特表2015-520314(P2015-520314A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-520314(P2015-520314A)
(43)【公表日】2015年7月16日
(54)【発明の名称】バラスト処理作業装置
(51)【国際特許分類】
   E01B 27/02 20060101AFI20150619BHJP
【FI】
   E01B27/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-517625(P2015-517625)
(86)(22)【出願日】2013年5月28日
(85)【翻訳文提出日】2015年2月20日
(86)【国際出願番号】EP2013001569
(87)【国際公開番号】WO2013189564
(87)【国際公開日】20131227
(31)【優先権主張番号】A704/2012
(32)【優先日】2012年6月22日
(33)【優先権主張国】AT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】514318345
【氏名又は名称】プラッサー ウント トイラー エクスポート フォン バーンバウマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Plasser & Theurer, Export von Bahnbaumaschinen, Gesellschaft m.b.H.
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター ブーフベアガー
【テーマコード(参考)】
2D057
【Fターム(参考)】
2D057CB01
(57)【要約】
バラスト処理作業装置(1)のバラスト貯蔵部(14)は、作業方向(5)に関して後方の端部で、ヒンジ(22)を介して機械フレーム(3)に接続されている。前記ヒンジ(22)の、前記機械長手方向(23)に対して垂直に延在しているヒンジ軸(24)を中心として前記バラスト貯蔵部(14)を旋回させるために、旋回駆動装置(25)が設けられている。ベースベルトコンベヤ(16)の、前記ヒンジ(22)から遠い方の排出端部(18)には、貯蔵されている前記バラスト(12)を、前記バラスト処理作業装置(1)に連接された貯蔵車(27)へ、又は横方向ベルトコンベヤ(30)へ選択的に送るための引き渡しベルトコンベヤ(28)が配設されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レール走行台車(2)上で走行可能な機械フレーム(3)と、軌道(6)の整正のために設けられたプラウ(9)と、バラスト(12)の貯蔵のために形成されたバラスト貯蔵部(14)とを備えたバラスト処理作業装置であって、以下の特徴、即ち、
a)前記バラスト貯蔵部(14)は、機械長手方向(23)で延在するベースベルトコンベヤ(16)を有していて、かつ、作業方向(5)で見て後方の端部(19)でヒンジ(22)を介して前記機械フレーム(3)に結合されており、
b)前記ヒンジ(22)の、前記機械長手方向(23)に対して垂直に延在しているヒンジ軸(24)を中心として前記バラスト貯蔵部(14)を旋回させるために、旋回駆動装置(25)が設けられており、
c)前記ベースベルトコンベヤ(16)の、前記ヒンジ(22)から遠い方の排出端部(18)には、貯蔵されている前記バラスト(12)を、前記バラスト処理作業装置(1)に連接された貯蔵車(27)へ送るための搬出装置(26)が配設されており、
d)前記排出端部(18)に対応してさらに、前記貯蔵されたバラストを前記軌道へと投下するための放出シュート(21)が配設されている、の特徴を有したバラスト処理作業装置において、
前記作業方向(5)で見て前記放出シュート(21)の前方に横方向ベルトコンベヤ(30)が配置されていて、この横方向ベルトコンベヤ(30)は、前記機械長手方向(23)に対して所定の角度αをなして延在する搬送方向(31)を有していることを特徴とする、バラスト処理作業装置。
【請求項2】
前記横方向ベルトコンベヤ(30)は前記搬送方向(31)で、前記機械フレーム(3)に対して相対的に摺動可能に構成されている、請求項1記載のバラスト処理作業装置。
【請求項3】
前記横方向ベルトコンベヤ(30)は、互いに重なって位置することができ、必要に応じて前記搬送方向(31)で互いに摺動可能な複数の部分ベルトコンベヤ(32)から成っている、請求項1記載のバラスト処理作業装置。
【請求項4】
前記作業方向(5)で見て、前記放出シュート(21)の前方に、高さ調節可能なバラスト均し装置(34)が設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載のバラスト処理作業装置。
【請求項5】
前記バラスト均し装置(34)がプラウ(35)として形成されている、請求項4記載のバラスト処理作業装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1の上位概念に記載の特徴を有するバラスト処理作業装置に関する。
【0002】
このような形式のバラスト処理作業装置は、WO2010/139382号明細書により公知である。傾動可能なバラスト貯蔵部によって、貯蔵されたバラストは選択的に、シュートを介して必要に応じて軌道上に戻され、又は完全に空にするために、接続された貯蔵車へと搬送される。
【0003】
米国特許第5094018号明細書により公知のバラスト処理作業装置は、軌道を整正すると共に、バラスト道床を規定の形状にするために用いられる。このために、余剰のバラストを有する軌道部分内では、余剰のバラストを貯蔵し、必要に応じてバラスト貯蔵部から軌道へと投下する必要がある。
【0004】
本発明の課題は、バラスト貯蔵部の拡大利用を可能とするような、冒頭で述べた形式のバラスト処理作業装置を形成することである。
【0005】
この課題は本発明によれば、請求項1の特徴部に記載の特徴を有する冒頭で述べた形式のバラスト処理作業装置により解決される。
【0006】
このような特徴により、貯蔵車が提供されない場合に、必要に応じてバラスト貯蔵部を完全に空にすることができる。この場合、バラスト貯蔵部を空にする作業は、横方向ベルトコンベヤを介して、バラスト道床縁部に続く領域へと行われる。これにより多量の余剰バラストを有する軌道部分をも問題なく経済的に、かつ最適に処理することができる。
【0007】
本発明のさらなる利点は従属請求項及び図面に基づく説明に記載されている。
【0008】
以下に、本発明を図示した実施態様につき詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】バラスト貯蔵部を備えたバラスト処理作業装置を示す側面図である。
図2】バラスト貯蔵部を詳しく示した図である。
図3】バラスト処理作業装置の前端部を拡大して示した側面図である。
図4】バラスト処理作業装置の前端部を拡大して示した平面図である。
図5】本発明の別の実施態様を示す図である。
【0010】
図1に示したバラスト処理作業装置1は、レール走行台車2上に支持された機械フレーム3を有しており、走行駆動装置4によって作業方向5で軌道6上を走行可能となっている。運転及び作業室7には制御装置8が備えられている。
【0011】
両レール走行台車2の間には、高さ調節可能なプラウ9とスイーパ装置10とが配置されている。スイーパ装置10は回転可能なスイーパブラシ11を有しており、このスイーパブラシ11によって、軌道6上にある余剰のバラスト12が、傾斜ベルトコンベヤ13を介してバラスト貯蔵部14内へと搬送可能である。
【0012】
バラスト貯蔵部14は、バラスト貯蔵のためのコンテナ15と、機械長手方向23で延在していて底面として機能するベースベルトコンベヤ16とから成っている。ベースベルトコンベヤ16は、作業方向5で見て、バラスト貯蔵部14の前方の端部17に排出端部18を、後方の端部19に受容端部20を有している。排出端部18の下側に、貯蔵されたバラスト12を必要に応じて軌道6上へ投下するための放出シュート21が配置されている。
【0013】
特に図2から判るように、バラスト貯蔵部14は後端部19でヒンジ22を用いて機械フレーム3に結合されている。ヒンジ22の、機械長手方向23に対して垂直に延在しているヒンジ軸24を中心としてバラスト貯蔵部14を旋回させるために、旋回駆動装置25が設けられている。ベースベルトコンベヤ16の、ヒンジ22から遠い方の排出端部18には、貯蔵されているバラスト12を、バラスト処理作業装置1に連接された貯蔵車27へ送るための搬出装置26が配設されている。
【0014】
搬出装置26は、機械長手方向23で延在し、ベースベルトコンベヤ16の下方に配置された引き渡しベルトコンベヤ28として形成されている。この引き渡しベルトコンベヤ28は、移動駆動装置29によって、ベースベルトコンベヤ16の排出端部18を越える引き渡し位置へと移動可能である。この引き渡し位置では、図2に示したように、バラスト貯蔵部14内に貯蔵されたバラスト12が、ベルトコンベヤ16から引き渡しベルトコンベヤ28へと、次いで貯蔵車27へと搬送可能である。
【0015】
バラスト貯蔵部14が空になるとすぐに、引き渡しベルトコンベヤ28は、ベルトコンベヤ16の下方の一点鎖線で示した位置へ引き戻され、バラスト貯蔵部14は下降される(図1参照)。この位置では、必要に応じて余剰のバラスト12を、放出シュート21を介して軌道6上へ投下することができる。
【0016】
特に図3及び図4から判るように、作業方向5で見て放出シュート21の前方に横方向ベルトコンベヤ30が配置されていて、この横方向ベルトコンベヤ30は、機械長手方向23に対して角度α(好適には90°)をなして延在する搬送方向31を有している。横方向ベルトコンベヤ30は搬送方向31で、機械フレーム3に対して相対的に摺動可能に構成されている。横方向ベルトコンベヤ30は、互いに重なって位置することができ、必要に応じて搬送方向31で互いに摺動可能な複数の部分ベルトコンベヤ32から成っている。これにより余剰のバラスト12は、搬送方向31に関して軌道6の側方横に位置する領域33で投下される。
【0017】
図5に示したバラスト処理作業装置1は、作業方向5で見て放出シュート21の前方に設けられた高さ調節可能なバラスト均し装置34を有している。バラスト均し装置34はプラウ35として形成されていて、このプラウ35によって、不規則的な投下により生じるバラスト12の集積が平らにされる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】