特表-19193852IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧
<>
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000003
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000004
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000005
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000006
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000007
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000008
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000009
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000010
  • 再表WO2019193852-情報分析装置及び情報分析方法 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年10月10日
【発行日】2021年1月7日
(54)【発明の名称】情報分析装置及び情報分析方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20201204BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20201204BHJP
【FI】
   G06Q30/02 300
   G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】30
【出願番号】特願2020-511628(P2020-511628)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年2月19日
(31)【優先権主張番号】特願2018-71512(P2018-71512)
(32)【優先日】2018年4月3日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】杉本 佳昭
(72)【発明者】
【氏名】栗原 匡
(72)【発明者】
【氏名】福森 穣
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049CC11
(57)【要約】
来店顧客訪問数を車両で来店する車両台数から予測する。
情報分析装置30が、複数の車両60の位置情報を受信する通信部33と、複数の車両60が通行可能な道路と複数の施設70の位置を含む地図情報及び複数の施設のうち少なくとも1つ以上の施設70aへの顧客訪問データを記憶する記憶部32と、複数の車両60の位置情報と地図情報とに基づいて、施設70aへの複数の車両60の移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定部312と、施設70aにおける、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出する移動体訪問率算出部313と、指定施設70bに対応する所定領域又は同一の道路上に、施設70aが存在する場合、施設70aにおける移動体訪問率に基づいて、指定施設70bへの仮想の顧客訪問数を算出する顧客訪問数算出部314と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動体の位置情報を受信する受信部と、
前記複数の移動体が通行可能な道路と前記複数の移動体が訪問可能な複数の施設の位置を含む地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記複数の施設のうち、少なくとも1つ以上の施設への顧客の訪問に関する顧客訪問データを記憶する訪問データ記憶部と、
前記複数の移動体の位置情報と前記顧客訪問データの記憶された前記施設の位置とから前記施設に対する前記複数の移動体の訪問を判定し、前記施設への前記複数の移動体の移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定部と、
前記施設における前記顧客訪問データと前記移動体訪問データとの比較により、前記施設における、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出する移動体訪問率算出部と、
前記複数の施設から任意に指定された指定施設に対応して予め設定される所定領域又は前記指定施設と同一の道路上に、前記顧客訪問データの記憶された施設が存在する場合、前記移動体訪問率算出部により算出される前記施設における移動体訪問率に基づいて、前記指定施設への仮想の顧客訪問数を算出する、顧客訪問数算出部と、
を備えることを特徴とする情報分析装置。
【請求項2】
前記顧客訪問データは1日の所定時間帯毎に記憶され、
前記顧客訪問数算出部は、前記指定施設に訪問する顧客訪問数を1日の所定時間帯毎に算出することを特徴とする請求項1記載の情報分析装置。
【請求項3】
複数の移動体が通行可能な道路と前記複数の移動体が訪問可能な複数の施設の位置を含む地図情報を記憶する地図情報記憶部と、前記複数の施設のうち、少なくとも1つ以上の施設への顧客の訪問に関する顧客訪問データを記憶する訪問データ記憶部と、を備えるコンピュータが行う情報分析方法であって、
複数の移動体の位置情報を受信する受信ステップと、
前記複数の移動体の位置情報と前記顧客訪問データの記憶された施設の位置とから前記施設に対する前記複数の移動体の訪問を判定し、前記施設への前記複数の移動体の移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定ステップと、
前記施設における前記顧客訪問データと前記移動体訪問データとの比較により、前記施設における、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出する移動体訪問率算出ステップと、
前記複数の施設から任意に指定された指定施設に対応して予め設定される所定領域又は前記指定施設と同一の道路上に、前記顧客訪問データの記憶された施設が存在する場合、前記移動体訪問率算出ステップにおいて算出される前記施設における移動体訪問率に基づいて、前記指定施設への仮想の顧客訪問数を算出する、顧客訪問数算出ステップと、
を備えることを特徴とする情報分析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある施設へ車両で来店する車両台数と当該施設へ来店する顧客訪問数との割合に基づいて、他の施設へ来店する顧客訪問数を、他の施設へ車両で来店する車両台数から予測する情報分析装置及び情報分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店等の施設において、集客力を分析するために車両での施設への来店を判定する技術か開発されてきた。例えば、エンジンをオフにした時刻データに基づいて、車両での来店を認識する技術が特許文献1に開示されている。
他方、店舗等の施設においては、特許文献2や特許文献3に開示された公知のシステムにより、例えばPOS端末や店舗等の施設に設置したカメラ等により、当該施設に顧客の入場した日と時刻(以下単に「顧客入場時刻」という)と当該施設を退場した日と時刻(以下単に「顧客退場時刻」という)や、顧客が当該施設で行った取引情報(例えば、購入した商品とその売上情報)等を記録した顧客データ(以下「顧客訪問データ」という)を収集することがなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−045949号公報
【特許文献2】特開2016−206799号公報
【特許文献3】特開2016−167172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の技術を使うと、他の施設へ来店する車両台数は算出し推定することが可能となるが、車両以外の例えば徒歩や自転車等を含む、車両以外の他の交通機関を使って他の施設へ来店する顧客訪問数を推定することはできなかった。
【0005】
本発明は、ある施設へ車両で来店する車両台数と当該施設へ来店する顧客訪問数との割合に基づいて、他の施設へ来店する顧客訪問数を、他の施設へ車両で来店する車両台数から予測する情報分析装置及び情報分析方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の情報分析装置(例えば、後述の情報分析装置30)は、複数の移動体(例えば、後述の車両60)の位置情報を受信する受信部(例えば、後述の「通信部33」)と、前記複数の移動体が通行可能な道路と前記複数の移動体が訪問可能な複数の施設(例えば、後述の「施設70」)の位置を含む地図情報を記憶する地図情報記憶部(例えば、後述の「記憶部32」)と、前記複数の施設のうち、少なくとも1つ以上の施設(例えば、後述の「施設70a」)への顧客の訪問に関する顧客訪問データを記憶する訪問データ記憶部(例えば、後述の「記憶部32」)と、前記複数の移動体の位置情報と前記顧客訪問データの記憶された施設の位置とから前記施設に対する前記複数の移動体の訪問を判定し、前記施設への前記複数の移動体の移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定部(例えば、後述の「移動体訪問判定部312」)と、前記施設における前記顧客訪問データと前記移動体訪問データとの比較により、前記施設における、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出する移動体訪問率算出部(例えば、後述の「移動体訪問率算出部313」)と、前記複数の施設から任意に指定された指定施設(例えば、後述の「施設70b」)に対応して予め設定される所定領域又は前記指定施設と同一の道路上に、前記顧客訪問データの記憶された施設(例えば、後述の「施設70a」)が存在する場合、前記移動体訪問率算出部により算出される前記施設における移動体訪問率に基づいて、前記指定施設への仮想の顧客訪問数を算出する、顧客訪問数算出部(例えば、後述の「顧客訪問数算出部314」)と、を備える。
【0007】
上記(1)によれば、ある施設へ車両で来店する車両台数と当該施設へ来店する顧客訪問数との割合に基づいて、他の施設へ来店する顧客訪問数を、他の施設へ車両で来店する車両台数から予測することができる。そうすることで、例えば、顧客訪問データがわかっている自店舗において、移動体の位置情報等の情報に基づいて、自店舗への移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出することができ、顧客訪問データのわかっていない他店舗(例えば、競合店)に関して、当該他店舗への移動体訪問台数を複数の移動体の位置情報に基づいて算出することで、自店舗の移動体訪問率を用いて、他店舗への顧客訪問数を予測することができる。
【0008】
(2)上記(1)に記載の情報分析装置(例えば、後述の情報分析装置30)において、前記顧客訪問データは1日の所定時間帯毎に記憶され、前記顧客訪問数算出部(例えば、後述の「顧客訪問数算出部314」)は、前記指定施設(例えば、後述の「施設70b」)に訪問する顧客訪問数を1日の所定時間帯毎に算出するようにしてもよい。
【0009】
上記(2)によれば、例えば、夜の時間帯において移動体で訪問する移動体訪問率が低くなるような現象が発生する場合、例えば自施設が飲食店の場合には、アルコールを注文する客が多いため等の詳細な分析が可能となる。
【0010】
(3)本発明の情報分析方法は、複数の移動体が通行可能な道路と前記複数の移動体が訪問可能な複数の施設の位置を含む地図情報を記憶する地図情報記憶部(例えば、後述の「記憶部32」)と、前記複数の施設のうち、少なくとも1つ以上の施設への顧客の訪問に関する顧客訪問データを記憶する訪問データ記憶部(例えば、後述の「記憶部32」)と、を備えるコンピュータ(例えば、後述の情報分析装置30)が行う情報分析方法であって、複数の移動体(例えば、後述の車両60)の位置情報を受信する受信ステップと、前記複数の移動体の位置情報と前記顧客訪問データの記憶された施設の位置とから前記施設における前記複数の移動体の訪問を判定し、前記施設への前記複数の移動体の移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定ステップと、前記施設における前記顧客訪問データと前記移動体訪問データとの比較により、前記施設における、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出する移動体訪問率算出ステップと、前記複数の施設から任意に指定された指定施設に対応して予め設定される所定領域又は前記指定施設と同一の道路上に、前記顧客訪問データの記憶された施設が存在する場合、前記移動体訪問率算出ステップにおいて算出される前記施設における移動体訪問率に基づいて、前記指定施設への仮想の顧客訪問数を算出する、顧客訪問数算出ステップと、を備える。
【0011】
上記(3)の方法によれば、(1)の情報分析装置と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ある施設へ車両で来店する車両台数と当該施設へ来店する顧客訪問数との割合に基づいて、他の施設へ来店する顧客訪問数を、他の施設へ車両で来店する車両台数から予測する情報分析装置及び情報分析方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態である情報分析システム全体の基本的構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図3】本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4】本発明の実施形態における情報分析装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図5】本発明の実施形態における位置情報データベースの例を示す図である。
図6】本発明の実施形態におけるユーザ端末の機能構成を示す機能ブロック図である。
図7】本発明の実施形態における位置情報データベースの更新処理時の基本的動作を示すフローチャートである。
図8A】本発明の実施形態における仮想顧客訪問数を予測する基本的動作を示すフローチャートである。
図8B】本発明の実施形態における仮想顧客訪問数を予測する基本的動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の情報分析システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
<情報分析システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る情報分析システム1について説明する。図1に、情報分析システム1の全体構成を示す。
【0016】
図1に示すように、情報分析システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、情報分析装置30と、ユーザ端末40と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網50を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
【0017】
車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザに対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、情報分析装置30に対して適宜送信される。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両60aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両60aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。
【0018】
携帯端末20は、車両60bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両60bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、情報分析装置30に対して適宜送信される。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
【0019】
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両60aの組と、携帯端末20と車両60bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両60aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両60bを区別することなく説明する場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両60」と呼ぶ。
【0020】
情報分析装置30は、本実施形態特有の処理として、移動体である各車両60の位置情報等の様々な情報に基づいて分析を行う装置である。具体的には、情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両60の位置情報を取得することにより、各車両60の位置情報についてのデータベースである位置情報データベースを作成する。また、情報分析装置30は、各車両60が通行可能な道路の位置及び各車両60が訪問可能な複数の施設の位置を含む地図情報を記憶する。
【0021】
そして、情報分析装置30は、各車両60の位置情報と前記地図情報とに基づいて、各車両60が店舗等の施設70a(施設の駐車場)に入場した日と時刻(以下単に「移動体入場時刻」という)と当該施設70a(施設の駐車場)を退場した日と時刻(以下単に「移動体退場時刻」という)を算出することで、施設70aへの複数の車両60のそれぞれの移動体入場時刻及び/又は移動体退場時刻に関する移動体訪問データを算出する。
他方、前述したように店舗等の施設70aが、顧客入場時刻、顧客出場時刻等を含む顧客訪問データを収集している場合、情報分析装置30は、当該施設70aの顧客訪問データを記憶部に予め記憶することができる。
情報分析装置30は、施設70aにおける前記顧客訪問データと前記移動体訪問データとの比較により、前記施設70aにおける、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出することができる。また、情報分析装置30は、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を1日の所定時間帯毎に算出することができる。それにより、時間帯別移動体訪問率によって、施設70aの態様を分析することができる。例えば、施設70aが居酒屋の場合、夜の時間帯には、移動体訪問率が下がることが予想される。逆に、夜の時間帯に移動体訪問率の下がる施設の態様を統計的に分析することで、夜の移動体訪問率が下がる施設の態様を推測することが可能となる。また、曜日別時間帯別に移動体訪問率を算出することで、例えば、移動体訪問率が同一パターンとなる施設の態様のさらに詳しい分析をすることが可能となる。
このようにして、情報分析装置30は、顧客訪問データを有する施設70aにおいて、例えば時間帯別(又は曜日別時間帯別)の移動体訪問率を算出することができる。
他方、情報分析装置30は、例えば施設70aと競合する施設(競合店)や、業務態様の似ている施設等について、FCD(Floating Car Data)により、移動体訪問台数を算出することが可能である。そうすると、情報分析装置30は、施設70aの移動体訪問率に基づいて、施設70aと競合する施設(競合店)や、業務態様の似ている施設等における顧客訪問数(「仮想顧客訪問数」ともいう)を所定の条件下で、推定することが可能となる。ここで、所定の条件としては、施設70aと競合する施設(競合店)や、業務態様の似ている施設が施設70aと同一道路上に位置することや、施設70aに対して、予め設定された条件を満たす所定領域に位置することが挙げられる。
このように、ある施設へ車両で来店する車両台数と当該施設へ来店する顧客訪問数との割合(移動体訪問率)に基づいて、他の施設へ来店する顧客訪問数を、他の施設へ車両で来店する車両台数から推定することができる。
【0022】
ユーザ端末40については、一般的なパーソナルコンピュータにより実現できるので、詳細な説明を省略する。図6に示すように、ユーザ端末40は、少なくとも、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、入力部45とを含んで構成される。各部の構成は、例えば、車載ナビゲーション装置10や、携帯端末20の名称が同一の各部の構成とそれぞれ同様である。
【0023】
制御部41は、顧客訪問数照会部411を含む。顧客訪問数照会部411は、情報分析装置30に対して、例えば、施設70aの顧客データを参照する権限のある者に対して割り当てられたユーザIDによってアクセス可能とされる。
顧客訪問数照会部411は、情報分析装置30に対して、他の施設の(推定)顧客訪問数の算出を要求することで、例えば、時間帯別(又は、曜日別時間帯別)に、他の施設の(推定)顧客訪問数を照会することができる。
そうすることで、ユーザは、他の施設を訪問する顧客が、例えば当該施設も訪問するように、例えば、他の施設との提携、又は他の施設の訪問客をターゲットとして販売促進活動(キャンペーン)を立案することが容易になる。
【0024】
ユーザ端末40は、施設70aにおける移動体訪問率に基づいて、他の施設を訪問する顧客訪問数を分析するための、例えば施設70aの管理者であるユーザにより操作される端末である。他の施設への(推定)顧客訪問数(推定)を得るために、ユーザ端末40に対して検索条件を入力する。ユーザ端末40は、入力された検索条件を、情報分析装置30に対して送信する。情報分析装置30は、受信した検索条件に対応して、他の施設への(推定)顧客訪問数を算出して、ユーザ端末40に対して返信する。
【0025】
上述した情報分析装置30やユーザ端末40は、例えばサーバ装置やパーソナルコンピュータに、本実施形態を実現するためのソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。
【0026】
通信網50は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組み合わせたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部(例えば、情報分析装置30とユーザ端末40の間)に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
【0027】
車両60は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する移動体である。車両60は、例えば、四輪自動車や自動二輪車等により実現される。
【0028】
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けており、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
【0029】
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
【0030】
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
【0031】
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、情報分析装置30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、例えば、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等を含む地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報121及び識別情報122を図示する。
【0032】
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)である。位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにする。
また、識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網50に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両60aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を識別情報122として利用することができる。
【0033】
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)或いはWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網50を介して通信網50を介した他の装置(例えば、情報分析装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報121及び識別情報122を、情報分析装置30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報121及び識別情報122以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
【0034】
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
【0035】
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
なお、センサ部14は前述したセンサを全て含む構成に限られない。例えば、前述したセンサは一部又は全部が車両60aの搭載する車載センサ(図示せず)に含まれるようにしてもよい。その場合、制御部11は、車載センサからの信号を受信するようにしてもよいし、又は車両60aのECU(Electronic Control Unit)から車載センサにより検出される情報を受信するようにしてもよい。
【0036】
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
【0037】
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
【0038】
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
【0039】
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
【0040】
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111及び位置情報送信部112を備える。
【0041】
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、さらに、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。また、経路案内処理を行うための地図情報についても、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明及び図示は省略する。
【0042】
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121及び識別情報122を、情報分析装置30に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、情報分析装置30に対する位置情報121及び識別情報122の送信は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに情報分析装置30に送信するのではなく、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
【0043】
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両60aの移動経路を特定するための位置情報121と、識別情報122とを、情報分析装置30に対して送信する。
【0044】
この場合に、例えば、現行のエンジン車のように、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることで、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報分析装置30に送信することができる。この場合、情報分析装置30は、車両60aの位置情報121の受信を開始した時刻を当該車両60aの滞在していた施設(施設駐車場)の退場時刻とすることができる。さらに、現行のエンジン車のように、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)にされることで車載ナビゲーション装置10が自動停止される直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として情報分析装置30に送信することができる。この場合、情報分析装置30は、車両60aの位置情報121の受信を停止した時刻を当該車両60aの施設(施設駐車場)の入場時刻とすることができる。
なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、駐車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
【0045】
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両60aが目的地(例えば、或る施設)に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、駐車位置の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が情報分析装置30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
【0046】
また、電気自動車(EV(Electric Vehicle))のように停車中でも位置情報の送信が可能な車両については、車載ナビゲーション装置10は、車両が停止したことを示す車両停止信号情報を送信することができる。この場合、車両停止信号情報に位置情報を追加してもよい。そうすることで、情報分析装置30は、車両60aの車両停止信号情報を受信した時刻を当該車両60aの施設(施設駐車場)への入場時刻とし、位置情報を駐車位置とすることができる。さらに、電気自動車の場合、車両を起動したことを示す車両起動信号情報を送信することができる。この場合、車両起動信号情報に位置情報を追加してもよい。そうすることで、情報分析装置30は、車両60aの車両起動信号情報を受信した時刻を当該車両60aの施設(施設駐車場)からの退場時刻とすることができる。なお、車両起動信号情報であることを示すフラグを1にして送信したり、車両停止信号情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。
【0047】
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両60bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0048】
図3に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言と「携帯端末20」の文言を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
【0049】
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両60bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両60bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両60bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両60bの位置情報に相当することになる。
【0050】
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両60bの移動経路を特定するための位置情報221と、識別情報222とを、情報分析装置30に対して送信する。
【0051】
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両60bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチをオンにすると、車両60bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221及び識別情報222が携帯端末20から情報分析装置30に送信される。この場合、車両60bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報分析装置30に送信することができる。また、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオンにされ、車両60bと携帯端末20とが接続(ペアリング)された場合に、携帯端末20は、車両を起動したことを示す車両起動信号情報を送信することができる。この場合、車両起動信号情報に位置情報を追加してもよい。そうすることで、情報分析装置30は、車両60bの車両起動信号情報を受信した時刻を当該車両60bの施設(施設駐車場)からの退場時刻とすることができる。また、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフにされ、車両60bと携帯端末20との接続(ペアリング)が解除された場合に、携帯端末20は、車両が停止したことを示す車両停止信号情報を送信することができる。この場合、車両停止信号情報に位置情報を追加してもよい。そうすることで、情報分析装置30は、車両60bの車両停止信号情報を受信した時刻を当該車両60bの施設(施設駐車場)への入場時刻とし、位置情報を駐車位置とすることができる。
【0052】
なお、携帯端末20が情報分析装置30に対して位置情報を送信するタイミングとして、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、また、上述したように出発位置又は駐車位置であることを示す車両起動信号情報や車両停止信号情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
【0053】
なお、車両60bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両60bが測位する位置情報を位置情報121として情報分析装置30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
【0054】
<情報分析装置30が備える機能ブロック>
次に、情報分析装置30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
【0055】
図4に示すように、情報分析装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33とを含んで構成される。なお、図示しないが、表示部35及び入力部36を含んでもよい。
【0056】
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報分析装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
【0057】
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、情報分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、位置情報の分析処理に特に関する情報である、地図情報321、位置情報データベース322、顧客訪問データ323、移動体訪問データ324、及び顧客管理データ325を図示する。
【0058】
地図情報321には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報321には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
【0059】
道路情報としては道路の位置及び形状や、道路の種別や信号機の位置等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設識別情報(「施設ID」ともいう)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
【0060】
地図情報321は、記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
【0061】
位置情報データベース322は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報121、221と識別情報122、222とに基づいて構築されたデータベースである。位置情報データベース322は、後述の位置情報データベース更新部311により構築される。位置情報データベース322の詳細については、位置情報データベース更新部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に識別情報122及び識別情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「識別情報」と呼ぶ。
【0062】
顧客訪問データ323は、店舗等の施設70aへの顧客訪問に関するデータである。具体的には、顧客訪問データ323は、施設70aへの顧客の入場時刻及び/又は退場時刻に関するデータを含む。また、顧客の取引データ(当該訪問で顧客の例えば購入した商品又はサービスとその売上金額等)を含むようにしてもよい。ここで、前述したように、施設は施設識別情報(施設ID)により識別されている。また、顧客についても顧客を識別する顧客識別情報(「顧客ID」ともいう)で識別されている。顧客訪問データ323は分析の対象とする各施設70aについて個別に記憶されている。
すなわち、通常は、顧客識別情報(顧客ID)は、施設70a毎に個別に設定されている。したがって、施設70aが異なる場合、顧客識別情報(顧客ID)はその識別情報の体系及びその値について、必ずしも同じではない。
なお、顧客訪問データの作成方法等については、例えば特許文献2、特許文献3等に開示されているように当業者にとって公知であり、その説明は省略する。
なお、顧客訪問データ323は、情報分析装置30の記憶部32に記憶する場合に限定されない。施設70aの管理するサーバ(図示せず)に顧客訪問データ323を記憶するようにして、情報分析装置30からは、例えば通信網50(又はインタフェース)を介して顧客訪問データ323にアクセスできるようにしてもよい。
【0063】
移動体訪問データ324は、店舗等の施設70aへの移動体訪問に関するデータである。具体的には、移動体訪問データ324は、施設70aへの移動体60(車両60)の入場時刻及び/又は退場時刻に関するデータを含む。ここで、施設70aは施設識別情報(施設ID)により識別されている。また、移動体60についても前述したように、移動体(車両60)の識別情報(車載ナビゲーション装置10の識別情報122及び携帯端末20の識別情報222)により識別されている。
【0064】
顧客管理データ325は、施設70aにおいて、顧客識別情報(顧客ID)に対応付けて、当該顧客の個人プロファイル情報(例えば、顧客のポイントカード番号、ポイントの履歴情報、顧客の電子マネー情報等)を有する場合に、記憶部32に記憶するようにしてもよい。なお、顧客管理データ325は、情報分析装置30の記憶部32に記憶する場合に限定されない。施設70aの管理するサーバ(図示せず)に顧客管理データを記憶するようにして、情報分析装置30からは、例えば通信網50(又はインタフェース)を介して顧客管理データ325にアクセスできるようにしてもよい。
【0065】
通信部33は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)或いはWi−Fi(登録商標)といった通信規格に準拠して、通信網50を介して通信網50を介した他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び識別情報を受信するために利用される。また、他にも通信部33は、例えば、ユーザ端末40から送信される検索条件を受信するために利用される。さらに、他にも通信部33は、例えば、ユーザ端末40に対して分析情報を送信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
【0066】
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部35、及び入力部36と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
【0067】
制御部31は、機能ブロックとして、位置情報データベース更新部311、移動体訪問判定部312、移動体訪問率算出部313、及び顧客訪問数算出部314を含む。
【0068】
<位置情報データベース更新部311>
まず、位置情報データベース更新部311について説明する。
位置情報データベース更新部311は、位置情報データベース322を構築すると共に、位置情報データベース322を適宜更新する部分である。位置情報データベース322のデータ構造の一例について図5を参照して説明する。
【0069】
図5に示すように、位置情報データベース322は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「識別情報」を含む。さらに、位置情報データベース322は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」に基づいて位置情報データベース更新部311が特定した、「車両60の識別情報」毎に、「出発位置」、「出発時刻」を含む「出発位置情報」、「到着位置」、「到着時刻」を含む「到着位置情報」、及び「移動経路情報」を属性とする走行履歴レコードをその移動順序にしたがって作成更新する。
ここで、走行履歴レコード内の「出発位置情報」は、ユーザが車両60により出発した位置及び出発時刻を特定するための情報である。また、走行履歴レコード内の「到着位置情報」は、ユーザが車両60により到着した位置及び出発時刻を特定するための情報である。
【0070】
具体的には、位置情報データベース更新部311は、車両がイグニッションオンされてから、イグニッションオフされるまで(すなわち、出発から到着まで)に定期的に送信される位置情報、時刻情報等を受信して、車両60の識別情報毎に管理する走行履歴レコードに記憶する。こうすることで走行履歴レコードは、車両60から逐次受信する現在位置の情報を記憶する。なお、受信は数秒に一度受信しても良いし、車両60側で時系列的に保存しておき、一定時間、又は車両60側でアプリを起動したとき等のタイミングでまとめて受信するようにしてもよい。
この場合、位置情報データベース更新部311は、車両60がイグニッションオンされ、最初に送信される位置及び時刻を出発位置情報としてもよい。
【0071】
位置情報データベース更新部311は、前述したように、出発位置情報及び到着位置情報を次のように決定してもよい。
車両60が、例えば現行のエンジン車における車載ナビゲーション装置10のように、イグニッションオフにより、移動体(車両60)の位置情報の送信が停止する場合、移動体(車両60)の位置情報の受信が停止する直前に送信された現在位置を到着位置とし、位置情報の受信が停止した時刻を移動体の到着時刻としてもよい。
同様に、車両60が、例えば現行のエンジン車における車載ナビゲーション装置10のように、イグニッションオンにより、移動体(車両60)の位置情報の送信を開始する場合、移動体(車両60)の位置情報の受信を開始した現在位置を出発位置とし、位置情報の受信を開始した時刻を移動体の出発時刻としてもよい。
【0072】
また、車両60が、例えば電気自動車のように、移動体が停車した場合でも、移動体停止信号情報を送信できる場合、移動体停止信号を受信した時刻を移動体の到着時刻とし、移動体停止信号により示された現在位置又は移動体の位置情報の最も直近の位置情報を到着位置としてもよい。
同様に、車両60が、例えば電気自動車のように、移動体の起動時に、移動体起動信号情報を送信できる場合、移動体起動信号を受信した時刻を移動体の出発時刻とし、移動体起動信号により示された現在位置を出発位置としてもよい。
【0073】
また、位置情報データベース更新部311は、位置情報等の送信が一度開始されてから、到着位置を示す情報を未だ受信していない場合や、何れかの位置を到着位置とみなすこともできない場合には、移動体のドライブは継続しており、未だ移動中であるので、到着位置のフィールドには例えば「移動中」という情報を格納してもよい。
【0074】
さらに、走行履歴レコード内の「経路情報」は、位置情報等の送信が一度開始されてから終了するまでに受信した全ての位置情報である。この全ての位置情報により、イグニッションオンからイグニッションオフまでのドライブ単位における出発位置から到着位置までの移動経路を特定することが可能となる。
次に、移動体訪問判定部312について説明する。
【0075】
<移動体訪問判定部312>
移動体訪問判定部312は、施設70への移動体による訪問を位置情報データベース322の走行履歴レコードに基づいて判定し、移動体訪問データとして抽出する。
移動体訪問判定部312は、位置情報データベース322の走行履歴レコードに基づいて、店舗等の施設70に移動体(車両60)が入場した時刻である入場時刻及び移動体(車両60)が退場した時刻である退場時刻を含む移動体訪問データ324を作成する。
具体的には、移動体訪問判定部312は、各移動体の走行履歴レコードの出発位置及び到着位置と、記憶部32の地図情報321に含まれる施設70の施設位置情報と、を比較することにより、出発位置又は到着位置が施設70の施設位置に一致するか否かを判定することができる。
なお、上述した出発位置又は到着位置と、施設70の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がズレている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
【0076】
また、移動体訪問判定部312は、位置情報データベース322の走行履歴レコードに基づいて、移動体(車両60)の施設70への到着時刻を施設70に入場した時刻(入場時刻)と判定してもよい。
同様に、移動体訪問判定部312は、位置情報データベース322の走行履歴レコードに基づいて、移動体(車両60)の施設70の出発時刻を施設70を退場した時刻(退場時刻)と判定してもよい。
以上のように、移動体訪問判定部312は、各施設70に対して、例えば、予め設定された所定期間内において、当該施設70を訪問した移動体60に関する移動体訪問データ324を作成し、記憶部32に記憶することができる。
なお、移動体訪問判定部312は、例えば、記憶部32の地図情報321に含まれる各施設70に対して、予め移動体訪問データ324を作成し、記憶部32に記憶しておくことが好ましい。そうすることで、後述する顧客訪問数算出部314は、後述する移動体訪問率算出部313により算出される、顧客訪問データが知られている所定の条件を満たす施設70aの移動体訪問率を適用することで、顧客訪問データの知られていない施設70bの予想顧客訪問数を容易に算出することができる。
次に、移動体訪問率算出部313について説明する。
【0077】
<移動体訪問率算出部313>
移動体訪問率算出部313は、施設70aにおける顧客訪問データ323が知られている場合に、施設70aにおける顧客訪問データ323と施設70aにおける移動体訪問データ324との比較により、施設70aにおける、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を算出する。以下、理解を容易にするために、顧客訪問データ323が所定のユーザに知られている施設を施設70aと呼び、顧客訪問データ323が所定のユーザに知られていない施設を施設70bと呼ぶことで両者を区別する。なお、両者を区別することなく説明する場合は、単に施設70と呼ぶ。
そうすると、移動体訪問率算出部313は、予め設定された所定期間内において、施設70aにおける移動体訪問データ324に含まれる移動体(車両60)の当該施設70aへの入場時刻又は当該施設70aからの退場時刻に基づいて、例えば、所定の曜日の所定の時間帯に当該施設70aに入場した移動体の台数又は当該施設を退場した移動体の台数を算出する。なお、所定の曜日(例えば、日曜日)の時間帯(例えば、12時から13時の間)に当該施設70aに入場又は当該施設70aから退場した移動体の台数としては、所定期間内の所定の曜日の所定の時間帯における当該施設70aに入場又は当該施設70aから退場した移動体の台数の平均値を採用してもよいし、また中間値を採用してもよい。所定の曜日の所定の時間帯における当該施設70aに入場又は当該施設70aから退場した移動体の台数の算出については、任意に定めることができる。
【0078】
例えば、所定期間を3か月として、その期間内における日曜日の12時から13時の時間帯が12回あったとする。12回の時間帯をそれぞれ、インデックスi(1≦i≦12)により識別し、各時間帯iに施設70aに入場した移動体の台数Nin(i)とし、各時間帯iに施設70aを退場した移動体の台数Nout(i)とする。
in(i)(1≦i≦12)の合計を12で割った値を、例えば日曜日の12時から13時の時間帯における移動体の施設70aへの入場台数とし、Nout(i)(1≦i≦12)の合計を12で割った値を、例えば日曜日の12時から13時の時間帯における移動体の施設70aからの退場台数とすることができる。前述したように、平均値に限定されない。
例えば集合{Nin(i):1≦i≦12}における中間値を日曜日の12時から13時の時間帯における移動体の施設70aへの入場台数とし、集合{Nout(i):1≦i≦12}における中間値を日曜日の12時から13時の時間帯における移動体の施設70aからの退場台数としてもよい。
【0079】
また、前述した例では、各曜日の各時間帯における移動体の入場台数又は出場台数を算出したが、各曜日に限定されない。例えば、休日、休前日、平日の時間帯で算出してもよい。任意に定めることができる。
以下、施設70への移動体入場台数及び施設70からの移動体退場台数を施設70における移動体訪問台数という。
【0080】
同様にして、移動体訪問率算出部313は、予め設定された所定期間内において、施設70aにおける顧客訪問データ323に含まれる顧客の当該施設70aへの入場時刻又は当該施設70aからの退場時刻に基づいて、例えば、所定の曜日の所定の時間帯に当該施設70aに入場した顧客入場数又は当該施設を退場した顧客退場数を算出する。
なお、所定期間、所定の曜日、及び所定の時間帯は、移動体の訪問台数の算出時と同じ基準を用いる。また、平均値、中間値等の適用についても、移動体の訪問台数の算出時と同じ基準を用いる。
以下、施設70aに入場した顧客入場数又は施設70aを退場した顧客退場数を施設70aにおける顧客訪問数という。
そうすることで、移動体訪問率算出部313は、例えば所定の曜日の所定の時間帯に施設70aに入場した移動体の台数と、同じ曜日の同じ時間帯に施設70aに入場した顧客入場数との比率である移動体入場比率(=移動体入場台数/顧客入場数)を算出することができる。同様に、移動体訪問率算出部313は、例えば所定の曜日の所定の時間帯に施設70aから退場した移動体の台数と、同じ曜日の同じ時間帯に施設70aから退場した顧客退場数との比率である移動体退場比率(=移動体退場台数/顧客退場数)を算出することができる。以下、移動体入場比率及び移動体退場比率を移動体訪問率という。
このように、移動体訪問率算出部313は、施設70aにおける顧客訪問データ323と施設70aにおける移動体訪問データとの比較により、例えば、所定の曜日の所定の時間帯における施設70aにおける、移動体訪問台数(移動体入場台数及び移動体退台数)と顧客訪問数(顧客入場数及び顧客退場数)との比率である移動体訪問率(移動体入場比率及び移動体退場比率)を算出することができる。
【0081】
なお、移動体訪問データにおける移動体(車両60)の施設70への入場時刻(到着時刻)と、顧客訪問データにおける顧客の当該施設70への入場時刻との間には、例えば、駐車位置から施設入口までの移動時間のずれが想定される。同様に、顧客の当該施設70からの退場時刻と、移動体(車両60)の当該施設70からの退場時刻(出発時刻)との間には、施設出口から駐車位置までの移動時間のずれが想定される。
このため、移動体(車両60)の施設70への入場時刻と顧客の施設70への入場時刻との「一致」の度合い、及び移動体(車両60)の施設70への入場時刻と顧客の当該施設70への入場時刻との「一致」の度合い、及び顧客の当該施設70aからの退場時刻と移動体(車両60)の当該施設70からの退場時刻との「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、駐車場と施設の出入口との距離が短い場合、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、駐車場と施設の出入口との距離が長い場合、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。
【0082】
移動体訪問率算出部313は、全ての施設70a(=顧客訪問データが知られている施設)について、移動体訪問率(移動体入場比率及び移動体退場比率)を、例えば所定の曜日の所定の時間帯毎に予め算出するものとする。
このように、全ての施設70aに対して、移動体訪問台数と顧客訪問数との比率である移動体訪問率を所定の曜日の所定時間帯毎に算出することにより、時間帯別移動体訪問率の値に基づいて、施設70aの態様を分析することができる。
【0083】
さらに、前述したように、移動体訪問判定部312により、記憶部32の地図情報321に含まれる各施設70bに対して、予め作成された移動体訪問データ324に基づいて、移動体訪問率算出部313は、地図情報321に含まれる全ての施設70bにおける移動体訪問数を、例えば所定の曜日の所定の時間帯毎に予め算出し、記憶部32に記憶しておくことが好ましい。
そうすることで、後述の顧客訪問数算出部314は、指定された施設70bにおける顧客訪問数を迅速に算出することができる。
最後に、顧客訪問数算出部314について説明する。
【0084】
<顧客訪問数算出部314>
顧客訪問数算出部314は、ユーザにより、地図情報321に含まれる施設70から任意の施設70b(=訪問顧客データが当該ユーザに知られていない施設70b)が指定された場合、当該施設70b(以下「指定施設」ともいう)に対して、予め設定される条件を満たす所定領域内又は指定施設70bと同一の道路上に、移動体訪問率の算出された施設70aが存在する場合、施設70aの移動体訪問率に基づいて、所定の曜日の所定の時間帯における施設70bにおける顧客訪問数を算出(予想)することができる。
【0085】
ここで、予め設定される条件を満たす所定領域内とは、例えば、指定施設70bの位置を中心とした所定の距離の範囲内のエリアとしてもよい。また、後述するように、ユーザ端末40の表示部44に施設70bを含む地図を表示して、表示された地図に対して、ユーザが所定の範囲を指定するようにしてもよい。そうすることで、道路状況に応じて、最適な領域を設定することができる。
【0086】
顧客訪問数算出部314は、移動体訪問率算出部313に、例えば所定の曜日の所定の時間帯毎の施設70bにおける移動体訪問数を算出させる。なお、前述したように、予め地図情報に含まれる全ての施設70bにおける、例えば所定の曜日の所定の時間帯毎の移動体訪問数が予め算出されて、記憶部32に記憶されている場合には、記憶部32から指定施設70bにおける、例えば所定の曜日の所定の時間帯毎の移動体訪問数を参照してもよい。
【0087】
顧客訪問数算出部314は、例えば、ユーザ端末40の表示部44に表示された地図が表示された地図画面上に顧客訪問率のわかっている施設70aを全て表示させることで、ユーザが指定施設70bを、表示部44に表示された地図が表示された地図画面上で指定する場合に、どの施設70aが指定施設70bの所定領域内又は指定施設70bと同一の道路上に位置するか否かを確認することができる。
【0088】
顧客訪問数算出部314は、指定施設70bに対して指定された所定領域又は指定施設70bと同一の道路上に、移動体訪問率の算出された施設70aが存在する場合、例えば、所定の曜日の所定の時間帯毎に施設70aの移動体訪問率(移動体入場比率及び移動体退場比率)と指定施設70bにおける移動体訪問数(移動体入場台数及び移動体退場台数)と、に基づいて、指定施設70bにおける顧客訪問数(顧客入場数及び顧客退場数)を算出(予想)することができる。
【0089】
<ユーザ端末40が備える機能ブロック>
ユーザ端末40については、一般的なパーソナルコンピュータにより実現できるので、詳細な説明を省略する。図6に示すように、ユーザ端末40は、少なくとも、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、表示部44と、入力部45とを含んで構成される。各部の構成は、例えば、車載ナビゲーション装置10や、携帯端末20の名称が同一の各部の構成とそれぞれ同様である。
【0090】
制御部41は、顧客訪問数照会部411を含む。顧客訪問数照会部411は、情報分析装置30に対して、例えば、施設70aの顧客データを参照する権限のある者に割り当てられたユーザIDによってアクセス可能とされる。
顧客訪問数照会部411は、ユーザにより、地図情報321に含まれる施設70から任意の施設70b(=訪問顧客データが当該ユーザに知られていない施設70b)が指定された場合、指定施設70bの仮想顧客訪問数を算出するように、情報分析装置30に対して要求する。そうすることで、指定施設70bにおける、所定の曜日の所定の時間帯別に仮想顧客訪問数(仮想顧客入場数及び仮想顧客退場数)を照会することができる。
そうすることで、ユーザは、他の施設70bを訪問する顧客が、例えば当該施設を訪問するように、例えば、他の施設70bとの提携、又は他の施設70bの訪問客をターゲットとして販売促進活動(キャンペーン)を立案することが容易になる。
【0091】
<本実施形態の動作>
次に、図7及び図8のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図7は、位置情報の収集及び位置情報データベース322の更新時の動作を示すフローチャートである。また、図8A図8Bは、仮想顧客訪問数を予測する基本的動作を示すフローチャートである。
【0092】
まず、車載ナビゲーション装置10についての位置情報の収集及び位置情報データベース322の作成更新時の動作について図7を参照して説明する。
ステップS11において、位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する。ここで、上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
【0093】
ステップS12において、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する。
ステップS13において、位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を情報分析装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする。
【0094】
ステップS14において、情報分析装置30の位置情報データベース更新部311が、ステップS13において送信された位置情報に基づいて位置情報データベース322における走行履歴レコードを作成更新する。
【0095】
ステップS15において、位置情報送信部112が位置情報の送信を終了するか否かを判定する。上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両60aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS15にてNo)、ステップS12における測位、ステップS13における送信、及びステップS14における位置情報データベース322における走行履歴レコードの作成更新が繰り返される。
【0096】
一方で、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS15にてYes)、ステップS16に移る。
【0097】
ステップS16において、情報分析装置30の位置情報データベース更新部311が、位置情報の送信終了により当該走行履歴レコードの到着位置(訪問施設)を決定することで、位置情報データベース322(訪問施設)を更新する。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び位置情報データベース322の作成更新が実現される。
【0098】
次に、携帯端末20についての位置情報の収集及び位置情報データベース322の更新時の動作について説明する。携帯端末20については、上述の説明における、位置情報送信部112を位置情報送信部212に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオンとなり、車両60bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフとなり、車両60bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
【0099】
次に、図8A図8Bのフローチャートを参照して、施設70bにおける仮想顧客訪問数を予測する基本的動作を示すフローチャートについて説明をする。
【0100】
図8Aを参照すると、ステップS21において、移動体訪問判定部312は、位置情報データベース322から、地図情報321に含まれる施設70毎に予め設定された所定期間内における、移動体の出発位置情報における出発位置及び到着位置情報における到着位置が施設70の位置と一致する全ての走行履歴レコードを抽出する。
【0101】
ステップS22において、移動体訪問判定部312は、施設70毎にステップS21で抽出した移動体の走行履歴レコードの到着位置情報の到着時刻と出発位置情報の出発時刻に基づいて、施設70における移動体訪問データ324を作成する。
【0102】
ステップS23において、移動体訪問判定部312は、施設70毎に、所定期間内における移動体訪問データ324を記憶部32に記憶させる。
【0103】
ステップS24において、移動体訪問率算出部313は、施設70毎に記憶した移動体訪問データ324に基づいて、所定の曜日の所定の時間帯毎に施設70に入場した移動体の台数(移動体入場台数)又は施設70を退場した移動体の台数(移動体退場台数)を算出する。
【0104】
ステップS25において、移動体訪問率算出部313は、ステップS24において、所定の曜日の所定の時間帯毎に算出した、施設70における移動体訪問数(移動体入場台数及び移動体退場台数)を記憶部32に記憶させる。
【0105】
ステップS26において、移動体訪問率算出部313は、施設70a毎に記憶した顧客訪問データ323に基づいて、所定の曜日の所定の時間帯毎に施設70aに入場した顧客数(顧客入場数)又は施設70を退場した顧客数(顧客退場数)を算出する。
【0106】
ステップS27において、移動体訪問率算出部313は、ステップS26において、所定の曜日の所定の時間帯毎に算出した、施設70aにおける顧客訪問数(顧客入場数及び顧客退場数)を記憶部32に記憶させる。
【0107】
ステップS28において、移動体訪問率算出部313は、施設70a毎に、ステップS25において記憶させた所定の曜日の所定の時間帯毎に算出した施設70aにおける移動体訪問数(移動体入場台数及び移動体退場台数)、及びステップS27において記憶させた所定の曜日の所定の時間帯毎に算出した施設70aにおける移動体訪問数(移動体入場台数及び移動体退場台数)に基づいて、施設70aにおける、移動体訪問率(移動体入場比率及び移動体退場比率)を所定の曜日の所定の時間帯毎に予め算出する。
【0108】
ステップS29において、移動体訪問率算出部313は、ステップS28において所定の曜日の所定の時間帯毎に算出した、施設70aにおける移動体訪問率(移動体入場比率及び移動体退場比率)を記憶部32に記憶させる。
【0109】
図8Bを参照すると、ステップS30において、顧客訪問数算出部314は、ユーザにより、地図情報321に含まれる施設70から任意の施設70bが指定される。
【0110】
ステップS31において、顧客訪問数算出部314は、施設70bに対して、予め設定される条件を満たす所定領域内又は指定施設70bと同一の道路上に、移動体訪問率の算出された施設70aを検索する。施設70aが検索された場合(Yes)、ステップS32に移る。施設70aが検索されなかった場合(No)、ステップS34に移る。
【0111】
ステップS32において、顧客訪問数算出部314は、施設70aの移動体訪問率に基づいて、所定の曜日の所定の時間帯における施設70bにおける仮想顧客訪問数を算出する。
【0112】
ステップS33において、顧客訪問数算出部314は、ステップS32において算出した施設70aの所定の曜日の所定の時間帯における施設70bにおける仮想顧客訪問数を通知する。その後、終了に移る。
【0113】
ステップS34において、顧客訪問数算出部314は、施設70bにおける仮想顧客訪問数が算出できない旨をユーザに通知する。その後、終了に移る。
【0114】
以上説明した、本実施形態の動作によれば、ある施設70aへ所定の曜日の所定の時間帯に車両で来店する車両台数と当該施設70aへ所定の曜日の所定の時間帯における来店する顧客訪問数との割合に基づいて、他の施設70bへ所定の曜日の所定の時間帯における来店する顧客訪問数を、他の施設70bへ所定の曜日の所定の時間帯における車両で来店する車両台数から予測することができる。
【0115】
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0116】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0117】
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0118】
例えば、図2図3図4及び図6の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2図3図4及び図6の例に限定されない。
【0119】
また、他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、情報分析装置30がさらに経路案内機能を備えており、情報分析装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
【0120】
さらに、他の変形例として、上述の実施形態では、情報分析装置30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、情報分析装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、情報分析装置30の各機能を実現してもよい。
【0121】
例えば、上述の実施形態では、情報分析装置30が、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を通信部33を介して受信する構成とした。さらに、位置情報データベース更新部311は、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース322を構築して、適宜作成更新する構成とした。
これに対して、情報分析装置30とは別に、例えばFCD(Floating Car Data)サーバ(仮称)を設けて、FCDサーバが、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信するようにしてもよい。その場合、情報分析装置30は、FCDサーバから各車両の位置情報等を取得するようにしてもよい。
さらに、FCDサーバが、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信して、位置情報データベース322を構築して、適宜作成更新するようにしてもよい。この場合、情報分析装置30は、FCDサーバから位置情報データベース322に格納された情報を適宜取得するようにしてもよい。
【0122】
さらに、他の変形例として、情報分析装置30にユーザ端末40としての機能を持たせてもよい。つまり、情報分析装置30に表示部35及び入力部36を設け(図示せず)、情報分析装置30の入力部36にて、ユーザから指定施設70bの指定を受け付け、情報分析装置30の表示部35に指定施設70bにおける、所定の曜日の所定の時間帯別に仮想顧客訪問数(仮想顧客入場数及び仮想顧客退場数)を表示するようにしてもよい。また、公知の分析ツールを情報分析装置30で実行させることで、例えば曜日別時間帯別の移動体訪問率を分析(例えば、クラスタリング)することで、移動体訪問率の類似する施設を分類することも可能である。
【符号の説明】
【0123】
1 情報分析システム
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31、41 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
12、22、32、42 記憶部
121、221 位置情報
122、222 識別情報
13、23、33、43 通信部
14、24 センサ部
15、25、44 表示部
16、26、45 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 情報分析装置
311 位置情報データベース更新部
312 移動体訪問判定部
313 移動体訪問率算出部
314 顧客訪問数算出部
321 地図情報
322 位置情報データベース
323 顧客訪問データ
324 移動体訪問データ
325 顧客管理データ
40 ユーザ端末
411 顧客訪問数照会部
50 通信網
60、60a、60b 車両
70、70a、70b 施設
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
【国際調査報告】