(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
本発明は、少なくともSA−セルを実行モードの端末を有するように構成されるデータ接続とし、LA−セルを待機モードの同一グループで形成することを特徴とする無線アクセス通信ネットワークシステムに関する。少なくともLA−セルのシステム情報とSA−セルのシステム情報を含んだ情報を端末が取得する方法は、端末が実行モードでは、SA−セルと端末の無線通信インターフェースが有効となり、端末が少なくともSA−セルの第1のシステム情報を無線通信インターフェースを介してLA−セルからLA−セルシステム情報を受信することで行う。
少なくともSA−セルを実行モード中の端末を有するように構成されるデータ接続とし、LA−セルを待機モード中の同一グループで形成することを特徴とする無線通信ネットワークシステムであって、前記端末が、少なくともLA−セルのシステム情報とSA−セルのシステム情報を受信するための方法であって、
前記端末が実行モードでは、SA−セルと端末の無線通信インターフェースが有効となり、前記端末の少なくともSA−セルの第1のシステム情報を無線通信インターフェースを介したLA−セルから受け取ることを特徴とするシステム情報を受信するための方法。
端末が実行モードで、SA−セルと前記端末の無線通信インターフェースが有効で、前記SA−セルが無線通信インターフェースを介してSA−セルに関する少なくともSA−セルの第2のシステム情報を受け取るか、又は、無線通信ネットワーク上の1以上の他のSA−セルに関するSA−セルのシステム情報を受け取ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
端末が待機モードであって、LA−セルと無線通信インターフェースが有効で、少なくともLA−セルの第2のシステム情報を受け取ることを特徴とする請求項1、又は、2に記載の方法。
端末が待機モードで、LA−セルと無線通信インターフェースが有効で、前記LA−セルが無線通信インターフェースを介したLA−セルからSA−セルの第2のシステム情報を受け取ることを特徴とする請求項3に記載の方法。
端末が実行モードで、SA−セルと無線通信インターフェースが有効で、前記SA−セルが無線通信インターフェースを介して、少なくとも、無線通信ネットワーク上の1以上の他のLA−セルに関するLA−セルの一部のシステム情報を受け取ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一の請求項に記載の方法。
LA−セルと無線通信インターフェースが有効な時、SA−セルとの無線通信インターフェースを無効とし、またSA−セルと無線通信インターフェースが有効な時、LA−セルとの無線通信インターフェースを無効とする請求項1から5のいずれか一の請求項に記載の方法。
請求項1から6の少なくともいずれか一の請求項の工程を実行するための、プロセッサによって実行された際に、構成されたソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム。
請求項1から6のいずれか一の請求項に記載の方法に使用するために、又は、請求項7による端末とともに用いることによれば、少なくともLA−セルの第1のシステム情報をLA−セル、又は、無線通信ネットワークの管理部から受け取り、少なくともLA−セルの第1のシステム情報とSA−セルの第1のシステム情報を送信することからなるSA−セル。
前記LA−セルの第1のシステム情報と前記SA−セルの第1のシステム情報の少なくとも一部の点において、前記LA−セル、又は、前記SA−セルのシステム情報のどの部分も送信されない第1送信期間後の第2送信期間に、少なくとも前記LA−セルの第1のシステム情報、又は、前記SA−セルの第1のシステム情報を繰り返し送信することを特徴とする請求項9に記載のSA−セル。
前記LA−セルの第1のシステム情報と前記SA−セルの第1のシステム情報の少なくとも一部の点において、前記LA−セルの第1のシステム情報、又は前記SA−セルの第1のシステム情報が、端末、LA−セル、無線通信ネットワークのさらに先のノード、或いは、無線通信ネットワークの管理部からの受信動作によって送信されること特徴とする請求項9から11のいずれか一の請求項に記載のSA−セル。
前記LA−セルの第1のシステム情報と前記SA−セルの第1のシステム情報の少なくとも一部の点において、前記LA−セルの第1のシステム情報、又は、前記SA−セルの第1のシステム情報が、先行の遅延期間が経過後の受信動作に従って送信されること特徴とする請求項12に記載のSA−セル。
請求項1から6のいずれか一の請求項に記載の方法に使用し、請求項7による端末とともに構成し、又は、請求項9から13のいずれか一の請求項に記載のSA−セルとともに構成され、少なくともLA−セルの第1のシステム情報を無線通信ネットワーク内の端末の伝送の結果、SA−セル(複数)のいずれか一のSA−セルに供給することを特徴とするLA−セル。
【背景技術】
【0002】
セル電話の無線アクセス通信ネットワーク(システム)は、例えば、無線基地局と呼ばれ、GSM(登録商標)、ノードBからなるWCDMA(登録商標)(UMTS)、改良ノードB又はeNBからなるLTEは、典型的には、複数の基地局を含むものとしても知られている。基地局は、形式上はUE(ユーザ機器)としても知られ、標準化した(おそらくモバイル)端末との無線通信をサポートする送受信機器を少なくとも含んでいる。基地局における送信機/受信機でカバーできる範囲が制限されている。基地局の送信機/受信機によってサービス可能な領域は、その「カバーエリア」として、または「セル」と呼ばれる。本明細書において、用語「セル」は基地局自体およびその関連するカバーエリアの両方を指す。一般に、セルは、基地局位置から(例えば120度)放射状に広がった特定のセクタに関係し、複数のセクタ(セル)が基地局位置周辺領域全体をカバーしても良いし、或いは、関心の高い特定のセクタ(例えば、狭いセクタをカバーする高速道路の区間)をカバーしても良い。
【0003】
セルラネットワーク内のセル(基地局)は、通常は、例えば、光ファイバ、銅線または無線であるところの、一つ以上の中継回線を介して残りのネットワークに接続されている。基地局は、例えば、基地局と端末との間、基地局と他の基地局(セル)を含むネットワークとの間での無線送受信、プロトコル指定といった処理能力を備えている。
【0004】
セルラネットワークにおいて、異なるセルが異なるサイズを有していてもよく、例えば、セルサイズの降順でマクロセル、マイクロセル、ピコセル、またはフェムトセルとして示される。セルが近くのセルとの部分的な重複を示すことができ、より小さなセル(例えばピコセル)は完全に大きなセル(例えばマクロセル)と重なることができる。複数のセルは、このように非常に大きな領域内の連続範囲の隣接に設けるセルラネットワークを形成してもよい。
【0005】
セルラ無線ネットワークでは、「待機モード」または「実行モード」であるかで端末を区別することが一般的である。実行モードでは、端末は、端末が位置するセルを介して(例えば、電子メールを受信/送信し、電話をかけて)データを交換することができる。これは、ネットワーク内の資源を必要とする(例えば、周波数および/または信号および/または時間帯)、また目的のために電力を供給するための端末とネットワークを必要とする。待機モードの端末は、データを交換することができないため、上記の資源を必要とせず、消費電力も少ない。待機モードの端末は、定期的にセルによって通信された信号に耳を傾け、端末が強力に受信する信号、たとえば「ベストセル」となるセルを選択する。待機モードの端末は、端末をアドレス指定したページングメッセージのために選択されたセルによって送信されたコンピュータページングチャネルを監視もする。このような(待機モード)端末が選択されたセルのことをキャンプオンと言っている。例えば、端末の可動性のため、別のセルがベストセルとして識別されると、端末は、「ベストセル」とキャンプオンの新たに選択したセルなどを別のセルとして再選択することができます。これは、待機モードの端末が正常にもベストセルとして別のセルを再選択しない場合に、端末がキャンプオンに選択されたセルについてのセルおよび/またはネットワークに通知しないことに留意すべきである。別のロケーションエリア(LAまたはRA−ルーティングエリア)であると見つけ出されているセルに端末を再選択するとき、端末がセルのシステム情報から決定することができる端末は、ネットワークを介しての接触を開始する(端末とセルとの間の通信信号またはネットワーク制御メッセージの交換を含む)、LAまたはRA更新手順を実行するための新たなセルを選択し、そして上記のように、その後、監視動作を再開する。従って、通常ネットワークオペレータによって設定されるLA/RAネットワークは、複数のセルを含むLA/RA上に配置されている端末から待機状態だと知らされる。その結果、ネットワークが待機モードの端末がセルにキャンプオンしたことを認識しておらず、それは、LA/RA待機モードの端末が配置(される予定)さとだけ認識している。
【0006】
無線通信のためのセルラネットワークにおいて、各セル、無線基地局、ノードB、または改良ノードBは、データ通信の動作時には、セルのカバーエリア内の端末による受信のために、いわゆる「システム情報」をデータ通信することが一般的である。これが概略的に示されている
図1では、セル1は、システム情報がセル内のカバーエリア内(
図1に軽く影付き領域として例示)にシステム情報9をデータ通信していることを示す端末2で受信されてもよいし、また、セル1がネットワーク3に接続されていてもよい。
【0007】
セルによって送信されるシステム情報は、セルと、またはネットワーク上の動作に関連する多種多様な情報に関するものであってもよい。端末によってシステム情報とその情報の可能な用途の例をいくつか挙げている。当業者であれば、端末自身が受信し、システム情報を設定していることによれば、そのシステム情報には、1つまたは複数のこれらの例と同様に他の複数のシステム情報を含んでよいことが理解されよう。
【0008】
一例において、システム情報は、例えば公衆ランドモバイルネットワーク(PLMN)、属しているセル、おそらくそのセル全てで使用することができるかどうかを決定するためのシステム情報の受信が可能な端末、のようなネットワークの表示を含んで良い。別の例では、システム情報は、例えば、セルの動作中か否か、または、例えば、アクセスクラスのような任意の制限が適用されるかどうか、セルの状態の表示を含んでいてもよい。そのような情報は、端末が、現時点では、そのセルを使用することができるか否かを判断することを可能にします。さらに、システム情報は、端末がネットワーク内のセル群の識別の決定を可能にするセル(セルID)の識別表示を含んでよい。さらに他の実施例において、システム情報は、例えば、周波数又は周波数帯又はコード又はセルの動作時間帯、セルにより提供されるチャネルの設定に関する情報、セルの様々なチャネルを受信するための正確な設定を可能にする、又は、例えば、周波数、チャネル、およびコードは、端末がそのセルとの初期接続を可能にするようなRACH(ランダムアクセスチャネル)のパラメータなど、セルの構成の表示を含んでもよい。さらに、システム情報は、例えば、同一性および/または周波数を送信および/または、例えば、隣接セル群の、識別記号、送信周波数、コード、動作時間を含んだ隣接セルリストのような隣接セルの情報を含んでよい。ネットワークが、例えばGSM(登録商標)(GERAN−GPRS/EDGE無線アクセスネットワーク)、UMTS(UTRAN−UMTS地上波無線アクセスネットワーク、WCDMA(登録商標)−ワイドバンド符号分割マルチ接続)、又はLTE(E−UTRAN−改良型UTRAN、OFDM使用−直交周波数分割多重方式)のような複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートしている場合、隣接セル情報が、例えば、RATごとに別途供給されてもよい。これは端末が、例えば、潜在するセルの再選択、又は移譲目的の隣接セルを評価するため、隣接セルを(迅速に)探すことを可能とし、容易にする。さらに別の例において、システム情報は、例えば、再選択セルおよび/または実行開始点および/または隣接セル上での測定値および/または他のセルでの周波数および/またはネットワーク内又はセル内で適用されるべき基準についてネットワーク端末への情報を許可されたRATに関する基準についての表示を含んでいてもよい。
【0009】
これは、例えば、セルのカバーエリア内の全ての端末がセルのシステム情報を受信することができるように、セルは、データ通信チャネル上で、システム情報をデータ通信することが一般的である。通常は、セルは、順番通りに、周期的にシステム情報を送信し、かなり連続した方法、例えば、
図2に示すように、カルーセルのような構造で周期的なシステム情報の送信を繰り返す。
図2に示すように、サイクル4は、システム情報ブロックM、S1、S2、S3及びS4として示され、別のカテゴリで組織されるシステム情報を含む。ブロックS1−S4が、一部の端末にだけに必要とされてもよい付加情報を伴う付加システム情報ブロック(SIB)を例示しようとしている間、必須であるシステム情報を含むブロックMは、ほとんど又はネットワーク内の全端末のために必要とされるマスター情報ブロック(MIB)を例示しようとする。送信されたシステム情報の配列5に示すように、サイクル4は、次に連続的に繰り返してよい。配列6に示すブロックS3とS4の最後の発生をシステム情報S5及びS6の新しいブロックに置き換えられることを配列6に示すように、何回かは、システム情報の一部のブロックは、他のブロックと置き換えてよい。それにもかかわらず、
図2に示すように、配列5と6の両方では、システム情報が連続的に送信される。
【0010】
セルの資源の大きい部分の使用(例えば、高ビットレートおよび/または広い周波数帯域幅)と、システム情報をデータ通信するためのより小さな部分のセル資源の使用との間には交換がある。資源の大部分を使用すると、短いサイクル時間を実現することができ、端末は、わずかな遅延でシステム情報のすべてを受信することを可能にするが、セルのかなりの資源を要求する。対照的に、資源のより小さな部分を使用して、端末が全部またはシステム情報の特定の部分を受信する際に、より長い待ち時間を受け入れ無ければならず、より長いサイクル時間を生む結果となる。
【0011】
現在の最先端の技術の十分な配慮は、システム情報を配信するための柔軟で効率的な方法の実現に与えられている。それにもかかわらず、実際には、この情報をデータ通信するには、セルの資源の一部を必要とし、また、セルの送信電力及びエネルギー消費の一部の構成にもなっている。これは、セルのピーク電力(例えば、10%未満)のわずかな割合であっても、この消費は実質上、連続的であることに留意すべきである。特に、わずかなトラフィック負荷期間のシステム情報の分布は、パーセンテージを大きく超えた構成としてもよい。したがって、従来のネットワーク構造には、より資源効率的な方法でのシステム情報の配信に関して改善の余地があると思われる。
【0012】
最近では、新しい、よりエネルギー効率の高い、ネットワーク構造の開発が進められている。新しい構造の一態様は、比較的小さなセルの使用である。高ビットレートのデータ接続は、より大きなセルを少ない数(例えば、マクロセル)設けるよりも、(少なくとも部分的に重複する)小さな(例えば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル)により多数設ける方がはるかに効率的に供給することができる。新しい構造におけるさらなる局面として、セルの消費電力は、縮小を想定したスケールで、可能な限り現実的なサービスの提供(例えば、実行端末の数で用意し、端末への提供ビットレートや、端末への接続によっての距離など)にある。このビジョンを実現するための一つのアプローチは、例えば、ほぼ完全にオフにセルを切り替えられ、パワーセーブモードのセル中に実際に実行しない端末を入れておくことを含みます。別の、相補的なアプローチは、従来のネットワークで一般的なデータ通信信号を送信するのを低減し、または控えるのを含みます。これらのデータ通信信号の送信がフル負荷未満で動作するセルについて、特に、実際は負荷超過を引き起こします。
【0013】
模式的に新しい構造を示す
図3は、異なる種類のセルを区別想定している。この明細書中のセルの第1のタイプは、「SA−セル」と称し、セル7として
図3に示されるように、主に、実行中の端末2とのデータの無線交換をサポートするように最適化される。上述したようなエネルギー効率の改善は、SA−セルに焦点を当てる。この明細書中のセルの第2のタイプは、「LA−セル」と称し、セル8として
図3に示すように、主に、従来のネットワークで見られるものを含めて、セルラネットワーク内の他の機能を最適化する。従って、LA−セルに起因するものとして、システム内の負荷超過を低減することが想定される。
【0014】
LA−セルは、典型的には、例えば、大きなエリアをカバーし、従来のマクロセルのそれに匹敵する。LA−セルは多くは一緒に、従来のネットワークのように、カバーされるべき所望の領域内の連続的な適用範囲内の近くで提供します。LA−セルは、多くの従来のセルと同様に、システム情報をデータ通信してもよい。すなわち待機状態の端末は、LA−セルをキャンプオンしても良いし、また、LA/RA更新を実行するか、又はネットワークから離脱するために、例えば、LA−セルとの送信信号接続を開始してもよい。
【0015】
SA−セルは、例えば、より小さいエリアをカバーし、典型的には、従来のマイクロセル、ピコセル又はフェムトセルのそれに匹敵する。SA−セルは、一緒に、所望の近接する連続したエリア内の特定のビットレートをサポートしてもよい。それが必要なときだけ、これまでにSA−セルは、信号を送信する。すなわち、通常は、オフ又はパワーセーブ又はスタンバイモード状態にあるとみなしてよい。待機状態の端末は、SA−セルにキャンプオンしていません。このようなネットワークは「ビヨンドセルラグリーン世代」(BCG2)ネットワークと呼ばれているが、この用語は、将来変更されることがあります。したがって、本出願の明細書中において、そのような構造を有するネットワークは、「エネルギー効率の高いセルラ無線ネットワーク」と呼ぶことにする。
【0016】
エネルギー効率のセルラ無線ネットワーク内において、端末は、2つのタイプのセル、1つ又は複数のLA−セルと、1つ又は複数のSA−セルとを取り扱っても良いし、一又は複数の関連LA−セルシステム情報と一又は複数の関連SA−セルシステム情報とを必要としてもよい。二つの問題は、その後発生してもよい。
【0017】
一つの問題は、待機状態の端末が実行中になったとき、すなわち、待機状態の端末がデータ接続を確立した場合は、本来なら、適当なSA−セルが、データ接続の確立をサポートするよう選択する必要があり、「データ接続の設定」としてのプロセスに帰するという事実から生じている。データ接続を確立するいくつかの解決策は、端末が、1つ、又は複数の候補SA−セルから、例えば、セルID、フレーム時間、セル帯域幅などの関連システム情報を取得する必要があるかもしれない。データ接続のための適切なSA−セルが選択された場合、端末は、そのSA−セルのために必要なシステム情報を追加してもよい。選択されたSA−セルが現在オフ又はBCG2コンセプトの一部である省エネモードにある場合、SA−セルを稼働させる必要がある。適切なSA−セルの選択と稼働には時間を必要とし得る。そのSA−セルが端末に必要なシステム情報を提供することで十分な稼働するのには、結果として、いくらかの時間がかかってもよい。また、動的セルを想定した高エネルギー効率のセルラ無線ネットワークの概念は、特定のSA−セル(例えば、前のデータ接続設定時に、取得、格納したSA−セルのシステム情報)について以前に取得し、格納したSA−セルシステム情報を用いることは、先に取得したSA−セルのシステム情報がもはや有効であることに高いリスクがある。従って、適切なSA−セルとのデータ接続の迅速な確立を可能にするために、関連、かつ最新のSA−セルシステム情報を端末に提供する必要がある。
【0018】
別の問題は、実行状態の端末は、すべてのデータ接続を終了した後に待機モードを再開したとき、端末はLA−セル上でキャンプオンし直す必要があるという事実から生じる。この目的のために、端末が、1つまたは複数の候補のLA−セルから、例えば、セルID、フレーム時間、セル帯域幅、チャネルページングなどのような関連システム情報を取得する必要があるかもしれない間、端末は、セルサーチおよび/またはセル再選択手順を実行する。エネルギー効率のセルラ無線ネットワークという状況では、動的で無くとも良いLA−セル構造、それからSA−セル構造が、以前に取得したLA−セルシステム情報(例えば、以前にデータ接続を確立し、取得したLA−セルシステム情報)を用いることは、以前に取得し、格納したLA−セルシステム情報がもはや有効ではないというリスクを負う。これは、例えば、LA−セルシステム情報は、平均時間、又はLA−セルシステム情報がもはや関連しない例に変更されたから、例えば、以前に取得し、格納した情報を持たない別のLA−セルのカバーエリアに移動したから、というケースであってよい。関連した、且つ、最新のLA−セルシステム情報を取得するために、端末は、電源投入時のセルサーチ手順と同様に、再度セル探索手順を実行することができる。このように、端末が再びキャンプオンに適したLA−セルを発見し、そのLA−セルのページングチャネルを監視することができるようになるまでは、時間がかかってもよい。その結果、端末が、実行モード後に待機モードを再開した時には、迅速に、適切なLA−セル(以前データ接続を確立して、キャンプオンしたLA−セルの1つであるセルと、同一又は別のセルであってもよい。)上に再キャンプオンするため、端末に、関連する最新のLA−セルシステム情報を伴った提供の必要もある。
【0019】
上記に示すように、当技術分野で必要なことは、従来のネットワークシステム情報をよりエネルギー効率的な方法で配信するための方法およびシステムである。加えて、当技術分野、例えばBCG2ネットワークのようなエネルギー効率のセルラ無線ネットワーク内でのLA−セルシステム情報とSA−セルシステム情報を配信するための方法とシステムで必要とされていることは、上記で説明した問題を解決することができることである。そして、好ましくは、通信資源の効率、エネルギー効率、端末上でのハードウェアやコンピュータ資源の制限要件を課すことである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
実施例1−4は、下記のシステム情報を配信するための種々の方法およびシステムを提供する。実施例1は、
図1に示すように、従来のネットワークを参照して説明する一方で、実施例2−4は、具体的にエネルギー効率の良いネットワーク内で、システム情報の分割配信に適合されるものとして説明されている。しかしながら、当業者であれば、従来のネットワークでのセルによるシステム情報の配信に関する、実施例1にて提供されるようなエネルギー効率の良いネットワーク内でのSA−セルやLA−セルによるシステム情報の配信に適用可能である技術は理解するであろう。
【0045】
(実施例1)
実施例1は、本発明の様々な実施形態によるシステム情報の配信
実施例1は、主にセルによってシステム情報を配信する(エネルギー効率を含む)効率を改善させる可能性に焦点を当てようとしている。上述したように、実施例1は、
図1に示したような従来のネットワークを参照して説明できるが、いくつかのセルが、システム情報を配信するのに適用されることができ、例えば、送信基地局、ノードB又は改良ノードBのような従来のセルだけでなく、効率の良いネットワークにおけるSA−セルおよび/またはLA−セルにも適用することができる。
【0046】
実施例1は、セルによってシステム情報の分割配信のエネルギー効率を改善させる5つの異なる方法を提供している。第1の方法は、従来技術のように、大体いつも通りの連続した送信をするより、分割した時間毎に、システム情報を伝送し、依然として、分割した時間毎のまま、いかなるシステム情報も送信せず(又は、十分なシステム情報の送信を行わない)ことに基づいている。第2の方法は、特定のイベントによって制動の指示があるとき、システム情報を伝送することに基づいている。第3の方法は、確実に遠くに到達する通常のフルパワーで伝送するより、伝送経路の損失、セルのカバーエリアの外縁の点から、低減した電力でシステム情報を送信することに基づいている。第4の方法は、システム情報部分のいつも通りの周期的な伝送に使用するより、低減し、細分化したシステム情報のみを送信することに基づいている。第5の方法は、通常の伝送チャネルを使用して、おそらくセルのカバーエリア内に存在するかもしれない全ての端末にシステム情報を送信するより、専用チャネルを介して、特定の端末だけにシステム情報を送信することに基づいている。これらの5つの異なる方法についてより詳細に説明する。
【0047】
1.(分割した時間毎だけのための)周期的なシステム情報の伝送
システム情報のより効率的なエネルギー配信を達成するための最初の方法は、周期的に、すなわち、分割した時間の間だけに、システム情報を送信する、例えば、
図1に示されるセル1のようなセルに関するものである。例えば、セルは、任意のシステム情報を送信しない900ミリ秒に続いて、1/10に相当する100ミリ秒(MS)の間に、システム情報信号を送信するように構成されてもよい。そのために、セルは、送信用の信号を準備するために、少なくとも送信機および/またはコントローラを含んでもよい。セルは、コントローラに係るコンピュータプログラムを格納するためのメモリと、又は、CPUがデータ処理し、プログラム上でプログラムが動作するのと同様に、処理する構成からなる送信機を、更に含んでもよい。
【0048】
システム情報信号の送信の持続時間は、セルのシステム情報のフルサイクル、又はシステム情報の特定部分に対応してもよい。
図4は、送信ブロックM、S1、S2、S3、及びS4を含むセルのシステム情報10aのフルサイクルにおいて、持続時間t1と、システム情報10bの送信されないt1に隣接する持続時間t2との期間に、信号10が送信されることを概略的に示している。セルは、次いで、繰り返し信号10を送信し、このように、持続時間t1と、システム情報10bの送信されないt1に隣接する持続時間t2との期間に、繰り返し、10aに相当するシステム情報ブロックM、S1−S4を送信することは、信号11で示される。システム情報ブロックS3とS4の代わりに、ブロックS5とS6が存在する場合を、信号12に示すように、いくつかのシステム情報の部分は、他の部分によって置換されてもよい。
【0049】
システム情報信号の送信の持続時間は、例えば、システム情報の一部のみ(又は、システム情報部分)サイクルに対応するよう短くてもよい。
図4の信号13が示すように、フルサイクルのシステム情報又はシステム情報の一部の伝送は、システム情報信号を送信、そして、送信していない複数の期間にわたって分散されてもよく、端末への時間増加分は、システム情報の実質的に連続的な送信の場合と比較して、全システム情報(又はシステム情報の一部)を取得する必要があるかもしれない。
【0050】
システム情報信号の送信の継続時間は、システム情報又はシステム情報の一部の全サイクルよりも長くてもよい。例えば、これは、システム情報又はシステム情報の一部の周期の倍に相当する期間であってもよい。別の例では、これは、単一セルの、フルサイクルのシステム情報、又はシステム情報の一部に相当する持続時間に加え、例えば、繰り返し送信する情報が、システム情報又はシステム情報の一部における他の情報よりも、セルはより重要であると考え、又は、より緊急であると見積もる拡張を許可するケースのため、従って、より確実に送信することが望まれる。それは、システム情報要素の受信に失敗し、或いは、端末が検出し、又はそれが疑義ある検出、すなわち、誤ったシステム情報要素を受信し、システム情報を送信した同じ期間内で、端末が付加期間を取得すること、或いは、繰り返しシステム情報要素を再確認することが可能な方法で、システム情報を送信する場合である。
【0051】
サイクル効率(すなわち、システム情報又はシステム情報の一部信号を送信するための、「オン」及び「オン」と「オフ」時間の間の比率)の変更する、この方法では、システム情報の送信時間が実質100%の従来のアプローチとは対照的に、おおよそ同じ分割時間毎の送信信号の放出電力を低減することが認められる。一実施形態では、周期的なシステム情報、又は、システム情報の一部信号の最大サイクル効率は、セルによって、例えば、1/2、或いは1/8放出されると、連続的に放出された同一信号と比較して、各々、2倍、8倍の省電力化の結果につながる可能性がある。別のサイクル効率では、例えば、端末が、情報を必要とする(推定、又は予期される)緊急を要することによれば、別のシステム情報部分の送信に適用されてよい。
【0052】
次の例は、この説明であってもよい。現在のシステムでは、端末の電源がオンになると、端末は、キャンプオンする適切なセルを探索するためにセルサーチ手順を開始する。このような手順の一部として、端末は、1つ又は複数の候補セルを識別し、次いで、例えば、ネットワーク(公衆ランド通信ネットワーク)は、セルに関するセルIDおよび/またはセルの動作状態(例えば、現在、端末のアクセスが禁止されているか否か、および/またはオーバーロードの可能性があるか否か)のような、特定の候補セルについて、決定する必要があるかもしれない。従来技術のシステムにおいて一般的であるように、システム情報の、連続した、又は非常に頻繁な伝送は、このような端末のニーズに合わせてもよい。しかしながら、このような伝送は、仮に、特定の期間内に、未だ端末に電源が投入されていない、および/または特定セル上でセル探索手順を実行しない端末があれば、エネルギー効率的でない。本発明の一実施形態によれば、エネルギー効率は、例えば毎秒一回のみ、分割した時間毎にのみセルサーチ手順を実行する端末のための意図されたシステム情報部分を送信することによって改善される。特定のシステム情報の一部を受信しようとする端末は、実際に、それを受信できるようになるまでは、しばらくの間待機する必要があってもよい。この例では、最悪の場合には、待ち時間は1秒あろう、しかし、平均では、待ち時間は1/2秒であろう。なぜなら、待ち時間の考慮から、この伝送の上限には、待ち時間の上限を越えなく、或いは、予期しない待ち時間に耐えるような、システム情報部分の連続する送信の間、むしろ、時間に上限がある。上限送信は、例えば、他のシステム情報の部分の場合よりも、特定のシステム情報の部分の待ち時間が許容される場合には、別のシステム情報の部分に対して別の選択をしてもよい。セルの移譲パラメータを含むシステム情報の部分の上限送信は、例えば、新しいセルへの移譲を行う端末は、すぐに、そのセル移譲パラメータに関する情報を必要とすることはほとんどない一方で、そのRACHを介して選択されたセルとの接触を開始する端末は、移譲ができるようになる前に、RACHパラメータを必要とする動機付けとなる、セルのRACH(ランダムアクセスチャネル)パラメータよりも高い選択をしてもよい。
【0053】
実施形態では、システム情報の一部の連続した送信又は、その間の上限の期間は、時間の経過とともに変更されてもよい。例えば、人々が、午前中、自分の携帯電話を省電力に切り替えるような0.25秒(s)のピーク時間の間に、通常は電源オンの手順の実行に使用される端末のシステム情報の一部の上限送信のために選択されてもよい。日中に、ほとんどの端末の電源オンを期待できる場合には、例えば、1秒のような高い値が選択されてもよい。夜の間は、例えば、5秒のようなより高い値を選択され続けてもよい。このとき、端末が正常に耐え得るであろうものを越える高い値でさえも省エネ達成の観点から許容されるとみなすことができる。
【0054】
特に、システム情報部分の周期的な送信が実行されたとき、例えば、1秒毎に、それが近隣セルとの送信が重複しないように、特定のシステム情報の部分のそれらの送信と同期させることが好ましい。例えば、システム情報の一部の送信を仮定すると、セルAが、1.0、2.0、3.0、...、等秒でそのシステム情報を送信し、近隣セルBが、1.1、2.1、3.1、...、等秒でそのシステム情報を送信し、また、近隣セルCが、1.4、2.4、3.4、...、等秒でそのシステム情報を送信してもよく、100ミリ秒未満かかると考えられる。そうすることで、各候補セルに対して分けて、平均、又は、最大待ち時間を要することなく、(セルA、B、Cのような)複数の候補セルをほぼ同時に、端末はセル探索手順を実行することが可能になります。例えば、上述の複数の図では、システム情報の一部の送信時間を「少しずつずらして並べて」の送信でないのに、約1秒の時間枠で受信できる最大10セルのシステム情報の部分は、最悪の場合、10秒程度(すなわち、1秒の10倍の最悪のケースの遅延)又は、平均して5秒(すなわち、0.5秒の10倍の平均遅延)の時間を要する可能性がある。具体的には、同じ公衆携帯電話網内、又は、協同する公衆携帯電話網に設定のセルは、そのアプローチから利益を得ることが期待できる。
【0055】
2.いくつかのイベント、複数のイベント、又は、組み合わせによるイベントによって制動されるシステム情報の伝送
端末がパワーアップし、特定のセル、ネットワークのシステム情報を取得する場合では、特にセルは、通常は、端末の必要性を認識していない。他の場合には、ネットワークおよび/またはセルが認識および/または予測してもよいし、或いは、端末の必要性を期待しおよび/または特定のシステム情報部分のための端末の必要性を認識してもよい。したがって、種々の実施形態は、システム情報の部分を伝送するための制動は、暗黙的、又は明示的な制動を含んでもよい。
【0056】
システム情報の部分を送信するための暗黙的な制動
例えば、端末が、セル(端末がキャンプオンされた通常のセル)、ネットワーク、およびデータ接続に巻き込まれた特定のセルを介して、データ接続を確立した場合、端末は、追加のシステム情報の部分を必要とするかもしれないことを期待してもよい。例えば、端末は、他のセルとの測定を行うための基準、そして、(例えば、端末が移動局の状況で「イベント」と呼ばれ、そのイベントは、サービスセルの信号レベルを前もって決めたしきい値以下に低下させ、および/または隣接セルの信号レベルが、前もって決めた許容範囲の正、又は負のいずれかである所定の許容範囲だけサービスセルの信号レベルを超過させる)報告をするための基準の指定するパラメータが必要になる場合がある。その場合、例えば、セルを介した手短なデータ接続の設定の後に、セルはこのシステム情報の部分を送信してもよい。そうすることで、このシステム情報の部分を繰り返し送信し続ける通常の場合に比べて、かなりのエネルギー節約をもたらすであろう。
【0057】
さらなる態様において、セルは最初の制動が受信された短い時間(例えば、セルを介してデータ接続の設定が完了している)と、関連システム情報の部分(すなわち、おそらく端末によって必要とされるシステム情報の一部)の送信の間の遅延を、例えば10秒、適用してもよい。遅延期間内では、(その各々が、制動として解釈されてもよい)同じセルを介してデータ接続を確立した他の端末も、このように同じ情報を複数回送信することからセルを軽減し、同一のシステム情報の一部を受信することができる。
【0058】
好ましくは、遅延値は、一般に、例えば15秒のような、端末に許容範囲とみなされる最大待ち時間に相当する、前もって決めた所定のしきい値を超えるべきではない。このように、複数の端末が遅延期間内にデータ接続の設定を確立するときには、システム情報部分の単一の送信は、これらの端末に通知すれば十分である。
【0059】
当業者は、例えばピーク時のような遅延時間内に期待できる場合の、いくつかのシステム情報の一部(例えば、1つ以上の追加のデータ接続の設定)に関連する他の制動のときに限り、有益であることを認識するであろう。しかしながら、制動(例えば、データ接続の設定)の速度が低い、例えば1データ接続の設定当たりの遅延時間以下の場合には、遅延は、好ましくは、小さい値、又はゼロに設定される。
【0060】
以下でより詳細に説明するように、制動されたシステム情報部分の遅延伝送は、低電力伝送のオプションと組み合わされてもよい。次に、低減された電力設定は、経路損失、特定の遅延期間内にデータ接続の設定を完了した端末グループ内の端末の観点から、最も遠距離で一致しなければならない。
【0061】
別の例は、セルは、複数のRACHチャネルで構成され、ある一般的なRACHチャネル(すなわち、所定のRACHチャネルで構成されるネットワーク内の全てのセル、又は、少なくともエリア内の複数のセル)の1つ、又は複数のRACHチャネル毎にセルが構成されている。次に、(まだ)特定のセルのためのRACHチャネル構成を受信していない端末は、そのセルの一般的なRACHチャネルを介して、その最初の要求を指示してもよい。その要求は、セルによって処理されても、又は、システム構成やセルの負荷に応じて、廃棄されてもよい。RACHチャネルに特有のRACH要求を受信したセルは、そのRACHチャネルの設定に関連するシステム情報部分を送信するための制動として、このようなイベントを考慮してもよいし、要求を送信した端末からの後続の要求のように、セル当たりに構成されたRACHチャンネルに送信されてもよい。これは、要求を送信した特定の端末に適用されるだけでなく、(まだ)そのような要求を発行していないセル内の他の端末は、この特定の端末のRACH要求の結果として送信されるセルのRACH構成システム情報の一部を受信されてもよい。
【0062】
なお、この場合、上述のような遅延を適用することから有意な利益はないかもしれないし、また、省電力オプションを適用することから有意な利益がない場合があることに留意されてもよい。実質的にフルパワーでRACH構成の遅延のない伝送は、その後、単一の伝送では、セルのシステム情報チャネルに、複数の端末の監視を果たすことができる。省電力オプションを適用すると、例えば、ピーク時における省電力オプションを適用せず、オフピーク時に省電力オプションを適用するように、そのカバーエリア内の端末の推定又は予測される数に依存してもよい。
【0063】
システム情報の一部を送信するための明示的な制動
本発明の一実施形態によれば、いくつかの特定のシステム情報の部分の必要性を自身で見つける端末は、セルに向かって、システム情報部分の要求を発行してもよい。このような要求は、従来のネットワーク内に見つからないと、特別の目的のために設計要求されてもよい。このような要求は、例えば、RACH要求に類似するよう、実装されてもよい。さらなる実施形態では、システム情報部分の要求は、端末がどのシステム情報の部分、又は、場合によっては、端末が要求する複数のシステム情報のどの部分かを都合よく、指定することを許可するだろう。要求する端末によって、おそらく他の端末によっても受信され、追加端末がセルのシステム情報チャネルを監視する、そのような明示的な要求の受信に応答して、セルは、要求されたシステム情報部分を送信するように構成されてもよい。
【0064】
実施形態では、セルはまた、暗黙のさらなる要求として明示的要求を解釈し、明示的な要求で指定されていない追加のシステム情報部分を送信してもよい。通常および/またはその次に要求される、このような追加のシステム情報部分を、例えば、セルが、経験に基づいて期待している場合、これは、一例であってもよい。明示的なシステム情報部分の要求は、複数のシステム情報部分が要求されることを認めない場合、このような実施形態は特に有利である。
【0065】
この場合、上述のような遅延を適用することから有益は無いかもしれないし、また、省電力オプションを適用することから有益が無いケースがあることに留意されたい。遅延なしで、実質的にフルパワーの要求されたシステム情報の一部、又は、複数部分の送信が、次いで、セルのシステム情報チャネルにより、単一の送信と、複数の端末の監視を提供されてもよい。省電力オプションを適用すると、例えば、セルは、オフピーク時に省電力オプションを適用するように設定し、ピーク時における省電力オプションを適用しないことができ、そのサービスエリア内の端末の推定、又は予測される数に依存してもよい。
【0066】
図5に、暗黙的、又は明示的に、制動に応じて、システム情報を伝送する概念を示した例示的な図を提供する。セルは、
図5に示した信号20は、例えば、繰り返し信号を送信するように構成されてもよいし、
図4に示されたこれらのブロックと同様に、M、S1、およびS2を含むシステム情報ブロックは、まだシステム情報が送信されないt2時間に続いてもよい。
図5には、信号21を伴う信号20の繰り返し送信について示す。加えて、上述したように、システム情報ブロックS3を送信するために、暗黙的、又は明示的な制動として、セルは、制動を受信されてもよいし、また、制動に応じて、(少なくとも)要求された端末によって、受信したブロックS3を送信されてもよい。これは、システム情報S3のための、信号22を伴う2つの異なる制動が発生したことを最初の制動として「tr(S3)−1」と第2の制動として「tr(S3)−2」で、
図5に概略的に示している。また、セルは、要求された情報を送信する前に、制動の受信後に、前もって決めた所定の遅延時間TDを適用するように構成されてもよい。これは、最初の制動が発生した後に適用され、遅延期間TDを伴う信号23を「tr(S3)−1」として、
図5に示している。
図5に示すように、その後、遅延時間TDの間、システム情報ブロックS3の3つの他の制動は、セルによって受信されるが、セルが既に、遅延期間TDの満了時にシステム情報ブロックS3を送信することを計画しているように、セルは、これらの制動を実行する必要はない。
図5は、遅延期間TDが満了したときS3が送信されることを示している。その後、システム情報ブロックS3のための別の制動は、第5の制動「tr(S3)−5」として示されるように、受信されてもよい。セルを再び要求されたブロックS3(
図5には示されていない、要求されたブロックS3の第2の送信)送信する前に、前もって決めた所定の遅延時間TDを適用するように構成されてもよい。
【0067】
3.低電力でのシステム情報の送信
セルから送信される通信信号の送信電力は、通常は、経路損失の観点から、最も遠くにある端末は、セルの縁でも、通信された情報を最も信頼できるものとして確実に受信することができるように選択される。本発明の一実施形態によれば、エネルギーを節約するために、経路損失の観点から、最も遠いセルの端におけるよりも、システム情報部分が意図して離れが小さくなるよう、セルが、システムの端末(複数)を推定する際に、セルは、例えば、低電力で、いくつかのシステム情報、又はシステム情報部分(複数)を送信することを選択してもよい。特定の端末にセルからシステム情報部分を送信するために使用される電力は、例えば、セルによって使用される電力の設定から、専用チャネルを介して端末との通信のため、通常は、専用チャネルの端末による十分な受信から送信電力を制御する、セルのチャネルのタイプを推定してもよい。共通チャネルを介して端末にシステム情報の一部を送信するために、セルの共通チャネル上のシステム情報の送信確率を増加させることは、専用チャネルを介して端末に送信するためのより高い電力設定を適用することを選択してもよい。すなわち、ほとんどの場合、それらの(複数の)システム情報、又はその一部の再送信を必要としない一回の送信で、受信し、取得することができる。
【0068】
専用のチャネルがセルと端末との間で確立されていない場合、セルは端末から受信したRACH要求から共通チャネルを介して、システム情報の伝送に適した送信電力を推定してもよい。このようなRACHの要求は、RACH要求を送信した端末の電力指示を含んでいてもよい。RACH要求を受信した電力を測定するセルは、次いで、端末の送信電力と、セルの受信電力との差から得たRACH要求による経路損失を決定することができる。セルは、この情報と、アップリンクおよびダウンリンク方向の経路損失は、通常は、共通チャネルを介して端末にシステム情報を送信するための適切な送信電力を推定することと同じであるという事実を使用するよう構成されてもよい。
【0069】
端末に、セルからシステム情報を送信するための適切な送信電力を推定する、さらに別の方法は、端末がセルから何らかの信号を受信した電力に基づいてもよい。このような測定は、例えば、文脈におけるセルの再選択および/または移譲による、端末によって決められてよい。移譲の文脈において、このような情報は、通常は、ネットワークに提供され、ネットワークは、おそらく別のセルを介して、端末にシステム情報を送信することが期待されるセルに、このように関連する情報の部分を提供してもよい。そうでなければ、端末は、セルに直接測定情報を提供してもよい。
【0070】
セルが同時にそれらの複数の端末にシステム情報又は、その一部を送信する際に、電力の低減の適用は、これらの複数の端末間で端末の経路損失の観点から、最も遠い距離によって決定されてもよい。
【0071】
4.システム情報又はシステム情報の部分の分割区分け送信(例えば、信号のみ)
端末が新しいセルに一つのセルからの移譲を行っているとき、例えば、端末が新たなセルの隣接リストについて通知する必要がある。通常は、各セルは、その隣接セルリストを送信する。しかしながら、古いセルと新しいセルが移譲を行う端末にフル隣接セルリストを送信することは、重複する情報が含まれるので、いくつかの隣接するセルをシェアしてもよい。本発明の一実施形態によれば、フル隣接セルリストを送信する代わりに、セル(新しいセル、又は旧セルのいずれか)は、2つのリストの間の唯一の違い、又は信号を送信するために十分かも知れない。新しいセルによって送信されたような信号は、例えば、古いセルID11、ID12、・・・などを削除するか、その新しいセルID21、ID22、・・・などを追加する必要があることを示す情報が含まれている可能性があります。複数の端末の信号リストは単一の送信で組み合わせてもよい。これは、例えば、端末の隣接セルリストに含まれていないセルIDを参照し、端末が削除命令を無視し、そして、端末の隣接セルリスト内にすでに存在するセルIDを参照し、追加命令を無視することによって、別の古いセルを起源として新しいセルに移譲するならば、行ってもよい。
【0072】
新しいセルは、これらの移譲が行われた古いセルを監視するために、セルが考慮、又は最も再資源効率の高いことが推定されるシステム情報の送信戦略を選択するために、セルを対象とする移譲の速度を監視するように構成されてもよい。
【0073】
このアプローチは、かなり頻繁に、ネットワーク内の多くのセルにおいて同じ値を有する移譲パラメータ設定などのように、システムを介して配信された多くの他のパラメータに適用することもできる。例えば、移譲が古いセルから新しいセルに構成され、少なくともいくつかの特定のパラメータは、両方のセル(例えば、移譲の設定)が同じ値を有する場合、新しいセルは、これらの特定のパラメータをそのシステム情報に送信するのを差し控えてもよい。言い換えれば、これらの特定のパラメータ(パラメータ値)における旧セルと新しいセルとの間の差(信号)がゼロである。他の場合には、例えば、別の旧セルから新しいセルに移譲が行われ、新しいセル内のいくつかの特定のパラメータ(例えば、移譲の設定)は旧セルと異なる場合には、新たなセルは、少なくとも、これらの新しいセルに関連付けられたパラメータ(例えば、新しいパラメータの値によって、古いパラメータ値を置き換えるか、新しいパラメータを追加)を取得し、適用してもよいような端末に、そのシステム情報内で送信してもよい。
【0074】
5.専用チャネルを介したシステム情報の送信
システム情報を配信するエネルギー効率を改善するための第5の方法は、通常の伝送チャネルを使用して、システム情報、又はその一部をセルのカバーエリア内に存在する全ての端末にシステム情報を送信するよりも、専用チャネルを経由して、特定の端末だけに送信することを含んでいる。
【0075】
この解決手段では、適用されず、或いは、全てのシステム情報の部分、又は、全てのシステム情報要素に対して実用的ではないかもしれない。例えば、それは要求するために必要な、或いは、専用チャネルを設定されている特定のシステム情報の部分には適用されません。また、通常は、セルサーチに用いられるシステム情報の部分、又は、システム情報要素には実用的でなくてもよい。そして、システム情報の部分を受信する目的のためだけに、専用チャネルを設定することの追加の(エネルギー)のオーバーヘッドが(端末とネットワークの両方)、通信、或いは、共通チャネルを用いる代わりに、専用チャネルを使用することによって、達成される負荷よりも大きい負担であってもよい
【0076】
しかしながら、通信、又は、共通チャネルを介したこのシステム情報の配信は、システム情報の送信の前に端末に利用できなかったときに、複数の端末がシステム情報、又は、システム情報の一部を受信している場合には、効率的であってもよい。例えば、単一のシステム情報の送信と同時に10台の端末に通知することは、単一の端末に通知するよりも効率的である。しかしながら、このような送信のために、通常は高い送信電力は、意図した端末に、経路損失の点で、また最も遠くに到達することができると確信するために使用される。少数の端末が受信し、送信された情報を取得している場合、そのような送信のエネルギー効率は疑わしい。単一の端末が受信し、送信された情報を取得している場合、その情報は、エネルギー効率の悪い方法で提供されている。受信する端末が無く、このような送信された情報を取得している場合は、エネルギーが無駄になる。
【0077】
また、マクロセルからミクロセル、ピコセル、またはフェムトセルのような小さなセルサイズの傾向では、複数の端末が通信、又は、共通チャネル上で送信される同一のシステム情報の部分の利益を受けることが少なくなりやすくなる。
【0078】
従って、本発明の一実施形態によれば、セルは、セルから特定の端末に専用チャネルを介して少なくともいくつかのシステム情報部分を送信するように構成されてもよい。専用チャネルは、通常は、電力制御されるので、専用チャネルを介した単一の端末へのデータの一定量の送信は、エネルギー効率が、より高くなるようである。また、専用チャネルは、通常は、いくつかのシステム情報の一部、又は、システム情報要素の誤った受信が迅速に、端末から要求された再送によって効率的に、訂正できるような、セルから端末への下り方向、及び端末からセルへの上り方向の両方向に動作する。加えて、セルを制動する端末に、非常によく合っている専用チャネルを使用することは、例えば、明示的な制動で、それらのシステム情報、又は、その一部を送信し、上述のように「差分のみ」、又は「信号」オプションの使用を含めた端末からの要求に応じて、システム情報の部分、又は、システム情報要素だけの送信を、実際に必要とする。
【0079】
様々な実装形態では、上記の5つの省電力オプションの組み合わせの全てが
等しく適切に、また、他の人がより容易に組み合わせることができるものとして適用することができる。例えば、端末(上述のオプション5)へのシステム情報の伝送のための専用チャネルを使用することは、非常によく信号(上述のオプション4)のみの送信と共に組み合わされてよいし、および/または暗黙的および/または明示的な制動の信号(上記のオプション2)の送信と組み合わせてもよい。また、暗黙的および/または明示的な制動(上述のオプション2)に用いたものは、非常によく断続的な送信(上述のオプション1)と組み合わせて使用されてもよいし、特に、非常に低い繰り返し率(すなわち、t1よりもはるかに大きいt2)で、システム情報の選択された部分と組み合わせて使用されてもよい。対照的に、断続的な送信(上述のオプション1)を使用し、端末にシステム情報の伝送のために専用チャネルの使用(上述のオプション5)は、あまり適用できないかもしれないし、省電力(上述のオプション3)と組み合わせることにより、既に専用チャネルの使用において暗示されてもよい。
【0080】
システム情報の変更、又は再生(実証)
システム情報の配信の特別な場合は、セル更新(すなわち、変更)の特定のシステム情報部分を含んでいる。変更されたシステム情報部分は、「以前の古い」システム情報を受信し、セルのカバーエリア内に残っている少なくともそれらの端末に配信されるべきである。これは、少なくとも一度変更されたシステム情報部分の通信で最も効率的に実行されてもよい。
【0081】
システム情報の変更は、好ましくは、最も遠くの端末のための電力設定で、通信、又は、共通チャネルを介して、従来のシステムと同様に、最も効率的に実行されてもよい。システム情報の通知は、UMTS、又は、その後、隣接で連続的に監視する必要のあるMIBのような、ページングチャネルを介して提供されてもよい。
【0082】
システム情報変更の同じメカニズムは、各端末におけるシステム情報の有効時間の現在の通常のメカニズムに代えて適用されてもよい。本発明の一実施形態によれば、有効時間の端末の運転の代わりにセルがリフレッシュタイマを維持するように構成されてもよい。セルのリフレッシュタイマが満了した時、セルはシステム情報の変更と同様、例えば、リフレッシュをアナウンスするように構成され、少なくとも一度、システム情報のフル設定を通信することができ、現在のカバーエリア内の全ての端末が更新することができるように、又は、既存のシステム情報の部分を確認し、追加的に補完し、現在もシステム情報の部分が欠落して格納されてもよい。
【0083】
実施例2−4:一般的なシステムの説明
実施例2−4は、
図6に示す通信システム30で説明されている。
図6に示すように、本発明の一実施形態によれば、好ましくは、セルラ無線アクセス通信システムの通信システム30は、少なくともLA−32セル、SA−33セルおよび34を含んでいる。ユーザ端末35を
図6に示している。明確にするために、通信システムの一番の関連要素だけが、
図6に示されている。
図6には図示しない、他の要素は、存在してもよいし、本発明の範囲内であってもよい。このような「他の要素」とは、例えば、追加のSAセル、追加のLA−セル、追加の端末、さらに、通信システムのさらなる要素、そして、通信システムで各セルおよび/または互いに接続する中継回線と同様に、例えば管理部のような別のネットワークノードを含んでもよい。
【0084】
以下に、LA−セル32、SAセル−33、34、及び端末35の各々の一般的な説明について提供する。これらの要素の各々の機能的な詳細な説明は、一般的な説明に続き、別の解決法の検討において提供する。
【0085】
LA−セル32は、少なくとも、当該技術分野で公知の従来方法で、LA−セル32上で端末35にキャンプオンするように構成し、端末35を呼び出すことができるように構成されたLA−セルである。本発明のいくつかの実施形態によれば、データ接続を示す端末35からのサービス要求メッセージを受信するように構成されてもいるLA−セル32は、端末35と、
図6には図示されていない無線通信データ量(すなわち、ユーザデータの無線交換)をサポートするためSA−セルの一つとの間で確立される必要がある。LA−セル32は、主として、端末35から端末35へのユーザデータの無線通信ために使用されることを意図していないが、ページング、またはLA−セル32を介して通信される、フル、または一部の持続期間内のデータ接続(呼び出し)のため、例えば、低ビットレート(音声通話など)のトラフィックのための、いくつかのユーザデータトラフィックのような他の信号伝送を、妨げてはいない。
【0086】
SA−セル33および34と比較して、LA−セル32は、通常は、より小さなビットレートの大きな地理的エリアをカバーするように構成されている。待機状態の端末がLA−セルにキャンプオンを選択する地理的エリアは、LA−セルのカバーエリアと呼ばれる。適切な規模のセルでは、そのエリア内の端末は、通常、正常にシステム情報と、LA−セルからの信号メッセージ(例えば、ページングメッセージ)を受信することができる。これは、当然、逆方向に適用することが想定され、すなわち、端末は、LA−セルにキャンプオンし、それがキャンプオンしているLA−セルに信号メッセージ(例えば、サービス要求メッセージ)を送信するときには、LA−セルは、通常、メッセージを正常に受信することができる。無線通信ネットワークの意図されたカバーエリアにおいては、(
図6、LA−セル32)に少なくとも一つのフル動作又は「通常オン」状態のLA−セルが想定されてもよく、そして、端末と信号メッセージの交換をサポートすることが可能であると想定されてもよい。最も単純な実施形態では、これはLA−セル32は、常にフル機能を発揮(「オン」)していることを意味してよい。他の実施形態では、LA−セル32は、必ずしも常に「オン」状態ではないことを意味し、LA−セルに適した省電力オプションは、LA−セル32に適用されてもよい。
【0087】
端末35は、例えば、ユーザが音声通話、又は、インターネットを閲覧する携帯電話など、実際、ユーザとなる人間によって操作する端末だけでなく、スマートフォンやデータ中心の端末(例えばラップトップ、又はタブレット)人間の介入なしに動作(例えば、電子メールの送信/受信)し、例えば、スマート電気メータ、カーナビ装置、又は監視カメラ装置のようなMTC(マシン型の通信)装置であってもよい。
【0088】
端末35は、実行モードまたは待機モードであってもよい。本明細書で使用されるように、端末35とSA−セル33又は34の間でユーザデータ又はトラフィックの無線交換のためのサポートを行わないことから、端末35は、待機モードにあると言われている。本明細書で使用されるように、端末35は、少なくともSA−セル33、34の一つとデータを交換することが可能である場合には、実行モードにあると言われている。なお、待機モード及び実行モードのこれらの概念は、本明細書で使用する場合と、標準化された従来のネットワークの用語の意味の点で一致するかもしれない一方で、それらは必ずしもこのような標準化された定義と正確に一致しないことに留意すべきである。
【0089】
さらに、端末35は、省電力のオプション(すなわち、パワーセーブモード、または、端末の動作モードよりも、省電力モードでの消費電力が少ない動作モードにある)のいくつかの形式をサポートしていてもよい。待機モードと実行モードとの間の区別がSA−セルとのユーザデータの無線データ交換のサポートの存在に基づいている一方で、省電力モードと動作モードとの間の区別は、端末によって消費される電力量に基づいているので、端末は、例えば、動作モードにあるが、まだ待機状態の端末(または動作モードの端末が実行モードにあってもよい)であってもよい。同様に、省電力モードの端末は、端末がSA−セルの少なくとも一つと、ユーザデータの無線交換をサポートするかどうかに応じて、実行または待機状態のいずれかであり得る。しかしながら、最も一般的なことは、省電力モードでの、「起動」(すなわち、省電力モードを終了し、動作モードに入る)待機状態の端末が「実行」(そして動作中)になった後で、少なくとも1つのSA−セルとのデータ接続の確立を容易にするために、特定のアクションを実行するような状況になることだろう。本発明の実施形態の扱いは、システム情報の配信を伴った端末に関連することから、以下の説明では、主に、端末の待機モードと実行モードとの間で行われる配信について述べる。
【0090】
待機モードの端末35は、従来の方法で実現することも可能な、少なくともLA−セル32上に「キャンプオン」することを想定されてもよい。例えば、LA−セルは、パイロット信号、または端末35が受信可能なビーコン信号を、その後にキャンプオンするLA−セルを選択または再選択するために、受信信号に含まれる情報を使用して、通信してもよい。
図6では、LA−セル32によって送信された信号、および端末35によって受信された信号は、LA−セル32から端末35への実線の矢印として示されている。実施形態において、端末35は、ロケーション/ルーティングエリアの変更について、LA−セル32の
図6に図示のないページング機能を容易にするために、ネットワークに通知することが可能であってもよい。
【0091】
SA−セル33及び34は、主に、専用チャネルを介して、例えば、その目的のために確立されたデータ接続を介して端末35から端末35へユーザデータトラフィックを伝送することを意図している。しかし、それはまた、いくつかの別の情報および/またはいくつかの信号が1つ、または複数のSA−セルを介して行われることが排除されていない。
【0092】
LA−セル32とは対照的に、SA−セル33および34の各々は、通常は、より高いビットレートでより小さなエリアをカバーするように構成されている。通常のシナリオ展開では、おそらく隣接のSA−セルでカバーできるエリアには、かなりの重複が表示されるかもしれない。無線通信ネットワークの意図されたカバーエリアでは、SA−セル33、34の少なくとも一つは、カバーを提供することができると想定されてもよい。SA−セルは、それが必要とされる状況にある場合にだけフル動作するか、言い換えれば、「通常オフ」状態である。SA−セルは、省電力の少なくとも一つの形態、例えば、省電力モードまたはスタンバイモードをサポートすることを想定している。その結果のために、
図6の例示的な実施形態では、SA−セル34がSA−セルで実行モード(黒三角として
図6に示されている)である間、SA−セルが省電力モードであるSA−セル33(白三角として
図6に示されている)として、図示されている。
図6に示すように、省電力モードのSA−セル33によって有効に送信された信号および端末35によって受信された信号は、破線の矢印で示されている一方で、実行モードのSA−セル34によって送信された信号、および端末35によって受信された信号は、実線の矢印として示されている。
【0093】
端末35、LA−セル32、およびSA−セル33、34の各々は、送受信情報に関する、少なくとも、1または複数の通信インターフェース、格納データ(おそらく、通信インターフェースを越えた受信)に関するメモリユニットを含んでもよいし、データ及びプログラム実行を処理するプロセッサ、通信インターフェース、プロセッサ、メモリユニットは、本明細書に記載のこれらのユニットの機能を、適宜、実行するために構成されてもよい。
【0094】
従来のセルラシステムとは異なるエネルギー効率の高いネットワークの状況であるので、端末は、本発明の様々な実施形態によれば、LA−セルおよびSA−セルの両方と通信しなければならなく、少なくとも3つの別の構成では、端末35のために、端末35から受信した信号を、そのようなセルタイプのいずれかのセルに当該信号を送信することが想定される。
【0095】
端末35のための第1の構成は、LA−セル32(
図6に図示しない、おそらく別のLA−セル)と通信するためのLA−セル無線インターフェースと、SA−セル33、34(
図6に図示しない、おそらく別のSA−セル)と通信するためのSA−セル無線インターフェースのような、同時に2つの無線インターフェースをサポートするための実行モードの端末を想定している、「構成(i)」として、以下で言及されている。当業者が理解されるように、この構成は、単一の無線インターフェースのみを介する端末よりも、少し複雑な構成を伴っている。少なくともいくつかの解決法では、そのような端末は、LA−セル無線受信機のみを必要とし、端末は、LA−セル無線インターフェースを介してLA−セルから情報を受け取ることができるが、端末は、機能を持つ必要がないだけでなく、LA−セルに情報を送信する必要もない。他の解決法(例えば、LA−セルと信号情報の交換に関する)において、このような端末は、LA−セル無線送信機をも必要とし、それで、端末は、LA−セルに情報を送信することができるようになる。LA−セルと信号情報の交換には、低ビットレートのみを必要とするから、LA−セル無線インターフェースを維持することで、追加の複雑さ、コストおよびエネルギー消費量を低く抑えられるかもしれない。構成(i)における端末35は、実行モードでもよく、いつでも、LA−セル32からの信号およびまたはデータ交換を受信してもよい。
【0096】
端末35のための第2の構成は、(1つまたは複数の)LA−セルに関するLA−セル無線インターフェースと、(1つまたは複数の)SA−セルに関するSA−セル無線インターフェースのような、すなわち時間分割モードで動作するように、迅速に動作モードを代えることで、2つの無線インターフェースをサポートする実行モードの端末を想定している、「構成(ii)」として、以下で言及されている。言い換えれば、そのような端末は、ある時点では、LA−セル無線インターフェースを有効にし、別の瞬間では、SA−セル無線インターフェースを有効にするであろう。構成(ii)の端末35は、実行モードであり、実際にSA−セル34との間でデータ交換するときには、SA−セル無線インターフェースは、大部分の時間で有効になっていることが想定される。SA−セル34とのデータ交換は、端末ユーザへの割り込みが悪化しないように、例えば100msのような1秒以下に時間分割されて、短時間だけ中断されることを想定することが、更に好ましい。構成(ii)における端末は、実行モードでもよく、SA−セル無線インターフェースからLA−セル無線インターフェースに無線インターフェースを再構成し、次に任意の時間で、しかし、SA−セル無線インターフェースにその無線インターフェース構成を再格納する前の、比較的短い(例えば100ミリ秒)時間だけLA−セルから信号を受信および/または、LA−セルとのデータ交換をしてもよい。このような方法で、類似する同時モードの動作が達成されてもよい。実施形態では、端末の動作が、LA−セル及びSA−セルに無線インターフェースを再構成し、端末にユーザデータを送信する(および/または、端末と、おそらく他の端末にもシステム情報を送信する)ことは、端末がLA−セルから、受信するデータによって無線インターフェースを構成する、SA−セルが特定の端末にユーザデータを送信しない(および/または、この特定の端末、場合によっては他の端末にシステム情報を送信する)期間で、他のSA−セルの範囲の一つに同期させてもよい。このような実施形態は、SA−セルが無駄に端末にユーザデータを送信するのと、その上、SA−セル資源を浪費するのを回避することができる。また、そのLA−セル無線インターフェース(その上、SA−セル無線インターフェースを使用することができない)を構成する端末の発生は、非常に頻繁である必要はなく、そのLA−セル無線インターフェースが有効になっている端末の合計時間は、分割された時間で相対的に非常に小さい時間のみを含んでいてもよい。
【0097】
端末35のための有効な第3の構成は、2つの無線インターフェース(LA−セルに関する1つ及びSA−セルに関する1つ)が、交互にサポートする、しかし、構成(ii)に記載されているような、迅速な交替(連続)のない動作モードの、実行の端末を想定し、「構成(iii)」として、以下で言及されている。例えば、構成(ii)で記載された類似する同時モードの動作は、それが必要ではないと考えられるから、および/または、例えば、無線インターフェースの再設定が、1秒以上を「迅速」とみなすより、多くの時間を必要とするなら、その手段は迅速な構成をサポートしていないから、使用されない。構成(iii)の形態の端末は、その無線インターフェースがSA−セルとユーザデータを交換する間、SA−セルのために構成されているものとする。これにより、ユーザデータの交換は、構成(ii)のためのような短い中断を必要とすることなく、可能な最大速度で行うことができる。その結果、構成(iii)によれば、実行端末のデータ接続が確立されたときにも、同じLA−セルのカバーエリア内にあるかどうかを確認することができない場合があってもよい。実行状態の端末が同じLA−セルのカバーエリア内に残っている場合にも、LA−セルのシステム情報の変更は留意されなくてもよい。従って、端末は、SA−セルを介したそのデータ交換を終了しLA−セルへの無線インターフェースを再構成した後、セル探索手順を実行してもよいし、LA−セルシステム情報を取得する必要があってもよい。セル探索手順と、十分なシステム情報の取得が完了する前に、例えば、着信や呼び出しメッセージのようなコールを逃さないために、当業者に知られている種々のアプローチは、修復するため、または、少なくともこの問題を軽減するため続けられてもよい。
【0098】
構成(i)、(ii)及び(iii)によれば、LA−セル無線インターフェースとSA−セル無線インターフェースは、無線周波数を前後に分けて、又は物理的に同一の無線インターフェース(例えば、LA−セルおよびSA−セルが同じ周波数帯域で動作するが、異なるキャリアで動作している場合)をシェアする、物理的に分かれた2つの無線インターフェースであってよい。後者の場合には、「SA−セル無線インターフェース」および「LA−セル無線インターフェース」は、物理的に無線インターフェースの「ソフト」の構成が異なるだけである。構成(ii)および(iii)に関する単一の物理的な無線インターフェースは、(SA−セル無線インターフェースが無効になっている一方で)LA−セル無線インターフェースとして有効化され、または(LA−セル無線インターフェースが無効になっている一方で)SA−セル無線インターフェースとして有効化されるいずれかでも、十分な能力がある。
【0099】
本明細書で使用される場合、セルタイプ(SA−セル、LA−セル)に関する、「有効」という用語は、有効化または無効化されたSA−セルまたはLA−セル無線インターフェースの文脈において、セルタイプから、信号を受信することができるインターフェースのことを説明するために、そして、セルタイプとのデータ(ユーザデータ、信号データ、ネットワーク制御メッセージなどの任意のタイプのデータを含んでもよい)交換をサポートするために使用されている一方で、「無効」という用語は、そのインターフェースが、セルタイプからの信号を受信できなく、セルタイプとの交換をサポートすることができないことを記述するために使用されている。当業者であれば、インターフェースが「無効」になってもよいとする、様々な方法があることを認識するであろう。例えば、一つの極端な実施例では、無効化された無線インターフェースは、そのインターフェースの電気関連の構成部分から電源を供給しない状態で、無線インターフェースを完全にオフとすることができる。しかしながら、別の極端な実施形態では、インターフェース自体が物理的に完全に稼働しているにもかかわらず、単に使用されていないときに、無線インターフェースが「無効」であると考慮されてもよい。再びインターフェースを有効化するために必要な時間はなくその間、最小になり、又は、それが再び有効化する必要がある時に、無効化されたインターフェースの操作の準備には、最小遅延を要するから、後者の実施形態は、有利になるであろう。これらの極端な実施形態が、当業者に公知であろうと、本発明の範囲内にあろうとも、様々な他の実施形態における、どのような無線インターフェースが無効化されるかは、考慮されるだろう。
【0100】
図7は、本発明の一実施形態によれば、LA−セルおよび通信ネットワーク内の複数のSA−セルのカバーエリアの概略図である。
図6で示されるLA−セル32であるところのLA−セル42は、
図7に示すように、破線の円43で示され、比較的大きなカバーエリアを有してもよい。
図6では、SA−セル33、34であるところの、複数のSA−セルの各々は、例えば、トライアングル44のような三角形として示されている。SA−セル44は、サークル45のような濃い丸で示す、別の比較的小さなカバーエリアを有してもよい。さらに、
図7は、待機モードの端末46と実行モードの端末47(太枠線で示す実行モードの端末)を示している。端末46及び47の各々は、
図6での35に示した端末であってもよいし、1つ又は、複数のカバーエリア45内にあってもよい。LA−セル42のカバーエリア43内の端末46は、LA−セル42にキャンプオンされると言われている。カバーエリア45を有するSA−セル44は、実行モードでSA−セルを、濃い灰色で図示しようとしている一方で、省電力モードではSA−セルを、白で図示しようとし、1つ又は複数の端末47とのデータ接続の進行をしていてもよい。もちろん、他の実施形態では、カバーエリア43および45は、サークル内になく、基地局(セル)周辺の無指向性の区画をカバーする必要はありません。
【0101】
再び
図6で示す、本発明の実施形態に係るエネルギー効率の良いネットワークにおける端末35の動作の通常例は、次のようであってもよい。端末35は、ネットワーク(すなわち、待機状態の端末)を使用してユーザデータの交換をする必要がない場合には、従来のネットワーク内のセルに待機状態の端末がキャンプオンするのと、多くは同様の方法で、LA−セル32にキャンプオンします。端末35は、ネットワーク(すなわち、実行モードに入る必要がある)とユーザデータを交換する必要がある場合には、ネットワーク内の、
図6で図示するSA−セル34のような適切なSA−セルとのデータ接続を確立する。最高のエネルギー効率のために、適切なSA−セルは、前もって使用をやめてもよいし(すなわち、スイッチオフされたか、省エネ状態に入ってもよい)、データ接続をサポートするために始動(すなわち、起動)する必要があってもよい。データ接続が確立されると、端末35は、例えば、専用チャネルを介して、SA−セル34を介して/SA−セル34と共にユーザデータを交換(おそらく信号も)してもよい。SA−セルが、(SA−セルに残りの接続を送信後の場合において)トラフィックを持っていないか、または少しだけ残りのトラフィックを持っている場合、最も高いエネルギー効率向上のため、SA−セル34は、その後の使用をやめてもよい(つまり、スイッチオフにしてもよいし、省エネ状態に入ってもよい)。LA−セルにキャンプオンし、待機モードを再開する端末35は、データ接続を確立する前にキャンプオンしたのと同じLA−セル(すなわち、LA−セル32)であってもよいし、または、その端末、他のLA−セルのカバーエリア内に移動した場合には、別のLA−セルであってもよい。
【0102】
(実施例2)
LA−セルシステム情報を配信するLA−セル、エネルギー効率の高いネットワークにおいてSA−セルシステム情報を配信するSA−セル
図6と
図7および上述に記載されているように、端末35は、例えば、専用チャンネルを介するという目的のために、端末35とSA−セル34との間で確立したデータ接続を介して、SA−セル34とユーザデータを交換して構成される実行状態の端末となるよう最初に想定される。少なくともSA−セル34と、SA−セル32に関するシステム情報を含むSA−セルシステム情報を取得した端末35の問題は、端末35に関連するかもしれないネットワーク30内の別のSA−セルおよび別のLA−セルに関するシステム情報とおそらく同様に、実施例2で取り組まれている。
【0103】
この実施例の実施形態では、LA−セル32は、そのLA−セルのシステム情報を送信し、SA−セル34は、そのSA−セルシステム情報を送信し、その構成(ii)における端末35のSA−セル無線インターフェースおよびLA−セル無線インターフェースは、分割多重化モードで交互に有効化する考えに基づくことを、
図8に概略的に示している。
図9で概略的に示すように、灰色の三角形で図示する通信チャネル51を介して、そのシステム情報を送信するSA−セル34と共に、および/または、両端矢印で図示する専用チャネル52、53を介して、個々の端末35に、点線の三角形で図示する通信チャネル54を介して、そのシステム情報を送信するLA−セル32と共に、LA−セルおよびSA−セルは、それらのそれぞれのシステム情報を送信してもよい。端末35が待機モードにあるとき、端末35は、待機状態の端末のような有効化したLA−セル無線インターフェースを介して、端末がキャンプオンされたLA−セル32によるLA−セルシステム情報の送信を受信するように構成されている。それ後、SA−セル無線インターフェースは無効になってもよい。端末35が実行モードであり、時間の大部分において、実際に確立したデータ接続を介してSA−セル34との間でデータのやり取りをし、端末35のSA−セル無線インターフェースが有効化され、LA−セル無線インターフェースが無効化されます。SA−セル34と端末35からのシステム情報を含む他の信号を受信することができるのと同様に、その時点で、端末35は、SA−セル34とユーザデータを交換してもよいし、ネットワーク30内の他のSA−セルからシステム情報を含んだ信号を受信してもよい。その残りの、より小さい、時間の部分において、実行の端末35のLA−セル無線インターフェースが有効化すると、SA−セル無線インターフェースが無効化します。その時点で、端末35は、おそらく、LA−セル32を介して信号接続をサポートするのと同様に、LA−セル32から、そして、ネットワーク30内の他のLA−セルからのシステム情報を含む信号を受信してもよい。このようにして、実行モードで、SA−セル無線インターフェースを介してSA−セルとデータ交換をする端末は、一時的にユーザデータの交換を中断またはSA−セルと一時停止するように構成されてもよいし、LA−セルまたは端末によりシステム情報を送信するためのLA−セルが予想される場合、そのような端末が、1つまたは複数のLA−セルによって送信されるLA−セルシステム情報を受信してもよい。このような端末は、SA−セル無線インターフェースが有効になっているとき、1つ以上のSA−セルからSA−セルシステム情報を受信するように構成されている。
【0104】
上記に記載された構成(i)によると、端末35を伴って構成された、2つ同時の無線インターフェースの操作、いわば「並列」の操作は、実施例1以下に概説した様々なアプローチに使用することができる。実施例1の実施形態は、LA−セルおよびSA−セルの各々による、対応する無線インターフェース、独立した他の無線インターフェースを介して、端末35が受信するシステム情報の配信に適用することができる。
【0105】
本発明の一実施形態によれば、
図10には、1つ以上のSA−セルおよび1つ以上のLA−セルのシステム情報に関するシステム情報を取得するための4つの方法ステップのフロー図が示されている。
図6に関連して説明されている方法ステップは、当業者であれば、本発明の範囲内で、如何なる順序で、システムが如何なる方法ステップを実行するように構成されているかを理解するであろう。
【0106】
この方法は、端末35が実行モードであり、端末35のSA−セル無線インターフェースを有効にするステップ61で始まる。次に、端末35は、端末のSA−セル無線インターフェースを介して、SA−セル34からのSA−セル34に関するSA−セル34のシステム情報の少なくとも一部を受信する(もちろん、端末35は、SA−セル34とデータを交換してもよい)。端末35は、端末35に関連する他のSA−セルからのSA−セルシステム情報を受信してもよい。ステップ62では、受信のための1つ又は、複数のLA時間帯に、ステップ63では、LA−セル32のために、有効化したLA−セル無線インターフェースを介し、LA−セルシステム情報を受信する間、端末35が、そのLA−セル無線インターフェースを有効にする。構成(ii)による端末35と、迅速に2つを交替(ほとんど同時)する無線インターフェースは、例えば、100ミリ秒(または、それ以下)のような分割されたごく一部の時間に、LA−セル32のためのシステム情報を送信することが好ましい。前もって決めた時間内で、または、少なくとも、そのシステム情報の送信を開始する所定の瞬間に、例えば、100ミリ秒の所定の周期で、LA−セルシステム情報を反復して送信するように、LA−セルは、LA−セルシステム情報を送信することが好ましい。LA−セルシステム情報を送信するパターンは、LA−セル32自体によって、または、例えば、ネットワーク管理やOAM(操作、管理および保守)部、および/または同調部のような他の任意のネットワーク部のいずれかによって設定されてよい。LA−セルシステム情報の送信が起こる時の指示が端末35に提供される場合、実行の端末は、例えば、LA−セルのシステム情報の送信の開始、受信、が期待される直前に、LA−セルへの無線インターフェースを再構成することができ、そして、オプション的に、LA−セル32のカバーエリア内にまだあるかどうかを評価するために、その信号強度を測定するような他のLA−セル関連の操作を実行もする。それが終了すると、端末35は、SA−セルの無線インターフェースを元へ戻す再構成をしてもよい(また、例えば、SA−セル34を介して、ユーザデータを交換し続けてもよい)。
【0107】
オプションステップ64での端末35は、少なくとも部分的に、受信したSA−セルシステム情報および/又は受信したLA−セルシステム情報に基づく、1つまたは複数の設定に構成してよい。実施形態での端末35は、将来の使用のために、(複数の)SA−セル及び(複数の)LA−セル両方のシステム情報部分の少なくとも一部を格納するように構成されてもよい。これに関連して、SA−セル34によって送信されたSA−セルシステム情報は、専らSA−セル34とみなすことに限定されなく、それはまた、ネットワーク内の、例えば、
図6に示す、複数のSA−セルに隣接するSA−セル33のような、1つ以上の他の実行または待機のSA−セルとみなしてもよいことに留意されてもよい。ちょうどサービス提供するSA−セル34より、別のSA−セルに関するSA−セルシステム情報も、受信および記憶する端末35は、例えば、隣接する、別のSA−セルへの移譲の場合には、利点があると考えられる。次に、システム情報、または、新しいSA−セルに最も関連する部分は、移譲後に端末に代わり、移譲を実行する前の端末によって、すでに取得することができる。通常のアプローチと比較して、より迅速に完了させるため移譲を容易にするよりも、「前衛的のような」別のセルに関するシステム情報の取得は、ほとんどのシステム情報を、移譲を実行した後にのみ取得する。迅速に移譲を実行できることは、典型的にSA−セルのような小さなセルサイズ、また、機動性の高い端末、例えば、SA−セルのように比較的短い滞留時間の特定のセルに起因する場合には、特に、プレミア付きである。このような単なるサービス提供するSA−セルより、「前衛的」のような別のSA−セルに関するシステム情報の取得は、特にエネルギー効率の高い、移譲の標的のSA−セルが、まだ待機の状態(例えば
図6で図示するSA−セル33)で、フル動作になる前に、再び実行状態にする必要のある、ネットワークで優位である。SA−セルの再実行の間は、端末35は、移譲のためのSA−セル自身を構成するため、その特定のSA−セルの格納されたシステム情報を都合良く使用してよいように、まだ、そのSA−セルシステム情報の送信をフルにできなくてもよい。同様に、LA−セル32によって送信されるシステム情報は、専らLA−セル32とみなすことに限定されるものではなく、上記の利点は、より小さい範囲のLA−セルに適用されるけれども、例えば、隣接するLA−セルのような、(
図9に図示されない)ネットワーク内の1つまたは複数の他のLA−セルとみなされてもよい。システム情報を格納する類似した利点は、データへのLA−セルシステム情報更新を維持し、ユーザデータの交換が完了したときに、待機モードに戻って復帰した、実行状態の端末に適用されることにある。例えば、端末35が再び待機状態になったとき、端末は、その設定を構成するために格納されたLA−セルシステム情報を適用するようである。全ての場合において、特定のセル(SA−セルまたはLA−セル)に関する格納されたシステム情報は未だ有効であるかどうかを、迅速にチェックすることができる端末であることが好ましい。これは、例えば、システム情報バージョンの番号付けにより、従来の方法で実現されてよい。このようなバージョン番号付けによる通信されたシステム情報については、むしろ、頻繁に通信されている。つまり、専用チャネルを介して提供されたシステム情報に関しては、セルに、その格納されているシステム情報のバージョン番号の表示を送信する端末を提案し、セルが、このバージョンが未だに有効か、または最新のバージョン番号であるかどうかを確認し、応答させ、端末によって示されるバージョン番号が変更されてから、これらのシステム情報部分の最新の(すなわち有効な)部分を提供します。ネットワーク30を構成されてもよく、端末はSA−セルおよびLA−セルのシステム情報を取得してもよい、様々な方法があり、「非常に簡単な構成」、「より柔軟な構成」および「最も柔軟な構成」として、以下に詳述されている。
【0108】
非常に簡単な構成
非常に簡単な構成では、例えば、SA−セル34のようなSA−セルは、実行状態の端末35の各々にユーザデータを送信するように構成され、例えば、LA−セルのシステム情報を送信するように構成されているLA−セル32や、例えば、各100ミリ秒の間、LA−セルシステム情報を送信し、他の900ミリ秒の間、ユーザデータを送信するLA−セル32のように、SA−セルは、前もって決めた所定のLA−セル期間と重ならない期間にだけサービス提供する。言い換えれば、前もって決められたLA−セルシステム情報の送信のための所定の期間は、端末が、SA−セルを介してユーザデータを受信するためではなく、LA−セルのシステム情報を受信し、取得するのを許可するため確保され、そのため、SA−セルが、ユーザデータを100%送信できる時間の状況と比較して、ユーザデータに関するSA−セルのスループットは、この例で90%減らすことを達成できる。SA−セルが、ユーザデータを送信してよい期間は、「第1の期間」と現在、この実施例に記される一方で、LA−セルが、そのLA−セルシステム情報を送信するために構成されている場合の、前もって決められた所定の期間は、「第2の期間」と、記されている。第1及び第2の期間が重ならないように構成されているが、隣接する期間である必要はありません(すなわち、これらの期間の間にギャップがあってもよい)。
例えば端末の再構成のため、無線インターフェースの完了を許可し、両方のセルタイプ間における、任意の不正確なタイミングを許可するため、それらは任意の追加の許容範囲として、適用されてよい。
【0109】
SA−セルは、SA−セルのカバーエリアに部分的に重なる単一LA−セルよりも多く存在してもよいから、その第1の期間のSA−セルは、関連LA−セルの各々の第2の期間を考慮することが要求されるだろう。時間分割のさらなる低下を回避するために、SA−セルは、第1の期間を利用でき(さらにスループットの低減が達成できる)、重複可能な限り、例えば、これらがかなり同時に発生するように、LA−セルは、互いに第2の期間と同期させることが好ましい。上記の例を使用すると、100ミリ秒毎の第2期間は、第SA−セルに関連する全てのLA−セルによってかなり同時に使用されるであろう。
【0110】
この非常に簡単な構成では、SA−セルがそのシステム情報を送信することができる方法について2つの選択肢が存在する。第1の選択では、SA−セルは、第2の期間(すなわち、ユーザデータが送信されない期間)おそらくは、第1の期間には含まれない、第1及び第2の期間のギャップの間に、SA−セルのシステム情報を送信するように構成されてよい。この選択案では、SA−セルのシステム情報は、比較的高いデータレートで送信されてよいし、これらの期間中、SA−セルは、このように、ユーザデータに関する任意の送信資源を必要としないので、多量のSA−セルシステム情報が比較的短時間で送信されてよい。第2の選択案では、SA−セルは、第1の期間中、第2の期間中、および/またはギャップの間のSA−セルシステム情報の送信を含む、SA−セルのシステム情報をいつでも送信するように構成されてもよい。第2の選択案のさらなる実施形態では、第2の期間に、そして、おそらくはギャップの間において、SA−セルシステム情報伝送レートは、例えば、第1の選択案のものに匹敵するレートのような、比較的高いレートに設定されてよい。両方の選択肢については、SA−セルは、端末からユーザデータを受信することが可能な期間に限定されるものではない。つまり、SA−セルは、端末がSA−セルにユーザデータを送信するか否かを選択することができる任意の時間に受信するよう構成されてよい。システムは、TDD(同時送受信)モードで動作するように構成されている場合、セルから端末へ下り伝送のために割り当てられた(たぶん前もって決められた所定の)時間帯と、端末からセルへの上り伝送のために割り当てられた別の時間帯が存在することが一般的であることに注意してください。そして、もちろん、上記の構成はそれぞれ、下りおよび上り伝送のために割り当てられたTDD時間帯に適合しなければならない。
【0111】
LA−セルは、第2の期間(つまり、第1の期間でも、ギャップの期間でもない)にだけ、実行状態の端末にLA−セルシステム情報を送信するように構成されてもよい。代替案では、LA−セルは、第2の期間外で、例えば、待機状態の端末、および/または別のフォーマット(例えば、より低いビットレート、より簡単なコーディング等)で送信される(部分的に)同一のシステム情報に関することを意図しない、待機状態の端末に合わせて、任意のLA−セルのシステム情報を送信するように構成されてもよい。例えば、専用信号接続および/またはLA−セルを介していくつかのユーザデータの交換をサポートするため、LA−セルを介してデータの交換は、いつでも(勿論、TDDの場合には、上記のような割り当てられた時間帯を考慮にいれて、)実行されてよい。
【0112】
複数のLA−セルがそのシステム情報を送信してもよいネットワークでの、一実施形態では、異なるLA−セルは、例えば、100ミリ秒の期間内の任意の時間に、実質的に同時に発生するそれらのシステム情報の送信を同期させるように構成されてもよい。このような手段の利点は、端末との間および/または端末と結びつけられて良いLA−セルとの間を区別しない必要があり、100ミリ秒の間、SA−セルは、単独のユーザデータの自由な送信スケジュールだけ必要になります。このような手段の欠点は、端末は、おそらく、100ミリ秒の任意の期間に、単独のLA−セルからのみ、システム情報を受信し、取得することができることにある。別の実施形態では、異なるLA−セルは、例えば、100ミリ秒の連続した期間に実質的に発生するそれらのシステム情報の送信を同期するように構成されてもよい。このような実施形態では、端末は、連続した100ミリ秒の応答時間帯で複数(例えば、2つ)のLA−セルからシステム情報を受信し、取得することができるという利点を有する。このような手段の欠点は、ユーザデータのSA−セルスループットをさらに低減達成できること、おそらくは、端末当たり(又は、少なくとも1対のLA−セル当たり)SA−セルのフリー送信期間のスケジューリングの必要性があることです。
【0113】
任意のLA−セルシステム情報の必要のない実行状態の端末は、SA−セルへの無線インターフェースを保持するように構成されてよいし、ユーザデータをいつでも送信してよいし、第1の期間中にユーザデータを受信し、SA−セルシステム情報を第2の期間(そして、おそらくギャップの期間)に受信してもよい。LA−セルのシステム情報を受信したい実行状態の端末は、第1の期間中にユーザデータを送信および/または受信し続けるように構成されてもよい。次に、第1の期間の終わりに向かって、端末は、LA−セルへの無線インターフェースを再構成(タイムギャップがこれを容易にしてよい)するだろうし、LA−セルシステム情報を受信し、第2の期間の終わりに向かって、より遅延なく、SA−セルへの無線インターフェースを再構成(タイムギャップは、再度、これを容易にしてよい)する。その後、端末は、次の第1期間の間に、SA−セルを介してユーザデータの送信および/または受信を再開してもよい。
【0114】
上記が示すように、この構成では、特に、SA−セルのシステム情報とLA−セルのシステム情報の第1の選択案において、SA−セルとLA−セルによるシステム情報の送信は、追加のSA−セルシステム情報の送信が、第1と第2の期間の間のギャプの間に起こり得る第2の期間に、実質的に同時に発生するように調整されている。
【0115】
より柔軟な構成
この構成では、前もって決められた第1の期間と第2期間の所定の繰り返しの順序が存在しない。
【0116】
SA−セルは、連続的に、または下りでのユーザデータの送信を中断または休止してユーザデータを送信してよい特定の端末へ、前もって決められた所定の、指定され、示され、および/または特定の端末によって事前にSA−セルに命令された、SA−セルのユーザデータ送信の休止のユーザデータを送信してよい。従って、端末はSA−セルがユーザデータの送信自由な期間が必要になる場合にあるならば、例えば、1つまたは複数のLA−セルからシステム情報を受信し、1つまたは複数のLA−セル上の信号レベルの測定を行い、および/または1つまたは、複数のLA−セルと(例えば、信号情報の交換を伴う)接触する目的のために、フル制御することが可能である。これはまた、SA−セルのユーザデータの送信自由な期間の固有の端末および固有の機会の矯正を可能にします。例えば、その無線インターフェースの遅い再構成手段の端末は、その無線インターフェースの迅速な再構成手段の別の端末、または、例示の100ミリ秒よりも、例えば、100ミリ秒の期間内でフルシステム情報の受信および取得をねらうことより、特定のシステム情報の部分の予期される送信時間に辺りを付け、より短いSA−セルの送信自由な期間を命令してよい、特定のシステム情報の部分を必要とする端末よりも、より長いSA−セルの送信自由な期間に命令してよい。
【0117】
より柔軟な構成では、SA−セルが、下りで特定端末へのユーザデータ送信を中断するとき、SA−セルは中断の指定されていない別の端末へのユーザデータの送信をし続けてもよい。
【0118】
SA−セルによるSA−セルシステム情報の送信のために、前に記載した構成に関しるすべてのオプションは、強く好まれることなく開かれている。例えば、SA−セルは、従来のように、ほぼ連続的に、適度なビットレートで、そのSA−セルシステム情報を送信するように構成されてもよい。別の例では、SA−セルは、短いバーストで、より高いビットレートで、SA−セルシステム情報を送信するように構成されてもよい。
【0119】
SA−セルは、いつでもユーザデータを受信するように構成されてもよい。つまり、端末は、(TDDの場合には、当然のことながら、上記の方法のように割り当てられた時間帯を考慮して)SA−セルにユーザデータを送信するか否かを選択してもよい。
【0120】
LA−セルは、LA−セルのシステム情報を送信するように、好ましくは短いバーストで、前もって決められた所定のスケジュール(例えば定期的に)により、例えば、LA−セルの監視端末によることが知られ、またはLA−セルの監視端末によって復調された、いくつかのネットワーク管理部または同期部のように、前もって決められたLA−セルまたはネットワークノードによって、構成されてもよい。「非常に簡単な構成」について、上記のLA−セルの代替に対応するには、LA−セルは、第2の期間以外で任意のLA−セルのシステム情報を送信するのと同様に、この構成内のオプションにある。
【0121】
例えば、専用信号接続をサポートするため、および/またはLA−セルを介して任意のユーザデータの交換をサポートするため、LA−セルを介したデータの交換は、(TDDの場合には、勿論、上記のような、割り当てられた時間帯を考慮に入れて)いつでも実行されてよい。
【0122】
任意LA−セルシステム情報を必要としない実行状態の端末は、SA−セルに構成された、その無線インターフェースを維持してもよいし、ユーザデータをいつでも送信してもよいし、SA−セルのシステム情報をいつでも受信してよい(少なくとも、SA−セルのシステム情報が送信された場合)。LA−セルシステム情報を必要とする実行状態の端末は、SA−セルは、特定の端末へユーザデータのその下り送信に(割り込み)一時停止する必要があるときに、データ接続した端末を伴うSA−セルへの指示を、最初に提供するように構成されてもよい。その最後に、端末は、例えば、周期的なスケジュールに従った、指定された開始時間と終了時間での単独の中断、指定された開始時間の単独の中断と継続時間の中断、または複数の中断、などの指示を提供してもよい。一時停止(中断)された場合の期間は、全く発生しないか、一度発生する可能性があるか、(おそらく異なる期間で)繰り返し発生することがある、SA−セルの下りでのユーザデータの送信は、定義された端末と、固有の端末の期間の違いを伴う、このより柔軟な構成では、「非常に簡単な構成」で説明した第2の期間と比較されてもよい。端末は、SA−セルに指示を提供した後に、中断の開始時まで、ユーザデータを送信及び/又は受信し続けてもよい。開始時または後に、端末は、LA−セルへの無線インターフェースを再構成してもよい。そうする時間は、端末に知られているものとすると、下りでのユーザデータのSA−セルへの中断開始時を指定する際に考慮されるものとする。LA−セル無線インターフェースを有効にした端末は、遅くとも中断終了時に向かって、LA−セルシステム情報又は少なくとも、その情報の関連部分を受信するよりも、無線インターフェースをSA−セルへ戻す再構成をしてもよい。LA−セルに端末の無線インターフェースを再構成するための時間と同様に、SA−セルに端末の無線インターフェースを再構成する時間は、端末に知られているものとし、下りでのSA−セルのユーザデータの中断終了時を指定する際に考慮されるものとする。端末は、中断終了以降からユーザデータを送信および/または受信を再開してもよい。
【0123】
上記が示すように、この構成は、SA−セルおよびLA−セルによるシステム情報の送信の調整を必要としない。しかし、端末は、LA−セルシステム情報を監視する必要があり、それらの時間(「第2の期間」)の間にSA−セルシステム情報を監視することができなく、繰り返し、安定した、全てのSA−セルシステム情報を逃すことになるであろう。これは、短いバーストで送信されたSA−セルシステム情報が、LA−セルシステム情報の送信と一致する場合に、発生する可能性がある。端末はまた、繰り返し、安定して、SA−セルシステム情報を、実質的に連続して送信しても、特定のSA−セルのシステム情報の部分を見逃す可能性がある。このような状況を回避するために、好ましくは、SA−セルシステム情報送信の繰り返し率はLA−セルシステム情報の繰返し率とは異なるように、SA−セルおよびLA−セルは、それらのそれぞれのシステム情報の送信を同期させるだろう。そのような同期では、SA−セルシステム情報の部分は、端末が、SA−セルのシステム情報の同じ部分を繰り返し、安定して見逃してよいが、SA−セルのシステム情報に沿うようにシフトするであろう。これは、例えば、実行状態の端末のための(おそらく短い)LA−セルシステム情報の送信継続時間(すなわち、第2の継続期間)に相当する、LA−セルシステム情報の繰返し時間より短いか、または長いかのいずれかであるSA−セルのシステム情報の繰返し時間を選択することによって、実現されるだろう。代替の解決手段は、このような第2の期間をスキップし、SA−セルシステム情報または明示して要求する端末を、受信し、取得するために、SA−セルに構成され、その無線インターフェースを維持する端末として、例えば、ユーザデータの交換に使用される専用チャネルを介して、いくつかの指定されたSA−セルシステム情報をSA−セルに提供するために、例えば、再度、ユーザデータの交換に使用される専用チャネルを介して、実施例1のオプション2および5を適用する場合には、特に有利であってよい。
【0124】
SA−セルは、少なくとも部分的にあるカバーエリアが、複数のLA−セルによるカバーエリアと重なることがあってもよいので、この構成では、隣接のLA−セルでは、かなり同時に発生するため、互いにそれらのLA−セルシステム情報送信を同期させることは必要とされない。端末は、LA−セル(すなわち、端末を監視しようとする特定のLA−セル)のLA−セルシステム情報を送信する期間に対応する、下りでのSA−セルユーザデータ送信の中断の指示および/または命令をしてよい。しかしながら、本実施形態では、同期されたLA−セルシステム情報の送信は、まだ、実行されてもよい。別の中断期間を、別のLA−セルに対して指定する必要がないので、そのような手段では、端末のために有利であってよい。
【0125】
最も柔軟な構成
この構成は、上述の「より柔軟な」構成によると、より大きな構成であり、下りでのSA−セルユーザデータの開始および終了時の中断(すなわち、下りでのユーザデータの送信の一時停止および再開)は、瞬間毎に、実行状態の端末によって指定される。
【0126】
一実施形態では、端末は、時間指定せずに、または、将来の特定時刻の指定する命令の適用を伴って、下りでのSA−セルユーザデータの送信を一時停止する命令を送信してもよい。現在の瞬間に関連する、すなわち、直ちに、又は合理的に可能な限りできるだけ早く適用される、命令を受信したSA−セルは、時間指定せずに命令を解釈するように構成されてもよい。例えば、即時に一時休止するような命令を受信した後、SA−セルは、例えば、現在の送信ブロック又はユーザデータのフレームが完成するように、また、その端末への更なる送信を中止するよう構成されてもよい。即時再開する命令を受信した後、SA−セルは、直ちに端末への送信を再開するように構成されてもよい。
【0127】
別の実施形態では、端末は、任意の指定された時刻に下りでのSA−セルユーザデータの送信を一時停止する命令を送信してもよい。指定時刻に一時停止の命令を受信したSA−セルは、端末へのSA−セル送信を遅くとも指定された時間に停止しなければならない命令と解釈するように構成されてもよい。指定時間の再開の命令は、SA−セルは早くても、その指定時刻から、端末への送信を再開することができることを示しています。
【0128】
一時停止を指定し、SA−セル送信を再開させるために、さらなる柔軟性を伴う端末への提供に基づいて、瞬間、瞬間毎の下りでのSA−セルの送信時間を再開できるのは、すぐに端末がLA−セル操作を実行し、LA−セルシステム情報の送信期間の終了を待たないことである。当業者は、直ちに、下りでのSA−セルユーザデータ送信の開始および終了を許可するための、上記の、より柔軟な構成に関する説明を適用させる方法を理解するであろうし、瞬間、瞬間毎に基づいて指定されるために、その結果は、簡潔であることから、その説明はここでは繰り返さない。
【0129】
実施例3:エネルギー効率の良いネットワークにおける、LA−セルのLA−セルシステム情報及びSA−セルシステム情報の配信
上述に関連して、
図6及び
図7に図示するように、端末35は、最初は、SA−セル33、34を介してユーザデータを交換せず、LA−セル32上でキャンプオンしている待機状態の端末を想定している。端末35は、端末35とSA−セル34との間で確立したデータ接続を介した、SA−セル34を使用してユーザデータ交換する目的のために、例えば、専用チャネルを用いて、実行状態になってもよい。本実施例3の形態によれば、ネットワーク30内での他のSA−セルと他のLA−セルに関するシステム情報と同様の、少なくともSA−セル34に関するSA−セルシステム情報と、LA−セル32に関するLA−セルシステム情報とを含むシステム情報から構成されるSA−セルシステム情報の取得する端末35のアドレスの問題は、端末35に関連されてもよい。
【0130】
この実施例の実施形態は、LA−セル、例えばLA−セル32は、おそらくLA−セルのカバーエリア内の端末に関する、少なくとも複数のSA−セルの任意部分のSA−セルシステム情報と同様、LA−セルシステム情報を送信するために使用してもよいという考えに基づいている。実施例3は、
図11、12にそれぞれ示した2つの主要な実施形態にわけられてもよい。第1の実施形態では、LA−セル32は、端末の全てのシステム情報を送信するため、通信/共通チャネルを使用する。第2の実施形態では、LA−セル32は、個々の端末に少なくとも任意のシステム情報を送信するため、1つ又は複数の専用信号チャネルを使用する。これらの実施形態は、以下でより詳細に説明する。
【0131】
通信/共通チャネルを使用
図11では、本発明の一実施形態によれば、端末にLA−セルシステム情報及びSA−セルのシステム情報の両方を提供するLA−セルについて、概略的に示している。
図11に示す実施例では、通信チャネル71を介して端末35に関連する1つまたは複数のSA−セルのシステム情報と同様、LA−セル32は、そのシステム情報を送信することを示している。待機状態の端末は、次いで、少なくともLA−セルシステム情報通信チャネルが監視し続けている間は、LA−セル無線インターフェースを有効にのみする必要がある。これは、LA−セルとおそらくLA−セルのカバーエリア内の関連する全てのSA−セルに関する全てのシステム情報を取得するために、待機状態の端末を有効にします。待機状態の端末は、取得したシステム情報を格納してもよいし、データ更新し続けてもよい。特定のSA−セルとのデータ接続を確立するときに、待機状態の端末は、さらに、特定のSA−セルに関する格納されたシステム情報を使用してもよい。端末のそのような操作は、上記した、端末の構成(i)、(ii)および(iii)のいずれかによってサポートされている。
【0132】
図11で示すように、専用データチャネル72、73、および74を介して、SA−セル34を使用してのユーザデータ交換する各々の実行状態の端末は、さらに、LA−セル32によって、通信されるシステム情報を監視するように構成されてもよい。端末35は、定期的、又は、制動の更新を受信するいずれかの場合には、LA−セル32によって、通信されるLA−セルおよびSA−セルシステム情報を監視するように構成されてもよい。
【0133】
図11に示される実施例3の形態については、2つの端末の構成が想定されている。
【0134】
上述の構成(i)の端末の使用は、実行状態の端末は、おそらく、連続的および/またはユーザデータ交換のために必要な程度に、SA−セル34を介してユーザデータ交換するためにSA−セル無線インターフェースを使用するように構成されている。端末は、LA−セルおよびSA−セルのシステム情報を含む通信チャネル71を使用するLA−セル32によるLA−セルのシステム情報通信を監視するために、例えば、定期的に、または、そうする制動の更新を受信すると、予備的に、比較的短い時間でそのLA−セル無線インターフェースを有効にするように構成されている。このような構成の1つの利点は、SA−セルを介したユーザデータ交換を中断されることなく、し続けてよいことである。しかしながら、端末は、ハードウェアにより高度な複雑さをもたらす、少なくとも短時間の期間、同時に2つの無線インターフェースをサポートする必要がある。
【0135】
構成(ii)の端末の使用は、実行状態の端末は、2つの無線インターフェースの間で交互するように構成されてもよい。時間の大きい方の部分に関しては、端末は、SA−セル34を介したユーザデータ交換をサポートするため、SA−セル無線インターフェースを有効にしている。次に、LA−セル無線インターフェースは、無効にされる。時間の小さい方の部分に関しては、端末は、LA−セルおよびSA−セルのシステム情報を含むLA−セルシステム情報通信チャネル71を監視するために、有効にしたLA−セル無線インターフェースだけを持っている。SA−セル無線インターフェースは、その後、無効にされます。
【0136】
LA−セル32によって送信された通信チャネル71では、SA−セルシステム情報は、SA−セルまたはSA−セルのグループごとにグループ化されてもよい。システム情報配信のより高いエネルギー効率のために、LA−セル32は、例えば、これらのSA−セルが実行状態にあるか、または、まもなく起動される状態かのような、必要な範囲の場合にのみ、SA−セルシステム情報を送信するように構成されてもよい。しかしながら、まだ実行状態でないSA−セルを介してデータ接続の確立を高速化するために、LA−セル32は、例えば、SA−セルの実行状態に関する表示を含む全てのSA−セルのシステム情報を送信するように構成されてもよい。このようにして、待機モードの端末と実行モードの端末の両方は、LA−セルの通信チャネルを監視することだけで、LA−セルおよびSA−セルのそれぞれに関するシステム情報を取得、格納および最新データの更新をすることができる。システム情報は、この情報を必要とする前でさえも、端末が利用できるようにすることができるので、このアプローチは、実行状態のSA−セルを介するデータ接続を確立する手順、実行されようとするSA−セルを介してのデータ接続を確立する手順、1つのSA−セルから別のSA−セルに移譲される手順をスピードアップすることができる。
【0137】
さらに、端末に利用可能なシステム情報を拡張するために、LA−セル32に関するシステム情報を配信するためのセルの設定は、例えば、そのセルの外側にあるが、LA−セル32のカバーエリアの近くにある、隣接するLA−セルに関するシステム情報及び/又はSA−セルに関するシステム情報を、さらに拡張してもよい。
【0138】
SA−セル34を介するユーザデータの交換に最大の注意を向けさせた実行状態の端末を可能にするために、
図11に示す実施形態の更なる改良は、システム情報の関連部分が変更された場合に、実行状態の端末に制動信号または制動メッセージを提供することである。このような制動信号または信号メッセージは、例えば、端末への専用接続を介してネットワークによって送信されてよい、またはネットワーク内の1つまたは複数のSA−セルによって通信されてもよい。制動は、オプションで、変更に関連しているとセルまたは複数のセルに示されてもよい。このような制動信号またはメッセージを受信した端末は、このように,任意のシステム情報に変更について通知され、それが変更されたシステム情報を取得するための端末に関連していてもよい。
【0139】
実施形態において、実行状態の端末は、例えば、可動性のため、古いSA−セルから新しいSA−セルへの移譲のため、そして、新しいSA−セルからシステム情報を取得、更新、または照合する必要のために、端末が実行するとき、制動として任意のイベントを解釈されてよい。実行状態の端末に制動を提供することは、例えば、構成(ii)の端末で特に有益であろう可能性ある変更のため、LA−セル通信チャネルを周期的に監視するような、定期的な実行から、実行状態の端末への交替にある。
【0140】
他の実施例と比較して最もエネルギー効率的ではないけれども、
図11で示す実施形態は、端末がLA−セルのカバーエリア内のすべてのSA−セルのシステム情報を取得し、この情報を後で使用するために格納することが可能になるという利点を提供する。したがって、データ接続を確立する、または1つのSA−セルから別のSA−セルに移譲を行う実行状態の端末の場合には、接続の確立またはSA−セルへの移譲が完了したとき、端末は通常、SA−セルに関するシステム情報のほとんどを取得するだけの状況と比較してより迅速にSA−セルに関連する設定を適用することが可能となる。この実施形態は、つまり、端末が、データ接続を設定する前に、まだ待機状態の端末に隣接の実行状態のSA−セルがなくても、事前に、待機状態の端末にSA−セルシステム情報の配信を可能にもする。
【0141】
専用チャネルの使用
あるいはまた、上述した実施形態には、SA−セルに関するシステム情報を通信するため、LA−セル32での通信再資源の消費を避けるために、専用信号アプローチを用いることができる。SA−セルシステム情報及び/またはLA−セルシステム情報、専用信号チャネル82を介した実行状態の端末35bにその変更の送信を提供する一方で、これは、通信チャネル81を介した待機状態の端末35aに関する1つまたは複数のSA−セルに関するシステム情報と同様に、LA−セル32は、そのシステム情報を送信することが、
図12に概略的に示されている。
【0142】
この実施例のオプションでは、LA−セル32のデータ接続設定でLA−セル32を介した専用信号接続を含む、データ接続の設定は、専用信号接続82を介して提供するように構成されてもよいとき、SA−セルに関するすべての関連システム情報は、接続をサポートするように選択される。
【0143】
イベントによる制動、例えば、可動性のため、古いSA−セルから新しいSA−セルの移譲のために、端末が実行したとき、或いは、例えば、SA−セルおよび/またはLA−セルのシステムパラメータの再設定などのようなネットワークが、いくつかのシステム情報への変更を行ったとき、LA−セル32を介した専用信号チャネル82は、実行状態の端末35bにその変更されたシステム情報を送信するように使用されてもよい。
【0144】
このような実行端末については、二つの端末の構成が想定される。
【0145】
上述した構成(i)での端末を使用すると、実行状態の端末は、おそらく、連続的および/またはユーザデータ交換のために必要な範囲で、SA−セル34を介してユーザデータを交換するために、そのSA−セル無線インターフェースを使用してよい。端末35bは、例えば、定期的に、またはそうする制動を受信すると、LA−セルを介した専用信号接続82をサポートするため、LA−セル32に関するLA−セルシステム情報、又はSA−セル34に関する任意SA−セルシステム情報であってもよい任意の変更(更新)を受信するために、時折、比較的短い時間で、そのLA−セル無線インターフェースを有効にするように構成されている。そのような手段の利点は、SA−セル34を介したユーザデータの交換は、中断なく継続することができる。しかし、端末35bは、少なくとも、より高いハードウェアの複雑さをもたらす短時間で、同時に2つの無線インターフェースをサポートする必要がある。
【0146】
上記構成(ii)で端末を使用すると、実行状態の端末は、2つの無線インターフェースの間で交互に構成されてもよい。時間のより小さい部分に関して、LA−セル32に関するLA−セルシステム情報または、任意のSA−セル34に関するSA−セルシステム情報であってよい任意の変更(更新)を受信するために、端末が、有効化されたLA−セル無線インターフェースだけ持ってよい一方で、時間のより大きな部分に関しては、端末は、SA−セル34を介したユーザデータ交換をサポートすることが可能なSA−セル無線インターフェースだけ持ってよい。
【0147】
なぜなら、専用信号接続を使用することから、
図11のものよりも、
図12で例示する実施形態は、エネルギー効率が良いと期待される。また、本実施形態では、システム情報配信のエネルギー効率に関連するもの以外の利点を有してもよい。例えば、移動端末が別のSA−セルに、それぞれの移譲手順の失敗、おそらくネットワークと端末との間の全ての接触を失う可能性があり、頻繁に移譲していてもよいと考えている。頻繁にエラーが発生しやすいような移譲のシナリオでは、LA−セル32を介して安定かつ一貫した信号接続を有することが非常に魅力的であり、失敗した移譲の信号接続を介して、迅速に修復されてもよい。そして、上述したように、LA−セルの信号接続を介して、必要なSA−セルシステム情報部分を端末へ提供することに意味をなしてもよい。専用接続に関連付けられている全ての追加の節約は、専用信号接続し、おそらく関連SA−セルにのみ関するシステム情報を端末に提供するために、電力制御のアプリケーションとして適用されます。必ずしもではないが、典型的な低いエネルギー効率は、常に、端末とSA−セル間よりも端末とLA−セルとの間の経路損失の点で、より距離が大きく、その後のLA−セル信号接続の安定性および信頼性によって勝ってもよい。
【0148】
実施例4:エネルギー効率の高いネットワークにおけるLA−セルシステム情報及びSA−セルシステム情報のSA−セルの配信
図6、
図7および上述したこの解決法での実施例3と同様に、この明細書内で、端末35は、まず第1に、SA−セル33を、34を介してユーザデータを交換せず、LA−セル32上でキャンプオンしている待機状態の端末を想定している。端末35はまた、例えば、それは専用チャネルを使用して、端末35とSA−セル34との間で確立したデータ接続を介してSA−セル34とユーザデータを交換する目的を達するため、実行状態になってもよい。実施例4において、実施LA−セル32、ならびに、少なくともSA−セル34とLA−セル32に関するシステム情報を含むSA−セルのシステム情報を取得する端末35のアドレスの問題は、おそらく、ネットワーク30内の別のSA−セルおよび別のLA−セルに関するシステム情報と同様に、端末35のために関連していてもよい。
【0149】
この実施例の実施形態は、SA−セル、例えばSA−セル34は、少なくとも、おそらくSA−セルのカバーエリア内の端末のための、いくつかのLA−セルに関連するLA−セルのシステム情報と同様、SA−セルシステム情報の送信するために使用されてもよいという考えに基づいている。実施例4は、
図13および14のそれぞれに示した2つの主要な実施形態に分離されてよい。第1の実施形態では、SA−セル34は、端末へ全てのシステム情報の送信するために通信/共通チャネルを使用する。第2の実施形態では、SA−セル34は、個々の端末にシステム情報の少なくとも一部を送信するために実行状態の端末との専用チャネルを使用する。これらの実施形態は、今からより詳細に説明する。
【0150】
通信/共通チャネルを使用
本発明の一実施形態によれば、
図13は、端末にSA−セルシステム情報及びLA−セルシステム情報の両方を提供するSA−セルの概略図である。
図13に示す実施例において、SA−セル34は、通信チャネル91(
図13で、灰色の三角形で示される)を介して実行状態の端末35bに関連する1つまたは複数のLA−セルについてのシステム情報と同様に、システム情報を送信する。オプションで、SA−セル34は、通信チャネル91内に隣接のSA−セルに関するシステム情報を含ませてもよい。また、
図13でも示すように、SA−セル34には、実行状態の端末35bのそれぞれと、データ接続92、93および94(例えば、専用チャネル介して)を確立しています。
【0151】
LA−セルのLA−セルシステム情報中の変更がある場合、
図13の矢印95で示されているように、LA−セルは、LA−セルのカバーエリアに関連するかもしれない全てのSA−セルに変更を通知するように構成されている。そのような通知は、例えば、LTEにおけるX2インターフェースのような、類似したアクセスネットワークインターフェースを介して、提供されてもよい。そのような通知を受けたSA−セル34は、その後、変更されたシステム情報及び通信チャネル91を介して変更されたLA−セルシステム情報の通知を通信する。別の(例えば、隣接する)SA−セルのシステム情報も通信するSA−セル34の場合には、同様に、隣接するSA−セルの変更されたシステム情報に適用され、すなわち、別のSA−セルは、関連する(隣接する)SA−セル(
図13に示されない)およびSA−セル34は、次に、変更されたシステム情報と通信チャネル91を介して別のSA−セルに関する変更されたSA−セルシステム情報の通信を通知するように構成される。
【0152】
変更されたシステム情報の通知を受信する実行状態の端末35bは、LA−セルおよび/またはサービス提供するSA−セル34の通信チャネル91を介して別のSA−セルについて変更されたシステム情報を取得する。
【0153】
通常は、LA−セルと端末との間の距離に比べSA−セルおよび端末との間は、非常に短い距離のため、
図13で示される実施形態は、エネルギー効率の観点から非常に魅力的である。しかし、待機状態の端末35aをサポートするため、少なくとも、いくつかのLA−セルシステム情報、例えば、LA−セルネットワーク、LA−セルID、LA−セル通信チャンネルに関連する様々なパラメータ、LA−セルの隣接セルリスト等が、通信チャネル96に示すように、LA−セル32自身によって送信される必要がある。このようなエネルギー効率のこの利得は、例えば、移譲パラメータのような実行状態の端末のためだけに関連するLA−セルシステム情報の一部に主に適用される。
【0154】
実施形態では、待機状態の端末に関連するLA−セルシステム情報の部分はまた、非常に迅速なセル探索及び/又はデータ接続を完了した後のセルの再選択のため、実行状態の端末35bに使用可能であるという、この情報の利点を提供するSA−セル34により送信されてもよい。しかし、この実施形態では、エネルギー効率の利得の少々の減少は、このLA−セルシステム情報の重複送信をもたらすかもしれない。
【0155】
それはいくつかのカバーエリアを共有する1つまたは複数のLA−セルの少なくとも任意のLA−セルシステム情報を通信するSA−セルは、そのLA−セル無線インターフェースを使用する端末を必要とせずに、関連するLA−セル(複数)に関する情報を実行状態の端末に提供するという付加的な利点を有していてもよい。例えば、SA−セル34は、単一のLA−セルに関する任意のシステム情報を通信するであろうときに、このシステム情報を受信する実行状態の端末は、データ接続を完了するであろうときに、ほぼ確実に自身が、特定のLA−セルに再キャンプオンする先を見つけるだろうと結論付けられてよい。
【0156】
別の例では、例えば、実行状態の端末に移譲されたとSA−セル、そして、2つのLA−セル(すなわち、LA−セルはすでに「新しい」LA−セルと関連づけられた)に関する任意のシステム情報を通信するようなSA−セル34は、次の端末は、データ接続を完了するであろうとき、再キャンプオンする先を、単一の2つの主要候補間で選択を行うために、ほぼ確実に、自身で見つけるだろうと結論付けられてよい。上述の構成(i)又は(ii)の端末において、2つのLA−セルに関するLA−セルシステム情報の送信は、これら特定のLA−セルでの測定を実行するために端末を制動してよい。SA−34セルは、最も関連性の高い隣接するLA−セル(複数)についてのより詳細な情報を提供するので、端末のLA−セルの隣接セルリストの情報があっても、無視することができる。それら全てのシステム情報を提供する(おそらく、複数の)LA−セルが、LA−セルのシステム情報を配信する狭い観点から最もエネルギー効率ではないかもしれないが、それにもかかわらず、そうすることは、通常は、低データレート、有効にする必要のあるLA−セル無線インターフェースに関する時間を著しく減少させることができるから、構成(ii)の端末では、端末にとって有益であるかもしれない。上述の構成(iii)の端末において、端末は、そのデータ接続を終了したSA−セルにより配信されるLA−セルのシステム情報を取得することだけ必要である。システム情報が与えられたSA−セルにより配信されたLA−セルの数は、例えば、1つ、2つまたは3つのLA−セルと、このように端末のためのセル探索及び/又はセル再選択手順をスピードアップし、それは、すでに、これらLA−セルに関連するシステム情報を取得しているため、より制限される可能性が高い。
【0157】
専用チャネルの使用
上述の実施形態の代わりに、LA−セル(複数)に関する通信システム情報のSA−セル34における通信資源の消費を回避するために、専用信号アプローチを用いることができる。これはSA−セル34は、LA−セルシステム情報又はその情報についての変更を送信し、オプション的に、システム情報及び/又は専用信号チャネル102〜104を介してそれらの変更を送信するために、
図13において、付加的に破線の矢印で示されるチャネル92〜94と同様に、別の(例えば、隣接する)SA−セル及びそれらの変更に関するSA−セルのシステム情報を、実行状態の端末35bに専用チャネルを介してユーザデータの送信するため、これらの端末を用いて確立した専用信号チャネル102〜104を介して、実線の矢印で
図14に概略的に示されている。残りの手順は、
図13に示す実施形態に関して記載したものと同様である。すなわち、(
図14で灰色の三角形として示されている)通信チャネル101は、上述した通信チャネル91と同様に、実行状態の端末35bに関するSA−セルのシステム情報を通信するためにSA−セル34によって使用される。LA−セルのLA−セルシステム情報に変更がある場合には、LA−セルは、上述の通知95と同様、
図14の矢印105で示される、LA−セルのカバーエリア内に関連する可能性のある全てのSA−セルへの変更を通知するように構成されている。例えば、LA−セルネットワーク、LAセルID、LA−セル通信チャンネルに関連する様々なパラメータ、LA−セル隣接セルリスト等のような、少なくとも任意のLA−セルシステム情報を送信するLA−セル32のための通信チャネル106は、待機状態の端末35aをサポートするため、上述した通信チャネル96と同様である。
【0158】
接続の終了、そして待機モードに再開される前に、LA−セルシステム情報を必要としない実行状態の端末の場合は、例えば、実行状態の端末のために、LA−セル移譲が見越されていないならば、LA−セルシステム情報の変更を送信するのを控える、および/または接続の終了時まで、別のLA−セルのカバーエリア内に移動の指示の提供を控えるように、SA−セルのために、より効率的である。次に、例えば、データ接続解放手順の一部として、それは、専用信号チャネル102−104の通信を介して、SA−セルが、最新のLA−セルシステム情報を端末に提供することのみがあればよい。端末が依然として実行状態であり、実際にそのようなLA−セルシステム情報を必要としない一方で、この方法では、おそらくは多数のLA−セルシステム情報の変更および/または変更されたLA−セルカバーエリアの指示の送信を回避されるかもしれない。専用信号チャネル102〜104は、高ビットレートをサポートすると想定されるので、このLA−セルシステム情報の転送は、端末35bに直ちに送信される各々の変更の状況と比較して十分な遅延をすることなしに完了することができる。
【0159】
図14に示されている実施形態は、通信チャネルよりもエネルギー効率の高い専用チャネルの使用を考慮し、また、SA−セルは、小さなサイズしか有していないことを考慮して、最もエネルギー効率の良くなることが期待される結果、通信または共通チャネルを受信する単一の端末は、送信されたシステム情報から恩恵を受ける以上のものは無さそうである。
図13に示すように、通信/共通チャネルの使用の実施形態に関する上記のような追加の利点は、この実施の形態にも適用されます。
【0160】
上述の実施例3、4の実施形態は、また、組み合わせてもよい。例えば、実施例4の実施形態は、実行状態の端末のため適切なSA−セルおよびLA−セルシステム情報を配信する使用ができる一方で、実施例3の実施形態は、待機状態の端末のための適切なSA−セルおよびLA−セルシステム情報を配信する使用ができる。すなわち、LA−セルは、待機モードでの端末のための適切なSA−セルおよびLA−セルシステム情報を送信するように構成されてもよいし、SA−セルは、実行モードでの端末のための適切なSA−セルおよびLA−セルシステム情報を送信するように構成されてもよい。
【0161】
さらに、既に上述したように、実施例1に関連して説明した実施形態は、実施例2−4の通りに、SA−セルおよび/またはLA−セルシステム情報を配信するSA−セルおよびLA−セルに有利に適用されてもよい。
【0162】
本発明の様々な実施形態は、コンピュータシステムと共に使用するためのプログラム製品として実装されてもよい。プログラム製品のプログラム(複数)は、実施形態の機能を定義し(本明細書に記載される方法を含む)、好ましくは、非一時的、直接コンピュータ入力に適した様々な記憶媒体に収容させることができる。直接コンピュータ入力に適した記憶媒体の実例となる、(i)書き込み不可な記憶媒体(例えば、CD−ROMドライブ、CD−ROMチップ、または、任意のタイプの不揮発性半導体メモリによって、コンピュータ内で読み取り可能なCD−ROMディスクなど)上に、情報が永久に保存され、および(ii)書き込み可能な記憶媒体(例えば、フレキシブルディスク、または、ディスクドライブ、またはハードディスクドライブ、または任意のタイプのランダムアクセス半導体メモリ、フラッシュメモリなど)上に変更可能な情報が格納されているものには、限定されない。コンピュータプログラムは、本明細書に記載のプロセッサで実行されてもよい。