(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-507411(P2016-507411A)
(43)【公表日】2016年3月10日
(54)【発明の名称】複数の動作モードの間で変換可能な移動式カート
(51)【国際特許分類】
B62B 1/20 20060101AFI20160212BHJP
【FI】
B62B1/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-550822(P2015-550822)
(86)(22)【出願日】2013年12月27日
(85)【翻訳文提出日】2015年8月11日
(86)【国際出願番号】US2013078132
(87)【国際公開番号】WO2014106130
(87)【国際公開日】20140703
(31)【優先権主張番号】61/880,040
(32)【優先日】2013年9月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/828,581
(32)【優先日】2013年5月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/746,814
(32)【優先日】2012年12月28日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515171891
【氏名又は名称】ブラウン,ライオン
【氏名又は名称原語表記】BROWN,Ryon
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ライオン
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050AA05
3D050BB02
3D050BB04
3D050BB05
3D050BB22
3D050CC05
3D050DD01
3D050EE04
3D050EE13
3D050FF01
3D050GG04
(57)【要約】
移動式カートは、保管および移動の両方を容易にするように構成されている。少なくとも1実施例において、移動式カートは、第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を有するフレームを含むことができる。保管モードとカートモードとの間で旋回するように、スイングアームアセンブリをフレームに連結することができ、スイングアームアセンブリが保管モードに配置されるときに、ハンドルは、フレームの第1長さ方向端部に隣接して配置され、一対の車輪は、フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、スイングアームアセンブリがカートモードに配置されるときに、ハンドルは、フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、車輪は、フレームのベッド部分に隣接して配置される。その他の態様、実施形態および特徴も含まれる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動式カートであって、
第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を含むフレームと、
前記フレームに第1長さ方向端部と第2長さ方向端部の間で連結されて、保管モードとカートモードとの間で旋回するスイングアームアセンブリであって、スイングアームと、各スイングアームの第1長さ方向端部に回転可能に連結されたそれぞれの車輪と、前記車輪の反対側に位置する、前記スイングアームの第2長さ方向端部に連結されたハンドルとを含むスイングアームアセンブリとを備え、
前記スイングアームアセンブリが保管モードに配置されるときに、前記ハンドルは、第1長さ方向端部を下にして前記フレームを置くことができるように、前記フレームの第1長さ方向端部に隣接して配置され、前記車輪は、前記フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、
前記スイングアームアセンブリがカートモードに配置されるときに、前記ハンドルは、前記フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、前記車輪は、前記フレームのベッド部分に隣接して配置されることを特徴とする移動式カート。
【請求項2】
請求項1に記載の移動式カートにおいて、
前記フレームが、前記ベッド部分の第1長さ方向端部に連結された脚部をさらに含むことを特徴とする移動式カート。
【請求項3】
請求項1に記載の移動式カートにおいて、
前記フレームが、収納容器として構成されていることを特徴とする移動式カート。
【請求項4】
請求項1に記載の移動式カートにおいて、
前記フレームが、1またはそれ以上の取り外し可能な構成要素を受け入れるように構成されていることを特徴とする移動式カート。
【請求項5】
請求項1に記載の移動式カートにおいて、
前記車輪間に延在する車軸をさらに備えることを特徴とする移動式カート。
【請求項6】
請求項5に記載の移動式カートにおいて、
前記車軸の周囲に配置された自由に移動するスリーブをさらに備えることを特徴とする移動式カート。
【請求項7】
移動式カートであって、
第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を含むフレームと、
前記フレームに回動可能に連結された複数の摺動ブラケット取付具と、
前記摺動ブラケット取付具に連結されて、保管モードとカートモードとの間で前記フレームに対して旋回するスイングアームアセンブリとを備え、
前記スイングアームアセンブリが、
それぞれの摺動ブラケット取付具において各スイングアームの長さ方向の移動を容易にするために、各摺動ブラケット取付具に摺動可能に連結されたそれぞれのスイングアームと、
各スイングアームの第1長さ方向端部に回転可能に連結されたそれぞれの車輪と、
前記車輪の反対側に位置する、前記スイングアームの第2長さ方向端部に連結されたハンドルとを備えることを特徴とする移動式カート。
【請求項8】
請求項7に記載の移動式カートにおいて、
前記スイングアームの各々に配設されたロック機構をさらに備え、前記ロック機構が、スプリング部分と、前記スプリング部分と結合された1またはそれ以上のピンとを備えることを特徴とする移動式カート。
【請求項9】
請求項7に記載の移動式カートにおいて、
前記スイングアームアセンブリが保管モードに配置されるときに、前記ハンドルは、前記フレームの第1長さ方向端部に隣接して配置され、前記車輪は、前記フレームの第2長さ方向端部に近接して配置されることを特徴とする移動式カート。
【請求項10】
請求項7に記載の移動式カートにおいて、
前記スイングアームアセンブリがカートモードに配置されるときに、前記ハンドルは、前記フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、前記車輪は、前記フレームのベッド部分に隣接して配置されることを特徴とする移動式カート。
【請求項11】
請求項7に記載の移動式カートにおいて、
前記フレームに取り外し可能に連結された収納容器をさらに備えることを特徴とする移動式カート。
【請求項12】
請求項7に記載の移動式カートにおいて、
前記フレームが、収納容器として構成されていることを特徴とする移動式カート。
【請求項13】
請求項7に記載の移動式カートにおいて、
前記スイングアームアセンブリが、急速展開モード、シェルタモードおよびテーブルモードからなるモードの群の中から選択された少なくとも1のモードに変換するようにさらに構成されていることを特徴とする移動式カート。
【請求項14】
移動式カートの製造方法であって、
第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を有するフレームを形成するステップと、
スイングアームアセンブリを形成するステップであって、前記スイングアームアセンブリが、2本のスイングアームと、各スイングアームの第1長さ方向端部に連結された車輪と、前記車輪の反対側に位置する、前記スイングアームの第2長さ方向端部に連結されたハンドルとを含む、ステップと、
保管モードとカートモードとの間で旋回するように、前記スイングアームアセンブリを前記フレームに連結するステップとを備え、
前記スイングアームアセンブリが保管モードに配置されるときに、前記ハンドルは、前記フレームの第1長さ方向端部に隣接して配置され、前記車輪は、前記フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、
前記スイングアームアセンブリがカートモードに配置されるときに、前記ハンドルは、前記フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、前記車輪は、前記フレームのベッド部分に隣接して配置されることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、
前記スイングアームアセンブリを前記フレームに連結するステップが、前記フレームに回動可能に連結されたそれぞれの摺動ブラケット取付具に、前記スイングアームを連結するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の移動式カートにおいて、
2本のスイングアームを含むスイングアームアセンブリを形成するステップが、前記スイングアームの各々にロック機構を配設するステップを含み、前記ロック機構が、スプリング部分と、前記スプリング部分と結合された1またはそれ以上のピンとを備え、各ロック機構の1またはそれ以上のピンが、それぞれの摺動ブラケット取付具の1またはそれ以上の開口に嵌入するように構成されていることを特徴とする移動式カート。
【請求項17】
請求項15に記載の移動式カートにおいて、
保管モードとカートモードとの間で旋回するように、前記スイングアームアセンブリを前記フレームに連結するステップが、急速展開モード、シェルタモードおよびテーブルモードからなるモードの群の中から選択された少なくとも1のモードに変換するように、前記スイングアームアセンブリを前記フレームに連結するステップをさらに含むことを特徴とする移動式カート。
【請求項18】
請求項14に記載の方法において、
フレームを形成するステップが、収納容器として構成されたフレームを形成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項14に記載の方法において、
フレームを形成するステップが、ベッド部分と、前記フレームの第1長さ方向端部に脚部とを有するフレームを形成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項14に記載の方法において、
ハンドルを含むスイングアームアセンブリを形成するステップが、前記スイングアームから離れる方向および前記スイングアームに向かう方向に、前記スイングアーム上で伸縮するハンドルを形成するステップを含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[技術分野]
以下に述べる技術は、一般に移動式カートに関し、より具体的には、移動式カートにおける保管および移動を容易にする方法およびデバイスに関するものである。
【0002】
[米国特許法第119条に基づく優先権の主張]
本出願は、発明の名称を“Shelving Unit for the Storage of Food Goods,Non−Food Materials and/or Supplies for Emergencies(e.g.72−Hour Kits)That Converts into a Handcart Via Two Pivoting Swing Arms for Rapid Mobility in the Event of an Emergency Evacuation”とする、2012年12月28日に出願された仮出願第61/746,814号に対して優先権を主張するものであり、その内容は、引用により本明細書に明示的に援用されるものである。また、本出願は、発明の名称を“Shelving Unit for the Storage of Food Goods,Non−Food Materials and/or Supplies for Emergencies(e.g.72−Hour Kits)That Converts into a Handcart Via Two Pivoting Swing Arms for Rapid Mobility in the Event of an Emergency Evacuation”とする、2013年5月29日に出願された仮出願第61/828,581号に対しても優先権を主張するものであり、その内容は、引用により本明細書に明示的に援用されるものである。さらに、本出願は、発明の名称を“A Handcart with a Pivoting Swing Arm for Facilitating Storage and Lifting Assistance”とする、2013年9月19日に出願された仮出願第61/880,040号に対しても優先権を主張するものであり、その内容は、引用により本明細書に明示的に援用されるものである。
【背景技術】
【0003】
ハンドカートのような様々な種類の移動式カートは、世界中で非常に長い期間に亘って使用されている。従来の移動式カートは、通常、一つの機能のために設計されており、一般に、重い物体の持ち上げを補助することはない。また、従来の移動式カートは、意図した姿勢(うつ伏せ)で格納するときに、人の家やガレージにおいて比較的大きな空間を占有する。例えば、従来の移動式カートの車輪およびハンドルは、殆どのカートの設計に関する問題を提示することがある。車輪と車軸が、標準的なハンドカートにおけるその位置に固定される場合、カートは、車輪が突出してデバイスの周囲の空間を直ぐに塞ぐことなく、その端部で設置することはできず、潜在的に、家またはガレージにおいて危険な躓く原因となる。一方、車輪と車軸が、(本体の下端縁部とは対照的に)本体内に深く配置および固定される場合、ハンドカートのロードクリアランスが大幅に低減される。
【0004】
また、従来のハンドカートのハンドルは、人々が生活し、働きあるいは歩く場所において、長期間の保管に関する深刻な問題も生じさせる。従来のハンドルは、すねの高さで突き出ており、それはまた、危険な躓く原因となる。
【発明の概要】
【0005】
以下は、本開示の幾つかの態様を要約して、検討技術の基本的な理解を与えるものである。この要約は、本開示の予定される特徴すべての詳細な要旨ではなく、本開示のすべての態様の重要または重大な構成要素を特定することや、本開示の任意またはすべての態様の範囲を詳述することを意図したものではない。その唯一の目的は、後述するより詳細な説明への前置きとして、本開示の1またはそれ以上の態様の幾つかの概念を簡潔な形で提示することである。
【0006】
本開示の様々な実施例および実行例は、保管モード(storage mode)、ローディングモード(loading mode)およびカートモード(cart mode)において使用できる移動式カートを含む。1またはそれ以上の実施例において、移動式カートは、第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を有するフレームを含むものであってもよい。スイングアームアセンブリは、第1長さ方向端部と第2長さ方向端部の間でフレームに連結されて、保管モードとカートモードとの間で旋回するものであってもよい。スイングアームアセンブリは、スイングアームと、各スイングアームの第1長さ方向端部に回転可能に連結されたそれぞれの車輪と、車輪の反対側に位置する、スイングアームの第2長さ方向端部に連結されたハンドルとを含むことができる。スイングアームアセンブリが保管モードに配置されるときは、ハンドルが、第1長さ方向端部を下にしてフレームを置くことができるように、フレームの第1長さ方向端部に隣接して配置され、車輪が、フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置される。スイングアームアセンブリがカートモードに配置されるときは、ハンドルが、フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、車輪が、フレームのベッド部分に隣接して配置される。
【0007】
1またはそれ以上の更なる実施例において、移動式カートは、第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を有するフレームを含むものであってもよい。複数の摺動ブラケット取付具は、フレームに回動可能に連結されるものであってもよい。さらに、スイングアームアセンブリは、摺動ブラケット取付具に連結されて、保管モードとカートモードとの間でフレームに対して旋回するものであってもよい。スイングアームアセンブリは、それぞれの摺動ブラケット取付具において各スイングアームの長さ方向の移動を容易にするために、各摺動ブラケット取付具に摺動可能に連結されたそれぞれのスイングアームを含むことができる。また、スイングアームアセンブリは、各スイングアームの第1長さ方向端部に回転可能に連結されたそれぞれの車輪と、車輪の反対側に位置する、スイングアームの第2長さ方向端部に連結されたハンドルとを備えることもできる。
【0008】
本開示の1またはそれ以上の追加の実施例および実行例は、保管モード、ローディングモードおよびカートモードにおいて使用できる移動式カートの製造方法を含む。少なくとも1の実施例において、そのような方法は、第1長さ方向端部およびこれと反対の第2長さ方向端部を有するフレームを形成するステップを含むことができる。また、スイングアームアセンブリも、2本のスイングアームと、各スイングアームの第1長さ方向端部に連結された車輪と、車輪の反対側に位置する、スイングアームの第2長さ方向端部に連結されたハンドルとを含むように形成することができる。スイングアームアセンブリは、保管モードとカートモードとの間で旋回するようにフレームに連結することができ、スイングアームアセンブリが保管モードに配置されるときは、ハンドルが、フレームの第1長さ方向端部に隣接して配置され、車輪が、フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、スイングアームアセンブリがカートモードに配置されるときは、ハンドルが、フレームの第2長さ方向端部よりも先に配置され、車輪が、フレームのベッド部分に隣接して配置される。
【0009】
本開示に付随するその他の態様、特徴および実施形態は、添付図面とともに以下の説明をレビューすることにより当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示の少なくとも一実施例に従って示されるカートモードにある移動式カートの等角図である。
【
図2】
図2は、保管モードおよびローディングモードにある
図1の移動式カートの側面図である。
【
図3】
図3は、カートモードにある
図1の移動式カートの側面図である。
【
図4】
図4は、
図1の移動式カートの側面図であって、ローディングモードからカートモードに変換するときのスイングアームアセンブリの様々な段階を示すとともに、スイングアームアセンブリにより与えられる持ち上げ支援作用も示している。
【
図5】
図5は、フレーム上に配置される収納箱として構成される取り付け可能/取り外し可能な構成要素を有する、カートモードおよび保管モードにある
図1の移動式カートの斜視図である。
【
図6】
図6は、カートモードおよび保管モードの両方における移動式カートの一実施形態の斜視図を示しており、移動式カートが収納箱として構成されるフレームを含む場合を示している。
【
図7】
図7は、カートモードにある
図1の移動式カートの側面図であって、スイングアームアセンブリが、摺動ブラケット取付具によりフレームに連結されている場合を示している。
【
図8】
図8は、少なくとも一実施例に従ってスイングアームの内部に配置されるロック機構を有する摺動ブラケット取付具の概略図である。
【
図9】
図9は、移動式カートの概略側面図であって、摺動ブラケット取付具を使用した急速展開の様々な段階を示している。
【
図10】
図10は、シェルタ用のサポートとしての動作のために変換された移動式カートの一実施例を示している。
【
図11】
図11は、シェルタに用いることができる移動式カート構成の別の実施例を示している。
【
図12】
図12は、少なくとも一実施形態に従ってテーブルモードに展開される移動式カートの一実施例である。
【
図13】
図13は、少なくとも一実施形態に従ってテーブルモードに展開される移動式カートの別の実施例である。
【
図14】
図14は、移動式カートの製造方法の少なくとも一実施例を示すフロー図である。
【
図15】
図15は、フレームに取付または一体化することができる積載物固定ブラケットを有するフレームの等角図である。
【
図16】
図16は、フレームに取付または一体化することができるヒンジ棚および蓋を有する多目的ユーティリティボックスを有するフレームの等角図である。
【
図17】
図17は、フレームに取付または一体化することができるペット運搬容器を有するフレームの等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明は、添付図面とともに、様々な構成の一つの説明として意図されるものであって、本明細書に記載の概念および特徴が実施される構成のみを提示することを意図したものではない。以下の説明は、様々な概念の全体的な理解を与えるための具体的な詳細事項を含むものである。しかしながら、それらの概念がそれらの具体的な詳細事項がなくとも実施され得るものであることが、当業者には明らかであろう。
【0012】
本明細書に提示の例は、場合によっては、具体的な移動式カートまたはその構成要素の実際の図面ではなく、単に、本開示の1またはそれ以上の実施形態に付随する様々な特徴を説明するために用いられている理想的な表示に過ぎない。また、図面間で共通の構成要素は、同じ符号を有している。
【0013】
本開示の様々な実施形態は、移動性と保管の両方を容易にするように構成された移動式カートを含む。
図1を参照すると、カートモードにある移動式カート100の等角図が、本開示の少なくとも一実施例に従って示されている。一般に、移動式カート100は、スイングアームアセンブリ104に連結されたフレーム102を含む。フレーム102は、一般に、第1長さ方向端部108および第2長さ方向端部110を有するベッド部分106を含む。
【0014】
スイングアームアセンブリ104は、一般に、2つの平行なスイングアーム112を含み、それらが旋回可能にフレーム102に結合されている。2つの車輪114は、スイングアーム112の第1長さ方向端部116に回転可能に連結され、ハンドル118は、スイングアーム112の第2長さ方向端部120に連結されている。
【0015】
移動式カート100は、
図1に示すカートモードから、
図2に記載のように、保管モードに変換するように構成されている。
図2の左側において、移動式カート100は、保管モード202で示されている。図示のように、ハンドル118は、スイングアームアセンブリ104が保管モード202に配置されたときに、フレーム102の第1長さ方向端部108に隣接して配置される。幾つかの実施例においては、ハンドル118は、フックまたはその他の保持手段によって保持されるものであってもよい。ハンドル118がフレーム102の第1長さ方向端部108に隣接して配置された状態において、移動式カート100は、フレーム102の第1長さ方向端部108を下にして直立して配置させることができる。図示のように、ハンドル118は、フレーム102の第1長さ方向端部108を下にして移動式カート100を置く機能を妨げることがないように、邪魔にならない位置にあり、かつ、通行人の邪魔にならない位置にあって、相対的に限られた空間に移動式カート100を保管することを可能にする。幾つかの実施例においては、ハンドル118は、スイングアーム112の長さ方向に沿って伸縮するように構成されるものであってもよい。そのような実施例においては、1またはそれ以上の位置にハンドル118をロックするために、
図8を参照して以下に説明されるロック機構と同様のロック機構が用いられるものであってもよい。
【0016】
図2にも示すように、車輪114は、スイングアームアセンブリ104が保管モード202に配置されたときに、フレーム102の第2長さ方向端部110を越えて配置される。すなわち、2つの車輪114の中心間に延在する少なくとも1の車軸(
図5の車軸508を参照)を、フレーム102の第2長さ方向端部110を越えて配置させることができる。車輪114が第2長さ方向端部110を越えて配置された状態において、保管モード202にあるときに車輪114が壁のような表面と干渉することなく、フレーム102のベッド部分106を、壁のような表面に接触させて配置させることができる。また、移動式カート100は、
図2の右側に示すように、ベッド部分106が地面に横たわる状態で配置させることができ、これを本明細書ではローディングモード204と称することがある。すなわち、ベッド部分106が地面に横たわるまで、移動式カート100を矢印206の方向に再配置することができる。場合によっては、上述した車輪軸(
図5における車軸508)を、フレーム102の第2長さ方向端部110を保管モード202からローディングモード204に地面に向けて下げるためのもう一つのハンドルとして使用することができる。
【0017】
図3を参照すると、カートモード302にある移動式カート100の側面図が示されている。移動式カート100は、
図2の保管モード202またはローディングモード204の何れかから直接カートモード302に変換することができる。一般に、スイングアームアセンブリ104は、ピボット304を中心に旋回させることができる。例えば、ハンドル118は、フレーム102の第2長さ方向端部110を越えた位置へと、矢印306の方向に旋回させることができる。ハンドル118が図示のように旋回するとき、車輪114も、当該車輪114がフレーム102のベッド部分106に隣接して配置されるまで、矢印308の方向に旋回する。すなわち、車輪114は、
図3に示すように、ベッド部分106の下面に隣接するまで旋回する。スイングアームアセンブリ104がカートモード302に配置された状態においては、人がハンドル118を引いて、または押して、移動式カート100を望み通り移動させることが可能となる。
【0018】
本開示の移動式カート100のスイングアームアセンブリ104は、移動式カート100がローディングモード204からカートモード306に変換されるときに、持ち上げ支援作用を促進するように構成されている。
図4は、ローディングモードからカートモードに変換するときのスイングアームアセンブリ104の様々な段階を示すとともに、スイングアームアセンブリによって与えられる持ち上げ支援作用を説明している。
図4において、示される各段階は、参照のために、連続する文字によって特定されている。段階“A”では、移動式カート100は、ローディングモードにある。この段階では、1またはそれ以上の品物を、まだフレーム102上に置かれていない場合には、置くことができる。段階“B”では、スイングアームアセンブリ104が旋回されて、ハンドル114が、フレーム102の第1長さ方向端部108から第2長さ方向端部110に向けて移動を開始する。また、車輪114がフレーム102の下方で回転し始め、それにより、車輪114が地面に対して移動する間に、フレーム102の第2長さ方向端部110を上方に持ち上げる。段階“C”から“G”にかけて見られるように、車輪がフレーム102の下端に接触して配置されるまで、車輪114が回転して、フレーム102を持ち上げる。
【0019】
段階“H”では、ベッド部分106が地面と少なくともほぼ平行になって、フレーム102上の積載物の重量が車輪114によって支持されるように、フレームを回転させることができる。すなわち、フレーム102およびその上に置かれるあらゆる積載物は、車輪114に連結された
図5の車軸508によって支持され得る。幾つかの実施例では、フレーム102および/または積載物の重量が、車輪軸受上に大きな摩擦を生成することなく、車軸508によって支持されるように、自由に動くスリーブを車軸508の周りに配置させることができる。
【0020】
様々な実施形態によれば、数多くの様々な構成の何れかによって、フレーム102を形成することができる。
図1乃至
図4の実施例においては、フレーム102が、ベッドを形成する相対的に平坦なベッド部分106と、第1長さ方向端部108における脚部とを含み、幾つかの実施形態では、脚部が取り外し可能となっている。この実施例におけるフレーム102のこの構成は、移動式カート100が、当該移動式カート100によって運搬するための様々な形状およびサイズの数多くの物品を受け入れることを可能にすることができる。また、フレーム102のこの構成は、数多くの取り付け可能および取り外し可能な構成要素の取り付けを容易にすることができ、取り付け可能および取り外し可能な構成要素は、移動式カート100の他用途性をさらに拡張することができる。限定ではなく、一例として、
図5は、カートモードと保管モードの両方における移動式カート100の一実施例を示しており、収納箱502として構成された取り付け可能/取り外し可能な構成要素が、フレーム102上に配置されている。収納箱502は、蓋/ドア504、および/または複数の棚406を含むことができる。移動式カート100のスイングアームアセンブリ104が保管モードにあるときは、複数の棚506上に品物を格納するために、収納箱502を使用することができる。その後、移動式カート100は、棚に格納されたすべての品物を収納箱502内に保持したまま、保管モードからカートモードに変換させることができる。その後、収納箱502内の品物は、好きなときに、移動式カート100によって容易に運搬することができる。
【0021】
収納箱502は、取り付け可能/取り外し可能な構成要素のほんの一例である。限定ではなく、一例として、複数のより小さい収納箱、樽、ベッド部分106から横に延在してベッド部分106の側部から落下しないように品物を支持する積載物固定ブラケット1502(例えば、
図15を参照)、ヒンジ棚および蓋を有する多目的ユーティリティ箱(例えば、
図16を参照)、水または燃料コンテナ、ペット運搬容器(例えば、
図17を参照)、アマチュア無線機のような移動体通信機器、特殊な形状の積載物を押さえるネットなど、複数のその他の構成も可能である。様々な取り付け可能/取り外し可能な構成要素は、当該構成要素をクリップ、ヒモ、フック、ループ(例えば、VELCRO)および/またはフレーム102に固定されるその他の結合手段に結合させることによって、フレーム102に取り付けられるものであってもよい。
【0022】
移動式カートの別の実施例においては、フレーム102自体を収納箱として構成することができる。例えば、
図6は、カートモードと保管モードの両モードにおける移動式カート100の一実施形態を示しており、この場合、移動式カート100が収納箱として構成されたフレーム102を含む。図示のように、スイングアームアセンブリ104は、旋回可能にフレーム102に連結されている。この実施例では、フレーム102が、蓋/ドア602および/または複数の棚604を含む。移動式カート100のスイングアームアセンブリ104が保管モードに配置されるとき、複数の棚604に品物を格納するために、フレーム102を使用することができる。その後、移動式カート100は、棚に格納されるすべての品物をフレーム102内に保持したまま、保管モードからカートモードへと変換させることができる。その後、フレーム102内の品物は、好きなときに、移動式カート100によって容易に運搬することができる。
【0023】
上述したものは、フレーム102の様々な構成の中のほんの一部の実施例である。前述したように、フレーム102は、複数の異なる構成のうちの何れかに形成することができる。幾つかの実施形態では、上述した取り付け可能/取り外し可能な構成要素の構成の実施例の中の少なくとも一部に類似した構成を有するように、フレーム102を形成することも可能である。例えば、フレーム102は、樽、ベッド部分106から横に延在してベッド部分106の側部から落下しないように品物を支持する積載物固定ブラケット1502(例えば、
図15を参照)、ヒンジ棚および蓋を有する多目的ユーティリティ箱(例えば、
図16を参照)、水または燃料コンテナ、ペット運搬容器(例えば、
図17を参照)、アマチュア無線機のような移動体通信機器、特殊な形状の積載物を押さえるネット等として、あるいはそれらを含むように構成されるものであってもよい。
【0024】
収納箱502または収納箱として構成されるフレーム102を有する移動式カート100が有効性を見いだす可能性のあるシナリオの一例は、緊急準備および避難状況にあるときである。例えば、ユーザは、移動式カート100を保管モードに配置した状態で、収納箱の棚の上に複数の緊急準備アイテムを格納することができる。それらのアイテムは、必要に応じて、容易にアクセスして使用することができる。緊急時において、ユーザは、
図3を参照して上述したように、スイングアームアセンブリ104を旋回させることによって、移動式カート100をカートモードに簡単に変換することができる。移動式カート100がカートモードにある場合には、必要に応じて、緊急アイテムを容易に移動させて、新しい場所に搬送することができる。
【0025】
ここで
図7を参照すると、幾つかの実施形態では、スイングアーム112をピボット304に対して長さ方向に移動させることができるように、スイングアームアセンブリ104をフレーム102に連結することができる。例えば、スイングアーム112を摺動ブラケット取付具702内に配置することができる。すなわち、摺動ブラケット取付具702を、各スイングアーム112にそれぞれ摺動可能に連結させることができる。摺動ブラケット取付具702は、スイングアーム112の一部を少なくとも実質的に取り囲むように、且つ、ピボット304でフレーム102に回動可能に連結されるように構成されている。摺動ブラケット取付具702は、スイングアーム112が矢印704の方向に長さ方向に移動することを可能にする。
【0026】
幾つかの実施例では、摺動ブラケット取付具702は、スイングアーム112に沿った1またはそれ以上の位置でロックされるように構成することができる。例えば、
図8は、少なくとも一実施例に従ってスイングアーム112の内部にロック機構が配置された状態の摺動ブラケット取付具702の概略図である。図示のように、ロック機構は、1またはそれ以上のピン804と連結されたスプリング802を含むことができる。ピン804は、スイングアーム112の内部に開口を介して突出している。摺動ブラケット取付具702は、挿通させたピン804を受け入れるように構成された開口を含むこともできる。摺動ブラケット取付具702が望ましいカートモード位置のような望ましい位置にあるとき、スプリング802は、ピン804を摺動ブラケット取付具702の開口に入れて、摺動ブラケット取付具702を定位置でロックすることができる。ユーザは、必要なときに、ピン804を内側に押圧して、摺動ブラケット取付具702を解放することができる。
【0027】
少なくとも1の特徴によれば、摺動ブラケット取付具702は、保管モードの一バリエーションからカートモードへの移動式カート100の急速展開を容易にすることができる。
図9に示すように、移動式カート100は急速展開モードで格納することができ、それは、
図2を参照しながら述べた保管モード202の一バリエーションとして特定されるものであってもよい。この実施例においては、
図9に示すように、車輪114がフレーム102のベッド部分106の後側において地面上に配置されるように、スイングアーム112が摺動ブラケット取付具702において下方にスライドされている。移動式カート100が必要とされるとき、ユーザは、矢印902の方向に、ハンドル118を引くことができ、それにより、
図9の中間図に示される位置と同様の位置に、移動式カート100を回転させることができる。ユーザが矢印904の方向にハンドル118を引っ張り続けると、スイングアーム112が摺動ブラケット取付具702内でスライドすることができる。上述した車輪軸(
図8における車軸508)の外側の自由回転スリーブは、フレーム102のベッド部分106に沿った車軸の低摩擦移動を容易にする。スイングアーム112は、スイングアーム112のピン804(
図8を参照)が摺動ブラケット取付具702の開口と位置が揃うまで、摺動ブラケット取付具702を介して移動する。スプリング802(
図8を参照)は、摺動ブラケット取付具702の開口を介してピン804を押圧して、
図9の下の図に示すように、スイングアーム113をカートモード位置でロックする。
【0028】
追加的特徴によれば、摺動ブラケット取付具702は、移動式カート100を数多くの異なる構成に変換させることも可能にする。例えば、
図10は、シェルタ用のサポートとして動作するために変換された移動式カート100の一実施例を示しており、それは、本明細書においてシェルタモードと称することがある。図示のように、第1長さ方向端部108と車輪114がともに地面上に来るように、スイングアーム112が摺動ブラケット取付具702内でスライドされる状態で、移動式カート100を配置させることができる。ハンドル118は、防水布、シート、ブランケット等のような覆い1002を支持するために使用することができ、覆い1002は、従来の杭1004によって下方に固定してテント状のシェルタを形成することができる。
【0029】
図11は、シェルタのために用いることができる(例えば、シェルタモードに構成された)移動式カート100の構成の別の実施例を示している。この実施例においては、スイングアームアセンブリ104がフレーム102から離れて延びる状態で、図示のように、スイングアーム112を再配置することができるように、摺動ブラケット取付具702を用いることができる。この実施例では、フレーム102は、覆い1002に対する支持を提供する。
【0030】
移動式カート100の幾つかの実施例においては、テーブルとして展開されるように移動式カート100をさらに構成することができる。
図12では、
図1乃至3に記載の移動式カート100の一実施例が、テーブルモードに展開された状態で示されている。この実施例では、ハンドル118がフレーム102の第1長さ方向端部108とベッド部分106とに隣接して配置されるように、スイングアーム112を旋回させることができる。図示のように、ベッド部分106が少なくとも実質的に水平となるようにフレーム102の第1長さ方向端部108を持ち上げるために、一対の支持脚部1202を設けることもできる。
【0031】
ここで
図13を参照すると、
図6に記載の移動式カート100の一実施例が、テーブルモードに展開された状態で示されている。この実施例では、スイングアームアセンブリ104が保管モードに配置され、フレーム102が保管モードで下に置かれている。蓋/ドア602は開放され、一対のテレスコープ状脚部1302は、蓋/ドア602の一部の下方に配置されて、蓋/ドア602を少なくともほぼ水平に保持する。このようにして、蓋/ドア602はテーブルとして機能する。
【0032】
本開示の追加的な態様には、移動式カート100のような移動式カートを製造する方法を含む。
図14は、移動式カートの製造方法の少なくとも一実施例を示すフロー図である。
図1、6、8および14を参照すると、ステップ1402において、フレーム102は、第1長さ方向端部108および第2長さ方向端部110を有するものとして形成することができる。
図1に示すように、フレーム102は、ベッド部分106と、第1長さ方向端部108に脚部とを有するものとして形成することができる。その他の実施例では、フレーム102は、収納容器(例えば、
図6のフレーム102を参照)、樽、ベッド部分106から横に延在してベッド部分106の側部から落下しないように品物を支持する積載物固定ブラケット1502(例えば、
図15を参照)、ヒンジ棚および蓋を有する多目的ユーティリティ箱(例えば、
図16を参照)、水または燃料コンテナ、ペット運搬容器(例えば、
図17を参照)、アマチュア無線機のような移動体通信機器、特殊な形状の積載物を押さえるネット等を含むように、またはそれらの構成要素として、形成することができる。フレーム102は、金属、プラスチック、木材、複合材料のような、複数の適当な材料または材料の組み合わせの何れかから形成することができる。
【0033】
ステップ1404では、スイングアームアセンブリ104を形成することができる。スイングアームアセンブリ104は、互いに少なくとも実質的に平行に長さ方向に延びる2つのスイングアーム112を含むように形成することができる。車輪114は、各スイングアーム112の第1長さ方向端部116に連結させることができる。車輪軸508(
図5を参照)は、2つの車輪114の間に配置させることができ、少なくとも幾つかの実施形態では、自由に動くスリーブを車輪軸508の周囲に配置させることができる。さらに、スイングアームアセンブリ104は、スイングアーム112の第2長さ方向端部120に連結されるとともに両スイングアーム112間に延在するハンドル118を有するものとして形成することができる。少なくとも一実施例では、ハンドルがスイングアーム112から離れて、若しくはスイングアームに向けてテレスコープ状に伸縮することができるように、ハンドル118は、スイングアーム112に結合させることができる。上述したように、スイングアーム112は、ハンドル118を1またはそれ以上の位置でロックするように構成されたロック機構を含むものであってもよい。
【0034】
ステップ1406では、スイングアームアセンブリ104が保管モードとカートモードとの間で旋回することができるように、スイングアームアセンブリ104をフレーム102に結合させることができる。例えば、スイングアーム112は、ピボット304においてフレーム102に回動可能に連結されるものであってもよい。幾つかの実施形態では、スイングアーム112は、それぞれの摺動ブラケット取付具702に連結させることができ、摺動ブラケット取付具702は、フレーム102に回動可能に連結させることができる。そのような実施形態では、摺動ブラケット取付具702に対する1またはそれ以上の位置でスイングアーム112をロックすることができるように、ロック機構をスイングアーム112の各々に配置することができる。
【0035】
本開示の特徴を特定の実施形態および図面に関連させて説明してきたが、本開示のすべての実施形態は、本明細書に記載の有利な特徴の1またはそれ以上を含むことができる。換言すれば、1またはそれ以上の実施形態が特定の有利な特徴を有するものとして説明してきたが、そのような1またはそれ以上の特徴は、本明細書に記載の様々な実施形態の何れかに従って用いられるものであってもよい。
【0036】
また、少なくとも幾つかの実施例は、フローチャート、フロー図、構造図またはブロック図として記載される一プロセスとして、説明されていることに留意されたい。フローチャートは、連続するプロセスとして動作を説明する場合があるが、それら動作の多くは、並列または同時に行うことも可能である。また、動作の順序を変更することも可能である。プロセスは、その動作が完了したときに終了とされる。
【0037】
本明細書に記載されて添付図面に示される実施例に関連する様々な特徴は、本開示の範囲の逸脱せずに、異なる実施例および実行例において実行することができる。したがって、特定の具体的な構成および配置を添付図面に記載および開示してきたが、記載の実施形態に対する様々なその他の追加および変更若しくは削除は当業者にとって自明であるため、それらの実施形態は、単に例示的なものであって、本開示の範囲を限定するものではない。したがって、本開示の範囲は、以下の請求項の文言および法的な均等物によってのみ決められるものである。
【国際調査報告】