特表2015-533764(P2015-533764A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-533764可撓性リボン構造を製造および分離するための装置ならびに方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-533764(P2015-533764A)
(43)【公表日】2015年11月26日
(54)【発明の名称】可撓性リボン構造を製造および分離するための装置ならびに方法
(51)【国際特許分類】
   C03B 33/02 20060101AFI20151030BHJP
   B65H 35/02 20060101ALI20151030BHJP
   B65H 20/00 20060101ALI20151030BHJP
   B65H 23/04 20060101ALI20151030BHJP
【FI】
   C03B33/02
   B65H35/02
   B65H20/00 Z
   B65H23/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-533310(P2015-533310)
(86)(22)【出願日】2013年9月26日
(85)【翻訳文提出日】2015年5月12日
(86)【国際出願番号】US2013061866
(87)【国際公開番号】WO2014052554
(87)【国際公開日】20140403
(31)【優先権主張番号】61/705,788
(32)【優先日】2012年9月26日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】ビゲロウ,ドナルド オリン
(72)【発明者】
【氏名】ゴーメル,ダニエル パトリック
(72)【発明者】
【氏名】コーラー,リチャード ジョナサン
【テーマコード(参考)】
3F103
3F104
4G015
【Fターム(参考)】
3F103EA15
3F104KA05
4G015FA01
4G015FB02
4G015FC01
4G015FC04
(57)【要約】
可撓性リボン構造は、始端部および終端部を含む可撓性ガラスリボンを含む。一例では、可撓性リボン構造は、第1の端部と、対向する第2の端部との間に延在する少なくとも1つのリボン延長部を含む。別の例では、リボン延長部の第1の端部は、可撓性ガラスリボンの終端部および始端部のうちの少なくとも1つに取り付けられる。さらに別の例では、少なくとも1つのリボン延長部は、リボン延長部の第1の端部とリボン延長部の第2の端部との間の細長い開口部を画成する。さらなる例は、可撓性リボン構造を製造する方法を含む。さらに他の例は、可撓性リボン構造を分離する方法を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性リボン構造において、
始端部および終端部を含む可撓性ガラスリボンと、
第1の端部と、対向する第2の端部との間に延在する少なくとも1つのリボン延長部であって、前記リボン延長部の前記第1の端部が、前記可撓性ガラスリボンの前記終端部および前記始端部のうちの少なくとも一方に取り付けられ、前記少なくとも1つのリボン延長部が、前記リボン延長部の前記第1の端部と前記リボン延長部の前記第2の端部との間の細長い開口部を画成する少なくとも1つのリボン延長部と、
を備えることを特徴とする、可撓性リボン構造。
【請求項2】
前記少なくとも1つのリボン延長部が、始端リボン延長部および終端リボン延長部を含み、前記始端リボン延長部の前記第1の端部が前記可撓性ガラスリボンの前記始端部に取り付けられ、前記終端リボン延長部の前記第1の端部が前記可撓性ガラスリボンの前記終端部に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の可撓性リボン構造。
【請求項3】
前記リボン延長部の前記細長い開口部が、前記リボン延長部の前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記リボン延長部の長さに少なくとも部分的に沿って延在することを特徴とする、請求項1または2に記載の可撓性リボン構造。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリボン延長部が、前記細長い開口部によって互いに分離された2つのリボン延長部を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の可撓性リボン構造。
【請求項5】
可撓性リボン構造を分離する方法において、
(I)始端部および終端部を含む可撓性ガラスリボンであって、少なくとも1つのリボン延長部の第1の端部が前記可撓性ガラスリボンの前記始端部および前記終端部のうちの少なくとも一方に取り付けられている可撓性ガラスリボンを提供するステップと、
(II)前記少なくとも1つのリボン延長部に、分離経路に沿った方向に延在する細長い開口部を設けるステップと、
(III)前記少なくとも1つのリボン延長部の第1のリボン延長部が設けられた第1の分離ガラスリボン部分と、前記少なくとも1つのリボン延長部の第2のリボン延長部が設けられた第2の分離ガラスリボン部分とを設けるために、前記分離経路に沿って切断位置で前記可撓性ガラスリボンを切断するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記可撓性ガラスリボンを前記切断位置に対して移動させながら、前記リボン延長部で前記可撓性ガラスリボンの一部の張力を維持するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ステップ(II)を完了する前にステップ(III)を開始することを特徴とする、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
ステップ(III)中に、前記可撓性ガラスリボンを上流保管ロールから巻き出すステップであって、前記リボン延長部の長さが前記上流保管ロールと前記切断位置との間の移動経路に沿った距離にわたるように、前記可撓性ガラスリボンの前記終端部が前記上流保管ロールを離れた後もステップ(III)が前記可撓性ガラスリボンを切断し続けるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記リボン延長部が前記可撓性ガラスリボンの張力を維持しながら、ステップ(III)を完了するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の分離ガラスリボン部分を第1の下流保管ロールに巻き付け、前記第2の分離ガラスリボン部分を第2の下流保管ロールに巻き付けるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5〜9のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権】
【0001】
本出願は、2012年9月26日付けで出願された米国仮特許出願第61/705788号明細書の優先権の利益を主張し、その全内容が依拠され、参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ガラスを製造および分離するための装置ならびに方法、より詳細には、可撓性ガラスを製造および分離することに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、ガラス製造中には始端部および終端部を設けることが知られている。例えば、ガラス製造中に始端部および終端部をガラス膜の始縁部および/または終縁部に設けることが知られている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下には、詳細な説明で説明するいくつかの例示的態様を基本的に理解するために、本開示の簡単な概要を示す。
【0005】
第1の例示的態様では、可撓性リボン構造が提供される。可撓性リボン構造は、始端部および終端部を含む可撓性ガラスリボンを備える。可撓性リボン構造は、第1の端部と、対向する第2の端部との間に延在する少なくとも1つのリボン延長部をさらに備える。リボン延長部の第1の端部は、可撓性ガラスリボンの終端部および始端部のうちの少なくとも一方に取り付けられる。少なくとも1つのリボン延長部は、リボン延長部の第1の端部とリボン延長部の第2の端部との間の細長い開口部を画成する。
【0006】
第1の態様の一例では、少なくとも1つのリボン延長部は、始端リボン延長部および終端リボン延長部を含む。始端リボン延長部の第1の端部は可撓性ガラスリボンの始端部に取り付けられ、終端リボン延長部の第1の端部は可撓性ガラスリボンの終端部に取り付けられる。
【0007】
第1の態様の別の例では、終端リボン延長部の第2の端部は、上流保管ロールに取り付けられる。
【0008】
第1の態様のさらに別の例では、始端リボン延長部の第2の端部は、下流保管ロールに取り付けられる。
【0009】
第1の態様のさらなる例では、リボン延長部の細長い開口部は、リボン延長部の第1の端部と第2の端部との間のリボン延長部の長さに少なくとも部分的に沿って延在する。
【0010】
第1の態様の別の例では、少なくとも1つのリボン延長部は、細長い開口部によって互いに分離された2つのリボン延長部を含む。
【0011】
第1の態様の様々な例は、相互の任意のかつあらゆる組合せで使用されてもよい。
【0012】
第2の例示的態様では、可撓性リボン構造を製造する方法が提供される。本方法は、(I)始端部および終端部を含む可撓性ガラスリボンを提供するステップを含む。本方法はまた、(II)少なくとも1つのリボン延長部が、リボン延長部の第1の端部とリボン延長部の対向する第2の端部との間に延在する細長い開口部を画成するように、少なくとも1つのリボン延長部の第1の端部を、可撓性ガラスリボンの始端部および終端部のうちの少なくとも一方に取り付けるステップを含む。
【0013】
第2の態様の一例では、少なくとも1つのリボン延長部は、始端リボン延長部および終端リボン延長部を含み、ステップ(II)が、始端リボン延長部の第1の端部を可撓性ガラスリボンの始端部に取り付けることと、終端リボン延長部の第1の端部を可撓性ガラスリボンの終端部に取り付けることとを含むようになっている。
【0014】
第2の態様の別の例では、本方法は、終端リボン延長部の第2の端部を上流保管ロールに取り付けるステップをさらに含む。
【0015】
第2の態様の別の例では、本方法は、始端リボン延長部の第2の端部を下流保管ロールに取り付けるステップをさらに含む。
【0016】
第2の態様のさらに別の例では、リボン延長部の細長い開口部は、リボン延長部の第1の端部と第2の端部との間のリボン延長部の長さに少なくとも部分的に沿って延在するように設けられる。
【0017】
第2の態様の別の例では、少なくとも1つのリボン延長部は2つのリボン延長部を含み、ステップ(II)により、2つのリボン延長部間の細長い開口部を画成するように、2つのリボン延長部を互いに取り付ける。
【0018】
第2の態様の様々な例は、相互の任意のかつあらゆる組合せで使用されてもよい。
【0019】
第3の例示的態様では、可撓性リボン構造を分離する方法が提供される。本方法は、(I)始端部および終端部を含む可撓性ガラスリボンであって、少なくとも1つのリボン延長部の第1の端部が可撓性ガラスリボンの始端部および終端部のうちの少なくとも一方に取り付けられている可撓性ガラスリボンを提供するステップを含む。本方法はまた、(II)少なくとも1つのリボン延長部に、分離経路に沿った方向に延在する細長い開口部を設けるステップを含む。本方法は、(III)少なくとも1つのリボン延長部の第1のリボン延長部が設けられた第1の分離ガラスリボン部分と、少なくとも1つのリボン延長部の第2のリボン延長部が設けられた第2の分離ガラスリボン部分とを設けるために、分離経路に沿って切断位置で可撓性ガラスリボンを切断するステップをさらに含む。
【0020】
第3の態様の例では、本方法は、可撓性ガラスリボンを切断位置に対して移動させながら、リボン延長部で可撓性ガラスリボンの一部の張力を維持するステップをさらに含む。
【0021】
第3の態様の別の例では、ステップ(III)は、ステップ(II)を完了する前に開始する。
【0022】
第3の態様のさらに別の例では、本方法は、ステップ(III)中に、可撓性ガラスリボンを上流保管ロールから巻き出すステップをさらに含む。
【0023】
第3の態様の別の例では、ステップ(III)は、リボン延長部の長さが上流保管ロールと切断位置との間の移動経路に沿った距離にわたるように、可撓性ガラスリボンの終端部が上流保管ロールを離れた後も可撓性ガラスリボンを切断し続けることを含む。
【0024】
第3の態様の別の例では、本方法は、リボン延長部が可撓性ガラスリボンの張力を維持しながらステップ(III)を完了するステップをさらに含む。
【0025】
第3の態様のさらに別の例では、本方法は、第1の分離ガラスリボン部分を第1の下流保管ロールに巻き付け、第2の分離ガラスリボン部分を第2の下流保管ロールに巻き付けるステップをさらに含む。
【0026】
第3の態様の別の例では、ステップ(I)により、ステップ(II)の細長い開口部を設けるために、互いに離間した2つのリボン延長部として少なくとも1つのリボン延長部を設ける。
【0027】
第3の態様の様々な例は、相互の任意のかつあらゆる組合せで使用されてもよい。
【0028】
これらおよび他の態様は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことで一層よく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示の一態様による例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図2】可撓性リボン構造で使用するためのリボン延長部を含む可撓性ガラスリボンの平面図である。
図3】可撓性リボン構造で使用するためのリボン延長部を含む第2の例示的可撓性ガラスリボンの平面図である。
図4】可撓性リボン構造で使用するためのリボン延長部を含む第3の例示的可撓性ガラスリボンの平面図である。
図5】可撓性ガラスリボンが上流保管ロールに巻き付けられた例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図6】可撓性ガラスリボンが切断位置を通って移動している例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図7】可撓性ガラスリボンが少なくとも1つの下流保管ロールに巻き付けられた例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図8】可撓性ガラスリボンが上流保管ロールに巻き付けられた第2の例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図9】可撓性ガラスリボンが切断位置を通って移動している第2の例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図10】可撓性ガラスリボンが切断位置を通って移動した第2の例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図11】リボン延長部が第2の切断位置を通って移動している第2の例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
図12】可撓性ガラスリボンが少なくとも1つの下流保管ロールに巻き付けられた第2の例示的可撓性リボン構造の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
ここで、例示的実施形態を示す添付図面を参照しながら、以下により詳細に例を説明する。可能な限り、図面全体を通して、同じ参照符号を使用して同じまたは同様の部分を参照する。しかしながら、態様は多様な形態で具体化されてもよく、本明細書に記載する実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。
【0031】
図1は、本開示の例示的態様を組み込んだ可撓性リボン構造10の斜視図を示す。一例では、可撓性リボン構造10は、ロールツーロール処理で組み込むことができる可撓性ガラスリボン12を含む。可撓性ガラスリボン12は、広範囲の用途で使用するために切断したり、刻み目を付けたりなどしてもよい。例えば、可撓性ガラスリボン12はその後、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、光起電力(PV)用途、タッチセンサ、カラーフィルタ、TFTバックプレーンなどに使用してもよい。可撓性ガラスリボン12は、広範囲の寸法(例えば、長さ、幅、厚さなど)を含み得る。一例では、可撓性ガラスリボン12の厚さは、約0.3ミリメートル未満、例えば0.3、0.25、0.2、0.15、0.1、0.075、0.05、0.025、0.01mmであり得る。そのため、図1に示す可撓性ガラスリボン12は、様々な寸法および形状を含む。
【0032】
可撓性リボン構造10は、少なくとも1つの保管ロールを含み得る。一例では、少なくとも1つの保管ロールは、単一の保管ロール(例えば、上流保管ロール14、または、第1もしくは第2の下流保管ロール16、18のうちの1つ)を含む。さらなる例では、少なくとも1つの保管ロールは、上流保管ロール14と、第1および第2の下流保管ロール16、18のうちの少なくとも一方とを含む。可撓性ガラスリボン12は、上流保管ロール14と、第1および第2の下流保管ロール16、18との間に延在し得る。一例では、上流保管ロール14は、ある長さの可撓性ガラスリボン12を保管することができる。可撓性ガラスリボン12は、上流保管ロール14から巻き出すことができ、上流保管ロール14と、少なくとも1つの第1および第2の下流保管ロール16、18との間の位置で切断することができる。
【0033】
可撓性ガラスリボン12は、分離して、第1の分離ガラスリボン部分22および第2の分離ガラスリボン部分24を形成するように、可撓性ガラスリボン12がそれに沿って延在する長手方向に切断することができる。第1の分離ガラスリボン部分22は、第1の下流保管ロール16に巻き付けることができる。同様に、第2の分離ガラスリボン部分24は、第2の下流保管ロール18に巻き付けることができる。下流保管ロールは、第1の下流保管ロール16および第2の下流保管ロール18を含むことに限定されない。むしろ、さらなる例では、下流保管ロールは任意の数の下流保管ロール(すなわち、1つまたは複数の下流保管ロール)を含み得るであろう。例えば、下流保管ロールは、第1、第2および第3の下流保管ロールを含み得るであろう。そのような例では、可撓性ガラスリボン12を複数の分離ガラスリボン部分(例えば、3つの分離ガラスリボン部分)に切断し、第1の分離ガラスリボン部分22を第1の下流保管ロール16に巻き付け、第2の分離ガラスリボン部分24を第2の下流保管ロール18に巻き付け、第3の分離ガラスリボン部分を第3の下流保管ロールに巻き付けることができるであろう。実際に、任意の数の下流保管ロールおよび分離ガラスリボン部分が想定される。
【0034】
可撓性リボン構造10は、切断位置28を含む。切断位置28は、可撓性ガラスリボン12を第1の分離ガラスリボン部分22と第2の分離ガラスリボン部分24とに切断する(例えば、分離したり、刻み目を付けたりするなど)ことができる多くの異なる構造を含み得るように、幾分一般的/概略的に示す。切断位置28は、例えば、レーザ切断装置、機械的切断装置、それらの組合せなどを含み得る。さらに切断位置28は、単一の切断装置を含むことに限定されず、可撓性ガラスリボン12を切断および分離するための複数の切断装置を含んでもよい。
【0035】
切断位置28は、上流保管ロール14と下流保管ロール16、18との間の可撓性ガラスリボン12の移動経路30に沿った位置に設けることができる。一例では、切断位置28は、移動経路30に沿って、下流保管ロール16、18よりも上流保管ロール14に近接して位置決めすることができる。しかしながら他の例では、切断位置28は、移動経路30に沿ってほぼ任意の位置(例えば、上流保管ロール14により近く、下流保管ロール16、18のうちの1つにより近く、など)に位置決めすることができるであろう。
【0036】
可撓性リボン構造10は、1つまたは複数のローラ26をさらに含み得る。ローラ26は、可撓性ガラスリボン12が移動経路30に沿って移動する際に、可撓性ガラスリボン12の所望の張力を安定させて維持するのを助けることができる。図1には合計9つのローラを示すが、さらなる例では、任意の数のローラ26を設けることができるであろう。ローラ26は、可撓性ガラスリボン12が移動経路30に沿って移動する際に、可撓性ガラスリボン12の一部に係合し得る。例によっては、ローラ26は、可撓性ガラスリボン12がそれに沿って移動する方向を変えることができる。ローラ26は、任意の数の寸法、形状および構造を含み得る。例えば、ローラ26はそれぞれ、実質的に滑らかな外表面、溝のある外表面または他の表面の構造を画成することができる。他の例では、ローラ26は、1つまたは複数のコーティングなどを含み得るであろうし、かつ/または、ローラ26を回転させるための駆動モータを含んでもよい。
【0037】
ここで図2を参照すると、可撓性ガラスリボン12が示される。可撓性ガラスリボン12は、例示目的のために、かつ可撓性ガラスリボン12の部分をより明確に示すために、ローラ26、切断位置28などを除いて図2に示す。しかしながら動作時は、可撓性リボン構造10は、図1を参照して説明したのと同様に、ローラ26、切断位置28などを含み得る。
【0038】
可撓性ガラスリボン12は、始端部36と終端部34との間に延在する。始端部36は、可撓性ガラスリボン12が下流保管ロール16、18に向かって移動経路30に沿った方向に移動する際の可撓性ガラスリボン12の前端部を画成する。終端部34は、可撓性ガラスリボン12が移動経路30に沿って移動する際の可撓性ガラスリボン12の後端部を画成する。
【0039】
可撓性ガラスリボン12は、分離経路32に沿って切断位置28によって切断することができる。分離経路32は、例示目的のために破線で示す。さらに、分離経路32は、実質的に可撓性ガラスリボン12の中心位置に位置決めされるとして示すが、そのような位置に限定されない。さらなる例では、分離経路32は、例えば可撓性ガラスリボン12の縁部のうちの1つにより近く位置決めすることによって、可撓性ガラスリボン12の中心からずらすことができるであろう(すなわち、可撓性ガラスリボン12の縁部を除去するために)。他の例では、分離経路32は、例えば分離経路32を可撓性ガラスリボン12の長さに少なくとも部分的に沿って互いに略平行に延在させることによって、複数の分離経路32を含み得るであろう。分離経路32は略直線状であるものとして示すが、さらなる例では、非線形になり得、屈曲、湾曲などを含み得るであろう。
【0040】
可撓性リボン構造10は、第1の端部と、対向する第2の端部との間に延在する少なくとも1つのリボン延長部をさらに含む。少なくとも1つのリボン延長部は、可撓性ガラスリボン12の終端部34および始端部36のうちの少なくとも一方に取り付けることができる。一例では、少なくとも1つのリボン延長部は、始端リボン延長部40および終端リボン延長部42を含み得る。少なくとも1つのリボン延長部は、プラスチック、金属、織繊維、耐久性のある紙の延長部などを含む多くの異なる材料から形成することができる。リボン延長部と可撓性ガラスリボン12(実線で示す)とをより明確に区別するために、少なくとも1つのリボン延長部を図1および図5図12に破線で示す。しかしながら動作時には、少なくとも1つのリボン延長部は、可撓性ガラスリボン12に類似した固体構造体を形成し得る。
【0041】
始端リボン延長部40は、第1の端部44と第2の端部46との間に延在する。始端リボン延長部40は、多くの異なる寸法および形状を含み得る。例えば、ガラスリボン12に対して、始端リボン延長部40は、長さがより長く、もしくはより短くなり得、かつ/または、幅がより広く、もしくはより狭くなり得、かつ/または、厚さがより厚く、もしくはより薄くなり得るであろう。始端リボン延長部40の第1の端部44は、可撓性ガラスリボン12の始端部36に取り付けることができる。第1の端部44は、あらゆる方法で始端部36に取り付けることができる。例によっては、第1の端部44を始端部36に取り付けるために、締結具を使用することができる。締結具には、例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂、静電ピニングなどが含まれ得る。第1の端部44および始端部36を取り付けることによって、始端リボン延長部40および可撓性ガラスリボン12は、互いに接触してもよいし、接触しなくてもよい。例えば、第1の端部44および始端部36は、実質的に端部と端部とが合わさり、互いに接触するように取り付けることができる。別の例では、第1の端部44および始端部36は、互いに少なくとも部分的に重なり得るであろう。さらに別の例では、第1の端部44および始端部36は、互いに接触しないように、離間しながらも互いに取り付けることができるであろう。
【0042】
始端リボン延長部40は、第2の端部46で下流保管ロール16、18に取り付けることができる。始端リボン延長部40は、あらゆる方法で下流保管ロール16、18に取り付けることができる。一例では、始端リボン延長部40の部分を下流保管ロール16、18のうちの1つに取り付けるために、締結具を使用することができる。締結具には、例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂、静電ピニングなどが含まれ得る。
【0043】
終端リボン延長部42は、第1の端部48と第2の端部50との間に延在する。終端リボン延長部42は、多くの異なる寸法および形状を含み得る。例えば、ガラスリボン12に対して、終端リボン延長部42は、長さがより長く、もしくはより短くなり得、かつ/または、幅がより広く、もしくはより狭くなり得、かつ/または、厚さがより厚く、もしくはより薄くなり得るであろう。終端リボン延長部42の第1の端部48は、可撓性ガラスリボン12の終端部34に取り付けることができる。第1の端部48は、あらゆる方法で終端部34に取り付けることができる。例によっては、第1の端部48を終端部34に取り付けるために、締結具を使用することができる。締結具には、例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂、静電ピニングなどが含まれ得る。第1の端部48および終端部34を取り付けることによって、終端リボン延長部42および可撓性ガラスリボン12は、互いに接触してもよいし、接触しなくてもよい。例えば、第1の端部48および終端部34は、実質的に端と端とが合わさり、互いに接触するように取り付けることができる。別の例では、第1の端部48および終端部34は、互いに少なくとも部分的に重なり得るであろう。さらに別の例では、第1の端部48および終端部34は、互いに接触しないように、離間してではあるが互いに取り付けることができるであろう。
【0044】
終端リボン延長部42は、第2の端部50で上流保管ロール14に取り付けることができる。終端リボン延長部42は、あらゆる方法で上流保管ロール14に取り付けることができる。一例では、終端リボン延長部42を上流保管ロール14に取り付けるために、締結具を使用することができる。締結具には、例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂、静電ピニングなどが含まれ得る。
【0045】
少なくとも1つのリボン延長部は、リボン延長部の第1の端部44、48と、リボン延長部の第2の端部46、50との間の細長い開口部を画成する。特に、少なくとも1つのリボン延長部の細長い開口部は、リボン延長部の第1の端部と第2の端部との間のリボン延長部の長さに少なくとも部分的に沿って延在する。例えば、始端リボン延長部40は、始端リボン延長部40の長さに少なくとも部分的に沿って延在する細長い開口部52を含む。一例では、図2に示すように、細長い開口部52は、始端リボン延長部40の全長(すなわち、第1の端部44から第2の端部46まで)に沿って延在し得る。しかしながらさらなる例では、細長い開口部52は、より短い距離に延在し得るであろう。例えば、細長い開口部52は、第1の端部44から第2の端部46の方へ延在し得るであろうが、第2の端部46に到達する前に止まり得る。同様に、細長い開口部52は、第2の端部46から第1の端部44へ延在し得るであろうが、第1の端部44に到達する前に止まり得るであろう。そのため、始端リボン延長部40の長さの少なくとも一部(すなわち、第2の端部46に近接)は、細長い開口部52を含まなくてもよい。さらなる例では、細長い開口部52は、連続的でなくてもよく、代わりに、例えば一連のミシン目を形成することによって不連続な細長い開口部を備えることができる。
【0046】
細長い開口部52は、始端リボン延長部40を1つまたは複数の別個の始端リボン延長部に分離することができる。例えば、図2の細長い開口部52は、始端リボン延長部40を第1の始端リボン延長部54と第2の始端リボン延長部56とに分離することができる。第1の始端リボン延長部54および第2の始端リボン延長部56は、並列構成で互いに略平行に延在し得る。第1の始端リボン延長部54および第2の始端リボン延長部56は、同じ下流保管ロール(図2図4に示す)、または、さらなる例では別個の下流保管ロール(図1および図5図12に示す)に取り付けることができる。一例(図1に示すような)では、第1の始端リボン延長部54は、第1の端部44で第1の分離ガラスリボン部分22に、第2の端部46で第1の下流保管ロール16に取り付けられる。第2の始端リボン延長部56は、第1の端部44で第2の分離ガラスリボン部分24に、第2の端部46で第2の下流保管ロール18に取り付けられる。さらなる例では、細長い開口部52は、1つまたは複数の細長い開口部52を含み得る。そのような例では、始端リボン延長部40は、2つの始端リボン延長部(例えば、第1の始端リボン延長部54および第2の始端リボン延長部56)に限定されず、むしろ複数の始端リボン延長部を含み得るであろう。
【0047】
一方、細長い開口部52は、分離経路32の位置と一致するように、始端リボン延長部40の幅の実質的に中間点で位置決めされるものとして示される。しかしながら、分離経路32(または複数の分離経路)の位置に応じて、細長い開口部52を、例えば始端リボン延長部40の縁部のうちの1つにより近く位置決めして、中間点からずらすことができるであろう。さらなる例では、細長い開口部52は2つの細長い開口部を備え、一方の細長い開口部は、始端リボン延長部40の一方の縁部に近接して位置決めされ、他方の細長い開口部は、始端リボン延長部40の対向する縁部に近接して位置決めされ得るであろう。
【0048】
終端リボン延長部42は、終端リボン延長部42の長さに少なくとも部分的に沿って延在する細長い開口部58を含む。一例では、図2に示すように、細長い開口部58は、終端リボン延長部42の全長(すなわち、第1の端部44から第2の端部46まで)に沿って延在し得る。しかしながらさらなる例では、細長い開口部58は、より短い距離に延在し得るであろう。一例では、細長い開口部58は、第1の端部48から第2の端部50の方へ延在し得るであろうが、第2の端部50に到達する前に止まり得る。同様に、細長い開口部58は、第2の端部50から第1の端部48へ延在し得るであろうが、第1の端部48に到達する前に止まり得るであろう。そのため、終端リボン延長部42の長さの少なくとも一部(すなわち、第2の端部50に近接)は、細長い開口部58を含まなくてもよい。さらなる例では、細長い開口部58は、連続的でなくてもよく、代わりに、例えば一連のミシン目を形成することによって不連続な細長い開口部を備えることができる。
【0049】
細長い開口部58は、終端リボン延長部42を1つまたは複数の別個の終端リボン延長部に分離することができる。例えば、図2の細長い開口部58は、終端リボン延長部42を第1の終端リボン延長部60と第2の終端リボン延長部62とに分離することができる。第1の終端リボン延長部60および第2の終端リボン延長部62は、並列構成で互いに略平行に延在し得る。第1の終端リボン延長部60および第2の終端リボン延長部62は、上流保管ロール14、または、さらなる例では別個の上流保管ロールに取り付けることができる。さらに他の例では、細長い開口部58は、1つまたは複数の細長い開口部58を含み得る。そのような例では、終端リボン延長部42は、2つの終端リボン延長部(例えば、第1の終端リボン延長部60および第2の終端リボン延長部62)に限定されず、むしろ複数の終端リボン延長部を含み得るであろう。
【0050】
細長い開口部58は、分離経路32の位置と一致するように、終端リボン延長部42の幅の実質的に中間点で位置決めすることができる。しかしながら、分離経路32(または複数の分離経路)の位置に応じて、細長い開口部58を、例えば終端リボン延長部42の縁部のうちの1つにより近く位置決めして、中間点からずらすことができるであろう。さらなる例では、細長い開口部58は2つの細長い開口部を備え、一方の細長い開口部は、終端リボン延長部42の一方の縁部に近接して位置決めされ、他方の細長い開口部は、終端リボン延長部42の対向する縁部に近接して位置決めされ得るであろう。
【0051】
細長い開口部52、58は、あらゆる方法で始端リボン延長部40および終端リボン延長部42に形成することができる。一例では、細長い開口部52、58は、始端リボン延長部40および終端リボン延長部42を可撓性ガラスリボン12に取り付ける前に、始端リボン延長部40および終端リボン延長部42に予め形成することができる。別の例では、開口部52、58は、始端リボン延長部40および終端リボン延長部42を可撓性ガラスリボン12に取り付けた後に形成することができるであろう。どちらの例でも、細長い開口部52、58は、レーザスリッタ、機械的スリッタなどによって形成することができる。
【0052】
ここで図3を参照すると、可撓性リボン構造10で使用するための少なくとも1つのリボン延長部における第2の例が示される。この例では、可撓性ガラスリボン12、上流保管ロール14および下流保管ロール16、18は、図2を参照して示し、説明した構造に類似し、または同一であり得る。
【0053】
可撓性リボン構造10は、可撓性ガラスリボン12の始端部36に取り付けられた始端リボン延長部140を含み得る。始端リボン延長部140は、1つまたは複数の別個の始端リボン延長部を含み得る。例えば、始端リボン延長部140は、第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156を含み得る。第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156は、実質的に同じ寸法(例えば、長さ、幅、厚さ)を有し得るが、さらなる例では、第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156は、異なる寸法、例えば異なる幅を有し得るであろう。第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156は、並列構成で互いに略平行に延在し得る。
【0054】
第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156は、互いに接触しなくてもよいように、互いにある距離だけ離間し得る。例えば、細長い開口部152は、第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156に略平行の方向に、かつそれらの間に延在するように設けることができる。そのため、少なくとも1つのリボン延長部は、細長い開口部152によって互いに分離されている第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156を含む。一例では、細長い開口部152は、第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156が互いに接触しないように、第1および第2の始端リボン延長部154、156の長さに完全に沿って延在し得る。別の例では、細長い開口部152は、第1の始端リボン延長部154および第2の始端リボン延長部156が互いに取り付けられてもよいように、第1および第2の始端リボン延長部154、156の長さに部分的に沿って延在し得るであろう。
【0055】
可撓性リボン構造10は、可撓性ガラスリボン12の終端部34に取り付けられた終端リボン延長部142をさらに含み得る。終端リボン延長部142は、1つまたは複数の別個の終端リボン延長部を含み得る。例えば、終端リボン延長部142は、第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162を含み得る。第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162は、実質的に同じ寸法(例えば、長さ、幅厚さ)を有し得るが、さらなる例では、第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162は、異なる寸法、例えば異なる幅を有し得るであろう。第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162は、並列構成で互いに略平行に延在し得る。
【0056】
第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162は、互いに接触しなくてもよいように、互いにある距離だけ離間し得る。例えば、細長い開口部158は、第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162に略平行の方向に、かつそれらの間に延在するように設けることができる。そのため、少なくとも1つのリボン延長部は、細長い開口部158によって互いに分離されている第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162を含む。一例では、細長い開口部158は、第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162が互いに接触しないように、第1および第2の終端リボン延長部160、162の長さに完全に沿って延在し得る。別の例では、細長い開口部158は、第1の終端リボン延長部160および第2の終端リボン延長部162が互いに取り付けられてもよいように、第1および第2の終端リボン延長部160、162の長さに部分的に沿って延在し得るであろう。
【0057】
始端リボン延長部140および終端リボン延長部142の一方または両方において、細長い開口部152、158は、分離経路32の位置と実質的に一致するように設けることができる。したがって、分離経路32に沿って切断位置28により可撓性ガラスリボン12を切断する間、始端および/または終端リボン延長部から出る屑を減らすことができる。さらに、切断位置28による始端リボン延長部140および終端リボン延長部142の切断を、同様に減らすことができる。
【0058】
ここで図4を参照すると、可撓性リボン構造10で使用するための少なくとも1つのリボン延長部の第3の例が示される。この例では、可撓性ガラスリボン12、上流保管ロール14および下流保管ロール16、18は、図2を参照して示し、説明した構造に類似し、または同一であり得る。
【0059】
可撓性リボン構造10は、可撓性ガラスリボン12の始端部36に取り付けられた始端リボン延長部40を含み得る。始端リボン延長部40は、図2を参照して上で説明した始端リボン延長部40と構造が同一であり得る。代替例では、可撓性リボン構造10に、図3を参照して上で説明した始端リボン延長部140を設けることができるであろう。
【0060】
可撓性リボン構造10は、可撓性ガラスリボン12の終端部34に取り付けられた終端リボン延長部242を含み得る。この例では、終端リボン延長部242に、細長い開口部を設けなくてもよい。むしろ、終端リボン延長部242は、第1の端部48と第2の端部50との間に延在する一般に固体のリボン延長部であり得る。以下により詳細に説明するように、可撓性ガラスリボン12を切断した後に、終端リボン延長部242に開口部を設けることができる。
【0061】
ここで、可撓性リボン構造を製造する方法および可撓性リボン構造を分離する方法について図1図12を参照して説明する。例えば本出願全体を通して説明するように、類似または同一の方法ステップをさらなる例を用いて形成してもよい。さらに、本開示の例示的方法は、さらなるステップを省略および/または追加してもよい。特に記述しない限り、ステップは、特定用途に応じて同時に、順次または異なる順序で行うことができる。
【0062】
まず図2図4を参照すると、可撓性リボン構造10を製造する方法は、始端部36および終端部34を含む可撓性ガラスリボン12を提供するステップを含む。一例では、可撓性ガラスリボン12を提供するステップは、可撓性ガラスリボン12を製造業者から入手することを含む。別の例では、可撓性ガラスリボン12を提供するステップは、例えばオーバーフローダウンドロー法または他のガラス製造技術によって可撓性ガラスリボン12を製造することを含む。
【0063】
可撓性リボン構造10を製造する方法は、少なくとも1つのリボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)の第1の端部44、48を可撓性ガラスリボン12の始端部36および終端部34のうちの少なくとも一方に取り付けるステップをさらに含む。特に、始端リボン延長部40、140の第1の端部44は、可撓性ガラスリボン12の始端部36に取り付けることができる。終端リボン延長部42、142、242の第1の端部48は、可撓性ガラスリボン12の終端部34に取り付けることができる。
【0064】
図2および図3に示すように、この取り付けるステップ中に、少なくとも1つのリボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)は、リボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)の第1の端部44、48と、対向する第2の端部46、50との間に延在する細長い開口部52、58、152、158を画成する。特に、少なくとも1つのリボン延長部は、始端リボン延長部40、140および終端リボン延長部42、142、242を含む。この取り付けるステップ中に、可撓性リボン構造10を製造する方法は、始端リボン延長部40、140の第1の端部44を、可撓性ガラスリボン12の始端部36に取り付けるステップをさらに含む。本方法はまた、終端リボン延長部42、142、242の第1の端部48を、可撓性ガラスリボン12の終端部34に取り付けるステップを含む。上述したように、取り付けるステップは、例えば締結具(例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂など)を用いてあらゆる方法で行うことができる。同様に、上述したように、取り付けるステップは、端部同士が接触する端部間の取り付け、端部同士が接触しない(例えば、端部間に空間または間隔)端部間の取り付け、または部分的に重なる取り付けを含み得る。
【0065】
可撓性リボン構造10を製造する方法は、終端リボン延長部42、142、242の第2の端部50を上流保管ロール14に取り付けるステップをさらに含み得る。例えば、図2図4に示すように、第2の端部50は、あらゆる方法で上流保管ロール14内に取り付けることができる。第2の端部50は、締結具(例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂、静電ピニングなど)を用いて取り付けることができる。
【0066】
本方法は、始端リボン延長部40、140の第2の端部46を下流保管ロール16、18に取り付けるステップをさらに含む。一例では、始端リボン延長部40、140は、複数の始端リボン延長部を含む。特に、始端リボン延長部40、140は、第1の始端リボン延長部54、154および第2の始端リボン延長部56、156を含み得る。図5を簡単に参照すると、そのような例では、第1の始端リボン延長部54、154の第2の端部46は、第1の下流保管ロール16に取り付けることができる。第2の始端リボン延長部56、156の第2の端部46は、第2の下流保管ロール18に取り付けることができる。第2の端部46は、例えば締結具(例えば、テープ、接着剤、エポキシ樹脂など)を用いてあらゆる方法で取り付けることができる。
【0067】
取り付けるステップ中に、リボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)の細長い開口部52、58、152、158は、リボン延長部の第1の端部44、48と第2の端部46、50との間のリボン延長部の長さに少なくとも部分的に沿って延在するように設けられる。その長さに少なくとも部分的に沿って延在することによって、細長い開口部52、58、152、158は、リボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)の全長に沿って延在し得るであろうし、または全長未満に延在してもよい。一例では、細長い開口部52、58、152、158は、リボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)を可撓性ガラスリボン12に取り付ける前にリボン延長部に設けることができる。そのような例では、リボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)は、細長い開口部52、58を設けるためにレーザスリッタ、機械的スリッタなどによって切断することができる。
【0068】
別の例では、細長い開口部152、158は、切断によって設けなくてもよい。むしろ、図3に示すように、可撓性リボン構造10を製造する方法は、2つのリボン延長部(例えば、第1および第2の始端リボン延長部154、156ならびに第1および第2の終端リボン延長部160、162)を含む少なくとも1つのリボン構造のステップを含み得る。本ステップは、2つのリボン延長部間の細長い開口部152、158を画成するように、2つのリボン延長部を互いに取り付けることをさらに含む。そのような例では、2つのリボン延長部(例えば、第1および第2の始端リボン延長部154、156ならびに第1および第2の終端リボン延長部160、162)は並列構成で互いに略平行に延在し、その間に細長い開口部152、158が形成される。図8図12を参照して以下により詳細に説明するように、細長い開口部52、58は、リボン延長部を可撓性ガラスリボン12に取り付けた後に例示的な第2の切断位置128でリボン延長部を切断することによって、設けることができる。
【0069】
図2図4をさらに参照すると、ここで可撓性リボン構造10を分離する方法が説明される。本方法は、始端部36および終端部34を含む可撓性ガラスリボン12を提供するステップを含む。少なくとも1つのリボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)の第1の端部44、48は、可撓性ガラスリボン12の始端部36および終端部34のうちの少なくとも一方に取り付けられる。例えば、始端リボン延長部40、140の第1の端部44は、可撓性ガラスリボン12の始端部36に取り付けることができる。別の例では、終端リボン延長部42、142、242の第1の端部48は、可撓性ガラスリボン12の終端部34に取り付けることができる。
【0070】
可撓性リボン構造10を分離する方法は、少なくとも1つのリボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)に細長い開口部52、58、152、158を設けるステップをさらに含む。上記のように、細長い開口部52、58、152、158は、あらゆる方法で設けることができる。例えば、細長い開口部52、58、152、158は、リボン延長部の長さに少なくとも部分的に沿って延在するスリットとして設けることができる。他の例では、細長い開口部52、58、152、158は、リボン延長部を可撓性ガラスリボン12に取り付けた後にリボン延長部を切断することによって設けることができるであろう(図8図12を参照して上で説明)。
【0071】
本方法は、細長い開口部152、158を設けるために、互いに離間した2つのリボン延長部(例えば、第1および第2の始端リボン延長部154、156ならびに第1および第2の終端リボン延長部160、162)として少なくとも1つのリボン延長部を設けるステップをさらに含み得る。そのような例では、2つのリボン延長部は、2つのリボン延長部間の細長い開口部152、158を画成するように互いに取り付けることができる。2つのリボン延長部(例えば、第1および第2の始端リボン延長部154、156ならびに第1および第2の終端リボン延長部160、162)は並列構成で互いに略平行に延在し、その間に細長い開口部152、158が形成され得る。
【0072】
本方法は、少なくとも1つのリボン延長部(例えば、始端リボン延長部40、140または終端リボン延長部42、142、242)に、分離経路32に沿った方向に延在する細長い開口部52、58、152、158を設けるステップをさらに含み得る。特に、図2図4に示すように、分離経路32は、可撓性ガラスリボン12を切断位置28によって切断することができる位置を画成する。細長い開口部52、58、152、158は、分離経路32と同じ方向に延在し、分離経路32の位置(ガラスリボンの幅と交差)と実質的に一致し得る。分離経路32の位置と一致させることによって、可撓性ガラスリボン12の切断中におけるリボン延長部からの屑の切り取りを減らすことができる。
【0073】
ここで図5を参照すると、可撓性ガラスリボン12は、最初に上流保管ロール14に巻き付けることができる。始端リボン延長部40、140は、第1の端部44で可撓性ガラスリボン12に取り付けることができる。可撓性ガラスリボン12が最初に上流保管ロール14に巻き付けられると、始端リボン延長部40、140は、上流保管ロール14と下流保管ロール16、18との間の移動経路30に沿って延在し得る。一例では、始端リボン延長部40、140は、上流保管ロール14と下流保管ロール16、18との間の移動経路と少なくとも同じ長さを有し得る。しかしながらさらなる例では、始端リボン延長部40、140は、示すより長く、または短くなり得るであろう。例えば、始端リボン延長部40、140は、上流保管ロール14および下流保管ロール16、18の一方または両方の周りに少なくとも部分的に巻き付き得るように、長さがより長くなり得るであろう。代替例では、始端リボン延長部40、140は、上流保管ロール14と下流保管ロール16、18との間の移動経路30に部分的にのみ沿って延在するように、示すより長さが短くなり得るであろう。
【0074】
ここで図6を参照すると、上流保管ロール14は巻き出し方向300に回転させることができ、一方、第1および第2の下流保管ロール16、18は巻き取り方向302に回転させることができる。巻き出し方向300および巻き取り方向302は反時計回りであるように図示するが、さらなる例では、巻き出し方向300および巻き取り方向302は代わりに時計回りであり得るであろう。上流保管ロール14および下流保管ロール16、18が回転すると、可撓性ガラスリボン12は上流保管ロール14から巻き出され、第1の方向304に移動し得る。
【0075】
可撓性ガラスリボン12は切断位置28に沿って通過し得、その際に、切断位置28では切断作業29が行われ得る。特に、本方法は、分離経路32に沿って切断位置28で可撓性ガラスリボン12を切断するステップを含み得る。一例では、本方法は、切断するステップ中に可撓性ガラスリボン12を上流保管ロール14から巻き出すステップを含む。可撓性ガラスリボン12は、上流保管ロール14から巻き出されると、切断位置28に向かって移動し得る。分離経路32に沿って可撓性ガラスリボン12を切断することで、少なくとも1つのリボン延長部の第1のリボン延長部(例えば、第1の始端リボン延長部54、154)が設けられた第1の分離ガラスリボン部分22を設けることができる。さらに、分離経路32に沿って可撓性ガラスリボン12を切断することでまた、少なくとも1つのリボン延長部の第2のリボン延長部(例えば、第2の始端リボン延長部56、156)が設けられた第2の分離ガラスリボン部分24を設けることができる。
【0076】
可撓性リボン構造10を分離する方法は、切断位置28に対して可撓性ガラスリボン12を移動させながら、リボン延長部で可撓性ガラスリボン12の一部の張力を維持するステップをさらに含み得る。一例では、可撓性ガラスリボン12は、上流保管ロール14に取り付けられている終端リボン延長部42、142によって終端部34で支持することができる。同様に、可撓性ガラスリボン12は、第1の始端リボン延長部54、154および第2の始端リボン延長部56、156によって始端部36で支持することができる。第1の始端リボン延長部54、154は第1の下流保管ロール16に取り付けることができ、一方、第2の始端リボン延長部56、156は第2の下流保管ロール18に取り付けることができる。したがって、可撓性ガラスリボン12を切断するステップは、リボン延長部(例えば、終端リボン延長部42、142または始端リボン延長部54、56、154、156)が可撓性ガラスリボン12の張力を維持しながら完了し得る。ガラスリボン12は、上流保管ロール14と下流保管ロール16、18との距離より長くてもよく、それによって、始端リボン延長部は、切断作業、すなわちガラスリボンの始端部36上で行われる切断作業の開始時にガラスリボン12の張力を維持する方法を提供し、一方、終端リボン延長部は、切断作業の終了時、すなわち切断作業がガラスリボンの終端部34に近づいている時にガラスリボン12の張力を維持する方法を提供する。
【0077】
本方法は、第1の分離ガラスリボン部分22を第1の下流保管ロール16に巻き付け、第2の分離ガラスリボン部分24を第2の下流保管ロール18に巻き付けるステップをさらに含み得る。特に、第1および第2の下流保管ロール16、18は、巻き取り方向302に回転させることができる。巻き取り方向302のこの回転により、第1の分離ガラスリボン部分22が第1の下流保管ロール16に巻き付き、その周りを包み得る。同様に、巻き取り方向302のこの回転により、第2の分離ガラスリボン部分24が第2の下流保管ロール18に巻き付き、その周りを包み得る。
【0078】
可撓性ガラスリボン12を切断するステップ中に、本方法は、可撓性ガラスリボン12の終端部34が上流保管ロール14を離れた後も可撓性ガラスリボン12を切断し続けるステップをさらに含み得る。特に、可撓性ガラスリボン12は、切断作業29中に切断位置28に対して移動し続けることができ、したがって、可撓性ガラスリボン12を第1および第2の分離ガラスリボン部分22、24に切断することができる。可撓性ガラスリボン12のこの切断はさらに、終端部34が上流保管ロール14から巻き出た後でさえ起こり得る。したがって、リボン延長部(例えば、終端リボン延長部42、142)の長さは、上流保管ロール14と切断位置28との間の移動経路30に沿った距離にわたり得る。特に、終端リボン延長部42、142は、ガラスリボンの終端部34の損傷を避けるために引き続き張力をかけながらガラスリボンの終端部34を下流保管ロール16、18に安全に巻き付け得るために、上流保管ロール14から切断位置28までの移動経路30に沿った距離と少なくとも同じ長さ、好ましくは上流保管ロール14から下流保管ロール16、18までの移動経路に沿った距離と少なくとも同じ長さを有する。
【0079】
ここで図7を参照すると、可撓性ガラスリボン12を切断した後に、第1の分離ガラスリボン部分22を第1の下流保管ロール16に巻き付けることができる。同様に、第2の分離ガラスリボン部分24は、第2の下流保管ロール18に巻き付けることができる。第1の終端リボン延長部60、160および第2の終端リボン延長部62、162を含む終端リボン延長部42、142は、上流保管ロール14と、第1および第2の下流保管ロール16、18との間の移動経路30に沿った距離と少なくとも同じ長さを有し得る。そのため、一例では、第1の終端リボン延長部60、160および第2の終端リボン延長部62、162を含む終端リボン延長部42、142は、上流保管ロール14から第1および第2の下流保管ロール16、18まで完全に延在し得る。少なくともこの長さを終端リボン延長部42、142に設けることによって、少なくとも第1および第2の分離ガラスリボン部分22、24をそれぞれ第1および第2の下流保管ロール16、18に巻き付けるまで、可撓性ガラスリボン12を支持し、張力を維持することができる。
【0080】
ここで図8を参照すると、第2の例示的可撓性リボン構造110が示される。この例では、可撓性ガラスリボン12は、最初に上流保管ロール14に巻き付けられる。図4に示す終端リボン延長部242は、上流保管ロール14および可撓性ガラスリボン12に取り付けて設けることができる。終端リボン延長部242は、最初に細長い開口部を有していなくてもよい。この初期位置では、始端リボン延長部40、140は、上流保管ロール14における可撓性ガラスリボン12から第1および第2の下流保管ロール16、18まで延在し得る。
【0081】
図9を参照すると、上流保管ロール14は巻き出し方向300に回転させることができ、一方、第1および第2の下流保管ロール16、18は巻き取り方向302に回転させることができる。上流保管ロール14および下流保管ロール16、18が回転すると、可撓性ガラスリボン12は上流保管ロール14から巻き出て、第1の方向304に移動し得る。可撓性ガラスリボン12は切断位置28に沿って通過し得、その際に、切断位置28では切断作業29を行うことができる(幾分一般的/概略的に矢印で示す)。切断作業29を行うと、可撓性ガラスリボン12を切断することができる。特に、可撓性ガラスリボン12は、第1の分離ガラスリボン部分22および第2の分離ガラスリボン部分24を設けるために、可撓性ガラスリボン12の長さに沿って切断することができる。下流保管ロール16、18が巻き取り方向302に移動し続けると、第1の分離ガラスリボン部分22が第1の下流保管ロール16に巻き付けられ得、一方、第2の分離ガラスリボン部分24が第2の下流保管ロール18に巻き付けられ得る。
【0082】
図10を参照すると、可撓性ガラスリボン12の終端部34が切断位置28に到達するまで、可撓性ガラスリボン12は第1の方向304に移動し続け得る。その際、終端リボン延長部242の第1の端部48が切断位置28に到達した時に、切断作業29を止めることができる。したがって、可撓性リボン構造10を分離する方法では、少なくとも1つのリボン延長部に細長い開口部を設けるステップを完了する前に、可撓性ガラスリボン12を切断するステップを開始することができる。
【0083】
少なくとも1つのリボン延長部に細長い開口部を設けるために、第1の方向304と反対の第2の方向306に可撓性ガラスリボン12を移動させることができる。特に、上流保管ロール14は巻き出し方向300と反対の巻き取り方向308に回転させ、一方、第1および第2の下流保管ロール16、18は巻き取り方向302と反対の巻き出し方向310に回転させることができる。少なくとも第1の端部48が第2の切断位置128に到達するまで、可撓性ガラスリボン12をこの第2の方向306に移動させることができる。
【0084】
第2の切断位置128は、切断位置28と異なり得る。例えば、切断位置28は、可撓性ガラスリボン12を切断するように設計することができる。第2の切断位置128は、終端リボン延長部242を形成する材料を切断するように設計することができる。切断位置28および第2の切断位置128は2つの別個の構造として示すが、さらなる例では、切断位置28および第2の切断位置128は単一の構造、単一のハウジング、および/または、単一のハウジング内に収容された別個の構造を備え得るであろう。さらに、第2の切断位置128は切断位置28の上流に位置決めされるものとして示すが(すなわち、上流保管ロール14により近い)、さらなる例では、切断位置28および第2の切断位置128はそのような位置に限定されない。むしろ、切断位置28は、第2の切断位置128の上流に設けることができるであろう。同様に、切断位置28および第2の切断位置128は、示すより互いにより近くに、またはさらに離れ得るであろう。
【0085】
図11を参照すると、終端リボン延長部242の第1の端部48が第2の切断位置128に到達したら、第2の方向306の移動を止めることができる。その際、第2の切断位置128は、第2の切断作業129を始めることができる(幾分一般的/概略的に矢印で示す)。この第2の切断作業129が行われると、終端リボン延長部242および可撓性ガラスリボン12は第1の方向304の移動を再開することができる。第2の切断位置128を通って終端リボン延長部242を移動させることによって、終端リボン延長部242は、終端リボン延長部242の長さに少なくとも部分的に沿って延在する細長い開口部を形成するように切断することができる。
【0086】
図12を参照すると、終端リボン延長部242を切断することによって、第1の終端リボン延長部260および第2の終端リボン延長部262を形成することができる。第1の終端リボン延長部260および第2の終端リボン延長部262の第1の端部は、第1の下流保管ロール16および第2の下流保管ロール18まで延在し得る。示す例では、終端リボン延長部242は、上流保管ロール14から第1および第2の下流保管ロール16、18までの移動経路30と少なくとも同じ長さを有し得る。
【0087】
可撓性ガラスリボン12にリボン延長部を設けることによって、可撓性ガラスリボン12が切断位置28を通って移動し、切断される際に張力の維持を可能にし得る。さらに、リボン延長部の細長い開口部を設けることによって、分離線32に沿って可撓性ガラスリボン12を切断することから生じる屑を減らすことができる。
【0088】
本開示について、上で説明した例示的実施形態を参照して説明してきた。本明細書を読んで理解すれば、当業者には修正形態および変更形態が想到されるであろう。本開示の1つまたは複数の態様を組み込む例示的実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載の範囲内に入る限り、すべての修正形態および変更形態を含むことが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2015年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
終端リボン延長部42は、終端リボン延長部42の長さに少なくとも部分的に沿って延在する細長い開口部58を含む。一例では、図2に示すように、細長い開口部58は、終端リボン延長部42の全長(すなわち、第1の端部4から第2の端部50まで)に沿って延在し得る。しかしながらさらなる例では、細長い開口部58は、より短い距離に延在し得るであろう。一例では、細長い開口部58は、第1の端部48から第2の端部50の方へ延在し得るであろうが、第2の端部50に到達する前に止まり得る。同様に、細長い開口部58は、第2の端部50から第1の端部48へ延在し得るであろうが、第1の端部48に到達する前に止まり得るであろう。そのため、終端リボン延長部42の長さの少なくとも一部(すなわち、第2の端部50に近接)は、細長い開口部58を含まなくてもよい。さらなる例では、細長い開口部58は、連続的でなくてもよく、代わりに、例えば一連のミシン目を形成することによって不連続な細長い開口部を備えることができる。
【国際調査報告】