(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-534010(P2015-534010A)
(43)【公表日】2015年11月26日
(54)【発明の名称】加圧流体容器及びその製造のための方法
(51)【国際特許分類】
F17C 1/10 20060101AFI20151030BHJP
F16J 12/00 20060101ALI20151030BHJP
F17C 13/08 20060101ALI20151030BHJP
【FI】
F17C1/10
F16J12/00 C
F17C13/08 301Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-530469(P2015-530469)
(86)(22)【出願日】2013年6月24日
(85)【翻訳文提出日】2015年4月30日
(86)【国際出願番号】FR2013051463
(87)【国際公開番号】WO2014037632
(87)【国際公開日】20140313
(31)【優先権主張番号】1258261
(32)【優先日】2012年9月5日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】アジジ、ハイセム
(72)【発明者】
【氏名】バルセレミー、エルベ
(72)【発明者】
【氏名】バウン、エマヌエル
【テーマコード(参考)】
3E172
3J046
【Fターム(参考)】
3E172AA02
3E172BA01
3E172BB04
3E172BB12
3E172BB17
3E172BC05
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3E172BC10
3E172CA15
3E172CA30
3E172DA80
3E172KA03
3J046AA06
3J046BA01
3J046BA07
3J046CA01
3J046DA05
3J046EA03
(57)【要約】
本発明は、流体用の封止された貯蔵容積を形成する本体(1)を備える加圧流体容器、特に加圧ガスボンベに関する。本発明によれば、本体(1)の第1の端部が開口部(2)を備え、一方、本体(1)の第2の端部が、本体(1)に固定されている基部(3)を備える。本体(1)は金属材料、金属合金、又はアルミニウムにより形成されている。容器は、基部(3)が、本体(1)を形成する材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度における電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウム合金を備えることを特徴とする。また、本発明は、そのような容器の製造のための方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体用の耐漏貯蔵容積を形成する本体(1)と、オリフィス(2)を備える前記本体(1)の第1の端部と、前記本体(1)に取り付けられている脚部(3)を備える前記本体(1)の第2の端部とを備え、前記本体(1)が、金属材料、金属合金、又はアルミニウムから構成されており、前記脚部(3)が、前記本体(1)を作り上げている前記材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度に基づく前記電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウム合金を備える、加圧流体容器、特に加圧ガスボンベにおいて、前記脚部(3)は、接着により前記本体(1)に取り付けられていることを特徴とする、加圧流体容器。
【請求項2】
前記本体(1)は、1.7と2の間の前記ポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する鋼鉄で構成されており、前記脚部(3)は1.2と1.6の間の前記ポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する材料を備えることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記脚部(3)は以下の材料:アルミニウム合金、亜鉛、又はマグネシウムのうちの少なくとも1つから構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記本体(1)はアルミニウム、アルミニウム合金、又はチタンから構成されており、前記脚部(3)はマグネシウムから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記脚部(3)は、前記本体(1)を作り上げている前記材料の電気陰性度より大きい前記ポーリング尺度に基づく前記電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウムで被覆されたプラスチックから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の容器。
【請求項6】
前記本体(1)の前記第2の端部は凸状であり、前記脚部は前記本体(1)の前記第2の凸端部の表面積の5%から25%、好ましくは10%から15%に亘って接着されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記脚部(3)は、前記本体(1)の前記第2の端部の方向に収束する張り出した上端部を備えることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記脚部(3)は、前記脚部(3)の中心部の方へ折り曲げられた下端部を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記本体(1)の前記第2の端部は、前記脚部(3)により画定されている容積内に少なくとも部分的に収容されており、前記脚部(3)は、前記脚部(3)により覆われた前記本体(1)の前記第2の端部の部分の質量の20%と50%の間の質量を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記本体(1)の前記第2の端部は、前記脚部(3)により画定されている容積内に少なくとも部分的に収容されており、前記脚部(3)は、前記脚部(3)により覆われた前記本体(1)の前記第2の端部の部分の質量の20%と50%の間の質量を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の容器。
【請求項11】
前記脚部(3)及び前記本体(1)の前記第2の凸端部は、前記脚部(3)が前記第2の端部の質量の20%と50%の間の質量を有するように相対質量を有し、すなわち前記容器の基部が前記本体(1)の横断面が減少するところから始まることを特徴とする、組み合わされた請求項9及び10に記載の容器。
【請求項12】
金属材料、金属合金、又はアルミニウムで作製されている本体(1)から、加圧流体容器、特に加圧ガスボンベを製作する方法において、前記本体(1)は流体用の耐漏貯蔵容積を形成しかつ第1の端部に配置されているオリフィス(2)が設けられ、前記方法は、前記本体(1)の第2の端部に、前記本体(1)を作り上げている前記材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度に基づく前記電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウム合金を備える脚部(3)を取り付けるステップを備え、前記脚部(3)は接着により前記本体(1)に取り付けられている、方法。
【請求項13】
前記脚部(3)及び前記本体(1)は、前記本体(1)への前記脚部(3)の前記接着の前又は後に塗布されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は加圧流体容器及びその製作のための方法に関する。
【0002】
本発明は、より詳細には、流体用の耐漏貯蔵容積(leaktight storage volume)を形成する本体と、オリフィスを備える本体の第1の端部と、本体に取り付けられている脚部を備える本体の第2の端部とを備え、本体は金属材料、金属合金、又はアルミニウムで構成されている、加圧流体容器、特に加圧ガスボンベに関する。
【背景技術】
【0003】
加圧ガス容器又は加圧ガスボンベは、国際規格ISO9809などの規格の対象となる。(通常は60barより大きい圧力用の)これら高圧容器は、「モノリシック」容器を得るために、それらの構造が通常は高温圧縮によるシート又はビレット又は管の成形に基づいているので、「シームレス」であると言われている。容器を得るために溶接に依存することは、実際、この種の構造に関してはその表面全体に亘って許されない。
【0004】
容器の設計に応じて、容器の基部は凹形状又は凸形状であってもよい。凸状基部の幾何学的形状は、同じ貯蔵容積の凹状基部の容器より比較的軽量の容器の製造を可能にする可能性がある。ユーザにより運搬される、輸送される、又は移動させられることに適した容器が、垂直位置に配置されることが必要とされることが多い。このように、したがって、凸状基部の容器には、一般に、その垂直支持を可能にするために、その基部に取り付けられた脚部が備え付けられていなければならない。
【0005】
そのような脚部は、特に外部応力(衝撃、摩擦等)を回避することを可能にしなければならない。これは、これらの機械的ストレスが容器の外部塗装を損傷する可能性があり、腐食問題をもたらす可能性があるためである。また、脚部は、腐食要因を悪化させる水又は水蒸気の停滞を防止する形状を有していなければならない。実際、脚部の容器への接合は、容器の本体と脚部との間に水又は水蒸気の侵入をもたらす可能性がある。この脆化要因は、安全性の観点から重大な結果を生む可能性がある。
【0006】
このリスクを最小化するために、それらの各充填の前に容器の可能性のある腐食の検査を実施することが知られている。これは、例えば脚部を除去し、目視検査を実施することにより実施されてもよい。しかし、これは、工業規模において厄介で費用がかかるプロセスを必要とする。
【発明の概要】
【0007】
本発明の1つの目的は、背景技術で取り上げられた先行技術の欠点の全て又はいくつかを克服することである。
この目的のために、本発明による、さらには背景技術において示されている包括的定義による容器は、脚部が、本体を作り上げている材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度(Pauling scale)に基づく電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウム合金を備えることを本質的に特徴とする。
さらに、本発明の実施形態は:
―本体が、1.7と2の間のポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する鋼鉄で構成されており、脚部が、1.2と1.6の間のポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する材料を備え;
―脚部が、以下の材料:アルミニウム合金、亜鉛、又はマグネシウムのうちの少なくとも1つから構成され;
―本体が、アルミニウム、アルミニウム合金、又はチタンから構成されており、脚部はマグネシウムから構成され;
―脚部が、本体を作り上げている材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウムで被覆されたプラスチックから構成され;
―脚部(3)が接着により本体に取り付けられ;
―本体の第2の端部が凸状であり、脚部が、本体の第2の凸端部の表面積の5%から25%、好ましくは10%から15%に亘って接着され;
―脚部が、本体の第2の端部の方向に収束する張り出した上端部を備え;
―脚部が、脚部の中心部の方へ折り曲げられた下端部を備え;
―本体の第2の端部が、脚部により画定されている容積内に少なくとも部分的に収容され、脚部が、脚部により覆われた本体の第2の端部の部分の質量の20%と50%の間の質量を有する、
という特徴の1つ又は複数を備えていてもよい。
【0008】
また、本発明は、上記のもしくは以下の特性の任意の組合せを備える任意の代替的デバイス又は方法に関するものでもある。
また、本発明は、金属材料、金属合金、又はアルミニウムで作製されている本体から、加圧流体容器、特に加圧ガスボンベを製作する方法に関し、本体は流体用の耐漏貯蔵容積を形成しておりかつ第1の端部に配置されているオリフィスが設けられており、この方法は、本体の第2の端部に、本体を作り上げている材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウム合金を備える脚部を取り付けるステップを備える。
【0009】
他の可能性のある顕著な特徴によれば、
―脚部が接着により本体に取り付けられ;
―脚部及び本体が、本体への脚部の接着の前又は後に塗布される。
【0010】
他の顕著な特徴及び利点は、図を参照して示されている以下の記載を読むと明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明によるガス容器の例を示す、概略部分横断面図。
【
図2】本発明による流体容器のための脚部の可能性のある実施形態を示す、斜視概略図。
【
図3】本発明による流体容器のための脚部の可能性のある実施形態を示す、斜視概略図。
【
図4】本発明による流体容器のための脚部の可能性のある実施形態を示す、斜視概略図。
【
図5】本発明による流体容器のための脚部の可能性のある実施形態を示す、斜視概略図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、加圧流体容器、特に加圧ガスボンベを概略的に示している。この容器は例えば円筒形であり、流体用の耐漏貯蔵容積を形成する本体1を備える。本体1の第1の肩形状端部は、例えばバルブを受容することが意図されているオリフィス2を備える。本体1の第2の端部は凸状であり、本体1に取り付けられている脚部を備える。従来、本体1は金属材料、金属合金、又はアルミニウムから成るか又はそれで構成されている。
【0013】
1つの有利な顕著な特徴によれば、脚部3は、本体1を作り上げている材料の電気陰性度より大きいポーリング尺度に基づく電気陰性度を有する金属材料、金属合金、又はアルミニウム合金を備えるか又はそれで構成されている。
【0014】
このようにして、脚部3は、本体1に対して優先して腐食させられるアノードとしての役割を果たし、このように容器の本体1を可能性のある腐食リスクから保護する。具体的には、水などの侵襲性の液体が存在する場合、最も電気陰性の金属が腐食させられる一方で、最も電気陽性の金属が電気防食の原理に基づき保護される。
【0015】
例えば、容器の本体1がポーリング尺度に基づく1.8の電気陰性度(EN:electronegativity)を有する鉄鋼で作製されている場合、脚部3は、好ましくはアルミニウム合金(電気陰性度EN=1.6)、又は例えば亜鉛(EN=1.6)もしくはマグネシウム(EN=1.3)などの、(例えばポーリング尺度に基づいて)鋼鉄より電気陰性である任意の他の元素もしくは合金で作製されるように選択されてもよい。
容器の本体1がアルミニウム(EN=1.6)で作製されている場合、脚部3はマグネシウム(EN=1.3)から構成されていてもよい。
容器の本体がチタン(EN=1.5)で作製されている場合、脚部3はマグネシウム(EN=1.3)から構成されていてもよい。
1つの可能性のある変形形態によれば、脚部3は、プラスチック成形又は射出技法により得られてもよい。この場合、容器の本体1のカソード防食は、プラスチック脚部3上で、そのプラスチック表面上に被覆を形成する処理(例えば、本体1の材料の電気陰性度より大きい電気陰性度を有する亜鉛又は任意の他の適切な材料を使用する金属化)を実施することにより得られてもよい。
脚部3は本体1に接着されることが好ましい。この接着は、例えばエポキシ系接着剤、又は一液型接着剤もしくは二液型接着剤、又は室温で熱架橋され得るかもしくは架橋され得るメチルメタクリル樹脂ベースのもしくはポリウレタンベースの接着剤を使用することにより実施されてもよい。
【0016】
容器の製作の第1の例は:
―第1の肩形状端部(第1の端部)と、所与の厚さによる基部(第2の端部)とを作り出すために、シーティング(sheeting)を成形することにより本体を製造するステップと;
―(適切であれば、容器上に脚部を保持する部材の調節で)脚部3を容器の本体1に接着するステップと;
―(例えば静電粉末により)その脚部3を備え付けられている本体1の組立体を塗布するステップと;
―接着剤の架橋及び塗料の乾燥を実施するために組立体を乾燥させるステップと
を備えていてもよい。
第2の例では、製作工程は、本体1及び脚部3はその接着の前に塗布され、塗料の乾燥後に接着されるという点においてのみ、上記の製造工程とは異なる。
第1の製作例は、接着剤の架橋と同時に塗料の乾燥を可能にする。第2の製作例は、特に、接着剤の架橋及び塗料の乾燥が同じ最終温度サイクルで得られることが可能でない場合に使用され得ると考えられる。
【0017】
塗料の層に悪影響を及ぼすことなく脚部のメンテナンスを可能にするために、接着剤が劣化する温度は、塗料の被覆が劣化する温度より下であることが好ましい。
脚部3は、衝撃抵抗及び脚部3への他の機械的ストレスに対する抵抗が最小化されるように設計された形状を有することが好ましい。このようにして、接着剤への機械的ストレス、脚部(剛性)の変形リスク、及び脚部の剥離リスクが最小化される。
脚部3が、5%に少なくとも等しい、好ましくは脚部が接着される本体1の基部の表面積の15%より大きい、接着される表面積を有することが好ましい。
図2に概略的に示されている通り、脚部3は王冠の全体的形状を有し得ることが好ましく、その上端部は、特に本体1の端部の凸部に接着されるために上方に張り出している。脚部3の下端部は、脚部3の内側方向のフランジを形成しており、このように、容器の安定した支持のために平坦な基部を画定している。脚部3のこの折り曲げられた下端部は、ユーザにとって危険な鋭い角々しい縁部を作り出すリスクを制限する。
図4の例示的実施形態は、脚部3の下端部が脚部3の内側方向のフランジを形成していない点においてのみ、
図2の実施形態とは異なる。すなわち、容器は、脚部3の下方円形縁部上に載る。
図3の例示的実施形態では、脚部3は、円形基部に垂直に結合されている4つの支承板を備える。4つの支承板は、本体1の端部に接着されてもよく、一方、平坦な円形基部は容器の安定した垂直支持を可能にする。
図5及び
図6の例示的実施形態では、脚部は円筒管の形状を有し、その上端部は、脚部の下方へかつ内側へ曲がったフランジを形成している(
図6の切取り図参照)。そのフランジは本体1の端部に接着されることが意図されている。容器は円形下縁部を介して地面に載る。
【0018】
(例えば、地面に擦る)脚部3の磨耗抵抗は、上記の幾何学的形状のお蔭で最小化される。
【0019】
脚部3の質量が、脚部が取り付けられている本体1の基部の部分の同等の質量の50%未満であることが好ましい。
脚部3は、機械成形の工業プロセスにより、好ましくは金属部品の圧縮又は機械成形又は精錬又は溶接の技術により得られてもよい。
他の可能性のある変形形態によれば、脚部3は、例えば脚部3に取り付けられたか、接着されたか、又は結束された1つもしくは複数の磁石により、本体1に磁気的に取り付けられていてもよい。
単純で安価な構造であると同時に、本発明は先行技術による場合とその腐食の同じ監視方策を必要としない容器を製造することを可能にすることが、容易に理解される。実際、任意の腐食が脚部3上で誘発されると考えられ、加圧容器の安全性リスクを提示しないと考えられる。したがって、そのような腐食は脚部3に限定される可能性があり、許容され得る。
【国際調査報告】