(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-533732(P2015-533732A)
(43)【公表日】2015年11月26日
(54)【発明の名称】安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/00 20060101AFI20151030BHJP
B05B 11/00 20060101ALI20151030BHJP
【FI】
B65D83/00 K
B05B11/00 101A
B05B11/00 101E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-530997(P2015-530997)
(86)(22)【出願日】2012年10月29日
(85)【翻訳文提出日】2015年3月9日
(86)【国際出願番号】KR2012008925
(87)【国際公開番号】WO2014042309
(87)【国際公開日】20140320
(31)【優先権主張番号】10-2012-0100597
(32)【優先日】2012年9月11日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】505475921
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユ−ソブ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ソ−ヒ
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PA10
3E014PD11
3E014PE14
3E014PF09
(57)【要約】
本発明は、安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器に関するものである。本発明に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器は、回転体を回転させた状態でのみ、ボタン部材の昇下降が行われポンピング部材のポンピング作用によって内容物の排出を可能するよう設計することで、認知力が低下する子どもによってボタン部材が加圧されることを基本的に遮断することができるので、子供が体に有害な物質を服用することを防止することができるだけでなく、内容物が不必要に無駄にされることを防止できることが特徴である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器本体;
上記容器本体の上部に結合されてポンピング部材を支持する支持体;
上記支持体に結合されてポンピング作用によって内容物を排出させるポンピング部材;
上記ポンピング部材の上部に結合され、ユーザーの加圧可否により昇下降され、上記ポンピング部材に圧力を伝達するボタン部材;
上記容器本体の上部から上記支持体を覆って回転可能に結合され、一側または他側の回転により上記ボタン部材の押し動作を選択的に規制する回転体;及び
一側の端部は上記支持体に固定され、他側の端部は上記回転体に固定されて一側の方向に回転される回転体を復元させる復元スプリングと;を含むことを特徴とする安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器。
【請求項2】
上記回転体の内側には、回転体の回転可否により、上記ボタン部材の昇下降を規制する昇下降規制板を備え、上記昇下降規制板には、回転体が一側に回転時にのみ、上記ボタン部材が昇下降されるようにガイドするポンピングガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器。
【請求項3】
上記ボタン部材の下端には、上記昇下降規制板の上端に安着されてボタン部材の昇下降を防止するポンピング防止突起が形成されることを特徴とする請求項2に記載の安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器。
【請求項4】
上記ボタン部材の下端には、ボタン部材の昇下降移動時ねじりを防止するようにねじれ防止突起が形成されることを特徴とする請求項3に記載の安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器。
【請求項5】
上記支持体には、ポンピング防止突起とねじれ防止突起がそれぞれ挿入されてポンピング防止突起とねじれ防止突起の垂直移動をガイドする垂直ガイド溝が形成されることを特徴とする請求項4に記載の安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器。
【請求項6】
上記支持体には、上記復元スプリングの一側の端部が挿入されて固定されるように、第1固定溝が形成され、上記回転体には、上記復元スプリングの他側の端部が挿入され固定されるように、第2固定溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器に関し、より詳しくは、回転体を回転させる状態でのみ、ボタン部材の昇下降が可能で、ポンピング部材のポンピング作用によって内容物の排出が可能できるように設計することで、認知力が低下する子供によるボタン部材が加圧されることを基本的に遮断することが可能なため、子供が体に有害な物質を服用することを防ぐだけではなく、内容物が不必要に浪費されることを防ぐことができる安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ディスペンサー(Dispenser)とは、気体や液体またはその他の内容物を充填した密閉容器の上側に結合されて、加圧によりその内部の内容物を一定量ずつ噴出させて使用するようにする装置として、化粧品や香水や医薬品や食品などを保存する各種密閉容器に適用されている。
【0003】
これらのディスペンサー容器は、内容物が収容されている容器本体と、上記容器本体の上部に結合され、容器本体の内部を真空状態にし、ポンプ作用によって内容物を引き上げるポンプ部材と、上記ポンプ部材の上部に位置されてユーザーの加圧により昇下降され、ポンプ部材に圧力を伝達するためのボタン部材で構成されているものであり、ボタン部材を加圧する場合、ポンプ部材のポンプ作用が行われ内容物が排出されるように構成されている。容器をカバンに携帯して移動する場合、ユーザーが意図していない状態にてボタン部材が加圧されて内容物の不必要な排出が生じる問題点があった。
【0004】
また、識別力が低い子供によってボタン部材が加圧されて高価な内容物が流出されることにより、内容物の無駄が発生するだけでなく、流出した内容物を子供が服用するなどの安全事故が発生するようになる問題点があった。
【0005】
したがって、上記のような問題点を解消するため、ボタン部材の押し動作を規制したり、ポンプ部材のポンプ作用を防止するための様々なロック手段が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決しようと案出されたものであって、本発明の目的は、回転体を回転させた状態でのみ、ボタン部材の昇下降が行われ、ポンプ部材のポンピング作用を通じた内容物の排出が可能するよう設計することで、認知力が低下する子供によってボタン部材が加圧されることを基本的に遮断することが可能なので、子供が人体に有害な物質を服用することを防止することができるだけでなく、内容物が不必要に無駄にされることを防止することができる安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器を提供するものである。
【0007】
また、容器をカバンに携帯して移動する際、ユーザーが意図していない状態で、ボタン部材が加圧されて、中身が不必要に消耗されることを防止することができる安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような問題点を解決するため、本発明に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器は、内容物が収容される容器本体;上記容器本体の上部に結合されてポンプ部材を支持する支持体;上記支持体に結合され、ポンプ作用によって内容物を排出させるポンプ部材;上記ポンプ部材の上部に結合され、ユーザーの加圧可否により昇下降され、上記ポンプ部材に圧力を伝達するボタン部材;上記容器本体の上部から上記支持体を覆って回転できるように結合され、一方の側または他側の回転により上記ボタン部材の押し動作を選択的に規制する回転体;及び一側の端部は上記支持体に固定され、他側の端部は上記回転体に固定されて一側方向に回転した回転体を復元させる復元スプリング; を含んでいることを特徴とする。
【0009】
また、上記回転体の内側には、回転体の回転可否により上記ボタン部材の昇下降を規制する昇下降規制板が備えられ、上記昇下降規制板には回転体が一側に回転時にのみ、上記ボタン部材が昇下降するようにガイドするポンピングガイド溝が形成されることを特徴とする。
【0010】
また、上記ボタン部材の下端には、上記昇下降規制板の上端に安着され、ボタン部材の昇下降を防止するポンピング防止突起が形成されることを特徴とする。
また、上記ボタン部材の下端には、ボタン部材の昇下降移動時ねじりを防止するようにねじれ防止突起が形成されることを特徴とする。
【0011】
また、上記支持体には、ポンピング防止突起とねじり防止突起がそれぞれ挿入されてポンピング防止突起及びねじれ防止突起の垂直移動をガイドする垂直ガイド溝が形成されることを特徴とする。
【0012】
また、上記支持体には、上記復元スプリングの一側の端部が挿入されて固定されるように第1固定溝が形成され、上記回転体には、上記復元スプリングの他側の端部が挿入されて固定されるように、第2固定溝が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上、上述したように、本発明によると、回転体を回転させた状態でのみボタン部材の昇下降が行われ、ポンプ部材のポンプ作用を通じた内容物の排出が可能になるように構造を設計することで、認知力が低下する子供によりボタン部材が加圧されることを基本的に遮断することができるので、子供が体に有害な物質を服用することを防止することができるだけでなく、内容物が不必要に無駄にされることを防止することができる長所がある。
【0014】
また、容器をカバンに携帯して移動時、ユーザーが意図していない状態で、ボタン部材が加圧されて、内容物が不必要に消耗されることを防止することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の構成を示す結合斜視図である。
【
図3】本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の構成を示す断面図である。
【
図4】本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の回転体の回転によるボタン部材の昇下降動作過程を示す説明図である。
【
図5】本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の使用方法を示す説明図である。
【
図6】本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の使用方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明について詳細に説明する。各図面に提示された同じ参照記号は同じ部材を示す。
【0017】
図1は、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の構成を示す結合斜視図である。
【0018】
図3は、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の構成を示す断面図であり、
図4は、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の回転体の回転によるボタン部材の昇下降動作過程を示す説明図である。
【0019】
図1〜4を参照すると、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器は、容器本体(100)、支持体(200)、ポンピング部材(300)、ボタン部材(400)、回転体(500)、復元スプリング(600)が含まれる。
【0020】
上記容器本体(100)は、内容物が収容されているものであって、上端には、後述する支持体(200)の結合によって閉鎖されており、その内部には、内容物の使用により上昇するピストン(110)が備えられている。
【0021】
上記支持体(200)は、上記容器本体(100)の上部に結合されてポンピング部材(300)を支持するものであって、その中央部にポンピング部材(300)が結合されてピストン作動ができるように空間を形成するポンプ結合管(210)が上部に突出形成され、上記ポンプ結合管(210)の下部中央部には、上記容器本体(100)に収容された内容物が上部に移動することができるように内容物流入ホール(211)が形成され、上記の内容物流入ホール(211)には、流入された内容物の逆流を防止するようにチェックバルブ(212)が設置されている。
【0022】
本発明において、上記支持体(200)の内周面には、後述するねじり防止突起(420)とポンピング防止突起(430)がそれぞれ挿入されて、ねじり防止突起(420)及びポンピング防止突起(430)の垂直方向の移動をガイドする垂直ガイド溝(220)が形成されることが特徴で、支持体(200)の内周面に沿って一定間隔で離隔された多数の垂直ガイド溝(220)がねじれ防止突起(420)とポンピング防止突起(430)の垂直方向の移動をガイドすることで、ボタン部材(200)の昇下降時、ボタン部材(200)のねじりを防止することになる。
【0023】
一方、上記支持体(200)の内側下部には、後述する復元スプリング(600)の一側の端部が挿入されて固定されるように、第1固定溝(230)が形成されることが特徴で、上記第1固定溝(230)には、下方向に曲げられる第1曲げ部(610)が挿入されて復元スプリング(600)の一側の端部を支持体(200)に固定させるのに、回転体(500)の回転時に回転体(500)の第2固定溝(522)に挿入されて固定される第2曲げ部(620)と一緒に作用し、弾性エネルギーを蓄積して、回転体(500)の回転を停止し手を置く場合、ばねのような機能を提供し、抜けようとする力によって回転体(500)を復元させることになる。
【0024】
上記ポンプ部材(300)は、上記支持体(200)のポンプ結合管(210)に結合されてボタン部材(400)の加圧時にポンプ作用によって内容物を外部に排出させるものであり、上記ポンプ部材(300)は、本発明が属する技術分野において、公知技術であるので詳細説明は省略することにする。
【0025】
上記ボタン部材(400)は、上記ポンプ部材(300)の上部に結合され、ユーザー加圧可否により昇下降され、上記ポンプ部材(300)に圧力を伝達してポンピング部材(300)のポンピング作用を可能にするものであって、その側面にポンプ作用による内容物の排出を可能にする排出ホール(410)が形成される。
【0026】
上記ボタン部材(400)の下端には、ボタン部材(400)の昇下降移動時ねじりを防止するために一定間隔に離隔された多数のねじれ防止突起(420)が形成されるが、上記ねじり防止突起(420)が支持体(200)の内周面に形成された垂直ガイド溝(220)に沿って移動することにより、ボタン部材(400)がある一側に傾いておらず垂直移動されることが可能になる。
【0027】
また、本発明において、上記ボタン部材(400)の下端には、上記昇下降規制板(520)の上端に固定され、ボタン部材(400)の昇下降を防止するポンピング防止突起(430)が形成されることが特徴で、上記ポンピング防止突起(430)は、
図4に示したように、普通は回転体(500)の昇下降規制板(520)の上端に安着されてポンピングガイド溝(521)とずれるように位置し、ボタン部材(400)の押し動作が行われないようにし、回転体(500)が回転してポンピングガイド溝(521)の直上部に位置することになる場合には、上記ポンピングガイド溝(521)に沿って下方向に移動して、ボタン部材(400)の昇下降動作を可能にする。
【0028】
また、上記ポンピング防止突起(430)は、支持体(200)の垂直ガイド溝(220)に沿って移動することにより、ボタン部材(400)が左右どの一側に傾いていくねじり現象を防止するように構成されていることが望ましい。
【0029】
上記回転体(500)は、上記容器本体(100)の上部で上記支持体(200)を覆って回転可能するように結合されるものであって、本発明において、上記回転体(500)は、一側または他側の回転により上記ボタン部材(400)の押し動作を選択的に規制するように構成されることが特徴である。このため、上記回転体(500)の内側には、回転体(500)の回転可否により上記ボタン部材(400)の昇下降を規制する昇下降規制板(520)が備え、上記昇下降規制板(520)には、回転体(500)が一側に回転時にのみ、上記ボタン部材(400)が昇下降されるようにガイドするポンピングガイド溝(521)が形成される。
【0030】
上記ポンピングガイド溝(521)は、ボタン部材(400)の昇下降時上記ねじり防止突起(420)とポンピング防止突起(430)が移動することができるように昇下降規制板(520)に多数が一定間隔になり離隔して形成される。
【0031】
一方、上記回転体(500)には、後述する復元スプリング(600)の他側の端部が挿入されて固定されるように、第2固定溝(522)が形成されることが特徴で、上記第2固定溝(522)には、上方向に曲げられる第2曲げ部(620)が挿入されて復元スプリング(600)の一側の端部を昇下降規制板(520)に固定させるのに、回転体(500)の回転時に支持体(200)の第1固定溝(230)に挿入されて固定されている第1曲げ部(610)と一緒に作用し、弾性エネルギーを蓄積して、回転体(500)の回転を停止し、手を置いた場合、バネのような機能を提供し、抜けようとする力によって回転体(500)を復元させることになる。
【0032】
一方、上記回転体(500)の外周面には、ユーザーが把持した状態で回転時に容易にできる滑り防止突起(510))が形成されることが望ましい。
【0033】
上記復元スプリング(600)は、一側の端部は上記支持体(200)に固定され、他側の端部は、上記回転体(500)に固定されて一側方向に回転された回転体(500)を復元させるものであって、本発明において、上記復元スプリング(600)の一側の端部は、復元スプリング(600)の下部で下方向に曲げられる第1曲げ部(610)を形成し、他側の端部は、復元スプリング(600)の上端から上方に曲げられる第2曲げ部(620)を形成するように構成されることが特徴である。
【0034】
上記復元スプリング(600)は、第1曲げ部(610)と第2曲げ部(620)がそれぞれ上記支持体(200)の第1固定溝(230)と回転体(500)の第2固定溝(522)に挿入されて固定されるように構成され、回転体(500)を一側に回転時に弾性エネルギーを蓄積して、回転体(500)の回転を停止し、手を置いた場合、回転体(500)が他側の方向に回転して復元されるよう弾性力を提供することになる。
【0035】
上記復元スプリング(600)は、回転体(500)の回転を停止し、手を置く動作によって自動的に回転体(500)が復元され、ボタン部材(400)の加圧が行われないようにすることで、ユーザーがいちいち回転体(500)を他側の方向に回転して復元させ必要がないので、使いやすさを提供することができるようになる。
【0036】
以下では、
図4〜6を参照して、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の使用方法を説明する。
図4〜6は、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器の使用方法を示す説明図である。
【0037】
図4〜6を参照すると、本発明の望ましい実施例に係る安全ボタン構造を備えるディスペンサー容器は、普通はボタン部材(400)のポンピング防止突起(430)が回転体(500)の昇下降規制板(520)に形成されるポンピングガイド溝(521)とずれるよう位置してポンピング防止突起(430)が昇下降規制板(520)の上端に安着されるように構成されることで、ボタン部材(400)の押し動作が行われないように構成され、この際、ユーザーが回転体(500)を把持して一側方向に回転させると、ポンピングガイド溝(521)がボタン部材(400)のポンピング防止突起(430)の直下部に位置するようにされ、ボタン部材(400)を加圧時ポンピング防止突起(430)がポンピングガイド溝(521)に沿って移動して、ボタン部材(400)の昇下降が行われることになる。
【0038】
上記ボタン部材(400)の昇下降が行われるようにすると、ポンピング部材(300)のポンピング作用による内容物の排出が行われるようになり、内容物の排出が完了した状態で、回転体(500)から手を離すと、回転体(500)を一側に回転時に、弾性エネルギーが蓄積される復元スプリング(600)の抜けようとする弾性力によって回転体(500)が他側の方向に回転して自動的に復元されるが、これにより、ポンピング防止突起(430)の直下部に位置するポンピングガイド溝(521)がポンピング防止突起(430)とずれてボタン部材(400)の押し動作が行われないようになる。
【0039】
前述したように、本発明において、普通は、ボタン部材(400)の押し動作が行われていなく、回転体(500)を一側に回転した状態でのみ、ボタン部材(400)の押し動作が行われるよう構成されることにより、認知力が低下する子供によってボタン部材が加圧されることを基本的に遮断することができるので、子供が体に有害な物質を服用することを防止することができるだけでなく、内容物が不必要に無駄にされることを防止することができるのである。
【0040】
図面と明細書で最適実施例が提示された。ここで特定の用語が使用されたが、これは単に本発明を説明することの目的から使用されたのであって意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたわけではない。そのため、本技術分野の通常の知識を有する者であれば、このことから、様々な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解する。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的意思によって定められるべきである。
【国際調査報告】