(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-519364(P2015-519364A)
(43)【公表日】2015年7月9日
(54)【発明の名称】雑草侵入を防除し、芝生品質を改善する方法および組成物
(51)【国際特許分類】
A01N 47/38 20060101AFI20150612BHJP
A01N 47/36 20060101ALI20150612BHJP
A01P 13/00 20060101ALI20150612BHJP
A01M 21/00 20060101ALI20150612BHJP
A01G 7/06 20060101ALI20150612BHJP
【FI】
A01N47/38 A
A01N47/36 101E
A01P13/00
A01M21/00 Z
A01G7/06 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-515086(P2015-515086)
(86)(22)【出願日】2013年5月24日
(85)【翻訳文提出日】2015年1月27日
(86)【国際出願番号】US2013042608
(87)【国際公開番号】WO2013181090
(87)【国際公開日】20131205
(31)【優先権主張番号】61/652,558
(32)【優先日】2012年5月29日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】507124988
【氏名又は名称】バイエル クロップサイエンス エルピー
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE LP
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】スペサード,ブルース
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ,ドン
(72)【発明者】
【氏名】マッジ,ローレンス
(72)【発明者】
【氏名】ブラドリー,マット
【テーマコード(参考)】
2B022
2B121
4H011
【Fターム(参考)】
2B022EA10
2B121AA19
2B121CC05
2B121EA25
2B121EA27
2B121FA13
2B121FA15
4H011AB01
4H011BA06
4H011BB14
4H011DF04
(57)【要約】
トリアゾリノン系除草剤、例えばスルホニルアミノ−カルボニル−トリアゾリノン、および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を含む活性化合物組み合わせを芝草に施用することで、雑草などの芝草に対して望ましくない植生を防除する方法が本明細書において記載されている。本開示は、芝草品質を改善する活性化合物組み合わせおよび方法も提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量の
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および
−少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤
を、雑草に、当該雑草の発芽後の時点で施用することを含む、芝草における雑草の防除方法。
【請求項2】
−前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤が、スルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルからなる群から選択され、
−前記少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤が、ホラムスルフロン、フラザスルフロン、およびリムスルフロン、ハロスルフロン−メチル、スルホスルフロン、およびトリフロキシスルフロン−ナトリウムからなる群から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤がチエンカルバゾン−メチルであり、前記少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤が、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルからなる群から選択される請求項1から2のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を、トリアジノロン(triazinolone):スルホニル尿素が約0.5から50:0.5から15の比率で施用する請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および2種類のスルホニル尿素系除草剤、すなわち第1のスルホニル尿素系除草剤および第2のスルホニル尿素系除草剤を、雑草に、当該雑草の発芽後の時点で施用し、
前記第2のスルホニル尿素系除草剤が前記第1のスルホニル尿素系除草剤と異なる、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤が、スルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルからなる群から選択され、前記第1のスルホニル尿素系除草剤が、ホラムスルフロン、フラザスルフロン、およびリムスルフロンからなる群から選択され、
前記第2のスルホニル尿素系除草剤が、ハロスルフロン−メチル、スルホスルフロン、およびトリフロキシスルフロン−ナトリウムからなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤がチエンカルバゾン−メチルであり、前記第1のスルホニル尿素系除草剤がホラムスルフロンであり、前記第2のスルホニル尿素系除草剤がハロスルフロン−メチルである、請求項5から6のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および第1および第2のスルホニル尿素系除草剤を、トリアジノロン(triazinolone):第1のスルホニル尿素:第2のスルホニル尿素が約0.1から10:0.1から10:0.1から20の比率で施用する、請求項5から7のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
チエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロン、およびハロスルフロン−メチルを、約1:2:3の比率で施用する、請求項5から8のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤が約5%から15重量%で存在し、前記第1のスルホニル尿素系除草剤が約15%から25重量%で存在し、前記第2のスルホニル尿素系除草剤が約25%から35重量%で存在する請求項5から9のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
チエンカルバゾン−メチルが約9.9重量%で存在し、ホラムスルフロンが約19.8重量%で存在し、ハロスルフロン−メチルが約30.8重量%で存在する、請求項5から8のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および前記少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を、約0.605から1.936oz有効成分/Aの施用量で前記雑草に施用する、請求項5から11のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を、約3.872oz有効成分/Aの季節最大施用量で前記雑草に施用する、請求項5から12のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記雑草がシマスズメノヒエ、カヤツリグサ科草本、キリンガ類、ブル・パスパルム、タチスズメノヒエ、アレキサンダーグラス、トロピカルシグナルグラス、ヒロハノウシノケグサおよびメヒシバからなる群から選択される、請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記芝草が暖地型芝草、好ましくはギョウギシバまたはノシバである、請求項1から14のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも一つのその後の芝生成長季節の間、前記雑草を防除する、請求項1から15のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
雑草に対して相乗効果が認められる請求項1から16のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および前記少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤が水分散性粒剤の形態である請求項1から17のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を一緒に施用する、請求項1から18のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を順次施用する、請求項1から19のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を噴霧によって前記雑草に施用する、請求項1から20のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤、および
少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤
を含む、芝草における雑草を防除するための活性化合物組み合わせ。
【請求項23】
約5%から15重量%のトリアゾリノン系除草剤、
約15%から25%の第1のスルホニル尿素系除草剤、
および
約25%から35重量%の前記第1のスルホニル尿素と異なる第2のスルホニル尿素系除草剤
を含む請求項22に記載の活性化合物組み合わせ。
【請求項24】
前記少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤がチエンカルバゾン−メチルであり、
前記少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤が、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルからなる群から選択される、請求項22に記載の活性化合物組み合わせ。
【請求項25】
前記トリアゾリノン系除草剤がチエンカルバゾン−メチルであり、
前記第1のスルホニル尿素系除草剤がホラムスルフロンであり、
前記第2のスルホニル尿素系除草剤がハロスルフロン−メチルである、請求項23に記載の活性化合物組み合わせ。
【請求項26】
芝草における雑草を防除するための、
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および
−少なくとも第1のスルホニル尿素系除草剤
の使用。
【請求項27】
芝草における雑草を防除するための、
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤、
−第1のスルホニル尿素系除草剤、および
−第2のスルホニル尿素系除草剤
の使用であって、
前記第2のスルホニル尿素系除草剤が前記第1のスルホニル尿素系除草剤と異なる使用。
【請求項28】
有効量の
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤、および
−少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤
を含む活性化合物組み合わせが施用された芝草。
【請求項29】
前記活性化合物組み合わせが
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および
−2種類のスルホニル尿素系除草剤、すなわち第1のスルホニル尿素系除草剤および第2のスルホニル尿素系除草剤
を含み、
前記トリアゾリノン系除草剤がチエンカルバゾン−メチルであり、前記第1のスルホニル尿素系除草剤がホラムスルフロンであり、前記第2のスルホニル尿素系除草剤がハロスルフロン−メチルである、請求項28に記載の芝草。
【請求項30】
有効量の
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤、および
−少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤
を含む活性化合物組み合わせを施用した種子。
【請求項31】
前記活性化合物組み合わせが、
−少なくとも一つのトリアゾリノン系除草剤および
−2種類のスルホニル尿素系除草剤、すなわち第1のスルホニル尿素系除草剤および第2のスルホニル尿素系除草剤
を含み、
前記トリアゾリノン系除草剤がチエンカルバゾン−メチルであり、前記第1のスルホニル尿素系除草剤がホラムスルフロンであり、前記第2のスルホニル尿素系除草剤がハロスルフロン−メチルである、請求項30に記載の種子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書においては、トリアゾリノン系除草剤、例えば、スルホニルアミノ−カルボニル−トリアゾリノン、および少なくとも一つのスルホニル尿素除草剤を含む活性化合物組み合わせを芝草に施用することで、芝草に対する雑草などの望ましくない植生を防除する方法が記載される。当該開示はさらに、芝草品質を改善する活性化合物 組み合わせおよび方法も提供する。
【背景技術】
【0002】
芝生および芝草は、多くの居住地および商業地で多く見られる景観的特徴である。芝草は、庭や、ゴルフコースなどのレクリエーション区域でも徐々に広まっている。これらのレクリエーション区域、居住区域および商業区域が非常に目を引くことを考慮すると、芝生の色、均一性および耐久性を維持することが常に重要となる。
【0003】
芝草などの非常に多様な芝生が、一年生および多年生イネ科雑草、カヤツリグサ科草本およびキリンガ類(kyllingas)、および芝生の品質および耐久性の両方に悪影響を与える広葉雑草などの望ましくない植生に対する感受性が高い。そのような雑草には、シマスズメノヒエ(Paspalum dilatatum)、カヤツリグサ科草本(カヤツリグサ属種(Cyperus spp.))、キリンガ類(キリンガ属種(Kyllinga spp.))、ブル・パスパルム(bull paspalum)(Paspalum setaceum)、タチスズメノヒエ(Paspalum urvillei)、アレキサンダーグラス(Alexandergrass)(Brachiaria plantaginea)、トロピカルシグナルグラス(tropical signalgrass)(Urochloa subquadripara)、オヒシバ(Eleusine indica)、ダブウィード(doveweed)(Murdannia nudiflora)、コヌカグサ(Agrostis stolonifera)、スズメノカタビラ(Poa annua)、オオスズメノカタビラ(Poa trivialis)、トランジション・ライグラス(transition ryegrass)(ドクムギ属種(lollium spp.))、ヒロハノウシノケグサ(Schedonorus phoenix/Festuca arundinacea)、およびメヒシバ(メヒシバ属種(Digitaria spp.))、チドメグサ/ペニワート(チドメグサ属種(Hydrocotyle spp.))、トウダイグサ(トウダイグサ属種(Chamaescyce spp.))、メリケンムグラ(Diodia virginiana)、リトル・バーリー(little barley)(Hordeum pusillum)、クルマバザクロソウ(Mollugo verticillata)、コハコベ(Stellaria media)、ミミナグサ(Cerastium vulgatum)、車軸草(シャジクソウ属種(Trifolium spp.))、赤熊萩(Trifolium arvense)、シロツメクサ(trifolium repens)、カラスノエンドウ(Vicia sativa)、チチコグサ(グナファリウム属種(Gnaphalium)、ハハコグサ属種(Pseudognaphalium)およびウスベニチチコグサ属種(Gamochaeta spp.))、小待宵草(Oenothera laciniata)、カロリーナ・フォルス・ダンデリオン(Carolina false dandelion)(Pyrrhopappus carolinianus)、フロリダ・パスレイ(Florida pusley)(Richardia scabra)、ミチタネツケバナ(Cardamine hirsuta)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ツメクサ(Scleranthus annuus)、ホソエガラシ(Sisymbrium irio)、ヘラオオバコ(Plantago lanceolata)、ツボミオオバコ(Plantago virginica)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)、オオマツバウンラン(Nuttallanthus texanus)、オナモミ(Xanthium strumarium)、ハルジオン(Erigeron philadelphicus)、ギンセンカ(Hibiscus trionum)、チャボトケイソウ(Passiflora incarnata)、アオビユ(Amaranthus retroflexus)、ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca Americana)、野ダイコン(Raphanus raphanistrum)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ペンシルバニアタデ(Pennsylvania smartweed)(Polygonum pensylvanicum)、ヒマワリ(Helianthus annus)、ベルベットリーフ(Abutilon theophrasti)、バヒアグラス(Paspalum notatum)、アメリカフウロ(Geranium carolinanum)、イワムシロ(Aphanes microcarpa)、トウダイグサ(トウダイグサ属種(Chamaesyce spp.))、およびカタバミ(Oxalis stricta)などがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
雑草は、所望の芝生と雑草の間での色および風合いにおけるコントラストのため、芝生の美しさを損ねる。結果的に、雑草は、芝の均一性を損ね、メンテナンスの必要性が高くなる。さらに、雑草は、利用可能な水および養分について所望の芝生と競合して、所望の植物の覆いが薄くなるのが普通である。
【0005】
公知の置換されたチエン−3−イル−スルホニルアミノ(チオ)カルボニルトリアゾリン(エチ)オンおよび1以上の公知の除草活性化合物を含む活性化合物組み合わせが、有効な除草剤であることが知られている(US2010/0261680、US2009/0203526)。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤、例えばスルホニルアミノ−カルボニル−トリアゾリノン、および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0007】
トリアゾリノン系除草剤の例にはスルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルなどがあり、スルホニル尿素系除草剤の例にはホラムスルフロン、フラザスルフロン、およびリムスルフロン、ハロスルフロン−メチル、スルホスルフロン、およびトリフロキシスルフロン−ナトリウムなどがある。
【0008】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチルおよびハロスルフロン−メチルを含む活性化合物組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチルおよびフラムスルフロン(furamsulfuron)を含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0009】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤、例えばスルホニルアミノ−カルボニル−トリアゾリノン、および2種類のスルホニル尿素系除草剤を含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0010】
トリアゾリノン系除草剤の例にはスルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルなどがあり、一方のスルホニル尿素系除草剤の例にはホラムスルフロン、フラザスルフロン、およびリムスルフロンなどがあり、他方のスルホニル尿素系除草剤の例にはハロスルフロン−メチル、スルホスルフロン、およびトリフロキシスルフロン−ナトリウムなどがある。
【0011】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロン、およびハロスルフロン−メチルを含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0012】
1態様において、本開示は、本明細書に記載の活性化合物組み合わせを芝草に施用することで、芝草における雑草を防除する方法を提供する。
【0013】
1態様において、雑草は、単子葉雑草である。1態様において、雑草は双子葉雑草である。
【0014】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせを、別々の施用段階で、または同じ施用段階で一緒に芝草に施用する。
【0015】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.5から50:0.5から15の比率での本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.5から25:0.5から10の比率での本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0016】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤が約5%から約15重量%、一つのスルホニル尿素系除草剤が約15%から約25%、および別のスルホニル尿素系除草剤が約25%から約35重量%である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0017】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.1から10:0.1から10:0.1から20の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.1から5:0.1から5:0.1から10の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.5から1.5:1.5から2.5:2.5から3.5の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0018】
本開示は、チエンカルバゾン−メチルが約5%から15重量%であり、ホラムスルフロンが約15%から25重量%であり、ハロスルフロン−メチルが約25%から35重量%である本明細書に記載の組み合わせも提供する。
【0019】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチルが約9.9重量%、ホラムスルフロンが約19.8重量%、およびハロスルフロン−メチルが約30.8重量%である本明細書に記載の組み合わせも提供する。
【0020】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約0.1から10:0.1から10:0.1から20の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約0.1から5:0.1から5:0.1から10の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約0.5から1.5:1.5から2.5:2.5から3.5の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0021】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:2:3の比率である本明細書に記載の組み合わせも提供する。
【0022】
別の態様において、本明細書に記載の組み合わせは約0.605から1.936oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約0.605oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約1.21oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約1.815oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約1.936oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。
【0023】
1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約3.872oz有効成分/Aの季節性最大施用量で芝草に施用される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示は、本明細書に記載の組み合わせによる芝草の処理方法も提供する。
【0025】
1態様において、本開示は、芝草の雑草侵入の処理方法を提供する。別の態様において、雑草は単子葉雑草である。別の態様において、雑草は双子葉雑草である。
【0026】
本開示は、芝生に本明細書に記載の組み合わせを施用して雑草侵入を処理することで芝草の品質を向上させる方法も提供する。
【0027】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤、例えば、スルホニルアミノ−カルボニルトリアゾリノン、および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤を含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0028】
トリアゾリノン系除草剤の例にはスルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルなどがあり、スルホニル尿素系除草剤の例にはホラムスルフロン、フラザスルフロン、およびリムスルフロン、ハロスルフロン−メチル、スルホスルフロン、およびトリフロキシスルフロン−ナトリウムなどがある。
【0029】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチルおよびハロスルフロン−メチルを含む活性化合物組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチルおよびホラムスルフロンを含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0030】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤、例えば、スルホニルアミノ−カルボニルトリアゾリノン、および2種類のスルホニル尿素系除草剤を含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0031】
トリアゾリノン系除草剤の例にはスルフェントラゾンおよびチエンカルバゾン−メチルなどがあり、一方のスルホニル尿素系除草剤の例にはホラムスルフロン、フラザスルフロンおよびリムスルフロンなどがあり、他方のスルホニル尿素系除草剤の例にはハロスルフロン−メチル、スルホスルフロンおよびトリフロキシスルフロン−ナトリウムなどがある。
【0032】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルを含む活性化合物組み合わせを提供する。
【0033】
驚くべきことに、トリアゾリノン系除草剤および少なくとも一つのスルホニル尿素系除草剤、例えばチエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルを含む上記で定義の活性化合物組み合わせが芝草適合性とともに特に高い除草活性を示し、芝草における雑草の選択的防除に用いることが可能であることが見出された。
【0034】
驚くべきことに、本発明による活性化合物組み合わせの除草活性は、個々の活性化合物の作用の合計を大幅に上回るものである。
【0035】
従って、単なる作用の補完ではなく相乗効果が存在し、それは予見できないものであった。当該活性化合物組み合わせは、各種暖地型芝草で良好に耐容され、しかも通常は防除が困難な雑草を良好に防除する。従って、当該新規な活性化合物組み合わせは、除草剤に対する貴重な追加である。
【0036】
本発明による活性化合物組み合わせの相乗効果は、一定の濃度比で特に強力に発揮される。しかしながら、活性化合物組み合わせにおける活性化合物の重量比は、比較的広い範囲内で変動し得る。
【0037】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.5から50:0.5から15の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約0.5から25:0.5から10の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0038】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約1:3の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約5:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約7.6:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約15.1:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:スルホニル尿素系除草剤が約22.7:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0039】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤が約5%から15重量%であり、第1のスルホニル尿素系除草剤が約15%から25重量%であり、第2のスルホニル尿素系除草剤が約25%から35重量%である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0040】
本開示は、チエンカルバゾン−メチルが約5%から15重量%であり、ホラムスルフロンが約15%から25重量%であり、ハロスルフロン−メチルが約25%から35重量%である本明細書に記載の組み合わせも提供する。
【0041】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチルが約9.9重量%であり、ホラムスルフロンが約19.8重量%であり、ハロスルフロン−メチルが約30.8重量%である本明細書に記載の組み合わせも提供する。
【0042】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約0.1から10:0.1から10:0.1から20の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約0.1から5:0.1から5:0.1から10の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約0.5から1.5:1.5から2.5:2.5から3.5の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0043】
1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1:1.5:2.4の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1:2:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。.1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1:2:2の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1:2:3の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1:2:6の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1:2:6.2の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約1.5:1:4.8の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約2:1:3.1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、トリアゾリノン系除草剤:第1のスルホニル尿素系除草剤:第2のスルホニル尿素系除草剤が約3:2:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0044】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約0.1から10:0.1から10:0.1から20の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約0.1から5:0.1から5:0.1から10の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約0.5から1.5:1.5から2.5:2.5から3.5の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0045】
1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:1.5:2.4の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:2:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:2:2の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:2:3の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:2:6の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1:2:6.2の比率である本発明に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約1.5:1:4.8の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約2:1:3.1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。1態様において、本開示は、チエンカルバゾン−メチル:ホラムスルフロン:ハロスルフロン−メチルが約3:2:1の比率である本明細書に記載の組み合わせを提供する。
【0046】
1態様において、チエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロン、およびハロスルフロン−メチルを含む組み合わせは、約1:2:3の比率でのものである。
【0047】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、例えば少なくとも一つの界面活性剤、補助剤、担体、増量剤、溶媒もしくは希釈剤、乳化剤、分散剤および/または結合剤もしくは固定剤、湿展剤、撥水剤、適切な場合は乾燥剤およびUV安定剤そして適切な場合は色素および顔料、消泡剤、保存剤、二次増粘剤(secondary thickeners)、接着剤、ジベレリン類、そしてさらには加工補助剤と活性物質を混合することで製造することができる。
【0048】
界面活性剤は、乳化型および湿展型のものであることができ、イオン系または非イオン系であることができる。別の態様において、本開示は、ポリアクリル酸もしくはリグノスルホン酸の塩;フェノールスルホン酸もしくはナフタレンスルホン酸の塩;エチレンオキサイドと脂肪アルコールもしくは脂肪酸もしくは脂肪アミンまたは置換されたフェノール(特にはアルキルフェノールもしくはアリールフェノール)との重縮合物;スルホコハク酸類のエステル塩;タウリン酸アルキルなどのタウリン誘導体;リン酸エステル;またはアルコールもしくはポリオキシエチル化フェノールのエステルである界面活性剤を提供する。
【0049】
1態様において、担体は、より良好な使用性を得るために活性物質と混合もしくは組み合わされる天然もしくは合成の有機もしくは無機物質を指す。固体もしくは液体であることができる担体は通常は不活性であり、例えば農業での使用に好適である。
【0050】
好適な固体もしくは液体担体は、例えば、アンモニウム塩および粉砕天然鉱物、例えばカオリン類、粘土類、タルク、チョーク、石英、アタパルガイト、モンモリロナイトもしくは珪藻土、および粉砕合成鉱物、例えば微粉砕シリカ、アルミナおよび天然もしくは合成シリケート、樹脂、ロウ類、固体肥料、水、アルコール類、特にはブタノール、有機溶媒、鉱油および植物油およびこれらの誘導体であることができる。そのような担体の混合物も用いることができる。粒剤に好適な担体は、例えば、粉砕および分別された天然鉱物、例えば方解石、大理石、軽石、海ほう石,ドロマイト、そしてさらには無機および有機ミールの合成顆粒および有機材料の顆粒、例えばおが屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎であることができる。
【0051】
好適な液化ガス増量剤もしくは担体は、例えば、環境温度および大気圧下で気体である液体、例えばエアロゾル噴霧剤、例えばハロカーボン類、さらにはブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素であることができる。
【0052】
粘着付与剤、例えばカルボキシメチルセルロースならびに粉末、顆粒およびラテックスの形態での天然および合成ポリマー、例えばアラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、または天然リン脂質、例えばセファリン類およびレシチン類ならびに合成リン脂質を製剤で用いることができる。他の可能な添加剤には、鉱油および植物油などがある。
【0053】
使用される増量剤が水である場合、例えば補助溶媒として有機溶媒を用いることも可能である。好適な液体溶媒は、例えば、芳香族化合物、例えばキシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物もしくは塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン類、クロロエチレン類もしくは塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンもしくはパラフィン類、例えば鉱油留分、鉱油および植物油、アルコール類、例えばブタノールもしくはグリコール、さらにはそれらのエーテル類およびエステル類、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド、さらには水であることができる。しかしながら、スルホニル尿素系除草剤は多くの場合、水中での長期間の安定性に乏しい。
【0054】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、界面活性物質を含むことができる。好適な界面活性物質は、例えば、イオン性もしくは非イオン性を有する乳化剤および/または泡形成剤、分散剤または湿展剤、またはこれら表面活性物質の混合物である。これらの例には、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキサイドと脂肪アルコールもしくは脂肪酸もしくは脂肪アミン、置換されたフェノール(好ましくはアルキルフェノールもしくはアリールフェノール)との重縮合物、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくはタウリン酸アルキル)、ポリエトキシル化アルコールもしくはフェノール類のリン酸エステル、多価アルコールの脂肪酸エステル、ならびに硫酸エステル、スルホン酸エステルおよびリン酸エステルを含む化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、スルホン酸アルキル類、硫酸アルキル類、スルホン酸アリール類、タンパク質加水分解物、リグニン−亜硫酸塩廃液およびメチルセルロースがある。
【0055】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、無機顔料などの着色剤、例えばフィトシアニン、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー、ならびにアリザリン色素、アゾ色素および金属フタロシアニン色素などの有機色素、ならびに鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などの微量栄養素などがあり得る。
【0056】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせには、他の追加成分、例えば保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、チキソトロピー物質、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯形成剤などがあり得る。
【0057】
本発明による活性化合物組み合わせは、レディーミックスの形態で施用される。しかしながら、活性化合物組み合わせに含まれる活性化合物は、使用時に混合される個々の製剤の形態で、すなわちタンクミックスの形で施用することもできる。
【0058】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、追加の活性剤、例えば、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤または生物農薬と組み合わせることができる。
【0059】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、
PECTICLE(登録商標)20WSP除草剤(有効成分インダジフラムを含有)、SPECTICLE(登録商標)FLO除草剤(有効成分インダジフラムを含有)、RONSTAR(登録商標)FLO除草剤(有効成分オキサジアゾンを含有)、またはRONSTAR(登録商標)WSP除草剤(有効成分オキサジアゾンを含有)などの発芽前除草剤と組み合わせて、発芽前活性と発芽後活性を得ることができる。
【0060】
本明細書に記載の組成物および方法とともに使用可能な肥料の例には、例えば、尿素、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸カルシウム、リン酸二アンモニウム、リン酸一アンモニウム、重過リン酸石灰、硝酸カリウム、硝酸カリウム、カリの硝酸塩、塩化カリウム、塩化カリウム、亜リン酸/ホスホン酸の二および一カリウム塩などがある。
【0061】
当該活性化合物組み合わせは、それの製剤の形態で使用可能であるか、さらなる希釈によってこれらの製剤から調製可能な使用形態、例えば即時使用の液剤、懸濁液、乳濁液、粉剤、ペーストおよび粒剤の形態で使用することができる。施用は、一般的な方法で、例えば注入、噴霧、霧化、散粉または散布によって行う。
【0062】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、単一の施用段階で芝草に施用される。別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、複数の施用段階で、例えば、2、3、4、5もしくはそれ以上の施用段階で芝草に施用される。
【0063】
さらに別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、雑草の再成長時に1以上の施用で芝草に施用される。さらに別の利用において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、最初の施用から4から6週間後に、1以上の施用で芝草に施用される。
【0064】
本発明は、多くの場合で2回のみの施用が必要であることから、当業界で公知の他の除草剤処理とは区別可能であるが、MSMA(メタンアルソン酸モノナトリウム)とともに用いる場合は、週1回までの施用が必要となる可能性がある。
【0065】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、別個の施用段階で芝生に施用される。別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、同じ施用段階で組成物として芝生に施用される。
【0066】
本発明による活性化合物組み合わせは、植物が発芽した後に、すなわち発芽後法によって施用することができる。発芽後芝除草剤は、既存の雑草に施用される。すなわち雑草は芽生え、土壌から発芽している。発芽後防除の逆は発芽前防除であり、その場合に除草剤は、土壌からの雑草種子の発生を防止するために施用される。
【0067】
1態様において、本発明による活性化合物組み合わせは発芽後法で施用され、その場合に、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、芝生に雑草が出現した後に芝草に施用される。
【0068】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、SC剤、エアロゾル、カプセル懸濁液、低温雲霧(cold−fogging)濃縮物、温雲霧(warm−fogging)濃縮物、カプセル化粒剤、微細粒剤、種子処理用のフロアブル製剤、即時使用液剤、粉剤、乳剤、水中油型乳濁液、油中水型乳濁液、巨大顆粒、微細顆粒、油分散性粉剤、油混和性フロアブル製剤、油混和性液体、発泡剤、ペースト、農薬コートした種子、サスポエマルジョン濃縮液、可溶性濃縮液、懸濁液、水和剤、可溶性粉末、ダスト剤および粒剤、水溶性の粒剤もしくは錠剤、種子処理用の水溶性粉剤、水和剤、活性物質を含浸させた天然物および合成物質、ならびに種子用のポリマー物質およびコーティング材料中のマイクロカプセル、ならびにULV低温雲霧および温雲霧製剤の形態で用いることができる。
【0069】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、芝生または種子に好適な装置で施用することができる即時使用の組成物を含むことができる。
【0070】
別の態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、使用前に水で希釈される商業的濃縮物で使用することができる。
【0071】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、約60.5%水分散性粒剤として製剤される。
【0072】
本開示は、例えば、浸漬、噴霧、霧化、潅水、蒸発、散粉、雲霧、散布、発泡、塗布、展着、散水または細流灌漑技術を利用することで、本明細書に記載の活性化合物組み合わせを芝草に施用することも提供する。
【0073】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、噴霧によって芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、噴霧液剤pH6付近で施用される。
【0074】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、噴霧補助剤、例えば、非イオン系界面活性剤、メチル化種油(MSO)および硫酸アンモニウム(AMS)を用いて芝草上に噴霧する。
【0075】
本明細書に記載の活性化合物組み合わせは芝草に施用することができる。1態様において、活性化合物組み合わせは茎葉噴霧剤として施用される。1実施形態において、活性化合物組み合わせは、雑草の成長段階に応じて、葉を十分に覆うだけの十分な量の水とともに施用される。
【0076】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、芝草、例えば、暖地型芝草に施用される。記載の組成物を用いることができる芝生類には、ゴルフコース、運動場、商業的レクリエーション区域および芝農園のギョウギシバおよびノシバなどがある。
【0077】
暖地型芝草の例には、例えば、ギョウギシバ(ギョウギシバ属種(Cynodon spp.) L. C. Rich)、ノシバ(シバ属種(Zoysia spp.)Willd.)、イヌシバ(Stenotaphrum secundatum Walt Kuntze)、ムカデシバ(Eremochloa ophiuroides Munro Hack.)、カーペットグラス(Axonopus affinis Chase)、バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge)、アフリカチカラシバ(Pennisetum clandestinum Hochst. ex Chiov.)、ヤギュウシバ(Buchloe dactyloids (Nutt.) Engelm.)、ブルーグラマ(Blue gramma)(Bouteloua gracilis (H.B.K.) Lag. ex Griffiths)、シーショアパスパルム(seashore paspalum)(Paspalum vaginatum Swartz)およびアゼガヤモドキ(Bouteloua curtipendula (Michx. Torr.))などがあり得る。
【0078】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、一年生および多年生イネ科雑草、カヤツリグサ科草本およびキリンガ類などの雑草ならびに広葉雑草に侵入された芝生に施用することができる。
【0079】
そのような雑草には、シマスズメノヒエ(Paspalum dilatatum)、カヤツリグサ科草本(カヤツリグサ属種(Cyperus spp.))、キリンガ類(キリンガ属種(Kyllinga spp.))、ブル・パスパルム(bull paspalum)(Paspalum setaceum)、タチスズメノヒエ(Paspalum urvillei)、アレキサンダーグラス(Alexandergrass)(Brachiaria plantaginea)、トロピカルシグナルグラス(tropical signalgrass)(Urochloa subquadripara)、オヒシバ(Eleusine indica)、ダブウィード(doveweed)(Murdannia nudiflora)、コヌカグサ(Agrostis stolonifera)、スズメノカタビラ(Poa annua)、オオスズメノカタビラ(Poa trivialis)、トランジション・ライグラス(transition ryegrass)(ドクムギ属種(lollium spp.))、ヒロハノウシノケグサ(Schedonorus phoenix/Festuca arundinacea)、およびメヒシバ(メヒシバ属種(Digitaria spp.))、チドメグサ/ペニワート(チドメグサ属種(Hydrocotyle spp.))、トウダイグサ(トウダイグサ属種(Chamaescyce spp.))、メリケンムグラ(Diodia virginiana)、リトル・バーリー(little barley)(Hordeum pusillum)、クルマバザクロソウ(Mollugo verticillata)、コハコベ(Stellaria media)、ミミナグサ(Cerastium vulgatum)、車軸草(シャジクソウ属種(Trifolium spp.))、赤熊萩(Trifolium arvense)、シロツメクサ(trifolium repens)、カラスノエンドウ(Vicia sativa)、チチコグサ(グナファリウム属種(Gnaphalium)、ハハコグサ属種(Pseudognaphalium)およびウスベニチチコグサ属種(Gamochaeta spp.))、小待宵草(Oenothera laciniata)、カロリーナ・フォルス・ダンデリオン(Carolina false dandelion)(Pyrrhopappus carolinianus)、フロリダ・パスレイ(Florida pusley)(Richardia scabra)、ミチタネツケバナ(Cardamine hirsuta)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ツメクサ(Scleranthus annuus)、ホソエガラシ(Sisymbrium irio)、ヘラオオバコ(Plantago lanceolata)、ツボミオオバコ(Plantago virginica)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)、オオマツバウンラン(Nuttallanthus texanus)、オナモミ(Xanthium strumarium)、ハルジオン(Erigeron philadelphicus)、ギンセンカ(Hibiscus trionum)、チャボトケイソウ(Passiflora incarnata)、アオビユ(Amaranthus retroflexus)、ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca Americana)、野ダイコン(Raphanus raphanistrum)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ペンシルバニアタデ(Pennsylvania smartweed)(Polygonum pensylvanicum)、ヒマワリ(Helianthus annus)、ベルベットリーフ(Abutilon theophrasti)、バヒアグラス(Paspalum notatum)、アメリカフウロ(Geranium carolinanum)、イワムシロ(Aphanes microcarpa)、トウダイグサ(トウダイグサ属種(Chamaesyce spp.))、およびカタバミ(Oxalis stricta)などがある。
【0080】
本発明の方法は、雑草を防除することで芝草を向上させる。理論によって拘束される意図はないが、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは葉によって容易に吸収され、感受性植物の成長点での作用部位に移行すると考えられている。それは、アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)とも称される酵素であるアセト乳酸合成酵素(acetolactase synthase)(ALS)を阻害する。ALS酵素は、必須分岐アミノ酸類(バリン、ロイシンおよびイソロイシン)の生合成における第1段階を触媒する。ALS酵素および分岐アミノ酸のレベルが低下すると、雑草を枯死に至らしめるさらなる生化学的事象が誘発される。
【0081】
本発明の組成物は、ひどく雑草が成長した状況下で相対的に高い施用量で施用することができる。1実施形態において、本発明の組成物は、当業者に公知である最良の芝生管理実務と組み合わせて用いられる。
【0082】
1態様において、本明細書に記載の組み合わせは約0.605から1.936oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約0.605oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約1.21oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約1.815oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約1.936oz有効成分/Aの施用量で芝草に施用される。
【0083】
1態様において、本明細書に記載の組み合わせは、約3.872oz有効成分/Aの季節性最大施用量で芝草に施用される。
【0084】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、単一の施用段階で同時に、または順次に施用される。
【0085】
1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、個々に施用されるか、混合されて同時に施用される。
【0086】
本発明の活性化合物組み合わせは公知の方法によって施用することができる。1態様において、本明細書に記載の活性化合物組み合わせは、使用時に希釈される濃厚物として製剤される。別の態様では、成分を別個に製剤し、次にタンク中で混合する。さらに別の態様において、個々の活性物質の濃縮製剤をタンク中にて水と混和し、得られた噴霧混合物を施用する。
【0087】
1態様において、本明細書で提供される方法および組成物は、雑草成長条件下の芝生を保護することを目的とするものである。別の態様において、本明細書で提供される方法および組成物は、芝生の品質、密度、色を改善することを目的とするものである。
【0088】
1態様において、本明細書で提供される方法および組成物は、現在の雑草成長季節において雑草を防除することで、雑草成長条件下で芝草を保護することを目的とするものである。
【0089】
1態様において、本明細書で提供される方法および組成物は、その後の雑草成長季節において雑草、例えばシマスズメノヒエを防除することで、芝生を保護することを目的とするものである。
【0090】
新規な活性化合物組み合わせの良好な除草作用は、下記の実施例からわかる。個々の活性化合物は除草作用に関して弱さを示すが、当該組み合わせはいずれも、作用の単純な合計を超える非常に良好な除草作用を示す。
【0091】
活性化合物組み合わせの除草作用が、個々に施用された場合の活性化合物の作用を超える場合、除草剤における相乗効果が存在する。
【0092】
2種類の除草剤の所定の組み合わせにおける予想される作用は、下記のように計算することができる(COLBY, S. R.:″Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations″, Weeds 15, pages 20−22, 1967参照)。
【0093】
X=施用量p kg/haでの除草剤A(式Iの活性化合物)による損傷%であり、
Y=施用量q kg/haでの除草剤B(式IIの活性化合物)による損傷%であり、
E=施用量p+q kg/haでの除草剤A+Bの予想損傷である場合、
E=X+Y−(X・Y/100)である。
【0094】
コルビーの式を拡張して、三元組み合わせに適用することができる。従って、
Z=施用量r kg/haでの除草剤C(式IIIの活性化合物)による損傷%であり、
E=施用量p+q+r kg/haでの除草剤A+B+Cの予想損傷である場合、
E=X+Y+Z−(XY+XZ+YZ)/100+XYZ/10,000である。
【0095】
実際の損傷が計算値を超える場合、その組み合わせは超相加的効果、すなわち相乗効果を有する。
【0096】
下記の実施例は、開示内容のある種の態様を説明する上で役立つものであるが、その開示を限定するものではない。
【0097】
実施例
実施例1
大きさ約2から4.6m
2の区画が、雑草のシマスズメノヒエの自然侵入を含む。CO
2推進背負式噴霧器を用い、チエンカルバゾン−メチル(TCM)、ホラムスルフロン(foram)およびハロスルフロン−メチル(halo)を、単独でまたは組み合わせで、指定の施用量で、シマスズメノヒエに発芽後法によって施用する。各化合物および組み合わせについての施用量は互いに等価である。全ての処理が、非イオン系界面活性剤を含んでいた。処理から42日後、48日後および16週間後に、植物に対する損傷の程度を、未処理対照の成長と比較した損傷%で評価する。
【0099】
0%=効果なし(未処理対照と同様)
100%=全て駆除。
【0101】
表1からわかるように、シマスズメノヒエに対する試験1においてチエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルの組み合わせには相乗効果がある。しかしながら、比較試験2および3については、シマスズメノヒエが冬眠に入るより前にそれらの試験に入るのが早すぎたため、そのような効果は全く認められない。
【0102】
実施例2
大きさ約1.1m
2の温室区画に、雑草のヒロハノウシノケグサを植える。1ノズル型モーター式トラック噴霧装置を用い、チエンカルバゾン−メチル(BYH18636)、ホラムスルフロン(Revolver(登録商標))、およびハロスルフロン−メチル(Sedgehammer(登録商標))を、単独でおよび互いの組み合わせ(チエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルの組み合わせはSP102000025052である。)で、指定の施用量にて、雑草であるヒロハノウシノケグサに対して発芽後法によって施用する。各化合物および組み合わせについての施用量は、互いに等価である。
【0103】
処理から14日後および27日後に、植物に対する損傷の程度を、未処理対照の発達と比較して損傷%で評価する。
【0105】
0%=効果なし(未処理対照と同様)
100%=全て駆除。
【0107】
コルビーによれば、用量−応答曲線において直線性からの逸脱が50%レベルで最も少ないことから、X、YおよびZの値が50%レベル付近である場合に、式は最も正確である。用量応答を、温室でのヒロハノウシノケグサに対して3元混合物で行った。この実験により、温室での試験における「正しい」用量が2.1oz./A(1.271oz有効成分/A)であることが確認された。表2からわかるように、雑草であるヒロハノウシノケグサに対して、施用量2.1oz/A(1.271oz有効成分/A)でチエンカルバゾン−メチル、ホラムスルフロンおよびハロスルフロン−メチルの組み合わせに相乗効果がある。しかしながら、より高い施用量3.2oz/A(1.936oz有効成分/A)では、そのような効果はない。
【国際調査報告】