特表2015-521982(P2015-521982A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-521982(P2015-521982A)
(43)【公表日】2015年8月3日
(54)【発明の名称】回転スパイラル式方向転換装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/68 20060101AFI20150707BHJP
   B65G 47/53 20060101ALI20150707BHJP
   B65G 33/06 20060101ALI20150707BHJP
【FI】
   B65G47/68 D
   B65G47/53 C
   B65G33/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-520588(P2015-520588)
(86)(22)【出願日】2013年6月28日
(85)【翻訳文提出日】2015年2月2日
(86)【国際出願番号】US2013048646
(87)【国際公開番号】WO2014008133
(87)【国際公開日】20140109
(31)【優先権主張番号】61/668,185
(32)【優先日】2012年7月5日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】デロッシュ,ティモシー ジェイ.
【テーマコード(参考)】
3F016
3F070
【Fターム(参考)】
3F016AA01
3F016BA02
3F016BA07
3F016CB03
3F016CB22
3F016CC04
3F070AA06
3F070BA03
3F070BA10
3F070BD01
3F070BE07
3F070CA05
3F070EA24
3F070EA30
(57)【要約】
物品を第1方向に運ぶために同じ方向に、または物品を異なる第2方向に運ぶために反対方向に回転される左巻きスパイラルおよび右巻きスパイラルを備えた物品を方向転換する装置を有するコンベヤ。左巻きスパイラルは右巻きスパイラルと交互におよび平行に配置される。コンベヤの1つの形態において、全てのスパイラルを同じ速度で同じ方向に回転させることにより、物品はスパイラルの回転軸と垂直にスパイラルを横切って真直ぐに送られる。左巻きスパイラルを右巻きスパイラルと反対に回転させることにより、物品はスパイラルの上でそれらの回転軸と平行に方向転換される。他の形態では、スパイラルの一方の組は常に回転され、他の組は、反対方向に回転するおよび回転から外れる歯車係合によって作動される、または物品と接触する位置へ持ち上げおよび接触位置から下ろすことによって作動される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を方向転換する搬送装置であって、
フレームと、
回転軸上で前記フレームに回転可能に支持された1つまたは複数の左巻きスパイラルの第1組と、
左巻きスパイラルの前記第1組と平行に交互に配置され、かつ回転軸上で前記フレームに回転可能に支持された1つまたは複数の右巻きスパイラルの第2組と、
前記第1組および第2組をそれらの回転軸上で回転させる電動スパイラル駆動装置と
を含み、
前記電動スパイラル駆動装置が、搬送される物品を前記スパイラルを横切って第1方向に運ぶために、前記第1組および前記第2組を同じ方向に回転させ、
前記電動スパイラル駆動装置が、搬送される物品を前記スパイラルを横切って異なる第2方向に方向転換するために、前記第1組および前記第2組を反対方向に回転させることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記電動スパイラル駆動装置が、両方の組を同じ速度で回転させることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、前記電動スパイラル駆動装置が、前記第1組を第1速度で、前記第2組を異なる第2速度で回転させることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置において、前記第1および第2方向が互いに垂直であることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置において、前記第1方向がスパイラルの前記第1および第2組の前記回転軸と垂直であり、前記第2方向がスパイラルの前記第1および第2組の前記回転軸と平行であることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、前記第1方向がスパイラルの前記第1および第2組の前記回転軸と平行であり、前記第2方向がスパイラルの前記第1および第2組の前記回転軸と垂直であることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、前記スパイラルが、搬送される物品と接触する丸みのあるエッジを有することを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置において、前記スパイラルが高摩擦材料から作製されることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置において、左巻きスパイラルの前記第1組および右巻きスパイラルの前記第2組の一方を選択的に作動するアクチュエータをさらに含むことを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置において、前記アクチュエータが、前記左巻きスパイラルおよび前記右巻きスパイラルの全てが同じ高さになるまで左巻きスパイラルの前記第1組および右巻きスパイラルの前記第2組の一方を持ち上げ、および下ろすことによって左巻きスパイラルの前記第1組および右巻きスパイラルの前記第2組の一方を選択的に作動することを特徴とする装置。
【請求項11】
請求項9に記載の装置において、前記左巻きスパイラルおよび前記右巻きスパイラルが歯車を含み、前記アクチュエータは、それらの歯車が噛み合うように前記第1および第2組を一緒に動かすことによって、左巻きスパイラルの前記第1組および右巻きスパイラルの前記第2組の一方を選択的に作動することを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項9に記載の装置において、左巻きスパイラルの前記第1組および右巻きスパイラルの前記第2組の他方が常に回転されることを特徴とする装置。
【請求項13】
コンベヤであって、
送込みコンベヤと、
前記送込みコンベヤから物品を受け取る方向転換装置であって、
フレームと
回転軸上で前記フレームに回転可能に支持された1つまたは複数の左巻きスパイラルの第1組と、
左巻きスパイラルの前記第1組と平行に交互に配置され、かつ回転軸上で前記フレームに回転可能に支持された1つまたは複数の右巻きスパイラルの第2組と、
前記第1組および第2組をそれらの回転軸上で回転させる電動スパイラル駆動装置と
を含む方向転換装置とを含み、
前記電動スパイラル駆動装置が、物品を前記スパイラルを横切って第1方向に運ぶために前記第1組および前記第2組を同じ方向に回転させ、
前記電動スパイラル駆動装置が、物品を前記スパイラルを横切って異なる第2方向に方向転換するために、前記第1組および前記第2組を反対方向に回転させることを特徴とするコンベヤ。
【請求項14】
請求項13に記載のコンベヤにおいて、前記送込みコンベヤが物品を前記方向転換装置に前記第1方向において引き渡すことを特徴とするコンベヤ。
【請求項15】
請求項14に記載のコンベヤにおいて、前記方向転換装置を横切り前記第1方向に運ばれる物品を受け取る第1受取コンベヤと、前記方向転換装置を横切り前記第2方向に運ばれる物品を受け取る第2受取コンベヤとをさらに含むことを特徴とするコンベヤ。
【請求項16】
請求項15に記載のコンベヤにおいて、前記電動スパイラル駆動装置が、物品を前記スパイラルを横切り前記第2方向と反対の第3方向に方向転換するために前記第1組および第2組を反対方向に回転させ、前記コンベヤが、前記方向転換装置を横切り前記第3方向に運ばれる物品を受け取る第3受取コンベヤをさらに含むことを特徴とするコンベヤ。
【請求項17】
請求項14に記載のコンベヤにおいて、前記方向転換装置が、前記方向転換装置の幅を定める第1の側および反対の第2の側を有し、前記コンベヤがさらに、前記方向転換装置の前記第1の側および前記第2の側のそれぞれに少なくとも1つの受取コンベヤを含むことを特徴とするコンベヤ。
【請求項18】
請求項13に記載のコンベヤにおいて、1つまたは複数の左巻きスパイラルの前記第1組および1つまたは複数の右巻きスパイラルの前記第2組の一方を選択的に作動するアクチュエータをさらに含むことを特徴とするコンベヤ。
【請求項19】
請求項18に記載のコンベヤにおいて、前記アクチュエータが、前記左巻きおよび前記右巻きスパイラルの全てが同じ高さになるまで1つまたは複数の左巻きスパイラルの前記第1組および1つまたは複数の右巻きスパイラルの前記第2組の一方を持ち上げ、および下ろすことによって1つまたは複数の左巻きスパイラルの前記第1組および1つまたは複数の右巻きスパイラルの前記第2組の一方を選択的に作動することを特徴とするコンベヤ。
【請求項20】
請求項18に記載の装置において、前記1つまたは複数の左巻きスパイラルおよび前記1つまたは複数の右巻きスパイラルが歯車を含み、前記アクチュエータは、それらの歯車が噛み合うように前記第1および第2組を一緒に動かすことによって、1つまたは複数の左巻きスパイラルの前記第1組および1つまたは複数の右巻きスパイラルの前記第2組の一方を選択的に作動することを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項18に記載の装置において、前記電動スパイラル駆動装置が、1つまたは複数の左巻きスパイラルの前記第1組および1つまたは複数の右巻きスパイラルの前記第2組の他方を常に回転させることを特徴とする装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は概して動力駆動式コンベヤに関し、詳細には物品を選択された方向に運ぶために回転スパイラルを使用する物品方向転換装置に関する。
【0002】
搬送のいくつかの応用は、主搬送経路に沿って搬送されている選択した物品を主経路から方向転換して別の方向に搬送し、一方で残りの物品は主経路を進み続ける、ということを必要とする。しかし、物品方向転換装置は多くの可動部品を有する傾向にあり、可動部品は清掃が難しい場合があり、食品取扱い用途および他の衛生的用途で使用するには実用的でない可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の特徴を具現化する物品を方向転換する搬送装置は、フレームと、フレームに回転可能に支持されるスパイラルの第1組および第2組と、スパイラルの第1組および第2組を回転させる電動スパイラル駆動装置とを含む。第1組のスパイラルは左巻きスパイラルであり、第2組のスパイラルは右巻きスパイラルである。両方の組は、互いに平行な回転軸を有する。電動スパイラル駆動装置は、搬送される物品をスパイラルを横切って第1方向に運ぶために、第1および第2組を同じ方向に回転させる。電動スパイラル駆動装置は、搬送される物品をスパイラルを横切って異なる第2方向に運ぶために、第1組および第2組を反対方向に回転させる。コンベヤで使用される際、方向転換装置は物品を送込みコンベヤから受け取る。
【0004】
本発明のこれら特徴は、その利点および他の態様と同様に以下の記載、付随の請求項および添付の図面でより詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、本発明の特徴を具現化する物品方向転換装置を有するコンベヤの等角図である。
図2図2は、直線上に運ばれる搬送物品を示す図1のコンベヤの等角図である。
図3図3は、一方の側に方向転換される搬送物品を示す図1のコンベヤの等角図である。
図4図4は、図1の物品方向転換装置を駆動するために使用される電動スパイラル駆動装置および補助構成要素の概略ブロック図である。
図5図5は、物品を両側に方向転換する図1のような細長い物品方向転換装置を有するコンベヤの等角図である。
図6図6は、図1の送込みコンベヤおよび受取コンベヤに対して90°回転された物品方向転換装置を有するコンベヤの等角図である。
図7図7は、図1のようなコンベヤの等角図であるが、物品方向転換装置は浮上式スパイラルを備えている。
図8図8は、図1のようなコンベヤの等角図であるが、物品方向転換装置は歯車付き変位可能スパイラルを備えている。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の特徴を具現化するコンベヤシステムが図1に示されている。コンベヤシステム10は送込みコンベヤ12、直列受取コンベヤ14、および横方向受取コンベヤ16を含む。送込みコンベヤ12および直列受取コンベヤ14は、直列第1搬送方向18に前進するベルトコンベヤとして示されている。横方向受取コンベヤ16は、この例では第1方向18に対して垂直な、異なる第2搬送方向20に前進する。
【0007】
3つのコンベヤ12、14、16はそれぞれ、物品方向転換装置22の異なる側と当接する。示される方向転換装置は、4つのスパイラル26L、26Rを支持する全体的に矩形のフレーム24である。スパイラルはこの例ではスクリュー状またはオーガ状円筒ロール28の周囲面に形成された螺旋状の刃として示されている。しかし別の実施形態では、スパイラルは、コルク栓抜き状要素のウォームであってもよく、これはウォームの両端のシャフト状延長部が回転軸を形成している。図1に示される形態では、第1組26Lのスパイラルは左巻きスパイラルであり、第2組26Rのスパイラルは右巻きスパイラルである。左および右巻きスパイラルはこの形態ではフレーム内に交互に存在する。スパイラル26L、26Rの回転軸30は互いにおよび第2搬送方向20に対して平行であり、直列第1搬送方向18に対して垂直である。スパイラル26L、26Rはフレーム内で回転可能に支持され、スパイラルに結合された電動スパイラル駆動装置32によって回転軸の周りで回転される。搬送される物品は、螺旋状の刃またはウォームの最高点でそれらエッジに乗る。方向転換装置22上の物品の存在を検出するために光学センサまたは視覚システムなどのセンサ34が使用される。電動スパイラル駆動装置は、スパイラルの各組26L、26Rを時計回りまたは反時計回りに選択的に回転させ、物品を送込みコンベヤから直列受取コンベヤ16へ、方向転換装置22を横切るように真直ぐに送るか、物品を垂直に配列された受取コンベヤ18に方向転換する。
【0008】
図2では、電動スパイラル駆動装置32は、左巻きスパイラル26Lの組および右巻きスパイラル26Rの組を、図2を見る人の視点から見る場合、時計回りに回転させる。交互に存在するスパイラルは、反対巻きで同じ方向に回転しているので、トレイなど物品36の底部の、第2方向20の正味の横方向力はゼロであり、物品は送込みコンベヤ12から第1方向18にスパイラル26L、26Rを横切って、そして直列受取コンベヤ14へと押される。物品はその垂直軸周りで回転することなく移動する。換言すると、物品は方向転換されようとされまいとその絶対的な向きを維持する。
【0009】
図3では、電動スパイラル駆動装置32は、図3を見る人の視点から見る場合、右巻きスパイラル26Rを時計回りに、左巻きスパイラル26Lを反時計回りに回転させる。これにより直列第1搬送方向18に対して垂直な第2方向20に沿って作用する正味の力が生まれる。物品36はスパイラルを横切って、そして第2受取コンベヤ16へ運ばれるが、ここでも回転はしない。各スパイラルを図3に示される方向と反対の方向に回転させることによって、物品を第2方向20と反対の方向に、第3コンベヤ(図示されないが方向転換装置22の第4の側38から第2コンベヤ16と反対に延びる)に方向転換することができる。
【0010】
スパイラル26L、26Rは、摩損および掻き傷を最小化するために、物品の底部と接触する丸められた外縁を有し得る。物品の底部を摩損することなく物品をよりしっかり掴むために、スパイラルまたはそれらのエッジは、ゴムまたは弾性材料などの高摩擦材料から作製されてもよい。スパイラルの最高点のエッジは、搬送される物品をスムーズに受け取るように、送込みコンベヤおよび受取コンベヤの面に接する。
【0011】
図2および3に示される搬送例では、電動スパイラル駆動装置は全てのスパイラルを同じ速度で回転させ、垂直軸の周りで回転することなく物品の0°または90°の移動を達成した。しかし、スパイラルを異なる速度で回転させることによって、物品のさらに複雑な動きを得ることができる。これら複雑な動きは、主要搬送方向18に対して斜めの軌道に沿った方向転換、および物品の垂直軸周りの回転を含む。
【0012】
図5は細長い物品方向転換装置50を示し、これは物品36を送込みコンベヤ12から受け取り、物品を4つの横方向受取コンベヤ16A、16B、16C、および16Dの1つに選択的に方向転換する。細長い物品受取装置50は、その長さに沿って4つの独立に作動される方向転換領域52A〜52Dを有し、そのそれぞれは受取コンベヤ16A〜16Dの1つに対応する。細長い物品方向転換装置50は、直列に配置された図1のような4つの別個の物品方向転換装置12として理解することができる。方向転換されない物品を受け取るために、直列受取コンベヤ(不図示)を細長い物品方向転換装置54の下流端に位置付けることができる。方向転換領域のスパイラルが同じ方向に回転されるとき、物品は図2のように方向転換されることなく領域を横切って移動する。方向転換領域の左巻きスパイラルが右巻きスパイラルの回転方向と反対の方向に回転されるとき、物品は図3のように方向転換される。また、物品を方向転換するとき、装置50の片側の受取コンベヤ16A、16Cの方向転換領域52A、52Cの左巻きスパイラルおよび右巻きスパイラルは、反対側の受取コンベヤ16B、16Dの方向転換領域52B、52Dの左巻きスパイラルおよび右巻きスパイラルの方向と反対に回転される。
【0013】
図6では、物品方向転換装置56は、図1の物品方向転換装置22から、送込みコンベヤ12、直列受取コンベヤ14および横方向受取コンベヤ16に対して90°回転され、その結果、スパイラル26L、26Rの回転軸30が直列搬送方向18と平行になる。図6の装置では、交互に存在する左および右巻きスパイラル26L、26Rは、物品36を横方向受取コンベヤ16に方向転換するために同じ方向に回転され、および物品を方向転換することなく直列受取コンベヤ14に横切って送るために反対方向に回転される。
【0014】
図7の物品方向転換装置58では、左巻きスパイラル60Lは、常に回転できる点を除いて図1の物品方向転換装置のものと同じである。右巻きスパイラル60Rは物品方向転換装置58の両側で垂直スロット62の中に取り付けられている。スロット62は左巻きスパイラル60Lの高さより下方に延在する。アーム64が右巻きスパイラル60Rの端部に、および反対端部でコンベヤフレームに取り付けられた空気圧シリンダ66などの直線アクチュエータに枢動可能に取り付けられる。シリンダのピストンアーム68が、左巻きスパイラル60Lの高さまで右巻きスパイラル60Rを持ち上げるために選択的に延長される、または左巻きスパイラル60Lより低い高さに右巻きスパイラル60Rを下げるために後退される。右巻きスパイラル60Rが下げられ、物品36との接触から外れるとき、回転する左巻きスパイラル60Lは、物品を送込みコンベヤ12から直列送出しコンベヤ14へ横切るように送る。右巻きスパイラル60Rが左巻きスパイラル60Lと同じ高さまで持ち上げられ、左巻きスパイラルと反対の方向に回転されるとき、物品方向転換装置58は物品36を横方向受取コンベヤ16へ方向転換する。
【0015】
図8の物品方向転換装置70は、図7のものと同様の直線アクチュエータ66を有する。ピストンアーム68は、右巻きスパイラル74Rの端部に枢動可能に接続されたラックアーム72にピンで固定されている。右巻きスパイラル74Rの端部は、物品方向転換装置70の両側で水平方向に細長いスロット76の中に配置される。左巻きスパイラル74Lは固定された位置に取り付けられ、回転するように常に作動される。右および左巻きスパイラル74R、74Lは一端に歯車78を有する。シリンダ66のピストンアーム68が延長されると、右巻きスパイラル74Rは左巻きスパイラル74Lから離れるように移動し、自由に回転することが許容される。物品36は、左巻きスパイラル74Lによって駆動され、物品方向転換装置78の上を送込みコンベヤ12から直列受取コンベヤ14へ右に移動する。ピストンアーム68が後退されると、右巻きスパイラル74Rは左巻きスパイラル74Lの方へ移動し、それらの歯車78が噛み合うようにする。左巻きスパイラル74Lの回転が歯車を介して右巻きスパイラル74Rに伝達され、右巻きスパイラル74Rは反対方向に回転される。反対方向に回転する対向スパイラルの組が、物品36を横方向受取コンベヤ16へ方向転換する。
【0016】
電動スパイラル駆動装置32の1つの形態が図4に概略的に示されている。駆動装置は、プログラム可能な論理制御器または他のコンピュータなどの制御器40を含み、制御器40は方向転換装置22の上の物品の存在を示す信号42をセンサ34から受信する。続いて制御器は物品を第1方向に真直ぐに運ぶか、それとも第2方向に方向転換するかを決定する。制御器はモータ制御信号44L、44Rを2つのモータ46L、46Rのそれぞれに送る。モータ制御信号は、モータ回転方向を制御し、およびモータ速度も制御し得る情報を含む。モータのシャフトはドライブトレーン48L、48Rによってスパイラル26L、26Rに結合される。あるいは単一モータを使用することができ、単一モータは別個のドライブトレーンを介して、制御器によって制御される逆転装置と結合される。すなわち各スパイラルは、スパイラルの各組の代わりに、独立に制御することができる。および、当然のことながら、4つを超えるスパイラルを有する方向転換装置を使用することができる。図7および8の方向転換装置58、70とともに使用されるとき、制御器は、物品を選択的に方向転換するように、右巻きスパイラル60R、74Rを作動するためにアクチュエータ信号49をアクチュエータ66に送る。従って、これらわずかな例が示すように、請求項の範囲が例示的な形態の細部に制限される必要はない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】