特表2015-501892(P2015-501892A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-501892構造的安定性を有するコンテナーハウス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-501892(P2015-501892A)
(43)【公表日】2015年1月19日
(54)【発明の名称】構造的安定性を有するコンテナーハウス
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/348 20060101AFI20141216BHJP
   E02D 27/32 20060101ALI20141216BHJP
   E04H 12/12 20060101ALI20141216BHJP
   H02S 20/10 20140101ALI20141216BHJP
【FI】
   E04B1/348 W
   E02D27/32 Z
   E04H12/12
   H02S20/10 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-540944(P2014-540944)
(86)(22)【出願日】2012年11月8日
(85)【翻訳文提出日】2014年5月9日
(86)【国際出願番号】KR2012009368
(87)【国際公開番号】WO2013069971
(87)【国際公開日】20130516
(31)【優先権主張番号】10-2011-0116824
(32)【優先日】2011年11月10日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】514117025
【氏名又は名称】オム、ホ ソプ
(74)【代理人】
【識別番号】100104721
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 俊明
(72)【発明者】
【氏名】オム、ホ ソプ
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046DA05
(57)【要約】
本発明の構造的安定性を有するコンテナーハウス(200)は、内部空間を有し、内部と外部とを連結する通路を有する本体(210)と、本体を地面に堅固に固定するが、本体の上下方向に貫通して地面に打ち込んで固定される複数のパイル(220)とで構成される。本発明は、本体を地面に堅固に固定し、本体のコーナー部分を貫通して地面に打ち込まれるパイルを利用して、本体を地面に便利で且つ簡便に固定することができるという長所がある。即ち、本発明は地面に堅固に打ち込まれる複数のパイルによって、単層または多層の本体が堅固に地面に固定され、それによって、台風、地震などの自然災害にも安全性を保持することができるので、砂漠、草原などの劣悪な環境でも楽な居住が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を有し、内部と外部とを連結する通路を有する本体と、前記本体を地面に堅固に固定するが、前記本体の上下方向に貫通して地面に打ち込まれて固定される複数のパイルとを含むことを特徴とする構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項2】
前記本体は、底板、正面板、一対の側面板、上面板及び背面板を含んで構成されるが、前記上面板と前記底板のコーナー部分には前記複数のパイルがそれぞれ貫通して配置される貫通孔がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項3】
前記本体は多層に配列され、前記複数のパイルは前記多層に配列された本体の上下方向に貫通して地面に打ち込まれて固定されることを特徴とする請求項1に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項4】
前記複数のパイルの中で少なくとも1つは所定長さだけ上部へ延長されて、その上端部に自家発電用太陽光発電設備の太陽光パネルまたは風力発電装置のブレードが設置されることを特徴とする請求項1〜請求項3の中の何れか一項に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項5】
前記パイルは、その内部が中空状に構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の中の何れか一項に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項6】
前記複数のパイルは、その内部全体が満たされた中実状や、その内部が中空の中空状のパイルで構成されるか、一部分は前記中実状で、残りは前記中空状のパイルで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の中の何れか一項に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項7】
前記パイルの横方向の断面と前記貫通孔は同じ形状であることを特徴とする請求項2に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【請求項8】
前記パイルの内部空間には、前記本体の外部に設置される通信中継器と前記本体の内部に設置される受信機とを連結する通信ラインがさらに設置されることを特徴とする請求項5に記載の構造的安定性を有するコンテナーハウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は住居空間として用いられるコンテナーハウスに関するもので、さらに詳しくは、コンテナーハウスの本体を地面に堅固に固定するが、本体のコーナー部分を貫通して地面に打ち込まれるパイルを利用して、本体を地面に便利で且つ簡便に固定することができる構造的安定性を有するコンテナーハウスに関する。
【0002】
また、本発明は本体を地面に固定する際に用いられるパイルの中で少なくとも1つを上部に延長させて、その上端に自家発電用太陽光パネルまたはブレードを設置するのに利用したり、パイルの内部空間を本体の外部に設置されるアンテナなどの通信中継器と本体の内部に設置されるテレビなどの受信機とを連結する通信ラインの設置空間として活用することができる構造的安定性を有するコンテナーハウスに関する。
【背景技術】
【0003】
コンテナーハウスは、工場で作られた後、所望の所に設置することができる既製品化された一種の仮建物である。このようなコンテナーハウスは従来のサンドイッチパネルを利用して製作する仮建物とは異なって、従来の建築物に比べて速かに設置することができ、使用が終わった所から他の使用先に移動させて使用することができるという長所がある。
【0004】
コンテナーハウスは工場で完成品に製作された後、トラックを利用して設置しようとする位置に移動されて設置される。これによって、大きさに制限がある。即ち、通常のコンテナーハウスは、幅は約3〜4メートルに制限され、長さは約10〜12メートルまでに製作が可能である。
【0005】
このようなコンテナーハウスは工場で作られて、トラックで設置地点まで運ばれる特徴のため、所定のモデルを予め作って販売することができるという長所がある。従って、急に小規模の建築物が必要な場合や一時的に使う目的の建築物が必要な場合には、このように予め作られたコンテナーハウスを購買または賃貸して所望の所に設置した後用いれば、便利である。このような理由により、コンテナーハウスは漸次にその使用が増加している。
【0006】
このようなコンテナーハウスを主に用いる建築現場では、事務室と宿所を速かに設置しなければならなく、また、工事が完了された後に他の現場に移動して同じ規模の事務室と宿所をまた建築して使わなければならない。そこで、設置及び解体が容易で、他の場所に移動可能な長所によって、コンテナーハウスを用いている。
【0007】
しかし、運搬する時、道路を使用することによって、道路の幅とトラックの長さによる大きさの制約があるコンテナーハウスは、多数の人々が使うためには多層に設置して使う一方、階段のような周辺施設物を分離させて製作して設置現場で組立てて使うのが一般的である。
【0008】
他の使用例としては、観光地で一時的に用いられる臨時宿泊施設及び工事によって工事が終わるまで一時的に居住しなければならない入居者の宿所及び学校の寮としても用いられる。
【0009】
従って、近来には見掛け及び内部インテリアを一般の住居用建物と類似して高級にさせたコンテナーハウスが製作されており、このようなコンテナーハウスは従来の画一的なコンテナーハウスとは差別化されたデザインによって一般的な宿泊施設として広く使われている。
【0010】
また、近来には、コンテナーハウスを組立式に構成して運搬費用を節約し、移動が便利に製作された組立式コンテナーハウスが登場した。ところが、大部分の組立式コンテナーハウスは軽量で且つ高強度のプラスチック系列であるABS、FRP材質などからなって、運搬及び設置は良好であるが、強風には脆弱で、地盤に堅固に固定させることができるようにすることが非常に重要であった。
【0011】
一方、国内特許登録第0704237号には組立式コンテナーハウスを地面に固定する技術が公開されている。図1に示したように、この技術は、地面に鉄構造物110をアンカーまたはコンクリートで堅固に固定し、このような鉄構造物110の上部に組立式コンテナーハウス100を固定するが、4つのコーナーにマグネチックホルダー130が内部に設置された支柱120を設置して、マグネチックホルダー130の磁力で組立式コンテナーハウス100を鉄構造物110に堅固に固定するように構成した。即ち、この技術は、電源のオン(on)、オフ(off)によってマグネチックホルダー(130)に磁力が供給されたり中断されて、地面に安着して固定された鉄構造物110に組立式コンテナーハウス100が堅固に固定されたり分離されるように構成した。
【0012】
ところが、この技術は組立式コンテナーハウス100を地面に固定するために鉄構造物110を別途に具備しなければならなく、このような鉄構造物110をアンカーまたはコンクリートを利用して地面に堅固に固定する複雑な過程を行わなければならない。また、この技術は地面に固定された鉄構造物110に組立式コンテナーハウス100を固定するための高価のマグネチックホルダー130を具備しなければならなく、このようなマグネチックホルダー130を組立式コンテナーハウス100に締結固定するための部材を具備しなければならないなどその構成関係が複雑になるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、本発明は上述したような従来技術の問題点を解決するために案出されたもので、コンテナーハウスの本体を地面に堅固に固定するが、本体のコーナー部分を貫通して地面に打ち込まれるパイルを利用して本体を地面に便利で且つ簡便に固定することができる構造的安定性を有するコンテナーハウスを提供することにその目的がある。
【0014】
また、本発明は本体を地面に固定する際に用いられるパイルの中で少なくとも何れか1つを上部へ延長させ、その上端に自家発電用太陽光パネルまたはブレードを設置するのに利用される構造的安定性を有するコンテナーハウスを提供することに他の目的がある。
【0015】
また、本発明はパイルの内部空間を本体の外部に設置されるアンテナなどの通信中継器と本体の内部に設置されるテレビなどの受信機とを連結する通信ラインの設置空間として活用することができる構造的安定性を有するコンテナーハウスを提供することに他の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の構造的安定性を有するコンテナーハウスは、内部空間を有し、内部と外部とを連結する通路を有する本体と、本体を地面に堅固に固定するが、本体の上下方向に貫通して、地面に打ち込まれて固定する複数のパイルとを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の本体は、底板、正面板、一対の側面板、上面板及び背面板を含んで構成される。上面板と底板のコーナー部分には複数のパイルがそれぞれ貫通して配置される貫通孔がそれぞれ形成されることができる。
【0018】
本発明の本体は多層に配列され、複数のパイルは多層に配列された本体の上下方向に貫通して、地面に打ち込まれて固定されることができる。
【0019】
本発明は複数のパイルの中で少なくとも1つが所定長さだけ上部へ延長され、その上端部に自家発電用太陽光発電設備の太陽光パネルまたは風力発電装置のブレードが設置されることができる。
【0020】
本発明のパイルはその内部が中空に構成されることができる。
【0021】
本発明の複数のパイルはその内部が全体に満たされた中実状やその内部が空く中空状のパイルで構成されるか、一部分は中実状で、その残りは中空状のパイルで構成されることができる。
【0022】
本発明はパイルの横方向の断面と貫通孔が同一形状であることができる。
【0023】
本発明のパイルの内部空間には本体の外部に設置される通信中継器と本体の内部に設置される受信機とを連結する通信ラインがさらに設置されることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明はコンテナーハウスの本体を地面に堅固に固定するが、本体のコーナー部分を貫通して地面に打ち込まれるパイルを利用して、本体を地面に便利で且つ簡便に固定することができるという長所がある。即ち、本発明は地面に堅固に打ち込まれる複数のパイルによって、単層または多層の本体が堅固に地面に固定され、これによって、台風、地震などの自然災害にも安全性を保持することができるので、砂漠、草原などの劣悪な環境でも楽な居住が可能である。
【0025】
また、本発明は本体を地面に固定する際に用いられるパイルの中で少なくとも何れか1つを上部へ延長させ、その上端に自家発電用太陽光発電設備の太陽光パネル及び/または風力発電装置のブレードを設置するのに利用することができるという長所がある。即ち、本発明は太陽光発電設備の太陽光パネル及び/または風力発電装置のブレードをパイルの上端に設置して利用することができるので、離島または奥地などで自家発電された電力を利用して、楽な居住が可能である。
【0026】
また、本発明はパイルの内部空間を本体の外部に設置されるアンテナなどの通信中継器と本体の内部に設置されるテレビなどの受信機とを連結する通信ラインの設置空間として活用することができるという長所がある。即ち、本発明は本体の内部空間に位置するパイルの内部空間を通信ラインの設置空間として活用することができるので、離島または奥地などでも円滑な電波受信が可能で、文化生活をするなど楽な居住が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】従来技術による組立式コンテナーハウスの構成関係を示した分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施例による構造的安定性を有する単層のコンテナーハウスの構成関係を示した分解斜視図である。
図3図2に示したコンテナーハウスの本体の構成関係を示した斜視図及び一部拡大図である。
図4図2に示したコンテナーハウスが地面に設置された状態の設置斜視図である。
図5図4に示したコンテナーハウスを線A−Aに沿って切り取った断面図である。
図6】本発明の第2実施例による構造的安定性を有する多層のコンテナーハウスの構成関係を示した斜視図である。
図7図6に示したコンテナーハウスを線B−Bに沿って切り取った断面図である。
図8】本発明の第3実施例による構造的安定性を有する多層のコンテナーハウスの構成関係を示した斜視図である。
図9図8に示したコンテナーハウスを線C−Cに沿って切り取った断面図である。
図10】本発明の第4実施例による太陽光発電設備の太陽光パネルが設置された構造的安定性を有するコンテナーハウスの構成関係を示した断面図である。
図11】本発明の第5実施例による風力発電装置のブレードが設置された構造的安定性を有するコンテナーハウスの構成関係を示した断面図である。
図12】本発明の第6実施例による太陽光発電設備の太陽光パネルと風力発電装置のブレードが設置された構造的安定性を有するコンテナーハウスの構成関係を示した断面図である。
図13】本発明の第7実施例によるアンテナと連結される通信ラインが設置された構造的安定性を有するコンテナーハウスの構成関係を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下で、本発明による構造的安定性を有するコンテナーハウスの良好な実施例を添付した図面を通じて詳しく説明する。
【0029】
図2は本発明の第1実施例による構造的安定性を有する単層のコンテナーハウスの構成関係を示した分解斜視図であり、図3図2に示したコンテナーハウスの本体の構成関係を示した斜視図及び一部拡大図であり、図4図2に示したコンテナーハウスが地面に設置された状態の設置斜視図であり、図5図4に示したコンテナーハウスを線A−Aに沿って切り取った断面図である。
【0030】
図2図5に示したように、この実施例による構造的安定性を有するコンテナーハウス200は、既存のコンテナーハウスのように直方体の形状に製作される本体210と、本体210を地面に堅固に固定させ、本体210のコーナー部分を貫通して地面に打ち込まれて固定される複数のパイル220とで構成される。
【0031】
ここで、本体210は、底板211、正面板212、一対の側面板213、上面板214及び背面板215を含んで構成され、その内部には居住または業務をすることができる各種施設が設置される空間が設けられる。一方、正面板212にはドア及び窓が設置され、側面板213には窓が設置されることができる。
【0032】
一方、底板211と上面板214の中で、コーナー部分にはそれぞれのパイル220が貫通することができる貫通孔211a、214aがそれぞれ形成される。この時、貫通孔211a、214aはパイル220が垂直状態で上面板214と底板211を貫通するように互いに対応する位置にそれぞれ形成される。ここで、貫通孔211a、214aは本体210の枠に沿って設置されたフレームに形成され、フレームの中でコーナー部分に形成される。即ち、貫通孔211a、214aはコンテナーハウスをトラックで運ぶ際に、動かないようにトラックに嵌められる嵌込溝の周りに形成されることが好ましい。
【0033】
また、貫通孔211a、214aはパイル220と同じ形態に形成され、パイル220の外側サイズと同一またはやや大きく形成されて、パイル220が貫通孔211a、214a内で動かないように構成することが好ましい。一方、貫通孔211a、214aの周りには貫通孔211a、214aが形成されることによって、強度を補強するための補強部材などをさらに設置して構成することもできる。
【0034】
パイル220は、本体210を構成する上面板214と底板211との貫通孔214a、211aを貫通して地面に打ち込まれて固定されることによって、本体210を地面に堅固に固定する役割をする。従って、パイル220は本体210の高さに地面に打ち込まれる長さを合わせた長さを有するように構成される。即ち、パイル220の下端は所定長さだけ地面に堅固に打ち込まれて固定され、上端は上面板214の外側表面と同一高さまたはやや上方へ突出される高さを有する。ここで、パイル220の下端が地面に打ち込まれる深さは本体210を堅固に支持することができる程度であれば良い。
【0035】
また、パイル220は上面板214と底板211との貫通孔214a、211aと同じ形態に形成され、貫通孔211a、214aのサイズと同じであるかやや小さく形成されて、パイル220が貫通孔211a、214a内で動かないように構成されることが好ましい。
【0036】
また、パイル220はその内部が中空またはその内部が満たされた中実状に構成されることができる。ここで、中実状は棒やバーのようにそれ自体の素材で中実状構造を有したり、或いは中空状のパイルの内部にコンクリートなどのような別途の素材を満たして中実状の構造を有するように構成されることができる。例えば、中空状パイルの内部にコンクリートを満たして構成(CFT;CONCRETE FILLED TUBE)されたり、中空状のパイルの内部に鉄筋などのような補強材を満たして構成されたり、中空状のパイルの内部に上記のような補強材を満たした後、さらにコンクリートを満たして構成するなど多様な方式で構成されることができる。
【0037】
上記のように、この実施例のパイル220を構成する際に、中空状の場合には、その内部空間を活用するのに利用することができるという長所があり、中実状の場合には、本体210をより堅固に固定することができるという長所がある。従って、この実施例のコンテナーハウス200は全体を中実状または中空状のパイル220で構成し、或いは一部分は中実状に、残りは中空状のパイル220で構成しても構わない。一方、パイル220はその横方向の断面が円形である円形パイプやその横方向の断面が四角形である四角パイプで構成されることができる。また、パイル220の下端は地面により円滑に打ち込まれることができるように開放された形態を有したり、下部の所定部分が下端を向けてそのサイズが漸次に小さくなるようにテーパー状に形成されることが好ましい。
【0038】
上記のように、この実施例のパイル220は本体210を地面に堅固に固定する役割を果たすもので、1ヶ所の貫通孔211a、214aに鉄筋のような複数のパイルを挿入して地面に打ち込んで固定しても構わない。即ち、この実施例のパイル220は1ヶ所の貫通孔211a、214aに挿入されて地面に打ち込まれる1つ以上に構成される広い意味に解釈すべきである。
【0039】
上記のように、パイル220が上面板214と底板211との貫通孔214a、211aを貫通することによって、パイル220は本体210の内部空間のコーナー部分にそれぞれ位置する。それによって、中空状のパイル220の場合には、パイル220の内部空間を通信ラインなどのように、内外部を連結するための通路として活用することができる。また、パイル220は本体210との堅固な結合のために、上面板214と底板211の貫通孔214a、211aの周りで溶接して一体化されることもできる。
【0040】
上記実施例では、パイル220が本体210の内部を貫通して地面に固定されるように構成されたが、本体210の上端及び下端近くのコーナー部位にパイル220が貫通して地面に固定されることができる固定部材をそれぞれ設置することによって、パイル220が本体210の外側に位置した状態で地面に固定されるように構成されることもできる。即ち、この実施例のコンテナーハウス200は本体210のコーナー部分を貫通して地面に打ち込まれるパイル220を利用して、本体210を地面に便利で且つ簡便に固定することができるという長所がある。
【0041】
図6は本発明の第2実施例による構造的安定性を有する多層のコンテナーハウスの構成関係を示した斜視図であり、図7図6に示したコンテナーハウスを線B−Bに沿って切り取った断面図である。
【0042】
図6及び図7に示したように、この実施例の構造的安定性を有する多層のコンテナーハウス300は、図2図5に示したように構成された本体210を多層に配列し、このように配列された本体210を第1実施例と同じ概念のパイル320を利用して地面に堅固に固定するように構成したものである。ここで、パイル320は多層の高さに地面に打ち込まれるほどの長さを合わせた長さで構成されるが、パイル220の下端が地面に打ち込まれて本体210を堅固に支持することができるほどの長さで構成すれば良い。
【0043】
図8は本発明の第3実施例による構造的安定性を有する多層のコンテナーハウスの構成関係を示した斜視図であり、図9図8に示したコンテナーハウスを線C−Cに沿って切り取った断面図である。
【0044】
図8及び図9に示したように、この実施例の構造的安定性を有する多層のコンテナーハウスは、第2実施例のコンテナーハウス300と同じ概念で構成されるが、一部の層は地下に位置させて、残り層は地上に位置させて用いることができる。
【0045】
即ち、この実施例のコンテナーハウスは、図6及び図7のように、地上に位置させて用いることもでき、図8及び図9のように、必要によって一部の層は地下に位置させ、残り層は地上に位置させて用いることもできる。
【0046】
図10図12は本発明の第4実施例〜第6実施例による太陽光発電設備の太陽光パネル及び/または風力発電装置のブレードが設置された構造的安定性を有するコンテナーハウスの構成関係を示した断面図である。
【0047】
図10図12に示したように、この実施例の構造的安定性を有するコンテナーハウス400、500、600は、第1実施例のコンテナーハウス200を構成するパイル220の中で少なくとも1つのパイル420、520、620を所定長さだけ上部へ延長させ、その上端に自家発電用太陽光発電設備の太陽光パネル430及び/または風力発電装置のブレード530を設置して構成されたものである。一方、この実施例の構造的安定性を有するコンテナーハウスは、第2、第3実施例のコンテナーハウス300を構成するパイル320の中で少なくとも1つのパイルを所定長さだけ上部へ延長させ、その上端に自家発電用太陽光発電設備の太陽光パネル及び/または風力発電装置のブレードを設置して構成することもできる。
【0048】
図13は本発明の第7実施例によるアンテナと連結される通信ラインが設置された構造的安定性を有するコンテナーハウスの構成関係を示した断面図である。
【0049】
図13に示したように、この実施例の構造的安定性を有するコンテナーハウス700は、第1実施例のコンテナーハウス200と同一に構成されるが、本体210の内部空間に位置するパイル720の内部空間を本体210の外部に設置されるアンテナ730などの通信中継器と本体210の内部に設置されるテレビ(図示ない)などの受信機とを連結する通信ライン740の設置空間として活用するように構成されたものである。一方、この実施例の構造的安定性を有するコンテナーハウスは、第2、第3実施例のコンテナーハウス300と同一に構成されるが、本体の内部空間に位置するパイルの内部空間を本体の外部に設置されるアンテナなどの通信中継器と本体の内部に設置されるテレビ(図示ない)などの受信機とを連結する通信ラインの設置空間として活用するように構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
上記実施例で例示された本発明の構造的安定性を有するコンテナーハウスは、地面に堅固に打ち込まれる複数のパイルによって、単層または多層の本体が堅固に地面に固定され、それによって、台風、地震などの自然災害にも安全性を保持することができるので、砂漠、草原などの劣悪な環境でも楽な居住が可能である。
【0051】
また、本発明の構造的安定性を有するコンテナーハウスは太陽光発電設備の太陽光パネル及び/または風力発電装置のブレードをパイルの上端に設置して利用することができるので、離島または奥地などで自家発電された電力を利用して、楽な居住が可能である。
【0052】
また、本発明の構造的安定性を有するコンテナーハウスは、本体の内部空間に位置するパイルの内部空間を本体の外部に設置されるアンテナなどの通信中継器と本体の内部に設置されるテレビ(図示ない)などの受信機とを連結する通信ラインの設置空間として活用することができるので、離島または奥地などでも円滑な電波受信が可能で、文化生活をするなど楽な居住が可能である。
【0053】
以上で、本発明の構造的安定性を有するコンテナーハウスに対する技術事項を添付図面を通じて説明したが、これは本発明の最も良好な実施例を例示的に説明したものである。従って、本発明は上記に記載された実施例に限定されるのではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しないで、多様に修正及び変形することができることは当該技術分野において通常の知識を有する者に自明であり、このような変形例または修正例も本発明の特許の請求範囲に属すべきである。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】