(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-509890(P2015-509890A)
(43)【公表日】2015年4月2日
(54)【発明の名称】喫煙品用パック
(51)【国際特許分類】
B65D 85/10 20060101AFI20150306BHJP
B65D 5/38 20060101ALI20150306BHJP
B65D 5/44 20060101ALI20150306BHJP
B65D 5/66 20060101ALI20150306BHJP
A24F 15/12 20060101ALN20150306BHJP
【FI】
B65D85/10
B65D5/38 D
B65D5/44 Z
B65D5/66 301B
B65D5/66 301G
A24F15/12
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-553797(P2014-553797)
(86)(22)【出願日】2013年1月17日
(85)【翻訳文提出日】2014年8月22日
(86)【国際出願番号】GB2013050092
(87)【国際公開番号】WO2013110925
(87)【国際公開日】20130801
(31)【優先権主張番号】1201206.8
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100103285
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 順之
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ホルフォード、スティーヴン
(72)【発明者】
【氏名】マッケンジー、アーロン
【テーマコード(参考)】
3E060
3E068
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB03
3E060BA13
3E060BB01
3E060CF01
3E060CF11
3E060EA20
3E068AA21
3E068AB02
3E068AC02
3E068CC04
3E068CC09
3E068DD08
3E068DD13
3E068DD25
3E068DE06
3E068DE15
3E068EE25
(57)【要約】
喫煙品用パック(1)が開示されている。本発明のパックは、2つの対向する大きな壁の間を延びたこれより小さい2つの小さい側壁、頂壁および底壁を有し、喫煙品用の空間を画定した胴体を有する。パック(1)は、この空間内の喫煙品に触れることできるようにするために少なくとも1つの小さい壁に設けられた開口部と、この開口部が形成された小さい壁に枢動可能に取り付けられ、該開口部を開閉するための蓋(4)とをさらに含む。蓋(4)は、大きな壁の少なくとも1つの面に対して斜めに延びたヒンジ線(17)に沿って小さい壁の1つに取り付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品用のパックであって、このパックは、2つの対向する大きな壁の間を延びたこれより小さい2つの小さい側壁、頂壁および底壁を有し、喫煙品用の空間を画定した胴体と、この空間内の喫煙品に触れることできるようにするために少なくとも1つの小さい壁に設けられた開口部と、この開口部が形成された小さい壁に枢動可能に取り付けられ、該開口部を開閉するための蓋とを含み、蓋は、大きな壁の少なくとも1つの面に対して斜めに延びたヒンジ線に沿って小さい壁の1つに取り付けられているパック。
【請求項2】
前記ヒンジ線は、開口部が設けられた小さい壁の対向する第1および第2縁部の間を延び、第1縁部は小さい壁および2つの大きい壁の1つによって画定され、第2縁部は、小さい壁ともう一方の大きい壁によって画定されていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項3】
ヒンジ線は、開口部が形成された小さい壁の対向する第3および第4縁部の間を延び、第3の縁部はこの小さい壁と2つの対向する小さい壁の内の1つによって画定され、第4の縁部はこの小さい壁と2つの対向する小さい壁のもう一方の壁によって画定されていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項4】
ヒンジ線は、開口部が形成された小さい壁の第1および第3縁部の間を延び、第1縁部はこの小さい壁と大きい壁の内の1つによって画定され、第3の縁部は、この小さい壁ともう一方の小さい壁によって画定されていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項5】
ヒンジ線は、小さい壁の内の1つと大きな壁の内の1つの間に形成された1つの角から、別の小さい壁ともう一方の大きな壁によって形成された反対の角へと延びていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項6】
蓋が開口部を覆う閉じた位置に蓋を保持するように構成された係止機構を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のパック。
【請求項7】
前記大きい壁または小さい壁の内の一方の内面に接して位置するフレームをさらに含み、前記蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、フレームに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むことを特徴とする請求項6記載のパック。
【請求項8】
開口端部が形成された外方ハウジングをさらに含んでもよく、胴体は、外方ハウジング内に収容され、そして胴体が外方ハウジング内に実質的に収容され、蓋が開口部を覆う閉じた位置と胴体が少なくとも部分的に外方ハウジングの開口端部から延出し、開口部を露出させる開いた位置の間で外方ハウジング内を入れ子式にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項6記載のパック。
【請求項9】
前記蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、外方ハウジングに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むことを特徴とする請求項8記載のパック。
【請求項10】
前記ハウジングの内面に接して位置するフレームをさらに含み、蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、フレームに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むことを特徴とする請求項8記載のパック。
【請求項11】
胴体を外方ハウジングに対してスライド方向に付勢するように構成された付勢エレメントをさらに含むことを特徴とする請求項8乃至10いずれか1項記載のパック。
【請求項12】
前記開口部は、2つの小さい壁を横断して延び、蓋が閉じた位置にあるとき、ヒンジ式蓋壁と第2の蓋壁はこの開口部を覆うことを特徴とする請求項7乃至11いずれか1項記載のパック。
【請求項13】
開口部は、2つの小さい壁と大きい壁を横断して延び、蓋は、蓋が閉じた位置にあるとき、開口部を覆うように第3の壁を含むことを特徴とする請求項7乃至11いずれか1項記載のパック。
【請求項14】
蓋が取り付けられている小さい壁は、胴体の小さい頂壁であることを特徴とする請求項1乃至13いずれか1項記載のパック。
【請求項15】
蓋が取り付けられている小さい頂壁は、2つの小さい側壁および2つの大きい壁より小さいことを特徴とする請求項14記載のパック。
【請求項16】
胴体の開口部は、小さい頂壁と小さい側壁の1つの少なくとも一部を横断して延び、蓋は開口部が形成された小さい側壁に取り付けられ、本発明のパックは、さらに内方ケーシングを含み、内方ケーシングは、胴体に収容され、そして内方ケーシングが実質的に胴体に収容され、蓋が開口部を少なくとも部分的に覆う閉じた位置と内方ケーシングの少なくとも一部が胴体の小さい頂壁の開口部から延出し、蓋が開口部から離れて延びた開いた位置の間で胴体内を入れ子式にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のパック。
【請求項17】
喫煙品用パックが提供され、このパックは、2つの対向する大きい壁の間を延びたこれより小さい2つの側壁、底壁および開口頂端部を有する外方ハウジングと、一束の喫煙品を収容するように構成された内方ケーシングとを含み、この内方ケーシングは、内方ケーシングの少なくとも一部が外方ハウジングの開口端から延出し、内方ケーシングに収容された喫煙品に触れることができるようにする開いた位置と内方ケーシングが開いた位置より外方ハウジング内に格納された閉じた位置の間で外方ハウジング内を入れ子式にスライド可能であり、このパックは、さらにヒンジ式蓋を含み、この蓋は、その少なくとも一部が開口頂端部を覆う閉じた位置とそれがこの開口頂端部から離れるように延びた開いた位置との間で枢動可能であり、このヒンジ式蓋は、大きな壁に直交する角度で形成されたヒンジ線に沿って外方ハウジングの小さい側壁の1つに接続されているパック。
【請求項18】
胴体を外方ハウジングに対してスライド方向に付勢するように構成された付勢エレメントをさらに含むことを特徴とする請求項17記載のパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙品用パックに関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻きタバコなどの喫煙品は、通常、パックに収容され、そのパックの総合的な機能は、機械的および環境的な損傷を受けないように紙巻きタバコを保護することである。ヒンジ式蓋付きおよびシェル式パックなどの種々の構成の紙巻きタバコパックが存在している。
【0003】
ヒンジ式蓋付きパックは、喫煙品の束を保持するためのスペースを画定する胴体と蓋とを含む。蓋は、胴体の大きい方の後壁にヒンジ線に沿って取り付けられ、このヒンジ線は、大きい方の壁の長手方向縁部に対して直角であり、これにより蓋が開いた位置および閉じた位置の間で回転することができる。シェル式パックは、スライド可能な内方容器を含み、これはパックの長手方向縁部に直角なヒンジ線に沿って側壁の1つにヒンジ式に取り付けられた蓋を有する。内方容器は、開いた位置および閉じた位置の間で外方シェルに対してスライド可能であり、開いた位置において蓋は、その中に保持された喫煙品に触れることができるようにする開口部を露出させる。閉じた位置において、内方容器は、外方シェル内に完全に収容され、蓋は開口部を覆う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は改良されたおよび/またはこれまでにない構成の喫煙品用のパックを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では喫煙品用のパックであって、このパックは、2つの対向する大きな壁の間を延びたこれより小さい2つの小さい側壁、頂壁および底壁を有し、喫煙品用の空間を画定した胴体と、この空間内の喫煙品に触れることできるようにするために少なくとも1つの小さい壁に設けられた開口部と、この開口部が形成された小さい壁に枢動可能に取り付けられ、該開口部を開閉するための蓋とを含み、蓋は、大きな壁の少なくとも1つの面に対して斜めに延びたヒンジ線に沿って小さい壁の1つに取り付けられている。
【0006】
ある実施態様において、ヒンジ線は、開口部が設けられた小さい壁の対向する第1および第2縁部の間を延び、第1縁部は小さい壁および2つの大きい壁の1つによって画定され、第2縁部は、小さい壁ともう一方の大きい壁によって画定されている。
【0007】
別の実施態様においてヒンジ線は、開口部が形成された小さい壁の対向する第3および第4縁部の間を延び、第3の縁部はこの小さい壁と2つの対向する小さい壁の内の1つによって画定され、第4の縁部はこの小さい壁と2つの対向する小さい壁のもう一方の壁によって画定されている。
【0008】
さらに別の実施態様ではヒンジ線は、開口部が形成された小さい壁の第1および第3縁部の間を延び、第1縁部はこの小さい壁と大きい壁の内の1つによって画定され、第3の縁部は、この小さい壁ともう一方の小さい壁によって画定されている。
【0009】
さらに別の実施態様においてヒンジ線は、小さい壁の内の1つと大きな壁の内の1つの間に形成された1つの角から、別の小さい壁ともう一方の大きな壁によって形成された反対の角へと延びている。
【0010】
好ましくはヒンジ線は、蓋を蓋が開口部を閉じる位置に枢動させた際に蓋が第1の大きい壁から離れて第2の大きい壁の方へと延びるように構成されている。
【0011】
本発明のパックは、蓋が開口部を覆う閉じた位置に蓋を保持するように構成された係止機構を含んで構成されているので都合がよい。
【0012】
蓋はヒンジ式蓋の壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含んでもよく、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、大きい壁または小さい壁に形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むので有利である。
【0013】
好ましくは第1および第2係止エレメントは、それぞれ第2の蓋壁の内側の面と大きい壁または小さい壁の一方の外側の面にタブを含む。
【0014】
本発明パックは、大きい壁または小さい壁の内の一方の内面に接して位置するフレームをさらに含んでもよく、蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、フレームに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含む。
【0015】
第1および第2係止エレメントは、それぞれ第2の蓋壁の内側の面およびフレームの外側の面にタブを含むので都合がよい。
【0016】
好ましくは少なくともタブの内の1つは、第2の蓋壁と小さい壁または大きい壁またはフレームと一体に形成されている。
【0017】
蓋が取り付けられている小さい壁は、胴体の小さい頂壁であってもよい。この小さい頂壁は、それ以外の壁のいずれより小さくてもよく、あるいはこの小さい頂壁は、2つの小さい側壁および2つの大きい壁より小さくてもよい。
【0018】
本発明のパックは、開口端部が形成された外方ハウジングをさらに含んでもよく、胴体は、外方ハウジング内に収容され、そして胴体が外方ハウジング内に実質的に収容され、蓋が開口部を覆う閉じた位置と胴体が少なくとも部分的に外方ハウジングの開口端部から延出し、開口部を露出させる開いた位置の間で外方ハウジング内を入れ子式にスライド可能に構成されている。
【0019】
好ましくは蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、外方ハウジングに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含む。
【0020】
第1および第2係止エレメントは、それぞれ第2の蓋壁の内側の面と外方ハウジング外側の面にタブを含むので都合がよい。
【0021】
好ましくは本発明のパックは、ハウジングの内面に接して位置するフレームを含み、蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、フレームに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含む。
【0022】
第1および第2係止エレメントは、第2の蓋壁の内側の面とフレームの外側の面それぞれにタブを含んでもよい。
【0023】
ある実施態様において少なくともタブの内の1つが、第2の蓋壁およびハウジングまたはフレームと一体に形成されている。
【0024】
好ましくは本発明パックは、胴体を外方ハウジングに対してスライド方向に付勢するように構成された付勢エレメントを含む。
【0025】
ある実施態様では開口部は、2つの小さい壁を横断して延び、蓋が閉じた位置にあるとき、ヒンジ式蓋壁と第2の蓋壁はこの開口部を覆う。
【0026】
別の実施態様では開口部は、2つの小さい壁と大きい壁を横断して延び、蓋は、蓋が閉じた位置にあるとき、開口部を覆うように第3の壁を含む。
【0027】
別の実施態様では胴体の開口部は、小さい頂部壁と小さい側壁の1つの少なくとも一部を横断して延び、蓋は開口部が形成された小さい側壁に取り付けられ、本発明のパックは、さらに内方ケーシングを含み、内方ケーシングは、胴体に収容され、そして内方ケーシングが実質的に胴体に収容され、蓋が開口部を少なくとも部分的に覆う閉じた位置と内方ケーシングの少なくとも一部が胴体の小さい頂部壁の開口部から延出し、蓋が開口部から離れて延びた開いた位置の間で胴体内を入れ子式にスライド可能に構成されている。
【0028】
本発明の別の態様では喫煙品用パックが提供され、このパックは、2つの対向する大きい壁の間を延びたこれより小さい2つの側壁、底壁および開口頂端部を有する外方ハウジングと、一束の喫煙品を収容するように構成された内方ケーシングとを含み、この内方ケーシングは、内方ケーシングの少なくとも一部が外方ハウジングの開口端から延出し、内方ケーシングに収容された喫煙品に触れることができるようにする開いた位置と内方ケーシングが開いた位置より外方ハウジング内に格納された閉じた位置の間で外方ハウジング内を入れ子式にスライド可能であり、このパックは、さらにヒンジ式蓋を含み、この蓋は、その少なくとも一部が開口頂端部を覆う閉じた位置とそれがこの開口頂端部から離れるように延びた開いた位置との間で枢動可能であり、このヒンジ式蓋は、大きな壁に直交する角度で形成されたヒンジ線に沿って外方ハウジングの小さい側壁の1つに接続されている。
【0029】
本発明のパックは、外方ハウジングに対するスライド方向に内方ケーシングを付勢するように構成された付勢エレメントを含んでもよい。
【0030】
本発明の好ましい実施態様を添付図面を参照し、あくまで例示を目的として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明によるパックの実施態様の斜視図である。
【
図3】
図1および2に示したパックの断面側面図である。
【
図4A】閉じた状態の
図1〜3に締めしたパックの断面正面図である。
【
図4B】開いた状態の
図3〜4Aに示したパックの断面正面図である。
【
図5】本発明によるパックの別の実施態様の斜視図である。
【
図6】本発明によるパックのさらに別の実施態様の斜視図である。
【
図7】本発明によるパックの別の実施態様の斜視図である。
【
図9】本発明のさらに別の実施態様の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1〜4Bを参照すると本発明の第1の実施態様によるパック1が示されており、これは外方ハウジング2と、外方ハウジングに内に入れ子式に収容され、ヒンジ式蓋4を有する内方ケーシング3(胴体とも言う)とを含む。スプリングエレメント5が外方ハウジング2内に設けられており、外方ハウジング2から開いた位置へと内方ケーシング3を付勢するように構成されている。(
図3〜4Bにおいて外方ハウジング2と内方ケーシング3の間の隙間は、パック1の内部の特徴を判りやすく示すために誇張されており、パックの実際の寸法を表すものではない)。
【0033】
外方ハウジングは、前壁6、側壁7、8、後壁9および底壁10を含む。外方ハウジング2はその頂端部に開口部が形成され、よって頂壁を含まない。さらに側壁8の1つおよび前壁6の上部は、切り取られており、これにより開口部は、前壁および側壁にも延びている。側壁8と前壁6の開口部は、上記側壁8と前壁6に形成された上縁部20a、20bによって画定されている。これら上縁部20a、20bは、蓋4の対応する下方縁部と当接し、以下に説明する閉鎖線を形成する。側壁8の上縁部20aは、側壁8と底壁10によって形成された対向縁部21に平行である。前壁6の上縁部20bは、側壁8の上縁部20aから前壁6と底壁10によって形成された縁部に平行な方向に沿って続き、それから上縁部20bは、パック1の頂端部の方に上方に湾曲し、最終的に前壁6と底壁10によって形成された縁部に平行な方向に沿ってもう一方の側壁7の方に上方に続いている。
【0034】
内方ケーシング3は、前壁11、側壁12、13、後壁14、底壁15aおよび頂壁15bを含む。頂壁15b、側壁12の内の1つおよび前壁には、内方ケーシング3に収容された喫煙品(図示せず)に触れ、取り出すための開口部16が形成されている。内方ケーシング3の側壁12、13は、パック全体の頂壁または内方ケーシングの底壁より大きい。ヒンジ式蓋4が内方ケーシング3の頂壁15bと一体に形成されており、折り曲げられたヒンジ線17に沿って頂壁15bにいる枢動可能に取り付けられている。
【0035】
蓋4の頂壁22と頂壁15bの間のヒンジ線17は、内方ケーシング3の前壁11、後壁14に対して、特に内方ケーシング3の頂壁15bと前壁11によって形成された縁部と頂壁15bと後壁14によって形成された縁部に対して斜めの角度で内方ケーシングの頂端部を横断して延びている。
【0036】
ヒンジ式蓋4は、前壁18、側壁19および頂壁22を含む。前壁18および側壁19は、外方ハウジング2の切り取られた上部に対応し、従ってそれぞれ外方ハウジングの上縁部20a、20bに対応する下縁部24a、24bが形成され、
図2に最も解りやすく示している閉鎖線を形成している。従って、側壁19、8の閉鎖線は、蓋4の側壁19と頂壁22によって形成された縁部と平行であり、前壁6、18の閉鎖線は、直線状のセクション25aと湾曲したセクション25bを含む。直線状のセクション25aは、側壁19、8の閉鎖線から続き、蓋4の前壁18と頂壁22によって形成された縁部に平行である。閉鎖線の湾曲したセクション25bは、直線状のセクション25aと蓋4の頂壁22の間を延びている。
【0037】
内方フラップ23が閉鎖線の直線状のセクション25aを形成する前壁の下方縁部24bの部分から延びている。内方フラップ23は、前壁18の内側に折りたたまれ、これに糊付けされてもよい。内方フラップ23は、蓋の前壁18の最も長い部分より短く、蓋の内側で蓋の頂壁22まで到達せず、これにより蓋前壁18の内側に段が設けられた唇部を形成している。図示していないが、内方フラップ23は、蓋前壁の内側に段が設けられた唇部を形成する切り抜き/凹部を含んでもよい。
【0038】
さらにパック1には外方ハウジング2の前壁6と2つの側壁7、8の対応する内面にのり付けされる前壁51および2つの側壁52、53を含むフレーム50が設けられている。フレーム50の前壁51は、係止タブ26を含み、これは前壁と一体に形成され、フレームの前壁51並びに外方ハウジング2の前壁6から弾性的に離れるように下方へと延びるように折り曲げられている。
【0039】
スプリングエレメント5は、ひだ付きまたは「蛇腹」構造になるように繰り返し折りたたまれたカードからなるセクションを含む。スプリングエレメント5の第1端部28は、外方ハウジング2の底壁10の内面と当接し、スプリングエレメント5の第2の対向端部は、内方ケーシング3の底壁15aの外面と当接する。
【0040】
パックは、端部停止機構を含み、これは内方ケーシング3が外方ハウジング2からスライドして完全に外れるのを防ぎ、内方ケーシング3が所定の最大延伸位置へと外方ハウジング2からスライドできる範囲を制限する。端部停止機構は、第1の対の停止タブ30を含み、外方ハウジング2の側壁7、8の各内面に1つずつタブを有し、さらに対応する第2の対の停止タブ31を含み、内方ケーシング3の側壁12、13の各外面に1つずつタブを有する。第1の対の停止タブ30は、外方ハウジング2の上端部近傍に位置し、第2の対の停止タブ31は、内方ケーシング3の底端部に位置している。
図4aおよび4bから解るように、切り取られた上方部分を有する側壁7の停止タブ30は、対向する側壁8の停止タブ30より短く、これにより停止部分30の端面30aが水平面で同じ高さになる。
【0041】
本発明の第1の実施態様のパック1の操作について説明する。パック1は、最初は蓋4が閉じられ、内方ケーシング3の取り出し開口部16を覆う
図1に示すような閉じた状態にある。
図3に示すようにこの位置において、スプリングエレメント5は、外方ハウジング2の底壁10と内方ケーシング3の底壁15aの間で圧縮されている。蓋4は、蓋4の前壁18の内側に内方フラップ23に形成された段が設けられた唇部と係合し、引っかかる係止タブ26によって閉じた状態に保持される。係止タブ26がフレーム50の前壁51および外方ハウジング2の前壁6から離れるように弾性的に付勢されるので、蓋4が係止タブ26に接してヒンジ式に閉じられ、係止タブ26をフレーム50の前壁の方に内方へと撓ませると、係止タブ26は、それ自体を蓋4の段が設けられた唇部と接して位置させる。これにより係止機構は、パック1をスプリングエレメント5の付勢力に抗して閉じた位置に保持する.
【0042】
ユーザーがパック1から喫煙品を取り出したいと思ったら、ヒンジ式蓋4を枢動式に開き、これにより蓋4の段が設けられた唇部から係止タブ26が外れる。蓋が閉じた位置から開いた位置へと枢動すると、蓋は前壁6から外方ハウジング2の後壁9方へと角度を付けて枢動する。さらに開いた位置において、蓋4は外方ハウジング2および内方ケーシング3からずれる。特に蓋4の頂壁22の縁部は、外方ハウジング2および内方ケーシング3の縁部に対して斜めに角度が付けられる。
【0043】
係止タブ26が蓋4の段が設けられた唇部から外れると、内方ケーシング3は
図4bの矢印「A」で示す開く方向に自由に移動し、スプリングエレメント5が圧縮された状態から広がるとスプリングエレメント5の付勢力によって外方ハウジング2から入れ子式にスライドする。
【0044】
内方ケーシング3は、
図4bに示すように内方ケーシング3の停止タブ31が外方ハウジング2の停止タブ30に当接するまで外方ハウジング2の外に自由に延び続ける。これにより内方ケーシング3は、外方ハウジング2に対して所定の完全に延びた開いた位置に保持される。それからユーザーは、取り出し開口部16を介して内方ケーシング内から喫煙品を取り出してもよい。
【0045】
パック1を閉じるためには上記の工程を逆に行う。内方ケーシング3は、スプリングエレメント5の付勢力に抗して
図4bの矢印「B」で示す閉じる方向に外方ハウジング2内に押し込まれ、これによりスプリングエレメント5は、外方ハウジング2の底壁10と内方ケーシング3の底壁15aとの間で圧縮される。内方ケーシング3が外方ハウジング2内で完全に格納された位置に位置すると、蓋4は、蓋を閉じるために後壁9から前壁6の方に角度を付けて枢動され、これにより係止タブ26は、蓋4の段が設けられた唇部と係合し、パック1が閉じた位置で再度保持される。
【0046】
図1〜4Bに示し、上述した実施態様において、外方ハウジング2の停止タブ30は、外方ハウジング2の側壁7、8と一体に形成され、外方ハウジング2の内側に来るように折りたたまれ、それらの折り曲げ線がそれぞれ側壁7、8の上縁部を形成する。しかしながら、代わりに外方ハウジング2および/または内方ケーシング3の停止タブ30/31を外方ハウジングの内側に接着された別個のエレメントとすることも本発明の範囲内である。
【0047】
上述の実施態様は、パックの側壁にある端部停止機構の停止タブを含むが、停止タブを側壁の代わりにまたは側壁と共にパックの前壁および/または後壁に同じように形成することも本発明の範囲内で可能である。
【0048】
外方ハウジング2の前壁6にある係止タブ26が必ずしもフレームの上縁部から延びた折り曲げられたタブとして形成される必要がないことも本発明の範囲内で意図される。本発明の別の実施態様では、係止タブ26’がフレーム50の前壁51の上縁部から離れて位置してもよく、例えば、
図5に示すようにフレーム50の前壁51から型抜きしてもよい。この別の実施態様では残りの同じような特徴には同じ参照番号を付してある。
【0049】
フレーム50の係止タブ26と係合する蓋4の部分が、必ずしも段が設けられた唇部を画定する内方フラップ23の離れた縁部である必要がないことも本発明の範囲内で意図している。代わりに例えば、内方フラップ23は、当接縁部を画定する切り抜き部分または凹部(図示せず)を含んで、内方フラップ23の離れた縁部から離れて位置するフレーム50の係止タブ26と係合させてもよい。
【0050】
係止タブ26および対応する蓋4の内方フラップ23によって形成された段が設けられた唇部は、上述の実施態様のパック1のフレーム50の前壁51および蓋4の前壁18の内側にそれぞれ設けられている。しかしながら、係止タブをフレーム50の側壁52に設けることも、そして蓋4がその側壁19の内側に対応する内方フラップを含み、これが上述の前壁の内方フラップ23と同じように段が設けられた唇部を供する、または切り欠きまたは凹部を含んでフレーム50の側部係止タブと係合し、引っかかるようにして蓋4を閉じた状態にそしてパック1を閉じた位置に保持するようにすることも本発明の範囲内である。このような側部係止タブおよび蓋の段が設けられた唇部をフレーム50および蓋4の前壁の係止タブ26および段が設けられた唇部の代わりに設けてもよく、あるいはフレーム50および蓋4の前壁の係止タブ26および段が設けられた唇部に加えて設けてもよい。さらに上述の実施態様は、フレーム50の外方に延びた係止タブおよび蓋4の糊付けされた段が設けられた唇部を含むが、これを逆にして、蓋4が外方に延びた弾性係止タブを含み、フレーム50は、この係止タブを受けるための段が設けられた唇部または凹部を含んでもよい。
【0051】
フレーム50は、蓋の下方縁部24a、24bがハウジング2の上縁部20a、20bと当接し、これにより閉鎖線を形成するように蓋4がフレーム50に固定されるように構成されているのでパックの外面を比較的面一の仕上がり面とすることができる。別の実施態様ではパックはフレーム無しで形成される。この実施態様では残りの同様の特徴を有するものには同じ参照符号を付してある。ハウジングにはフレームを参照して上述したようにその前壁6または側壁8に係止タブが形成される。例えば、係止タブをハウジング2の前壁6の上縁部20bの直線状の部分に形成してもよい。これとは別に係止タブを外方ハウジングの側壁8の上縁部20aに形成してもよく、この場合内方フラップによって形成された段が設けられた唇部が蓋4の側壁19に設けられる。さらに別の本発明の実施態様では係止タブは、外方ハウジング2の前壁6または側壁8の上縁部20a、20bから離れて位置してもよく、例えば前壁6または側壁8を型抜きして形成してもよい。
【0052】
上記実施態様は、頂壁にヒンジ式に取り付けられた蓋を有するとして説明したが、当然のことながらヒンジ式蓋を内方ケーシングの側壁に設けることも本発明の範囲内である。この実施態様においてパックは、
図1〜5を参照して説明したパックと同じように構成されているが、パックを内方ケーシング3の頂壁15bが側壁となるように見なされ、外方ハウジング2の頂端部の開口部が側部開口部と見なされるように回転させる。従って、この実施態様では内方ケーシングは、外方ハウジングの側部開口部からスライドして出るように構成され、スプリングエレメントまたはこれとは別の付勢エレメントが外方ハウジングの側部開口部と反対の外方ハウジングと内方ケーシングの間に配される。
【0053】
さらに開口部が3つの壁を横断して延びていないパックも本発明の範囲内である。例えば、内方ケーシング3に形成された開口部は、内方ケーシングの頂壁の一部のみを横断して延びてもよい。この実施態様において蓋は、内方ケーシングの前壁および後壁に対して斜めの角度に沿って内方ケーシングの頂壁にヒンジ式に取り付けられた頂壁を含む。さらに蓋は、前壁および/または側壁を含み、そのいずれかの内面に段が設けられた唇部が設けられ、これはフレームまたは外方ハウジングの前壁または側壁に形成された対応するタブと係合するように構成される。
【0054】
また本発明の範囲は、側壁のみに形成された開口部を有する内方ケーシングを含むことを意図している。この実施態様は、開口部が内方ケーシングの頂壁の一部のみを横断して延びる蓋を有する上述の実施態様と類似している。しかしながら、この実施態様ではパックを内方ケーシングの頂壁を側壁と見なし、外方ハウジングの頂端部の開口部を側部開口部と見なすように回転させている。従ってこの実施態様において、開口部が内方ケーシングの側壁の1つのみに形成される。さらに内方ケーシングは、外方ハウジングの側部開口部から出るようにスライドするように構成され、スプリングエレメントまたはこれとは別の付勢エレメントが外方ハウジングの側部開口部と反対の外方ハウジングと内方ケーシングの間に配される。
【0055】
別の実施態様において開口部は、頂壁の一部および内方ケーシングの側壁または前壁いずれかの一部を横断して延びる。蓋は、蓋が少なくとも開口部を覆うように頂壁および側壁および/または前壁を含む。またこの実施態様では蓋の頂壁は、内方ケーシングの前壁および後壁に対して斜めのヒンジ線に沿って内方ケーシングの頂壁にヒンジ式に取り付けられる。当然のことながらこの実施態様のパックは、内方ケーシングの頂壁を側壁と見なし、開外方ハウジングの頂端部の口部を側部開口部と見なせるように回転させている。従ってこの実施態様では開口部が内方ケーシングの側壁および頂壁および/または前壁に形成される。さらに内方ケーシングは、外方ハウジングの側部開口部からスライドして出るように構成され、スプリングエレメントまたはこれとは別の付勢エレメントが外方ハウジングの側部開口部と反対の外方ハウジングと内方ケーシングの間に配される。
【0056】
上述の実施態様は、内方ケーシングの前壁および後壁の間を斜めに延びたヒンジ線を含むと説明し、より具体的には斜めのヒンジ線が頂壁の第1および第2縁部の間を延びると説明し、第1および第2縁部がそれぞれ頂壁および前壁または後壁のいずれかによって画定されている。
【0057】
別の実施態様ではヒンジ線が頂壁および前壁によって画定された第1縁部から後壁および側壁によって画定された頂壁の角へと延びる。この構成によって蓋に大きな強度を与えられる。また第3および第4縁部の間を延びた斜めのヒンジ線も本発明の範囲内であり、第3および第4縁部は、それぞれ頂壁およびいずれかの側壁によって画定される。この実施態様ではヒンジ線は、第1、第2、第3および第4縁部に対してさらに内方ケーシングの前壁および後壁の面に対して傾斜している。これとは別にヒンジ線は、パックの頂壁を斜めに横切るように延びて、ヒンジ線が壁の1つと後壁によって形成された1つの角から反対の側壁と前壁によって形成された反対の角へと延びるようにしてもよい。またこの実施態様ではヒンジ線は、第1、第2、第3および第4縁部に対してそして内方ケーシングの前壁および後壁の面に対して斜めになる。またさらにこれとは別の実施態様では、ヒンジ線は第1または第2縁部と第3または第4縁部の間を斜めに延びてもよく、例えば、ヒンジ線は、第1および第3の縁部の間を延びてもよく、これとは別に第2または第3の縁部の間を延びてもよい。ヒンジ線は内方ケーシングの頂壁で異なる構成を有するとして説明してきたが、当然のことながら異なる構成の斜めのヒンジ線を内方ケーシングの側壁を含む上述の実施態様のいずれにも適用することができる。
【0058】
また別の例示していない実施態様ではパックは、
図1から5を参照して説明した実施態様と同じように構成されるが、この実施態様では異なる構成の外方ハウジングを有する。このパックは、上述の実施態様のいずれかに関して述べた特徴をいずれも任意で含んでもよく、従ってここではその詳細な説明は省略する。
【0059】
この実施態様では外方ハウジングは、
図1〜5を参照して説明した外方ハウジングと同じように構成されているが、前壁および側壁は二層を形成する内層および外層を含む。側壁の1つの上方部分および外層の前壁は切り抜かれており、これにより蓋を開けたとき、内層の一部を露出させる。外層には
図1〜5を参照して説明した外方ハウジングの側壁8および前壁6の上縁部20a、20bと類似した上縁部が形成されている。本実施態様による外層の上縁部は、対応する蓋の下方縁部と当接し、閉鎖線を形成する。
【0060】
蓋を開けた際に露出する前壁の内層の部分には係止タブが形成されている。係止タブは、
図1〜5を参照して説明したフレームに形成された係止タブと類似しており、この係止タブは、内層と一体に形成してもよく、フレームの前壁並びに外方ハウジングの前壁から弾性的に離れるように下方に延びるように折り曲げられる。当然のことながらこれとは別に係止タブを蓋を開けた際に露出する側壁の部分に形成してもよく、または係止タブを
図1から5に示した実施態様のフレームに関連して説明した別の構成のいずれかに形成してもよい。
【0061】
蓋は
図1〜5を参照して説明した蓋と同じように構成される。蓋4は前壁、側壁および頂壁を含む。前壁と側壁は、外方ハウジングの外層の切り取られた上方部分に対応する。前壁および側壁には、それぞれ閉鎖線を形成するために外方ハウジングの外層の上縁部に対応する下方縁部が形成されている。蓋は内方ケーシングの頂端部から内方ケーシングの前壁および後壁に対して、より具体的には頂壁および前壁によって形成された縁部および内方ケーシングの頂壁および後壁によって形成された縁部に対して斜めの角度が付けられたヒンジ線に沿って延びている。
【0062】
蓋を閉じた際に、その側壁と前壁は切り取られた部分が形成された外方ハウジングの外層の前壁および側壁と面一になるように位置する。
【0063】
パック100の別の実施態様を
図6を参照して説明する。パック100は、
図1〜5を参照して説明した実施態様と同じように構成されているが、ヒンジ式蓋が外方ハウジングに取り付けられているという点で異なる。パック100は、上述の実施態様について述べたあらゆる特徴を任意に含んでもよく、従ってここではそれらの詳細な説明は省略し、
図1〜5に示したパックの構成部材と実質的に同じパック100の部材には同じ参照番号を付してある。
【0064】
この実施態様においてパック100は、外方ハウジング2にヒンジ式に取り付けられた蓋4を含む。蓋4は外方ハウジング2に形成された開口部を部分的に閉じる。外方ハウジング2の開口部は、開口頂端部と側壁8の1つと前壁6の切り取られた上方部分を含む。蓋4は側壁8にヒンジ式に取り付けられ、外方ハウジング2の前壁および後壁6、9に対して斜めの角度で延びたヒンジ線17に沿って切り取られた上方部分を有する。
【0065】
蓋4は前壁18、側壁19および頂壁22を含む。蓋の前壁18と側壁19は、外方ハウジング2の側壁8および前壁6から切り取られた上方部分と対応する。しかしながら、蓋の頂壁22は、外方ハウジング2の開口頂端部の一部のみを横断して延びる。
【0066】
内方ケーシング3は、外方ハウジング2内に入れ子式に収容され、蓋が開いた位置にあるときに外方ハウジング2の開口頂端部からスライドして出るように構成されている。内方ケーシング2は、喫煙品に触れることができるようにする開口部を含む。この開口部は、蓋が閉じた位置にあるときヒンジ式蓋および/または外方ハウジング2によって覆われる。スプリングエレメント5またはこれとは別の付勢エレメントが外方ハウジングの底壁10に配される。
【0067】
ヒンジ式蓋4が閉じた位置にあるとき、スプリングエレメント5は外方ハウジング2の底壁10と内方ケーシング3の底部壁15との間で圧縮される。閉じられたヒンジ式蓋4は、外方ハウジング22の開口頂端部の一部を横断して延びた蓋の頂壁22および内方ケーシングの頂壁15bによって生じるスプリングエレメントの力に抗して内方ケーシング3を外方ハウジング内に保持する。
【0068】
パックを開くために蓋をヒンジ線17を中心に回転させることによって、開いた位置へと移動させる。蓋が開けられると、スプリングエレメント5の付勢力が外方ハウジング2の開口頂端部から内方ケーシング3を押し出す。
【0069】
ヒンジ式蓋4は、その閉じた状態に充分留まるように構成されているが、ヒンジ式蓋4の頂壁に
図1〜5を参照して説明した係止機構と同じように内方ケーシング3の頂壁に形成されたタブと係合するタブを形成してヒンジ式蓋4が間違って開かないようにしてもよい。
【0070】
ヒンジ線17は必ずしも外方ハウジング2の前壁6および後壁9に対して斜めに角度が付けられる必要はないことが想定され、これとは別にヒンジ線17は、前壁6および後壁9に対して直交してもよい。
【0071】
また本発明の範囲は、
図1〜5を参照して説明したようなひだ付きまたは「蛇腹」構造を含むスプリングエレメントに限定されないということが想定される。これとは別にスプリングエレメントを圧縮可能な弾性発泡体材料のブロック、または好ましくはPETなどのプラスチックからなる弾性条片を含む付勢部材に置き換えることも可能である。
【0072】
異なる構成の実施態様を
図7および8参照して説明し、ここでは開口部63が形成された胴体61と、この開口部63を開閉するための蓋62と、胴体61に収容されるフレーム64とを含むパック60が示されている。
【0073】
胴体61は、前壁65、側壁67、68、後壁69、頂壁66および底壁(図示せず)を含む。胴体61の側壁67、68は、パック全体の頂壁および胴体の底壁より大きい。開口部63は、頂壁66、1つの側壁67および前壁65を含むパック60の頂端部に形成され、これにより開口部63がパック60の角に形成される。側壁67と前壁65にはそれぞれ上縁部72、74が形成され、これらは開口部63の一部を画定し、蓋62の下方縁部と当接し、以下に説明する閉鎖線を形成する。側壁67の上縁部72は、側壁67と底壁によって形成された対向する縁部73に平行である。前壁65の上縁部74は、側壁67の上縁部72から前壁65の縁部および底壁に平行な方向に沿って前壁の一部を横断して延び、胴体61の頂壁66の方へと上方に湾曲している。
【0074】
ヒンジ式蓋62は、前壁75、側壁76および頂壁77を含む。前壁75と側壁76にはそれぞれ胴体61の側壁67と前壁65の上縁部72、74に対応し、当接する下方縁部78、79が形成されており、これによりパック60の閉鎖線を形成している。従って、パック60の側壁67、76の閉鎖線は、蓋62の側壁76および頂壁77によって形成された縁部と平行であり、パック60の前方の閉鎖線は、直線状のセクション79aと湾曲したセクション79bを含む。直線状のセクション79aは、側壁67、76の閉鎖線から延び、蓋62の前壁75と頂壁77によって形成された縁部に平行である。閉鎖線の湾曲したセクション79bは、直線状のセクション79aと蓋62の頂壁77の間を延びている。
【0075】
ヒンジ式蓋62が胴体61の頂壁66と一体に形成されており、66折り曲げられたヒンジ線80に沿って頂壁に枢動可能に取り付けられている。ヒンジ線80は、パック60の頂壁を横断して、前壁および後壁、より具体的には胴体の頂壁66と胴体の前壁65によって形成された縁部および胴体の頂壁66と胴体の後壁69によって形成された縁部に対して斜めの角度で延びている。
【0076】
内方フラップ(図示せず)が、閉鎖線の直線状のセクション79aを形成する蓋62の前壁の下方縁部79の部分から延びている。内方フラップは、蓋62の前壁75の内側へと折りたたまれ、これに糊付けされてもよい。内方フラップは、蓋の前壁75の最も高いところより短く、従って蓋の内側の蓋の頂壁77に到達せず、これにより蓋の前壁75の内側に段が設けられた唇部を形成する。図示していないが、内方フラップは蓋前壁の内側に段が設けられた唇部を形成する切り抜き/凹んだ部分を含んでもよい。
【0077】
さらにパック60にはフレーム64が設けられ、これは係止タブ85を供し、パックにさらなる安定性を付与する。フレームは、前壁82と2つの側壁83、84を含み、これらは胴体の前壁65と側壁67、68の対応する内面にのり付けされる。係止タブ85は、フレーム64の前壁82と一体に形成され、下方へと延び、フレーム64の前壁82並びに胴体61の前壁65から弾性的に離れるように折り曲げられている。
【0078】
図7および8に示したパック60の操作を説明する。パック60は、最初は蓋が閉じられ、内方ケーシング3の取り出し開口部63を覆う
図7に示すような閉じた状態にある。蓋62は、パックが上向きに保持される限り、閉じた状態に保持される。パックの向きに関係なく蓋を確実に閉じた状態にするために、蓋62が蓋62の前壁75の内側の内方フラップによって形成された段が設けられた唇部と係合し、引っかかる係止タブ85によって閉じた位置に固定される。係止タブ85がフレーム64の前壁82並びに胴体61の前壁65から離れるように弾性的に付勢されるので、蓋62が係止タブ85に対してヒンジ式に閉じられ、フレーム64の前壁75の方に内方へと係止タブ85を撓ませると、係止タブ自体を蓋62の段が設けられた唇部に接して位置させる。これにより係止機構は、パック60を閉じた位置に保持し、パック60が偶然開くことを妨げる。
【0079】
ユーザーがパック60から喫煙品を取り出したいときは、ヒンジ式蓋62を斜めのヒンジ線80を中心に枢動させて開き、開口部63を露出させる。ユーザーが蓋62を引っ張ると、係止タブ85が蓋62の段が設けられた唇部から外れ、蓋をヒンジ線80を中心に前壁から後壁の方に前壁および後壁に対して角度を付けて回転することができる。開いた状態において、蓋62はパックの胴体からずれる。特に蓋62の頂壁77の縁部は、胴体61の縁部に対して斜めになる。
【0080】
これとは別の例示していない実施態様では係止機構はパックの側壁に形成される。例えば、内方フラップは蓋62の側壁76に形成してもよく、対応する係止タブ85をフレーム83の側壁に設けてもよい。さらに係止タブは必ずしも上述したように前壁82の上縁部またはフレーム64の側壁83から延びる必要はない。これとは別に係止タブは、前壁82の上縁部またはフレーム64の側壁83から離れて位置してもよく、例えば、フレーム64の前壁82または側壁83から型抜きしてもよい。
【0081】
さらに当然のことながら、内方フラップによって形成された段が設けられた唇部が胴体に設けられ、胴体および蓋にタブが形成されるように係止機構を逆に設けてもよい。
【0082】
フレームは、パックが閉じられると、蓋がフレームに固定され、胴体の上縁部が蓋の下縁部を当接するので、パックの外面を面一の仕上がり面とすることができる。しかしながら、当然のことながら係止タブをこれとは別に胴体61の前壁65または側壁67に形成することができるので、フレームは選択的な特徴である。係止タブが胴体の側壁67に形成される実施態様では内方フラップが蓋62の側壁76の内面に設けられる。さらに係止タブは、必ずしも胴体61の前壁65または側壁67の上縁部から延びる必要はない。これとは別に係止タブは、胴体61の前壁65または側壁67の上縁部から離れて位置してもよく、例えばフレーム64の前壁82または側壁83から打ち抜いてもよい。
【0083】
蓋はパックの頂端部に設けられると説明したが、当然のことながら蓋を
図9に示すように側壁67に形成することができる。この実施態様において同様の残りの特徴には同じ参照符号を付してある。ヒンジ線80は、胴体61の前壁および後壁に対して斜めに角度が付けられて形成されており、蓋62の側壁76は、
図9に示すように斜めのヒンジ線80を介して胴体61の側壁67ヒンジ式に取り付けられている。
【0084】
ヒンジ式蓋付きパックに関する上記実施態様は、開いたときに胴体の頂壁、側壁および前壁の少なくとも一部を横切って延びた開口部内に触れることができるようにする蓋を含むとして説明したが、開口部が頂壁の一部のみを横断して延びてよいことも想定される。この実施態様において、蓋は頂壁および側壁または前壁のいずれか、または側壁および前壁の両方を含む。蓋の頂壁は、胴体の前壁および後壁に対して斜めのヒンジ線に沿ってヒンジ式に胴体の頂壁取り付けられる。前壁または側壁には折り曲げられた内方フラップによって形成された段が設けられた唇部が設けられ、これはフレームまたは胴体の対応する前壁または側壁に形成されタブと係合する。
【0085】
別の実施態様では開口部は、パックの胴体の側壁のみに形成され、蓋は、開口部が形成された側壁に斜めのヒンジ線に沿ってヒンジ式に取り付けられた対応する側壁を含む。さらに蓋は、折り曲げられたフラップによって形成された段が設けられた唇部が設けられた頂壁または前壁などの第2の壁を含み、この唇部はフレームまたはハウジングの対応する壁に設けられたタブと係合するように構成される。これとは別に蓋に第3の壁が形成される。
【0086】
また開口部が胴体の頂壁および前壁または側壁のいずれかに形成されたパックの胴体を本発明の範囲が含むことを意図している。この実施態様において、蓋は頂壁および側壁または前壁のいずれかまたは頂壁および側壁と前壁の両方を含み、開口部を覆う。蓋の頂壁は頂壁胴体の前壁および後壁に対して斜めのヒンジ線に沿ってヒンジ式に取り付けられる。前壁または側壁には折り曲げられた内方フラップによって形成された段が設けられた唇部が設けられており、これはフレームまたは胴体の対応する前壁または側壁に形成されたタブと係合する。これとは別に開口部は、胴体の側壁および頂壁または前壁などの第2の壁に形成される。この実施態様において蓋は、胴体の前壁および後壁に対して斜めに形成されたヒンジ線に沿ってパックの側部にヒンジ式に取り付けられた対応する側部を含む。さらに蓋は、開口部を覆うために少なくとも頂壁または前壁などの第2の壁を含む。この第2の壁には折り曲げられたフラップによって形成された段が設けられた唇部が形成され、これはフレームまたはハウジングの対応する壁に設けられたタブと係合するように構成されている。これとは別に蓋には第3の壁が形成される。
【0087】
図7〜9を参照して説明した上記実施態様並びにそれに関連する実施態様は、胴体の前壁および後壁の間を延びる斜めのヒンジ線、より具体的には頂壁の第1および第2縁部の間を延びる斜めのヒンジ線を含み、第1および第2縁部は、それぞれ頂壁および前壁または後壁のいずれかによって画定されている。別の実施態様ではヒンジ線は、頂壁および前壁によって画定された第1縁部から後壁および側壁によって画定された頂壁の角へと延びる。この構造は、蓋により大きな強度を供する。また第3および第4の縁部の間を延びる斜めのヒンジ線も本発明の範囲内に入り、第3および第4縁部は、それぞれ頂壁および一方の側壁によって画定される。この実施態様ではヒンジ線は、内方ケーシングの前壁および後壁の面に斜めである。これとは別にヒンジ線は、ヒンジ線が側壁の1つと後壁によって形成された1つの角からもう一方の側壁と前壁によって形成された反対の角へと延びるようにパックの頂壁を横切って斜めに延びてもよい。またこの実施態様ではヒンジ線は胴体の前壁および後壁の面に対して斜めになる。さらに別の実施態様において、ヒンジ線は第1縁部または第2縁部と第3または第4の縁部の間を斜めに延びてもよく、例えばヒンジ線は、第1縁部および第3縁部あるいはこれとは別に第2または第3の縁部の間を延びてもよい。
【0088】
ヒンジ線を胴体の頂壁に関連づけて説明したが、当然のことながら異なる構成の斜めのヒンジ線を上述の実施態様に加えることが可能である。
【0089】
本発明のいくつかの実施態様を説明してきたが、上述の説明は、好ましい実施態様の説明に過ぎず、添付の特許請求の範囲に入る他の実施態様も本明細書の開示の一部を形成するものであることを当業者であれば理解するはずである。
【0090】
種々の問題に対処し本技術を促進するため、本開示の全体は種々の実施形態を一例として示す。その実施形態の中で特許請求の範囲に記載の発明が実践され、優れた喫煙品用パックが提供される。本開示の利点および特徴は、単に実施形態の代表的事例であって全てを包括する事例ではなく、これ以外を排除する事例でもない。これらは単に特許請求された特徴の理解を助け、教示するために提示されているに過ぎない。当然のことだが、これらは全ての特許請求された発明を表していない。よって、本開示の特定の態様は、本明細書中で説明されていない。別の態様が本発明の特定の部分のために存在するものではないということ、またはさらなる説明されていない別の態様が一部において利用可能であるということは、これらの別の態様を放棄すると考えるものではない。また当然のことだが、これら説明していない態様の多くは、本発明の同じ原理を包含し、それ以外のものは本発明と同等である。従って、その他の態様も利用可能であり、本開示の範囲・概念から逸脱することなく他の実施形態を利用し改変することができる。従って全ての例、実施例および/または実施態様は、本開示を通して限定的なものではないと見なされる。また記載が長くならないようにまた繰り返しを避けるという目的以外でここで説明しなかった実施態様に対してここで説明したこれらの実施態様に関しての推論をするべきではない。種々の実施形態は、開示された要素、構成要素、特徴、部品、工程、手段他の種々の組合せを好適に含んでも、それらで構成されても、または本質的にそれらで構成されてもよい。開示された要素、構成要素、特徴、部品、工程、手段他のいくつかは、これらが同時に1つの実施態様に存在し得ないことから相互に矛盾する場合もある。同様にいくつかの特徴は、本開示の1つの態様に適用可能であるが、他の態様に適用できないこともある。さらに本開示は、現時点で特許請求されていない他の発明を含む。出願人は、これら現時点で特許請求されていない発明の追加出願、継続出願、一部継続出願、分割出願などを行う権利を含む全ての権利を留保する。従って当然のことだが、本開示の利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、および他の態様は、特許請求の範囲またはそれと同等のものを限定することによって規定されるので、本開示を限定するものとして考慮すべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2014年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品用のパックであって、このパックは、2つの対向する大きな壁の間を延びたこれより小さい2つの小さい側壁、頂壁および底壁を有し、喫煙品用の空間を画定した胴体と、この空間内の喫煙品に触れることできるようにするために少なくとも1つの小さい壁に設けられた開口部と、この開口部が形成された小さい壁に枢動可能に取り付けられ、該開口部を開閉するための蓋とを含み、蓋は、大きな壁の少なくとも1つの面に対して斜めに延びたヒンジ線に沿って小さい壁の1つに取り付けられ、蓋が取り付けられる小さい壁が胴体の小さい頂壁または側壁であるパック。
【請求項2】
前記ヒンジ線は、開口部が設けられた小さい壁の対向する第1および第2縁部の間を延び、第1縁部は小さい壁および2つの大きい壁の1つによって画定され、第2縁部は、小さい壁ともう一方の大きい壁によって画定されていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項3】
ヒンジ線は、開口部が形成された小さい壁の対向する第3および第4縁部の間を延び、第3の縁部はこの小さい壁と2つの対向する小さい壁の内の1つによって画定され、第4の縁部はこの小さい壁と2つの対向する小さい壁のもう一方の壁によって画定されていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項4】
ヒンジ線は、開口部が形成された小さい壁の第1および第3縁部の間を延び、第1縁部はこの小さい壁と大きい壁の内の1つによって画定され、第3の縁部は、この小さい壁ともう一方の小さい壁によって画定されていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項5】
ヒンジ線は、小さい壁の内の1つと大きな壁の内の1つの間に形成された1つの角から、別の小さい壁ともう一方の大きな壁によって形成された反対の角へと延びていることを特徴とする請求項1記載のパック。
【請求項6】
蓋が開口部を覆う閉じた位置に蓋を保持するように構成された係止機構を含んで構成されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のパック。
【請求項7】
前記大きい壁または小さい壁の内の一方の内面に接して位置するフレームをさらに含み、前記蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、フレームに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むことを特徴とする請求項6記載のパック。
【請求項8】
開口端部が形成された外方ハウジングをさらに含んでもよく、胴体は、外方ハウジング内に収容され、そして胴体が外方ハウジング内に実質的に収容され、蓋が開口部を覆う閉じた位置と胴体が少なくとも部分的に外方ハウジングの開口端部から延出し、開口部を露出させる開いた位置の間で外方ハウジング内を入れ子式にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項6記載のパック。
【請求項9】
前記蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、外方ハウジングに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むことを特徴とする請求項8記載のパック。
【請求項10】
前記ハウジングの内面に接して位置するフレームをさらに含み、蓋はヒンジ式蓋壁とその縁部から垂下した第2の蓋壁とを含み、第2の蓋壁は、蓋が閉じた位置にあるとき、フレームに形成された第2係止エレメントと係合する第1係止エレメントを含むことを特徴とする請求項8記載のパック。
【請求項11】
胴体を外方ハウジングに対してスライド方向に付勢するように構成された付勢エレメントをさらに含むことを特徴とする請求項8乃至10いずれか1項記載のパック。
【請求項12】
前記開口部は、2つの小さい壁を横断して延び、蓋が閉じた位置にあるとき、ヒンジ式蓋壁と第2の蓋壁はこの開口部を覆うことを特徴とする請求項7乃至11いずれか1項記載のパック。
【請求項13】
開口部は、2つの小さい壁と大きい壁を横断して延び、蓋は、蓋が閉じた位置にあるとき、開口部を覆うように第3の壁を含むことを特徴とする請求項7乃至11いずれか1項記載のパック。
【請求項14】
蓋が胴体の小さい頂壁に取り付けられ、この蓋が取り付けられた小さい頂壁は、2つの小さい側壁および2つの大きい壁より小さいことを特徴とする請求項1記載のパック
【請求項15】
胴体の開口部は、小さい頂壁と小さい側壁の1つの少なくとも一部を横断して延び、蓋は開口部が形成された小さい側壁に取り付けられ、本発明のパックは、さらに内方ケーシングを含み、内方ケーシングは、胴体に収容され、そして内方ケーシングが実質的に胴体に収容され、蓋が開口部を少なくとも部分的に覆う閉じた位置と内方ケーシングの少なくとも一部が胴体の小さい頂壁の開口部から延出し、蓋が開口部から離れて延びた開いた位置の間で胴体内を入れ子式にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のパック。
【請求項16】
喫煙品用パックが提供され、このパックは、2つの対向する大きい壁の間を延びたこれより小さい2つの側壁、底壁および開口頂端部を有する外方ハウジングと、一束の喫煙品を収容するように構成された内方ケーシングとを含み、この内方ケーシングは、内方ケーシングの少なくとも一部が外方ハウジングの開口端から延出し、内方ケーシングに収容された喫煙品に触れることができるようにする開いた位置と内方ケーシングが開いた位置より外方ハウジング内に格納された閉じた位置の間で外方ハウジング内を入れ子式にスライド可能であり、このパックは、さらにヒンジ式蓋を含み、この蓋は、その少なくとも一部が開口頂端部を覆う閉じた位置とそれがこの開口頂端部から離れるように延びた開いた位置との間で枢動可能であり、このヒンジ式蓋は、大きな壁に直交する角度で形成されたヒンジ線に沿って外方ハウジングの小さい側壁の1つに接続されているパック。
【請求項17】
胴体を外方ハウジングに対してスライド方向に付勢するように構成された付勢エレメントをさらに含むことを特徴とする請求項16記載のパック。
【国際調査報告】