特表2015-501752(P2015-501752A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-501752(P2015-501752A)
(43)【公表日】2015年1月19日
(54)【発明の名称】トレーラーの車台フェアリング
(51)【国際特許分類】
   B62D 35/00 20060101AFI20141216BHJP
   B62D 53/06 20060101ALI20141216BHJP
   B60P 3/22 20060101ALI20141216BHJP
【FI】
   B62D35/00 Z
   B62D53/06 A
   B60P3/22 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-542587(P2014-542587)
(86)(22)【出願日】2012年11月21日
(85)【翻訳文提出日】2014年5月20日
(86)【国際出願番号】US2012066209
(87)【国際公開番号】WO2013078275
(87)【国際公開日】20130530
(31)【優先権主張番号】61/628,083
(32)【優先日】2011年11月22日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】514126795
【氏名又は名称】ハイル トレーラー インターナショナル カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
(72)【発明者】
【氏名】ジョンスン,ジェームズ,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ワインダー,ロバート,ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】グレアム,ショーン
(57)【要約】
空力フェアリングのシステムおよび方法は、車台フェアリングを含む。車台フェアリングは、複数のフロントパネルと複数のリアパネルを含む。複数のフロントパネルは、トレーラーの下方のフロント部に接続される。複数のリアパネルは、トレーラーの両側でホイール車台の前方に位置する。複数のフロントパネルの一つと、複数のリアパネルの一つは、トレーラーの両側で相互に接続される。車台フェアリングは、トレーラーのフレームに接続された支持部を備える。支持部は、複数のリアパネルに接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフロントパネルと複数のリアパネルを含む、複数のパネルを備え、
前記複数のフロントパネルは、トレーラーの下方でフロント部に接続され、前記複数のリアパネルは、前記トレーラーの側方でホイール車台の前方に位置するとともに、前記複数のフロントパネルの一つと前記複数のリアパネルの一つは、前記トレーラーの両側で相互接続され、かつ、
前記トレーラーのフレームに接続された支持部を備え、前記支持部は、少なくとも前記複数のリアパネルに接続される車台フェアリング。
【請求項2】
前記トレーラーは、空気コンテナトレーラーである請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項3】
前記複数のパネルと前記支持部を備える車台フェアリングの構成部品は、フラットなパッケージとして船積み可能な請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項4】
前記複数のパネルは、熱可塑性オレフィンである請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項5】
前記複数のパネルのフロント部は、外表面に角付きのブラケットを用いて接続され、ブリッジは、内表面に複数のフロントパネルのフロント部を接続し、前記ブリッジは、前記トレーラーに接続するため、前記複数のフロントパネルの頂部端の上方に延在する請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項6】
前記支持部は、前記複数のパネルの熱膨張を支えるために所定の分離を有する、キャリッジボルトを用いるコネクタによって前記複数のパネルに接続される請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項7】
前記支持部は、トレーラーのフレームに把持するためのU字チャネルとブラケットを備える請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項8】
前記支持部は、複数のリアパネルの底部に接続する、斜め支持部を備える請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項9】
前記複数のフロントパネルは、前記トレーラーのフレーム用のカットアウトを備える請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項10】
前記複数のフロントパネルのフロント部は、吐出管の上方に配置される請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項11】
前記支持部は、ブラケットとU字チャネルを備え、前記ブラケットは、前記複数のリアパネルに締結され、前記ブラケットは、前記U字チャネルに締結され、かつ、前記U字チャネルは、前記フレームの梁に把持される請求項1に記載の車台フェアリング。
【請求項12】
フレームを備える空圧コンテナトレーラーと、
複数のフロントパネルと複数のリアパネルを含む複数のパネルとを備え、
前記複数のフロントパネルは、空気コンテナトレーラー下方のフロント部に接続され、前記複数のリアパネルは、前記トレーラーの側方にホイール車台の前方に配されるとともに、前記複数のフロントパネルの一つと前記複数のリアパネルの一つは、前記空気コンテナトレーラーの両側で相互接続され、かつ
前記空気コンテナトレーラーのフレームに接続された支持部を備え、前記支持部は、前記複数のリアパネルに接続される車台フェアリングを備えた空気コンテナトレーラー。
【請求項13】
前記複数のパネルは、前記空気コンテナトレーラーのリア車台の空力特性を高めるために、実質上、ベル形状を形成するように接続される4以上の樹脂パネルを備える請求項12に記載の空気コンテナトレーラー。
【請求項14】
前記支持部は、前記複数のパネルの熱膨張を支えるための所定の分離を有するキャリッジボルトを用いた接続によって、複数のパネルに接続される請求項12に記載の空気コンテナトレーラー。
【請求項15】
前記複数のパネルと前記支持部を備える前記車台フェアリングの構成部品は、フラットなパッケージとして船積み可能である請求項12に記載の空気コンテナトレーラー。
【請求項16】
前記複数のフロントパネルの前記フロント部は、外側面に角付きブラケットを用いて接続され、前記ブリッジは、内側面に前記複数のフロントパネルの前記フロント部を接続し、かつ
前記ブリッジは、前記トレーラーに接続するために、前記複数のフロントパネルの頂部端を超えて上方に延びる請求項12に記載の空気コンテナトレーラー。
【請求項17】
前記支持部は、ブラケットとU字チャネルを備え、
前記ブラケットは、前記複数のリアパネルに締結され、前記ブラケットは、前記U字チャネルに締結され、かつ、前記U字チャネルは、前記フレームの梁に把持される請求項12に記載の空気コンテナトレーラー。
【請求項18】
少なくとも、左側パネルと右側パネルを含む複数の樹脂パネルを備え、
前記左側パネルと前記右側パネルは、トレーラーの下方で前記左側パネルと前記右側パネルの前方位置で接続されるとともに、前記左側パネルと前記右側パネルのリア部は、前記トレーラーの側方でホイール車台の前方に位置し、かつ、
前記トレーラーのフレームに接続される支持部を備え、
前記支持部は、前記左側パネルと前記右側パネルに接続される車台フェアリング。
【請求項19】
前記支持部は、それぞれ、前記左側パネルのリア部と前記リアパネルに接続されるブラケットと接続ロッドを備える請求項16に記載の車台フェアリング。
【請求項20】
前記コネクタは、複数の樹脂パネルの熱膨張を支えるために所定の分離を有する、ボルトを用いて複数の樹脂パネルに接続される請求項16に記載の車台フェアリング。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、トレーラーの空力フェアリングという発明の名称で、2011年11月22日に提出され、米国特許仮出願第61/628,083号に基く優先権を主張し、その全ての記載内容は、ここに参考として明記される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に、トレーラーに関し、パーティキュレート材を搬送するのに用いられる形式のトレーラーを含む。
【背景技術】
【0003】
パーティキュレート材は、多くの場合、鉄道車両、はしけ、或いは他の手段で搬送されるが、便宜上、トラックで搬送される。このような材料の搬送に使用されるトラックには、一般に、トラクタや、材料を搭載するタンク或いは他のコンテナを有するトレーラーを備える。このようなトレーラーは、鉄道車両、あるいは、はしけに搭載され、または、コンテナは、直接、鉄道車両、あるいは、はしけに搭載される。
【0004】
搬送コンテナは、しばしば、ガス又は空気搬送を含め、空気圧縮法により荷積みまたは荷下ろしを行うという理由から空気コンテナと呼ばれる。空気コンテナによって搬送されるパーティキュレート材は、穀物、とうもろこし殻粒、豆類、小麦粉、砂糖、ピーナッツなどの農産物や、軽量骨材製品や、プラスチックペレット、粉末、コーク、ライム、シリカゲル、粉末酸レジン、稀土酸化粉末、粉末アルミナなど、種々の産業用中間生成物を含む。
【0005】
空気コンテナは、区画を圧縮する方法によって荷下しを容易にするため、円筒状および/または球状に形成された、1又は複数の製品区画を備える。円筒状あるいは球状の製品区画は、一般に、内部を空にするのが容易である。例えば、各製品区画には、円筒状または円錐状の吐出ホッパーが設けられる。各吐出ホッパーは、ボトムに、材料出口と、材料出口への流入を制御するバルブを備える。
【0006】
荷下しシステムは、空気または他のガスを圧縮するためのブロワあるいは他の機構を含むように構成される。ブロワは、圧縮空気あるいは別のガスで、コンテナから材料の荷下しに必要なエネルギを供給する。例えば、圧縮ガス管は、一端をブロワに、他端をコンテナの圧縮ガス入口に取り付けられる。ブロワの運転は、圧縮ガス入口を介してコンテナに、空気あるいはガスを移動させる。それにより、ホッパーの出口を通って材料の吐出を容易にするため、コンテナ内では製品区画内の材料上方で空気あるいはガスの圧力を増大させる。また、材料輸送管は、一端をブロワに取り付け、管を延長して、各材料出口に接続する。その結果、製品区画を圧縮する場合、空気あるいは他のガスを、材料輸送管に向けて各材料出口を通る材料を輸送し、管の吐出端まで運ぶ。コンテナは、トレーラーの車台を含むフレームに設けられる。シースを囲う前部は、通常、フラットあるいはフラットに近いが、コンテナの製品区画は、シート状の金属シースで覆われる。
【0007】
ボックス型トレーラーの車台を流線形にすることは知られている。しかし、ボックス型トレーラーの空力特性は、空気コンテナトレーラーのものとはかなり異なる。
【発明の概要】
【0008】
実施形態は、車台フェアリングを含む空力フェアリングのシステムおよび方法を提供する。車台フェアリングは、複数のフロントパネルと複数のリアパネルを含む複合パネルを備える。複数のフロントパネルは、トレーラーの側方でホイール車台の前に配することができる。複数のパネルの一つと複数のリアパネルの一つは、トレーラーの両側で相互接続することが可能である。車台フェアリングは、トレーラーのフレームに接続された支持部を備えることができる。この支持部は、複数のリアパネルに接続することが可能である。
【0009】
別の実施形態は、車台フェアリングを備えた空気コンテナトレーラーを提供する。この空気コンテナトレーラーは、フレームを含むことがある。さらに、空気コンテナトレーラーは、複数のフロントパネルと複数のリアパネルを含む複合パネルを備えることがある。複数のフロントパネルは、トレーラーの下方の前部で接続することができる。複数のリアパネルは、トレーラーの側方でホイール車台の前に配することができる。複数のフロントパネルの少なくとも一つと、複数のリアパネルの一つは、空気コンテナトレーラーの両側で相互接続する。さらに、空気コンテナトレーラーは、フレームに接続された支持部を備えることがある。支持部は、複数のリアパネルに接続することがある。
【0010】
さらに別の実施形態は、車台フェアリングを提供する。車台フェアリングは、少なくとも左側パネルと右側パネルを含む複合樹脂パネルを備えることがある。右側パネル上の左側パネルは、トレーラーの下方に左側パネルと右側パネルの前部で接続することがある。右側パネル上の左側パネルのリア部は、トレーラーの側方でホイール車台の前に配される。さらに、車台フェアリングは、トレーラーのフレームに接続された支持部を備えることがある。支持部は、左側パネルと右側パネルに接続することが可能である。
【0011】
以下、本発明で示す実施形態を、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】図示する実施形態に基づくトラクタおよび空気トレーラーの側面図である。
図2】図示する実施形態に基づいて設けられた隙間フェアリングや車台フェアリングを備えた空気コンテナトレーラーの概略図形表示である。
図3】図示する実施形態に基づく空気コンテナトレーラーに設けられた隙間フェアリングの概略側面図である。
図4】図示する実施形態に基づく隙間フェアリングの構成部品の概略頂面図である。
図5】図示する実施形態に基づく隙間フェアリングの概略頂面図である。
図6】図示する実施形態に基づく隙間フェアリングの概略正面図である。
図7】図示する実施形態に基づく隙間フェアリングの概略側面図である。
図8】図示する実施形態に基づく隙間フェアリングの概略背面図である。
図9】図示する実施形態に基づいて設けられた車台フェアリングを備えた空気コテナトレーラーの概略図形表示である。
図10】図示する実施形態に基づいて設けられた車台フェアリングを備えた空気コンテナトレーラーの正面の概略図形表示である。
図11】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの概略図形表示である。
図12】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの支持部の内面図の概略図形表示である。
図13】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの支持部の内面図の概略図形表示である。
図14】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの構成部品の概略頂面図である。
図15】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの概略側面図である。
図16】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの概略正面図である。
図17】図示する実施形態に基づく車台フェアリングの概略底面図である。
図18】図示する実施形態に基づく別の隙間フェアリングの概略図形表示である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
空気コンテナトレーラーの空力特性を改善するシステム、方法、フェアリング、構成部品を提供する。それにより、抵抗を減少し、トレーラーの燃費を改善する。実地試験によると、上述した実施形態では、ガロンあたり1マイルの10分の7だけ、燃費を改善することができる。実施形態の他の利点や特徴は、図面の検討や以下の記述から明らかである。
【0014】
実施形態では、空気コンテナトレーラーなどのトレーラーの空力特性を改善する、第1および第2のフェアリング(フェアリングあるいはフェアリング対)を提供する。隙間フェアリングは、空気コンテナトレーラーの前端に設けられ、車台フェアリングは、ホイールアッセンブリのために設けられる。隙間フェアリングは、風圧の空力特性を改善するのに用いられ、空気コンテナトレーナーのフロント部まわりで流れを転じてそれるようになっている。車台フェアリングは、空気コンテナトレーラーの両側で、ホイールアッセンブリ周辺に部品を配する(後輪の真ん前)。それにより、空気コンテナトレーナーのホイールアッセンブリや他の部材の抵抗を減少させる。
【0015】
フェアリングは、異なるタイプのトレーラーに適合するように配され、調製され、カスタマイズされ(例えば、スーパージェットドライバルクおよびスーパージェットトレーラー)、また、異なる製造業者によって生産される(例えば、Heil J&L Trailersなど)。例えば、据え付け時、フェアリングは、折曲され、トリミングされ、切断され、調製され、その他、選択されたトレーラーに適合するように改造される。トレーラーを据え付ける人は、ゲージ、ホース、貯蔵部品、ホッパー、サスペンション、あるいは他のフレームサイズに適合する必要がある。
【0016】
隙間フェアリングや車台フェアリングは、船積みの価格やコストを減ずるために、フラットなパッケージで船積みされるように構成される。例えば、フェアリングは、トレーラーを牽引する車両(例えば、セミトラックやトラックなど)に対する抵抗を減じ、燃費を改善するために、新しく又は既存のトレーラーに据え付けられる。例えば、フェアリングの部品は、船積み価格を減じる4×8フィートのパレットで船積みすることができる。フェアリングは、プラスチックパネル、メタルコネクタ、接続部品(例えば、ボルト、ワッシャ、ナット、ファスナーなど)、および支持部品(例えば、U字チャネル、メタルブラケット、フレキシブルロッドなど)を含むモジュールキットとして船積みすることが可能である。
【0017】
実施形態では、フェアリングの部品は、一体に締結され、取り付けられ、あるいは、既存のトレーラー部品に把持される。ボルトや他のファスナー(例えば、キャリッジボルト、ジャムナットファスナーなど)は、予め固有の厚さに形成され、プラスチック部品の熱膨張を抑制することなく、フェアリングの部品を固定する。フェアリングは、ハンドツールを用いる1又は複数の個人によって据え付けられる。ある実施形態では、フェアリングは、複数の孔、あるいは、トレーラー自体に必要となる改造を減らすため、キットで製造し、船積みし、据え付けることができる。
【0018】
また、フェアリングは、トレーラーのメンテナンスや修理のために容易に取り外すことができる。実施形態では、フェアリングの部品は、高い強度を有するが、重量を小さく維持するように、高密度プラスチックやアルミニウムを含むことができる。フェアリングは、路面の塩分や腐食に抗し、色あせ、脱色しないように構成される。また、典型的なトレーラー洗剤で容易に清浄することができる。フェアリングの据え付けによって実行される燃料の節約は、標準的に、1年未満で消却することができて大きな投資リターンが得られる。フェアリングのサイズや形状は、異なるトレーラータイプや製造業者の間で変わる。例えば、パネルサイズやコネクタは、異なるフレーム、ビーム、レールのサイズや構成、トレーラーの部品などに適合するように変える。
【0019】
実施形態では、パネルは、トレーラーの型、モデル、オペレータ、および形状に基づいて異なるカットアウト(切抜き)やノックアウト(突出し)を有する。フェアリングは、泥、塩分、埃などの物質が異なる部品に付着するのを防止する表面(例えば、材料の付着に対する低親和性)を有する。フェアリングは、各オペレータのニーズに基づいて一体にあるいは別々に販売され、船積みされる。尤も、フェアリングは、据え付けキットとして、複合パネル(例えば、トレーラーの左側およびトレーラーの右側の前後パネル)を有するように記述している。実施形態では、フェアリングは、隙間フェアリングあるいは車台フェアリングを構成するように取り付け、接続される、左側や右側のパネルだけを備えることができる。
【0020】
その他、本明細書で特に指摘し、文脈の流れの中で明らかに矛盾しなければ、本発明を記述する文脈において、用語“a”、“an”、“the”及び類似の用語の用法は、単数および複数の両方をカバーするように解釈する。用語“comprising”、“having”、“including”、および “containing” は、特に注記しなければ、オープンエンド型の用語(すなわち、“including”を意味するが、これに限定されない)と解釈する。用語“substantially”、“generally”および他の語は、変形の度合いについて、その特徴から許容可能な変形も含むことを意図する。発明の物理的かつ機能的な特徴を記述する場合、用語は、このような特徴を絶対的なものに限定せず、むしろ物理的あるいは機能的なものの概略を意図するものとする。
【0021】
本書では、いくつかですべての例や典型的な言語の用法(例えば、“such as”や“preferably”)は、発明や好ましい実施形態を、より良くするためだけのもので、発明の範囲に制限を設けない。もし明瞭に言及していなければ、明細書には、ある要素が、発明の実施に本質的で重要なものを指示するものとは解釈しない。フェアリングの異なる実施形態、特徴、記述は、いくつかの組合せに利用され、特別な実施形態に限定されない。
【0022】
いくつかの用語は、ここでは特に限定しない。これらの用語は、下記のように、このような定義に矛盾しない範囲で、可能な限り広い構成として解釈すべきである。
【0023】
用語“particulate material”は、搬送ガスによって導管を通って搬送することができる、粒状で、サラサラ状で、あるいは、粉砕された材料を意味する。用語“front”、“forward”、およびこれに類似する用語は、トレーラーがハイウェイで走行する際に、トレーラーの端部であり、または、牽引車に最も近接した、トレーラーの部品あるいは部材である。用語“back”、“rearward”、およびこれに類似する用語は、トレーラーがハイウェイを走行する際に、牽引車から最も遠くに位置する、トレーラーの端部であり、または、トレーラーの部品あるいは部材である。図示する実施形態は、トレーラー、車両、列車、あるいは他の移動装置である。
【0024】
図1は、図示する実施形態に係る、牽引車12および空気コンテナトレーラー10の側面図である。図1は、牽引車12に取り付けられる空気コンテナトレーラー10を示す。牽引車12は、空気コンテナトレーラー10を牽引する、いくつかのセミトラック、牽引車、乗用車、列車、或いは他の車両を示す。空気コンテナトレーラー10は、外部の覆いで閉じられた4つのコンパートメント製品を含む空気コンテナ14を含む。空気コンテナトレーラー10は、種々に利用され、或いは、本書で記述し図示するようないくつかのコンテナを図示する。空気コンテナ14は、前端16と後端18を有し、フロントフレーム部22と車台ホイールアッセンブリ23を含むフレーム20に設けられる。
【0025】
図2は、隙間フェアリング202を有する空気コンテナトレーラー200と、図示する実施形態に従って据え付けられた車台フェアリング900(フェアリング201と合体して)の概略図形表示である。各フェアリング201は、3〜5パーセントの間で空気コンテナトレーラー200の抵抗を減少するのに利用される。その結果、フェアリング201は、空気コンテナトレーラー200を牽引する車両の燃費を節約する。
【0026】
フェアリング201は、従来のボックスで利用されるフェアリングの利益を生み出す、フェアリング201と、矩形状のトレーラーを備えた空気コンテナトレーラー100を装備するシステムや方法を提供する。ある実施形態で、フェアリング201を構成する部品は、国内又は海外の船積みコストを大きく減少するように、フラット或いは、実質上フラットな部品として製造され、船積みされる。
【0027】
フェアリング201は、折曲し、切断し、トリミングし、改造し、或いは、その他、空気或いは液体のコンテナトレーラーを含むが、これに限定されず、異なる型式のトレーラーに適合するものも配される。例えば、フェアリング201の箇所は、ホース、チューブ、ゲージ、突起などにスライドするように切断される。それから、切断部は、1又は複数のフェアリングの内側や外側で、メタルコネクタ、ブラケットなどを利用して接続する。その結果、フェアリング201は、燃料の節約を高め、良好に適合する。隙間フェアリング202の傾斜も、空気コンテナトレーラー200の部品(例えば、貯蔵コンテナ)の高さや、空気コンテナトレーラー200の高さに基づいて変化する。隙間フェアリング202(および対応する角度)は、前端206のフロントヘッドの頂部と底端の間に配される。この隙間フェアリングは、ストラットフレームのトレーラー設計に適合するようになっている。
【0028】
実施形態では、隙間フェアリング202は、空気コンテナトレーラー200の前端206に取り付けるようになっている。隙間フェアリング202は、実質上、半円錐状である(例えば、直円錐、又は、斜円錐)。例えば、隙間フェアリング202は、部分的に、円錐状である(例えば、トレーラーの形状に適合するように、直線の頂点から垂直方向、或いは、種々の角度で半分に分割された円錐を想定する)。例えば、円錐の円底部は、空気コンテナトレーラー200の前部付近を覆うように幅方向に延びる突出部を有する。隙間フェアリング202の底端は、空気コンテナトレーラー200に抗するように位置する。例えば、隙間フェアリング202の底端(すなわち、回りを覆う前方又は端部)は、前方又は側方のガセット、ブレース、ビーム、フレーム、或いは他の空気コンテナトレーラー200の支持構造物に固定される。空気コンテナトレーラー200の支持構造物は、フレーム、ビーム、および他の空気コンテナトレーラー200の構造用部品を含む。隙間フェアリング202の内部構造は、好ましい位置や角度を保つために、隙間フェアリング202のパネルや他の部材を張力で保持する。
【0029】
さて、図示する実施形態に基づいて、隙間フェアリング202を図示する図3〜8に転じる。隙間フェアリング202は、単独で船積みされ、或いは、ユーザのニーズやトレーラーの説明書に基づいて、キットとして記述する車台フェアリングとともに船積みされる。実施形態では、隙間フェアリング202は、4つのフレキシブルな樹脂部品などのパネル208、210、212、および214(パネル215と合体して)と、1又は複数のメタルコネクタ(L字状のブラケット、U字チャネル、およびフラットなパネル)などのコネクタ216−226(コネクタ227と合体して)で作られる。
【0030】
パネル215は、各位置や各形状によりカウルと言う。パネル208および210はフロントパネルとし、パネル212および214は相対配置に基づいてリアパネルと言う(このことは、他の実施形態についても同様である)。更なる実施形態では、パネル208および212は、単一のパネルを示し、パネル210および214は単一のパネルを示す。
【0031】
実施形態では、パネル215は、実質上、半円錐、或いは、半円錐状で一体に接続される。その結果、隙間フェアリング202は、空気コンテナトレーラー200の他の部材に対する抵抗を減じるような半円錐状の形状である。パネル215は、カスタムフィットするため、空気コンテナトレーラー200の支持構造物(例えば、ホースホルダー、前フレーム、前ヘッド、コンテナ、ホッパーなど)の周辺、或いは、に対して折り曲げる。
【0032】
実施形態では、パネル208および212は、約80インチ長で、約48インチ幅である。パネル210および214は、約42インチ幅で、23.25インチ幅である。ここに記述したパネルは、熱可塑性オレフィン(TPO)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、フレキシブルポリウレタン、熱可塑性物質、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、硬質ポリマー合金、ナイロン合金、ファイバーグラス、強化ポリエステル、アルミニウム合金、或いは、高強度で軽量である他の類似する樹脂、金属、或いは組成物で構成される。
【0033】
隙間フェアリングの部品は、フラットに船積みされた後、据え付け時に、ある位置で折曲すると、効率よく船積みされて配される。実施形態では、パネル215は、2インチ厚である。ここに記述したコネクタは、アルミニウム、スティール、ポリマー、或いは、金属組成物で形成され、或いは、約125インチ厚である。しかし、異なる組成物の厚さは、約1/8インチから1/4インチで、或いは、状況によっては、それ以上の範囲で適用を変化させる(例えば増加風、又は、物体衝突が想定される)。
【0034】
隙間フェアリング202の部品は、部品相互に、或いは、空気コンテナトレーラー200のフロントフレーム部に、種々の部品を取り付けるため、ボルト用孔220、ワッシャ、およびナットで生産され或いは製造される。例えば、空気コンテナトレーラーのフレームに隣接するパネル215のボトム部は、フレームの前方、及び/又は、側方に取り付けられる。例えば、孔のマッチングは、ボルトやアルミファスナーを利用して、所定の位置にパネル215を固定するために、フレーム、ビーム、或いは、支持構造物を介して孔を開け、或いは、予め孔を開ける。
【0035】
ある実施形態では、パネル215は、ショルダーボルトを用いて接続される。ショルダーボルトは、ナットをネジ込むネジ部よりも大きな厚さの軸を有する。ショルダーボルトは、パネル215の想定される故障を引き起こす空気コンテナトレーラー200のフレーム上に、或いは、メタルシートなど、他のコネクタに、必ずしも大きすぎないように締結される、点を保証するように利用される。ショルダーボルト、或いは、他の類似締結具は、さらに緩めに固定するように接続する。実施形態では、孔220は、パネル215の温度膨張に適用するように開けられる。実施形態では、パネル208および212は、コネクタ218によって前方或いは外側の表面と、コネクタ216によって内側の表面側に結合される。
【0036】
ある実施形態では、接続パネル208および212は、ある数のボルトを利用して空気コンテナトレーラー200のガセットに接続される。パネル208および212は、ボルトによってガセットにパネル208および212を接続するための角付けブラケット(図示しない)を含む。
【0037】
パネル210および214は、それぞれ、パネル208および212に取り付けられる。実施形態では、パネル208〜214の各々は、メタル片として図示する、コネクタ228および230を用いて相互に接続する。実施形態では、パネル208〜214は、リベット、樹脂溶接、産業用接着剤、などを用いて接続される。
【0038】
隙間フェアリング202の内部構造は、1又は複数の水平または斜めの支持部を含む。支持部は、隙間フェアリング202を形成するようにパネル215を安定させて固定するため、空気コンテナトレーラー200のストラットまたは他の構成部品を介して延びる。実施形態では、隙間フェアリング202の後側は、強化ボックス228に接続される。強化ボックス228は、メタル片として図示するコネクタ220および222、およびメタルアングルとして図示するコネクタ224および226を利用して形成される。強化ボックス228は、パネル210および214、及び/又は、空気コンテナトレーラー200のフロントフレーム部を介して、或いは、に取り付けられる。強化ボックス228、或いは関連する部品は、ある形状に曲げられるパネル215を支えるテンション軸受部を設ける。別の実施形態では、強化ボックス228は、難破、悪天候、ストライキなどの予見不能な場合に備え、所望の形状や、隙間フェアリングの結合を維持するため、パネル215間に延びる、ケーブル、ロッド、或いは他のテンションコネクタに置き換えてもよい。
【0039】
隙間フェアリング202は、コネクタ232および234や、いくつかの他の類似コネクタを活用しながら、フロントフレーム部に接続される。隙間フェアリング202は、ブラケット、接続ロッド、或いは他の構成部品など、斜め支持部によって安定する。パネル215を含む隙間フェアリング202は、空気コンテナトレーラー200自体を組み立てる、ストラット、ビーム、他の構成部品によって強化ボックス228を含む内側支持部によって固定される。
【0040】
実施形態では、隙間フェアリング202は、重量わずか66ポンドであるが、1ガロンあたり10分の4マイルだけ、燃費を改善することができる。隙間フェアリング202は、空気コンテナトレーラー200の前方に位置し、ホースホルダーマスト(フラグポール)、フロントフレーム、およびフロントヘッドなど、空気コンテナトレーラー200の前部の構造用部品に対して、上方で、隣接して、或いは、延びるように配される。
【0041】
さて、図9〜17に転じると、実施形態に従った車台フェアリング900を図示する。
前述するように、車台フェアリング900の部品は、組み立てられてキットとして船積みされる。車台フェアリング900は、少なくとも一つのパネル902、904、906および908、前部コネクタ910、前部ブリッジ912、コネクタ914、或いはジョイント916を含む。車台フェアリング900の部品は、予め孔を開けられ、あるいは、互いにかつトレーラーのフレームの車台に、部品を締結する(ボルティング)ための孔を設ける。部品を組み立てる場合、車台フェアリング900は、トレーラーの車台、フレーム、後輪アッセンブリ、および他の部材における抵抗を減らすことによって、トレーラーの空力特性を増加させるベル状の形状(図11および17参照)を形成する。
【0042】
実施形態では、パネル902および904は、前端917で、約81インチ長で、約19インチ高であり、後端919で約28インチ高に拡げる。パネル902および904は、カットアウト903を含む1又は複数のカットアウトを含む。実施形態では、パネル902および904は、空気コンテナトレーラーの吐出管などの部品を収容するために、後端919から前端917に向けて細いテーパ状になっている。他の実施形態では、パネル902および904は、一様な幅である。
【0043】
カットアウト903は、トレーラーのフレーム926を収容するようになっている。例えば、カットアウト903は、フレーム926の1又は複数のビームに嵌合することが可能である。また、パネル902および904は、吐出管の上方または側方に向けて嵌合するように構成された前端917の近くにカットアウトの隅を有する。パネル902〜908は、異なるトレーラー部品にアクセスするため、或いは、トレーラー部品を、車台フェアリング900を介して延ばす、いくつかのカットアウト、ノックアウト、或いは孔を有する。実施形態では、約6〜10インチの隙間は、パネル902〜908のボトムと通路(Roadway)の間に存在する。しかし、この隙間は、トレーラーに関連する運転状況に応じて変化する。
【0044】
ある実施形態では、パネル906および908は、後輪や、後輪アッセンブリの真ん前でトレーラーの側部/端部に位置する。例えば、パネル906および908の平面は、トレーラーのセンターに向けて、内側に角度を付ける。パネル902および904は、前端917で接続するように、トレーラーの中央下方で後端919から一体になる。その結果、車台フェアリング900は、空気抵抗を減らすようにエアによって切断するため、ウェッジ、V状、またはベル状に形成される(図11および17参照)。別の実施形態では、パネル902および906は単一のパネルを示し、パネル904および908は単一のパネルを示す。
【0045】
パネル902および904は、フロントコネクタ910(V字状ブラケットとして図示)とフロントブリッジ912によって車台フェアリング900の前端917に取り付けられ、一体に結合する。例えば、フロントコネクタ910は、車台フェアリング900の外側表面918に接続され、また、フロントブリッジ912は、車台フェアリング900の内側表面920に接続される。
【0046】
実施形態では、フロントブリッジ912は、いくつかのボルト、ワッシャ、およびナットを用いてパネル902および904に接続される。フロントブリッジ912は、フロントコネクタ910より幅広に形成され、パネル902および904に接続される場所で安定性を高める。図1に示すように、フロントブリッジ912は、車台フェアリング900の頂部端923を超えて延びる。実施形態では、フロントブリッジ912は、車台またはトレーラーのフレームに、直接に接続する。別の実施形態では、フロントブリッジ912は、引き続き記述するように、フレーム926に取り付けられる、U字チャネルに接続する(例えば、フレームの要素間で接続するU字チャネル922〜924)。
【0047】
フロントコネクタ910は、パネル902および904を連結するように構成された金属アングル片である。フロントコネクタ910は、部品を一体に締結するためのパネル902および904の孔を一列に並べた、複数の孔を含む。実施形態では、フロントブリッジ912は、パネル902および904に固定するためのサイドフランジと、フレーム926に接続するために垂直に延びる部分(例えば、クロスビーム、支持構造物)と、フレームに水平に把持されるU字チャネル(引き続き記述する)とを備えたコネクタである。フロントブリッジ912は、フレームレール、ホッパー片など、トレーラーのフレームの車台に接続される。例えば、フロントブリッジ912は、フレーム926に接続するため、パネル902および904の頂部端を超えて延びる。パネル906および908は、それぞれ、パネル902および904の一つに接続される。例えば、パネル906および908は、キャリッジボルトを用いてパネル902および904の内側表面920に、直接に接続される。
【0048】
実施形態では、パネルのリア部材919の重量は、トレーラーのフレームに接続するU字チャネル922および924によって支えられる。ジョイント916は、チャネル922および924の間に、或いは、その両方に接続し、また、パネル902および904に接続する。ジョイント916は、予め折曲げられて船積みされ、又は、トレーラーに嵌合するように受ける場合に折曲げ、或いは、形成されて船積みされる。例えば、ジョイント916は、パネル902および904に接続するリップ913を形成するように折曲げられる。
【0049】
U字チャネル922および924は、U字チャネル922および924および車台フェアリング900を固定的に取り付けて保持するため、トレーラーのフレーム926(図13参照)に把持される。例えば、把持ブラケット928および930は、フレーム926(ビームとして図示)に取り付けられる。例えば、把持ブラケット928および930は、ボルトナット、ねじ、或いは、当該技術分野でよく知られた他の取付部品や機構を用いて接続される。実施形態では、把持ブラケット928および930は、トレーラーのフレーム926のカスタムフィットを許容するため、車台フェアリング900を組立時に、U字チャネル922および924に緩やかに嵌合する。
【0050】
実施形態では、パネル902および904は、接続ロッド932および934によって支えられる。例えば、接続ロッド932は、第1端でパネル902および904に、第2端でU字チャネル922および924に固定するように、ブラケット934に接続される。実施形態では、接続ロッド932は、第1端でパネル902および904の端部或いは近傍でボトム部に、第2端でU字チャネル922および924に軸支されるように接続する。
【0051】
その結果、パネル902および904および接続ロッド932は、わずかに曲がり、移動し、あるいは、タイヤ、石、他の道路上の危険物体などの衝突物体と反応して位置を変える。接続ロッド932は、パネル902および904を支持する斜め支持部を設ける。わずかに曲げて動かす能力は、車台フェアリング900を、強風、衝突物体、或いは他の予見不能な状況に反応して破壊するのを防止する。実施形態では、接続ロッド932は、破壊することなく、パネル902〜908に打撃や衝撃を受けるように構成されたガラス繊維(ファイバーガラス)製の接続ロッドである。その結果、パネル902〜908は、デフォルトの据付け位置に戻る前に、衝撃に反応して曲げられる。
【0052】
実施形態では、パネル902および904のリア部919は、ホイールや車体下部などの抵抗を減じるように、ホイールアッセンブリの真ん前に位置する。実施形態では、車台フェアリング900は、ガロンあたり1マイルの10分の3だけ燃料の節約が増えるが、トレーラーの重量は、わずか約63ポンド増えるにすぎない。
【0053】
図18は、図示する実施形態に従って、トレーラー1801に設けられた別の隙間フェアリング1800の概略図形表示である。隙間フェアリング1800は、異なるサイズと構成のパネル1802、1804、1806、および、1808(図示しない)を示す。実施形態では、パネル1802および1804は、支持構造物(図5参照)と同一平面上に延びる。別の実施形態では、隙間フェアリング1800は、パネル1802および1804によって作られたフロントフェアリングの主部を長さ方向に延ばすための、別のパネル(図示しない)を含む。さらに別の実施形態では、追加の上部パネル、あるいは、側部パネル(図示しない)は、さらに抵抗を減じるように接続される。
【0054】
隙間フェアリング1800は、ホースホルダー1812用のカットアウト1810を含む。実施形態では、カットアウト1810は、製造プロセス時に生成または製造される。別の実施形態では、カットアウト1810は、隙間フェアリング1800を据え付ける人によって作られる。
【0055】
少なくとも接続器1814によって接続される場合、パネル1802および1804は、丸い頂部1818を備えた、実質上、矩形の形状である。実施形態では、パネル1802および1804の頂部は、効率よく抵抗を減らすため、ほぼトレーラー1801の頂部1816に達する。
【0056】
パネル1806および1808は、他の実施形態では、実質上、三角形の形状でサイズも増大する。実施形態では、パネル1806および1808は、トレーラー1801の支持構造物の一部である、側部ガセット(図示しない)に接続される。パネル1802〜1808は、上述するように、パネル1802〜1808と重なり、或いは、重ならずに、コネクタを用いて接続するように構成される。
【0057】
フェアリングは、パネルを位置付け、パネルをトレーラーの支持構造物の周辺の形状に沿って折曲げ、パネルを互いに相互接続し、そして、パネルをトレーラーの支持構造物に接続し、さらに、1又は複数の接続器を用いてパネルを固定する。トレーラーの支持構造物は、改造し、孔を開け、そのほか、フェアリングを受けるように構成される。フェアリングの空力構造は、特殊トレーラー用にカスタマイズされた、いくつかの形状をとることができる。
【0058】
実施形態では、樹脂パネル(孔、溝、切抜きを含む)、接続器、ブラケット、或いは、上述した実施形態の支持部品は、自動的に切断され、自動切断プログラムやツールを用いて孔が開けられる。パネルは、製造や船積みに備えて、フラットに製造され、切断され、船積みされる。その後、パネルは、各隙間フェアリングや車台フェアリング用の空力形状を作るため、ある位置で折曲げられる。
【0059】
実施形態では、フェアリングは、トレーラーまたは関連するフレームを切断しあるいは孔を開けることなく据え付けられる。別の実施形態では、フェアリングは、最小の孔又はトレーラーの構造的に改造して設置される。例えば、フェアリングは、既存のビーム、ブラケット、或いは、トレーラーの構造物を有する。実施形態では、フェアリングは、不当なダメージを防止するため、フェアリングの取付点が、熱膨張、風、対象物への打撃などに反応してわずかに浮くよう、フェアリング部品の全部あるいは一部を浮かした取付構造である。
【0060】
トレーラーの抵抗係数は、ここで記述した、隙間フェアリングや図示した車体フェアリングの空力形状と同様の樹脂パネルによって設けられた円滑な表面により、フェアリングを設けることによって減少する。フェアリングは、実質的に、燃費の改善をもたらすトレーラーの空力特性を改善する。
【0061】
本明細書は、多くの詳細事項を含むが、これらは、発明の範囲を制限するものと解釈せず、発明を実施する発明者によって考慮されるべき最良の形態と同様、単に、好ましい実施形態の一例を示すにすぎない。ここで記述する発明は、本発明に関連する技術分野における通常の知識を有する者によって考慮されるように、種々の変形や応用に受け入れられる。上記の詳細な記述は、発明を実施するための、いくつかの実施形態であり、権利範囲を制限することを意図していない。以下のクレームは、詳細な事項を開示した発明の多くの実施形態を述べる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】