特表2015-521131(P2015-521131A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-521131航空機ギャレー配管システム用のコンパクト逆止弁
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-521131(P2015-521131A)
(43)【公表日】2015年7月27日
(54)【発明の名称】航空機ギャレー配管システム用のコンパクト逆止弁
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/04 20060101AFI20150701BHJP
   F16K 15/06 20060101ALI20150701BHJP
   F16K 11/22 20060101ALI20150701BHJP
【FI】
   B64D11/04
   F16K15/06
   F16K11/22 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-514122(P2015-514122)
(86)(22)【出願日】2013年5月21日
(85)【翻訳文提出日】2015年1月20日
(86)【国際出願番号】US2013042056
(87)【国際公開番号】WO2013177186
(87)【国際公開日】20131128
(31)【優先権主張番号】61/650,048
(32)【優先日】2012年5月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/898,108
(32)【優先日】2013年5月20日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】バード、ピーター ジョン レスリー
【テーマコード(参考)】
3H058
3H067
【Fターム(参考)】
3H058AA05
3H058BB22
3H058CA04
3H058CB06
3H058CC02
3H058CD05
3H058EE02
3H058EE12
3H067AA32
3H067AA38
3H067CC32
3H067DD33
3H067EC23
3H067EC25
3H067FF11
3H067GG13
3H067GG21
(57)【要約】
【解決手段】航空機ギャレー配管システム用の逆止弁(26)は、飲料水供給ライン(200)用の入口を有する弁本体(205)と、分配マニホルド(28)につながる第1および第2出口ポート(210)と、を備える。好適な実施形態では、クイック分離取付具(215)が弁の出口ポートを封止する逆流抑制器を有する。弁(26)を通して排水するための垂直流路が弁本体を通って延びる。弁は、航空機圧力システムからの圧力を及ぼす圧力ライン接続ポート(230)に連結される。垂直流路を横切って往復運動しばね(240)によって付勢されるピストン(235)が圧力ライン接続ポート(230)と流体連通する。ばね(240)をつぶすのに十分な水圧が水圧力ラインから圧力ライン接続ポートまで導入されると、ピストン(235)が流路を閉鎖し、水圧がばね(235)をつぶすには不十分であると、ピストン(235)が後退して流路を開き、流路を通して流体を通過させる。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水供給ライン用の入口を有する弁本体と、
分配マニホルドにつながる第1および第2出口ポートであって、該第1および第2出口ポートに配置されたクイック分離取付具を有し、該クイック分離取付具は、前記出口ポートに導管が接続されていないときに弁を封止する逆流抑止器を有する、第1および第2出口ポートと、
前記弁を通して排水するための、前記弁本体を通る垂直流路と、
圧力ライン接続ポートと、
前記垂直流路を横切って往復運動し、ばねによって付勢され、前記圧力ライン接続ポートと流体連通するピストンと、
を備え、
前記ばねをつぶすのに十分な水圧が水圧力ラインから前記圧力ライン接続ポートまで導入されると、前記ピストンが前記流路を閉鎖し、水圧が前記ばねをつぶすには不十分であると、前記ピストンが後退して前記流路を開き、該流路を通して流体を通過させることを特徴とする航空機ギャレー配管システム用の逆止弁。
【請求項2】
前記逆流抑止器はポペット弁であることを特徴とする請求項1に記載の航空機ギャレー配管システム用の逆止弁。
【請求項3】
前記第1および第2ポートは互いに径方向逆向きにされることを特徴とする請求項1に記載の航空機ギャレー配管システム用の逆止弁。
【請求項4】
前記入口ポートは、前記垂直流路を横切る弁の側部にあることを特徴とする請求項1に記載の航空機ギャレー配管システム用の逆止弁。
【請求項5】
前記ピストンはその中にポペット弁を有することを特徴とする請求項1に記載の航空機ギャレー配管システム用の逆止弁。
【請求項6】
前記ポペット弁は、前記ピストン内部のばねにより付勢されることを特徴とする請求項5に記載の航空機ギャレー配管システム用の逆止弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2012年5月22日に出願された米国特許出願第61/650,048号、および2013年5月20日に出願された米国特許出願第13/898,108号の優先権を要求し、その全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
旅客機の重要なシステムの一つは、ギャレー配管システムである。飲料水と廃水の両方を、配管システムを通して航空機上で貯蔵し、循環しおよび収集しなければならない。旅客機では、飲料水、コーヒーや紅茶などの飲料、および調理(スチームオーブン、炊飯器など)を含む多くの用途で飲料水が使用されるので、飲料水は特定の安全規制要件を満たさなければならない。すなわち、人の消費に適したものとするために、航空機で使用される飲料水は、最小限の健康および安全規準を満たす必要がある。これは、積極的に濾過を用いることで部分的に達成される。濾過は味および臭いを改善し、不純物や有害な細菌を除去する。航空機配管システムは、ギャレーでの水使用の全ての態様に及び、関連するハードウェアおよび部品を備えるとともに、水の消費または生成のいずれかを行う他のギャレー設備を備える。
【0003】
飲料水の要件を満たすために、ギャレー配管システムは、飲料水、廃水および下水の各システムが分離されており相互汚染が発生し得ないことを保証する、航空機メーカによって規定される設計要件および実証実験をパスしなければならない。また、航空機がフライトの終了後にシャットダウンするとき、または長期間の保管やメンテナンスのために、全ての残留水を完全に取り除いて、潜在的に汚染されたり細菌が繁殖したりする可能性のある保持されている全ての水を除去するような排水が、システムの全てで可能でなければならない。この目的のために、配管システムは、重力排水、すなわち捕らわれている水を急速に移動および除去するために、システム内に空気を受け入れることができなければならない。
【0004】
航空会社では、配管システムの水フィルタを通過した飲料水を排水とみなすことが慣習である。しかしながら、水を節約する必要性によって動機付けされた航空機メーカによるポリシーの最近の変化により、ギャレーシンクに入ったときにのみ飲料水が排水になるという要件になっている。この観点では、水ボイラー、蛇口、オーブン、フィルタ等を含む全ての他の水供給デバイスを新鮮な水タンク内に排水することによって、飲料水を回収することが可能になる。加えて、サービスの再開時に、手による補助なしで飲料水供給回路を自動的に満たす能力がなければならず、空気を潜在的に捕らえうる全ての区画が自己排気可能でなければならない。飲料水回路を充填するとき、航空機および設計に応じて圧力が異なることを念頭に置くことが重要である。
【0005】
飲料水回路を充填すると、航空機および設計に応じて圧力が変化する。安全の観点から、システムは、GAINから蛇口への温水の逆流を防止する必要がある。流れを改善し水消費性能を向上するために、水圧を低減することが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、ウェット/冷蔵航空機ギャレー用の完全な飲料水/廃水/真空配管システムを小さな設置面積に据付可能にする流量制御弁である。流量制御弁は、航空機の飲料水供給の圧力によって閉弁することができ、モニュメントのギャレーインサート設備(GAIN)に供給する回路の一部を分離し、旅客機の乗客のために航空会社によって提供される通常の機内ケータリングサービスの一部としてそれらが通常に機能(すなわち水を消費)できるようにする。加えて、流量制御弁は、飲料水システムの区画を隔離する一方で依然として航空機の主供給源に接続できるように、取り外し式の自己閉鎖接続点または「クイック分離部」を有している。流量制御弁は、排水ライン接続で選択的な逆流防止デバイスとともに取り付けることができ、モニュメントの飲料水システムの自動排水を提供する。
【0007】
流量制御弁の動作は完全に自動である。すなわち、手作業が介入しない。水供給全体が弁を閉じるのに十分な高圧に達するまで、ギャレー飲料水システムの充填および排水システムの洗い流し中の通気が可能になる。航空機がフライトを完了し航空機システムの電源が切られると、飲料水圧の低下により弁が開き、以前は隔離されていた水供給ラインが弁を通して排水され、システム内に捕らわれる可能性のある水による汚染のリスクが回避される。
【0008】
据え付けられたA/Cシステムに応じて、飲料水と廃水の両方が廃水タンク内に排水されるか、または別々のタンク内に排水される。空気停止弁によって、急上昇した逆流が飲料水システム内に入ったりシンクに到達したりするのが防止される。好適な実施形態では、汚染された水システムは、本発明の弁に多少なりとも接続されない。手動操作される排水オーバーライドが弁に取り付けられてもよい。
【0009】
本発明の動作を例示として図解する添付の図面とともに好適な実施形態についての以下の詳細な説明から、本発明の他の特徴および利点がさらに明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の空気停止弁を利用する例示的なギャレーの模式図である。
図2a】本発明の弁の第1の好適な実施形態の断面図である。
図2b図2aの弁の側面図である。
図3】本発明の弁の代替実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示す配管システムは、設置面積を削減した冷蔵/ウェットギャレー内で使用するために設計されたコンパクト統合配管システムの模式図である。モニュメントの底部から水が供給される底供給飲料水配送システムを介して水が提供されるが、同様のシステムは上部からの水が供給される。本発明はいずれのシステムにも適しており、同様に他の配管システムとも良く機能する。(矢印10で示す)飲料水は、リモート操作される止水弁を含む「T字形」弁12を介して配管システムに入る。主要フィード14は、二方向弁17を通して水分配/濾過ブロック16に水を供給する。ここで、例えば、自己通気ユニット18を含むスピンオン型浄水カートリッジなどの選択された濾過方法を使用して水が濾過される。二つ以上のフィルタ18を使用してシステム内の背圧を低減し、航空会社が、異なるレベルの濾過、GAINS供給ライン水フィルタ18a、および蛇口供給ライン水フィルタ18bを選択できるようにすると好ましい。フィルタ18aに接続される一方のライン20は、コーヒーメーカ、スチームオーブンなどのギャレーインサート設備(galley insert equipment:GAINS)に水を供給し、フィルタ18bからの他方のライン22は新鮮な水の蛇口24に水を供給する。分配ブロック16は、リモート非常用飲料水止水弁21と、ケーブル27によって制御される逆流防止弁マニュアル・オーバーライド23と、を備える。
【0012】
Tバルブ12の第2分岐は、コンパクト圧力逆止弁26に所定の圧力で加圧された水を供給する。この逆止弁26は弁12を閉じ、GAIN水分配マニホルド28からの排水を防止する。この分配マニホルド28は、クイック分離取付具30を介して飲料水を供給する。GAINSは、柔軟ホース32によってマニホルド28に接続される。マニホルド28は、蛇口24のように、(飲料水の)充填過程を助ける自己通気デバイス34を含むことが好ましい。蛇口24からの水、復水排水キャッチポット38を経由するGAINドリップトレイ36からの水、およびギャレー空冷ユニットからの復水が、排水ライン52を通りT部品42を通って排水ライン44に捨てられる。シンクに入る廃水の排水は、廃水排水ライン44内のT部品42と、部分真空下で動作するコンパクト逆流防止デバイスまたは空気停止弁46(部分真空下で動作する)と、によって実現される。手動オーバーライドは分配フィルタブロック16にリモートで接続される。飲料水排水ライン52と廃水ライン44の両方が、ライン48を通って航空機廃水タンク内に排水する。
【0013】
上述の配管システムでは、全ての廃水が航空機廃水タンク(図示せず)に排水される。濾過された水は、フィルタ18aからGAINSマニホルド28に分配され、その後、柔軟なホース接続32を介してGAINSに分配される。このシステムは、様々な自己通気デバイス34、水フィルタ18および蛇口24を通して自己通気する。システムの汚染を防止するために、全ての静水を迅速に通気させることができ、これは飲料水システムの規則に適合している。
【0014】
図2は、本発明の断面マルチポート圧力弁26の第1の好適な実施形態を示す。この実施形態では、入口ポート200で飲料水がマルチポート弁26内に供給される。入口ポート200は弁本体205内に一体的に形成される。入口ポート200に隣接して、径方向反対側にある一組の出口ポート210がある。各出口ポートおよび入口ポートには、弁を自己封止させるための一方向ポペット弁220を有する雄クイック分離部215が取り付けられている。雌クイック分離コネクタ225が取り付けられているとき、各ポペット弁220は開いたままになる。雌クイック分離コネクタは、ステム222の延長によってポペット弁220を延長し、ポート210を通る経路を提供する。雌カップリングが存在しない場合、ばね229による付勢のためにステムが延びたままとなり、ポペット弁が閉じて流れがポートを通過しなくなる。図2aでは、左側に閉じた状態のポペット弁220が示されており、上側および右側には開いた状態のポペット弁220が示されている。
【0015】
航空機の飲料水供給がオンであるとき、逆止弁26が動作する。航空機配管システムから圧力ライン接続点230への直接供給によって、自動閉鎖機能が作用する。始動中、弁26内への飲料水供給によって、水の一部が弁26を通過してシステムを流すことができる。圧力が増加すると、図2aに示すように、逆止弁のピストン235が排水ラインポート255を閉塞するまで、圧力ラインポート230における圧力による弁ばね240の付勢に逆止弁のピストン235が対抗する。この構造では、圧力ライン230からの圧力が弁ばね240を完全に圧縮し、これによって排水ライン接続点255へのポート250を閉鎖する。排水ライン接続点255の閉鎖により、ポート210を通して分配マニホールドに飲料水が分配され、接続部260、265を通してギャレー設備によって水が使用される。すなわち、逆止弁ピストン235が弁26を閉じ、GAINSへの飲料水供給を可能にする一方、出口ポート250を通る排水を妨げる。
【0016】
加圧されていないときにポペット弁が開位置に留まる(図3を参照)ように、ピストン235自身が、第2ばね248によって付勢された第2ポペット弁245を備えている。しかしながら、圧力ラインが弁26を加圧すると、ばねの付勢に対抗して圧力によってポペット弁245が閉じられ、ポペット弁245を通過しピストンを通って水が漏れるのを防止し、弁26を閉じる(図2aを参照)。航空機がメンテナンスを受けるか、または排水専用のときのように、一旦圧力が取り除かれると、ピストンは、出口ポート250から離れて排水に沿って移動する。ピストン235は、プレート242に接続するロッド238を備えている。プレート242はばね240と係合している。プレート242とピストン235の端部との間の隙間により、ピストンが流路から引き出されているとき、流路250を水が通過できるようになる。システムの所望の圧力条件の下で弁が閉じ、圧力が減じられたときに確実に弁が開くように、ばね240を選択することができる。
【0017】
図3は、図2の実施形態をわずかに改良したバージョンを示す。底部供給システムを収容するために、飲料水入口270が側部にある。この底部供給システムにおける水流容量を大きくするために、より径の大きなマニホールド接続クイック分離取付具270が設けられている。この実施形態では、飲料水供給ライン柔軟導管275とマニホールド分配柔軟導管280とが切り替えられる。その一方、右側の分配マニホールドへの柔軟導管290は変更されない。上述したように、圧力ライン接続点230を通る図3における圧力は、逆止弁ピストン245を静止位置に戻すことができるレベルまで減じられており、ポート250を排水ライン接続255に開いて、飲料水供給マニホールドの排水が可能になっている。また、圧力ライン排水ポペット弁245が開位置で示されているが、これは弁内の減少した圧力から生じる。この底部供給構造では、圧力ライン排水が供給の逆方向になるとき、圧力チェックピストンポペット弁245が排除されてもよい。さらに、(位置および高さに応じて)供給部からの別個のラインに沿って蛇口が排水される上部供給飲料水供給システムおよび底部飲料水供給システムの両方において、分離マニホールドからの逆流(供給)を防止すべく、一方向弁を持つT形アダプタが採用されている。
【0018】
本発明の主要な利点は、水を消費するギャレーモニュメントの飲料水供給システムについて、充填ループおよび排水ループを別にする必要性をなくすことによって、航空機ギャレー配管システムを単純化することである。さらに、本発明は、通常の動作条件下で完全に自動的であり、動作始動中に捕らわれる可能性のある古い残留水の自己流出が弁により可能になる。本発明により、航空機システムが加圧下のまま、ギャレーシステムの各部品の分離または故障したGAINSの置換が可能になる。本発明を使用すると、モニュメントの上方または下方からの水供給接続を実現可能となるとともに、廃水タンクのみ、または別々の廃水タンクと飲料水タンクへの廃水の選択が可能になる。弁は、そのコンパクトなサイズのために、設置面積の小さな(34インチ〜35インチ)のギャレー内での完全な配管システムの据付を可能にする。また、水ボイラーなどの水を消費するGAINSから温水が逆流するリスクが排除される。最後に、本発明により、GAINおよび蛇口水供給を別々に濾過することが可能になり、システム内の背圧が減少する。
【0019】
本発明の特定の形態について図解し説明してきたが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく様々な修正をなし得ることが上記から明らかになるだろう。したがって、添付の請求項によるものを除き、本発明を限定する意図はない。
図1
図2A
図2B
図3
【国際調査報告】