(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2021年6月10日
【発行日】2021年12月2日
(54)【発明の名称】データロガー
(51)【国際特許分類】
G01D 9/00 20060101AFI20211105BHJP
【FI】
G01D9/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
【出願番号】特願2020-570583(P2020-570583)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2020年12月2日
(31)【優先権主張番号】特願2019-221340(P2019-221340)
(32)【優先日】2019年12月6日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,IT,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】500553408
【氏名又は名称】株式会社ダンゴネット
(71)【出願人】
【識別番号】504276303
【氏名又は名称】株式会社エステック
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100147762
【弁理士】
【氏名又は名称】藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】松川 雄二
(72)【発明者】
【氏名】松川 竜也
(72)【発明者】
【氏名】三好 永恭
(72)【発明者】
【氏名】宮代 大輔
【テーマコード(参考)】
2F070
【Fターム(参考)】
2F070AA01
2F070BB10
2F070CC04
2F070CC06
2F070CC11
2F070DD14
2F070FF12
2F070GG07
2F070HH05
2F070HH06
2F070HH10
(57)【要約】
【課題】複数のセンサーユニットが同期をとって計測を行うことができるデータロガーを提供する。
【解決手段】データロガー100は、コントロールユニット110と、複数のセンサーユニット130a〜130dとを主に備える。コントロールユニット110は、同期信号生成部111と、電源112とを主に備える。同期信号生成部111は、同期信号を生成する。電源112は、電源線112aを介してコントロールユニット110が備える各部材に電力を供給する。複数のセンサーユニット130a〜130dは、センサー131a〜131dと、記録部132a〜132dと、電源接続端子134cとを主に備える。センサー131a〜131dは、測定データを出力する。測定データは、センサー配線133a〜133dを介して記録部132a〜132dに送信される。記録部132a〜132dは、センサー131a〜131dが出力した測定データを記録する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定時間間隔で同期信号を送出するコントロールユニットと、
測定データを出力するセンサーを有し、前記コントロールユニットと配線を介して接続される複数のセンサーユニットとを備え、
前記複数のセンサーユニットは、前記コントロールユニットから前記同期信号を受信して、前記同期信号と同期して前記センサーから測定データを取得する
データロガー。
【請求項2】
前記コントロールユニット及び前記複数のセンサーユニットは、前記配線を介して直列に接続される請求項1に記載のデータロガー。
【請求項3】
前記複数のセンサーユニットは、前記測定データを記録する記録部をさらに備える請求項1又は2に記載のデータロガー。
【請求項4】
前記コントロールユニットは電源を備え、前記電源が出力した電力を前記配線を介して前記センサーユニットに送信し、
前記センサーユニットは、前記コントロールユニットからの電力により作動する
請求項1から3のいずれかに記載のデータロガー。
【請求項5】
前記センサーユニットに接続可能な電源ユニットをさらに備え、
前記電源ユニットが出力した電力は、前記電源ユニットが接続された前記センサーユニット以遠のセンサーユニットに供給される
請求項1から4のいずれかに記載のデータロガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定時間間隔で情報を取得可能なデータロガーに関する。
【背景技術】
【0002】
センサーを備える子機に記録部を搭載せず、計測の都度、記録部を搭載した親機に計測結果を無線で伝送する無線センサー計測装置が知られている。親機は複数のセンサーからの測定データを一括して記録する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−105748号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記計測装置は、複数の子機が同期を取って計測を行う構成を開示しないため、複数の子機において測定を行う時刻が各々異なるおそれがある。例えば動いている物体を測定するとき、測定を行う時刻を各々の子機で一致させる必要があるが、上記計測装置は測定する時刻を一致できない。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のセンサーユニットが同期をとって計測を行うことができるデータロガーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明によるデータロガーは、所定時間間隔で同期信号を送出するコントロールユニットと、測定データを出力するセンサーを有し、コントロールユニットと配線を介して接続される複数のセンサーユニットとを備え、複数のセンサーユニットは、コントロールユニットから同期信号を受信して、同期信号と同期してセンサーから測定データを取得することを特徴とする。
【0007】
コントロールユニット及び複数のセンサーユニットは、配線を介して直列に接続されることが好ましい。
【0008】
複数のセンサーユニットは、測定データを記録する記録部をさらに備えることが好ましい。
【0009】
コントロールユニットは電源を備え、電源が出力した電力を配線を介してセンサーユニットに送信し、センサーユニットは、コントロールユニットからの電力により作動することが好ましい。
【0010】
データロガーは、センサーユニットに接続可能な電源ユニットをさらに備え、電源ユニットが出力した電力は、電源ユニットが接続されたセンサーユニット以遠のセンサーユニットに供給されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のセンサーユニットが同期をとって計測を行うことができるデータロガーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態によるデータロガーを概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、
図1を参照して、本発明の一実施形態によるデータロガー100について説明する。
【0014】
データロガー100は、コントロールユニット110と、複数のセンサーユニット130a〜130dとを主に備える。
【0015】
コントロールユニット110は、同期信号生成部111と、電源112とを主に備える。同期信号生成部111は、同期信号を生成する。同期信号の周波数は、例えば400Hzである。電源112は、電池又は交流電源をデータロガー100に適した直流電圧に変換した電源であって、電源線112aを介してコントロールユニット110が備える各部材に電力を供給する。
【0016】
複数のセンサーユニット130a〜130dは、センサー131a〜131dと、記録部132a〜132dと、電源接続端子134cとを主に備える。センサー131a〜131dは、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ、及び/又は温度センサなどであって、測定データを出力する。測定データは、いわゆるRAWデータであって、センサー配線133a〜133dを介して記録部132a〜132dに送信される。記録部132a〜132dは、例えば着脱可能なメモリカードであって、センサー131a〜131dが出力した測定データを記録する。電源接続端子134cには、電源ユニット113が接続されうる。電源ユニット113は、電池又は交流電源である。
【0017】
コントロールユニット110と複数のセンサーユニット130a〜130dとは、配線120a〜120dを介して直列に接続、すなわちデイジーチェーンを作るように接続される。センサーユニット130aは、コントロールユニット110から配線120aを介して受信した同期信号及び電力を、配線120bを介してセンサーユニット130bに伝送する。そして、次のセンサーユニット130bは、センサーユニット130aから受信した同期信号及び電力を、次の配線を介してセンサーユニット130cに伝送する。これを繰り返して、同期信号及び電力が、複数のセンサーユニット130a〜130dに配線120a〜120dを介して順に伝送される。
【0018】
複数のセンサーユニット130a〜130dは、コントロールユニット110からの電力を受けて動作するとともに、コントロールユニット110からの同期信号に同期して、センサー131a〜131dから測定データを受信し、取得タイミング情報とともに、記録部132a〜132dに記憶させる。取得タイミング情報は、測定データを取得した時を特定する情報であって、例えば測定開始からの積算クロック数などである。
【0019】
センサーユニット130cの電源接続端子134cには、電源ユニット113が接続される。電源ユニット113は、電源線113cを介して、センサーユニット130cに電力を供給する。そして、電源ユニット113から電力を受けたセンサーユニット130cは、センサーユニット130cよりもコントロールユニット110から離れているセンサーユニット130dに電力を供給する。つまり、電源ユニット113は、センサーユニット130c以遠のセンサーユニットに電力を供給する。一般に、複数のセンサーユニット130a〜130dの数が多い場合、コントロールユニット110から離れているセンサーユニットにコントロールユニット110から電力を供給できず、センサーユニットの動作が不安定にある場合がある。このような場合であっても、センサーユニット130cに電源ユニット113を接続して直接電力を供給すれば、そのセンサーユニット130c以遠のセンサーユニットに電力を供給し、安定動作させることができる。
【0020】
次に、データロガー100を用いた測定手段について説明する。所定のタイミングで、コントロールユニット110が複数のセンサーユニット130a〜130dに測定開始の信号を送信した後、複数のセンサーユニット130a〜130dに400Hzの同期信号を送信する。この間、コントロールユニット110は複数のセンサーユニット130a〜130dに電力を送信している。測定開始の信号を受信した複数のセンサーユニット130a〜130dは、同期信号に同期して、センサー131a〜131dから測定データを受信し、記録部132a〜132dに取得タイミング情報とともに記憶させる。これを所定期間反復した後、コントロールユニット110が測定終了の信号を送信し、複数のセンサーユニット130a〜130dは測定を終了する。そして、複数のセンサーユニット130a〜130dが備える記録部132a〜132dから測定データ及び取得タイミング情報を回収する。これにより、測定を終了する。
【0021】
本実施形態によれば、容易に複数のセンサーユニットが同期をとって計測を行うことができるデータロガーを得る。また、全てのセンサーユニットが同期信号に従って測定を行うため、同時に複数の測定データを得ることができる。また、複数のセンサーユニットにコントロールユニット110から電力を供給可能であるため、センサーユニット各々に個別に電力を直接供給する必要がない。また、コントロールユニット110と複数のセンサーユニットとを直列に接続するため、配線数を低減できる。さらに、コントロールユニット110からでなく、電源ユニット113からセンサーユニットに直接電力を供給することにより、例えば100mや1kmなど、長距離に渡ってセンサーユニットを繋げて延ばすことができ、これにより、橋、建築物、プラントなどの測定に使用できる。例えば、特許文献1に記載されているような無線式のセンサーユニットでは、親機と子機が通信範囲内になければデータを親機が受信できないが、本実施形態のようにセンサーユニットを直列に繋げれば、距離の制限を受けることなく、測定を行うことができる。
【0022】
なお、センサーユニットの数が少ない場合、電源ユニット113は設けられなくてもよい。また、センサーユニット130a〜130dは、電源接続端子134cを備えなくてもよい。
【0023】
なお、電源112は、図示されるように電源線を介してコントロールユニット110に接続されなくてもよく、コントロールユニット110内部に格納されてもよい。
【0024】
なお、電源ユニット113が、センサーユニット130c以遠のセンサーユニットに電力を供給すると説明したが、センサーユニット130cよりもコントロールユニット110に近いセンサーユニットに電力を供給してもよい。
【0025】
なお、本明細書および図中に示した各部材の大きさ、形状、及び数量は例示であって、これらに限定されない。また、各部材の素材は例示であって、これらに限定されない。
【0026】
ここに付随する図面を参照して本発明の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。
【符号の説明】
【0027】
100 データロガー
110 コントロールユニット
111 同期信号生成部
112 電源
113 電源ユニット
120a 配線
120b 配線
120c 配線
120d 配線
130a センサーユニット
130b センサーユニット
130c センサーユニット
130d センサーユニット
131a センサー
131b センサー
131c センサー
131d センサー
132a 記録部
132b 記録部
132c 記録部
132d 記録部
133a センサー配線
133b センサー配線
133c センサー配線
133d センサー配線
134c 電源接続端子
【手続補正書】
【提出日】2021年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定時間間隔で同期信号を送出するコントロールユニットと、
測定データを出力するセンサーを有し、前記コントロールユニットと配線を介して接続される複数のセンサーユニットと、
前記センサーユニットに接続可能な電源ユニットとを備え、
前記複数のセンサーユニットは、前記コントロールユニットから前記同期信号を受信して、前記同期信号と同期して前記センサーから測定データを取得し、
前記コントロールユニット及び前記複数のセンサーユニットは、前記配線を介して直列に接続され、
前記電源ユニットが出力した電力は、前記電源ユニットが接続された前記センサーユニット以遠のセンサーユニットに供給される
データロガー。
【請求項2】
前記電源ユニットは電池から成る請求項1に記載のデータロガー。
【請求項3】
前記複数のセンサーユニットは、前記測定データを記録する記録部をさらに備える請求項1又は2に記載のデータロガー。
【請求項4】
前記コントロールユニットは電源を備え、前記電源が出力した電力を前記配線を介して前記センサーユニットに送信し、
前記センサーユニットは、前記コントロールユニットからの電力により作動する
請求項1から3のいずれかに記載のデータロガー。
【請求項5】
前記電源ユニットが出力した電力は、前記電源ユニットが接続された前記センサーユニットよりも前記コントロールユニットに近いセンサーユニットに供給される
請求項1から4のいずれかに記載のデータロガー。
【国際調査報告】