特表2015-536852(P2015-536852A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-536852プリントヘッドのノズルに対応する発射経路内の流体小滴の検出
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-536852(P2015-536852A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】プリントヘッドのノズルに対応する発射経路内の流体小滴の検出
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20151201BHJP
   B41J 2/165 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   B41J2/01 207
   B41J2/165 501
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-546440(P2015-546440)
(86)(22)【出願日】2012年12月10日
(85)【翻訳文提出日】2015年6月9日
(86)【国際出願番号】US2012068769
(87)【国際公開番号】WO2014092678
(87)【国際公開日】20140619
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100121061
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 清春
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】マタ,ラウラ,ポルテラ
(72)【発明者】
【氏名】ソリアノ,ダヴィド,フォサス
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA14
2C056EA20
2C056EB08
2C056EB40
2C056EC08
2C056EC37
2C056HA07
2C056HA22
2C056KD06
(57)【要約】
本発明のプリンティングシステムの動作方法は、プリントヘッド装置の複数のノズルからなる複数のノズルグループを識別し、また、該プリントヘッド装置の該複数のノズルから該複数のノズルに対応する複数の発射経路に沿って流体小滴を吐出し、また、複数の小滴検出器を含む検出器キャリッジの前記プリントヘッド装置に対する運動を制御モジュールにより制御して、所定のタイミングで前記複数のノズルのそれぞれに対応するそれぞれの発射経路に前記複数の小滴検出器を位置合わせし、また、該複数の小滴検出器の各々が前記複数のノズルグループのそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路を同時に検知するように、該小滴検出器により流体小滴の存在を検出するために前記複数のノズルのそれぞれに対応する前記複数の発射経路のそれぞれを検知する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のノズルを含むプリントヘッド装置であって、該複数のノズルに対応する複数の発射経路に沿って該複数のノズルから流体小滴を吐出する、プリントヘッド装置と、
該プリントヘッド装置の該複数のノズルからなる複数のノズルグループを識別するグループ識別モジュールと、
互いに隣接して配置された複数の小滴検出器と該複数の小滴検出器に結合された検出器キャリッジとを含む小滴検出器アレイと
を備えたプリンティングシステムであって、
前記小滴検出器が、前記複数のノズルのそれぞれについて流体小滴の存在を検出するために該複数のノズルに対応する前記複数の発射経路を検知し、該小滴検出器の各々が、複数のノズルグループについてそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路を同時に検知し、
前記検出器キャリッジ及び前記プリントヘッド装置が互いに対して移動する、
プリンティングシステム。
【請求項2】
前記小滴検出器の各々が、第1の方向において互いに所定のセンサ間隔距離だけ隔置されている、請求項1に記載のプリンティングシステム。
【請求項3】
同時に検知されるべき前記複数のノズルグループの前記それぞれのノズルに対応する前記それぞれの発射経路が、前記第1の方向において互いに前記所定のセンサ間隔距離だけ隔置されている、請求項2に記載のプリンティングシステム。
【請求項4】
所定のタイミングで前記複数のノズルグループの前記複数のノズルのそれぞれに対応する前記複数の発射経路のそれぞれに前記小滴検出器の各々を位置合わせするように前記プリントヘッド装置に対する前記検出器キャリッジの運動を制御する制御モジュールを更に備えている、請求項1に記載のプリンティングシステム。
【請求項5】
前記制御モジュールが、前記検出器キャリッジの運動を、前記複数のノズルに対応する前記複数の発射経路に対して直交する方向に一定速度に且つ前記複数のノズルから吐出される流体小滴と同期して制御するよう構成されている、請求項4に記載のプリンティングシステム。
【請求項6】
前記グループ識別モジュールにより識別される前記複数のノズルグループの各々が、複数の小滴検出器に対応する複数のノズルを含む、請求項1に記載のプリンティングシステム。
【請求項7】
前記制御モジュールが、
それぞれのノズルのノズル健康状態を判定する判定モジュールであって、それぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路におけるそれぞれの流体小滴の検出に応じて該ノズルを健全なノズルと判定し、及びそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路におけるそれぞれの流体小滴の不存在の検出に応じて該ノズルを不健全なノズルと判定する、判定モジュールを更に備えている、請求項1に記載のプリンティングシステム。
【請求項8】
前記複数の小滴検出器の各々が、
検出器レシーバと、
該検出器レシーバから隔置された検出器ソースであって、信号を通過する流体小滴の存在を検出するために該信号を該検出器レシーバへと発する、検出器ソースと
を更に備えている、請求項1に記載のプリンティングシステム。
【請求項9】
前記プリントヘッド装置が、
互いに隣接して配置された複数のインクジェットプリントヘッドモジュールを含むプリントバーであって、該複数のインクジェットプリントヘッドモジュールの各々が、複数のノズルが配設された少なくとも1つのプリントヘッドダイを含む、プリントバー
を更に備えている、請求項1に記載のプリンティングシステム。
【請求項10】
プリントヘッド装置の複数のノズルからなる複数のノズルグループをグループ識別モジュールにより識別し、
該プリントヘッド装置の該複数のノズルから該複数のノズルに対応する複数の発射経路に沿って流体小滴を吐出し、
小滴検出器アレイの複数の小滴検出器を含む検出器キャリッジの前記プリントヘッド装置に対する運動を制御モジュールにより制御して、所定のタイミングで前記複数のノズルのそれぞれに対応するそれぞれの発射経路に前記複数の小滴検出器を位置合わせし、
前記複数の小滴検出器の各々が前記複数のノズルグループのそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路を同時に検知するように、前記複数のノズルのそれぞれのノズル健康状態を判定すべく前記小滴検出器により流体小滴の存在を検出するために前記それぞれのノズルに対応する前記それぞれの発射経路を検知する、
という各ステップからなる、プリンティングシステムの動作方法。
【請求項11】
前記プリントヘッド装置の前記複数のノズルからなる前記複数のノズルグループを前記グループ識別モジュールにより識別する前記ステップが、
前記複数のノズルグループの各々毎に複数の前記小滴検出器に対応する複数の前記ノズルを識別する、
というステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記検出器キャリッジの運動を制御する前記ステップが、
前記複数のノズルに対応する前記複数の発射経路に対して直交する方向に一定速度に且つ該複数のノズルから吐出される流体小滴と同期して前記検出器キャリッジの運動を制御する、
というステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記プリントヘッド装置の前記複数のノズルから該複数のノズルに対応する複数の発射経路に沿って流体小滴を吐出する前記ステップが、
前記検出器キャリッジが所定位置に到達するのと同時の所定タイミングで前記複数のノズルグループの第1のサブセットの対応するノズルを含む第1組のノズルから流体小滴を吐出し、
前記検出器キャリッジが後続の所定位置に到達するのと同時の後続の所定タイミングで前記複数のノズルグループの第2のサブセットの対応するノズルを含む第2組のノズルであって前記第1組のノズルとは異なる第2組のノズルから流体小滴を吐出する、
という各ステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のノズルのそれぞれに対応するそれぞれの発射経路におけるそれぞれの流体小滴の前記小滴検出器アレイによる検出に応じて該ノズルを判定モジュールにより健全なノズルと判定し、及び前記複数のノズルのそれぞれに対応するそれぞれの発射経路におけるそれぞれの流体小滴の不存在の前記小滴検出器アレイによる検出に応じて該ノズルを前記判定モジュールにより不健全なノズルと判定する、
というステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
プリンティングシステムを動作させるためのコンピュータ実行可能命令が格納された持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、該命令が、プロセッサにより実行された際に、
プリントヘッド装置の複数のノズルに対応する複数の発射経路に沿って該プリントヘッド装置に該複数のノズルから流体小滴を吐出させ、該複数のノズルが複数のノズルグループのそれぞれに割り当てられており、
小滴検出器アレイの複数の小滴検出器を含む検出器キャリッジの前記プリントヘッド装置に対する運動を、前記複数のノズルに対応する前記複数の発射経路に対して直交する方向に一定速度に且つ該複数のノズルから吐出される流体小滴と同期して制御モジュールに制御させ、
前記複数の小滴検出器の各々が前記複数のノズルグループのそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路を同時に検知するように、前記複数のノズルのそれぞれのノズル健康状態を判定すべく流体小滴の存在を検出するために前記複数のノズルに対応する前記複数の発射経路を前記小滴検出器に検知させる
ものである、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
インクジェットプリンタ等のプリンティングシステムは、複数のノズルを有するプリントヘッドを含むことが可能である。該プリントヘッドは、ノズルから対応する発射経路に沿って流体小滴を吐出して基体上にイメージを形成し及び/又は該ノズルをリフレッシュすることが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
周期的にノズル内の詰まりに起因して流体小滴が個々のノズルから吐出されるのが阻止され、該個々のノズルに対応する流体小滴吐出機構の動作不良等が発生することになる。
【0003】
インクジェットプリンタ等のプリンティングシステムは、複数のノズルを有するプリントヘッドを含むことが可能である。該プリントヘッドは、該ノズルから対応する発射経路に沿って流体小滴を吐出して基体上にイメージを形成する。各発射経路は各流体小滴軌道軸に1つずつ対応する。周期的に、以前に健全だったノズルが不健全になる。健全なノズルは、流体小滴を正しく吐出することが可能である。一方、不健全なノズルは、その内部の詰まりに起因して流体小滴の正しい吐出が阻害され、個々のノズルに対応する流体小滴機構の動作不良等が生じることになる。結果的に、不健全なノズルは、基体上に形成されることになるイメージの品質低下及び/又はプリントヘッドの損傷を生じさせ得るものとなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態では、プリンティングシステムの動作方法は、プリントヘッド装置の複数のノズルからなる複数のノズルグループをグループ識別モジュールにより識別し、及び該プリントヘッド装置によりそのノズルから対応する発射経路に沿って流体小滴を吐出する。該方法はまた、小滴検出器アレイの複数の小滴検出器を含む検出器キャリッジの前記プリントヘッド装置に対する運動を制御モジュールにより制御することを含み、これにより、所定時刻にそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路に対して前記複数の小滴検出器が位置合わせされる。
【0005】
本方法はまた、前記小滴検出器により流体小滴の存在を検出して個々のノズルについてノズル健康状態を判定するために、複数の小滴検出器の各々が、複数のノズルグループについてそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路を同時に検知するように、各ノズルに対応する各発射経路を検知することを含む。複数の小滴検出器が、対応する複数の発射経路と位置合わせされ及び該対応する複数の発射経路を同時に検知することができるため、流体小滴の存在を検知し及び/又はノズル健康状態を判定する速度が増大する。したがって、不健全なノズルをメンテナンスルーチンを介して補償し及び/又は修理することが可能となる。このため、不健全なノズルに起因して結果的に得られる基体上のイメージのイメージ品質の低下及び/又はプリントヘッドに対する損傷を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態によるプリンティングシステムを示すブロック図である。
図2】一実施形態による図1のプリンティングシステムの斜視図である。
図3図2のプリンティングシステムのプリントヘッド装置の複数のノズルに対応する個々の発射経路中の流体小滴を検知する小滴検出器アレイの斜視図である。
図4A】一実施形態による図2のプリンティングシステムのプリントヘッド装置の複数グループのノズルと位置合わせされた状態の小滴検出器アレイの概略図である。
図4B】一実施形態による図2のプリンティングシステムのプリントヘッド装置の複数グループのノズルと位置合わせされた状態の小滴検出器アレイの概略図である。
図5】一実施形態によるプリンティングシステムの動作方法を示すフローチャートである。
図6】プロセッサ及び一実施形態によるプリンティングシステムを動作させるための命令を格納するための持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体を含むプリンティングシステム等のコンピューティング装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して非限定的な実施形態について説明するが、これは特許請求の範囲を制限するものではない。同図に示す各構成要素及び特徴の寸法は、主に提示の便宜及び明瞭さのために選定したものであり、必ずしも原寸通りにはなっていない。
【0008】
図1は、一実施形態によるプリンティングシステムを示すブロック図である。同図を参照すると、実例によっては、プリンティングシステム100は、複数のノズル11を含むプリントヘッド装置10、グループ識別モジュール12、及び小滴検出器アレイ13を含むことが可能である。該プリントヘッド装置10は、ノズル11からそれぞれ対応する発射経路に沿って流体小滴を吐出することが可能である。例えば、インク滴等の流体小滴を吐出して基体上にイメージを形成し、ノズルをリフレッシュし、及び/又は該流体小滴を小滴検出器アレイ13により検出することが可能である。グループ識別モジュール12は、プリントヘッド装置10の複数のノズル11からなる複数のノズルグループを識別することが可能である。実施形態によっては、グループ識別モジュール12は、ノズルグループを識別するためにプロセッサにより実行される一組の命令を含むことが可能である。例えば、プリントヘッド装置10のノズル11の各行をグループ識別モジュール12により個々のノズルグループとして識別することが可能である。
【0009】
実施形態によっては、小滴検出器アレイ13は、互いに隣接して配置された複数の小滴検出器14と、該複数の小滴検出器14に結合された検出器キャリッジ15とを含むことが可能である。例えば、小滴検出器アレイ13は、複数の小滴検出器14が配設されたプリント回路アセンブリ(PCA)を含むことが可能である。該検出器キャリッジ15及び該プリントヘッド装置10は、互いに対して移動することが可能である。実施形態によっては、検出器キャリッジ15を所定経路に沿ってサーボ及び/又はモータにより移動させることが可能である。小滴検出器14は、個々のノズル11について流体小滴の存在を検出するために、ノズル11に対応する発射経路を検知することが可能である。該小滴検出器14の各々は、複数のノズルグループについて、それぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路を同時に検知することが可能である。このため、異なるノズルグループの複数のノズル11に対応する複数の発射経路を複数の異なる小滴検出器14により同時に検知することが可能である。例えば、それぞれのタイミングで複数の所定のノズルから複数の流体小滴を同時に吐出することが可能であり、検出器キャリッジ15は、該複数の流体小滴のそれぞれの存在を同時に検出するために前記複数の所定のノズルに対応するそれぞれの発射経路を小滴検出器14により検知することができるように所定位置に対して小滴検出器アレイ13を移動させることが可能である。
【0010】
図2は、一実施形態による図1のプリンティングシステムの斜視図である。図3は、一実施形態による図2のプリンティングシステムのプリントヘッド装置の複数のノズルに対応するそれぞれの発射経路内の流体小滴を検知する小滴検出器アレイの斜視図である。図2及び図3を参照すると、実施形態によっては、図2のプリンティングシステム200は、図1に関して上述したような複数のノズル11を含むプリントヘッド装置10、グループ識別モジュール12、及び小滴検出器アレイ13を含むことが可能である。該プリンティングシステム200はまた、制御モジュール27及び判定モジュール26を含むことが可能である。実施形態によっては、該制御モジュール27が該判定モジュール26を含むことが可能である。複数のノズル11は、複数の行及び複数の列を含む2次元アレイとして配列することが可能である。実施形態によっては、ノズルの行及び/又は列は、互いに互い違いに配置する(staggered)ことが可能である。代替的に、ノズルの行及び/又は列は、互いに対して互い違いに配列されていないものとすることが可能である。
【0011】
グループ識別モジュール12、制御モジュール27、及び/又は判定モジュール26は、ハードウェア、ファームウェアを含むソフトウェア、又はそれらの組み合わせで実施することが可能である。該ファームウェアは、例えば、メモリに格納しておき、及び適当な命令実行システムにより実行することが可能である。代替的な実施形態において、ハードウェアで実施する場合には、グループ識別モジュール12、制御モジュール27、及び/又は判定モジュール26は、当業界で周知の技術(例えば、個別論理(discrete-logic)回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、PGA(Programmable Gate Array)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、及び/又はその他の今後開発される技術)の何れか又はそれらの組み合わせで実施することが可能である。別の実施形態では、グループ識別モジュール12、制御モジュール27、及び/又は判定モジュール26は、コンピューティング装置の制御下で実行され格納されるソフトウェア及びデータの組み合わせで実施することが可能である。
【0012】
図2及び図3を参照すると、実施形態によっては、プリンティングシステム200は、インクジェットプリンタを含むことが可能であり、プリントヘッド装置10は、インクジェット頁幅(page wide)プリントヘッドを含むことが可能である。例えば、プリントヘッド装置10は、互いに隣接して配置された複数のインクジェットプリントヘッドモジュール20bを含むプリントバー20aを含むことが可能である。該複数のインクジェットプリントヘッドモジュール20bの各々は、ノズルA01-A04,A09-A12,B01-B04,B09-B12,C05-C08,C13-C16,D05-D08,D13-D16(包括的にノズル11と称す)を有する少なくとも1つのプリントヘッドダイ20cを含むことが可能である。例示のため、プリントヘッドダイ20cは、2×4ノズルアレイを有するものとして示されている。実施形態によっては、該ノズルアレイは、2×4ノズルアレイよりも大きいもの又は小さいものとすることが可能である。例えば、該ノズルアレイは、12×88ノズルアレイとすることが可能である。実施形態によっては、ノズル11は、第1の方向d1においてノズル間隔距離s2だけ互いに隔置することが可能である。該第1の方向d1は、検出器キャリッジ15がプリントヘッド装置10に対して小滴検出器アレイ13を移動させる移動方向とすることが可能である。
【0013】
発射経路28は、対応するノズル11から下方へ且つ該ノズル11と直交して延びることが可能である。このため、発射経路28間の間隔距離は、ノズル11間のノズル間隔距離s2と一致することが可能である。各ノズル11は、それぞれのノズル11から吐出された流体小滴が進行するための対応する発射経路28を有することが可能である。実施形態によっては、それぞれの発射経路28は、それぞれのノズル11から基体及び/又はスピトゥーン(spittoon)等へと延びることが可能である。
【0014】
図2及び図3を参照すると、実施形態によっては、グループ識別モジュール12は、プリントヘッド装置10の複数のノズル11の複数のノズルグループ31a,31b,31c,31d(包括的に31と称す)を識別することが可能である。更に、該グループ識別モジュール12により識別されるノズルグループ31の各々は、複数の小滴検出器14に対応する複数のノズル11を含むことが可能である。例えば、小滴検出器アレイ13が合計2つの小滴検出器34,35(包括的に14と称す)から構成される場合に、各グループ31を合計2つのノズル11から構成することが可能である。実施形態によっては、グループ識別モジュール12は、ノズルの各行を1つのノズルグループ31と識別することが可能である。代替的に、1つのノズルグループ31は、例えば、異なる複数の行のノズルを含むことが可能である。
【0015】
図2及び図3を参照すると、実施形態によっては、小滴検出器34,35は光検出器を含むことが可能である。例えば、複数の小滴検出器34,35の各々は、検出器レシーバ34b,35bと、該検出器レシーバ34b,35bから隔置された検出器ソース34a,35aとを含むことが可能である。該検出器ソース34a,35aは、光ビーム等の信号34c,35cを検出器レシーバ34b,35bに対して発して、該信号34c,35cを通過する個々の流体小滴39の存在を検出することが可能である。実施形態によっては、該検出器レシーバ34b,35bとそれに対応する検出器ソース34a,35aとの間の間隔は、プリントヘッドダイ20cの複数の列の幅よりも大きくすることが可能である。例示のため、小滴検出器アレイ13は2つの小滴検出器34,35を含むものとして示されている。実施形態によっては、小滴検出器アレイ13は、2つの小滴検出器34,35よりも多く(例えば12個)の小滴検出器を含むことが可能である。実施形態によっては、小滴検出器は、小滴検出器アレイ13の大きさを縮小させるように互いに隣接し近接して配置することが可能である。
【0016】
小滴検出器34,35の各々は、第1の方向d1において所定のセンサ間隔距離s1だけ互いに隔置することが可能である。実施形態によっては、複数のノズルグループ31について個々のノズル11に対応するそれぞれの発射経路28を同時に検知することが可能である。更に、複数のノズルグループ31の個々のノズル11に対応するそれぞれの発射経路28は、第1の方向d1において、互いに前記所定のセンサ間隔距離s1だけ隔置することが可能である。例示のため、第1の方向d1において、該所定のセンサ間隔距離s1は、ノズル間隔距離s2の2倍として示されている。代替的に、実施形態によっては、該所定のセンサ間隔距離s1は、第1の方向d1においてノズル間隔距離s2の2倍よりも大きくすることが可能である。例えば、ノズル間隔距離s2を約21μmとし、センサ間隔距離s1を約9.324mmとすることが可能である。
【0017】
図2及び図3を参照すると、実施形態によっては、制御モジュール27は、プリントヘッド装置10に対する検出器キャリッジ15の運動を制御して、複数のノズルグループ31について、複数の小滴検出器14の各々を、それぞれのノズル11に対応するそれぞれの発射経路28に、所定のタイミングで位置合わせすることが可能である。実施形態によっては、制御モジュール27は、ノズル11に対応する発射経路28に対して直交する方向において一定の速度で且つノズル11から吐出される流体小滴39と同期して検出器キャリッジ15の運動を制御することが可能である。例えば、プリントヘッド装置10に対して移動される検出器キャリッジ15の移動方向においてノズル11を等間隔に隔置して、該検出器キャリッジ15が一定速度で移動すると同時に小滴検出器34,35がそれぞれの発射経路28を効率的且つ迅速な態様で検知できるようにすることが可能である。
【0018】
判定モジュール26は、個々のノズル11のノズル健康状態を判定することが可能である。例えば、個々のノズル11は、該個々のノズル11に対応する個々の発射経路28における小滴検出器アレイ13による個々の流体小滴39の検出に応じて、健全なノズルであると判定することが可能である。更に、個々のノズル11は、該個々のノズル11に対応する個々の発射経路28における小滴検出器アレイ13による個々の流体小滴の不存在の検出に応じて、不健全なノズルであると判定することが可能である。実施形態によっては、不健全なノズルから発射することを意図した流体小滴を別の健全なノズルから吐出させることが可能であり、及び/又は該不健全なノズルについてメンテナンスルーチンを実行することが可能である。
【0019】
図4A及び図4Bは、一実施形態による図2のプリンティングシステムのプリントヘッド装置の複数のノズルグループに対して位置合わせされた状態で小滴検出器アレイを示す概略図である。同図を参照すると、実施形態によっては、プリントヘッド装置10は、互いに隣接して配置された複数のインクジェットプリントヘッドモジュール20bを含むプリントバー(print bar)を含むことが可能である。該インクジェットプリントヘッドモジュール20bの各々は、ノズルA01-A04,A09-A12,B01-B04,B09-B12,C05-C08,C13-C16,D05-D08,D13-D16(包括的にノズル11と称す)が配置された少なくとも1つのプリントヘッドダイ20cを含むことが可能である。例えば、第1のプリントヘッドダイ20cは、ノズルA01-A04,B01-B04を含むことが可能である。各ノズル行を各ノズルグループ31として識別することが可能である。すなわち、ノズルA01及びノズルB01を第1のノズルグループ31aとして識別することが可能である。ノズルA02及びノズルB02を第2のノズルグループ31bとして識別することが可能である。ノズルA03及びノズルB03を第3のノズルグループ31cとして識別することが可能である。更に、ノズルA04及びノズルB04を第4のノズルグループ31dとして識別することが可能である。
【0020】
図4Aに示すように、所定のタイミングで、小滴検出器アレイ13は、プリントヘッド装置10に対して位置合わせされることが可能である。実施形態によっては、センサ間隔距離s1は、ノズル間隔距離s2の2倍とすることが可能であり、第1の小滴検出器34は、第1のノズルグループ31aに対応する個々のノズルA01の個々の発射経路28(図3)と位置合わせされることが可能であり、第2の小滴検出器35は、第3のノズルグループ31cに対応する個々のノズルB03の個々の発射経路28と位置合わせされることが可能である。プリントヘッド装置10は、複数のノズルグループ31a,31cのそれぞれのノズルA01,B03から流体小滴を吐出することが可能である。すなわち、プリントヘッド装置10は、第1のノズルグループ31aの第1のノズルA01及び第3のノズルグループ31cの第2のノズルB03から流体を吐出することが可能である。
【0021】
小滴検出器34,35の各々は、複数のノズルグループ31a,31cのそれぞれのノズルA01,B03に対応するそれぞれの発射経路28を同時に検知することが可能である。すなわち、第1の小滴検出器34が、第1のノズルグループ31aの第1のノズルA01に対応する発射経路28を検知し、これと同時に、第2の小滴検出器35が、第3のノズルグループ31cの第2のノズルB03に対応する発射経路28を検知することが可能である。このため、実施形態によっては、所定のタイミングで、プリントヘッド装置10に対して所定の位置ppに位置する小滴検出器アレイ13を用いて、複数の小滴検出器34,35が、異なるノズルグループ31a,31cのそれぞれのノズルA01,B03に対応するそれぞれの発射経路28を検知して、流体小滴の存在を検出することが可能である。
【0022】
図4Bに示すように、後続の所定のタイミングで、小滴検出器アレイ13が、ノズル間隔距離s2だけ移動して、小滴検出器34,35を別のノズルグループ31b,31dと位置合わせすることが可能である。すなわち、第1の小滴検出器34が、第2のノズルグループ31bに対応するノズルA02の発射経路28(図3)と位置合わせされることが可能であり、及び第2の小滴検出器35が、第4のノズルグループ31dに対応するノズルB04の個々の発射経路28と位置合わせされることが可能である。プリントヘッド装置10は、複数のノズルグループ31b,31dのそれぞれのノズルA02,B04から流体小滴を吐出することが可能である。すなわち、プリントヘッド装置10は、第2のノズルグループ31bの第1のノズルA02及び第4のノズルグループ31dの第2のノズルB04から流体を吐出することが可能である。
【0023】
小滴検出器34,35の各々は、複数のノズルグループ31b,31dのそれぞれのノズルA02,B04に対応するそれぞれの発射経路28を同時に検知することが可能である。すなわち、第1の小滴検出器34が、第2のノズルグループ31bの第1のノズルA02に対応する発射経路28を検知し、これと同時に、第2の小滴検出器35が、第4のノズルグループ31dの第2のノズルB04に対応する発射経路28を検知することが可能である。このため、実施形態によっては、所定のタイミングで、プリントヘッド装置10に対して後続の所定の位置psに位置する小滴検出器アレイ13を用いて、複数の小滴検出器34,35が、異なるノズルグループ31b,31dのそれぞれのノズルA02,B04に対応するそれぞれの発射経路28を検知して、流体小滴の存在を検出することが可能である。実施形態によっては、残りのノズルに対応する発射経路28を検知して流体小滴の存在を検出するために小滴検出器34,35を位置合わせすべく小滴検出器アレイ13を第1の方向d1に移動させ続けることが可能である。該残りのノズルは、例えば、プリントヘッド装置10の複数のプリントヘッドダイ20c及び/又はインクジェットプリントヘッドモジュール20bのノズルに対応するものとすることが可能である。
【0024】
図5は、一実施形態によるプリンティングシステムの動作方法を示すフローチャートである。同図を参照すると、ブロックS510で、プリントヘッド装置の複数のノズルからなる複数のノズルグループが、グループ識別モジュールにより識別される。実施形態によっては、グループ識別モジュールによるプリントヘッド装置の複数のノズルからなる複数のノズルグループの識別はまた、複数のノズルグループの各々毎に複数の小滴検出器に対応する複数のノズルを識別することを含むことが可能である。
【0025】
ブロックS512で、流体小滴がプリントヘッド装置のノズルから該ノズルに対応する発射経路に沿って吐出される。実施形態によっては、プリントヘッド装置のノズルから該ノズルに対応する発射経路に沿って流体小滴を吐出することはまた、検出器キャリッジが所定位置に到達するのと同時の所定タイミングで複数のノズルグループの第1のサブセットの対応するノズルを含む第1組のノズルから流体小滴を吐出することを含むことが可能である。更に、プリントヘッド装置のノズルから該ノズルに対応する発射経路に沿って流体小滴を吐出することはまた、検出器キャリッジが後続の所定位置に到達するのと同時の後続の所定タイミングで複数のノズルグループの第2のサブセットの対応するノズルを含む第2組のノズルであって前記第1組のノズルとは異なる第2組のノズルから流体小滴を吐出することを含むことが可能である。
【0026】
ブロックS514で、小滴検出器アレイの複数の小滴検出器を含む検出器キャリッジの運動がプリントヘッド装置に対して制御モジュールにより制御されて、該小滴検出器の各々が所定のタイミングでそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路と位置合わせされる。実施形態によっては、検出器キャリッジの運動の制御はまた、ノズルから流体小滴が吐出されるのと同期して該ノズルに対応する発射経路に対して直交する方向に一定速度で検出器キャリッジを移動させるよう制御を行うことを含む。
【0027】
ブロックS516で、複数の小滴検出器の各々が、複数のノズルグループの個々のノズルに対応する個々の発射経路を同時に検知するように、該複数のノズルに対応する複数の発射経路が検知され、個々のノズルのノズル健康状態を判定すべく、小滴検出器により流体小滴の存在が検出される。該方法はまた、判定モジュールにより、それぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路におけるそれぞれの流体小滴の小滴検出器アレイによる検出に応じて該ノズルを健全なノズルと判定することが可能であり、及びそれぞれのノズルに対応するそれぞれの発射経路におけるそれぞれの流体小滴の不存在の検出に応じて該ノズルを不健全なノズルと判定することが可能である。
【0028】
図6は、プロセッサ、及びプリンティングシステムを動作させるための命令を格納した持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体を含む、プリンティングシステム等の一実施形態によるコンピュータ装置を示すブロック図である。同図を参照すると、実施形態によっては、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65は、グループ識別モジュール12を含むプリンティングシステムのようにコンピューティング装置600内に含めることが可能である。実施形態によっては、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65は、その全体又は一部を、コンピューティング装置(例えば、本書ではプリンティングシステムの一部とみなすことが可能なサーバ又はホストコンピューティング装置)内にローカルに又はリモートに格納されたコンピュータにより実行される命令等の命令67として実施することが可能である。
【0029】
図6を参照すると、実施形態によっては、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65は、コンピュータにより実行される命令及び/又はプログラミングコード等の命令67を格納する記憶装置に相当するものとすることが可能である。例えば、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65は、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、及び/又は記憶装置とすることが可能である。不揮発性メモリの例として、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びROM(Read Only Memory)が挙げられる(但し、これらには限定されない)。揮発性メモリの例として、SRAM(Static Random Access Memory)及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)が挙げられる(但し、これらには限定されない)。
【0030】
図6を参照すると、記憶装置の例として、ハードディスクドライブ、CDドライブ、DVDドライブ、光学式ドライブ、及びフラッシュメモリ装置が挙げられる(但し、これらには限定されない)。実施形態によっては、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65は、命令67がプリントされた紙その他の適当な媒体とすることが可能である。これは、例えば該紙その他の媒体の光学的な走査を介して命令67を電子的に捕捉し、次いでコンパイルし、インタープリトし、又はその他の単一態様で処理し、必要に応じて次いで格納することが可能であるからである。プロセッサ69は、一般に、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65に格納されている命令67を読み出し実行して、例えば、一実施形態によるプリンティングシステム等のコンピューティング装置600を動作させる。一実施形態では、持続性コンピュータ読み取り可能記憶媒体65は、プロセッサ69によりアクセスすることが可能である。
【0031】
図5のフローチャートは、本開示の実施形態のアーキテクチャ、機能、及び/又は動作を示したものであることが理解されよう。ソフトウェアで実施される場合には、各ブロックは、指定された1つ以上の論理的機能を実施するための1つ以上の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表し得るものとなる。ハードウェアで実施される場合には、各ブロックは、指定された1つ以上の論理的機能を実施するための1つの回路又は複数の相互接続された回路を表し得るものとなる。図5のフローチャートは、特定の実行順を示しているが、その実行順は、図示のものとは異ならせることが可能である。例えば、図示の順序に関して2つ以上のブロックの実行順を再配置することが可能である。また、図5で連続して示す2つ以上のブロックを同時に又は部分的に同時に実行することが可能である。全てのかかる変形例は、本開示の範囲内のものである。
【0032】
本発明の全般的な思想の範囲の制限を意図したものではない実施形態の非制限的な詳細な説明を用いて本開示を説明してきた。一実施形態に関して説明した特徴及び/又は動作は、他の実施形態でも用いることが可能なものであり、特定の図面に示し又は複数の実施形態のうちの1つに関して説明した特徴及び/又は動作の全てを全ての実施形態が有している訳ではない、ということが理解されよう。本書で説明した実施形態の変形例が当業者には想到されよう。更に、用語「〜からなる」「〜を含む」「〜を有する」及びそれらの同根語は、本明細書及び/又は特許請求の範囲で用いる場合、「〜を含むが、必ずしもそれには限定されない」という意味を有する。
【0033】
上述した実施形態の中には、全般的な発明思想にとって必要不可欠ではないが本発明の例示のために説明した構成、作用、又は構成及び作用の細部を含むものがある、ということが理解されよう。本書で説明した構成及び作用は、当業界で知られているように、同じ機能を有する等価物と(その構成又は作用が異なろうとも)置換することが可能である。このため、全般的な発明思想の範囲は、特許請求の範囲で用いる構成要素及び限定によってのみ制限されるものである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
【国際調査報告】