(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-512981(P2016-512981A)
(43)【公表日】2016年5月12日
(54)【発明の名称】複数の液体サプライを有する泡ディスペンサーシステム及び関連する再充てんユニット
(51)【国際特許分類】
A47K 5/12 20060101AFI20160408BHJP
F04B 43/12 20060101ALI20160408BHJP
【FI】
A47K5/12 A
F04B43/12 C
F04B43/12 T
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-558029(P2015-558029)
(86)(22)【出願日】2014年2月5日
(85)【翻訳文提出日】2015年9月11日
(86)【国際出願番号】US2014014753
(87)【国際公開番号】WO2014126752
(87)【国際公開日】20140821
(31)【優先権主張番号】13/769,672
(32)【優先日】2013年2月18日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】506190555
【氏名又は名称】ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082647
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 義久
(72)【発明者】
【氏名】シャヴァレラ,ニック・イー
(72)【発明者】
【氏名】ギャロ,マイケル・ジェー
【テーマコード(参考)】
3H077
【Fターム(参考)】
3H077AA08
3H077CC04
3H077CC10
3H077CC17
3H077DD02
3H077EE05
3H077EE37
3H077FF03
3H077FF37
(57)【要約】
泡ディスペンサーは、一実施形態で匡体、匡体内に配されるプレート、プレートの近傍にある第一のディスペンスホイールを含む。第一のディスペンスホイールは複数のピンチ部材を有し、軸内で回転可能である。ディスペンサー実施例は、プレート近傍に配される第二のホイールを含む。第二のディスペンスホイールは複数のピンチ部材を有し、第一のディスペンスホイールと同軸に回転可能である。第一のディスペンスホイールの回転は、第一のフレキシブルなチューブをプレートとでピンチするように構成され、第一のチューブを通して第一の液体を移動する;そして、第二のディスペンスホイールの回転は、第二のフレキシブルなチューブをプレートとでピンチするように構成され、第一のチューブを通して第二の液体を移動する。ディスペンサーの実施例は、第一及び第二のディスペンスホイールを回転するモーター及びモーター起動/停止用のモーターコントローラーを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡ディスペンサーであって、以下の:
匡体(102);
前記匡体(102)内に配置されるプレート(105)
前記プレート(105)の近傍に配される第一のディスペンスホイール(130)と;
前記第一のディスペンスホイール(130)であって、複数のピンチ部材(133)を有する第一のディスペンスホイールと;
前記第一のディスペンスホイール(130)であって、軸まわりに回転可能である第一のディスペンスホイールと;
前記プレート(105)の近傍に配される第二のディスペンスホイール(130)と;
前記第二のディスペンスホイール(130)であって、複数のピンチ部材(pinch member(s))(130)を有する第二のディスペンスホイール(130)と;
前記第二のディスペンスホイール(130)は前記第一のディスペンスホイール(130)と同軸に回転可能であって;
前記第一のディスペンスホイール(130)の回転が第一のフレキシブルなチューブ(111)を前記プレート(105)とでピンチ(pinch)し、かつ、第一の液体を第一のチューブ(111)を通じ移動するように構成されており;及び
前記第二のディスペンスホイール(130)の回転が第二のフレキシブルなチューブ(121)を前記プレート(105)とでピンチし、かつ、第二の液体を第二のチューブを通じ動かすように構成されており;
前記第一及び第二のホイール(130)を回転するためのモーター(103)と;そして、
前記モーターを起動及び停止するためのモーターコントローラー(108)を、
含む泡ディスペンサー。
【請求項2】
複数の小突起(134)が少なくとも前記第一及び第二のディスペンスホイール(130)の一つに固定され、前記小突起が混合チャンバー(140)を回転通過する間前記小突起(134)が前記ディスペンサー(100)にインストールされている再充てんユニットの混合チューブ(140)を打つ(ストライク:strike)ように構成されている請求項1に記載の泡ディスペンサー。
【請求項3】
前記第一のディスペンスホイール(130)上の前記複数のピンチ部材(133)と前記第二のディスペンスホイール(130)上の前記複数のピンチ部材(133)が揃って配置されている請求項1に記載の泡ディスペンサー。
【請求項4】
前記ピンチ部材はローラーである請求項1に記載の泡ディスペンサー。
【請求項5】
前記モーターコントローラー(108)にポジション情報を提供するためのセンサー(109)をさらに含む請求項1に記載の泡ディスペンサー。
【請求項6】
再充てんユニット(103)をさらに含む請求項1に記載の泡ディスペンサー。
【請求項7】
前記再充てんユニットが第一の容器(110)、第二の容器(120)、第一のフレキシブルな出口チューブ(111)、第二のフレキシブルな出口チューブ(121)及び混合チャンバー(140)をさらに含む請求項6に記載の泡ディスペンサー。
【請求項8】
前記第一の出口チューブ(111)と第二の出口チューブ(121)の間で
前記プレート(105)上に空きスペースをさらに含む請求項7に記載の泡ディスペンサー。
【請求項9】
泡ディスペンサーシステムのための再充てんユニットであって、再充てんユニットは以下の:
第一の液体を保持するための第一の容器(110)と;
前記第一の容器(110)から離れて伸びている第一の出口チューブ(121)と;
第二の液体を保持するための第二の容器(120)と;
前記第二の容器(121)から離れて伸びている第二の出口チューブ(121)と;
前記第一の液体と前記第二の液体は互いに混合されれば化学的に反応する
前記第一の液体と前記第二の液体と;
前記第一の液体チューブ(111)と第二の液体チューブ(121)の間であって、そこでプレート(105)を受けるスペースと;
混合チューブ(140)であって、前記第一の出口チューブ(111)及び前記第二の出口チューブ(121)のそれぞれが前記混合チューブ(140)に流体接続され、前記第一の液体が前記第二の液体と混合するポイントで、混合チャンバーが前記混合チューブ(140)内に形成される混合チューブと;そして、
前記再充てんユニット(103)がディスペンサー(100)にインストールされていないときに前記第一の出口チューブ(111)及び第二の出口チューブ(121)を封ずるシール部材と;
を含む再充てんユニットであって、前記第一の出口チューブ(111)及び前記第二の出口チューブ(121)は、前記泡ディスペンサーシステム(100)のピンチ領域内に配されるフレキシブルな部分を有し、前記ディスペンサーシステムの少なくとも一つのピンチエレメント(133)が連続して前記第一の出口チューブ(111)と前記第二の出口チューブ(121)の前記フレキシブルな部分に係り及び外れ(エンゲージ及びディスエンンゲージ:engages and disengages)、それによって、前記第一の液体と前記第二の液体が前記混合チャンバー(140)内に入り、混合物を生成し膨張し泡になる再充てんユニット。
【請求項10】
前記第一の液体は弱酸から成り、かつ、前記第二の液体は弱塩基から成る請求項9に記載の再充てんユニット。
【請求項11】
前記第一の液体と前記第二の液体の少なくとも一つはワックスを含む請求項10に記載の再充てんユニット。
【請求項12】
前記混合チャンバー(140)下流の前記混合チューブ(140)のディスペンス端に配置される出口ノズルをさらに含む請求項9に記載の再充てんユニット。
【請求項13】
前記ピンチエレメント(133)は連続して出口チューブ(140)に係り及び外れる請求項9に記載の再充てんユニット。
【請求項14】
前記混合チューブ(140)は前記混合チャンバーに相当する領域で狭まっている請求項9に記載の再充てんユニット。
【請求項15】
前記混合チューブ(140)は前記混合チャンバーに相当する領域に一又は複数のじゃま板を含む請求項9に記載の再充てんユニット。
【請求項16】
前記システムで正常に前記再充てんユニットがインストールされたときに対になるエレメント(メイトエレメント:mating element)と相互作用するクリップエレメントをさらに含む請求項9に記載の再充てんユニット。
【請求項17】
泡ディスペンサーシステムであって、以下の:
第一の液体を保持する第一の容器(110)と;
前記第一の容器(110)から離れて伸びる第一の出口チューブ(111)と;
第二の液体を保持する第二の容器(120)と;
前記第二の容器(120)から離れて伸びる第二の出口チューブ(121)と;
混合チューブ(140)であって、前記第一の出口チューブ(111)及び前記第二の出口チューブ(121)のそれぞれが前記混合チューブ(140)に流体接続され、前記第一の液体が前記第二の液体と混合するポイントで、混合チャンバーが前記混合チューブ(140)内に形成される混合チューブ(140)と;
回転軸を決定するシャフト(104)にマウントされている第一のディスペンスホイール(130)であって前記第一のディスペンスホイール(130)は少なくとも一つのピンチエレメント(133)が、前記第一のディスペンスホイール(130)の内側に、前記第一の出口チューブ(111)、前記第二の出口チューブ(121)及び前記混合チューブ(140)の少なくとも一つに近接して、配設される第一のディスペンスホイール(130)と;
回転軸を決定するシャフト(102)にマウントされている第二のディスペンスホイール(130)であって、前記第二のディスペンスホイール(130)は少なくとも一つのピンチエレメント(133)が、前記第二のディスペンスホイール(130)の内側に、前記第一の出口チューブ(140)、前記第二の出口チューブ(121)及び前記混合チューブ(140)の少なくとも一つに近接して、配設される第二のディスペンスホイール(130)と;
回転軸まわりに前記第一及び第二のディスペンスホイール(130)を、前記第一及び第二のディスペンスホイール(130)が回転するときに、前記ピンチエレメント(133)が連続して、少なくとも一つの前記第一の出口チューブ(111)、前記第二の出口チューブ(121)、及び前記混合チューブ(140)に係り及び外れ、それによって、前記第一の液体及び前記第二の液体が前記混合チャンバー(140)に入り、混合物を生成し、それは泡になり膨張するように回転するためのアクチュエーター;
をさらに含む泡ディスペンサーシステム。
【請求項18】
前記第一の出口チューブ(111)及び前記第二の出口チューブ(121)との間に配されるリジッドなプレート部材(105)をさらに含み、第一のディスペンスホイール(130)の前記ピンチエレメント(133)が連続して、少なくとも前記第一の出口チューブ(111)に係り及び外れ、かつ前記第二のディスペンスホイール(130)の前記ピンチエレメント(133)が連続して、少なくとも前記第二の出口チューブ(121)に係り及び外れる請求項17に記載の泡ディスペンサーシステム。
【請求項19】
前記ピンチエレメント(102)は突起部、ローラー及びばね負荷される突出部から成るグループから選択される請求項17に記載の泡ディスペンサーシステム。
【請求項20】
前記第一のディスペンスホイール(130)の内側に配されるバンパーエレメント(134)であって、前記第一のディスペンスホイール(130)が前記回転軸まわりに回転するとき、前記バンパーエレメント(134)は連続して、少なくとも一つの前記第一の出口チューブ(111)、前記第二の出口チューブ(121)、及び前記混合チューブ(140)に係り及び外れるバンパーエレメント(134)である請求項17に記載の泡ディスペンサーシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は2013年2月18日に出願された米国特許出願第13/769,672号「複数の液体サプライを有する泡ディスペンサーシステム及び関連する再充てんユニット」の優先権とその利益を主張する。これらの出願の内容は本出願に組み込まれたものとする。
【技術分野】
【0002】
本発明は、概して、複数の液体サプライ、及びこのようなディスペンサーシステムに用いる再充てんユニットを有する泡ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0003】
液体ディスペンサーシステム、液体石鹸及び衛生ディスペンサー等は、ディスペンサーの作動と同時に所定の量の液体をユーザーに供給する。加えて、時として液体を泡の形態でディスペンスすることが望まれる。泡は、一般に液体に空気を射出し作成され、液体と空気をミックスした泡状のバブルを生成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
泡ディスペンサー及び再充てんユニットの実施形態がここに開示される。一実施形態の泡ディスペンサーは、匡体、匡体内に配置されるプレート、プレートに近接して配置される第一のディスペンスホイールを含む。第一のディスペンスホイールは複数のピンチ(はさみ:pinch)部材を有して軸まわりに回転可能である。実施例のディスペンサーはプレートに近接して配置される第二のディスペンスホイールを含む。第二のディスペンスホイールは複数のピンチ部材を有して第一のディスペンスホイールと同軸で回転可能である。第一のディスペンスホイールの回転は、プレートに対して第一のフレキシブルなチューブをピンチするように構成し、第一の液体を第一のチューブを通して移動する;そして、第二のディスペンスホイールの回転は、プレートに対して第二のフレキシブルなチューブをピンチするように構成され、第二の液体は第一のチューブを通して移動する。実施例のディスペンサーは第一と第二のディスペンスホイールを回転するためのモーターとモーターを起動/停止するモーターコントローラーを含む。
【0005】
実施例の泡ディスペンサーシステム用の再充てんユニットは第一の液体を保持する第一の容器と第一の容器から離れて伸びている第一の出口チューブを含む。加えて、再充てんユニットは、第二の液体を保持する第二の容器と第二の容器から離れて伸びている第二の出口チューブを含む。第一の液体と第二の液体は一緒に混合されると化学的に反応する。再充てんユニットは第一の液体チューブと第二の液体チューブの間の空きスペースを含み、その間でプレートを受ける。混合チューブも含まれ、各々の第一の出口チューブと第二の出口チューブは流体的に接続されて混合チューブとなり、混合チューブ内では、そこで第一の液体と第二の液体が混合し、混合チャンバーが形成されるが如くである。ディスペンサーに再充てんユニットがインストールされていないときに、第一の出口チューブと第二の出口チューブを液封するシール部材も含まれる。第一の出口チューブと第二の出口チューブはフレキシブルな部分を有し、泡ディスペンサーのピンチ領域内に配されており、少なくともディスペンサーシステムの一つのピンチエレメントが第一の出口チューブと第二の出口チューブのフレキシブルな部分を連続して係り及び外され、第一の液体と第二の液体を混合チャンバーに入れて混合物を生成し、これは膨張し泡を生成させる。
【0006】
実施例の泡ディスペンサーシステムは第一の液体を保持する第一の容器と第一の容器から離れて伸びる第一の出口チューブを含む。第二の液体を保持する第二の容器と第二の容器から離れて伸びる第二の出口チューブも含む。混合チューブが提供され、第一の出口チューブと第二の出口チューブの各々は流体的に混合チューブへ接続され、混合チューブ内では、そこで第一の液体と第二の液体が混合し、混合チャンバーが形成されるが如くである。第一のディスペンスホイールは、第一のディスペンスホイールの回転軸を決定するシャフトにマウントされている。第一のディスペンスホイールは、少なくとも第一の出口チューブ、第二の出口チューブ、混合チューブの一つに近接する第一のディスペンスホイールの内側に配される少なくとも一つのピンチ部材を含む。マウントされている第二のディスペンスホイールは、シャフトにマウントされている。第二のディスペンスホイールは、少なくとも第一の出口チューブ、第二の出口チューブ、混合チューブの一つに近接する第二のディスペンスホイールの内側に配されている少なくとも一つのピンチ部材を含む。第一及び第二のディスペンスホイールを回転軸の回りに回転するためのアクチュエーターが提供され、、第一及び第二のホイールが回転するときに、ピンチエレメントが連続して係り及び外され、それによって、少なくとも第一の出口チューブ、第二の出口チューブ、混合チューブの一つが、第一及び第二の液体を混合チャンバーに入れさせ混合物を生成し膨張し泡を生成する。
【0007】
ここでは、複数の液体サプライの混合物をディスペンスするための再充てんユニットとシステムが開示され、シンプルで経済的なポンプシステムを提供している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
これら及び他の本発明の特徴と利点は、以下の記述と添付図面についてよりよく理解されるであろう、すなわち:
【0009】
図1は、ディスペンサーシステム100の一実施例の部分断面正面図である;
【0010】
図2は、ディスペンサーシステム100の一実施例の部分断面側面図である;
【0011】
図3は、ディスペンサーシステム100内の液配チューブの一実施例の断面底面図である;
【0012】
図4は、最初の休止状態400にあるディスペンサーシステム100内の一実施例の側面図である;
【0013】
図5は、第一の中間状態500にあるディスペンサーシステム100内の一実施例の側面図である;
【0014】
図6は、第二の中間状態600にあるディスペンサーシステム100内の一実施例の側面図である;
【0015】
図7は、第三の中間状態700にあるディスペンサーシステム100内の一実施例の側面図であり;そして、
【0016】
図8は、ディスペンスホイール130の透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1及び2は、複数の液体サプライをディスペンスし混合するディスペンサーシステム100の一実施例の部分断面正面図である。ここに開示され、記述されるディスペンサーシステム100の実施例は、電子的にオペレーションされる、タッチフリーのディスペンサーである。したがって、ディスペンサーシステム100は電気パワーサプライ101を含む。電気パワーサプライ101は、一又は複数の電池で、若しくは別の電源に接続された変換器、及び/又は整流器、又はそれらの組み合わせであってもよい。しかし、他のタイプのディスペンサーも使用されてよく、例えば、マニュアル操作のディスペンサーである。マニュアルディスペンサーは電気パワーサプライなしで駆動可能であり、プッシュ・アクチュエーター、レバー・アクチュエーター、プル・アクチュエーター、ターン・アクチュエーターの類のマニュアルアクチュエーターによって動作される。
【0018】
ディスペンサーシステム100は、第一の出口チューブ111を有する第一の液体容器110、第二の出口チューブ121を有する第二の液体容器120、モーター103、回転シャフト104、前記シャフト104にマウントされている二つのディスペンスホイール130、混合出口チューブ140及びリジッドなプレート部材105を内蔵する匡体102を含む。第一及び第二の容器110,120及び他のパーツは、模式的に描かれており、スケールまでは表現されていない。いくつかのこれらのコンポーネントが共に一体の再充てんユニット103を形成するが、これは匡体102の内部の他のコンポーネントとは分離可能であり、容器に迅速で衛生的なディスペンサーシステム100用の再充てんプロセスを実現可能とする。その場合、ディスペンサーシステム100はホルダー106を含み、匡体102内に再充てんユニット103を受け、固定するものであってよい。再充てんユニット103とホルダー106との結合は(図示しない)、どのような結合のものであってもよく、例えば、回転可能ロックリング、インターロックタブとスロットの類である。ディスペンサーシステム100は、ディスペンスホイールのポジションを決定するセンサー109を含む。
【0019】
第一の実施例では、再充てんユニット103は第一の容器110及び第二の容器120のコンビネーションによって、それぞれの出口チューブ111,121も共に一つのユニットに形成されてもよい。一又は双方の容器110,120の液体が空になるとき、その場合には、再充てんユニット103は匡体102から外され、次の、容器110,120が満たされた再充てんユニット103に置換される。この第一の実施例では、一又は複数の分離可能な流体接続が出口チューブ111,121及び混合チューブ140間に提供されるが、再充てんユニット103が交換されたときもこれらは匡体102内部に残るのである。このように、交換用再充てんユニット103は、出口チューブ111と121の自由端に付加されて液体がインストール前に容器から零れ出すのを防止する一又は複数のプラグエレメントを含む。ユーザーは、そこで、再充てんユニット103がディスペンサーシステム100に挿入されるときには、単にプラグエレメントを外すだけでよい。交換再充てんユニット103を匡体102に挿入する前にユーザーがプラグエレメントを外すのを忘れていたら、プラグエレメントは、匡体102は正常に閉まらないように作られてもよい。そんな風に、再充てんされたディスペンサーシステム100が動作するには、ユーザーはプラグエレメントが取り外されることが必要であると警告されるのである。
【0020】
第二の実施例では、再充てんユニット103は、第一の出口チューブ111を有する第一の液体容器110、第二の出口チューブ121を有する第二の液体容器120、混合出口チューブ140、これら一ユニットに一体のコンビネーションから成っていてもよい。この実施形態では、物理的に液体と接触するシステム100のすべてのコンポーネントが再充てんユニット103の部分であるというアドバンテージがある。したがって、再充てんユニット103が空になったら、ユーザーは液体を封止する接続を外したり、施工したりする必要がない。一又は双方のディスペンスホイール130はシャフト104から取り外され、それぞれの再充てんユニット103の取り外しとインストールを容易にできる。
【0021】
二つの再充てんユニット103の実施例がここで開示された。勿論、他のコンポーネントのコンビネーションの再充てんユニット103への取入れも可能である。ここで提供されている二つのいずれの実施例も、他の再充てんユニット103もまた、クリップエレメント(図示しない)を含み、ディスペンサーシステムにインストールされていない再充てんユニット103から液体が漏れるのを防止するのによい。クリップエレメントにはクローズポジションがあって、そこでは、再充てんユニット103からの液漏れを防止している。クリップエレメントにはオープンポジションもあって、そこでは、再充てんユニット103から液体が出ることが可能である。クリップエレメントは、再充てんユニット103がシステム103の匡体102から外され、挿入されるときには、オープン/クローズ間のスイッチ操作をユーザー操作としてもよい。システム100の匡体102は再充てんユニット103のフルインストールにはユーザーによるクリップエレメントの取り外しを必須とするように構成されてもよい。あるいは、匡体102はこれと対のエレメント(mating element:メイトエレメント、図示しない)を含め、再充てんユニット103上のクリップエレメントが、正常なインストールの場合には自動的に開き、あるいは取り外しと同時に自動的に閉じるように協働するものでもよい。
【0022】
タッチフリーにディスペンサーシステム100を電子オペレーションされる実施例では、対物センサー107が匡体102の外部に露出しており、モーターコントローラー108に電子的に接続されている。モーターコントローラー108はセンサー107を用いセンサー107近くに接近する物体(ユーザーの手の動き等)を検知する付属回路を含む。物体の検知に応答して、モーターコントローラー108はモーター103を運転し、液体のディスペンス動作を開始する。モーター103は、したがって、シャフト104とシャフトにマウントされている二つのディスペンスホイール130を回転する。ここでは示されていないが、シャフトの正常な回転を実現する一又は複数のギアがモーターとシャフト間に配されていてもよい。いずれにしろ、シャフト104にあるディスペンスホイール130の回転は、以下に、より詳細に記述されるように、容器110と120からの液体の混合物の一射をディスペンスする。図の簡単化のために、ディスペンサーシステム100の物体センサー107は、容器110と120に近接して配されて図示され、混合出口チューブ140の上方に比較的離れている。他の実施形態では(図示しない)、物体センサー107は、便宜上、混合出口チューブ140に近接配置されてもよい。
【0023】
同様のアクチュエーション(駆動:actuation)は、マニュアル操作のディスペンサーの実施形態(図示しない)でも起こる。マニュアル操作のディスペンサーでは、ユーザーは、匡体102の外側に配置されているマニュアルアクチュエーターを操作し、次にギアあるいは他の匡体102内の伝達機構に接続されてシャフト104を回転し、液体ディスペンス動作を開始する、
【0024】
第一の液体は、第二の液体とは組成が異なる。このような実施の形態の一つは、の液体は弱酸から成り、第二の液体は弱塩基から成る。二つの液体が混合チューブ140内で混合されるとき、ガスが生成され、混合物は膨張し泡を生成する。泡は、石鹸、衛生剤又はローションであってよい。加えて、一又は双方の液体はワックス分を含んでよい。ミックスされた二つの液体のコンビネーションで生成されたガスは、ワックスと混合し及び取り込まれ、厚い泡を生成する。ここで、再び、厚い泡は石鹸、衛生剤又はローションであってよい。
【0025】
他の実施形態では(図示しない)、追加の液体又は他の添加剤をも保持する追加の容器が含まれるものであってよい。したがって、いくつかのディスペンサー及び再充てんユニット103は、三以上の液体を混合し混合物をディスペンスする。二つの液体組成システム100に関する、ここで開示されている構成とオペレーションは、このようなより大掛かりなシステムに容易に適用可能である。例えば、第三の出口チューブを有する第三の容器が、例示されたディスペンサーシステム100に追加され、第三の液体出口チューブが、すでにシステム100に現わされている他の二つの液体出口チューブ111,121の一つの隣に配されるが如くである。
【0026】
上記で議論されたように、ディスペンサーシステム100は、第一の容器110と流体連通する第一の出口チューブ111及び第二の容器120と流体連通する第二の出口チューブ121を含む。図示されてはいないが、一方又は双方の容器の出口チューブ111,121は、各々の容器と混合出口チューブ140の中間に配置される一方向液体バルブを含んでもよい。このような一方向液体バルブはどのような一方向バルブでもよく、例えば、マッシュルーム弁、フラッパー弁、傘弁、ポペット弁又はダックビル弁でよい。使用された場合には、一方向バルブは液体が容器110と120から混合出口チューブ140へ移動する方向にのみ流れ、反対方向には流れないことを保証するのに役立つ。
【0027】
容器出口チューブ111と121のそれぞれは、共通の混合チューブ140へ至る。特に、図示されているディスペンサーシステム100の実施例では、各容器出口チューブ111,121は断面で円形であって
図3に示されているように細長い混合チューブ140内に入っている。他の実施形態では、様々なチューブが一体構造又は他の別コンポーネントの好適なコンビネーションから成ってよい。したがって、例えば、二つの出口チューブ111,121は一つの統合された「V」形の構成を共に形成してもよく、ここでは、液体で混合出口チューブ140に接続し全体として「Y」形の構成を形成する。さらに、以下で記述されるように、一又は複数の液体配設チューブ111,121及び140は二つのディスペンスホイール130の間に配置される。これらの部分は、少なくとも一部はフレキシブルな素材から成り、ディスペンスホイール130によって連続的にピンチされ、リリースされ、システムを通じて液体をポンプする。好適なフレキシブルな素材は、例えば、ラテックスゴム、ポリイソプレン、シリコン、EPDゴム、ニトリルゴムの類を含む。ディスペンスホイール130の上方又は下方に配置されているチューブ111,121及び140の他の部分は、ホイール130間の部分のフレキシブルな素材や好みで、替わりの、よりリジッドな素材から成るものでもよい。
【0028】
図4から7にはディスペンサーシステム100の少なくともディスペンス駆動部分が図示されている。説明のため、ディスペンスホイール130は、アウトラインが描かれ、出口チューブ111,121は可視化されている。駆動の間、混合出口チューブ140からの泡402のサプライをディスペンスする一又は複数のフレキシブルなチューブ111,121及び140が泡ディスペンスホイール130間に配置されている。
図8は、ディスペンスホイール130の透視図を示す。したがって、個々のディスペンスホイール130は配液チューブ111,121と面する内部側131及び配液チューブ111,121から離れた面である外部側132を有する。ディスペンスホイール130の内部側131はピンチエレメント133及びバンパーエレメント134を含む。二つのホイール130が回転シャフト104にマウントされて、各々の内部側131は互いに向き合い一つのホイール130のピンチエレメント133は他の一方のホイール130のピンチエレメント133と揃って整列されているようにマウントされている。同様に、片方のホイール130のバンパーエレメント134は他方のホイールのバンパーエレメントと揃って整列している。ホイール130は図示されているように円形であるが、他の実施形態で、他の形状、三角形、四角形、六角形、楕円形の類の形状のホイールを用いてもよい。
【0029】
図示されているディスペンサーシステム100では、各ディスペンスホイール130は4つのピンチエレメント133a、133b、133c及び133dがホイール130のまわりを等間隔に配置されているものを含む。また、各ディスペンスホイール130は4つのバンパーエレメント134a、134b、134c及び134dが4つのピンチエレメント133(
図8参照)の半径ポジションと同位置に、ホイール130の外周面に等間隔に配置されているものを含む。当業者であれば、本開示を参照して、多くのピンチエレメント133及びバンパーエレメント134の異なる構成が使用可能であることを理解できるであろう。したがって、一個のピンチエレメント133だけが用いられ、ホイール130のサイズとホイール130上のピンチエレメント133のサイズが許すだけの最大数まで用いられてよい。そして、バンパーエレメント134はいくつでも用いられてよく、ゼロでもよい。追加の実施形態では、ピンチエレメントとバンパーエレメントのポジションはホイール130の表面上で不均等に配されてもよい。そして、各々のピンチエレメント及びバンパーエレメントは、ホイール130の異なる半径上に配置されてもよい。いくかのケースでは、一のホイール130のピンチエレメント133と他方のホイール130のピンチエレメント133からオフセットするもの有利でさえある場合もある。さらに、ピンチエレメント133の数は、一のディスペンスホイール130は他方のディスペンスホイール130と多寡があってよい。
【0030】
例示されたディスペンスホイール130の実施形態では、ピンチエレメント133とバンパーエレメント134はディスペンスホイールの内側131上に突起物として形成されている。当業者であれば、本開示を参照して、異なる形状のピンチエレメント133及びバンパーエレメント134の構成が使用可能であることを理解できるであろう。したがって、一実施例として(図示しない)、個々のピンチエレメントは、シャフトにマウントされホイール130の半径方向に伸びる回転可能なローラーから成るものでもよい。このような実施形態では、ピンチエレメント123と、以下でさらに記述されるピンチエレメント123の間に挟まれる配液チューブ111,121との間で生成される摩擦力を軽減するのに役立つであろう。他の実施例では(図示しない)、ピンチエレメント123はホイール130の内側131にばねで支えられる突起から成るものであってもよい。
【0031】
図4は、最初の休止状態400でのディスペンサーシステム100を示す。最初の休止状態400では、ホイール130の反対側のピンチエレメント133aはピンチエレメント間のフレキシブルな容器出口チューブ111と121をピンチポイントでスクイーズ(squeeze:押しつぶす)する。それは、ピンチポイントでチューブ111と121内を上方又は下方に液体が流れるのを阻止する。プレート105がオプションとして、ピンチエレメント133aの効き目を増すために二つの容器出口チューブ111,121間に配置されてもよい。他の実施形態では、ホイール130間に、他のサポートやエレメントなしで、ただフレキシブルなチューブ111と121だけが配置されてもよい。
【0032】
最初の休止状態400では、ピンチエレメント133aは各々のフレキシブルな出口チューブ111と121内でプライムされた下流部402と上流部404を定める。ピンチエレメント133aの下流に位置する反対側のピンチエレメント133bは同様に出口チューブ111と121のピンチポイントを形成する。このように、各々の液のプライムされるチャージ部402は、ピンチエレメント133aと133bのセット間で各々の出口チューブ111と121内で挟まれている。
【0033】
動作中、センサー107によって物体を検知と同時に、モーターコントローラー108がモーター103を動作し、シャフト104をR方向に回転する。ディスペンスホイール130は、相応して、最初の休止状態400から
図5に描かれているように第一の中間状態500へ回転する。回転は、フレキシブルな出口チューブ111と121を二つの下流のピンチエレメント133bから解放する。一旦、開放されたら、フレキシブルな出口チューブ111と121は、自己バイアス部材として働き、ピンチされていない径まで拡張して、プライムされたチャージ部402の液体をリリースされたピンチポイントを過ぎて流れるのを可能とする。同時に、二つの上流のピンチエレメント133a間で続けてピンチしているフレキシブルな出口チューブ111と121は、出口チューブ111と121内でプライムされたチャージ部402はチューブ内を下方に強制移動させられる。そして、次のペアのピンチエレメント133dがフレキシブルな出口チューブ111と121に回転して近づく。
【0034】
二つの液体はプライムチャージ部402を形成し共に衝突しピンチエレメント133aの下流のフレキシブルな混合チューブ140内で混合を開始する。混合チャンバーが、二つの容器の出口チューブ111と121が共通の混合チューブ140へと注ぎこむ箇所で、フレキシブルな混合チューブ140内で形成される。いくつかの実施形態では、フレキシブルな混合チューブ140は混合チャンバー領域では狭く作られて液体がより強制的に混合するように、円錐形や他のテ―パーを持つ形のように作られている。いくつかの実施形態では、フレキシブルな混合チューブ140の内部表面には、代替的に又は追加で混合チャンバー領域にじゃま板が備えられて液体の混合を増進する。
【0035】
混合チューブ140は、ディスペンサーシステム100の匡体102を下方に出るに至る。典型的には、混合物がチューブ140を下方に移動し続ける間、混合液間の化学反応が製品を生成し続ける。匡体102の外で混合出口チューブ140の末端は、単にチューブ140の開放端であってもよく、そこから混合された泡がディスペンサーシステム100を駆動させたその者の使用のためにディスペンスされる。他の実施形態では、出口ノズル(図示しない)が混合出口チューブ140の末端に固定されている。いくつかの実施形態では、出口ノズルは円錐形であり、又は他の狭まった形状で追加の二つ以上の液体の混合を促進し泡出力の品質を強化している。いくつかの実施形態では、出口ノズルは一又は複数のじゃま板を含み、そこを通過させる液体に乱流を起こさせ、液体の混合を増進し液体間の反応を増加する。加えて、出口ノズルは一方向出口チェックバルブ、上記で認識された一方向チェックバルブの類を含んでもよい。
【0036】
モーターコントローラー108は、モーター103を駆動しシャフト104の回転をR方向にけいぞく継続して第一の中間状態500から
図6に示す第二の中間状態600まで続ける。ピンチエレメント133a間のフレキシブルな出口チューブ111と121のピンチが継続され、これらチューブ内に液体がピンチポイントを過ぎて上流又は下流へ流れるのを阻止する。したがって、ディスペンスホイール130がR方向へ回転する間、ピンチエレメント133aは出口チューブ111と121のプライムされた上流部602を決定する。次の反対側のピンチエレメント133dは同様に完全に係り(fully engage)、フレキシブルな出口チューブ111と121のピンチポイントを形成する。したがって、各々の液体のプライムされるチャージ部602は各々の出口チューブ111と121内でピンチエレメント133aと133dのセット間で挟まれはじめる。
【0037】
ディスペンスホイール130のR方向の回転は第二の中間状態600から
図7に示されている第三の中間状態700まで続く。下流のピンチエレメント133a間のフレキシブルな出口チューブ111と121のピンチが継続され、これらチューブ内に液体がピンチポイントを過ぎて上流又は下流へ流れるのを阻止する。上流のピンチ部分133dは同様に全体がフレキシブルな出口チューブ111と121に接触しチューブ111,121内で液体が上流のピンチポイントを過ぎて流れるのを阻止する。したがって、第三の中間状態700では、各液体のプライムされるチャージ部602は各々の出口チューブ111と121内でピンチエレメント133aと133dのセット間で全体に別々に挟まれる。
【0038】
理解されるように、
図7に示す第三の中間状態700は、
図4の最初の休止状態400でホイール130の90°回転後に一致している。最初の休止状態400から第三の中間状態700へのホイール130のR方向への回転の間、フレキシブルな出口チューブ111と121はピンチエレメント133bにリリースされピンチエレメント133dに一時ピンチされている。いくつかの実施形態では、モーターコントローラー108は、状態700のディスペンスホイール130をR方向に回転するのを、そこで停止してもよく、そこで、ディスペンサーシステム100は最終休止状態となる。システム100は、そこで、コントローラ108が再びディスペンサーシステム100の外で物体センサー107によって物体を検知し、ディスペンスサイクルが新たに
図4に示されている初期の休止状態400から開始するときまで、その休止状態のままである。
【0039】
他の実施形態では、しかし、一のディスペンスアクションは、ディスペンスホイール130間のフレキシブルな配液チューブに加えられるピンチは一回以上になるであろう。この実施形態では、モーターコントローラー108はディスペンスホイール130のR方向に第三の中間状態700に至るまで回転し続けよう。回転サイクルは、上記で記述されたようにポジション400が始まる点まで継続する。モーターコントローラー108はディスペンスホイール130が泡液体の所望の量をディスペンスするに十分な時間の間で回転するようにプログラムされている。例えば、システム100の様々なパーツがプライムされるチャージ部402が僅か0.45センチ立方の大きさのこともある。最終的に、回転は、好ましくは、ホイール130が
図7の最終ポジション700で、停止する。したがって、ディスペンサーシステム100の吐出サイズはモーターコントローラー108への異なる回転時間のプログラミングによって変更可能である。したがって、ディスペンサーシステム100は、可変の吐出ポンプである。
【0040】
いくつかの実施形態では、モーターコントローラー108は、ディスペンスホイール130の回転内でのポジションをモニターするトラッキング手段を含めるのが有利である。例えば、モーターコントローラー108は、ホイール130が
図7のポジション700に停止されたのを確かめることができる。当業者であれば、現時点又は将来の技術水準に照らし、このような手段を数多く知っているであろう。一実施形態では、トラッキングは、従来技術からモーター103の運転をモニターするモーターエンコーダ(図示しない)を含む。他の実施形態では、トラッキングは、ホイール130が回転するときモーターがスイッチ(図示しない)に接触するホイール130上に配置された小突起又は他のエレメントを含むものであってよいが、これも周知技術である。他の実施形態は、まだあって、トラッキング手段は、一又は複数の永久磁石がホイール130の外側132表面に配置されている磁気センサー(図示しない)を含むものであってもよいが、これも周知技術である。オプションとして、センサー(図示しない)がディスペンスホイール130のポジションを決定するのに用いられてもよい。センサーは、どのようなタイプのセンサーでもよく、ディスペンスホイール130のポジションを示す出力を提供するものであればよい。
【0041】
上記で描かれ、記述された特定のシステム100は、二つの容器出口チューブ111と121がディスペンスホイール130の回転によってピンチされるに過ぎないものである。他の実施形態では(図示しないが)、混合出口チューブ140のフレキシブルな部分がホイール130の間で、回転中ピンチされてもよい。
【0042】
個々のピンチされたチューブは、ディスペンスホイール130のピンチ下で圧縮及び拡張され多様な体積を経過する。すなわち、ホイール130のピンチエレメント133は、ホイール130がR方向に回転すると、最初に掛られそれからリリースされる。リリースされると、個々のピンチされているチューブは自己片寄せ部材として働き、ピンチされていない径に拡張し、液体が今リリースされたピンチ点を過ぎて流れるのが可能となる。いくつかの実施形態では、圧縮・拡張はワックス残余他の液の付着を防止し、ピンチされたチューブ内が閉塞されるのを防止する。
【0043】
加えて、バンパーエレメント134がオプションとして、一方のディスペンスホイール130又はディスペンスホイール130の両方の内側131に配置されピンチエレメント133のチューブクリーニング動作を補ってもよい。ディスペンスホイール130がR方向に回転すると、バンパーエレメント134がフレキシブルなチューブ111,121に接触して混合チューブ140はホイール130の間に配されワックス分や他の残余物を叩き出し、混合チューブ140内で混合アクションを掻き立てもする。このような残余の最小化はチューブの閉塞を防止する。
【0044】
再充てんユニット103をディスペンサー匡体102内へ挿入するには、ユーザーはレバー(図示しない)をロードポジションへ動かしディスペンスホイール130間の領域を開けて再充てんユニットをホルダー106に固定する。ユーザーは混合出口チューブ140の端をプレート105上へ引いて出口チューブ111が一方の側、出口チューブ121が他方の側へ置くようにする。ユーザーはレバーを運転ポジションへ戻し、ディスペンスホイール130が元に収まり出口チューブ111,121をピンチする。いくつかの実施形態では、ユーザーは、出口チューブ111,121をピンチし出荷中に漏れないように液体を封じているクリップ(図示しない)を取り外す。一実施形態では、一又は複数の突起部(図示しない)がレバーに固定され、レバーが運転状態に動かされると、一又は複数の突起部はクリップを拡げ液体がラインを流れるのを可能とする。レバーがロードポジションに動かされると、一又は複数の突起部が動きクリップが出口チューブ111,121と接触して封じる。他の実施形態では、プラグ(図示しない)が混合出口チューブ140に配され、第一と第二の出口チューブ111,121に伸び、再充てんユニット130がインストールされた後に引かれる。再充てんユニット130が取り外されると、プラグは端に保持されてもよい。
【0045】
このような残余物を最小化することによって、このクリーニングアクションは、ディスペンス動作が完了後にシステム100内に残っている残余液がこぼれることも防止している。それでも、ディスペンサーシステム100は追加で、混合チャンバーの下流の混合出口チューブ140にドリップキャッチャー(図示しない)を備えてもよい。ドリップキャッチャーは、例えば、混合出口チューブ140のチャネル内で突出する円環突出部であってもよい。このようなドリップキャッチャーは、どのような残余液でも、あるいは泡でも、ディスペンスサイクルが完了し、対物センサー107の近くから駆動対象が取り除かれた後、フレキシブルな混合出口チューブ140の壁を流下するものを捕捉する。
【0046】
本発明が、ここに記載された実施形態に描かれ、実施形態は、かなり詳細に記載されているが、出願人は、添付する特許請求の範囲をこのような詳細にいかようにも制限、限定する意図はない。追加の利点や修正は、当業者に理解される。其の上、一つの実施形態に記載されたエレメントは、他の実施形態にも採用可能である。したがって、発明は、広い面で、特定の詳細事項、開示され、記載された各々の機器及び/又は実施例に限定されない。したがって、出願人の一般的発明概念の精神とスコープから乖離しないで、これらの詳細から離れることもあり得る。
【国際調査報告】