板部7dを有する。第一板部7cは、幅方向に延在する板状である。第二板部7dは、第一板部7cよりも下方に、第一板部7cと平行かつ上下方向に離れて設けられている。
【0055】
上下方向において、第一板部7cと第二板部7dとの間には、幅方向に延在する隙間7eが設けられている。図5Gに示す組付状態において、隙間7eは、ブリッジ132における溝部132aの底面部132bと対向している。隙間7eには、フレキシブル基板200の一部が配置されている。
【0056】
係止部7b(図6B参照)の上下方向における寸法Hは、ブリッジ132の後側開口部132gの上下方向における寸法H図5B参照)よりも大きい。なお、寸法Hは、第一板部7cの上端面と第二板部7dの下端面との上下方向における距離は、係止部7bの厚さ方向における寸法である。
【0057】
カバー部材7は、係止部7bとブリッジ132の溝部132aとの係合により、ブリッジ132に固定されている。
【0058】
カバー部材7を溝部132aに係止する際、作業者は、幅方向における両端の開口から、カバー部材7の係止部7bを溝部132aにスライドして係止する。なお、係止部7bとブリッジ132の溝部132aとの係合により、カバー部材7の前後方向における抜け止めが図られている。
【0059】
カバー部材7の両端部の形状は、カバー部材7がブリッジ132の溝部132aに組み込まれ、かつ、一対のリム131A、131Bのそれぞれにレンズ110が組み込まれた状態において、カバー部材7の両端部が対向するレンズ110の外周面に沿うような形状(つまり、リム131A、131Bの内周面に沿うような形状)である。また、カバー部材7により、カバー部材7が当接するレンズ110を固定してもよい。さらに、カバー部材7の剛性、形状(大きさ)を適宜決定することで、カバー部材7によってレンズ110を固定する強さや電極との接続性を調整することができる。
【0060】
<鼻パッド>
一対の鼻パッド133は、フロント130のうち、使用者の鼻に接触しうる位置に配置されている。一対の鼻パッド133は、非金属製である。一対の鼻パッド133を構成する非金属材料として、シリコン、ポリアミド、アセテート、セルロイド、ポリエーテルイミド及びポリウレタンなどの樹脂、ならびにカーボンなどが挙げられる。
【0061】
なお、一対の鼻パッド133は、金属製でもよい。一対の鼻パッド133を構成する金属材料として、チタン、アルミ、ステンレス、及び金、若しくは、それらの合金などが挙げられる。一対の鼻パッド133の材料は、一対のリム131A、131Bの材料と同じであってもよいし、異なってもよい。
【0062】
<ヨロイ部>
つぎに、図5A図5Hを参照して、一対のヨロイ部6について説明する。なお、以下、一対のヨロイ部6のうちの右側用のテンプル140が連結される右側のヨロイ部6について説明する。左側用のテンプル140が連結される左側のヨロイ部6は、右側のヨロイ部6と左右対称の構造を有するため、左側のヨロイ部6についての説明は省略する。
【0063】
ヨロイ部6は、右側用のリム131Aの幅方向における第一端部に、リム131Aと一体に設けられている。
【0064】
ヨロイ部6は、略L字状である。具体的には、ヨロイ部6は、幅方向に延在する第一要素61、及び、略前後方向に延在する第二要素62を有する。第一要素61は、ヨロイ側が第一要素の一例に該当する。また、第二要素62は、ヨロイ側第二要素の一例に該当する。
【0065】
第一要素61の第一端部は、リム131Aの幅方向における第一端部に接続されている。第一要素61の第二端部は、第二要素62の前端部に接続されている。
【0066】
第一要素61は、後側面に、幅方向に延在する第一溝部63が設けられている。第一溝部63の第二端部は、第一要素61と第二要素62との接続部の近傍に配置されている。第一溝部63の第一端部は、リム131Aの溝部131kの第一端部に接続されている。第一溝部63には、後述のヒンジ部材8の一部(具体的には、ヒンジ部材8の係止部81b)が係止されている。
【0067】
第二要素62は、第一要素61の第二端部から、後方に延在している。具体的には、一対のヨロイ部6の第二要素62同士は、後方に向かうほど、幅方向における距離が大きくなるように傾斜している。また、第二要素62は、図5Fに示すように、幅方向における内側面に、前後方向に延在した一対の突条65を有する。
【0068】
一対の突条65は、上下方向に離間し且つ互いに平行な状態で、前後方向に延在している。第二要素62は、一対の突条65同士の上下方向における間に、第二溝部66を有する。
【0069】
第二要素62は、図5E及び図5Fに示すように、後端部に、第一ヒンジ部64を有する。第一ヒンジ部64は、一対のピン支持孔64a、64bを有する。一対のピン支持孔64a、64bはそれぞれ、上下方向に開口している。なお、図5Eに示された破線は、ヒンジ部材8の一部を示す。
【0070】
ピン支持孔64aの中心軸と、ピン支持孔64bの中心軸は、同軸である。一対のピン支持孔64a、64bにはそれぞれ、ヨロイ部6と右側用のテンプル140とを連結するための連結ピン9A、9B(図5D及び図5C参照)が挿入されている。連結ピン9A、9Bは別体でもよいが、一体に連結したピンとして構成されてもよい。
【0071】
<ヒンジ部材>
以下、図7A図7Dを参照して、ヒンジ部材8について説明する。ヒンジ部材8は、第一ヒンジ部64とともに、ヒンジ部84(図5C参照)を構成している。
【0072】
ヒンジ部84は、フロント130に対して、一対のテンプル140を連結するためのものである。
【0073】
ヒンジ部材8は、略L字状である。また、ヒンジ部材8は、合成樹脂などの非金属製である。このようなヒンジ部材8は、第一要素81及び第二要素82を有する。第一要素81は、ヒンジ側第一要素の一例に該当する。また、第二要素82は、ヒンジ側第二要素の一例に該当する。
【0074】
第一要素81は、幅方向に延在している。第一要素81は、第一カバー板部81a及び係止部81bを有する。
【0075】
第一カバー板部81aは、一対の主面が前後方向を向き、幅方向に延在する板状である。第一カバー板部81aの第一端部は、第二要素82(具体的には、第二要素82の第二カバー板部82a)に接続されている。第一カバー板部81aにおける第一端部は、リム131Aから遠い側の端部に該当する。
【0076】
第一カバー板部81aの第二端部は、幅方向において、係止部81bの第二端部よりもリム131Aに近い位置に配置されている。第一カバー板部81aの第二端縁は、リム131Aの内周面に沿う形状を有する。
【0077】
換言すれば、第一カバー板部81aの第二端縁の形状は、ヒンジ部材8がフロント130に組み付けられ、かつ、一対のリム131A、131Bのそれぞれにレンズ110が組み込まれた状態において、第一カバー板部81aの第二端縁が対向するレンズ110の外周面に沿うような形状である。
【0078】
なお、第一カバー板部81aの第二端縁により、第一カバー板部81aの第二端縁が当接するレンズ110を固定してもよい。さらに、第一カバー板部81aの剛性、形状(大きさ)を適宜決定することで、第一カバー板部81aによってレンズ110を固定する強さや電極との接続性を調整することができる。このような第一カバー板部81aは、第一溝部63を後方から覆っている。
【0079】
係止部81bは、第一板部81c及び第二板部81dを有する。
【0080】
第一板部81cは、一対の主面が上下方向を向き、幅方向に延在する板状である。第一板部81cは、第一カバー板部81aの前側面の上端部に接続されている。第一板部81cの第一端部は、第二要素82における第一板部82bの前端部に接続されている。
【0081】
第二板部81dは、一対の主面が上下方向を向き、幅方向に延在する板状である。第二板部81dは、第一カバー板部81aの前側面の下端部に接続されている。第二板部81dの第一端部は、第二要素82における第二板部82cの前端部に接続されている。
【0082】
第一板部81cと第二板部81dとの上下方向における間には、幅方向に延在する隙間81gが設けられている。隙間81gは、組付状態において、リム131Aにおける溝部131kの底面、及び、ヨロイ部6の第一溝部63の底面と対向している。隙間81gには、組付状態において、フレキシブル基板200の一部が配置される。隙間81gは、第一収容部の一例に該当する。
【0083】
第一板部81cの上側面には、爪部81eが設けられている。また、第二板部81dの下側面には、爪部81fが設けられている。爪部81e及び爪部81fが、リム131Aにおける溝部131kの係止部131mと係合することにより、第一カバー板部81aは、前後方向において抜け止めされている。
【0084】
第二要素82は、略前後方向に延在している。換言すれば、第二要素82は、ヨロイ部6の第二要素62の幅方向における内側面に沿うように延在している。なお、ヨロイ部6において、幅方向における内側面は、ヨロイ部6の幅方向における両側面のうち、ブリッジ132に近い側の側面に該当する。
【0085】
第二要素82は、第二カバー板部82a、第一板部82b、第二板部82c、及び、第二ヒンジ部82dを有する。
【0086】
第二カバー板部82aは、一対の主面が幅方向を向き、略前後方向に延在する板状である。第二カバー板部82aの第一端部(後端部)は、第二ヒンジ部82dに接続されている。
【0087】
第二カバー板部82aの第二端部(前端部)は、第一要素81(具体的には、第一要素81の第一カバー板部81a)の第一端部に接続されている。
【0088】
第一板部82bは、一対の主面が上下方向を向き、略前後方向に延在する板状である。このような第一板部82bは、第二カバー板部82aの幅方向における外側面の上端部に接続されている。
【0089】
第二板部82cは、一対の主面が上下方向を向き、幅方向に延在する板状である。このような第二板部82cは、第二カバー板部82aの幅方向における外側面の下端部に接続されている。
【0090】
第一板部82bと第二板部82cとの上下方向における間には、略前後方向に延在する隙間82eが設けられている。隙間82eの前端は、第一要素81の隙間81gに接続されている。隙間82eは、組付状態において、ヨロイ部6における第二要素62の第二溝部66の底面と対向している。このような組付状態において、隙間82eには、フレキシブル基板200の一部が配置されている。隙間82eは、第二収容部の一例に該当する。
【0091】
第一板部81cは、幅方向における外端縁に、爪部82fを有する。また、第二板部82cは、幅方向における外端縁に、爪部82gを有する。爪部82f及び爪部82gは、ヨロイ部6の一対の突条65の前端縁と、前後方向において対向している。
【0092】
上述の第一要素81の第二端部と、第二要素82の第二端部(前端部)とは、第一要素81と第二要素82との接続部83を構成している。接続部83は、僅かに弾性変形可能である。接続部83が弾性変形すると、第一要素81と第二要素82とのなす角θ(図7D参照)が僅かに変化する。
【0093】
ヒンジ部材8は、第一板部81cと第一板部82bとの接続部の先端縁に、凹部83aを有する。ヒンジ部材8は、第二板部81dと第二板部82cとの接続部の先端縁に、凹部83bを有する。このような凹部83a、83bの形状は、接続部83の剛性に応じて適宜決定されてよい。
【0094】
第二ヒンジ部82dは、第二カバー板部82aの第一端部(後端部)に、一体に設けられている。
【0095】
第二ヒンジ部82dは、上下方向に離間した一対の板部82h、82iを有する。板部82h、82iはそれぞれ、板部82h、82iを上下方向に貫通するピン支持孔82j、82kを有する。
【0096】
第二ヒンジ部82dは、一対の板部82h、82i同士の間に、ヨロイ部6における第一ヒンジ部64の一部を覆うカバー部82mを有する。
【0097】
第二ヒンジ部82dは、フレキシブル基板200の一部が挿通される切欠82nを有する。本実施形態の場合、切欠82nは、カバー部82mに設けられている。
【0098】
以上のようなヒンジ部材8は、ヨロイ部6に組み付けられている。具体的には、ヒンジ部材8における第一要素81の係止部81bは、ヨロイ部6における第一要素61の第一溝部63に挿入されている。
【0099】
係止部81bの爪部81e、81fは、リム131Aにおける溝部131kの係止部131mと係合している。この状態で、ヒンジ部材8の第一カバー板部81aは、第一溝部63を後方から覆っている。
【0100】
ヒンジ部材8の第二要素82は、ヨロイ部6における第二溝部66を、幅方向における内側から覆っている。この状態で、第二要素82の爪部82f、82gは、ヨロイ部6の一対の突条65の前端縁と、前後方向において対向している。このような構成は、ヒンジ部材8の後方への移動を規制している。
【0101】
また、第二ヒンジ部82dの一対の板部82h、82iは、ヨロイ部6Aの第一ヒンジ部64を、上下方向から挟むように配置されている。また、第二ヒンジ部82dのカバー部82mは、ヨロイ部6における第一ヒンジ部64の一部を、幅方向における内側から覆っている。第二ヒンジ部82dのピン支持孔82j、82kの中心軸と、ヨロイ部6における第一ヒンジ部64のピン支持孔64a、64bの中心軸とは、同軸である。
【0102】
<テンプル>
一対のテンプル140は、互いにほぼ左右対称な外形を有する。そこで、以下、右側用のテンプル140について説明し、左側用のテンプル140についての説明は省略する。
【0103】
このようなテンプル140は、その一端部(前端部)にテンプル側ヒンジ部140aを有する。テンプル側ヒンジ部140aは、上下方向に対向する一対の板部140b、140c(図5C及び図5D参照)を有する。一対の板部140b、140cはそれぞれ、一対の板部140b、140cを上下方向に貫通したピン支持孔140d、140e(図5D及び図5C参照)を有する。
【0104】
テンプル140は、テンプル側ヒンジ部140aを介して、フロント130に組み付けられている。組付状態において、テンプル側ヒンジ部140aの一対の板部140b、140cは、第二ヒンジ部82dの一対の板部82h、82iを上下方向から挟むように配置されている。
【0105】
組付状態において、ピン支持孔140d、140eの中心軸は、第二ヒンジ部82dのピン支持孔82j、82kの中心軸、及び、ヨロイ部6における第一ヒンジ部64のピン支持孔64a、64bの中心軸と、同軸である。
【0106】
テンプル140のピン支持孔140d、第二ヒンジ部82dのピン支持孔82j、及び、第一ヒンジ部64のピン支持孔64aには、連結ピン9Aが挿通されている。また、テンプル140のピン支持孔140e、第二ヒンジ部82dのピン支持孔82k、及び、第一ヒンジ部64のピン支持孔64bには、連結ピン9Bが挿通されている。
【0107】
連結ピン9Aの中心軸と、連結ピン9Bの中心軸とは、同軸である。以下、連結ピン9A及び連結ピン9Bを、連結ピン9と称することもある。テンプル140は、連結ピン9を中心に、回動可能である。
【0108】
また、一対のテンプル140は、筐体141を有する。筐体141は、検出部142、制御部150、電源160、及びフレキシブル基板200(フレキシブルプリント配線板あるいはFPCともいう)の一部を内部に収容している。本実施形態の場合、制御部150及び電源160は、右側用のテンプル140の筐体141に内蔵されている。
【0109】
ただし、制御部150及び電源160は、左側用のテンプル140の筐体141に内蔵されてもよい。あるいは、制御部150及び電源160は、一対のテンプル140の筐体141にそれぞれ内蔵されてもよい。
【0110】
筐体141は、一方向に沿って延在し、テンプル140の外形を構成している。筐体141の形状は、特に限定されない。使用者が、検出部142の位置を手で触れるだけで認識し易くするために、筐体141の一部の形状と、筐体141の他の部分の形状とを、互いに異なるものとしてもよい。
【0111】
本実施形態では、筐体141の一部の形状と、筐体141の他の部分の形状とは、互いに異なる。筐体141は、右側面(電子メガネ100の外側面)に、凸条を有する。筐体141の右側面における、検出部142に対応する位置は、平面形状である。これにより、使用者は、検出部142が配置されている位置を容易に認識できる。
【0112】
以上のようなテンプル140は、非金属製である。テンプル140を構成する非金属材料として、ポリアミド、アセテート、セルロイド、ポリエーテルイミド及びポリウレタンなどの樹脂、ならびにカーボンなどが挙げられる。
【0113】
なお、テンプル140は、金属製でもよい。テンプル140を構成する金属材料として、チタン、アルミ、ステンレス、及び、金、若しくは、それらの合金などが挙げられる。テンプル140が金属製の場合、テンプル140(具体的には、筐体141)と検出部142とは絶縁される。
【0114】
テンプル140の材料は、一対のリム131A、131Bの材料と同じであってもよいし、異なってもよい。また、使用者が、検出部142の位置を認識し易くする観点から、筐体141の一部の材質と、筐体141の他の部分の材質とは、互いに異なってもよい。
【0115】
<検出部>
検出部142は、タッチセンサであって、例えば、筐体141に保持された被接触部と、筐体141の内部に保持された静電容量方式の検出パッドとを有する。検出パッドとしては、タッチセンサとして使用されうる公知の検出パッドが使用されうる。検出部142は、被検出部に対象物(使用者の指など)が接触したときに、当該接触によって生じる静電容量の変化を検出パッドで検出する。なお、被検出部と検出パッドとは、物理的に接続していてもよいし、接続していなくてもよい。また、検出部142の構成は、タッチセンサに限定されない。例えば、検出部142は、押しボタン式などで物理的なクリック感を得られる機械的なスイッチであってもよい。
【0116】
<制御部>
制御部150は、検出部142の検出パッド及び液晶レンズ111に電気的に接続される。制御部150は、後に説明する液晶レンズ111に印加する電圧を制御して、液晶レンズ111の光学特性を制御する。
【0117】
例えば、制御部150は、検出部142が対象物の接触を検出したときに、一対の液晶レンズ111に電圧を印加するか、又はその電圧の印加を停止して、液晶レンズ111の屈折率を切替える。
【0118】
制御部150は、制御回路を有する。制御回路は、例えば、検出パッドの駆動と、検出パッドにおける静電容量の変化の検出と、液晶レンズ111への電圧の印加とを制御する。
【0119】
制御部150は、例えば、検出パッドにおける静電容量の変化についての検出結果を受信しうるように、検出パッドに接続された状態で、検出部142に実装される。
【0120】
<電源>
電源160は、検出部142、制御部150、及び液晶レンズ111に電力を供給する。電源160は、テンプル140の他端部(後端部)に着脱可能に保持される充電式のバッテリーパックであってもよい。電源160の例には、ニッケル水素充電池が含まれる。
【0121】
<絶縁部材>
図3は、絶縁部材400A、フレキシブル基板200、及び導電片300の分解斜視図である。以下、図3及び図4Bを参照して、絶縁部材400Aについて説明する。
【0122】
絶縁部材400Aは、例えば、樹脂又はゴムのような絶縁性を有する素材で形成され、フレキシブル基板200及び導電片300を、フロント130から電気的に絶縁する。本実施形態の場合、絶縁部材400Aは、後述するフレキシブル基板200の絶縁カバー202とは別体に形成される。
【0123】
具体的には、絶縁部材400Aは、底板部401(連続要素ともいう。)、第一側板部402(第一要素ともいう。)、及び、第二側板部403(第二要素ともいう。)を有する。
【0124】
底板部401は、レンズ110の縁部113に沿う方向に長い。また、底板部401の長さ寸法は、縁部113に沿った方向において、一対の電極112a、112bの間隔よりも大きい。このような底板部401は、係止溝131cの底面131dに沿うように配置されている。
【0125】
第一側板部402は、底板部401の前端部からレンズ110に向かって直角に折れ曲がっている。第一側板部402の長さ寸法は、縁部113に沿う方向において、底板部401の長さ寸法と等しい。このような第一側板部402は、係止溝131cの第一側面131e(第一覆い部131aの後側面)に沿って配置されている。この状態で、第一側板部402は、電極露出部113aの前側面113cと係止溝131cの第一側面131eとの間に配置されている。
【0126】
第二側板部403は、底板部401の後端部からレンズ110に向かって直角に折れ曲がっている。縁部113に沿う方向において、第二側板部403の長さ寸法は、底板部401の長さ寸法と等しい。このような第二側板部403は、係止溝131cの第二側面131f(第二覆い部131bの前側面)に沿うように配置されている。この状態で、第二側板部403は、電極露出部113aの後側面113dと係止溝131cの第二側面131fとの間に配置されている。
【0127】
第一側板部402及び第二側板部403の高さ寸法H400は、係止溝131cの深さ寸法D131よりも小さい。
【0128】
上述のように、絶縁部材400Aは、係止溝131cに配置されている。具体的には、絶縁部材400Aは、係止溝131cにおいて後述する導電片300が配置された部分に配置されている。
【0129】
<フレキシブル基板>
次に、図3及び図4Bを参照して、フレキシブル基板200について説明する。フレキシブル基板200は、後述する導電片300とともに、一対の電極112a、112bと制御部150とを電気的に接続する導電路を構成する。フレキシブル基板200は、導線の一例に該当する。
【0130】
具体的には、フレキシブル基板200は、導電層201及び絶縁カバー202を有する。
【0131】
導電層201は、それぞれ銅などの導体で形成され、互いに略平行に延在する第一導線2011及び第二導線2012を有する。第一導線2011と第二導線2012とは、絶縁カバー202の一部により絶縁されている。導電層201を構成する導線の数は、レンズ110の縁部113に配置される電極112a、112bの数に応じた数である。
【0132】
なお、図4Bの括弧内の符号は、図1のD−D線断面に対応する符号である。すなわち、組立状態における電子メガネ100は、図1のD−D線断面において、図4Bに示される第一導線2011と第二導線2012との配置が入れ替わる。
【0133】
第一導線2011は、液晶レンズ111を構成する一対の導電層のうち、後側(ユーザ側)に配置された導電層と制御部150との間の導電路を構成する。また、第一導線2011は、その一部に、絶縁カバー202に覆われず外部に露出する第一接点部2013(導体面ともいう。)を有する。
【0134】
第一接点部2013は、一対の電極112a、112bのうち、一方の電極112aに導電片300を介して接続される。本実施形態の場合、第一接点部2013は、一対のレンズ110ごとに設けられる。
【0135】
第二導線2012は、液晶レンズ111を構成する一対の導電層のうち、前側に配置された導電層(すなわち液晶レンズ111)と制御部150との間の導電路を構成する。また、第二導線2012は、その一部に、絶縁カバー202に覆われず外部に露出する第二接点部2014(導体面ともいう。)を有する。
【0136】
第二導線2012は、一対の電極112a、112bのうち、他方の電極112bに導電片300を介して接続されている。本実施形態の場合、第二接点部2014は、一対のレンズ110ごとに設けられている。
【0137】
以上のようなフレキシブル基板200は、その一端に設けられた接続部210を介して、制御部150に接続されている。
【0138】
フレキシブル基板200の全長は、フロント130の左右両端間の距離とフロント130と制御部150の間の距離との和に略相当する。すなわち、フレキシブル基板200は、全体的に細長い形状を有する。
【0139】
フレキシブル基板200の幅寸法はその全域において、フロント130の幅寸法(前後方向の厚さ寸法)よりも小さい。また、フレキシブル基板200の幅寸法は、少なくとも絶縁部材400Aと重なる部分において、第一側板部402と第二側板部403との隔間よりも小さい。フレキシブル基板200の幅は、その全域において、同じ幅であってもよい。フレキシブル基板200の幅は、例えば、1mm以上5mm以下である。
【0140】
フレキシブル基板200は、テンプル140及びフロント130に沿って延在するように、テンプル140の内部、フロント130とレンズ110との間、及びブリッジ132の内部、下部又は後方に配置されている。
【0141】
フレキシブル基板200は、フロント130とレンズ110との間において、一対のリム131A、131Bの係止溝131cに配置されている。この状態で、フレキシブル基板200の第一接点部2013は、縁部113から露出した一方の電極112aの端部と対向している。フレキシブル基板200の第二接点部2014は、縁部113から露出した他方の電極112bの端部と対向している。
【0142】
<導電片>
導電片300は、例えば導電ゴムのような、柔軟性と導電性を有する素材で形成される。本明細書において、柔軟性を有するとは、レンズ110及びフロント130よりもヤング率が小さいことを意味する。
【0143】
導電片300は、第一接続面301、及び第一接続面301に対向する第二接続面302を有する。また、導電片300は、絶縁部材400Aの第一側板部402と第二側板部403との間に存在する空間に配置可能な幅寸法を有する。
【0144】
このような導電片300は、第一接点部2013と、縁部113から露出する一方の電極112aの端部との間に配置されている。このように配置された状態で、第一接続面301は第一接点部2013に、第二接続面302は一方の電極112aの端部に、それぞれ当接している。この状態で、導電片300は、第一接点部2013と、電極露出部113aの先端面113bとにより押圧されている。
【0145】
導電片300は、第二接点部2014と、縁部113から露出する他方の電極112bの端部との間にも、配置されている。このように配置された状態で、第一接続面301は、第一接点部2013に、第二接続面302は他方の電極112bの端部に、それぞれ当接している。この状態で、導電片300は、第二接点部2014と、電極露出部113aの先端面113bとにより押圧されている。
【0146】
このようにして、導電片300は、第一導線2011及び第二導線2012と、電極112a及び電極112bとを導通している。
【0147】
導電片300は、例えば、両面テープで第一接点部2013及び第二接点部2014へ取り付けられている。この際、両面テープは、当然、導電片300と第一接点部2013及び第二接点部2014との間の導通を妨げない寸法を有する。
【0148】
<本実施形態の作用・効果>
以上のような構成を有する本実施形態によれば、掛け心地が良い金属製のフロントを有するアイウェアを提供できる。すなわち、本実施形態の場合、フロント130とテンプル140とを連結するフロント130のヒンジ部84は、金属製のヨロイ部6と、合成樹脂製のヒンジ部材8とにより構成されている。このようなヒンジ部材8は弾性を有しているため、電子メガネ100の装着状態において、テンプル140によりユーザの頭を挟む力を適度に調整できる。このため、電子メガネ100の装着状態における掛け心地が柔らかくなる。
【0149】
また、金属製のヒンジ部材8及びカバー部材7の場合、加工が難しく製造コストが嵩んでしまう可能性がある。一方、本実施形態によれば、ヒンジ部材8及びカバー部材7が合成樹脂製であるため、金属製のヒンジ部材8及びカバー部材7と比べて、加工が容易で製造コストを低減できる。
【0150】
また、合成樹脂製のヒンジ部材8及びカバー部材7は、金属製のヒンジ部材8及びカバー部材7と比べて軽量であるため、電子メガネ100全体の軽量化に寄与する。
【0151】
また、合成樹脂製のヒンジ部材8の第一要素81と第二要素82との接続部83は、第一要素81と第二要素82とのなす角θ(図7D参照)が僅かに変化するように、弾性変形可能である。このような接続部83は、テンプル140からフロント130に伝わる力を吸収して、フロント130に加わる衝撃を低減できる。このような作用は、フロント130の耐久性の向上に寄与し、電子メガネ100の製品寿命を延ばすことができる。
【0152】
また、合成樹脂製のヒンジ部材8及びカバー部材7は、パーツ交換が容易であるため、電子メガネ100の維持コストの低減に寄与する。
【0153】
[実施形態2]
図8を参照して、本発明に係る実施形態2について説明する。図8は、前述した実施形態1の説明で参照した図4Bに対応する図である。本実施形態に係る電子メガネは、絶縁部材400Bの構造が、実施形態1の絶縁部材400Aと異なる。以下、本実施形態の電子メガネについて、実施形態1と異なる部分の構造を中心に説明する。
【0154】
絶縁部材400Bは、第一絶縁膜404及び第二絶縁膜405を有する。
【0155】
第一絶縁膜404は、一対のリム131A、131Bの係止溝131cにおける第一側面131e(第一覆い部131aの後側面でもある。)に形成された塗膜である。
【0156】
第二絶縁膜405は、一対のリム131A、131Bの係止溝131cにおける第二側面131f(第二覆い部131bの前側面でもある。)に形成された塗膜である。第一絶縁膜404及び第二絶縁膜405は、絶縁性を有するペースト状の材料を塗布して硬化することにより形成される。第一絶縁膜404及び第二絶縁膜405の形成方法は、公知の塗膜形成方法を採用できる。
【0157】
なお、第一絶縁膜404及び第二絶縁膜405は、シート状の絶縁部材を第一側面131e及び第二側面131fに貼り付けることにより形成されてもよい。
【0158】
本実施形態の場合、フレキシブル基板200と底面131dとの間には、絶縁部材400Bは配置されない。ただし、フレキシブル基板200の絶縁カバー202は、絶縁性を有しているため、フレキシブル基板200の導電層201は、一対のリム131A、131Bから絶縁される。その他の構造及び作用・効果は、前述した実施形態1と同様である。
【0159】
[実施形態3]
図9を参照して、本発明に係る実施形態3について説明する。図9は、前述した実施形態1の説明で参照した図4Bに対応する図である。本実施形態に係る電子メガネは、絶縁部材400Cの構造が、実施形態1の絶縁部材400Aと異なる。以下、本実施形態の電子メガネについて、実施形態1と異なる部分の構造を中心に説明する。
【0160】
本実施形態の場合、絶縁部材400Cは、第一側板部402C及び第二側板部403Cを有する。第一側板部402C及び第二側板部403Cは、前述した実施形態1とほぼ同様の構成を有しており、それぞれ、一端部(レンズ110から遠い側の端部)が、フレキシブル基板200の絶縁カバー202と一体に形成されている。
【0161】
換言すれば、絶縁カバー202は、少なくとも導電片300と重なる部分の前端部及び後端部に、第一側板部402C及び第二側板部403Cを有する。第一側板部402C及び第二側板部403Cは、絶縁カバー202の前端部及び後端部からレンズ110に向かって直角に折れ曲がって形成される。その他の構造及び作用・効果は前述した実施形態1と同様である。
【0162】
[実施形態4]
図10を参照して、本発明に係る実施形態4について説明する。図10は、前述した実施形態1の説明で参照した図4Bに対応する図である。本実施形態に係る電子メガネは、リム131D及び絶縁部材400Dの構造が、実施形態1のリム131A及び絶縁部材400Aと異なる。以下、本実施形態の電子メガネについて、実施形態1と異なる部分の構造を中心に説明する。なお、リム131Dは、右側用のリムである。左側用のリムは、右側用のリム131Dと左右対称の構造を有するため、左側用のリムについては、説明を省略する。
【0163】
リム131Dは、金属製であって、レンズ110の外形に沿うような環状である。本実施形態の場合、リム131Dの内周面は、レンズ110の外形に沿うような曲面である。このようなリム131Dの内周面は、前述した実施形態1のリム131Aが有する係止溝131c(図4B参照)を有していない。
【0164】
絶縁部材400Dは、底板部401D、第一側板部402D、及び第二側板部403Dを有する。絶縁部材400Dは、絶縁性を有する部材からなる。絶縁部材400の材料としては、ポリアミド、アセテート、セルロイド、ポリエーテルイミド及びポリウレタンなどの樹脂などが挙げられる。
【0165】
底板部401Dは、リム131Dの内周面に沿うような環状である。底板部401Dの前後方向における厚さ寸法W401は、リム131Dの内周面の前後方向における厚さ寸法W131aと等しい。
【0166】
第一側板部402Dは、底板部401Dの前端部からレンズ110に向かって直角に延在する。第一側板部402Dは、底板部401Dの全長にわたり設けられる。
【0167】
第二側板部403Dは、底板部401Dの後端部からレンズ110に向かって直角に延在する。第二側板部403Dは、底板部401Dの全長にわたり設けられる。なお、第一側板部402D及び第二側板部403Dは、前述した実施形態1における第一覆い部131a及び第二覆い部131bに相当する。
【0168】
このような絶縁部材400Dは、底板部401Dの外周面とリム131Dの内周面との間に塗布された接着剤(不図示)により、リム131Dに固定される。
【0169】
また、絶縁部材400Dは、底板部401D、第一側板部402D、及び第二側板部403Dにより三方から囲まれる部分に、収容部406Dを有する。収容部406Dは、前述した実施形態1における係止溝131cに相当する。収容部406Dには、フレキシブル基板200、導電片300、及び縁部113(電極露出部113a)が、実施形態1の係止溝131cと同様に配置される。
【0170】
なお、第一側板部402Dの前側面(図10中の右側面)に、金属調の塗膜あるいはシールなどの覆い部材500を設けてもよい。覆い部材500は、第一側板部402Dの後側面(図10中の左側面)にも、設けられてよい。その他の構造及び作用・効果は、前述した実施形態1と同様である。
【0171】
[実施形態5]
図11を参照して、本発明に係る実施形態5について説明する。図11は、前述した実施形態1の説明で参照した図5に対応する図である。本実施形態に係る電子メガネの場合、絶縁部材は、実施形態1の絶縁部材400Aと、実施形態2の絶縁部材400B(第二絶縁体ともいう。)とにより構成される。その他の構造及び作用・効果は実施形態1及び実施形態2と同様である。
【0172】
[実施形態6]
図12及び図13を参照して、本発明に係る実施形態6について説明する。
【0173】
本実施形態に係る電子メガネは、リム131Eの構造が、実施形態1のリム131Aと異なる。以下、本実施形態の電子メガネについて、実施形態1と異なる部分の構造を中心に説明する。なお、リム131Eは、電子メガネの右側用のリムである。左側用のリムは、リム131Eと左右対称な形状を有するため、左側用のリムについては、説明を省略する。
【0174】
図12は、前述した実施形態1の説明で参照した図4Bに対応する図である。また、図13は、図12とは異なる位置におけるリム131Eの断面図である。リム131Eは、レンズ110(図1参照)の外形に沿うような環状である。このようなリム131Eは、第一リム要素131E1及び第二リム要素131E2を有する。なお、第一リム要素131E1は、第一フロント要素である。第二リム要素131E2は、第二フロント要素である。
【0175】
第一リム要素131E1は、非金属製である。第一リム要素131E1を構成する非金属材料として、ポリアミド、アセテート、セルロイド、ポリエーテルイミド、及びポリウレタンなどの樹脂が挙げられる。本実施形態の場合、第一リム要素131E1が、第一絶縁体である。換言すれば、本実施形態の場合、第一絶縁体は、リム131Eの一部を構成する。
【0176】
第一リム要素131E1は、レンズ110の外形に沿うような中空の環状部材である。第一リム要素131E1は、第一覆い部131a6、第二覆い部131b6、第一接続部131g6、及び第二接続部131h6を有する。
【0177】
第一覆い部131a6、第二覆い部131b6、第一接続部131g6、及び第二接続部131h6は、図13に示すように断面略矩形状に接続されることにより、中空かつ環状の第一リム要素131E1を構成する。
【0178】
第一リム要素131E1は、第一覆い部131a6、第二覆い部131b6、第一接続部131g6、及び第二接続部131h6に囲まれる部分に、収容部131i6を有する。収容部131i6は、組立状態において、フレキシブル基板200及び導電片300を収容する。
【0179】
つまり、組立状態において、第一覆い部131a6は、フレキシブル基板200及び導電片300を前方から覆う。第一覆い部131a6は、第一絶縁体の第一要素でもある。また、組立状態において、第二覆い部131b6は、フレキシブル基板200及び導電片300を後方から覆う。第二覆い部131b6は、第一絶縁体の第二要素でもある。
【0180】
第一接続部131g6は、第一覆い部131a6の一端(図13中の上端)と、第二覆い部131b6の一端とを接続する。
【0181】
第二接続部131h6は、第一覆い部131a6の他端(図13中の下端)寄り部分と、第二覆い部131b6の他端寄り部分とを接続する。第二接続部131h6は、組立状態において、電極露出部113aに対応する部分に、貫通孔131j6を有する。貫通孔131j6には、電極露出部113aが挿入される。
【0182】
第一リム要素131E1は、内周面における第一覆い部131a6、第二覆い部131b6、及び第二接続部131h6により三方から囲まれる部分に、全周にわたり連続した係止溝131c6を有する。係止溝131c6には、レンズ110の縁部113が配置される。
【0183】
本実施形態の場合も、フレキシブル基板200と電極露出部113aの先端面113bとの間に、導電片300が配置される。具体的には、導電片300は、フレキシブル基板200の第一接点部2013と、縁部113から露出する一方の電極112aの端部との間に配置される。導電片300は、前述した実施形態1と同様である。
【0184】
このように配置された状態で、導電片300の第一接続面301は第一接点部2013に、第二接続面302は一方の電極112aの端部に、それぞれ当接する。この状態で、導電片300は、第一接点部2013と、電極露出部113aの先端面113bとにより押圧される。
【0185】
第二リム要素131E2は、金属製である。第一リム要素131E1を構成する金属材料として、チタン、アルミ、ステンレス、及び金、若しくは、それらの合金などが挙げられる。
【0186】
第二リム要素131E2は、第一覆い部131a6の前側面に沿う円輪状部材である。このような第二リム要素131E2は、第一覆い部131a6の前側面に接着固定される。なお、円輪状の第三リム要素(図示省略)が、第二覆い部131b6の後側面に接着固定されてもよい。
【0187】
その他の構成及び作用・効果は、前述した実施形態4と同様である。なお、本実施形態の構成は、技術的に矛盾しない範囲で、前述した各実施形態と適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0188】
<付記>
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本発明に係るアイウェアには、視力補正レンズのようにユーザの視力向上のための補助機構を有する眼鏡(電子メガネ及びサングラスを含む)及びゴーグルが含まれる。また、本発明に係るアイウェアには、ユーザの視界又は眼に対して情報提示を行う機構を有する種々のデバイス(例えば、眼鏡型ウェアラブル端末や、ヘッドマウントディスプレイなど)が含まれる。
【0189】
また、本発明に係るアイウェアは、視力又は視界向上のための補助機構や情報提示のための機構などを、使用者の目の前又は周囲に保持できる構成であればよい。本発明に係るアイウェアは、両耳に掛けられる眼鏡型に限られず、頭部や片耳などに装着される型でもよい。また、本発明に係るアイウェアは、両眼用のアイウェアに限られず、片眼用のアイウェアであってもよい。
【0190】
また、本発明に係るアイウェアにおいて、各レンズは、それぞれ複数の電気素子を有していてもよい。例えば、各レンズが、それぞれ、エレクロ(調光)用の液晶レンズと、老眼矯正用の液晶レンズを有していてもよい。また、各レンズが、多焦点に対応できるように複数の視力矯正用液晶レンズを有していてもよい。なお、これらの場合、各レンズの縁部には、4つ以上の電極が配置されることになる。
【0191】
なお、1つの電気素子が有する電極の数は2つに限られず、電気素子の種類によっては1つ又は3つ以上であってもよいことは勿論である。
【0192】
2018年2月7日出願の特願2018−020430の日本出願、及び、2018年9月28日出願の特願2018−185330の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0193】
本発明は、電気素子を有するレンズを備えるアイウェアとして好適に利用される。
【符号の説明】
【0194】
100 電子メガネ
110 レンズ
111 液晶レンズ
112a、112b 電極
113 縁部
113a 電極露出部
113b 先端面
113c 前側面
113d 後側面
120 フレーム
130 フロント
131A、131B、131D、131E リム
131E1 第一リム要素
131E2 第二リム要素
131a、131a6 第一覆い部
131b、131b6 第二覆い部
131c、131c6 係止溝
131d 底面
131e 第一側面
131f 第二側面
131g6 第一接続部
131h6 第二接続部
131i6 収容部
131j6 貫通孔
131k 溝部
131m 係止部
131n リムロック
132 ブリッジ
132a 溝部
132b 底面部
132c 上面部
132d 下面部
132e 上側係止部
132f 下側係止部
132g 後側開口部
133 鼻パッド
140 テンプル
140a テンプル側ヒンジ部
140b 板部
140c 板部
140d ピン支持孔
140e ピン支持孔
141 筐体
142 検出部
150 制御部
160 電源
200 フレキシブル基板
201 導電層
2011 第一導線
2012 第二導線
2013 第一接点部
2014 第二接点部
202 絶縁カバー
210 接続部
300 導電片
301 第一接続面
302 第二接続面
400A、400B、400C、400D 絶縁部材
401、401D 底板部
402、402C、402D 第一側板部
403、403C、403D 第二側板部
404 第一絶縁膜
405 第二絶縁膜
406D 収容部
500 覆い部材
6 ヨロイ部
61 第一要素
62 第二要素
63 第一溝部
64 第一ヒンジ部
64a、64b ピン支持孔
65 突条
66 第二溝部
7 カバー部材
7a カバー要素
7b 係止部
7c 第一板部
7d 第二板部
7e 隙間
8 ヒンジ部材
81 第一要素
81a 第一カバー板部
81b 係止部
81c 第一板部
81d 第二板部
81e 爪部
81f 爪部
81g 隙間
82 第二要素
82a 第二カバー板部
82b 第一板部
82c 第二板部
82d 第二ヒンジ部
82e 隙間
82f 爪部
82g 爪部
82h 板部
82i 板部
82j ピン支持孔
82k ピン支持孔
82m カバー部
82n 切欠
83 接続部
83a、83b 凹部
84 ヒンジ部
9、9A、9B 連結ピン
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】