(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-509425(P2016-509425A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(54)【発明の名称】スプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法及び装置、スプライススクリーン
(51)【国際特許分類】
H04N 13/04 20060101AFI20160226BHJP
H04N 13/00 20060101ALI20160226BHJP
【FI】
H04N13/04 970
H04N13/00 590
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-555544(P2015-555544)
(86)(22)【出願日】2013年5月30日
(85)【翻訳文提出日】2015年7月30日
(86)【国際出願番号】CN2013076506
(87)【国際公開番号】WO2014117459
(87)【国際公開日】20140807
(31)【優先権主張番号】201310039739.9
(32)【優先日】2013年1月31日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】515210075
【氏名又は名称】レイヤード オプトエレクトロニック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】レイ ウェイリン
(72)【発明者】
【氏名】ル チャンジュン
【テーマコード(参考)】
5C061
【Fターム(参考)】
5C061AB16
5C061AB20
(57)【要約】
スプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法及び装置、スプライススクリーンを提供する。該スプライススクリーンは複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含み、上記方法は、複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って第1のモジュールスクリーンを選択し、第1のモジュールスクリーンによって、複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するための立体表示用の同期信号を取得し、第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送するステップを含む。本発明の上記技術案によると、関連技術において同期信号の送信のコストが高く実現が複雑である技術問題を解決し、コストを低減しつつ、同期方式の複雑度を低下させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含むスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法であって、
前記複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って第1のモジュールスクリーンを選択するステップと、
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するための立体表示用の同期信号を取得するステップと、
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送するステップとを含むスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法。
【請求項2】
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記同期信号を予定の規則に従って、他のモジュールスクリーンに伝送するステップは、
前記第1のモジュールスクリーンによって、全てのモジュールスクリーンが前記同期信号を受信するまで、前記同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するステップは、
前記同期信号を受信したモジュールスクリーンが、前記同期信号にノイズ除去処理を行い、
ノイズ除去処理後の同期信号を次のモジュールスクリーンに転送するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するステップは、
前記同期信号を受信したモジュールスクリーンが、前記同期信号を示す信号レベルを、予定の閾値を超える距離の伝送に適用するレベルに変換し、
前記同期信号を、予定の閾値を越える距離の伝送に適用するレベルの形式で次のモジュールスクリーンに転送するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記予定の規則は、
前記複数のモジュールスクリーンの中のスプライススクリーンの中心位置に位置するモジュールスクリーンを前記第1のモジュールスクリーンとすることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記他のモジュールに伝送された同期信号は、前記他のモジュールスクリーンに対応する、前記同期信号の伝送中に発生した遅延を補償するための遅延補償情報を携帯する請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のモジュールスクリーンによって、立体表示用の同期信号を取得することは、
前記第1のモジュールスクリーンによって外部のビデオソース又は同期プロセッサーからの同期信号を受信することと、
前記第1のモジュールスクリーン自体が前記同期信号を発生することの中の一つを含む請求項1乃至6の中のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含むスプライススクリーンに応用される装置であって、
前記複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って第1のモジュールスクリーンを選択する選択モジュールと、
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するための立体表示用の同期信号を取得する取得モジュールと、
前記第1のモジュールスクリーンによって、前記同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送する伝送モジュールとを含むスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理装置。
【請求項9】
前記伝送モジュールは、前記第1のモジュールスクリーンによって、全てのモジュールスクリーンが前記同期信号を受信するまで、前記同期信号を近い方から遠い方への原則に従って逐一次のモジュールスクリーンに伝送する請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記選択モジュールは、
前記複数のモジュールの中のスプライススクリーンの中心位置に位置するモジュールスクリーンを前記第1のモジュールスクリーンとする予定の規則に従って、前記第1のモジュールスクリーンを選択する請求項8に記載の装置。
【請求項11】
複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含み、前記複数のモジュールスクリーンの中の指定のモジュールスクリーンがビデオソースからの同期信号を受信し、また、全てのモジュールスクリーンが前記同期信号を受信するまで、前記同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するスプライススクリーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプライススクリーン表示分野に関し、具体的に、スプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法及び装置、スプライススクリーンに関する。
【背景技術】
【0002】
大型トゥルーカラースクリーン(例えば、フルカラーLED)がますます汎用されていて、このような超高物理解像率の表示スクリーンは、通常、スクリーンモジュールを分割して多画面をスプライシングしてなり、表示技術の発展に伴って、立体表示のスプライススクリーンにおける応用もますます汎用されているが、立体画像が左右眼画像の同期表示に係わっていて、スクリーンによる立体画像の表示が3Dめがねとの同期協力が必要であるので、全てのスプライススクリーンがいずれも3Dめがねとの同期を実現しなければならないが、実際上、スプライススクリーンの表示の場合、各スプライスモジュールスクリーン(又はモジュールスクリーンとも呼ばれる)の表示が相互に独立していて、互いに同期しないことが発生しやすく、例えば、一部のモジュールスクリーンが左眼画像を表示する際に、一部のモジュールスクリーンが右眼画像を表示することがあって、これにより、視聴者が3Dめがねを介して見た大型スクリーン全体の画像の立体表示は秩序がなく、このような非スプライススクリーンには存在しない問題がスプライススクリーンに出現しやすい。
【0003】
大型スプライススクリーンの立体表示の同期問題について、通常、2種類の処理方法がある:(1)同期プロセッサーを用いて複数のスプライススクリーンに同時に同期信号を送信し、即ち、同期プロセッサーを中心にして、複数のスプライスモジュールに同時に同期信号を送信する(
図1に示すように)。(2)スプライススクリーンモジュールの立体表示が全て同期状態であるように、複数の同期プロセッサーが同時に同期命令を送信し、大型スクリーンが更に多いモジュールスプライススクリーンに分けられると、カスケード接続の方式で同期信号を送信し、具体的には
図2を参照することができる。
【0004】
しかし、上記処理方法によると、いずれも同期プロセッサーによって各モジュールスクリーンに送信し、大型スクリーンの場合、長い接続線材が必要であって、長距離伝送に適合する同期信号を発生しなければならなく、特に、更に多いスプライスモジュールスクリーンの場合、同期機器をカスケード接続して同期送信する方式を用い、当該同期方式は複雑であって、コストを増加してしまう。
【0005】
関連技術における上記問題について、未だに有効な解決案を提示していない。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、少なくとも上記技術課題を解決できるスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法及び装置、スプライススクリーンを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の一態様によると、複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含むスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法であって、複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って第1のモジュールスクリーンを選択するステップと、第1のモジュールスクリーンによって、立体表示用の、複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するための同期信号を取得するステップと、第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送するステップとを含むスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法を提供する。
【0008】
第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を予定の規則に従って、他のモジュールスクリーンに伝送するステップが、第1のモジュールスクリーンによって、全てのモジュールスクリーンが同期信号を受信するまで、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するステップを含むことが好ましい。
【0009】
第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するステップが、同期信号を受信したモジュールスクリーンが、同期信号にノイズ除去処理を行い、ノイズ除去処理後の同期信号を次のモジュールスクリーンに転送するステップを含むことが好ましい。
【0010】
第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに送信するステップが、同期信号を受信したモジュールスクリーンが、同期信号を示すための信号レベルを、予定の閾値を超える距離の伝送に適用するレベルに変換し、同期信号を予定の閾値を越える距離の伝送に適用するレベルの形式で次のモジュールスクリーンに転送するステップを含むことが好ましい。
【0011】
上記予定の規則が、複数のモジュールスクリーンの中のスプライススクリーンの中心位置に位置するモジュールスクリーンを第1のモジュールスクリーンとすることを含むことが好ましい。
【0012】
他のモジュールに伝送された同期信号が、他のモジュールスクリーンに対応する、同期信号の伝送中に発生した遅延を補償するための遅延補償情報を携帯することが好ましい。
【0013】
第1のモジュールスクリーンによって、立体表示用の同期信号を取得することが、第1のモジュールスクリーンによって外部のビデオソース又は同期プロセッサーからの同期信号を受信することと、第1のモジュールスクリーン自体が同期信号を発生することの中の一つを含むことが好ましい。
【0014】
本発明の他の一態様によると、複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含むスプライススクリーンに応用される装置であって、複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って第1のモジュールスクリーンを選択する選択モジュールと、第1のモジュールスクリーンによって立体表示用の、複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するための同期信号を取得する取得モジュールと、第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送する伝送モジュールとを含むスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理装置を提供する。
【0015】
上記伝送モジュールが、第1のモジュールスクリーンによって、全てのモジュールスクリーンが同期信号を受信するまで、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って、逐一次のモジュールスクリーンに伝送することが好ましい。
【0016】
上記選択モジュールが、複数のモジュールスクリーンの中のスプライススクリーンの中心位置に位置するモジュールスクリーンを第1のモジュールスクリーンとする予定の規則に従って、第1のモジュールスクリーンを選択することが好ましい。
【0017】
本発明の他の一態様によると、複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含み、複数のモジュールスクリーンの中の指定のモジュールスクリーンがビデオソースからの同期信号を受信し、また、全てのモジュールスクリーンが同期信号を受信するまで、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って逐一次のモジュールスクリーンに送信するスプライススクリーンを提供する。
【0018】
本発明によると、スプライススクリーンから選択したモジュールスクリーンによって同期信号を他のモジュールスクリーンに伝送する技術手段を用いて、関連技術において同期信号の送信にコストが高く複雑である等の技術課題を解決し、コストを低減しつつ、同期を実現する複雑度も低下させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
ここで説明する図面は本発明を理解させるためのもので、本発明の一部を構成し、本発明における概念的な実施例とその説明は本発明を解釈し、本発明を不当に限定するのではない。
【
図1】
図1は、関連技術に係る同期プロセッサーを中心点として、複数のスプライスモジュールに同時に同期信号を送信するトポロジ図である。
【
図2】
図2は、関連技術に係る複数の同期プロセッサーを中心点として、複数のモジュールスクリーンに同時に同期信号を送信するときのトポロジ図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例に係るスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の実施例に係るモジュールスクリーン間で同期信号を転送することを示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例に係る同期信号のモジュールスクリーンが同期信号を転送する原理を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例に係る同期信号に基づいて画像を表示する原理を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施例に係る同期信号に基づいて画像を表示する原理を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施例に係るスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理装置の構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。ここで、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例中の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0021】
図3は、本発明の実施例に係るスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理方法を示すフローチャートである。ここで、上記スプライススクリーンは、複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含む。
図1に示すように、当該方法は以下のステップを含む。
【0022】
複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って、第1のモジュールスクリーンを選択する(ステップS302)。
【0023】
第1のモジュールスクリーンによって、立体表示用の同期信号を取得し、ここで、同期信号は複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するためのものである(ステップS304)。
【0024】
第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送する(ステップS306)。
【0025】
上記処理を経て、スプライススクリーンを構成するモジュールスクリーンから一つのモジュールスクリーンを選択して同期信号を取得し、選択された当該モジュールスクリーンによって他のモジュールスクリーンに上記同期信号を伝送するので、多い接続線材を省略し、コストを節約し、簡略化できる。
【0026】
ステップS306において、同期信号を伝送する方式はさまざまで、他のモジュールスクリーンに同時に同期信号を伝送する並列方式を採用することができれば、上記第1のモジュールスクリーンによって、全てのモジュールスクリーンが同期信号を受信するまで、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って逐一次のモジュールスクリーンに送信する直列方式を採用することもでき、直列と並列を結合した方式を採用することもできる。
【0027】
第1種類の伝送方式である直列方式の場合、具体的には
図4に従って実現することができる。
図4に示すように、モジュールスクリーン1が立体表示用の同期信号を取得した後、同期信号をモジュールスクリーン2に転送し、その後、モジュールスクリーン2を介してモジュールスクリーン3に転送する。
【0028】
本実施例において、上記伝送中のハードウェアの実現原理は
図5と
図6を参照することができる。
図5に示すように、同期信号の転送中に、RS232とTTLレベルの変換が必要である。
【0029】
大型スプライス表示スクリーンの制御システムについて、各モジュールスクリーンがいずれも一つの制御モジュールを有するため、制御モジュールにビデオ入力及び制御インターフェースを設ける以外、信号同期入力インターフェース及び同期出力インターフェースも設ける。同期入力インターフェースの信号入力レベル標準の区別性を鑑み、入力インターフェースに5VのTTLレベル同期信号の入力及びRS232レベル標準の信号の入力を集積し、即ち、同一の物理リンクで2種類のレベル標準の同期信号の入力を両立させ、ビデオチップの内部にレジスタの設置選択を行い、レジスタの値を設定する又は外部ボタンによって実際の応用状況での同期入力信号を選択する。同期信号がビデオチップに入った後、入力されたビデオに処理を行うことを指示し、例えば、左眼画像又は右眼画像の走査表示を行い、また、対応する同期信号を3Dめがねに送信する。
【0030】
図6と
図7に示すように、立体表示の同期信号は場周期(field period)を単位に、立体表示する左右眼連続フレーム画像に基づいて、左眼画像と右眼画像の指示信号を送信し、例えば、右眼画像を伝送する際、同期信号はハイと指示し(サブフレームRに対応する)、左眼画像を伝送する際、同期信号はローと指示し(サブフレームLに対応する)、左右眼画像を連続に送信する際、同期信号は矩形波形式の同期信号が発生する。同期信号とビデオ画像とを整合させなければならないので、第1級の立体表示同期信号をビデオ信号ソースからモジュールスクリーンに伝送し、ビデオソースの立体同期信号を受信したモジュールスクリーンによって隣り合うモジュールスクリーンに伝送し、隣り合うモジュールスクリーンが近くのものに伝送する原則に従って、逐一伝送する。ビデオソースの場合、スプライス形式で各モジュールスクリーンに送信するビデオソースは同期するものであるので、各モジュールスクリーンのビデオ入力及び立体同期信号が異なる機器に対して、各モジュールスクリーンに入力されるビデオは直接にビデオソースから入力されるが、同期信号(立体表示情報ソース機器の場合、通常一つの同期信号出力ポートのみを有する)は第1級のモジュールスクリーンから逐一各モジュールスクリーンに伝送されても、依然としてビデオと同期信号との厳格な同期を実現できる。
【0031】
同期信号が伝送中にノイズの干渉を受けて同期信号の強度が削減されるので、当該問題を回避するため、同期信号を受信したモジュールスクリーンに対して同期信号にノイズ除去処理を行う必要があり、ノイズ除去処理後の同期信号を次のモジュールスクリーンに転送する。つまり、モジュールスクリーンの間で伝送される同期信号はモジュールスクリーンによる同期信号のノイズ除去処理を経た信号であって、信号が補強されてから伝送され、即ち、近くに伝送されるたびに、信号は補強処理が行われて伝送中のノイズ問題を解除する。
【0032】
大型スクリーン表示の需要を満たし、同期の正確性を一層向上させるため、同期信号を受信したモジュールスクリーンが、同期信号を示す信号レベルを予定の閾値を越える距離の伝送に適用するレベルに変換し、同期信号を予定の閾値を越える距離の伝送に適用するレベルの形式で次のモジュールスクリーンに転送しなければならない。これによって、遠距離の伝送にもっと有利である。ここで、当該予定の閾値を越える距離の伝送に適用するレベルとして、必要に応じてRS232レベル、RS484レベル、RS485レベル等を選択することができるが、これらに限定されることはない。
【0033】
本実施例において、上記予定の規則は、複数のモジュールスクリーンの中のスプライススクリーンの中心位置に位置するモジュールスクリーンを第1のモジュールスクリーンとすることを含む。もちろん、各モジュールスクリーンの性能等に応じて、総合的に考慮し、他のモジュールスクリーンを上記第1のモジュールスクリーンとして選択することもできる。
【0034】
他のモジュールに伝送される同期信号は他のモジュールスクリーンに対応する遅延補償情報を携帯し、ここで、当該遅延補償情報は、同期信号の伝送中に発生した遅延を補償するためのものである。
【0035】
ステップS302において、第1のモジュールスクリーンによって外部の同期プロセッサー又はビデオソースからの同期信号を受信する方式と、第1のモジュールスクリーン自体が同期信号を発生する方式との中の一つの方式で同期信号を取得することができるが、これに限定されない。
【0036】
本実施例において、スプライススクリーンの立体表示の同期信号処理装置を提供し、当該装置はスプライススクリーンに応用され、当該スプライススクリーンは複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含む。上記装置は、上記実施例及び好適な実施形態を実現するためのもので、説明した部分の説明は省略し、以下、当該装置中の各モジュールを説明する。以下で用いられる用語「モジュール」は予定の機能を実現できるソフトウェア及び/又はハードウェアの組合せである。以下の実施例で説明する装置をソフトウェアで実現することが好ましいが、ハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組合せによって実現することも可能である。
図8は、本発明の実施例に係るスプライススクリーンの立体表示の同期信号処理装置の構造を示すブロック図である。
図8に示すように、当該装置は、
取得モジュール82に接続されて、複数のモジュールスクリーンから予定の規則に従って第1のモジュールスクリーンを選択する選択モジュール80と、
伝送モジュール84に接続されて、第1のモジュールスクリーンによって、立体表示用の、複数のモジュールスクリーンにビデオ画像の同期表示を指示するための同期信号を取得する取得モジュール82と、
第1のモジュールスクリーンによって、同期信号を予定の規則に従って他のモジュールスクリーンに伝送する伝送モジュール84と、を含む。
【0037】
上記各モジュールにより実現する機能によっても、多い接続線材を低減し、コストを節約し、簡略化できる。
【0038】
本実施例において、上記伝送モジュール84は、第1のモジュールスクリーンによって、全てのモジュールスクリーンが同期信号を受信するまで、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って逐一次のモジュールスクリーンに送信する。
【0039】
本実施例において、上記選択モジュール80は、複数のモジュールスクリーンの中のスプライススクリーンの中心位置に位置するモジュールスクリーンを第1のモジュールスクリーンとする予定の規則に従って、第1のモジュールスクリーンを選択する。
【0040】
本実施例において、上記伝送モジュール84は、他のモジュールに伝送する同期信号が他のモジュールスクリーンに対応する遅延補償情報を含む場合に同期信号を伝送し、ここで、遅延補償情報は同期信号の伝送中に発生した遅延を補償するためのものである。
【0041】
本実施例においてさらに、複数の相互にスプライシングされるモジュールスクリーンを含むスプライススクリーンを提供し、ここで、複数のモジュールスクリーンの中の指定のモジュールスクリーンはビデオソースからの同期信号を受信し、全てのモジュールスクリーンが同期信号を受信するまで、同期信号を近い方から遠い方への原則に従って逐一次のモジュールスクリーンに送信する。
【0042】
他の実施例において、上記実施例及び好適な実施形態に記載の技術案を執行するためのソフトウェアを提供する。
【0043】
また、他の実施例において、上記ソフトウェアが格納された記憶媒体を提供し、当該記憶媒体は光ディスク、フロッピ、ハードディスク、書き込み・消去可能なメモリ等を含むが、これらに限定されることはない。
【0044】
当業者にとって、上記の本発明の各モジュール又は各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させることができれば、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、さらに計算装置が実行可能なプログラムのコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶させて計算装置によって実行することができ、また、ある場合、ここと違う順番で示されたまたは説明されたステップを実行し、または、夫々集積回路モジュールに製作し、又はそれらにおける複数のモジュール又はステップを単独の集積回路モジュールに製作して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
【0045】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の原則内での如何なる修正、置換、改良などは本発明の保護範囲内に含まれる。
【国際調査報告】