(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2020年4月2日
【発行日】2021年8月30日
(54)【発明の名称】レーザ加工機
(51)【国際特許分類】
B23K 26/082 20140101AFI20210802BHJP
B23K 26/08 20140101ALI20210802BHJP
【FI】
B23K26/082
B23K26/08 F
B23K26/08 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
【出願番号】特願2020-547860(P2020-547860)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年9月28日
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000154990
【氏名又は名称】株式会社牧野フライス製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】矢田 賢一
【テーマコード(参考)】
4E168
【Fターム(参考)】
4E168AD01
4E168CA06
4E168CB04
4E168CB22
4E168CB23
4E168EA15
(57)【要約】
テーブル(108)に載置、固定したワーク(W)に対してレーザ光を照射しつつ、ワーク上におけるレーザ光の照射位置を移動して、該ワークを加工するレーザ加工機(100)が、レーザ発振器(156)と、レーザ発振器からのレーザ光をワークへ向けて照射するレーザ照射ヘッド(110)であって、レーザ光のワーク表面上の照射位置を2方向に移動させるガルバノスキャナを備えたレーザ照射ヘッドと、レーザ照射ヘッドの姿勢を変更するパラレルマニピュレータ(130)と、パラレルマニピュレータを支持するスライド部材(114)と、直交する少なくとも2つの方向にスライド部材をテーブルに対して相対移動させる直線送り軸装置(150、152)とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルに載置、固定したワークに対してレーザ光を照射しつつ、ワーク上におけるレーザ光の照射位置を移動して、該ワークを加工するレーザ加工機において、
レーザ発振器と、
レーザ発振器からのレーザ光をワークへ向けて照射するレーザ照射ヘッドであって、レーザ光のワーク表面上の照射位置を2方向に移動させるガルバノスキャナを備えたレーザ照射ヘッドと、
前記レーザ照射ヘッドの姿勢を変更するパラレルマニピュレータと、
前記パラレルマニピュレータを支持するスライド部材と、
直交する少なくとも2つの方向に前記スライド部材を前記テーブルに対して相対移動させる直線送り軸装置と、
を備えることを特徴としたレーザ加工機。
【請求項2】
前記パラレルマニピュレータは、前記スライド部材に固定されたベースと、前記ベースに対して並列に設けられた複数の直動関節を介して前記ベースに連結されたエンドエフェクタとを備え、前記レーザ照射ヘッドは前記エンドエフェクタに取り付けられている請求項1に記載のレーザ加工機。
【請求項3】
レーザ光のワーク表面上の照射位置を撮像する撮像装置を更に備えた請求項1に記載のレーザ加工機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルに載置されたワークへ向けてレーザ光を照射し、該ワーク表面におけるレーザ光の照射位置を変化させて該ワークを加工するレーザ加工機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、立体基板の表面に対するレーザー光照射によって回路を形成するにあたり、パラレルリンク機構とシリアルリンク機構とを組み合わせた位置決め機構で姿勢制御されるジグ上に立体基板を載置し、該位置決め機構と、レーザー光照射位置決め機構により立体基板の複数面に回路を形成するようにしたレーザ加工機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−068817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のレーザ加工機では、立体基板の各面へのレーザー光照射を可能としつつ装置の小型化を図ることができるが、ワーク(立体基板)の取付ジグを交換するたびに、パラレルリンク機構とシリアルリンク機構の双方に対する取付ジグの位置決め補正を行わなければならず、そのため、段取り作業が複雑で時間を要する作業となる問題がある。
【0005】
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、高精度の加工を短い加工時間、少ない段取り工程で実施可能なレーザ加工機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、本発明によれば、テーブルに載置、固定したワークに対してレーザ光を照射しつつ、ワーク上におけるレーザ光の照射位置を移動して、該ワークを加工するレーザ加工機において、レーザ発振器と、レーザ発振器からのレーザ光をワークへ向けて照射するレーザ照射ヘッドであって、レーザ光のワーク表面上の照射位置を2方向に移動させるガルバノスキャナを備えたレーザ照射ヘッドと、前記レーザ照射ヘッドの姿勢を変更するパラレルマニピュレータと、前記パラレルマニピュレータを支持するスライド部材と、直交する少なくとも2つの方向に前記スライド部材を前記テーブルに対して相対移動させる直線送り軸装置とを備えたレーザ加工機が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、直交2軸方向に移動可能なスライド部材に対してレーザ照射ヘッドの姿勢を変更することが可能であるので、従来加工できなかった方向へレーザ光を照射することが可能となり、例えば、レーザ照射ヘッドの光軸に平行に延在する側面の加工が可能となる。また、本発明によれば、直交2軸方向に移動可能なスライド部材に対してレーザ照射ヘッドの姿勢を変更することが可能であるので、例えば特許文献1のレーザ加工機と比較して加工範囲が広くなる。
【0008】
レーザ照射ヘッドがパラレルマニピュレータを介してスライド部材に取り付けられるので、一旦、レーザ照射ヘッドをスライド部材に対して位置決めしてしまえば、加工すべきワークが変更になったり、加工工程や加工の種類が変更になっても、再びレーザ照射ヘッドをスライド部材に対して位置決めする必要がないので、短時間で段取りすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の好ましい実施形態によるレーザ加工機の略示図である。
【
図2】
図1のレーザ加工機のレーザ照射ヘッドの取り付け部分を拡大して示す斜視図である。
【
図4】パラレルリンク機構を示す略示斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1において、本発明の好ましい実施形態によるレーザ加工機100は、工場等の床面に固定される基台となるベッド102を有している。ベッド102の上面の後方部分にはコラム104が立設され、ベッド102の上面の前方部分には、テーブル108が、水平前後方向に延設された一対のY軸案内レール106に沿って往復動可能に取り付けられている。
【0011】
コラム104には、Z軸スライダ140が、コラム104の前面に上下方向に延設された一対のZ軸案内レール142に沿って往復動可能に取り付けられている。Z軸スライダ140には、スライド部材としてのヘッドストック144が、Z軸スライダ140の前面に水平左右方向に延設された一対のX軸案内レール146に沿って往復動可能に取り付けられている。ヘッドストック144は、本実施形態では、少なくとも立壁144aと横壁144b(
図2)とを有して概ねL字形に形成されている。ヘッドストック144の横壁144bの下面には、レーザ照射ヘッド110が、パラレルリンク機構130を介して取り付けられている。レーザ照射ヘッド110には、レーザ発振器156からレーザ光が光ファイバーのような導光部材158を介して導入される。
【0012】
ヘッドストック144、テーブル108およびZ軸スライダ140は、それぞれX軸、Y軸、Z軸の直線送り軸装置(図示せず)によってX軸、Y軸、Z軸方向に駆動、位置決めされる。X軸、Y軸、Z軸の直線送り軸装置は、それぞれX軸、Y軸、Z軸方向に延設されたボールねじ(図示せず)と、ヘッドストック144、テーブル108、Z軸スライダ140に取り付けられX軸、Y軸、Z軸の各ボールねじに係合するナット(図示せず)、および、X軸、Y軸、Z軸の各ボールねじの一端に結合されたX軸、Y軸、Z軸の各サーボモータ(図示せず)を具備することができる。
図1では、サーボモータ150がX軸、Y軸、Z軸の各サーボモータを代表し、ボールねじ152がX軸、Y軸、Z軸の各ボールねじを代表している。
【0013】
X軸、Y軸、Z軸の各サーボモータ150は制御装置160に接続されている。制御装置160は、読取解釈部162、パラレルリンク制御部164、ガルバノミラー制御部166、位置決め制御部168およびレーザ制御部170を主要な構成要素として具備している。加工プログラムが読取解釈部162に入力され、読取解釈部162から加工プログラムに従って、パラレルリンク制御部164、ガルバノミラー制御部166、位置決め制御部168およびレーザ制御部168に指令が出力される。
【0014】
読取解釈部162、パラレルリンク制御部164、ガルバノミラー制御部166、位置決め制御部168およびレーザ制御部170は、CPU(中央演算素子)、RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリーメモリ)のようなメモリ装置、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)のような記憶デバイス、出入力ポート、および、これらを相互接続する双方向バスを含むコンピュータ装置、関連するソフトウェアおよびX軸、Y軸、Z軸の各サーボモータ150、後述するガルバノスキャナのXスキャンモータ112、Yスキャンモータ116、および、直動アクチュエータ138−1〜138−6等のアクチュエータを駆動する電源を含んで構成することができる。制御装置160は、レーザ加工機100のためのNC装置やPLCの一部としてソフトウェア的に構成しててもよい。
【0015】
X軸、Y軸、Z軸の各サーボモータ150は制御装置160の位置決め制御部168に接続されている。位置決め制御部168はNC装置であり、X軸、Y軸、Z軸のサーボモータ150を制御することによって、ヘッドストック144の位置が制御される。また、レーザ発振器156は、レーザ制御部170に接続されており、該レーザ制御部170によってオンーオフ制御される。
【0016】
パラレルリンク機構130は、並列に設けられた複数のシリアルマニピュレータによって1つのエンドエフェクタを支持するパラレルマニピュレータであり、例えば、
図4に示すような、ベース132と、ベース132に揺動可能に連結された6つのジャッキまたは直動関節136−1〜136−6と、直動関節136−1〜136−6の他端に揺動可能に連結されたエンドエフェクタ134とを有するスチュワートプラットフォームとすることができる。本実施形態では、ベース132がヘッドストック144の横壁144bに固定され、エンドエフェクタ134にレーザ照射ヘッド110が取り付けられる。
【0017】
パラレルリンク機構130の複数のシリアルマニピュレータは、制御装置160のパラレルリンク制御部164に接続されており、ヘッドストック144に対するエンドエフェクタ134の相対的なX軸、Y軸、Z軸方向の位置、および、回転位置が制御される。
図4に示す例では、直動関節136−1〜136−6は、例えば、空圧シリンダ、油圧シリンダ、ボールねじに結合されたサーボモータまたはステッピングモータのような直動アクチュエータ138−1〜138−6を備えることができる。直動アクチュエータ138−1〜138−6は、制御装置160のパラレルリンク制御部164に接続されており、直動関節136−1〜136−6の長さが該パラレルリンク制御部164によって制御される。これによって、ヘッドストック144に対するエンドエフェクタ134の相対的なX軸、Y軸、Z軸方向の位置、および、回転位置が制御される。
【0018】
レーザ照射ヘッド110は、ハウジング122内にレーザ光のワークWの表面上の照射位置を2方向に移動させるガルバノスキャナを備えている。より詳細には、レーザ照射ヘッド110は、ガルバノミラーを構成する第1のミラーまたはXスキャンミラー114、第2のミラーまたはYスキャンミラー118、ガルバノミラー駆動モータを構成するXスキャンモータ112およびYスキャンモータ116を具備する。レーザ照射ヘッド110は、更に、走査レンズであるfθレンズ120を具備している。レーザ照射ヘッド110は、レーザ光を集光する集光レンズ(図示せず)を具備している。Xスキャンミラー114、Yスキャンミラー118、Xスキャンモータ112、Yスキャンモータ116およびfθレンズ120はハウジング122内に配設されている。ハウジング122の下端面には、レーザ光を照射するノズル124が設けられている。
【0019】
Xスキャンミラー114は、Xスキャンモータ112によってZ軸に平行な軸線周りに回転駆動される。Yスキャンミラー118はYスキャンモータ116によってX軸に平行な軸線周りに回転駆動される。Xスキャンモータ112およびYスキャンミラー116は、制御装置160のガルバノミラー制御部166によって制御される。レーザ発振器156から出力されたレーザ光は、光ファイバーのような導光部材158を介してハウジング122内に導入され、Xスキャンミラー114およびYスキャンミラー118で反射され、fθレンズ120を通過してノズル124からワークWへ向けて照射される(レーザ光BL)。
【0020】
Xスキャンモータ112およびYスキャンモータ116をガルバノミラー制御部166によって制御することによって、光軸Oに対するfθレンズ120へ入射するレーザ光BLiの入射角θx、θyが制御され、これによってワークWの表面上のレーザスポットPLSの位置が、レーザ照射ヘッド110の光軸Oに対して垂直な2方向に連続的に制御される。入射角θxは、fθレンズ120に入射するレーザ光BLiをZX平面に投影したときにできる直線Lxと光軸Oとがなす角であり、入射角θyは、入射するレーザ光BLiをYZ平面に投影したときにできる直線Lyと光軸Oとがなす角である。なお、
図3の例では、レーザ照射ヘッド110の光軸Oは、fθレンズ120の光軸であり、パラレルリンク機構130がホームポジションにあるときZ軸に平行に延びている。パラレルリンク機構130がホームポジションにあるとき、エンドエフェクタ134はベース132に対して平行となっている。
【0021】
また、走査レンズとしてのfθレンズ120を光軸方向に移動可能として、該fθレンズ120の光軸方向の位置を制御装置160によって制御するようにしてもよい。また、走査レンズは、fθレンズではなくテレセントリックレンズであってもよい。
【0022】
本実施形態によれば、
図2においてAMで示すレーザ光を照射可能な範囲が、つまり加工可能な範囲が、パラレルリンク機構130によりレーザ照射ヘッド110の姿勢を変更することによって、二点鎖線AM′で示すように拡大される。
【0023】
また、従来、レーザ加工機では、ワークに照射されるレーザ光は集光レンズによって集光されるために先細りの円錐形状となり、従って、ワークWに溝Gvを形成するような場合、
図5に示すように、断面において先端側が狭いテーパ状に形成される。本実施形態によれば、パラレルリンク機構130によって、レーザ照射ヘッド110の光軸OがZ軸に対して傾斜するように、レーザ照射ヘッド110の姿勢を変更し、ガルバノスキャナ112〜118によって、溝Gvの側面上へのレーザ光の照射位置を移動させることによって、
図6において、参照符号Cで示すように、側面を垂直に加工しつつ、レーザ照射ヘッド110をレーザ加工機100のX軸、Y軸、Z軸の送り軸装置によって直交3軸方向に直線送りして、
図7に示すように、垂直な側面を有した溝Gsを形成することが可能となる。
【0024】
また、本実施形態によれば、
図8に示すような、ワークWが凹所またはポケットを有している場合に、凹所またはポケットの側面をレーザ加工することが可能となる。
【0025】
本実施形態では、
図2に示すように、レーザ照射ユニット110やエンドエフェクタ134に対し固定された撮像装置126を有する。撮像装置126は、ワークの表面上のレーザ光の照射位置を検出すること、およびワーク表面上にレーザ光の焦点が合致しているか合っているか検出することに用いられる。本実施形態では、レーザ光の照射位置の制御を行うことが可能なX軸、Y軸、Z軸の直線送り軸装置、パラレルリンク機構130、ガルバノスキャナの3つの照射位置の制御手段がある。3つの制御手段は、それぞれ精度よく照射位置を制御することができるが、それぞれにおいて僅かながら誤差を有する。そのため、誤差の要素が3つ重なり、誤差の補正が難しくなる。そこで、撮像装置126で、3つの誤差をそれぞれ区別せずに、レーザ照射ユニット110とワークとの間の誤差として一括して求め、パラレルリンク機構130を誤差を打ち消すように駆動し、一括して誤差を補正する。これにより、本発明のレーザ加工機のように3つの照射位置の制御手段があっても速やかに効率よく誤差の補正ができる。本実施形態では、撮像装置126にCCDカメラを用いているが、CMOSセンサを用いたカメラでもよい。また、誤差補正に用いる制御手段としてパラレルリンク機構130を用いているが、X軸、Y軸、Z軸の直線送り軸装置、ガルバノスキャナのいずれかであっても、誤差を補正することができる。
【0026】
本発明では、X軸、Y軸、Z軸の直線送り軸装置、パラレルリンク機構130、ガルバノスキャナの3つの照射位置の制御手段があることにより、X軸、Y軸、Z軸の直線送り軸装置を制御するための指令が記載された位置決めプログラムと、パラレルリンク機構130を制御するための指令が記載されたパラレルリンクプログラムと、ガルバノスキャナを制御するための指令が記載されたガルバノプログラムとを必要とする。これらに加え、レーザ発振器のON/OFFなどの制御を行うレーザ発振器プログラムも必要とする。そのため、加工プログラムを入力することが煩雑になるが、これらについては、それぞれのプログラムを作成した後に、位置決めプログラム入力部から位置決めプログラムを入力し、パラレルリンクプログラム入力部からパラレルリンクプログラムを入力し、ガルバノプログラム入力部からガルバノプログラムを入力し、これらプログラム群を統合するプログラム統合部を有しているため、制御装置160の読取解釈部162に入力することが可能となっている。
【符号の説明】
【0027】
100 レーザ加工機
102 ベッド
104 コラム
106 Y軸案内レール
108 テーブル
110 レーザ照射ヘッド
112 Xスキャンモータ
114 Xスキャンミラー
116 Yスキャンモータ
118 Yスキャンミラー
120 fθレンズ
122 ハウジング
124 ノズル
130 パラレルリンク機構
132 ベース
134 エンドエフェクタ
136−1 直動関節
136−2 直動関節
136−3 直動関節
136−4 直動関節
136−5 直動関節
136−6 直動関節
138−1 直動アクチュエータ
138−2 直動アクチュエータ
138−3 直動アクチュエータ
138−4 直動アクチュエータ
138−5 直動アクチュエータ
138−6 直動アクチュエータ
140 Z軸スライダ
142 Z軸案内レール
144 ヘッドストック
144a 立壁
144b 横壁
146 X軸案内レール
150 サーボモータ
152 ボールねじ
156 レーザ発振器
158 導光部材
160 制御装置
162 読取解釈部
164 パラレルリンク制御部
166 ガルバノミラー制御部
168 位置決め制御部
170 レーザ制御部
【国際調査報告】