(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-507235(P2015-507235A)
(43)【公表日】2015年3月5日
(54)【発明の名称】双方向ベンディング
(51)【国際特許分類】
G07F 15/04 20060101AFI20150206BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20150206BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20150206BHJP
G07F 7/00 20060101ALI20150206BHJP
【FI】
G07F15/04 102
G06Q30/06 126C
G06Q30/02 130
G06Q30/02 150
G07F7/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2014-542467(P2014-542467)
(86)(22)【出願日】2012年11月15日
(85)【翻訳文提出日】2014年7月11日
(86)【国際出願番号】US2012065326
(87)【国際公開番号】WO2013074819
(87)【国際公開日】20130523
(31)【優先権主張番号】61/659,674
(32)【優先日】2012年6月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/560,672
(32)【優先日】2011年11月16日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】514122373
【氏名又は名称】トライコピアン・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】チ・タブリュー・ヤウ
【テーマコード(参考)】
3E044
3E047
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044BA05
3E044CA04
3E044DB15
3E047JA04
3E047KA04
3E047LA02
(57)【要約】
双方向ベンディングは、再充電可能バッテリーをベンディングするための双方向ベンディングマシンによって実行することが可能である。双方向ベンディングマシンは、異なる機能を実行するための異なるモジュールを含むことが可能である。双方向ベンディングマシンは、通信モジュールと、支払モジュールと、配給モジュールと、受け取りモジュールと、を含むことが可能である。通信モジュールはユーザに情報を伝送しかつユーザから入力を受け取ることが可能である。支払モジュールは、ユーザとの支払取引を行うことが可能である。配給モジュールは、1つまたは複数の再充電可能バッテリーまたはその他の要求された製品をユーザに配給することが可能である。受け取りモジュールは1つまたは複数の再充電可能バッテリーをユーザから受け取ることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
双方向バッテリーベンディングマシンであって、
ユーザに情報を伝送するとともにユーザからユーザIDの入力指標を含んだ入力を受け取るように構成された通信モジュールと、
選択されたバッテリーを配給するように構成された配給機と、
バッテリーを受け取るように構成された受取機と、
識別特性を参照することによってバッテリーを識別するように構成された識別器と、
前記ベンディングマシンを制御するように構成されたプロセッサと、
前記ベンディングマシンを動作させるための保存済み命令を含んだメモリと
を備える双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項2】
受け取ったバッテリーを保存するための受容器をさらに備える、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項3】
前記バッテリーに関するその配給前における格納領域をさらに備える、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項4】
ネットワークを介してベンディングマシン情報を伝送するように構成されたネットワーク通信モジュールをさらに備える、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項5】
前記バッテリーをユーザアカウントと関連付けするように構成されている、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項6】
前記バッテリーをアカウントと関連付けすることはさらに、識別特性をユーザアカウントと関連付けすることを含む、請求項5に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項7】
前記識別器はスケールを含み、一意の前記識別特性は重量を含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項8】
前記識別器はスキャナを含み、前記識別特性はコンピュータ読み取り可能なコードを含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項9】
前記識別器はカメラを含み、前記識別特性は視認可能なフィーチャを含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項10】
前記識別特性はパターンを含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項11】
前記識別特性は1つまたは複数の色相を含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項12】
前記識別特性は紫外マーキングを含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項13】
前記識別特性は蛍光マーキングを含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項14】
前記識別特性は赤外マーキングを含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項15】
前記識別特性は無線放出体を含む、請求項1に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項16】
前記ネットワーク通信モジュールはネットワークを介してサーバと通信するように構成されている、請求項5に記載の双方向バッテリーベンディングマシン。
【請求項17】
請求項1の双方向バッテリーベンディングマシンを用いる方法であって、
要求されたバッテリーを配給するステップであって、
通信モジュールを介してバッテリーの配給の要求を受け取るステップ、
プロセッサによって前記要求を処理するステップ、
前記要求されたバッテリーを識別特性によって識別するステップ、
前記要求されたバッテリーをアカウントと関連付けするステップ、および
前記要求されたバッテリーを配給するステップ
を含む配給ステップと、
バッテリーを受け取るステップであって、
前記受け取ったバッテリーを識別するステップ、
前記受け取ったバッテリーをアカウントと関連付けするステップ、および
前記受け取ったバッテリーが指定の特性を有するときに前記アカウントをクレジット処理するステップ
を含む受け取りステップと
を含む方法。
【請求項18】
前記要求されたバッテリーはバッテリー容器に入れて配給されている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記要求されたバッテリー容器は識別フィーチャを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記要求されたバッテリーの識別ステップはコンピュータ読み取り可能なコードをスキャンするステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記要求されたバッテリーの識別ステップは無線信号を包含したデータを受け取るステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記要求されたバッテリーをアカウントと関連付けするステップは、前記識別特性を電子支払アカウントと関連付けするステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記電子支払アカウントはクレジットアカウントを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記電子支払アカウントは銀行アカウントを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記要求されたバッテリーをアカウントと関連付けするステップは、一意の前記識別特性をユーザアカウント識別器と関連付けするステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記ユーザアカウント識別器はemailアカウントを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ユーザアカウント識別器はアカウント番号を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記ユーザアカウント識別器はユーザ名を含む、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、そのいずれも参照によってその全体を本明細書に組み入れる2012年6月14日提出の米国特許仮出願61/659,674および2011年11月16日提出の米国特許仮出願61/560,672に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は、ベンディングの分野に関し、詳細にはたとえば再充電可能バッテリーなど再使用可能な製品またはリサイクル可能な製品に関する双方向ベンディングの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
バッテリーは多種多様なデバイスに対して電力供給する。より多くのデバイスがバッテリー駆動式となるに連れて、バッテリーに対する消費者需要が高くなっている。これによって、さらに多くの数のバッテリーの製造および廃棄処分が生じており、これには貴金属や水銀、カドミウムまたは鉛などのその他の有害物質を含む可能性がある。人によっては費用を節約しまたバッテリーの無駄を最小限にするために再充電可能バッテリーを使用し始めている。しかし再充電可能バッテリーは、高価な充電機によって最適に達成されるような慎重な再充電を必要とするとともに、使い捨て式バッテリーほど便利なものではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
幾つかの実施形態は、双方向バッテリーベンディングマシンに関する。双方向バッテリーベンディングマシンはたとえば、ユーザに情報を伝送するとともにユーザからユーザIDを示す入力を含んだ入力を受け取っている通信モジュールと、選択されたバッテリーを配給するための配給機と、バッテリーを受け取るための受取機と、識別特性を参照することによってバッテリーを識別するように構成された識別器と、ベンディングマシンを制御するプロセッサと、ベンディングマシンを動作させるための保存済み命令を含んだメモリと、を含むことが可能である。
【0005】
幾つかの実施形態では、その双方向バッテリーベンディングマシンはさらに、受け取ったバッテリーを保存するための受容器、バッテリーに関するその配給前における格納領域、あるいはネットワークを介してベンディングマシン情報を伝送するネットワーク通信モジュールを含む。幾つかの実施形態では、双方向ベンディングマシンによって実行されるバッテリーのアカウントとの関連付けはさらに、識別特性のユーザアカウントとの関連付けを含むことが可能である。
【0006】
双方向バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、その識別器をスケールとすることが可能でありかつ一意の識別特性を重量とすることが可能であり、その識別器をスキャナとすることが可能でありかつその識別特性をコンピュータ読み取り可能なコードとすることが可能であり、あるいはその識別器をカメラとすることが可能でありかつその識別特性を視認可能なフィーチャとすることが可能である。双方向バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、その識別特性をパターンとすることが可能であり、その識別特性を1つまたは複数の色相とすることが可能であり、その識別特性を紫外マーキングとすることが可能であり、その識別特性を蛍光マーキングとすることが可能であり、その識別特性を赤外マーキングとすることが可能であり、あるいはその識別特性を無線放出体とすることが可能である。双方向バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、そのネットワーク通信モジュールはネットワークを介してサーバと通信することが可能である。
【0007】
幾つかの実施形態は、双方向バッテリーベンディングマシンを用いる方法に関する。この双方向バッテリーベンディングマシンは、上で検討したフィーチャを含むことが可能である。本方法はたとえば、要求されたバッテリーを配給するステップを含むことが可能であり、またこの配給ステップは、通信モジュールを介してバッテリーの配給の要求を受け取るステップと、プロセッサによって要求を処理するステップと、要求されたバッテリーを識別特性によって識別するステップと、要求されたバッテリーをアカウントと関連付けするステップと、要求されたバッテリーを配給するステップと、を含むことが可能である。ベンディングマシンを用いる方法はさらにバッテリーを受け取るステップを含むことが可能であり、この受け取りステップはたとえば、受け取ったバッテリーを識別するステップと、受け取ったバッテリーをアカウントと関連付けするステップと、受け取ったバッテリーが指定の特性を有するときにこのアカウントをクレジット処理するステップと、を含むことが可能である。
【0008】
ベンディングマシンを用いる方法の幾つかの実施形態では、その要求されたバッテリーは、幾つかの実施形態では、識別フィーチャを含む可能性があるバッテリー容器に入れて配給することが可能である。ベンディングマシンを用いる方法の幾つかの実施形態では、その要求されたバッテリーの識別ステップは、コンピュータ読み取り可能なコードをスキャンするステップ、あるいは無線信号を包含したデータを受け取るステップを含むことが可能である。ベンディングマシンを用いる方法の幾つかの実施形態では、要求されたバッテリーをアカウントと関連付けするステップは、たとえばクレジットアカウント、銀行アカウントまたはユーザアカウント識別器とすることが可能な電子支払アカウントとその識別特性を関連付けするステップを含むことが可能である。ベンディングマシンを用いる方法の幾つかの実施形態では、そのユーザアカウント識別器はたとえば、emailアカウント、アカウント番号またはユーザ名とすることが可能である。
【0009】
上述したものは要約であり、またしたがって必要に応じて詳細事項の簡略化、一般化および省略を包含しており、このため当業者であればこの要約が単に一例であるとともにいかなる意味でも限定を意図したものでないことを理解されるであろう。本明細書に記載したデバイスおよび/またはプロセスおよび/またはその他の主題に関するその他の態様、特徴および利点については、本明細書に示す教示で明らかとなるであろう。この要約は、「発明を実施するための形態」において以下でさらに説明する考え方を簡略化した形態で選択して導入するために提供したものである。この要約は、特許請求している主題の主要な特徴や本質的な特徴を特定することを意図しておらず、また特許請求している主題の趣旨を判定する支援として用いることも意図していない。
【0010】
本開示に関する上述の特徴およびその他の特徴は、添付の図面と連携して取り上げた以下の説明から完全に明らかとなるであろう。これらの図面が本開示に従った幾つかの実施形態のみを示したものでありかつ本趣旨の限定と見なすべきでないとの理解の下に、本開示について添付の図面の使用を通じて追加的な特異事項や詳細事項を一緒に説明することにする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】バッテリーケースの一実施形態の前面図である。
【
図2】双方向ベンディングマシンの一実施形態の前面図である。
【
図3】1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向ベンディングマシンを動作させる方法の一実施形態を表した流れ図である。
【
図4】1つまたは幾つかの預託された再充電可能バッテリーを受け取るように双方向ベンディングマシンを動作させる方法の一実施形態を表した流れ図である。
【
図5】1つまたは幾つかの受け取った物品が返還可能な再充電可能バッテリーであるか否かを決定するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法を表した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面を参照することにする。この図面において、同様の記号は典型的には同様の構成要素を同定している。ただしコンテキストによってそうでないことが示される場合を除く。この詳細な説明および図面で表している例示の実施形態は、限定を意味していない。ここに提示した主題の精神および趣旨を逸脱することなく、その他の実施形態が利用されることもあり、またその他の変更が行われることもあり得る。本明細書で全体的に説明するとともに図面で示したような本開示の態様は、そのすべてが明示的に企図されかつ本開示の一部をなすような広範で多様な異なる構成となるように配列させること、置換すること、組み合わせること、ならびに設計することが可能であることは、容易に理解されるであろう。
【0013】
本明細書で使用する場合に、バッテリーという用語は電気エネルギーの蓄積が可能な任意のデバイスまたは電気的ユニットを示すことがある。たとえばバッテリーという用語は、AAA、AA、C、D、9V、CR-123、その他と呼ばれるような標準の消費者向けバッテリーを示すことがある。バッテリーという用語は、タブレットコンピュータ、GPSユニット、スマートフォン、mp3プレーヤー、またはその他のモバイル電子デバイスなどのモバイルデバイスに対してバックアップ電力を供給するように構成されたバッテリー電力ユニットを示すことがある。バッテリーは、多種多様な化学組成を有するエネルギー蓄積デバイスを示すことがある。
【0014】
本明細書で開示した幾つかの実施形態は、再充電可能バッテリーの双方向ベンディング向けに構成したマシンに関する。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは多種多様な組合せとした多種多様なフィーチャを備えることが可能である。幾つかの実施形態では、これらのフィーチャは指定された機能を実行するように構成することが可能である。幾つかの実施形態は、本明細書に記載したものと比べてより多くの機能またはより少ない機能の実行が可能なベンディングマシンを含む。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンのフィーチャはたとえば、インタラクティブ型通信モジュール、配給機、識別モジュール、プロセッサ、メモリ、ネットワーク通信モジュールおよび/またはその他の任意の所望フィーチャを含むことが可能である。双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、その双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは中央制御/監視ステーションと通信することが可能である。双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、その双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、たとえばインターネットなどのネットワークを介して中央制御/監視ステーションと通信することが可能である。幾つかの実施形態では、その双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、中央制御/監視ステーションに対して、たとえば在庫状況、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンの機能状況、サービス要求、ユーザアカウント更新、および/またはその他の任意の所望の情報などの情報を伝送することが可能である。
【0015】
様々な種類および構成としたバッテリー、バッテリーパック、充電ユニットおよびその他の電力供給デバイスについて開示している。本明細書で使用する場合に、バッテリーという用語は、標準バッテリー、バッテリーパック、充電ユニット、その他を含む開示した電力供給デバイスの種類のいずれを示すこともあり得る。
【0016】
本明細書で開示した幾つかの実施形態は、再充電可能バッテリーの双方向ベンディングの方法に関する。幾つかの実施形態は、多種多様な順序で実行される多様なステップを含むことが可能である。幾つかの実施形態は、本明細書で具体的に概括したものと比べてより多くのステップを含むことやより少ないステップを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、本明細書で概括したステップを追加のステップによって補足することが可能である。幾つかの実施形態では、再充電可能バッテリーの双方向ベンディングの方法はたとえば、ユーザ要求を受け取るステップ、要求された再充電可能バッテリーを配給するステップ、バッテリーを受け取るステップ、受け取ったバッテリーを識別するステップ、受け取ったバッテリーをアカウントと関連付けするステップ、受け取ったバッテリーを格納するステップ、および/またはその他の任意の所望のステップを含むことが可能である。
【0017】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは多種多様な形状、サイズおよび構成を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、床面装着向け、壁面装着向け、テーブル/カウンター上面装着向け、またはその他の任意の所望の装着構成向けにサイズ設定することが可能である。幾つかの実施形態では、ベンディングマシンは、マシン識別を容易にするように形状設定すること、および/またはベンディングマシンが提供するサービスを宣伝するように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、あるバッテリーに似せるように形状設定することが可能である。幾つかの実施形態では、その双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、このマシンによりベンディングされるバッテリーに似せるように形状および色相設定することが可能である。
【0018】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、多種多様な製品をベンディングするように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、再充電可能バッテリーをベンディングするように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、たとえばAAA、AA、C、D、9ボルト、またはその他の任意のバッテリーサイズなどある種のサイズの再充電可能バッテリーをベンディングするように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、たとえばバッテリーサイズアダプタなど非バッテリー製品をベンディングするように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、ベンディングマシンはたとえば、AA対Dサイズバッテリーアダプタケース、AA対Cサイズバッテリーアダプタケース、AAA対Dサイズバッテリーアダプタケース、AAA対Cサイズバッテリーアダプタケース、またはその他の任意の所望のバッテリーアダプタケース、あるいはその他の付属品をベンディングするように構成することが可能である。
【0019】
幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、バッテリー電力ユニットをベンディングするように構成されている。バッテリー電力ユニットは、エンクロージャの内部に包含された1つまたは複数の電気化学的セルを有しかつ充電ポートおよび放電ポートを有する再充電可能ユニットである。バッテリー電力ユニットは、多種多様な形態因子のうちの1つを有することがある。たとえばバッテリー電力ユニットは、円筒形、円形、正方形、矩形プリズム、またはその他の任意の所望の形態因子とすることがある。
【0020】
バッテリー電力ユニットは、複数の電気化学的セルもしくはバッテリーセルを備えることがあり、あるいは単一のバッテリーセルを有することがある。バッテリー電力ユニットが複数のバッテリーセルを備える場合、そのバッテリーセルを、再充電可能バッテリーに適した多くのバッテリーケミストリのうちの1つとすることがある。たとえばそのバッテリーセルを、Li-ion、NiMH、NiCd、燃料電池式、または鉛蓄電池とすることがある。バッテリー電力ユニットは、エンクロージャの内部に配列させるとともに互いに配線されたたとえばAAA、AA、C、Dまたは9Vなどの1つまたは複数の標準バッテリーセルを備えることがある。バッテリーセルは、単一の放電ポートに接続させて直列または並列で配線されることがある。
【0021】
本明細書で使用する場合、端子またはバッテリー端子という用語によってもバッテリー電力ユニットの放電ポートまたは充電ポートを示すことがある。放電ポートは、内部式または一体型のバッテリーまたは電源を有する電気デバイス上で一般に用いられるような多くの種別のうちの1つとすることがある。具体的には放電ポートは、ユニバーサルシリアルバス(USB)標準に準拠したポートを有するように構成させることがある。幾つかの実施形態では、その放電ポートは、3.5mmジャック、標準120Vプラグ、マイクロUSB、または適当なその他の放電ポートとすることがある。充電ポートは、放電ポートに関連して本明細書に記載したものを含む多くの種別のうちの1つとすることがある。充電ポートはバッテリー電力ユニット内部において、充電ポートに供給される電源がバッテリー電力ユニット内部のすべてのバッテリーセルを充電するようにしてバッテリーセル(または、複数のセル)に配線されている。幾つかの実施形態では、その充電および放電ポートは、アクセスおよび使用に便利なようにバッテリー電力ユニットの単一の端部に共在配置させることがある。幾つかの実施形態では、その充電および放電ポートの機能を単一のポートに合成させることが可能である。幾つかの実施形態では、その充電および放電ポートは分離させることが可能である。
【0022】
バッテリー電力ユニットはまた、充電しようとする具体的なデバイスと整合させるために、バッテリーセル(または、複数のセル)の出力を、変圧する、逓昇する、逓降する、変調する、整流する、調節する、さもなければ適合するように構成された内部電子回路を備えることがある。この内部回路は、充電および放電ポートのうちの一方に接続させることや、これらの両方に接続させることがある。この内部回路は、放電ポートに接続させるとともに通信機能を提供させ、これにより放電ポートにコードまたはプラグが接続されるとこの内部回路がデバイスまたはデバイスの種類を識別するとともにそれに従って出力電力または信号を調節することがある。この内部電気回路はまた、バッテリー電力ユニットエンクロージャ内部にあるバッテリーセル(または、複数のセル)と整合しかつこれらを充電または再充電可能とするように加えられた電源または信号を変圧または変化させるようにして充電ポートに加えられる電源または信号を適合させるように構成されている。外部充電システムは製品識別および/または適当な充電方式、プログラム、アルゴリズムの適用の目的でバッテリー電力ユニットの種類またはモデルあるいはカテゴリーを確認するために、充電ポートと放電ポートのいずれかを用いることも可能である。
【0023】
例示的な一実施形態では、そのバッテリー電力ユニットは、1つまたは複数のLi-ion18650タイプのバッテリーを収容することがある。これらのバッテリーは、USBポートを備えた放電ポートに接続されている。バッテリー電力ユニットは、その電圧を携帯電話やタブレットコンピュータなどのハンドヘルド型モバイルデバイスの中で使用される電圧まで変圧している内部回路を有する。この実施形態では、そのバッテリー電力ユニットは、ハンドヘルド型モバイルデバイスのバックアップ電源の役割をし、モバイルハンドヘルド型デバイスの内部バッテリーをそこから充電するためのソースを提供する。
【0024】
幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、再充電可能バッテリーパックをベンディングすることがある。幾つかの実施形態では、その再充電可能バッテリーパックは、モバイルデバイス充電ユニットとすることがある。モバイルデバイス充電ユニットは、多くの種別とすることがあり、かつ多くのデバイスの充電に対応することがある。たとえばそのモバイルデバイス充電ユニットを、DC、ACまたは太陽電池などのその他の電源を用いた再充電可能式とすることがある。モバイルデバイス充電ユニットは、USB充電ポート、マイクロUSB充電ポート、モバイルフォン充電ポート、またはその他の任意の充電ポートを含む1つまたは複数の充電ポートを提供することがある。幾つかの実施形態では、そのバッテリーパックは、様々なデバイスに対して接続が可能なバッテリー電力ユニットとするとともに、モバイルフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、mp3プレーヤー、GPSユニット、ポータブル型ゲームデバイス、その他などの様々なモバイルデバイス向けの充電機能を提供している。
【0025】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、バッテリーを個別にベンディングすることが可能である。双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンの幾つかの実施形態では、バッテリーをその他のバッテリーと一緒にベンディングすることが可能である。したがって幾つかの実施形態では、購入するバッテリーのユーザによる正確な数量指定を可能にさせることがあり、またその他の実施形態では、ユーザは購入するバッテリーのパッケージ数を指定することがある。
【0026】
幾つかの実施形態では、1つまたは幾つかのバッテリーを個別の単位としてベンディングすることが可能であり、あるいは複数のバッテリーからなる集合体の形のパッケージにしてベンディングすることが可能である。一実施形態では、
図1に示したように、そのバッテリーをバッテリーパッケージ100の形でベンディングすることが可能である。幾つかの実施形態では、バッテリーパッケージを再使用可能式とすることも使い捨て式とすることも可能である。幾つかの実施形態では、そのバッテリーパッケージ100は、サイズ、形状および/または種類が多様な1つまたは幾つかのバッテリー110を収容することが可能である。幾つかの実施形態では、バッテリーパッケージ100はたとえば、1個のバッテリー、2個のバッテリー、3個のバッテリー、4個のバッテリー、5個のバッテリー、8個のバッテリー、10個のバッテリー、12個のバッテリー、またはその他の任意の所望の数のバッテリーを収容するように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、そのバッテリーパッケージ100は、1つまたは複数のバッテリー電力ユニットを収容するように構成することが可能である。
【0027】
幾つかの実施形態では、
図1に示したように、バッテリーパッケージ100は再使用可能なバッテリーケース102を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、ケース102はたとえば、任意の所望のタイプの容器または包装(たとえば、封筒、袋、箱、収縮包装、ブリスター(blister)パック、またはその他の任意のタイプの容器や包装)を備えることが可能である。バッテリーケースは、ラッチ104およびヒンジ106を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、バッテリーケースはたとえば、バッテリーケース内部に1つまたは幾つかのバッテリーを確保するように構成された内部フィーチャを含むことが可能である。
【0028】
バッテリーケース102はさらに、識別フィーチャ108を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、識別フィーチャ108は、一意の識別フィーチャとすることも非一意の識別フィーチャとすることも可能である。幾つかの実施形態では、複数のバッテリーケース102が複数のユーザによって使用されるようなシステムを用いると、識別フィーチャ108は具体的なバッテリーケース102を識別するように構成されることがある。幾つかの実施形態では、識別フィーチャ108は、すべてのバッテリーケース102に共通とするとともに、バッテリーケース102を再使用可能バッテリーケース102であると識別する役割をすることがある。幾つかの実施形態では、識別フィーチャ108は、バッテリーケース102に対して添着、接着または取り付けることが可能である。幾つかの実施形態では、その識別フィーチャ108は、バッテリーケース102内に組み込むことが可能である。識別フィーチャ108はたとえば、コンピュータ読み取り可能なコード、電子式タグ、色相またはテキストパターン、あるいはその他の任意の識別用フィーチャを含むことが可能である。
【0029】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、ベンディングを容易にするための多種多様な機能を備えることが可能である。
図2は、バッテリーに似せた双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200の一実施形態を示している。さらに
図2に示したように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンは、通信モジュール202と、支払モジュール204と、配給モジュール206と、受け取りモジュール208と、を備えることが可能である。
【0030】
幾つかの実施形態では、通信モジュール202は、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200のユーザと通信するように構成することが可能である。具体的には、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200の幾つかの実施形態では、その通信モジュール202は、ユーザに情報を伝送するとともにユーザから入力を受け取るように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、通信モジュールはたとえば、表示画面、スピーカ、あるいは双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200のユーザに情報を伝送することが可能なその他の任意のフィーチャやフィーチャを組み合わせたものを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、通信モジュール202は、たとえばキーパッド、タッチ画面、トラックパッド、マイクロフォン、音声認識ハードウェアおよびソフトウェア、あるいはユーザ入力の受け取りが可能なその他の任意のフィーチャ(または、複数のフィーチャ)などの1つまたは幾つかの入力フィーチャを備えることが可能である。
【0031】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200の一実施形態では、通信モジュール202は、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200ユーザに情報を伝送しかつユーザから入力を受け取るように構成されたタッチ画面を備えることが可能である。
【0032】
幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200の通信モジュール202はユーザに対して、たとえば1つまたは幾つかのバッテリー、1つまたは複数のバッテリー電力ユニットの利用可能性およびコスト、たとえばバッテリー容器、バッテリーアダプタまたはその他の任意の製品などのその他ベンディング製品の利用可能性またはコスト、たとえば指定の時間フレームの間に購入したバッテリーの個数、購入したが返還しなかったバッテリーの個数、指定の時間フレームの間に返還されたバッテリーの個数および/または会員情報などのユーザアカウント情報を含む情報を伝送することが可能である。幾つかの実施形態では、伝送される情報のうちの一部または全部がベンディングマシンとのユーザの所望の取引に関連する可能性がある。したがって幾つかの実施形態では、その通信モジュール202はユーザに対して、たとえば1つまたは複数の充電済みバッテリーの購入、ベンディング物品の購入、あるいは1つまたは複数のバッテリーの返還などの所望の取引を指示するように要求することが可能である。
【0033】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200の幾つかの実施形態では、所望の取引タイプの選択をコントローラに伝送することが可能である。このコントローラはたとえば、プロセッサと保存された命令を備えたメモリとを備えることが可能である。幾つかの実施形態では、そのコントローラは、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200のフィーチャのうちの幾つかとの通信リンクを有し、これらのフィーチャから入力を受け取ることが可能である。幾つかの実施形態では、そのコントローラはさらに、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200のフィーチャに対してこれらのフィーチャの動作を制御または指令するための電子信号を提供することが可能である。幾つかの実施形態では、そのコントローラは、ユーザ入力を受け取りかつ処理するとともに、この入力に応答して、要求された取引に関連する情報のユーザへの伝送を指令することが可能である。この情報はたとえば、価格付け情報、製品利用可能性、関連製品、またはその他の任意の所望の情報を含むことが可能である。この情報はユーザに対して、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200にユーザの所望の取引を選択するための追加の入力を提供させることを可能にする。通信モジュールを使用することによって、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は製品に関する情報をユーザに伝送することが可能となるとともに、ユーザは所望の取引に関する情報を双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200内に入力することが可能となるので有利である。
【0034】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は、支払モジュール204を含むことが可能である。支払モジュール204は、ユーザからの支払を受け取るように構成された任意のフィーチャ(または、複数のフィーチャ)を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、支払モジュール204は、現金支払を受け取るようにあるいは電子支払を受け取るように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、支払モジュール204は、たとえばクレジットカードまたはデビットカード、スマートフォン、近距離通信デバイス、あるいは現金入力デバイスと一緒に使用するように構成されたスキャナとすることが可能である。幾つかの実施形態では、ユーザは、ユーザに特異的な識別情報をエンコードしたたとえばカードなどの一意の識別器を有することがある。このカードなどの一意の識別器は、ユーザのアカウントと関連付けさせている。幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200内で一意の識別器カードが使用されると、ユーザのアカウントまたは識別情報がアクセスを受けるとともに、ユーザのアカウントの金銭またはクレジットの残高に基づいてベンディング取引が行われる。ユーザアカウント情報はカードなどの一意の識別器と関連付けされるとともにこれによってアクセス可能であり、バッテリーがベンディングされると更新される。
【0035】
幾つかの実施形態では、支払モジュール204は近距離通信(NFC)デバイスを備えることがある。NFC可能な支払デバイスを有する顧客はNFCデバイスの周辺域内にデバイスを持って行き、支払取引をすることがある。幾つかの実施形態では、その支払モジュールは、QRコード(登録商標)、高機能カラーバーコード(HCCB)またはその他の2次元コードを備えることがある。顧客は双方向バーコードの読み取りが可能なスマートフォンまたはその他のデバイスによってQRコード(登録商標)、HCCBまたはその他の2次元コードをスキャンすることがある。このQRコード(登録商標)、HCCBまたは2次元コードは、顧客がバッテリーベンディングサービスに会員登録する、支払を提供する、あるいは双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンに関するその他の商取引を行う箇所であるウェブサイト、アプリケーションまたは別の目的箇所まで顧客を向かわせることがある。当業者であれば、本開示が支払を受け取るための何らかの特定のフィーチャに限定されないこと、ただし広義には支払の受け取りが可能なすべてのフィーチャを包含することを理解されよう。
【0036】
幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は、配給モジュール206を備えることが可能である。配給モジュール206は、在庫保管庫から1つまたは複数のバッテリーを除去し、この1つまたは複数のバッテリーを識別し、また必要に応じて、この1つまたは複数のバッテリーをユーザに配給するように構成することが可能である。
【0037】
配給モジュールは、多種多様なフィーチャおよび機能を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、配給モジュールはたとえば、1つまたは複数のバッテリーを格納するように構成された在庫保管庫と、在庫保管庫からの1つまたは複数のバッテリーをユーザに送達するように構成された配給フィーチャと、その他の任意の所望のフィーチャと、を含むことが可能である。
【0038】
配給モジュール206の幾つかの実施形態では、識別器を含むことが可能である。識別器はたとえば、配給前に製品が識別されるように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、識別器はたとえば、スキャナ、カメラ、受信機、または1つまたは複数のバッテリーの識別特性を検知することが可能なその他の任意の構成要素を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、スキャナはたとえば、コンピュータ読み取り可能なコード(たとえば、バーコード、QRコード(登録商標)および/またはその他の1次元または2次元バーコード)をスキャンするように構成することが可能である。このバーコードは従来から知られている1次元または2次元コードのうちの1つとすることがある。このバーコードは、「www.reclectronica.com」に所在するRC ElectronicaからのPharma Code Specificationsで公表されているPharmaコードプロトコルを用いることがある。幾つかの実施形態では、カメラはたとえば、画像解析で使用するために、ベンディングされる物品の識別可能な外見の画像を作成するように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、受信機はたとえば、ベンディングされる物品を識別している送出信号(たとえば、RFIDタグからの無線信号)を受け取るように構成することが可能である。
【0039】
幾つかの実施形態では、配給モジュール206の識別器は、電気特性に基づいてバッテリーを検出しかつ識別することによって配給前に製品を識別するように構成されることがある。たとえば配給モジュール206の識別器は、バッテリーの端子とバッテリー缶との間での計測に基づいてバッテリーの電圧および抵抗を検知するように構成されたバッテリーメーターを備えることがある。
【0040】
非再充電可能な使い捨て式のアルカリ電池では、バッテリーの正端子は通常バッテリー缶と直接電気的に接触させるとともに、缶は負端子から電気的に分離させている(また言い換えると、バッテリー内部のセル(または、複数のセル)によって負端子から分離させている)。したがって、十全なバッテリーの缶と正端子の間での抵抗計測値は一般にゼロまたはほぼゼロになる。同様に、十全なバッテリーの缶と負端子の間で測った抵抗値は一般に高い抵抗値(たとえば、約90mΩを超える)を示す。
【0041】
再充電可能で再使用可能なバッテリーでは、バッテリーの負端子は一般にその缶と直接電気的に接触させるとともに、正端子は缶から電気的に分離させている(また言い換えると、バッテリー内部のセル(または、複数のセル)によって缶から分離させている)。円筒状のバッテリーではその缶は、円筒状部分であるが、バッテリーの端部の周りを少なくとも部分的に覆うことがある。したがって、十全な再充電可能バッテリーの缶と正端子の間で測った抵抗計測値は低い(たとえば、約90mΩ未満)。同様に、その缶と負端子の間で測った抵抗計測値は高い抵抗(たとえば、約90mΩを超える)を示すことになる。このため、端子対缶の電圧計測値に基づいてバッテリーが使い捨て式バッテリーと再充電可能バッテリーのいずれかであると識別することが可能である。幾つかの実施形態では、そのバッテリーメーターは、バッテリー端子とバッテリー缶の間の電圧またはバッテリー端子とバッテリー缶の間の抵抗値、あるいはこれら両方を検知し、バッテリーの電気特性に基づいてそのバッテリーを識別することがある。バッテリーが再充電可能バッテリーであるか、その双方向ベンディングマシンシステムにプロプライエタリーなバッテリーであると識別された場合、そのバッテリーはその識別プロセスに合格とすることがある。バッテリーが識別プロセスで不合格となった場合は、そのバッテリーをベンディングすることはできず、識別テストに適合した別のバッテリーを代わりにベンディングすることがある。
【0042】
幾つかの実施形態では、そのバッテリーメーターは、端子からバッテリー缶への、あるいは一方の端子からもう一方の端子への電圧または抵抗を計測することがある。バッテリーメーターは、これらの計測値に基づいて、十全なバッテリーがベンディングされていると決定することがある。端子対端子または端子対缶の電圧が所定の範囲内にあれば、バッテリーは十全であると識別されることがあり、また消費者または顧客に対してベンディングされることがある。端子対端子または端子対缶の抵抗値が所定の範囲内にあれば、バッテリーは十全であると識別されることがあり、また続いてこれが消費者または顧客に対してベンディングされることがある。幾つかの実施形態では、バッテリーは、その電圧特性、抵抗特性またはこれら両方が所定の範囲内にあるときにのみベンディングされることがある。
【0043】
幾つかの実施形態では、そのバッテリーの充電状態は、バッテリーに対して1つまたは複数のタブを付与することによって指示することが可能である。このタブは、バッテリーの端子に対して接着するように構成させた接着剤を備えることがあり、またこれをバッテリー端子のサイズおよび形状に対応するようにサイズ設定または形状設定させることがある。このタブは伝導体を含むことも非伝導体を含むこともあり、またバッテリーの充電の状態に関する情報を伝送する1つまたは複数の指示を備えることがある。たとえばそのタブは、バッテリーが「満(full)」、「フレッシュ(fresh)」または「満充電済み(fully charged)」である時点を指示することがある。
【0044】
幾つかの実施形態では、1つまたは複数のバッテリーは、エンクロージャの内部に配置させてベンディングされることがある。このエンクロージャは、ラッパー(wrapper)、ケースまたはパケットとすることがある。このエンクロージャは、「満」、「フレッシュ」あるいはバッテリーが満充電済みであるとの別の指示などバッテリー充電の状態に関する指示を備えることがある。幾つかの実施形態では、ラッパーの有無が、ベンディングされるバッテリーが満充電状態にあることの指示となることがある。このエンクロージャは、偶発的な放電、損傷、故意の損壊からのバッテリー保護を提供することがある。このエンクロージャは、バッテリーに対する改造、変更あるいはいたずらがないことを指示することがある。
【0045】
幾つかの実施形態では、ベンディングされる物品の同定を示すデータが双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200のコントローラによって収集される可能性があり、また幾つかの実施形態では、ユーザ、アカウントおよび/またはユーザアカウントと関連付けされる可能性がある。
【0046】
図2に示したように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は、受け取りモジュール208を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、受け取りモジュールは、1つまたは幾つかのバッテリーを受け取り、1つまたは複数の受け取ったバッテリーを識別し、この1つまたは複数のバッテリーに関する識別をコントローラに伝送し、かつ/またはこの1つまたは複数のバッテリーを受け取ったバッテリーの保存受容器内に配置させるように構成することが可能である。
【0047】
受け取りモジュール208は、多種多様なフィーチャおよび機能を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、受け取りモジュール208はたとえば、バッテリーを受け取るように構成された受け取り用受容器と、1つまたは複数の受け取ったバッテリーを識別するように構成された受け取り用識別器と、受け取ったバッテリーを保存するための保存受容器と、1つまたは複数の受け取ったバッテリーを受け取り用受容器から保存受容器まで送るように構成されたフィーチャと、を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、受け取りモジュールは、これらのフィーチャのうちのいずれかまたは幾つかを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、受け取りモジュール208は、追加的なフィーチャを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、これらのフィーチャのうちの1つまたは幾つかを単一の箇所に一体化することが可能である。
【0048】
幾つかの実施形態では、受け取り用識別器は、受け取ったバッテリーを識別するように構成されたフィーチャを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、この識別は、受け取った各バッテリーを一意に識別することを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、この識別は、返還された各バッテリーのクラスまたはカテゴリーの識別を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、この識別は、バッテリーと関連付けされたある種の規模要素に関する識別を含むことが可能である。
【0049】
一実施形態では、たとえば、各バッテリーは、一意の識別フィーチャを備えることが可能である。このフィーチャはたとえば、コンピュータ読み取り可能な一意の識別フィーチャ、受け取り可能な一意の識別フィーチャ、認識可能な一意の識別フィーチャ、またはその他の任意のタイプの一意の識別フィーチャを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、各バッテリーは、たとえば各バッテリーのクラスまたはカテゴリーを示す非一意の識別フィーチャを備えることが可能である。幾つかの実施形態では、各バッテリーは、識別可能なフィーチャを含むこと、あるいは、たとえば重量などの識別可能な規模要素と関連付けすることが可能である。バッテリーがケースに入れられて配布されるような幾つかの実施形態では、上で検討したように各ケースは、一意の識別フィーチャを含むことも、非一意の識別フィーチャを含むことも可能である。
【0050】
幾つかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーケースはたとえば、たとえばバーコードやQRコード(登録商標)などのコンピュータ読み取り可能なコードを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーケースは、たとえばロゴ、色相スキーム、またはその他の任意の識別可能なフィーチャなどの非一意の識別フィーチャを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、その識別フィーチャは、識別用信号を送出するように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、コンピュータ読み取り可能なコードまたはその他の識別フィーチャを、バッテリーまたはバッテリーケース上に印刷すること、これに接着すること、これに添着すること、あるいはこの内部に埋め込むことが可能である。識別フィーチャが印刷されているような幾つかの実施形態では、その識別フィーチャは、蛍光インク、紫外インク、赤外インク、通常インク、またはその他の任意の種類のインクを用いて印刷することが可能である。
【0051】
幾つかの実施形態では、バッテリーは、バッテリーを使い捨て式容器の内部に配置させた後に受け取りモジュール208によって受け取ることが可能である。幾つかの実施形態では、この使い捨て式容器はたとえば、封筒を含むことが可能である。この使い捨て式容器は、たとえば受け取りモジュール208の受け取り用識別器を介してユーザアカウントとの関連付けが可能なコンピュータ読み取り可能なコードなどの一意の識別フィーチャを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、その一意の識別フィーチャは、使い捨て式容器およびこの使い捨て式容器の内容物をトラッキングするために使用することが可能である。このトラッキングは、ベンディングマシンのオペレータによる使い捨て式容器の内容物の返還可能性および状態の確認を可能にするとともに、返還された内容物を特定のユーザと関連付けすることを可能にするという点で特に有益である。
【0052】
幾つかの実施形態では、受け取り用識別器は、受け取ったバッテリーを識別するために多種多様な技法を用いることがある。幾つかの実施形態では、預託された物品は、預託物品の重量がその物品に関する予期される重量と一致するか否かを決定するために重量計測される。幾つかの実施形態では、その受け取り用識別器は、そのバッテリーがたとえば、再充電可能バッテリー、ベンディングされたバッテリー、特定サイズのバッテリー、バッテリー電力ユニット、またはその他の任意の所望の種類など特定の種類のものであるか否かを決定するために受け取ったバッテリーをスキャンすることがある。バッテリーがバッテリーケースに入れられて返還されるような幾つかの実施形態では、バッテリーケース上の一意の識別フィーチャがスキャンされるとともに、このケースがユーザアカウントと関連付けされる。幾つかの実施形態では、受け取り用識別器は、受け取ったバッテリーを予備的に識別することがある。幾つかの実施形態では、受け取ったバッテリーに対する予備的な識別は、バッテリーを識別している追加的な識別フィーチャに対する参照によって完成させることが可能である。
【0053】
幾つかの実施形態では、受け取り用識別器は、回転変化性(rotation-variant)、回転不変性(rotation-invariant)、または回転不可知性(rotation agnostic)の識別マークを読み取るように構成されることがある。バッテリー上の識別マークまたはフィーチャに関連して用いられる回転変化性という用語は、そのバッテリーのある軸の周りにおける向きに応じて現れ方が異なることがあるフィーチャまたはマークまたは記号のことを意味している。たとえば、ロゴ、単語または同様のその他の識別マークは異なる見通し方向から観察した場合に異なって現れることがあり、またこのため回転変化性である。バッテリー上の識別マークまたはフィーチャに関連して用いられる回転不変性という用語は、バッテリーの軸の周りにおける向きと無関係にあるいは検知ユニットや識別ユニットの視点と無関係に現れ方が同じであるようなフィーチャ、マークまたは記号を意味している。たとえば、ストライプ、ライン、バーコードまたは円筒状のバッテリーの外周または外側周囲の全体を取り囲むとともにこの外周または外側周囲の全体にわたって均一であるような記号は回転不変性である。たとえばバーコードは1本のバーまたはその各々がバッテリーを完全に取り囲むまたは外接するバーの組を備えることがあり、またバーコードは軸の周りに回転させたときにバッテリーの向きによらず現れ方が同じであることがある。しかしバーコードはまた、そのバーの向きによっては、あるいはバーコードがバッテリーの外周または外側周囲全体を覆っていない場合に、回転変化性となることがある。バッテリー上の識別マークまたはフィーチャに関連して用いられる回転不可知性という用語は、軸の周りでのバッテリーの向きに応じて現れ方が異なることがあるが、しかしながらバッテリーの向きに関わらずバッテリーの識別に使用可能であるようなフィーチャまたはマークのことを意味している。たとえば、円筒状のバッテリーの端部にあるマーク、記号またはバーコードは、バッテリーが軸の周りを回転すると現れ方が異なることがあるが、向きと無関係に依然としてバッテリーを確実に識別するために使用することが可能である。回転不可知性マークはたとえば、放射状(radial)バーコード、QRコード(登録商標)、高機能カラーバーコード、Azte
cコードまたはその他の1次元または2次元バーコードとすることがある。
【0054】
幾つかの実施形態では、プロプライエタリーなバッテリーベンディングマシンまたはバッテリー交換マシンの所有者/オペレータはその所有者/オペレータが以前に提供したプロプライエタリーなバッテリーまたは再充電可能バッテリーだけを受け取るまたはベンディングするように希望することがある。バッテリーマシンで以前に提供したバッテリーだけが受け入れられまたは交換されるように保証するために、このマシンは受け取りモジュール208内に挿入されたバッテリーが再充電可能またはプロプライエタリーなものであると識別するための幾つかのシステムを有することがある。
【0055】
幾つかの実施形態では、その受け取り用識別器は、バッテリーが再充電可能であるかあるいは返還を受け入れ可能であるか否かを識別するためにバッテリーの幾つかの電気特性を用いることがある。この双方向バッテリーベンディングマシンは、バッテリーが再充電可能であると識別することや、双方向バッテリーベンディングマシンの所有者やオペレータのプロプライエタリーなバッテリーであると識別することがある。幾つかの実施形態では、その双方向バッテリーベンディングマシンは、内部バッテリー充電システムを備えることがある。双方向バッテリーベンディングマシン内に受け入れたのが非互換のバッテリー(たとえば、通常のアルカリ電池)である場合、この非互換のバッテリーはマシンの適正動作を妨害することがあり、またマシンが内部充電システムを備えている場合には非互換のバッテリーがマシンの充電システムに悪影響を及ぼすことがあり、またさもなければ困難を生じさせることがある。
【0056】
受け取りモジュール208は、バッテリーの電気特性を用いてバッテリーが再充電可能であるか否かを決定することを可能とさせるバッテリーテスト用メーターを備えることがある。たとえば本明細書の他の箇所に記載したように、バッテリーは電圧および抵抗特性に基づいて識別されるまたは種別分類されることがある。
【0057】
幾つかの実施形態では、受け取りモジュール208は、受け取ったバッテリーを保存するように構成された保存受容器と、この保存受容器内に受け取ったバッテリーを配置するように構成されたフィーチャと、を備えることが可能である。幾つかの実施形態では、その保存受容器は、保存受容器の状況を監視しかつ状況情報をコントローラに提供するように構成されたフィーチャを含むことが可能である。この双方向バッテリーベンディングマシンは、再充電可能またはプロプライエタリーなバッテリーを受け取ると、そのバッテリーを内部充電システムに提供することがある。幾つかの実施形態では、その内部充電システムは限られた容量を有することがある。内部充電システムが受け取ったバッテリーを収容不可能である場合、双方向ベンディングマシンは続く充電の待機のためにバッテリーを保存受容器内に保存することがある。
【0058】
幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は、ネットワーク通信モジュールを備えることが可能である。このネットワーク通信モジュールは、ネットワークによって別のエンティティと通信するように構成することが可能である。幾つかの実施形態では、ネットワーク通信モジュールは、たとえばインターネットを介するなどネットワークを介してサーバと通信するように構成することが可能であり、また有線式やワイヤレス式の通信向けに構成されたフィーチャを含むことが可能である。
【0059】
ネットワーク通信モジュールは幾つかの実施形態では、サーバに対して、ユーザの識別、ユーザによる購入、ユーザ支払明細に関する情報やその他の任意の所望の情報を送信するように構成することが可能である。ユーザが自身で双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200に合わせた識別をしている幾つかの実施形態では、そのネットワーク通信モジュールはサーバにこの識別情報を送信することが可能である。このサーバは、どのアカウント(存在する場合)をそのユーザと関連付けてアカウント情報を双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200に提供するのかを決定することが可能である。ユーザが双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200に対して支払を行うような幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は支払に関する情報をサーバに提供することが可能である。この情報はたとえば、支払額、そのユーザアカウントとクレジットを関連付けすべきか否か、たとえばクレジットカードや銀行カード番号や識別器などの支払アカウント情報、またはその他の任意の支払情報を含むことが可能である。次いでサーバは、この支払情報をユーザアカウントと関連付けすることが可能である。
【0060】
幾つかの実施形態では、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200は、ユーザの購入に関連する、たとえば購入した物品の数および種類、返還された物品の数および/または種類、あるいはその他の任意の所望の情報などの情報を提供することが可能である。この情報は、ユーザアカウントと関連付けすることが可能であり、また物品が返還されるような幾つかの実施形態では、クレジットの形態やアカウントに対する暫定クレジットの形態でユーザアカウントと関連付けされることがある。
【0061】
幾つかの実施形態では、そのネットワーク通信モジュールは、サーバに対して双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200の状況に関する情報を伝送することが可能である。したがって幾つかの実施形態では、そのネットワーク通信モジュールは、双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン200がたとえば充電済みバッテリー、バッテリー電力ユニットまたはその他のベンディング物品のストックの補充、預託された放電したバッテリーやその他の使用済み物品の除去、あるいは要求されるその他の任意のサービスなどのサービス作業を必要とした時点で、サーバに信号を送ることが可能である。当業者であればこのネットワーク通信モジュールが多種多様なその他の情報をサーバに伝送することが可能であること、ならびに本開示は上述した特定の実施形態に限定されないことを理解されよう。
【0062】
内部充電システムが受け取ったバッテリーを充電するのに十分な容量を欠いているような幾つかの実施形態では、そのネットワーク通信モジュールはサーバに対して充電容量の不足を伝送することがある。ネットワーク通信モジュールは、その他の双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンとであるいは中央のバッテリー充電ハブとで充電容量情報を伝送することがある。
【0063】
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法
双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンのフィーチャは、1つまたは幾つかのバッテリーに関する所望のベンディングおよび/または受け取りを達成するように制御することが可能である。
図3〜
図5は、異なる態様の双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる異なる方法を示しており、物品を分配する方法に対して、かつ/または物品および/または再充電可能バッテリーを受け取る方法に対して焦点を当てている。
【0064】
図3は、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300の一実施形態を示している。幾つかの実施形態では、方法300は、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーの購入を要求する入力が受け取られるブロック302で開始される。この要求は、上で検討したように通信モジュールを介して受け取ることが可能である。
【0065】
物品の購入を要求する入力を受け取るとコントローラはブロック304に示したように、通信モジュールを介して1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーに関する情報の伝送を要求することが可能である。この情報はとりわけ、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーの価格情報、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーの利用可能性、取引を続行させるための命令、取引を終了させるための命令、またはその他の任意の所望の情報を含むことが可能である。
【0066】
1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300の幾つかの実施形態では、通信モジュールはブロック306に示したように取引情報を指定している入力を受け取ることを含むことが可能である。この情報はたとえば、購入するように要求された再充電可能バッテリーの種類、購入するように要求された再充電可能バッテリーの数、および/またはその他の任意の情報を含むことが可能である。
【0067】
1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300の幾つかの実施形態では、ブロック308に示したように支払および/またはアカウント情報を受け取ることを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、支払は、たとえばクレジットカードを磁気ストリップ読取機に通すこと、RFIDタグを有するクレジットカードを検出器の近くに移動させること、2次元または3次元コードをスキャンすること、カードなどの一意の識別器を入力すること、タブレットコンピュータやスマートフォンなどのモバイル電子デバイスから支払情報をワイヤレス式に送信すること、あるいは支払を転送するその他の方法によるなどして支払モジュールに金銭を挿入すること、クレジットカードまたはその他の電子支払形態からの情報を支払モジュールに伝送することによって達成することが可能である。幾つかの実施形態では、アカウント情報は、アカウント番号、emailアドレスまたはその他のアカウント識別器の入力を介して通信モジュール内に受け取ることが可能である。
【0068】
1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300はブロック310に示したように、要求された物品を在庫保管庫から取り出すことを含むことが可能である。1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300はさらにブロック312に示したように、在庫保管庫から取り出した1つまたは複数の再充電可能バッテリーを識別することを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、在庫保管庫から取り出した1つまたは複数の再充電可能バッテリーを識別することはたとえば、要求されたバッテリーのうちの1つまたは複数の上にあるいは1つまたは複数の要求されたバッテリーを包含した1つまたは複数のバッテリーケース上に配置させた識別フィーチャから情報を取り出すことを含むことが可能である。上で検討したようにこの識別フィーチャはたとえば、コンピュータ読み取り可能なコード、視認可能なフィーチャ、送信されたデータ、または1つまたは複数のバッテリーの一意によるまたは非一意による識別が可能なその他の任意のフィーチャを含むことが可能である。
【0069】
1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300は幾つかの実施形態では、ブロック314に示したように、要求された1つまたは複数の再充電可能バッテリーを配給することを含むことが可能である。
【0070】
当業者であれば、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300が上で検討したステップのうちの幾つかまたはすべて、ならびに上で要求されたステップに対して追加されるステップを含むことが可能であることを理解されよう。当業者であればさらに、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法300が、上にリストしたステップを、上に示した順序と異なる順序を含め任意の順序での実行により含むことが可能であることを理解されよう。
【0071】
図4は、1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400の一実施形態を示している。幾つかの実施形態では、方法400はブロック402に示したように、1つまたは複数のバッテリーの返還を要求している入力を受け取った時点で開始される。幾つかの実施形態では、この入力は、上で検討したように通信モジュールを介して受け取ることが可能である。
【0072】
1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400の幾つかの実施形態では、ブロック404に示したように、1つまたは幾つかのバッテリーを受け取ることが可能である。幾つかの実施形態では、その1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーは、受け取り用受容器に入れた状態で受け取ることが可能である。
【0073】
受け取り用受容器に入った1つまたは幾つかのバッテリーを受け取った後で方法400は判断ブロック406に進むとともに、その預託物品が返還可能であると識別されるか否かを決定することが可能である。受け取ったバッテリーを識別することは、所望の種類以外のバッテリーの返還に関してアカウントをクレジット処理するのを防止する際に有利とすることが可能である。幾つかの実施形態では、これによって、使い捨て式バッテリーの返還、非バッテリー物品の返還、希望しないブランドの再充電可能バッテリーの返還、またはその他の任意の希望しない物品に関してアカウントをクレジット処理するのを防止することを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、1つまたは幾つかのバッテリー上にある識別フィーチャ、あるいは1つまたは幾つかのバッテリーを収容している1つまたは幾つかのバッテリーケースの上にある識別フィーチャを使用することによって識別を実行することが可能である。
【0074】
1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400の幾つかの実施形態では、受け取った物品が返還可能であると識別されなかった場合に、ブロック408に示したようにその受け取った物品を返還すること、あるいは処分することが可能である。
【0075】
受け取った物品が返還可能なバッテリーであると識別された場合に方法400は、ブロック410に進むとともに、1つまたは幾つかのバッテリーを返還するユーザに関連付けされた支払および/またはアカウント情報を受け取ることが可能である。
【0076】
1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400は判断状態412に進むとともに、その預託物品が返還可能であると確認されるか否かを決定することが可能である。幾つかの実施形態では、識別フィーチャの使用は、受け取った物品またはバッテリーが返還可能であるか否かを決定するのに十分でないことがあり得る。たとえば幾つかの実施形態では、バッテリーケース上に配置させた識別フィーチャによって識別されるのがバッテリーケースであってバッテリーケース内に包含されたバッテリーではないため、その識別フィーチャは受け取った物品が返還取引を進めることを許容するのには十分な識別であっても、返還取引の完了を許容するのに十分でないことがあり得る。この実施形態では、バッテリーケース上に見い出した識別フィーチャの読み取りが、預託物品が正しい種類である可能性が高いもの、その預託物品が返還可能であるとは決定されないことがあり得ることを示している。同様に幾つかの実施形態では、1つまたは幾つかの受け取ったバッテリーが、損傷していることや、さもなければ動作不能であることがある。したがって幾つかの実施形態では、預託物品はたとえば、1つまたは幾つかの受け取ったバッテリーの各々が返還可能であると識別すること、および/または1つまたは幾つかの受け取ったバッテリーの各々が返還基準を満たすと確認することによって返還可能であると確認される。幾つかの実施形態では、この確認はたとえば、画像解析、機能解析、またはその他の任意の所望の解析を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、画像解析は、たとえばバッテリー包装や、バッテリーの損傷に関する視認可能な徴候などの識別および機能基準の有無に関して1つまたは幾つかの受け取ったバッテリーの画像を解析することを含むことが可能である。幾つかの実施形態では、機能解析はたとえば、バッテリー電圧および/または内部インピーダンス/抵抗の計測をたとえば含むことが可能な充電および放電特性など1つまたは幾つかのバッテリーの性能特性をテストすることを含むことが可能である。
【0077】
1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400の幾つかの実施形態では、預託された1つまたは幾つかのバッテリーが返還可能であると確認できないことは、アカウントクレジットの予備的な指示の提供に至る可能性がある。幾つかの実施形態では、預託された1つまたは幾つかの物品および/または1つまたは幾つかのバッテリーが返還可能であると確認できないことは、ブロック414に示したようにそのバッテリーが返還可能であると確認できるまでアカウントに対するクレジット処理の遅延に至る可能性がある。幾つかの実施形態では、その預託された1つまたは幾つかのバッテリーは、ブロック416に示したように返還可能であると確認される可能性がある。この確認は幾つかの実施形態では、上で検討したようにして実行することが可能である。幾つかの実施形態では、この確認を自動的に実行することが可能である。幾つかの実施形態では、この確認を人間が実行することが可能である。
【0078】
1つまたは幾つかの預託再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400は判断状態417に進むとともに、その預託物品が返還可能であると確認されるか否かを決定することが可能である。ブロック416の確認プロセスが不首尾でありかつその預託物品が返還可能であると確認されない場合は、ブロック419に示したように顧客サービスに知らせることが可能である。幾つかの実施形態では、顧客サービスは次いで、その返還物品のマニュアル検査を実行する要求を使用することが可能であり、かつ/または預託物品が返還可能であると確認するために顧客アカウントにそのシステムの不能性に関連する情報を追加することが可能である。
【0079】
判断状態417に示したように預託物品が返還可能であると確認されるか、あるいは判断状態412に示したように預託物品が返還可能であると確認されるとの決定後で、そのアカウントはブロック418に示したようにしてクレジット処理することが可能である。幾つかの実施形態では、アカウントのクレジット処理は、ユーザに対する現金支払の配給、クレジットまたはデビットカード(たとえば、購入に使用したまたは返還の時点で読み取ったカードとすることが可能)に対する金銭の転送、あるいはユーザおよび/または関連付けしたアカウントに対するその他の任意の形態のクレジット付与を含むことが可能である。
【0080】
当業者であれば、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400が、上で検討したステップのうちの幾つかまたはすべて、ならびに上で要求されたステップに対して追加されるステップを含むことが可能であることを理解されよう。当業者であればさらに、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを受け取るように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法400が、上にリストしたステップを、上に示した順序と異なる順序での実行により含むことが可能であることを理解されよう。
【0081】
図5は、1つまたは幾つかの受け取った物品が返還可能な再充電可能バッテリーであるか否かを決定するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法500の一実施形態を示している。幾つかの実施形態では、方法500は、1つまたは幾つかの受け取った物品が予期される特性を有するか否かを決定するための判断状態502に進む。幾つかの実施形態では、この特性は、たとえば重量、サイズ、および色相もしくは色相スキームなどの物理的特性を含むことが可能である。幾つかの実施形態では、この特性は、1つまたは複数のセンサによって識別することが可能である。この特性が重量であるような幾つかの実施形態では、その重量をスケールによって決定することが可能である。幾つかの実施形態では、その計測された重量をたとえば、1つまたは幾つかのバッテリーに関する予測される重量または予測される重量範囲と比較することが可能である。
【0082】
幾つかの実施形態では、物品が予測される重量と一致した重量を有しない、または予測される重量範囲の域内に来ていない場合、ブロック504に示したように受け取った物品は拒絶される。
【0083】
物品が予測される重量と一致した重量を有している、または予測される重量範囲の域内に来ている場合、プロセス500は判断状態506に進むとともに、受け取った物品が関連付けされた識別フィーチャを有するか否かを決定する。受け取った物品が関連付けされた識別フィーチャを有しない場合、ブロック504に示したように受け取った物品は拒絶される。
【0084】
物品が関連付けされた識別フィーチャを有すると決定された場合、方法500は判断状態508に進み、その識別フィーチャによって返還可能な再充電可能バッテリーが識別されるか否かを決定する。上で検討したように幾つかの実施形態では、1つまたは幾つかのバッテリーは1つまたは幾つかのバッテリーケースに入れて受け取ることがある。このような実施形態では、識別フィーチャは、1つまたは幾つかのバッテリーケースの上に配置させることがあり、またこれによってケースを識別し返還可能な再充電可能バッテリーを識別しないことがある。その他の実施形態では、識別フィーチャは、1つまたは幾つかのバッテリーの上に配置させることがあり、またこれによって1つまたは幾つかの返還可能な再充電可能バッテリーを識別することがある。
【0085】
物品が返還可能な再充電可能バッテリーを識別する識別フィーチャを有していない場合、方法500は最適には判断状態510に進み、その物品が追加的な識別フィーチャを含むか否かを決定する。物品が追加的な識別フィーチャを含まない場合は、その物品はブロック512に示したように返還可能と確認されないと指定されており、また
図4に示した判断状態417は
図4のブロック419に示したような顧客サービスへの通知に至ることになる。物品が追加的な識別フィーチャを含む場合は、プロセス500は判断状態506に戻り、この追加的な識別フィーチャを解析する。
【0086】
判断状態508において識別フィーチャにより返還可能な再充電可能バッテリーを識別したとの決定がなされた場合、プロセス500は判断状態514に進み、バッテリーが返還可能であるか否かを決定する。この決定はたとえば、バッテリーの機能テスト、バッテリーの外部状態の評価、またはその他の任意の所望のテストを含むことが可能である。バッテリーが返還可能でない場合、その受け取った物品はブロック504に示したように拒絶される。バッテリーが返還可能である場合は、受け取ったバッテリーはブロック516に示したように返還可能と確認されたと指定され、また
図4に示した判断状態417は
図4のブロック418に示したようなアカウントのクレジット処理に至ることになる。
【0087】
当業者であれば、1つまたは幾つかの預託された再充電可能バッテリーが返還可能であるか否かを決定するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法500が、上で検討したステップのうちの幾つかまたはすべて、ならびに上で要求されたステップに対して追加されるステップを含むことが可能であることを理解されよう。当業者であればさらに、1つまたは幾つかの再充電可能バッテリーを分配するように双方向再充電可能バッテリーベンディングマシンを動作させる方法500が、上にリストしたステップを、上に示した順序と異なる順序での実行により含むことが可能であることを理解されよう。
【0088】
本テクノロジーは、汎用または特殊目的のその他の多くのコンピューティングシステム環境または構成で動作する。本発明と一緒に用いるのに適し得るよく知られたコンピューティングシステム、環境および/または構成の例としては、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド型またはラップトップ型デバイス、マルチプロセッサシステム、プロセッサベースのシステム、プログラマブルな家庭用電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムやデバイスのいずれかを含む分散コンピューティング環境、その他(ただし、これらに限らない)が含まれる。
【0089】
本明細書で使用する場合に命令(instruction)とは、システム内で情報を処理するためのコンピュータ実現型のステップを意味している。命令は、ソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェアの形で実現可能であり、システムの構成要素によって実施される任意のタイプのプログラム式ステップを含むことが可能である。
【0090】
プロセッサは、Pentium(登録商標)プロセッサ、Pentium(登録商標) Proプロセッサ、8051プロセッサ、MIPS(登録商標)プロセッサ、Power PC(登録商標)プロセッサまたはAlpha(登録商標)プロセッサなどの単一チップまたはマルチチップの任意の従来式で汎用のプロセッサとすることがある。さらにこのプロセッサは、ディジタル信号プロセッサやグラフィックスプロセッサなどマイクロコントローラや任意の従来式の特殊目的プロセッサとすることがある。このプロセッサは典型的には、従来式のアドレスライン、従来式のデータライン、ならびに1つまたは複数の従来式の制御ラインを有する。
【0091】
本システムは、詳細に検討したような様々なモジュールからなる。当業者であれば理解できるようにこれらのモジュールの各々は様々なサブルーチン、手続き、定義文およびマクロを備える。これらのモジュールの各々は典型的には、単独でコンパイルされて単一の実行可能プログラムとするようにリンクされている。したがって便宜上、好ましいシステムの機能を記述するためにこれらのモジュールの各々に関する記述を用いている。したがって、これらのモジュールの各々によって実施されるプロセスはそれ以外のモジュールのうちの1つに適宜再配分されること、単一のモジュールとするように互いに結合させること、あるいはたとえば共有可能なダイナミックリンクライブラリ内で利用可能とさせることがあり得る。
【0092】
本システムは、Linux(登録商標)、UNIX(登録商標)またはMicrosoft Windows(登録商標)などの様々なオペレーティングシステムと接続して使用されることがある。
【0093】
本システムは、C、C++、BASIC、PascalまたはJava(登録商標)などの従来の任意のプログラミング言語で記述されることがあり、また従来のオペレーティングシステム下で動作させることがある。C、C++、BASIC、Pascal、Java(登録商標)およびFORTRANは、実行可能コードを作成するために多くの商用のコンパイラの使用が可能な工業標準のプログラミング言語である。本システムはまた、Perl、PythonまたはRubyなどのインタプリタ型言語を用いて記述されることがある。
【0094】
当業者であればさらに、本明細書で開示した実施形態と連携して説明した様々な例示の論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップが電子的ハードウェアとして、コンピュータソフトウェアとして、あるいはこの両者の組合せとして実現し得ることを理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの相互交換可能性を明瞭に例証するために、様々な例示の構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップについて全体としてその機能に関して上で説明した。このような機能をハードウェアとして実現するかソフトウェアとして実現するかは、具体的な用途や全体システムに課せられた設計上の制約に依存する。当業者は、記載した機能を具体的な各用途に合わせて多様な方法で実現することになるが、このような実現上の判断は本開示の趣旨からの逸脱を生じるものと解釈すべきでない。
【0095】
本明細書で開示した実施形態と連携して説明した様々な例示の論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用のプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブル論理デバイス、離散的なゲートまたはトランジスタロジック、離散的なハードウェア構成要素、または本明細書に記載した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを用いて実現または実行されることがある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることがあるが、代替としてプロセッサを任意の従来式プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械とすることがある。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ)として、複数のマイクロプロセッサとして、DSPコアと接合させた1つまたは複数のマイクロプロセッサとして、またはその他の任意のこうした構成として実現させることがある。
【0096】
1つまたは複数の例示の実施形態では、記載した機能および方法は、ハードウェア、ソフトウェア、またはプロセッサ上で実行させるファームウェア、あるいはこれらの任意の組合せの形で実現させることがある。ソフトウェアでの実現の場合にその機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上に保存されることや、コンピュータ読み取り可能な媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして送信されることがある。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムのある箇所から別の箇所への転送を容易にする任意の媒体を含んだ通信媒体と、の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによるアクセスが可能な利用可能な任意の媒体とすることがある。限定ではなく一例として、このようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたはその他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶またはその他の磁気記憶デバイス、または命令またはデータ構造の形態での所望のプログラムコードの運搬または保存に使用することが可能でありかつコンピュータによるアクセスが可能であるようなその他の任意の媒体を備えることが可能である。さらに任意の接続も、コンピュータ読み取り可能な媒体と呼ぶのに適当である。たとえばソフトウェアをウェブサイト、サーバまたはその他のリモートソースから同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、ディジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロ波などのワイヤレステクノロジーを用いて送信する場合、この同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSLまたは赤外線、無線およびマイクロ波などのワイヤレステクノロジーは媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用する場合にディスク(disk)やディスク(disc)には、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含む(ここで、ディスク(disk)は通常データを磁気式に再生するものであり、一方ディスク(disc)はデータをレーザーを用いて光学式に再生するものである)。上述したものの組合せもコンピュータ読み取り可能な媒体の範囲に含めるべきである。
【0097】
上の説明は、本明細書で開示したシステム、デバイスおよび方法に関するある種の実施形態について詳述したものである。しかし、上述の内容をテキストでどのように詳述したかによらず、このシステム、デバイスおよび方法は多くの方法で実施することが可能であることを理解されよう。さらに上で述べたように、本発明のある種の特徴や態様を説明する際における具体的な用語の使用は、その用語が本明細書では当該の用語に関連付けされるテクノロジーの特徴や態様の任意の具体的な特性を含むような限定を受けるように再定義されていることを示唆するものと取るべきでないことに留意すべきである。
【0098】
当業者であれば、記載したテクノロジーの趣旨を逸脱することなく様々な修正および変更を実施し得ることを理解されよう。このような修正や変更は、実施形態の趣旨の域内にあるように意図している。当業者であればさらに、一実施形態に含まれる部品がその他の実施形態と相互交換可能であること、記載した実施形態からの1つまたは複数の部品は記載したその他の実施形態とで任意に組み合わせて含むことが可能であること、を理解されよう。たとえば、本明細書に記載したおよび/または図面に示した様々な構成要素のうちのいずれかを、その他の実施形態と組み合わせること、相互交換すること、あるいはこれから除くことがある。
【0099】
本明細書における実質的に任意の複数および/または単数の用語の使用に関して、当業者はコンテキストおよび/または用途に対する適合に応じて複数形を単数形におよび/または単数形を複数形に変換することが可能である。様々な単数形/複数形の置換について本明細書では、明瞭にするため明確に示すことがある。
【0100】
当業者であれば一般に、本明細書で用いられる用語が全般的に「非限定型の(open)」用語とするように意図していること(たとえば、「〜を含んだ(including)」という用語は「〜(ただし、これらに限らない)を含んだ(including but not limited to)」と解釈すべきである、「〜を有する(having)」という用語は「少なくとも〜を有する(having at least)」と解釈すべきである、「〜を含む(includes)」という用語は「(ただし、これらに限らない)を含む(includes but is not limited to)」と解釈すべきである、などということ)が理解されよう。当業者であればさらに、導入した特許請求言及物について具体的な数を意図している場合、このような意図がその特許請求で明示的に記述されることになるが、このような記述がなければこのような意図は存在しないことが理解されよう。たとえば、理解の支援として、添付の特許請求の範囲は、特許請求言及物を導入するために「少なくとも1つの」や「1つまたは複数の」という導入表現の使用を包含することがある。しかしこのような表現の使用は「a」や「an」という不定冠詞による特許請求言及物の導入は、導入されたこのような特許請求言及物を包含した具体的な任意の特許請求をこのような言及物1つだけを包含した実施形態に限定していることを示唆するように解釈すべきでない(同じ特許請求が「1つまたは複数の」あるいは「少なくとも1つの」という導入表現と「a」や「an」などの不定冠詞とを含む場合(たとえば、「a」および/または「an」は典型的には「少なくとも1つの」あるいは「1つまたは複数の」を意味すると解釈すべきである)であっても同じ)、また特許請求言及物の導入に使用した定冠詞の使用についても同じことが成り立つ。さらに当業者であれば、導入した特許請求言及物について具体的な数が明示的に記述されている場合であっても、このような記述は典型的には、記述した数が少なくともあることを意味すると解釈すべきである(たとえば、その他の修飾詞を伴わない「2つの言及物」という修飾のない記述は典型的には、少なくとも2つの言及物、または2つ以上の言及物を意味する)ことを理解されよう。さらに、「A、BおよびC、その他のうちの少なくとも1つ」に相当する用法を用いている場合においては一般に、このような構造は当業者がこの用法を理解するような感覚で捉えることができる(たとえば、「A、BおよびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」であれば、Aを単独で有する、Bを単独で有する、Cを単独で有する、AおよびBを一緒に有する、AおよびCを一緒に有する、BおよびCを一緒に有する、および/またはA、BおよびCを一緒に有する、その他のシステムを含むが、これらに限定されることがない)。「A、BまたはC、その他のうちの少なくとも1つ」に相当する用法を用いている場合においては一般に、このような構造は当業者がこの用法を理解するような感覚で捉えることができる(たとえば、「A、BまたはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」であれば、Aを単独で有する、Bを単独で有する、Cを単独で有する、AおよびBを一緒に有する、AおよびCを一緒に有する、BおよびCを一緒に有する、および/またはA、BおよびCを一緒に有する、その他のシステムを含むが、これらに限定されることがない)。当業者であればさらに、2つ以上の代替的な用語を示すような事実上任意の離接語および/または表現は、本説明、特許請求の範囲または図面のいずれであるかによらず、その用語のうちの1つ、その用語のうちのいずれか一方、あるいはその用語の両方を含む可能性を企図していると理解すべきであることを理解されよう。たとえば、「AまたはB」という表現は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むものと理解されたい。
【0101】
本明細書では様々な態様および実施形態について開示してきたが、その他の態様および実施形態については当業者には明らかであろう。本明細書で開示した様々な態様および実施形態は、例示を目的としたものであり、限定を意図したものではない。
【符号の説明】
【0102】
100 バッテリーパッケージ
102 バッテリーケース
104 ラッチ
106 ヒンジ
108 識別フィーチャ
110 バッテリー
200 双方向再充電可能バッテリーベンディングマシン
202 通信モジュール
204 支払モジュール
206 配給モジュール
208 受け取りモジュール
【国際調査報告】