特表-19038829IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2019-38829情報処理装置、実装システム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年2月28日
【発行日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置、実装システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/00 20060101AFI20191129BHJP
【FI】
   H05K13/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
【出願番号】特願2019-537457(P2019-537457)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年8月22日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村岡 寛応
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353AA02
5E353CC01
5E353CC03
5E353CC04
5E353CC05
5E353CC25
5E353CC26
5E353DD02
5E353DD05
5E353EE23
5E353EE32
5E353EE34
5E353EE37
5E353HH40
5E353JJ25
5E353JJ48
5E353QQ11
(57)【要約】
本開示の情報処理装置は、収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置を含む実装システムに用いられるものである。この情報処理装置は、1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容した収容部材の使用順序に関する消費計画情報を該部品の発注時から該部品の入荷時の間において生成し、該収容部材に対して該消費計画情報を対応付ける処理を行う制御部、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置を含む実装システムに用いられる情報処理装置であって、
1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容した収容部材の使用順序に関する消費計画情報を該部品の発注時から該部品の入荷時の間において生成し、該収容部材に対して該消費計画情報を対応付ける処理を行う制御部、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記実装システム内の装置から前記収容部材の問合せを受領したときには、前記収容部材に対応付けられた前記消費計画情報を該装置へ出力する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、使用予定ワークオーダー識別情報のほか、使用予定生産ジョブ、製造基板枚数、使用予定日時、使用予定部品個数、使用予定ファクトリ、使用予定ライン、使用予定実装装置及び使用予定スロットのうち1以上の情報を含む消費計画情報を生成する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、使用予定ワークオーダーの実行順に関する生産計画情報を取得し、該生産計画情報における前記使用予定ワークオーダーの実行順に基づいて前記消費計画情報を生成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、在庫として存在する前記収容部材の部品数を加味して前記消費計画情報を生成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、使用予定日時を含む前記消費計画情報を生成し、使用予定ワークオーダーの実行順に関する生産計画の変更に伴い前記使用予定ワークオーダーの使用予定日時を変更した前記消費計画情報を再生成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置と、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
を備えた実装システム。
【請求項8】
前記実装装置は、前記部品を収容された収容部材が装着されるときに該収容部材に対応付けられた前記消費計画情報に基づいて該収容部材の適否を判定し、該収容部材が適用可能であるときには該収容部材の使用を許可する一方、該収容部材が適用可能でないときには該収容部材の使用を禁止する、請求項7に記載の実装システム。
【請求項9】
収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置を含む実装システムに用いられコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容した収容部材の使用順序に関する消費計画情報を該部品の発注時から該部品の入荷時の間において生成し、該収容部材に対して該消費計画情報を対応付ける処理を行うステップ、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する発明は、情報処理装置、実装システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、実装システムとしては、例えば、リール部品に添付されたICタグにリール部品の情報を書き込んでおき、携帯型リーダライタ装置でリール部品の情報を読み取ってサーバに送信し、サーバは登録された情報とリール部品の情報とを照合し、情報が一致した場合にリールの情報を表示し作業者へ指示するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、作業者に対してリール部品の保管位置、スロット装填位置、返却場所を正確且つ迅速に指示できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−243417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の装置では、リール部品を実装装置のスロットに装填する際にICタグにリール部品の情報を書き込むものと推察される。このように、リール部品の使用時にリール部品の情報を書き込もうとすると、そのリール部品のそれまでの利用状況やその後の利用状況などを加味する必要があり、処理が煩雑であった。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、収容部材の取り扱いに誤りが生じにくく、処理の簡略化をより図ることができる情報処理装置、実装システム及び情報処理方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本明細書で開示する情報処理装置は、
収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置を含む実装システムに用いられる情報処理装置であって、
1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容した収容部材の使用順序に関する消費計画情報を該部品の発注時から該部品の入荷時の間において生成し、該収容部材に対して該消費計画情報を対応付ける処理を行う制御部、
を備えたものである。
【0008】
この情報処理装置では、収容部材に対して消費計画情報を対応付ける処理を、部品の発注時から部品の入荷時の間において行う。この装置では、収容部材ごとに消費計画を作成済みであるため、消費計画情報の内容から使用予定ワークオーダーの使用順がわかり、その収容部材の取り扱いに誤りが生じにくい。また、消費計画が部品の発注時から部品の入荷時の間において生成されるから、生産計画に対して必要な部品を発注するときにそのまま部品(収容部材)の割り付けを行うだけで済む。このため、この装置では、あとで部品の割り付けを行う余分な工程を省略することができ、処理の簡略化をより図ることができる。ここで、「ワークオーダー」は、発注された基板の生産内容をいう。また、「ワークオーダー識別情報」は、ワークオーダーを識別可能なものであればよく、例えば、ワークオーダーに対応付けられた番号や記号、ワークオーダー名などを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実装システム10の一例を示す概略説明図。
図2】記憶部53に記憶された生産計画情報54の一例を示す概念図。
図3】記憶部53に記憶された消費計画情報55の一例を表す説明図。
図4】リール管理処理ルーチンの一例を表すフローチャート。
図5】消費計画表示画面60の一例を示す説明図。
図6】実装準備処理ルーチンの一例を表すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、実装システム10の一例を示す概略説明図である。図2は、記憶部53に記憶された生産計画情報54の一例を示す概念図である。図3は、記憶部53に記憶された消費計画情報55の一例を表す説明図である。実装システム10は、部品を基板に実装する処理を実行する複数の実装ライン11A〜11Cを含む基板の生産ラインとして構成されている。なお、ここでは、実装ライン11A〜11Cを実装ライン11と総称する。この実装システム10は、例えばLANなどのネットワーク12に接続された実装装置15と、ネットワーク12に接続され情報を管理する管理コンピュータ(PC)50とを備えている。この実装システム10は、印刷装置13と、印刷検査装置14と、実装装置15と、実装検査装置16と、図示しないリフロー装置及びリフロー検査装置、基板搬送装置などが含まれている。これらの装置は、生産エリアに配置されている。また、この工場には、生産エリアのほか、準備エリア19などがある。
【0011】
準備エリア19には、部品を収容し実装装置15に装着されるリール36を保管するリール収納装置40などが配置されており、在庫部品が保管されている。リール36には、部品を収容したテープが巻き付けられている。リール収納装置40は、自動でリール36を収容したり、自動でリール36を払い出す自動倉庫として構成されている。このリール収納装置40は、各リール36を収容する収容部のほか、各種入力や表示を行う操作パネル41、リール36の取入口及び取出口であるゲート42などを備えている。リール収納装置40において、近日中に使用される部品を収容したテープではリール36のまま保管してもよいし、使用予定のないテープではリール36からテープを巻き取った状態で保管してもよい。作業者Mは、基板の生産開始前などにリール収納装置40からリール36を取り出し、取り出したリール36をフィーダ35に取り付け、予め定められた実装装置15に装着する作業を行う。新たなリール36には、発注時にリール識別子37が付与される。作業者Mは、新たなリール36が入庫すると、例えば、準備エリア19にてリール識別子37をリール36に貼付する。リール識別子37は、バーコードや二次元コードとしてもよい。フィーダ35には、取り付けられたリール36のリール識別子37の情報が記憶されているものとしてもよい。また、実装ライン11や準備エリア19で作業を行う際には、作業者Mは、リール識別子37を読み取り可能な携帯端末18を所持する。携帯端末18は、ネットワーク12を介して実装装置15や管理PC50などと情報をやりとり可能であり、実装ライン11やリール36に関する情報を取得して表示する。
【0012】
実装装置15は、図1に示すように、実装制御部20と、搬送部23と、供給部24と、実装部25と、通信部29と、操作パネル30とを備えている。実装制御部20は、CPU21を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種データを記憶する記憶部22などを備えている。この実装制御部20は、搬送部23や供給部24、実装部25、通信部29と情報のやりとりを行い、これらを制御する。搬送部23は、基板を搬送固定するユニットである。供給部24は、実装部25へ部品を供給するユニットである。この供給部24は、例えば、部品が保持されたテープを巻いたリール36(収容部材)を取り付けたフィーダ35を装着するスロットなどを有する。また、供給部24は、部品が配列載置されたトレイを収容したトレイユニットなども有する。実装部25は、部品を供給部24から採取し、搬送部23に固定された基板へ配置する実装ユニットである。この実装部25は、ヘッド移動部26と、実装ヘッド27と、吸着ノズル28とを備えている。ヘッド移動部26は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド27は、スライダに取り外し可能に装着されており、ヘッド移動部26によりXY方向へ移動する。実装ヘッド27の下面には、1以上の吸着ノズル28が取り外し可能に装着されている。吸着ノズル28は、負圧を利用して部品を採取するものである。なお、部品の採取は、吸着ノズル28のほか、部品を機械的に保持するメカニカルチャックなどにより行ってもよい。通信部29は、ネットワーク12を介して他の装置に対し情報の出力及び取得を行うものである。操作パネル30は、画面を表示するディスプレイとしての表示部と、作業者Mからの入力を受け付ける操作部とを有している。
【0013】
管理PC50は、実装処理に関連する情報を管理するコンピュータである。管理PC50は、管理制御部51、通信部56、表示部57、入力部58などを備える。管理制御部51は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種データを記憶する記憶部53などを備えている。この管理制御部51は、通信部56や表示部57、入力部58と情報のやりとりを行い、これらを制御する。通信部56は、ネットワーク12を介して他の装置に対し情報の出力及び取得を行うものである。管理PC50は、通信部56を介してネットワーク12に接続されている実装ライン11の各装置と情報のやりとりを行う。表示部57は、画面を表示する液晶ディスプレイである。入力部58は、例えば、マウスやキーボードなど、作業者の指示を入力するデバイスである。
【0014】
記憶部53には、図2、3に示すように、生産計画情報54や消費計画情報55などが記憶されている。生産計画情報54は、所定期間内(例えば、3日や一週間など)に実装ライン11A〜11Cなどで生産される基板の生産計画を含む情報である。この生産計画情報54は、顧客からの基板製造の発注や、社内での試作依頼、部品の在庫情報などに基づき、部品の確保などを考慮し、基板を生産する所定期間の数日前までに作成される。生産計画情報54は、図2に示すように、どの装置のどのスロットに、どのリール36(フィーダ35)がいつからいつまで装着され、特定の期間内に何個の部品が消費されるかの情報を含むものとしてもよい。図2では、装着されるリール36を矩形の枠で表し、装着されるスロット番号の横に記載した。枠内にはその期間におけるそのリール36の使用予定部品個数を示した。網掛け及び斜線のリール36については、後述のリール管理処理ルーチンにて詳しく説明するが、それぞれ図3のリールNo.1,2に該当する。この生産計画情報54は、リール収納装置40に在庫部品があればそれを優先して使用するよう、在庫として存在するリール36の部品数が加味されて設定されている。なお、「在庫として存在する部品数」は、現実に存在する部品数のほか、現在庫や他の装置での使用予定、既発注数などを考慮した仮想的な部品数としてもよい。在庫部品がない場合や、在庫部品が期間中になくなる場合、在庫のリール36が他の装置で使用される場合などに、作業者Mは新たなリール36を発注して基板生産までに確保する。
【0015】
消費計画情報55は、1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容した収容部材の使用順序に関する情報である。このワークオーダーは、発注された基板の生産内容をいい、どの部品を基板のどの位置に配置するかを定めた生産ジョブと、その基板を何枚製造するかの製造基板枚数とを含む情報である。ワークオーダー識別情報は、ワークオーダーを識別可能なものであればよく、例えば、ワークオーダーに対応付けられた番号や記号、ワークオーダー名などのうち1以上としてもよい。ここでは、ワークオーダー名を一例として説明する。ワークオーダー名は、例えば、「スマートフォン用基板1」や、「SUV車載基板A」など、発注内容が理解できる名称に設定されるものとしてもよい。なお、同一基板が枚数違いで異なる期間に発注されることがあるので、ワークオーダーに用いられる生産ジョブは繰り返し利用される場合がある。消費計画情報55は、少なくともリール識別子とワークオーダーの使用順序(消費計画)とが対応付けられた情報である。このように、この実装システム10では、リール36ごとに消費計画が設定されている。また、この消費計画情報55には、使用予定ワークオーダー名のほか、使用予定生産ジョブ、製造基板枚数、使用予定日時、使用予定部品個数、使用予定ファクトリ、使用予定ライン、使用予定実装装置及び使用予定スロットのうち1以上の情報を含むものとしてもよい。この消費計画情報55は、該当するリール36に収容された部品の発注時からこの部品の入荷時の間において生成される。即ち、消費計画情報55は、リール36の使用開始前に設定される。詳しくは後述するが、生産の所定期間内に部品を使用しきれなかったリール36は、在庫としてリール収納装置40に保管される。
【0016】
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、特に、管理PC50でリール36の情報を管理する処理について説明する。図4は、管理制御部51のCPU52により実行されるリール管理処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、記憶部53に記憶され、管理PC50の起動後に所定間隔で実行される。
このルーチンを開始すると、CPU52は、まず、消費計画情報55を作成するか否かを判定する(S100)。この判定は、例えば、部品の発注時から部品の入荷時の間において肯定的に判定されるものとする。消費計画情報55の作成タイミングは、部品の発注時としてもよいし、部品の入荷時としてもよいし、これらの間の期間のいずれかの日時としてもよい。また、この消費計画情報55の作成タイミングは、例えば、定期的に消費計画情報55を作成するよう予め定められた日時としてもよいし、部品の発注の要否が判断可能である、生産計画情報54が作成されたあとの所定期間内のいずれかの日時としてもよい。
【0017】
消費計画情報55を作成するものと判定された際には、CPU52は、生産計画情報54を取得し(S110)、新たに発注したリール36を使用するワークオーダーの情報を抽出する(S120)。次に、CPU52は、抽出した使用順序に配列したワークオーダーと、該当するリール36のリール識別子37とを対応付けた消費計画情報55を生成すし(S130)、生成した消費計画情報55を記憶部53へ記憶する(S140)。例えば、図3のリール識別子=No.1のリール36は、図2の網掛けで示した期間内に、それぞれの装置で使用される予定であるものとする。この場合、CPU52は、このリール36が、生産ラインAの実装装置A1のスロット#1、生産ラインBの実装装置B1のスロット#5、生産ラインAの実装装置A1のスロット#1、生産ラインCの実装装置C1のスロット#7の順にそれぞれの期間内で使用される旨の情報を生産計画情報54から抽出する。そして、CPU52は、図3に示すリール識別子=No.1の消費計画情報55を生成するのである。なお、図2では、図3のリール識別子=No.2のリール36が使用される期間については斜線で示した。このように、それぞれの新たなリール36に対して、消費計画が設定される。
【0018】
S140のあと、または、S100で消費計画情報55を作成しないと判定されたあと、CPU52は、消費計画情報55の問合せを受領したか否かを判定する(S150)。消費計画情報55の問合せは、例えば、フィーダ35が供給部24に装着されたあと、装着されたリール識別子37に対応するものを実装制御部20が問い合わせるものとしてもよいし、フィーダ35を実装装置15の供給部24に装着する際、確認するために作業者Mが携帯端末18から問い合わせるものとしてもよい。消費計画情報55の問合せを受領していないときには、そのままこのルーチンを終了する。一方、問合せを受領したときには、CPU52は、該当するリール識別子37の消費計画情報55を問合せ元の装置へ出力し(S160)、このルーチンを終了する。図5は、消費計画表示画面60の一例を示す説明図である。例えば、作業者Mが携帯端末18からリール識別子37と共に消費計画情報55の問い合わせを出力した場合、CPU52は、消費計画表示画面60を携帯端末18へ送信する。携帯端末18の表示部に消費計画表示画面60が表示されると、そのリール36がどの装置でどような期間に用いられるかを作業者Mは確認することができる。
【0019】
次に、リール36が取り付けられたフィーダ35を実装装置15へ装着する際の処理について説明する。図6は、実装装置15のCPU21が実行する実装準備処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、新たに基板の生産が開始される際にCPU21により実行される。このルーチンが開始されると、CPU21は、まず、この実装装置15のワークオーダーを取得する(S200)。ワークオーダーの取得は、管理PC50からネットワーク12を介して取得してもよいし、予め記憶部22に記憶されたものを読み出して取得するものとしてもよい。次に、CPU21は、装着されるリール36の消費計画情報55をリール36のリール識別子37に基づいて取得する(S210)。CPU21は、消費計画情報55を管理PC50から取得してもよいし、予め記憶部22に記憶したものを読み出して取得するものとしてもよいし、フィーダ35の記憶部に記憶されたものを取得するものとしてもよい。次に、CPU21は、ワークオーダーと消費計画情報55に含まれる情報とを照合し、リール36が適合するか否かを判定する(S220)。リール36が適合するときには、CPU21は、使用可能である旨、操作パネル30に表示し、このリール36を使用許可する(S230)。一方、リール36が適合しないときには、CPU21は、使用不可である旨、操作パネル30に表示し、このリール36を使用禁止とする(S240)。そして、S230、S240のあと、CPU21は、未判定のリール36があるか否かを判定し(S250)、未判定のリール36があるときには、S210以降の処理を繰り返し実行する。一方、未判定のリール36がないときには、CPU21は、そのままこのルーチンを終了する。
【0020】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の管理制御部51が本開示の制御部に相当し、リール36が収容部材に相当し、管理PC50が情報処理装置に相当し、実装装置15が実装装置に相当し、実装システム10が実装システムに相当する。なお、本実施形態では、管理PC50の動作を説明することにより本開示の情報処理方法の一例も明らかにしている。
【0021】
以上説明した管理PC50では、1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容したリール36の使用順序に関する消費計画情報55をこの部品の発注時からこの部品の入荷時の間において生成し、リール36に対してこの消費計画情報を対応付ける処理を行う。この管理PC50では、リール36ごとに消費計画を作成済みであるため、消費計画情報55の内容から使用予定ワークオーダーの使用順がわかり、そのリール36の取り扱いに誤りが生じにくい。例えば、リール36の使用開始後においても消費計画が設定されていない場合には、実装装置15での使用終了後に部品がリール36に残っている場合、このリール36の運び先や保管場所が不明であり、テープは巻き取った方がよいのか、リールのまま保管すればよいのか、次に使用される先はあるのか、などが不明であった。特に、使用後のリール36がリール収納装置40へ持ち込まれた際に、どのように取り扱えばよいかを判断することは、非常に困難であった。この管理PC50では、リール36の消費計画が部品の発注時から部品の入荷時の間において生成されるから、生産計画に対して必要な部品を発注するときにそのまま部品(リール36)の割り付けを行うだけで済む。このため、この管理PC50では、あとで部品の割り付けを行う余分な工程を省略することができ、処理の簡略化をより図ることができる。
【0022】
また、管理制御部51は、実装システム10内の装置(例えば実装装置15や携帯端末18など)からリール36の問合せを受領したときには、リール36に対応付けられた消費計画情報55をこの問合せ元の装置へ出力する。この管理PC50では、生成された消費計画情報55を実装システム10内の装置で利用することができる。更に、管理制御部51は、使用予定ワークオーダー識別情報のほか、使用予定生産ジョブ、製造基板枚数、使用予定日時、使用予定部品個数、使用予定ファクトリ、使用予定ライン、使用予定実装装置及び使用予定スロットのうち1以上の情報を含む消費計画情報を生成する。この管理PC50では、消費計画情報55に含まれる上記情報のいずれかを利用することができる。更にまた、管理制御部51は、使用予定ワークオーダーの実行順に関する生産計画情報54を取得し、この生産計画情報54における使用予定ワークオーダーの実行順に基づいて消費計画情報55を生成する。この管理PC50では、生産計画と部品の発注とをリンクした一括処理により消費計画情報55を生成することができる。そしてまた、管理制御部51は、在庫として存在するリール36の部品数を加味して消費計画情報55を生成するため、在庫部品をより低減して消費計画情報55を生成することができる。
【0023】
また、実装システム10は、リール36に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置15と、上述した管理PC50とを備えている。この実装システム10では、上述した管理PC50と同様に、リール36の取り扱いに誤りが生じにくく、処理の簡略化をより図ることができる。また、実装装置15は、部品を収容されたリール36が装着されるときにこのリール36に対応付けられた消費計画情報55に基づいてリール36の適否を判定し、リール36が適用可能であるときにはこの使用を許可する一方、リール36が適用可能でないときにはこの使用を禁止する。この実装システム10では、消費計画に沿った生産計画を実行することができる。
【0024】
また、実装システム10では、発注から部品の入荷時の間においてリール36の消費計画を割付することにより、生産計画と発注とをリンクした一括処理とすることができるため、処理の簡素化を図ることができる。更に、この実装システム10では、生産計画に対して必要なリール36を発注から入荷時の間に、そのまま割付を行なうだけで済むため、後で割付を行う余分な工程を要さず、生産計画と発注との関連が明確になる。更にまた、発注残(未納品)分と未割付け生産計画との大小の考慮などをする必要がなく、生産計画分と発注分との関係が明確になる。そしてまた、実装システム10では、生産計画分のみを発注すればよいため、余分な在庫をより抑制することができる。
【0025】
なお、本明細書で開示する情報処理装置及び実装システムは上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0026】
例えば、上述した実施形態では、消費計画情報55には、使用予定生産ジョブ、製造基板枚数、使用予定日時、使用予定部品個数、使用予定ファクトリ、使用予定ライン、使用予定実装装置及び使用予定スロットのうち1以上の情報を含むものとしたが、このうち1以上を省略してもよい。例えば、ファクトリが1つしかない場合は、使用予定ファクトリを省略できるし、生産ラインが1つしかない場合も使用予定ラインを省略できる。また、使用予定生産ジョブ、製造基板枚数、使用予定日時、使用予定部品個数、使用予定実装装置及び使用予定スロットなどは、使用予定ワークオーダー識別情報から生産計画情報54などにより特定することができるため、これのいずれか1以上を省略してもよい。
【0027】
上述した実施形態では、管理PC50は、実装システム10内の装置から問合せを受領したときには、該当する消費計画情報55をその装置へ出力するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、問合せに関わらず、消費計画情報55を実装システム10内の各装置へ記憶させておき、各装置で消費計画情報55を利用するものとしてもよい。この実装システム10においても、生成された消費計画情報55を実装システム10内の装置で利用することができる。なお、上述した実施形態では。実装システム10内の装置は、実装装置15や携帯端末18としたが、これのみならず、実装システム10内の装置であればよい。
【0028】
上述した実施形態では、部品の発注時から部品の入荷時の間において消費計画情報55を生成するものとして説明したが、例えば、生産計画に変更があるときに消費計画情報55を再設定するものとしてもよい。この場合、管理制御部51は、使用予定日時を含む消費計画情報55を生成したのち、使用予定ワークオーダーの実行順に関する生産計画の変更に伴い使用予定ワークオーダーの使用予定日時を変更した消費計画情報55を再生成するものとしてもよい。この装置では、通常では部品の発注時から部品の入荷時の間において消費計画情報を生成し、生産計画が変更された際には消費計画情報を再生成するため、処理の簡略化をできるだけ図ることができる。
【0029】
上述した実施形態では、本開示の情報処理装置の機能を管理PC50が有するものとしたが、特にこれに限定されず、本開示の情報処理装置の機能を実装装置15が有するものとしてもよいし、携帯端末18が有するものとしてもよい。上述した実施形態では、実装装置15と管理PC50とを備えた実装システム10として説明したが、実装装置15のみとしてもよいし、管理PC50のみとしてもよい。
【0030】
ここで、本開示の情報処理装置において、前記制御部は、前記実装システム内の装置から前記収容部材の問合せを受領したときには、前記収容部材に対応付けられた前記消費計画情報を該装置へ出力するものとしてもよい。この装置では、生成された消費計画情報を実装システム内の装置で利用することができる。なお、「実装システム内の装置」としては、実装装置のほか、実装システムのネットワーク内にあるコンピュータや携帯端末などが挙げられる。
【0031】
本開示の情報処理装置において、前記制御部は、使用予定ワークオーダー識別情報のほか、使用予定生産ジョブ、製造基板枚数、使用予定日時、使用予定部品個数、使用予定ファクトリ、使用予定ライン、使用予定実装装置及び使用予定スロットのうち1以上の情報を含む消費計画情報を生成するものとしてもよい。この装置では、消費計画情報に含まれる上記情報のいずれかを利用することができる。
【0032】
本開示の情報処理装置において、前記制御部は、使用予定ワークオーダーの実行順に関する生産計画情報を取得し、該生産計画情報における前記使用予定ワークオーダーの実行順に基づいて前記消費計画情報を生成するものとしてもよい。この装置では、生産計画と部品の発注とをリンクした一括処理により消費計画情報を生成することができる。
【0033】
本開示の情報処理装置において、前記制御部は、在庫として存在する前記収容部材の部品数を加味して前記消費計画情報を生成するものとしてもよい。この装置では、在庫の部品数を加味するため、在庫部品をより低減して消費計画情報を生成することができる。
【0034】
本開示の情報処理装置において、前記制御部は、使用予定日時を含む前記消費計画情報を生成し、使用予定ワークオーダーの実行順に関する生産計画の変更に伴い前記使用予定ワークオーダーの使用予定日時を変更した前記消費計画情報を再生成するものとしてもよい。この装置では、通常では部品の発注時から部品の入荷時の間において消費計画情報を生成し、生産計画が変更された際には消費計画情報を再生成するため、処理の簡略化をできるだけ図ることができる。
【0035】
本開示の実装システムは、収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置と、上述したいずれかの情報処理装置と、を備えたものである。この実装システムでは、上述した情報処理装置と同様に、収容部材の取り扱いに誤りが生じにくく、処理の簡略化をより図ることができる。
【0036】
本開示の実装システムにおいて、前記実装装置は、前記部品を収容された収容部材が装着されるときに該収容部材に対応付けられた前記消費計画情報に基づいて該収容部材の適否を判定し、該収容部材が適用可能であるときには該収容部材の使用を許可する一方、該収容部材が適用可能でないときには該収容部材の使用を禁止するものとしてもよい。この実装システムでは、消費計画に沿った生産計画を実行することができる。ここで、「収容部材が装着されるときに」とは、「収容部材が装着される状況下において」を含む趣旨である。
【0037】
本開示の情報処理方法は、
収容部材に収容された部品を採取して基板に実装する実装装置を含む実装システムに用いられコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
1以上の使用予定ワークオーダー識別情報を含み、部品を収容した収容部材の使用順序に関する消費計画情報を該部品の発注時から該部品の入荷時の間において生成し、該収容部材に対して該消費計画情報を対応付ける処理を行うステップ、
を含むものである。
【0038】
この情報処理方法では、上述した情報処理装置と同様に、収容部材に対して消費計画情報を対応付ける処理を、部品の発注時から部品の入荷時の間において行うため、収容部材の取り扱いに誤りが生じにくく、処理の簡略化をより図ることができる。なお、この情報処理方法において、上述した情報処理装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した情報処理装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本開示の情報処理装置や実装システム、情報処理方法は、部品を採取、配置などの処理を行う装置の技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0040】
10 実装システム、11 実装ライン、12 ネットワーク、13 印刷装置、14 印刷検査装置、15 実装装置、16 実装検査装置、18 携帯端末、19 準備エリア、20 実装制御部、21 CPU、22 記憶部、23 搬送部、24 供給部、25 実装部、26 ヘッド移動部、27 実装ヘッド、28 吸着ノズル、29 通信部、30 操作パネル、35 フィーダ、36 リール、37 リール識別子、40 リール収納装置、41 操作パネル、42 ゲート、50 管理PC、51 管理制御部、52 CPU、53 記憶部、54 生産計画情報、55 消費計画情報、56 通信部、57 表示部、58 入力部、60 消費計画表示画面、M 作業者。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】