特表2016-509316(P2016-509316A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-509316(P2016-509316A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(54)【発明の名称】サーバー放熱システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/20 20060101AFI20160226BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20160226BHJP
【FI】
   G06F1/20 C
   G06F1/20 B
   H05K7/20 U
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-559166(P2015-559166)
(86)(22)【出願日】2013年6月27日
(85)【翻訳文提出日】2015年9月1日
(86)【国際出願番号】KR2013005731
(87)【国際公開番号】WO2014129705
(87)【国際公開日】20140828
(31)【優先権主張番号】10-2013-0019847
(32)【優先日】2013年2月25日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN
(71)【出願人】
【識別番号】515233395
【氏名又は名称】キム, ジョン−サン
【氏名又は名称原語表記】KIM, Jong−sun
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョン−サン
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322EA05
(57)【要約】

【課題】放熱効果が向上されたサーバー放熱システムを提供すること。
【解決手段】本体部と、内部ユニットと、後面部とを含み、前記本体部は両末端に第1面及び第2面が形成されて、内部に収納空間を形成し、前記内部ユニットは前記第1面に形成された第1開口部を通じて前記収納空間の内部に収納され、前記第1面と密封されるように結合され、前記後面部は前記第2面と密封されるように結合されることを特徴とする放熱システム。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両末端に第1面及び第2面が形成されて、内部に収納空間を形成する本体部と;
前記第1面に形成された第1開口部を通じて前記収納空間の内部に収納され、前記第1面と密封されるように結合される内部ユニットと;
前記第2面と密封されるように結合される後面部と;を含むことを特徴とする放熱システム。
【請求項2】
前記本体部、前記内部ユニット及び前記後面部によって密封された前記収納空間には、前記収納空間の内部を冷却する冷却ガスが充填されることを特徴とする請求項1に記載の放熱システム。
【請求項3】
前記後面部には前記冷却ガスが流入されるノズル部が形成されることを特徴とする請求項2に記載の放熱システム。
【請求項4】
前記冷却ガスは窒素ガスであることを特徴とする請求項2に記載の放熱システム。
【請求項5】
前記第1面には第1溝が形成され、前記第2面には第2溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載の放熱システム。
【請求項6】
前記内部ユニットには前記第1溝に対応する第3溝が形成され、前記後面部には前記第2溝に対応する第4溝が形成されることを特徴とする請求項5に記載の放熱システム。
【請求項7】
前記第1溝と前記第3溝との間に挿入されて、前記本体部と前記内部ユニットとの間を密封する第1密封部と;
前記第2溝と前記第4溝との間に挿入されて、前記本体部と前記後面部との間を密封する第2密封部と;をさらに含むことを特徴とする放熱システム。
【請求項8】
前記第1密封部及び第2密封部はそれぞれゴムリングであることを特徴とする請求項7に記載の放熱システム。
【請求項9】
前記第1密封部及び第2密封部はそれぞれシーリング物質であることを特徴とする請求項7に記載の放熱システム。
【請求項10】
前記後面部と連結され、前記第2面に形成された第2開口部を通じて前記収納空間の内部に収納される基板部と;
前記基板部に実装されて、前記後面部を通じて外部端子とそれぞれ連結される複数の連結端子と;をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の放熱システム。
【請求項11】
前記複数の連結端子のそれぞれをカバーし、前記基板部及び前記後面部と密封されるように結合されるカバー部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の放熱システム。
【請求項12】
前記後面部と対向する前記カバー部の前面にはカバー溝部が形成され、前記後面部には前記カバー溝部と対応する後面溝部が形成されることを特徴とする請求項11に記載の放熱システム。
【請求項13】
前記カバー部は、前記カバー溝部と前記後面溝部との間に挿入されて、前記カバー部と前記後面部との間を密封するカバー密封部を含むことを特徴とする請求項12に記載の放熱システム。
【請求項14】
前記カバー密封部はゴムリングであることを特徴とする請求項13に記載の放熱システム。
【請求項15】
前記連結端子の連結ポートは前記前面及び前記後面部の開口を通じて外部に露出されることを特徴とする請求項12に記載の放熱システム。
【請求項16】
前記基板部と前記カバー部との間をシーリング物質で密封することを特徴とする請求項11に記載の放熱システム。
【請求項17】
前記基板部、前記後面部及び前記連結端子のそれぞれをシーリング物質で密封することを特徴とする請求項10に記載の放熱システム。
【請求項18】
前記シーリング物質は前記連結端子の外部を全部カバーすることを特徴とする請求項17に記載の放熱システム。
【請求項19】
前記シーリング物質はエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項9、16または17に記載の放熱システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放熱システムに関するもので、より詳しくは、コンピューターサーバーに用いられることができる放熱システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、サーバープログラムが実行されるコンピューターハードウェアであるサーバー(server)は、内部に装着されるハードウェアの性能が高くなるにつれて、熱に敏感な部品や回路の多数が複合的に用いられ、これによってサーバーの性能を保持し、耐久性を向上させるための効果的な放熱構造に対する要求も増加している。
【0003】
図1に示した従来のサーバー10では、ハードドライバー(hard driver)が挿入されて装着される前面部11と各種ポート(port)が連結される後面部12との間に本体部13が外面ケースを形成し、各種ハードウェアは上記前面部11、後面部13及び本体部13によって形成される内部収納空間に収納され、内部に位置したファン(pan)などを通じて上記本体部13に形成された開口部14を通じて内部の熱を外部に放出する放熱構造を有する。
【0004】
従って、上記開口部14または上記本体部13の熱伝導などを通じて放熱を行っても、内部で発生する熱を全部放熱させることは非常に難しく、それにより、サーバーの誤動作が発生したり耐久性が低下するなどの問題が発生したりする。特に、このような発熱問題は単純にサーバーの誤動作などの問題をの他に、室内空間全体の温度を増加させて、夏には室内空間全体に対する別途の冷房システムを取り揃えなければならない問題も発生する。
【0005】
最近では、上記放熱問題を解決するために、別途の引入部と流出部を構成して、内部空気を循環させる循環システムを通じて放熱効果を向上させるなどの技術も開発されてはいるが、循環システムの設置のための費用及び構造の複雑化などの問題を抱えている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の技術的課題は、このような問題点を解決するために提案されたもので、本発明の目的は、放熱効果が向上されたサーバー放熱システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記本発明の目的を実現するための一実施例による放熱システムは、本体部と、内部ユニットと、後面部とを含む。上記本体部は両末端に第1面及び第2面が形成されて、内部に収納空間を形成する。上記内部ユニットは上記第1面に形成された第1開口部を通じて上記収納空間の内部に収納され、上記第1面と密封されるように結合される。上記後面部は上記第2面と密封されるように結合される。
【0008】
一実施例において、上記本体部、上記内部ユニット及び上記後面部によって密封された上記収納空間には、上記収納空間の内部を冷却する冷却ガスが充填されることができる。
【0009】
一実施例において、上記後面部には上記冷却ガスが流入されるノズル部が形成されることができる。
【0010】
一実施例において、上記冷却ガスは窒素ガスであることができる。
【0011】
一実施例において、上記第1面には第1溝が形成され、上記第2面には第2溝が形成されることができる。
【0012】
一実施例において、上記内部ユニットには上記第1溝に対応する第3溝が形成され、上記後面部には上記第2溝に対応する第4溝が形成されることができる。
【0013】
一実施例において、上記第1溝及び上記第3溝の間に挿入されて上記本体部と上記内部ユニットとの間を密封する第1密封部と、上記第2溝及び上記第4溝の間に挿入されて上記本体部と上記後面部との間を密封する第2密封部とをさらに含むことができる。
【0014】
一実施例において、上記第1密封部及び第2密封部のそれぞれはゴムリングであることができる。
【0015】
一実施例において、上記第1密封部及び第2密封部のそれぞれはシーリング物質であることができる。
【0016】
一実施例において、上記後面部と連結され、上記第2面に形成された第2開口部を通じて上記収納空間の内部に収納される基板部と、上記基板部に実装されて、上記後面部を通じて複数の外部端子とそれぞれ連結される複数の連結端子をさらに含むことができる。
【0017】
一実施例において、上記複数の連結端子のそれぞれをカバーし、上記基板部及び上記後面部と密封されるように結合される複数のカバー部をさらに含むことができる。
【0018】
一実施例において、上記後面部と対向する上記カバー部の前面にはカバー溝部が形成され、上記後面部には上記カバー溝部と対応する後面溝部が形成されることができる。
【0019】
一実施例において、上記カバー部は、上記カバー溝部と上記後面溝部との間に挿入されて、上記カバー部と上記後面部との間を密封するカバー密封部を含むことができる。
【0020】
一実施例において、上記カバー密封部はゴムリングであることができる。
【0021】
一実施例において、上記複数の連結端子の連結ポートは上記前面及び上記後面部の開口を通じて外部に露出されることができる。
【0022】
一実施例において、上記基板部と上記カバー部との間をシーリング物質で密封することができる。
【0023】
一実施例において、上記基板部、上記後面部及び上記連結端子のそれぞれをシーリング物質で密封することができる。
【0024】
一実施例において、上記シーリング物質は上記連結端子の外部を全部カバーすることができる。
【0025】
一実施例において、上記シーリング物質はエポキシ樹脂であることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施例によれば、放熱システムの本体部、内部ユニット及び後面部が互いに密封されるように結合され、内部に冷却ガスが充填されるので、別途の放熱システムが不要になって簡単な構造でサーバーの内部を容易に冷却することができる。特に、上記冷却ガスとして窒素ガスが用いられるので、内部の各種電子素子、電線、回路基板などの誤作動を発生しないながらも優れた冷却効果を保持することができる。
【0027】
また、上記放熱システムを密封するための第1密封部及び第1密封部としてゴムリングまたはエポキシ樹脂などのシーリング物質が用いられるので、簡単な構造、優れた密封効果を有し、充填された窒素ガスの外部への流出を最小化することができる。
【0028】
また、上記後面部に冷却ガスが流入されるためのノズル部が形成されて、冷却ガスの初期流入または追加流入を容易に行い、上記収納空間の内部の冷却ガスの密度を均一に保持することができる。
【0029】
また、連結端子をカバーして後面部とカバー密封部を通じて密封される簡単な構造のカバー部を通じて、基板に実装された複数の連結端子と外部端子が連結関係を保持しながらも、上記収納空間の内部の優れた密封効果を保持することができる。
【0030】
これと異なって、上記カバー部を省略し、シーリング物質で上記連結端子の全面をカバーすることによって、優れた密封効果を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】従来のサーバーを示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例による放熱システムを示す分解斜視図である。
図3図2の放熱システムの後面部を「A」方向で観察した正面図である。
図4図2の放熱システムの「B」部分を示す分解斜視図である。
図5】本発明の他の実施例による放熱システムを示す分解斜視図である。
図6図5のI−I'線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明は多様に変更することができ、多様な形態を有することができる。明細書で実施例について詳細に説明する。ただ、これは本発明を特定開示形態に対して限定するのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものに理解すべきである。各図面を説明する際に類似する構成要素に類似する参照符号を付けて説明する。第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明する際に用いられることができるが、上記構成要素は上記用語によって限定されるのではない。
【0033】
上記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで用いられる。本出願で用いた用語は特定実施例を説明するために用いられたもので、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異ならない限り複数の表現を含む。
【0034】
本出願において「含む」または「〜からなる」などの用語は明細書に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたのが存在することを指定するのであって、一つまたはその以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないものに理解すべきである。
【0035】
他に定義のない限り、技術的または科学的用語を含み、ここで用いられる全ての用語は本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解する意味と同じ意味を有する。一般的に用いられる辞書に定義している意味と同じ用語は関連技術の文脈で持つ意味と一致する意味を持つものと解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、異常的または過度に形式的な意味に解釈してはならない。
【0036】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。
【0037】
図2は本発明の一実施例による放熱システムを示す分解斜視図である。図3図2の放熱システムの後面部を「A」方向で観察した正面図である。
【0038】
図2及び図3を参照すれば、本実施例による放熱システム100は、本体部110、第1密封部140、第2密封部141、内部ユニット150、基板部160、複数の連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)、カバー部170、175、176、177、178及び後面部190を含む。
【0039】
上記放熱システム100は放熱のための別途の内部構造などを除いて、図1に示した一般的なサーバー10と構造及び形状は実質的に同じである。また、本実施例では上記放熱システム100が図1に示したサーバーに適用されることについて説明したが、上記放熱システム100はサーバーの外にも放熱が必要な多様な構造に適用されることができることは勿論である。
【0040】
上記本体部110は互いに対向する両末端に形成された第1面120及び第2面130を含み、内部に収納空間111を形成する平たい形状の四角柱であることができる。
【0041】
上記第1面120は四角形形状を有することができ、中央部には第1開口部122が形成されて、上記第1開口部122を通じて上記収納空間111と連結される。この場合、上記第1開口部122も四角形形状を有することができ、上記第1面120の四角から所定距離だけ離隔されて形成されることができる。
【0042】
また、上記第1面120には所定の深さだけ凹入された第1溝121が形成される。上記第1溝121も四角形形状を有することができ、上記第1面120の四角及び上記第1開口部122の四角から所定距離だけ離隔されて形成されることができる。
【0043】
同じく、上記第2面130も四角形形状を有することができ、中央部には第2開口部132が形成されて、上記第2開口部132を通じて上記収納空間111と連結される。この場合、上記第2開口部132も四角形形状を有することができ、上記第2面130の四角から所定距離だけ離隔されて形成されることができる。
【0044】
また、上記第2面130には所定の深さだけ凹入された第2溝131が形成される。上記第2溝131も四角形形状を有することができ、上記第2面130の四角及び上記第2開口部132の四角から所定距離だけ離隔されて形成されることができる。
【0045】
一方、上記本体部110は金属性材質で形成されることができ、一体に形成される。即ち、上記本体部110は複数のユニットが互いに結合されて形成されないで、最初から一つのユニットに一体化されて形成されることが好ましい。このようにして、上記本体部110では上記第1開口部122及び上記第2開口部132を除いて開口部が形成されなく、隙間が最小化されるか最初から発生しなくて、内部に充填されたガスが外部に流出されることを最小化することができる。
【0046】
上記内部ユニット150は前面部151、内部本体152、複数のハードディスク153及び結合ユニット154を含み、上記本体部110の収納空間111の内部に収納される。上記内部ユニット150は上記ハードディスク153を収納しながら上記本体部110の内部に収納されるフレームで、上記前面部151を通じて上記ハードディスク153の複数の制御ボタンが露出され、上記ハードディスク153は上記内部本体152が形成する内部空間に全部収納される。
【0047】
この場合、上記内部本体152も上記本体部110と同様に、一体に形成されて、隙間を最小化するか隙間が最初から発生しないように形成する。
【0048】
一方、図2に図示しないが、上記内部ユニット150の上記前面部151の内側面には上記第1溝121と対向し、対応する位置に第3溝が形成される。この場合、上記第3溝の大きさ及び形状は上記第1溝121と対称することができる。
【0049】
上記第1密封部140は上記第1溝121と上記第3溝との間に位置し、上記本体部110と上記内部ユニット150が結合される場合、上記第1溝121と上記第3溝との間に挿入される。それにより、上記第1密封部140は上記本体部110と上記内部ユニット150との結合部位を互いに密封させる。従って、上記本体部110と上記内部ユニット150との間の結合部位を通じて内部に充填されたガスは流出されなくなる。
【0050】
この場合、上記第1密封部140は密封力を高めるために、ゴムリング(rubber ring)であることができる。これと違って、上記第1密封部140はシーリング物質であることができ、上記第1密封部140がシーリング物質である場合、上記第1溝121及び上記第3溝はシーリング物質で隙間なく充填されることが好ましい。また、上記シーリング物質の例として、密封力及び耐久性の優れたエポキシ樹脂が用いられることができる。
【0051】
上記後面部190は上記本体部110の上記第2面130と結合し、四角形形状を有することができる。上記後面部190には上記基板部160が結合され、上記基板部160は上記後面部190が上記第2面130と結合される場合、上記収納空間111の内部に収納される。
【0052】
一方、上記基板部160は回路で形成され、多様な電子素子が実装された印刷回路基板(printed circuit board)であることができ、上記複数の連結端子が上記基板部160に実装される。
【0053】
上記後面部190は上記第2面130と対向する面に第4溝192が形成され、上記第4溝192の大きさ及び形状は上記第2溝131と対称することができる。
【0054】
上記第2密封部141は上記第2溝131と上記第4溝192との間に位置し、上記本体部110と上記後面部190が結合される場合、上記第2溝131と上記第4溝との間に挿入される。それにより、上記第2密封部141は上記本体部110と上記後面部190との結合部位を互いに密封させる。従って、上記本体部110と上記後面部190との間の結合部位を通じて内部に充填されたガスは流出されなくなる。
【0055】
この場合、上記第2密封部141も上記第1密封部140と同じく密封力を高めるためにゴムリング(rubber ring)であることができる。これと違って、上記第2密封部141はシーリング物質であることができ、上記第2密封部141がシーリング物質である場合、上記第2溝131及び上記第4溝192はシーリング物質で隙間なく充填されることが好ましい。また、上記シーリング物質の例として、密封力及び耐久性の優れたエポキシ樹脂が用いられることができる。
【0056】
ただ、本実施例による上記放熱システム100が適用されたサーバーは上記本体部110、上記内部ユニット150及び上記後面部190が互いに密封された状態に結合されても、上記複数の連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)に対する密封がさらに必要な場合がある。
【0057】
上記後面部190は、図3を参照すれば、後面191に上記複数の連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)に外部端子(図示しない)が連結されるために、上記連結端子のそれぞれに対応する第1開口194、第2開口195、第3開口196、第4開口197及び第5開口198が形成される。それにより、上記複数の連結端子のそれぞれは第1開口194、第2開口195、第3開口196、第4開口197及び第5開口198によって外部に露出される。
【0058】
しかし、上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)が第1開口194、第2開口195、第3開口196、第4開口197及び第5開口198によって外部に露出されるため、別途の密封手段が必要になる。
【0059】
本実施例では、上記カバー部170、175、176、177、178が上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)の外部をカバーして、上記収納空間111を外部に露出された上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)から密閉させる。
【0060】
例えば、第1カバー部170は上記電源端子171の外部をカバーし、上記第2カバー部175はマウス端子(MOU)及びキーボード端子(KEY)をそれぞれカバーし、上記第3カバー部176は第1LAN端子(LAN1)及び第2LAN端子(LAN2)をそれぞれカバーし、上記第4カバー部177はUSB端子(USB)をカバーし、上記第5カバー部178はVGA端子(VGA)及びRS−232端子(RS−232)をカバーする。
【0061】
一方、図2図3に示す上記連結端子は例示に過ぎなく、多様な種類の連結端子が追加されることができる。この場合、追加される連結端子はそれぞれ追加されるカバー部によって外部がカバーされて、上記収納空間111を密閉させることができる。
【0062】
この場合、上記カバー部170、175、176、177、178のそれぞれが上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)のそれぞれを密閉させる方法について後述する図4を参照して具体的に説明する。
【0063】
ただ、上記カバー部170、175、176、177、178が上記基板部160上に実装される場合、上記カバー部170、175、176、177、178及び上記基板部160 の間が密封されなくてもよい。従って、図2に示すように、上記第2カバー部175と上記基板部160が互いに接触する部分を第2カバーシーリング180で密閉させることができる。
【0064】
この場合、上記第2カバーシーリング180は既に説明したようなエポキシ樹脂などのシーリング物質であることができる。また、図示しないが、上記カバーシーリングは上記第2カバー部175を除いた他のカバー部170、176、177、178と上記基板部160が接触する部分に全部形成されることができる。
【0065】
さらに、上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)の中、電源端子171のような一部端子の場合、上記基板部160に実装される外に、上記第1カバー部170の外部である上記収納空間111の方向へ別途の端子173が突出されることができる。この場合、上記別途の端子173が上記第1カバー部170の第1カバー172の外面に突出されながら、上記第1カバー172の外面に隙間が発生することができる。従って、第1カバーシーリング174を通じて上記第1カバー172の外面に上記別途の端子173が突出されながら発生する微細な隙間を密閉させることができる。
【0066】
この場合、上記第1カバーシーリング174も前述したようなエポキシ樹脂などのシーリング物質であることができる。
【0067】
また、上記第1カバーシーリング174は上記第1カバー172に適用される以外に、上記収納空間111の方向に突出される別途の端子が形成される場合、他のカバー部175、176、177、178のカバーの外面に追加に形成されることができる。
【0068】
以上で説明したように、上記本体部110は上記内部ユニット150及び上記後面部190とそれぞれ結合されながら、上記第1密封部140及び第2密封部141によって密閉される。また、上記後面部190に形成された開口194、195、196、197、198は上記第1カバー部170、第2カバー部175、第3カバー部176、第4カバー部177及び第5カバー部178によって密閉される。それにより、上記収納空間111は外部と密閉された密閉空間を形成する。
【0069】
従って、本実施例では上記密閉された収納空間111に冷却ガス115が充填される。この場合、上記冷却ガス115は上記後面部190に形成されたノズル部193を通じて充填されることができ、上記収納空間111の空気を全部抜き取って取り除いた後、上記冷却ガス115が充填される。
【0070】
この場合、上記冷却ガス115は冷却効果が優れ、内部の電気素子、電気回路などの誤動作を最小化し、電気的、熱的安定性が優れた窒素ガスであることができる。
【0071】
従って、本実施例では上記収納空間111を密閉し、内部に冷却ガスを充填することで、別途の放熱構造及び放熱ユニットを取り除いて効果的な放熱システムを完成することができる。
【0072】
図4図2の放熱システムの「B」部分を示す分解斜視図である。図4では上記カバー部170、175、176、177、178のそれぞれが上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)のそれぞれを密閉する構造及び方法について、上記第2カバー部175と上記マウス端子(MOU)を例として説明する。この場合、上記第2カバー部175が上記マウス端子(MOU)を密閉させる構造及び方法は他のカバー部170、176、177、178のそれぞれが他の連結端子171(KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)のそれぞれを密閉させる構造及び方法と実質的に同じであるので、繰り返し説明は省略する。
【0073】
図4を参照すれば、上記第2カバー部175は第2カバー182、第2カバー前面183、第2カバー溝部184及び第2カバー密封部185を含む。
【0074】
上記第2カバー182は上記マウス端子(MOU)の外部をカバーし、内部に上記マウス端子(MOU)を収納する収納空間が形成され、四角柱形状を有することができる。
【0075】
上記第2カバー182の中、上記後面部190と対向する上記第2カバーの前面183は、上記マウス端子(MOU)のマウスポート181が露出されるように開口が形成され、上記開口の周辺には所定深さの第2カバー溝部184が形成される。
【0076】
上記第2カバー溝部184は上記開口の周辺に沿って上記開口から所定間隔で形成されることができる。上記マウス端子(MOU)が円形であるので、上記開口も円形に形成され、上記第2カバー溝部184も円形であることができる。
【0077】
一方、上記後面部190の内部面には上記第2カバー溝部184と対向し、対応する大きさ及び形状で後面溝部199が形成される。
【0078】
上記第2カバー密封部185は上記第2カバー溝部184と上記後面溝部199との間に挿入され、上記第2カバー部175が上記後面部190の間を密封する。この場合、上記第2カバー密封部185はゴムリングや、シーリング物質であることができ、上記第2カバー密封部185がシーリング物質である場合、エポキシ樹脂であることができる。
【0079】
以上のように、上記マウス端子(MOU)が上記第2開口195を通じて外部に露出されても、上記マウス端子(MOU)の外部をカバーする上記第2カバー部175が上記後面部190と密封状態を保持しながら結合されるので、上記収納空間111の内部に充填された冷却ガスは外部に流出されない。
【0080】
図5は本発明の他の実施例による放熱システムを示す分解斜視図である。図6図5のI−I'線に沿って切断した断面図である。
【0081】
本実施例による放熱システム200は上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)のそれぞれを密閉させる方法を除いて、図2図4で説明した放熱システム100と実質的に同じであるので、同じ参照番号を用い、繰り返し説明は省略する。
【0082】
図5及び図6を参照すれば、上記放熱システム200では、上記連結端子171(MOU、KEY、LAN1、LAN2、USB、VGA、RS−232)のそれぞれは第1密閉部270、第2密閉部275、第3密閉部276、第4密閉部277及び第5密閉部278によってそれぞれ密閉される。
【0083】
具体的に、上記電源端子171は上記第1密閉部270によってカバーされて上記電源端子171と上記基板部160及び上記電源端子171と上記後面部190の間の隙間が密閉される。同様に、上記マウス端子(MOU)及びキーボード端子(KEY)は上記第2密閉部275によってカバーされて上記基板部160と上記後面部190との間の隙間が密閉される。また、上記第1LAN端子(LAN1)及び第2LAN端子(LAN2)は上記第3密閉部276によってカバーされて上記基板部160と上記後面部190との間の隙間が密閉される。また、上記USB端子(USB)は上記第4密閉部277によってカバーされて上記基板部160と上記後面部190との間の隙間が密閉される。また、上記VGA端子(VGA)及びRS−232端子(RS−232)は上記第5密閉部278によってカバーされて上記基板部160と上記後面部190との間の隙間が密閉される。
【0084】
即ち、本実施例では別途のカバー部が省略され、上記連結端子が上記第1密閉部〜第5密閉部によって直接カバーされて、隙間及び空間が密閉される。この場合、上記第1密閉部270、第2密閉部275、第3密閉部276、第4密閉部277及び第5密閉部278はシーリング物質であることができ、上記シーリング物質はエポキシ樹脂であることができる。
【0085】
一方、図6に示すように、上記第2密閉部275は上記マウス端子(MOU)の側部及び上部の隙間を充分にカバーするように形成されることができ、図示しないが、他の密閉部も他の連結端子を実質的に同じくカバーすることができる。
【0086】
上記のような本発明の実施例によれば、放熱システムの本体部、内部ユニット及び後面部が互いに密封されるように結合され、内部に冷却ガスが充填されるので、別途の放熱システムが不要になって、簡単な構造でサーバーの内部を容易に冷却することができる。特に、上記冷却ガスとして窒素ガスが用いられるので、内部の各種電子素子、電線、回路基板などの誤作動を発生しないながらも優れた冷却効果を保持することができる。
【0087】
また、上記放熱システムを密封するための第1密封部及び第2密封部としてゴムリングまたはエポキシ樹脂などのシーリング物質が用いられるので、簡単な構造及び優れた密封効果で、充填された窒素ガスの外部流出を最小化することができる。
【0088】
また、上記後面部に冷却ガスの流入のためのノズル部が形成されて、冷却ガスの初期流入または追加流入を容易に行って、上記収納空間の内部の冷却ガスの密度を均一に保持することができる。
【0089】
また、連結端子をカバーして後面部とカバー密封部を通じて密封される簡単な構造のカバー部を通じて、基板に実装された複数の連結端子と複数の外部端子が連結関係を保持しながらも、上記収納空間の内部の優れた密封効果を保持することができる。
【0090】
これと違って、上記カバー部を省略し、シーリング物質で上記連結端子の全面をカバーすることによって、優れた密封効果を保持することができる。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明による放熱システムはコンピューター用サーバーの放熱に用いられることができる産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0092】
100:放熱システム
110:本体部
120:第1面
130:第2面
140:第1密封部
141:第2密封部
150:内部ユニット
160:基板部
170:第1カバー部
175:第2カバー部
182:第2カバー
184:第2カバー溝部
185:第2カバーリング
190:後面部
192:第4溝
193:ノズル部
195:第2開口
199:外面溝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】