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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2020年5月28日
【発行日】2021年2月15日
(54)【発明の名称】広告装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210118BHJP
【FI】
   G06Q30/02 392
   G06Q30/02 382
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】23
【出願番号】特願2019-531177(P2019-531177)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年12月18日
(11)【特許番号】特許第6577161号(P6577161)
(45)【特許公報発行日】2019年9月18日
(31)【優先権主張番号】特願2018-218059(P2018-218059)
(32)【優先日】2018年11月21日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518414904
【氏名又は名称】西郷 孝一
(71)【出願人】
【識別番号】518414258
【氏名又は名称】池田 雅人
(71)【出願人】
【識別番号】518414915
【氏名又は名称】高佐 幸宏
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】西郷 孝一
(72)【発明者】
【氏名】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】高佐 幸宏
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】
ユーザーの現況及びユーザーの嗜好傾向を考慮して、効果が高いと思われる広告を通知し、かつ、その広告の効果検証を行うことができる。
【解決手段】
ユーザー端末識別情報、ユーザー識別情報、並びにユーザー端末の位置情報及び操作履歴情報を含むユーザー端末履歴情報を取得する手段と、実店舗が備える店舗端末によって取得されるユーザー識別情報及び商品・サービスの購買に関する購買行動情報を取得する手段と、ユーザー端末識別情報、ユーザー端末履歴情報、購買行動情報及びユーザー属性情報について、ユーザー識別情報で紐付けて記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶される情報を分析した分析結果に基づいて広告情報を作成する手段と、広告情報をユーザー端末識別情報及び一の広告用アプリケーションを指定して通知する手段と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報、前記ユーザー端末を操作するユーザーを識別するユーザー識別情報、並びに、前記ユーザー端末に関する位置情報及び操作履歴情報を含むユーザー端末履歴情報を前記ユーザー端末から取得するユーザー端末情報取得手段と、
商品・サービスを販売する実店舗が備える店舗端末によって取得される前記ユーザー識別情報及び前記ユーザーによる前記実店舗における前記商品・サービスの購買に関する情報である購買行動情報を前記店舗端末から取得する購買行動情報取得手段と、
前記ユーザー端末情報取得手段及び前記購買行動情報取得手段によって取得される情報並びに前記ユーザーの氏名、生年月日、性別及び住所を含むユーザー属性情報について、前記ユーザー識別情報で紐付けて記憶するユーザー情報記憶手段と、
前記ユーザー情報記憶手段に記憶される情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、
前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有することを特徴とする広告装置。
【請求項2】
前記広告情報通知手段が、前記一の広告用アプリケーションへの広告配信を管理するサーバー装置に対し、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる前記一の広告用アプリケーションにおいて前記広告情報を表示させるための指示を行うことを特徴とする請求項1に記載の広告装置。
【請求項3】
前記購入行動情報取得手段が、前記店舗端末によって取得される前記ユーザーの健康状態を検査可能な検査キットによる検査結果情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の広告装置。
【請求項4】
前記店舗端末が、前記ユーザーの顔画像と前記ユーザー識別情報とを関連付けて記憶する認証情報記憶手段を参照し、前記実店舗において取得される前記ユーザーの顔画像から前記ユーザー識別情報を特定するとき、
前記購買行動情報取得手段が、前記店舗端末によって特定される前記ユーザー識別情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の広告装置。
【請求項5】
前記広告情報通知手段が、前記広告情報に関係する前記実店舗の従業員が操作する従業員端末又は前記店舗端末に、前記広告情報を通知することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の広告装置。
【請求項6】
前記操作履歴情報が、操作したアプリケーション、該操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける操作履歴とを関連付ける情報、前記操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける検索履歴とを関連付ける情報、及び前記アプリケーションによって閲覧したウェブサイトに関する情報のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載の広告装置。
【請求項7】
前記購買行動情報が、購入した商品・サービス、並びに、該商品・サービスの購入金額、購入時刻、購入数量及び属性のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の広告装置。
【請求項8】
前記購買行動情報が、前記広告情報の利用状況を含むとき、
前記広告情報通知手段によって通知される前記広告情報及び前記ユーザー情報記憶手段に記憶される前記広告情報の利用状況に基づいて、前記広告情報の効果検証を行う広告効果検証手段を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一に記載の広告装置。
【請求項9】
コンピューターにおいて、
ユーザー端末情報取得手段が、ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報、前記ユーザー端末を操作するユーザーを識別するユーザー識別情報、並びに、前記ユーザー端末に関する位置情報及び操作履歴情報を含むユーザー端末履歴情報を前記ユーザー端末から取得するステップと、
購買行動情報取得手段が、商品・サービスを販売する実店舗が備える店舗端末によって取得される前記ユーザー識別情報及び前記ユーザーによる前記実店舗における前記商品・サービスの購買に関する情報である購買行動情報を前記店舗端末から取得するステップと、
広告情報作成手段が、前記ユーザー端末情報取得手段及び前記購買行動情報取得手段によって取得される情報並びに前記ユーザーの氏名、生年月日、性別及び住所を含むユーザー属性情報について、前記ユーザー識別情報で紐付けて記憶するユーザー情報記憶手段に記憶される情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成するステップと、
広告情報通知手段が、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知するステップと、を含む広告方法。
【請求項10】
前記広告情報通知手段が、前記一の広告用アプリケーションへの広告配信を管理するサーバー装置に対し、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる前記一の広告用アプリケーションにおいて前記広告情報を表示させるための指示を行うことを特徴とする請求項9に記載の広告方法。
【請求項11】
前記購入行動情報取得手段が、前記店舗端末によって取得される前記ユーザーの健康状態を検査可能な検査キットによる検査結果情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項9又は10に記載の広告方法。
【請求項12】
前記店舗端末が、前記ユーザーの顔画像と前記ユーザー識別情報とを関連付けて記憶する認証情報記憶手段を参照し、前記実店舗において取得される前記ユーザーの顔画像から前記ユーザー識別情報を特定するとき、
前記購買行動情報取得手段が、前記店舗端末によって特定される前記ユーザー識別情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項9乃至11の何れか一に記載の広告方法。
【請求項13】
前記広告情報通知手段が、前記広告情報に関係する前記実店舗の従業員が操作する従業員端末又は前記店舗端末に、前記広告情報を通知することを特徴とする請求項9乃至12の何れか一に記載の広告方法。
【請求項14】
前記操作履歴情報が、操作したアプリケーション、該操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける操作履歴とを関連付ける情報、前記操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける検索履歴とを関連付ける情報、及び前記アプリケーションによって閲覧したウェブサイトに関する情報のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項9乃至13の何れか一に記載の広告方法。
【請求項15】
前記購買行動情報が、購入した商品・サービス、並びに、該商品・サービスの購入金額、購入時刻、購入数量及び属性のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項9乃至14の何れか一に記載の広告装置。
【請求項16】
前記購買行動情報が、前記広告情報の利用状況を含むとき、
広告効果検証手段が、前記広告情報通知手段によって通知される前記広告情報及び前記ユーザー情報記憶手段に記憶される前記広告情報の利用状況に基づいて、前記広告情報の効果検証を行うステップを含むことを特徴とする請求項9乃至5の何れか一に記載の広告方法。
【請求項17】
コンピューターに、請求項9乃至16の何れか一に記載の方法を実行させるための広告プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ユーザー端末に広告情報を通知すると共に、広告情報の効果検証を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広告とは、商品やサービスに関する情報を積極的に世間に広く宣伝することであり、商品・サービスの販売促進のために行われるものである。
従来、商品やサービスに関する広告は頻繁に行われてきたが、効果的な広告を実施し、また、その広告の効果検証を精度高く行うことは難しい状況であった。
【0003】
そのような中、広告の効果を高めるための技術開発は盛んに行われており、例えば、特許文献1では、配信する広告を適切に決定する技術が提案され、また、特許文献2では、顧客の情報と実店舗で購入した商品の情報とを対応付けて取得し、蓄積する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6125700号公報
【特許文献2】特許第6026682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術においては、ユーザーの現況及びユーザーの嗜好傾向を考慮して、効果が高いと思われる広告を通知し、かつ、その広告の効果検証を行うことができないという問題点があった。
【0006】
そこで本発明では、上記問題点を鑑み、ユーザーの現況及びユーザーの嗜好傾向を考慮して、効果が高いと思われる広告を通知し、かつ、その広告の効果検証を行うことができる広告装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示する広告装置の一形態は、ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報、前記ユーザー端末を操作するユーザーを識別するユーザー識別情報、並びに、前記ユーザー端末に関する位置情報及び操作履歴情報を含むユーザー端末履歴情報を前記ユーザー端末から取得するユーザー端末情報取得手段と、商品・サービスを販売する実店舗が備える店舗端末によって取得される前記ユーザー識別情報及び前記ユーザーによる前記実店舗における前記商品・サービスの購買に関する情報である購買行動情報を前記店舗端末から取得する購買行動情報取得手段と、前記ユーザー端末情報取得手段及び前記購買行動情報取得手段によって取得される情報並びに前記ユーザーの氏名、生年月日、性別及び住所を含むユーザー属性情報について、前記ユーザー識別情報で紐付けて記憶するユーザー情報記憶手段と、前記ユーザー情報記憶手段に記憶される情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示する広告装置は、ユーザーの現況及びユーザーの嗜好傾向を考慮して、効果が高いと思われる広告を通知し、かつ、その広告の効果検証を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態に係る広告装置の概要を説明するための図である。
図2】本実施の形態に係る広告装置の機能ブロック図である。
図3】本実施の形態に係るユーザー端末情報取得手段によって取得される情報の一例を示す図である。
図4】本実施の形態に係る購買行動情報取得手段によって取得される情報の一例を示す図である。
図5】本実施の形態に係るユーザー属性情報の一例を示す図である。
図6】本実施の形態に係る広告情報作成手段及び広告情報通知手段による処理を説明するための図である。
図7】本実施の形態に係る広告装置のハードウエア構成例を示す図である。
図8】本実施の形態に係る広告装置によるユーザー端末履歴情報の取得処理の一例の流れを示すフローチャートである。
図9】本実施の形態に係る広告装置による購買行動情報の取得処理の一例の流れを示すフローチャートである。
図10】本実施の形態に係る広告装置による広告情報の作成・通知・効果検証処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る広告装置の動作原理)
【0011】
図1乃至6を用いて、本実施の形態に係る広告装置(以下、単に「本装置」という。)100の動作原理について説明する。図1は、本装置100と周辺装置との接続関係を示す図であり、図2は、本装置100の機能ブロック図である。図3乃至6は、本装置100における各処理を説明する図である。
【0012】
図1で示すように、本装置100は、ユーザー300が操作するユーザー端末320、商品・サービス280を販売する実店舗350が備える店舗端末360、広告用アプリケーション290への広告配信を管理するサーバー装置340と、通信ネットワーク390を介して接続される。
【0013】
通信ネットワーク390は、有線・無線のどちらであっても良い。ユーザー端末320は、通信機能を有するコンピューターであればその形態は特に問わないが、スマートフォンなどの携帯情報端末であることが好適である。広告用アプリケーション290は、ユーザー端末320にインストールされ、広告情報210を受信可能なアプリケーションソフトウエアである。広告用アプリケーション290に通知された広告情報210は、ユーザー端末320が備える表示装置を介してユーザー300に閲覧される。
【0014】
本装置100は、ユーザー端末320が収集し、所定のタイミングでユーザー端末320から通知されるユーザー端末識別情報220、ユーザー識別情報310及びユーザー端末履歴情報220を受信する。本装置100は、店舗端末360が収集し、所定のタイミングで店舗端末360から通知されるユーザー識別情報310及び購買行動情報250を受信する。他方、本装置100は、ユーザー属性情報260を予め保持している。
【0015】
本装置100は、ユーザー識別情報310をキーにして関連付けられるユーザー端末識別情報330、ユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250及びユーザー属性情報260を分析し、効果が上がると想定される広告情報210を作成する。そして、本装置100は、ユーザー端末識別情報330及び広告用アプリケーション290を指定して広告情報210を通知し、ユーザー300の購買意欲を高める働きかけを行う。また、本装置100は、ユーザー300の購買行動情報250として広告情報210の利用状況を収集するため、広告情報210の効果検証を精度高く行うことができる。なお、本装置100による広告情報210の通知は、本装置100とは異なるサーバー装置340を介して行う形態としても良く、本装置100が直接行う形態としても良い。
【0016】
上記のように、本装置100は、ユーザー300の現在の状況220、260及びユーザーの嗜好傾向250を考慮して、効果が高いと思われる広告210を通知し、かつ、その広告210の効果検証を行うことができる。
【0017】
本装置100は、ユーザー情報記憶手段110、ユーザー端末情報取得手段120、購買行動情報取得手段130、広告情報作成手段140、広告情報通知手段150、広告効果検証手段160を有する。
【0018】
ユーザー情報記憶手段110は、ユーザー端末識別情報330、ユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250、ユーザー属性情報260、検査結果情報270を、ユーザー識別情報310によって紐付け、関連付けて記憶する。ユーザー端末識別情報330は、ユーザー端末320にインストールされているアプリケーション290を指定して広告210を通知する場合に、ユーザー端末320を特定するための情報であり、所謂広告ID(広告識別子)と呼ばれるものである。図3(a)で示すように、ユーザー端末識別情報330は、例えば、「a1b2c3d4…xyz」のように不規則な文字列情報である。
【0019】
ユーザー端末履歴情報220は、ユーザー端末320の位置情報230、ユーザー端末320の操作履歴情報240を含む情報である。図3(b)で示すように、位置情報230は、特定の日時においてユーザー端末320が所在した場所の経度、緯度、高度等に関する情報であり、所謂GPS(Global Positioning System)情報である。位置情報230は、例えば、「2018年12月10日、東経139°40’2”、北緯35°40’25.2”、海抜15m」で表されるような情報である。
【0020】
図3(c)で示すように、操作履歴情報240は、ユーザー端末320の操作履歴に関する情報であり、例えば、ユーザー端末320において操作されたアプリケーション、アプリケーションとそのアプリケーションにおける操作履歴とを関連付ける情報、アプリケーションとそのアプリケーションにおける検索履歴とを関連付ける情報、アプリケーションによって閲覧したウェブサイトに関する情報等が含まれる概念である。操作履歴情報240は、例えば、「2018年12月10日、操作されたアプリケーション:Youtxbe、操作内容:動画閲覧、閲覧サイト:https://www.youtxbe.com/xxxxx」で表されるような情報である。
【0021】
購買行動情報250は、商品・サービス280を販売する実店舗350における商品・サービス280の購買に関する情報である。図4で示すように、購買行動情報250は、実店舗350において購入した商品・サービス280、商品・サービス280の購入金額、購入日時、購入数量、属性、広告情報210の利用状況等が含まれる概念である。購買行動情報250は、例えば、2018年12月10日、カップ麺と特保飲料が同時購入されたことを示す情報である。また、購買行動情報250は、例えば、2018年12月10日、海苔弁当とから揚げがNo.xxxのクーポンを利用して組み合わせて購入されたことを示す情報である。
【0022】
ユーザー属性情報260は、ユーザー300の氏名、生年月日、性別、住所、会員ランク、保有ポイント等を含むユーザー300を特定するための属性情報であり、ユーザー300が特定のサービスに加入するときに収集される情報である。ユーザー識別情報310は、ユーザー端末320を操作するユーザー300を識別するための情報であり、また、ユーザー300が加入する特定のサービスにおける会員ID(会員番号)を示す情報である。図5で示すように、ユーザー属性情報260は、ユーザー識別情報310に紐付けられる「氏名:佐藤太郎、生年月日:昭和57年7月22日、性別:男性、住所:東京都新宿区新宿x−x−x」のような情報である。
【0023】
検査結果情報270は、ユーザー300の健康状態を検査可能な検査キットによる検査結果を表す情報や食事データを含む情報である。例えば、血液検査における各種指標値を示す情報である。
【0024】
ユーザー端末情報取得手段120は、ユーザー端末320(ユーザー端末320にインストールされているソフトウエア)によって収集されるユーザー端末識別情報330、ユーザー識別情報310及びユーザー端末履歴情報220についてそれぞれを関連付けて、ユーザー端末320から取得する。
【0025】
購買行動情報取得手段130は、商品・サービス280を販売する実店舗350が備える店舗端末360によって取得されるユーザー識別情報310及びユーザー300による実店舗350における購買行動情報250を関連付けて店舗端末360から取得する。また、購買行動情報取得手段130は、店舗端末360によって取得されるユーザー識別情報310及びユーザー300が実店舗350において行った健康診断の結果情報270を関連付けて店舗端末360から取得する形態としても良い。
【0026】
なお、店舗端末360は、ユーザー識別情報310について、記録媒体(カード等)又はユーザー端末320(ユーザー端末320が備える表示装置)から読み取る形態としても良い。また、店舗端末360は、ユーザー300の顔画像とユーザー識別情報310とを関連付けて記憶する認証情報記憶手段を参照し、実店舗350において取得されるユーザー300の顔画像からユーザー識別情報310を特定する形態としても良い。
【0027】
広告情報作成手段140は、ユーザー情報記憶手段110に記憶されるユーザー識別情報310によって紐付けられるユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250、ユーザー属性情報260及び検査結果情報270を分析する。広告情報作成手段140による分析とは、ユーザー300に関する位置情報230、操作履歴情報240、購買行動情報250、属性情報300及び検査結果情報270から高い効果が見込まれる広告情報210を作成するための分析である。
【0028】
上記分析は、例えば、実店舗350の近くに位置するユーザー300を抽出したり、組み合わせ購入等特定の購買傾向を読み取り、この傾向に当てはまるユーザー300を抽出したり、仮説に基づき特定のニーズを有すると想定されるユーザー300を抽出したりすることであるが、これらに限定されるものではない。つまり、広告情報作成手段140は、広告情報210を通知することによって商品・サービス280の購入に誘導できる可能性が高いユーザー300(ユーザー識別情報310)を特定する。
【0029】
広告情報作成手段140は、広告情報210を通知するために特定したユーザー識別情報310と紐付けられるユーザー端末識別情報330で識別されるユーザー端末320にインストールされる広告用アプリケーション290に対し通知するための広告情報210を作成する。広告情報作成手段140は、広告情報210を通知するユーザー300の条件に応じ、予め用意された複数の広告情報210の中から合致するものを選択する形態であっても良く、広告情報210の構成要素を適宜選択し組み合わせる形態であっても良い。
【0030】
図6で示すように、広告情報作成手段140は、上記のような分析に基づきセグメント分けされる各ユーザー300それぞれに適すると思われる広告情報210を作成し、各ユーザー300が操作するユーザー端末320へ、セグメント毎に作成される広告情報210を通知する。セグメント分けの手法は、分析対象のユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250、ユーザー属性情報260及び検査結果情報270の特徴、分析の観点等によって多様に変化するため、特に限定されるものではない。
【0031】
広告情報通知手段150は、広告情報作成手段140によって作成される広告情報210を、広告情報作成手段140によって特定されるユーザー端末識別情報330及び広告用アプリケーション290を指定して通知する。広告情報通知手段150は、広告用アプリケーション290への広告情報210の配信を管理するサーバー装置340に対し、ユーザー端末識別情報330で識別されるユーザー端末320にインストールされる広告用アプリケーション290において広告情報210を表示させるように指示を行う形態としても良い。また、広告情報通知手段150は、自ら、ユーザー端末識別情報330で識別されるユーザー端末320にインストールされる広告用アプリケーション290において広告情報210を表示させる処理を行う形態としても良い。
【0032】
広告情報通知手段150は、広告情報210に関係する実店舗350の従業員が操作する従業員端末380又は店舗端末360に、広告情報210を通知する形態としても良い。広告情報210に関係する実店舗350の従業員が広告情報210を事前に認識することによって、広告情報210に基づき来店したユーザー300への適切な対応が可能となり、広告情報210の効果を高めることができる。
【0033】
広告効果検証手段160は、購買行動情報250に広告情報210の利用状況が含まれるとき、広告情報通知手段150によって通知される広告情報210及びユーザー情報記憶手段110に記憶される広告情報210の利用状況に基づいて、広告情報210の効果検証を行う。ユーザー300へ通知した広告情報210の利用状況を直接的に検証することができる。広告効果検証手段160は、広告情報通知手段150によって通知される広告情報210及び広告情報210に含まれる商品・サービス280に関する購買行動情報250に基づいて、広告情報210の効果検証を行う形態としても良い。
【0034】
上記のような動作原理に基づいて、本装置100は、ユーザー300の現況220、260、270及びユーザーの嗜好傾向250を考慮して、効果が高いと思われる広告210を通知し、かつ、その広告210の効果測定を行うことができる。
(本実施の形態に係る広告装置のハードウエア構成)
【0035】
図7を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。図7は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。図7で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)510、ROM(Read-Only Memory)520、RAM(Random Access Memory)530、補助記憶装置540、通信I/F550、入力装置560、表示装置570、記録媒体I/F580を有する。
【0036】
CPU510は、ROM520に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM530に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM520は、CPU510が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM530は、CPU510でROM520に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0037】
補助記憶装置540は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。補助記憶装置540は、記憶手段110を含み、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリなどである。
【0038】
通信I/F550は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク390に接続し、通信機能を提供する他装置320、340、360、380とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0039】
入力装置560は、キーボードなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。表示装置(出力装置)570は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。記録媒体I/F580は、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリなどの記録媒体590とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0040】
本装置100が有する各手段は、CPU510が、ROM520又は補助記憶装置540に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F550を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記録媒体I/F580を介して記録媒体590から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係る広告装置による処理例)
(1)本装置100によるユーザー端末履歴情報220の取得処理
【0041】
図8を用いて、本装置100によるユーザー端末履歴情報220の取得処理の一例について、その流れを説明する。図8は、本装置100によるユーザー端末履歴情報220の取得処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【0042】
S10でユーザー端末320が、ユーザー端末320に関するユーザー端末履歴情報220、ユーザー識別情報310及びユーザー端末識別情報330を収集する。ユーザー端末履歴情報220は、ユーザー端末320の位置情報230、ユーザー端末320における操作履歴情報240を含むものである。
【0043】
ユーザー識別情報310は、ユーザー端末320を操作するユーザー300を識別するための情報であり、また、ユーザー300が加入する特定のサービスにおける会員ID(会員番号)を示す情報である。
【0044】
ユーザー端末識別情報330は、ユーザー端末320にインストールされているアプリケーション290を指定して広告を通知する場合に、ユーザー端末320を特定するための情報であり、所謂広告ID(広告識別子)と呼ばれるものである。図3(a)で示すように、ユーザー端末識別情報330は、例えば、「a1b2c3d4…xyz」のように不規則な文字列情報である。
【0045】
図3(b)で示すように、位置情報230は、特定の日時においてユーザー端末320が所在した場所の経度、緯度、高度等に関する情報であり、所謂GPS(Global Positioning System)情報である。位置情報230は、例えば、「2018年12月10日、東経139°40’2”、北緯35°40’25.2”、15m」で表されるような情報である。
【0046】
図3(c)で示すように、操作履歴情報240は、ユーザー端末320の操作履歴に関する情報であり、例えば、ユーザー端末320において操作されたアプリケーション、アプリケーションとそのアプリケーションにおける操作履歴とを関連付ける情報、アプリケーションとそのアプリケーションにおける検索履歴とを関連付ける情報、アプリケーションによって閲覧したウェブサイトに関する情報等が含まれる概念である。操作履歴情報240は、例えば、「2018年12月10日、操作されたアプリケーション:Youtxbe、操作内容:動画閲覧、閲覧サイト:https://www.youtxbe.com/xxxxx」で表されるような情報である。
【0047】
S20でユーザー端末320が、S10において収集したユーザー端末320に関するユーザー端末履歴情報220、ユーザー識別情報310及びユーザー端末識別情報330それぞれを関連付けて、本装置100へ通知する。
【0048】
S30でユーザー端末情報取得手段120が、S20において通知されたユーザー端末320に関するユーザー端末履歴情報220、ユーザー識別情報310及びユーザー端末識別情報330を取得する。そして、ユーザー端末情報取得手段120は、取得したユーザー端末320に関するユーザー端末履歴情報220及びユーザー端末識別情報330をユーザー識別情報310に紐付けてユーザー情報記憶手段110へ記憶させる。
上記処理を行うことによって、本装置100は、広告情報210作成・通知の基礎となる情報220、310、330を収集して記憶することができる。
(2)本装置100による購買行動情報250の取得処理
【0049】
図9を用いて、本装置100による購買行動情報250の取得処理の一例について、その流れを説明する。図9は、本装置100による購買行動情報250の取得処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【0050】
S110で店舗端末360が、ユーザー端末320を操作するユーザー300のユーザー識別情報310及び購買行動情報250を収集する。店舗端末360は、ユーザー識別情報310について、記録媒体(カード等)又はユーザー端末320から読み取る形態としても良い。また、店舗端末360は、ユーザー300の顔画像とユーザー識別情報310とを関連付けて記憶する認証情報記憶手段を参照し、実店舗350において取得されるユーザー300の顔画像からユーザー識別情報310を特定する形態としても良い。
【0051】
図4で示すように、購買行動情報250は、実店舗350において購入した商品・サービス280、商品・サービス280の購入金額、購入日時、購入数量、属性、広告情報210の利用状況等が含まれる概念である。購買行動情報250は、例えば、2018年12月10日、カップ麺と特保飲料が同時購入されたことを示す情報である。また、購買行動情報250は、例えば、2018年12月10日、海苔弁当とから揚げがNo.xxxのクーポンを利用して組み合わせて購入されたことを示す情報である。
【0052】
S110で店舗端末360が、ユーザー端末320を操作するユーザー300のユーザー識別情報310及び検査結果情報270を収集する形態としても良い。検査結果情報270は、ユーザー300の健康状態を検査可能な検査キットによる検査結果を表す情報であり、例えば、血液検査における各種指標値等を示す情報である。
【0053】
S120で店舗端末360が、S110において収集した実店舗350にて商品・サービス280を購入したユーザー300に関するユーザー識別情報310、購買行動情報250及び検査結果情報270それぞれを関連付けて、本装置100へ通知する。
【0054】
S130で購買行動情報取得手段130が、S120において通知された実店舗350にて商品・サービス280を購入したユーザー300に関するユーザー識別情報310、購買行動情報250及び検査結果情報270それぞれを関連付けてを取得する。そして、購買行動情報取得手段130は、取得したユーザー300に関する購買行動情報250及び検査結果情報270をユーザー識別情報310に紐付けてユーザー情報記憶手段110へ記憶させる。
上記処理を行うことによって、本装置100は、広告情報210作成・通知の基礎となる情報250、270、310を収集して記憶することができる。
(3)本装置100による広告情報210の作成・通知・効果検証処理
【0055】
図10を用いて、本装置100による広告情報210の作成・通知・効果検証処理の一例について、その流れを説明する。図10は、本装置100による広告情報210の作成・通知・効果検証処理の一例の流れを示すフローチャートである。
【0056】
ユーザー情報記憶手段110においては、ユーザー端末識別情報330、ユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250、検査結果情報270及びユーザー属性情報260が、ユーザー識別情報310によって紐付け、関連付けて記憶されている。
【0057】
ユーザー属性情報260は、ユーザー300の氏名、生年月日、性別、住所等を含むユーザー300を特定するための属性情報であり、ユーザー300が特定のサービスに加入するときに収集される情報である。図5で示すように、ユーザー属性情報260は、ユーザー識別情報310に紐付けられる「氏名:佐藤太郎、生年月日:昭和57年7月22日、性別:男性、住所:東京都新宿区新宿x−x−x」のような情報である。
【0058】
S210で広告情報作成手段140が、ユーザー情報記憶手段110に記憶され、ユーザー識別情報310によって紐付けられるユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250、ユーザー属性情報260及び検査結果情報270を分析する。広告情報作成手段140による分析とは、ユーザー300(ユーザー端末320)に関する位置情報230、操作履歴情報240、購買行動情報250、属性情報300及び検査結果情報270から高い効果が見込まれる広告情報210を作成するための分析である。
【0059】
上記分析は、例えば、実店舗350の近くに位置するユーザー300を抽出したり、組み合わせ購入等特定の購買傾向を読み取り、この傾向に当てはまるユーザー300を抽出したり、仮説に基づき特定のニーズを有すると想定されるユーザー300を抽出したりすることであるが、これらに限定されるものではない。つまり、広告情報作成手段140は、広告情報210を通知することによって商品・サービス280の購入に誘導できる可能性が高いユーザー300(ユーザー識別情報310)を特定する。
【0060】
S220で広告情報作成手段140が、S210において特定したユーザー識別情報310と紐付けられるユーザー端末識別情報330で識別されるユーザー端末320にインストールされる広告用アプリケーション290に対し通知するための広告情報210を作成する。
【0061】
広告情報作成手段140は、広告情報210を通知するユーザー300の条件に応じ、予め用意された複数の広告情報210の中から合致するものを選択する形態であっても良く、広告情報210の構成要素を適宜選択し組み合わせる形態であっても良い。
【0062】
図6で示すように、広告情報作成手段140は、上記のような分析に基づきセグメント分けされる各ユーザー300それぞれに適すると思われる広告情報210を作成し、各ユーザー300が操作するユーザー端末320へ、セグメント毎に作成される広告情報210を通知する。セグメント分けの手法は、分析対象のユーザー端末履歴情報220、購買行動情報250、ユーザー属性情報260及び検査結果情報270の特徴、分析の観点等によって多様に変化するため、特に限定されるものではない。
【0063】
S230で広告情報通知手段150が、S220において作成された広告情報210を、S210において特定されたユーザー端末識別情報330及び広告用アプリケーション290を指定して通知する。広告情報通知手段150は、サーバー装置340に対し、ユーザー端末識別情報330で識別されるユーザー端末320にインストールされる広告用アプリケーション290において広告情報210を表示させるように指示を行う形態としても良い。
【0064】
また、広告情報通知手段150は、自ら、ユーザー端末識別情報330で識別されるユーザー端末320にインストールされる広告用アプリケーション290において広告情報210を表示させる処理を行う形態としても良い。
【0065】
S230で広告情報通知手段150が、広告情報210に関係する実店舗350の従業員が操作する従業員端末380又は店舗端末360に、広告情報210を通知する形態としても良い。広告情報210に関係する実店舗350の従業員が広告情報210を事前に認識していることによって、広告情報210に基づき来店したユーザー300への適切な対応が可能となり、広告情報210の効果を高めることができる。
【0066】
S240で広告効果検証手段160が、S230において通知された広告情報210及び広告情報210に含まれる商品・サービス・教育280に関する購買行動情報250に基づいて、広告情報210の効果検証を行う。広告効果検証手段160は、購買行動情報250に広告情報(例えば、クーポン等)210の利用状況が含まれるとき、S230において通知された広告情報210及びユーザー情報記憶手段110に記憶される広告情報210の利用状況に基づいて、広告情報210の効果検証を行う。こうすることで、ユーザー300へ通知した広告情報210の利用状況を直接的に検証することができる。
【0067】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、ユーザー300の現在の状況220、260、270及びユーザーの嗜好傾向250を考慮して、効果が高いと思われる広告210を通知し、かつ、その広告210の効果検証を行うことができる。
【0068】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0069】
100 広告装置
110 ユーザー情報記憶手段
120 ユーザー端末情報取得手段
130 購買行動情報取得手段
140 広告情報作成手段
150 広告情報通知手段
160 広告効果検証手段
210 広告情報
220 ユーザー端末履歴情報
230 位置情報
240 操作履歴情報
250 購買行動情報
260 ユーザー属性情報
270 検査結果情報・食事データ
280 商品・サービス・教育
290 広告用アプリケーション
300 ユーザー
310 ユーザー識別情報
320 ユーザー端末
330 ユーザー端末識別情報
340 サーバー装置
350 実店舗
360 店舗端末
370 認証情報記憶手段
380 従業員端末
390 通信ネットワーク
510 CPU
520 ROM
530 RAM
540 補助記憶装置
550 通信インターフェース
560 入力装置
570 出力装置
580 記録媒体インターフェース
590 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10

【手続補正書】
【提出日】2019年8月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報、前記ユーザー端末を操作するユーザーを識別するユーザー識別情報、並びに、前記ユーザー端末に関する位置情報及び操作履歴情報を含むユーザー端末履歴情報を前記ユーザー端末から取得するユーザー端末情報取得手段と、
商品・サービスを販売する実店舗が備える店舗端末によって取得される前記ユーザー識別情報及び前記ユーザーによる前記実店舗における前記商品・サービスの購買に関する情報である購買行動情報を前記店舗端末から取得する購買行動情報取得手段と、
前記ユーザー端末情報取得手段及び前記購買行動情報取得手段によって取得される情報並びに前記ユーザーの氏名、生年月日、性別及び住所を含むユーザー属性情報について、前記ユーザー識別情報で紐付けて記憶するユーザー情報記憶手段と、
前記ユーザー情報記憶手段に記憶される情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成する広告情報作成手段と、
前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知する広告情報通知手段と、を有することを特徴とする広告装置。
【請求項2】
前記広告情報通知手段が、前記一の広告用アプリケーションへの広告配信を管理するサーバー装置に対し、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる前記一の広告用アプリケーションにおいて前記広告情報を表示させるための指示を行うことを特徴とする請求項1に記載の広告装置。
【請求項3】
前記購行動情報取得手段が、前記店舗端末によって取得される前記ユーザーの健康状態を検査可能な検査キットによる検査結果情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の広告装置。
【請求項4】
前記店舗端末が、前記ユーザーの顔画像と前記ユーザー識別情報とを関連付けて記憶する認証情報記憶手段を参照し、前記実店舗において取得される前記ユーザーの顔画像から前記ユーザー識別情報を特定するとき、
前記購買行動情報取得手段が、前記店舗端末によって特定される前記ユーザー識別情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の広告装置。
【請求項5】
前記広告情報通知手段が、前記広告情報に関係する前記実店舗の従業員が操作する従業員端末又は前記店舗端末に、前記広告情報を通知することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の広告装置。
【請求項6】
前記操作履歴情報が、操作したアプリケーション、該操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける操作履歴とを関連付ける情報、前記操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける検索履歴とを関連付ける情報、及び前記アプリケーションによって閲覧したウェブサイトに関する情報のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載の広告装置。
【請求項7】
前記購買行動情報が、購入した商品・サービス、並びに、該商品・サービスの購入金額、購入時刻、購入数量及び属性のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の広告装置。
【請求項8】
前記購買行動情報が、前記広告情報の利用状況を含むとき、
前記広告情報通知手段によって通知される前記広告情報及び前記ユーザー情報記憶手段に記憶される前記広告情報の利用状況に基づいて、前記広告情報の効果検証を行う広告効果検証手段を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一に記載の広告装置。
【請求項9】
コンピューターにおいて、
ユーザー端末情報取得手段が、ユーザー端末によって収集される、前記ユーザー端末及び該ユーザー端末にインストールされているアプリケーションを指定して広告を通知する場合に前記ユーザー端末を特定するための情報であるユーザー端末識別情報、前記ユーザー端末を操作するユーザーを識別するユーザー識別情報、並びに、前記ユーザー端末に関する位置情報及び操作履歴情報を含むユーザー端末履歴情報を前記ユーザー端末から取得するステップと、
購買行動情報取得手段が、商品・サービスを販売する実店舗が備える店舗端末によって取得される前記ユーザー識別情報及び前記ユーザーによる前記実店舗における前記商品・サービスの購買に関する情報である購買行動情報を前記店舗端末から取得するステップと、
広告情報作成手段が、前記ユーザー端末情報取得手段及び前記購買行動情報取得手段によって取得される情報並びに前記ユーザーの氏名、生年月日、性別及び住所を含むユーザー属性情報について、前記ユーザー識別情報で紐付けて記憶するユーザー情報記憶手段に記憶される情報を分析した分析結果に基づいて、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる、広告を受信可能な一の広告用アプリケーションに対し通知するための広告情報を作成するステップと、
広告情報通知手段が、前記広告情報作成手段によって作成される前記広告情報を、前記ユーザー端末識別情報及び前記一の広告用アプリケーションを指定して通知するステップと、を含む広告方法。
【請求項10】
前記広告情報通知手段が、前記一の広告用アプリケーションへの広告配信を管理するサーバー装置に対し、前記ユーザー端末識別情報で識別される前記ユーザー端末にインストールされる前記一の広告用アプリケーションにおいて前記広告情報を表示させるための指示を行うことを特徴とする請求項9に記載の広告方法。
【請求項11】
前記購行動情報取得手段が、前記店舗端末によって取得される前記ユーザーの健康状態を検査可能な検査キットによる検査結果情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項9又は10に記載の広告方法。
【請求項12】
前記店舗端末が、前記ユーザーの顔画像と前記ユーザー識別情報とを関連付けて記憶する認証情報記憶手段を参照し、前記実店舗において取得される前記ユーザーの顔画像から前記ユーザー識別情報を特定するとき、
前記購買行動情報取得手段が、前記店舗端末によって特定される前記ユーザー識別情報を前記店舗端末から取得することを特徴とする請求項9乃至11の何れか一に記載の広告方法。
【請求項13】
前記広告情報通知手段が、前記広告情報に関係する前記実店舗の従業員が操作する従業員端末又は前記店舗端末に、前記広告情報を通知することを特徴とする請求項9乃至12の何れか一に記載の広告方法。
【請求項14】
前記操作履歴情報が、操作したアプリケーション、該操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける操作履歴とを関連付ける情報、前記操作したアプリケーションと該アプリケーションにおける検索履歴とを関連付ける情報、及び前記アプリケーションによって閲覧したウェブサイトに関する情報のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項9乃至13の何れか一に記載の広告方法。
【請求項15】
前記購買行動情報が、購入した商品・サービス、並びに、該商品・サービスの購入金額、購入時刻、購入数量及び属性のうち何れか1つ以上を含むことを特徴とする請求項9乃至14の何れか一に記載の広告方法
【請求項16】
前記購買行動情報が、前記広告情報の利用状況を含むとき、
広告効果検証手段が、前記広告情報通知手段によって通知される前記広告情報及び前記ユーザー情報記憶手段に記憶される前記広告情報の利用状況に基づいて、前記広告情報の効果検証を行うステップを含むことを特徴とする請求項9乃至15の何れか一に記載の広告方法。
【請求項17】
コンピューターに、請求項9乃至16の何れか一に記載の方法を実行させるための広告プログラム。
【国際調査報告】