特表2015-530826IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-530826(P2015-530826A)
(43)【公表日】2015年10月15日
(54)【発明の名称】フォールバックの事象における協調多地点送信のためのダウンリンクデータの受信
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/22 20090101AFI20150918BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20150918BHJP
【FI】
   H04W28/22
   H04W72/04 136
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-530001(P2015-530001)
(86)(22)【出願日】2013年8月28日
(85)【翻訳文提出日】2015年4月21日
(86)【国際出願番号】US2013057108
(87)【国際公開番号】WO2014036154
(87)【国際公開日】20140306
(31)【優先権主張番号】13/970,546
(32)【優先日】2013年8月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/693,854
(32)【優先日】2012年8月28日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】ランフア チェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067BB04
5K067DD27
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ02
5K067JJ13
(57)【要約】
ダウンリンク(DL)協調多地点(CoMP: Coordinated Multi-Point)送信のために構成されるユーザー機器(UE)のためのフォールバックレートマッチング及びタイミングのためのシステム及び方法が開示される。一実施例において、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき(403)、PDSCHが、サービスセルCRS付近でレートマッチングされる(404)。代替の実施例において、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、PDSCHが、RRC高次層シグナリングにより示されるセル特定基準記号(CRS)リソース要素(RE)セットの一つ付近でレートマッチングされるか又はそのタイミングを用いる。例えば、PDSCHが、第1のRRC高次層構成のCRS REセット付近でレートマッチングされ得るか又はタイミングを用い得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)レートマッチングを決定するための方法であって、
ダウンリンク協調多地点(CoMP: coordinated multi-point)送信のために構成されるユーザー機器(UE)においてからフォールバック送信を受信すること(403)、及び
前記フォールバック送信に応答して、デフォルトのセル特定基準記号(CRS)リソース要素(RE)セットに基づいてPDSCH復調推定PDSCHレートマッチングを実施すること(404)、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記デフォルトのCRS REセットがサービスする基地局CRS REセットである、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記デフォルトのCRS REセットが、無線リソース制御(RRC)高次層により構成される複数のCRS REセットのうちの第1のCRS REセットである、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記フォールバック送信がコンパクトなダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットで成される、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記DCIフォーマットがDCI 1Aフォーマットでのフォールバックスケジューリングである、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
基地局から受信したダウンリンク制御情報(DCI)信号におけるCRSリソース要素(RE)シグナリングフィールドの値を決定すること(401)、及び
フォールバック送信が受信されない場合、前記ダウンリンク制御信号における前記値に対応するCRS REセットに基づいてPDSCH復調推定レートマッチングを実施すること(402)、
を更に含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記デフォルトのCRS REセットが、サービスする基地局CRS REである、方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法であって、前記デフォルトのCRS REセットが、無線リソース制御(RRC)高次層により構成される複数のCRS REセットのうちの第1のCRS REセットである、方法。
【請求項9】
請求項6に記載の方法であって、前記DCI信号における前記CRS REシグナリングフィールドの値が、無線リソース制御(RRC)高次層により構成されるCRS REセットに対応する、方法。
【請求項10】
物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)タイミングを決定するための方法であって、
ダウンリンク協調多地点(CoMP)送信のために構成されるユーザー機器(UE)における基地局からフォールバック送信を受信すること(503)、及び
前記フォールバック送信に応答して、デフォルトのPDSCHタイミング推定を用いてPDSCH復調を実施すること(504)、
を含む、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、前記デフォルトのPDSCHタイミングが、デフォルトのセル特定基準記号(CRS)リソース要素(RE)セット又はチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)リソースのためのタイミングである、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、前記デフォルトのPDSCHタイミングが、サービスする基地局CRSの、又は無線リソース制御(RRC)高次層により構成される複数のチャンネル状態情報基準信号(CSI−RS)リソースのうちの第1のCSI−RSリソースの、タイミングである、方法。
【請求項13】
請求項10に記載の方法であって、前記フォールバック送信がコンパクトなダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットで成される、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記DCIフォーマットが、DCI 1Aフォーマットでのフォールバックスケジューリングである、方法。
【請求項15】
請求項10に記載の方法であって、
基地局から受信したダウンリンク制御情報(DCI)信号におけるCRSリソース要素(RE)シグナリングフィールドの値を決定すること(501)、
フォールバック送信が受信されない場合、前記ダウンリンク制御信号における前記値に対応するチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)リソースのためのダウンリンクタイミングを用いてPDSCH復調を実施すること(502)、及び
前記フォールバック送信に応答して、デフォルトのCRS REセット、又は無線リソース制御(RRC)高次層により構成される複数のCSI−RSリソースのうちの第1のCSI−RSリソースのためのダウンリンクタイミングを用いてPDSCH復調を実施すること(505)、
を更に含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記デフォルトのCRS REセットがサービスするセルCRSである、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、前記DCI信号におけるCSI−RSリソースシグナリングフィールドの値が、前記RRC高次層により構成されるCSI−RSリソースに対応する、方法。
【請求項18】
ユーザー機器デバイス(300)であって、
レシーバ回路(304)、及び
プロセッサ回路(306)、
を含み、
前記レシーバ回路(304)が、前記ユーザー機器デバイスがダウンリンク協調多地点(CoMP)送信のために構成されるとき基地局からフォールバック送信を受信する(403)ように構成され、
前記プロセッサ回路(306)が、前記フォールバック送信に応答して、デフォルトのセル特定基準記号(CRS)リソース要素(RE)セットに基づいてPDSCH復調推定PDSCHレートマッチングを実施する(404)ように構成される、
デバイス。
【請求項19】
請求項18に記載のユーザー機器であって、前記プロセッサが更に、
基地局から受信したダウンリンク制御情報(DCI)信号におけるCRSリソース要素(RE)シグナリングフィールドの値を決定する(401)ように、及び
フォールバック送信が受信されない場合、前記ダウンリンク制御信号の前記値に対応するCRS REセットに基づいてPDSCH復調推定レートマッチングを実施し、前記DCI信号における前記CRS REシグナリングフィールドの値が、無線リソース制御(RRC)高次層により構成されるCRS REセットに対応する(402)ように、
構成される、デバイス。
【請求項20】
請求項18に記載のユーザー機器であって、前記デフォルトのCRS REセットが、サービスする基地局CRS REセット、無線リソース制御(RRC)高次層により構成される複数のCRS REセットのうちの第1のCRS REセット、から選択される、デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレスネットワークは、複数の基地局で構成される。エボルブドノードB(eNodeB又はeNB)などの各基地局は、それ自体のセルIDを備えた単一セルとして構成され得、特定のサービスエリアをカバーするようにアサインされ得る。従来のワイヤレスネットワークにおいて、モバイル端末又はユーザー機器(UE)は、常に、単一セル送信/受信で1つの接続されたセルに接続され、そのセルからアップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)データを受信する。ダウンリンクでは、他の基地局からの送信がUEに対するセル間干渉を生成する。アップリンクでは、UEの、それがサービスセルへの送信は、他のセル又は基地局に対するセル間干渉を生成する。
【発明の概要】
【0002】
DL協調多地点(CoMP:Coordinated Multi-Point)送信では、ダウンリンクデータを送信する送信ポイント(例えば、セル)は、サブフレーム毎ベースでダイナミックにスイッチし得る。異なるセルは、異なるセル特定基準記号(CRS)(例えば、異なるアンテナポート数、周波数シフト)を有し得るため、UEが物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)レートマッチングを推定し得る付近のCRSパターンをシグナリングする必要がある。nビット情報フィールドが、DL CoMPスケジューリングのためのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットに含まれ得る。各コードポイントが、PDSCHがレートマッチングされる付近の、無線リソース制御(RRC)高次層構成のCRSリソース要素(RE)セットに対応する。データスケジューリングを実施するためコンパクトなDCIフォーマット(例えば、DCI 1A)をeNBが用いる全てのセルラーシステムに対してフォールバックオペレーションが必要とされる。CoMP UEがDCI 1Aでフォールバックスケジューリングを受信するとき、UEはPDSCHレートマッチングのためにCRS REを知る必要がある。一実施例において、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、サービスセルCRS付近でPDSCHがレートマッチングされる。
【0003】
代替の実施例において、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、RRC高次層シグナリングにより示されるCRS REの一つの付近でPDSCHがレートマッチングされる。例えば、PDSCHは、第1のRRC高次層構成のCRS REセット付近でレートマッチングされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】一実施例に従ったワイヤレスネットワークを図示するブロック図である。
【0005】
【図2A】種々の実施例において用いられる単一セルCRSパターンの図である。
【図2B】種々の実施例において用いられる単一セルCRSパターンの図である。
【図2C】種々の実施例において用いられる単一セルCRSパターンの図である。
【0006】
【図3】種々の実施例においてeNB又はUEとして用いられ得るシステムの高レベルブロック図である。
【0007】
【図4】一実施例に従ったPDSCHレートマッチングを決定するための方法を図示するフローチャートである。
【0008】
【図5】別の実施例に従ったPDSCHタイミングを決定するための方法のフローチャートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
協調多地点(CoMP)送信は、UE及び複数の送信ポイントへ、及びUE及び複数の送信ポイントから、データを送信及び受信するために用いられる。送信ポイントは、例えば、セルとして構成されるeNodeB、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、リモート無線ヘッド、分配アンテナ、他のワイヤレス送信体、又はそれらの組み合わせを含み得る。送信ポイントは、ビームフォーミングベクトル、送信電力、及び/又はスケジューリング判定を含む、ダウンリンクビームフォーミング信号を共に最適化するために互いに調整する。他の送信ポイントからの信号が相互チャネル干渉をつくる従来のワイヤレスネットワークとは異なり、複数の送信ポイント間の調整により、相互チャネル干渉を低減し、受信信号対雑音比(SNR)をブーストし、セル平均スループットを増大し、セルエッジカバレッジを改善するように、信号が協調して設計され得る。
【0010】
下記のタイプのCoMP送信方式が可能である。
【0011】
接合伝送(JT)は、時間周波数リソースにおいて複数のポイントから単一のUE又は複数のUEへの同時データ送信を可能とする。UEへのデータは、複数のポイントから同時に送信される。データは、受信信号品質及び/又はデータスループットを改善するため、及び/又は他のUEのために干渉をアクティブに相殺するため、コヒーレントに又はノンコヒーレントに送信され得る。
【0012】
ダイナミックポイント選択(DPS)は、各時間インスタンスにおける1つのポイントからのデータ送信を可能とする。実際の送信ポイントは、1つのサブフレームから別のサブフレームへ変わり得る。データは、複数のポイントで同時に利用可能である。
【0013】
基準信号の存在下におけるダウンリンクデータのマッピング
図1は、ワイヤレスネットワーク100を図示するブロック図である。ワイヤレスネットワーク100は、ダウンリンクで直交周波数分割多元接続(OFDMA)を及びアップリンクで単一キャリア周波数分割多元接続(FDMA)を用いる、LTEネットワークであり得る。LTEは、システム帯域幅を、周波数トーン又は周波数ビンと呼ばれ得る複数の直交するサブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データ、制御、又は基準信号で変調され得る。ワイヤレスネットワーク100は、多数のeNB101〜104及び他のネットワークエンティティを含む。eNB101〜104はUE105と通信する。各eNB101〜104は、特定の地理的エリア又は「セル」のための通信サービスを提供する。
【0014】
UE105は、静的又はモバイルであり得、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって配置され得る。UE105は、ターミナル、モバイルステーション、加入者ユニット、モバイル電話などのステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスモデム、ラップトップ又はノートブックコンピュータ、タブレットなどと呼ばれ得る。UE105が一つ以上のeNB101〜104と通信し得る。1つのeNB101が一次セル(PCell)となり、他のeNB102〜104が二次サービスセル(SCell)となり得る。
【0015】
基準信号は、ワイヤレスネットワーク100のオペレーションにとって重要である。ワイヤレスネットワークが必然的に異なるタイプの基準信号を有し、これらの信号は、通常、基地局101〜104から同時にデータと共に送信される。例えば、LTEウンリンクシステムは、一次同期化信号(PSS)及び二次基準信号(SSS)、セル特定基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)、及び復調基準信号(DMRS)を含む。
【0016】
PSS/SSSは、セル特定であり、UE105にセル検索及び初期同期化を実施させる。UE105が始動するとき、それは盲目的に幾つかのセル101〜104のPSS/SSSを検出し、最高信号強度を有する最も強いセル101に接続する。接続されたセル101は、「サービスセル」としてUE105により識別され、ワイヤレスネットワーク100への接続を保つため全ての必須のシステム情報を提供する。サービスセル101のセルIDは、PSS/SSSの関数としてUE105により導出される。PSS/SSSはまた、UE105が各サブフレームの時間ドメイン開始位置を理解するように、初期タイミング同期化を提供する。
【0017】
CRSは、セル特定であり、プリコードされておらず、UE105がダウンリンクタイミングを継続的に追跡することを可能とする。LTEシステムにおいて、{1、2、4}CRSアンテナポートが基地局により構成され得、CRSアンテナポートにより占められる時間/周波数リソース要素(RE)は、CRSアンテナポートの数によって決まる。リソース要素は、1つのOFDM記号における1つのOFDMサブキャリアに対応するLTEにおける最小時間周波数ユニットである。時間ドメインでは、各サブフレームは、1msの時間期間であり、14個のOFDM記号を含む。周波数ドメインでは、1つのサブフレームがN個のリソースブロックを含み、各リソースブロックは、12個のOFDMサブキャリアで構成される。Nはシステム帯域幅の関数であり、例えば、1.4/3/5/10/20MHzシステム帯域幅でN=6/15/25/50/100である。各セル101〜104のCRSも、セル間ランダム化を達成するために周波数ドメインにおいてシフトされ、周波数シフトは、セルIDの関数である。eNodeB101〜104は、10個のサブフレーム毎に最大6個のマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームを構成し得、CRSはMBSFNサブフレームにおいて送信されないことに留意されたい。
【0018】
CSI−RSは、UE105がチャネル状態情報測定及びフィードバックを実施する、プリコードされていない信号のセットである。LTEにおいて、UE105は、ワイヤレスチャネルを直接的にフィードバックせず、ランクインジケータ、プリコーディング行列インジケータ、チャネル品質インジケータを含む、推奨されるマルチプル入力/多出力(MIMO)送信特性のセットをフィードバックする。ランクインジケータ(RI)は、UE105が信頼性を持って受信し得るデータストリームの数である。プリコーディング行列インジケータ(PMI)が、UE105がダウンリンクプリコーディングのために推奨するプリコーディングベクトルに対応する。チャネル品質インジケータ(CQI)が、チャネル品質/強度を反映し、信号対雑音比(SNR)として又はダウンリンク送信に推奨される伝送ブロックのサイズとして量子化されることもある。
【0019】
DMRSは、UE特定であり、データと同じプリコーダによりプリコードされ、UE105がデータ送信を受信する周波数ブロックにおいてのみ送信される。DMRSは、UE105が、プリコーディングベクトルを知ることなく、プリコーディングチャネルを直接的に測定することを可能にする。
【0020】
レガシーLTE単一セル送信(例えば、LTEリリース8〜10)において、ダウンリンクデータ送信が単一のサービスセル101から開始される。データ送信を正しく受信するため、UE105は、サービスセルのRSパターンを考慮することのみを必要とする。更に具体的には、PDSCHデータが、CRS付近でレートマッチングされ、サービスセル101のCRSにより占められる任意のリソース要素にマッピングされない。
【0021】
図2A〜図2Cは単一セルCRSパターンの図である。図2Aは1ポートCRS用である。図2Bは2ポートCRS用である。図2Cは4ポートCRS用である。異なるセルが、異なる数のCRSアンテナポートを備えて構成され得る。また、セルのCRSは、周波数ドメインにおけるCRSshift=mod(PCI,6)のサブキャリアによりシフトされ得、PCIは物理的セルIDである。
【0022】
CoMPオペレーションでは、LTEネットワーク100は、複数の(N)個のCSI−RSリソースを構成し、各CSI−RSリソースが送信ポイント101〜104に対応する。UE105は、対応するCSI−RSリソースを用いて各送信ポイント101〜104に対するパーポイントチャネルを測定する。しかし、UE105は各CSI−RSリソースと送信ポイントとの間の関連を必ずしも知る必要はない。N個のCSI−RSリソースはCoMP測定セットとして定義される。
【0023】
Compのための基準信号の存在下のダウンリンクデータのマッピング
DL CoMPでは、ダウンリンクデータを送信する送信ポイント101〜104は、サブフレーム毎ベースでダイナミックにスイッチし得る。異なるセル101〜104は、異なるCRSパターン(例えば、アンテナポートの数、周波数シフト)を有し得るため、UE105がPDSCHレートマッチングを推定し得る付近のCRSパターンをシグナリングする必要がある。そのために、nビット情報フィールドが、ダウンリンク制御信号に又はDL CoMPスケジューリング専用のダウンリンク制御インジケータ(DCI)フォーマットに含まれ得る。nビット情報フィールドの各コードポイントは、PDSCHがレートマッチングされる付近の、RRC高次層構成のCRS REセットに対応する。例えば、一実施例において、RRC高次層は、4つの有り得るCRS REセットを構成し得る。各CRS REセットが、CoMP送信における送信ポイント101〜104のうちの1つ又は送信ポイント101〜104のセットに関連し得るCRSリソース要素のセットを含む。
【0024】
CoMPスケジューリングのためのダイナミックDCIフォーマットにおける2ビットシグナリングフィールドが、PDSCHレートマッチングのための4つのCRS REセットのうちの一つをダイナミックにシグナリングするために用いられ得る。各CRS REセットは、単一セルCRSパターンに対応しない可能がある。CRS REセットが複数の単一セルCRSパターンの組み合わせに対応する場合、CRS REセットを複数のセルからの接合送信に用いることができる。2ビットCRSシグナリングフィールド及び関連するUE推定の一例が表1で得られる。
【表1】
【0025】
UE105が成功裏にネットワーク100への接続を確立した後、サービスセル101は、特定のダウンリンク送信モードでUEを構成する。各無線サブフレームにおいて、UE105は、構成されるDL送信モードに関連付けられる専用DCIフォーマットを監視する。このようなDCIフォーマットが見つかった場合、UEは、DCIにより搬送される制御情報に従って、PDSCHダウンリンクデータを復号するよう進む。また、各サブフレームにおいて、UE105はまた、フォールバックDCIフォーマット1Aを監視する必要がある。フォールバックDCIフォーマット1AがUE105により見つけられた場合、UEは、DCI 1Aにより搬送される制御情報を用いてダウンリンクPDSCHデータを復号する。フォールバックオペレーションは、全てのセルラーシステムに重要である。フォールバックの間、基地局101は、UE105へのダウンリンク送信をスケジュールするためコンパクトなDCIフォーマット(例えば、DCI 1A)を用いる。データ送信は、単一層送信ダイバーシティ(TxD)ベースの送信にフォールバックする。下記の理由によりフォールバックが実行され得る。
【0026】
フォールバックスケジューリングに用いられるDCIフォーマットは、構成されるダウンリンク送信モードに関連付けられる専用のDCIフォーマットよりも、小さなサイズ及び一層良好なカバレッジを有する。1つのサブフレームにおいて多数のUEがスケジュールされる必要があるとき、制御チャネル容量が制限され得る。この場合、ネットワークは、制御チャネル制約を緩和するためにフォールバック送信を用い得る。
【0027】
ネットワークは、UEをその現在の送信モードから異なる送信モードへ無線リソース制御(RRC)を介して切り替えることを必要とし得る。このスイッチング期間の間、モードスイッチングがRRC再構成により成功裏に完了するまでUEのワイヤレスネットワークへの接続を維持するために、フォールバックが用いられる。
【0028】
ワイヤレスチャネル状態は、特に、UEが急速に移動するとき又は大きな信号透過損失を起こす高層ビルで囲まれるとき、揺らぎ得る。チャネル品質劣化は、ネットワークが、その通常データ及び制御チャネルDCIフォーマットをUEが信頼性を持って受信することができるか否かが確かでなくなるのに足る程大きくなり得る。この場合、ネットワークは、UEへのダウンリンク接続が失われないことを確実にするために一層ロバストな単一層TxDベースの送信方式にフォールバックし得る。同様に、構成される送信モードのDCIフォーマットが、チャネル品質劣化に起因して信頼性を持って受信されない可能性がある。フォールバックは、より小さいサイズのDCIフォーマットを用い、ダウンリンクデータのためにロバストな単一層送信方式を用いるため、制御チャネルのロバストな受信を確実とする。
【0029】
CoMP UEが、DCI 1Aでフォールバックスケジューリングを受信するとき、それは、PDSCHレートマッチングのためにCRS REを知る必要がある。しかし、現在のフォールバックDCIフォーマット1Aが単一セルマッピングを推定する。従って、それは、PDSCHレートマッチングのためのCRSに関する情報を搬送しない。一実施例において、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、PDSCHがサービスセルCRS付近でレートマッチングされる。これは、ダウンリンクPDSCHデータがサービスセル101により、又はそのCRSパターンがサービスセル101のCRSパターンのサブセットである別のセル102〜104により送信されるシナリオに対応し得る。代替として、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、RRC高次層シグナリングにより示されるCRS REセットのうちの一つ付近でPDSCHがレートマッチングされる。例えば、PDSCHは、表1の「00」フィールドに対応して、第1のRRC高次層構成のCRS REセット付近でレートマッチングされ得る。これは、例えば、表1のコードポイント「00」フィールドが、サービスセル101以外のセル(例えば、102)に対応するようにネットワークにより構成される、セミスタティックポイント選択のシナリオに適用し得る。
【0030】
CoMPのための受信タイミング
受信タイミングは、CoMPオペレーションにおいて考慮されるべき重要な要因である。OFDMシステムにおいて、正しい高速フーリエ変換(FFT)処理及びサイクリックプレフィックス(CP)の除去を実施するため、PDSCHデータ送信のダウンリンクタイミングは、UE105において既知である必要がある。UEは、PSS/SSSを介してサービスセル101への初期タイミング取得を得、サービスセル101のCRS又はCSI−RSによるサービスセル101のダウンリンクタイミングを追跡する。単一セル送信において、UE105は通常、PDSCH復調のためにそのダウンリンク基準信号(CRS又はCSI−RS)のタイミングを再利用し、PDSCHに対する個別のタイミング推定を実施しない。これは、UE105複雑性を低減し、また、PDSCHデータ及び基準信号(CRS又はCSI−RS)が同じ基地局から発せられるため、単一セル送信において理想的に機能し得る。
【0031】
マルチポイント送信では、特定のサブフレームにおいて、UEは、そのサービスセル101以外のセル102〜104からダウンリンクPDSCHデータを受信し得る。異なる送信ポイント101〜104からの伝播遅延は異なり得るため、別のセル102〜104からPDSCHデータを受信するとき、UEはもはやセル101のダウンリンクタイミングを再利用することができない。PDSCH受信のための正確なタイミングがUE105にシグナリングされる必要がある。一実施例において、高次層は、タイミング推定のセットを構成し得、UE105に対する1つのタイミング推定をダイナミックに示す。このようなダイナミックシグナリングは、CRSパターンシグナリングのものを再利用し得る。例えば、CRS REシグナリング及びタイミングシグナリングは、DCIフォーマットで共にエンコードされ得る。このようなタイミング推定が、CRSに関連付けられ得るか、又はCSI−RS測定セットにおけるN個の構成されたCSI−RSリソースのうちの一つのいずれかであり得る。表2は、DCIフォーマットでの2ビットCRS REシグナリングフィールドのためのPDSCHレートマッチング及びタイミング推定の例示の表を図示する。
【0032】
CoMP UEがDCI 1Aでフォールバックスケジューリングを受信するとき、UEはPDSCH復調のためのタイミングを知る必要がある。しかし、現在のフォールバックDCIフォーマット1Aはタイミング情報を搬送していない。一実施例において、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、PDSCHタイミングは、サービスセルCRSのタイミングを用いる。代替として、DL CoMPにおいて構成されるUEがフォールバック送信を受信するとき、PDSCHタイミングは、RRC高次層シグナリングにより示されるタイミング推定のうちの一つを用いる。例えば、PDSCHタイミングは、表2の「00」フィールドに対応して、第1のRRC高次層構成のタイミング推定のものに従う。
【0033】
図3は、eNB又はUEとして用いられ得るシステム300の高レベルのブロック図であり、これは、例えば、図1におけるeNB101〜104又はUE105であり得る。システム300は、送信プロセッサ302においてインタフェース301から送信されるべきデータを受信する。データは、例えば、オーディオ又はビデオ情報、又はPUSCHで送信されるべき他のデータファイル情報を含み得る。送信プロセッサ302はまた、コントローラ303からPUSCHで送信されるべき制御情報を受信し得る。送信プロセッサ302は、
データ記号、制御記号、及び基準記号を得るため、データ及び制御情報を処理(例えば、エンコード及び記号マップ)する。送信プロセッサ302はまた、データ記号及び/又は制御記号及び基準記号に対して空間処理又はプリコーディングを実施し得る。送信プロセッサ302の出力はモデム304に供給される。モデム304は、アンテナ305を介して送信される前に、アナログに変換すること、増幅すること、及びアップコンバートすることにより更に処理される出力サンプルストリームを得るために、送信プロセッサ302からの出力記号ストリームを処理する。他の実施例において、複数のアンテナ305での(MIMO)送信をサポートするために複数のモデム304が用いられ得る。
【表2】
【0034】
信号はまた、他のデバイスからアンテナ305でシステム300において受信される。受信した信号は、復調のためモデム304に供給される。モデム304は、例えば、入力サンプルを得るため、フィルタリングすること、増幅すること、ダウンコンバートすること、及び/又はデジタル化することにより信号を処理する。例えば、モデム304は、デバイス300がダウンリンクCoMPのために構成されるUEであるとき、基地局からフォールバック送信を受信し得る。モデム304又は受信プロセッサ306が、受信した記号を得るために入力サンプルを更に処理し得る。受信プロセッサ306は、復調、デインターリーブ、及び/又は復号により、記号を処理する。例えば、フォールバック送信に応答して、受信プロセッサ306は、デフォルトのCRS REセットに基づくPDSCH復調推定PDSCHレートマッチングを実施し得る。受信プロセッサ305は更に、基地局から受信したDCI信号におけるCRS REシグナリングフィールドの値を決定し得る。フォールバック送信が受信されない場合、受信プロセッサ305は、ダウンリンク制御信号における値に対応するCRS REセットに基づいてPDSCH復調推定レートマッチングを実施し得、DCI信号におけるCRS REシグナリングフィールドの値は、RRC高次層により構成されるCRS REセットに対応する。フォールバック送信が受信される場合、フォールバック送信に応答して、受信プロセッサ305は、デフォルトのCRS REセットに基づいてPDSCH復調推定レートマッチングを実施し得る。デフォルトのCRS REセットは、サービスする基地局CRS REセット、RRC高次層により構成される複数のCRS REセットの第1のCRS REセットから選択され得る。
【0035】
受信プロセッサ306は、復号されたデータをeNB又はUEによる使用のためインタフェース301に提供する。受信プロセッサ更に、復号された制御情報をコントローラ303に提供する。コントローラ303は、タイミング及び電力レベルを調節することによるなど、eNB又はUEにおけるシステム300のオペレーションを指示し得る。メモリ307が、コントローラ303、送信プロセッサ302、及び/又は受信プロセッサ306のためのデータ及びプログラムコードをストアし得る。スケジューラ308などの付加的な構成要素が、(例えば、eNBにおける)システム300による1つ又は複数の構成要素キャリアでのダウンリンク及び/又はアップリンクデータ送信をスケジュールし得る。
【0036】
図4は、例示の実施例に従ったPDSCHレートマッチングを決定するための方法を図示するフローチャートである。ステップ401において、UEは、基地局から受信したDCI信号におけるCRS REシグナリングフィールドの値を決定する。ステップ402において、フォールバック送信が受信されない場合、UEは、ダウンリンク制御信号における値に対応するCRS REセットに基づきPDSCH復調推定レートマッチングを実施する。
【0037】
ステップ403において、フォールバック送信が、ダウンリンクCoMPのために構成されたUEにおいて基地局から受信される。ステップ404において、フォールバック送信に応答して、UEは、デフォルトのCRS REセットに基づいてPDSCH復調推定PDSCHレートマッチングを実施する。フォールバック送信は、DCI 1Aフォーマットでのフォールバックスケジューリングなど、コンパクトなDCIフォーマットであり得る。デフォルトのCRS REセットは、サービスする基地局CRS REセット、又はRRC高次層により構成される複数のCRS REセットの第1のCRS REセットであり得る。DCI信号におけるCRS REシグナリングフィールドの値は、例えば、RRC高次層により構成されるCRS REセットに対応し得る。
【0038】
図5は、別の例示の実施例に従ってPDSCHタイミングを決定するための方法を図示するフローチャートである。ステップ501において、UEは、基地局から受信したDCI信号におけるCRS REシグナリングフィールドの値を決定する。ステップ502において、フォールバック送信が受信されない場合、UEは、ダウンリンク制御信号における値に対応するCSI−RSリソースのためのダウンリンクタイミングを用いてPDSCH復調を実施する。
【0039】
ステップ503において、フォールバック送信が、ダウンリンクCoMPのために構成されるUEにおいて基地局から受信される。ステップ504において、フォールバック送信に応答して、UEは、デフォルトのPDSCHタイミング推定を用いてPDSCH復調を実施する。デフォルトのPDSCHタイミングは、デフォルトのCRS REセット又はCSI−RSリソース、のためのタイミングであり得る。代替として、デフォルトのPDSCHタイミングは、サービスする基地局CRS、又はRRC高次層により構成される複数のCSI−RSリソースの第1のCSI−RSリソース、のタイミングであり得る。フォールバック送信は、DCI 1AフォーマットでのフォールバックスケジューリングなどのコンパクトなDCIフォーマットで成され得る。
【0040】
代替として、ステップ505において、フォールバック送信に応答して、UEは、デフォルトのCRS REセット、又はRRC高次層により構成される複数のCSI−RSリソースの第1のCSI−RSリソース、のためのダウンリンクタイミングを用いてPDSCH復調を実施する。デフォルトのCRS REセットは、サービスするセルCRSであり得る。DCI信号におけるCSI−RSリソースシグナリングフィールドの値は、RRC高次層により構成されるCSI−RSリソースに対応し得る。
【0041】
当業者であれば、本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に変形が成され得ること、及び多くの他の実施例が可能であることが分かるであろう。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【国際調査報告】

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