【実施例】
【0227】
実施例A:2−(3−ホルミル−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル
N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中の2−クロロニコチン酸エチル(8g、43.1mmol)および1H−ピラゾール−3−カルボアルデヒド(4.6g、47.9mmol)に、K
2CO
3(12g、87mmol)、18−クラウン−6(0.5g、1.892mmol)およびKI(0.4g、2.410mmol)を加え、混合物を加熱して120℃として1時間経過させ、室温で終夜撹拌した。
【0228】
次に、混合物を濃縮し、ジクロロメタン250mLを加え、水およびブラインの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、黄色油状物11.2gを得た。シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2+0%から6%メタノール)による精製および合わせた生成物分画の溶媒留去によって、標題化合物8.3gを非晶質固体として得た。
【0229】
ESI−MS[M+H]
+:246.1。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:9.96(s)、8.77(m、1H)、8.67(m、1H)、8.26(m、1H)、7.67(m、1H)、7.06(d、1H)、4.25(q、2H)、1.12(t、3H)。
【0230】
実施例B:2−(3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル
エタノール(100mL)中の2−(3−ホルミル−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(6g、9.79mmol)に10℃で、NaBH
4(0.741g、19.57mmol)を加え、25℃で1時間撹拌した。後処理のため、混合物を氷水200mLに投入し、酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を水およびブラインの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、黄色油状物7.2gを得た。シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2+0%から10%メタノール)による精製によって、相当する標題化合物2.36gを透明油状物として得た。ESI−MS[M+H]
+:248.1。
【0231】
実施例C:2−(3−(クロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル
2−(3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(3.76g、13.69mmol)のジクロロメタン(100mL)中溶液に、塩化チオニル(1.1mL、15.07mmol)を撹拌下に滴下した。反応完了後、混合物を濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2+0%から5%メタノール)によって精製して、標題化合物3.7gを透明油状物として得た。ESI−MS[M+H]
+:266.1。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.64(dd、1H)、8.49(d、1H)、8.13(dd、1H)、7.53(dd、1H)、6.65(d、2H)、4.23(q、2H)、1.17(t、3H)。
【0232】
I.2.一般式Iの化合物の製造
実施例1:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
1.1:2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル
2−(3−ホルミル−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(400mg、1.631mmol)およびモルホリン(220μL、2.53mmol)のアセトニトリル(25mL)中溶液に、NaCNBH
4(130mg、2.069mmol)を加え、氷酢酸(110μL、1.922mmol)を加えることでpHを5から6に調節した。混合物を室温で1時間撹拌し、追加のNaCNBH
4(30mg、0.477mmol)を加え、2時間撹拌した。後処理後、混合物を濃縮し、ジクロロメタン100mLに溶かし、水およびブラインの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、粗標題生成物710mgを得た。シリカゲルでのクロマトグラフィー(CH
2Cl
2/3%から5%メタノール)による精製および濃縮によって、標題化合物518mgを透明油状物として得た。ESI−MS[M+H]
+:317.20。
【0233】
1.22−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸
メタノール(20mL)および水(2mL)中の2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(370mg、1.170mmol)に、NaOH(2M溶液;1.7mL)を加え、混合物を90分間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、水に取り、2N HCl 1.7mLを加え、再度濃縮した。得られた固体をアセトン20mLで処理し、残りを濾過し、乾燥して、酸295mgをオフホワイト非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:289.2。
【0234】
1.3:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(280mg、1.461mmolmmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(220mg、1.437mmol)およびトリエチルアミン(Et
3N)(220μL)をその順に、2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸(350mg、1.214mmol)および3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンアミド(260mg、1.339mmol)のCH
2Cl
2(40mL)中懸濁液に5℃で加え、混合物を5℃で約5分間撹拌した。Et
3N 50μLを加えることでpHを8に調節し、混合物を5℃で1時間、次に室温で終夜撹拌した。ジクロロメタン(50mL)を加え、水およびブラインの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して黄色油状物430mgを得て、それをシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2/メタノール)によって精製して、非晶質白色固体260mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:465.2。
【0235】
1.4:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(モルホリノメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(70mg、0.151mmol)のDMSO(3mL)中溶液に、EDC(240mg、1.252mmol)および5分間撹拌後に、2,2−ジクロロ酢酸(50μL、0.609mmol)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。ブラインおよび飽和NaHCO
3溶液の1:1混合物60mL(60mL)を加え、撹拌を10分間続け、酢酸エチルで抽出し(50mLで3回)、合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下に濃縮して、粗生成物170mgを黄色油状物として得た。メチル−tert−ブチルエーテル(MTB)15mLによる処理および生成した沈澱のシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH
2Cl
2/メタノール)によるさらなる精製によって、標題化合物15mgを非晶質白色固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:463.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.95(d、1H)、8.51(m、1H)、8.30(d、1H)、8.05(s、1H)、7.82(m、1H)、7.70(m、1H)、7.44(m、1H)、7.30(m、5H)、6.38(d、1H)、5.38(m、1H)、3.53(m、4H)、3.15および2.88(各dd、1H)、2.29(m、4H)。
【0236】
実施例2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(シスおよびトランスジアステレオマーの混合物)
2.1:2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(シスおよびトランスジアステレオマーの混合物)
アセトニトリル(25mL)中の2−(3−(クロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(650mg、2.446mmol)、2,6−ジメチルモルホリン(0.482mL、3.91mmol)およびK
2CO
3(1082mg、7,83mmol)を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残った固体を水60mLとジクロロメタンとの間で分配し、有機層分離し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、再度濃縮して、標題化合物870mgを透明油状物として得た。ESI−MS[M+H]
+:345.2。
【0237】
2.2:ナトリウム2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸
エタノール(30mL)中の2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(870mg、2.021mmol)に、2M NaOH(1.4mL、2.80mmol)を加え、混合物を加熱還流した。反応完了後、混合物を減圧下に濃縮し、アセトンと2回共留去し、得られた固体を乾燥した。n−ペンタンによる処理と乾燥によって、標題化合物820mgをナトリウム塩として得て、それをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0238】
2.3:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.3に記載の手順による2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸ナトリウム(400mg、0.946mmol)および3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンアミド(220mg、1.135mmol)のカップリングおよび後処理によって粗生成物448mgを得て、それをn−ペンタン/MTB(10mL)の混合物30mLで処理することでさらに精製した。濾過および乾燥によって、非晶質白色固体388mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:493.2。
【0239】
2.4:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.406mmol)および2−ヨード安息香酸(303mg、0.487mmol)のDMSO(6mL)中混合物を室温で終夜撹拌し、冷却して15℃とし、15%NaHCO
3水溶液(15mL)、水(10mL)およびCH
2Cl
2(20mL)を加えることで反応停止した。有機層を分離し、水で洗浄し、脱水して(tried)、標題化合物および原料の混合物160mgを得て、それを再度2−ヨード安息香酸200mgで処理し、記載の手順に従って反応停止した。粗生成物110mgをシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2+0%から12%メタノール)によって精製して、標題化合物を2種類の個々のジアステレオマーとして得た。
【0240】
実施例2a(TLC CH
2Cl
2/メタノール9:1Rf:0.28):15mg、ESI−MS[M+H]
+:491.2。
【0241】
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.89(m、1H)、8.51(m、1H)、8.31(m、1H)、8.00(m、1H)、7.77(m、1H)、7.71(m、1H)、7.29(m、5H)、6.37(m、1H)、5.38(m、1H)、3.85(m、2H)、3.16(水と重なり)、2.89(m、1H)、2.34(m、2H)、2.02(m、2H)、1.10(m、6H)。
【0242】
実施例2b(TLC CH
2Cl
2/メタノール9:1Rf:0.32):31mg、ESI−MS[M+H]
+:491.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.90(m、1H)、8.51(m、1H)、8.32(m、1H)、8.04(m、1H)、7.82(m、1H)、7.77(m、1H)、7.46(m、1H)、7.29(m、4H)、7.23(m、1H)、6.38(m、1H)、5.38(m、1H)、3.48(m、2H)、3.31(水と重なり)、3.18および2.90(各m、1H)、2.62(、2H)、1.58(m、2H)、1.01(m、6H)。
【0243】
実施例3:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩
3.1:2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル
2−(3−(クロロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(500mg、1.882mmol)、4,4−ジフルオロピペリジン(328mg、2.7mmol)およびK
2CO
3の混合物をアセトニトリル(25mL)中室温で反応完結するまで撹拌した。混合物を濃縮し、水とジクロロメタン(60mL)の間で分配し、有機層分離し、水で2回洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、乾燥させて褐色油状物を得て、それを次にシリカゲルでのクロマトグラフィー(CH
2Cl
2+メタノール)によって精製して、標題化合物620mgを透明油状物として得た。ESI−MS[M+H]
+:351.15。
【0244】
1H−NMR(400MHz、DMSO)δ[ppm]:8.65(m、1H)、8.48(m、1H)、8.15(m、1H)、7.45(m、1H)、6.51(m、1H)、4.25(q、2H)、3.65(d、1H)、3.25(d、水と重なり)、2.5(DMSOと重なり)、1.95(m、4H)。
【0245】
3.2:2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸ナトリウム塩
エタノール(30mL)中の2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸エチル(620mg、1.770mmol)を2M NaOH 1.2mLで処理し、反応混合物を濃縮し、得られた固体を乾燥させることで、ナトリウム塩としての酸610mgを非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:323.1。
【0246】
3.3:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.3によるN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸ナトリウム(310mg、0.900mmol)および3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンアミド(227mg、1.171mmol)のカップリングおよび後処理によって、標題化合物449mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:499.2。
【0247】
3.4:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミドトリフルオロ酢酸塩
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.401mmol)のDMSO(5mL)およびジクロロメタン(25mL)中溶液に、EDC(615mg、3.21mmol)および5分間撹拌後に、2,2−ジクロロ酢酸(120μL、1.455mmol)を加え、混合物を室温で5分間撹拌した。冷却した飽和NaHCO
3溶液20mLを加え、有機層を分離し、ブライン(3回)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濾液に1M HCl/ジエチルエーテル2.1当量を加えた。撹拌後、生成した沈澱を濾過し、MTBで洗浄し、乾燥させて非晶質固体を得て、それを分取HPLC(カラム:xTerra prepMS C18 19×150mm 5μM;溶離液:水+0.1%TFA/メタノール+0.1%TFA;流量:15mL/分)によってさらに精製した。合わせた生成物分画の凍結乾燥によって、白色非晶質固体71mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:497.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:9.03(m、1H)、8.58(m、1H)、8.40(m、1H)、8.08(m、1H)、7.82(m、2H)、7.55(m、1H)、7.28(m、5H)、6.62(m、1H)、5.35(m、1H)、4.32および4.10(各m、1H)、3.65(広い、水と重なり)、3.14および2.84(各dd、1H)、2.26(広い、4H)。
【0248】
実施例4:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
4.1:2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチン酸エチル
5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(1.0g、4.69mmol)、2−クロロニコチン酸エチル(1.55g、8.35mmol)、K
2CO
3(1.7g、12.30mmol)、18−クラウン−6(0.2g、0.757mmol)およびKI(0.13g、0.783mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中混合物を、撹拌下に140℃で加熱した。反応完了後、混合物を濃縮し、残留物をジクロロメタン250mLに溶かし、水(30mLで3回)およびブラインの順で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して褐色油状物2.21gを得て、それをシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2/メタノール)によって精製した。標題化合物200mgを、白色非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:363.2。
【0249】
4.2:2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチン酸、ナトリウム塩
エタノール(10mL)中の2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチン酸エチル(110mg、0.304mmol)を1M NaOH 0.5mLで処理し、後処理して、ナトリウム塩としての標題化合物106mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:335.2。
【0250】
4.3:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.3に従ってN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチン酸ナトリウム(106mg、0.297mmol)および3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンアミド(80mg、0.412mmol)をカップリングさせ、後処理することで、標題化合物197mgを非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:511.2。
【0251】
4.4:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド(45mg、0.088mmol)のDMSO(1200μL)中溶液に室温で、EDC(160mg、0.835mmol)を加え、5分間撹拌した後に、2,2−ジクロロ酢酸(40μL、0.487mmol)を加えた。混合物を室温で45分間撹拌し、次にブライン10mLおよび飽和NaHCO
3水溶液10mLを加え、生成した沈澱を濾過し、真空乾燥した。得られた黄色固体を2−プロパノールから結晶化し、得られた沈殿を洗浄し、MTBおよびn−ペンタンで処理して、オフホワイト非晶質固体27mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:509.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)δ[ppm]:8.86(m、1H)、8.47(m、1H)、8.07(m、1H)、7.98(m、1H)、7.76(m、1H)、7.65(m、1H)、7.35−7.18(m、11H)、5.33(m、1H)、4.05(m、1H)、3.68(s、2H)、3.45−3.16(m、水と重なり)、2.91(dd、1H)、2.72(m、4H)。
【0252】
上記の経路および手順を用いて、下記の実施例を製造した。
【0253】
実施例5:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
5.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
透明油状物500mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:509.2。
【0254】
5.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(100mg、0.186mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に室温で、DMSO(300μL)、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(380mg、1.842mmol)および2,2−ジクロロ酢酸(40μL、0.487mmol)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応完了後、混合物を濾過し、濾液を水30mLで希釈し、酢酸エチルで抽出し、次に水層を、NaHCO
3を加えることでpH8に調節し、酢酸エチルで再度抽出し(30mLで3回)、合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、黄色非晶質固体80mgを得た。シリカゲルでのクロマトグラフィー(CH
2Cl
2/メタノール)による精製および濃縮によって、標題化合物25mgを白色非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:537.2。
【0255】
実施例6:2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド
6.12−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド
黄色非晶質固体358mg;ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:513.2。
【0256】
6.22−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド
実施例2.4について記載の方法に従って、DMSO(6mL)中の2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド(210mg、0.410mmol)を2−ヨード安息香酸で酸化することで黄色固体220mgを得て、それをシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2+0%から15%メタノール)によって精製した。濃縮後、得られた固体を2−プロパノールから再結晶して、標題化合物78mgを非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:511.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.97(m、1H)、8.55(m、1H)、8.29(m、1H)、8.09(m、1H)、7.84(m、1H)、7.70(m、1H)、7.44(m、1H)、7.31(m、4H)、7.22(m、1H)、6.82(m、1H)、6.70(m、1H)、6.61(m、1H)、6.50(m、1H)、6.34(m、1H)、5.44(m、1H)、4.26(d、1H)、4.20(d、1H)、4.12(m、2H)、3.25(m、3H)、2.88(dd、1H)。
【0257】
実施例7:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド塩酸塩
7.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
黄色非晶質固体1960mgを得た。ジアステレオマーの混合物。ESI−MS[M+H]
+:463.2。
【0258】
7.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド塩酸塩
実施例3.4に記載の手順に従ってN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.432mmol)を酸化し、得られた粗生成物をジイソプロピルエーテルで処理することで、標題化合物を白色非晶質固体として得た。78mg;ESI−MS[M+H]
+:461.2。
【0259】
実施例8:2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H,4aH,5H,6H,7H,8H,8aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩(ジアステレオマーの混合物)
8.1:2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H,4aH,5H,6H,7H,8H,8aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.3と同様にして反応を行った。反応完了後、混合物を濃縮し、次に水30mL、飽和NaHCO
3溶液10mLおよびジクロロメタン30mLを加えた。残った固体を濾過し、乾燥させて、白色非晶質固体120mgを得た(ジアステレオマー1:TLC CH
2Cl
2/メタノール9:1、Rf:0.37);ESI−MS[M+H]
+:519.3。有機層を分離し、洗浄し、脱水し、濃縮し、残った固体をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液CH
2Cl
2+0%から15%メタノール)によって精製して、白色非晶質固体320mg(ジアステレオマー2および3:TLC CH
2Cl
2/メタノール9:1、Rf:0.29および0.27)を得た。ESI−MS[M+H]
+:519.3。
【0260】
8.2.a:2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H,4aH,5H,6H,7H,8H,8aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩、ジアステレオマー1
実施例3.4に記載の方法による2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H,4aH,5H,6H,7H,8H,8aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド(ジアステレオマー2および3:200mg、0.386mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:517.2。
【0261】
8.2.b:2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H,4aH,5H,6H,7H,8H,8aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩、ジアステレオマー2
実施例3.4に記載の2−(3−((2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H,4aH,5H,6H,7H,8H,8aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド(ジアステレオマー1:115mg、0.222mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物53mgを白色非晶質固体として得た。ESI−MS[M+H]
+:517.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:10.10(広い)、9.00(m、1H)、8.58(m、1H)、8.43(m、1H)、8.10(m、1H)、7.86(m、1H)、7.77(m、1H)、7.56(m、1H)、7.28(m、5H)、6.67(m、1H)、5.37(m、1H)、4.23(m、1H)、3.86(m、1H)、3.69(m、1H)、3.3−3.02(m、水と重なり)、2.86(m、2H)、2.51−2.34(m、DMSOと重なり)、1.91−1.64(m、3H)1.26(m、4H)。
【0262】
実施例9:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2−フェニルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
9.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2−フェニルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
ジアステレオマーの混合物892mg;ESI−MS[M+H]
+:541.2。
【0263】
9.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2−フェニルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((2−フェニルモルホリノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.370mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。51mg、ESI−MS[M+H]
+:539.2。
【0264】
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:9.09(m、1H)、8.58(m、1H)、8.49(m、1H)、8.14(m、1H)、7.90(m、1H)、7.77(m、1H)、7.54(m、1H)、7.50−7.20(m、10H)、6.65(m、1H)、5.36(m、1H)、4.77(m、1H)、4.31−2.78(m)。
【0265】
実施例10:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
10.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
ジアステレオマーの混合物343mg;ESI−MS[M+H]
+:449.2。
【0266】
10.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(190mg、0.424mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。22mg、ESI−MS[M+H]
+:447.2。
【0267】
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:10.67(広い)、9.09(m、1H)、8.58(m、1H)、8.42(m、1H)、8.17(m、1H)、7.92(m、1H)、7.77(m、1H)、7.54(m、1H)、7.32(m、5H)、6.64(m、1H)、5.41(m、1H)、4.41(広い)、4.27および4.10(各d、1H)、3.18(dd、1H)、3.04(m、2H)、2.84(dd、1H)、1.85(m、4H)。
【0268】
実施例11:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(アゼチジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
11.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(アゼチジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
274mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:435.2。
【0269】
11.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(アゼチジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(アゼチジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(255mg、0.587mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。14mg、ESI−MS[M+H]
+:433.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:10.74(広い)、9.09(m、1H)、8.57(m、1H)、8.42(m、1H)、8.20(m、1H)、7.94(m、1H)、7.75(m、1H)、7.53(m、1H)、7.31(m、5H)、6.58(m、1H)、5.45(m、1H)、4.24(広い)、4.11および4.00(各d、1H)、3.85(m、4H)、3.17(dd、1H)、2.83(dd、1H)、2.37(m、1H)、2.30(m、1H)。
【0270】
実施例12:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
12.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
70mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:531.2。
【0271】
12.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.377mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。25mg、ESI−MS[M+H]
+:529.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:10.36(広い)、9.10(m、1H)、8.58(m、1H)、8.43(m、1H)、8.15(m、1H)、7.92(m、1H)、7.81(m、1H)、7.55(m、1H)、7.31(m、5H)、6.65(m、1H)、5.36(m、1H)、4.23および4.03(各d、1H)、3.50(m、1H)、3.40(m、1H)、3.14(dd、1H)、2.91(m、2H)、2.74(m、1H)、2.59(m、1H)、2.03および1.73(各m、2H)。
【0272】
実施例13:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−{3−[(5,5−ジフルオロヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル]−1H−ピラゾール−1−イル}ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
13.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5,5−ジフルオロヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
200mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:525.2。
【0273】
13.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−{3−[(5,5−ジフルオロヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル]−1H−ピラゾール−1−イル}ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5,5−ジフルオロヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール−2(1H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(124mg、0.236mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。61mg、ESI−MS[M+H]
+:523.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:10.15(広い)、8.97(m、1H)、8.59(m、1H)、8.43(m、1H)、8.08(m、1H)、7.84(m、2H)、7.53(m、1H)、7.28(m、5H)、6.61(m、1H)、5.37(m、1H)、4.10(m、1H)、3.75(m、1H)、3.18(m、水との重なり)、3.10−2.75(m、3H)、2.35(m、4H)、2.13(m、3H)。
【0274】
実施例14:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H,6H,6aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
14.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H,6H,6aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
655mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:491.2。
【0275】
14.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H,6H,6aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H,6H,6aH)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(205mg、0.418mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た(ジアステレオマーの混合物)。113mg、ESI−MS[M+H]
+:489.0。
【0276】
実施例15:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(インドリン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
15.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(インドリン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
482mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:497.25。
【0277】
15.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(インドリン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(インドリン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.403mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。38mg、ESI−MS[M+H]
+:495.20。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.93(m、1H)、8.51(m、1H)、8.29(m、1H)、8.03(m、1H)、7.79(m、1H)、7.72(m、1H)、7.43(m、1H)、7.28(m、5H)、7.21(m、1H)、6.97(m、2H)、6.59(m、2H)、6.35(m、1H)、5.41(m、1H)、4.09(m、2H)、3.19(m、水との重なり)2.92−2.85(m、3H)。
【0278】
実施例16
16.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
677mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:485.2。
【0279】
16.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((メチル(フェニル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.413mmol)の酸化。飽和NaHCO
3溶液50mLを4℃で加えることで反応停止し、生成した沈澱を単離し、2−プロパノールから結晶化して、白色非晶質固体61mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:483.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.95(m、1H)、8.51(m、1H)、8.26(m、1H)、8.01(m、1H)、7.87(m、1H)、7.71(m、1H)、7.42(m、1H)、7.31(m、4H)、7.25(m、1H)、7.13(m、2H)、6.75(m、2H)、6.60(m、1H)、6.22(m、1H)、5.45(m、1H)、4.29(s、2H)、3.18(dd、1H)、2.89(m、4H)。
【0280】
実施例17:2−(3−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
17.1:2−(3−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド
36mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:505.3。
【0281】
17.2:2−(3−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載の2−(3−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)ニコチンアミド(180mg、0.357mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。44mg、ESI−MS[M+H]
+:502.3。
【0282】
実施例18
18.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジエチルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
478mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:451.2。
【0283】
18.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジエチルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ジエチルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(250mg、0.555mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。48mg、ESI−MS[M+H]
+:449.2。
【0284】
実施例19:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
19.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
240mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:497.2。
【0285】
19.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(1.05g、2.115mmol)の酸化、粗生成物の酢酸エチルによる処理によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。421mg、ESI−MS[M+H]
+:495.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.97(m、1H)、8.55(m、1H)、8.32(m、1H)、8.03(m、1H)、7.79(m、1H)、7.72(m、1H)、7.42(m、1H)、7.29−7.15(m、9H)、6.47(m、1H)、5.42(m、1H)、3.80(s、4H)、3.68(m、2H)、3.15および2.87(各dd、1H)。
【0286】
実施例20:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロヘキシル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
20.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロヘキシル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
816mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:491.2。
【0287】
20.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロヘキシル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロヘキシル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.408mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。78mg、ESI−MS[M+H]
+:489.2。
【0288】
実施例21:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
21.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
874mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:499.2。
【0289】
21.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.401mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。105mg、ESI−MS[M+H]
+:497.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:9.97(広い)、8.99(m、1H)、8.61(m、1H)、8.45(m、1H)、8.07(m、1H)、7.80(m、2H)、7.50(m、7H)、7.19(m、5H)、6.65(m、1H)、5.34(m、1H)、4.38−3.90(m、4H)、3.10および2.76(各dd、1H)、2.55(s、DMSOとの重なり)。
【0290】
実施例22:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
22.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
690mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:511.2。
【0291】
22.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.392mmol)の酸化、粗生成物のCH
2Cl
2/MTBからの再結晶によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。52mg、ESI−MS[M+H]
+:509.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.98(m、1H)、8.59(m、1H)、8.42(m、1H)、8.07(m、1H)、7.83(m、1H)、7.74(m、1H)、7.44(m、1H)、7.29−7.15(m、5H)、7.10−7.00(m、4H)、6.43(m、1H)、5.43(m、1H)、3.48(m、4H)、3.17および2.91(各dd、1H)、2.91(m、2H)、2.61(m、2H)。
【0292】
実施例23:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−tert−ブチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
23.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−tert−ブチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
670mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:519.2。
【0293】
23.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−tert−ブチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−tert−ブチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.386mmol)の酸化、粗生成物のCH
2Cl
2/MTBからの再結晶によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。34mg、ESI−MS[M+H]
+:517.2。
【0294】
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.94(m、1H)、8.52(m、1H)、8.30(m、1H)、8.05(m、1H)、7.82(m、1H)、7.74(m、1H)、7.43(m、5H)、6.37(m、1H)、5.36(m、1H)、3.27(m、水との重なり)、2.88(m、3H)、1.75(m、2H)、1.54(m、2H)、1.15(m、2H)、0.82(m、11H)。
【0295】
実施例24:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−メチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
24.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−メチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
265mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:477.2。
【0296】
24.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−メチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−メチルピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(260mg、0.546mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。52mg、ESI−MS[M+H]
+:475.2。
【0297】
実施例25
25.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((メチル((4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
529mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:573.2。
【0298】
25.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((メチル((4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((メチル((4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.349mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。108mg、ESI−MS[M+H]
+:471.2。
【0299】
実施例26
26.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロプロピル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
595mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:449.2。
【0300】
26.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロプロピル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((シクロプロピル(メチル)アミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.446mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。78mg、ESI−MS[M+H]
+:447.2。
【0301】
実施例27:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(((6R)−6−(4−フルオロフェニル)−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
27.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(((6R)−6−(4−フルオロフェニル)−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
516mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:569.2。
【0302】
27.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(((6R)−6−(4−フルオロフェニル)−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(((6R)−6−(4−フルオロフェニル)−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(155mg、0.273mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。46mg、ESI−MS[M+H]
+:567.2。
【0303】
実施例28:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((フェニルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
28.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((フェニルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
120mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:471.2。
【0304】
28.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((フェニルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((フェニルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(120mg、0.255mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。3.8mg、ESI−MS[M+H]
+:469.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.96(m、1H)、8.52(m、1H)、8.29(m、1H)、8.05(m、1H)、7.85(m、1H)、7.71(m、1H)、7.45(m、1H)、7.21(m、6H)、7.06(m、2H)、6.56(m、1H)、6.36(m、1H)、5.42(m、1H)、4.08(m、2H)、3.19および2.90(各dd、1H)。
【0305】
実施例29:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3−フェニルピロリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
29.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3−フェニルピロリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
668mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:525.3。
【0306】
29.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3−フェニルピロリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((フェニルアミノ)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(120mg、0.255mmol)の酸化、それに続く粗生成物の2−プロパノールおよび次に酢酸エチルからの結晶化によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。80mg、ESI−MS[M+H]
+:523.3。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.93(m、1H)、8.50(m、1H)、8.32(m、1H)、8.06(m、1H)、7.82(m、1H)、7.71(m、1H)、7.42−7.25(m、10H)、6.42(m、1H)、5.38(m、1H)、3.49(m、2H)、3.25(m、1H)、3.17(dd、1H)、2.88(m、2H)、2.63(m、2H)、2.39(m、1H)、2.21(m、1H)、1.72(m、1H)。
【0307】
実施例30:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−(トリフルオロメチル)イソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
30.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−(トリフルオロメチル)イソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
795mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:565.3。
【0308】
30.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−(トリフルオロメチル)イソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−(トリフルオロメチル)イソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(250mg、0.443mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。162mg、ESI−MS[M+H]
+:563.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:9.03(m、1H)、8.58(m、1H)、8.43(m、1H)、8.10(m、1H)、7.87(m、1H)、7.82(m、2H)、7.76(m、1H)、7.65(m、1H)、7.56(m、1H)、7.19(m、5H)、6.66(m、1H)、5.42(m、1H)、4.66−4.22(m、6H)、3.14および2.80(各dd、1H)。
【0309】
実施例31:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
31.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
319mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:515.2。
【0310】
31.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((5−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(319mg、0.620mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。70mg、ESI−MS[M+H]
+:513.2.
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:11.11(広い)、9.05(m、1H)、8.59(m、1H)、8.43(m、1H)、8.10(m、1H)、7.88(m、1H)、7.82(m、1H)、7.55(m、1H)、7.45(m、1H)、7.31(m、1H)、7.20(m、6H)、6.66(m、1H)、5.41(m、1H)、4.75(m、2H)、4.46(m、2H)、4.25(m、2H)、3.14および2.81(各dd、1H)。
【0311】
実施例32:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
32.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((3−フェニルピロリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
860mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:540.3。
【0312】
32.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フェニルピペラジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(250mg、0.463mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。156mg、ESI−MS[M+H]
+:538.2.
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:9.98(広い)、9.07(m、1H)、8.61(m、1H)、8.47(m、1H)、8.11(m、1H)、7.89(m、1H)、7.84(m、1H)、7.57(m、1H)、7.27(m、7H)、7.02(m、2H)、6.88(m、1H)、6.65(m、1H)、5.40(m、1H)、4.35(m、1H)、4.06(m、1H)、3.80(m、2H)、3.50(水との重なり)、3.15(dd、1H)、2.96(m、2H)、2.86(dd、1H)。
【0313】
実施例33:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
33.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
505mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:515.2。
【0314】
33.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((4−フルオロイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(230mg、0.447mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。118mg、ESI−MS[M+H]
+:513.2.
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:11.15(広い)、8.99(m、1H)、8.59(m、1H)、8.43(m、1H)、8.07(m、1H)、7.78(m、2H)、7.54(m、1H)、7.45(m、1H)、7.20(m、8H)、6.66(m、1H)、5.39(m、1H)、4.85−4.17(m、6H)、3.14および2.80(各dd、1H)。
【0315】
実施例34:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−{3−[(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル]−1H−ピラゾール−1−イル}ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
34.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−{3−[(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル]−1H−ピラゾール−1−イル}ニコチンアミド
550mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:513.2。
【0316】
34.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−{3−[(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル]−1H−ピラゾール−1−イル}ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−{3−[(1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル]−1H−ピラゾール−1−イル}ニコチンアミド(150mg、0.293mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。70mg、ESI−MS[M+H]
+:511.2.
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.94(m、1H)、8.58(m、1H)、8.33(m、1H)、8.04(m、1H)、7.81(m、1H)、7.75(m、1H)、7.48(m、1H)、7.30(m、4H)、7.24(m、1H)、6.48(m、1H)、5.36(m、1H)、3.56(水との重なり)、3.17(m、5H)、3.03(広い)、2.86(dd、1H)。
【0317】
実施例35:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−(イソインドリン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
35.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−(イソインドリン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
460mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:511.2。
【0318】
35.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−(イソインドリン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
実施例3.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−(イソインドリン−2−イル)エチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(200mg、0.392mmol)の酸化、分取HPLCによる粗生成物の精製および凍結乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。ジアステレオマーの混合物、77mg、ESI−MS[M+H]
+:509.2。
【0319】
実施例36:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((1−オキソイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
36.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((1−オキソイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
100mg、ジアステレオマーの混合物;ESI−MS[M+H]
+:511.2。
【0320】
36.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((1−オキソイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−((1−オキソイソインドリン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(100mg、0.196mmol)の酸化、Chromabond−RP C18でのクロマトグラフィー(溶離液:水+0%から60%アセトニトリル+0.5%氷酢酸)による精製および粗生成物の2−プロパノールからの再結晶によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。12mg、ESI−MS[M+H]
+:509.2。
【0321】
実施例37:N−(1−アミノ−1,2−ジオキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
37.1:N−(1−アミノ−2−ヒドロキシ−1−オキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.3の手順による3−アミノ−2−ヒドロキシヘプタンアミド塩酸塩とのカップリングによって、標題化合物284mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:465.2。
【0322】
37.2:N−(1−アミノ−1,2−ジオキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(1−アミノ−2−ヒドロキシ−1−オキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(ピペリジン−1−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(180mg、0.378mmol)の酸化および粗生成物の酢酸エチルおよびMTBの1:1混合物による処理、残った固体の濾過および乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。63mg、ESI−MS[M+H]
+:427.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.67(d、1H)、8.51(m、1H)、8.33(m、1H)、7.99(m、1H)、7.82(m、1H)、7.75(m、1H)、7.44(m、1H)、6.40(m、1H)、5.07(m、1H)、3.40(s、2H)、2.33(m、4H)、1.76(m、1H)、1.48(m、5H)、1.36(m、6H)、0.87(m、3H)。
【0323】
実施例38:N−(1−アミノ−1,2−ジオキソヘプタン−3−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
38.1:N−(1−アミノ−2−ヒドロキシ−1−オキソヘプタン−3−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.3について記載の手順による3−アミノ−2−ヒドロキシヘプタンアミド塩酸塩とのカップリングによって、標題化合物340mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:429.2。
【0324】
38.2:N−(1−アミノ−1,2−ジオキソヘプタン−3−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(1−アミノ−2−ヒドロキシ−1−オキソヘプタン−3−イル)−2−(3−((4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)メチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(140mg、0.301mmol)の酸化およびMTBによる粗生成物の処理、残った固体の濾過および乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。74mg、ESI−MS[M+H]
+:463.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.70(d、1H)、8.53(dd、1H)、8.31(m、1H)、7.99(m、1H)、7.82(m、1H)、7.75(m、1H)、7.45(m、1H)、6.43(m、1H)、5.07(m、1H)、3.53(s、2H)、1.94(m、4H)、1.74(m、1H)、1.50(m、1H)、1.31(m、4H)、0.87(m、3H)。
【0325】
実施例39:N−(1−アミノ−1,2−ジオキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
39.1:N−(1−アミノ−2−ヒドロキシ−1−オキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.3について記載の手順による3−アミノ−2−ヒドロキシヘプタンアミド塩酸塩とのカップリングによって、標題化合物463mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:463.3。
【0326】
39.2:N−(1−アミノ−1,2−ジオキソヘプタン−3−イル)−2−(3−(イソインドリン−2−イルメチル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載の実施例39.1の化合物(180mg、0.389mmol)の酸化および粗生成物の酢酸エチル/MTBによる処理、残った固体の濾過および乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。77mg、ESI−MS[M+H]
+:461.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.73(d、1H)、8.54(dd、1H)、8.40(m、1H)、8.00(m、1H)、7.85(m、1H)、7.75(m、1H)、7.47(m、1H)、7.22(m、2H)、7.19(m、2H)、6.48(m、1H)、5.11(m、1H)、3.89(s、4H)、3.84(s、2H)、1.77(m、1H)、1.51(m、1H)、1.29(m、4H)、0.81(m、3H)。
【0327】
実施例40:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
40.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.3について記載の手順によるカップリングおよびシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール)による粗生成物の精製によって、標題化合物45mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:511.2。
【0328】
40.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド(45mg、0.088mmol)の酸化および粗生成物のMTBによる処理、残った固体の濾過および乾燥によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。27mg、ESI−MS[M+H]
+:509.2。
【0329】
実施例41:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
41.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.3について記載の手順によるカップリングおよびシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール)による粗生成物の精製によって、標題化合物200mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:475.2。
【0330】
41.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(5−(シクロプロピルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド(100mg、0.211mmol)の酸化および粗生成物の2−プロパノールからの再結晶によって、標題化合物を白色非晶質固体として得た。30mg、ESI−MS[M+H]
+:473.2。
【0331】
実施例42:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド塩酸塩
42.1:2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチル
カップリング実施例1.3について記載の手順によるおよびシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール)による粗生成物の精製によって、標題化合物180mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:521.2。
【0332】
42.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド塩酸塩
実施例1.4に記載の2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボン酸tert−ブチル(170mg、0.327mmol)の酸化によって、非晶質固体105mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:519.2。
【0333】
ジクロロメタン10mL中の得られたBoc保護化合物70mgを4M HCl/ジオキサン200μLで終夜処理し、混合物を濃縮し、得られた固体をジクロロメタンで再度処理して、白色−黄色非晶質固体39mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:419.2。
【0334】
実施例43:2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(2H)−カルボン酸tert−ブチル
43.1:2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(2H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例1.3について記載の手順によるカップリングおよび得られた粗生成物の水による処理によって、標題化合物90mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:507.2。
【0335】
43.2:2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(2H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例1.4に記載の2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(2H)−カルボン酸tert−ブチル(88mg、0.174mmol)の酸化およびChromabond RP−C18でのクロマトグラフィーによる精製(溶離液:水/アセトニトリル)によって、非晶質固体55mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:505.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.83(m、1H)、8.52(m、1H)、8.15(m、1H)、8.06(m、1H)、7.84(m、1H)、7.72(m、1H)、7.44(m、1H)、7.23(m、4H)、7.17(m、1H)、5.26(m、1H)、4.35(m、2H)、4.18(m、1H)、4.0(m、1H)、3.09(m、1H)、2.73(m、1H)、1.49(s、9H)。
【0336】
実施例44:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−(5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−イル)ニコチンアミド塩酸塩
2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(2H)−カルボン酸tert−ブチル(50mg、0.099mmol)のジクロロメタン(10mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン400μLを加え、室温で終夜撹拌した。次に、混合物を濃縮し、残留物をMTBで処理し、次に残った固体をChromabond RP−C18(溶離液:水/アセトニトリル)でのクロマトグラフィーによってさらに精製して、標題化合物30mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:405.1。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:10.41(広い)、8.93(m、1H)、8.54(m、1H)、8.21(m、1H)、8.06(m、1H)、7.85(m、1H)、7.71(m、1H)、7.49(m、1H)、7.26(m、5H)、5.33(m、1H)、4.35−4.16(m、5H)、3.12(m、1H)、2.84(m、1H)。
【0337】
実施例45:2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−2,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチル
45.1:2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例1.3について記載の手順によるカップリングおよび得られた粗生成物の水による処理によって、標題化合物90mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:521.2。
【0338】
45.2:2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−2,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチル
実施例1.4に記載の2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(170mg、0.327mmol)の酸化およびChromabond RP−C18(溶離液:水/アセトニトリル)でのクロマトグラフィーによる精製によって、非晶質固体84mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:519.2。
【0339】
実施例46:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド塩酸塩
2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−2,4,5,7−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチルのジオキサン(5mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン400μLを加え、室温で終夜撹拌した。次に、混合物を濃縮し、残留物をChromabond RP−C18でのクロマトグラフィー(溶離液:水/アセトニトリル)によって精製して、標題化合物24mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:419.2。
【0340】
実施例47:2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチル
47.1:2−(3−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4(5H)−カルボン酸tert−ブチル
実施例1.3について記載の手順によるカップリングおよび得られた粗生成物の水による処理によって、標題化合物600mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:521.2。
【0341】
47.2:2−(3−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1.4に記載の実施例47.1からの化合物の酸化およびChromabond RP−C18でのクロマトグラフィー(溶離液:水/アセトニトリル)による精製によって、非晶質固体84mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:519.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.80(m、1H)、8.46(m、2H)、7.99(m、1H)、7.75(m、1H)、7.63(m、1H)、7.39(m、1H)、7.23(m、4H)、5.36(m、1H)、3.62(m、2H)、3.12(dd、1H)、2.87(dd、1H)、2.66(m、1H)、2.50(DMSOとの重なり)、1.87(m、2H)、1.50(s、9H)。
【0342】
実施例48:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニル−2−ブタニル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド塩酸塩
実施例47.1からの化合物(400mg、0.771mmol)のジクロロメタン(25mL)中溶液に、4M HCl/ジオキサン1mLを加え、室温で終夜撹拌した。次に、混合物を濾過し、得られた沈殿をジクロロメタンで洗浄し、乾燥させて、標題化合物346mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:419.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)、δ[ppm]:8.95(m、1H)、8.53(m、1H)、8.46(m、1H)、8.06(m、1H)、7.78(m、1H)、7.72(m、1H)、7.46(m、1H)、7.22(m、5H)、5.35(m、1H)、3.31(m、2H)、3.14(dd、1H)、2.89(dd、1H)、2.61(m、1H)、2.50(DMSOとの重なり)、1.98(m、2H)。
【0343】
実施例49:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
49.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例1.3について記載の手順によるカップリングおよび粗生成物の水による処理によって、標題化合物1340mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:511.2。
【0344】
49.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例2.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド(150mg、0.294mmol)の酸化およびシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール)による精製によって、標題化合物を非晶質固体として得た。11mg、ESI−MS[M+H]
+:509.2。
1H−NMR(400MHz、DMSO)δ[ppm]:8.62(m、1H)、8.35(m、2H)、7.76(m、1H)、7.50(m、1H)、7.35−7.12(m、12H)、5.85(s、1H)、4.36(m、1H)、4.20(s、2H)、3.20(m、2H)、2.93(m、2H)、2.71(m、3H)、1.94(m、2H)。
【0345】
実施例50:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
50.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.3について記載の手順によるジクロロメタン(50mL)中での2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチン酸(360mg、1.257mmol)および3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンアミド(293mg、1.509mmol)のカップリングおよび酢酸エチルからの再結晶によって、標題化合物273mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:463.3。
【0346】
50.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド
実施例1.4に記載のN−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)ニコチンアミド(150mg、0.324mmol)の酸化およびシリカゲルでのクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を非晶質固体として得た。18mg、ESI−MS[M+H]
+:461.2。
【0347】
実施例51:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(6−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
51.1:N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(6−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド塩酸塩(210mg、0.460mmol)のメタノール(15mL)中溶液に、最初にアセトアルデヒド(150μL、2.66mmol)および30分後に、NaCN(BH
4)
4(40mg、0.637mmol)および氷酢酸(20μL、0.349mmol)を加え、終夜撹拌した。混合物を濃縮し、水20mL、NaHCO
3溶液10mLおよびジクロロメタン20mLを加え、有機層を分離し、水で2回洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、濃縮して、非晶質固体85mgを得た。ESI−MS[M+H]
+:449.2。
【0348】
51.2:N−(4−アミノ−3,4−ジオキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(6−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド・トリフルオロ酢酸塩
N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1−フェニルブタン−2−イル)−2−(6−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン−2−イル)ニコチンアミド(85mg、0.190mmol)の酸化および実施例3.4に記載の精製によって、標題化合物を非晶質固体として得た。18mg、ESI−MS[M+H]
+:447.2。
【0349】
II:イン・ビトロでの酵素阻害
相当する酵素活性の遮断についての試験を、動的蛍光アッセイ(励起390nm、発光460nm)によって行った。
【0350】
見かけのKi値は、可逆的競合的酵素阻害を仮定して、チェン−プルソフ関係によって実験的に求めたIC
50値から計算した。上記で示したアッセイ条件下で用いた基質のKm値は:90μM(Z−Phe−Arg−AMC、カテプシンB)、10μM(Z−Gly−Pro−Arg−AMC、カテプシンK)、2μM(Z−Phe−Arg−AMC、カテプシンL)および30μM(Z−Val−Val−Arg−AMC、カテプシンS)であった。示されたKi値は、2から4個の独立の用量−効果プロットに基づいて計算された阻害定数の平均である。
【0351】
以下のアッセイを用いた:
【0352】
1.カテプシンI
pH7.3および室温における、62mMイミダゾール、0.3mM CaCl
2、0.10%CHAPS、0.05%BSA、1mM DTTを含む緩衝液中の、ヒト赤血球から単離された20nMカルパイン−I(Calbiochem#208713)、基質としての100μM Suc−Leu−Tyr−AMC(Bachem#I−1355)。
【0353】
2.カテプシンB
ヒト肝臓から単離された0.25nMカテプシンB(Calbiochem#219362)、基質としての100μM Z−Phe−Arg−AMC(Bachem#I−1160)、50mM MES、2mM EDTA、0.05%Brij35、2.5mM L−システイン、pH6.0、室温。
【0354】
3.カテプシンK
50mM MES、2mM EDTA、0.05%Brij35、2.5mM L−システイン中の、E.coliからの組換えヒトプロカテプシンKから活性化された3nMカテプシンK(Calbiochem#342001)、基質としての10μM Z−Gly−Pro−Arg−AMC(Biomol#P−142)、pH6.0、室温。
【0355】
4.カテプシンL
50mM MES、2mM EDTA、0.05%Brij35、2.5mM L−システイン中の、ヒト肝臓から単離された1nMカテプシンL(Calbiochem#219402)、基質としての2μM Z−Phe−Arg−AMC(Bachem#I−1160)、pH6.0、室温。
【0356】
5.カテプシンS
50mM MES、2mM EDTA、0.05%Brij35、2.5mM L−システイン中の、E.coliからの0.5nM組換えヒトカテプシンS(Calbiochem#219343)、基質としての20μM Z−Val−Val−Arg−AMC(Bachem#I−1540)、pH6.0、室温。
【0357】
前記イン・ビトロ測定の結果を表1に示す。以下の略称を表1で用いる。
【0358】
「カルパイン活性」の欄において、+++は<250nMのカルパインKi(Ki(カルパイン))を表し、++は250nM≦Ki(カルパイン)≦400nMを意味し、+は400nM<Ki(カルパイン)≦800nMを意味し、oは800nM<Ki(カルパイン)≦1000nMを意味する。
【0359】
「Sel.cat.B」の欄はKi(カテプシンB)/Ki(カルパイン)比率を示す。この関連で、+++は>30のKi(カテプシンB)/Ki(カルパイン)比を意味し、++は9<Ki(カテプシンB)/Ki(カルパイン)≦30を意味し、+は5≦Ki(カテプシンB)/Ki(カルパイン)≦9を意味し、oはKi(カテプシンB)/Ki(カルパイン)<5を意味する。
【0360】
「Sel.cat.K」の欄はKi(カテプシンK)/Ki(カルパイン)比を示す。この関連で、+++は>30のKi(カテプシンK)/Ki(カルパイン)比率を意味し、++は9<Ki(カテプシンK)/Ki(カルパイン)≦30を意味し、+は5≦Ki(カテプシンK)/Ki(カルパイン)≦9を意味し、oはKi(カテプシンK)/Ki(カルパイン)<5を意味する。
【0361】
「Sel.cat.L」の欄はKi(カテプシンL)/Ki(カルパイン)比を示す。この関連で、+++は>50のKi(カテプシンL)/Ki(カルパイン)比率を意味し、++は10<Ki(カテプシンL)/Ki(カルパイン)≦50を意味し、+は5≦Ki(カテプシンL)/Ki(カルパイン)≦10を意味し、oはKi(カテプシンL)/Ki(カルパイン)<5を意味する。
【0362】
「Sel.cat.S」の欄はKi(カテプシンS)/Ki(カルパイン)比を示す。この関連で、+++は>50のKi(カテプシンS)/Ki(カルパイン)比率を意味し、++は10<Ki(カテプシンS)/Ki(カルパイン)≦50を意味し、+は5≦Ki(カテプシンS)/Ki(カルパイン)≦10を意味し、oはKi(カテプシンS)/Ki(カルパイン)<5を意味する。
【0363】
【表3】
【0364】
【化15】
【0365】
表1からわかるように、本発明による式Iの化合物は、アミノ窒素原子でシクロプロピル基を有する関連する化合物C1およびC2よりも改善されたカルパイン活性を特徴とする。
【0366】
III.細胞カルパイン阻害を求めるためのスペクトリンmolt−4アッセイ
【0367】
以下の溶液および緩衝液を使用した:
−HBS(40mLについて):1M HEPES 800μL;100mM KCl 2.16mL;1M NaCl 4.8mL;5%グルコース3.59mL;1M MgSO
460μL;100mMピルビン酸ナトリウム400μL、水28.19mL;pH7.2から7.5。
【0368】
−溶解緩衝液(20mlについて);1M TrispH8.2 400μL;1M NaCl 2.74mL;0.5M EDTA 520μL;10%tritonX−100 2mL;CompletePlus(1錠/H
2O 2mL)0.8mL(=1:25);100mM Pefabloc 200μL;水13.34mL、pH8.2。
【0369】
−TBST(10倍)(1リットルについて):100mM Tris(12.1g);1.5M NaCl(87g);1%Tween20(10g)、pH8に調節。
【0370】
アッセイ計画および手順は、Chatterjee;BMC 1998, 6, pp.509−522によって開示された通りであった。EC
50値は、用量の関数としてスペクトリンの分解パーセントから計算される。
【0371】
細胞培養条件:molt−4細胞を、37℃、5%CO
2にて、10%FCSおよび50μg/mLゲンタマイシンを含むRPMI 1640+Glutamax(商標名)I培地(Gibco)中に維持し、1週間に2回1:15分割した。
【0372】
molt−4細胞の準備:細胞を洗浄し、カウントし、2×10
7細胞/mLの濃度にてHBS緩衝液中に取る。
【0373】
阻害剤物質の希釈:全ての阻害剤は、10
−2Mの濃度にてDMSOに溶解させる。次いで、ストック溶液をDMSOで1:15希釈する(=6.67×10
−4M)。その後、1:15希釈したストック溶液を、2段階においてDMSOで1:4希釈する(=1.67×10
−4Mおよび4.17×10
−5M)。その後、これらの3種類の溶液をHBS緩衝液でさらに1:50希釈して、1.33×10
−5M、3.36×10
−6Mおよび8.34×10
−7Mの濃度を有する溶液を得る。
【0374】
試験混合物:各混合物について、10
6細胞(前記参照)を1.5mLのエッペンドルフ管に導入する。これらに、各場合で、希釈物質(最終濃度10
−5M;2.5×10
−6Mおよび6.25×10
−7M)150μLを加え、十分に混合する。陰性対照および陽性対照を対照として用いる。この場合、最初にHBS緩衝液150μLのみを細胞上にピペットで与える。全ての混合物を、インキュベーター中で、37℃、5%CO
2にて10分間インキュベートする。その後、この場合、陰性対照を除き、CaCl
2(最終濃度5mM)およびイオノマイシン(最終濃度5μM)を加え、十分に混合し、インキュベーター中で、37℃、5%CO
2にて30分間インキュベートする。次いで、700gで5分間遠心する。上清を捨て、ペレットを溶解緩衝液20μLに取る。続いて、混合物を30から60分間にわたり氷上に置き、次いで、15000gで15分間遠心する。上清を取り出し、新しいエッペンドルフ管に入れる。次いで、これについて、例えば、MicroBCAアッセイ(Pierce)で蛋白質測定を行う。
【0375】
SDS−PAGE電気泳動:各混合物からの全蛋白質10μgを新しいエッペンドルフ管に入れ、同一容量の2×Tris−グリシンSDS試料緩衝液(Invitrogen)および1/10容量の1MDTT中でのピペッティングの後、十分に混合し、95℃で15分間加熱する。溶液を軽く遠心し、6%SDSゲル(Invitrogen)上に負荷する。マーカーの相対的に低い帯域がゲルの底に到達するまで、ゲルを1×Tris−グリシンレムリ(laemmli)緩衝液(Biomol)を用いて100Vで泳動させる。
【0376】
ウェスタンブロッティング:ゲルを装置から取り出し、FastBlotチャンバー(Biometra)中で、1.5A/cm
2にて、1×Tris−グリシン移動緩衝液(Invitrogen)+20%メタノール中のニトロセルロース上に30分間ブロットする。ニトロセルロースフィルターを取り出し、TBST緩衝液中で軽く洗浄し、TBST/5%粉末乳で室温にて1時間ブロックする。次いで、ブロックされたニトロセルロースを、抗スペクトリンAb(Chemicon)(TBST/5%粉末乳中1:10000)と共に、室温で3時間または4℃で終夜インキュベートする。ニトロセルロースをTBST緩衝液中で3回洗浄する。次いで、そのニトロセルロースを抗マウスIgG(POD)抗体(Sigma)(TBST/5%粉末乳中1:10000)と共に室温で1時間インキュベートする。
【0377】
次いで、ニトロセルロースをTBST緩衝液中で5回洗浄する。次の段階で、SuperSignal(登録商標)West Pico化学発光基質(Pierce)の調製液5mLをフィルター上に置き、5分間インキュベートする。次いで、ニトロセルロースを溶液から取り出し、軽くたたいて乾燥させ、発色フォルダーフィルム(Tropix)に挿入する。デジタル画像解析システム(VersaDoc、Biorad)を用いて、ECL(QuantityOne)を記録および定量し、スペクトリンの分解パーセントをデータから計算する。グラフパッドプリズムを用いて、スペクトル分解パーセントを、S字用量−効果プロットに対する用量の関数として適合させ(頂部を100%で固定、底部を0%で固定)、EC50%を計算する。
【0378】
IV.式Iの化合物のサイトゾルクリアランスを決定するためのアッセイ
比較のため、ヒト肝臓サイトゾルで測定したデータを、カニクイザル肝臓サイトゾルで得られたデータと対比させた。
【0379】
試験すべき0.5μMの化合物を、振盪しながら、pH7.5にて0.5Mリン酸緩衝液中で、37℃にて、1mg/mLのヒト肝臓サイトゾルならびにサル肝臓サイトゾルと共にインキュベートした(商業的入手先:Tebu bioからの雌カニクイザル肝臓サイトゾル、BDgentestからのヒト肝臓サイトゾル)。
【0380】
各場合で、65μLずつの小分けサンプルを0、5、10および15分後に取り、ウェルプレートのウェルに移し、これに直ちにエタノール130μLを充填して反応を停止させた。LC/MS/MSシステム(Applied Biosystems SCIEX4000)での分析まで、試料を凍結して保存した。
【0381】
読み取ったパラメータは親化合物の喪失であり、そのパラメータから、半減期(T
1/2)を計算した。これらのデータに基づき、パラメータ・サイトゾル・クリアランス(cytCL)、スケーリングされたクリアランス(CLs)および予測されたクリアランス(CLp)を、以下の方程式を用いて計算した:
【0382】
1)cytCL=(ln2/T
1/2)×[サイトゾル蛋白質]×1000
2)CLs=cytCL×[サイトゾル収率]/1,000,000×60
3)CLp=(CLs+肝臓血漿流)/肝臓血漿流/CLs
【0383】
調べた化合物の安定性を評価するために、クリアランス範囲を、以下の手法に従って異なる生物種の肝臓血漿流に調節した。
安定=肝臓血漿流の0から約1/3;
中等度に安定=肝臓血漿流の約1/3から約2/3;
不安定=肝臓血漿流の2/3を超える。
【0384】
この調節に基づいて、以下の限定子を割り当てて、調べた化合物のサイトゾル安定性を評価した。
【0385】
【表4】
【0386】
実施例1から46の化合物についてこのようして得られたcytCLデータを前記表1に示す。
【0387】
V.肝細胞における相当するヒドロキシアミド代謝産物への化合物Iの分解を測定するためのイン・ビトロアッセイ
試験すべき各化合物(10μL)をサルおよびヒト肝細胞中でインキュベートして、親化合物としての式Iの化合物に対するヒドロキシアミド代謝産物の濃度の比率を求めた。37℃で、24ウェルプレートにて、インキュベーションを0時間および4時間行い、各ウェルには約500,000細胞/mLを含む肝細胞培地0.5mLを入れた。各時間点終了後に、アセトニトリル/エタノール(1/1、体積比)1mLを各ウェルに加えて、反応停止した。溶液を渦撹拌し、十分に混合した。小分けサンプルについて、UV波長254nmでのLC−UV−MS/MS分析を行った。調べた化合物Iおよびそれの相当するヒドロキシアミド代謝産物であるか否かを、MS/MS分析によって、そして合成標準との比較によって確認した。各試験化合物およびそれのヒドロキシアミド代謝産物についてのUV面積を積分した。親化合物に対するヒドロキシアミド代謝産物の濃度の比率(M/P比)は、消光係数ε
Pおよびε
Mはほぼ同一であると仮定して、化合物IのUV面積に対する代謝産物のUV面積の比率として求めた。インキュベーションについてこのようにして得られたM/P比は4時間後に終了した。
【0388】
VI.カニクイザルの血漿における親化合物Iに対するヒドロキシアミド代謝産物の比率のイン・ビトロ測定
試験した化合物は、雌カニクイザルの群への静脈内または経口いずれかの投与のための溶液として調製した。静脈投与には、化合物を2mg/mLの濃度の10%DMSO/PEG−400ビヒクル中で調製した。経口投与には、化合物を3mg/mLの濃度で脂質ベースのビヒクル中で調製した。サル3匹ずつの群に、1mg/kg(0.5mL/kg)静脈用量または3mg/kg(1mL/kg)経口用量のいずれかを摂取させた。静脈用量は伏在静脈における遅いボラスとして投与し、経口用量は胃挿管によって投与し、続いて、水約5mLを投与した。薬剤投与から24時間後までの選択された時間点で、各動物から一連の血液検体を得た。遠心によって血漿を血液から分離し、分析まで冷凍保存した(<−15C)。親化合物Iおよび選択された代謝産物を、蛋白質沈澱を用いて、メタノール、アセトニトリルおよび水の混合液で血漿から分離した。上清を乾燥窒素気流で蒸発乾固させた。試料を小分けした移動相で再生し、続いてHPLC−MS/MSによって定量した。親化合物および選択された代謝産物の両方についての標準曲線をブランクのサル血漿中の標品標準から調製し、標準は試料と同時に分析した。各試料の血漿濃度は、スパイクされた血漿標準−濃度のピーク面積比(親または代謝産物/内部標準)の最小二乗線形回帰分析によって計算した。
【0389】
ピーク血漿濃度(C
max)およびピーク血漿濃度に至る時間(T
max)は、各サルについての血漿濃度についてのデータから直接読み取った。親および代謝産物双方についての血漿濃度データを、WinNonlinを用いる多次指数曲線適合に付した。血漿濃度−時間プロファイルについての線形台形則を用い、投与後0からt時間(最後の測定可能な血漿濃度の時間)の血漿濃度−時間曲線下面積(AUC
0−t)を計算した。最終測定血漿濃度(Ct)を終末排出速度定数(β)で割って求めた、無限に外挿した残存面積をAUC
0−tに加えて、曲線下合計面積(AUC
0−inf)を得た。投与された用量をAUC
0−infで割ることによって、見かけの全血漿クリアランス(CL
p)を計算した。分布の初期容量(V
c)は、容量を時刻=0における外挿濃度(C
0)で割った値として計算した。定常状態の分布の容量(V
ss)は血漿クリアランス(CL
p)および平均滞留時間(MRT)の積として見積もり;分布の終末期容量(V
β)は、血漿排出速度定数(β)で割った血漿クリアランス値(CL
p)から誘導した。生物学的利用能は、静脈用量から誘導される相当する値で割った、経口用量からの用量正規化AUC
0−infとして計算した。代謝産物/親の比率は、それぞれ、ピーク濃度および曲線下面積についてのC
max(代謝産物)/C
max(親)またはAUC(代謝産物)/AUC(親)として計算した。