(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-537315(P2015-537315A)
(43)【公表日】2015年12月24日
(54)【発明の名称】ヒートマップを用いて情報技術の状況を表示
(51)【国際特許分類】
G06F 17/30 20060101AFI20151201BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20151201BHJP
【FI】
G06F17/30 360Z
G06F17/30 419B
G06F17/30 220Z
G06Q50/10 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-546428(P2015-546428)
(86)(22)【出願日】2012年12月4日
(85)【翻訳文提出日】2015年6月17日
(86)【国際出願番号】US2012067792
(87)【国際公開番号】WO2014088561
(87)【国際公開日】20140612
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100121061
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 清春
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ボーメッカー,クラウス
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
ヒートマップを用いて情報技術の状況を表示することは、情報技術システムの各構成要素に関して現在の問題に関する重大度の値を求め;構成要素間の接続形態の関係を視覚的に示す構成要素のグラフを生成し、そのグラフがヒートマップのオーバレイを有し;ヒートマップのオーバレイにおいて、各構成要素の重大度の値に従って各構成要素にピクセルの色を割り当てることを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒートマップを用いて情報技術の状況を表示するためのコンピュータプログラム製品であって、
組み込まれたコンピュータ可読プログラムコードを含む有形のコンピュータ可読記憶媒体を含み、前記コンピュータ可読プログラムコードがプログラム命令を構成し、前記プログラム命令は、実行された場合に、以下のこと、即ち
情報技術システムの各構成要素に関して現在の問題に関する重大度の値を求め、
前記構成要素間の接続形態の関係を視覚的に示す前記構成要素のグラフを生成し、前記グラフがヒートマップのオーバレイを含み、
前記ヒートマップのオーバレイにおいて、各構成要素の重大度の値に従って各構成要素にピクセルの色を割り当てることをプロセッサにさせる、コンピュータプログラム製品。
【請求項2】
実行された場合に、前記情報技術システムの接続形態の領域が、接続形態的に隣接する構成要素のクラスタが高い重大度の値を有する場合にホットなスポットとして現れるように、前記プロセッサにさせるためのコンピュータ可読プログラムコードを更に含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項3】
前記ピクセルの色が、色スペクトルから選択され、この場合、前記色スペクトルの第1の端部にある第1の色が高い重大度の値を表し、前記色スペクトルの第2の端部にある第2の色が低い重大度の値を表す、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項4】
実行された場合に、前記プロセッサに前記ピクセルの色をリアルタイムで割り当てさせるためのコンピュータ可読プログラムコードを更に含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項5】
前記接続形態の関係が、物理的な接続形態の関係である、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項6】
前記接続形態の関係が、論理的な接続形態の関係である、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項7】
実行された場合に、前記プロセッサに時間と共にヒートマップの変化を表示させるためのコンピュータ可読プログラムコードを更に含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項8】
前記重大度の値が、応答時間、エラー率、故障率、又はそれらの組み合わせに基づいている、請求項1に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項9】
ヒートマップを用いて情報技術の状況を表示するためのシステムであって、
情報技術システムにおける構成要素の現在の問題を特定するための監視エンジンと、
前記構成要素のグラフを前記構成要素の接続形態の関係で生成するためのグラフエンジンと、
ヒートマップエンジンとを含み、
前記ヒートマップエンジンは、
前記グラフ上にヒートマップのオーバレイを重ね合わせ、
前記ヒートマップのオーバレイにおいて前記構成要素の対応する位置の場所を見つけ、
重大度の値に従って、前記ヒートマップのオーバレイにおける前記現在の問題を有する各構成要素に重大度のピクセルの色を割り当て、
前記ヒートマップのオーバレイにおいて前記現在の問題を有していない各構成要素に第2のピクセルの色を割り当てる、システム。
【請求項10】
前記ヒートマップエンジンが、前記重大度のピクセルの色および前記第2のピクセルの色をリアルタイムで割り当てる、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記接続形態の関係が、物理的な接続形態の関係である、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記接続形態の関係が、論理的な接続形態の関係である、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記ヒートマップエンジンが、時間と共にヒートマップの変化を表示する、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
ヒートマップを用いて情報技術の状況を表示するための方法であって、
情報技術システムの各構成要素に関して現在の問題に関する重大度の値を求め、
前記構成要素間の接続形態の関係を視覚的に示す前記構成要素のグラフを生成し、
前記グラフ上にヒートマップのオーバレイを重ね合わせ、
前記ヒートマップのオーバレイにおいて、前記構成要素の対応する位置の場所を見つけ、
各構成要素に関連付けられた前記重大度の値に従って、前記ヒートマップのオーバレイにおいて各構成要素にピクセルの色を割り当てることを含む、方法。
【請求項15】
前記ヒートマップのオーバレイにおいて各構成要素にピクセルの色を割り当てることが、リアルタイムで前記ピクセルの色を割り当てることを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
情報技術(IT)システムは一般に、発生する問題を是正措置が解決することができるように監視される。情報技術システムの管理者には通常、システムの状況を示すグラフ、ゲージ、計器盤または他の可視的インジケータを通じてシステムの問題が通知される。システムの係る問題の通知後、管理者は、当該問題をできる限り迅速に解決するために、当該問題の根本的原因を探索する。
【0002】
添付図面は、本明細書で説明される原理の様々な例を示し、明細書の一部である。図解された例は、単なる例であり特許請求の範囲の範囲を制限しない。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】本明細書で説明される原理による、グラフの例に関する図である。
【
図2】本明細書で説明される原理による、ヒートマップのオーバレイの例に関する図である。
【
図3】本明細書で説明される原理による、グラフの例に関する図である。
【
図4】本明細書で説明される原理による、ヒートマップと共にIT状況を表示するための方法の例に関する図である。
【
図5】本明細書で説明される原理による、表示システムの例に関する図である。
【
図6】本明細書で説明される原理による、表示システムの例に関する図である。
【
図7】本明細書で説明される原理による、ヒートマップと共にIT状況を表示するためのプロセスの流れ図の例に関する図である。
【0004】
詳細な説明
IT問題を管理者に通知するインジケータ(表示器)は、ITシステムの特定の領域に制限される場合が多い。更に、グラフ及びゲージは一般に、処理使用量、利用可能なメモリ(記憶容量)、又は他のパラメータのようなITシステムの特定のパラメータを示す。しかしながら、これらインジケータは、ITシステム全体の状況の全般的な概観を管理者に与えることができない。
【0005】
本明細書で説明される原理は、管理者がITシステムにおける問題に対して、並びにITシステムのどの領域が最も影響を受けているかに関して全体的な感じを得るように、管理者にIT状況を表示するための方法を含む。係る方法は、リスト、テーブル又は他のインジケータを通じた探索に使用される管理者の時間を節約する。係る方法は、ITシステムにおける各構成要素に関する現在の問題の重大度の値を求め;構成要素間の接続形態の関係を視覚的に示す構成要素のグラフを生成し、そのグラフが、ヒートマップ(色分布図)のオーバレイを有し;これら重大度の値に従ってヒートマップのオーバレイにおいて各構成要素にピクセルの色を割り当てることを含む。
【0006】
以下の説明において、例示のために、本システム及び方法の完全な理解を提供するために、多くの特定の細部が記載される。しかしながら、当業者には明らかなように、本装置、システム及び方法は、これら特定の細部を用いずに実施され得る。本明細書において「例」又は類似した用語に対する言及は、説明される特定の特徴、構造または特性が、他の例に必ずしも含まれないけれども、少なくともその1つの例に含まれることを意味する。
【0007】
図1は、本明細書で説明される原理による、グラフ(100)の例に関する図である。この例において、モニタ(102)は、構成要素(104)からなるITシステムを示すディスプレイ(100)を有する。構成要素(104)は、構成管理の制御下にあるITシステム(106)のような、情報技術環境の任意のコンポーネントである。構成要素(104)は一般に、識別番号で識別可能である。構成要素(104)は、ハードウェア、仮想ITコンポーネント、ドキュメンテーション、プログラム、他のITコンポーネント、又はそれらの組み合わせとすることができる。
【0008】
ITシステムの接続形態(トポロジ)は、各構成要素(104)間の論理的接続を示す実線(108)で示される。論理的接続は、構成要素(104)が接続されることをユーザが如何にして理解するか意味し、物理的接続は構成要素がどのようにして互いに物理的にリンクされるかということを意味する。論理的接続は、物理層よりも高いネットワーク層においてなされる構成要素(104)間で行われる接続とすることができる。例えば、論理的接続は、構成要素(104)間の専用の出所−宛先の対を確立するために物理的接続を使用する。論理的接続を介した通信は、出所ITコンポーネントから宛先ITコンポーネントまでの物理的接続を介してルーティングされる。
【0009】
監視ツールを用いて、ITシステム(106)における各構成要素(104)の場所を特定する。監視ツールは、構成要素のそれぞれにインストールできるダウンロード可能なインストールパッケージからのコードとすることができる。各構成要素にインストールされた係るコードは、構成要素の場所を共通のプロセッサに伝える。当該コードは、構成要素(104)が論理的接続を有する他の構成要素の全てに対して、当該構成要素(104)のプロセッサにクエリーを一斉送信(放送)させることにより、構成要素の論理的場所を特定する。係る例において、コードは、当該クエリーに応答するこれら構成要素と、論理的接続が確立されていることを判定する。他の例において、監視ツールは、ITシステム(106)において各構成要素(104)の論理的場所を能動的に特定する外部デバイスの一部である。
【0010】
また、監視ツールは、構成要素(104)の何れかに関する問題が存在するか否かも判定する。IT問題には、遅い処理速度、高いメモリ使用量、処理能力の高い使用量、イベント変更に起因する不適合、利用できないこと、遅い応答時間、高いエラー率、高い故障率、損傷データ、他の問題、又はそれらの組み合わせが含まれ得る。1つの構成要素に関する問題は、それが接続する構成要素に影響を与える場合が多い。例えば、第1の構成要素の処理速度が遅く、第2の構成要素が特定のタスクを処理するために第1の構成要素に依存する場合、第2の構成要素は、第1の構成要素と同様に問題を有するように見えるであろう。ITシステムにおける構成要素の係る独立性に起因して、1つの構成要素に関する問題は、数百の他の構成要素に影響を与える可能性がある。係る独立性は、問題の根本的原因を明らかにさせ、それはこの例では、第1の構成要素であり、それは第2の構成要素に関して単に詳細を見る管理者には困難である。
【0011】
また、監視ツールは、識別された問題の重大度も判定する(求める)。例えば、半分の効率で動作している構成要素は、ほんの10%の効率で動作している構成要素よりも少ない問題の重大度を有する。構成要素の重大度は、複数の因子(要因)を考慮する重大度ポリシーにより求められ得る。ポリシーの因子には、応答時間、エラー率、故障率、問題の持続時間、構成要素の最大の健全な能力対その現在の能力、処理速度、メモリ使用量、温度、破損データ量、他の因子、又はそれらの組み合わせが含まれる。幾つかの例において、因子は、問題の症状の幾つかが重大度の値により強く影響を与えるように、重み付けされる。他の例において、ほんの僅かな因子が一様に重大度の値を決定する。
【0012】
モニタは、ヒートマップのオーバレイを生成し且つ問題の重大度に従って、オーバレイの領域をピクセルの色で示すようにプログラムされたプロセッサ(110)と通信する。ヒートマップのオーバレイに関する更なる詳細は、後述される。
【0013】
図2は、本明細書で説明される原理による、ヒートマップのオーバレイ(200)の例に関する図である。この例において、ヒートマップのオーバレイ(200)は、ITシステムの構成要素(206)を示すグラフ(202)上に重ね合わされる。ヒートマップのオーバレイ(200)は、それぞれが少なくとも1つのピクセルを備える複数の表示領域(208)を有し、当該表示領域は、グラフ(202)上の行(210)及び列(212)においてアドレス指定可能である。行がx座標に関連付けられ、列がy座標に関連付けられる場合、監視ツールからの入力信号は、x、y座標を用いてアドレス指定可能とすることができる。ヒートマップのオーバレイ(200)は、ピクセルの色で表されるような値を表示領域(208)に示すヒートマップの透過的なオーバレイである。
【0014】
幾つかの例において、ヒートマップのオーバレイ(200)は、グラフ(202)と同じ次元を有する。他の例において、ヒートマップのオーバレイ(200)は、グラフ(202)よりも大きな領域を有し、構成要素(206)が追加されたり又はIT技術から除去されたりするに従って、グラフ(202)の拡大および縮小に適応する。他の例において、グラフ(202)は、構成要素(206)が追加されたり又は除去されたりするに従って、ヒートマップのオーバレイ(200)の寸法を満たすために大きくなる又は収縮する。
【0015】
ヒートマップのオーバレイ(200)がグラフ(202)の上に重ね合わされる場合、構成要素(206)の場所は、表示領域(208)と共に決定される。例えば、構成要素(206)の最も大きい面積に重ね合わせる表示領域(208)は、その特定の構成要素に関して、ヒートマップのオーバレイ(200)にマッピングされるべき場所となるように決定される。構成要素の領域が同時に4つの表示領域内に存在することができるので、マッピングポリシーは、効率的なマッピングを容易にする。マッピングポリシーは、50%を超える構成要素の面積(領域)と重ね合わせる表示領域(208)がマッピングされる場所となるように自動的に決定されるという結論を下すサブポリシーを含むことができる。また、ポリシーは、25%未満の記号の面積を有する表示領域がマッピングされる場所であるべきでないという結論を下す別のサブポリシーも含むことができる。25%から50%までの面積を含むこれら表示領域(208)に関して、隣接する表示領域間の比較は、どの表示領域がマッピングされる場所になるかを決定する。
【0016】
ヒートマップのオーバレイ(200)は、各マッピングされる表示領域(208)にどのピクセルの色が割り当てられるかを決定するために、監視ツールと情報を交換する。ピクセルの色は、下にある構成要素(206)の問題の重大度を表す。色スペクトル(214)が、グラフ(202)及びヒートマップのオーバレイ(200)と共にディスプレイ(216)に示される。色スペクトル(214)の第1の側(220)にある第1の色(218)は、高い重大度の色を表すが、色スペクトル(214)の第2の側(224)にある第2の色(222)は、低い又は問題の無い重大度を表す。第1と第2の色(218、222)との間の色(226、228)は、高い重大度から低い重大度までの連続に沿って進む。従って、ユーザは、色スペクトル(214)の色とピクセルの色とを突き合わせることにより、構成要素(206)のそれぞれの重大度を判定することができる。
【0017】
構成要素の論理的接続の接続形態で配列された構成要素(206)を有するディスプレイ(216)を閲覧することにより、ユーザは、ITシステムの問題の場所およびそれらの重大度に関する全体的な感じを得る。これは特に、ディスプレイ(216)がホットなスポット(230)を示す場合、高いレベルの重大度をまとめて呈する構成要素(206)に論理的に近づくことに有用である。ITシステムにおける構成要素(206)の独立性に起因して、深刻な問題は、論理的に最も近い構成要素(206)に影響を及ぼす。従って、ホットなスポット(230)は、問題の根本的原因を求めるために、構成要素のインフラストラクチャーへより深く掘り下げる場所に関するインジケータ(標識)をユーザに与える。幾つかの例において、問題の重大度に関する色のコントラストは、ユーザにホットなスポット(230)の注意を向けるのに十分である。他の例において、ホットなスポット(230)は、ユーザの注意を引くために強調される。ホットなスポット(230)は、ハロー(後光)効果、より明るい色、表示領域の僅かな震え、表示領域の点滅、警報、他の強調メカニズム、又はそれらの組み合わせを用いて、強調され得る。
【0018】
問題の重大度を示す色は、構成要素のマッピングされる場所を越えて伸ばされることができる。例えば、問題の重大度が上がるにつれて、ピクセルの色は、より高い輝度を表すようにそれに応じて変化し、マッピングされる場所に直接隣接したヒートマップのオーバレイ上の領域は、より低い重大度に対して色の後光を表示することができる。ユーザに対して、係る色の構成は、ホットなスポット(高い重大度の色を示すマッピングされた場所)を有する熱分布が直接隣接する領域に広がる熱(ヒート)を生成するように見える。熱を分散させるように見える色は、より低い重大度の色を有する。熱分散のようにITシステムの重大度を示すことは、ユーザが熱分散のパターンを容易に理解し且つ視覚的影響を重大度になぞらえることができるので、有用である。
【0019】
2つの構成要素が互いに接近してマッピングされ且つ双方が高い重大度を有する状況において、これら構成要素からの高い重大度の色は、2つの熱源が互いの中間で大量の熱を発生することに酷似するように、構成要素のマッピングされた場所の間のギャップを埋めるように結合することができる。これら接近した構成要素により呈される重大度は、異なるタイプの問題に依存して生成され得る。例えば、2つの接近した構成要素の1番目は、遅い処理速度に基づいた重大度の値を有することができるが、他の構成要素は、高いエラー率に基づいた高い重大度の値を有する。ヒートマップのオーバレイの全体にわたって、各構成要素によって呈される重大度は、異なる問題のタイプに依存することができるが、重大度の程度は、同じ色で表される。
【0020】
問題の重大度を温度で例える際にユーザに役立つように、最も高い重大度の値を示すために赤が使用され、低いレベルの重大度を示すために青が使用される。赤から青までの色スペクトルは、重大度の異なる値を徐々に表し、温度の変化を表すためにこれら同じ色が使用され得るのと酷似する。
【0021】
マッピングされた場所における重大度の値が低くなるにつれて、まるでマッピングされた場所が冷えていくように見えるように、高い重大度から低い重大度まで徐々に色を変化させることにより、色が変化する。この手順により、重大度の表示が熱分布パターンを模倣することと一致することが可能となり、その結果、ユーザは、より低い重大度の値を容易に認識することができる。幾つかの例において、低い重大度の色は、構成要素が任意のIT問題を呈することを中止した後に、短い時間期間にわたって存続し、そのためユーザは、問題が最近あった場所を、ITシステムの現在の領域に関連して容易に理解することができる。
【0022】
更に、ユーザは、問題が広がっている又は制限されているのがITシステム(206)のどの論理的領域かを識別(特定)することができる。この情報は、テーブル、チャート、又は他の非視覚的なインジケータを通じて分類するユーザにとって容易に利用可能ではない。従って、本明細書で説明された原理は、もしそうでなければユーザにとって利用可能でない追加の有用な情報を容易に明らかにする。状況次第で、ホットなスポット(230)のサイズと範囲を知ることにより、ユーザは、ホットなスポット(230)内の構成要素(206)に対する問題の考えられる根本的原因を狭くすることができる。従って、構成要素(206)にマッピングされた重大度の色を有するIT接続形態の概観は、考えられる根本的原因の怪しいものをしぼるための開始点をユーザに与える。ユーザは、追加の診断ツールを用いて、ヒートマップのオーバレイ(200)の情報に基づいて根本的原因を特定することができる。
【0023】
監視ツールは、各構成要素(206)に関する重大度の情報を、連続的なリアルタイム処理でディスプレイ(216)に提供する。これにより、ユーザが、ITシステムの最新の状況を閲覧することが可能になる。従って、ユーザは、ディスプレイに生じる色変化を観察する。問題の根本的原因の特性は、問題の重大度が如何にして発達するかをユーザが観察する際に、より容易に診断され得る。
【0024】
例えば、管理者は、従業員のコンピュータ(第1の構成要素)がデータを処理しないという問題を有することを、従業員により通知され得る。それに応じて、管理者は、他に何か問題が影響を与えるかを観察することによって問題の重大度および特性を理解するために、ディスプレイ(216)に注意を向ける。管理者は、重大度および範囲を常に変化させているホットなスポット(230)内に、従業員のコンピュータがあることに気づくかもしれない。管理者は、ホットなスポットの構成要素の1つ(怪しいもの)が、当該コンピュータより高い重大度の色を有することに気づくかもしれない。これは、当該怪しいものに対処する際に残りの問題がそれ自体を解決するか否かを確かめるために、管理者が最初に当該怪しいものを解決することができる開始点を管理者に与える。残りの問題がそれ自体を解決しない場合、管理者は、ホットなスポット(230)内の別の怪しいものを試すことができる。ホットなスポット(230)内の論理的に接続された構成要素(206)が互いに物理的に隣接しておらず且つ一連の物理的接続を介して論理的に接続され得るので、当該従業員のコンピュータに影響を与えている怪しいものは、異なる物理的な場所に位置する可能性があり、ディスプレイに提供されたガイダンスなしで、怪しいものを明らかにすることはできない。
【0025】
ITシステム(206)の接続形態は、構成要素が接続される及びITシステムから取り外される際に、ディスプレイ(216)で変化する。監視ツールにより提供されるデータは、タイムスタンプと関連付けられることができ、その結果、管理者は、ITシステムの過去の状況にアクセスできる。これにより、管理者が、時間と共にITシステムの問題の重大度および接続形態の変化を閲覧することが可能となり、それは、問題の根本的原因を特定する際に追加の手掛かりを提供する。
【0026】
ユーザは、IT問題に関して、他からの通知なしにディスプレイを閲覧することができる。ディスプレイは、ITシステムの状況をリアルタイムでユーザに知らせ、その結果、ユーザは、できる限り最新の情報を有する。問題が発生していることにユーザが気付く場合、ユーザは、当該問題が他のITユーザにより気付かれる前に、当該問題に対処することができる。更に、ユーザはITシステム全体の全体的な視野を有するので、ユーザは、ITシステムの問題のうち最も深刻であり且つ最初に対処するものがどれかを特定することができる。また、ユーザは、ITシステムの問題が最初に如何にして生じたかを時間と共に閲覧するために、ディスプレイを巻き戻すこともできる。従って、本明細書で説明された原理は、問題の根本的原因を究明するための有益な情報をユーザに与える。
【0027】
幾つかの例において、ユーザは、ディスプレイにおいて関心のある構成要素を選択する能力を有する。ユーザは、構成要素の上にアイコンを乗せることにより、構成要素のアドレスを入力することにより、タッチ入力を提供することにより、音声命令を提供することにより、手振りの動作検出を行うことにより、又は入力の他の形態を提供することにより、或いはそれらの組み合わせにより、これを行うことができる。構成要素の選択に応じて、ディスプレイは、構成要素に関する追加の情報を明らかにする。追加の情報は、構成要素の側部に、新たなウィンドウに、ディスプレイの別の場所に、又はそれらの組み合わせで出現することができる。追加の情報は、構成要素のタイプ、その製造業者、構成要素が保守された最後の時間、その処理速度、そのエラー率、その故障率、そのメモリ使用量、その物理的な位置、構成要素およびその状況を特定することに関連する他の情報を明らかにすることができる。
【0028】
本明細書で説明された原理の別の利点は、ディスプレイの拡張性である。同じディスプレイは、異なるサイズのIT接続形態を示すことができる。幾つかの例において、IT接続形態は、ディスプレイの寸法に適合するように縮む。また、ディスプレイは、IT接続形態の全体をより全体的に閲覧するためにズームアウトする能力を依然として備えながら、ユーザがIT接続形態のホットなスポット又は他の部分をより詳細に閲覧することを可能にするズーミング機能も有することができる。閲覧されているグラフのサイズ又は部分に関わらず、ディスプレイは、ユーザが容易に理解する自然な形でユーザにITシステムの状況を呈示する。
【0029】
図3は、本明細書で説明される原理による、グラフ(300)の例に関する図である。この例において、グラフ(300)は、
図1及び
図2に示されたような論理的接続形態の関係の代わりに、ITシステム(304)の構成要素(302)間の物理的接続形態の関係を示す。この例におけるITシステムの物理的接続形態は、バス接続形態である。しかしながら、他の例において、IT接続形態は、リング型トポロジ(接続形態)、スター型トポロジ、拡張スター型トポロジ、階層的トポロジ、メッシュトポロジ、別のトポロジ、又はそれらの組み合わせである。
【0030】
物理的接続形態は、上述したようにインストールされたコードを介して、又は外部センサを介して特定され得る。幾つかの例において、グラフは、物理的接続形態の二次元の表現である。他の例において、グラフは、三次元空間において構成要素が互いに関連して存在する場所を示す三次元接続形態である。係る三次元接続形態は、ユーザが望み通りに物理的接続形態の特定の領域を閲覧することを可能にするために、移動、回転または別な方法で操作され得る。係る例において、三次元接続形態のセグメントは、より容易な視覚分析のために当該接続形態の残りの部分から一時的に取り出され得る。
【0031】
ユーザは、IT接続形態の様々な構成を切り換えるための能力を有することができる。例えば、ユーザは、物理的接続形態と論理的接続形態を切り換えることができる。これにより、ユーザは、異なる視点からITシステムの状況に関する概観を得ることが可能となり、ITシステムの問題を解決するための時間を短くすることができる。他の例において、物理的または論理的接続形態を超える表示(ビュー)がユーザに利用可能である。例えば、ディスプレイは、組織的構造、ビジネス関係、地理的関係、他の関係、又はそれらの組み合わせに従う異なる接続形態の関係でもって構成要素を示すことができる。
【0032】
グラフ(300)は、ヒートマップのオーバレイを生成するために、プロセッサ(310)と通信するモニタ(308)のディスプレイ(306)に表示される。ユーザがIT接続形態(トポロジ)を切り換えるための能力を有する例において、プロセッサ(310)は、別個のヒートマップのオーバレイを生成、又は適切な重大度の色を有する構成要素を再マッピングすることによって応答する。幾つかの例において、ユーザがIT接続形態を切り換える場合、対応するグラフ及びヒートマップのオーバレイを有する選択されなかったIT接続形態は、バックグラウンドで動作する。係る例において、監視ツールは、バックグラウンドで動作しているグラフ及びヒートマップのオーバレイを重大度の値および任意の接続形態の変化と共に供給し続ける。必要に応じて、ユーザが以前に選択されなかったIT接続形態に切り換える場合、ユーザは、時間スライダ機能でもって時間と共にITシステムの変化を注視することができる。従って、ユーザは、異なるIT接続形態を切り換えることによって情報を失うことはない。
【0033】
図4は、本明細書で説明される原理による、ヒートマップと共にIT状況を表示するための方法(400)の例に関する図である。この例において、方法(400)は、ITシステムにおける各構成要素の現在のIT問題に関する重大度の値を求め(402);構成要素間の接続形態の関係を視覚的に示す構成要素のグラフを生成(404)し、そのグラフがヒートマップのオーバレイを有し;重大度の値に従ってヒートマップのオーバレイの各構成要素にピクセルの色を割り当てる(406)ことを含む。
【0034】
ピクセルの色は、リアルタイムで割り当てられる。ユーザの必要に応じて、ヒートマップに対する変化が時間と共に表示され得る。ピクセルの色は、色スペクトルから選択され、この場合、色スペクトルの第1の端部にある第1の色が高い重大度の値を表し、色スペクトルの第2の端部にある第2の色が低い重大度の値を表す。重大度の値は重大度ポリシーに基づき、それは応答時間、エラー率、故障率、構成要素により呈される他の特性、又はそれらの組み合わせに基づくことができる。
【0035】
ITシステムの接続形態の領域は、接続形態的に隣接する構成要素のクラスタが高い重大度の値を有する場合にホットなスポットとして現れることができ、それは、問題の全体的な重大度および範囲を理解する際にユーザを支援する。グラフに示された接続形態の関係は、問題がITシステムの他の部分に如何にして影響を与えるかを理解する際にユーザを支援する。接続形態の関係は、物理的関係、論理的関係、他の関係、又はそれらの組み合わせとすることができる。
【0036】
図5は、本明細書で説明される原理による、表示システム(500)の例に関する図である。この例において、ITシステム(502)は、監視エンジン(504)を介して表示システム(500)と通信する。また、表示システム(500)は、グラフエンジン(506)及びヒートマップエンジン(508)も含む。エンジン(504、506、508)は、指定された関数を実行するためのハードウェア及びプログラム命令の組み合わせを意味する。エンジン(504、506、508)のそれぞれは、プロセッサ及びメモリを含むことができる。プログラム命令は、メモリに格納され、エンジンの指定された関数をプロセッサに実行させる。
【0037】
監視エンジン(504)は、ITシステム(502)の構成要素の論理的または物理的場所に関して、ITシステム(502)に関して集められたデータをグラフエンジン(506)に供給する。構成要素の場所を受け取ることに応じて、グラフエンジン(504)は、ITシステム(502)の接続形態を示すグラフを作成する。また、監視エンジン(504)は、構成要素のそれぞれにより呈される問題の重大度もグラフエンジン(506)に供給する。
【0038】
ヒートマップエンジン(508)は、グラフ上にヒートマップのオーバレイを重ね合わせ、構成要素のそれぞれの場所を当該オーバレイの表示領域にマッピングする。構成要素の重大度の値は、ヒートマップエンジンにより使用されて、ヒートマップのオーバレイ上のマッピングされた表示領域のそれぞれに対して、適切な重大度の色を割り当てる。他のエンジンを用いて、ディスプレイの構成要素のそれぞれに関する追加の情報を表示、時間と共にヒートマップに変化を表示、追加のタスクを実行、又はそれらの組み合わせを行うことができる。
【0039】
図6は、本明細書で説明される原理による、表示システム(600)の例に関する図である。この例において、表示システム(600)は、メモリ資源(604)と通信する処理資源(602)を含む。処理資源(602)は、プログラミングされた命令を処理するために使用される少なくとも1つのプロセッサ及び他の資源を含む。メモリ資源(604)は一般に、表示システム(600)により使用されるプログラミングされた命令またはデータ構造のようなデータを格納することができる任意のメモリを意味する。メモリ資源(604)に格納された図示のプログラミングされた命令は、問題識別器(606)、ITマッパ(608)、ITグラフ器(610)、ヒートマップのオーバレイ(612)、構成要素の位置識別器(614)、及びピクセルの色割り当て器(618)を含む。メモリ資源(604)に格納された図示のデータ構造は、ピクセルの色ライブラリ(616)を含む。
【0040】
メモリ資源(604)は、タスクを処理資源(602)により実行させるためのコンピュータ可読プログラムコードを包含するコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、有形および/または持続性記憶媒体とすることができる。コンピュータ可読記憶媒体のタイプに関する網羅的でないリストには、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ、メモリスタベースのメモリ、書き込み専用メモリ、フラッシュメモリ、電気的消去可能ROMまたはあらゆるタイプのメモリ、又はそれらの組み合わせが含まれる。
【0041】
問題識別器(606)は、実行された場合に、処理資源(602)がITシステムの問題を識別(特定)するプログラミングされた命令を表す。ITマッパ(608)は、実行された場合に、処理資源(602)がITシステムの構成要素の場所を識別(特定)するプログラミングされた命令を表す。ITグラフ器(610)は、実行された場合に、処理資源(602)がITシステムの接続形態をグラフに描くプログラミングされた命令を表す。
【0042】
ヒートマップのオーバレイ器(612)は、実行された場合に、処理資源(602)がグラフの上にヒートマップを重ね合わせるプログラミングされた命令を表す。ヒートマップのオーバレイは、グラフにおける各構成要素の重大度の値を、ピクセルの色で示す。構成要素位置識別器(614)は、実行された場合に、処理資源(602)がヒートマップのオーバレイに対するグラフの構成要素の場所を識別(特定)する及びマッピングするプログラミングされた命令を表す。ピクセルの色割り当て器(618)は、実行された場合に、処理資源(602)が適切な構成要素の重大度の値を表す、ピクセル色ライブラリからの色を割り当てるプログラミングされた命令を表す。
【0043】
更に、メモリ資源(604)は、インストールパッケージの一部とすることができる。当該インストールパッケージのインストールに応じて、メモリ資源(604)のプログラミングされた命令は、携帯用媒体、サーバ、遠隔のIT場所、別の場所、又はそれらの組み合わせのようなインストールパッケージの供給源からダウンロードされ得る。本明細書に記載された原理に適合する携帯用メモリ媒体には、DVD、CD、フラッシュメモリ、携帯用ディスク、磁気ディスク、光ディスク、他の形態の携帯用メモリ、又はそれらの組み合わせが含まれる。他の例において、プログラム命令は既にインストールされている。ここで、メモリ資源は、ハードドライブ、又はソリドステートハードドライブ等のような集積メモリを含むことができる。
【0044】
幾つかの例において、処理資源(602)及びメモリ資源(604)は、サーバ又はITコンポーネントのような同じ物理的コンポーネント内に位置する。メモリ資源(604)は、物理的コンポーネントのメインメモリ、キャッシュ、レジスタ、不揮発性メモリ、又は物理的コンポーネントの記憶階層における他の場所の一部とすることができる。代案として、メモリ資源(604)は、ITシステムを介して処理資源(602)と通信することができる。更に、プログラミングされた命令は局所的に位置することができると同時に、ライブラリのようなデータ構造は、ネットワーク接続を介して遠隔場所からアクセスされ得る。従って、表示システム(600)は、ユーザデバイス上、サーバ上、サーバの集合体上、又はそれらの組み合わせ上に実現され得る。
【0045】
図6の表示システム(600)は、汎用コンピュータの一部とすることができる。しかしながら、代替の例において、表示システム(600)は、特定用途向け集積回路の一部である。
【0046】
図7は、ヒートマップと共にIT状況を表示するためのプロセスの流れ図(700)の例に関する図である。この例において、プロセスは、ITシステムの構成要素間の接続形態の関係を示すITシステムのグラフを生成(702)し、当該グラフの上にヒートマップのオーバレイを重ね合わせ(704)、グラフの各構成要素の位置をヒートマップのオーバレイ上へマッピングする(706)ことを含む。また、プロセスは、ITシステムの構成要素の何れかに関する問題が存在するか否かを判定する(708)ことも含む。問題が存在する場合、プロセスは、構成要素の問題の重大度を示すピクセルの色を、ヒートマップのオーバレイ上のマッピングされた場所に割り当てることを含む。マッピングされた場所の残りの部分は、問題の重大度が存在することを示さないピクセルの色を割り当てられる(712)。
【0047】
上記の例が特定の数の色および色のタイプに関連して説明されたが、任意の数の色または色のタイプが本明細書に記載された原理に従って使用され得る。更に、上記の例は、重大度の値を求める特定の方法に関連して説明されたが、本明細書に記載された原理に適合する、重大度の値を求めるための任意のポリシー、メカニズム又は関数が使用され得る。また、上記の例は、ヒートマップのオーバレイに構成要素をマッピングする特定の方法に関連して説明されたが、構成要素をマッピングするための任意のメカニズムが本明細書に記載された原理に従って使用され得る。上記の例は、ITシステムの接続形態を示すための特定のフォーマットに関連して説明されたが、当該接続形態を示すための任意の表示構成が使用され得る。
【0048】
前述の説明は、説明される原理の例を例示および説明するためだけに呈示された。この説明は、網羅的にする、又は開示された任意の全く同一の形態にこれらの原理を制限することは意図されていない。多くの変更形態および変形形態が上記の教示に鑑みて可能である。
【国際調査報告】