特表2015-520622(P2015-520622A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-520622(P2015-520622A)
(43)【公表日】2015年7月23日
(54)【発明の名称】鼻腔洗浄水の噴射容器
(51)【国際特許分類】
   A61H 35/04 20060101AFI20150630BHJP
   B65D 47/34 20060101ALI20150630BHJP
【FI】
   A61H35/04
   B65D47/34 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-506904(P2015-506904)
(86)(22)【出願日】2013年4月19日
(85)【翻訳文提出日】2014年11月4日
(86)【国際出願番号】KR2013003329
(87)【国際公開番号】WO2013157880
(87)【国際公開日】20131024
(31)【優先権主張番号】10-2012-0041652
(32)【優先日】2012年4月20日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2013-0011625
(32)【優先日】2013年2月1日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】505475921
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソン−ファン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユ−ソブ
【テーマコード(参考)】
3E084
4C094
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB12
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084KB01
3E084LA17
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
4C094AA06
4C094BC12
4C094DD12
4C094GG07
(57)【要約】
本発明は、鼻腔洗浄水の噴射容器に関するもので、外キャップの両側面に形成された一対のボタン部を、同時に加圧時にのみポンピング部材のポンピング作動が行われるように構成されることにより、ユーザーが意図していない状態で外部圧力によってポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能になるので、洗浄水が不必要に消耗されることを防止できるだけでなく、オーバーキャップの内部が汚染されることを防止できることが特徴である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器本体と;

前記容器本体の上部を覆って結合される円筒形で形成され、内側に弾性体が設置される内キャップと;

前期弾性体によって支持された状態で、前記内キャップの上部で昇下降されるノズル部と;

前期内キャップを覆って結合されるが、上部両側にユーザーの加圧によって内側方向へ移動し、前期ノズル部を加圧する一対のボタン部が具備される外キャップと;

前期ノズル部の昇下降移動によるポンピング作用を通じて内容物を外部へ排出するポンピング部材と;

前期外キャップの上部に結合されるオーバーキャップを固定させる結合部と;および

前期ノズル部を覆って前記結合部に脱離可能なように結合されるオーバーキャップと;を含むことを特徴とする鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項2】
前期内キャップの上部外周面の両側には、前記外キャップの昇下降をガイドする昇下降ガイド突起が突出形成されることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項3】
前期ノズル部は、前期弾性体によって支持され、その下部には、前期昇下降ガイド突起に沿って移動するようにガイド溝が形成され、その上端には、下部から上部へ行くほど狭くなるように両側方向へ傾斜面を形成する一対のポンピングガイド突起が形成される本体と、前記一対のポンピングガイド突起との間で上方向へ突出形成され、前記ポンピング部材と結合されてポンピング部材に圧力を加える結合管を含むことを特徴とする請求項2に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項4】
前期ボタン部の内側には、前記ポンピングガイド突起を加圧する加圧突起が形成されることを特徴とする請求項3に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項5】
前期内キャップの外周面には、前記外キャップの回転を防止するように回転防止突起が形成され、前記外キャップの内周面には、前記回転防止突起に結合される回転防止溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項6】
前期内キャップの外周面には、前記外キャップが上方向へ離脱されることを防止するように離脱防止突起が形成され、前記外キャップの内周面には、前記離脱防止突起と結合される係止突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項7】
前期ノズル部の外周面の両側には、前記オーバーキャップと噛み合って、オーバーキャップの回転によって一緒に回転されるように切断面が形成され、前記オーバーキャップの内周面は、前記切断面に対応する形状で形成されることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項8】
前期ノズル部の下端には、昇下降ガイド突起の上端に安着される安着溝が形成され、ノズル部の回転時、昇下降ガイド突起を乗り越えることができるように、安着ホームの下端部の長さが相異なる段差を形成することを特徴とする請求項7に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項9】
前期ボタン部と当接する前記結合部の下部両側には、ボタン部の内側方向へ移動時、干渉を防止するように切開溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項10】
前記結合部の上部外周面に、前記オーバーキャップの回転範囲を限定するように対応される一対の回転制限溝が形成され、前記オーバーキャップの内周面には、前記回転制限溝内で移動する回転制限突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項11】
前期回転制限溝は回転制限突起の挿入、引き出しが可能なように先端部上端の一部が開放形成されることを特徴とする請求項10に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【請求項12】
前期回転制限溝の末端部には、前記オーバーキャップが一側へ回転して閉鎖された状態で、回転制限突起を支持する支持突起が形成されることを特徴とする請求項10に記載の鼻腔洗浄水の噴射容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鼻腔洗浄水の噴射容器に関するもので、より詳細には、外キャップの両側面に形成された一対のボタン部を、同時に加圧時にのみ、ポンピング部材のポンピング作動が行われるように構成されることにより、ユーザーが意図しない状態で外部圧力によってポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能となるので、洗浄水が不必要に消耗されることを防止できるだけでなく、オーバーキャップの内部が汚染されることを防止できる鼻腔洗浄水の噴射容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、鼻腔洗浄水の噴射容器とは、鼻洗浄水を鼻腔内に投入させて鼻腔内の各種疾患を治療したり不純物を除去し、乾燥することを防止するための容器で、鼻腔とは前方は外鼻孔によって外界に通じ、後方は後鼻孔によって咽頭と通じている場所をいう。
前期のような鼻に投入されている鼻腔洗浄水は、一般的には3%の食塩水を多く使用している方であるが、近来には竹塩など各種の成分を含有して機能性ある鼻洗浄水が開発されている。
【0003】
最近になって、自動車の排気ガスによる大気汚染、春期の花粉と黄砂、季節の変わり目に流行する風邪ウイルスなどが口と鼻を通じて吸入されることによって、人体に有害な物質が蓄積されたり、各種呼吸器疾患と花粉症と風邪を誘発することが多く発生しており、これによって、いびき症状を示す人らがまた増えている。
【0004】
これらの各種呼吸器疾患に鼻洗浄が効果あることは、多くの医療報告書を通じて、すでに明らかになっており、各種呼吸器疾患を患っている患者らは、一日に数回ずつ鼻腔を洗浄している。
【0005】
以下では、登録実用新案第20−0165667号を参照して、従来の鼻腔洗浄水の噴射容器を説明する。前期登録実用新案を参照すると、従来の鼻腔洗浄水の噴射容器は、洗浄液が収容される容器(100)と、前記容器(100)の口部にねじ結合されている蓋(200)と、前記蓋(200)に上下移動可能に結合され、指でかけて上下に移動させるための掛け部(310)が下側部に形成されて、内側上部に貯液室(320)が形成されるとともに、上端部には洗浄液が噴出される噴出孔(32l)が形成されたノズル(300)と、前記ノズル(300)の貯液室(320)に挿入されて、洗浄液が細く均一に噴射されるようにする調節棒(330)と、前記ノズル(300)が上下に移動されることにより、前記容器(100)に内蔵された洗浄液が、前記貯液室(310)に貯蔵され、貯蔵された洗浄液が噴出孔(311)を通じて噴出されるようにするバルブ(500)、(510)で構成されることが特徴である。
【0006】
前期のような構成で形成された鼻腔洗浄水の噴射容器は、容器(100)の蓋(200)にノズル(300)が上側へスライドされるように結合されて、掛け部(310)に指をかけて反復的に押すことにより、内側のバルブ(500)、(510)作用によって、洗浄液が噴出されるように構成されるもので、簡便に携帯して使用可能なことが特徴である。
【0007】
しかし、前期のような鼻腔洗浄水の噴射容器は、掛け部(310)の上端を加圧時に、洗浄液が噴出される構造なので、バッグに保管して携帯時にユーザーが操作していないにもかかわらず、掛け部(310)に圧力が加わり、洗浄液が流出することによって、内容物が不必要に消耗されるのはもちろん、オーバーキャップの内部が汚染される問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたことで、本発明の目的は、外キャップの両側面に形成された一対のボタン部を、同時に加圧時にのみ、ポンピング部材のポンピング作動が行われるように構成されることにより、ユーザーが意図しない状態で、外部からの圧力によってポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能になるので、洗浄水が不必要に消耗されることを防止できるだけでなく、オーバーキャップの内部が汚染されることを防止できる鼻腔洗浄水の噴射容器を提供することである。
また、オーバーキャップとノズル部が噛み合って回転されるように構成され、オーバーキャップを一側に回転してオーバーキャップの脱離が不可能な状態では、ノズル部のガイド溝が昇下降ガイド突起とずれるように位置して、ノズル部の下降が行われないようにされるが、オーバーキャップを他側へ回転して脱離が可能な状態では、ノズル部のガイド溝が昇下降ガイド突起の直上方に位置してノズル部の下降が行われるようにされることで、ユーザーが意図していない状態で、外部圧力によってポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能になるので、洗浄水が不必要に消耗されることを防止できるだけでなく、オーバーキャップの紛失を防止できる鼻腔洗浄水の噴射容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前期のような問題点を解決するために、本発明による鼻腔洗浄水の噴射容器は、内容物が収容される容器本体と;前記容器本体の上部を覆って結合される円筒形で形成され、内側に弾性体が設置される内キャップと;前期弾性体によって支持された状態で、前記内キャップの上部で昇下降されるノズル部と;前期内キャップを覆って結合されるが、上部両側に、ユーザーの加圧によって内側方向へ移動して、前期ノズル部を加圧する一対のボタン部が具備される外キャップと;前期ノズル部の昇下降移動によるポンピング作用を通じて内容物を外部へ排出するポンピング部材と;前期外キャップの上部に結合され、オーバーキャップを固定させる結合部と;および前記ノズル部を覆って前記結合部に脱離可能に結合されるオーバーキャップと;を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前期内キャップの上部外周面の両側には、前記外キャップの昇下降をガイドする昇下降ガイド突起が突出形成されることを特徴とする。
【0011】
また、前期ノズル部は、前記弾性体によって支持され、その下部には、前期昇下降ガイド突起に沿って移動するようにガイド溝が形成され、その上端には、下部から上部へ行くほど狭くなるように両側方向へ傾斜面を形成する一対のポンピングガイド突起が形成される本体と、前記一対のポンピングガイド突起との間で上方向に突出形成され、前記ポンピング部材と結合されてポンピング部材に圧力を加える結合管を含むことを特徴とする。
【0012】
また、前期ボタン部の内側には、前記ポンピングガイド突起を加圧する加圧突起が形成されることを特徴とする。
【0013】
また、前期内キャップの外周面には、前記外キャップの回転を防止するように回転防止突起が形成され、前記外キャップの内周面には、前記回転防止突起と結合される回転防止溝が形成されることを特徴とする。
【0014】
また、前期内キャップの外周面には、前記外キャップが上方向に離脱されることを防止するように離脱防止突起が形成され、前記外キャップの内周面には、前記離脱防止突起と結合される係止突起が形成されることを特徴とする。
【0015】
また、前期ノズル部の外周面の両側には、前記オーバーキャップと噛み合って、オーバーキャップの回転によって一緒に回転するように切断面が形成され、前記オーバーキャップの内周面は、前記切断面に対応する形状で形成されることを特徴とする。
【0016】
また、前期ノズル部の下端には、昇下降ガイド突起の上端に安着される安着溝が形成され、ノズル部の回転時の昇下降ガイド突起を乗り越えるように、安着溝の下端部の長さが相異なる段差を形成することを特徴とする。
【0017】
また、前期ボタン部と当接する前記結合部の下部両側には、ボタン部の内側方向へ移動時、干渉を防止するように切開溝が形成されることを特徴とする。
【0018】
また、前記結合部の上部外周面に、前記オーバーキャップの回転範囲を限定するように対応される一対の回転制限溝が形成され、前記オーバーキャップの内周面には、前記回転制限溝内で移動する回転制限突起が形成されることを特徴とする。
【0019】
また、前期回転制限溝は回転制限突起の挿入、引き出しが可能なように先端部上端一部が開放形成されることを特徴とする。
【0020】
また、前期回転制限溝の末端部には、前記オーバーキャップが一側に回転して閉鎖された状態で回転制限突起を支持する支持突起が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
以上、上述したように、本発明によると、外キャップの両側面に形成された一対のボタンを同時に加圧時にのみ、ポンピング部材のポンピング作動が行われるようにすることにより、ユーザーが意図していない状態で外部圧力によってポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能になるので、洗浄水が不必要に消耗されることを防止できるだけでなく、オーバーキャップの内部が汚染されることを防止できる長所がある。
【0022】
また、オーバーキャップとノズル部が噛み合って回転するように構成され、オーバーキャップを一側へ回転してオーバーキャップの脱離が不可能な状態では、ノズル部のガイド溝が昇下降ガイド突起とずれるように位置して、ノズル部の下降が行われないようになるが、オーバーキャップを他側へ回転して脱離が可能な状態では、ノズル部のガイド溝が昇下降ガイド突起の直上方に位置して、ノズル部の下降が行われるようになり、ユーザーが意図していない状態で外部圧力によってポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能になるので、洗浄水が不必要に消耗されることを防止できるだけでなく、オーバーキャップの紛失を防止できる利点がある。
【0023】
また、ボタンの側面加圧を通じてポンピング作動が行われるようにすることにより、ポンピング作用時に容器の上下移動が発生しなくなるので、ポンピング作用時、鼻に挿入された結合管の打撃によって鼻内部に傷がつくことを根本的に遮断できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す結合斜視図である。
図2】本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す分解斜視図である。
図3】本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す断面図である。
図4】本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の動作状態を示す状態図である。
図5】本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す結合斜視図である。
図6】本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す分解斜視図である。
図7】本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す断面図である。
図8】本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器のノズル部の回転状態を示す説明図である。
図9】本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器のオーバーキャップおよびノズルの回転によるオーバーキャップの脱離過程を示す説明図である。
図10】本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器のオーバーキャップおよびノズルの回転によるオーバーキャップの脱離過程を示す説明図である。
図11】本発明のまた別の実施例による鼻腔洗浄水の噴射容器の動作状態を示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。各図面に提示された同一参照符号は同一な部材を示す。
【0026】
図1は、本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す結合斜視図で、図2は、本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す分解斜視図であり、図3は、本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す断面図である。
【0027】
図1―3に示すように、本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器は、容器本体(100)、内キャップ(200)、ノズル部(300)、外キャップ(400)、ポンピング部材(500)、結合部(600)、オーバーキャップ(700)が含まれる。
【0028】
前記容器本体(100)は、内容物が収容され、その上部に内容物が排出可能なように排出部(110)が形成され、排出部(110)の外周面には、後述する内キャップ(200)とのねじ結合が可能なように第1ネジ山(111)が形成される。
【0029】
前期内キャップ(200)は、前記容器本体(100)の上部を覆って排出部(110)に結合される円筒形で形成され、前記第1のネジ山(111)とのねじ結合が可能なように内周面に第2のネジ山(250)が形成される。
【0030】
本発明において、前記内キャップ(200)の内側には、後述するノズル部(300)の下端を支持する弾性体(220)が設置されることが特徴で、前記弾性体(220)は、ボタン部(410)の加圧によって下降するノズル部(300)に弾性力を提供することにより、ボタン部(410)の加圧が解除される場合、ノズル部(300)を上方向に移動させ、これによって、ボタン部(410)を加圧可能な状態に復元させる。
【0031】
また、前期内キャップ(200)の上部外周面の両側には、後述するノズル部(300)の昇下降をガイドする昇下降ガイド突起(210)が突出形成されることが特徴で、前期の昇下降ガイド突起(210)は、ノズル部(300)の昇下降時、ノズル部(300)のガイド溝(311)に挿入され、ノズル部(300)が左、右にねじりなく垂直に昇下降されるようにガイドする。
【0032】
一方、前期内キャップ(200)の下部外周面には、外キャップ(400)の回転を防止するように回転防止突起(230)が形成され、外キャップ(400)が上方向に離脱されることを防止するように離脱防止突起(240)が形成される。
【0033】
前期ノズル部(300)は、前記弾性体(220)によって支持された状態で前記内キャップ(200)の上部から昇下降されるもので、本体(310)、結合管(320)で構成される。
【0034】
前期本体(310)は、前記弾性体(220)によって支持され、前記内キャップ(200)の上部を覆って結合され、その下端には、前期の昇下降ガイド突起(210)と当接する一部が切開され、ノズル部(300)の昇下降時、前記昇下降ガイド突起(210)に沿って移動するガイド溝(311)が形成される。
【0035】
一方、本発明において、前記本体(310)の上端には、下部から上部へ行くほど狭くなるように両側方向に傾斜面を形成する一対のポンピングガイド突起(312)が形成されることが特徴で、前記ポンピングガイド突起(312)は、後述する外キャップ(400)のボタン部(410)操作による加圧突起(411)の加圧によってノズル部(300)が下降されるようにガイドされることとなり、これによって、ポンピング部材(500)のポンピング作動を可能にする。
【0036】
前記結合管(320)は、前記一対のポンピングガイド突起(312)との間で、すなわち、前期本体(310)の上端中央部から上方向へ突出形成され、その内側にポンピング部材(500)の上部が結合されるもので、ユーザーの加圧によるノズル部(300)の下降時にポンピング部材(500)へ、その圧力を伝達してポンピング部材(500)のポンピング作用を可能にする。
【0037】
前記結合管(320)の上端には、ポンピング部材(500)のポンピング作用を通じて移動する内容物が排出される排出ホール(321)が形成され、前記排出ホール(321)の上部には、内容物を外部へ排出させるノズルチップ(322)が結合される。
【0038】
前期外キャップ(400)は、前記内キャップ(200)を覆って結合される円筒状で形成され、前記外キャップ(400)の上部両側には、ユーザーの加圧によって内側方向へ移動し、前期ノズル部(300)を加圧するボタン部(410)が具備されるが、前記ボタン部(410)の内側には、前記ポンピングガイド突起(312)を加圧する加圧突起(411)が形成され、ボタン部(410)が内側方向へ移動時に加圧突起(411)がポンピングガイド突起(312)を加圧することにより、ノズル部(300)の下降によるポンピング作動を可能にする。
【0039】
一方、前期外キャップ(400)の内周面には、外キャップ(400)の回転を防止するように、前記回転防止突起(230)と結合される回転防止溝(420)が形成され、外キャップ(400)が前記内キャップ(200)から脱離されることを防止するように、前記離脱防止突起(240)と結合される係止突起(430)が形成される。
【0040】
前期ポンピング部材(500)は、前記ノズル部(300)の内側に結合されて、ノズル部(300)の昇下降移動によるポンピング作用を通じて内容物を外部へ排出するもので、その下端に容器本体(100)に収容された内容物を吸入する吸入管(510)が結合される。前期ポンピング部材(400)を形成する各構成は、本発明が属する技術分野で公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0041】
前記結合部(600)は、前記外キャップ(400)の上部に結合され、オーバーキャップ(700)を固定させるもので、その外周面には、オーバーキャップ(700)が結合されることが可能なように結合突起(610)が形成されることが好ましい。
【0042】
前期オーバーキャップ(700)は、前記ノズル部(300)の結合管(320)を覆って外キャップ(400)の上部に結合される結合部(600)に結合されるもので、結合部(600)に形成された結合突起(610)に結合され、外部の衝撃からノズルチップ(322)を保護する。
【0043】
以下では、図4を参照して、本発明の好ましい実施例に係る 鼻腔洗浄水の噴射容器の使用方法を説明する。図4は、本発明の好ましい実施例に係る 鼻腔洗浄水の噴射容器の作動状態を示す状態図である。
【0044】
図4を参照すると、本発明の好ましい実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器は、外キャップ(400)の上部両側に具備された一対のボタン部(410)を同時に加圧すると、ボタン部(410)が内側方向に移動するようになるが、この時、ボタン部(410)の内側に形成された加圧突起(411)がノズル部(300)のポンピングガイド突起(312)を加圧することとなる。
【0045】
前期のように、加圧突起(411)がポンピングガイド突起(312)を加圧すると、ポンピングガイド突起(312)の傾斜面によってノズル部(300)が下降するようになり、ノズル部(300)が下降することによって、ノズル部(300)の内側に結合されたポンピング部材(500)が一緒に下降して、ポンピング作動が発生し、容器本体(100)に収容された内容物の排出が行われる。
【0046】
以下では、図5−11を参照して、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器を説明する。
【0047】
図5は、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示めす結合斜視図で、図6は、本発明のまた別の実施例に係る 鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示めす分解斜視図であり、図7は、本発明のまた別の実施例に係る 鼻腔洗浄水の噴射容器の構成を示す断面図である。
【0048】
図8は、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器のノズル部の回転状態を示す説明図であって、図9および10は、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器のオーバーキャップおよびノズルの回転によるオーバーキャップの脱離過程を示めす説明図であり、図11は、本発明のまた別の実施例に係る 鼻腔洗浄水の噴射容器の作動状態を示す状態図である。
【0049】
図5−11を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器は、容器本体(100)、内キャップ(200)、ノズル部(300)、外キャップ(400)、ポンピング部材(500)、結合部(600)、オーバーキャップ(700)が含まれる。
【0050】
前記容器本体(100)、内キャップ(200)、外キャップ(400)、ポンピング部材(500)は、本発明の好ましい実施例で、前述したことと同一であるので、以下では、ノズル部(300)、結合部(600)、オーバーキャップ(700)のみを説明する。
【0051】
前期ノズル部(300)は、前記弾性体(220)によって支持された状態で前記内キャップ(200)の上部から昇下降され、ポンピング部材(500)のポンピング作動をガイドするもので、本発明のまた別の実施例のノズル部(300)は、オーバーキャップ(700)と一緒に回転されるように構成されることが特徴である。
【0052】
前期ノズル部(300)は、外周面の両側に、切断面(323)が形成されるが、前記切断面(323)がオーバーキャップ(700)の内周面と当接して噛み合うように構成され、オーバーキャップ(700)の回転によってノズル部(300)が一緒に回転することを可能にする。
【0053】
前期ノズル部(300)は、オーバーキャップ(700)と一緒に回転することにより、オーバーキャップ(700)を一側へ回転してオーバーキャップ(700)の脱離が不可能な状態では、ノズル部(300)のガイド溝(311)が昇下降ガイド突起(210)とずれるように位置して、ノズル部(300)の下降が行われないようになるが、オーバーキャップ(700)を他側へ回転して脱離が可能な状態では、ノズル部(300)のガイド溝(311)が昇下降ガイド突起(210)の直上方に位置してノズル部(300)の下降が行われるようになるので、ノズル部(300)の下端には、オーバーキャップ(700)が90度回転して脱離が不可能な閉鎖状態で、前期の昇下降ガイド突起(210)の上端に安着される安着溝(313)が形成される。
【0054】
前期定着ホーム(313)は、昇下降ガイド突起(210)の上端に安着されることにより、ノズル部(300)が下降することを遮断する。
【0055】
本発明において、前記定着ホーム(313)は、図8に示すように、ノズル部(300)の回転時、昇下降ガイド突起(210)を乗り越えることができるように、安着溝(313)の一側が他側より短く形成され、その下端部の長さが相異なる段差を形成することが特徴として、ノズル部(300)の回転時に干渉が発生しないように昇下降ガイド突起(210)を乗り越える長さが短く形成される部分がラウンド処理されることが好ましい。
【0056】
一方、前記ガイド溝(311)は、オーバーキャップ(700)が閉鎖状態から逆方向へ90度回転して脱離が可能な開放状態となる場合、前期の昇下降ガイド突起(210)の直上方に位置することにより、ボタン部(410)の加圧によって昇下降が可能となる。
【0057】
前期ガイド溝(311)もまた、ノズル部(300)の回転時、昇下降ガイド突起(210)を乗り越えることができるように、一側が他側より短く形成されて、その下端部の長さが相異なる段差を形成し、ノズル部(300)の回転時に干渉が発生しないように、昇下降ガイド突起(210)を乗り越える長さが短く形成される部分がラウンド処理されることが好ましい。
【0058】
前記結合部(600)は、前記外キャップ(400)の上部に結合されて、オーバーキャップ(700)を固定させるもので、ボタン部(410)の加圧によるボタン部(410)の内側方向へ移動時、干渉を防止するように、ボタン部(410)と当接する下部両側にボタン部(410)の移動が可能な切開ホーム(620)が形成される。
【0059】
一方、本発明において、前記結合部(600)の上部外周面には、オーバーキャップ(700)の回転範囲を限定するように対応される一対の回転制限溝(630)が形成されることが特徴として、前期回転制限溝(630)には、オーバーキャップ(700)に形成された回転制限突起(710)が挿入され、オーバーキャップ(700)の回転によって回転制限溝(630)内で移動するように構成されるので、回転制限溝(630)は、回転制限突起(710)の挿入、引き出しが可能なように、その先端部上端一部が開放形成されることが好ましい。
【0060】
また、前期回転制限溝(630)の末端部には、オーバーキャップ(700)が一側へ回転して閉鎖された状態で、オーバーキャップ(700)の回転制限突起(710)を支持する支持突起(631)が形成される。
【0061】
一方、前記結合部(600)の下部はオーバーキャップ(700)の回転時に一緒に回転されることを防止するように楕円形状に構成され、この時、結合部(600)の下部と結合される外キャップ(400)の上部も楕円形状に形成されることが好ましい。
【0062】
前期オーバーキャップ(700)は、前記ノズル部(300)の結合管(320)を覆って結合部(600)に脱離可能に結合されるもので、本発明のまた別の実施例のオーバーキャップ(700)は一側または他側へ回転可能なように構成されることが特徴である。
【0063】
前期オーバーキャップ(700)は、回転時にノズル部(300)と噛み合って、ノズル部(300)が一緒に回転するように、その内周面が前記ノズル部(300)の切断面(323)に対応する形状に形成されるが、ノズル部(300)が一緒に回転されるようにすることで、オーバーキャップ(700)の回転によってノズル部(300)のガイド溝(311)の位置を変化させて、ガイド溝(311)の位置によってノズル部(300)の昇下降を規制することが可能である。
【0064】
前期オーバーキャップ(700)は、一側へ回転して脱離が不可能な状態では、ノズル部(300)の下降が行われないように、ノズル部(300)のガイド溝(311)が昇下降ガイド突起(210)とずれるように位置させるが、オーバーキャップ(700)を他側へ回転して脱離された状態では、ノズル部(300)の下降が行われるように、ノズル部(300)のガイド溝(311)を昇下降ガイド突起(210)の直上方に位置させることとなり、これにより、オーバーキャップ(700)が結合部(600)に結合されている状態では、ノズル部(300)の下降が行われないため、ポンピング部材(500)のポンピング作動が行われることを根本的に遮断することが可能となるので、ユーザーが望まない外部加圧によって不必要に洗浄液が流出されることを防止できるようになる。
【0065】
一方、前記オーバーキャップ(700)の内周面には、前記回転制限溝(630)内で移動する回転制限突起(710)が形成されることが特徴で、図10に示すように、前記回転制限突起(710)は回転制限溝(630)の先端部の上端に開放された場所へ挿入されて、オーバーキャップ(700)の回転によって回転制限溝(630)内で移動することとなり、オーバーキャップ(700)が一側に回転してオーバーキャップ(700)の脱離が不可能な閉鎖状態では、結合部(600)の支持突起(631)に支持されるように構成されるが、オーバーキャップ(700)が他側に回転してオーバーキャップ(700)の脱離が可能な開放状態では、回転制限ホーム(630)の先端部上端に開放された場所に位置するように構成される。
【0066】
以下では、図9−11を参照して、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器の使用方法を説明する。図9および10は、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器のオーバーキャップおよびノズルの回転によるオーバーキャップの脱離過程を示す説明図であり、図11は、本発明のまた別の実施例に係る 鼻腔洗浄水の噴射容器の作動状態を示す状態図である。
【0067】
図9−11を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器は、最初、オーバーキャップ(700)が一側へ回転して脱離が不可能なロックされた状態で、オーバーキャップ(700)を把持した状態に他側方向に90度回転させると、オーバーキャップ(700)の回転制限突起(710)が回転制限溝(630)の先端部上端に開放された場所に移動することになるので、この時、オーバーキャップ(700)と噛み合ってノズル部(300)が一緒に回転されるようになり、ノズル部(300)のガイド溝(311)が昇下降ガイド突起(210)の直上方に位置することとなる。
【0068】
次に、オーバーキャップ(700)を他側方向へ回転させた後、オーバーキャップ(700)を上方向に移動させると、回転制限溝(630)の先端部、開放された場所に沿って回転制限突起(710)が引き出されオーバーキャップ(700)が結合部(600)から脱離が行われることとなる。
【0069】
前期のように、オーバーキャップ(700)の脱離した後、外キャップ(400)の上部両側に具備された一対のボタン部(410)を同時に加圧するとボタン部(410)が内側方向へ移動することとなり、この時、ボタン部(410)の内側に形成された加圧突起(411)がノズル部(300)のポンピングガイド突起(312)を加圧する。
【0070】
前期のように、加圧突起(411)がポンピングガイド突起(312)を加圧すると、ポンピングガイド突起(312)の傾斜面によってノズル部(300)が下降するようになり、ノズル部(300)が下降することによって、ノズル部(300)の内側に結合されたポンピング部材(500)が、一緒に下降してポンピング作動が発生し、容器本体(100)に収容された内容物の排出が行われることとなる。
【0071】
前述したように、本発明のまた別の実施例に係る鼻腔洗浄水の噴射容器はオーバーキャップ(700)の回転によってノズル部(300)の昇下降を規制するように構成されることにより、オーバーキャップ(700)が閉じている状態では、ポンピング部材(500)のポンピング作動が行われないようにして、ユーザーの望まない状態で外部圧力によって不必要に内容物が消耗されることを防止できるようになる。
【0072】
図面と明細書で最適の実施例が開示された。ここで特定の用語らが用いられたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いられたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いられたのではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図9(a)】
図9(b)】
図9(c)】
図10(a)】
図10(b)】
図10(c)】
図11
【国際調査報告】