特表2015-537260(P2015-537260A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2015-537260コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステム、方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-537260(P2015-537260A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/16 20060101AFI20151201BHJP
   G06F 11/22 20060101ALI20151201BHJP
   H04L 29/14 20060101ALI20151201BHJP
【FI】
   G06F11/16 310D
   G06F11/22 360C
   H04L13/00 313
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-518691(P2015-518691)
(86)(22)【出願日】2012年11月28日
(85)【翻訳文提出日】2015年4月13日
(86)【国際出願番号】JP2012007649
(87)【国際公開番号】WO2014083589
(87)【国際公開日】20140605
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109586
【弁理士】
【氏名又は名称】土屋 徹雄
(72)【発明者】
【氏名】向 剣文
【テーマコード(参考)】
5B034
5B048
5K035
【Fターム(参考)】
5B034DD01
5B048FF02
5K035AA03
5K035BB03
5K035CC01
5K035CC03
5K035CC06
5K035CC07
5K035CC08
5K035CC09
5K035CC10
5K035DD01
5K035EE01
5K035EE14
5K035EE21
5K035EE26
5K035EE27
5K035FF01
5K035JJ02
(57)【要約】
【課題】関連性のないコンポーネントのカバレッジを有するシステムの正確な信頼性を計算する。
【解決手段】コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステムは、システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニットを含み、無関連性公式の肯定プライムインプリカントは、コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステムであって、
システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニット
を含み、前記無関連性公式の肯定プライムインプリカントは、前記コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する、システム。
【請求項2】
前記無関連性公式構築ユニットによって構築された前記無関連性公式から前記コンポーネントの前記最小の無関連性トリガを計算するためのトリガ計算ユニット
をさらに含み、前記最小の無関連性トリガは、前記無関連性公式の前記肯定プライムインプリカントである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
コンポーネントの無関連性トリガを識別するための方法であって、
システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するステップ
を含み、前記無関連性公式の肯定プライムインプリカントは、前記コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する、方法。
【請求項4】
コンピュータに
システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニット
として機能させるためのプログラムであって、前記無関連性公式の肯定プライムインプリカントは、前記コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、耐故障システムの開発のための方法およびプログラムに関し、特に、コンポーネントの無関連性トリガの識別(不完全な故障カバレッジを有するシステムにおける)に関する。一連のコンポーネントの故障により、別のコンポーネントがシステムで関連性のないものになる場合、一連のコンポーネントは、別のコンポーネントの無関連性トリガと呼ばれる。
【背景技術】
【0002】
背景技術
耐故障システムは、通常、冗長性でコンポーネント故障を検出対象とするように設計される。故障検出、位置および隔離を含む自動カバレッジ(回復および再構成)メカニズムは、耐故障性を実装する上で重要な役割を果たすが、その理由は、適切な冗長性が存在する場合でさえ、検出対象とされないコンポーネント故障がシステムまたはサブシステム故障に至る可能性があるためである。これは、故障のあるコンポーネントが検出されなければ、対応するスペアと切り替えることができず、故障のあるコンポーネントを隔離しなければ、故障のあるコンポーネントが他の故障のないコンポーネントを汚染する恐れがあるためである。不完全な故障カバレッジの影響を考慮するモデルは、不完全なカバレッジモデル(IPCM)として知られている。IPCMに対する包括的な調査については、最新の非特許文献1で提示されている。
【0003】
従来のIPCMでは、カバレッジは、それらの関連性に関わらず、故障のあるコンポーネントに限定される。平たく言えば、コンポーネントが動作していようが故障していようが(しかし、検出対象とされる)、システムが同じように機能する場合、コンポーネントはシステムにおいて関連性のないものである。実際には、故障のあるコンポーネントに加えて関連性のないコンポーネントを検出対象とし(識別および隔離する)、その結果、それらの将来的に問われる可能性のある検出対象とされない故障がそれ以上システム故障に至らないようにすることが望まれる。それに加えて、関連性のないコンポーネントのカバレッジは、時間内に関連性のないコンポーネントを停止することによって、エネルギーを効率的に使用する上でも重要な役割を果たす。
【0004】
IPCMのほとんどの研究では、システムは、通常、本来コヒーレントであると想定され、このことは、すべてのコンポーネントが初めは関連性のあるものであることを含意する。しかし、これらのモデルは、初めは関連性のあるコンポーネントが、その後、他のいくつかのコンポーネントの検出対象とされる故障の発生を受けて関連性のないものになり得ることを考慮せず、他のいくつかのコンポーネントは、初めは関連性のあるコンポーネントの無関連性トリガと呼ばれる。コンポーネントの無関連性トリガの識別がなければ、各システム状態でコンポーネントの関連性をテストしなければならないため、関連性のないものになる時は常にコンポーネントのカバレッジは、指数の複雑性を伴う組合せ問題である。その上、関連性のないコンポーネントのカバレッジがシステムで実装されれば(任意のシステム状態での各コンポーネントの関連性の徹底的なテストにより)、各コンポーネントの無関連性トリガを知らずに正確なシステムの信頼性を評価することは不可能である。残念ながら、コンポーネントの無関連性トリガの識別は、従来のIPCMの文献の欠号であり、これがまさにこの発明の主な動機である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
先行技術文献
非特許文献
【非特許文献1】NPL 1: S. V. Amari, A. F. Myers, A. Rauzy, and K. S. Trivedi, “Handbook of Performability Engineering”, Chapter 22: Imperfect coverage models: status and trends, Springer, 2008, pp. 321-348
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の概要
技術的問題
第1の問題は、従来のIPCMでは、コンポーネントの無関連性トリガの識別が対処されていないということである。その理由は、従来のIPCMでは、関連性のないコンポーネントのカバレッジが考慮されておらず、カバレッジは、通常、害をなす故障のあるコンポーネントに限定されるためである。
【0007】
本発明の例示的な目的は、システムにおいてコンポーネントが関連性のないものになる時は常に時間内にコンポーネントを隔離できるように、コンポーネントの最小の無関連性トリガを識別するシステムを提供することであり、関連性のないコンポーネントのカバレッジを有する正確なシステムの信頼性を計算することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
問題の解決策
本発明によるコンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステムは、システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニットを含み、無関連性公式の肯定プライムインプリカントは、コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する。
【発明の効果】
【0009】
発明の効果
本発明の例示的な態様によれば、その故障ツリー(システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表す)が与えられているシステムにおいて、コンポーネントの最小の無関連性トリガを識別することができる。その理由は、コンポーネントの最小の無関連性トリガを定理1および2(コヒーレントおよび非コヒーレント故障ツリーのそれぞれに対する)の観点から計算することができるためである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態による、コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態による、コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステムのオペレーションのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施形態の説明
ここでは、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。この発明で使用されるいくつかの用語の公式の定義および無関連性トリガの計算に対する定理は以下の通りである。
【0012】
定義1(リテラル)リテラルは、ブール変数xまたはその否定
【数1】

のいずれかである。xおよび
【数2】

は相反するものと言われる。
【0013】
定義2(積)積は、リテラルとその逆の両方を含まないリテラルの集合である。肯定リテラルのみを有する積は肯定と呼ばれる。
【0014】
定義3(無関連性)f(x,‥,x)をブール関数とすると、f(1,x,‥,x)=f(0,x,‥,x)の時かつその時に限り、fにおいて変数xは関連性のないものとされる。
【0015】
定義4(コヒーレンシー)ブール関数が単調性であり、その変数のすべてが関連性のあるものである場合、ブール関数はコヒーレントである。
【0016】
定義5(インプリカント)fをブール公式とし、
π
を積とする。
π
は、
【数3】

の場合、すなわち、
π
を満たすいかなる割り当てもfを満たす場合、fのインプリカントである。インプリカント
π
は、fの他のいずれのインプリカント
ρ

ρ⊂π
でない場合、プライムである。
【0017】
定義6(無関連性トリガ)f(x,‥,x)をブール関数とすると、肯定積
τ={x,...,x}(m≦n)
は、
f=(1,1,...,1,xm+1,...,x)=f(0,1,...,1,xm+1,...,x
の場合、xの無関連性トリガである。無関連性トリガ
τ
は、xの他のいずれのトリガ
τ’

τ’⊂τ
でない場合、最小である。
【0018】
定理1(コヒーレント故障ツリーに対する最小の無関連性トリガの計算)f(x,‥,x)をコヒーレント故障ツリーとし、
【数4】

とすると、g(x,‥,x)の肯定プライムインプリカント(PPI)は、f(x,‥,x)におけるxの最小の無関連性トリガ(MIT)、すなわち、
【数5】

を構成する。
【0019】
定理2(非コヒーレント故障ツリーに対する最小の無関連性トリガの計算)f(x,‥,x)を非コヒーレント故障ツリーとし、
【数6】

とすると、g(x,‥,x)の肯定プライムインプリカント(PPI)は、f(x,‥,x)におけるxの最小の無関連性トリガ(MIT)、すなわち、
【数7】

を構成する。
【0020】
本発明の目的のため、故障ツリーはブール公式と見なされ、検出対象とされるコンポーネント故障はブール公式の変数と見なされる。
【0021】
図1は、本発明の実施形態による、コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステム(100)の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、システム(100)は、無関連性公式構築ユニット(110)と、トリガ計算ユニット(120)とを含む。
【0022】
無関連性公式構築ユニット110は、システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表す故障ツリーからコンポーネントの無関連性公式を構築するために使用される。
【0023】
トリガ計算ユニット120は、無関連性公式構築ユニット110によって構築された無関連性公式からコンポーネントの最小の無関連性トリガ(MIT)を計算するために使用される。MITは、二分決定図(BDD)に基づくものなどの従来の効率的なアルゴリズムによって評価することができる無関連性公式の肯定プライムインプリカントである。
【0024】
ここでは、システム100のオペレーションについて、図2を参照して説明する。最初に、システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表す故障ツリーが入力され(ステップA1)、次いで、変数の対応するコンポーネントの最小の無関連性トリガを識別するため、故障ツリーの変数が選択される(ステップA2)。
【0025】
故障ツリーの構造によれば、すなわち、コヒーレントか否かに関わらず、コンポーネントの無関連性トリガのすべてを符号化する無関連性公式は、定理1または2のそれぞれの観点から、前記無関連性公式構築ユニット110によって構築される(ステップA3)。例えば、故障ツリーをf(x,‥,x)とし、コヒーレントであると仮定すると、xの無関連性公式は、定理1によれば、
【数8】

の形式または他の任意の論理的に同等な形式、例えば、
g(x,...,x)=f(1,x,...,x)→f(0,x,...,x
で構築されるはずである。
【0026】
最後に、最小の無関連性トリガは、前記トリガ計算ユニット120によって無関連性公式の肯定プライムインプリカントとして計算することができる(ステップA4)。公式のプライムインプリカントは、二分決定図(BDD)に基づくものなどの従来の効率的なアルゴリズムによって評価することができる。
【0027】
この実施形態によれば、実装モードは、所定の故障ツリーに対するコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニット(110)と、前記無関連性公式からコンポーネントの最小の無関連性トリガを計算するためのトリガ計算ユニット(120)とを含み、したがって、コンポーネントの最小の無関連性トリガを識別することができる。
【実施例】
【0028】
実施例1
システムは3つのコンポーネントa、bおよびcからなり、システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表す故障ツリーは、
f(a,b,c)=a・b+b・c
と仮定する。式中、a、bおよびcは、便宜上、それぞれのコンポーネントの検出対象とされる故障を示すためにも使用される。
【0029】
fがコヒーレント故障ツリーであるため、このシステムの各コンポーネントは、初めは関連性のあるものである。aは重要なコンポーネントであり、システムにおいて関連性のないものになった時は常に隔離することが望まれると仮定する。次いで、aの最小の無関連性トリガを以下の通り識別することができる。fがコヒーレント故障ツリーであるため、定理1によれば、aの無関連性公式は、
【数9】

の形式で、前記無関連性公式構築ユニット110によって構築される(ステップA3)。
【0030】
無関連性公式gの2つのプライムインプリカント(PI)が存在する、すなわち、
【数10】

である。次いで、1つの肯定プライムインプリカント(PPI)
{c}
のみがaの最小の無関連性トリガ(MIT)を構成する(ステップA4)、すなわち、
【数11】

である。
【0031】
以下の式
{c}
が定義6による無関連性トリガであること、すなわち、
f(1,b,1)=1・b+b・1=b
f(0,b,1)=0・b+b・1=b
f(1,b,1)=f(0,b,1)
を実証することは容易である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
産業上の利用可能性
本発明は、前記無関連性公式構築ユニットおよびトリガ計算ユニットの実装によるコンポーネントの無関連性トリガの識別を用いて、コンポーネントが関連性のないものになる時は常に関連性のないコンポーネントのタイムリーなカバレッジのため、および、関連性のないコンポーネントのカバレッジを有するシステムの正確な信頼性分析のために使用することができる。
【符号の説明】
【0033】
参照符号リスト
110 無関連性公式構築ユニット
120 トリガ計算ユニット
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2014年3月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンポーネントの無関連性トリガを識別するためのシステムであって、
システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニット
を含み、
前記無関連性公式は、その肯定プライムインプリカントが前記コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する公式であり、
前記無関連性トリガは、検出対象とされるコンポーネント故障の集合であり、その発生により前記コンポーネントが関連性のないものになる、システム。
【請求項2】
前記無関連性公式構築ユニットによって構築された前記無関連性公式から前記コンポーネントの前記最小の無関連性トリガを計算するためのトリガ計算ユニット
をさらに含み、前記最小の無関連性トリガは、前記無関連性公式の前記肯定プライムインプリカントとして計算される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
コンポーネントの無関連性トリガを識別するための方法であって、
システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するステップ
を含み、
前記無関連性公式は、その肯定プライムインプリカントが前記コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する公式であり、
前記無関連性トリガは、検出対象とされるコンポーネント故障の集合であり、その発生により前記コンポーネントが関連性のないものになる、方法。
【請求項4】
コンピュータに
システム故障に至る検出対象とされるコンポーネント故障の組合せを表すブール公式からコンポーネントの無関連性公式を構築するための無関連性公式構築ユニット
として機能させるためのプログラムであって、
前記無関連性公式は、その肯定プライムインプリカントが前記コンポーネントの最小の無関連性トリガを構成する公式であり、
前記無関連性トリガは、検出対象とされるコンポーネント故障の集合であり、その発生により前記コンポーネントが関連性のないものになる、プログラム。
【国際調査報告】