特表2015-511868(P2015-511868A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-511868展開可能なベッド拡張部を有するアームレストアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-511868(P2015-511868A)
(43)【公表日】2015年4月23日
(54)【発明の名称】展開可能なベッド拡張部を有するアームレストアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A47C 13/00 20060101AFI20150327BHJP
   B64D 11/06 20060101ALI20150327BHJP
【FI】
   A47C13/00 B
   B64D11/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-500586(P2015-500586)
(86)(22)【出願日】2013年3月14日
(85)【翻訳文提出日】2014年11月6日
(86)【国際出願番号】US2013031129
(87)【国際公開番号】WO2013138542
(87)【国際公開日】20130919
(31)【優先権主張番号】61/610,547
(32)【優先日】2012年3月14日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウォレス アンドリュー ゴードン
(72)【発明者】
【氏名】ラター ポール ベネディクト
(72)【発明者】
【氏名】ポジ アレクサンダー ニコラス
【テーマコード(参考)】
3B095
【Fターム(参考)】
3B095EA01
3B095EB04
(57)【要約】
フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席のためのアームレストアセンブリであって、前記アームレストアセンブリは、アームレストと、前記アームレストが垂直に移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備え、かつ、上側ベッド表面を有する平坦なベッド拡張部が、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられ、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置され、前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、フルフラット座席の背もたれ部及び座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体でベッドの一部分をなす。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席のアームレストアセンブリであって、
(a)アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備えるアームレストアセンブリと、
(b)上側ベッド表面を有し、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられた平坦なベッド拡張部であって、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置されるベッド拡張部とを備え、
(c)前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、フルフラット座席の背もたれ部及び座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体でベッドの一部分をなすべく適合されていることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部が、水平直線スライド上を移動するように取り付けられ、その移動によって、前記ベッド拡張部が展開するように前記アームレストの前側開口から押し出されることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部の展開を駆動するために前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
前記アームレストの前記下側水平ベッド位置から前記上側水平アームレスト位置への移動を駆動するために前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部はばねモータによって前記アームレストハウジングから展開され、前記ばねモータは収納位置で蓄勢され、解除されて前記ベッド拡張部を駆動して前記アームレストハウジングから出すことを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部の動きは、水平直線スライドによって案内され、固定的に取り付けられた回転ダンパ/スピードコントローラによってスピード制御されることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
(a)前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させ、
(b)前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることで、前記ベッド拡張部が、垂直位置から、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる前記昇位水平位置へ回転することを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部が、カンチレバーによって支持され、
前記カンチレバーは、収容時には前記ベッド拡張部の前記上側ベッド表面との同一平面位置に配置され、展開時には前記ベッド拡張部の下の支持位置に斜角をなして配置されることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項10】
フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席であって、
(a)座席位置とフルフラット就寝位置との間で移動可能な背もたれ部及び座底部と、
(b)前記座席の第1側部上に取り付けられた第1アームレストアセンブリであって、
(i)アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングと、
(ii)上側ベッド表面を有し、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられた平坦なベッド拡張部であって、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置されるベッド拡張部とを備え、
(iii)前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体で前記ベッドの一部分をなすべく適合されている、
第1アームレストアセンブリと、
(c)前記座席の第2側部上に取り付けられた第2アームレストアセンブリであって、
(i)アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備え、
(ii)前記第2アームレストアセンブリの前記アームレストが、前記座席の前記第2側部上において、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、前記ベッドの一部分をなすべく適合されている、
第2アームレストアセンブリと、
を備えることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項11】
請求項10に記載の座席であって、
前記第1アームレストアセンブリの前記ベッド拡張部が、水平直線スライド上を移動するように取り付けられ、その移動によって、前記ベッド拡張部が展開するように前記アームレストの前側開口から押し出されることを特徴とする座席。
【請求項12】
請求項10に記載の座席であって、
前記アームレストと前記第1アームレストアセンブリの前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることを特徴とする座席。
【請求項13】
請求項10に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部の展開を駆動するために前記第1アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とする座席。
【請求項14】
請求項10に記載の座席であって、
それぞれの前記アームレストの前記下側水平ベッド位置から前記上側水平アームレスト位置への移動を駆動するために、前記第1アームレストアセンブリ及び前記第2アームレストアセンブリの前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とする座席。
【請求項15】
請求項10に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部はばねモータによって前記アームレストハウジングから展開し、前記ばねモータは収納位置で装着され、解除されて前記ベッド拡張部を駆動して前記アームレストハウジングから出すことを特徴とする座席。
【請求項16】
請求項15に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部の動きは、水平直線スライドによって案内され、固定的に取り付けられた回転ダンパ/スピードコントローラによってスピード制御されることを特徴とする座席。
【請求項17】
請求項10に記載の座席であって、
(a)前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させ、
(b)前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることで、前記ベッド拡張部が、垂直位置から、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる前記昇位水平位置へ回転することを特徴とする座席。
【請求項18】
請求項17に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部が、カンチレバーによって支持され、
前記カンチレバーは、収容時には前記ベッド拡張部の前記上側ベッド表面との同一平面位置に配置され、展開時には前記ベッド拡張部の下の支持位置に斜角をなして配置されることを特徴とする座席。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅客機のファーストクラスの客室にみられるタイプのフルフラット座席のベッドサイズを拡大するためにベッド拡張部を展開できるようにする手動の機構を備えた乗客用座席のアームレストアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ベッド拡張部の展開は、アームレストを動かすことによって手動で操作される。ベッド拡張部は、展開される他のベッド要素と協働して、座席用領域を就寝用領域に変換する。そのようなベッド要素は、全体として、乗客が基本的にフルフラットな位置にリクライニングすることができる十分な長さのベッドを構成する。乗客が再度座った姿勢になる用意ができたときには、そのプロセスは逆に進められて、アームレストの上側表面によって形成されるベッド表面の一部分が、アームレストとして使用される状態に復帰する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、旅客機のファーストクラスの客室にみられるタイプのフルフラット座席のベッドサイズを拡大するためにベッド拡張部を展開できるようにする手動の機構を提供することである。
【0004】
本発明の別の目的は、旅客機の客室にみられるタイプのフルフラット座席のためのアームレストであって、フルフラット座席の座席表面に隣接するアームレスト位置と、アームレストが垂直下向きに移動してベッドの支持表面の一部を形成するベッド位置との間で垂直に移動可能なアームレストを提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、旅客機の客室にみられるタイプのフルフラット座席のためのアームレストであって、フルフラット座席の座席表面に隣接するアームレスト位置と、アームレストが垂直下向きに移動してベッドの支持表面の一部を形成するベッド位置との間で垂直に移動可能なアームレストを、旅客機のファーストクラスの客室にみられるタイプのフルフラット座席のベッドサイズを拡大するためにベッド拡張部を展開できるようにする手動の機構と組み合わせて提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のこれらの及び他の目的及び利点は、以下に開示する好ましい実施形態において、フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席のアームレストアセンブリを提供することによって達成される。アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備えるアームレストアセンブリが提供される。上側ベッド表面を有する平坦なベッド拡張部が、収納位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられる。ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容されるとともに、展開位置に動き、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置される。前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、フルフラット座席の背もたれ部及び座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体でベッドの一部分をなすべく適合される。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、前記ベッド拡張部が、水平直線スライド上を移動するように取り付けられてもよく、その移動によって、前記ベッド拡張部が展開するように前記アームレストの前側開口から押し出される。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開してもよく、その後、前記アームレストを前記上側位置から前記下側位置に移動させてもよい。
【0009】
本発明の別の実施形態によれば、ばねモータが、前記ベッド拡張部の展開を駆動するために前記アームレストハウジングに設置されてもよい。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、ばねモータが、前記アームレストの前記下側ベッド位置から前記上側アームレスト位置への移動を駆動するために前記アームレストハウジングに設置されてもよい。
【0011】
本発明の別の実施形態によれば、前記ベッド拡張部はばねモータによって前記アームレストハウジングから展開されてもよく、前記ばねモータは収納位置で蓄勢され、解除されて前記ベッド拡張部を駆動して前記アームレストハウジングから出す。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、前記ベッド拡張部の動きは、水平直線スライドによって案内され、固定的に取り付けられた回転ダンパ/スピードコントローラによってスピード制御されてもよい。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開してもよく、その後、前記アームレストを前記上側位置から前記下側位置に移動させてよく、かつ前記アームレストを前記上側位置から前記下側位置に移動させることで、前記ベッド拡張部が、垂直位置から、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる前記昇位水平位置へ回転するようにしてもよい。
【0014】
本発明の別の実施形態によれば、前記ベッド拡張部が、カンチレバーによって支持されてもよく、前記カンチレバーは、収容時には前記ベッド拡張部の前記上側ベッド表面との同一平面位置に配置され、展開時には前記ベッド拡張部の下の支持位置に斜角をなして配置される。
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席であって、座席位置とフルフラット就寝位置との間で移動可能な背もたれ部及び座底部を備える座席が提供される。第1アームレストアセンブリは前記座席の第1側部上に取り付けられ、アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備える。上側ベッド表面を有する平坦なベッド拡張部が提供され、前記ベッド拡張部は、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられ、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置される。前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体で前記ベッドの一部分をなすべく適合される。第2アームレストアセンブリは前記座席の第2側部上に取り付けられ、アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備える。前記第2アームレストアセンブリの前記アームレストが、前記座席の前記第2側部上において、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、前記ベッドの一部分をなすべく適合される。
【0016】
本明細書に開示された実施形態は、上記の特徴及び態様の1つ又は複数又はその任意の組み合わせを含み得る。
【0017】
本発明の目的のいくつかは上記した。他の本発明の目的及び利点は、以下の図面を参照しながら発明の説明を読み進むにつれて明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の好ましい実施形態による座席の上側からの斜視図である。
図2図2は、図1に示す座席の上面図である。
図3図3は、座席形態にある図1に示す座席の別の上面図である。
図4図4は、フルフラット就寝形態にある図1に示す座席の斜視図であって、前面部を透明にあらわして透明でなければ隠れる座席要素を示してある。
図5図5は、プライバシースクリーンを閉位置においた、座席形態にある図1に示す座席の斜視図である。
図6図6は、座席側からみたアームレストの簡略化した図であり、右手アームレスト内においてその収納位置にあるベッド拡張部を示す。
図7図7は、座席側からみたアームレストの簡略化した図であり、右手アームレストから垂直位置に押し出された際の、その初期位置にあるベッド拡張部を示す。
図8図8は、座席側からみたアームレストの簡略化した図であり、右手アームレストと同じ水平レベル及びそれに隣接したその展開位置にあるベッド拡張部を示す。
図9図9は、座席側からみた座席アセンブリのアームレスト部分の側立面図であって、明確化のため一部切り欠きとしている。
図10図10は、通路側からみた座席アセンブリのアームレスト部分の側立面図であって、明確化のため一部切り欠きとしている。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ここで図面を参照すると、スイート10が示されており、スイート10は図1及び図2に示すその座席位置において、通路側開口クローゼット24、摺動プライバシースクリーン30、引き込み式テーブル26、ワイドスクリーンディスプレイモニタ28、オットマン18、及び座席12を備えている。座席12は、背もたれ部14、座底部16、及び左右のアームレストアセンブリ22、20を備えている。スイート10全体は、実質的に1つ又は複数のプライバシーパネルに外囲されており、プライバシーパネルは摺動プライバシースクリーン30と協働して、座席の占有者に所望の程度のプライバシーを与える。
【0020】
座席形態では、座席12は、そのユニットが航空機の長手軸に概ね沿った向きにある状態で約1.6mの座席ピッチを提供する。これによって、窓から外を眺めることが可能な、従来の前方向きの座席位置が可能となる。
【0021】
図3及び図4に示すように、座席12は、背もたれ部14及び座底部16をリクライニングさせることによって、図1及び図2に示す座席形態から就寝用形態へと変換され、比較的高身長の乗客でも完全に倒した位置で横たわることができる十分に長い長さ寸法を提供する。図に示しかつ後に更に説明するように、座席要素は、背もたれ部14、座底部16、アームレストアセンブリ20、22、オットマン18、及びベッド拡張部32の全体で形成された形態を有するベッドに再構成され、そのベッドは、リクライニング状態での約2.1mの長さを提供するとともに、より小さい幅しか必要ない頭領域及び足領域を除き全座席幅が広くなっている。これは、アームレストアセンブリ20、22を低くして、リクライニングされた背もたれ部14及び座底部16と同じ高さレベルにすることによって達成される。ベッド拡張部32は、座席位置にあるときには右アームレストアセンブリ20に収容され、外向き及び上向きに拡張して、ベッドの胴体及び上側足領域に追加の幅を提供する。図3を参照されたい。座席位置と就寝位置との間の再構成は、迅速かつ隣の乗客に迷惑をかけずに達成することができる。座席位置と就寝位置は各座席ごとに完全に独立しており、あらゆる乗客の組み合わせが、飛行中に座席位置又は就寝位置のいずれかの状態にあってもよい。また、座席の方向を変えることによって空間の利用率を向上させていた多くの従来の形態とは異なり、空間の利用率の向上を全ての乗客が前方を向いて座っている状態で達成することができる。図5に示すように、プライバシースクリーン30を座席12のオットマン側に向かって摺動させて、図示されている座席位置又は図示されていない就寝位置のいずれかの状態にある乗客に追加のプライバシーを提供することができる。
【0022】
ここで図面の図6乃至図10を参照すると、アームレストアセンブリ20は、座席形態にあるとき、乗客が腕を載せることができるレスト部の提供という通常の目的を果たすアームレスト34を有する。アームレストアセンブリ20はアームレストハウジング40を備えており、後述するように、アームレストアセンブリが垂直移動してそこに出入りするように構成されている。アームレスト34は、垂直スライドレール42、44上に取り付けられる。ケーブルプーリ46が、カウンタバランスケーブルを案内する。スピードコントローララック50は、過剰に速く展開するのを防止し、水平直線スライド52は、ベッド拡張部32をアームレストハウジング40の前部から押し出す手段を提供する。
【0023】
アームレストアセンブリ20の上部にある押しボタンコントロール54を押して、ベッド拡張部32を展開する。アームレストアセンブリ20は、回転ダンパ/スピードコントローラ56、水平スライダ最終ダンパ及び末端ストップ部58、垂直スライダカウンタバランスばね60、及び水平スライダばねモータ62も備える。
【0024】
ベッド拡張部32の展開は、アームレストアセンブリ20の移動によって手動で操作される。展開を開始するため、乗客又は客室乗務員はアームレスト34の押しボタンコントロール54を押し、これによってベッド拡張部32上のラッチが解除される。次にベッド拡張部32は、ばねモータ62によって前方に駆動される。ばねモータ62は収納位置で蓄勢され、解除されてベッド拡張部32を駆動してアームレストハウジング40から出す。ベッド拡張部32の動きは、水平直線スライド52によって案内され、固定的に取り付けられた回転ダンパ/スピードコントローラ56によってスピード制御される。回転ダンパ/スピードコントローラ56は、摺動するベッド拡張部32に、その機構の下側に設けられたケーブルプーリ46及び水平スピードコントローララック50を介して結合されている。
【0025】
図7に示すようにベッド拡張部32の水平方向の展開が終了すると、アームレスト34が自動的にロック解除されて、アームレストを垂直下向きに、完全ダウン位置においてラッチするまで押すことが可能となる。この動きによって垂直スライダカウンタバランスばね60が蓄勢され、これはカウンタバランスとして作用し、後にダウンラッチを解除したときアームレスト34をその上側位置に戻すために用いられる。
【0026】
アームレスト34をアームレストハウジング40内に下向きに動かすことで、ベッド拡張部32の垂直方向から水平方向への回転も生ずる。図8を参照されたい。これは、ベッド拡張部32を水平摺動キャリッジ66に結合する蝶番付きカンチレバー64によって達成される。アームレスト34が下向きに動くと、それがベッド拡張部32を強制的に下向きに動かすことにもなる。両者が、スライドレール・ベアリング装置によって一体に結合されているからである。下向きに駆動されると、ベッド拡張部32は、カンチレバー64の幾何学的形状によって摺動キャリッジ66の周囲のベアリング上を回転するように強制される。その回転は、ベッド拡張部がアームレスト34と水平方向に位置を合わせて配置されたとき終了する。図8に示すように、カンチレバー64は斜め外向きに延びて、ベッド拡張部32の外側縁部を支持する。
【0027】
加えて、アームレスト34の下向きの動きによって、図示されていない支持ペグが、ケーブル駆動装置を介してオットマン18の下から出るように駆動される。この支持ペグはカンチレバー状態のベッド拡張部32の下で延在して、必要な場合に追加の支持を与える。
【0028】
ベッド拡張部32を収納するためには、アームレストラッチが解除されて、アームレスト34が、垂直スライダカウンタバランスばね60によってその最上位置に戻るように駆動される。これが行われる際に、それによって支持ペグを引っ込めること、及びベッド拡張部32を回転して垂直位置に戻すことも行われる。最後に、乗客又は客室乗務員が、ベッド拡張部32をそれがラッチするまで手で摺動させてアームレストハウジング40内に戻し、垂直スライダカウンタバランスばね60を再蓄勢する。
【0029】
アームレストアセンブリ20を参照して本発明を説明してきたが、左アームレストアセンブリ22は、上述したものと同じアームレスト機能と機構を備えたものであり得、アームレストアセンブリ20に加えて又はそれの代わりに展開することができる。図3及び図4を参照されたい。アームレストアセンブリ22は、アームレスト22と一緒に動作するベッド拡張部32を備えていないことに留意されたい。ベッド拡張部32は、クローゼット24とオットマン18との間のギャップを埋める機能を果たすが、このギャップは座席12の左手側には存在しない。展開可能なベッド拡張部は、スイートの構成と埋められるべきギャップに応じて、左手側及び右手側アームレストアセンブリの1つ又は複数に設けられてよいことを理解されたい。
【0030】
フルフラット座席のためのアームレストアセンブリについて上述した。本発明の種々の細部は、その範囲を逸脱することなく変更することができる。更に、本発明の好ましい実施形態及び本発明を実施するための最良の形態の上述の説明は、例示のみを目的として提供されたものであり、限定を目的としたものではない。本発明は特許請求の範囲の記載によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2014年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席のアームレストアセンブリであって、
(a)アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備えるアームレストアセンブリと、
(b)上側ベッド表面を有し、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられた平坦なベッド拡張部であって、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置されるベッド拡張部とを備え、
(c)前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、フルフラット座席の背もたれ部及び座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体でベッドの一部分をなすべく適合されていることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部が、水平直線スライド上を移動するように取り付けられ、その移動によって、前記ベッド拡張部が展開するように前記アームレストの前側開口から押し出されることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアームレストアセンブリであって、
前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部の展開を駆動するために前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載のアームレストアセンブリであって、
前記アームレストの前記下側水平ベッド位置から前記上側水平アームレスト位置への移動を駆動するために前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか一項に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部はばねモータによって前記アームレストハウジングから展開され、前記ばねモータは収納位置で蓄勢され、解除されて前記ベッド拡張部を駆動して前記アームレストハウジングから出すことを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部の動きは、水平直線スライドによって案内され、固定的に取り付けられた回転ダンパ/スピードコントローラによってスピード制御されることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のアームレストアセンブリであって、
(a)前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させ、
(b)前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることで、前記ベッド拡張部が、垂直位置から、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる前記昇位水平位置へ回転することを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載のアームレストアセンブリであって、
前記ベッド拡張部が、カンチレバーによって支持され、
前記カンチレバーは、収容時には前記ベッド拡張部の前記上側ベッド表面との同一平面位置に配置され、展開時には前記ベッド拡張部の下の支持位置に斜角をなして配置されることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項10】
フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席であって、
(a)座席位置とフルフラット就寝位置との間で移動可能な背もたれ部及び座底部と、
(b)前記座席の第1側部上に取り付けられた第1アームレストアセンブリであって、
(i)アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングと、
(ii)上側ベッド表面を有し、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられた平坦なベッド拡張部であって、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置されるベッド拡張部とを備え、
(iii)前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体で前記ベッドの一部分をなすべく適合されている、
第1アームレストアセンブリと、
(c)前記座席の第2側部上に取り付けられた第2アームレストアセンブリであって、
(i)アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備え、
(ii)前記第2アームレストアセンブリの前記アームレストが、前記座席の前記第2側部上において、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、前記ベッドの一部分をなすべく適合されている、
第2アームレストアセンブリと、
を備えることを特徴とするアームレストアセンブリ。
【請求項11】
請求項10に記載の座席であって、
前記第1アームレストアセンブリの前記ベッド拡張部が、水平直線スライド上を移動するように取り付けられ、その移動によって、前記ベッド拡張部が展開するように前記アームレストの前側開口から押し出されることを特徴とする座席。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の座席であって、
前記アームレストと前記第1アームレストアセンブリの前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることを特徴とする座席。
【請求項13】
請求項10から12のいずれか一項に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部の展開を駆動するために前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とする座席。
【請求項14】
請求項10から12のいずれか一項に記載の座席であって、
それぞれの前記アームレストの前記下側水平ベッド位置から前記上側水平アームレスト位置への移動を駆動するために、前記第1アームレストアセンブリ及び前記第2アームレストアセンブリの前記アームレストハウジングに設置されたばねモータを更に備えることを特徴とする座席。
【請求項15】
請求項10から12のいずれか一項に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部はばねモータによって前記アームレストハウジングから展開し、前記ばねモータは収納位置で装着され、解除されて前記ベッド拡張部を駆動して前記アームレストハウジングから出すことを特徴とする座席。
【請求項16】
請求項15に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部の動きは、水平直線スライドによって案内され、固定的に取り付けられた回転ダンパ/スピードコントローラによってスピード制御されることを特徴とする座席。
【請求項17】
請求項10から16のいずれか一項に記載の座席であって、
(a)前記アームレストと前記ベッド拡張部との間の相互接続部が、初めに前記ベッド拡張部を前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストハウジングから展開し、その後、前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させ、
(b)前記アームレストを前記上側水平アームレスト位置から前記下側水平ベッド位置に移動させることで、前記ベッド拡張部が、垂直位置から、前記ベッド表面が前記アームレストの前記上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる前記昇位水平位置へ回転することを特徴とする座席。
【請求項18】
請求項17に記載の座席であって、
前記ベッド拡張部が、カンチレバーによって支持され、
前記カンチレバーは、収容時には前記ベッド拡張部の前記上側ベッド表面との同一平面位置に配置され、展開時には前記ベッド拡張部の下の支持位置に斜角をなして配置されることを特徴とする座席。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明のこれらの及び他の目的及び利点は、以下に開示する好ましい実施形態において、フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席のアームレストアセンブリを提供することによって達成される。アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備えるアームレストアセンブリが提供される。上側ベッド表面を有する平坦なベッド拡張部が、収納位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられる。ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容されるとともに、展開位置に動き、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置される。前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、フルフラット座席の背もたれ部及び座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体でベッドの一部分をなすべく適合される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、フルフラットベッドに変換可能なタイプの座席であって、座席位置とフルフラット就寝位置との間で移動可能な背もたれ部及び座底部を備える座席が提供される。第1アームレストアセンブリは前記座席の第1側部上に取り付けられ、アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備える。上側ベッド表面を有する平坦なベッド拡張部が提供され、前記ベッド拡張部は、収納位置と展開位置との間で移動するように前記アームレストハウジング内に取り付けられ、前記収納位置では、前記ベッド拡張部は、前記アームレストハウジング内において垂直位置で収容され、前記展開位置では、前記ベッド拡張部は、前記ベッド表面が前記アームレストの上側水平表面と水平方向に位置を合わせた状態となる昇位水平位置で前記アームレストハウジングの外部に配置される。前記第1アームレストアセンブリの前記アームレストと前記ベッド拡張部とが、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、全体で前記ベッドの一部分をなすべく適合される。第2アームレストアセンブリは前記座席の第2側部上に取り付けられ、アームレストと、前記アームレストが上側水平アームレスト位置と下側水平ベッド位置との間で移動するように取り付けられるアームレストハウジングとを備える。前記第2アームレストアセンブリの前記アームレストが、前記座席の前記第2側部上において、前記フルフラット座席の前記背もたれ部及び前記座底部と水平方向に位置を合わせて存在して、前記ベッドの一部分をなすべく適合される。
【国際調査報告】