【実施例】
【0098】
本発明の特定の好ましい態様を以下に例示するが、これらの実施例は非限定的なものである。
【0099】
実施例1
N-(3-(3-アミノイソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化14】
ナトリウム メトキシド (65mg)の無水メタノール (6mL)溶液に、2,2-ジエトキシアセトニトリル (1.29g)を0℃にて添加した。該反応混合物を室温にて2時間撹拌した。3-ブロモベンジルアミン (1.49g)を添加した。該反応混合物を70℃にて2時間加熱した後、減圧下で濃縮して粗アセトイミドアミドを得た。
【0100】
上述の粗製中間体を、濃硫酸(8mL)に溶解し、室温で36時間撹拌した。該反応混合物を氷水に注ぎ入れ、PH 9〜10に塩基性化した。酢酸エチルで抽出し (3x100mL)、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮してシリカゲルカラム上にて精製し、7-ブロモイソキノリン-3-アミン 1.3gを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.79 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.8Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.8Hz, 1H), 6.70 (s, 1H); LC-MS: 223(M+1).
【0101】
7-ブロモイソキノリン-3-アミン (150mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン (203mg)、酢酸カリウム (218mg)およびPd(dppf)Cl
2 (25mg) を混合してマイクロ波チューブに入れた。ジオキサン (4ml)を添加した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした。該反応は、マイクロ波条件下で、120℃にて1.5時間行った。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、該反応混合物を濃縮し、粗ボロン酸エステルを得た。LC-MS: 271(M+1).
【0102】
上述の粗製ボロン酸エステル中間体を、DME (4mL)および水(0.5mL)の溶液中のN-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (211mg)、炭酸ナトリウム (235mg)およびPd(dppf)Cl
2 (25mg)と混合した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした。該反応は、マイクロ波条件下、120℃にて1.5時間行った。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮してシリカゲルカラム上にて精製し、所望の生成物40mgを収率22%にて得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 8.83(s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.8Hz, 1H), 7.53- 7.57 (m, 2H), 7.11-7.14 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 3.10-3.14 (m, 2H), 1.85-1.91 (m, 2H), 1.06 (t, J = 7.5Hz, 3H). LC-MS: 378(M+1).
【0103】
実施例2
(S)-メチル-1-(7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)イソキノリン-3-イルアミノ)プロパン-2-イルカルバメート
【化15】
N-(3-(3-アミノイソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (22mg)および(S)-メチル 1-オキソプロパン-2-イルカルバメート (12mg) を、メタノール (5mL)および酢酸 (0.4mL)の溶液に溶解した。該混合物を20分間撹拌した後、NaBH
3CNを1回で添加した。該反応混合物を一晩N
2下で撹拌した後、飽和NaHCO
3でクエンチした。酢酸エチルで抽出した後、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した濃縮し、シリカゲルカラム上にて精製して所望の生成物12mgを収率42%にて得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.89(s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.58-7.66 (m, 3H), 7.04- 7.09 (m, 1H), 6.65 (s, 1H), 3.72-3.74 (m, 2H), 3.67(s, 3H), 3.37-3.41 (m, 2H), 3.07-3.11 (m, 2H), 1.89-1.92 (m, 2H), 1.17 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.06 (t, J = 7.5Hz, 3H). LC-MS: 493(M+1).
【0104】
実施例3
N-(3-(3-アミノ-6-メトキシイソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化16】
ナトリウム メトキシド (25mg)の無水メタノール (8mL)溶液に、2,2-ジエトキシアセトニトリル (0.5g) を0℃にて添加した。該反応混合物を室温にて2時間撹拌した。(3-ブロモ-4-メトキシフェニル)メタンアミン (0.24g)を添加した。該反応混合物を70℃にて2時間加熱した後、減圧下で濃縮して粗アセトイミドアミドを得、さらなる精製は行わなかった。
【0105】
上述の粗製中間体を濃硫酸(4mL)に溶解し、室温で14時間撹拌した。該反応混合物を氷水に注ぎ入れ、PH9〜10になるように塩基性化した。酢酸エチル(3x50mL)で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮してシリカゲルカラム上にて精製し、7-ブロモ-6-メトキシイソキノリン-3-アミン 50mgを収率18%にて得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.65(s, 1H), 7.96(s, 1H), 6.80(s, 1H), 6.61(s, 1H),3.98(s, 3H); LC-MS: m/z 253.1 (M+H).
【0106】
7-ブロモ-6-メトキシイソキノリン-3-アミン (50mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン (61mg)、酢酸カリウム (65mg)およびPd(dppf)Cl
2 (14.6mg) をマイクロ波チューブに入れて混合した。ジオキサン (3ml) を添加した。該混合物を脱気して窒素で3回フラッシュした。該反応は、マイクロ波条件下、120℃にて1時間行った。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル20mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して粗製ボロン酸エステルを得た。LC-MS: 301.2 (M+H).
【0107】
上述の粗製ボロン酸エステル中間体 (30mg) を、DMF (3mL) および水 (0.3mL)の溶液中の、N-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (37mg)、Cs
2CO
3 (97mg)およびPd(dppf)Cl
2 (7.3mg) と混合した。該混合物を脱気し、水素で3回フラッシュした。該反応は、マイクロ波条件下、120℃にて1時間行った。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル50mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮してシリカゲルカラム上にて精製し、所望の生成物19mgを収率47%にて得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.69(s, 1H), 7.63(s, 1H), 7.57-7.60(m, 1H), 6.97-6.99(m, 1H), 6.87(s, 1H), 6.66(s, 1H), 4.75(s, br, 2H), 3.87(s, 3H), 3.04-3.09(m, 2H), 1.86-1.92(m, 2H), 1.02(t, J = 7.5 Hz, 3H); LC-MS: 408.1 (M+H).
【0108】
実施例4
N-((S)-1-(7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-6-メトキシイソキノリン-3-イルアミノ)プロパン-2-イル)アセトアミド
【化17】
N-(3-(3-アミノ-6-メトキシイソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (12mg)および(S)-メチル 1-オキソプロパン-2-イルカルバメート(5.8mg)のCH
3OH (2ml)の溶液に、酢酸 (50mg)を添加した。該混合物を室温で0.5時間撹拌した後、NaBH
3CN(3.78mg) を添加した。上述の混合物をさらに10時間撹拌した。飽和NaHCO
3 (10mL)、次いで酢酸エチル(20mL)を添加した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮してシリカゲルカラム上にて精製し、所望の生成物3.0mgを収率20%にて得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.67(s, 1H), 7.60(s, 1H), 7.57-7.60 (m, 1H), 6.97-6.99(m,1H), 6.92(s, 1H), 6.57(s, 1H), 3.88(s, 3H), 3.55(s, 3H) 3.49-3.51(m, 2H), 3.07-3.09(m, 2H), 1.87-1.93(m, 2H), 1.29-1.31(m, 3H),1.06(t, J=7.50, 3H) ; LC-MS: 523.2 (M+H).
【0109】
実施例5
N-((R)-1-(7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-6-メトキシイソキノリン-3-イルアミノ)プロパン-2-イル)アセトアミド
【化18】
(R)-メチル 1-オキソプロパン-2-イルカルバメートを出発物質として、上述の類似体Aと同等の手順にしたがって、該生成物を得た。LC-MS: 523.2 (M+H).
【0110】
実施例6
N-((S)-1-(7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-6-(2-フルオロエトキシ)イソキノリン-3-イルアミノ)プロパン-2-イル)アセトアミド
【化19】
上述の類似体Aと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.67(s, 1H), 7.66(s, 1H), 7.59-7.62(m, 1H), 6.88-6.92(m, 1H), 6.78(s, 1H), 6.50(s, 1H), 4.86-4.88(m, 1H), 4.72-4.76(m, 1H), 4.33-4.35(m, 1H), 4.26-4.28(m, 1H),3.72(s, 3H) 3.49-3.51(m, 2H), 3.07-3.09(m, 2H), 1.89-1.92(m, 2H), 1.28-1.30(m, 3H),1.04(t, J=7.52, 3H); LC-MS: 555.2 (M+H).
【0111】
実施例7
N-((S)-1-(7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-6-エチルイソキノリン-3-イルアミノ)プロパン-2-イル)アセトアミド
【化20】
上述の類似体Aと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。LC-MS: 521.2.1 (M+H).
【0112】
類似体Bの合成
実施例8
N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化21】
POCl
3 (35g、0.228mol) およびDMF (16g、0.228mol)のTHF (100mL)の混合物に、7-ブロモ-1,2-ジヒドロイソキノリン-3(4H)-オン (20g、0.088mol) を0℃にて、数回に分けて40分間で添加した。該混合物を0℃で3時間撹拌した後、氷に注いだ。PH = 7になるまで2N NaOHで中和し、DCMで抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4を用いて乾燥し、濃縮して粗製 (7-ブロモ-3-クロロイソキノリン-4(1H)-イリデン)-N,N-ジメチルメタンアミン 26gを赤色油状物として得た。
【0113】
トルエン(150mL)中の上述の粗製中間体に、激しく撹拌しながら2N H
2SO
4 (150mL) を添加した後、KMnO
4 (12g) を数回に分けて室温にて添加した。該混合物を、さらに6時間撹拌、濾過し、有機層を分離し、乾燥し、蒸発した。該残渣を酢酸エチルから結晶化し、7-ブロモ-3-クロロイソキノリン-4-カルバルデヒド4gを、全体的な収率17%にて、黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 10.65 (s, 1H), 9.43 (s, 1H), 8.84 (d, J = 9.5Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.14 (d, J = 9.1Hz, 1H); LC-MS: 270 (M+1).
【0114】
ヒドラジン (20mL) を5分間かけて7-ブロモ-3-クロロイソキノリン-4-カルバルデヒド (4g、0.015mol) のDME (20mL)溶液に添加した。該反応混合物を一晩還流し、真空濃縮した。水を該混合物に添加した。生じた沈殿物を濾去した。該固体をヒドラジン (20mL)中に添加し、該混合物を100℃にて一晩加熱した。水を該混合物に添加した。生じた沈殿物を濾去し、7-ブロモ-3H-ピラゾロ [3,4-c] イソキノリン 2gを収率54% で、黄色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.15 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.33 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 9.1 Hz, 1H); LC-MS: 250 (M+1).
【0115】
7-ブロモ-3H-ピラゾロ [3,4-c] イソキノリン (2g、8.06mmol) をジオキサン (20mL)に溶解した後、酢酸カリウム (2.37g、24.19mmol)、Pd(dppf)Cl
2 (295 mg、0.40mmol)および4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(2.66g、10.48mmol) を添加した。該反応混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュして、100℃にて撹拌した。冷却、濾過して酢酸エチルで洗浄した後、該濾液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン 1.5gを65%の収率で、黄色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 11.56 (br, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.62 (s, 1 H), 8.48 (s, 1H), 8.19-8.24 (m, 2H), 1.42 (s, 9 H); LC-MS: 295 (M+1).
【0116】
7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン (1.5g、5.085mmol) のDCM (20mL)の溶液に、トリエチルアミン (0.77g、7.627mmol)および無水酢酸 (0.78g、7.627mmol)を添加した。該反応混合物を室温にて一晩撹拌した。DCMで希釈してブラインで洗浄した後、有機層をNa
2SO
4を用いて乾燥し、濃縮して1-(7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-イル)エタノン 1.6gを収率93%にて黄色固体として得た。LC-MS: 338 (M+1). 1-(7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-イル)エタノン (50mg、0.148mmol)のDMF(2.5mL) 溶液に、N-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (46mg、0.148mmol)、2M Na
2CO
3 (0.3mmol、0.3mL)およびPd(dppf)Cl
2 (8mg)を添加した。該反応混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュし、マイクロ波下、150℃にて1.5時間撹拌した。該混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド 11mgを収率18%にて、白色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 14.02 (s, 1H), 9.73 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.50 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 3.2 Hz, 1H) , 7.30 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 3.11-3.15 (m, 2H), 1.74-1.79 (m, 2H), 0.85 (t, J = 7.5 Hz, 3H); LC-MS: 402 (M+1).
【0117】
実施例9
N-(3-(1-ブロモ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化22】
N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド (100mg、0.25mmol)、NBS (46mg、0.26mmol) のCH
3CN (15mL) 中の混合物を、室温で3時間撹拌した。真空下で溶媒を除去した後、残渣を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(3-(1-ブロモ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 80mgを収率66%にて黄色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 14.46 (s, 1H), 9.74 (s, 1H), 9.32 (s, 1H), 8.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.45 (s, 1 H), 8.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.52 (t, J = 3.1 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 3.11-3.15 (m, 2H) 1.75-1.77 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H); LC-MS: 481(M+1).
【0118】
実施例10
N-(3-(1-シクロプロピル-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化23】
N-(3-(1-ブロモ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (80mg、0.166mmol)のDCM (20mL)溶液を、トリエチルアミン (25mg、0.249mmol)、DMAP (5mg) および二炭酸ジ-tert-ブチル(54mg、0.249mmol)で処理した。該混合物を室温で5時間撹拌した。DCMで希釈し、ブラインで洗浄した後、有機層をNa
2SO
4を用いて乾燥し、濃縮し、残渣をPTLCにより精製し、tert-ブチル 1-ブロモ-7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート 30mgを31%の収率で得た。LC-MS: 581(M+1).
【0119】
反応容器に、tert-ブチル 1-ブロモ-7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート (30mg、0.051mmol)、シクロプロピルボロン酸 (9mg、0.103mmol)およびリン酸カリウム (33mg、0.155mmol)を添加した。トルエン (3mL) および水 (0.3mL) を添加した。該混合物を窒素で10分間パージした後、酢酸パラジウム(II) (2mg)およびトリシクロヘキシル ホスフィン (2mg) を添加した。該反応容器を窒素でパージし、密封した。該反応混合物をマイクロ波下、150℃にて1.5時間撹拌した。室温に冷却して水で希釈し、EAで抽出した後、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。該残渣をPTLCで精製してtert-ブチル 1-シクロプロピル-7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート 15mgを収率53%で得た。LC-MS: 543(M+1).
【0120】
tert-ブチル 1-シクロプロピル-7-(2,6-ジフルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート (15mg、0.027mmol) のDCM (2mL)溶液に、TFA (2mL)を添加した。該混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空除去した後、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムで分配し、ブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、N-(3-(1-シクロプロピル-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 4mgを収率33%にて、白色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 13.59 (s, 1H), 9.74 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H) 7.47-7.53 (m, 1 H), 7.29 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.11-3.15 (m, 2H), 1.98-2.02 (m, 1H), 1.75-1.77 (m, 2H), 1.11-1.20 (m, 2H), 0.97-1.00 (m, 5H); LC-MS: 443(M+1).
【0121】
実施例11
N-(2-クロロ-4-フルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化24】
3-ブロモ-2-クロロ-4-フルオロベンゼンアミン (200mg、0.89mmol)、トリエチルアミン (361mg、3.57mmol) のDCM (10mL)溶液を、n-プロパン塩化スルホニル (318mg、2.23mmol)で処理した。該混合物を一晩室温で撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、該混合物をDCMで抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をアセトニトリル (10mL) に溶解し、炭酸ナトリウム水溶液 (375mg、3.57mmol) を添加した。該反応混合物を2時間還流し、室温に冷却した後、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(3-ブロモ-2-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 180mgを収率61%にて白色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.66-7.70 (m, 1H), 7.10-7.14 (m, 1H), 6.37 (br_s, 1H), 3.03-3.07 (m, 2H), 1.84-2.05 (m, 2 H), 1.05 (t, J = 7.5 Hz, 3H); LC-MS: 330 (M+1).
【0122】
1-(7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-イル)エタノン (50mg、0.148mmol)のDMF(2.5mL)溶液に、N-(3-ブロモ-2-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (49mg、0.148mmol)、2M Na
2CO
3 (0.3mmol、0.3mL)およびPd(dppf)Cl
2 (8mg)を添加した。該反応混合物をマイクロ波下、150℃にて、1.5時間撹拌した。該混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、N-(2-クロロ-4-フルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド 6mgを収率9%にて白色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 14.01 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.48 (d, J = 8.5 Hz, 1 H), 8.27 (s, 1 H), 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 7.59 (t, J = 3.1 Hz, 1 H), 7.45 (t, J = 9.0 Hz, 1 H), 3.13-3.16 (m, 2 H), 1.75-1.79 (m, 2 H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3 H); LC-MS: 419 (M+1).
【0123】
実施例12
N-(3-(1-ブロモ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化25】
N-(2-クロロ-4-フルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド (100mg、0.248mmol)、NBS (46mg、0.261mmol) のCH
3CN (15mL) 中の混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空除去した。残渣を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(3-(1-ブロモ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 60mgを収率50%にて、黄色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ14.46 (s, 1H), 9.74 (s, 1H), 9.32 (s, 1H) 8.84(d, J = 8.5 Hz, 1 H), 8.45 (s, 1 H), 8.08(d, J = 8.0 Hz, 1 H), 7.52 (t, J = 3.1 Hz, 1 H), 7.31 (t, J = 9.1 Hz, 1 H), 3.11-3.15 (m, 2 H), 1.75-1.77 (m, 2 H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3 H); LC-MS: 497 (M+1).
【0124】
実施例13
N-(2-クロロ-3-(1-シクロプロピル-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化26】
N-(3-(1-ブロモ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (60mg、0.120mmol)のDCM (20mL)溶液を、トリエチルアミン (18mg、0.181mmol)、DMAP (5mg) および二炭酸ジ-tert-ブチル(39mg、0.181mmol)で処理した。該混合物を室温で5時間撹拌した後、DCMで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、tert-ブチル 1-ブロモ-7-(2-クロロ-6-フルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート 25mgを収率35%にて得た。LCMS: 598 (M+1).
【0125】
反応容器に、tert-ブチル 1-ブロモ-7-(2-クロロ-6-フルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート (20mg、0.033mmol)、シクロプロピルボロン酸 (6mg、0.066mmol) およびリン酸カリウム (21mg、0.099mmol)を添加した。トルエン (3mL) および水 (0.3mL) を添加した。該混合物を10分間窒素パージした。酢酸パラジウム(II) (2mg)およびトリシクロヘキシル ホスフィン (2mg) を添加した。該反応容器をアルゴンでパージし、密封した。該混合物をマイクロ波下、150℃にて1.5時間撹拌した。該混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄した後、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮し、残渣をPTLCにより精製し、tert-ブチル7-(2-クロロ-6-フルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-1-シクロプロピル-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート 10mgを収率53%にて、無色の油状物として得た。LCMS: 560 (M+1).
【0126】
tert-ブチル 7-(2-クロロ-6-フルオロ-3-(プロピルスルホンアミド)フェニル)-1-シクロプロピル-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-3-カルボキシレート (10mg、0.017mmol) のDCM (2mL) 溶液に、TFA (2mL)を添加した。該混合物を室温で3時間撹拌した。該溶媒を真空除去し、残渣を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウムの間で分配し、ブラインで洗浄し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、N-(2-クロロ-3-(1-シクロプロピル-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 2mgを収率24%にて、白色固体として得た。LC-MS: 459 (M+1).
【0127】
実施例14
N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)-3-フルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化27】
類似体Bと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。LC-MS: 421(M+1).
【0128】
実施例15
N-(2-クロロ-4-フルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)-3-フルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化28】
類似体Bと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。LC-MS: 437(M+1).
【0129】
実施例16
N-(2,4-ジクロロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化29】
類似体Bと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.18(s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.35 (d, J = 8.3Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.72-7.77 (m, 2H), 7.50 (d, J = 8.3Hz, 1H), 7.01 (br, 1H), 3.08-3.11 (m, 2H), 1.90-1.95 (m, 2H), 1.09 (t, J = 7.2Hz, 3H). LC-MS: 435(M+1).
【0130】
実施例17
N-(4-クロロ-2-フルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化30】
類似体Bと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 14.01 (s, 1H), 9.88 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.50 (d, J = 8.3Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.89(d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.50-7.53 (m, 2H), 3.15-3.19 (m, 2H), 1.74-1.77 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.6Hz, 3H). LC-MS: 419 (M+1).
【0131】
実施例18
N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)-1,3-プロパンスルタム
【化31】
類似体Bと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。LC-MS: 401(M+1).
【0132】
類似体Cの合成
実施例19
N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化32】
無水エーテル (8mL)中の(4-ブロモ-3-メトキシフェニル) メタノール (586mg) に、トリブロモ-ホスフィン (366mg)を℃にて添加した。該反応混合物をゆっくりと室温に加温しながら2〜3時間撹拌した。氷水に注ぎ、PH 7になるまで塩基性化した。エーテルで抽出し(3x50mL)、Na
2SO
4上で乾燥した後、30℃より下の温度で濃縮して粗製1-ブロモ-4-(ブロモメチル)-2-メトキシベンゼンを得、さらなる精製は行わなかった。
【0133】
上述の粗製1-ブロモ-4-(ブロモメチル)-2-メトキシベンゼンをDMSO (8mL)に溶解した。触媒性18-クラウン-6およびシアン化カリウム粉末 (263mg) を℃にて添加した。該反応混合物を室温にて2時間撹拌した。水 (20mL) を添加した。エーテルで抽出し (3x50mL)、ブラインで3回洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して生成物2-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)アセトニトリル 533mgを91%の収率にて得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.53 (d, J = 8.3Hz, 1H), 6.86 (d, J = 1.5Hz, 1H), 6.79-6.81 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.73 (s, 2H). LC-MS: 224(M-1).
【0134】
NaH (142mg、60% 鉱油中) を無水THF (10mL) 中で0℃にて撹拌した後、2-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)アセトニトリル (533mg)およびメチルギ酸エステル (213mg)の無水THF (2mL)溶液を添加した。該反応混合物を0℃にて0.5時間撹拌した後、50℃にて0.5〜1時間加熱した。一定量の赤色固体が見られた。室温に冷却し、氷水に注いで、PH 4〜5になるまで酸性化した。エーテルで抽出し(3x50mL)、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して粗製2-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-3-オキソプロパンニトリル 541mgを黄色固体として得、さらなる精製は行わなかった。LC-MS: 252 (M-1).
【0135】
上述の粗製ニトリル (541mg) およびベンジルヒドラジン(hydzine)塩酸塩 (373mg)を、
iPrOH (5mL) および酢酸 (0.29mL)に溶解した。該反応混合物を2〜4時間還流した。室温に冷却し、氷水に注いで炭酸水素ナトリウムを用いて中和した。酢酸エチルで抽出して(3x50mL)Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して粗製1-ベンジル-4-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン 746mgを黄色固体として得、さらなる精製は行わなかった。LC-MS: 360 (M+2).
【0136】
1-ベンジル-4-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-1H-ピラゾール-5-アミン (161mg)およびパラホルムアルデヒド (14.8mg)をTFA (5mL)に溶解した。該混合物を5〜6時間還流した。室温に冷却して、氷水に注ぎ、炭酸水素ナトリウムで中和した。酢酸エチルで抽出し (3x50mL) 、Na
2SO
4上で乾燥して濃縮した後、シリカゲルカラム上で精製し、3-ベンジル-7-ブロモ-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン 70mgを収率43%で得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.87 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.35-7.38 (m, 2H), 7.29-7.31 (m, 3H), 5.80 (s, 2H), 4.11 (s, 3H); LC-MS: 369(M+1).
【0137】
3-ベンジル-7-ブロモ-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン (63mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(52mg)、酢酸カリウム (50mg)およびPd(dppf)Cl
2 (6.3mg)をジオキサン (5ml)に溶解した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした後、100℃にて一晩加熱した。室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して粗製ボロン酸エステルを得た。LC-MS: 416(M+1).
【0138】
上述の粗製ボロン酸エステルをN-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (53mg)、リン酸三カリウム(75mg)およびビス[ジ-tert-ブチル-(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(2.0mg)を、ジオキサン (5mL)および水 (0.4mL)の溶液中にて混合した。該反応混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした後、110℃で5時間加熱した。室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄した後、Na
2SO
4上で乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラム上で精製し、N-(3-(3-ベンジル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 44mgを、全体的な収率50%にて得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.97 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.98(s, 1H), 7.62-7.63 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.28-7.36 (m, 5H), 7.04-7.07 (m, 1H), 6.59 (brs, 1H), 5.83 (s, 2H), 4.01 (s, 3H), 3.09-3.13 (m, 2H), 1.87-1.92 (m, 2H), 1.07 (t, J = 7.5 Hz, 3H); LC-MS: 523(M+1).
【0139】
N-(3-(3-ベンジル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (80mg) のギ酸 (8mL)溶液に、ギ酸アンモニウム (38mg)およびPd(OH)
2 (150mg、20% 炭素上)を添加した。該反応混合物を100℃にて一晩加熱した。室温に冷却し、セライトパッドに通して濾過し、エチルエステルで洗浄した。濾液を濃縮してギ酸を除去した。該残渣を酢酸エチル(100mL) に再溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。該残渣をシリカゲルカラムで精製し、N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド 27mg を収率41%にて得た。
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ 9.00 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.54-7.60 (m, 1H), 7.08-7.12 (m, 1H), 4.09 (s, 3H), 3.02-3.12 (m, 2H), 1.85-1.88 (m, 2H), 1.06 (t, J = 7.2Hz, 3H); LC-MS: 433(M+1).
【0140】
実施例20
N-(2-クロロ-4-フルオロ-3-(8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化33】
類似体Cと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 13.85 (s, 1H), 9.56 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.54-7.58 (m, 1H), 7.36-7.40 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.07-3.13 (m, 2H), 1.75-1.80 (m, 2H), 0.99 (t, J = 7.2Hz, 3H); LC-MS: 449(M+1).
【0141】
実施例21
N-(2,4-ジフルオロ-3-(8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)-3-フルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化34】
類似体Cと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400MHz, CDCl
3): δ 8.99 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.01(s, 1H), 7.66-7.67(m, 1H), 7.61(s, 1H), 7.07-7.09 (m, 1H), 4.61-4.64 (m, 1H), 4.49-4.52 (m, 1H), 4.05 (s, 3H), 3.28-3.32(m, 2H), 2.23-2.27(m, 2H); LC-MS: 451 (M+H).
【0142】
実施例22
N-(2-クロロ-4-フルオロ-3-(8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)-3-フルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化35】
類似体Cと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400MHz, CDCl
3):δ 8.99 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.72-7.77 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.17-7.22 (m, 1H), 6.77 (brs, 1H), 4.62-4.65 (m, 1H), 4.51-4.53 (m, 1H), 4.01(s, 3H), 3.28-3.32 (m, 2H), 2.23-2.28 (m, 2H); LC-MS: 467 (M+H).
【0143】
実施例23
N-(3-(1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化36】
2-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)アセトニトリル (1g、4.43mmol) のTHF (10mL) の溶液に、撹拌しながらリチウム ビス(トリメチルシリル)アミド溶液 (1M THF中、11mL、11.06mmol)を−78℃、窒素下にて滴加した。生じた溶液を-78℃にて15分間、次いで、室温にて1時間撹拌した。該反応混合物を-78℃に冷却し、シクロプロパンカルボニル クロライド (0.69g、6.637mmol) を滴加した。該混合物を1時間にわたって0℃に加温し、0℃にて1.5時間撹拌した。飽和NH
4Clを添加し、有機層を分離した。水相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-3-シクロプロピル-3-オキソプロパンニトリル 750mgを収率58%にて、黄色油状物として得た。LC-MS: 295 (M+1).
【0144】
2-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-3-シクロプロピル-3-オキソプロパンニトリル (750mg、2.54mmol) のイソプロパノール (15mL)溶液に、ベンジルヒドラジン一塩酸塩 (445mg、2.81mmol)、酢酸 (0.5mL)を添加した。該混合物を一晩灌流し、溶媒を真空除去し、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムで分配し、ブラインで洗浄し、有機層Na
2SO
4で乾燥し、濃縮して粗製1-ベンジル-4-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-5-アミン 1gを黄色固体として得た。LCMS: 399 (M+1).
【0145】
1-ベンジル-4-(4-ブロモ-3-メトキシフェニル)-3-シクロプロピル-1H-ピラゾール-5-アミン (1g、2.51mmol) とパラホルムアルデヒド (82mg、2.78mmol) のTFA (10mL)中の混合物を、一晩還流した。TFAのほとんどを真空下で除去した後、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムで分配し、ブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4を用いて乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3-ベンジル-7-ブロモ-1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン 0.9gを、収率91%で、黄色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.04 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.19-7.29 (m, 5H) 5.65 (s, 2 H), 4.11 (s, 3H), 2.52-2.61 (m, 1H), 1.17-1.23 (m, 2H), 1.09-1.11 (m, 2H); LC-MS: 409 (M+1)。
【0146】
3-ベンジル-7-ブロモ-1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン (1g、2.45mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.747g、2.94mmol)、酢酸カリウム (0.72g、7.35mmol)およびPd(dppf)Cl
2 (179mg) をジオキサン (30ml)に溶解した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした後、100℃にて一晩加熱した。冷却後、濾過して酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4を用いて乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、3-ベンジル-1-シクロプロピル-8-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン 700mgを収率63%で、黄色固体として得た。LC-MS: 456 (M+1).
【0147】
3-ベンジル-1-シクロプロピル-8-メトキシ-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン (50mg、0.109mmol)、N-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (34mg、0.109mol) のDME (3mL) 中の溶液に、K
3PO
4・3H
2O (46mg、0.219mmol)およびジクロロビス[ジ-tert-ブチル(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ]パラジウム(II) (8mg)を添加した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュし、110℃、窒素下にて5時間撹拌した。室温に冷却した後、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、N-(3-(3-ベンジル-1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 30mgを収率49%にて、黄色固体として得た。LC-MS:563(M+1).
【0148】
N-(3-(3-ベンジル-1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (30mg、0.053mmol)、Pd(OH)
2 (60mg、20%炭素上)、ギ酸アンモニウム(8mg)のギ酸 (3mL)中の混合物を、100℃にて7時間撹拌した。冷却し、濾過して酢酸エチルで洗浄した後、溶媒を真空除去した。残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウムで分配した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4 を用いて乾燥し、濃縮した。残渣をPTLCにより精製し、N-(3-(1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド 6mgを収率24%にて、白色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.95 (s, 1 H), 8.06 (s, 1 H), 8.00 (s, 1 H), 7.65-7.67 (m, 1 H), 7.08-7.09 (m, 2 H), 4.04 (s, 3 H), 3.10-3.14 (m, 2 H), 2.21-2.43 (m, 2H), 1.91-2.03(m, 1H), 1.13-1.21 (m, 2 H), 1.06 (t, J = 7.5 Hz, 3 H), 0.87-0.90 (m, 2 H); LC-MS: 473 (M+1).
【0149】
実施例24
N-(2-クロロ-3-(1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-4-フルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化37】
類似体Cと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.95 (s, 1 H), 8.06 (s, 1H), 7.93 (s, 1H) 7.65-7.67 (m, 1H), 7.16-7.21 (m, 2H), 6.76 (s, 1H), 4.01 (s, 3H) 3.11-3.15 (m, 2H), 2.21-2.43 (m, 2H), 1.91-2.03(m, 1H), 1.13-1.21 (m, 2 H), 1.06 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 0.87-0.90 (m, 2H); LC-MS: 490 (M+1).
【0150】
実施例25
N-(2-クロロ-3-(1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-4-フルオロフェニル)-3-フルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化38】
類似体Cと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。
1HNMR (400 MHz, CD
3OD): δ 8.97 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.65-7.69 (m, 1H), 7.23-7.27 (m, 1H), 4.61 (t, J = 5.8Hz, 1H), 4.49 (t, J = 5.8Hz, 1H), 4.09 (s, 3H), 3.26-3.28 (m, 2H), 2.51- 2.54 (m, 1H), 2.01- 2.24 (m, 2H), 1.18-1.20 (m, 2H),1.06- 1.07 (m, 2H); LC-MS: 507 (M+1).
【0151】
実施例26
N-(3-(1-シクロプロピル-8-メトキシ-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-7-イル)-2,4-ジフルオロフェニル)-3-フルオロプロパン-1-スルホンアミド
【化39】
類似体Cと同様の手順にしたがって、該生成物を得た。LC-MS: 491 (M+1).
【0152】
類似体Dの合成
実施例27
N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピロロ[2,3-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド
【化40】
DMF (4mL)中の7-ブロモイソキノリン-3-アミン (256mg) に、NIS (258mg) を℃にて、数回に分けて添加した。該反応混合物を0.5時間撹拌した。水(20mL) を添加して反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4 上で乾燥して濃縮した。該残基をシリカゲルカラム上で精製し、7-ブロモ-4-ヨードイソキノリン-3-アミン 190mgを47%の収率で得た。LC-MS: 349(M+1).
【0153】
7-ブロモ-4-ヨードイソキノリン-3-アミン (190mg)、CuI (5.2mg)および(Ph
3P)
2PdCl
2 (19mg) をトリエチルアミン (20mL)に溶解した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした後、トリメチルアセチレン (80mg)のトリエチルアミン (1mL)溶液を添加した。該反応混合物を室温にて18時間撹拌した。水(20mL) を添加して反応をクエンチした後、酢酸エチルで抽出し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して濃縮した。該残渣をシリカゲルカラム上で精製し、7-ブロモ-4-((トリメチルシリル)エチニル)イソキノリン-3-アミン 176mgを収率99%で得た。LC-MS: 321(M+1).
【0154】
7-ブロモ-4-((トリメチルシリル)エチニル)イソキノリン-3-アミン (176mg) のDCM (10mL) 溶液に、ピリジン (87mg) およびアシル クロライド(48mg) を℃にて添加した。該反応混合物を4時間撹拌した。酢酸エチルで抽出し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して濃縮した。該残渣をシリカゲルカラム上で精製し、N-(7-ブロモ-4-((トリメチルシリル)エチニル)イソキノリン-3-イル) アセトアミド 110mgを55%の収率で得た。LC-MS: 361(M+1).
【0155】
N-(7-ブロモ-4-((トリメチルシリル)エチニル)イソキノリン-3-イル) アセトアミド (110mg) をTHF (5mL)に溶解した後、TBAF (0.6ml、1N、THF中)を添加した。該反応混合物を1時間還流した後、室温に冷却し、酢酸エチルで抽出し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮して生成物7-ブロモ-3H-ピロロ[2,3-c]イソキノリン (83mg)を定量的収率で得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.23(br, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.20 (d, J = 2.0Hz, 1H), 8.09 (d, J = 8.8Hz, 1H), 7.81(dd, J = 8.8, 2.0Hz, 1H), 7.38-7.40 (m, 1H), 6.99-7.00 (m, 1H); LC-MS: 247(M+1).
【0156】
7-ブロモ-3H-ピロロ[2,3-c]イソキノリン (83mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン (102mg)、酢酸カリウム (99mg)およびPd(dppf)Cl
2 (25mg) をジオキサン (4ml)に溶解した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした後、80℃にて一晩加熱した。室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して粗製ボロン酸エステルを得た。LC-MS: 295(M+1).
【0157】
上述の粗製ボロン酸エステルを、ジオキサン (5mL)および水 (0.3mL)の溶液中の、N-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (53mg)、リン酸三カリウム (71mg)およびビス[ジ-tert-ブチル-(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム(2.4mg) と混合した。該反応混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした後、110℃にて5時間加熱した。室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄した後、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮した。該残渣をシリカゲルカラム上で精製し、N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-ピロロ[2,3-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミド 20mgを全体的に30%の収率で得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3SOCD
3) δ 12.10 (br, 1H), 9.71 (s, 1H), 8.97(s, 1H), 8.39 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.79-7.81 (m, 1H), 7.40-7.52 (m, 2H), 7.26-7.29 (m, 1H), 7.08-7.10 (m, 1H), 3.11-3.15 (m, 2H), 1.76-1.79 (m, 2H), 0.99(t, J = 7.5Hz, 3H). LC-MS: 402(M+1).
【0158】
類似体Eの合成
実施例28
N-(2,4-ジフルオロ-3-(3H-イミダゾ[4,5-c]イソキノリン-7-イル)フェニル)プロパン-1-スルホンアミドおよびその互変異性体
【化41】
7-ブロモイソキノリン-3-アミン (200mg)を濃硫酸(1mL) に0℃にて溶解した。硝酸ナトリウム(84mg) を数回に分けて添加した。該反応混合物を室温で0.5時間撹拌した後、55℃にて1時間加熱した。氷水に注ぎ入れて、PH 9〜10に塩基性化した。酢酸エチルで抽出し (3x100mL)、Na
2SO
4上で乾燥した後、濃縮して7-ブロモ-4-ニトロイソキノリン-3-アミンを得、さらなる精製は行わなかった。
【0159】
DMF (6mL) および濃塩酸 (4mL) 中の、上述の7-ブロモ-4-ニトロイソキノリン-3-アミン (241mg)に、塩化すず水和物 (712mg)を添加した。該反応混合物を60℃にて一晩撹拌した後、氷水に注ぎ、PH 9〜10に塩基性化した。酢酸エチルで抽出し (3x100mL)、Na
2SO
4上で乾燥させた後、濃縮して粗製7-ブロモイソキノリン-3,4-ジアミンを得、これを過剰のオルトギ酸トリエチル(6mL)および酢酸 (0.5mL) とともに110℃にて2時間加熱した。減圧下で揮発性物質を除いた後、7-ブロモ-3H-イミダゾ[4,5-c]イソキノリンを黄色固体 150mgとして得た。LC-MS: 248(M+1).
【0160】
7-ブロモ-3H-イミダゾ[4,5-c]イソキノリン (100mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン (124mg)、酢酸カリウム (120mg) およびPd(dppf)Cl
2 (15mg) をマイクロ波チューブに入れて混合した。ジオキサン (4ml)を添加した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした。該反応は、マイクロ波条件下、120℃にて1時間行った。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた後、濃縮して粗製ボロン酸エステルを得た。LC-MS: 294(M-1).
【0161】
無水DCM (20mL)中の上述の粗製ボロン酸エステル中間体に、無水酢酸 (62mg)およびトリエチルアミン (61mg)を添加した。該混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮してアシル保護ボロン酸エステルを得、これをDMF (3mL) および水 (0.2mL)の溶液中のN-(3-ブロモ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパン-1-スルホンアミド (63mg)、炭酸カリウム (55mg)およびPd(dppf)Cl
2 (7mg)と混合した。該混合物を脱気し、窒素で3回フラッシュした。該反応は、マイクロ波条件下、140℃にて1.5時間行った。該反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル100mLで希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥した後、 濃縮してシリカゲルカラム上にて精製し、所望の生成物13mgを、全体の収率13%にて得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3SOCD
3) δ 13.6(br, 1H), 9.73 (s, 0.7H), 9.16(s, 1H), 9.07 (s, 0.3H), 8.50 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.91-7.93 (m, 1H), 7.50-7.54 (m, 2H), 7.28-7.31 (m, 1H), 3.11-3.14 (m, 2H), 1.76-1.78 (m, 2H), 1.02(t, J = 7.5Hz, 3H). LC-MS: 403(M+1).
【0162】
上述の実施例および好ましい態様についての記述は、例示のためのものであり、特許請求の範囲により規定される本発明を限定するものではない。容易に理解されることであるが、特許請求の範囲に示す本発明から離れなければ、特徴の無数の変更および組合せを用いてよい。該変更は本発明の精神および筋書きから離れるものではなく、かかる全ての変更は、以下の特許請求の範囲に含まれることを意図している。本明細書中の引用文献は、引用によりその全体が本明細書中に包含される。