特表2015-537251(P2015-537251A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特表2015-537251光ファイバを集束するための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-537251(P2015-537251A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】光ファイバを集束するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/04 20060101AFI20151201BHJP
   F21S 2/00 20060101ALI20151201BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20151201BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20151201BHJP
   F21W 131/20 20060101ALN20151201BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20151201BHJP
【FI】
   G02B6/04 B
   G02B6/04 D
   F21S2/00 610
   F21V8/00 210
   F21V8/00 250
   F21V17/00 402
   F21W131:20
   F21Y101:02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-545064(P2015-545064)
(86)(22)【出願日】2013年11月8日
(85)【翻訳文提出日】2015年7月3日
(86)【国際出願番号】US2013069207
(87)【国際公開番号】WO2014085060
(87)【国際公開日】20140605
(31)【優先権主張番号】13/690,844
(32)【優先日】2012年11月30日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】リンジ,リーランド・フレイザー
(72)【発明者】
【氏名】チレック,シオドア・アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
2H046
3K011
3K243
【Fターム(参考)】
2H046AA02
2H046AA39
2H046AA42
2H046AA69
2H046AC01
2H046AD00
3K011BA01
3K011BA06
3K011BA07
3K011HA02
3K011JA01
3K243MA01
(57)【要約】
本明細書で開示する主題は、光ファイバ(200)を集束するための装置(112)および方法に関する。この装置(112)は、光ファイバ(200)を受領するための空洞(422)を備える受領溝(404)を有する。凸部(414)を備えるカバー(402)が、空洞(422)に嵌め込まれて光ファイバ(200)を圧縮するように構成される。受領溝(404)は、受領溝(404)またはカバー(402)内に、光ファイバ(200)を圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤(304)を受領するように構成された少なくとも1つの孔(500)を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤(304)が塗布された光ファイバ(200)を集束するためのフェルール(112、120、600、800)であって、
前記光ファイバ(200)を受領するための空洞(422)を備える受領溝(404、602、706)を有した受領部材(400、704)と、
前記受領溝(404、602、706)の前記空洞(422)に嵌め込まれるように構成された凸部(414、702、1014、1015)を備えるカバー(402、700、808、1008)であって、前記光ファイバ(200)を圧縮するためのものであるカバー(402、700、808、1008)と、
前記受領溝(404、602、706)または前記カバー(402、700、808、1008)内の、前記光ファイバ(200)を前記圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤(304)を受領するように構成された少なくとも1つの孔(500)と
を備えるフェルール(112、120、600、800)。
【請求項2】
前記受領溝(404、602、706)が、第1の表面(406、608)、第2の表面(408、610)、および第3の表面(410、606)を含む3つの表面によって形成され、前記受領溝(404、602、706)の前記空洞(422)が、前記第1の表面(406、608)と前記第2の表面(408、610)の間の間隙によって画定される、請求項1記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項3】
前記凸部(414、702、1014、1015)が、前記第1の表面(406、608)と前記第2の表面(408、610)のどちらにも接触する、前記受領溝(404、602、706)の第4の表面(416)を形成する、請求項2記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項4】
前記受領溝(404、602、706)内の前記孔(500)が、前記第1の表面(406、608)、前記第2の表面(408、610)、前記第3の表面(410、606)、前記第4の表面(416)、およびそれらの組合せからなる群から選択される少なくとも1つの表面上に配設される、請求項3記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項5】
前記第4の表面(416)が平坦な表面である、請求項3記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項6】
前記第4の表面(416)が凹んだ表面である、請求項3記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項7】
前記カバー(402、700、808、1008)がさらに、前記凸部(414、702、1014、1015)の幅(420)よりも大きな幅(418)を有する蓋(412)を備える、請求項1記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項8】
前記カバー(402、700、808、1008)の幅がほぼ均一である、請求項1記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項9】
前記第1の表面(406、608)および前記第2の表面(408、610)上に複数の孔(500)が存在する、請求項2記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項10】
前記第3の表面(410、606)が凹んだ表面を有する、請求項2記載のフェルール(
112、120、600、800)。
【請求項11】
前記第3の表面(410)が平坦な表面である、請求項2記載のフェルール(112、120、800)。
【請求項12】
前記受領溝(404、602、706)内に配設されたプレート(806、1006)をさらに備え、前記プレート(806、1006)が前記受領溝(404、602、706)を第1の区画(802、1002)および第2の区画(804、1004)に分割する、請求項1記載のフェルール(112、120、600、800)。
【請求項13】
前記プレート(1006)が、前記カバー(1008)とほぼ直角をなす方向に延在する、請求項12記載のフェルール(112、120、600)。
【請求項14】
光ファイババンドル(114、300)であって、
第1の端部(116)および第2の端部(118)を備える、複数の細長い光ファイバ(200)と、
前記第1の端部(116)上に配設された第1のフェルール(112)であって、
前記光ファイバ(200)を受領するための空洞(422)を備える受領溝(404、602、706)を有した受領部材(400、704)、
前記受領溝(404、602、706)の前記空洞(422)に嵌め込まれて前記光ファイバ(200)を圧縮するように構成された、凸部(414、702、1014、1015)を備えるカバー(402、700、808、1008)、および
前記受領溝(404、602、706)または前記カバー(402、700、808、1008)内の、前記光ファイバ(200)を前記圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤(304)を受領するように構成された少なくとも1つの孔(500)
を備える第1のフェルール(112)と
を備える、光ファイババンドル(114、300)。
【請求項15】
前記光ファイバ(200)の前記第2の端部(118)上に配設された第2のフェルール(120)をさらに備え、前記第2のフェルール(120)が、前記第1のフェルール(112)とほぼ同じである、請求項14記載の光ファイババンドル(114、300)。
【請求項16】
前記受領溝(404、602、706)が、第1の表面(406、608)、第2の表面(408、610)、および第3の表面(410、606)を含む3つの表面によって形成され、前記受領溝(404、602、706)の前記空洞(422)が、前記第1の表面(406、608)と前記第2の表面(408、610)の間の間隙によって画定され、前記第1の表面(406、608)および前記第2の表面(408、610)上に複数の孔(500)が存在する、請求項14記載の光ファイババンドル(114、300)。
【請求項17】
前記カバー(402、700、808、1008)がさらに、前記凸部(414、702、1014、1015)の幅(420)よりも大きな幅(418)を有する蓋(412)を備える、請求項14記載の光ファイババンドル(114、300)。
【請求項18】
前記凸部(414、1014、1015)が、前記第1の表面(406、608)と前記第2の表面(408、610)のどちらにも接触する、前記受領溝(404、602)の第4の表面(416)を形成し、前記第4の表面(416)が平坦な表面である、請求項14記載の光ファイババンドル(114、300)。
【請求項19】
前記凸部(414、702、1014、1015)が、前記第1の表面(406、608)と前記第2の表面(408、610)のどちらにも接触する、前記受領溝(404、6
02、706)の第4の表面(416)を形成し、前記第4の表面(416)が凹んだ表面である、請求項14記載の光ファイババンドル(114、300)。
【請求項20】
光ファイバ(200)を集束するための方法(900)であって、
光ファイバ(200)の第1の端部(116)を、フェルール(112、120、600、800)の受領部材(400、704)の受領溝(404、602、706)内に配設するステップ(902)であって、前記受領溝(404、602、706)が前記光ファイバ(200)を受領するための空洞(422)を備えるステップ(902)と、
前記受領溝(404、602、706)に接着剤(304)を導入するステップ(904)と、
カバー(402、700、808、1008)を前記受領溝(404、602、706)上に配置するステップ(906)であって、前記カバー(402、700、808、1008)が、前記受領溝(404、602、706)の前記空洞(422)に嵌め込まれて前記光ファイバ(200)を圧縮するように構成された、凸部(414、702、1014、1015)を備えるステップ(906)と、
過剰な接着剤(304)を、前記受領溝(404、602、706)または前記カバー(402、700、808、1008)内の、前記光ファイバ(200)を前記圧縮した結果として生じた過剰な任意の接着剤(304)を受領するように構成された孔(500)の中に流れさせるステップ(908)と、
前記接着剤(304)を固まらせるステップ(910)と
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する主題は、光ファイババンドル、および光ファイババンドルを作製するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイババンドルは、光源から所望の位置に光を伝達する仕組みを提供する。そのような光ファイババンドルは、光ファイバ通信ならびに照明適用分野(例えば、医療適用分野、機械加工適用分野など)を含む、さまざまな分野で利用される。例えば、光ファイバを可撓性ボアスコープで使用して、狭い空間(confined space)を照明し、見えるようにすることができる。
【0003】
光ファイババンドルは、発光ダイオード(LED:light emitting diode)などの光源に接続される。光ファイババンドルは、複数の光ファイバから構成される。光が光源から出ると、放出された光の一部分が、光ファイババンドルを構成する各光ファイバに入る。次いで、この光の一部分が、光ファイババンドルの長さに沿って伝達されて、遠隔の末端に至る。光は、末端から出て、目標物を照明する。もたらされる照明の量は、光ファイババンドルに入る光の量の関数である。光損失を低減させるための仕組みを提供することが望ましい。従来、光ファイバは、溶融され、またはエポキシで接着されて、光ファイババンドルを形成している。溶融方法には、費用のかかる工具および高熱が必要である。過度の熱は、他の処理上の問題を引き起こす可能性がある。エポキシで接着したファイバは通常、約30%の損失光を伴う、より低いパッキングフラクションを有する(すなわち、70%のコアパッキングフラクション)。
【0004】
上記の議論は、一般的な背景情報として提供されているにすぎず、特許請求の範囲に記載の主題の範囲を決定する際の助けとして使用されるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/016918号明細書
【発明の概要】
【0006】
本明細書で開示する主題は、光ファイバを集束するための装置および方法に関する。この装置は、光ファイバを受領するための空洞を備える受領溝を有する。凸部を備えるカバーが、空洞に嵌め込まれて光ファイバを圧縮するように構成される。受領溝は、受領溝またはカバー内に、光ファイバを圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤を受領するように構成された少なくとも1つの孔を有する。
【0007】
第1の例示的実施形態では、光ファイバを集束するためのフェルールが開示される。このフェルールは、光ファイバを受領するための空洞を備える受領溝を有した受領部材を備える。フェルールは、空洞に嵌め込まれて光ファイバを圧縮するように構成された、凸部を備えるカバーを含む。受領溝またはカバー内に、光ファイバを圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤を受領する少なくとも1つの孔が存在する。
【0008】
第2の例示的実施形態では、光ファイババンドルが開示される。この光ファイババンドルは、複数の細長い光ファイバを備え、その端部上にフェルールが配設される。第1のフェルールが、光ファイバを受領するための空洞を備える受領溝を有した受領部材を備える。フェルールは、空洞に嵌め込まれて光ファイバを圧縮するように構成された、凸部を備
えるカバーを含む。受領溝またはカバー内に、光ファイバを圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤を受領する少なくとも1つの孔が存在する。
【0009】
第3の例示的実施形態では、光ファイバを集束するための方法が開示される。この方法は、光ファイバの端部を、フェルールの受領部材の受領溝内に配設するステップを含む。受領溝は、光ファイバを受領するための空洞を備える。受領溝に接着剤を導入する。凸部を備えるカバーを、受領溝の上に配置し、空洞に嵌め込んで光ファイバを圧縮する。過剰な接着剤を、受領溝またはカバー内の、圧縮した結果として生じる過剰な任意の接着剤を受領するように構成された孔の中に流れさせる。接着剤を固まらせる。
【0010】
この発明の概要は、単に、1つまたは複数の例示的な実施形態に従って本明細書で開示された主題の簡単な概略を提供するためのものであり、特許請求の範囲を解釈するための、または添付の特許請求の範囲によってのみ定義される本発明の範囲を定義もしくは限定するための、指針としての役割は果たさない。この概要は、以下に詳細な説明の中でさらに記載する概念の例示的な選択を、簡単な形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求の範囲に記載の主題の重要な特徴または基本的な特徴を特定するものでも、特許請求の範囲に記載の主題の範囲を決定する際の助けとして使用されるものでもない。特許請求の範囲に記載の主題は、背景の中で言及したいずれかのまたは全ての欠点を解消する実装形態に限定されない。
【0011】
本発明の特徴を理解することができるように、本発明の詳細な説明を、その一部が添付の図面に示されているいくつかの実施形態を参照して行うことができる。しかし、図面は、本発明のいくつかの実施形態のみを示しており、したがって、本発明の範囲を限定するものと見なすべきではないことに留意されたい。というのも、本発明の範囲は、他の同様に効果的な実施形態も包含するためである。図面は、必ずしも原寸に比例しておらず、本発明のいくつかの実施形態の特徴を示すことに一般に重点が置かれている。図面では、同様の数字が、さまざまな図面全体を通して同様の部分を示すために使用される。したがって、本発明をさらに理解するために、図面と関連付けて読まれる以下の詳細な説明を参照することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ボアスコープを用いて目標位置を照明するシステムの例示的な概略図である。
図2】例示的な光ファイバの断面図である。
図3】複数の光ファイバから構成される光ファイババンドルの図である。
図4図1の第1のフェルールの断面図である。
図5図1の第1のフェルールの、穴を示す斜視図である。
図6】受領溝がU字形を有するフェルールの図である。
図7】受領溝が円形を有するフェルールの図である。
図8】複数の小室を備えるフェルールの図である。
図9】光ファイバを集束する一方法の流れ図である。
図10】複数の小室を備える別のフェルールの図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、ボアスコープ104を用いて目標位置102を照明するシステム100の例示的な概略図である。ボアスコープ104は、ハウジング108内に配設された光源106を備える。適切な光源の例には、発光ダイオード(LED:light emitting diode)、アーク燈などが含まれる。ハウジング108は、取付け部品110を備える。取付け部品110は、光ファイババンドル114に接続する第1のフェルール112を取り外しできるように受領するような形状である。
【0014】
光源106からの光が、光ファイババンドル114の長さを第1の端部116から第2の端部118に移動し、そこで第2のフェルール120から出る。第2のフェルール120は、第1のフェルール112とほぼ同じである。光ファイババンドル114は可撓性であるため、装置124の中の曲がった経路122内で、またはその中を通り抜けて巧みに誘導して、目標位置102を照明することができる。図1の例示的実施形態では、第1のフェルール112が、光ファイババンドルを構成する光ファイバを圧縮して、損失光量を最小限に抑える。
【0015】
図2は、例示的な光ファイバ200の断面図である。光ファイバ200は、光透過性コア202およびクラッド204を備える。空間が限られた照明用光ファイバの場合、コア202の断面積を最大にすると共に、クラッド204の断面積を最小限に抑えようとする。クラッド204に接触するどんな光も、光ファイババンドルによって伝達されず、損失する。
【0016】
図3に示すように、光ファイババンドル300が、間隙302によって分離された複数の光ファイバ200から構成される。間隙302に入るどんな光も、光ファイババンドル300の長さを通って伝達されず、典型的には放射熱として損失する。間隙302がエポキシで埋められる従来のエポキシパッキングは、断面積の70%がコア202によって占有され、残りの30%がクラッド204および間隙302によって占有される、約70%のコアパッキングフラクションをもたらす。溶融によるパッキングは、約90%のコアパッキングフラクションをもたらすが、費用のかかる工具および望ましくないほど高い熱を必要とする。図3に示すように、間隙302内に接着剤304を加えることができる。
【0017】
第1のフェルール112(図1を参照されたい)は、光ファイババンドル300を形成する際に光ファイバ200を密にパックするための仕組みを提供する。結果として得られる光ファイババンドル300は、従来の、エポキシでパックしたバンドルのコアパッキングフラクションを上回るが、溶融によるパッキングのもつ、費用のかかる処理条件は必要としない。
【0018】
第1のフェルール112の形状は、対応する光源出口の形状および寸法と合致するように設計される。例えば、特定の光源(例えばLED)は、方形形状を有することがある。従来、円形の光ファイババンドルは、そのような方形の光源の隅部から放出される光を捕捉し損なっている。その結果、光源からの光の一部分が損失する。光の一部分の損失は、エネルギーを無駄にし、過度の熱をもたらし、望ましくない。有利には、第1のフェルール112の形状は、光源の形状とより良好に合致するように制御することができる。その結果、光源からの光がより効率的に使用されることになる。
【0019】
図4は、第1のフェルール112の、光ファイババンドル114の軸に垂直にとった断面を示す。図4の実施形態では、第1のフェルール112は方形形状を有する。第1のフェルール112は、受領部材400およびカバー402を備える。受領部材400は、複数の光ファイバ200(図2を参照されたい)を受領するための空洞422を備えた受領溝404を備える。これらの光ファイバ200は全体で、光ファイババンドル300(図3を参照されたい)を形成する。受領溝404は、第1の表面406、第2の表面408、および第3の表面410を含む、受領部材400の3つの表面によって形成される。図示の例示的実施形態では、第1の表面406と第2の表面408がどちらも第3の表面410に接続されて、一体構造の受領部材400を形成する。この例示的実施形態では、カバー402が、蓋412、および蓋412から突き出して第4の表面416をもたらす凸部414を備える。カバー402は、蓋412と凸部414が合体して単一部分になった一体構造であってよい。この例示的な実施形態では、凸部414は、平坦な凸部であり、
凸部414が空洞422としっかりと噛み合うように、空洞422の幅432よりもわずかに小さな幅420を有する。この例示的実施形態では、カバー402は、凸部414の幅420よりも大きく、かつ受領部材400の幅419とほぼ同じである幅418を有する蓋412を備えるが、別の実施形態では、カバー402に、凸部414の幅420よりも小さな幅418を有する蓋412を設けることができる。さらに別の実施形態では、カバー402を、蓋412なしで設けることができ、したがって、カバー402の幅はほぼ均一(すなわち凸部414の幅420)となる。
【0020】
図4の例示的実施形態をもう一度参照すると、蓋412と受領部材400がどちらもほぼ同じ幅418を有して、ほぼ方形の断面を有するフェルールをもたらすことができる。幅418を、例えば3.5ミリメートルとすることができ、受領部材400の厚さ424を、例えば4.0ミリメートルとすることができる。別の実施形態では、フェルール112は、ほぼ正方形の断面を有する。第1のフェルール112の側部434および底部436は、1.0ミリメートルの厚さ426を有することができ、受領溝404は1.5ミリメートルの幅とすることができる。一実施形態では、受領溝404の幅438は、空洞422の幅432を含めて、その全体の深さ428にわたって均一である。別の実施形態では、受領溝404の幅438は、その深さ428にわたって増加してもよく減少してもよい。蓋412は、厚さ1.0ミリメートルの厚さ426を有することができ、一方凸部414は、例えば1.5ミリメートルの厚さ430を有することができる。受領溝404の断面形状は正方形でも、方形でも、他の任意の適切な形状でもよい。他の適切な断面形状の例が、図6および図7に示されている。
【0021】
図5は、第1のフェルール112の、孔500を示す斜視図である。図示の実施形態では、孔500は、幅502および高さ504を有する方形である。一実施形態では、孔500は、幅502が約1.5ミリメートルの方形である。別の実施形態では、孔は正方形である。さらに別の実施形態では、孔は円形である。第1のフェルール112は長さ506を有し、この長さは、一実施形態では、約18ミリメートルである。孔500は、図5に見られるように、第1のフェルール112の前面および上面から、距離510、508だけ離隔されている。一実施形態では、距離508は、凸部414の厚さ430に対応するようなものが選択される。そのような実施形態では、孔の高さ504を、受領溝404の深さ428から凸部414の厚さ430を引いたものにほぼ等しくすることができる。一実施形態では、距離508は約1ミリメートルであり、距離510は約3ミリメートルである。孔500はそれぞれ、隣接する孔から距離512だけ離隔されている。一実施形態では、距離512は約1.5ミリメートルである。図5の例示的実施形態では、カバー402が少なくとも1つの孔500を備える。
【0022】
使用の際には、光ファイバ200(図2および図3を参照されたい)を受領溝404内に配設し、接着剤304を加える。一実施形態では、光ファイバ200に接着剤304を刷毛塗りする。次いで、カバー402を受領溝404の上に配置し、凸部414が光ファイバ200を圧縮するように、下方向に押す。この圧縮により、光ファイバ200相互間の間隙が最小限に抑えられる。接着剤304は、残りの任意の間隙302(図3を参照されたい)内に存在することができる。圧縮により、過剰な接着剤304が少なくとも1つの孔500(図5を参照されたい)に押し込まれて、光ファイバ200相互間の間隙302がさらに最小限に抑えられる。接着剤304の一部分が、凸部414に接触する。接着剤304が硬化した後、硬化した接着剤304が、カバー402を受領部材400に対して保持して、第1のフェルール112を形成する。一実施形態では、過剰な接着剤304が孔500内で硬化する。接着剤304の例には、エポキシおよび他の類似の液体固定剤が含まれる。図に示す例示的実施形態では、孔500が、第1の表面406および第2の表面408上に存在する。他の実施形態では、1つまたは複数の孔が、第1の表面406、第2の表面408、第3の表面410、第4の表面416、およびそれらの任意の組合
せ上に存在してよい。
【0023】
図6は、フェルール600の図であり、この場合、受領溝602は、曲面604が第3の表面606を第1の表面608および第2の表面610に接続して、第3の表面606に凹形状をもたせることによって形成される、U字形の断面を有する。図7の実施形態は、凹んだ凸部702をカバー700が有するという点を除き、図6に類似している。カバー700を受領部材704に接続すると、円形受領溝706が形成される。別の実施形態では、楕円形受領溝が形成される。
【0024】
図8は、複数の光ファイババンドル300用の複数の小室を有するフェルール800の図である。この例示的実施形態では、第1の小室802と第2の小室804がプレート806によって分離される。そのような複数の小室が設けられたフェルールは、ハウジングが複数の光源を有する場合に有用である。第1の複数の光ファイバを、第1の小室802内に配設する。次いで、プレート806をフェルールに加える。その後、第2の複数の光ファイバを、第2の小室804内に配設してから、カバー808で封じる。そのような実施形態は、第1の複数の光ファイババンドル300と第2の複数の光ファイババンドル300が混ざらないようにするのに有用である。2つの光源が使用される場合(例えば2つの異なる波長)、光学経路を分離することによって、2つの波長のうちの一方の使用を制御することが可能になる。図8の実施形態では、第1の小室802と第2の小室804が垂直方向に積み重ねられるように、プレート806は水平である。そのような実施形態では、プレート806は、カバー808にほぼ平行な方向に延在する。図10に示す別の実施形態では、第1の小室1002と第2の小室1004が水平方向に配置されるように、プレート1006が垂直である。そのような実施形態では、カバーが、第1の小室および第2の小室に対応する第1の凸部および第2の凸部を含む。プレート1006は、カバー1008とほぼ直角をなす方向に延在する。そのような実施形態では、プレートは、受領部材に対して別個の部分であってよく、またはプレートは、受領部材に対して一体構造であってよい。図10の実施形態では、カバー1008が、第1の小室1002および第2の小室1004をそれぞれ圧縮するように構成された、第1の凸部1014および第2の凸部1015を備える。
【0025】
図9および図中に示されている方法900を参照すると、操作の際には、ステップ902で、複数の光ファイバの第1の端部をフェルールの受領溝内に配設する。ステップ904で、液体の接着剤304を受領溝に導入する。接着剤304は、直接導入することができ、または接着剤304は、最初に光ファイバ上に刷毛塗りすることによって導入することができる。ステップ906で、カバーを受領溝上に配置し、カバー上の凸部が光ファイバを圧縮するように、下方に押す。ステップ908で、過剰な接着剤304を、フェルール内の少なくとも1つの孔に流れ込ませる。ステップ910で、接着剤304を固まらせる。光ファイバの第1の端部に、切断操作および研磨操作を施して、滑らかな端部をもたらすことができる。
【0026】
本明細書で説明したフェルールは、光源の動作温度に耐性がある任意の材料から形成することができる。一実施形態では、フェルールは、より良好に熱を放散するように、アルミニウムなどの金属から形成される。
【0027】
本記載では、最良の形態を含めて本発明を開示するための、また任意の装置またはシステムの作製および使用、ならびに組み込まれた任意の方法の実施を含めて、当業者が本発明を実施できるようにするための例を使用している。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、その特許性のある範囲には、当業者に想到される他の例を含むことができる。そのような他の例は、特許請求の範囲に記載の字義通りの文言とは異ならない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲に記載の字義通りの文言とはわず
かに異なる等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲に記載の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0028】
104 ボアスコープ
106 光源
112 第1のフェルール
114 光ファイババンドル
116 第1の端部
118 第2の端部
120 第2のフェルール
200 光ファイバ
300 光ファイババンドル
302 間隙
304 接着剤
400 受領部材
402 カバー
404 受領溝
406 第1の表面
408 第2の表面
410 第3の表面
412 蓋
414 凸部
416 第4の表面
418 幅
420 幅
422 空洞
500 孔
600 フェルール
602 受領溝
604 曲面
606 第3の表面
608 第1の表面
610 第2の表面
700 カバー
702 凸部
704 受領部材
706 受領溝
800 フェルール
802 第1の小室
804 第2の小室
806 プレート
808 カバー
1002 第1の小室
1004 第2の小室
1006 プレート
1008 カバー
1014 第1の凸部
1015 第2の凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】