(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-512710(P2016-512710A)
(43)【公表日】2016年5月9日
(54)【発明の名称】リング保護装置
(51)【国際特許分類】
A44C 9/00 20060101AFI20160404BHJP
【FI】
A44C9/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-501408(P2016-501408)
(86)(22)【出願日】2014年3月12日
(85)【翻訳文提出日】2015年10月26日
(86)【国際出願番号】US2014024060
(87)【国際公開番号】WO2014150717
(87)【国際公開日】20140925
(31)【優先権主張番号】61/791,335
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515249640
【氏名又は名称】シン ヒマンシュ
(71)【出願人】
【識別番号】515249651
【氏名又は名称】ヴィンジャムール カウシク ラクシュミ
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】シン ヒマンシュ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンジャムール カウシク ラクシュミ
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114GG00
3B114JA09
(57)【要約】
本開示の実施形態は、リング保護装置に向けられる。リング保護装置は、リングを少なくとも部分的に覆うためにシェル・レイヤを有することができる。リング保護装置は、収容セグメントを含んでいるシェル・レイヤを有することができる。シェル・レイヤのセグメントは、ヒンジ機構を介して他のセグメントに接続していることができる。シェル・セグメントおよびヒンジ機構は、リングを覆って、それを損傷から保護するように構成されることができる。シェル・レイヤは、リング保護機能を補助するためにシール層に接続していることができる。ヒンジ機構は、リング保護装置にリングを出し入れするために開閉されることができる。
【選択図】
図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング保護装置であって、
リングを少なくとも部分的に覆うように構成されるシェル、および、
開位置と閉位置との間で前記シェルを動かすように構成されるヒンジ機構、
を備える、リング保護装置。
【請求項2】
前記シェルは、硬質材料で形成される、請求項1に記載のリング保護装置。
【請求項3】
前記シェルは、前記閉位置にあるときに、前記シェルを強化するために留め金機構を含む、請求項1に記載のリング保護装置。
【請求項4】
トラッキング装置機構をさらに備える、請求項1に記載のリング保護装置。
【請求項5】
前記シェルは、前記リング全体を完全に覆う、請求項1に記載のリング保護装置。
【請求項6】
前記シェルに接続したシール層をさらに備え、前記シール層は、前記リングが装着されているときに前記リングへの液体アクセスを減少させるために人の皮膚に接触するように構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリング保護装置。
【請求項7】
前記シェルは、前記リングの1つ以上の主要な石を収容する前記リングの一部を保護するように構成される収容区画を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のリング保護装置。
【請求項8】
前記収容区画は、前記シェルの残余から着脱可能である、請求項7に記載のリング保護装置。
【請求項9】
人間の指に装着されるリングを保護するためのリング保護装置であって、
リングが装着されているときに、前記リングを少なくとも部分的に囲むように構成されるシェル、および、
前記シェルに接続したシール層であって、前記シール層は、前記リングが装着されているときに前記リングへの液体アクセスを減少させるために人の皮膚に接触するように構成される、シール層、
を備える、リング保護装置。
【請求項10】
前記シェルは、硬質材料で形成される、請求項9に記載のリング保護装置。
【請求項11】
前記シェルは、前記リングに接触しないように構成される、請求項9に記載のリング保護装置。
【請求項12】
開位置と閉位置との間で前記シェルを動かすように構成されるヒンジ機構をさらに備える、請求項9〜11のいずれか1項に記載のリング保護装置。
【請求項13】
前記閉位置にあるときに、前記シェルを強化するための留め金機構をさらに備える、請求項12に記載のリング保護装置。
【請求項14】
前記シェルは、前記リングの1つ以上の主要な石を収容する前記リングの一部を保護するように構成される収容区画を備える、請求項9に記載のリング保護装置。
【請求項15】
前記収容区画は、前記シェルの残余から着脱可能である、請求項14に記載のリング保護装置。
【請求項16】
前記収容区画は、第1の収容区画であり、前記第1の収容区画は、第2の収容区画と交換可能である、請求項15に記載のリング保護装置。
【請求項17】
前記第1の収容区画は、前記第2の収容区画のサイズまたは材料と異なるサイズまたは材料を有する、請求項16に記載のリング保護装置。
【請求項18】
人間の指に装着されるリングを保護するためのリング保護装置であって、
リングが装着されているときに、前記リングを少なくとも部分的に囲むように構成されるシェルであって、前記シェルは、前記リングの1つ以上の主要な石を収容する前記リングの一部を保護するように構成される収容区画を備える、シェル、および、
前記シェルに接続したシール層であって、前記シール層は、前記リングへの液体アクセスを減少させるために人の皮膚に接触するように構成される、シール層、
を備える、リング保護装置。
【請求項19】
前記シール層は、活動または外側の接触に起因したユーザの指上での前記リング保護装置の移動を防止するようにさらに構成される、請求項18に記載のリング保護装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張出願の参照による組み込み]
この出願は、「RING PROTECTION DEVICE」と題する2013年3月15日出願の米国仮特許出願番号第61/791,335号の利益を請求する。そしてその全部は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本開示は、一般に、ユーザのリングを少なくとも部分的に覆うために用いることができるリング保護装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[関連技術の説明]
多くの人々にとって、リングは、高い量の感情的なおよび/または金銭的な価値を担う。多くの場合、リングは、長期間にわたって高い頻度で装着される。(液体、固体、およびガスによる直接接触を経た)高度の損傷または損失へのリングの露出も防止する一方で、リングを一貫して装着することは、ほとんど不可能でありえる。これらの毎日時々の活動は、多くの他の間に、シャワーを浴びること、皿洗い、および運動を含む。リングの価値を与えられて、所有者は、しばしば、リングを装着し続けることに決める。そして、リングをさらなる損傷にさらす。代わりに、損傷を回避するためにユーザが頻繁にそれらの手からリングを取り外すことに決める場合、次いで、リングは、損失のより高い可能性にさらされる。事実、この正確な理由のためのそれらのリングへの損傷および/または損失から守るために、保険証券を購入する少なくとも何十万人もの個人がいる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
特定の実施形態において本明細書に開示されるのは、リング保護装置である。いくつかの実施形態では、リング保護装置は、リングを少なくとも部分的に覆うように構成されるシェル、および、開位置と閉位置との間でシェルを動かすように構成されるヒンジ機構、を備えることができる。
【0005】
いくつかの実施形態では、シェルは、硬質材料で形成されることができる。いくつかの実施形態では、シェルは、閉位置にあるときに、シェルを強化するために留め金機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、リング保護装置は、トラッキング装置機構をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、シェルは、リング全体を完全にのみ込むことができる。
【0006】
また、人間の指に装着されるリングを保護するためのリング保護装置であって、リングが装着されているときに、リングを少なくとも部分的に囲むように構成されるシェル、および、シェルに接続したシール層であって、シール層は、リングが装着されているときにリングへの液体アクセスを減少させるために人の皮膚に接触するように構成される、シール層、を備える、リング保護装置も、本明細書において開示される。
【0007】
いくつかの実施形態では、シェルは、硬質材料で形成されることができる。いくつかの実施形態では、シェルは、リングと接触しないように構成されることができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、リング保護装置は、開位置と閉位置との間でシェルを動かすように構成されるヒンジ機構をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、リング保護装置は、閉位置にあるときに、シェルを強化するために留め金機構をさらに備えることができる。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記シェルは、リングの1つ以上の主要な石を収容するリングの一部を保護するように構成される収容区画を備えることができる。いくつかの実施形態では、前記収容区画は、シェルの残余から着脱可能でありえる。いくつかの実施形態では、収容区画は、第1の収容区画でありえて、第1の収容区画は、第2の収容区画と入れ替え可能でありえる。いくつかの実施形態では、第1の収容区画は、第2の収容区画のサイズまたは材料と異なるサイズまたは材料を有することができる。
【0010】
また、人間の指に装着されるリングを保護するためのリング保護装置であって、リングが装着されているときに、リングを少なくとも部分的に囲むように構成されるシェルであって、シェルは、リングの1つ以上の主要な石を収容するリングの一部を保護するように構成される収容区画を備える、シェル、および、シェルに接続したシール層であって、シール層は、リングへの液体アクセスを減少させるために人の皮膚に接触するように構成される、シール層、を備える、リング保護装置も、本明細書において開示される。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記シール層は、活動または外側の接触に起因したユーザの指上でのリング保護装置の移動を防止するようにさらに構成されることができる。
【0012】
本明細書に記載されたリング保護装置を利用するかまたは装着する方法も、考察される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】
図1Aは、リング保護装置の実施形態の斜視図を例示する。
【
図1B】
図1Bは、リング保護装置の実施形態の斜視図を例示する。
【
図1C】
図1Cは、リング保護装置の実施形態の斜視図を例示する。
【
図2A】
図2Aは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態を例示する。
【
図2B】
図2Bは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態を例示する。
【
図2C】
図2Cは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態を例示する。
【
図2D】
図2Dは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態を例示する。
【
図2E】
図2Eは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態を例示する。
【
図3A】
図3Aは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態のコンポーネントを例示する。
【
図3B】
図3Bは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態のコンポーネントを例示する。
【
図3C】
図3Cは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態のコンポーネントを例示する。
【
図3D】
図3Dは、異なる位置のおよび異なる観点からのリング保護装置の実施形態のコンポーネントを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書に記載されたいくつかの実施形態は、能動的なまたは受動的な行為または活動の間、人のリングを保護するためのリング保護装置に関する。いくつかの実施形態は、ユーザが人々および/または壊れやすい材料をユーザのリングの鋭いエッジから保護することを可能にする。いくつかの実施形態は、リングの所有者がそれを装着しない間、彼または彼女のリングを保護しておよび/または追跡することを可能にするリング保護装置に関する。いくつかの実施形態は、リング保護装置がユーザの1本の手によって容易につけられることを可能にする。
【0015】
特に能動的な行為の間、リングおよび宝石を損傷する、黒ずむ、ひっかき傷がつく、または無くすことから保護するために、個人によって装着されてもよいリング保護装置の実施形態は、本明細書において開示される。開示されたリング保護装置の実施形態は、液体(例えば油、水、および他の液状化学品)がその周辺部に入ることから同時に制限する一方で、リングを外側の接触から効果的に保護することができる。いくつかの実施形態では、装置は、液体、空気、または粉不浸透性のシールを有することができる。活動ベースの動きの間さえ、リング保護装置の実施形態は、ユーザの指上に気持ちよくフィットするように設計されることもできる。さらに、リング保護装置の実施形態は、概してユーザの指を差し込むように構成されることができるので、それは、シャワーを浴びるかまたは発汗する間、とれない。
【0016】
開示されたリング保護装置の実施形態は、ユーザが彼または彼女の指からそれを取り外すときに、リングを保護しておよび/または追跡するために用いることができる。リング保護装置の実施形態は、リングが特定の距離を離れるときにユーザを警戒させる(例えば光、音、または振動)ことによって、リングの紛失を防止することができ、そして、リングの縁を望ましくない接触から保護することによって、損傷を防止することもできる。これは、装置、したがってリングの窃盗を阻止するために有利でもよい。
【0017】
本明細書に記載されたのは、リング、そしてしばしば時間、価値あるリングに損害または紛失の危険度を非常に減少させるリング保護装置のさまざまな実施形態である。リングは、環状路でありえる。さらに、リングは、さまざまな材料(例えば金、プラチナ、銀、宝石、結晶、および石)から作られる宝石リングでありえる。
【0018】
図1A−
図1Cは、リング保護装置100の実施形態を示す。リング保護装置100は、シェル、ケースまたはレイヤ102を含むことができる。材料の種類は制限しないが、シェル102は、保護材(例えばプラスチック、金属またはセラミック)から作られることができる。いくつかの実施形態では、シェルが負荷の下で実質的には変形しないように、保護材は、硬質かまたは半硬質のものでありえる。いくつかの実施形態では、保護材は、衝撃を吸収するために軽い弾力性を有することができる。弾性係数が制限しないが、例えば、保護材は、少なくとも1GPaの弾性係数を有することができる。さらに、硬度は制限しないが、保護材は、比較的高い硬度を有することができる。いくつかの実施形態では、保護材は、透明または半透明であることもできる。いくつかの実施形態では、保護材は、不透明でありえる。いくつかの実施形態では、保護材は、いくらかの部分において透明または半透明でありえて、その他において不透明でありえる。いくつかの実施形態では、シェル102は、リング110を、完全に、実質的に、または少なくとも部分的に、囲むことができるか、覆うことができるか、カプセル化することができるか、またはカバーすることができる。例えば、シェル102は、環状路でありえるか、または概して環状でありえる。そして、シェル102の形状は、制限しない。環状路は、連続的でもよく、または連続的でなくてもよい。
【0019】
リング保護装置100のいくつかの実施形態は、開位置から閉位置まで装置100が前後に移動するのを助けるヒンジ104および/または留め金機構106を含む。例えば、環状路は、隙間、切れ目または不連続を有してもよい。環状路は、環状路の2つ以上のセグメントを形成するために、2つ以上の不連続を有してもよい。セグメントは、別々のコンポーネントであることができる。セグメントは、ヒンジ104および/または留め金機構106と一緒に結合されることができる。例えば、第1のセグメント103および第2のセグメント105が不連続のまわりに回転することができるように、ヒンジ104は、不連続で第1のセグメント103および第2のセグメント105に結合されることができる。留め金機構106は、不連続に隣接して第1のセグメント103に結合されることができる。そして、第1および第2のセグメント103/105を一緒にロックして、アンロックするために、留め金機構106は、第2のセグメント105に着脱自在に結合されることができる。ヒンジ104および留め金機構106は、装置100上に交換して使用されることができて、その位置および付属部品は制限しない。
【0020】
シェル102は、シェル102の内側に開口またはスロット108を有することができる。いくつかの実施形態では、シェル102は、環状ドーム形状を有することができる。いくつかの実施形態では、シェル102は、環状のシェル102の内側に環状スロット108を有することができる。サイズは制限しないが、スロット108は、その中に配置されるリング110を有するためのサイズでありえる。いくつかの実施形態では、スロット108は、適所にリング110を保つために、少なくとも1つのロック・クリップを含むことができる。
【0021】
リング保護装置100は、シェル102に結合されるシール層112を含むことができる。装置100に対するシール層112のカップリングは、制限しない。そして、機械的および/または化学的カップリングは、用いられることができる。いくつかの実施形態では、シール層112は、スロット108に隣接していることができる。例えば、シール層112は、シェル102の最も内側の表面上にあることができる。このように、シール層112は、シェル102とユーザの指との間に挟まれていることができて、および/または、シェル102とリング110との間に挟まれていることができる。さらに、シール層112は、スロット108の両側に隣接していることができる。従って、シール層112は、2つの別々の部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、シール層112は、シェル102の環状路のまわりで実質的に連続的でありえる。したがって、シール層112は、環状路または概して環状路であることができる。いくつかの実施形態では、シール層112は、シェル102の環状路のまわりで実質的に連続的でなくてもよい。シール層112は、リング110への液体アクセスを減少させるように構成されることができる。したがって、使用中に、スロット108は、シェル102の外側から流体的に(例えば液体的に)実質的に分離されることができる。シェル102とユーザの指との間に良好なシールを提供するために、シール層112は、弾性的に変形可能な材料から形成されることができる。例えば、シール層112は、ポリマー、ゴム、フォーム、またはフォーム様の材料であることができる。そして、材料の種類は、制限しない。さらに、シール層112は、ヒンジ104および/または留め金機構106を有する機能(例えば、ファスナ)に適していることができる。例えば、シール層112は、シェル102のそれと類似の不連続を有することができる。
【0022】
シェル102は、1つ以上の石を収容するリング110の一部を囲むか、覆うか、カプセル化するか、またはカバーするように構成される収容区画114を含むこともできる。石を収容するリング110の部分が残りのリング110よりも大きい傾向があるので、収容区画114は、残りのシェル102よりも大きく(例えば、より厚く、より広く、および/またはより高く)なることができる。さらに、上記の通りに、シール層112は、シェル102の収容区画114に取り付けられることもできる。収容区画114は、残りのシェル102から別々であるように構成されることができる。
【0023】
リング保護装置100は、リング110に接触するように構成される保護層を含むこともできる。例えば、保護層は、スロット108および/または収容区画114の中にあることができる。材料の種類は制限しないが、保護層は、フォーム、フォーム様の材料、形状記憶フォーム、または弾性材料であることができるか、またはそれから形成されることができる。保護層は、リング110にフィットする形に変形してもよい。
【0024】
リング保護装置100は、対称形でありえるか、または非対称でありえる。例えば、一部のユーザは、指関節に隣接してまたはそれの近くにリング110を装着してもよい。リング110は、ユーザの指の指関節に隣接してまたはそれの近くに装着されるように構成されてもよい。例えば、ユーザの指関節に最も近いリング保護装置100の側(例えば、シェル102、シール層112)が、ユーザの指関節から最も遠いリング保護装置100の側よりも異なって構成されてもよくておよび/または形づくられてもよいように、リング保護装置100は、非対称でもよい。リング保護装置100の他の部分は、例えば指にかなうために非対称でもよい。
【0025】
リング保護装置100およびリング110自体を見るのを助けるために、リング保護装置100は、1つ以上の電球(例えばLED(発光ダイオード)または蛍光)を含むこともできる。電球の個数および種類は、制限しない。
【0026】
リング保護装置100は、ユーザがリング110を装着しない間、リング110を覆うために用いることができる。ユーザが彼または彼女のリング110の位置の追跡を続けるのを援助するために、リング保護装置100は、1つ以上のトラッキング装置(例えばGPS)を含むことができる。トラッキング装置の種類は、制限しない。
【0027】
図2Aは、単一のヒンジ104を組み込んでいるヒンジ機構を有する開位置におけるリング保護装置100の実施形態の正面の断面図を示す。
【0028】
図2Bは、シェル102もシール層112もユーザのリングバンドに接触しない、
図2Aに示されるリング保護装置100の実施形態の側面の断面図を示す。
【0029】
図2Cは、シェル102が閉位置にあり、そして、さらなる安定性のためのリングバンドと接触するように構成される、
図2Aに示されるリング保護装置100の実施形態の正面の断面図を示す。
【0030】
図2Dは、はめ込み形端部を有する留め金機構106の1つの可能なタイプを用いるリング保護装置100の実施形態の断面図を示す。雌の留め金端部は、左に106として示される。そして、雄の留め金端部は、右に106として示される。雌の留め金端部は、第1の部分103または第2の部分105のいずれかに置かれることができる。そして、雄の留め金端部は、雌の留め金端部のように反対の部分に置かれることができる。
【0031】
図2Eは、装置が閉位置にあるときに、ヒンジ104または留め金106のラインを有するリング保護装置100の実施形態の側面の断面図を示す。断面部分が装置100の中心を切り下ろすにつれて、
図2Eのより軽い灰色のシェードは、装置100の実際の切断を示す。一方、暗いシェードは、切断されていない装置100の側面図を示す。
【0032】
図3A−
図3Dは、リング保護装置100のさらなる実施形態を示す。
図3A−
図3Bに示されて、上で記載されたように、リング保護装置100は、概して環状の形状を有することができる。
図3Aは、閉じた構成のリング保護装置100の実施形態を例示する。
図3Bは、開いた構成の
図3Aのリング保護装置100の実施形態を例示する。示すように、いくつかの実施形態では、シェル102は、3つのセグメント302、304および307に分割されることができる。いくつかの実施形態では、シェル102は、3つ以上のセグメントに分割されることができる。そして、セグメントの個数は制限しない。セグメント302/304の各々は、収容区画114に接続していることができる収容セグメント307に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、セグメント302/304は、次いで、留め金機構106を通して互いに取り付けることができる。いくつかの実施形態では、留め金機構106は、セグメント302/304の一部であることができる。
図3Bに示すように、装置100が開いた所で、両セグメント部分302/304は、互いに離れて回転することができる。したがって、リング110は、開いた留め金機構106を通って挿入されることができて、スロット108に挿入されることができる。いくつかの実施形態では、セグメント302/304は、それらが通常、90°、100°、110°、120°、130°、140°、150°、160°、170°、または180°離れるようにヒンジ104のまわりに回転することができる。しかし、この角度は制限しない。いくつかの実施形態では、セグメント302/304/307の各々は、通常、円の1/4、円の1/2、または円の3/4でありえる。
【0033】
図3A−
図3Bにおいて、セグメント302/304は、シェル102に隙間320を含む。下にあるシール層112は、シェル102および/またはセグメント302/304における隙間320を埋めることができる。いくつかの実施形態では、セグメント302/304は、シール層112の外側周辺で完全に延びることができて、隙間320を除去することができる。したがって、いくつかの実施形態では、リングが指上の閉位置にあるときに、シール層112は、見えなくてもよい。いくつかの実施形態では、シール層112は、留め金機構106の端部を通じて延びることができる。いくつかの実施形態では、シール層112は、装置100のいくらかの部分においてより厚く、そしてその他においてより薄くなることができる。例えば、シール層112は、閉位置においてほぼ90°離れるセグメント302/304周辺に比べて、収容区画114の下でより薄くなることができる。
【0034】
図3C−
図3Dは、リング保護装置100の実施形態の異なるコンポーネントのより詳細な視点を例示する。
【0035】
図3Cは、収容区画114の下に位置する一対のヒンジ104を有する収容セグメント307の実施形態を例示する。いくつかの実施形態では、ヒンジ104の種類は制限しないが、ヒンジ104は、概して、ある場所のままに構成されるスナップ・ヒンジでありえる。いくつかの実施形態では、収容セグメント307は、シール層112を含むことができる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、通常、両ヒンジ104間に中央に置かれることができる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、両ヒンジ104の間に中央に置かれない。いくつかの実施形態では、他の種類の回転接続がセグメント307とセグメント302/304との間に用いられることができる。そして、回転の種類または手段は制限しない。いくつかの実施形態では、収容セグメント307およびセグメント302/304のシール層112は、ヒンジ104が閉じるときに重なることができる。それにより、ユーザの指上に概して継ぎ目のない360°のシールを作る。
【0036】
いくつかの実施形態では、収容区画114は、色またはパターンを含むために飾られることができる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、概して矩形の形状でありえる。しかしながら、収容区画114の形状は、制限しない。例えば、収容区画114は、一般に丸くなることがありえるか、一般に円の形状でありえるか、または一般に三角の形状でありえる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、リング110上の具体的な大きさの石を保持するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、ユーザを負傷させないように、概して滑らかな角を有することができる。いくつかの実施形態では、
図3A−
図3Bに示すように、収容区画114は、ヒンジ104の範囲内で適合するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、収容区画114の内側は、リング110を保護するためにシール層112を含むことができる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、収容セグメント307と一体的に形成されることができる。いくつかの実施形態では、収容区画114は、収容セグメント307から着脱自在に、または非着脱自在に、取り付けられることができる。いくつかの実施形態では、シェル102は、収容セグメント307だけから成ることができて、そして、ユーザの指のまわりを最大360°包むことができるシール層112に取り付けられることができるかまたはモールドされることができる。いくつかの実施形態では、シェル102は、ヒンジ104または留め金106を用いてシール層112に直接取り付けられる(例えば、オーバーモールドされる)ことができる。取付け技術は、制限しない。さらに他の実施形態では、シェル102は、セグメント302/304だけから成ることができて、そして、ユーザの指のまわりを最大360°包むことができるシール層112に取り付けられることができるかまたはモールドされることができる。
【0037】
図3Dは、留め金106の実施形態を例示する。いくつかの実施形態では、留め金106は、より大きなセグメント(
図3Aのセグメント302/304参照)の一部である。いくつかの実施形態では、留め金106は、それ自身のセグメントであることもできる。示すように、留め金は、ボタン306または他の駆動機構を含むことができる。そしてそれは、留め金106を解除することができる。留め金106は、雄314および雌の312のコンポーネントを含むことができる。ボタン306は、いずれのコンポーネントにも置かれることができる。いくつかの実施形態では、雌コンポーネント312は、雄コンポーネント314を受容して保持するように構成されることができる。しかしながら、留め金の異なる構成(例えば、フック、磁気的または摩擦的保持を含んでいるそれら)が使用されることができると、当業者は理解する。そして、留め金の種類は制限しない。いくつかの実施形態では、留め金106が閉じるときに、セグメント302/304のシール層112は、留め金106に達することができて、重なることができる。それにより、ユーザの指上に概して継ぎ目のないシールを作る。
【0038】
いくつかの実施形態は、添付図面に関連して記載された。図は、あるスケールで描画される。しかし、この種のスケールは、制限してはならない。というのも、示される以外の寸法および比率は、考察されて、開示される発明の範囲内であるからである。距離、角度、等は、単に図示するだけであり、例示される装置の実寸法およびレイアウトの正確な関係を必ずしももつわけではない。コンポーネントは、追加されることができて、除去されることができて、および/または、再編成されることができる。さらに、さまざまな実施形態に関連したいかなる特定の特徴、態様、方法、特性、特徴、品質、属性、要素、等の本明細書の開示も、本明細書に記載される他の全ての実施形態において用いることができる。加えて、本明細書に記載されたいかなる方法も、詳述されたステップを実行するために適した任意の装置を使用して実行されることができると認識される。
【0039】
革新のさまざまな実施形態が記載されたとはいえ、多くのさらなる実施形態および実施態様が革新の範囲内で可能であることは、当業者にとって明らかである。したがって、添付の請求の範囲または将来提供されてよい請求項およびそれらの等価物の観点を除いて、革新は、制限されるべきでない。
【国際調査報告】