特表2015-519812(P2015-519812A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ モトローラ モビリティ エルエルシーの特許一覧

特表2015-519812ネットワーク障害の重大度レベルの推定
<>
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000003
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000004
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000005
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000006
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000007
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000008
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000009
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000010
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000011
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000012
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000013
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000014
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000015
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000016
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000017
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000018
  • 特表2015519812-ネットワーク障害の重大度レベルの推定 図000019
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-519812(P2015-519812A)
(43)【公表日】2015年7月9日
(54)【発明の名称】ネットワーク障害の重大度レベルの推定
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/26 20060101AFI20150612BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20150612BHJP
   H04L 29/14 20060101ALI20150612BHJP
【FI】
   H04L12/26
   H04L12/70 100Z
   H04L13/00 311
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2015-509142(P2015-509142)
(86)(22)【出願日】2013年4月25日
(85)【翻訳文提出日】2014年11月20日
(86)【国際出願番号】US2013038220
(87)【国際公開番号】WO2013163432
(87)【国際公開日】20131031
(31)【優先権主張番号】13/458,472
(32)【優先日】2012年4月27日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】510284071
【氏名又は名称】モトローラ モビリティ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA MOBILITY LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ボーラー デイヴィッド ビー
(72)【発明者】
【氏名】バジル ブライアン エム
(72)【発明者】
【氏名】グリーン クラーク ヴイ
(72)【発明者】
【氏名】ホー シャン
【テーマコード(参考)】
5K030
5K035
【Fターム(参考)】
5K030GA14
5K030MA04
5K030MB05
5K030MB20
5K030MC07
5K030MC08
5K035CC03
5K035CC08
5K035CC09
5K035EE01
5K035KK01
5K035KK04
5K035MM03
5K035MM07
(57)【要約】
ネットワーク障害の重大度レベルを推定する方法が提供される。潜在的なネットワーク障害を検出するために、性能パラメータが、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上で監視される。監視される性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差すると自動的に、潜在的なネットワーク障害に関してアラームが発せられる。アラームが発せられた後、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき、重大度のレベルがアラームに割り当てられる。加えて、ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数が推定されて、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにさらに高い優先度が付けられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク障害の重大度レベルを推定する方法であって、
潜在的なネットワーク障害を検出するために、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上の性能パラメータを監視するステップと、
前記監視ステップ中に取得された前記性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差する場合に自動的に、潜在的なネットワーク障害に関してアラームを発するステップと、
アラームが発せられた後、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき自動的に重大度のレベルを前記アラームに割り当てるステップと、
前記ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定することであって、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合に、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる、前記ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ネットワークが、ケーブルモデム終端システム(CMTS)を備えたヘッドエンドを有し、かつ、前記ネットワークの前記端末ネットワーク要素がケーブルモデムを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、前記アラームの前記重大度のレベルが、前記事前FEC BERおよび前記事後FEC BERのうちの少なくとも1つがそのそれぞれの所定の許容可能な範囲外である場合と比べて、低いレベルの重大度を割り当てられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲外である場合に、前記アラームの前記重大度のレベルが、前記事後FEC BERが前記所定の許容可能な範囲内である場合と比べて、高いレベルの重大度を割り当てられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、前記ネットワーク障害の前記重大度のレベルが低いレベルの重大度を割り当てられ、前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する前記所定の許容可能な範囲外であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、前記ネットワーク障害の前記重大度のレベルが中間レベルの重大度を割り当てられ、前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する前記所定の許容可能な範囲外である場合に、前記ネットワークの前記重大度のレベルが高いレベルの重大度を割り当てられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記検出ステップ中に監視された前記性能パラメータが、前記ネットワークのどのネットワーク構成要素が、ネットワーク障害の潜在的な位置であるかを判断するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記検出ステップ中に監視された前記性能パラメータが、前記性能パラメータの絶対値、前記性能パラメータの前記絶対値におけるデルタ、および前記絶対値の関数としての前記デルタを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記検出ステップ中に監視された前記性能パラメータが、ダウンストリーム電力レベル、アップストリーム電力レベル、マイクロ反射、アップストリームフィルタ係数比、搬送波対雑音比(CNR)/信号対雑音比(SNR)、および変調誤差比(MER)のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ネットワーク障害に割り当てられた前記重大度レベルが、下限でのサービスに影響しないレベルの重大度から、上限での重大なレベルの重大度までに及ぶ、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
地理的に正確な地図に、前記ネットワーク障害の原因であると考えられるネットワーク構成要素の地理的位置、前記ネットワーク障害によって影響を受ける各端末ネットワーク要素の地理的位置、および前記ネットワーク障害を識別する診断アラームおよび前記ネットワーク障害の前記重大度レベルを自動的かつ電子的に追加するステップをさらに含み、前記地図が、地理空間ソフトウェアの使用で表示可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
対話型グラフィカルユーザーインタフェースの表示に、前記ネットワーク上で検出された障害に対応する診断アラームを追加するための信号処理電子装置であって、潜在的なネットワーク障害を検出するために、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上の性能パラメータを監視して、前記性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差する場合に自動的に、ネットワーク障害に関してアラームを発するように構成されている少なくとも1つの処理装置を含み、前記少なくとも1つの処理装置が、アラームが発せられた後、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき、自動的に重大度のレベルをアラームに割り当てるように構成されており、かつ、前記少なくとも1つの処理装置が、前記ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定するように構成されていて、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる、信号処理電子装置。
【請求項12】
前記信号処理電子装置が前記ネットワークに接続されたサーバーであり、前記ネットワークが、ケーブルモデム終端システム(CMTS)を備えたヘッドエンドを有し、かつ、前記ネットワークの前記端末ネットワーク要素がケーブルモデムを含む、請求項11に記載の信号処理電子装置。
【請求項13】
前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、前記少なくとも1つの処理装置が、最も低いレベルの重大度を割り当てるように構成されている、請求項11に記載の信号処理電子装置。
【請求項14】
前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲外である場合に、前記少なくとも1つの処理装置が、最も高いレベルの重大度を割り当てるように構成されている、請求項11に記載の信号処理電子装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの処理装置が、前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、低いレベルの重大度を割り当て、前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する前記所定の許容可能な範囲外であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、中間レベルの重大度を割り当て、前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する前記所定の許容可能な範囲外である場合に、高いレベルの重大度を割り当てるように構成されている、請求項11に記載の信号処理電子装置。
【請求項16】
その上にコンピュータプログラム命令が格納されている少なくとも1つの持続性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラム命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、
潜在的なネットワーク障害を検出するために、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上の性能パラメータを監視することと、
監視された前記性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差する場合に自動的に、ネットワーク障害に関してアラームを発することと、
アラームが発せられた後、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき自動的に重大度のレベルを前記アラームに割り当てることと、
前記ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定することであって、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合に、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる、前記ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定することと
を含む動作を実行させる、
少なくとも1つの持続性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記コンピュータプログラム命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、最も低いレベルの重大度を割り当てさせる、請求項16に記載の少なくとも1つの持続性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記コンピュータプログラム命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲外である場合に、最も高いレベルの重大度を割り当てさせる、請求項16に記載の少なくとも1つの持続性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記コンピュータプログラム命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、低いレベルの重大度を割り当てさせ、前記事前FEC BERが事前FEC BERに対する前記所定の許容可能な範囲外であり、かつ前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合に、中間レベルの重大度を割り当てさせ、前記事後FEC BERが事後FEC BERに対する前記所定の許容可能な範囲外である場合に、高いレベルの重大度を割り当てさせる、請求項16に記載の少なくとも1つの持続性コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
関連した主題が以下の特許出願で開示されているが、それらは、本出願と所有者が共通し、同時係属であり、それらの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる:2012年4月27日に出願された、「NETWORK MONITORING WITH ESTIMATION OF NETWORK PATH TO NETWORK ELEMENT LOCATION」という名称の米国特許出願第13/458368号(代理人整理番号CS39863);2012年4月27日に出願された、「MAPPING A NETWORK FAULT」という名称の米国特許出願第13/458435号(代理人整理番号CS39864);および2012年4月27日に出願された、「ESTIMATING PHYSICAL LOCATIONS OF NETWORK FAULTS」という名称の米国特許出願第13/458504号(代理人整理番号CS39866)。
【背景技術】
【0002】
プログラムプロバイダ、とりわけ、多重システムオペレータ、テレビ網およびテレビ局、ケーブルTVオペレータ、衛星テレビオペレータ、スタジオ、無線サービスプロバイダ、およびインターネット放送局/サービスプロバイダなどは、広帯域通信システムに、プログラミングおよび同様のコンテンツを、デジタル信号またはアナログ信号によりネットワークを通じて消費者/加入者に配信することを要求し得る。かかるネットワークおよび施設は、広範囲にわたり複雑であり得、通常、オペレータが、障害、損傷、ならびに同様の保守および他の問題を管理および監視することは困難である。例えば、ネットワーク保守活動の監視は、特に、広範囲に及ぶケーブルネットワークのオペレータに問題を提示し得る。
【0003】
例として、ケーブルネットワークは、IPまたはISPNネットワークへのアクセスを提供し得るいくつかのノードに接続されているヘッドエンドを含み得る。ヘッドエンドは、通常、各受信機が、加入者のモデム、MTA(メディアターミナルアダプタ)、セットトップボックス、端末装置、加入者宅内機器(CPE)または同様の装置などの、多数のネットワーク要素に各々が接続する多数のノードに接続している、いくつかの受信機を有する、ケーブルモデム終端システム(CMTS)とインタフェースをとる。例えば、CMTSの単一の受信機は、数百以上のネットワーク要素に接続し得る。ケーブルモデムは、ケーブルネットワークを経由した、インターネットおよび他のコンピュータネットワークへのデータ接続をサポートし得、ケーブルネットワークは、ヘッドエンドから加入者にダウンストリームで、および加入者からヘッドエンドにアップストリームで、データが送信できる双方向通信システムを提供する。ケーブルネットワークは、通常、端末ネットワーク要素(MTA、ケーブルモデム、セットトップボックスなど)が様々な光ノード上に存在する、ツリー構造および分岐構造内のヘッドエンドに、加入者のケーブルモデムを相互接続する、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、またはハイブリッドファイバー/同軸(HFC)ケーブルシステムなどの、様々なケーブルを含み得る。ノードは、ヘッドエンドにおける共通の構成要素によって結合されてサービスされ得る。
【0004】
通常、どの端末装置がどの光ノードおよび同様のものに取り付けられているかを追跡するためのプロセスは、手動プロセスである。例えば、新しい顧客のサービスが最初に有効にされるとき、ネットワークオペレータはそのユーザーの特定のノードまたは位置を識別し、この情報を顧客管理データベースに手動で入力し得る。かかる接続の情報は、物理層の通信問題を解決するため、定期的なHFC施設保守を実行するため、および将来のサービス拡大を計画するために重要である。しかし、データが不正確であるか、または不完全である場合、それは、しばしば、問題の誤診、保守に関連した過剰な費用、および長引く新規配備となり得る。加えて、通信トラフィックが増加するか、または新規サービスが配備されるとき、特に、既存の加入者がネットワークのノードの異なる部分に再割り当てされる必要がある場合、ネットワークの部分の荷重を理解する必要性が重要になる。
【0005】
従って、前述のように、いかなる種類の位相的なネットワーク位置も、情報のデータベースへの手動入力を必要とする。これは、かなり時間がかかり、退屈なタスクであり得る。実際のところ、ケーブルサービスプロバイダは、通常、自身のネットワークおよび施設内の問題を見つけるために、顧客の電話および技術者の手動分析のみを頼りにする。
【0006】
以下の発明を実施するための形態で説明される実施形態の様々な特徴は、添付の図を参照して検討されると、さらに十分に理解でき、添付の図中、同じ番号は同じ要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態によるグラフィカルユーザーインタフェースのいわゆるダッシュボードのスナップショット画面表示である。
図2】一実施形態により、ネットワークが広がる地理的エリアの衛星画像の上に表示されたオブジェクトのクラスタを示すダッシュボードのパネルの表示である。
図3】一実施形態により、ユーザーがシステムにログインすると、ダッシュボードの開始点を提供し得る対話型ユーザーインタフェースディスプレイの表示である。
図4】一実施形態により、地図が、ネットワークサービスエリアの特定の領域にさらにズームインされている、図3と同様の表示である。
図5】一実施形態により、ディスプレイ上に表示されたアラーム情報の調査時に使用するためのアラームツリーを示す対話型ユーザーインタフェースディスプレイの表示である。
図6】一実施形態により、アラームツリーがさらに拡大されている、図5と同様の表示である。
図7】一実施形態により、ノード位置、端末ネットワーク要素、ネットワーク経路、およびアラームを示す局所的な地理的地図を有する、グラフィカルユーザーインタフェースの表示である。
図8】一実施形態により、端末ネットワーク要素のクラスタが、地理的近接性に基づき強調表示されている、図7と同様のグラフィカルユーザーインタフェースの表示である。
図9】一実施形態により、地理的エリアの衛星画像上に表示されている、図8と同様のグラフィカルユーザーインタフェースの表示である。
図10図9に類似したグラフィカルユーザーインタフェースの表示であり、一実施形態により、地図上に表示されたケーブルモデムに対するアラームのリストを含む。
図11図10に類似したグラフィカルユーザーインタフェースの表示であり、一実施形態により、地図上に表示されたケーブルモデムおよびそれによって使用されるチャネルに対する特定の性能パラメータ(この事例では、絶対値およびデルタ値に対するdBでのダウンストリームマイクロ反射)のリストを含む。
図12】一実施形態により、フィールド技術者によって使用され得るディスプレイ画面を有する無線通信タブレットの図である。
図13】一実施形態により、故障したモデムのリストを提供する、タブレットのディスプレイ画面のスナップショット図である。
図14】一実施形態により、故障したモデムの地理的位置を市街地図上に提供する、タブレットのディスプレイ画面のスナップショット図である。
図15】一実施形態により、ノードからダウンストリームに拡がり、故障しがちなケーブルモデムのクラスタがその中に定義されている、ネットワークのセクションの図である。
図16】一実施形態により、ノードからダウンストリームに拡がり、電力関連の故障を起こしがちなケーブルモデムがその中に示されている、ネットワークのセクションの図である。
図17】一実施形態により、ノードからダウンストリームに拡がり、反射関連の故障を起こしがちなケーブルモデムがその中に示されている、ネットワークのセクションの図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ケーブルネットワークなどの、ネットワーク内で生じる問題を事前にかつ自動的に見つけることを可能にする、管理および/または監視システム、ツールおよび/または方法に対する必要性がある。例えば、問題の地理的位置に関する情報、問題の本質、および/または問題の重大度は、問題が迅速に検出され、分離され、見つけられて、対処できるように、タイムリーに提供される場合、ネットワークオペレータに有用な情報を提供するはずである。加えて、ネットワークに関する、履歴の、長期間の、および定期的なヘルス情報が、ネットワーク要素または構成要素のゆっくりと着実な劣化を示し得る傾向を判断する際に役立ち得る。かかる劣化は、他の方法では、実際の故障が生じるまで、スポットチェックに基づき検出されない可能性がある。これらのタスクの少なくともいくつかが自動的に達成される場合、およびかかるシステムまたはツールが極めて大規模なネットワークにわたって拡大することが可能な場合、これは、ネットワークオペレータが、ネットワーク保守活動でさらに事前対策を講じるようになり、より高いレベルのネットワーク可用性および信頼性を達成することを可能にし得る。これは、障害または問題が生じた後でのリアルタイムのトラブルシューティングに対する必要性を低下させることにより、運用コストを削減することも可能にし得る。その上さらに、ネットワーク状態の定期的な収集および分析は、重要なネットワーク指標の見方を提供して、顧客に影響を及ぼす前に、問題を解決する役に立ち得る。
【0009】
本開示は、ネットワーク障害の重大度レベルを推定する方法を説明する。潜在的なネットワーク障害を検出するために、性能パラメータが、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上で監視される。監視される性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差すると、自動的に潜在的なネットワーク障害に関してアラームが発せられる。アラームが発せられた後、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき、重大度のレベルがアラームに割り当てられる。加えて、ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数が推定されて、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる。
【0010】
本開示は、対話型グラフィカルユーザーインタフェースの表示に、ネットワーク上で検出された障害に対応する診断アラームを追加するための信号処理電子装置も説明する。本装置は、潜在的なネットワーク障害を検出するために、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上の性能パラメータを監視して、性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差する場合に自動的に、ネットワーク障害に関してアラームを発するように構成されている少なくとも1つの処理装置を有する。加えて、少なくとも1つの処理装置は、アラームが発せられた後、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき、自動的に重大度のレベルをアラームに割り当てるように構成されており、また、少なくとも1つの処理装置は、ネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定するように構成されており、それによって、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる。
【0011】
加えて、本開示は、その上にコンピュータプログラム命令が格納されている少なくとも1つの持続性コンピュータ可読記憶媒体を説明し、そのコンピュータプログラム命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、その少なくとも1つのプロセッサに、潜在的なネットワーク障害を検出するために、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上の性能パラメータを監視すること、監視された性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差する場合に自動的に、ネットワーク障害に関してアラームを発すること、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき自動的に重大度のレベルをアラームに割り当てること、ならびにネットワーク障害によって影響を受ける端末ネットワーク要素の総数を推定することを実行させる。等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合、最多数の端末ネットワーク要素に対するサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる。
【0012】
簡潔に例証する目的で、実施形態の原理が、主にその例を参照することにより説明される。以下の説明では、多数の特定の詳細が、実施形態の完全な理解を提供するために記載される。しかし、当業者には、実施形態は、これら特定の詳細に制限されることなく、実施され得ることが明らかであろう。いくつかの事例では、周知の方法および構造は、実施形態を不必要に曖昧にしないために、詳細には説明されていない。
【0013】
実施形態によれば、故障または他の問題およびその地理的位置を明瞭に示すことができる、サービスエリアの領域の地理的に正確な市街地図または衛星画像などの、視覚的表示を提供する目的で、ケーブルモデムまたは同様のものなどの、監視されているネットワーク要素の地理的位置に関する情報、およびHFC構成要素または同様のものなどの、関連したネットワーク構成要素トポロジーが、ネットワーク管理データベースまたは同様のものに自動的に投入されるように、ネットワーク監視が実行される。従って、ネットワークが地理的に辿る経路が、ネットワーク内のネットワーク要素および構成要素の物理的位置と共に、地図上に表示される。かかる地図は、問題を効率的かつ迅速な方法で解決するために、有用なネットワーク管理ツールをネットワークオペレータおよびフィールド技術者に提供する。
【0014】
考えられる一例として、地図は、重大なレベルから全くサービスに影響しないレベルに及ぶ様々な重大度レベルの障害を表示するグラフィカルインタフェースの一部として提供できる。その結果、少なくともいくつかの実施形態では、ネットワーク上の障害の重大度が、自動的に判断されて、障害の推定された地理的位置と共に、地図上に表示される。
【0015】
加えて、ネットワーク監視および管理システムまたはツールが提供され、ネットワークに接続されているか、またはネットワークと通信するサーバーもしくはリモートサーバー上にロードされているか、または存在するソフトウェアに完全に組み込まれ得る。言うまでもなく、ソフトウェアは、ネットワークのヘッドエンドに配置された機器、クラウド装置、および携帯機器またはモバイル機器などの、他の装置および機器上に存在し得る。このアプローチは、データの手動分析の必要性を除外して、大量のデータが大規模に、マイクロプロセッサまたは同様のものにより電子的に自動的に分析されることを可能にする。
【0016】
ネットワーク管理ツールまたはソフトウェアは、可能性の高いタップおよびパッシブの位置について推定および推測して、この情報をキーホールマークアップ言語(KML)地理的データおよび既知の光ノード位置データと結び付け得る。この累積情報から、ネットワーク管理ツールまたはソフトウェアは、所与のサービスエリアの地図または同様のものを、監視されたケーブルモデム位置および関連したネットワーク構成要素トポロジーで推定して、それを自動的に追加できる。
【0017】
障害の地理的位置および周囲のネットワーク経路が、利用可能な実際のネットワーク経路またはネットワーク要素位置に関する最小限の情報および手動で入力されたデータに関わらず、推定され、分離されて、表示され得る。グラフィカルインタフェースは、特定のネットワーク要素を問題があるとして識別して表示できる。一例として、線形歪みまたは過剰な損失障害の潜在的な原因となる疑わしい構成要素として識別される、ケーブル、タップ、パッシブ、または同様のものなどの、ネットワークまたはHFC構成要素が、障害の位置として識別されて表示され得る。障害が単一の加入者または加入者のグループに影響を及ぼすかどうかも推定されて、ディスプレイに表示され得る。
【0018】
さらにまた、ネットワーク管理ツールは、光学系、ノード、アンプ、ケーブル、タップ、パッシブ、および同様のものを含む共通の構成要素などの、ネットワークまたはHFCインフラストラクチャを共有し得るネットワーク要素またはケーブルモデムのクラスタまたはグループを識別するために使用され得る。これに関して、ネットワークのヘッドエンドにおいてCMTSまたは同様の機器からのデータプルを介して容易に入手可能なサービスグループに対する管理情報ベース(MIB)情報が、上で参照された地理的位置情報と共に使用できる。ネットワーク要素のグループまたはクラスタは、グラフィカルインタフェースを介し、他のソースを参照するソフトウェアを必要とせずに、容易に表示され、検査を実行し、または共通の障害シグネチャアラームが発せられるのを待機し得る。
【0019】
さらにまた、障害の重大度が、影響を受けるネットワーク要素または加入者の数と共に、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)を含む物理層測定基準の関連付けを通して、アップストリーム障害に関して推定され得る。より高い優先度アラームが、閾値を上回るネットワーク要素または加入者のグループに割り当てられる。その一方、より低い優先度アラームが、単一のネットワーク要素または加入者に対して検出された障害に割り当てられ得る。
【0020】
一実施形態によれば、上で参照されたグラフィカルインタフェースは、いわゆる「ダッシュボード」の形式で、ネットワーク運営センターの担当者などのユーザーに対して提示され得る。重大なアラームは、ネットワークまたはその部分の地理的表示内のネットワーク全体にわたって表示され得る。加えて、ユーザーが彼らのネットワークの全体的なヘルスを監視することを可能にするために、ダッシュボードの使用を介して、統計値へのアクセスが提供され得る。
【0021】
グラフィカルユーザーインタフェースの様々なスナップショットの表示が図1図14で提供され、以下で説明される。これらの表示は、必要に応じて変更され得ることが理解されるはずである。モニターまたは同様の電子ディスプレイ画面を介してユーザーに表示され得るダッシュボード10の第1の例が図1に示される。この例では、ダッシュボード10の第1のパネル12がアラームまたは潜在的な障害のリスト14を含む「アクティブなアラーム」の情報を提供し、第2のパネル16は、ネットワークのいわゆる「物理的表示」を提供し、第3のパネル18は、パネル12にリストされたアラームの地理的位置を、最も近くのノード22または他のネットワーク構成要素と共に示す、地理的に正確な市街地図20を提供する。地図20は、道路および通りならびにそれらの名前を含み得る。加えて、図2に最も良く示されているように、アラームは、そのアラームが位置している地理的サービスエリアの画像24、例えば衛星画像上に重ね合わされ得る。
【0022】
問題、障害またはアラームが識別されると、それは、地理的近接性に基づき、他の問題、障害およびアラームと関連付けられて表示できる。例えば、図1の円26内のアラーム14を参照されたい。このアラームのグループまたはクラスタは、影響を受けたネットワーク要素の視覚的指標を提供し、アラームのクラスタを引き起こした潜在的な問題の中心点を示すことができる。例えば、図2の中心点28を参照されたい。中心点を選択するユーザーは、問題のネットワーク要素またはモデムのリストが提供され得る。加えて、アラームのクラスタは、単一の対応する「アラーム」オブジェクトを有し得、それによりユーザーに表示されるアラームの数を削減する。
【0023】
問題が、ネットワーク監視および管理システム、ツールまたはソフトウェアによって初めて識別されると、オペレータまたはユーザーは、明らかな問題または複数の問題をさらに調査するために、いくつかの選択肢を提供され得る。例えば、ネットワーク問題は、「サービンググループ(serving group)」または「地理的近接性」によって分離(すなわち、クラスタ化)され得、影響を受けた顧客/加入者の数および障害がサービスに影響を及ぼす範囲に基づき重大度によって優先順位を付けられ得る。ネットワーク障害は、管理ソフトウェアによって地図インタフェースにリンクでき、それは、その障害がネットワーク内の物理的位置に結び付けられることを可能にする。
【0024】
図3図11は、ネットワークオペレータに表示され得るダッシュボードのさらなる表示例を提供する。任意のタイプもしくは数の利用可能な図、地図、またはアラート表示が、ダッシュボード内に表示されて編成できる。例として、図3に示されるダッシュボード30は、ユーザーがネットワーク監視および管理ソフトウェアまたはシステムに初めてログオンするとき、開始点として構成され得る。ここでは、ネットワークの「ズームアウト」表示が最初に提供されてネットワークの全体表示を可能にし、それは、広い地理的エリアに及び得る。ネットワーク監視および管理ツールによってデータが収集および分析され、データの分析のみに基づき、障害または複数の障害のタイプおよびその障害(複数可)の推定された地理的位置を識別する。
【0025】
図3は、地理的フォーマットに基づきネットワーク全体図32を提供し、アラームのいわゆる「ホットスポット」34の指標を提供する。アラームのリスト36は、ホットスポット34の重大度および位置も示すことができるパネル38で提供できる。閾値を上回るFECデルタ/CMTSチャネル図40、閾値を上回るフラップデルタ/CMTSチャネル図42、およびCMTSチャネル利用閾値交差図44などの図がパネル46に表示され、リスト36に示されるアラームに対応し得る。言うまでもなく、これらの図は可能な図のほんの数例を提供するに過ぎない。かかるダッシュボードのさらなる例が、地図48のセクションの表示をより詳細に提供する、図4に示される。
【0026】
図5では、パネル50がネットワークトポロジーに関する情報を提供するダッシュボードが示されている。ここでは、トポロジーが、いわゆるアラームツリーの形で提供されており、それは、ユーザーが、ネットワークのもっと狭く定義されたセクションに関してさらなる情報を取得することを可能にする。例えば、トポロジーは、CMTS(CMTS−1、CMTS−2、CMTS−3、CMTS−4、およびCMTS−5など)をリストし得る。さらに、ファイバーノード(すなわち、FN−AおよびFN−B)が、任意のCMTSに対して表示され得、アラームに関連したいくつかのネットワーク要素がリストされ得る。図6に示されるように、パネル50は、アラームの重大度(すなわち、重大、重度、軽度)ごとにアラームに関連したネットワーク要素の数を示すようにも拡張され得る。
【0027】
市街地図52のさらに局所的な表示が図7に示されている。ここでは、ネットワークの単一のファイバーノード54が、ネットワーク経路56がノード54から、ノード54を介してサービスされる、ケーブルモデムなどの、端末ネットワーク要素58まで伸びるように示されている。端末ネットワーク要素58の色調(または色、など)が、アラームを地図52上に視覚的に示すために使用できる。例えば、端末ネットワーク要素58aは、重大な重大度のアラームを示し得る暗い色調(または赤などの特定の色)で示され、他方、明るい色調(黄などの他の色)で表示される端末ネットワーク要素は、軽度の重大度のアラームを示し得る。この同じ地図52は、地理的近接性クラスタ60が強調表示されて示されている図8に示されるように、さらに調査できる。図7および図8に示すケーブル設備の経路56が、以下でさらに詳細に説明するように、KMLデータを使用して推定され得る。所望であれば、管理ツールのユーザーは、万一、推定された経路および表示が不正確な場合には、経路56を調整するか、または任意の既知のネットワークトポロジー情報を管理ソフトウェアまたはツールに入力することが可能である。
【0028】
図7に類似した別の表示が、図9の地図62に示される。ここでは、市街地図52は、周囲の地理的エリアの実際の衛星画像を示すように修正されている。ノード54、経路56、および端末ネットワーク要素58が、アラームおよび他のネットワークトポロジーがそうであるように、衛星画像上に重ね合わされている。潜在的なネットワーク障害をさらに調査する目的で、図9に示される「ケーブルモデム」は、図10に示されるようなドロップダウンウィンドウ64内に表示できる。ここでは、各ケーブルモデムまたは端末ネットワーク要素58に対する、MACアドレス、電力状態、雑音状態、アップストリーム反射状態、ダウンストリーム反射状態、FEC状態。これらのケーブルモデムおよびリストされた状態のいくつかは、アラームを有していないが、他方、他は、「軽度」重大度のアラームを有し、また、他は「重大」重大度のアラームを有する。図11は、ネットワーク問題をさらに調査するためのツールの機能を示す。ここでは、ダウンストリームマイクロ反射に対応する測定値がdB単位で(絶対値およびデルタ値として)リストされ、ユーザーが、アラームの対象のこともあれば、対象でないこともある、これらまたは任意の他の値を視認し得るように、ウィンドウ66に示される。
【0029】
従って、ネットワークオペレータセンターのユーザーが上で参照したダッシュボードを視認して、例えば、上に示したように、それを用いてアラームを調査し、解決する必要のある特定の問題を識別した後、ネットワーク監視および管理ツール、ソフトウェアまたはシステムが、ユーザーが適切なフィールド技術者を正しい地理的位置に送るのを支援するために使用できる。ユーザーは、管理ツールまたはソフトウェアを、問題を解決する必要性に関して緊急性を評価するためにも使用できる。
【0030】
ネットワーク監視および管理システム、ツールまたはソフトウェアは、フィールドにおいてサービス技術者によっても使用できる。例えば、ネットワーク監視および管理ソフトウェアは、安全な無線ウェブインタフェース経由など、技術者によってアクセス可能であるリモートサーバー上で実行され得る。例えば、携帯型、ラップトップ、ノートブック、もしくはタブレットコンピュータ、スマートフォン、または同様のものなどのモバイル機器が、前述のように、様々な図、情報および地図を取得するために使用され得る。その結果、提供された情報が、フィールドの問題を迅速にリアルタイムでデバッグするために使用されて地理的情報を提供し、アップストリームおよびダウンストリームの性能測定基準および障害状態のリアルタイム監視を提供して、技術者が複数の問題の相互依存性を理解することを可能にする。上記は、技術者が住居の内部にアクセスする必要性を削減し、技術者がヘッドエンドを訪れる必要のある回数を削減して、技術者がフィールドにいる間にネットワークトポロジーを更新することを可能にできる。本開示では、「リアルタイム」は、現在または最近のネットワーク状態を反映する意味のあるデータを提供するために十分に迅速な応答性のレベルならびにある程度の遅延または組込み遅延を許容する応答性のレベルを含む。
【0031】
例として、フィールド技術者によってネットワーク監視および管理ソフトウェアに接続するために使用され得るタブレット70が図12図14に示される。図12では、技術者は、CMTSのリストに対するアイコン74、ネットワークワイドのアラートに対するアイコン76、情報のスキャンまたはシステムへのアップロードに対するアイコン78、および設定アイコン80を含む、ディスプレイ72が提供される。図13は、障害を有するネットワーク装置84のテーブル表示を提供するディスプレイ82を示し、図14は、同じネットワーク装置84を、地理的地図形式のプラットフォームで、最も近いファイバーノード88または同様のネットワーク構成要素と共に示すディスプレイ86を示す。前述の全てが、有用で役立つ情報をフィールド技術者に提供する。
【0032】
前述したネットワーク監視および管理システム、ソフトウェア、およびツールによって、様々な方法が使用され、それは、障害の判断、障害の位置付け、ネットワークの地理的マッピング、ネットワークトポロジー情報との、およびネットワークトポロジー情報なしでの障害の表示、同じ障害によって影響を受けるネットワーク要素のクラスタの表示、ならびに、障害の重大度を可能にする。これらの方法の実施形態は以下で提供される。
【0033】
ネットワーク要素位置へのネットワーク経路の推定
大規模なネットワーク監視および管理システムを実装しようとするネットワークオペレータは、ネットワーク監視および管理ソフトウェアによる使用のために、全てのネットワークトポロジー情報をデータベースに入力する必要性によって挑戦される。この手動データ入力プロセスは、極めて時間がかかり費用が高くつくが、達成されると、かかるデータベースおよび情報はネットワークオペレータにとって極めて有益な情報を提供できる。
【0034】
ネットワーク監視および管理システムの実施形態は、ネットワークの経路を概算する自動化プロセスを含む。従って、ネットワーク経路の入力および定義の手動タスクは必要とされず、かかる情報を備えるデータベースを生成するタスクが、わずかな手動労力で、または手動労力なしで、迅速に達成される。この目的のため、KMLデータが、ケーブルネットワークの経路を推定するために使用でき、例えば、ネットワークをケーブル接続する経路は、ノード(すなわち、光ファイバーノードなど)と端末ネットワーク要素(例えば、ケーブルモデム)との間を辿る。このアプローチでは、経路推定におけるわずかな誤差は許容され、ネットワーク問題の位置推定は正確であり得る。
【0035】
キーホールマークアップ言語(KML)は、インターネットベースの2次元地図および3次元ブラウザ内で地理的注釈および可視化を表現するための拡張マークアップ言語(XML)表記法である。KMLファイルは、任意のタイプの地理空間ソフトウェア実装KML符号化で表示するために、1組の特徴(プレースマーク、画像、多角形、3Dモデル、テキスト記述など)を指定する。地図上の各場所または特徴は経度および緯度を割り当てられる。KMLファイルは、KMZファイルで配信され、それは「.kmz」拡張子を有するzipファイルである。KMZファイルの内容は、通常、単一のルートKMLドキュメント(名目上、「doc.kml」)、ならびに任意選択で、ネットワークでリンクされたKMLファイルを含むKML内で参照される、任意のオーバーレイ、画像、アイコン、および3Dモデルを含む。慣例により、ルートKMLドキュメントは、ルートレベルであり、参照されるファイルはサブディレクトリ(例えば、オーバーレイ画像用の画像)内である。
【0036】
その結果、KMLデータの使用により、ネットワーク障害の物理的位置およびネットワーク内のファイバーノードの物理的地理的位置情報が、市街地図または衛星画像上に表示できる。ファイバーノード情報は、通常、ネットワークオペレータによって格納され、かかるデータをデータプルによってインポートすることによりネットワーク監視および管理ソフトウェアに対して容易に利用可能になるであろう。ネットワーク障害位置の判断が別の節で後述される。
【0037】
ネットワーク経路をマッピングする方法は、ネットワーク構成要素の地理的位置と端末ネットワーク要素の地理的位置との間のネットワークのケーブルの地理的経路を、周囲の地理的エリア(すなわち、通りなど)のキーホールマークアップ言語(KML)データを使用して電子的に推定することを含み得る。かかる方法は、地理的に正確な地図に、ネットワーク構成要素の地理的位置、端末ネットワーク要素の地理的位置、および推定された地理的経路を追加することも含み得る。生成された地理的地図データは、地理空間ソフトウェア実装KML符号化を用いて表示され得る。推定ステップ中、KMLデータは、ネットワーク構成要素の地理的位置と端末ネットワーク要素の地理的位置との間の最短の歩行距離に対応する経路を電子的に判断するために使用でき、最短の歩行距離に対応する経路は、ネットワークのケーブルの地理的経路として使用できる。地理的地図の視覚形態が、ユーザーにより地理空間ソフトウェア実装KML符号化を用いて表示でき、そこでは、ネットワーク構成要素、端末ネットワーク要素、および地理的経路が地理的地図の視覚形態上に図で示される。加えて、疑わしいネットワーク障害の地理的位置が、地理的地図の視覚形態上に図で示されるために、地理的地図上に追加できる。
【0038】
ネットワーク構成要素およびそのネットワーク構成要素の地理的位置に関する情報が、電子的に受信できる。例えば、ネットワーク構成要素は光ファイバーノードであり得、情報はデータベースからケーブルモデム終端システム(CMTS)を介してインポートされ得る。
【0039】
端末ネットワーク要素および端末ネットワーク要素の地理的位置に関する情報も電子的に受信できる。例えば、端末ネットワーク要素のサービスアドレスがデータベースからインポートでき、地理的地図上の端末ネットワーク要素の地理的位置がサービスアドレスの地理的位置として印を付けられることができる。端末ネットワーク要素のタップの位置が、サービスアドレスの前の通り上の位置として定義できる。ドロップケーブルの位置がサービスアドレスの地理的位置とタップの推定位置との間の接続として推定できる。地理的地図に含まれる通りに沿った、ネットワーク構成要素から端末ネットワーク要素への最短の歩行方向に対応する経路が判断されて、ネットワーク構成要素とタップとの間のネットワークの地理的経路として使用できる。
【0040】
前述の経路推定手順は、ネットワーク構成要素に接続された各端末ネットワーク要素に対して、ソフトウェアにより自動的に繰り返すことができ、推定された多数の経路が、ネットワークの所定のサービスエリアに対して推定された全体的なネットワーク経路を生成するために重ね合わせることができる。
【0041】
どのケーブルモデムがどのファイバーノードに接続されるかに関する判断が、例えば、次の代替手段のいずれかによって行われ得る。どのネットワーク要素がどのDOCSISサービンググループ内にあるかに関する情報が容易に利用可能であれば、特定のファイバーノードが、そのノードに割り当てられた同じサービンググループ内にあることが知られているケーブルモデムに接続されるであろう。あるいは、この情報が、ネットワーク監視および管理ソフトウェアによって容易にアクセス可能でない場合、各ケーブルモデムは、それが物理的に最も近い(すなわち、マンハッタン距離)ファイバーノードに接続されると判断(推定)される。
【0042】
前述の情報を地理的地図上に表示すると、経路が交差するが、以前にタップとして印を付けられていなかった点が、スプリッターとして識別できる。タップとスプリッターとの間の実際の差分のみが出力の電力比である。加えて、ネットワークアーキテクチャに関連して観察されたネットワーク電力レベルの不連続点が、増幅器の位置として識別できる。
【0043】
前述の情報を使用すると、ネットワーク経路ならびにネットワーク要素および構成要素の位置が今や、ネットワーク監視および管理ソフトウェアによって推定されて表示できる。このソフトウェアは、経路を調整して、ネットワークのグラフィック表示内の要素および構成要素を編集(追加、削除または移動)し、かかる情報がフィールド技術者または同様の人によって検証されるように、それらをデータベースに保存する機能もユーザーに提供する。このように、ますます多くの情報がデータベースに追加されて保存されるにつれ、結果および将来の結果の精度がさらに向上できる。
【0044】
サーバーまたはリモートサーバーなどの、信号処理電子装置が、前述の処理ステップを提供するためにアプリケーションを実行できる。加えて、その上にコンピュータプログラム命令が格納されている持続性コンピュータ可読記憶媒体も提供でき、それらの命令は、プロセッサによって実行される場合に、そのプロセッサに前述の動作を実行させる。
【0045】
加えて、様々な修正が、前述の方法で実装できる。例えば、地球の湾曲に基づく経路推定の補正、高度に分割された経路の単一経路への要約、およびスケーラビリティのための冗長データの除去が、推定された経路を精緻化するか、または所望の表示をユーザーに提供するために実施できる。
【0046】
ネットワーク障害位置でのネットワーク要素のクラスタ化
顧客/加入者および彼らのネットワーク要素は、障害を地図上の適切な地理的位置に結び付けることを可能にする目的で、地図上の点にリンクされる必要がある。いくつかの事例では、ネットワーク監視システムによってアクセスされて、自動的にインポートされるために利用可能な最小限のネットワーク要素位置データのみがあり得る。最小限の情報が提供され得る場合、ネットワーク内の問題を地理的に位置付けて、障害を重大度順に優先順位を付けるために、次のプロセスが使用できる。
【0047】
ケーブルモデムを適切にグループ化するために、ケーブルモデム/ネットワーク要素上の媒体アクセス制御(MAC)アドレスに関連した課金/サービスアドレスが取得されて、DOCSISサービンググループに関連した情報と組み合わされ得る。障害がかかるモデムのグループに影響を及ぼすと考えられる場合、各個々のモデムに関連した多数の障害またはアラームが組み合わされて、単一のより高い優先度のネットワーク障害に優先順位付けされ得る。
【0048】
例えば、顧客の課金/サービスアドレスがケーブルモデムのMACアドレスにリンクされる。このアドレスは、この特定のケーブルモデムの物理的位置を識別するために地図上に位置付けされる。MACアドレスは、同じネットワーク構成要素を共有しそうな物理グループ内のモデムをグループ化するために、DOCSISサービンググループにリンクされる。従って、ネットワーク内で障害が生じると、ネットワーク監視および管理システムは、互いに物理的に近くに位置し、同じDOCSISサービンググループを共有するモデムのグループを探す。これらのグループは「クラスタ」として識別される。クラスタに影響を及ぼす任意の障害は、多数の個々の関連のない低優先度の障害として識別されることに比べて、単一のより高い優先度の障害として識別できる。
【0049】
従って、一実施形態によれば、ネットワーク障害をマッピングする方法は、ネットワーク上の端末ネットワーク要素の地理的座標および端末ネットワーク要素の共有ネットワーク構成要素との関連付けに関する情報を電子的に受信するステップ、および端末ネットワーク要素の各1つからアップストリームネットワーク通信を介しネットワークを通じて伝送された性能パラメータを監視するステップを含む。そこから監視された性能パラメータが、その性能パラメータに対する所定の閾値と比較して許容できない、端末ネットワーク要素が識別される。共通のネットワーク障害を被ると推定される端末ネットワーク要素のクラスタが、(i)前述のように識別され;(ii)前述のように取得された地理的座標から判断されるように、互いから所定の地理的距離内にあり;(iii)ネットワークの共通の共有ネットワーク構成要素に関連付けられている、クラスタ内の端末ネットワーク要素を含むことにより定義される。定義されたクラスタの中心に対応する地理的座標および定義されたクラスタの半径も推定されて示され得る。次いで、地理的地図に、クラスタ内の端末ネットワーク要素の識別を含む、ネットワーク障害に対する単一のクラスタアラームが追加される。地理的地図は、地理空間ソフトウェアによって表示可能であり得る。
【0050】
性能パラメータの監視中、異なるタイプの障害問題を識別するために、異なるタイプの性能パラメータが監視され得る。従って、クラスタの定義ステップ中、クラスタに含まれる端末ネットワーク要素は、異なるタイプの障害問題のうちの少なくとも1つの選択されたタイプを被る端末ネットワーク要素に制限されることもあれば、制限されないこともある。
【0051】
ネットワーク障害の所定の地理的近接内にある、ネットワーク上の1組の端末ネットワーク要素を判断する目的で、ネットワーク上の端末ネットワーク要素のサービスアドレスがインポートされて、端末ネットワーク要素が所定の地理的近接内にあるか否かを判断するため、および地理的地図上に追加されるネットワーク要素の地理的位置を提供するために使用できる。各端末ネットワーク要素は一意の媒体アクセス制御(MAC)アドレスを有しているので、サービスアドレスをインポートするステップは、端末ネットワーク要素をサービスアドレスにリンクするために、媒体アクセス制御(MAC)アドレスの既知の情報を使用するステップを含む。
【0052】
どの端末ネットワーク要素が共通のサービンググループ内であるかを判断する目的で、端末ネットワーク要素がリンクされているサービンググループ、およびどの端末ネットワーク要素が、ネットワーク構成要素の動作に関連付けられた共通のサービンググループ内にあるかに関する情報が、インポートできる。例として、DOCSISサービンググループに関する情報が、ネットワークに接続されたケーブルモデム終端システム(CMTS)からのデータプルによってインポートできる。CMTSからのデータプルは、CMTS上の管理情報ベース(MIB)情報からであり得る。
【0053】
ネットワーク上の端末ネットワーク要素の媒体アクセス制御(MAC)アドレスに関して利用可能な情報が、端末ネットワーク要素をサービスアドレスに、および共通のサービスグループにリンクするために使用できる。前述の方法は、地理的地図の視覚形態を地理空間ソフトウェアで表示することも含み得、そのソフトウェア内では、アラームまたは複数のアラーム、ネットワーク構成要素、および端末ネットワーク要素のクラスタが、地理的地図の視覚形態上に図で示される。共有ネットワーク構成要素の例は、ノード、光ファイバーノード、パッシブ型光学スプリッター、パッシブ型光学ネットワーク装置、増幅器、タップ、ケーブル、および同様のものを含み得る。さらにまた、本方法は、クラスタに影響を及ぼすネットワーク障害が、単一の端末ネットワーク要素に関連したネットワーク障害に対する異なるアラームよりも、地理的地図上で示されるような高い優先度を提供されるように、ネットワーク障害に関連したアラームの優先順位を付けるステップをさらに含み得る。
【0054】
図15は、一般的なクラスタ閾値アラームに関する例を提供する。光ファイバーノードFN−Aからダウンストリームに延びるネットワーク100の一部が図15に示される。図15の各家102の図は、ネットワーク100に接続されたケーブルモデム(図示せず)の位置を表し、家102とノードFN−Aを相互接続する配線104は、ネットワーク経路を表す。いくつかのケーブルモデムから監視される性能パラメータは、少なくともあるレベルのネットワーク障害を示し得る。図15に示す例では、個別に円で囲まれた家102は、問題を報告している。大きな円106内にある5つの家102は、互いに近くにあるが、他方、家102Aは、図15に示す大きな円106から遠く離れている。
【0055】
図15で問題を報告しているケーブルモデムの各々の地理的座標および共通のノード構成要素FN−Aとのそれらの関連付けのみに基づき、大きな円106内のケーブルモデムは、家102Aにおける単一のケーブルモデムよりも高い優先度の単一のクラスタアラームの対象であるクラスタ内に定義できる。自動的に生成されるクラスタアラームは、そのクラスタ内(すなわち、円106内)のケーブルモデム、ノード構成要素FN−A、定義されたクラスタの中心の地理的座標、および定義されたクラスタの半径を示し得る。クラスタの定義は、任意のタイプの問題またはアラームを経験しているケーブルモデムを含み得るか、または特定のタイプの問題(すなわち、電力関連の問題、反射関連の問題、FEC関連の問題など)を経験しているケーブルモデムに制限できる。さらに、クラスタの定義は、検出された問題の重大度またはレベルに基づき制限できる。加えて、問題を報告しているケーブルモデム間の最大距離も、可能なサイズのクラスタに制限するように設定できる。ネットワークトポロジーがネットワークのノードによって大きく異なり得るので、また、閾値およびアラーム分析が、任意の特定のノードに対して、および大規模なネットワークの異なる領域にわたって、適切であることもあれば、適切でないこともあるので、前述の設定および構成の全ては、ノードごとに設定できる。
【0056】
サーバーまたはリモートサーバーなどの、信号処理電子装置が、前述の処理ステップを提供するためにアプリケーションを実行できる。加えて、その上にコンピュータプログラム命令が格納されている持続性コンピュータ可読記憶媒体も提供でき、それらの命令は、プロセッサによって実行される場合に、そのプロセッサに前述の動作を実行させる。
【0057】
障害/損傷の地理的な位置付け/分離
監視されたパラメータとネットワークトポロジー情報との組合せが、ケーブルネットワーク障害の起こり得る物理的位置を識別するために使用できる。このアプローチは、簡単な多数の分析を通してソフトウェアで実装されることが可能である。複雑な画像認識および人工知能は必要ない。加えて、いくつかの異なっていて、潜在的で、一見無関係な、問題が観察される場合でさえ、共通のネットワーク障害点の位置を突き止めるために下位アルゴリズムの組合せが使用できる。
【0058】
線形歪みまたは過剰な損失障害を引き起こしているネットワーク障害の物理的位置を推定する方法は、ネットワークの物理トポロジーの情報を電子的に受信するステップを含み得る。これは、ネットワーク構成要素およびそのネットワーク構成要素の地理的位置ならびに端末ネットワーク要素およびその端末ネットワーク要素の地理的位置に関する情報のデータプルを含み得る。本方法は、ネットワーク上の端末ネットワーク要素からアップストリーム通信を経由して伝送された少なくとも1つの性能パラメータを自動的かつ電子的に監視することにより、ネットワーク障害を検出するステップ、ならびにネットワーク上のネットワーク障害の物理的位置を、検出された少なくとも1つの性能パラメータ、取得されたネットワークの物理トポロジー情報、およびネットワーク障害を示す少なくとも1つの性能パラメータが受信された端末ネットワーク要素または複数の要素に基づき、自動的に推定するステップも含み得る。その後、本方法は、検査を必要とし得、ネットワーク障害の原因をもたらし得るネットワーク構成要素のリストを自動的に生成することを含む。例として、ネットワーク構成要素は、ドロップケーブル、タップ、幹線ケーブル、増幅器、およびノード構成要素を含み得る。
【0059】
ネットワークは、ケーブルモデムなどの、端末ネットワーク要素を、ケーブルモデム終端システム(CMTS)を有するネットワークのヘッドエンドに、ツリーおよび分岐ネットワーク構造を経由して相互接続する、ハイブリッドファイバー・同軸(HFC)ネットワークであり得る。アップストリーム通信は、本明細書では、端末ネットワーク要素からヘッドエンドの方向に伝送される通信として定義される。
【0060】
本方法は、地理的に正確な地図に、ネットワーク障害の原因であると考えられるネットワーク構成要素の地理的位置、ネットワーク障害によって影響を受ける各端末ネットワーク要素の地理的位置、およびネットワーク障害を識別する診断アラームを自動的かつ電子的に追加するステップも含み得る。一実施形態によれば、地図は、地理空間ソフトウェアの使用で表示可能である。
【0061】
物理ネットワーク内のどの要素が障害の潜在的な点であるかを判断するために、監視されるパラメータのサブセットが使用される。監視されるパラメータは、例えば:ダウンストリーム電力レベル(絶対およびデルタ);アップストリーム電力レベル(絶対およびデルタ);マイクロ反射;アップストリームフィルタ係数比;搬送波対雑音比(CNR)/信号対雑音比(SNR);および変調誤差比(MER)を含み得る。
【0062】
一例によれば、等化電力比(EPR:Equalization Power Ratio)とも呼ばれ得る、アップストリームフィルタ係数比が、ケーブルネットワーク内の障害の存在の検出に使用できる。この比に対する式は、ケーブルモデムの等化器の総エネルギー(メインタップを含む)で除算された、補正のために使用されたタップエネルギー間の比の10の対数である。すなわち、式は:EPR=10*log(TCE/TE)と解釈され得;式中、TCEはタップ補正エネルギー(すなわち、メインタップを除く、全てのタップ内の等化器によって使用されるエネルギーの合計)を表し、TEは総エネルギー(すなわち、メインタップを含む、全てのタップ内の等化器によって使用される全てのエネルギーの合計)を表す。それ故、この特定のパラメータを使用して、ネットワーク上の障害の存在が、ケーブルモデムにより、アップストリーム通信の等化補正のために、どのくらいのエネルギーが必要とされるかという判断に基づき検出される。例えば、あるレベルの補正が要求された後、これが、ネットワーク上の潜在的に障害のある構成要素の表示のためのツールとして使用される。
【0063】
障害が検出されて、関連のあるネットワークトポロジーが取得された後、障害の物理的位置を推定するために次のアルゴリズムが使用され得る。例えば、共通のネットワーク構成要素を共有するモデムの共通のサービンググループ内の単一のケーブルモデムのみが、ダウンストリームおよびアップストリームの電力レベルにおける許容できないドロップを報告している場合、その問題を引き起こしていると思われるネットワーク要素は、単一のケーブルモデムのドロップケーブル、関連したタップ、およびタップに給電している幹線ケーブルであることが自動的に推定される。しかし、同じサービンググループ内の複数のケーブルモデムが電力レベルにおけるこのドロップを報告する場合、ドロップケーブル、関連したタップ、およびこれらのタップに給電している幹線ケーブルが全て、問題の起こり得る原因として識別される。しかし、ネットワークトポロジー内の最も離れたアップストリームの要素が、この事例におけるネットワーク内の共通の障害の最もありそうな位置として優先順位付けされる。
【0064】
ケーブルモデムの共通のサービンググループ内の単一のケーブルモデムのみがマイクロ反射またはそのアップストリームフィルタ係数比(すなわち、前述のようにEPR)における許容できないレベルを報告している場合、または、これらのパラメータのいずれかにおける許容できないドロップおよび限界である絶対電力レベル値がある場合、その問題を引き起こしていると思われるネットワーク要素は、ドロップケーブル、関連したタップ、およびタップに給電している幹線ケーブルであることが推定される。同じサービンググループ内の複数のケーブルモデムが、マイクロ反射もしくはそれらのアップストリームフィルタ係数比における許容できないレベルを報告する場合、またはこれらのパラメータのいずれかにおける許容できないドロップおよび限界である絶対値がある場合、ドロップケーブル、関連したタップ、およびこれらのタップに給電している幹線ケーブルが全て、問題の起こり得る原因として識別される。しかし、最も頻繁に共通して識別されるネットワーク要素が、ネットワーク内の共通の障害の最もありそうな位置として優先順位付けされる。
【0065】
サービンググループ内の複数のケーブルモデムが反射および電源ドロップ問題の両方を示している場合、両方の組の要素が潜在的な原因として識別される。しかし、本当の問題が反射ベースである場合でさえ、電力障害結果が優先される。これは、電力障害結果が、問題を解決するために対処するためのネットワーク内の正確な点を識別する可能性がより高いためである。
【0066】
電源ドロップ問題がアップストリームまたはダウンストリーム信号においてのみ観察される場合、優先順位付けは、増幅器およびノード要素に置かれる。
【0067】
1つまたは複数のケーブルモデムが許容できないレベルのCNR/SNRまたはMERを示していて、かつ、許容できる電力レベルを示している場合、優先度は、システム内の増幅器およびノード要素に置かれる。しかし、1つまたは複数のケーブルモデムが許容できないレベルのCNR/SNRまたはMERを示していて、かつ、許容できない電力レベルを示している場合、優先度は、前述のように、電力レベル障害識別(すなわち、ドロップケーブル、関連したタップ、およびタップに給電している幹線ケーブル)に置かれる。
【0068】
図16は、ダウンストリーム電力レベル(絶対およびデルタ)に対する性能パラメータのアラーム閾値が、全て同じ光ファイバーノードFN−Aを介してサービスされている一連のケーブルモデムC1、C2、C3、C4、C5およびC6に対して検出される例を提供する。これらのケーブルモデム位置の各々が図16に円で囲んで示されている。ケーブルモデムC1、C2およびC3は、それぞれ、タップT1、T2およびT3に接続され、各ケーブルモデムC4、C5およびC6はタップT4に接続されている。スプリッターS1がタップT2のダウンストリームに配置されていて、ネットワーク経路の分割をタップT3およびT4に提供する。タップまたは分割を包含する少なくとも1つのケーブルモデムが、アラームが発せられて、連続電力の影響を受けるネットワークの領域を識別するために、電力問題を報告する必要がある。
【0069】
一実施形態によれば、アラームは、図16に示す問題に対して、検出されたパラメータおよびネットワークのトポロジーに基づき、自動的に発せられて、障害の位置または原因の推定を提供し、その問題によって影響を受けるケーブルモデムおよびネットワークトポロジー構成要素を識別する。障害の位置の自動推定のためのアルゴリズムは、ノードFN−Aに接続されたネットワークのトポロジーの第1のトラバーサルの深さを含み得る。例えば、ケーブルモデムC3、C4、C5およびC6から始まる経路に沿った各ケーブルモデムの電力状態が、アップストリーム通信を介して報告される。タップは、包含しているケーブルモデムのうちの少なくとも1つが電力問題を示す場合、起こり得る電力問題として識別される。このプロセスは、経路がノードFN−Aに戻るまで、ケーブルモデムC2、次いでC1に対して、再帰的に繰り返される。少なくとも1つの包含しているケーブルモデムが電力低下を示す場合、任意のタップまたはスプリッターが、障害の可能性の高い位置として識別されるであろう。
【0070】
図16に示す例では、前述の手法が、ノードFN−AおよびタップT1を障害の可能性の高い位置として自動的に推定および識別し、タップT2、T3およびT4、スプリッターS1、ならびに対応するケーブルモデムをその障害によって影響を受けているとして識別するであろう。従って、フィールド技術者は、問題のさらなる調査のために、まず、タップT1および包含しているケーブルに向かわされるであろう。
【0071】
図17は、アップストリームまたはダウンストリーム反射のいずれかに関連する性能パラメータのアラーム閾値が、全て同じ光ファイバーノードFN−Aを介してサービスされている一連のケーブルモデムC2、C3、C4、C5およびC6に対して検出される例を提供する。これらのケーブルモデム位置の各々が図17に円で囲んで示されている。アラームは、図17に示す問題に対して、検出されたパラメータおよびネットワークのトポロジーに基づき、自動的に発せられて、障害の位置または原因の推定を提供し、その問題によって影響を受けるケーブルモデムおよびネットワークトポロジー構成要素を識別する。
【0072】
反射に関連した障害の位置の自動推定のためのアルゴリズムは、各ケーブルドロップ、タップ、およびダウン給電線に、反射問題を報告する各ケーブルモデムに対して1の値の重みを付けるかまたは割り当てること、および給電線の終端端部におけるタップもしくは分割に1もしくは1未満の値の重みを付けるかまたは割り当てることを含み得る。各要素または構成要素の重みは、異なるケーブルモデムによって参照される度に増加される。障害位置は、最も高い重みを有する構成要素と推定される。
【0073】
図17に示す例では、この手法は、ケーブルモデムC2、C3、C4、C5およびC6の各々のドロップケーブルに1の値で重みを付ける。タップT2およびT3は、タップT2およびT3から延びる給電線と共に1の値も受信する。タップT4およびタップT4から延びる給電線は各々、同じ問題を報告する3つのケーブルモデムC4、C5およびC6の各々に基づき3の値を割り当てられる。しかし、スプリッターS1は、その値が、問題を報告するケーブルモデムC2、C3、C4、C5およびC6の各々に対して1だけ増加されるので、5の値を割り当てられる。従って、ノードFN−AおよびスプリッターS1が、障害の可能性の高い位置として自動的に識別されて、タップT2、T3およびT4ならびに関連したケーブルモデムが、その障害によって影響を受けていると識別される。それ故、フィールド技術者は、反射問題をさらに調査するために、スプリッターS1およびそのダウンストリームの給電線にまず向かわされるであろう。
【0074】
サーバーまたはリモートサーバーなどの、信号処理電子装置が、前述の処理ステップおよび分析を提供するためにアプリケーションを実行できる。加えて、その上にコンピュータプログラム命令が格納されている持続性コンピュータ可読記憶媒体も提供でき、それらの命令は、プロセッサによって実行される場合に、そのプロセッサに前述の動作を実行させる。
【0075】
ネットワーク障害重大度の判断
大規模なネットワーク監視およびアラーム生成に関連した課題は、各アラームに対して重大度レベルを適切に判断して割り当てることである。例えば、これは、何百万もの顧客にわたって数千のアラームがあり得る、極めて大規模なネットワークに対処する場合に特に重要である。
【0076】
本開発の一実施形態は、個々に、または一斉に、様々な性能または潜在的な性能の問題を示し得る、多数の性能パラメータを監視する。従って、ネットワークアラームを、これらの非常に大規模なネットワークにわたって拡大できる方法で、連続して正確に評価して優先順位付けすることが必要である。
【0077】
実施形態によれば、パラメータのバンクがケーブルモデム上で監視されて、パラメータの絶対値、値内のデルタおよび各モデムに対する絶対値の関数としてデルタを含む。これらの値のいずれかが構成可能な閾値よりも下がると、アラームが発せられる。アラームが発せられると、それが、次に基づき、その重大度レベルに対して評価される。
【0078】
アラームが発せられたが、事前FECおよび事後FECビット誤り率(BER)の両方が許容可能である場合、アラームは、最も低い(軽度)レベルであると判断されて、サービスに影響を及ぼさず、ネットワークオペレータの便宜のために先行保守の候補である。
【0079】
アラームが発せられて、事前FEC BERは許容できないが、事後FEC BERは許容可能である場合、アラームは中程度(重度)レベルであると判断される。これはまだ、先行保守の候補であるが、それはすぐにサービスに影響を及ぼすようになり得るので、低下に対して監視されるべきである。
【0080】
アラームが発せられて、事後FEC BERが許容できない場合、アラームは最も高い(重大)レベルであると判断され、サービスに影響を及ぼし、対処される必要がある。
【0081】
アラームの重大度が前述のように推定されると、各重大度レベル内のアラームが、そのアラームによって影響を受ける顧客数に基づき、優先順位付けされる。
【0082】
従って、前述のように、数多くのパラメータが監視され、アラームの重大度が、監視されていた元の性能パラメータによって示されるような障害の重大度ではなく、事前FECおよび事後FEC誤り率によって割り当てられる。単一の障害が複数の顧客に影響を及ぼす事例では、各アラームが個々に検出されるが、次いで、アラームは単一のより高い優先度のアラームに組み合わされる。そうでない場合、数人の顧客に影響を及ぼしている単一のネットワーク問題が、実際には、単一の問題を解決することが多数の顧客に同時に対処することになるような場合に、いくつかの、独立した低い優先度のアラームとして表示されるであろう。
【0083】
例として、実施形態は、潜在的なネットワーク障害を検出するために、ネットワーク上の端末ネットワーク要素へのアップストリームおよびダウンストリームリンク上の性能パラメータを監視することによりネットワーク障害の重大度レベルを推定すること、および取得された性能パラメータのうちの少なくとも1つが事前設定の閾値を交差する場合に自動的に、潜在的なネットワーク障害に関してアラームを発することを含み得る。アラームが発せられた後、影響を受けた端末ネットワーク要素と、CMTSなどの、ネットワークのヘッドエンド機器との間の通信に関して、事前および事後の順方向誤り訂正(FEC)ビット誤り率(BER)に基づき自動的に、重大度のレベルがアラームに割り当てられる。ネットワーク障害によって影響を受け得る端末ネットワーク要素の総数が推定されて、等しいレベルの重大度の複数のアラームが発せられる場合、最多数の端末ネットワーク要素に対してサービスに影響を及ぼすアラームにより高い優先度が付けられる。
【0084】
事前FEC BERが事前FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内であり、事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲内である場合、重大度のレベルは、事前FEC BERおよび事後FEC BERのうちの少なくとも1つがそのそれぞれの所定の許容可能な範囲外である場合と比べて、低いレベルの重大度に割り当てられ得る。さらに、事後FEC BERが事後FEC BERに対する所定の許容可能な範囲外である場合、重大度のレベルは、事後FEC BERが所定の許容可能な範囲内である場合と比べて、高いレベルの重大度を割り当てられ得る。
【0085】
障害の検出および重大度レベルの割当てに続き、地理的に正確な地図に、ネットワーク障害が起因するネットワーク構成要素の地理的位置、ネットワーク障害によって影響を受ける各端末ネットワーク要素の地理的位置、ならびにネットワーク障害およびネットワーク障害の重大度レベルを識別する診断アラームが自動的に追加され得る。地図は、地理空間ソフトウェアによって表示可能であり得る。
【0086】
サーバーまたはリモートサーバーなどの、信号処理電子装置が、前述の動作を提供するためにアプリケーションを実行できる。加えて、その上にコンピュータプログラム命令が格納されている持続性コンピュータ可読記憶媒体も提供でき、それらの命令は、プロセッサによって実行される場合に、そのプロセッサに前述の動作を実行させる。
【0087】
上で参照された、前述の方法を実行するための信号処理電子装置は、回路基板上または別の電子装置内に物理的に提供され得、様々なプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、チップ、ディスクドライブ、および同様のものを含み得る。当業者には、モジュール、プロセッサ、コントローラ、ユニット、および同様のものは、電子部品、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして実装され得ることが明らかであろう。
【0088】
本発明の原理が、特定のネットワーク、装置、機器、システム、および方法に関連して上で説明されてきたが、本説明は、添付の請求項で定義されるような、本発明の範囲に関する制限としてではなく、例としてのみ行われていることが明らかに理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】