特表2016-514478(P2016-514478A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-514478(P2016-514478A)
(43)【公表日】2016年5月23日
(54)【発明の名称】釣り用ルアー
(51)【国際特許分類】
   A01K 85/16 20060101AFI20160418BHJP
【FI】
   A01K85/16
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-506273(P2016-506273)
(86)(22)【出願日】2013年4月4日
(85)【翻訳文提出日】2015年10月1日
(86)【国際出願番号】MY2013000074
(87)【国際公開番号】WO2014163477
(87)【国際公開日】20141009
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】515273494
【氏名又は名称】イェット・サン・ロウ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】イェット・サン・ロウ
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA42
2B307BA45
2B307BA46
2B307BA70
(57)【要約】
小川、川、及び湖での、釣りのための釣り用ルアーであって、該釣り用ルアーは、本体(1)と、該本体及び釣り糸を接続するための釣り糸連結部(2)と、釣り針(3)と、該釣り針(3)を該本体(1)に連結する釣り針連結部(4)と、該本体に取り付けられた釣り針受納部(5)と、を備え、ここで、前記釣り針(3)及び前記釣り針受納部(5)は、磁気引力によって互いに対し引きつけられるように取り付けられており、これにより、使用時、該釣り針(3)は、多くの魚が隠れようとする石、岩、木の枝などの物体に、根掛かりしにくくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(1)と、
前記本体と釣り糸と、を接続するための釣り糸連結部(2)と、
釣り針(3)と、
前記釣り針(3)と前記本体(1)とを連結する釣り針連結部(4)と、
前記本体に設けられた釣り針受納部(5)と、
を備え、
前記本体(1)に隣接した位置で該釣り針(3)を保持するように、前記釣り針(3)及び前記釣り針受納部(5)が、磁気引力によって互いに対して付勢されている、
釣り用ルアー。
【請求項2】
前記釣り針(3)及び前記釣り針受納部(5)を互いに対して付勢する磁場が、1000ガウスから1200ガウスの範囲内である、請求項1に記載の釣り用ルアー。
【請求項3】
前記釣り針受納部(5)は磁気を持ち、前記釣り針(3)は金属から成る、請求項1または2に記載の釣り用ルアー。
【請求項4】
前記釣り針受納部(5)は金属から成り、前記釣り針(3)は磁気を持つ、請求項1または2に記載の釣り用ルアー。
【請求項5】
前記釣り針受納部(5)は、保持位置にあるとき、前記釣り針(3)の開放端を配置するための受容スロット(6)を備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載の釣り用ルアー。
【請求項6】
前記釣り針受納部(5)は円盤状に形成され、受容スロット(6)は前記釣り針受納部(5)の直径方向に配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の釣り用ルアー。
【請求項7】
前記釣り針(3)と前記釣り針連結部(4)と釣り針受納部(5)とは、それぞれ前記本体(1)の二つの対向する各側面にそれぞれ設けられる、請求項1から6のいずれか一項に記載の釣り用ルアー。
【請求項8】
前記釣り針(3)が前記釣り針受納部(5)に対して付勢されているときに、獲物に対して釣り針(3)を隠匿するように、前記本体(1)の幅が、前記釣り針(3)の最も幅広い部分と同じか又はそれより大きい、請求項1から7のいずれか一項に記載の釣り用ルアー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に釣り用道具に関する。本発明は、特に釣り用ルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
遊漁は、商業的漁業及び生存権漁業と同様に、古くから行われているものである。遊漁の最も一般的な形態は、釣竿、リール、釣り糸、釣り針、様々な釣り餌及び釣り用ルアーによって行われる。大部分の釣り用ルアーは、釣り針を有しており、この釣り針は、釣り人の獲物を惹きつける魚又は物体に見えるよう、彫刻又は塗装された本体から、垂れ下がっている。
【0003】
釣り針は一般に、ミミズやその他のより小さい魚といった生き餌を突き刺して、垂れ下げるのに十分な大きさであって、これにより、対象とする獲物がその生き餌に惹きつけられるようになっている。獲物が餌に食いつくと、釣り針の尖った先端が獲物の口を内側から刺し貫き、獲物が逃げるのを防ぐ。
【0004】
こうした種類の釣り針の不利な面の一つは、釣り針が常に、また、餌を付けているときには特に、下方に垂れ下がっていることである。遊漁は多くの場合、川に沿って、あるいは湖の上で行われるため、釣り針が誤って実際の魚以外の物体に、非常に簡単に根掛かりしてしまう。岩、石、枝、木の幹は、特に、これらの物体が強い水流によって運ばれているときは、釣り針の尖った先端を簡単に捕えてしまう。さらに、魚はこうした物体の周囲に潜む傾向があるため、釣り人は一般にこれらの近くに釣り糸を投げ込まざるを得ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のことから、釣り針の尖った先端が、魚以外の水中の物体に根掛かりする可能性が低くなるよう、釣り針を格納することができる一方、同時に、獲物が釣り針に食いついたときは、釣り針が解放されることができる釣り用ルアーがあることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様によれば、
本体と、
本体と釣り糸と、を接続するための釣り糸連結部と、
釣り針と、
釣り針と本体とを連結する釣り針連結部と、
本体に設けられた釣り針受納部と、
を備え、
本体に隣接した位置で釣り針を保持するように、釣り針及び釣り針受納部が、磁気引力によって互いに対して付勢されている、
釣り用ルアーが提供される。
【0007】
本発明は、磁気を利用することで、釣り針及び釣り用ルアー本体を共に付勢することによって、釣り針を格納する機能を有する、新しい釣り用ルアーを提示するものである。釣り用ルアー本体に設けられた、磁化釣り針受納部は、釣り針を釣り用ルアー本体に向かって引き寄せる。
【0008】
実施例において、釣り針及び釣り針受納部を、互いに付勢している磁場は、1000ガウス(G)から1200ガウス(G)の範囲内である。
【0009】
磁場の強度は、釣り針がルアー本体に向かって必要十分に引き寄せられているかで決定される。磁石の強度が強すぎる場合、釣り針は、魚が食いついたときでも解放されることできなくなり、磁石の強度が弱すぎる場合、釣り針受納部は水中で釣り針を保持することができなくなる。
【0010】
他の実施例において、釣り針受納部は磁気を持ち、釣り針は金属から成る。
【0011】
さらに他の実施例において、釣り針受納部は金属から成り、釣り針が磁気を持つ。
【0012】
釣り針受納部又は釣り針のいずれか一方が磁化されることも可能である。
【0013】
本発明の他の実施例において、釣り針受納部は、上記保持位置にあるとき、釣り針の開放端を配置するための受容スロットを備えている。
【0014】
釣り針連結部は、釣り針の開放端の一方と釣り針受納部の受容スロットと、が一直線になるように配置されている。これによってさらに、釣り用ルアーが水中にあるときでも、釣り針が釣り用ルアー本体の上に確実に係止されるようになる。
【0015】
本発明のさらに他の実施例において、釣り針受納部は円盤状に形成され、受容スロットは釣り針受納部の直径方向に配置されている。
【0016】
好ましい一特徴によれば、釣り針と、釣り針連結部と、釣り針受納部と、は本体の二つの対向する各側面にそれぞれ設けられる。
【0017】
釣り用ルアーには、デザイン選択によって、釣り針と、釣り針連結部と、釣り針受納部と、の組が一つ以上含まれてもよい。
【0018】
一実施例において、釣り針が釣り針受納部に対して付勢されているときに、獲物に対して釣り針を隠匿するように、本体の幅が、釣り針の最も幅広い部分と同じか又はそれより大きい。
【0019】
獲物に対して釣り針をさらに隠すために、釣り用ルアー本体及び釣り針は、ほぼ同一寸法となるように製造され、これにより、釣り針が釣り用ルアー本体に対して付勢されるときに、釣り針は、釣り用ルアー本体によって部分的に隠されているように見える。
【0020】
本発明は、添付された図面を参照することで、単なる例として挙げられた、後述する好ましい実施例の記述によって図示されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】典型的な釣り用ルアーの基本的な構成部品と、さらに釣り用ルアー本体に連結された一本の釣り針を受けるのに用いられる釣り針受納部と、を備える釣り用ルアーである本発明の実施例の図である。
図2】釣り針受納部が、どのように釣り用ルアー本体に取り付けられているのかを示す、図1中のものと同じ釣り用ルアーの側面図である。
図3】二つの釣り針と、補完する二つの釣り針受納部と、が一つの釣り用ルアー本体にある、本発明の他の実施例の図である。
図4】釣り針受納部が、どのように釣り用ルアー本体に取り付けられているかを示す、図2の釣り用ルアーの側面図である。
図5】二つの釣り針と、補完する二つの釣り針受納部と、が一つの釣り用ルアー本体にある、本発明の他の変形例の図である。
図6】釣り針及び釣り針受納部が、互いに対して付勢されているとき、釣り針受納部が、どのように釣り用ルアー本体に沿って隠された釣り針を保持しているかを示す、図5中の釣り用ルアーの側面図である。
図7】本発明の実施例による、釣り用ルアーのさらに他の変形例を示す図である。
図8】釣り用ルアー本体上の釣り針に対する、釣り針受納部の位置を示す、図7による釣り用ルアーと同じ変形例の側面図である。
図9】本発明の実施例の別の例を示す図である。
図10】釣り用ルアー本体上の釣り針に対する、釣り針受納部の位置を示す、図9による釣り用ルアーの側面図である。
図11】釣り用ルアーの本体が、水の下ではほぼ透明に見える透明のアクリル材料からぶらさがっている、本発明による実施例の別の例を示す図である。
図12】釣り用ルアー本体上の釣り針に対する、釣り針受納部の位置を示す、図11による釣り用ルアーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施例中の、釣り用ルアーが、図1及び図2に示される。釣り用ルアーの本体1は、魚に似せるように僅かに湾曲しており、本体1には、魚の絵が描かれている。釣り糸連結部2は、釣り用ルアー本体の一方の端に位置しており、釣り糸連結部2には、魚の頭部が描かれている。釣り針連結部4は、釣り用ルアー本体のもう一方の端に取り付けられている。釣り針3は、釣り針連結部4に取り付けられ、円盤状の形をなし、受容スロット6を含む釣り針受納部5は、釣り用ルアーの長さ方向の中央部分に埋め込まれている。釣り針受納部5は磁化され、1000ガウス(G)から1200ガウス(G)の範囲内の磁場を持つ。受容スロット6は、釣り針3がより容易に釣り針受納部5に係止されるようにするものである。
【0023】
釣り糸連結部2は、釣り用ルアー本体が水中で自由に垂れ下がることができるように、釣り用ルアーを釣り糸(図示せず)に結びつける。釣り針3は、その可動軸に沿って保持位置を有し、この保持位置において、釣り針3の端部は、釣り針受納部5の受容スロット6と接する。この位置で、釣り針3は、釣り針受納部5に磁気によって係止される。
【0024】
使用時は、所要の餌が釣り針3に取り付けられ、釣り針3は、釣り針受納部5に係止されるまで、保持位置に向かって移動する。釣り針受納部5によってもたらされる1000ガウス(G)から1200ガウス(G)の範囲内の磁場は、釣り針3及び餌が、釣り用ルアー本体1上に保持されるのに必要十分であるが、一旦獲物が餌に食いつくと、釣り針3は、釣り針受納部5から解放されるようになっている。
【0025】
釣り針3によって刺し貫かれる痛覚への反応によって、獲物と釣り糸の両方が、無秩序に振動しかつ位置が変化し、釣り人に、釣り針に何かが掛かったことを知らせる。
【0026】
本発明の第二の実施例中のその他の種類の釣り用ルアーが、図3から図12に示される。それらの特徴は、以下に述べる相違点を除き、第一の実施例と同様である。
【0027】
図3及び図4は、この第二の実施例の第一の変形例を示している。第一の変形例において、これらの図から、釣り用ルアー本体1は、図1及び図2に示された実施例の釣り用ルアー本体1よりも大きいことが理解できる。釣り用ルアーの本体1は、魚のように見えるよう成形されている。第一の変形例において、一つの釣り糸連結部は、本体1の一端上に取り付けられている。図4に示すように、二つの釣り針連結部4は、釣り用ルアー本体1の「ひれ」近くに、本体の各側面に一つずつ、取り付けられている。釣り針3は、各釣り針連結部に連結される。同様に、二つの磁化釣り針受納部5は、釣り用ルアー本体1の両側面に取り付けられている。この釣り用ルアーは、二つの釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。また、釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。
【0028】
釣り用ルアーの第二の変形例が、図5及び図6に示される。第二の変形例の本体1が、第一の変形例の本体よりも著しく長い一方で、釣り糸連結部2と、釣り針連結部4と、釣り針3と、釣り針受納部5と、の位置は、第一の変形例と同じ位置である。ルアー本体1は、異なる種類の獲物を惹きつけるために異なる形状に成形されている。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。そしてまた、釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。
【0029】
釣り用ルアーの第三の変形例が、図7及び図8に示される。この変形例では、釣り糸連結部2が、釣り用ルアー本体1の頂部に設けられている。釣り針連結部4は、ルアー本体1の両側にある、より小さい釣り用ルアーとほぼ同じ長さの釣り針と共に、釣り用ルアー本体1の両側に取り付けられている。ルアー本体の両側にある磁化釣り針受納部5は、釣り用ルアー本体1の尾部近くに取り付けられている。各釣り針3は、釣り針受納部5に手作業で係止される必要がある。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。
【0030】
釣り用ルアーの第四の変形例が、図9及び図10に示される。このタイプの釣り用ルアーは、クランクベイトとしてより広く知られており、バス釣りではよく用いられる。釣り糸連結部2は、ルアー本体1の口部の、透明プラスチックのビル(bill)のすぐ上に、取り付けられている。このビルの主たる用途は、所要の深さまで餌を沈め、この餌が巻き取られるときにもたらされる魚のような泳ぐ動作を得るためである。釣り針連結部4は、ルアー本体1の両側に取り付けられ、取り付けられた釣り針3はそれぞれ、本体1の尾部方向に中間まで延びている。釣り針受納部5は、釣り用ルアー本体1の両側に設けられている。
【0031】
釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。
【0032】
釣り用ルアーの第五の変形例が、図11及び図12に示される。このタイプの釣り用ルアーは、クランクベイトの別の変形体であって、より長いプラスチック製でより大きいビルを有することで、ルアー本体1は水中により深く潜ることができる。このビルの長さにより、釣り糸連結部2は、ビルと平行に釣り用ルアー本体全体に亘って延びていると同時に、釣り針連結部4は、魚のひれ部分付近に配置される。釣り針3は、釣り用ルアー本体1の両側に取り付けられており、埋め込まれた釣り針受納部5は、ルアー本体1の中央部分付近に配置されている。
【0033】
釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。
【0034】
図面から理解できるように、各釣り用ルアーの本体1は、その他の釣り用ルアーの本体とは異なっているが、これらのうち各々が、釣り針連結部4一組と、釣り針3一組と、釣り針受納部5一組と、を備えている。これら釣り用ルアーは、形状がより円筒状であって、実際の魚に似せられて成形されている。これらの釣り用ルアーの形状及びサイズは、大きく異なるが、釣り針連結部4と、釣り針3と、釣り針受納部5と、の構成は、図1及び図2に記載のものと同じ構成及び原理に基づいてなされていることが理解できる。
【0035】
釣り針受納部5で使用される磁気の強度は、本発明の全ての釣り用ルアーの設計において共通である。代わりとなる構成としては、釣り針受納部5は、非磁化金属で作成されてもよい一方で、釣り針3は、本発明で意図されるように、同様の付勢効果をもたらすために磁化金属で作られることも留意すべきである。
【0036】
従って、以上の記載から明らかなように、本発明は、水域が浅く魚が豊富な場所である、小川、川、湖において、より効果的に操作することができる釣り用ルアーを提供する。磁化釣り針受納部5の付勢及び係止効果によって、釣り針が石や岩や木の枝に根掛かりしたり、絡んだりし易い場所の近くであっても、釣り用ルアーを配置することができ、これにより、釣り人が獲物をより釣りやすくすることができる。
【0037】
上記の記載は、釣り用ルアーが、釣り針3と、釣り針連結部4と、釣り針受納部5と、の構成の一組又は二組のいずれかを含む、本発明の二つの特定の実施例に主に着目しているが、上記釣り針と、上記釣り針連結部と、上記釣り針受納部と、の構成の三つ目の組、またはそれ以上の組を含めることが可能であることは、当業者にとって自明であろう。
【0038】
本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、多数のその他の方法で実施されうることが理解される。
【符号の説明】
【0039】
1 釣り用ルアー本体
2 釣り糸連結部
3 釣り針
4 釣り針連結部
5 釣り針受納部
6 受容スロット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2015年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(1)と、
前記本体と釣り糸と、を接続するための釣り糸連結部(2)と、
釣り針(3)と、
前記釣り針(3)と前記本体(1)とを連結する釣り針連結部(4)と、
前記本体に設けられた釣り針受納部(5)と、
を備え、
前記本体(1)に隣接した位置で該釣り針(3)を保持するように、前記釣り針(3)及び前記釣り針受納部(5)が、磁気引力によって互いに対して付勢され
前記釣り針受納部(5)は、保持位置にあるとき、前記釣り針(3)の開放端を配置するための受容スロット(6)を備え
前記釣り針受納部(5)は円盤状に形成され、受容スロット(6)は前記釣り針受納部(5)の直径方向に配置されている、
釣り用ルアー。
【請求項2】
前記釣り針(3)及び前記釣り針受納部(5)を互いに対して付勢する磁場が、1000ガウスから1200ガウスの範囲内である、請求項1に記載の釣り用ルアー。
【請求項3】
前記釣り針受納部(5)は磁気を持ち、前記釣り針(3)は金属から成る、請求項1または2に記載の釣り用ルアー。
【請求項4】
前記釣り針受納部(5)は金属から成り、前記釣り針(3)は磁気を持つ、請求項1または2に記載の釣り用ルアー。
【請求項5】
前記釣り針(3)と前記釣り針連結部(4)と釣り針受納部(5)とは、それぞれ前記本体(1)の二つの対向する各側面にそれぞれ設けられる、請求項1から4のいずれか一項に記載の釣り用ルアー。
【請求項6】
前記釣り針(3)が前記釣り針受納部(5)に対して付勢されているときに、獲物に対して釣り針(3)を隠匿するように、前記本体(1)の幅が、前記釣り針(3)の最も幅広い部分と同じか又はそれより大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載の釣り用ルアー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に釣り用道具に関する。本発明は、特に釣り用ルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
遊漁は、商業的漁業及び生存権漁業と同様に、古くから行われているものである。遊漁の最も一般的な形態は、釣竿、リール、釣り糸、釣り針、様々な釣り餌及び釣り用ルアーによって行われる。大部分の釣り用ルアーは、釣り針を有しており、この釣り針は、釣り人の獲物を惹きつける魚又は物体に見えるよう、彫刻又は塗装された本体から、垂れ下がっている。
【0003】
釣り針は一般に、ミミズやその他のより小さい魚といった生き餌を突き刺して、垂れ下げるのに十分な大きさであって、これにより、対象とする獲物がその生き餌に惹きつけられるようになっている。獲物が餌に食いつくと、釣り針の尖った先端が獲物の口を内側から刺し貫き、獲物が逃げるのを防ぐ。
【0004】
こうした種類の釣り針の不利な面の一つは、釣り針が常に、また、餌を付けているときには特に、下方に垂れ下がっていることである。遊漁は多くの場合、川に沿って、あるいは湖の上で行われるため、釣り針が誤って実際の魚以外の物体に、非常に簡単に根掛かりしてしまう。岩、石、枝、木の幹は、特に、これらの物体が強い水流によって運ばれているときは、釣り針の尖った先端を簡単に捕えてしまう。さらに、魚はこうした物体の周囲に潜む傾向があるため、釣り人は一般にこれらの近くに釣り糸を投げ込まざるを得ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のことから、釣り針の尖った先端が、魚以外の水中の物体に根掛かりする可能性が低くなるよう、釣り針を格納することができる一方、同時に、獲物が釣り針に食いついたときは、釣り針が解放されることができる釣り用ルアーがあることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様によれば、
本体と、
本体と釣り糸と、を接続するための釣り糸連結部と、
釣り針と、
釣り針と本体とを連結する釣り針連結部と、
本体に設けられた釣り針受納部と、
を備え、
本体に隣接した位置で釣り針を保持するように、釣り針及び釣り針受納部が、磁気引力によって互いに対して付勢され
釣り針受納部は、保持位置にあるとき、釣り針の開放端を配置するための受容スロットを備え
釣り針受納部は円盤状に形成され、受容スロットは釣り針受納部の直径方向に配置されている、
釣り用ルアーが提供される。
【0007】
本発明は、磁気を利用することで、釣り針及び釣り用ルアー本体を共に付勢することによって、釣り針を格納する機能を有する、新しい釣り用ルアーを提示するものである。釣り用ルアー本体に設けられた、磁化釣り針受納部は、釣り針を釣り用ルアー本体に向かって引き寄せる。
【0008】
釣り針連結部は、釣り針の開放端の一方と釣り針受納部の受納枠と、が一直線になるように配置されている。これによって、釣り用ルアーが水中にあるときでも、釣り針が釣り用ルアー本体の上に確実に係止されることがさらに可能となる。
【0009】
実施例において、釣り針及び釣り針受納部を、互いに付勢している磁場は、1000ガウス(G)から1200ガウス(G)の範囲内である。
【0010】
磁場の強度は、釣り針がルアー本体に向かって必要十分に引き寄せられているかで決定される。磁石の強度が強すぎる場合、釣り針は、魚が食いついたときでも解放されることできなくなり、磁石の強度が弱すぎる場合、釣り針受納部は水中で釣り針を保持することができなくなる。
【0011】
他の実施例において、釣り針受納部は磁気を持ち、釣り針は金属から成る。
【0012】
さらに他の実施例において、釣り針受納部は金属から成り、釣り針が磁気を持つ。
【0013】
釣り針受納部又は釣り針のいずれか一方が磁化されることも可能である。
【0014】
好ましい一特徴によれば、釣り針と、釣り針連結部と、釣り針受納部と、は本体の二つの対向する各側面にそれぞれ設けられる。
【0015】
釣り用ルアーには、デザイン選択によって、釣り針と、釣り針連結部と、釣り針受納部と、の組が一つ以上含まれてもよい。
【0016】
一実施例において、釣り針が釣り針受納部に対して付勢されているときに、獲物に対して釣り針を隠匿するように、本体の幅が、釣り針の最も幅広い部分と同じか又はそれより大きい。
【0017】
獲物に対して釣り針をさらに隠すために、釣り用ルアー本体及び釣り針は、ほぼ同一寸法となるように製造され、これにより、釣り針が釣り用ルアー本体に対して付勢されるときに、釣り針は、釣り用ルアー本体によって部分的に隠されているように見える。
【0018】
本発明は、添付された図面を参照することで、単なる例として挙げられた、後述する好ましい実施例の記述によって図示されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】典型的な釣り用ルアーの基本的な構成部品と、さらに釣り用ルアー本体に連結された一本の釣り針を受けるのに用いられる釣り針受納部と、を備える釣り用ルアーである本発明の実施例の図である。
図2】釣り針受納部が、どのように釣り用ルアー本体に取り付けられているのかを示す、図1中のものと同じ釣り用ルアーの側面図である。
図3】二つの釣り針と、補完する二つの釣り針受納部と、が一つの釣り用ルアー本体にある、本発明の他の実施例の図である。
図4】釣り針受納部が、どのように釣り用ルアー本体に取り付けられているかを示す、図2の釣り用ルアーの側面図である。
図5】二つの釣り針と、補完する二つの釣り針受納部と、が一つの釣り用ルアー本体にある、本発明の他の変形例の図である。
図6】釣り針及び釣り針受納部が、互いに対して付勢されているとき、釣り針受納部が、どのように釣り用ルアー本体に沿って隠された釣り針を保持しているかを示す、図5中の釣り用ルアーの側面図である。
図7】本発明の実施例による、釣り用ルアーのさらに他の変形例を示す図である。
図8】釣り用ルアー本体上の釣り針に対する、釣り針受納部の位置を示す、図7による釣り用ルアーと同じ変形例の側面図である。
図9】本発明の実施例の別の例を示す図である。
図10】釣り用ルアー本体上の釣り針に対する、釣り針受納部の位置を示す、図9による釣り用ルアーの側面図である。
図11】釣り用ルアーの本体が、水の下ではほぼ透明に見える透明のアクリル材料からぶらさがっている、本発明による実施例の別の例を示す図である。
図12】釣り用ルアー本体上の釣り針に対する、釣り針受納部の位置を示す、図11による釣り用ルアーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施例中の、釣り用ルアーが、図1及び図2に示される。釣り用ルアーの本体1は、魚に似せるように僅かに湾曲しており、本体1には、魚の絵が描かれている。釣り糸連結部2は、釣り用ルアー本体の一方の端に位置しており、釣り糸連結部2には、魚の頭部が描かれている。釣り針連結部4は、釣り用ルアー本体のもう一方の端に取り付けられている。釣り針3は、釣り針連結部4に取り付けられ、円盤状の形をなし、受容スロット6を含む釣り針受納部5は、釣り用ルアーの長さ方向の中央部分に埋め込まれている。釣り針受納部5は磁化され、1000ガウス(G)から1200ガウス(G)の範囲内の磁場を持つ。受容スロット6は、釣り針3がより容易に釣り針受納部5に係止されるようにするものである。
【0021】
釣り糸連結部2は、釣り用ルアー本体が水中で自由に垂れ下がることができるように、釣り用ルアーを釣り糸(図示せず)に結びつける。釣り針3は、その可動軸に沿って保持位置を有し、この保持位置において、釣り針3の端部は、釣り針受納部5の受容スロット6と接する。この位置で、釣り針3は、釣り針受納部5に磁気によって係止される。
【0022】
使用時は、所要の餌が釣り針3に取り付けられ、釣り針3は、釣り針受納部5に係止されるまで、保持位置に向かって移動する。釣り針受納部5によってもたらされる1000ガウス(G)から1200ガウス(G)の範囲内の磁場は、釣り針3及び餌が、釣り用ルアー本体1上に保持されるのに必要十分であるが、一旦獲物が餌に食いつくと、釣り針3は、釣り針受納部5から解放されるようになっている。
【0023】
釣り針3によって刺し貫かれる痛覚への反応によって、獲物と釣り糸の両方が、無秩序に振動しかつ位置が変化し、釣り人に、釣り針に何かが掛かったことを知らせる。
【0024】
本発明の第二の実施例中のその他の種類の釣り用ルアーが、図3から図12に示される。それらの特徴は、以下に述べる相違点を除き、第一の実施例と同様である。
【0025】
図3及び図4は、この第二の実施例の第一の変形例を示している。第一の変形例において、これらの図から、釣り用ルアー本体1は、図1及び図2に示された実施例の釣り用ルアー本体1よりも大きいことが理解できる。釣り用ルアーの本体1は、魚のように見えるよう成形されている。第一の変形例において、一つの釣り糸連結部は、本体1の一端上に取り付けられている。図4に示すように、二つの釣り針連結部4は、釣り用ルアー本体1の「ひれ」近くに、本体の各側面に一つずつ、取り付けられている。釣り針3は、各釣り針連結部に連結される。同様に、二つの磁化釣り針受納部5は、釣り用ルアー本体1の両側面に取り付けられている。この釣り用ルアーは、二つの釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。また、釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。
【0026】
釣り用ルアーの第二の変形例が、図5及び図6に示される。第二の変形例の本体1が、第一の変形例の本体よりも著しく長い一方で、釣り糸連結部2と、釣り針連結部4と、釣り針3と、釣り針受納部5と、の位置は、第一の変形例と同じ位置である。ルアー本体1は、異なる種類の獲物を惹きつけるために異なる形状に成形されている。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。そしてまた、釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。
【0027】
釣り用ルアーの第三の変形例が、図7及び図8に示される。この変形例では、釣り糸連結部2が、釣り用ルアー本体1の頂部に設けられている。釣り針連結部4は、ルアー本体1の両側にある、より小さい釣り用ルアーとほぼ同じ長さの釣り針と共に、釣り用ルアー本体1の両側に取り付けられている。ルアー本体の両側にある磁化釣り針受納部5は、釣り用ルアー本体1の尾部近くに取り付けられている。各釣り針3は、釣り針受納部5に手作業で係止される必要がある。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。
【0028】
釣り用ルアーの第四の変形例が、図9及び図10に示される。このタイプの釣り用ルアーは、クランクベイトとしてより広く知られており、バス釣りではよく用いられる。釣り糸連結部2は、ルアー本体1の口部の、透明プラスチックのビル(bill)のすぐ上に、取り付けられている。このビルの主たる用途は、所要の深さまで餌を沈め、この餌が巻き取られるときにもたらされる魚のような泳ぐ動作を得るためである。釣り針連結部4は、ルアー本体1の両側に取り付けられ、取り付けられた釣り針3はそれぞれ、本体1の尾部方向に中間まで延びている。釣り針受納部5は、釣り用ルアー本体1の両側に設けられている。
【0029】
釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。
【0030】
釣り用ルアーの第五の変形例が、図11及び図12に示される。このタイプの釣り用ルアーは、クランクベイトの別の変形体であって、より長いプラスチック製でより大きいビルを有することで、ルアー本体1は水中により深く潜ることができる。このビルの長さにより、釣り糸連結部2は、ビルと平行に釣り用ルアー本体全体に亘って延びていると同時に、釣り針連結部4は、魚のひれ部分付近に配置される。釣り針3は、釣り用ルアー本体1の両側に取り付けられており、埋め込まれた釣り針受納部5は、ルアー本体1の中央部分付近に配置されている。
【0031】
釣り糸連結部の位置により、釣り用ルアー本体の尾部が、水中に沈められるときに下に向くことになるため、釣り針3は自動的に釣り針受納部5に係止されることになる。この釣り用ルアーは、二本の釣り針3を有することで、本体1の両側からより多くの魚を惹きつけることができ、より多くの魚を捕獲する可能性を有している。
【0032】
図面から理解できるように、各釣り用ルアーの本体1は、その他の釣り用ルアーの本体とは異なっているが、これらのうち各々が、釣り針連結部4一組と、釣り針3一組と、釣り針受納部5一組と、を備えている。これら釣り用ルアーは、形状がより円筒状であって、実際の魚に似せられて成形されている。これらの釣り用ルアーの形状及びサイズは、大きく異なるが、釣り針連結部4と、釣り針3と、釣り針受納部5と、の構成は、図1及び図2に記載のものと同じ構成及び原理に基づいてなされていることが理解できる。
【0033】
釣り針受納部5で使用される磁気の強度は、本発明の全ての釣り用ルアーの設計において共通である。代わりとなる構成としては、釣り針受納部5は、非磁化金属で作成されてもよい一方で、釣り針3は、本発明で意図されるように、同様の付勢効果をもたらすために磁化金属で作られることも留意すべきである。
【0034】
従って、以上の記載から明らかなように、本発明は、水域が浅く魚が豊富な場所である、小川、川、湖において、より効果的に操作することができる釣り用ルアーを提供する。磁化釣り針受納部5の付勢及び係止効果によって、釣り針が石や岩や木の枝に根掛かりしたり、絡んだりし易い場所の近くであっても、釣り用ルアーを配置することができ、これにより、釣り人が獲物をより釣りやすくすることができる。
【0035】
上記の記載は、釣り用ルアーが、釣り針3と、釣り針連結部4と、釣り針受納部5と、の構成の一組又は二組のいずれかを含む、本発明の二つの特定の実施例に主に着目しているが、上記釣り針と、上記釣り針連結部と、上記釣り針受納部と、の構成の三つ目の組、またはそれ以上の組を含めることが可能であることは、当業者にとって自明であろう。
【0036】
本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、多数のその他の方法で実施されうることが理解される。
【符号の説明】
【0037】
1 釣り用ルアー本体
2 釣り糸連結部
3 釣り針
4 釣り針連結部
5 釣り針受納部
6 受容スロット
【国際調査報告】