(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-516580(P2015-516580A)
(43)【公表日】2015年6月11日
(54)【発明の名称】3次元形状測定装置の高さ測定方法
(51)【国際特許分類】
G01B 11/02 20060101AFI20150515BHJP
【FI】
G01B11/02 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-512585(P2015-512585)
(86)(22)【出願日】2013年5月22日
(85)【翻訳文提出日】2014年11月12日
(86)【国際出願番号】KR2013004482
(87)【国際公開番号】WO2013176482
(87)【国際公開日】20131128
(31)【優先権主張番号】10-2012-0054479
(32)【優先日】2012年5月22日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2013-0057647
(32)【優先日】2013年5月22日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】506414749
【氏名又は名称】コー・ヤング・テクノロジー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ジュン キ
(72)【発明者】
【氏名】ホン テク‐ファ
【テーマコード(参考)】
2F065
【Fターム(参考)】
2F065AA24
2F065AA53
2F065CC25
2F065DD04
2F065FF04
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2F065LL41
2F065QQ08
2F065QQ24
2F065QQ25
2F065QQ31
(57)【要約】
3次元形状測定装置の高さ測定方法は、複数個の第1照明装置及び第1照明装置と交互に配置された複数個の第2照明装置からそれぞれ第1等価波長を有する第1格子パターン光及び第1等価波長と異なる第2等価波長を有する第2格子パターン光を測定対象物に照射して第1格子パターン光に対応する第1パターン画像及び第2格子パターン光に対応する第2パターン画像を獲得する段階と、複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置により獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合せて組合パターン画像を生成する段階と、組合パターン画像の組合等価波長による測定対象物の高さを算出する段階及び算出された測定対象物の高さを用いて測定対象物の代表高さを設定する段階を含む。これにより測定可能高さを超過する測定対象物の高さを測定でき、より正確で信頼できる測定対象物の高さを獲得できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の第1照明装置及び前記第1照明装置と交互に配置された複数個の第2照明装置からそれぞれ第1等価波長を有する第1格子パターン光、及び前記第1等価波長と異なる第2等価波長を有する第2格子パターン光を測定対象物に照射して、前記第1格子パターン光に対応する第1パターン画像及び第2格子パターン光に対応する第2パターン画像を獲得する段階と、
前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合せて組合パターン画像を生成する段階と、
前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階と、
前記算出された測定対象物の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定する段階と、
を含むことを特徴とする3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項2】
前記組合パターン画像を生成する段階において、
前記第1及び第2パターン画像はそれぞれいずれか一方に隣接した照明装置のパターン画像との組合に活用されることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項3】
前記組合パターン画像を生成する段階において、
前記第1及び第2パターン画像はそれぞれ両側に隣接した照明装置のパターン画像との組合に活用されることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項4】
前記組合パターン画像を生成する段階は、
前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって形成された第1及び第2パターン画像を第1組合して第1組合パターン画像を生成する段階と、
第1及び第2組合パターン画像を第2組合して第2組合パターン画像を生成する段階と、を含み、
前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階は、
前記第2組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項5】
前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合して組合パターン画像を生成する段階以前に、
前記第1及び第2パターン画像のうち1次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを前記組合から除く段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項6】
前記1次ノイズを判断する段階において、
前記第1及び第2パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項7】
前記1次ノイズは前記第1及び第2パターン画像のピクセル別に判断され、
前記判断されたノイズを前記組合から除く段階は、
前記第1及び第2パターン画像のピクセルのうちノイズと判断されたピクセルを前記組合から除く段階と、
前記第1及び第2パターン画像のピクセルのうちノイズと判断されたピクセルを含むパターン画像を前記組合から除く段階のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6に記載3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項8】
前記判断されたノイズを前記組合から除く段階以後に、
前記ノイズと判断されたパターン画像の両側に隣接したパターン画像は互いに隣接しないで互いに異なる等価波長を有するパターン画像と組合されることを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項9】
前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階以後に、
前記算出された高さのうち2次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを前記代表高さ設定から除く段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項10】
前記2次ノイズを判断する段階において、
算出された前記測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項9に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項11】
前記2次ノイズは前記第1及び第2パターン画像のピクセル別に判断され、
前記判断されたノイズを前記代表高さ設定から除く段階は、
前記測定対象物の高さのうちノイズと判断されたピクセルに対応する高さを前記代表高さ設定から除く段階を含むことを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項12】
前記算出された測定対象物の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定する段階は、
前記算出された測定対象物の高さを大きさ順に配列する時中間に位置する中間値を前記代表高さに設定することを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項13】
少なくとも2つの照明装置から同一であるか少なくとも一つ以上のそれぞれ異なる等価波長を有する格子パターン光が測定対象物に照射されて形成されたパターン画像を撮像する段階と、
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階と、
前記算出された測定対象物の高さのうちいずれか一つのパターン画像の算出高さを代表高さに選定する段階を含むことを特徴とする3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項14】
前記代表高さに選定する段階は、
前記算出された測定対象物の高さのうち中間値を選択して測定対象物の高さに決定する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項15】
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階以前に、
前記撮像されたパターン画像のうち1次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを除く段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項16】
前記1次ノイズを判断する段階において、
前記第1及び第2パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項15に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項17】
前記代表高さに選定する段階において、
前記算出された測定対象物の高さのうち2次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを除いた後前記代表高さを選定する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項18】
前記2次ノイズを判断する段階において、
前記算出された測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が 発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項17に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項19】
少なくとも2つの照明装置から同一であるか少なくとも一つ以上それぞれ異なる等価波長を有する格子パターン光が測定対象物に照射されて形成されたパターン画像を撮像する段階と、
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階と、
前記算出された測定対象物の高さを平均して代表高さを算出する段階と、
を含むことを特徴とする3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項20】
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階以前に、
前記パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合1次ノイズと判断し、
前記代表高さに選定する段階以前に、
前記算出された測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合2次ノイズと判断し、
前記1次ノイズ及び2次ノイズはそれぞれ段階から除くことを特徴とする請求項19に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は3次元形状測定装置に関わり、より詳細には格子パターン光を照射して測定対象物の3次元形状を測定する3次元形状測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電子装置内には少なくとも一つの印刷回路基板(printed circuit board:PCB)が具備され、このような印刷回路基板上には多様な形状の素子が実装されている、このような素子の不良などを検査するために、普通、3次元形状測定装置が使用される。
【0003】
従来の3次元形状測定装置は、照明部から発生された格子パターン光の反射イメージを、カメラを用いて撮影し、撮影された前記反射イメージを用いて印刷回路基板のような測定対象物の高さに基づいた3次元形状を測定する。
【0004】
前記のような3次元形状測定装置は、照明装置から照射される格子パターン光のピーチ間隔に対応する等価波長と測定対象物の測定可能高さが大体比例するようになり、前記のような等価波長は無限定に増加させることができなく所定の範囲内のみで増加させることができる。
【0005】
そこで、測定対象物の高さが照明装置から照射される格子パターン光による測定可能な高さを超過する場合、測定対象物の3次元形状の測定が不可能となるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明が解決しようとする課題は、測定対象物の測定可能な高さを増加させることのできる3次元形状測定装置の高さ測定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は、複数個の第1照明装置及び前記第1照明装置と交互されるように配置された複数個の第2照明装置からそれぞれ第1等価波長を有する第1格子パターン光、及び前記第1等価波長と異なる第2等価波長を有する第2格子パターン光を測定対象物に照射して、前記第1格子パターン光に対応する第1パターン画像及び第2格子パターン光に対応する第2パターン画像を獲得する段階と、前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合して組合パターン画像を生成する段階と、前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階と、前記算出された測定対象物の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定する段階と、を含む。
【0008】
一実施例として、前記組合パターン画像を生成する段階において、前記第1及び第2パターン画像はそれぞれいずれか一方に隣接した照明装置のパターン画像との組合に活用されてもよい。
【0009】
一実施例として、前記組合パターン画像を生成する段階において、前記第1及び第2パターン画像はそれぞれ両側に隣接した照明装置のパターン画像との組合に活用されてもよい。
【0010】
一実施例として、前記組合パターン画像を生成する段階は、前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって形成された第1及び第2パターン画像を第1組合して第1組合パターン画像を生成する段階と、第1及び第2組合パターン画像を第2組合して第2組合パターン画像を生成する段階と、を含み、前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階は、前記第2組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階と、を含んでいてもよい。
【0011】
一実施例として、前記3次元形状測定装置の高さ測定方法、前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合して組合パターン画像を生成する段階以前に、前記第1及び第2パターン画像のうち1次ノイズを判断する段階と、前記判断されたノイズを前記組合から除く段階を更に含んでいてもよい。
【0012】
一実施例として、前記1次ノイズを判断する段階において、前記第1及び第2パターン画像の明るさ、信号対雑音比(Signal to noise ratio、SNR)、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合ノイズと判断する。前記1次ノイズは前記第1及び第2パターン画像のピクセル別に判断され、前記判断されたノイズを前記組合から除く段階は、前記第1及び第2パターン画像のピクセルのうちノイズと判断されたピクセルを前記組合から除く段階と、前記第1及び第2パターン画像のピクセルのうちノイズと判断されたピクセルを含むパターン画像を前記組合から除く段階のうち少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0013】
一実施例として、前記判断されたノイズを前記組合から除く段階以後に、前記ノイズと判断されたパターン画像の両側に隣接したパターン画像は互いに隣接しないで互いに異なる等価波長を有するパターン画像と組合されてもよい。
【0014】
一実施例として、前記3次元形状測定装置の高さ測定方法は、前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階以後に、前記算出された高さのうち2次ノイズを判断する段階と、前記判断されたノイズを前記代表高さ設定から除く段階をさらに含んでいてもよい。前記2次ノイズを判断する段階において、算出された前記測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合ノイズと判断してもよい。前記2次ノイズは前記第1及び第2パターン画像のピクセル別に判断され、前記判断されたノイズを前記代表高さ設定から除く段階は、前記測定対象物の高さのうちノイズと判断されたピクセルに対応する高さを前記代表高さ設定から除く段階を含んでいてもよい。
【0015】
一実施例として、前記算出された測定対象物の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定する段階においては、前記算出された測定対象物の高さを大きさ順に配列する時中間に位置する中間値を前記代表高さに設定してもよい。
【0016】
本発明の他の実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は、少なくとも2つの照明装置から同一であるか少なくとも一つ以上のそれぞれ異なる等価波長を有する格子パターン光が測定対象物に照射されて形成されたパターン画像を撮像する段階と、前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階と、前記算出された測定対象物の高さのうちいずれか一つのパターン画像の算出高さを代表高さに選定する段階を含む。
【0017】
一実施例として、前記代表高さに選定する段階は、前記算出された測定対象物の高さのうち中間値を選択して測定対象物の高さに決定する段階を含んでいてもよい。
【0018】
一実施例として、前記3次元形状測定装置の高さ測定方法は、前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階以前に、前記撮像されたパターン画像のうち1次ノイズを判断する段階と、前記判断されたノイズを除く段階をさらに含んでいてもよい。前記1次ノイズを判断する段階において、前記第1及び第2パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合ノイズと判断してもよい。
【0019】
一実施例として、前記代表高さに選定する段階は、前記算出された測定対象物の高さのうち2次ノイズを判断する段階と、前記判断されたノイズを除いた後前記代表高さを選定する段階を含んでいてもよい。前記2次ノイズを判断する段階において、前記算出された測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合ノイズと判断してもよい。
【0020】
本発明のさらに他の実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は、少なくとも2つの照明装置から同一であるか少なくとも一つ以上それぞれ異なる等価波長を有する格子パターン光が測定対象物に照射されて形成されたパターン画像を撮像する段階と、前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階と、前記算出された測定対象物の高さを平均して代表高さを算出する段階と、を含む。
【0021】
一実施例として、前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階以前に、前記パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合1次ノイズと判断し、前記代表高さに選定する段階以前に、前記算出された測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合2次ノイズと判断し、前記1次ノイズ及び2次ノイズは各段階から除いてもよい。
【発明の効果】
【0022】
このような本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は、互いに異なる等価波長を有し交互的に配置された複数個の第1、2照明装置から測定対象物に格子パターン光を照射した後互いに隣接した第1、2照明イメージ装置によって形成された第1、2パターン画像を互いに組合して組合パターン画像を生成した後、前記組合パターン画像の組合等価波長による測定対象物の高さを算出し、算出された測定対象物の高さを用いて測定対象物の代表高さを設定することで、第1、2照明装置それぞれによる測定可能高さを超過する測定対象物の高さを測定することができ、より正確に信頼できる測定対象物の高さを獲得することができる。
【0023】
さらに、互いに隣接する第1、2照明装置によって形成された第1、2パターン画像のみを互いに組合することで中央制御部の演算効率を向上させて高さ測定時間を短縮させることができる。
【0024】
また、隣接された照明装置によるパターン画像を1次的に組合し、組合された組合パターン画像を2次的に組合する場合、組合等価波長が増加されてこれによる測定可能高さを大きく増加させることができる。
【0025】
また、パターン画像を組合する以前にノイズに該当するデータを除去する場合及び/または測定された測定対象物の高さのうちノイズに該当するデータを除去する場合、最終測定高さに対する正確度及び信頼性を大きく向上させることができる。
【0026】
また、算出された測定対象物の高さのうちいずれか一つのパターン画像の算出高さを代表高さに設定する場合、実際測定された値を代表高さに指定するようになるので、最終測定高さの信頼性を向上させることができ、中間値を測定対象物の代表高さに設定する場合まだ除かれていないノイズがある場合にもこれによって影響を受けないので最終測定高さをより信頼することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法を説明するための概念図である。
【
図2】本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法を説明するための平面概念図である。
【
図3】本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することできる。ここでは、特定の実施形態を図面に例示し本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むこととして理解されるべきである。
【0029】
第1、第2などの用語は多用な構成要素を説明するのに使用されることがあるが、前記構成要素は前記用語によって限定解釈されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみとして使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れることなく第1構成要素を第2構成要素ということができ、類似に第2構成要素も第1構成要素ということができる。
【0030】
本出願において使用した用語は単なる特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に示さない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書に記載された特徴、数字、ステップ、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを意味し、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないこととして理解されるべきである。
【0031】
特別に定義しない限り、技術的、科学的用語を含んでここで使用される全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。
【0032】
一般的に使用される辞書に定義されている用語と同じ用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的またも過度に形式的な意味に解釈されない。
【0033】
以下、図面を参照して本発明の好適な一実施形態をより詳細に説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法を説明するための概念図であり、
図2は本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法を説明するために平面概念図である。
【0035】
図1乃至
図2を参照すると、本発明の一実施例による3次元形状測定装置は格子パターン光のパターン画像を用いて測定対象物の高さに基づいた3次元形状を測定する。前記3次元形状測定装置は、一実施例として、測定ステージ部100、画像撮影部200、第1及び2照明装置300、400を含む第1照明部、第2照明部450、画像獲得部500、モジュール制御部600、中央制御部700を含んでいてもよい。
【0036】
前記測定ステージ部100は測定対象物10を支持するステージ110及び前記ステージ110を移送させるステージ移送ユニット120を含んでいてもよい。本実施例において、前記ステージ110によって前記測定対象物10が前記画像撮影部200と前記第1及び2照明装置300、400に対して移動することによって、前記測定対象物10での測定位置が変更される。
【0037】
前記画像撮影部200は前記ステージ110の上部に配置され、前記測定対象物10から反射されてきた光の印加を受けて前記測定対象物10に対する画像を測定する。即ち、前記画像撮影部200は前記第1照明装置300及び前記第2照明装置400から出射されて前記測定対象物10で反射された光の印加を受けて、前記測定対象物10の平面画像を撮影する。
【0038】
前記画像撮影部200はカメラ210、結像レンズ220、フィルター230及び円形ランプ240を含んでいてもよい。前記カメラ210は前記測定対象物10から反射される光の印加を受けて前記測定対象物10の平面画像を撮影し、一例として、CCDカメラやCMOSカメラのうちいずれか一つが採用されてもよい。前記結像レンズ220は前記カメラ210の下部に配置され、前記測定対象物10から反射される光を前記カメラ210で結像させる。前記フィルム230は前記結像レンズ220の下部に配置され、前記測定対象物10から反射される光を濾過させて前記結像レンズ220に提供し、一例として周波数フィルター、カラーフィルター及び光強度調節フィルターのうちいずれか一つからなってもよい。前記円形ランプ240は前記フィルム230の下部に配置され、前記測定対象物の2次元形状のような特異画像を撮影するために、前記測定対象物10に光を提供することができる。
【0039】
前記第1照明部は所定の等価波長を有する第1、2格子パターン光を発生させ、前記測定対象物10に格子パターン光を照射する複数個の照明装置を含む。例えば、前記第1照明部は
図2に示されたように、複数個の第1照明装置300と第2照明装置400を含んでいてもよい。
【0040】
前記第1照明装置300は例えば複数個が測定対象物10を中心として等間隔に配置されると同時に前記測定対象物10を支持する前記ステージ110に対して傾斜するように配置される。
図2に示されたように前記第1照明装置300a、300b、300c、300dは前記測定対象物10を中心として4個が等間隔で配置されると同時に前記測定対象物10を支持するステージ110に対して傾斜して配置してもよい。
図2においては4個の第1照明装置300を、測定対象物10を中心として等間隔に配置したが、4個を超過するか4個未満に設置してもよい。前記のような第1照明装置300は第1等価波長を有する格子パターン光を測定対象物10に照射する。
【0041】
前記第1照明装置300は第1照明ユニット310、第1格子ユニット320、第1格子移送ユニット330及び第1集光レンズ340を含んでいてもよい。前記第1照明ユニット310は照明源と少なくとも一つのレンズで構成されて光を発生させ、前記第1格子移送ユニット320は前記第1照明ユニット310の下部に配置されて前記第1照明ユニット310から発生された光を、格子パターンを有する第1パターン光に変更させる。前記第1格子移送ユニット330は前記第1格子ユニット320と連結されて前記第1格子ユニット320を移送させ、一例として、PZT(Piezoelectric)移送ユニットや微細直線移送ユニットのうちいずれか一つを採用してもよい。前記第1集光レンズ340は前記格子ユニット320の下部に配置され前記第1格子ユニット320から出射された前記第1格子パターン光を前記測定対象物10に集光させる。
【0042】
前記第2照明装置400は例えば複数個が前記互いに隣接する前記第1照明装置300の間に配置されると同時に前記測定対象物10を支持する前記ステージ110に対して傾斜して配置される。
図2に示されたように前記第2照明装置400は前記測定対象物10を中心として4個が等間隔に配置されると同時に前記測定対象物10を支持するステージ110に対して傾斜して配置される。
図2においては4個の第2照明装置400a、400b、400c、400dを、測定対象物10を中心として等間隔に配置したが、4個を超過するか4個未満に設置してもよい。前記のような第2照明装置400は前記第1照明装置300とは異なる第2等価波長を有する格子パターン光を前記測定対象物10に照射する。
【0043】
前記第2照明装置400は第2照明ユニット410、第2格子ユニット420、第2格子移送ユニット430及び第2集光レンズ440を含んでいてもよい。前記第2照明装置400は前述した前記第1照明装置300とその構成が実質的に同一であるので重複される説明は省略する。
【0044】
前記第2照明部450は前記測定対象物10の2次元的画像を獲得するための光を測定対象物10に照射する。一実施例として、前記第2照明部450は赤色照明452、緑色照明454、及び青色照明456を含んでいてもよい。例えば、前記赤色照明452、前記緑色照明454及び前記青色照明456は前記測定対象物10の上部で円形に配置されて前記測定対象物10にそれぞれ赤色光、緑色光及び青色光を照射することができ、
図1に示されたようにそれぞれ高さが異なるように形成されてもよい。
【0045】
前記画像獲得部500は前記画像撮影部200のカメラ210と電気的に連結され、前記カメラ210から前記第1照明部によるパターン画像を獲得して貯蔵する。また、前記画像獲得部500は前記カメラ210から前記第2照明部450による2次元的画像を獲得して貯蔵する。例えば、前記画像獲得部500は前記カメラ210で撮影された第1照明部によるN個のパターン画像と、前記第2照明部450によるN個のパターン画像の印加を受けて貯蔵するイメージシステムを含む。
【0046】
前記モジュール制御部600は前記測定ステージ部100、前記画像撮影部200、複数個の前記第1照明装置300及び複数個の前記第2照明装置400と電気的に連結されて制御する。前記モジュール制御部600は例えば、照明コントローラ、格子コントローラ及びステージコントローラを含む。前記照明コントローラは前記第1及び第2照明ユニット310、410をそれぞれ制御して光を発生させ、前記格子コントローラは前記第1及び第2格子移送ユニット330、430をそれぞれ制御して前記第1及び第2格子ユニット320、420を移動させる。前記ステージコントローラは前記ステージ移送ユニット120を制御して前記ステージ110を上下左右に移動させることができる。
【0047】
前記中央制御部700は前記画像獲得部500及び前記モジュール制御部600と電気的に連結されてそれぞれを制御する。具体的に、前記中央制御部700は前記50のイメージシステムから前記第1照明部によるN個のパターン画像及び前記第2照明部450によるN個のパターン画像の印加を受けて、これを処理して前記測定対象物110の高さを算出することで、前記測定対象物110の3次元形状を測定することができる。また、前記中央制御部700は前記モジュール制御部600の照明コントローラ、格子コントローラ及びステージコントローラをそれぞれ制御することができる。このように、前記中央制御部700はイメージ処理ボード、制御ボード、及びインターフェースボードを含んでいてもよい。
【0048】
以下、本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法について説明すると次のようである。
【0049】
前記複数個の第1照明装置300及び第2照明装置400から同一の所定の波長を有する格子パターン光または少なくとも2種類のそれぞれ異なる所定の波長を有する格子パターン光を測定対象物10に照射した後、カメラ210を用いて撮影し、第1、2照明装置(300、400:第1乃至第8チャンネルまたは1番ないし8番の証明装置)によって形成されたパターン画像を用いて前記中央制御部700を通じて測定対象物10の高さをそれぞれ算出する。
【0050】
この際、高さ算出前8個のパターン画像に対してはピクセル単位の1次ノイズ除去を遂行することができる。
【0051】
前記のようにそれぞれの第1、2照明装置300、400を通じて測定対象物10の高さを算出した後には中央制御部700によって前記算出された測定対象物10に対する代表高さを決定するようになる。
【0052】
この際、代表高さを選択するか、算出する方式には1)全てのチャンネルまたは選択されたチャンネルを用いて測定された高さ情報を平均して算出する方式、2)全てのチャンネルまたは選択されたチャンネルを用いて測定された高さ情報のうち中間値を有する高さを中央制御部700が代表高さに選定する方式3)全てのチャンネルまたは選択されたチャンネルを用いて測定された高さ情報のうち少なくとも一つ以上同一の高さ情報を有するチャンネルの高さを代表高さに選定する方式などが使用され、各方式を組合して使用してもよい。
【0053】
ここで、中間値とは、算出された測定対象物の高さを大きさ順に配列する時、中間に位置する値を意味する。これとは異なり、前記中間値は高さ情報の平均値に近い値または各チャンネル別高さ値範囲の中間の値となり得る。また、代表高さ算出の前2次ノイズ除去を遂行することができ、これを通じてノイズが含まれたチャンネルを除去した後、選択されたチャンネルを用いて代表高さを選定することができる。1次ノイズ除去及び2次ノイズ除去については後ほどより詳細に説明する。
【0054】
一方、本発明の一実施例による3次元形状測定装置として多重波長を用いた高さ測定方法について説明すると次のようである。
【0055】
図3は本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法を示す流れ図である。
【0056】
図1乃至
図3を参照すると、本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は、照明装置から発生され、所定の等価波長を有する格子パターン光を測定対象物に照射して生成されたパターン画像を、カメラを用いて撮影し、撮影された前記パターン画像を用いて前記測定対象物の高さに基づいた3次元形状を測定する。
【0057】
図1乃至
図3を参照すると、前記3次元形状測定装置を使用して測定対象物の高さを測定するためには、まず、測定対象物10を中心として等間隔に設置された複数個の第1照明装置300から第1等価波長を有する格子パターン光を測定対象物10に照射して、第1パターン画像をカメラ210を用いて獲得する(S110)。
【0058】
また、前記複数個の第1照明装置300と交互されるように配置された複数個の第2照明装置400から第2等価波長を有する格子パターン光を測定対象物10に照射して、第2パターン画像をカメラ210を用いて獲得する(S110)。
【0059】
ここで、前記複数個の第1照明装置300から第1等価波長を有する格子パターン光を測定対象物10に照射して第1パターン画像をカメラ210を用いて獲得する段階と、前記複数個の第2照明装置400から第2等価波長を有する格子パターン光を測定対象物10に照射して第2パターン画像をカメラ210を用いて獲得する段階はその順序を逆に進行してもよい。
【0060】
前記のように複数個の第1照明装置300と前記第1照明装置300と交互されるように配置された複数個の第2照明装置400からそれぞれ互いに異なる第1、2等価波長を有する格子パターン光を測定対象物10に順次に照射して第1、2パターン画像をカメラ210を用いて獲得した後には、前記互いに隣接する前記第1、2照明装置300、400によって獲得された複数個の第1、2パターン画像が画像獲得部500によってそれぞれ互いに組合された後、前記組合パターン画像を中央制御部700で算出するようになる(S130)。
【0061】
一例として、前記組合パターン画像の算出は両側に隣接したパターン画像を活用することができる。即ち、前記第1、2パターン画像はそれぞれ両側に隣接した第1、2照明装置300、400のパターン画像との組合に活用される。
【0062】
これとは異なり、前記組合パターン画像の算出はいずれか一方に隣接した第1、2照明装置300、400のパターン画像との組合に活用されてもよい。
【0063】
図2及び
図3を参照して両側に隣接したパターン画像を活用して前記組合パターン画像を算出する過程をより詳細に説明すると次のようである。
【0064】
図2に示されたように、1番、3番、5番、7番で表示された第1照明装置300a、300b、300c、300dが測定対象物10を中心として等間隔に配置され、2番、4番、6番、8番で表示された第2照明装置400a、400b、400c、400dが前記第1照明装置300a、300b、300c、300dの間に位置するように等間隔で配置される。それで、前記1番、3番、5番、7番で表示された第1照明装置300a、300b、300c、300dから測定対象物10に第1等価波長を有する格子パターン光が照射されて複数個の第1パターン画像がカメラ210によって獲得され、前記2番、4番、6番、8番で表示された第2照明装置400a、400b、400c、400dから測定対象物10に第2等価波長を有する格子パターン光が測定対象物10に照射されて複数個の第2パターン画像がカメラ210によって獲得される。以後、前記互いに隣接する第1、2照明装置300、400、即ち、
図2において点線で形成された楕円で(1番チャンネル乃至8番チャンネル)で結ばれている第1、2照明装置(300、400:第1乃至第8チャンネル)によって形成されたそれぞれの第1、2パターン画像は互いに組合されてそれぞれの組合パターン画像を生成する。
【0065】
ここで、前記第1照明装置300a、300b、300c、300dは第1等価波長λ1を有する第1格子パターン光を発生させ、前記第2照明装置400a、400b、400c、400dは前記第1等価波長と異なる第2等価波長λ2を有する第2格子パターン光を発生させる際、前記等価波長λ12は、λ12=λ1・λ2/(λ1−λ2)で決定され、前記3次元形状測定装置が前記第1、2照明装置300、400を用いて測定することのできる前記測定対象物10の測定可能高さは格子パターン光の等価波長λ12に対応することができる。
【0066】
ここで、第1、2パターン画像を互いに組合した場合の数は16個となる。本発明の一実施例においては、点線で形成された楕円(1番チャンネル乃至8番チャンネル)で結ばれている第1、2照明装置(300、400:第1乃至8チャンネル)によって形成されたそれぞれの第1、2パターン画像のみ互いに組合された後それぞれの組合パターン画像を活用し、この場合には演算時間を短縮させることができる。
【0067】
前記のように互いに隣接する第1、2照明装置300、400によって形成されたそれぞれの第1、2画像パターンを互いに組合した後前記それぞれの組合パターン画像を用いて前記中央制御部700を通じて組合等価波長による前記測定対象物10の高さをそれぞれ算出する。例えば、
図2に示されたように1番乃至8番チャンネルを通じて算出された組合パターン画像を用いて中央制御部700を通じて8個の測定対象物10の高さを算出する(S140)。
【0068】
一方、前記組合パターン画像の算出は重複的に遂行されてもよい即ち、前記複数個の第1、2照明装置300、400のうち互いに隣接する第1、2照明装置300、400によって形成された第1、2パターン画像を第1組合して第1組合パターン画像を生成した後、第1、2組合パターン画像を第2組合して第2組合パターン画像を生成することができる。これにより、前記測定対象物の高さは前記第2組合パターン画像によって算出され、この際の測定対象物の高さは組合等価波長によるので、測定可能高さがより増加される。
【0069】
前記のように測定対象物10の高さを算出した後には中央制御部700によって前記算出された測定対象物10の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定することができる。この際、前記算出された測定対象物の高さのうちいずれか一つのパターン画像の算出高さを代表高さに選定することができる。この場合、実際測定された値を代表高さに指定するようになるので、最終測定高さの信頼性を向上させることができる。
【0070】
例えば、前記算出された測定対象物の高さを大きさ順に配列する時中間に位置する中間値を前記代表高さに設定してもよい。即ち、8個の測定対象物10の高さのうち中間値を有する高さが中央制御部700によって選択されて前記測定対象物10の高さに決定される。ここで、8個の測定対象物10の高さの平均値を前記測定対象物10の高さに決定しないで前記8個の測定対象物10の高さのうち中間値を有する高さを測定対象物10の高さに決定する理由は、前記第1、2パターン画像のうちノイズのある場合前記ノイズに起因して測定対象物10の平均値が毀損される場合が発生し得るので、より正確な測定対象物10の高さ値を算出するためには前記8個の測定対象物10の平均値より中間値を測定対象物10の高さに決定することが望ましい。
【0071】
これに加えて、前記複数個の第1、2照明装置300、400のうち互いに隣接する第1、2照明装置300、400によって獲得された第1、2パターン画像を互いに組合して組合パターン画像を生成する以前に、前記第1、2照明装置300、400から照射されて形成された第1、2パターン画像を中央制御部700を通じて分析して前記第1、2パターン画像のうち1次ノイズを判断する段階をさらに含んでいてもよい(S120)。
【0072】
1次ノイズ判断方式はピクセル単位のパターン画像を明るさ、SNR、位相スミアリングのうち少なくとも一つを基準として許容範囲を離れる信号、例えば跳ねる信号が発生する場合、これをノイズとして判断してもよい。
【0073】
また、8個の測定対象物10の高さを算出(S140)した後2次ノイズ除去を遂行することができる。2次ノイズ判断方式はピクセル別に算出された測定対象物10の高さのうち許容範囲を離れる値または同一の範囲内に含まれない値、例えば、跳ねる高さが存在する場合、これをノイズとして判断して高さ算出の際該当高さ情報を除いた後、測定対象物10の代表高さを算出することができる。
【0074】
ここで、前記判断されたノイズは前記組合から除かれてもよい(S121)。例えば、前記第1、2パターン画像のうち1次ノイズとして判断されたパターン画像は互いに隣接したパターン画像と組合されずに除かれる。例えば、前記1番で表示された第1照明装置300aによって形成された第1パターン画像がノイズと判断されると、前記1番で表示された第1照明装置300aによって形成された第1パターン画像が含まれた第1チャンネル(1番で表示された第1照明装置300aと2番で表示された第2照明装置400a)の第1、2パターン画像と第8チャンネル(1番で表示された第1照明装置300aと8番で表示された第2照明装置400d)による第1、2パターン画像は組合されずに中央制御部700によって除かれる。
【0075】
一方、前記ノイズとして判断された第1パターン画像と隣接した2番で表示された第2照明装置400aによって形成された第2パターン画像はノイズと判断されていないパターン画像の照明装置として互いに異なる波長を有する例えば、5番で表示された第1照明装置300cによって形成された第1パターン画像と組合された後中央制御部700によって組合パターン画像が算出される(S122)。また、前記ノイズとして判断された第1パターン画像と隣接した8番で表示された第2照明装置400dによって形成された第2パターン画像も5番で表示された第1照明装置300cによって形成された第1パターン画像と組合された後中央制御部700によって組合パターン画像が算出されることで1番で表示された第1照明装置300aによって形成された第1パターン画像がノイズと判断されることによって1番チャンネルと8番チャンネルが捨てられることを補償できるようにする。
【0076】
これを通じてノイズが含まれていない2番チャンネル乃至7番チャンネルのパターン画像で算出された組合パターン画像と、補償された2個のパターン画像で算出された組合パターン画像を用いて前記中央制御部700を通じて前記測定対象物10の高さをそれぞれ算出するようになる。
【0077】
前記1次ノイズはパターン画像のピクセル別に判断され、ノイズと判断されたピクセルのみを前記組合から除外することができる。これとは異なり、ノイズと判断されたピクセルを含むパターン画像全体を前記組合から除くこともできる。例えば、ノイズとして判断されたピクセルがパターン画像全体の一定の比率以上を占める場合、パターン画像全体を信頼し難いとみてパターン画像全体を前記組合から除くことができる。また、それぞれの測定対象物10の高さを算出した後には中央制御部700によって前記算出された測定対象物10の高さ平均値を代表高さに決定するか、それぞれの測定対象物10の高さのうち中間値を選定して前記測定対象物10の代表高さに決定するようになる。
【0078】
一方、前記2次ノイズは前記第1、2パターン画像のピクセル別に判断され、前記測定対象物の高さのうちノイズとして判断されたピクセルに対応する高さを前記代表高さの設定から除くことができる。
【0079】
上述したように本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は互いに異なる等価波長を有する複数個の第1、2照明装置300、400から測定値10に格子パターン光を照射した後互いに隣接した第1、2照明装置300、400によって形成された第1、2パターン画像を互いに組合した後組合パターン画像を算出した後、前記組合パターンの組合等価波長を用いて測定対象物10の高さを算出することができるようにする。
【0080】
従って、本発明の一実施例による3次元形状測定装置は第1、2照明装置300、400による測定可能高さを超過する測定対象物10の高さを測定することができ、より正確で信頼することのできる測定対象物の高さが獲得できる。
【0081】
また、互いに隣接する第1、2照明装置300、400によって形成された第1、2パターン画像のみを互いに組合した後組合パターン画像を算出することで中央制御部700の演算効率を向上させて高さ測定時間を短縮させることができる。
【0082】
また、隣接された照明装置によるパターン画像を1次的に組合し、組合された組合パターン画像を2次的に組合する場合、組合等価波長が増加されてこれによる測定可能高さを大きく増加させることができる。
【0083】
また、パターン画像を組合する以前にノイズに該当するデータを除去する場合及び/または測定された測定対象物の高さのうちノイズに該当するデータを除去する場合、最終測定高さに対する正確度及び信頼性を大きく向上させることができる。
【0084】
また、算出された測定対象物の高さのうちいずれか一つのパターン画像の算出高さを代表高さに設定する場合、実際測定された値を代表高さに指定するようになるので、最終測定高さの信頼性を向上させることができ、中間値を測定対象物の代表高さに設定する場合まだ除かれていないノイズのある場合にもこれによって影響を受けないので最終測定高さをより信頼することができる。
【0085】
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。
【手続補正書】
【提出日】2014年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の第1照明装置及び前記第1照明装置と交互に配置された複数個の第2照明装置からそれぞれ第1等価波長を有する第1格子パターン光、及び前記第1等価波長と異なる第2等価波長を有する第2格子パターン光を測定対象物に照射して、前記第1格子パターン光に対応する第1パターン画像及び第2格子パターン光に対応する第2パターン画像を獲得する段階と、
前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合せて組合パターン画像を生成する段階と、
前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階と、
前記算出された測定対象物の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定する段階と、
を含むことを特徴とする3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項2】
前記組合パターン画像を生成する段階において、
前記第1及び第2パターン画像はそれぞれいずれか一方に隣接した照明装置のパターン画像との組合に活用されることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項3】
前記組合パターン画像を生成する段階において、
前記第1及び第2パターン画像はそれぞれ両側に隣接した照明装置のパターン画像との組合に活用されることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項4】
前記組合パターン画像を生成する段階は、
前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって形成された第1及び第2パターン画像を第1組合して第1組合パターン画像を生成する段階と、
第1及び第2組合パターン画像を第2組合して第2組合パターン画像を生成する段階と、を含み、
前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階は、
前記第2組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項5】
前記複数個の第1及び第2照明装置のうち互いに隣接する第1及び第2照明装置によって獲得された第1及び第2パターン画像を互いに組合して組合パターン画像を生成する段階以前に、
前記第1及び第2パターン画像のうち1次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを前記組合から除く段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項6】
前記1次ノイズを判断する段階において、
前記第1及び第2パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項7】
前記1次ノイズは前記第1及び第2パターン画像のピクセル別に判断され、
前記判断されたノイズを前記組合から除く段階は、
前記第1及び第2パターン画像のピクセルのうちノイズと判断されたピクセルを前記組合から除く段階と、
前記第1及び第2パターン画像のピクセルのうちノイズと判断されたピクセルを含むパターン画像を前記組合から除く段階のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項6に記載3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項8】
前記判断されたノイズを前記組合から除く段階以後に、
前記ノイズと判断されたパターン画像の両側に隣接したパターン画像は互いに隣接しないで互いに異なる等価波長を有するパターン画像と組合されることを特徴とする請求項5に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項9】
前記組合パターン画像の組合等価波長による前記測定対象物の高さを算出する段階以後に、
前記算出された高さのうち2次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを前記代表高さ設定から除く段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項10】
前記2次ノイズを判断する段階において、
算出された前記測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項9に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項11】
前記2次ノイズは前記第1及び第2パターン画像のピクセル別に判断され、
前記判断されたノイズを前記代表高さ設定から除く段階は、
前記測定対象物の高さのうちノイズと判断されたピクセルに対応する高さを前記代表高さ設定から除く段階を含むことを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項12】
前記算出された測定対象物の高さを用いて前記測定対象物の代表高さを設定する段階は、
前記算出された測定対象物の高さを大きさ順に配列する時中間に位置する中間値を前記代表高さに設定することを特徴とする請求項1に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項13】
少なくとも2つの照明装置から同一であるか少なくとも一つ以上のそれぞれ異なる等価波長を有する格子パターン光が測定対象物に照射されて形成されたパターン画像を撮像する段階と、
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階と、
前記算出された測定対象物の高さのうちいずれか一つのパターン画像の算出高さを代表高さに選定する段階を含むことを特徴とする3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項14】
前記代表高さに選定する段階は、
前記算出された測定対象物の高さのうち中間値を選択して測定対象物の高さに決定する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項15】
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階以前に、
前記撮像されたパターン画像のうち1次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを除く段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項16】
前記1次ノイズを判断する段階において、
前記パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項15に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項17】
前記代表高さに選定する段階において、
前記算出された測定対象物の高さのうち2次ノイズを判断する段階と、
前記判断されたノイズを除いた後前記代表高さを選定する段階を含むことを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項18】
前記2次ノイズを判断する段階において、
前記算出された測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が 発生する場合ノイズと判断することを特徴とする請求項17に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項19】
少なくとも2つの照明装置から同一であるか少なくとも一つ以上それぞれ異なる等価波長を有する格子パターン光が測定対象物に照射されて形成されたパターン画像を撮像する段階と、
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階と、
前記算出された測定対象物の高さを平均して代表高さを算出する段階と、
を含むことを特徴とする3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【請求項20】
前記パターン画像で前記測定対象物の高さをそれぞれ算出する段階以前に、
前記パターン画像の明るさ、信号対雑音比、位相スミアリングのうち少なくとも一つに基づいて許容範囲を離れる信号が発生する場合1次ノイズと判断し、
前記代表高さに選定する段階以前に、
前記算出された測定対象物の高さのうち許容範囲を離れる値が発生する場合2次ノイズと判断し、
前記1次ノイズ及び2次ノイズはそれぞれ段階から除くことを特徴とする請求項19に記載の3次元形状測定装置の高さ測定方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
前記画像撮影部200はカメラ210、結像レンズ220、フィルター230及び円形ランプ240を含んでいてもよい。前記カメラ210は前記測定対象物10から反射される光の印加を受けて前記測定対象物10の平面画像を撮影し、一例として、CCDカメラやCMOSカメラのうちいずれか一つが採用されてもよい。前記結像レンズ220は前記カメラ210の下部に配置され、前記測定対象物10から反射される光を前記カメラ210で結像させる。前記フィル
ター230は前記結像レンズ220の下部に配置され、前記測定対象物10から反射される光を濾過させて前記結像レンズ220に提供し、一例として周波数フィルター、カラーフィルター及び光強度調節フィルターのうちいずれか一つからなってもよい。前記円形ランプ240は前記フィル
ター230の下部に配置され、前記測定対象物の2次元形状のような特異画像を撮影するために、前記測定対象物10に光を提供することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
上述したように本発明の一実施例による3次元形状測定装置の高さ測定方法は互いに異なる等価波長を有する複数個の第1、2照明装置300、400から測定
対象物10に格子パターン光を照射した後互いに隣接した第1、2照明装置300、400によって形成された第1、2パターン画像を互いに組合した後組合パターン画像を算出した後、前記組合パターンの組合等価波長を用いて測定対象物10の高さを算出することができるようにする。
【国際調査報告】