特表2015-507270(P2015-507270A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-507270タッチスクリーンが採用された携帯端末機用タッチスタンプ及びこれを利用した認証システム並びに方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-507270(P2015-507270A)
(43)【公表日】2015年3月5日
(54)【発明の名称】タッチスクリーンが採用された携帯端末機用タッチスタンプ及びこれを利用した認証システム並びに方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20150206BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20150206BHJP
【FI】
   G06F3/03 400B
   G06F3/041 560
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-551201(P2014-551201)
(86)(22)【出願日】2013年1月9日
(85)【翻訳文提出日】2014年7月18日
(86)【国際出願番号】KR2013000185
(87)【国際公開番号】WO2013105788
(87)【国際公開日】20130718
(31)【優先権主張番号】10-2012-0002607
(32)【優先日】2012年1月9日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】514171304
【氏名又は名称】チェ,ヨンウ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヨンウ
(57)【要約】
本発明は、マルチタッチを支援する携帯端末機に人が直接入力しにくいパターンのタッチ入力を行うことができるタッチスタンプを利用して認証を行う方法に関するものである。本発明は平らで、一つ以上の通孔が貫通、形成される一端面を有する本体と、上記本体の内部に収納され、事前に設定された時間パターン及び位置パターンのうち少なくとも一つを有するタッチパターンによって上記通孔を通じて上記一端面から上記本体の外部に選択的に突出する一つ以上のタッチ突起を含んで構成される。このような本発明によると携帯端末機のタッチスクリーンに対して精密なパターンのタッチ入力が可能であるという利点がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平らで、一つ以上の通孔が貫通、形成される一端面を有する本体と、前記本体の内部に収納され、事前に設定された時間パターン及び位置パターンのうち少なくとも一つを有するタッチパターンによって前記通孔を通じて前記一端面から前記本体の外部に選択的に突出する一つ以上のタッチ突起を含んで構成されるタッチスタンプ。
【請求項2】
前記タッチスタンプは、前記一つ以上のタッチ突起を選択的に前記本体の外部に突出するように制御する駆動手段をさらに含む第1項に記載のタッチスタンプ。
【請求項3】
前記タッチスタンプは一つのタッチ突起を含み、前記駆動手段は前記一つのタッチ突起を事前に定められた時間パターンによって選択的に突出するように制御する第2項に記載のタッチスタンプ。
【請求項4】
前記タッチスタンプはそれぞれ互いに異なる位置に配列される2つ以上のタッチ突起を含み、前記駆動手段は前記2つ以上のタッチ突起を同時に選択的に突出するように制御する第2項に記載のタッチスタンプ。
【請求項5】
前記タッチスタンプはそれぞれ互いに異なる位置に配列される2つ以上のタッチ突起を含み、前記駆動手段は前記2つ以上のタッチ突起をそれぞれ互いに異なる時間パターンによって選択的に突出するように制御する第2項に記載のタッチスタンプ。
【請求項6】
平らで、一つ以上の通孔が貫通、形成される一端面を有する本体と、事前に設定された時間パターン及び位置パターンのうち少なくとも一つを有するタッチパターンによって前記一端面から前記通孔を通じて前記本体の外部に露出して、電気伝導性を有する一つ以上のタッチ端子、また前記本体の内部に収納されて、その一端が前記一つ以上のタッチ端子に接続されて、電荷移動経路を形成する接続部を含んで構成されるタッチスタンプ。
【請求項7】
前記タッチスタンプは、前記接続部の他端に接続され、前記本体の外部に露出して人の身体と接触すると人の身体とともに電荷移動経路を形成する接触部をさらに含んで構成される第6項に記載のタッチスタンプ。
【請求項8】
前記タッチスタンプは一つのタッチ端子を含み、前記接続部が形成する電荷移動経路を事前に定められた時間パターンによって選択的に開放または短絡するスイッチング部をさらに含んで構成される第6項または第7項に記載のタッチスタンプ。
【請求項9】
前記タッチスタンプはそれぞれ互いに異なる位置に配列される2つ以上のタッチ端子を含み、前記接続部は前記2つ以上のタッチ端子それぞれに対して互いに異なる電荷移動経路を形成し、前記接続部が形成する2つ以上の電荷移動経路をそれぞれ互いに異なる時間パターンによって選択的に開放または短絡するスイッチング部をさらに含んで構成される第6項または第7項に記載のタッチスタンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機のためのタッチスタンプ及びこれを利用した認証システム並びに方法に関するものであって、より詳細にはマルチタッチを支援する携帯端末機に人が直接入力しにくいパターンのタッチ入力を行うことができるタッチスタンプを利用して認証を行う方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、スマートフォンやタブレットPCのような多様な携帯端末機が広く使用されている。このような携帯端末機は、携帯性を高めるために小型化、軽量化及び単純化されたデザインを有する場合が大部分である。このように小型化、軽量化及び単純化されたデザインの携帯端末機では端末機前面にあらわれるハードウェア構成を最小化し、ディスプレーは最大化するためにディスプレーの前面にタッチパネルを入力手段として採用して、タッチスクリーンを構成する場合が多い。このようなタッチスクリーンを有する携帯端末機では使用者の入力のためのボタンなどのハードウェア的な入力手段が最小化されるため、最近はこのようにタッチスクリーンを採用した携帯端末機が一般化された。
【0003】
一方、このようなタッチスクリーン方式の携帯端末機において、小さなサイズのディスプレーを利用して画像出力及び使用者入力を最適化するためにマルチタッチの認識が可能なタッチパネルを採用するのが最近の傾向であるが、ここでマルチタッチ技術とは同時にいくつかのタッチポイントを認識する技術であり、一般的な一つのタッチポイントだけ認識することより、多様な操作ができるようにする。
【0004】
しかし、このようなタッチスクリーンが採用された携帯端末機のマルチタッチ技術を利用した応用技術が十分活用されていないのが実情である。特に、マルチタッチ技術は、一般に画面の拡大または縮小のための技術としてのみ限定して使用されている。このようにマルチタッチ技術が広く活用されていない理由は、人の手を用いて入力することができるタッチパターンの精密性に制限があるだけなく、手で入力されるパターンは毎回同一であることが難しく、任意的なためである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、携帯端末機のタッチスクリーンのマルチタッチ技術の活用性を拡大することができるタッチ入力手段として、タッチスタンプを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、携帯端末機のタッチスクリーンに対して事前に定められたところに従って精密なパターンのタッチ入力を行うことができるタッチスタンプを提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、持続的に同一パターンのタッチ入力を行うことができるタッチスタンプを提供することである。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、複雑なパターンによるタッチ入力を可能にすることによって携帯端末機で多様な応用機能を活用できるようにするタッチスタンプを提供することである。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、人の手で行うことが難しい精密なタッチパターンのタッチ入力を行うことによって、これを携帯端末機で行われる各種認証手続に活用できるようにするタッチスタンプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例によると、本発明は平らで、一つ以上の通孔が貫通形成される一端面を有する本体と、上記本体の内部に収納され、事前に設定された時間パターン及び位置パターンのうち、少なくとも一つを有するタッチパターンによって上記通孔を通じて上記一端面から上記本体の外部に選択的に突出する一つ以上のタッチ突起を含んで構成される。
【0011】
また、上記タッチスタンプは、上記一つ以上のタッチ突起を選択的に上記本体の外部に突出するように制御する駆動手段をさらに含むこともできる。
【0012】
また、上記タッチスタンプは、一つのタッチ突起を含み、上記駆動手段は、上記一つのタッチ突起を事前に定められた時間パターンによって選択的に突出するように制御することもできる。
【0013】
さらに、上記タッチスタンプは、それぞれ互いに異なる位置に配列される2つ以上のタッチ突起を含み、上記駆動手段は、上記2つ以上のタッチ突起を同時に選択的に突出するように制御することもできる。
【0014】
この際、上記タッチスタンプは、それぞれ互いに異なる位置に配列される2つ以上のタッチ突起を含み、上記駆動手段は、上記2つ以上のタッチ突起をそれぞれ互いに異なる時間パターンによって選択的に突出するように制御することもできる。
【0015】
一方、本発明の他の実施例によると、本発明は、平らで、一つ以上の通孔が貫通形成される一端面を有する本体と、事前に設定された時間パターン及び位置パターンのうち少なくとも一つを有するタッチパターンによって上記一端面から上記通孔を通じて上記本体の外部に露出し、電気伝導性を有する一つ以上のタッチ端子、また上記本体の内部に収納され、その一端が上記一つ以上のタッチ端子に接続されて、電荷移動経路を形成する接続部を含んで構成されることもできる。
【0016】
この際、上記タッチスタンプは、上記接続部の他端に接続されて、上記本体の外部に露出し、人の身体と接触すると人の身体とともに電荷移動経路を形成する接触部をさらに含んで構成されることもできる。
【0017】
さらに、上記タッチスタンプは、一つのタッチ端子を含み、上記接続部が形成する電荷移動経路を事前に定められた時間パターンによって選択的に開放または短絡するスイッチング部をさらに含んで構成されることもできる。
【0018】
また、上記タッチスタンプはそれぞれ互いに異なる位置に配列される2つ以上のタッチ端子を含み、上記接続部は上記2つ以上のタッチ端子それぞれに対して互いに異なる電荷移動経路を形成し、上記接続部が形成する2つ以上の電荷移動経路をそれぞれ互いに異なる時間パターンによって選択的に開放または短絡するスイッチング部をさらに含んで構成されることもできる。
【発明の効果】
【0019】
このような本発明の実施例によるタッチスタンプによると次のような効果がある。
【0020】
すなわち、携帯端末機のタッチスクリーンのマルチタッチ技術の活用性を拡大することで携帯端末機における多様な応用技術を実現できるようにする利点がある。
【0021】
また、本発明の実施例によるタッチスタンプによると、携帯端末機のタッチスクリーンに対して精密なパターンのタッチ入力が可能であるという利点がある。
【0022】
また、発明の実施例によるタッチスタンプによると持続的に同一のパターンのタッチ入力を繰り返し行うことができるという利点がある。
【0023】
さらに、本発明の実施例によるタッチスタンプによると、複雑なパターンによるタッチ入力ができるようにすることによって、携帯端末機で多様な応用機能を活用できるようにするという利点がある。
【0024】
また、発明の実施例によるタッチスタンプによると人の手で行いにくい精密なタッチパターンのタッチ入力を行うことで、これを携帯端末機で行われる各種認証手続に活用することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施例によるタッチスタンプの構成を図示した斜視図である。
図2】本発明の第1実施例によるタッチスタンプの機能による構成を図示した機能ブロック図である。
図3】本発明の第1実施例によるタッチスタンプの機能による構成を図示した機能ブロック図である。
図4】本発明の第2実施例によるタッチスタンプの構成を図示した斜視図である。
図5】本発明の第2実施例によるタッチスタンプの構成を図示した斜視図である。
図6】本発明の第2実施例によるタッチスタンプの機能による構成を図示した機能ブロック図である。
図7】本発明の第2実施例によるタッチスタンプの機能による構成を図示した機能ブロック図である。
図8】本発明の第1実施例及び第2実施例によるタッチスタンプのタッチ突起及びタッチ端子の形態及び動作方法を図示した例示図である。
図9】本発明の第1実施例及び第2実施例によるタッチスタンプのタッチ突起及びタッチ端子の形態及び動作方法を図示した例示図である。
図10】本発明の第1実施例及び第2実施例によるタッチスタンプのタッチ突起及びタッチ端子の形態及び動作方法を図示した例示図である。
図11】本発明の実施例によるタッチスタンプを利用した認証システムの構成を図示したネットワーク構成図である。
図12】本発明の実施例によるタッチスタンプを利用した認証方法を段階的に図示した流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の利点及び特徴、またそれらを達成する方法は添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるはずである。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定される訳ではなく、互いに異なる多様な形態で実現することができ、ただし本実施例は、本発明の開示が完全であるようにし、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるにすぎない。
【0027】
明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を称する。
【0028】
以下では添付の図面を参照して本発明によるタッチスタンプについて詳細に説明することにする。
【0029】
図1は、本発明の第1実施例によるタッチスタンプの構成を図示した斜視図で、図2及び図3は、本発明の第1実施例によるタッチスタンプの機能による構成を図示した機能ブロック図であり、図4及び図5は、本発明の第2実施例によるタッチスタンプの構成を図示した斜視図で、図6及び図7は、本発明の第2実施例によるタッチスタンプの機能による構成を図示した機能ブロック図である。また、図8図10は、本発明の第1実施例及び第2実施例によるタッチスタンプのタッチ突起及びタッチ端子の形態及び動作方法を図示した例示図である。
【0030】
図面を参照して説明するに先立って、本発明の実施例で、「タッチスタンプ」はタッチスクリーンが採用された携帯端末機のタッチスクリーン上に事前に定められた一定のパターンのタッチ入力を加えるように構成された装置を意味する。
【0031】
このようなタッチスタンプがタッチスクリーンに加える事前に定められた一定のパターンを以下で「タッチパターン」と表現することにし、タッチパターンは上記タッチスタンプによって加えられるタッチ入力の時間パターン及び/またはタッチ入力の位置パターンを含む。
【0032】
タッチスタンプは、タッチ入力は携帯端末機のタッチスクリーンのタッチ入力感知方式が圧力式の場合と接触式の場合、その構成が相違するが、圧力式タッチスクリーンが採用された携帯端末機用タッチスタンプを以下で第1実施例として説明し、接触式タッチスクリーンが採用された携帯端末機用タッチスタンプを以下で第2実施例として説明する。
【0033】
まず、本発明の第1実施例によるタッチスタンプを図1及び図2ないし図3を参照して説明する。
【0034】
図1に図示されたように本発明の第1実施例によるタッチスタンプ100は、上記タッチスタンプ100の全体的な形状を形成し、内部構成を含む本体10を備える。
【0035】
また、上記本体10の一端面11には駆動ボタン12が備えられる。上記駆動ボタン12は、上記一端面11に対して垂直方向に一定区間を往復運動可能に設置することができるが、例えば、上記駆動ボタン12が外力によって上記本体10に向けて移動すると、上記タッチスタンプ100が事前に定められたタッチパターンで携帯端末機のタッチスクリーンにタッチ入力が加えられるようにし、上記駆動ボタン12に加えられる外力が除去されて上記本体10の反対方向に上記駆動ボタン12が復帰するとタッチスクリーンに対するタッチ入力が中断するようにする。すなわち、上記駆動ボタン12は選択的に携帯端末機にタッチ入力が加えられるようにする手段として、使用者によって操作される部分である。もちろん上記駆動ボタン12の位置は、図面に図示された位置に限定される訳ではなく、上記本体10の一側であればどこにでもなることができる。
【0036】
一方、上記一端面11の他端には平面からなる他端面13が形成される。上記他端面13は、上記タッチスタンプ100を利用して携帯端末機のタッチスクリーンにタッチ入力を加えるとき、使用者によってタッチスクリーンに密着する部分である。
【0037】
上記他端面13には一つ以上のタッチ突起15が上記他端面13に形成される通孔を通じて選択的に外部に露出するように設置される。上記タッチ突起15は上記タッチスタンプ100に対して事前に決定するタッチパターンがどんなパターンであるかによって一つだけ備えることもでき、より多く備えることもできる。
【0038】
一方、上記のようなタッチスタンプ100は、2つ以上の実施例に再び区分することができるが、電源が備えられる場合と備えられない場合を分けて説明する。図2及び3を参照して、上記のようなタッチスタンプ100の構成を機能的な要素によって分けて検討してみると、まず駆動部110が構成される。上記駆動部110は外力を受けるかまたは上記タッチスタンプ100内に構成される電源部130から駆動力を受けて後述するタッチ突起15を動作させる手段として、例えば図2のように上記タッチスタンプ100内に電源が構成されない場合、図1のタッチボタン12のように外力を受けて移動する手段が上記駆動部110に該当することができる。また、図3のように上記タッチスタンプ100内に電源部130が備えられる場合、上記駆動部110は電動モーターなど電気的エネルギーを力学的エネルギーに切り替える手段として備えることができる。このとき上記電源部130はバッテリーや外部電源の受信を受ける手段として構成することができる。
【0039】
また、上記駆動部110の駆動によって上記タッチ突起15に動力が伝達されるが、このために上記駆動部110と上記タッチ突起15の間には動力伝達部120がさらに含まれる。上記動力伝達部120は、上記タッチスタンプ100内に別途の駆動源がない場合、上記駆動部110で加えられた外力によって上記駆動部110が動けばそれによる力を上記タッチ突起15に伝達する役割ができる。例えば図1に図示されたような実施例で上記動力伝達部120は上記タッチスタンプ100の本体10内で上記本体10の長手方向に平行して伸びているロッド(rod)形状に備えられ、上記タッチボタン12が上記本体10に向けて移動すると、上記タッチボタン12によって上記動力伝達部120の一端が上記タッチ突起15方向に押されながら、上記タッチ突起15を上記他端面13に形成される通孔を通じて外部に露出するようにできる。このような場合、上記タッチボタン12に加えられる外力が除去されると上記タッチボタン12とロッド形状の上記動力伝達部120が元々の場所に復帰しながら上記タッチ突起15も上記本体10内部に再び収容することができる。
【0040】
一方、図3に図示されたように上記電源部130が備えられて上記駆動部110が電源によって動作する電動モーターなどで構成される場合、上記動力伝達部120は回転運動を直線運動に切り替えて上記タッチ突起15に伝達する役割ができる。例えば上記動力伝達部120はコネックティングロッド(connecting rod)や、レックギアとピニオンギアの組合せなど一般的に回転運動を水平運動に切り替える手段を含むことができる。
【0041】
このとき、特に図3に図示されたように内部電源を利用して動作するタッチスタンプ100の場合、一つまたは複数のタッチ突起15をそれぞれ事前に定められたスケジュールによって外部に露出するようにして、時間経過による一定のタッチパターンを形成するようにできるが、例えば一つのタッチ突起15が外部に露出する時間とまた内部に収容される時間を調節して時間パターン(モールス符号(MorSe Code)のように)を形成することができる。このために上記駆動部110を選択的に制御する制御部150が備えられるが、上記制御部150はインバーター(Inverter)などで構成されて上記駆動部110の駆動速度と駆動方向、駆動の可否などを決定する。また、上記制御部150は図1に図示されたようなタッチスタンプ100で上記タッチボタン12を通じて信号が受信されたら事前に定められたタッチパターンによって上記タッチ突起15を駆動させた後、タッチパターンによる駆動が完了すると停止させる役割を行うこともできる。
【0042】
ここでまた上記タッチ突起15がいくつかにより構成することができるが、このような場合、それぞれのタッチ突起15を別途に制御するために上記駆動部110や動力伝達部120がそれぞれ別個に複数個備えられることもあり、または上記駆動部110の駆動方向によって駆動されるタッチ突起15が互いに異なって対応するようにすることもできる。
【0043】
一方、図4及び図5を参照して本発明の第2実施例によるタッチスタンプを説明すると、第2実施例によるタッチスタンプ200は図面に図示されたように再び二つの実施例に区分することができる。
【0044】
まず、上記タッチスタンプ200内に電源が備えられない場合を説明すると、上記タッチスタンプ200は本体20を含む。上記本体20は上記タッチスタンプ200の全体的な形状を形成し、内部構成を覆う役割をする。
【0045】
また、上記本体20の一側には接触部24が備えられる。上記接触部24は伝導性物質で構成され、後述するタッチ端子25と電荷の移動が可能な経路を形成する。すなわち、上記接触部24に人体が選択的に触れると携帯端末機にタッチ入力が加えられるようにするスイッチング手段として、上記タッチ端子25を伝導性があり、接地と接続される外部構成(人体)と選択的に接続する部分で、使用者によって操作される部分である。もちろん上記接触部24の位置は図面に図示された位置に限定される訳でなく、上記本体20の一側ならどこにでもなることができる。ここで伝導性物質は、金属や液体または固体電解質などを含むことによって電気伝導性を有する物質を意味する。
【0046】
一方、上記一端面21の他端には平面からなる他端面23が形成される。上記他端面23は上記タッチスタンプ200を利用して携帯端末機のタッチスクリーンにタッチ入力を加えるとき、使用者によってタッチスクリーンに密着する部分である。
【0047】
上記他端面23には一つ以上のタッチ端子25が上記他端面23を貫いて外部に露出するように設置される。上記タッチ端子25は上記他端面23に平らにまたは外部に所定の高さで露出するように設置することができる。上記タッチ端子25は上記タッチスタンプ200に対して事前に決定されるタッチパターンがどんなパターンなのかによって一つだけ備えることもでき、より多く備えることもできる。このとき上記タッチ端子25は伝導性物質からなる。
【0048】
それによって静電容量方式のタッチパネルなど接触式タッチパネルに上記タッチ端子25が密着し、上記接触部24に人の手が触れたら、電荷の移動経路が形成されながら電荷の移動が発生して携帯端末機でタッチパネルに対する上記タッチ端子25らのタッチパターンを感知することができるようになる。
【0049】
このようなタッチスタンプ200の機能的構成要素を検討してみると、図6に図示されたように接続部210が構成される。上記接続部210は上記タッチ端子25を上記接触部24と接続する構成として、やはり伝導性物質で構成される。
【0050】
一方、図5に図示されたように本発明の第2実施例では上記タッチスタンプ200内に電源を備えることができる。
【0051】
また、上記本体20の一端面21には駆動ボタン22が備えられる。上記駆動ボタン22は上記一端面21に対して垂直方向に一定区間を往復運動可能に設置することができるが、例えば、上記駆動ボタン22が外力によって上記本体20に向けて移動すると、上記タッチスタンプ200が事前に定められたタッチパターンで携帯端末機のタッチスクリーンにタッチ入力が加えられるようにできる。すなわち、上記駆動ボタン22は選択的に携帯端末機にタッチ入力が加えられるようにするスイッチング手段として、使用者によって操作される部分である。もちろん上記駆動ボタン22の位置は図面に図示された位置に限定される訳ではなく、上記本体20の一側ならどこにでもなることができる。
【0052】
一方、上記一端面21の他端には平面からなる他端面23が形成される。上記他端面23は、上記タッチスタンプ200を利用して携帯端末機のタッチスクリーンにタッチ入力を加えるとき、使用者によってタッチスクリーンに密着する部分である。
【0053】
上記他端面23には一つ以上のタッチ端子25が上記他端面23を貫いて外部に露出するように設置される。上記タッチ端子25は上記他端面23に平らでまたは外部に所定高さに露出するように設置することができる。上記タッチ端子25は上記タッチスタンプ200に対して事前に決定されるタッチパターンがどんなパターンなのかによって一つだけ備えることができ、より多く備えることもできる。このとき上記タッチ端子25は伝導性物質からなる。
【0054】
さらに、上記タッチスタンプ200の一側に上記タッチ端子25を伝導性があり、接地と接続される外部構成(例えば、人体)と選択的に接続する部分として、接触部24を備えることができることは上述した実施例のとおりである。
【0055】
このようなタッチスタンプ200の構成を機能的要素に分けて説明すると図7に図示されたように、上記接続部210にスイッチング素子が備えられる。また上記スイッチング素子は上記接続部210と上記接触部24の間の接続をスイッチングする。
【0056】
また、上記接続部210を制御する制御部250が構成される。上記制御部250は電源部230から電源の供給を受けて上記スイッチング素子を事前に設定されたところに従って開放または短絡する。それによって上記接触部24と上記タッチ端子25の間の接続経路を選択的に接続または遮断する。
【0057】
一方、ここで上記駆動ボタン22が駆動されると、上記制御部250で事前に定められたパターンによって上記スイッチング素子を制御せよという命令が伝えられる。
【0058】
また、上記の実施例では上記接続部210に含まれるスイッチング素子を中心に図面左側部分で、上記接触部24の代りに電気容量を有する素子(例えば、キャパシター)と接地(未図示)を接続することもできる。
【0059】
上述したような本発明の実施例によるタッチスタンプ100、200によるタッチパターンを図8図10を参照して説明すると、先に上記タッチ突起15または上記タッチ端子25は一つだけ構成され、上記タッチ突起15または上記タッチ端子25が事前に定められた複数の単位時間内にタッチまたは非タッチ動作することでパターンを成す。すなわち、図3に図示されたようなタッチスタンプ100や図7に図示されたタッチスタンプ200で上記タッチ突起15と上記タッチ端子25を事前に定められた時間パターンで動作させることで、これをタッチスクリーンが備えられた携帯端末機上に動作させる場合、上記携帯端末機がこのような時間パターンを認識するようにする。
【0060】
一方、図9に図示されたように少なくとも2つ以上のタッチ突起15やタッチ端子25が備えられる場合、それぞれのタッチ突起15やタッチ端子25を別に動作させて時間が経過するに従って互いに異なる位置のタッチ突起15やタッチ端子25が携帯端末機のタッチスクリーンにタッチ入力を加えるようにすることもできる。
【0061】
さらに、図10に図示されたように本発明の実施例によるタッチスタンプ100は複数のタッチ突起15やタッチ端子25を備えるが、このような複数のタッチ突起15やタッチ端子25は一定のパターンによって配列され、タッチスクリーンに同時にタッチ入力を加えるように構成することもできる。
【0062】
このようなタッチスタンプ100を利用すると携帯端末機タッチスクリーン上に定められたパターンによるタッチ入力を加えることで多様な認証を行うことができるが、例えば単に携帯端末機のロックを解除する機能を行うこともでき、オフライン上で発給されるクーポンやスタンプカードなどを携帯端末機によりオンラインで実現するにあたって、クーポンまたはスタンプカード発給主体を認証する方法として上記タッチスタンプ100を使用することができる。
【0063】
このようなタッチスタンプ100を利用した認証方法に対する一つの実施例を図11及び図12を参照して説明する。図11は本発明の実施例によるタッチスタンプを利用した認証システムの構成を図示したネットワーク構成図であり、また、図12は本発明の実施例によるタッチスタンプを利用した認証方法を段階的に図示した流れ図である。
【0064】
図11に図示されたように、本発明の実施例による認証システムには複数の携帯端末機2000と、これらとネットワークNを通じて通信する認証サーバ1000が含まれる。上記携帯端末機2000はタッチスクリーンを具備した移動通信端末機になり得る。
【0065】
また、上記認証サーバ1000はそれぞれのタッチスタンプ100、200のタッチパターン情報と、それぞれのタッチスタンプ100、200に対応する提携会社の加盟店情報を保存するデータベース1100を備える。ここでタッチパターン情報は提携会社または加盟店ごとに互い異なって定められた固有のパターン情報を含むことができる。
【0066】
それによって上記認証サーバ1000は、上記携帯端末機2000で上記タッチスタンプ100、200による一定のタッチパターンが認識されると、このように認識されたタッチパターン情報を上記携帯端末機2000から受信する。また、受信されたタッチパターン情報を上記データベース1100に保存された複数のタッチパターン情報と比較して、一致するタッチパターン情報を検索する。また、一致するタッチパターン情報があれば、それに対応する提携会社の加盟店情報を確認して上記携帯端末機2000に対するタッチパターン入力が当該加盟店でおこなわれたものであることを認証して上記携帯端末機2000に当該加盟店情報及び認証成功信号を送る。
【0067】
それによって上記携帯端末機2000では上記認証サーバ1000から受信された加盟店情報及び認証成功信号に対応して事前に設定された動作を行う。
【0068】
このような認証システムによる認証過程の一実施例として、オンラインスタンプカードサービスを提供する方法を、図12を参照して説明すると、まず上記携帯端末機2000でスタンプカードアプリが実行される段階(S100)が行われる。
【0069】
上記スタンプカードアプリは上記認証サーバ1000と連動する端末機用アプリケーションであって、例えば事前に設定された加盟店に対して事前に設定されたタッチパターンを事前に設定された回数だけ入力を受けると商品やサービスと交換可能なクーポンを支給する方式のアプリケーションになることができる。
【0070】
また、上記スタンプカードアプリが実行されると、上記携帯端末機2000に上記認証サーバ1000の運営主体と事前に契約された複数の加盟店のリストの提供される段階が行われる。例えば、コーヒー専門店や食堂などのリストを提供することができる。それによって上記携帯端末機2000は上記リストにおいて一つの加盟店を使用者から選択を受ける(S110)。
【0071】
また、上記携帯端末機2000は選択された加盟店に対応するスタンプカード画面を表示する。例えば、コーヒー専門店「コーヒービーン」に対するスタンプカードをタッチスクリーンに表示することができ、既に受け取ったスタンプの数とクーポンを受け取るためにこれから受け取るべきスタンプの数を一緒にタッチスクリーンに表示することができる。
【0072】
また、上記タッチスタンプ100、200を利用したタッチ入力を受けるために上記携帯端末機2000のタッチスクリーンにスタンプ領域が表示される段階(S120)が行われる。このとき上記スタンプ領域はスタンプカードの区分された複数の領域の中でスタンプを受けない領域になることもでき、別個の領域になることもできる。
【0073】
それによって上記タッチスクリーンに表示されたスタンプ領域には上記タッチスタンプ100、200からのタッチ入力を加えることができる。また、上記携帯端末機2000が上記スタンプ領域内にタッチ入力を感知(S130)すると、感知されたタッチ入力のタッチパターンを上記S110段階で選択を受けた加盟店に対応して事前に保存されたタッチパターンと比較して事前に保存されたタッチパターンと同一のパターンであるかどうかを判断する(S140)。ここで、上記携帯端末機2000にはそれぞれの加盟店に対応するタッチパターンが事前に保存され、入力されたタッチパターンをこれと比較できるようにすることもでき、または上記携帯端末機2000が入力されたタッチパターンの情報を上記認証サーバ1000に送り、それによって上記認証サーバ1000が送信されたタッチパターンの情報を上記データベース1100に保存されたタッチパターンと比べて認証を行うこともできる。
【0074】
また、同一のパターンに該当するのであれば、上記スタンプカードに一つのスタンプをさらに追加してタッチスクリーンに表示する(S150)。それによって追加されたスタンプの数が事前に設定された数に到達したかどうかを判断し(S160)、事前に定められた数だけ累積したものと確認された上記認証サーバ1000がこれを確認して上記携帯端末機2000で電子クーポンを発給する段階(S170)が行われる。
【0075】
すなわち、加盟店ではそれぞれ固有のタッチパターンを有するタッチスタンプ100、200を備え、使用者らは自分の携帯端末機2000のタッチスクリーンを通じて上記タッチスタンプ100、200からタッチ入力を受けて、事前に保存された各加盟店に対するタッチパターンに対応するかどうかによって実際に加盟店からタッチ入力を受けたかどうかを認証するようになる。
【0076】
これによって、手で入力を受けにくいタッチパターンを有するタッチ入力を上記タッチスタンプ100、200から受信するようにすることによって、一般的な印鑑を利用した認証方法のような認証方法をオンライン上で実現することができる。
【0077】
当業者は、ここで開示された実施形態と関連して説明された多様な例示的なロジッグブロックら及びアルゴリズム段階を電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの組合せで実現することもできることが分かる。ハードウェアとソフトウェアのこのような代替可能性を明確に説明するために、多様な例示的な段階を主にそれらの機能の観点で上述した。そのような機能がハードウェアで実現されるかソフトウェアで実現されるかは全体システムに賦課された特定アプリケーション及び設計制約条件に依存する。
【0078】
当業者は、説明された機能をそれぞれの特定アプリケーションに対して多様な方式で実現することもできるが、そのような実現の決定が本発明の範疇を脱するようにすることによって解釈しなければならない。
【0079】
上記実施例は、本願発明を具体的に説明するための例示にすぎず、本発明はこれらの実施例に限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は前述した説明により限定されず、添付した請求の範囲の範囲によってのみ限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】