(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-512995(P2016-512995A)
(43)【公表日】2016年5月12日
(54)【発明の名称】睫毛測定デバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 5/107 20060101AFI20160408BHJP
A61F 9/007 20060101ALN20160408BHJP
【FI】
A61B5/10 300P
A61F9/007 200Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-560416(P2015-560416)
(86)(22)【出願日】2014年6月13日
(85)【翻訳文提出日】2015年7月1日
(86)【国際出願番号】US2014042216
(87)【国際公開番号】WO2015116246
(87)【国際公開日】20150806
(31)【優先権主張番号】14/166,484
(32)【優先日】2014年1月28日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515138469
【氏名又は名称】ヨンホ・ハン
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨンホ・ハン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038VA04
4C038VB40
(57)【要約】
睫毛測定デバイスは、ルーラと、上側アーチ及び下側アーチにより形成された略目形状開口と、グラチクルと、を有する。ルーラは、略目形状開口の上側アーチに存在し、かつユーザが睫毛を測定するのを可能にし、その後、グラチクルを介して測定の準備をする。略目形状開口は、ユーザがデバイスを通して測定ミラーをゲイジングするのを可能にし、かつミラーをゲイジングするとき、印刷されたものが正しく配向されて見えるように、ルーラはリバースに印刷されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルーラと、
略目形状部材と、
を備える睫毛測定デバイスであって、
前記略目形状部材が、略目形状開口を備え、
前記略目形状部材が、上側アーチを備え、
前記略目形状開口が、ゲイジングするためのものであり、
前記ルーラが前記上側アーチに印刷され、かつ
前記ルーラが睫毛を測定するためのものである睫毛測定デバイス。
【請求項2】
前記ルーラがリバースに印刷され、かつ
リバース印刷が、鏡において前記ルーラの読み取りを容易にするためのものである請求項1に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項3】
スライド式グラチクルをさらに備え、前記スライド式グラチクルは、前記上側アーチに沿ってスライドするためのものであり、かつユーザにルーラ上の測定位置を示すことを可能にするためのものである請求項2に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項4】
前記スライド式グラチクルが、前記上側アーチを少なくとも部分的に取り囲む請求項3に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項5】
前記略目形状部材が、フロントサイドおよびバックサイドを有し、かつ前記ルーラが、前記略目形状開口のフロントサイドに印刷されている請求項2に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項6】
前記バックサイドが、ユーザの目に対して凹面であり、かつ前記フロントサイドが、前記バックサイドの凹面に応じて凸面である請求項5に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項7】
前記略目形状部材が、下側アーチをさらに備え、前記下側アーチが、前記上側アーチに従属し、かつ前記略目形状開口を提供するため前記上側アーチ及び前記下側アーチが結合する請求項6に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項8】
前記下側アーチに従属するハンドルをさらに備える請求項7に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項9】
前記睫毛測定デバイスが、スライド式グラチクルをさらに備え、
前記スライド式グラチクルが、上側アーチに沿ってスライドするものであり、
前記スライド式グラチクルが、ユーザに睫毛の上側アーチ上の測定位置を示すことを可能にするためのものであり、
前記スライド式グラチクルが、前記上側アーチを少なくとも部分的に取り囲み、かつ
前記スライド式グラチクルが、垂直ライングラチクルを含む請求項8に記載の睫毛測定デバイス。
【請求項10】
睫毛測定デバイスの使用方法であって、前記睫毛測定デバイスが略目形状開口を有する略目形状部材を備え、前記略目形状開口が上側アーチ及び下側アーチにより形成され、かつリバース印刷を有するルーラが前記上側アーチに配置され、前記睫毛測定デバイスの使用方法が、
a)前記上側アーチがユーザの睫毛の近位にあるように、ユーザの目の近位に前記ルーラを配置するステップと、
b)前記ユーザが略目形状開口を通して鏡をゲイジングすることにより、ユーザの睫毛を測定するステップであって、リバース印刷がその後、鏡像として正しい方向において読み取り可能に見えるステップと、
c)睫毛の端にスライド式グラチクルを位置決めするステップと、
d)前記スライド式グラチクルによりルーラ上に示された測定値を記録するステップと、
を備える睫毛測定デバイスの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は測定デバイス、より詳しくは睫毛測定デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
目関連の測定デバイスに対する多くのイノベーションが、従来において提供されてきた。これらのイノベーションは、それが取り組む特定の個々の目的に適しているかもしれないが、それは本発明とは異なる。
コッシュによる1962年8月28日発行の特許文献1は、レンズを囲む長方形の垂直寸法および水平寸法を測定する機器を教示している。
セバスチャンによる1965年8月17日発行の特許文献2は、人工睫毛の製造及び保守に用いられる人工睫毛の睫毛に対して選択可能な曲率および均一スペースを伝えるデバイスを教示している。
キムによる1970年6月30日発行の特許文献3及び1971年1月26日発行の特許文献4の両方は、ユーザの目をサイズ及び形状の両方に関して補完するため、つけ睫毛が正確にサイズ決定されるのを可能にする測定デバイスを教示する。トリマーは、つけ睫毛が、サイズ及び形状に関して、正確にカットされるのを可能にする。測定デバイスは、個人の好みに合うように、個人により手動で用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第3050860号明細書
【特許文献2】米国特許第3200823号明細書
【特許文献3】米国特許第3517673号明細書
【特許文献4】米国特許第3557653号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、目関連の測定デバイスに関して多くのイノベーションが、種々の目的に適した従来技術において提供されてきたことは明らかである。さらに、これらのイノベーションは、それが取り組む特定の個々の目的に適しているかもしれないが、その結果、それは前述したように本発明の目的には適していない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記従来技術の欠点を回避する睫毛測定デバイスを提供する。
より具体的には、本発明は、製造が簡単および安価であり、並びに、簡単に使える睫毛測定デバイスを提供する。
本発明は、より詳しくは、コンパクト及び手持ちの実施を可能にする睫毛測定デバイスに関する。
本発明の熟考された特徴である新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。本発明はそれ自身、その構造およびその操作方法の両方に関して、更なる利点と共に、以下の特定の実施形態の以下の説明から、最も良く理解される。
本発明の更なる特徴、効果、および利点は、本発明の好ましい例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は左目の睫毛の長さを測定する人を示す概略的な正面図である。
【
図2】
図2は右目の睫毛を測定することが意図された本発明の睫毛測定装置の実施形態の立面図である。
【
図5】
図5は左目の睫毛を測定することが意図された本発明の睫毛測定デバイスの実施形態の立面図である。
【
図8】
図8は
図2の矢印8により示された点線の円に囲まれたエリアの拡大図であり、接眼窓コンポーネント上のスケールと協働するスライド式グラチクルを示す。
【
図9】
図9はスライド式グラチクル自体の拡大概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、同様の数字が同様の要素を示す図面、及び特に
図1を参照すると、本発明は、ルーラ12と、略目形状部材11と、を備える睫毛測定デバイス10に関し、これは、略目形状開口14を有する。
〔略目形状開口14の詳細な説明〕
次に、
図2〜7を参照すると、略目形状部材11は、上側アーチ16を備える。ルーラ12は、上側アーチ16に印刷されている。これは、ユーザ18が、ルーラ12を含む上側アーチ16がユーザ18の睫毛の近位にあるように、ユーザ18の目の近位にルーラ12を配置することにより、ユーザ18の目を測定することを可能にする。
これをさらに容易化するため、ルーラ12は、上側アーチ16のリバース(reverse)20に印刷されている。これは、ユーザ18が、略目形状開口14を通して鏡をゲイジングすることにより、睫毛を測定するのを可能にしている。リバース印刷(reverse printing)20はその後、鏡像として正しい方向において読み取り可能に見える。ユーザは次に、測定スポットを保つため、スライド式グラチクル22を利用する。スライド式グラチクル22は、以下により詳しく説明される。
【0008】
略目形状開口14は、フロントサイド(front side)24とバックサイド(back side)26とを有する。ルーラ12は、略目形状開口14のフロントサイド24に印刷されている。これは、ルーラがフロントサイド24に見える状態で、バックサイド26がユーザの目に接することを可能にする。バックサイド26は、ユーザ18に対して凹面28であり、かつフロントサイド24は、バックサイド26の凹面28に応じて凸面30である。これは、人間の目の形状にデバイスをより良く一致させることを可能にする。ルーラは、前述した、そのパス(これは凹面28と凸面30とを含む)に沿って上側アーチ16をフォローする。これは、そうでなければ非常に困難なエリアであるものの測定を容易にする。なぜなら、それは、任意の3つの直交ディメンションが直線ではないからである。
【0009】
好適な構成における略目形状開口14はまた、下側アーチ32を備える。略目形状開口14を提供するため、下側アーチ32は、上側アーチ16に従属し、かつ上側アーチと結合している。他の形状を用いることは可能ではあるが、下側アーチ32は間違いなく、目形状開口を達成するのに最もシンプルであると共に最も直接的な手段である。
加えて、ユーザ18によるデバイス10の保持を容易にするため、デバイス10の好適な構成は、ハンドル34をさらに備え、ハンドル34は、下側アーチ32に従属する。
【0010】
〔スライド式グラチクル22の詳細な説明〕
測定を容易にするため、かつユーザにより測定が容易になされ続けるのを可能にするため、スライド式グラチクル22が設けられる。グラチクル22は、上側アーチ16に沿ってスライドするものである。グラチクル22は、ユーザ18に上側アーチ16上のルーラ12上の測定位置を示すのを可能にし、前記位置は通常、睫毛の端に対応する。これを行うため、グラチクル22は、上側アーチ16を少なくとも部分的に取り囲む。したがって、グラチクル22は、落ちることなく、上側アーチ16に沿ってスライドすることができる。
測定をより容易に行うため、グラチクル38の垂直ラインが、ルーラ12上の特定スポットに対するグラチクル22の容易な対応を可能にするために用いられる。
【0011】
〔デバイス10の使用方法〕
デバイス10の好適な使用方法は第一に、上側アーチ16がユーザ18の睫毛の近位にあるように、ユーザ18の目の近位にルーラ12を配置する。その後、第二に、ユーザ18が略目形状開口14を通して鏡をゲイジング(gazing)することにより、ユーザ18の睫毛を測定し、リバース印刷20はその後、鏡像として正しい方向において読み取り可能に見える。これは、任意の一般的な家庭用鏡を有するデバイスを用いて容易にし、かつルーラ12が読み取れる距離をユーザ18に調節させる。これは、近視又は遠視などのいくつかの距離で目が不自由かもしれないユーザ18には、従来の方法に対し有利となる。これは、睫毛測定デバイス10の場合に特に役立つ。なぜなら、睫毛測定は、眼鏡の着用を不可能にするからである。
【0012】
このため、睫毛測定デバイス10を用いた方法は、睫毛測定デバイス10が、略目形状開口14を有する略目形状部材11を備えるものである。略目形状開口14は、上側アーチ16と下側アーチ32とにより形成され、かつリバース印刷20を有するルーラ12は、上側アーチ15上に置かれる。この方法は、以下のステップを備える。
ステップ1:上側アーチ16がユーザ18の睫毛の近位にあるように、ルーラ12をユーザ18の目の近位に置くステップ。
ステップ2:ユーザが略目形状開口14を通して鏡をゲイジングすることにより、ユーザ18の睫毛を測定するステップ。リバース印刷20は次に鏡像として正しい方向において読み取り可能に見える。
ステップ3:睫毛の端にスライド式グラチクル22を位置決めするステップ。
ステップ4:スライド式グラチクル22によりルーラ12上に示された測定値を記録するステップ。
【0013】
また、上述した要素のそれぞれ、又は二つ又は三つ以上は共に、上述したタイプとは異なる他のタイプの構成において有用な適用を見出すことができることを理解されたい。
本発明は、睫毛測定デバイスの実施形態として図示及び説明されたが、結果的に、示された詳細に限定されない。なぜなら、図示されたデバイスの形態および詳細、並びにその操作の、種々の省略、修正、置換、及び変更が、本発明の精神から何等逸脱することなく、当業者によりなされることが理解されるからである。
従来技術の観点から、本発明の包括的な又は特定の態様の特徴を適正に構成する特徴を省略することなく、他の者が現在の知識を適用することにより、それを様々な用途に容易に適合させることができるように、上記した説明は、さらなる検討なしに、本発明の趣旨を十分に明らかにしている。
【符号の説明】
【0014】
10 睫毛測定デバイス
11 略目形状部材
12 ルーラ
14 略目形状部材11の略目形状開口
16 略目形状開口14の上側アーチ
18 ユーザ
20 ルーラ12のリバース印刷
22 スライド式グラチクル
24 略目形状開口14のフロントサイド
26 略目形状開口14のバックサイド
28 略目形状開口14のバックサイド26の凹面
30 略目形状開口14のフロントサイド24の凸面
32 略目形状開口14の下側アーチ
34 ハンドル
36 スライド式グラチクル22の上側アーチの包囲
38 スライド式グラチクル22の垂直ライン
【国際調査報告】