(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-505745(P2016-505745A)
(43)【公表日】2016年2月25日
(54)【発明の名称】浸水監視保護装置
(51)【国際特許分類】
E03C 1/02 20060101AFI20160129BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20160129BHJP
F16K 31/05 20060101ALI20160129BHJP
G08B 21/10 20060101ALN20160129BHJP
【FI】
E03C1/02
H02J7/00 X
H02J7/00 Y
F16K31/05
G08B21/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-550201(P2015-550201)
(86)(22)【出願日】2014年6月24日
(85)【翻訳文提出日】2015年6月23日
(86)【国際出願番号】IB2014062558
(87)【国際公開番号】WO2015044799
(87)【国際公開日】20150402
(31)【優先権主張番号】13111115.2
(32)【優先日】2013年9月27日
(33)【優先権主張国】HK
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515171927
【氏名又は名称】チャン,ウィング ワイ
(74)【代理人】
【識別番号】100096758
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100114845
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 雅和
(74)【代理人】
【識別番号】100148781
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 友和
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ウィング ワイ
【テーマコード(参考)】
2D060
3H062
5C086
5G503
【Fターム(参考)】
2D060AA01
3H062CC17
3H062HH03
3H062HH10
5C086AA15
5C086BA01
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA05
5G503EA05
5G503EA08
(57)【要約】
浸水監視保護装置であって、浸水感知モジュール(200)、主制御モジュール(100)、バルブ制御モジュール(300)、カウントモジュール(400)、電源モジュール(500)、警報モジュール(600)を含み、主制御モジュール(100)がその他の各モジュールにそれぞれ接続される。浸水感知モジュール(200)が浸水状況を感知すると、主制御モジュール(100)はバルブ制御モジュール(300)によって給水を遮断する。当該装置によれば、商業施設や住宅等のエリアにおいて監視者がいない状態で浸水が発生した場合に、自動的に停水させるとの機能が実現されるため、浸水による損失が効果的に防がれるとともに、水資源の浪費が回避される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸水監視保護装置であって、浸水状況を感知する浸水感知モジュール、信号を送信する警報モジュール、給水位置に接続されるバルブ制御モジュール、及び、前記浸水感知モジュール、警報モジュール、バルブ制御モジュールに接続される主制御モジュールを含み、前記主制御モジュールが、前記浸水監視保護装置の停電時に前記バルブ制御モジュールを閉止する停電保護装置を含む、浸水監視保護装置。
【請求項2】
前記主制御モジュールは、浸水を感知すると前記バルブ制御モジュールを制御して給水を遮断可能であることを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項3】
前記バルブ制御モジュールは、給水位置に取り付けられる少なくとも1のバルブを含み、前記主制御モジュールは、前記バルブを開閉するよう制御可能であることを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項4】
前記浸水感知モジュールは、センサー及びこれに対応するセンサー動作異常なしパイロットランプを含み、前記センサー動作異常なしパイロットランプとこれに対応するセンサーとが互いに接続され、前記センサー及び対応するパイロットランプは浸水監視保護を必要とするエリアに取り付けられて、主制御モジュールに接続されることを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項5】
前記主制御モジュールは、プログラム設計可能なICチップを含み、前記浸水監視保護装置の運転制御に用いられることを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項6】
前記バルブは電動バルブであり、前記電動バルブは主制御モジュールに接続されて前記主制御モジュールに制御され、前記電動バルブは給水を遮断するよう手動で閉止可能であることを特徴とする請求項3記載の浸水監視保護装置。
【請求項7】
前記浸水監視保護装置は前記主制御モジュールに接続されるカウントモジュールを更に含み、前記主制御モジュールは前記カウントモジュールが作動した場合、前記バルブ制御モジュールによる給水遮断を禁止することを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項8】
前記カウントモジュールは、前記カウントモジュールのカウントを作動させるためのカウント起動ボタンと、カウント用のクロックユニットを含み、前記主制御モジュールは前記カウントモジュールが作動すると、予め定められた時間のカウント中は前記バルブ制御モジュールによる給水遮断を禁止することを特徴とする請求項7記載の浸水監視保護装置。
【請求項9】
前記カウントモジュールは緊急水源開閉ボタンを更に含み、前記主制御モジュールは、前記緊急水源開閉ボタンが作動すると、前記バルブ制御モジュールにより給水を遮断することを特徴とする請求項7記載の浸水監視保護装置。
【請求項10】
前記浸水監視保護装置は、前記主制御モジュールに電力を供給するとともに前記主制御モジュールに接続される電源モジュールを更に含み、前記電源モジュールは、内蔵電池異常パイロットランプを更に含んで前記内蔵電池の電気量状況及び異常状況を示すために用いることを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項11】
前記電源モジュールは内蔵電池を含み、前記内蔵電池は充電可能な電池であり、前記電源モジュールは、前記充電可能な電池に充電するための内蔵充電器を更に含むことを特徴とする請求項10記載の浸水監視保護装置。
【請求項12】
前記主制御モジュールは前記警報モジュールを更に含み、前記警報モジュールはシステム異常スピーカー及び電源正常運転パイロットランプを含み、前記システム異常スピーカー及び前記電源正常運転パイロットランプは主制御モジュールにそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項13】
前記主制御モジュールは、前記浸水感知モジュールの運転をオン又はオフするためのスイッチングコントローラーを更に含むことを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【請求項14】
前記停電保護装置は、前記電源モジュールの内蔵電池によって前記バルブ制御モジュールにおける少なくとも1つの前記バルブを閉止して給水を遮断することを特徴とする請求項10記載の浸水監視保護装置。
【請求項15】
前記主制御モジュールは無線接続方式で前記浸水感知モジュール及び前記バルブ制御モジュールに接続され、前記主制御モジュールは外部機器を接続すべく外部機器端子を更に含み、前記主制御モジュールは無線ネットワーク端子を更に含み、無線ネットワークに接続することでデータの受け渡しが可能とされ、前記主制御モジュールは、無線ネットワーク端子を通じて使用者の流動通信装置に浸水信号を送信及び命令を受信すべく無線警報モジュールを更に含み、前記無線警報モジュールは、無線ネットワーク端子が受信した命令によって前記バルブ制御モジュールを制御し、給水を遮断可能である、ことを特徴とする請求項1記載の浸水監視保護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は監視装置に関し、具体的には浸水監視保護装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会では環境保護やスマートハウスが提唱されているが、配管の劣化により往々にして引き起こされる浸水現象によって、住宅や商業施設等のエリアは度々混乱に陥っている。特に、住宅に長期間住人がいない場合、浸水の発生によりもたらされる事態はいっそう深刻となり、大量の水資源が無駄にされるだけでなく、家具や家電、その他家財が被害を蒙ることもある。従来の浸水警報装置は、浸水発見時に警報音を発するだけであったり、或いは装置自体が高精度でないことから工業分野での試用に限られたりしていた。或いは、家庭での使用にあたり、住人による床洗浄時に浸水警報装置が作動することがあり、使用者にとっては煩わしかった。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、浸水の有無を自動検知して水源を自動的に遮断可能な浸水監視保護装置の提供を目的とする。本発明は、従来技術ではシステムが停電した場合に浸水発生及び床洗浄時の機器誤警報を防止できないとの技術的課題を解決するものである。
【0004】
そこで、本発明は、浸水監視保護装置であって、浸水状況を感知する浸水感知モジュール、信号を送信する警報モジュール、給水位置に接続されるバルブ制御モジュール、及び、前記浸水感知モジュール、警報モジュール、バルブ制御モジュールに接続される主制御モジュールを含み、前記主制御モジュールが、前記浸水監視保護装置の停電時に前記バルブ制御モジュールを閉止する停電保護装置を含む浸水監視保護装置を提供する。
【0005】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは、浸水を感知すると前記バルブ制御モジュールを制御して給水を遮断可能である。
【0006】
好ましい方案として、前記バルブ制御モジュールは、給水位置に取り付けられる少なくとも1のバルブを含み、前記主制御モジュールは、前記バルブを開閉するよう制御可能である。
【0007】
好ましい方案として、前記浸水感知モジュールは、センサー及びこれに対応するセンサー動作異常なしパイロットランプを含み、前記センサー動作異常なしパイロットランプとこれに対応するセンサーとが互いに接続され、前記センサー及び対応するパイロットランプは浸水監視保護を必要とするエリアに取り付けられて、主制御モジュールに接続される。
【0008】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは、プログラム設計可能なICチップを含み、前記浸水監視保護装置の運転制御に用いられる。
【0009】
好ましい方案として、前記バルブは電動バルブであり、前記電動バルブは主制御モジュールに接続されて前記主制御モジュールに制御され、前記電動バルブは給水を遮断するよう手動で閉止可能である。
【0010】
好ましい方案として、前記浸水監視保護装置は前記主制御モジュールに接続されるカウントモジュールを更に含み、前記主制御モジュールは前記カウントモジュールが作動した場合、前記バルブ制御モジュールによる給水遮断を禁止する。
【0011】
好ましい方案として、前記カウントモジュールは、前記カウントモジュールのカウントを作動させるためのカウント起動ボタンと、カウント用のクロックユニットを含み、前記主制御モジュールは前記カウントモジュールが作動すると、予め定められた時間のカウント中は前記バルブ制御モジュールによる給水遮断を禁止する。
【0012】
好ましい方案として、前記カウントモジュールは緊急水源開閉ボタンを更に含み、前記主制御モジュールは、前記緊急水源開閉ボタンが作動すると、前記バルブ制御モジュールにより給水を遮断する。
【0013】
好ましい方案として、前記浸水監視保護装置は、前記主制御モジュールに電力を供給するとともに前記主制御モジュールに接続される電源モジュールを更に含む。
【0014】
好ましい方案として、前記電源モジュールは内蔵電池を含む。
【0015】
好ましい方案として、前記内蔵電池は充電可能な電池であり、前記電源モジュールは、前記充電可能な電池に充電するための内蔵充電器を更に含む。
【0016】
好ましい方案として、前記内蔵充電器の一端には前記内蔵電池が接続され、他端には外付け電源が接続される。
【0017】
好ましい方案として、前記電源モジュールは、内蔵電池異常パイロットランプを更に含んで前記内蔵電池の電気量状況及び異常状況を示すために用いる。
【0018】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは前記警報モジュールを更に含み、前記警報モジュールはシステム異常スピーカー及び電源正常運転パイロットランプを含み、前記システム異常スピーカー及び前記電源正常運転パイロットランプは主制御モジュールにそれぞれ接続される。
【0019】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは、前記浸水感知モジュールの運転をオン又はオフするためのスイッチングコントローラーを更に含む。
【0020】
好ましい方案として、前記停電保護装置は、前記電源モジュールの内蔵電池によって前記バルブ制御モジュールにおける少なくとも1つの前記バルブを閉止して給水を遮断する。
【0021】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは無線接続方式で前記浸水感知モジュール及び前記バルブ制御モジュールに接続される。
【0022】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは無線ネットワーク端子を更に含み、無線ネットワークに接続することでデータの受け渡しが可能とされる。
【0023】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは外部機器を接続すべく外部機器端子を更に含む。
【0024】
好ましい方案として、前記主制御モジュールは、無線ネットワーク端子を通じて使用者の流動通信装置に浸水信号を送信及び命令を受信すべく無線警報モジュールを更に含む。
【0025】
好ましい方案として、前記無線警報モジュールは、無線ネットワーク端子が受信した命令によって前記バルブ制御モジュールを制御し、給水を遮断可能である。
【0026】
本発明が提供する浸水監視保護装置監視は浸水状況を監視可能であり、浸水が発生した場合には自動的に給水を遮断して速やかに浸水状況の悪化を回避する。よって、商業施設や住宅等のエリアにおいて監視者がいない状態で浸水が発生した場合に、自動的に停水させるとの機能が実現されるため、商業施設、住宅等の室内エリアにおける浸水による損失が効果的に防がれるとともに、水資源の浪費が回避される。
【0027】
以下に、図面と実施例を組み合わせて本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、本発明が提供する浸水監視保護装置の一実施形態である。
【
図2】
図2は、本発明が提供する浸水監視保護装置の構成要素を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明が提供する浸水監視保護装置の他の実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1を参照して、一実施形態において、本発明は商業施設、住宅など室内エリアで主に使用され、監視対象エリアにおける浸水状況の有無を自動検出するとともに、浸水発見時には自動的に停水させる浸水監視保護装置を提供する。当該浸水監視保護装置は、主制御モジュール100、浸水感知モジュール200、バルブ制御モジュール300、カウントモジュール400、電源モジュール500、警報モジュール600を含む。主制御モジュール100は、浸水感知モジュール200、バルブ制御モジュール300、カウントモジュール400、電源モジュール500、警報モジュール600にそれぞれ接続されている。主制御モジュール100はICチップ105を含み、ICチップ105は浸水監視保護装置の全運転を制御するよう、内部プログラムによってカスタム設計されている。
【0030】
図1及び
図2を参照して、浸水感知モジュール200は、1又はそれ以上のセンサー101及びこれに対応するセンサー動作異常なしパイロットランプ111を含む。センサー101は電流を伴う2つの通電部を含む。正常状態では2つの通電部が互いに接続されることはないため、通電信号が生成されて主制御モジュール100に通知されることはない。2つの通電部が接触した場合、即ち水媒体が流れると(浸水)、通電信号が生成されて主制御モジュール100に通知される。このとき、主制御モジュール100はバルブ制御モジュール300に全てのバルブを閉止して給水を遮断するよう通知する。浸水感知モジュール200は、無線信号又は相互接続装置によって主制御モジュール100に関連の警報を通知することが好ましい。また、浸水感知モジュール200には電源を内蔵するか、或いは接続装置を介して主制御モジュール100から電源供給すればよい。センサー101は、内壁により遮断されて検知感度に影響することのないよう、地面より上の位置又は出水装置の近傍位置に取り付けられることが好ましい。センサー101及び対応するセンサー動作異常なしパイロットランプ111は、浸水監視を要する各エリアに取り付けられて、主制御モジュール100にそれぞれ接続される。主制御モジュール100は、無線信号又は相互接続装置を介してバルブ制御モジュール300に通知し、バルブ制御モジュール300が動作するよう指示する。バルブ制御モジュール300は1又はそれ以上の電動バルブ301からなる。電動バルブ301はそれぞれ各給水口近傍に取り付けられ、電源からの電力供給がある場合に水源の開閉を自動制御する。電動バルブは1又は複数個から構成可能である。電動バルブ301が1つのみのときは停電時に全水源の開閉制御に用いられるため、この場合、電動バルブ301は給水の主管路に取り付けられることが好ましい。また、電動バルブ301が複数個の場合には、それぞれを各給水口に取り付ければよい。電動バルブ301には、給水口の水流を遮断して浸水を防止すべく手動でバルブ301を閉止するために、手動開閉装置を設けるのが好ましい。センサー101が異常なく正常に動作している場合、対応するパイロットランプ111は緑色に点灯するが、センサー101に異常があると、対応するパイロットランプ111は消灯して作業員にセンサーの点検と修理を促す。浸水監視保護装置は電流監察システムの動作が正常か否かによって、システムに電源供給がない、或いはシステム内の電線が切断された場合、即ちシステムが正常でない場合、対応するパイロットランプ111を消灯させ、停電保護装置700を起動し、主制御モジュール100が即座に外付け電源又は充電電源を用いてバルブを閉止することが好ましい。また、全てのセンサー101が浸水を感知すると、センサー101の対応するパイロットランプ111は赤色となり、且つセンサー101が浸水信号を主制御モジュール100に伝送する。そして、主制御モジュール100が信号を送信して対応する電動バルブ301を閉止する。
【0031】
カウントモジュール400は、洗浄カウント起動ボタン409とこれに対応する動作状態パイロットランプ410、クロックユニット406、及び緊急水源開閉ボタン407とこれに対応する動作状態パイロットランプ408を含む。正常状態ではパイロットランプ410は消灯状態とされるが、床洗浄に起因してセンサー101が主制御モジュールに浸水信号を送信し、停水してしまう場合には、洗浄カウント起動ボタン409を押下すればよい。すると、パイロットランプ410が点灯し、クロックユニット406が主制御モジュールの設定時間に基づいてカウントダウンを開始する。そして、カウントダウンが終了するまでは、システムが浸水感知モジュール200により水を感知して主制御モジュール100へ浸水信号を送信することも、これにより停水することもなくなる。カウントダウンが終了すると、システムは自動的に元の状態に戻り、浸水感知モジュール200が再び機能し始める。また、床洗浄又はその他の原因により浸水が発生した場合には、緊急水源開閉ボタン407を押下すればよい。このとき、パイロットランプ408が点灯し、水源が閉じられる。なお、使用者は、浸水監視保護装置を再起動するために、緊急水源開閉ボタン407を再び押下してもよい。好ましくは、前記カウントモジュールにおける予め定められた時間を60分とする。
【0032】
電源モジュール500は外付け電源504、内蔵電池503及び内蔵充電器502及び内蔵電池異常パイロットランプ512を含む。正常状態において、装置は外付け電源504から電力を供給されるが、住宅又は商業施設が停電すると、内蔵電池503が起動して主制御モジュール100に給水を遮断させる。そして、外部からの電力供給が回復すると、主制御モジュール100が信号を送信して給水を回復させる。また、内蔵電池503の電気量に消耗がみられ、且つ外付け電源504からの電力供給がある場合には、外付け電源504が自動的に内蔵電池503へ電力を供給する。また、内蔵電池503が長期間充電されず、電気量が一定の値まで減少した場合、主制御モジュール100は信号を送信して電動バルブを閉止する。内蔵電池503と外付け電源504ともに電力供給が不可能となった場合には、手動バルブ301によって水源の開閉を制御すればよい。なお、実際には必要に応じて、外付け電源504のみ又は内蔵電源502のみを設けるようにしてもよい。
【0033】
図1及び
図2を参照して、本発明が提供する浸水監視保護装置は更に警報モジュール600を含み、警報モジュール600がシステム異常スピーカー614及び正常運転パイロットランプ613を含む。正常運転時には正常運転パイロットランプ613は緑色に点灯しているが、システムに異常が発生すると、主制御モジュールが信号を送信して正常運転パイロットランプ613を消灯させ、システム異常スピーカー614が警報音を発して作業員に修理を促す。また、浸水感知モジュール200が浸水信号を送信すると、正常運転パイロットランプ613は赤色に点灯する。
【0034】
他の実施形態では、
図3に示すように、前記主制御モジュールは更に無線ネットワーク端子を含み、無線ネットワークに接続することでデータの受け渡しが可能とされる。好ましくは、使用者が床に積水した状況で作業する必要があるがバルブを閉じたくない場合に、主制御モジュールに接続されるスイッチングコントローラーによって、特殊な状況下で浸水感知モジュールの運転をオン又はオフ可能とする。また、主制御モジュールには、外部スマートハウス機器801と接続すべく外部機器端子800を設けることが好ましい。更に、主制御モジュールには、無線ネットワーク端子を通じて使用者の流動通信装置に浸水信号を送信及び命令を受信すべく、無線警報モジュールを設けてもよい。また、使用者は流動通信装置を通じて無線警報モジュールに命令を送信し、無線ネットワーク端子が受信した命令によってバルブ制御モジュールを制御し、給水を遮断してもよい。
【0035】
当業者であれば、本発明思想を逸脱しないことを前提に更なる変形及び改良が可能であり、これらはいずれも本発明の保護範囲に包括される。従って、本発明特許の保護範囲は添付の特許請求の範囲に準じるものとする。
【国際調査報告】