(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-520937(P2015-520937A)
(43)【公表日】2015年7月23日
(54)【発明の名称】字光式車両ネームプレート
(51)【国際特許分類】
F21S 8/10 20060101AFI20150630BHJP
G09F 13/04 20060101ALI20150630BHJP
B60R 13/00 20060101ALI20150630BHJP
F21Y 101/02 20060101ALN20150630BHJP
【FI】
F21S8/10 400
G09F13/04 J
B60R13/00
F21Y101:02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-514952(P2015-514952)
(86)(22)【出願日】2013年1月17日
(85)【翻訳文提出日】2015年1月5日
(86)【国際出願番号】RU2013000033
(87)【国際公開番号】WO2013180595
(87)【国際公開日】20131205
(31)【優先権主張番号】2012121939
(32)【優先日】2012年5月29日
(33)【優先権主張国】RU
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】514149059
【氏名又は名称】シャーロフ、アレクサンドル アレクセイヴィッチ
【氏名又は名称原語表記】ZHAROV,Aleksandr Alekseevich
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】シャーロフ、アレクサンドル アレクセイヴィッチ
【テーマコード(参考)】
3D024
3K243
5C096
【Fターム(参考)】
3D024BA03
3D024BA08
3D024BA15
3K243EA07
3K243EA08
3K243EB02
5C096BA01
5C096CC06
5C096CC07
5C096FA11
(57)【要約】
車両用の装飾要素を構成するものであり、光効率を向上させる。第1の実施形態では、主要素を、第2の外面と、第2の内面と、上面と、第1の接合面と、で構成する。第1の透光性要素を、第1の内面と、第1の外面と、側面と、で構成する。光源と、さらに必要であれば取付け手段を構成する。第1の透光性要素は、側面で、例えば接着剤または当該分野で適用できる他の手段によって、主要素の上面近くの主要素の第2の内面に接合される。これにより、主要素の第2の内面と第1の透光性要素の第1の内面との間に、凹部が形成される。光源は、凹部に配置される。本デバイスの第1の接合面は、取付け手段によって車両の車体に接合される。光源からの配線は、車載電源システムに接続される。第1の外面は、車両の車体から離れる方向に向けられる。車載電源がオンにされると、光源が点灯する。光源からの放射光は、光不透明に構成された主要素の材料を透過せず、吸収される。放射光は、第1の透光性要素を透過する。この場合の放射光は、任意の色に構成することができる。これは、単色もしくは多色の光源を実現するとともに第1の透光性要素を無色で実現することによって、あるいは光源を無色で実現するとともに第1の透光性要素を任意の色で実現することよって、可能となる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する側にある第2の外面及び第2の内面と、前記第2の内面と前記第2の外面との間で、対向する側にある上面及び第1の接合面と、を有する主要素と、
側面と、対向する側にある第1の内面及び第1の外面と、を有する第1の透光性要素と、
光源と、
を備えた字光式車両ネームプレートであって、
前記主要素は、光不透過材料で構成され、また、前記第1の透光性要素と接続され、また、前記上面の側に開口部が形成され、
当該車両ネームプレートは、
前記第1の透光性要素が、前記主要素の前記開口部に配置され、前記第1の透光性要素への前記主要素の接続は、前記第2の内面を前記側面に接合することにより形成され、前記第1の接合面は、車両の車体への当該デバイスの取付けを可能とし、前記光源は、前記第1の接合面の方を向いた前記第1の透光性要素の側に配置され、前記光源からの放射光が前記第1の透光性要素を透過することを可能にしている
ことを特徴とする字光式車両ネームプレート。
【請求項2】
対向する側にある第2の外面及び第2の内面と、前記第2の内面と前記第2の外面との間で、対向する側にある上面及び第1の接合面と、を有する主要素と、
対向する側にある第3の内面及び第3の外面と、前記第3の内面と前記第3の外面との間で、第2の透光性要素の対向する側にある第2の接合面及び第3の接合面と、を有する第2の透光性要素と、
光源と、
を備えた字光式車両ネームプレートであって、
前記主要素は、光不透過材料で構成され、前記主要素の前記第1の接合面は、前記第2の透光性要素の前記第2の接合面に接続されて、前記主要素には、前記上面の側に開口部が形成され、また、前記第3の接合面は、車両の車体への当該デバイスの取付けを可能とし、
当該車両ネームプレートは、
側面と、第1の透光性要素の対向する側にある第1の内面及び第1の外面と、を有する第1の透光性要素を備え、
前記第1の透光性要素は、前記主要素の前記開口部に配置され、前記主要素は、前記第2の内面で、前記第1の透光性要素の前記側面に接続され、前記光源は、前記第1の接合面の側に配置されて、放射光が前記第1の透光性要素及び前記第2の透光性要素を透過することを可能にしている
ことを特徴とする字光式車両ネームプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の装飾要素に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術による字光式ネームプレート(非特許文献1)は、光不透明ネームプレートと、ダイオード・ストリップと、透光性インサートと、取付け手段と、で構成されている。ネームプレートの凹部に、ダイオード・ストリップが収容されている。ネームプレートは、ダイオード・ストリップ側で、透光性インサートに接合されている。透光性インサートは、ネームプレートとの接合と反対側に、取付け手段を備えている。取付け手段は、字光式ネームプレートを車両の表面に装着するために用いられる。
【0003】
従来技術の欠点は、その低光効率にある。
【0004】
最も近い技術的ソリューション(従来技術)は、優先日2011年12月13日、公開日2012年3月20日である特許文献1の字光式車両ネームプレートである。字光式車両ネームプレートは、対向して配置される外面及び第1の内面を有する主要素と、対向して配置される第2の内面及び接合面を有する透光性要素と、光源と、を備える。主要素は、光不透過材料で構成されている。主要素の第1の内面は、透光性要素の第2の内面と接合されている。光源は、発光ダイオード・ストリップの形態で構成されており、主要素と接合面との間に配置されている。透光性要素には、第2の内面側に溝が形成されている。この溝に、光源が配置される。そのデバイスは、接合面で車両の車体に装着される。光源は、電源に接続される。光源からの光は、透光性要素を透過して、ネームプレートの周囲を照らす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】ロシア実用新案第114296号
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】車と人々のコミュニティDRIVE2.RU「LEDチューニング:ブログ」URL:http://www.drive2.ru/communities/ledtuning/blog/288230376151805419/,字光式ネームプレートHONDA(アクセス日:2012年3月22日)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、光効率を向上させることである。
【0008】
本目的は、字光式車両ネームプレートの第1の実施形態によって達成され、それは、主要素であって、その主要素の対向する側にある第2の外面及び第2の内面と、これら第2の内面と第2の外面との間でその主要素の対向する側にある上面及び第1の接合面と、を有する主要素と、第1の透光性要素であって、側面と、その第1の透光性要素の対向する側にある第1の内面及び第1の外面と、を有する第1の透光性要素と、光源と、を備える。主要素は、光不透過材料で構成されて、主要素は、第1の透光性要素と接続されており、主要素には、上面の側に開口部が形成されている。第1の透光性要素は、主要素の開口部に配置される。第1の透光性要素への主要素の接続は、第2の内面を側面に接合することにより、形成される。第1の接合面は、車両の車体へのそのデバイスの取付けを可能とするように構成されている。光源は、第1の接合面の方を向いた第1の透光性要素の側に配置されて、光源からの放射光が第1の透光性要素を透過することを可能にしている。
【0009】
字光式車両ネームプレートの第2の実施形態は、主要素であって、その主要素の対向する側にある第2の外面及び第2の内面と、これら第2の内面と第2の外面との間でその主要素の対向する側にある上面及び第1の接合面と、を有する主要素と、第2の透光性要素であって、その第2の透光性要素の対向する側にある第3の内面及び第3の外面と、これら第3の内面と第3の外面との間でその第2の透光性要素の対向する側にある第2の接合面及び第3の接合面と、を有する第2の透光性要素と、光源と、を備え、主要素は、光不透過材料で構成される。主要素の第1の接合面は、第2の透光性要素の第2の接合面に接続されており、主要素には、上面の側に開口部が形成されている。また、第3の接合面は、車両の車体へのそのデバイスの取付けを可能とするように構成されている。さらに、第1の透光性要素であって、側面と、その第1の透光性要素の対向する側にある第1の内面及び第1の外面と、を有する第1の透光性要素を備え、第1の透光性要素は、主要素の開口部に配置されて、主要素は、第2の内面で、第1の透光性要素の側面に接続されており、光源は、第1の接合面の側に配置されて、放射光が第1の透光性要素及び第2の透光性要素を透過することを可能にしている、ことを特徴とする。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明について、
図1及び2によって説明する。
【0012】
図面には、第2の外面1と、上面2と、主要素3と、第2の内面4と、第1の接合面5と、凹部6と、第1の透光性要素7と、光源8と、第1の外面9と、第1の内面10と、側面11と、第2の接合面12と、第3の内面13と、第2の透光性要素14と、第3の外面15と、第3の接合面16と、を示している。
【0013】
第1の実施形態によれば、本デバイスの主要な構成要素は、主要素3と、第1の透光性要素7と、光源8と、取付け手段である。
【0014】
ネームプレートは、何らかの文字または図形または図形の輪郭の形状を再生することができる装飾要素を構成している。ネームプレートは、主要素3と、第1の透光性要素7と、光源8と、を備える。
【0015】
主要素3は、閉じた光不透明要素、すなわち、可視スペクトル領域の光を透過させない閉じた輪郭の形状の要素を構成している。主要素3は、プラスチックまたは金属などの任意の硬質材料で構成される。主要素3は、第2の外面1と、第2の内面4と、上面2と、第1の接合面5と、を備える。このとき、第2の外面1と第2の内面4は、互いに対向して、すなわち互いに対して主要素3の反対側に、配置される。上面2と第1の接合面5は、互いに対向して、すなわち互いに対して主要素3の反対側に、配置される。主要素3は、半球形または他のいずれかの流線形の丸まったものなど、任意の複雑形状で形成することができる。このとき、第2の外面1と上面は、それらの間に明確な分界線を形成することなく、互いに滑らかに移行する。その場合、本デバイスの外側に向いた主要素3の表面の分割は任意になされる。このとき、第2の外面1は、第1の接合面5に近接して、すなわち、それに隣接して配置される。上面2は、第1の透光性要素7の側に配置されて、その大部分は、第1の接合面5と反対の方向を向いている。主要素3には、その上面2の側に開口部が形成される。具体的な例では、開口部は、上面2の側を貫通して第1の接合面5の側まで形成される。開口部は、主要素3の第2の内面4によって形成されている。第2の内面4は、段差形状または他の形状など、任意の形状で形成することができる。具体的な例では、開口部は、第1の透光性要素7の形状に形成することができる。主要素3は、第1の透光性要素7の周囲に沿って配置される。第2の外面1は、第1の透光性要素7と反対の方向の、本デバイスの外側を向いている。第2の内面4は、第1の透光性要素7の方、及び光源8が収容された凹部6の方を向いている。この場合、「〜の方を向いている」という表現は、第2の内面4の位置が、主要素3に関して第1の透光性要素7と同じ側にあることを意味する。上面2は、本デバイスの外側を向いており、第1の透光性要素7の第1の外面9の側に位置している。第1の接合面5は、例えば取付け手段により、本デバイスを車両の車体に装着することを可能とするように構成される。
【0016】
第1の透光性要素7は平坦に形成されており、これにより、第1の透光性要素7を主要素3の開口部に配置して、それを少なくとも部分的に第2の内面4に接続することを可能にするとともに、第1の透光性要素7を主要素3に接続した後の本デバイスの第1の接合面5の側に凹部6が形成されることを可能にしている。具体的な例では、第1の透光性要素7は、主要素3の第2の内面4によって形成される形状で構成される。第1の透光性要素7は、第1の内面10と、第1の外面9と、側面11と、を備える。このとき、第1の外面9と第1の内面10は、互いに対向して配置される。側面11は、第1の透光性要素7が主要素3に面する表面を構成している。この場合、第1の透光性要素7の側面11は、一体の側面11部分であると考えられ、任意にそれらの部分に分割される。第1の内面10と第1の外面9との間の距離は、第1の内面10及び第1の外面9の大きさと比較して、数分の1となるように構成される。具体的な例では、第1の透光性要素7は、その第1の内面10と第1の外面9を、一体とするか、または複数の部材で構成することができる。第1の透光性要素7は、第1の内面10が凹部6に向けられる。第1の透光性要素7の第1の外面9は、本デバイスの外側を向いており、すなわち、光源8を備えた凹部6から離れる方向を向いている。第1の透光性要素7は、ガラスまたは透光性プラスチックなどの透光性材料、すなわち光を透過させる材料で構成され、それには、それを透過する光を拡散させる艶消しプラスチックが含まれる。第1の透光性要素7は、側面11で、主要素3の上面2近くの第2の内面4に接続されている。これにより、第1の内面10と第2の内面4の間が閉じた構成とされて、凹部6が形成される。
【0017】
凹部6は、任意の形状のキャビティを構成しており、これは、主要素3の開口部に第1の透光性要素7が配置されるとともに第1の透光性要素7と主要素3とが接続されることで、第1の内面10と第2の内面4によって第1の接合面5の側に形成される。凹部6は、その中に光源8を収容することが可能であるように構成される。凹部6は、任意の形状に構成することができる。
【0018】
取付け手段は、本デバイスを車両の車体に装着することを可能とするように構成される。取付け手段として、第1の接合面5に塗布される接着剤、または当該分野で適用できる他のいずれかの固定手段を適用することができる。
【0019】
光源8は、発光ダイオードもしくは複数の発光ダイオード、または発光ダイオード・ストリップ、またはその長さ全体にわたって均一輝度の光を提供するように構成された例えばエレクトロルミネセンス・ワイヤのような可撓性ロッドなど、当該分野で適用できるいずれかの光源を構成している。光源8は、凹部6に配置される。
【0020】
第2の実施形態によれば、本デバイスの主要な構成要素は、主要素3と、第1の透光性要素7と、光源8と、第2の透光性要素14と、取付け手段である。
【0021】
ネームプレートは、何らかの文字または図形または図形の輪郭の形状を再生することができる装飾要素を構成している。ネームプレートは、主要素3と、第1の透光性要素7と、第2の透光性要素14と、光源8と、を備える。
【0022】
主要素3は、閉じた光不透明要素、すなわち、可視スペクトル領域の光を透過させない閉じた輪郭の形状の要素を構成している。主要素3は、プラスチックまたは金属などの任意の硬質材料で構成される。主要素3は、第2の外面1と、第2の内面4と、上面2と、第1の接合面5と、を備える。このとき、第2の外面1と第2の内面4は、互いに対向して、すなわち互いに対して主要素3の反対側に、配置される。上面2と第1の接合面5は、互いに対向して、すなわち互いに対して主要素3の反対側に、配置される。主要素3は、半球形または他のいずれかの流線形の丸まったものなど、任意の複雑形状で形成することができる。このとき、第2の外面1と上面は、それらの間に明確な分界線を形成することなく、互いに滑らかに移行する。その場合、本デバイスの外側に向いた主要素3の表面の分割は任意になされる。このとき、第2の外面1は、第1の接合面5に近接して、すなわち、それに隣接して配置される。上面2は、第1の透光性要素7の側に配置されて、その大部分は、第1の接合面5と反対の方向を向いている。主要素3には、その上面2の側に開口部が形成されており、具体的な例では、開口部は、上面2の側を貫通して第1の接合面5の側まで形成される。第2の内面4は、段差形状または他の形状など、任意の形状で形成することができる。具体的な例では、開口部は、第1の透光性要素7の形状に形成することができる。主要素3は、第1の透光性要素7の周囲に沿って配置される。第2の外面1は、第1の透光性要素7と反対の方向の、本デバイスの外側を向いている。第2の内面4は、第1の透光性要素7の方、及び光源8が収容された凹部6の方を向いている。この場合、「〜の方を向いている」という表現は、第2の内面4の位置が、主要素3に関して第1の透光性要素7と同じ側にあることを意味する。上面2は、本デバイスの外側を向いており、第1の透光性要素7の第1の外面9の側に位置している。第1の接合面5は、例えば接着剤により、第2の透光性要素14に接合することを可能とするように構成される。
【0023】
第1の透光性要素7は平坦に形成されており、これにより、第1の透光性要素7を主要素3の開口部に配置して、それを少なくとも部分的に第2の内面4に接続することを可能にするとともに、第1の透光性要素7を主要素3に接続した後の本デバイスの第1の接合面5の側に凹部6が形成されることを可能にしている。具体的な例では、第1の透光性要素7は、主要素3の第2の内面4によって形成される形状で構成される。第1の透光性要素7は、第1の内面10と、第1の外面9と、側面11と、を備える。第1の透光性要素7の側面11は、一体の側面11部分であると考えられ、任意にそれらの部分に分割される。このとき、第1の外面9と第1の内面10は、互いに対向して配置される。第1の内面10と第1の外面9との間の距離は、第1の内面10及び第1の外面9の大きさと比較して、数分の1となるように構成される。具体的な例では、第1の透光性要素7は、その第1の内面10と第1の外面9を、一体とするか、または複数の部材で構成することができる。第1の透光性要素7は、第1の内面10が凹部6に向けられる。第1の透光性要素7の第1の外面9は、本デバイスの外側を向いており、すなわち、光源8を備えた凹部6から離れる方向を向いている。第1の透光性要素7は、ガラスまたは透光性プラスチックなどの透光性材料、すなわち光を透過させる材料で構成され、それには、それを透過する光を拡散させる艶消しプラスチックが含まれる。第1の透光性要素7は、側面11で、主要素3の上面2近くの第2の内面4に接続されている。これにより、第1の内面10と第2の内面4の間が閉じた構成とされて、凹部6が形成される。
【0024】
凹部6は、任意の形状のキャビティを構成しており、これは、主要素3の開口部に第1の透光性要素7が配置されるとともに第1の透光性要素7と主要素3とが接続されることで、第1の内面10と第2の内面4によって第1の接合面5の側に形成される。凹部6は、その中に光源8を収容することが可能であるように構成される。凹部6は、任意の形状に構成することができる。
【0025】
光源8は、発光ダイオードもしくは複数の発光ダイオード、または発光ダイオード・ストリップ、またはその長さ全体にわたって均一輝度の光を提供するように構成された例えばエレクトロルミネセンス・ワイヤのような可撓性ロッドなど、当該分野で適用できるいずれかの光源を構成している。光源8は、凹部6に配置される。
【0026】
第2の透光性要素14は、主要素3の第1の接合面5の側と同様の形状で、平坦に形成されている。第2の透光性要素14は、第3の内面13と、第3の外面15と、第2の接合面12と、第3の接合面16と、を備える。第3の外面15と第3の内面13は、互いに対向して配置される。第2の接合面12と第3の接合面16は、互いに対向して配置される。第3の内面13は、光源8を備えた凹部6に面しており、主要素3の第2の内面4の延長として構成されている。第3の外面15は、本デバイスの外側を向いており、すなわち、光源8から離れる方向を向いており、主要素3の第2の外面1の延長として構成されている。第2の接合面12の形状は、主要素3の第1の接合面5の形状を複製するように構成される。第2の透光性要素14は、第2の接合面12によって、第1の接合面5に接合されている。第3の接合面16は、例えば取付け手段により、本デバイスを車両の車体に装着することを可能とするように構成される。第2の透光性要素14は、透光性材料、すなわち光を透過させる材料で構成される。
【0027】
取付け手段は、本デバイスを車両の車体に装着することを可能とするように構成される。取付け手段として、第3の接合面16に塗布される接着剤、または当該分野で適用できる他のいずれかの固定手段を適用することができる。
【0028】
第1の実施形態の本実用新案は、次のように実現される。主要素3を、第2の外面1と、第2の内面4と、上面2と、第1の接合面5と、で構成する。第1の透光性要素7を、第1の内面10と、第1の外面9と、側面11と、で構成する。光源8と、さらに必要であれば取付け手段を構成する。第1の透光性要素7は、側面11で、例えば接着剤または当該分野で適用できる他の手段によって、主要素3の上面2近くの主要素3の第2の内面4に接合される。これにより、主要素3の第2の内面4と第1の透光性要素7の第1の内面10との間に、凹部6が形成される。光源8は、凹部6に配置される。本デバイスの第1の接合面5は、取付け手段によって車両の車体に接合される。光源8からの配線は、車載電源システムに接続される。第1の外面9は、車両の車体から離れる方向に向けられる。車載電源がオンにされると、光源8が点灯する。光源8からの放射光は、光不透明に構成された主要素3の材料を透過せず、すなわち、それによって吸収される。放射光は、第1の透光性要素7を透過する。この場合の放射光は、任意の色に構成することができる。これは、単色もしくは多色の光源8を実現するとともに第1の透光性要素7を無色で実現することによって、あるいは光源8を無色で実現するとともに第1の透光性要素7を任意の色で実現することよって、可能となり得る。
【0029】
第2の実施形態の本実用新案は、次のように実現される。主要素3を、第2の外面1と、第2の内面4と、上面2と、第1の接合面5と、で構成する。第1の透光性要素7を、第1の内面10と、第1の外面9と、側面11と、で構成する。第2の透光性要素14を、第3の内面13と、第3の外面15と、第2の接合面12と、第3の接合面16と、で構成する。光源8と、さらに必要であれば取付け手段を構成する。第1の透光性要素7は、側面11で、例えば接着剤または当該分野で適用できる他の手段によって、主要素3の上面2近くの主要素3の第2の内面4に接合される。第2の透光性要素14は、第2の接合面12で、例えば接着剤または当該分野で適用できる他の手段によって、主要素3の第1の接合面5に接合される。これにより、主要素3の第2の内面4及び第2の透光性要素14の第3の内面13と第1の透光性要素7の第1の内面10との間に、凹部6が形成される。光源8は、凹部6に配置される。本デバイスの第3の接合面16は、取付け手段によって車両の車体に接合される。光源8からの配線は、車載電源システムに接続される。第1の外面9は、車両の車体から離れる方向に向けられる。車載電源がオンにされると、光源8が点灯する。光源8からの放射光は、光不透明に構成された主要素3の材料を透過せず、すなわち、それによって吸収される。放射光は、第1の透光性要素7及び第2の透光性要素14を透過する。この場合の放射光は、任意の色に構成することができる。これは、単色もしくは多色の光源8を実現するとともに第1の透光性要素7及び第2の透光性要素14を無色で実現することによって、あるいは光源8を無色で実現するとともに第1の透光性要素7及び第2の透光性要素14を任意の色で実現することよって、可能となり得る。
【0030】
この技術的ソリューションによって、任意の図形、図形の輪郭、文字、文字セット、または完全な単語の形態で、第1の透光性要素を実現することにより、さらなる技術的成果を得ることができる。
【0031】
このように、光不透明に構成された主要素と、第1の透光性要素と、第2の透光性要素と、光源とで、デバイスを実現することで、第1の透光性要素をデバイスに導入したことに起因して、より高い光効率が得られる。
【国際調査報告】