【実施例】
【0268】
ここで、以下の実施例を参照して本発明を説明する。これらの実施例は例示目的でのみ示されるものであり、本発明はこれらの実施例に限定されず、むしろ、本明細書に示される教示の結果として明白なすべての変形を包含する。
【0269】
材料
別途記述がない限り、すべての残りの出発原料は商業的供給業者から入手し、精製せずに使用した。別途記述がない限り、最終生成物は塩酸付加塩として典型的に単離される。
【0270】
実施例1
O,N-ジメチル-N-[4(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)、ならびに対応する塩: 塩酸塩(5a)および硫酸水素塩(5b)(スキーム10)
実施例1A、工程1
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2); インプロセスおよび純度法3M-8(インプロセスおよび純度分析、方法3M-D)
底部ドレンバルブ、攪拌器(3枚羽根インペラ)、温度計、および滴下漏斗(均圧アーム付き)を備えたジャケット付き2リットルガラス反応器に粉末状塩化シアヌル(1)(120g、0.651mol、1当量)およびTHF(540mL)を加えた。ジャケット中の温度は-25℃に設定した。
【0271】
これとは別に、n-プロピルアミン(53.4mL、0.651mol、1当量)およびDIPEA(113.3mL、0.651mol、1当量)をTHF(960mL)に溶解させた。この混合物を(1)の攪拌溶液に-25℃で4時間かけて滴下した。この後、反応混合物を室温に昇温させ、16時間攪拌した。揮発物を減圧除去し、得られた油状残渣をEtOAc(1000mL)と水(300mL)との間で分配した。有機層を水(2x300mL)、続いてブライン溶液(500mL)で洗浄し、無水固体硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。油状残渣が得られ、これを0.1mbarで5時間減圧乾燥させた後に凝固させて2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)(125g、93%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
実施例1B、工程2
6-クロロ-N2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)
4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-n-プロピル-アミン(2)(3.00g、14.49mmol)、プロパルギルアミン塩酸塩(1.46g、15.94mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.3mL、31.88mmol)の1,4-ジオキサン(25mL)中混合物を55℃で2時間攪拌した。混合物を室温に冷却した。得られた析出物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(3)(2.98g、91%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
実施例1C、工程3、方法1
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4); インプロセスおよび純度法3M-D
6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)(2.68g、11.88mmol)、O,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.67g、27.32mmol)およびNaOH(1.10g、27.32mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中混合物を90℃で4時間加熱した。揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(2.51g、85%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
実施例2
O,N-ジメチル-N-[4(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)への短縮経路(スキーム11)
実施例2A
工程1および2の組み合わせ(プロパルギルアミン遊離塩基を用いる「短縮」法); 2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)および6-クロロ-N2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン(3)(インプロセスおよび純度法3M-Bおよび3M-C)
底部ドレンバルブ、攪拌器(3枚羽根インペラ)、温度計、および滴下漏斗(均圧アーム付き)を備えたジャケット付き2リットルガラス反応器に粉末状塩化シアヌル(1)(100g、0.542mol、1当量)を加えた。ジャケット中の温度は-2℃に設定した。0℃に予冷したイソプロパノール(IPA)(440mL)を加えた。得られた混合物を2分間混合した後、すべての塩化シアヌルがスラリー中にあることが観察された。
【0276】
これとは別に、n-プロピルアミン(40mL、0.488mol、0.9当量)およびDIPEA(94.5mL、0.542mol、1当量)をIPA(800mL)に溶解させた。この混合物を塩化シアヌルのIPA中スラリーに攪拌(400rpm)下、0〜2℃で4時間かけて滴下した。添加が完了した後、ジャケット中の温度を周囲温度(20℃)に設定し、反応混合物をこの温度で30分間攪拌した(ビス-n-プロピルアミン付加体(20)未検出、方法3M-B)。この溶液を短縮により、以下に記載のものと同じ容器中での次の反応(工程2)に送った。
【0277】
工程1からの反応混合物にDIPEA(94.5mL、0.542mol、1当量)を1回で加えた後、周囲温度で1時間攪拌した。N-プロパルギルアミン(38.2mL、0.597mol、1.1当量)を1回で加えた。発熱反応が直ちに生じ、温度は30〜35℃に上昇した。発熱が消失した時点で、ジャケット中の温度を65℃に設定し、反応混合物をこの温度で16時間攪拌した後、周囲温度に冷却した。得られたプロパルギルアミノ付加体を焼結ガラス漏斗上で濾取し、IPA(3x300mL)、続いて石油エーテル(3x400mL)で洗浄した。濾過および洗浄された生成物を75℃で16時間風乾させて6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)(103.5g、94%)を無色固体として得た。2-クロロ-(4,6-ジ-n-プロピルアミノ([1,3,5]トリアジン副生成物のレベルは0.1%未満であった。
[この文献は図面を表示できません]
LC-MS: 保持時間2.47分; ESI-MS (m/z): 226, 228 [M+H]
+; HPLC純度: 99%(方法3M-C)。
【0278】
実施例2b
工程1および2の組み合わせ; 精製プロパルギルアミンヘミ硫酸塩を用いる「短縮」法2: 2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)および6-クロロ-N2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)(インプロセス制御および純度法3M-Bおよび3M-C)
工程1を、それぞれ塩化シアヌル(1)130gから出発する2つの別々のバッチで行った。底部ドレンバルブ、攪拌器(3枚羽根インペラ)、温度計、および滴下漏斗(均圧アーム付き)を備えたジャケット付き2Lガラス反応器に粉末状の(1)(130g、0.705mol、1当量)を加えた。ジャケット中の温度は-2℃に設定した。イソプロパノール(570mL)を加え、混合物を2分間攪拌し、その間にすべての塩化シアヌルがスラリーとして存在することが観察された。これとは別に、n-プロピルアミン(52.1mL、0.634mol、0.9当量)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(123mL、0.705mol、1当量)をイソプロパノール(1,040mL)に溶解させた。この混合物を(1)のイソプロパノール中スラリーに攪拌(400rpm)下、0〜2℃で4時間かけて滴下した。添加完了後、反応混合物を反応器から取り出し、工程1の第2のバッチが終了するまで-10℃で5時間保管した。
【0279】
第2のバッチを同じ機器設定でかつ同量の塩化シアヌル(130g、0.705mol、1当量)から出発して同様に調製した。加熱/冷却マントル、熱電対、攪拌器(3枚羽根インペラ)、および底部ドレンバルブを備えた5Lハステロイ反応器中で工程1の生成物の両バッチを一緒にした。マントル中の温度を周囲温度(25℃)に設定し、反応混合物をこの温度で30分間攪拌した。混合物に純粋なN,N-ジイソプロピルエチルアミン(491mL、2.820mol、一緒にしたバッチについて塩化シアヌルに対して2当量)を1回で加えた後、周囲温度で1時間攪拌した。プロパルギルアミンヘミ硫酸塩(161.5g、0.776mol、0.55当量、実施例2G、2-クロロアリルアミン0.0065%、方法3M-A)を1回で加えた。発熱反応が直ちに生じ、温度は30〜32℃に上昇した。発熱が鎮静した時点で、マントル中の温度を65℃に設定し、反応混合物を16時間攪拌した。周囲温度(25℃)に冷却後、生成物(3)を焼結ガラス漏斗上で濾取し、イソプロパノール(2x600mL)で洗浄した。湿潤した濾過ケークを水(3L)に懸濁させ、室温で0.5時間攪拌した。生成物を濾取し、水(3x600mL)、次にイソプロパノール(600mL)、最後に石油エーテル(沸点40〜60℃)(600mL)で洗浄し、75℃で16時間風乾させて6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)268g(93.6%、未補正)を無色固体として得た。HPLC純度: 99%、方法3M-C。
【0280】
(表1)「短縮」手順(実施例2Aおよび2B)を使用した6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)の収率
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
実施例2C
工程3、方法2; N,N-ジメチルアセトアミドおよび水からの固体O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)の単離(インプロセス制御および純度法3M-D)
底部ドレンバルブ、攪拌器(3枚羽根インペラ)、および温度計を備えたジャケット付き2Lガラス反応器に6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)(103.5g、0.459mol、1当量)およびK
2CO
3(126.8g、0.917mol、2当量)を加えた後、N,N-ジメチルアセトアミド(620mL)を加えた。O,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(67.1g、0.688mol、1.5当量)を、発泡を減少させるために数回に分けて加えた。添加が完了した後、反応混合物を60℃で2時間(ジャケット中で)攪拌した。この時点で加熱を中断し、水(1,240mL)を攪拌(850rpm)下で2.5時間かけて滴下した。水の添加が完了した後、二相性混合物が得られ、これを周囲温度でさらに1時間攪拌した。この時点の後、生成物(4)の種晶100mgを導入した。結晶化が直ちに始まり、反応混合物を周囲温度で16時間攪拌して過程を完了させた。生成物(4)を濾取し、水(3x300mL)で洗浄し、50℃で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)を無色固体(105g、91%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点79〜81℃。ESI-MS (m/z): 251 [M+H]+; HPLC純度: 99%(方法3M-D); XRPDは
図18に示す。
【0282】
(表2)O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(実施例2C)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
(表3)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)の
1H NMR分析。400MHz; CDCl
3; 10mg/mL; 走査32回(
図16)。
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
(表4)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)の
13C NMR分析。100MHz; CDCl
3; 20mg/mL; 走査256回(
図17)。
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
(表5)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)の回折信号(実施例2C)
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
実施例2D
トルエンおよび石油エーテル40(沸点40〜60℃)からのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)の再結晶
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(1g)を穏やかに加熱しながらトルエン(2mL)に溶解させ、石油エーテル40(沸点40〜60℃、PE 40)(10mL)を加えて、生成物を直ちに油状物として析出させ、油状物を静置により凝固させた。凝固油状物をPE 40(10mL)とトルエン(2mL)との混合物に溶解させ、還流温度で加熱した後、溶液を室温に冷却した。O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)を室温への冷却により微結晶粉末として結晶化した。収率: 80%; XRPDは
図19に示す通りである。
【0287】
(表6)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)の回折信号(実施例2D)
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
実施例2E
トルエンおよびヘプタンからのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)の再結晶
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(1g)を穏やかに加熱しながらトルエン(2mL)に溶解させた後、ヘプタン(15mL)を室温で加えた。添加時に油状物が直ちに析出し、これを還流温度で加熱することで再溶解させた後、室温に冷却し、最後に種晶を加えた。得られた油状物をガラス棒による攪拌で粉砕して結晶を得た。得られた懸濁液を氷浴(0℃)中に1時間入れた。固体生成物を濾取し、トルエン/ヘプタンの2:15 v/v混合物(3x5mL)で洗浄し、50℃で減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)を収率85%で得た。XRPDは
図19に示す通りである。
【0289】
実施例2F
工程3、方法3; O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4); トルエンおよびヘプタンからの固体生成物の単離(インプロセス制御および純度法3M-D)
ガラス蓋、加熱/冷却マントル、還流冷却器、底部ドレンバルブ、攪拌器(3枚羽根インペラ)、および温度計を備えた5Lハステロイ反応器に6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)(268g、1.188mol、1当量、実施例2B)およびK
2CO
3(328.3g、2.375mol、2当量)を加え、ジメチルアセトアミド(1.6L)を加えた。攪拌を開始し、O,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(196.9g、2.019mol、1.7当量)を、発泡を減少させるために数回に分けて2〜3分かけて加えた。この後、攪拌可能な最小量に到達するためにさらなる量のジメチルアセトアミド(0.2L)を加えた。反応混合物を60℃で2時間(加熱マントル中にて)攪拌した。反応混合物のアリコートをLC-MSでアッセイしたところ、99.7%の変換が示された。
【0290】
反応混合物を30℃に冷却し、さらなるO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(23.2g、0.238mol、0.2当量)を加えた。反応混合物を60℃で1時間攪拌したところ、LC-MSアッセイは99.7%の変換を示した。反応混合物を30℃に(溶液中で)冷却し、水(3.6L)を一度に加えたところ、発泡が生じた。発泡が終わった後、トルエン(2L)を加え、混合物を周囲温度で2時間攪拌した。二相性混合物をバレル(HDPE)に移し、室温で終夜放置した。混合物を、攪拌器(2枚羽根アンカー)および底部ドレンバルブを備えた20リットルガラス反応器に移した。混合物を室温で10分間攪拌し(90rpm)、次に層を分離した。水層をトルエン(2x0.6L)で抽出した。一緒にした有機層を水(4x1.8L)で洗浄した。トルエン溶液(約3.5L)を、加熱/冷却マントル、底部ドレンバルブ、攪拌器(3枚羽根インペラ)、および温度計を備えた5L反応器に移した。混合物を112℃に加熱し、さらに水が収集されなくなるまで溶媒をディーン・スターク装置で蒸留した。トルエン濃縮液は混濁しており、濃縮液が透明になるまでさらなるトルエン(約1L)を留去した。得られた溶液を冷却し、室温で終夜放置した。翌日、トルエン溶液(約2.8L)を、蒸留ヘッドおよび加熱マントルを備えた4L丸底フラスコに入れた。トルエンの一部(2.2L)を大気圧で留去した。残留した熱トルエン溶液(約0.6L)を、予熱した(90℃)n-ヘプタン(2.5L)で希釈した。一緒にした透明溶液を攪拌下で周囲温度に終夜冷却し、その間に結晶化が生じた。結晶化生成物を濾取した。
【0291】
フラスコをn-ヘプタン(2x0.2L)ですすぎ、リンス液をフィルター上の生成物に通した。生成物をフィルター上でn-ヘプタン/トルエン = 10:1 v/v混合物(3x0.22L)およびn-ヘプタン(0.2L)で洗浄した後、55℃で2時間減圧(30mbar)乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(239.2g、80%)を無色固体として得た。不純物IMP-A、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン: 0.015重量%(方法3M-F)); XRPDは
図19に示す通りである。
【0292】
本明細書の他の箇所(実施例2F)において報告された手順と同じ手順に従って、6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)267gを使用して工程3、方法3を繰り返して(系統は0.0030%の2-クロロアリルアミンを有するプロパルギルアミン硫酸塩を含む)、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)266g(収率90%)を得た。不純物IMP-A(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン): 0.009重量%(方法3M-F)。
【0293】
(表7)O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(実施例2F)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
(表8)O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)の収率
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
実施例2G
ヘミ硫酸塩としてのプロパルギルアミン(PHS)の精製
オーバーヘッドスターラーおよび滴下漏斗を備えた丸底フラスコ(2L)にプロパルギルアミン(129g、2.342mol、2当量)および96%エタノール(1,500mL)を加えた。混合物を氷水浴に入れ、攪拌下で20分間冷却した。この後、H
2SO
4(115g、1.171mol、1当量)を20分かけて滴下した。硫酸の添加により析出物の形成および相当な熱放出を行った。反応混合物を氷水浴で2時間、次に室温で20時間攪拌した。得られた生成物を濾取し、エタノール(2x200mL)で洗浄し、室温で減圧乾燥させてプロパルギルアミンヘミ硫酸塩(PHS)(228.5g、93%)を無色光沢結晶として得た。GC-FIDによる分析は2-クロロアリルアミン0.0065重量%を示した(方法3M-A)。
【0296】
実施例2H
プロパルギルアミンヘミ硫酸塩(PHS)の光学再結晶
プロパルギルアミンヘミ硫酸塩(PHS)(28g)を96%エタノール(730mL、26mL/g)中にて還流温度で、完全な溶解が生じるまで30分間加熱し、次にエタノールを大気圧で部分留去した。エタノール約400mLを混合物から留去した後で結晶化が始まった。エタノール約500mLを混合物から留去した後で、残留懸濁液を冷却し、室温で終夜放置した。得られた固体生成物を濾取し、エタノール(2x30mL)で洗浄し、P
2O
5によって室温で16時間減圧(20mbar)乾燥させてプロパルギルアミンヘミ硫酸塩(PHS)を水分安定性の無色結晶性固体(25.8g、92%)として得た。
【0297】
(表9)ヘミ硫酸塩形成を経由したプロパルギルアミンからの2-クロロアリルアミンの除去
[この文献は図面を表示できません]
*分析方法3M-A
【0298】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
実施例2I
不純物IMP-A(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)が減少したO,N-ジメチル-N-[4(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンへの代替経路(スキーム12)
工程A-2
N-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(9)
攪拌器およびセプタムを備えた250mL丸底フラスコに2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)(8.00g、38.6mmol、1当量、実施例1A、工程1)およびO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.84g、39.4mmol、1.02当量)を入れた。アセトニトリル(90mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(13.0mL、78.8mmol、2.04当量)を加えた。混合物を45〜50℃で2時間攪拌した後、冷却し、揮発物を減圧除去した。固体結晶性残渣を酢酸エチル(80mL)と飽和NaHCO
3水溶液(180mL)との間で分配した。有機層をさらに飽和NaHCO
3水溶液(2x80mL)、次に水(100mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧濃縮してN-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(9)(8.87g、99%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
HPLC純度: 99%超。
【0300】
工程A-3
[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド
攪拌器およびセプタムを備えた100mL丸底フラスコにN-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(9)(5g、21.5mmol、1当量)を入れた。乾燥ジエチルエーテル(50mL)および乾燥1,4-ジオキサン(10mL)を加えて透明溶液を生成した。(CH
3)
3N溶液(エタノール33% w/w、3.87g、21.5mmol、1当量)をシリンジ経由で加えた。反応混合物を室温(21℃)で24分間攪拌し、その間に析出物が徐々に形成された。固体生成物を濾取し、ジエチルエーテル(3x7mL)で洗浄し、P
2O
5によって室温で減圧(10mbar)乾燥させて[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド(5.80g、92%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
HPLC純度: 99%超。
【0301】
工程A-4
[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート
攪拌器およびセプタムを備えた100mL丸底フラスコに[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムクロリド(5g、17.2mmol、1当量)を入れた。水(10mL)を加えて透明溶液を形成した。これとは別に、NaBF
4(1.98g、18.1mmol、1.05当量)の水(5mL)溶液を調製した。NaBF
4溶液を塩化アンモニウム溶液に1回で加え、混合物を室温で10分間攪拌した。反応混合物を氷水浴で冷却し、固体を濾取した。この生成物をフィルター上にて氷冷水(4x4mL)で洗浄し、40℃で減圧乾燥させて[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(5.17g、87%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
HPLC純度99%超。
【0302】
(表10)[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチル-アンモニウムテトラフルオロボレートの元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
工程A-5、方法1
精製プロパルギルアミン遊離塩基を使用するO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)
攪拌器およびセプタムを備えた25mL丸底フラスコに[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(800mg、2.34mmol、1当量)を入れた。プロパルギルアミン(386mg、7.01mmol、3当量; 2-クロロアリルアミン100ppm未満(方法3M-A))およびジメチルスルホキシド(10mL)を加えた。反応混合物を45℃で15時間攪拌したところ、LC-MSは完全変換を示した。
【0304】
混合物を室温に冷却し、ブライン(40mL)とトルエン(20mL)との間で分配した。層を分離し、ブライン水溶液部分をトルエン(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を固体無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧除去して得られた油状残渣(635mg)は、LC-MSによれば2つの主成分、すなわち化合物(4)およびIMP-B(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)を9:1の比で含有していた(方法5E、235nmでのUV)。この材料を、14%〜75%の比(v/v)の石油エーテル40(沸点40〜60℃)中酢酸エチルを溶離液として使用するシリカ上でのカラムクロマトグラフィーで精製して、O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(517mg)(88%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
HPLC純度: 99%超。IMP-B(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン): 未検出(方法3M-E、235nmでのUV)。IMP-A: LC-MS/MSによれば5ppm未満(方法3M-F)。
【0305】
工程A-5、方法2
精製プロパルギルアミン硫酸塩を使用するO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)
磁気攪拌子およびセプタムを備えた25mL丸底フラスコに[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(800mg、2.34mmol、1当量)およびプロパルギルアミンヘミ硫酸塩(PHS)(730mg、3.51mmol、1.5当量、2-クロロアリルアミン不純物0.0065%)を加えた。ジメチルスルホキシド(10mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(906mg、1.16mL、7.01mmol、3当量)を加えた。混合物を45℃で18時間攪拌した後、ブライン(40mL)で希釈した。水層を分離し、トルエン(2x20mL)で洗浄した。一緒にした有機抽出物をブライン溶液(15mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧蒸発させて粗O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(609mg、104%)を樹脂状固体として得た。UV-HPLCアッセイ(方法3M、235nmでのUV)は4/IMP-B(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)の比 = 90.60:9.40(方法5E、235nmでのUV)を示す。
【0306】
(表11)O,N-ジメチル-N-[4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
同じ手順に従いかつ精製プロパルギルアミンヘミ硫酸塩(PHS)(136.8mg、2-クロロアリルアミン0.0055重量%未満、実施例2G)および[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-トリメチル-アンモニウムテトラフルオロボレート(150mg)を使用する、さらなる実験系列により、不純物IMP-A(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)0.0005重量%を伴う遊離塩基としての粗O,N-ジメチル-N-[4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(70mg、収率96%)、および91:9の比の4/IMP-B(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)(方法5E、235nmでのUV)を得た。トルエンおよび石油エーテル(沸点40〜60℃)からの再結晶により、不純物IMP-A 0.0003重量%(方法3M-F)を伴うO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(50mg、収率69%)、および4/IMP-Bの比99.70:0.30(方法3M-E、235nmでのUV)を得た。
【0308】
工程A-5、方法3
純粋な精製プロパルギルアミンを溶媒として使用するO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)
磁気攪拌子を備えた5mL圧力管中に[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-トリメチル-アンモニウムテトラフルオロボレート(11)(50mg、0.146mmol、1当量)を秤量した。精製プロパルギルアミン(0.9mL、774mg、14mmol、96当量)を加えた。管を密封し、45℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した。LC-MSによる反応混合物のアリコートの分析は、残留テトラフルオロボレート出発原料の不在、および、96.65:3.35の比の4:IMP-A(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)(方法3M-E、235nmでのUV)を伴うO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)への変換を示した。
【0309】
工程A-6
工程A-5からの粗O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)の再結晶による精製
粗O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(609mg)(PE-570)をトルエン(1.2mL)に還流温度で溶解させた。石油エーテル(沸点40〜60℃、6mL)を熱溶液に加え、混合物を攪拌下で周囲温度に冷却した。析出生成物を濾取し、フィルター上で石油エーテルで洗浄して、O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(419mg、71%)を淡黄色結晶として、化合物4/IMP-B(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル}-ヒドロキシルアミン)の比99.82:0.18(方法3M-E、235nmでのUV)を伴って得た。LC-MS/MS(方法3M-F)による不純物IMP-A(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン): 0.002重量%。
【0310】
実施例2J
工程A-7、方法1; L(+)酒石酸水素塩(5c)としてのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)の精製
実施例3Fの手順に従って、O,N-ジメチル-N-[4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル-ヒドロキシルアミン(4)15mgをイソプロパノール中にてL-(+)-酒石酸9.1mgで処理して、O,N-ジメチル-N-[4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンL-(+)-酒石酸一水素塩(5c)(15mg、62%)を、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(IMP-A)0.0003重量%未満(方法3M-F)およびO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(IMP-B)未検出(方法5E、235nmでのUV)を伴って得た。
【0311】
(表12)L(+)-酒石酸水素塩(5c)としてのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンの元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
実施例2K
工程A-7、方法2; L(+)マレイン酸水素塩(5d)としてのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンの精製
実施例3Gの手順に従って、O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)15.1mgをメチルエチルケトン中にてマレイン酸7mgで処理して、O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマレイン酸一水素塩(17mg、収率77%)を、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(IMP-A)0.0003重量%未満(方法3M-F)およびO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(ジメチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(IMP-B)未検出(方法5E、235nmでのUV)を伴って得た。
【0313】
(表13)マレイン酸水素塩(5d)(JK-630)としてのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンの元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
(表14)IMP-A(O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン)の制御
[この文献は図面を表示できません]
*分析方法3M-A
**分析方法3M-F
【0315】
実施例3
O,N-ジメチル-N-[4(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩
実施例3A
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩酸塩(5a)
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(220mg、0.88mmol)のジエチルエーテル(15mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(0.47mL、0.94mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去して塩酸塩(5a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
実施例3B
方法1; O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)
O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(1.92g、7.68mmol)のジエチルエーテル(40mL)溶液に95% H
2SO
4(0.41mL、7.68mmol)を0℃で滴下した。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去した。残渣をエタノールとジエチルエーテルとの混合物から結晶化してO,N-ジメチル-N-[(4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(2.46g、92%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 144〜147℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
実施例3C
方法2; O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン遊離塩基(4)(25g、0.102mol、1当量)をメチルエチルケトン(180mL)に50℃で溶解させ、未溶解材料を濾去した。熱濾液を500mL丸底フラスコに入れ、95% H
2SO
4(5.7mL、0.107mol、1.05当量)を攪拌下、50℃で滴下した。最後の数滴の硫酸を加えた時点で塩は結晶化を開始した。混合物を冷却し、周囲温度で16時間攪拌した。固体を濾取し、メチルエチルケトン(2x30mL)で洗浄し、75℃で3日間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(32.5g、91%)を無色固体として得た。ESI-MS (m/z): 251 [M+H]+。XRPDは
図22に示す通りである。
【0318】
(表15)メチルエチルケトンから得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(実施例3C)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
(表16)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の
1H NMR分析。400MHz; D
2O; 10mg/mL; 走査回数: 32(
図20)。
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
(表17)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(脱共役)の
13C NMR分析。100MHz; D
2O; 20mg/mL; 走査回数: 600(
図21)。
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
(表18)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の回折信号
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
(表19)O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の収率
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
実施例3D
様々な溶媒からのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の再結晶
実施例3D、方法1
イソプロパノールとジエチルエーテルとの混合物からのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の再結晶
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(5g)をイソプロパノール(20mL)に還流温度で溶解させた後、周囲温度に冷却した。ジエチルエーテル(3mL)を加えて結晶化を開始したところ、羊毛状のかさ高い結晶が形成された。結晶化過程を周囲温度で16時間進行させた。得られた生成物を濾取し、イソプロパノール(2x20mL)、次に石油エーテル(2x25mL)で洗浄し、65℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)を無色結晶(2.5g、50%)として得た。
【0324】
実施例3D、方法2
アセトニトリルとジエチルエーテルとの混合物からのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の再結晶
方法2で使用した手順に従って(5b)の試料5gをアセトニトリルとジエチルエーテルとの混合物から再結晶して、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(2.3g、46%)を無色結晶として得た。
【0325】
(表20)イソプロパノールとジエチルエーテルとの混合物から得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(実施例3D、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
(表21)アセトニトリルとジエチルエーテルとの混合物から得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(実施例3D、方法2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
実施例3D、方法3
アセトンからのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の再結晶
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(5g)をアセトン(60mL)に還流温度で溶解させた後、周囲温度に冷却した。混合物を再結晶に周囲温度で16時間供し、溶媒を最終量40mLに部分蒸発させた。この後で羊毛状のかさ高い結晶が形成された。生成物を濾取し、アセトン(2x20mL)、次に石油エーテル(沸点40〜60℃)(2x40mL)で洗浄し、最後に70℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)を無色結晶(2.1g、42%)として得た。
【0328】
(表22)アセトンから得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(実施例3D、方法3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
実施例3E
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸付加塩の形成
実施例3E-1
2:1モル/モル遊離塩基:酸(画分3の1)
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(43.5g)をジエチルエーテル(800mL)に溶解させ、0℃(氷浴)に冷却した。この溶液に濃95% H
2SO
4(1当量、9.3mL)を攪拌下で滴下した。反応混合物を1時間攪拌した後、得られた固体生成物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄して得た生成物は、元素分析によって遊離塩基対H
2SO
4のモル比2:1を有する硫酸塩付加体(18.4g、融点102〜104℃)であると決定された。XRPDは
図23に示す通りである。
【0330】
(表23)モル比2:1のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸付加塩(C
11H
18N
6O * 0.5 H
2SO
4)(実施例3E-1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
実施例3E-2
1:2モル/モル遊離塩基:酸(画分3の2)
上記実施例3E-1からのフラスコに残留する油状残渣をジエチルエーテル(200mL)に懸濁させ、エタノール(30mL)と混合し、周囲温度で1時間超音波処理した。得られた固体を濾取し、Et
2Oで洗浄し、最後に60℃で風乾させて得た生成物は、元素分析によって遊離塩基対H
2SO
4のモル比1:2を有する二硫酸塩(21.4g、融点165〜167℃)であると決定された。XRPDは
図24に示す通りである。
【0332】
(表24)モル比1:2のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸付加塩(C
11H
18N
6O * 2 H
2SO
4)(実施例3E-2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
実施例3E-3
4:3モル/モル遊離塩基:酸(画分3の3)
実施例3E-2からの一緒にした濾液を蒸発乾固させ、減圧(0.2mbar)乾燥させて得た生成物は、元素分析によって遊離塩基対H
2SO
4のモル比4:3を有する硫酸付加塩(21.5g、融点53〜57℃)であると決定された。XRPDデータ(
図11)は、この物質の大部分が非晶質であることを示唆している。XRPDは
図25に示す通りである。
【0334】
(表25)モル比4:3のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸付加塩(4 C
11H
18N
6O * 3 H
2SO
4)(実施例3E-3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
実施例3E-4
2:1、1:2および4:3遊離塩基:酸塩から1:1遊離塩基:酸塩への変換
3E-1、3E-2および3E-3からの画分1、2および3を一緒にし、エタノール(350mL)に溶解させ、1時間超音波処理して溶解の完了を確実にした。溶媒を減圧蒸発させ、得られた半固体残渣を周囲温度で3時間減圧(0.2mbar)乾燥させた。続いて凝固残渣を60℃で16時間風乾させて得た生成物は、元素分析によって遊離塩基:H
2SO
4のモル比1:1を有する付加塩であると決定された。収率: 60.5g(99%)、融点130〜132℃。XRPDは
図22に示す通りである。
【0336】
(表26)モル比1:1のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸付加塩(5b)(C
11H
18N
6O * H
2SO
4)(実施例3E-4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
実施例3F
L(+)-酒石酸水素塩(5c)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
実施例3F、方法1
イソプロパノールからのL(+)-酒石酸水素塩(5c)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(200g、0.796mol、1当量)をイソプロパノール(550mL)に、攪拌しかつ穏やかに加熱(溶液中40〜50℃)しながら溶解させた。不要物を濾去した。L(+)-酒石酸(118.6g、0.796mol、1当量)をイソプロパノール(850mL)に懸濁させ、還流温度に15分間加熱し、その時点で溶解の完了が達成された。L(+)-酒石酸のイソプロパノール中熱溶液(60℃)にO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)のイソプロパノール溶液(室温)を加えた。さらなるイソプロパノール(600mL)を使用してフラスコおよびフィルターをすすぎ、リンス液をバルク溶液に加えた。得られた混合物を還流温度にし、攪拌せずに周囲温度(23℃)に16時間冷却した。透明黄色溶液に少しの種晶を加え、混合物を短時間攪拌した。結晶化が直ちに開始した。室温で6時間後、固体生成物を濾取し、イソプロパノール(2x900mL)および石油エーテル(沸点40〜60℃)(1,000mL)で洗浄した。塩を50℃で66時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンL(+)酒石酸水素塩(271g、85%)を得た。融点127〜128℃。不純物IMP-A: 0.007重量%(方法3M-F)。XRPDは
図27に示す通りである。
【0338】
実施例3F、方法1に示す手順と同じ手順に従って、実施例3E、方法1をO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)230gを使用して繰り返して、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンL(+)酒石酸水素塩(5c)295g(収率80%)を得た。不純物IMP-A: 0.003重量%(方法3M-F)。
【0339】
(表27)イソプロパノールから得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンL(+)酒石酸水素塩(5c)(実施例3F、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
(表28)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンL(+)酒石酸水素塩の
1H NMR分析。400MHz; DMSO-d
6; 10mg/mL; 走査回数: 32(
図26)。
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
(表29)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンL(+)-酒石酸水素塩(5c)の回折信号
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
実施例3F、方法2
酢酸エチルから得られるL(+)-酒石酸水素塩(5c)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(1g、4mmol、1当量)を酢酸エチル(10mL)に攪拌下で溶解させた。L(+)-酒石酸(0.6g、4mmol、1当量)を加え、混合物を室温で18時間攪拌した。酸は直ちに溶解した。生成物を濾取し、酢酸エチル(3x5mL)で洗浄し、50℃で12時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンL(+)-酒石酸水素塩(5c)(1.46g、91%)を得た。融点127〜130℃。XRPDは
図27に示す通りである。
【0343】
(表30)酢酸エチルからのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンL(+)-水素酒石酸塩(5c)(実施例3F、方法2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
実施例3F、方法3
アセトニトリルから得られるL(+)-酒石酸水素塩(5c)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(2g、8mmol、1当量)をアセトニトリル(20mL)に攪拌下で溶解させた。L(+)-酒石酸(1.2g、8mmol、1当量)を加え、混合物を室温で6時間攪拌した。酸は直ちに溶解し、1時間の攪拌後には析出物が出現した。この生成物を濾取し、アセトニトリル(3x5mL)で洗浄し、最初にP
2O
5によって室温で16時間減圧乾燥させた後、P
2O
5によって50℃で6時間さらに減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンL(+)酒石酸水素塩(5c)(2.95g、92%)を得た。融点127〜130℃。XRPDは
図27に示す通りである。
【0345】
(表31)アセトニトリルからのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンL(+)-水素酒石酸塩(5c)(実施例3F、方法3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
実施例3G
マレイン酸水素塩(5d)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
実施例3G、方法1
メチルエチルケトンから得られるマレイン酸水素塩(5d)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(5g、20.0mmol、1当量)およびマレイン酸(2.32g、20.0mmol、1当量)をメチルエチルケトン(20mL)に攪拌下、室温で溶解させた。析出物が直ちに形成された。混合物を70℃に加熱したところ、その時点で均一になり、次に溶液を攪拌せずに周囲温度に冷却した。次に攪拌を透明溶液中、室温で再開したところ、析出が直ちに生じた。1時間攪拌後、生成物を濾取し、メチルエチルケトン(2x8mL)で洗浄し、60℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンマレイン酸水素塩(5d)(6.0g、82%)を得た。融点123〜125℃。XRPDは
図29に示す通りである。
【0347】
(表32)メチルエチルケトンからのO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマレイン酸水素塩(5d)(実施例3G、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
(表33)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマレイン酸水素塩(5d)の
1H NMR分析。400MHz; CDCl
3; 10mg/mL; 走査32回(
図28)。
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
(表34)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマレイン酸水素塩(5d)の回折信号
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
実施例3G、方法2
酢酸エチルから得られるマレイン酸水素塩(5d)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの結晶化
O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(4)(683mg、2.73mmol、1当量)およびマレイン酸(317mg、2.73mmol、1当量)と酢酸エチル(10mL)とを混合した。すべての出発原料が完全に溶解した時点で混合物を還流温度にした。混合物を攪拌下で室温に冷却した。周囲温度で18時間攪拌後、生成物を濾取し、フィルター上にて酢酸エチル(2x3mL)で洗浄した。得られた固体を50℃で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンマレイン酸水素塩(5d)(873mg、87%)を得た。融点124〜126℃。XRPDは
図29に示す通りである。
【0351】
(表35)酢酸エチルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマレイン酸水素塩(5d)(実施例3G、方法2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
実施例3H
DL-マンデル酸塩(5e)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
実施例3H、方法1
アセトニトリルから得られるDL-マンデル酸塩(5e)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(2g、8.0mmol、1当量)をアセトニトリル(20mL)に室温で溶解させた後、DL-マンデル酸(1.22g、8.0mmol、1当量)を加えた。混合物を室温で18時間攪拌した。生成物を濾取し、アセトニトリル(3x5mL)で洗浄し、50℃で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)(2.05g、64%)を得た。融点98〜101℃。XRPDは
図31に示す通りである。
【0353】
(表36)アセトニトリルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)(実施例3H、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
(表37)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩の
1H NMR分析。400MHz; CDCl
3; 10mg/mL; 走査回数: 32(
図30)。
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
(表38)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)の回折信号
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
実施例3H、方法2
メチル-tert-ブチルエーテルから得られるDL-マンデル酸塩(15)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの形成
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(300mg、1.20mmol、1当量)およびDL-マンデル酸(182mg、1.20mmol、1当量)をメチル-tert-ブチルエーテル(5mL)に懸濁させた。攪拌混合物を還流温度にして透明溶液を形成した後、周囲温度に冷却し、15分間攪拌した。生成物を濾取し、メチル-tert-ブチルエーテル(3x1mL)で洗浄し、40℃で48時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)(320mg、66%)を得た。融点95〜97℃。XRPDは
図31に示す通りである。
【0356】
(表39)メチル-tert-ブチルエーテルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)(実施例3H、方法2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
実施例3H、方法3
トルエンと石油エーテル40との混合物から得られるDL-マンデル酸塩(5e)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(4g、16.0mmol、1当量)をトルエン(40mL)に室温で溶解させた後、DL-マンデル酸(2.43g、16.0mmol、1当量)を加えた。この溶液に石油エーテル(沸点40〜60℃)を加え、混合物を室温で16時間攪拌した。生成物を濾取し、石油エーテル(3x15mL)で洗浄し、60℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)(6.15g、95%)を得た。融点95〜97℃。XRPDは
図31に示す通りである。
【0358】
(表40)トルエンと石油エーテル(沸点40〜60℃)との混合物から得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンDL-マンデル酸塩(5e)(実施例3H、方法3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
*数字はトルエン6モル%について補正
【0359】
実施例3I
マロン酸水素塩(5f)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
実施例3I、方法1
ジエチルエーテルとエタノールとの混合物から得られるマロン酸水素塩(5f)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(2g、8.0mmol、1当量)をジエチルエーテル(35mL)とエタノール(0.6mL)との混合物に室温で溶解させた後、マロン酸(830mg、8.0mmol、1当量)を加えた。析出物が直ちに形成され、濃厚ゲルが形成された。混合物を周囲温度で18時間攪拌した。生成物を濾取し、ジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、P
2O
5によって50℃で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンをマロン酸水素塩(5f)(2.46g、87%)として得た。融点111〜113℃。XRPDは
図33に示す通りである。
【0360】
(表41)ジエチルエーテルとエタノールとの混合物から得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)(実施例3I、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
(表42)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)の
1H NMR分析。400MHz; D
2O; 10mg/mL; 走査回数: 40(
図32)。
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
(表43)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)の回折信号
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
実施例3I、方法2
酢酸エチルから得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)の調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(2g、8.0mmol、1当量)およびマロン酸(0.83g、8.0mmol、1当量)と酢酸エチルとを混合した。懸濁液を攪拌し、70℃に加熱したところ、均一になった。この後、混合物を攪拌下で周囲温度に16時間冷却した。2時間後、ゲル状の析出物が出現して、生成物を濾取し、酢酸エチル(3x3mL)で洗浄し、45℃で4時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)(2.41g、85%)を得た。融点113〜115℃。XRPDは
図33。
【0364】
(表44)酢酸エチルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
実施例3I、方法3
アセトニトリルから得られるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)の結晶化
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(5g、20.0mmol、1当量)をアセトニトリル(50mL)に室温で溶解させた後、マロン酸(2.08g、20.0mmol、1当量)を加えた。混合物を室温で20時間攪拌した。生成物を濾取し、アセトニトリル(15mL)で洗浄し、P
2O
5によって室温で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)(4.93g、70%)を得た。融点114〜117℃。XRPDは
図33と一致する。
【0366】
(表45)アセトニトリルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンマロン酸水素塩(5f)(実施例3I、方法3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
実施例3J
フマル酸水素塩(5g)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
実施例3J、方法1
酢酸エチルとエタノールとの混合物からのフマル酸水素塩(5g)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(1g、4.0mmol、1当量)およびフマル酸(0.464g、4.0mmol、1当量)を酢酸エチル(25mL)およびエタノール(5mL)に懸濁させた。攪拌混合物を還流温度にし、透明溶液が得られるまで1分間攪拌した。次に溶液を当初量の2分の1に濃縮した。この混合物に酢酸エチル(15mL)を加え、溶液を再度2分の1の量に濃縮した。残りを周囲温度に冷却した後、室温で16時間攪拌した。得られた生成物を濾取し、酢酸エチル(2x3mL)で洗浄し、P
2O
5によって室温で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)1.05g(71%)を得た。融点153〜155℃。XRPDは
図35に示す通りである。
【0368】
(表46)酢酸エチルとエタノールとの混合物から得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)(実施例3J、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
(表47)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)の
1H NMR分析。400MHz; ジメチルスルホキシド-d
6; mg/mL; 走査回数: 64(
図34)。
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
(表48)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)の回折信号
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
実施例3K
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)の再結晶
実施例3K、方法2、3および4
酢酸エチル、水および酢酸イソプロピルからのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)の再結晶
方法2
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)(2g)を酢酸エチル(20mL)に還流温度で溶解させ、溶液を周囲温度に冷却し、16時間攪拌した。生成物を濾取し、酢酸エチル(2x5mL)で洗浄し、40℃で16時間減圧乾燥させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(17)(1.73g、86%)を得た。融点153〜155℃。XRPD: 主信号は
図35に示す通りである。
【0372】
同様の手順にしたがって、やはりフマル酸水素塩(5g)を水から2グラムスケールで(方法3、生成物融点153〜155℃、収率79%)、酢酸イソプロピルから2gスケールで(方法4、生成物融点153〜155℃、収率90%)、再結晶した。XRPD: 方法3および方法4からの生成物の主信号は
図35に示す通りであった。
【0373】
(表49)酢酸エチルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)(実施例3K、方法2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
(表50)水から得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)(実施例3K、方法3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
(表51)酢酸イソプロピルから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンフマル酸水素塩(5g)(実施例3K、方法4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0376】
実施例3L
サッカリン酸塩(5h)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
実施例3L、方法1
トルエンから得られるサッカリン酸塩(5h)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(1g、4.0ミリモル)をトルエン(10mL)中サッカリン1モル当量によって室温で処理した。混合物を室温で18時間攪拌した。固体生成物を濾取し、石油エーテル(沸点40〜60℃)(3x5mL)で洗浄し、60℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)(1.48g、85%)を得た。融点117〜120℃。XRPDは
図37に示す通りである。
【0377】
(表52)トルエンから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)(実施例3L、方法1)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
実施例3L、方法2
イソプロパノールから得られるサッカリン酸塩(5h)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの調製
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)(1g、4.0mmol、1当量)をイソプロパノール(10mL)に室温で溶解させ、サッカリン(0.73g、4.0mmol、1当量)を加えた。混合物を室温で18時間攪拌した。固体生成物を濾取し、石油エーテル(沸点40〜60℃)(3x5mL)で洗浄し、60℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)(1.58g、91%)を得た。融点117〜120℃。XRPDは
図37に示す通りである。
【0379】
(表53)イソプロパノールから得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)(実施例3L、方法2)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
(表54)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)の
1H NMR分析。400MHz; CDCl
3; 濃度: 10mg/mL; 走査回数: 32(
図36)。
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
(表55)O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)のXRPD回折
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
実施例3L、方法3
水からのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(5h)の再結晶
O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]-トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(18)(0.2g)を水(5mL)に還流温度で溶解させ、溶液を周囲温度に冷却し、16時間攪拌した。得られた生成物を温溶液(40〜50℃)から油状物として析出させ、これを次に凝固させた。結晶生成物を濾取し、水(2x3mL)で洗浄し、P
2O
5によって60℃で48時間減圧乾燥させた。O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(18)の収率: 0.12g(61%)。融点117〜119℃。XRPDは
図37に示す通りである。
【0383】
(表56)水から得られるO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンサッカリン酸塩(18)(実施例3L、方法3)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
実施例3M
分析方法
方法3M-A
プロパルギルアミン(PA)中の2-クロロアリルアミン(CAA)を定量化するためのヘッドスペースGC-FID法
試料調製手順:
1. クリンプキャップを備えた20mLガラスバイアル中でNaCl(3.8±0.1g)を秤量した。
2. PA硫酸塩(50〜100mg)を±0.1mgの精度で秤量し、バイアルに入れた。
3. 蒸留水または脱イオン水(9.0±0.1mL)を加えた。
4. バイアルの密封用の手段を用意した。8M NaOHまたはKOH水溶液(1.0±0.1 mL)をバイアルに加え、バイアルをクリンプキャップで直ちに密封した。
5. 密封バイアルを30秒間攪拌した後、ヘッドスペース注入器のサーモスタット付きオートサンプラーに入れた。
【0385】
分析に関するクロマトグラフィー条件:
ヘッドスペース注入器のサーモスタットの温度: 90℃; シリンジの温度: 105℃; 試料の攪拌: 連続式; コンディショニング時間: 20分; 注入気相量: 1mL; カラム: RTX VRX、75m、内径0.46mm、固定相 - 2.55μm; 温度勾配: 85℃で4分間、15℃/分で220℃まで9分間の傾斜、220℃で7分間; キャリアガス: ヘリウム、97.5kPa、定線速度: 35cm/秒; 注入器: スプリットレス(0.5分)、200℃; 検出器: FID、250℃、サンプリング速度 - 5Hz;
検出限界: 1ug CAA; 判定基準: CAAについてプロパルギルアミンの存在下での回収誤差50〜60%
2-クロロアリルアミン保持時間: 8.399(純粋なCAA)〜8.549(PAの存在増大により増大)
【0386】
PA中1〜20ug範囲のCAAの定量化用の較正手順:
ストック較正溶液:
1. 10mLガラスバイアル中に2-クロロアリルアミン塩酸塩(14.40±0.02mg)を秤量した(CAA遊離塩基相当で10.36mg)。
2. 脱イオン水(2mL)を加えた(完全溶解)。溶液濃度: 遊離塩基として5.18mg/mL(μg/μL)
3. CAA 1μg、5μgおよび20μgを有する較正試料を10mLメスフラスコ中でのストック溶液の適切な希釈によって調製した。
ストック較正溶液およびさらなる希釈溶液を+4℃で保管した。これらの条件下では、希釈較正溶液の濃度は1〜2週間安定である。
4. 各濃度について2つの並行分析を行った。
100ug回収試験では、109μgを決定した。
【0387】
方法3M-B
工程1(実施例1A、2Aおよび2B)のモニタリング用ならびにイソプロパノールとの反応による過剰の塩化シアヌルの消費(実施例2Aおよび2B)のモニタリング用のGC-MS法
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
方法3M-C
実施例1B、2Aおよび2Bの工程2の反応完了のモニタリング用ならびに2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)および6-クロロ-N2-(プロパ-2-イニルアミノ)-N4-n-プロピルアミノ-1,3,5-トリアジン(3)のA純度%用のLC-MS法
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
方法3M-D
工程3(実施例1C、2Cおよび2F)のモニタリング用ならびにO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)のA純度%用のLC-MS法
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
方法5E
実施例3D〜3Gについて使用されるA純度%用のLC/MS法
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
方法3M-F
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]-トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(4)中のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(2-クロロアリルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(IMP-A)(5〜250ppm)および他の微量不純物の定量化用のUPLC-MS/MS法
UPLC-MS/MS条件:
[この文献は図面を表示できません]
* - 注入種類は異なる機器毎に変動しうる。
【0392】
勾配の表:
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
MS/MS条件の表
*:
[この文献は図面を表示できません]
* - MS/MSパラメータは異なる機器毎に変動しうる。
【0394】
実施例3N
工程5; O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の反復的再結晶
A.O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)をMEK中で、遊離塩基の熱溶液にH
2SO
4(1.05当量)を加えることで調製した(融点Aは表57に)。
B.工程AからのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(10g)をIPA(60mL)に溶解させ、還流温度に加熱した。溶液を周囲温度に冷却し、Et
2O(5mL)を加えて結晶化を開始した。混合物を周囲温度で16時間静置した。得られた生成物を濾取し、IPA(3x7mL)で洗浄し、75℃で風乾した(5.5g、55%)(融点Bは表57に)。
C.工程BからのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)(4.8g)をMEK(120mL)に還流温度で溶解させ、活性炭(0.5g)を加えた。混合物を60℃で16時間攪拌した後、周囲温度に冷却した。木炭を濾去し、濾液を35mL量に濃縮し、その時点で周囲温度に冷却し、16時間静置したところ、結晶化が生じた。得られた生成物を濾取し、MEK(3x15mL)で洗浄し、減圧(0.2mbar)乾燥させた(2.2g、46%)(融点Cは表57に)。
【0395】
(表57)連続的な再結晶時のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の融点
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
実施例3O
工程5; 様々な溶媒からのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の再結晶
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)[MEK中で調製](5g)をIPA(20mL)に還流温度で溶解させた後、周囲温度に冷却した。結晶化は生じなかった。Et
2O(3mL)を加えて結晶化を開始したところ、羊毛状のかさ高い結晶が形成された。結晶化過程を周囲温度で16時間進行させた。得られた生成物を濾取し、IPA(2x20mL)、次に石油エーテル(2x25mL)で洗浄し、65℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)を無色結晶(2.5g、50%)として得た。
【0397】
(表58)IPAから再結晶されるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)[MEK中で調製](5g)をアセトニトリル(20mL)に還流温度で溶解させた後、周囲温度に冷却した。結晶化は生じなかった。Et
2O(3mL)を加えて結晶化を開始した。結晶化過程を周囲温度で16時間進行させた。生成物を濾取し、アセトニトリル(2x20mL)、次に石油エーテル(2x40mL)で洗浄し、最後に70℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)を無色結晶(2.3g、46%)として得た。
【0399】
(表59)アセトニトリルから再結晶されるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0400】
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)[MEK中で調製](5g)をアセトン(60mL)に還流温度で溶解させた後、周囲温度に冷却した。混合物を再結晶に周囲温度で16時間供し、溶媒を最終量40mLに部分蒸発させた。この後で羊毛状のかさ高い結晶が形成された。生成物を濾取し、アセトン(2x20mL)、次に石油エーテル(2x40mL)で洗浄し、最後に70℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)を無色結晶(2.1g、42%)として得た。
【0401】
(表60)アセトンから再結晶されるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)[MEK中で調製](5g)をMEK(55mL)に還流温度で溶解させた後、周囲温度に冷却した。混合物を周囲温度で1時間再結晶に供した。この後で羊毛状のかさ高い結晶が形成された。生成物を濾取し、MEK(2x25mL)、次に石油エーテル(2x25mL)で洗浄し、最後に65℃で16時間風乾させてO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)を無色結晶(3.1g、62%)として得た。
【0403】
(表61)MEKから再結晶されるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)は水およびMeOHに易溶性である。
【0405】
(表62)O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の再結晶
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
実施例3P
様々な添加剤を用いる硫酸水素塩(5b)としてのO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミンの再結晶
各実験において、O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン遊離塩基(4)(1g)をMEK(10mL)に溶解させ、70℃に加熱し、不溶性材料を濾去した。熱濾液に単一のH
2SO
4(260μL、1.1当量)を一度に加えた。この時点で、指示された量の添加剤を加え、混合物を周囲温度に冷却して結晶化を生じさせた。混合物A、BおよびCの場合、結晶化は生じない。それらを氷浴に入れたところ、混合物BおよびCは結晶化された。水の添加(混合物A)により結晶化は完全に妨げられた。いずれの場合でも結晶は同じ羊毛状の外観を示した。
【0407】
(表63)MEKからの添加物を経由したO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(5b)の結晶化
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
実施例3Q
硫酸での処理によるO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩の形成
O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン遊離塩基(43.5g)をEt
2O(800mL)に溶解させ、0℃(氷浴)に冷却した。この溶液に濃95% H
2SO
4(1当量、9.3mL)を攪拌下で滴下した。反応混合物を1時間攪拌した後、得られた固体結晶生成物を濾取し、Et
2Oで洗浄して得た生成物は、元素分析によってトリアジン/H
2SO
4 = 2:1のモル比を有する半硫酸塩付加体(18.4g、融点102〜104℃)であると決定された。
【0409】
(表64)モル比2:1のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン/硫酸付加塩(C
11H
18N
6O * 0.5 H
2SO
4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0410】
上記手順Aからのフラスコに残留する油状残渣をEt
2O(200mL)に懸濁させ、EtOH(30mL)と混合し、周囲温度で1時間超音波処理した。得られた固体を濾取し、Et
2Oで洗浄し、最後に60℃で風乾させて得た生成物は、元素分析によってトリアジン/H
2SO
4 = 1:2のモル比を有する二硫酸塩(21.4g、融点165〜167℃)であると決定された。
【0411】
(表65)モル比1:2のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン/硫酸付加塩(C
11H
18N
6O * 2 H
2SO
4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
上記手順Bからの一緒にした濾液を蒸発乾固させ、減圧(0.2mbar)乾燥させて得た生成物は、元素分析によってトリアジン/H
2SO
4 = 4:3のモル比を有する付加塩(21.5g、融点53〜57℃)であると決定された。XRPDデータは、この物質が完全に非晶質であることを示した。
【0413】
(表66)モル比4:3のO,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン/硫酸付加塩(4 C
11H
18N
6O * 3 H
2SO
4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
画分1〜3を一緒にし、EtOH(350mL)に溶解させ、1時間超音波処理して溶解の完了を確実にした。溶媒を減圧蒸発させ、得られた半固体残渣を周囲温度で3時間減圧(0.2mbar)乾燥させた。続いて完全に凝固した残渣を60℃で16時間風乾させて得た生成物は、元素分析によってトリアジン/H
2SO
4 = 4:3のモル比を有する付加塩であると決定された。収率: 60.5g(99%)、融点130〜132℃。元素分析は、それがトリアジン/H
2SO
4を伴う硫酸一水素塩であることを示した。
【0415】
(表67)トリアジン/H
2SO
4 = 4:3のモル比(4 C
11H
18N
6O * 3 H
2SO
4)の元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
(表68)O,N-ジメチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン/硫酸付加塩のモル比(x C
11H
18N
6O * y H
2SO
4)
[この文献は図面を表示できません]
【0417】
実施例3R
塩化シアヌルの反応性
様々な溶媒中での塩化シアヌル(1)の反応性を、この反応性出発原料が加溶媒分解によって望ましくない副生成物を形成するか否かを決定するために調査した。塩化シアヌルとイソプロパノール(IPA)との反応(スキーム13)時に2つの生成物、すなわち6-イソプロポキシ-2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン(または[4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル]-イソプロピルエーテル]a、およびN-[4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル]-N-エチル-N-イソプロピルアミン]bが得られた。
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
塩化シアヌル(0.5g)をIPA(5mL)に懸濁させ、周囲温度で攪拌した。攪拌の1時間後および4時間後にGC-MS分析を行った(表21)。7時間後に反応混合物は透明になった。
【0419】
塩化シアヌル(5g)を冷IPA(25mL)に懸濁させ、氷浴中で冷却し、0℃で攪拌した。攪拌の1時間後および4時間後にGC-MS分析を行った(表21)。4時間後、反応混合物を濾過し、IPA/石油エーテルの混合物(2x20mL)で洗浄した。濾液を蒸発乾固させて無色固体0.54gを得た。
【0420】
塩化シアヌル(0.5g)をIPA(5mL)に懸濁させ、DIPEA(0.47mL、1当量)を加えた。反応混合物を周囲温度で攪拌した。攪拌の1時間後および4時間後にGC-MS分析を行った(表21)。2時間後に反応混合物は透明になった。
【0421】
(表69)アミン塩基DIPEAありおよびなしのIPA中での塩化シアヌルの反応
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
実施例3S
塩化シアヌルの溶解度
塩化シアヌルの溶解度を、その反応性および望ましくない副生成物の形成を制限する手段として調査した。塩化シアヌル(10g)を指示された溶媒(表22)50mLと混合し、時々かき混ぜながら1時間超音波処理した。固体材料が懸濁液として残留した場合はそれを濾去し、秤量した。
【0423】
(表70)様々な溶媒中での塩化シアヌルの溶解度
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
実施例3T
分析手法
(表71)GC-MS条件
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
(表72)工程1〜工程4の反応混合物からの主成分のGC-MS保持時間およびイオン化
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
実施例4
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)および対応する塩酸塩(7a)(スキーム14)
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)
6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニル)-N
4-n-プロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(3)(350mg、1.55mmol)、2M MeNH
2/THF(7.8mL、15.60mmol)およびNaOH(74mg、1.86mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)溶液を70℃で5時間加熱した。揮発物を減圧除去した。水(20mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)(310mg、91%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(7a)
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)(300mg、1.36mmol)のジエチルエーテル(15mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル(0.68mL、1.36mmol)溶液を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去してN-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(7a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
実施例4a
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)および対応する塩酸塩(7a)(スキーム14)
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)
密閉バイアル中で6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニル)-N
4-プロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(3)(5.00g、22.16mmol)およびMeNH
2/水溶液(40%)(30mL)の1,4-ジオキサン(30mL)中混合物を60℃で4時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x100mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(150mL)、次にブライン溶液(150mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣を、CH
2Cl
2/EtOH(97:3)を溶離液として使用するシリカゲルカラムを通じて濾過した。揮発物を除去してN-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)(4.65g、95%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0429】
N-メチル-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(7a)
N-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(6)(3.00g、13.62mmol)のジエチルエーテル(30mL)およびエタノール(3mL)溶液に95% H
2SO
4(0.76mL、13.62mmol)を0℃で滴下した。混合物を周囲温度で0.5時間攪拌し、揮発物を減圧除去してN-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン硫酸水素塩(7a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
実施例5
N-(4-フルオロベンジル)-O-メチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(8)および対応する塩酸塩(9a)(スキーム15)
N-(4-フルオロベンジル)-O-メチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(8)
6-クロロ-N
2-(プロパ-2-イニル)-N
4-n-プロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(3)(250mg、1.11mmol)およびN-(4-フルオロベンジル)-O-メチルヒドロキシルアミン(347mg、2.22mmol)の1,4-ジオキサン(3mL)の混合物を90℃で20時間加熱した後、揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(20mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)、次にブライン溶液(40mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4-フルオロ-ベンジル)-O-メチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(8)(325mg、85%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
N-(4-フルオロベンジル)-O-メチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩酸塩(9a)
化合物7について先に記載の手順を使用してN-(4-フルオロ-ベンジル)-O-メチル-N-[4-(n-プロピルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(8)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-フルオロ-ベンジル)-O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(9a)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
実施例6
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(11)および対応する塩酸塩(12a)(スキーム16)
6-クロロ-N
2-(4-フルオロベンジル)-N
4-(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(10)
塩化シアヌル(1)(1.2g、6.52mmol)のアセトニトリル(60mL)中冷却溶液(0℃)に(4-フルオロフェニル)メタンアミン(0.75mL、6.52mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.14mL、6.52mmol)を加えた。反応混合物を0℃で2時間攪拌した。プロパルギルアミン塩酸塩(597mg、6.52mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.28mL、13.04mmol)を加え、反応混合物を50℃で4時間加熱した。混合物を室温に冷却した。得られた析出物を濾過し、水およびアセトニトリルで洗浄した後、乾燥させて6-クロロ-N
2-(4-フルオロベンジル)-N
4-(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(10)(1.77g、93%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(11)
6-クロロ-N
2-(4-フルオロベンジル)-N
4-(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(10)(250mg、0.86mmol)およびn-プロピルアミン(0.5mL)の1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を90℃で16時間加熱した後、揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(20mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)、次にブライン溶液(40mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を除去し、残渣をPE/EtOAc(3:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4-フルオロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(11)(242mg、90%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(12a)
化合物7について記載の手順を使用してN-(4-フルオロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(11)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-フルオロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(12)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
実施例7
N-[4-(4-フルオロ-ベンジルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(13)および対応する塩酸塩(14a)(スキーム17)
N-[4-(4-フルオロベンジルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(17)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-(4-フルオロベンジル)-N
4-(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(10)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させて所望の生成物を収率98%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0436】
N-[4-(4-フルオロ-ベンジルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(14a)
化合物7について記載の手順を使用してN-[4-(4-フルオロ-ベンジルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(13)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて所望の生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 103〜105℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
実施例8
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N-[4-(4-フルオロベンジルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O-メチル-ヒドロキシルアミン(15)および対応する塩酸塩(16a)(スキーム18)
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N-[4-(4-フルオロベンジルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O-メチル-ヒドロキシルアミン(15)
化合物8について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-(4-フルオロベンジル)-N
4-(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(10)とN-(4-フルオロベンジル)-O-メチルヒドロキシルアミンとを反応させてN-(4-フルオロ-ベンジル)-N-[4-(4-フルオロ-ベンジルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O-メチル-ヒドロキシルアミン(15)を収率84%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N-[4-(4-フルオロベンジルアミノ)-6-(プロパ-2-イニルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(16a)
化合物7について記載の手順を使用してN-(4-フルオロ-ベンジル)-N-[4-(4-フルオロベンジルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O-メチル-ヒドロキシルアミン(15)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させた。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
実施例9
N,N'-ビス-(4-フルオロ-ベンジル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(18)および対応する塩酸塩(19)(スキーム19)
6-クロロ-N
2,N
4-ビス(4-フルオロベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(17)
塩化シアヌル(1)(600mg、3.26mmol)、(4-フルオロフェニル)メタンアミン(0.75mL、6.52mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.14mL、6.52mmol)のアセトニトリル(40mL)中混合物を60℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、析出物を濾過し、水およびMeCNで洗浄し、乾燥させて6-クロロ-N
2,N
4-ビス(4-フルオロベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(17)(1.12g、95%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
N,N'-ビス-(4-フルオロベンジル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(18)
6-クロロ-N
2,N
4-ビス(4-フルオロベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(17)(362mg、1.00mmol)、プロパルギルアミン塩酸塩(220mg、2.40mmol)およびNaOH(128mg、3.20mmol)の1,4-ジオキサン(25mL)中混合物を105℃で24時間加熱した。冷却後、水(50mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN,N'-ビス-(4-フルオロベンジル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(18)(235mg、62%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
N,N'-ビス-(4-フルオロベンジル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(19a)
化合物7について記載の手順を使用してN,N'-ビス-(4-フルオロ-ベンジル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(18)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させた。生成物をジエチルエーテル/エタノールから結晶化してN,N'-ビス-(4-フルオロ-ベンジル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(19)を収率81%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 137〜139℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
比較例10
N-(4-フルオロベンジル)-N',N''-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(21)および対応する塩酸塩(22a)(スキーム20)
6-クロロ-N,N'-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)
塩化シアヌル(1)(30.0g、162.68mmol)およびn-プロピルアミン(26.8mL、325.36mmol)のアセトン(600mL)および水(30mL)中懸濁液に2M NaOH溶液(163mL、325.36mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を50℃で3時間加熱した後、冷却した。水(200mL)を混合物に加えた。得られた析出物を濾過し、水(200mL)で洗浄し、P
2O
5によって40℃で20時間乾燥させて6-クロロ-N,N'-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)(33.6g、90%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
N-(4-フルオロベンジル)-N',N''-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(21)
6-クロロ-N,N'-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)(1.00g、4.35mmol)、(4-フルオロフェニル)メタンアミン(1.0mL、8.70mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.75mL、4.35mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を110℃で20時間加熱した後、揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(50mL)を残渣に加え、混合物をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4-フルオロベンジル)-N',N''-ジ-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(21)(1.27g、92%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
N-(4-フルオロベンジル)-N',N''-ジ-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(22a)
化合物7について記載の手順を使用してN-(4-フルオロベンジル)-N',N''-ジ-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(21)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-フルオロ-ベンジル)-N',N''-ジ-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(22a)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
比較例11
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-(4-フルオロベンジル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(23)および対応する塩酸塩(24a)(スキーム21)
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-(4-フルオロ-ベンジル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(23)
化合物8について記載の手順を使用して6-クロロ-N,N'-ジ-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)とN-(4-フルオロベンジル)-O-メチルヒドロキシルアミンとを反応させて所望の化合物を収率85%で生成した。
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-(4-フルオロベンジル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(24a)
化合物7について記載の手順を使用してN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-(4-フルオロ-ベンジル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(23)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて所望の化合物を生成した。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
実施例12
N-(4,6-ビス-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(26)および対応する塩酸塩(27a)(スキーム22)
6-クロロ-N
2,N
4-ジ(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(25)
密閉バイアル中で塩化シアヌル(1)(2.00g、10.85mmol)、プロパルギルアミン塩酸塩(1.99g、21.70mmol)およびK
2CO
3(5.25g、37.98mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物を95℃で22時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(50mL)を加えた。得られた析出物を濾過し、水(50mL)、次にアセトニトリル(50mL)で洗浄し、最後にP
2O
5で乾燥させて6-クロロ-N
2,N
4-ジ(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(25)(1.87g、78%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
N-(4,6-ビス-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(26)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2,N
4-ジ(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(25)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させて所望の化合物を収率78%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
N-(4,6-ビス-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(27a)
化合物7について記載の手順を使用してN-(4,6-ビス-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(26)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて所望の生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 85〜87℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
実施例13
N-メチル-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(28)および対応する塩酸塩(29a)(スキーム23)
N-メチル-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(28)
化合物6について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2,N
4-ジ(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(25)と2M MeNH
2/THFとを反応させて所望の化合物を収率92%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
N-メチル-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(29a)
化合物7について記載の手順を使用してN-メチル-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(28)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて所望の生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 90〜93℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
実施例14
N-(4-フルオロベンジル)-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(30)および対応する塩酸塩(31a)(スキーム24)
N-(4-フルオロベンジル)-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(30)
化合物21について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2,N
4-ジ(プロパ-2-イニル)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(25)と(4-フルオロフェニル)メタンアミンとを反応させて所望の化合物を収率70%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
N-(4-フルオロ-ベンジル)-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(31a)
化合物7について記載の手順を使用してN-(4-フルオロ-ベンジル)-N',N''-ジ-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(30)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて所望の生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
比較例15
N,N'-ビス-(4-フルオロベンジル)-N''-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(32)および対応する塩酸塩(33a)(スキーム25)
N,N'-ビス-(4-フルオロベンジル)-N''-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(32)
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)(200mg、0.97mmol)、(4-フルオロフェニル)メタンアミン(0.28mL、2.43mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.32mL、1.93mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を105℃で24時間攪拌した。次に水(20mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を除去し、残渣をPE/EtOAc(3:1)を溶離液として使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN,N'-ビス-(4-フルオロ-ベンジル)-N''-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(32)(341mg、92%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
N,N'-ビス-(4-フルオロベンジル)-N''-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(33a)
化合物7について記載の手順を使用してN,N'-ビス-(4-フルオロ-ベンジル)-N''-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(32)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて所望の生成物を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
実施例16
O-(4-フルオロフェニル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(36)および対応する塩酸塩(37a)(スキーム26)
2-(4-フルオロフェノキシ)-イソインドール-1,3-ジオン
4-フルオロフェニルボロン酸(2.00g、14.29mmol)、N-ヒドロキシフタルイミド(1.17g、7.15mmol)、Cu(OAc)
2(1.30g、7.15mmol)、ピリジン(635μL、7.87mmol)および4Åモレキュラーシーブ(1.00g)のCH
2Cl
2中混合物を室温で16時間激しく攪拌した。混合物をセライトパッドを通じて濾過し、蒸発させた。得られた残渣をPE/EtOAc(5:1)からPE/EtOAc(5:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して2-(4-フルオロフェノキシ)-イソインドール-1,3-ジオン(1.57g、86%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン
2-(4-フルオロフェノキシ)-イソインドール-1,3-ジオン(1.34g、5.21mmol)のCHCl
3(25mL)およびMeOH(5mL)溶液にヒドラジン水和物(760μL、15.60mmol)を加えた。反応混合物を室温で20時間攪拌した後、濾過した。濾液を飽和NaHCO
3溶液(2x30mL)、次に水(30mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥させ、溶媒を除去してO-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(520mg、78%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
N-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(34)
O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(420mg、3.30mmol)のCH
2Cl
2(60mL)中冷却溶液(-10℃)に塩化シアヌル(1)(406mg、2.20mmol)を滴下した。反応混合物を-10℃で3時間攪拌した。次に混合物を水(20mL)に注いだ。層を分離し、水相をCH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、得られた残渣をPE/EtOAc(10:1)からPE/EtOAc(5:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(34)(520mg、57%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
N-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(35)
N-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(34)のCH
2Cl
2(15mL)溶液にn-プロピルアミン(450μL、5.45mmol)を室温で加え、混合物を3時間攪拌した。得られた析出物を濾過し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させてN-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(35)(250mg、46%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
O-(4-フルオロフェニル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(36)
N-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(4-フルオロフェニル)-ヒドロキシルアミン(35)(230mg、0.77mmol)およびプロパルギルアミン(400μL、6.18mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液を90℃で24時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(15mL)を加えた。得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2/MeOH(99:1)からCH
2Cl
2/MeOH(9:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO-(4-フルオロフェニル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(36)(140mg、57%)を得た。ESI-MS (m/z): 317 [M+H]
+。
【0461】
O-(4-フルオロフェニル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(37a)
化合物7について記載の手順を使用してO-(4-フルオロフェニル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(36)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させた。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
実施例17
N-[4-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(39)および対応する塩酸塩(40a)(スキーム27)
6-クロロ-N-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(38)
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)(400mg、1.93mmol)、1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミン(203μL、1.93mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(385μL、2.32mmol)の1,4-ジオキサン(7mL)中混合物を90℃で7時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水(15mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン(30mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去して6-クロロ-N-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(38)を得て、これを精製せずに次の工程に使用した。
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
N-[4-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(39)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(38)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-[4-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(39)を収率72%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
N-[4-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(40a)
化合物7について記載の手順を使用してN-[4-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(39)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-[4-(1,1-ジメチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(40a)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
実施例18
O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-ブタ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(42)および対応する塩酸塩(43a)(スキーム28)
N-ブタ-2-イニル-6-クロロ-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(41)
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(2)(414mg、2.00mmol)、ブタ-2-イニルアミン塩酸塩(211mg、2.00mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(520μL、3.00mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)の混合物は55℃で6時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、水(10mL)を加えた。得られた析出物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させてN-ブタ-2-イニル-6-クロロ-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(41)(410mg、85%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-ブタ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(42)
化合物4について記載の手順を使用してN-ブタ-2-イニル-6-クロロ-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(41)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-1-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミンを収率96%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
O,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-ブタ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(43a)
化合物7について記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-ブタ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(42)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-ブタ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(43a)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
実施例19および20
O,N-ジメチル-N-(6-n-プロピルアミノ-2-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(48)および対応する塩酸塩(50a); ならびにO,N-ジメチル-N-(2-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(49)および対応する塩酸塩(51a)(スキーム29)
(2,6-ジクロロ-ピリミジン-4-イル)-n-プロピル-アミン(44)および(4,6-ジクロロ-ピリミジン-2-イル)-n-プロピルアミン(45)
EtOH(40mL)中の2,4,6-トリクロロ-ピリミジン(5.00g、27.26mmol)およびn-プロピルアミン(3.14mL、57.33mmol)を室温で10時間攪拌した。揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(50mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、混合物を石油エーテル/EtOAc(20:1)から石油エーテル/EtOAc(5:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(2,6-ジクロロ-ピリミジン-4-イル)-n-プロピルアミン(44)(2.50g、44%)および(4,6-ジクロロ-ピリミジン-2-イル)-n-プロピル-アミン(44)(1.90g、34%)を得た。
化合物44:
[この文献は図面を表示できません]
化合物45:
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
6-クロロ-N
4-n-プロピル-N
2-プロパ-2-イニル-ピリミジン-2,4-ジアミン(46)
(2,6-ジクロロ-ピリミジン-4-イル)-n-プロピルアミン(44)(1.50g、7.28mmol)、プロパルギルアミン塩酸塩(2.00g、21.84mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.2mL、29.12mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中混合物を100℃で48時間加熱した。冷却後、水(20mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、混合物を石油エーテル/EtOAc(5:1)から石油エーテル/EtOAc(5:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-クロロ-N
4-n-プロピル-N
2-プロパ-2-イニル-ピリミジン-2,4-ジアミン(46)(500mg、30%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
O,N-ジメチル-N-(6-n-プロピルアミノ-2-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(48)
6-クロロ-N
4-n-プロピル-N
2-プロパ-2-イニル-ピリミジン-2,4-ジアミン(46)(500mg、2.22mmoL)およびO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.30g、13.33mmol)のピリジン(10mL)中混合物を130℃で30分間加熱した。冷却後、水(20mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO,N-ジメチル-N-(6-n-プロピルアミノ-2-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(48)(230mg、42%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
O,N-ジメチル-N-(6-n-プロピルアミノ-2-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(50a)
2M HCl/ジエチルエーテル(0.68mL、1.36mmol)およびO,N-ジメチル-N-(6-n-プロピルアミノ-2-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(48)(210mg、0.84mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液を0℃で0.5時間攪拌した。揮発物を減圧除去してO,N-ジメチル-N-(6-n-プロピルアミノ-2-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(50a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4-プロパ-2-イニル-ピリミジン-2,4-ジアミン(47)
(4,6-ジクロロ-ピリミジン-2-イル)-n-プロピルアミン(45)(1.80g、8.73mmol)、プロパルギルアミン塩酸塩(1.60g、17.46mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.5mL、26.19mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を100℃で24時間加熱した。冷却後、水(20mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、混合物を石油エーテル/EtOAc(5:1)から石油エーテル/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4-プロパ-2-イニル-ピリミジン-2,4-ジアミン(47)(720mg、36%)を得た。ESI-MS (m/z): 225、227 [M+H]
+。
【0473】
O,N-ジメチル-N-(2-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(49)
化合物48について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4-プロパ-2-イニル-ピリミジン-2,4-ジアミン(47)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-(2-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(49)を収率31%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
O,N-ジメチル-N-(2-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(51a)
化合物50aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(2-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(49)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(2-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(51a)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
実施例21
O,N-ジメチル-N-(4-メチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(54)および対応する塩酸塩(55a)(スキーム30)
N-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)
塩化シアヌル(1)(5.00g、27.11mmol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液にプロパルギルアミン(1.74mL、27.11mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.48mL、27.11mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中混合物を-20℃で2時間(シリンジポンプ)の間に徐々に加えた。反応混合物を3時間攪拌した(反応温度は-20℃〜0℃)。この後、揮発物を蒸発により除去し、残渣をEtOAc(100mL)と水(30mL)との間で分配した。EtOAc層を水(2x30mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)(5.33g、97%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(53)
化合物6について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)と2M MeNH
2/THFとを反応させて6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(53)を収率95%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0477】
O,N-ジメチル-N-(4-メチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(54)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(53)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-メチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(54)を収率97%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
O,N-ジメチル-N-(4-メチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(55a)
化合物5aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(4-メチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(54)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-メチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(55a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
実施例22
O,N-ジメチル-N-(4-エチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(57)および対応する塩酸塩(58a)(スキーム30)
6-クロロ-N-エチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(56)
化合物6について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)と2M EtNH
2/THFとを反応させて6-クロロ-N-エチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(56)を収率89%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
N-(4-エチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(57)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-エチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(56)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-(4-エチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(57)を収率99%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
N-(4-エチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(58)
化合物5aについて記載の手順を使用してN-(4-エチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(57)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-エチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(58a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0482】
実施例23
O,N-ジメチル-N-(4-イソプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(60)および対応する塩酸塩(61a)(スキーム30)
6-クロロ-N-イソプロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(59)
N-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)(534mg、2.63mmol)、イソプロピルアミン(215μL、2.63mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(458μL、2.63mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を50℃で3時間攪拌した。揮発物を蒸発させ、水(30mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去して6-クロロ-N-イソプロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(59)(564mg、95%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
N-(4-イソプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(60)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-イソプロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(59)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-(4-イソプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(60)を収率94%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
N-(4-イソプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(61a)
化合物5aについて記載の手順を使用してN-(4-イソプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(60)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-イソプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(61a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
実施例24
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(63)および対応する塩酸塩(64a)(スキーム30)
6-クロロ-N-シクロプロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(62)
N-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)(450mg、2.22mmol)、シクロプロピルアミン(139mg、2.44mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(425μL、2.44mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を周囲温度で4時間攪拌した。次に揮発物を蒸発させ、残渣を水(150mL)中に取り込み、1時間攪拌した。この後、混合物を濾過し、乾燥させて6-クロロ-N-シクロプロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(62)(405mg、82%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0486】
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(63)
6-クロロ-N-シクロプロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(62)(380mg、1.70mmol)、O,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(380mg、3.91mmol)およびNaOH(156mg、3.91mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を90℃で2時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を残渣に加え、混合物をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(63)(340mg、81%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(64a)
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(63)(333mg、1.34mmol)と2M HCl/ジエチルエーテル(0.67mL、1.34mmol)とをジエチルエーテル(20mL)中にて0℃で反応させた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去してO,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(64a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
実施例25
O,N-ジメチル-N-(4-n-ブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(66)および対応する塩酸塩(67a)(スキーム30)
N-ブチル-6-クロロ-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(65)
化合物59について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)とブチルアミンとを反応させてN-ブチル-6-クロロ-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(65)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
N-(4-ブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(66)
化合物4について記載の手順を使用してN-ブチル-6-クロロ-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(65)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-(4-ブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(66)を収率93%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
N-(4-ブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(67a)
化合物5aについて記載の手順を使用してN-(4-ブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(66)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-ブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(67a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
実施例26
O,N-ジメチル-N-(4-シクロブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(69)および対応する塩酸塩(70a)(スキーム30)
6-クロロ-N-シクロブチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(68)
化合物59について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)とシクロブチルアミンとを反応させて6-クロロ-N-シクロブチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(68)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
N-(4-シクロブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(69)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-シクロブチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(68)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-(4-シクロブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(69)を収率77%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
N-(4-シクロブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(70a)
化合物5aについて記載の手順を使用してN-(4-シクロブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(69)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-シクロブチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(70a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 105〜107℃。
【0494】
実施例27
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(72)および対応する塩酸塩(73a)(スキーム30)
6-クロロ-N-シクロプロピルメチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(71)
化合物59について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)とシクロプロピルメチルアミンとを反応させて6-クロロ-N-シクロプロピルメチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(71)を収率83%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0495】
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(72)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-シクロプロピルメチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(71)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(72)を収率91%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
O,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(73a)
化合物5aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(72)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-シクロプロピルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(73a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
実施例28
O,N-ジメチル-N-(4-シクロヘキシルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(75)および対応する塩酸塩(76a)(スキーム30)
6-クロロ-N-シクロヘキシル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(74)
化合物59について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)とシクロヘキシルアミンとを反応させて6-クロロ-N-シクロヘキシル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(74)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
O,N-ジメチル-N-(4-シクロヘキシルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(75)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-シクロヘキシル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(74)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン-N-(4-シクロヘキシルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(75)を収率80%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
O,N-ジメチル-N-(4-シクロヘキシルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(76a)
化合物5aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(4-シクロヘキシルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(75)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-シクロヘキシルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(76a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0500】
実施例29
O,N-ジメチル-N-(4-シクロヘキシルメチルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(78)および対応する塩酸塩(79a)(スキーム30)
6-クロロ-N-シクロヘキシルメチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(77)
化合物59について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)とシクロヘキシル-メチルアミンとを反応させた。粗生成物をEtOAcから結晶化して6-クロロ-N-シクロヘキシルメチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(77)を収率73%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
O,N-ジメチル-N-[4-(シクロヘキシルメチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(78)
化合物4について記載の手順を使用して6-クロロ-N-シクロヘキシルメチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(77)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-[4-(シクロヘキシルメチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(78)を収率94%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
O,N-ジメチル-N-[4-(シクロヘキシルメチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩酸塩(79a)
化合物5aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-[4-(シクロヘキシルメチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(78)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-[4-(シクロヘキシルメチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩酸塩(79a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
実施例30
O,N-ジメチル-N-(4-ベンジルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(81)および対応する塩酸塩(82a)(スキーム30)
N-ベンジル-6-クロロ-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(80)
化合物59について記載の手順を使用してN-(4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-アミン(52)とベンジルアミンとを反応させてN-ベンジル-6-クロロ-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(80)を収率83%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
O,N-ジメチル-N-(4-ベンジルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(81)
化合物4について記載の手順を使用してN-ベンジル-6-クロロ-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(80)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-ベンジルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(81)を収率98%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
O,N-ジメチル-N-(4-ベンジルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(82a)
化合物5aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(4-ベンジルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(81)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-ベンジルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(82a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0506】
実施例31
O,N-ジメチル-N-[4-(1-メチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(84)および対応する塩酸塩(85a)(スキーム31)
6-クロロ-N-(1-メチル-プロパ-2-イニル)-N'-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(83)
4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-n-プロピル-アミン(2)(476mg、2.30mmol)、1-メチル-プロパ-2-イニルアミン塩酸塩(243mg、2.30mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(849μL、4.60mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を55℃で6時間攪拌した。混合物を周囲温度に冷却し、水(20mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/MeOH(98:2)を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-クロロ-N-(1-メチル-プロパ-2-イニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(83)(530mg、96%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
O,N-ジメチル-N-[4-(1-メチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(84)
6-クロロ-N-(1-メチル-プロパ-2-イニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(83)(400mg、1.67mmol)、O,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(326mg、3.34mmol)およびNaOH(120mg、3.00mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を90℃で3時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、残渣に飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加えた。混合物をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(96:4)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO,N-ジメチル-N-[4-(1-メチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(84)(430mg、97%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
O,N-ジメチル-N-[4-(1-メチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩酸塩(85a)
O,N-ジメチル-N-[4-(1-メチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン(84)(400mg、1.51mmol)のジエチルエーテル(15mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(0.75mL、1.50mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去してO,N-ジメチル-N-[4-(1-メチル-プロパ-2-イニルアミノ)-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-ヒドロキシルアミン塩酸塩(85a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
実施例32
O,N-ジメチル-N-(4-ブタ-3-イニルアミノ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(87)および対応する塩酸塩(88a)(スキーム32)
N-ブタ-3-イニル-6-クロロ-N'-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(86)
4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-プロピル-アミン(2)(1.40g、6.73mmol)、ブタ-3-イニルアミン(465mg、6.73mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.30mL、8.08mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を90℃で24時間攪拌した。混合物を周囲温度に冷却し、水(50mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(70mL)、次にブライン溶液(70mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、得られた残渣をPE/EtOAc(3:1)からPE/EtOAc(1:99)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-ブタ-3-イニル-6-クロロ-N'-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(86)(1.14g、70%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
O,N-ジメチル-N-(4-ブタ-3-イニルアミノ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(87)
化合物84について記載の手順を使用してN-ブタ-3-イニル-6-クロロ-N'-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(86)とO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-ブタ-3-イニルアミノ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(87)を収率99%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
O,N-ジメチル-N-(4-ブタ-3-イニルアミノ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(88a)
化合物85aについて記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(4-ブタ-3-イニルアミノ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(87)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO,N-ジメチル-N-(4-ブタ-3-イニルアミノ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(88a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
実施例33
N-ブタ-3-イニル-N'-メチル-N''-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(89)および対応する塩酸塩(90a)(スキーム33)
N-ブタ-3-イニル-N'-メチル-N''-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(89)
密閉バイアル中でN-ブタ-3-イニル-6-クロロ-N'-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(86)(320mg、1.33mmol)、2M MeNH
2/THF(6.7mL、13.40mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液を90℃で3時間加熱した。揮発物を減圧除去し、残渣に飽和NaHCO
3溶液(10mL)を加えた。混合物をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した後、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(98:2)を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-ブタ-3-イニル-N'-メチル-N''-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(89)(300mg、96%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
N-ブタ-3-イニル-N'-メチル-N''-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(90a)
N-ブタ-3-イニル-N'-メチル-N''-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(89)(300mg、1.28mmol)のジエチルエーテル(5mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(0.64mL、1.28mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、析出物を濾過し、ジエチルエーテル(5mL)で洗浄してN-ブタ-3-イニル-N'-メチル-N''-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(90a)(330mg、95%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 142〜145℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
実施例34
O-tert-ブチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(91)および対応する塩酸塩(92a)(スキーム34)
O-tert-ブチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(91)
6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)(120mg、0.53mmol)、O-tert-ブチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(140mg、1.11mmol)およびNaOH(44mg、1.11mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を90℃で3時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、混合物をEtOAc(4x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO-tert-ブチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(91)(93mg、63%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
O-tert-ブチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(92a)
O-tert-ブチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(91)(88mg、0.32mmol)のジエチルエーテル(3mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(160μL、0.32mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去してO-tert-ブチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(92a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
実施例35
O-エチル-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(93)および対応する塩酸塩(94a)(スキーム34)
O-エチル-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(93)
6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)(398mg、1.76mmol)、O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(140mg、3.53mmol)およびNaOH(141mg、3.15mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を90℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、混合物をCH
2Cl
2(3x250mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO-エチル-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(93)(440mg、94%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
O-エチル-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(94b)
化合物92aについて記載の手順を使用してO-エチル-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(93)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO-エチル-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(94b)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
実施例36
O-エチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(95)および対応する塩酸塩(96a)(スキーム34)
O-エチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(95)
化合物93について記載の手順を使用して6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とO-エチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO-エチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(95)を収率85%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0519】
O-エチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(96a)
化合物92aについて記載の手順を使用してO-エチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(95)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO-エチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(96a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
実施例37
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(97)および対応する塩酸塩(98a)(スキーム34)
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(97)
化合物93について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とO-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(97)を収率98%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(98a)
化合物92aについて記載の手順を使用してO-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(97)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(98a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
実施例38
N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(99)(スキーム34)
化合物93について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とN-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(99)を収率81%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
実施例39
N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(100)(スキーム34)
化合物93について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(100)を収率73%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
実施例40
O-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(101)および対応する塩酸塩(102a)(スキーム34)
O-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(101)
化合物93について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とO-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてO-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(101)を収率67%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
O-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(102a)
化合物92aについて記載の手順を使用してO-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(101)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてO-(2-メトキシ-エチル)-N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(102a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
実施例41
N-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(103)および対応する塩酸塩(104a)(スキーム34)
N-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(103)
化合物93について記載の手順を使用して6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とN-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(103)を収率40%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0527】
N-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(104a)
化合物92aについて記載の手順を使用してN-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(103)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-メチル-O-(4,4,5,5,5-ペンタフルオロ-ペンチル)-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(104a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
実施例42
N-(4-フルオロフェニル)-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(106)および対応する塩酸塩(107a)(スキーム35)
6-クロロ-N-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(105)
4,6-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-n-プロピル-アミン(2)(700mg、3.38mmol)、4-フルオロアニリン(413mg、3.72mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(614μL、3.72mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を周囲温度で24時間攪拌した。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-クロロ-N-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(105)(959mg、99%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
N-(4-フルオロフェニル)-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(106)
1,4-ジオキサン(10mL)中の6-クロロ-N-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(105)(300mg、1.06mmol)およびプロパルギルアミン(273μL、4.26mmol)を90℃で9時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(106)(303mg、94%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
N-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(107a)
N-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(106)(301mg、1.00mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(500μL、1.00mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した。得られた析出物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させてN-(4-フルオロフェニル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(107a)(314mg、93%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 133〜136℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
実施例43
N-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(108)および対応する塩酸塩(109a)(スキーム36)
N-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(108)
6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)(300mg、1.33mmol)および3-クロロ-2-メチル-ベンジルアミン(363μL、2.66mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を100℃で24時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、得られた残渣をPE/EtOAc(2:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(108)(391mg、85%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
N-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(109a)
化合物92aについて記載の手順を使用してN-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(108)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(109a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
実施例44
N-(3,4-ジクロロベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(110)および対応する塩酸塩(111a)(スキーム37)
N-(3,4-ジクロロベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(110)
化合物108について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)と3,4-ジクロロベンジルアミンとを反応させてN-(3,4-ジクロロベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(110)を収率87%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
N-(3,4-ジクロロベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(111a)
化合物92aについて記載の手順を使用してN-(3,4-ジクロロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(110)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(3,4-ジクロロ-ベンジル)-N'-n-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン塩酸塩(111a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
実施例45
O,N-ジメチル-N-(2-プロパ-2-イニルアミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(113)および対応する塩酸塩(114a)(スキーム38)
(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-プロパ-2-イニル-アミン(112)
4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イルアミン(500mg、2.97mmol)およびプロパルギルアルデヒド(500mg、9.25mmol)(プロパルギルアルコールから新たに調製; Org. Synth. Coll. 1963, 4:813)のMeOH(10mL)溶液にAcOH(約35mg)を0℃で加えた。混合物を1時間攪拌し、NaCNBH
3(187mg、2.97mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で16時間攪拌した。さらなる量のプロパルギルアルデヒド(500mg、9.25mmol)およびNaCNBH
3(187mg、2.97mmol)を加え、反応混合物のpHをAcOH(約35mg)の添加により約3に調整した。得られた混合物を周囲温度で20時間攪拌した。揮発物を除去し、残渣をCHCl
3(50mL)と飽和NaHCO
3溶液(50mL)との間で分配した。水相を濾過し、得られた析出物を水(2x20mL)で洗浄して(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-プロパ-2-イニル-アミン(112)を褐色固体(170mg、28%)として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
O,N-ジメチル-N-(2-プロパ-2-イニルアミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(113)
(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-プロパ-2-イニル-アミン(112)(160mg、0.77mmol)、炭酸カリウム(53mg、3.83mmol)およびO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(300mg、3.10mmol)のn-BuOH(4mL)中混合物を80℃で30分間加熱した。周囲温度に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc - 1:1)で精製してO,N-ジメチル-N-(2-プロパ-2-イニルアミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(113)(90mg、50%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
O,N-ジメチル-N-(2-プロパ-2-イニルアミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(114a)
O,N-ジメチル-N-(2-プロパ-2-イニルアミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン(113)(85mg、0.37mmol)のジエチルエーテル(15mL)およびEtOH(1mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(185μL、0.37mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した。得られた析出物を濾過し、ジエチルエーテル(5mL)で洗浄してO,N-ジメチル-N-(2-プロパ-2-イニルアミノ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(114a)(82mg、83%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 182〜184℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
実施例46
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(115)および対応する塩酸塩(116a)(スキーム39〜40)
O-ベンジル-N-メトキシカルバメート(c)
O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(5.00g、59.87mmol)のCH
2Cl
2(250mL)中予冷0℃溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(24.73mL、149.65mmol)およびクロロギ酸ベンジル(8.54mL、59.87mmol)を加えた。得られた溶液を周囲温度で5時間攪拌した。この時点で溶液を飽和NaHCO
3水溶液(70mL)で2回洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去してO-ベンジル-N-メトキシカルバメート(c)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
O-ベンジル-N-メトキシ-N-プロパ-2-イニル-カルバメート(d)
ACE(登録商標)圧力管にO-ベンジル-N-メトキシカルバメート(c)(10.84g、59.87mmol)、無水K
2CO
3(12.41g、89.79mmol)、臭化プロパルギル(トルエン中80重量%; 13.35mL、89.79mmol)および無水アセトン(30mL)を加えた。反応混合物を70℃で24時間加熱した。反応混合物を濾過し、アセトンを蒸発させた。得られたスラリーをEtOAc(50mL)に溶解させ、水(3x50mL)、次にブライン溶液(40mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。生成物を石油エーテル/EtOAc(9:1)から石油エーテル/EtOAc(4:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO-ベンジル-N-メトキシ-N-プロパ-2-イニル-カルバメート(d)(8.87g、67%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(e)
O-ベンジル-N-メトキシ-N-プロパ-2-イニル-カルバメート(d)(8.87g、40.46mmol)および33% HBr/AcOH(45mL)を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO
3溶液(400mL)を加え、懸濁液をCH
2Cl
2(3x200mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。2M HCl/ジエチルエーテル溶液(22.25mL、44.50mmol)を加え、揮発物を減圧除去した。生成物をアセトニトリル/ジエチルエーテル(1:10 (v/v))から結晶化してO-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(e)(3.06g、62%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(115)
6-クロロ-N,N'-ジ-n-プロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)(300mg、1.31mmol)、O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(e)(365mg、3.00mmol)およびNaOH(120mg、3.00mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を90℃で3時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(115)(362mg、99%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(116a)
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(115)(362mg、1.30mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル(650μL、1.30mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した。得られた析出物を濾過し、ジエチルエーテル(5mL)で洗浄してN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(116a)(344mg、83%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 110〜113℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
実施例47
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(117)および対応する塩酸塩(118a)(スキーム41)
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(117)
化合物115について記載の手順に従って6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とO-メチル-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(e)とを反応させてO-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(117)を収率99%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(118a)
O-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(117)(365mg、1.33mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(665μL、1.33mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した。揮発物を減圧除去してO-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(118a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0545】
実施例48
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(119)および対応する塩酸塩(120a)(スキーム42〜43)
2-プロパ-2-イニルオキシ-イソインドール-1,3-ジオン(f)
プロパ-2-イン-1-オール(10.3mL、178.38mmol)、トリフェニルホスフィン(19.30g、187.30mmol)およびN-ヒドロキシフタルイミド(49.13g、178.38mmol)のTHF(500mL)中攪拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジエチル(29.4mL、187.30mmol)を0℃で滴下した。混合物を周囲温度で20時間攪拌し、蒸発乾固させた。生成物を石油エーテル/EtOAc(9:1)から石油エーテル/EtOAc(5:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して2-プロパ-2-イニルオキシ-イソインドール-1,3-ジオン(f)(26.31g、73%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(g)
2-プロパ-2-イニルオキシ-イソインドール-1,3-ジオン(f)(26.31g、130.78mmol)およびヒドラジン一水和物(12.7mL、261.56mmol)のCH
2Cl
2(400mL)中混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物を濾過した。濾液を水(100mL)、次にブライン溶液(70mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。4M HCl/1,4-ジオキサン溶液(34.0mL、136.00mmol)を加え、揮発物を減圧除去してO-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(g)(5.05g、36%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
O-ベンジル-N-プロパ-2-イニルオキシ-カルバメート(h)
O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(g)(5.00g、46.49mmol)のCH
2Cl
2(200mL)中予冷0℃溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(20.1mL、116.23mmol)およびクロロギ酸ベンジル(7.0mL、46.49mmol)を加えた。得られた溶液を周囲温度で14時間攪拌した。次に反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(2x50mL)、次に水(50mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去してO-ベンジル-N-プロパ-2-イニルオキシ-カルバメート(h)(8.06g、84%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
O-ベンジル-N-メチル-N-プロパ-2-イニルオキシ-カルバメート(i)
圧力管にO-ベンジル-N-プロパ-2-イニルオキシ-カルバメート(h)(8.06g、39.27mmol)、無水K
2CO
3(8.16g、59.06mmol)、ヨウ化メチル(6.5mL、176.74)および無水アセトン(30mL)を加えた。反応混合物を70℃で24時間加熱した。反応混合物を濾過し、アセトンを蒸発させた。得られたスラリーをEtOAc(70mL)に溶解させ、水(2x30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。生成物を石油エーテル/EtOAc(9:1)から石油エーテル/EtOAc(4:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO-ベンジル-N-メチル-N-プロパ-2-イニルオキシ-カルバメート(i)3.18g(37%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(j)
O-ベンジル-N-メチル-N-プロパ-2-イニルオキシ-カルバメート(i)(3.18g、14.50mmol)および33% HBr/AcOH(16mL)を室温で2時間攪拌した。飽和NaHCO
3溶液(275mL)を加え、混合物をCH
2Cl
2(3x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。4M HCl/1,4-ジオキサン溶液(3.75mL、15.00mmol)を加え、揮発物を減圧除去してN-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(j)(1.15g、65%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(119)
6-クロロ-N,N'-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)(300mg、1.31mmol)、N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(j)(365mg、3.00mmol)およびNaOH(120mg、3.00mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を60℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した後、ヘキサン/EtOAc(99:1)からヘキサン/EtOAc(1:99)までの勾配溶離を使用する分取HPLCでさらに精製して(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(119)(140mg、39%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(120a)
化合物116aについて記載の手順を使用してN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(119)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(120a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 105〜107℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0552】
実施例49
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(121)および対応する塩酸塩(122a)(スキーム44)
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(121)
6-クロロ-N,N'-n-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(20)(300mg、1.31mmol)、O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(g)(323mg、3.00mmol)およびNaOH(120mg、3.00mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を90℃で8時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、得られた残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(9:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(121)(118mg、34%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(122a)
化合物116aについて記載の手順を使用してN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(121)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(122a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
実施例50
N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(123)および対応する塩酸塩(124a)(スキーム45)
N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(123)
化合物119について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とN-メチル-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(j)とを反応させてN-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(123)を収率23%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0555】
N-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(122a)
化合物116aについて記載の手順を使用してN-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(123)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-メチル-N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(124a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 84〜86℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
実施例51
N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(125)および対応する塩酸塩(126a)(スキーム46)
N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(125)
化合物121について記載の手順を使用して6-クロロ-N-n-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とO-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(j)とを反応させて収率84%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
N-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(126a)
化合物116aについて記載の手順を使用してN-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン(125)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させてN-(4-n-プロピルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-プロパ-2-イニル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(126a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
実施例52〜54
N-(4-アリルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(128)および対応する塩酸塩(129a)(スキーム44)
1-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロパン-2-オール(130)(スキーム44)
3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロパン-1-オール(132)(スキーム47)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)
塩化シアヌル(1)(5.00g、27.11mmol)のアセトニトリル(120mL)中冷却溶液(0℃)にプロパルギルアミン(1.73mL、27.11mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.72mL、27.11mmol)を徐々に加えた。反応混合物を0℃で2時間攪拌した。この混合物にO,N-ジメチルヒドロキシル-アミン塩酸塩(2.64g、27.11mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.44mL、54.22mmol)を加え、反応混合物を50℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(150mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をEtOAcから再結晶してN-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)(4.20g、68%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
N-(4-アリルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(128)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)(500mg、2.20mmol)およびアリルアミン(823μL、11.00mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を60℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣を石油エーテル/EtOAc(1:1)を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(4-アリルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(128)(490mg、90%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
N-(4-アリルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(129a)
化合物116aについて記載の手順を使用してN-(4-アリルアミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(128)と2M HCl/ジエチルエーテルとを反応させて定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
1-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロパン-2-オール(130)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)(500mg、2.20mmol)および1-アミノ-プロパン-2-オール(860μL、11.00mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を60℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(95:5)を使用するシリカゲルを通じて濾過して1-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロパン-2-オール(130)(530mg、90%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロパン-1-オール(131)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)(500mg、2.20mmol)および3-アミノ-プロパン-1-オール(860μL、11.00mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中混合物を60℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(99:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロパン-1-オール(131)(260mg、44%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
実施例55
N-(4-アミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(132)(スキーム48)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)
塩化シアヌル(1)(5.00g、27.11mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液にプロパルギルアミン(1.74mL、27.11mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.69mL、27.11mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物を-20℃で徐々に加えた。混合物を2時間攪拌し、その間に反応液は-20℃から0℃に昇温した。この後、反応混合物にO,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.64g、27.11mmol)、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.38mL、54.22mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間加熱した後、揮発物を蒸発により除去した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を残渣に加え、得られた懸濁液をEtOAc(2x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をEtOAcから再結晶してN-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(2)(4.20g、68%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
N-(4-アミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(132)
密閉バイアル中でN-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)(300mg、1.32mmol)およびNH
4OH(25%溶液、1.5mL)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液を60℃で2時間加熱した。溶媒を減圧除去し、水(5mL)を加え、析出物を濾過し、水で洗浄した。粗生成物をメタノールから結晶化してN-(4-アミノ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(132)(170mg、62%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 172〜174℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
実施例56
3-[4-(N-メトキシ-N-メチルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオンアルデヒド(134)(スキーム49)
N-[4-(3,3-ジエトキシ-プロピルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(133)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(127)(350mg、1.54mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(266μL、1.54mmol)および3,3-ジエトキシ-プロピルアミン(498μL、3.08mmol)の1,4-ジオキサン(6mL)中混合物を60℃で2時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(50mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(75mL)、次にブライン溶液(75mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去してN-[4-(3,3-ジエトキシ-プロピルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(133)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
3-[4-(N-メトキシ-N-メチルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオンアルデヒド(134)
N-[4-(3,3-ジエトキシ-プロピルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(133)(450mg、1.33mmol)のトリフルオロ酢酸(50%水溶液、5mL)およびCHCl
3(10mL)溶液を40℃で2時間加熱した。次に飽和NaHCO
3溶液(50mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(75mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して3-[4-(N-メトキシ-N-メチルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオンアルデヒド(134)(260mg、74%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
実施例57
3-[4-(N-メトキシ-N-メチルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル塩酸塩(137)(スキーム50)
3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル(135)
N-(4-クロロ-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(2)(500mg、2.20mmol)、β-アラニンエチルエステル塩酸塩(676mg、4.40mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.14mL、6.60mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を90℃で24時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(75mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル(135)(580mg、86%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
3-[4-(N-メトキシ-N-メチルアミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル塩酸塩(136a)
3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル(135)(170mg、0.55mmol)のジエチルエーテル(5mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル(275μL、0.55mmol)溶液を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去して3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル塩酸塩(136a)を定量的収率で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸(137)
3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸エチルエステル(135)(400mg、1.30mmol)のTHF(10mL)溶液に6M HCl(6mL)を加え、反応混合物を室温で24時間攪拌した。この後、溶液のpHをNH
4OH(25%溶液、約5mL)の添加により約5に調整した。得られた析出物を濾取し、乾燥させて3-[4-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イルアミノ]-プロピオン酸(137)(270mg、74%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
ESI-MS (m/z): 281 [M+H]
+; 融点: 164〜166℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
実施例58
N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(138)(スキーム51)
密閉バイアル中で6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)(451mg、2.00mmol)およびNH
4OH(25%溶液、3.0mL)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液を80℃で16時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、無水固体Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(138)(250mg、61%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
実施例59〜60
N-[4-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピルアセトアミド(141)
N-[4-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピルアダマンチルアミド(143)(スキーム52)
N-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(139)
塩化シアヌル(1)(5.00g、27.11mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液にn-プロピルアミン(2.23mL、27.11mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.69mL、27.11mmol)のアセトニトリル(50mL)溶液を-20℃で徐々に加えた。反応混合物を2時間攪拌し、その間に反応温度は-20℃から0℃に上昇した。この後、混合物にO,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.64g、27.11mmol)、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.38mL、54.22mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間加熱した後、揮発物を蒸発により除去した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(2x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をEtOAcから再結晶してN-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(139)(5.69g、91%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
N-[4-クロロ-6-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アセトアミド(140)
N-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(139)(500mg、2.16mmol)のTHF(10mL)溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、2.37mL、2.37mmol)を-78℃で滴下し、反応混合物を5分間攪拌した。塩化アセチル(0.31mL、4.32mmol)を反応液に滴下し、混合物を周囲温度に昇温させ、18時間攪拌した。この後、飽和NaHCO
3(30mL)を加え、混合物をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧蒸発させた。得られた残渣をPE/EtOAc(97/3)からPE/EtOAc(80/20)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-[4-クロロ-6-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アセトアミド(140)(337mg、63%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
N-[4-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピルアセトアミド(141)
N-[4-クロロ-6-(N-メトキシ-N-メチル-アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アセトアミド(140)(373mg、1.36mmol)およびプロパルギルアミン(0.24mL、6.40mmol)のTHF(4mL)中混合物を60℃で18時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、混合物をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧蒸発させ、残渣をPE/EtOAc(94/6)からPE/EtOAc(60/40)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-[4-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピルアセトアミド(141)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
N-[4-クロロ-6-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アダマンチルアミド(142)
化合物(140)について記載の手順を使用してN-(4-クロロ-6-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(139)と1-アダマンタンカルボニルクロリドとを上記のように反応させてN-[4-クロロ-6-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アダマンチルアミド(142)を収率50%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
N-[4-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アダマンチルアミド(143)
化合物(141)について記載の手順を使用してN-[4-クロロ-6-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アダマンチルアミド(142)とプロパルギルアミンとを反応させてN-[4-(N'-メトキシ-N'-メチル-アミノ)-6-プロパ-2-イニルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N-プロピル-アダマンチルアミド(143)を収率43%で得た。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
実施例61
N-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(145)および対応するヘミ硫酸塩(146b)(スキーム53)
6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)
塩化シアヌル(1)(5.00g、27.11mmol)のTHF(50mL)溶液にプロパルギルアミン(1.74mL、27.11mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.69mL、27.11mmol)のTHF(30mL)中混合物を-20℃で徐々に加えた。反応混合物を2時間攪拌した(反応温度は-20℃〜0℃)。この後、メチルアミン/THF溶液(2M, 16.3mL、32.60mmol)、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.69mL、27.11mmol)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。得られた析出物を濾過し、熱水で洗浄し、乾燥させて6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)(3.70g、69%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
N-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(145)
密閉バイアル中で6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)(273mg、1.38mmol)およびエチルアミン(70%水溶液、1.5mL)の1,4-ジオキサン(4mL)溶液を70℃で2時間加熱した。この後、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣を石油エーテル/EtOAc(1:1)から石油エーテル/EtOAc(1:9)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(145)(250mg、87%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
N-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(146b)
N-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(145)(230mg、1.12mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)溶液に95% H
2SO
4(31μL、0.56mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去した。残渣をEt
2O/EtOHと共に粉砕してN-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(146b)(200mg、70%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 108〜110℃。
【0579】
実施例62
N-シクロプロピル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(147)および対応するヘミ硫酸塩(148b)(スキーム53)
N-シクロプロピル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(147)
密閉バイアル中で6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)(273mg、1.38mmol)およびシクロプロピルアミン(574μL、8.28mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)溶液を60℃で16時間加熱した。次に飽和NaHCO
3水溶液(20mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣を石油エーテル/EtOAc(1:1)から石油エーテル/EtOAc(1:9)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-シクロプロピル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(147)(260mg、86%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
N-シクロプロピル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(148b)
化合物(146b)について記載の手順に従ってN-シクロプロピル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(147)と95% H
2SO
4とを反応させてN-シクロプロピル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(148b)(収率62%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 124〜126℃。
【0581】
実施例63
N-ブチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(149)および対応するヘミ硫酸塩(150b)(スキーム53)
N-ブチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(149)
化合物(145)について記載の手順に従って6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)とブチルアミンとを反応させてN-ブチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(149)(収率93%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
N-ブチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(150b)
化合物(146b)について記載の手順に従ってN-ブチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(149)と95% H
2SO
4とを反応させてN-ブチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(150b)(収率99%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 145〜147℃。
【0583】
実施例64
N-シクロプロピルメチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(151)および対応するヘミ硫酸塩(152b)(スキーム53)
N-シクロプロピルメチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(151)
化合物(145)について記載の手順に従って6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)とシクロプロピルメチルアミンとを反応させてN-シクロプロピルメチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(151)(収率53%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
N-シクロプロピルメチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(152b)
化合物(146b)について記載の手順に従ってN-シクロプロピルメチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(151)と95% H
2SO
4とを反応させてN-シクロプロピルメチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(152b)(収率77%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 130〜132℃。
【0585】
実施例65
N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-N''-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(153)および対応するヘミ硫酸塩(154b)(スキーム53)
N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-N''-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(153)
化合物(145)について記載の手順に従って6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)と3,3,3-トリフルオロ-プロピルアミンとを反応させてN-メチル-N'-プロパ-2-イニル-N''-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(153)(収率69%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-N''-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(154b)
化合物(146b)について記載の手順に従ってN-メチル-N'-プロパ-2-イニル-N''-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(153)と95% H
2SO
4とを反応させてN-メチル-N'-プロパ-2-イニル-N''-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(154b)(収率81%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 149〜151℃。
【0587】
実施例66
N-メチル-N'-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン硫酸塩(155)および対応するヘミ硫酸塩(156b)(スキーム53)
N-メチル-N'-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(155)
化合物(145)について記載の手順に従って6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)と2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピルアミンとを反応させてN-メチル-N'-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(155)(収率58%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
N-メチル-N'-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(156b)
化合物(146b)について記載の手順に従ってN-メチル-N'-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(155)と95% H
2SO
4とを反応させてN-メチル-N'-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(156b)(収率84%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 197〜199℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0589】
実施例67
N-(1-エチル-プロピル)-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン硫酸塩(157)および対応するヘミ硫酸塩(158b)(スキーム53)
N-(1-エチル-プロピル)-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(157)
化合物(145)について記載の手順に従って6-クロロ-N-メチル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(144)と1-エチル-プロピルアミンとを反応させてN-(1-エチル-プロピル)-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(157)(収率89%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
N-(1-エチル-プロピル)-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(157b)
化合物(146b)について記載の手順に従ってN-(1-エチル-プロピル)-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(157)と95% H
2SO
4とを反応させてN-(1-エチル-プロピル)-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(157b)(収率73%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 161〜163℃。
【0591】
実施例68
N,N-ジメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(159)および対応するヘミ硫酸塩(160b)
N,N-ジメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(159)
密閉バイアル中で6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)(400mg、1.77mmol)およびジメチルアミン(THF中2M、2.66mL、5.32mmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液を70℃で18時間加熱した。飽和NaHCO
3水溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x10mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をCHCl
3を溶離液として使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN,N-ジメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(159)(390mg、94%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
N,N-ジメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(160b)
N,N-ジメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(159)(390mg、1.66mmol)の1,4-ジオキサン(8mL)溶液に95% H
2SO
4(47μL、1.66mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した後、揮発物を減圧除去した。残渣をトルエン(2x5mL)と共蒸留した後、Et
2Oと共に粉砕してN,N-ジメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(160b)(435mg、92%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 157〜159℃。
【0593】
実施例69
N,N-エチル-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(161)および対応するヘミ硫酸塩(162b)
N,N-エチル-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(161)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とN,N-エチルメチルアミンとを反応させてN,N-エチル-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(161)(収率89%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
N,N-エチル-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(162a)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN,N-エチル-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(161)と95% H
2SO
4とを反応させてN,N-エチル-メチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(162a)(収率83%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 132〜134℃。C
24H
42N
12O
4Sの分析計算値C 48.47; H 7.12; N 28.26%。実測値C 48.04; H 7.13; N 27.99%。
【0595】
実施例70
N-エチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(163)および対応するヘミ硫酸塩(164b)
N-エチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(163)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とエチルアミン(水溶液中70%、2.66mL、5.32mmol)とを反応させてN-エチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(163)(収率88%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
N-エチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(164b)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN-エチル-N'-メチル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(163)と95% H
2SO
4とを反応させてN-エチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(164b)(収率59%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 121〜123℃。
【0597】
実施例71
N-プロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(165)および対応するヘミ硫酸塩(166b)
N-プロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(165)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とプロピルアミンとを反応させてN-プロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(165)(収率88%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
N-プロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(166a)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN-プロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(165)と95% H
2SO
4とを反応させてN-プロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(166a)(収率84%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 175〜177℃。C
24H
42N
12O
4Sの分析計算値C 48.47; H 7.12; N 28.26%。実測値C 48.52; H 7.20; N 28.20%。
【0599】
実施例72
N-シクロプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(167)および対応するヘミ硫酸塩(168b)
N-シクロプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(167)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とシクロプロピルアミンとを反応させてN-シクロプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(167)(収率94%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
N-シクロプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(168a)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN-シクロプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(167)と95% H
2SO
4とを反応させてN-シクロプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(168a)(収率79%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 137〜139℃。
【0601】
実施例73
N-イソプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(169)および対応するヘミ硫酸塩(170b)
N-イソプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(169)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とイソプロピルアミンとを反応させてN-イソプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(169)(収率91%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
N-イソプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(170b)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN-イソプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(169)と95% H
2SO
4とを反応させてN-イソプロピル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(170b)(収率76%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 173〜175℃。C
24H
42N
12O
4Sの分析計算値C 48.47; H 7.12; N 28.26%。実測値C 48.07; H 7.12; N 28.07%。
【0603】
実施例74
N-ブチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(171)および対応するヘミ硫酸塩(172b)
N-ブチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(171)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とブチルアミンとを反応させてN-ブチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(171)(収率81%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
N-ブチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(172b)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN-ブチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(171)と95% H
2SO
4とを反応させてN-ブチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(172b)(収率75%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 140〜142℃。
【0605】
実施例75
N-シクロプロピルメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(173)および対応するヘミ硫酸塩(174b)
N-シクロプロピルメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(173)
化合物(159)について記載の手順に従って6-クロロ-N-プロピル-N'-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(3)とシクロプロピルメチルアミンとを反応させてN-シクロプロピルメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(173)(収率83%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
N-シクロプロピルメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(174b)
化合物(160b)について記載の手順に従ってN-シクロプロピルメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミン(173)と95% H
2SO
4とを反応させてN-シクロプロピルメチル-N'-プロピル-N''-プロパ-2-イニル-[1,3,5]トリアジン-2,4,6-トリアミンヘミ硫酸塩(174b)(収率68%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 118〜121℃。
【0607】
実施例76
ラット肝ミクロソーム(RLM)およびヒト肝ミクロソーム(HLM)中でのインビトロ代謝安定性アッセイ
アッセイの説明
一連の時点で肝ミクロソームを試験化合物と共にインキュベートした。公知の高いクリアランス速度を示す対照化合物(ベラパミル)を、試験化合物との比較用に各実験に含めた。親化合物の経時的消失を評価することで分析を行った。様々な動物種からのミクロソームを使用してヒトデータとの種間比較を行った。
【0608】
材料および試薬調製
リン酸カリウム緩衝液の0.5Mストックを脱イオン水中で希釈して50mM標準緩衝液を作製した。数回の実験に十分な大規模溶液を調製し、0.2ミクロンフィルターを通じて減圧濾過滅菌し、室温で保管した。上記で調製したリン酸カリウム緩衝液15mLにNADPHナトリウム塩粉末100mgを溶解させて最終濃度8mMを得ることで8mM NADPH溶液を調製した(分注し、-20℃で保管)。試験化合物のストック溶液(5mM)を、この材料をメタノールまたは50/50メタノール/水に溶解させることで調製した。これとは別にストック濃度20mg/mLのRLM(雄、プール)および/またはHLM(雌雄混合、プール)を得た。
【0609】
手順
既に調製した0.05Mリン酸カリウム緩衝液10mL(または20mL)を50mL円錐管に分注し、1M MgCl
2ストック(20μLまたは40μL)を最終濃度1.5mM Mg
2+まで加えた。次に溶液をFalcon管に分注した(各試験化合物毎に)。5mM化合物ストック溶液(4μL)を使用して最終化合物濃度5μMを作製した。アッセイ中の最終有機内容物は0.1%とした。ここから化合物含有緩衝溶液300μLをクラスター管に分けた(ミクロソームインキュベーションによる二つ組反応、および陰性対照用の単一反応)。20mg/mLミクロソームストックをリン酸カリウム緩衝液中で希釈して濃度4mg/mLを得た。次に4mg/mLミクロソーム標準溶液50μLを二つ組反応ウェルに入れた。陰性対照のウェルではリン酸カリウム緩衝液50μLを使用した(MgCl
2なしで)。クラスター管を37℃ 50-RPM振盪インキュベーター中で約10分間予備昇温させた。同時に適量(1.5mLまたは3mL)の8mM NADPH溶液を昇温させた。酵素反応を、マルチチャネルピペットを使用してすべてのクラスター管に50μL予備昇温NADPH溶液を加えることで開始した。ここから50μLアリコートを所定の時点(0、5、10、15、30および60分)で取り出して、プロプラノロールを内部標準として含むアセトニトリル150μLを含む収集プレートに入れた。最後の時点での収集後、プレートを2000gで10分間遠心分離し、上清をLC-MS/MS分析に送った。
【0610】
データ解釈
残留親化合物パーセントを各複製物について0分インキュベーション試料に対して決定し、そこから残留化合物%対時間の自然対数のプロットに基づいて消失半減期を計算した。以下のパラメータを計算することで化合物のインビトロ代謝安定性を推定した:
C
mp = ミクロソームタンパク質の濃度(mg/mL);
t
1/2 = 半減期(分)、ここでt
1/2は0.693/勾配に等しい;
CL
int = 固有肝クリアランス(uL/分/mg)、ここでCL
int = 0.693/(t
1/2 x C
mp)。
試験化合物の代謝安定性を以下のように分類した:
低いクリアランス: CL
int(μL/分/mg)<10(RLM)または5(HLM)
中程度のクリアランス: 10≦CL
int(μL/分/mg)≦60(RLM)、または5≦CL
int(μL/分/mg)≦35(HLM)
高いクリアランス: CL
int(μL/分/mg)>60(RLM)または35(HLM)
【0611】
実施例77
ラットにおける化合物5aの薬物動態および経口バイオアベイラビリティー
生存環境内手順
Sprague-Dawleyラット(200〜300g)に標準的げっ歯類用実験食を与え、室内温度を22±3℃に、相対湿度を50±20%に維持して12時間の明サイクルおよび12時間の暗サイクルで個々のケージに収容した。投与前にラットを終夜絶食させ、血液試料を得た6時間後に食事を元通りにした。血液試料を得てから6時間後時点まで、床敷を取り外した。水は試験を通じて自由に与えた。
【0612】
経口試験
試験化合物の投与用溶液を、3匹または4匹のラットへの10〜30mg/kg(10mL/kg)での強制栄養針を経由する経口投与に望ましい経口製剤として調製した。すべての血液試料(試料当たり250uL)を経口投与の0分後(投与前)、15分後および30分後、ならびに1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、8時間後および24時間後に頸静脈または大腿静脈を経由して採取した。2時間の血液試料採取後に補液(0.9%塩化ナトリウム注射液1.5mL、USP)を1回皮下投与した。血液試料を、抗凝固剤でコーティングされたBD Microtainer管内に採取し、氷上に置き、30分以内に15,000gで3分間遠心分離して血漿試料を得た。すべての血漿試料をLC-MS/MSによる分析まで-70℃で保管した。
【0613】
静脈内試験
試験化合物の投与用溶液を、3匹または4匹のラットへの2〜5mg/kg(2mL/kg)での尾静脈、頸静脈または大腿静脈を経由する静脈内ボーラス注射に望ましい静脈内製剤として調製した。すべての血液試料(試料当たり250uL)を静脈内投与の0分後(投与前)、5分後、15分後および30分後、ならびに1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、8時間後および24時間後に頸静脈または大腿静脈を経由して採取した。2時間の血液試料採取後に補液(0.9%塩化ナトリウム注射液1.5mL、USP)を1回皮下投与した。血液試料を、抗凝固剤でコーティングされたBD Microtainer管内に採取し、氷上に置き、30分以内に15,000gで3分間遠心分離して血漿試料を得た。すべての血漿試料をLC-MS/MSによる分析まで-70℃で保管した。
【0614】
生物分析アッセイ
血液試料(実試験試料、較正標準、品質管理)は通常、以下のように調製した。内部標準を含むアセトニトリル2体積を血漿1体積に加えて血漿タンパク質を析出させた。試料を遠心分離し(3,000gで5分間)、上清をLC-MS-MSによる分析用に取り出した。較正標準を、適量のストック溶液をブランク血漿に直接加えることで調製し、採取された血漿試料と同様に処理した。較正標準は通常、定量化用に2ng/ml〜10μg/mLの範囲で調製した。品質管理試料を、高濃度、中濃度および低濃度で並行して同様に調製し、アッセイ結果の品質を保証するために使用した。6つのQC標準のうち2つ以下が、名目値の20%を超えて異なることを許容された。LC-MS-MS分析を、各試験化合物、さらなる関連分析物、および内部標準に特徴的なイオンの検出用に、複数反応モニタリングを利用して行った。分析物のすべてのイオン源パラメータおよびタンデムMS機器パラメータを高感度および高選択性に最適化した。
【0615】
薬物動態データ解析
すべての薬物動態パラメータを、WinNonlinソフトウェア(Pharsight、バージョン5.1)を使用する非コンパートメントアプローチに基づいて決定した。終末消失半減期(t
1/2)を、血漿中濃度-時間曲線の終末相の線形回帰分析からの勾配(λz)を使用して、ln2/λzとして片対数スケールで計算した。血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC
inf)を、線形台形法を使用する非コンパートメント解析によって決定し、最終測定可能濃度(C
last)および終末勾配(λz)を使用してC
last/λzとして無限外挿した。静脈内投与後のゼロ時点での血漿中濃度(C
0)を投与後の最初2つの時点からの線形外挿によって推定した。平均滞留時間(MRT)を、1次モーメント曲線下面積(AUMC
inf)をAUC
infで割ることで得た。全身血漿クリアランス(CL
p)を、静脈内投与量をAUC
infで割った値として計算した。定常状態での分布容積(V
ss)をCL
pおよびMRTの積として決定した。最大血漿中濃度に到達するまでの時間(T
max)は、最大濃度観察値に到達するまでの時間に基づいた。最大血漿中濃度(C
max)は、T
maxにおいて生じる最大濃度観察値とした。絶対経口バイオアベイラビリティー(F)を平均用量正規化経口AUC
inf対用量正規化静脈内AUC
infのパーセント比として計算した。
【0616】
生物分析データの要約統計量、ならびに平均、標準偏差および変動係数などの薬物動態パラメータ計算値は、WinNonlinまたはMicrosoft Excelアプリケーションを使用して決定した。
【0617】
本明細書に示されるデータにおいて例証されるように、本発明の化合物は予想外にも、先行技術に記載の化合物に比べて向上した経口バイオアベイラビリティーを示した。化合物5aは36%の経口バイオアベイラビリティーを示すことがわかった。
図3は、ラットへの化合物5aの投与時の血漿中濃度を示す表である。
図4は、ラットにおける化合物5aの薬物動態パラメータを示す表である。
図5〜
図7は、静脈内および経口投与された化合物5aの血漿中濃度を示す。
【0618】
実施例78
麻酔ラット肺活量測定スクリーニングアッセイを使用する呼吸数(RR)、一回換気量(VT)、および積である分時換気量に対する化合物5a、7aおよび9aの効果
麻酔ラットは、呼吸活性および心血管活性について化合物をスクリーニングする迅速な方法を提供する。このモデルは、意識下ラットモデルとは対照的に、ベースラインの心血管測定値および呼吸測定値の変動がより少ない実験設定を提供する。このアッセイにおいてスクリーニングされた化合物を意識下ラットモデルにおいて調査することができる。
【0619】
最初にラットを3%イソフルラン(吸入)で麻酔し、大腿動脈および大腿静脈カニューレを外科的に挿入した。カニューレ挿入した時点で、ラットをウレタン麻酔(1.5g/kg; 静脈内)に移行させ、気管切開を行った。気管カニューレを配置した後、それを呼吸流量計に接続して呼吸流量を記録し、呼吸流量から呼吸数(RR)、一回換気量(V
T)、およびそれらの積である分時換気量を導出した。外科的準備が完了した後で、動物を30分間安定化し、その間に呼吸数、一回換気量、分時換気量、血圧および心拍数を連続的に記録した。動脈血ガス(ABG)を、大腿動脈から採取した動脈血から得た。媒体および各用量の化合物を投与する前および投与した6分後にABG測定値を取得した。スクリーニングされる化合物を静脈カニューレを通じたボーラス注射を経由して投与した後、生理食塩水で流し(総投与時間は約30秒)、動物を心血管活動の変化について少なくとも6分間モニタリングした。化合物を、最適な溶解度を確実にすると同定された製剤として調製した。これに従い、媒体対照を各試験化合物の製剤に対応させた。スクリーニングされる化合物の用量は0.1および0.3mg/kgとした。すべての心血管測定値および呼吸測定値がベースラインレベルに戻るまで次の用量を投与しなかった。使用した陽性対照の化合物はN-[4,6-ジ-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミンまたはN-[2,6-ジ-(n-プロピルアミノ)-[1,3]ピリミジン-4-イル]-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミンであり、いずれも実験を検証するために、かつスクリーニングされる化合物と比較可能な尺度となるように、各スクリーニング実験の終わりに投与した(用量0.3mg/kg)。
【0620】
30秒平均の心血管データおよび呼吸データ(BIN)を収集することでデータを解析した。データを負荷の2分前、次に負荷の6分後にプロットした。
【0621】
結果
化合物5a(0.3mg/kg静脈内ボーラス)は、ベースライン値に対して最大143%の、分時換気量の即時のかつ短期的な(持続時間約2分間の)増大を引き起こした(
図9)。この増大は呼吸数(最大42%増)および一回換気量(最大73%増)の両方に対する刺激効果によるものであった(
図8)。一回換気量に対する化合物5aの相対効果は呼吸数に対するその効果よりも大きかった。
【0622】
化合物7a(0.3mg/kg静脈内ボーラス)は、ベースライン値に対して最大85%の、分時換気量の即時のかつ短期的な(持続時間約2分間の)増大を引き起こした(
図11)。この増大は呼吸数(最大46%増)および一回換気量(最大27%増)の両方に対する刺激効果によるものであった(
図10)。呼吸数に対する化合物7aの相対効果は一回換気量に対するその効果よりも大きかった。
【0623】
化合物9a(0.3mg/kg静脈内ボーラス)は、ベースライン値に対して最大110%の、分時換気量の即時のかつ短期的な(持続時間約2分間の)増大を引き起こした(
図13)。この増大は呼吸数(最大24%増)および一回換気量(最大72%増)の両方に対する刺激効果によるものであった(
図12)。一回換気量に対する化合物9aの相対効果は呼吸数に対するその効果よりも大きかった。
【0624】
図8は、ラットにおける静脈内投与された化合物5aの呼吸数および一回換気量に対する効果を示す。
図9は、ラットにおける静脈内投与された化合物5aの分時換気量に対する効果を示す。
図10は、ラットにおける静脈内投与された化合物7aの呼吸数および一回換気量に対する効果を示す。
図11は、ラットにおける静脈内投与された化合物7aの分時換気量に対する効果を示す。
図12は、ラットにおける静脈内投与された化合物9aの呼吸数および一回換気量に対する効果を示す。
図13は、ラットにおける静脈内投与された化合物9aの分時換気量に対する効果を示す。
【0625】
実施例79
ミクロソーム安定性および換気活性
図2A〜
図2Fは、ピーク分時換気量(V
Eの増大)、累積的効果測定値である2分曲線下面積(AUC)の全体的増大に対する個々の化合物の効果を、ラットおよびヒトミクロソーム中での化合物の安定性(半減期)と共に要約する。
【0626】
実施例80
経口投与時のラットにおける分時換気量(VE)および平均血圧(MBP)に対する化合物5bの効果
化合物をラットに経口投与し、換気パラメータおよび心血管パラメータに対する効果について評価した。
【0627】
データ収集前に雄Sprague Dawleyラット(0.30〜0.38kg、n=4)にECG/血圧遠隔計測器(ニュージーランド・オークランド、Telemetry Research, Inc.)を外科的に埋入した。動物をプレチスモグラフィー室に最低60分間順化させた。この後、試験化合物(20mg/kg、経口)または媒体(0.9%生理食塩水)を経口強制栄養により投与した。その直後の3時間、呼吸データおよび心血管データを、プレチスモグラフィー(Buxco, Inc.)および遠隔測定(LabChartデータ取得ソフトウェア、AD instruments, Inc.)を使用して収集した。各ラットは試験中に試験化合物および媒体を投与され、したがって各動物はそれ自体の対照となった。媒体効果を薬物応答から減算し(薬物−媒体)、その差を平均経時変化パーセント(%)±標準誤差として報告した。
【0628】
化合物5b(20mg/kg経口)は、120分の期間でベースラインに対して約50%の分時換気量の増大を生じさせた(
図14)。この期間中には平均血圧に対する有意な効果はなかった(
図15)。
【0629】
実施例81
無呼吸、睡眠構築および換気応答に対する化合物5bの効果
この試験の目的は、ラットモデルにおける無呼吸、換気および睡眠構造に対する本発明の選択された化合物の効果を定量化することにあった。試験は2つの処置条件からなった: (1) 慢性モルヒネおよび試験化合物、例えば経口投与される化合物5b(7mg/kg、経口)、ならびに(2) 慢性モルヒネおよび経口媒体。痩せた雄の成体ズッカーラットを脳電図(EEG)および筋電図(EMG)遠隔計測器埋入用に麻酔した。手術後少なくとも1週間をおいた後、動物をさらに使用した。単独収容されたラットの飲料水へのモルヒネ硫酸塩の添加を、モルヒネ0.1mg/mlで開始して濃度を漸増させて2週間以内に最終濃度0.6mg/mlを実現するようにして行った。動物が自由に睡眠および移動するように動物を全身プレチスモグラフィー室内で拘束していない間にすべての呼吸測定を行った。各プレチスモグラフィー実験中には、退薬症状の誘発を回避するために、モルヒネ水を連続的に利用可能にした。分時換気量および中枢性睡眠時無呼吸(CSA)数をすべての処置条件の間に測定した。動物を少なくとも1〜1.5時間プレチスモグラフィー室に順化させた後でデータ収集を開始した。生体電位遠隔計測器およびそれらの受信器をプレチスモグラフィー室の直下に配置し、EEG信号、EMG信号および体温信号を捕捉するために連続的に使用した。呼吸に対する概日リズムの効果を考慮して、午前10時〜午後4時30分に収集したデータのみを最終分析において使用した。
【0630】
午後12時に化合物5b(7mg/kg)または等量の媒体を経口強制栄養管経由で投与した。午前10時〜午後12時に収集したデータをベースライン(薬物前)条件とした。午後12時〜午後4時30分に収集したデータを薬物後条件とした。ラットにおける睡眠-覚醒挙動を覚醒、NREM睡眠およびREM睡眠に段階分けする目的でのEEG波形およびEMG波形の分析は、げっ歯類を包含する以前の睡眠試験に基づいた。中枢性無呼吸は、ベースライン記録中の平均サイクル期間の2倍以上の呼吸サイクル期間として定義された。この定義は、げっ歯類における中枢性無呼吸を他者が定義した様式と一致している。各睡眠-覚醒状態の時間パーセント、分時換気量、および中枢性睡眠時無呼吸のカウント数を処置群間で二元配置ANOVA(因子: 薬物処置および時間)を使用して比較した。全身プレチスモグラフィーを使用する場合に正確な量の測定が運動によって妨げられることから、覚醒状態中の呼吸データは解析しなかった。ANOVAによって差が検出された場合、Student-Neuman-Keuls事後検定をすべての主要な効果および相互作用について実行した。p<0.05の場合に差は有意であると考えられた。値は平均±標準誤差として表す。
【0631】
化合物5b(7mg/kg経口)は、NREM睡眠中の中枢性無呼吸の頻度を有意に減少させる(
図38〜
図44)が、NREMに費やされる時間を改変することもなければ、NREM中の換気を刺激することもない。化合物5b(7mg/kg経口)は、REM睡眠中の中枢性無呼吸の頻度を減少させず(
図45〜
図48)、REM睡眠に費やされる時間を改変することもなければ、分時換気量を刺激することもない。
【0632】
実施例82
生理食塩水または化合物5bを投与されたラットにおける頸動脈洞神経切断(CSNTx)
この試験の目的は、化合物5bなどの本発明の化合物で処置されたラットにおける、分時換気量によって測定される換気に対する頸動脈小体洞神経活動の役割を、生理食塩水処置群との比較で評価することにあった。
【0633】
ウレタン麻酔成体雄Sprague Dawleyラットおよび気管肺活量測定(呼吸流量測定)技術を使用した(実施例56)。媒体(生理食塩水)ならびに化合物5b(0.1および0.3mg/kg)を5匹のラットに静脈内ボーラスとして投与した。頸動脈洞神経を頸において隔絶し、切断することで両頸動脈小体を除神経した。媒体および化合物5bを再び静脈内投与した。動物を低吸気O
2(低酸素)に曝露することで、神経切断の完了を機能的に確認した。頸動脈小体除神経の前および後の生理食塩水/化合物5bに応答した分時換気量の変化ΔV
E(ベースラインに対するベースライン超の%)を測定した。
【0634】
化合物5bは、頸動脈小体除神経の前にすべてのラットにおいて分時換気量を用量依存的に増大させた(
図49)。頸動脈洞神経切断は、静脈内ボーラス経由で与えられる化合物5bへの換気応答を完全に消失させた。SHAM手術は化合物5bへの換気応答に対する効果を示さなかった。このデータは、ウレタン麻酔ラットにおいて頸動脈小体が化合物5b(試験用量での)のすべての換気効果を媒介することを示唆している。
【0635】
本明細書において引用されるすべての特許、特許出願および刊行物の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。特定の態様を参照して本発明を開示してきたが、当業者が、本発明の真意および範囲を逸脱することなく、本発明の他の態様および変形を考案することができることは明らかである。添付の特許請求の範囲は、すべてのそのような態様および同等の変形を含むものと解釈されるように意図されている。