特表2016-515964(P2016-515964A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-515964遠心分離器を備えた、車両に設けられた圧縮空気装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-515964(P2016-515964A)
(43)【公表日】2016年6月2日
(54)【発明の名称】遠心分離器を備えた、車両に設けられた圧縮空気装置
(51)【国際特許分類】
   B60T 17/00 20060101AFI20160502BHJP
   B01D 45/12 20060101ALI20160502BHJP
   B60T 17/04 20060101ALI20160502BHJP
【FI】
   B60T17/00 B
   B01D45/12
   B60T17/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-557396(P2015-557396)
(86)(22)【出願日】2014年2月11日
(85)【翻訳文提出日】2015年9月2日
(86)【国際出願番号】EP2014052596
(87)【国際公開番号】WO2014124918
(87)【国際公開日】20140821
(31)【優先権主張番号】102013101499.2
(32)【優先日】2013年2月14日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】597007363
【氏名又は名称】クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Knorr−Bremse Systeme fuer Nutzfahrzeuge GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】カールハインツ ハイドル
(72)【発明者】
【氏名】マーク ヘーネ
【テーマコード(参考)】
3D049
4D031
【Fターム(参考)】
3D049AA02
3D049BB09
3D049BB36
3D049CC03
3D049HH03
3D049JJ09
3D049KK16
3D049PP06
4D031AC02
4D031BA03
4D031BA10
(57)【要約】
本発明は、車両に設けられた圧縮空気装置内に案内された圧縮空気から粒子(5)を分離する手段が設けられている圧縮空気装置に関する。本発明は、圧縮空気(1)から粒子(5)を分離する手段が、遠心力を利用して圧縮空気(1)から粒子(5)を分離するために、圧縮空気(1)に螺旋状の流れを付与する圧縮空気案内手段(3)を備えた少なくとも1つの遠心分離器(8)を有していることを提案している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられた圧縮空気装置内に案内された圧縮空気から粒子(5)を分離する手段が設けられている圧縮空気装置において、
圧縮空気(1)から粒子(5)を分離する手段が、遠心力を利用して圧縮空気(1)から粒子(5)を分離するために、圧縮空気(1)に螺旋状の流れを付与する圧縮空気案内手段(3)を備えた少なくとも1つの遠心分離器(8)を有していることを特徴とする、車両に設けられた圧縮空気装置。
【請求項2】
遠心分離器(8)が、いずれにせよ圧縮空気装置にすでに含まれている圧縮空気管路(7)内に配置されている、請求項1記載の圧縮空気装置。
【請求項3】
遠心分離器(8)が、圧縮空気管路(7)の内部に配置された、圧縮空気(1)の流過方向に対して同軸のかつ螺旋状の少なくとも1つの圧縮空気案内体(3)を有している、請求項2記載の圧縮空気装置。
【請求項4】
圧縮空気案内体(3)が、少なくとも1つの螺旋状のストリップによって形成されるようになっており、該ストリップの半径方向外側の縁部が、圧縮空気管路(7)の半径方向内側の周面に密接している、請求項3記載の圧縮空気装置。
【請求項5】
圧縮空気管路(7)に、圧縮空気から分離された粒子(5)のための少なくとも1つの導出開口(9)が設けられている、請求項2から4までのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【請求項6】
導出開口(9)が、粒子捕集容器(6)に接続されている、請求項6記載の圧縮空気装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの導出開口(9)が、圧縮空気の流れ方向で見て、圧縮空気案内体(3)の終端部に配置されている、請求項3から7までのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの導出開口(9)が、圧縮空気管路(7)の開いた終端部に配置されており、該開いた終端部内に円錐形のノズル(4)が導入されており、該円錐形のノズル(4)の半径方向外側の周面と、圧縮空気管路(7)の半径方向内側の周面との間に、導出開口としてのギャップが形成されるようになっている、請求項3から8までのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【請求項9】
前記圧縮空気装置が、商用車に設けられた圧縮空気装置または牽引車と被牽引車とから成る商用連結車に設けられた圧縮空気装置、たとえば圧縮空気制動装置または空気ばね装置である、請求項1から8までのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の、車両に設けられた圧縮空気装置内に案内された圧縮空気から粒子を分離する手段が設けられている圧縮空気装置に関する。
【0002】
商用車のまたは牽引車(トラクタ)と被牽引車(トレーラ)とを組み合わせた連結車のこのような空気圧縮装置は、圧縮空気運転される装置、たとえば圧縮空気制動装置および/または空気ばね装置を有している。被牽引車では、被牽引車側の圧縮空気装置に圧縮空気が供給される。この圧縮空気は、牽引車側のカップリングヘッドと被牽引車側のカップリングヘッドとの間に案内されたフレキシブルな圧縮空気管路を介して、牽引車から被牽引車に供給される。さらに、このような圧縮空気装置は、1つ以上の圧縮空気容器と、圧縮空気を圧縮空気ブレーキおよび/または空気ばねベローズに対して制御するための複数の弁装置とを有することもできる。
【0003】
大抵、このような圧縮空気運転される装置に用いられる圧縮空気は、牽引車側の往復動式圧縮機によって発生させられる。この往復動式圧縮機器の運転時には、カーボンと金属とから成る粒子が圧縮空気内に達してしまうことを完全には回避することができない。また、圧縮空気の生成時に生じた粒子が、圧縮空気を案内する導管路と圧縮空気容器とから圧縮空気内に達してしまうことも起こり得る。さらに、牽引車の対応するカップリングヘッドに結合されない被牽引車のカップリングヘッドに砂粒子が達してしまう事例も知られている。しかしながら、このような粒子は、商用車もしくは連結車の圧縮空気装置の機器に損傷を与えてしまう。
【0004】
したがって、独国特許出願公開第102009036619号明細書に基づき公知の被牽引車側のカップリングヘッドは、牽引車から供給されたかもしくは被牽引車の圧縮空気管路系内に外部から達した空気を濾過するための濾過装置を備えている。この濾過装置は、カップリングヘッド内に組み込まれたフィルタインサートを有している。このフィルタインサートの不純物が設定量に達すると、フィルタインサートが介設されている2つの接続部の間に、圧縮空気がフィルタインサートを迂回するバイパス接続部が形成される。しかしながら、これによって、1つには、フィルタインサートを清浄化するかまたは交換するためのある程度の保守手間が必要となってしまう。もう1つには、保守の不足に基づき、フィルタインサートが目詰まりしている場合に、引き続き粒子で汚染されている圧縮空気が、フィルタインサートを迂回してバイパス接続部を介して流れてしまう。
【0005】
発明の課題
このことを出発点として、本発明の課題は、冒頭で述べたような圧縮空気装置を改良して、圧縮空気からの粒子の確実な分離が、少ない保守手間で保証されているようにすることである。
【0006】
この課題は、請求項1記載の特徴によって解決される。
【0007】
発明の開示
本発明によれば、圧縮空気から粒子を分離する手段が、遠心力を利用して圧縮空気から粒子を分離するために、圧縮空気に螺旋状の流れを付与する圧縮空気案内手段を備えた少なくとも1つの遠心分離器を有していることが提案されている。
【0008】
言い換えると、たとえば圧縮空気管路を通って流れかつ減圧下にある、不純物、たとえば粒子を一緒に含んだ圧縮空気に、圧縮空気案内手段によって螺旋状の流れが付与される。このとき、比較的重い不純物粒子が、遠心力によって圧縮空気管路の内部で半径方向外向きに押し退けられ、その後、そこで、たとえば圧縮空気管路の周壁に形成された導出開口を通って、好ましくは捕集容器内に分離される。この様式はサイクロンに類似している。
【0009】
これによって、1つには、先行技術に比べて保守手間が減じされる。なぜならば、もはやフィルタインサートが清浄化される必要もなければ、交換される必要もないからである。
【0010】
従属請求項に記載した手段によって、請求項1に記載した本発明の有利な改良および改善が可能となる。
【0011】
特に好適には、遠心分離器が、いずれにせよ圧縮空気装置にすでに含まれている圧縮空気管路内に配置されている。なお、この場合には、遠心分離器のために、圧縮空気装置内に、たとえば全体的に1つの付加的な圧縮空気管路が設けられる必要もなければ、たとえば既存の圧縮空気管路の付加的な一区分が設けられる必要もない。この結果、本発明の廉価な構成が達成される。
【0012】
特に好適には、遠心分離器が、圧縮空気管路の内部に配置された、圧縮空気の流過方向に対して同軸のかつ螺旋状の少なくとも1つの圧縮空気案内体を有している。この態様では、
【0013】
好適な態様によれば、圧縮空気案内体が、少なくとも1つの螺旋状のストリップによって形成されるようになっており、このストリップの半径方向外側の縁部が、圧縮空気管路の半径方向内側の周面に密接している。この態様では、圧縮空気管路内に配置された圧縮空気案内体が、たとえば、圧縮空気管路内でほぼ層流によって流過される。この層流は、流れ方向で見て、ストリップの上流側の端部への衝突後、このストリップにより変向させられ、これによって、流れ方向で少なくともストリップの長手方向延在長さに沿って、螺旋状の流れが生じるようになっている。この螺旋状の流れの半径方向の成分によって、相対的に重い粒子が半径方向外向きに押し退けられ、そこで分離されるようになっている。
【0014】
螺旋状のストリップは、好適には、最初平形のストリップを螺旋状に曲げることによって製造される。このような製造は極端に廉価である。
【0015】
圧縮空気案内体として、ストリップの代わりに、圧縮空気の流れを圧縮空気管路の内部で螺旋状の流れに変えることができる幾何学的なあらゆる構造体、たとえば半径方向外側の周面に弦巻線状に形成された案内面を備えた円筒状のロッドが使用されてもよい。この態様では、案内面が、好適には、圧縮空気管路の周壁の半径方向内側の周面にまで延びていて、この周面に密に接触している。
【0016】
1つの改良態様によれば、圧縮空気管路に、圧縮空気から分離された粒子のための少なくとも1つの導出開口が設けられている。この導出開口は、好適には、粒子捕集容器に接続されており、これによって、遠心力により周壁の半径方向内側の周面に向かって押し退けられた粒子が、導出開口を通って捕集容器内に達することができる。
【0017】
有利な態様によれば、少なくとも1つの導出開口が、圧縮空気の流れ方向で見て、圧縮空気案内体もしくはストリップの終端部に配置されている。この態様では、粒子を導出開口を通して分離するために、半径方向の遠心力が大きくなるように、ストリップの誘導により形成された流れが十分に螺旋状に形成されていることが確保されている。
【0018】
1つの改良態様によれば、少なくとも1つの導出開口が、圧縮空気管路の開いた終端部に配置されており、この開いた終端部内に円錐形のノズルが導入されており、この円錐形のノズルの半径方向外側の周面と、圧縮空気管路の半径方向内側の周面との間に、導出開口としてのギャップが形成されるようになっている。これによって、導出開口が極めて簡単に製作される。
【0019】
特に好適には、圧縮空気装置が、牽引車と被牽引車とから成る商用連結車のうちの被牽引車に対応配置されている。なぜならば、被牽引車が牽引車から切り離されると、不純物が、被牽引車側の両カップリングヘッド(たとえばリザーバ、ブレーキ)を通って被牽引車の圧縮空気装置内に達してしまう危険があるからである。
【0020】
特に好適には、遠心分離器が、圧縮空気の流れ方向で見て、被牽引車側のカップリングヘッドの下流側かつ被牽引車の圧縮空気容器の上流側で圧縮空気管路内に配置されている。これによって、粒子が少なくとも1つの圧縮空気容器内に達してしまうことを回避することができる。
【0021】
なお、圧縮空気装置が、商用車に設けられた圧縮空気装置または牽引車と被牽引車とから成る商用連結車に設けられた圧縮空気装置、たとえば圧縮空気制動装置または空気ばね装置であることは言うまでもない。
【0022】
本発明を改善する更なる手段を、以下に、本発明の実施の形態の説明および図面において詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の好適な実施の形態に係る圧縮空気装置の圧縮空気管路内に配置された遠心空気分離器の横断面図である。
【0024】
実施の形態の説明
以下に、本発明の実施の形態を図面に示し、以下の記述において詳しく説明する。
【0025】
図1には、商用車に設けられた圧縮空気装置の圧縮空気管路7が横断面図で示してある。圧縮空気装置は、たとえば、牽引車と被牽引車とを組み合わせた連結車のうちの被牽引車に設けられた空圧式の圧縮空気制動装置である。
【0026】
被牽引車には、圧縮空気が、牽引車側の少なくとも1つのカップリングヘッドと、被牽引車側の少なくとも1つのカップリングヘッドとの間の管路接続部を介して、圧縮空気制動装置内へと供給される。図1に示した圧縮空気管路7は、好適には、被牽引車側の1つのカップリングヘッドと、圧縮空気制動装置に用いられる少なくとも1つの圧縮空気リザーバとの間に延在している。
【0027】
本実施の形態では、遠心力を利用して圧縮空気1から粒子を分離するために、圧縮空気管路7内に、圧縮空気1に、図1に矢印記号により示した螺旋状の流れを付与する圧縮空気案内手段3を備えた遠心分離器8が配置されている。特に好適には、この遠心分離器8は、いずれにせよ圧縮空気装置にすでに含まれている圧縮空気管路7内に配置されている。なお、この場合には、遠心分離器8のために、圧縮空気装置内に、たとえば全体的に1つの付加的な圧縮空気管路が設けられる必要もなければ、たとえば既存の圧縮空気管路7の付加的な一区分が設けられる必要もない。択一的には、遠心分離器8のために、1つの付加的な圧縮空気管路が設けられていてもよいし、いずれにせよ存在している圧縮空気管路7内の付加的な一区分が設けられていてもよい。
【0028】
特に好適には、遠心分離器8は、圧縮空気の、図1に符号1で示した流過方向に対して同軸のかつ螺旋状の少なくとも1つの圧縮空気案内体3を有している。この圧縮空気案内体3は圧縮空気管路7の内部に配置されている。この場合、圧縮空気案内体3を流過することによって、最初は真っ直ぐな流れが螺旋状に変向させられる。この螺旋状の流れの仮想中心軸線は、好適には、圧縮空気管路7の中心軸線と同軸である。
【0029】
特に好適には、圧縮空気案内体は、少なくとも1つの螺旋状のストリップ3によって形成される。このストリップ3の半径方向外側の縁部は、圧縮空気管路7の半径方向内側の周面に密接している。螺旋状のストリップ3は、好適には、最初平形のストリップ3を螺旋状に曲げることによって製造される。
【0030】
圧縮空気管路7の周壁には、圧縮空気から分離された粒子5のための少なくとも1つの導出開口9が設けられている。この導出開口9は、好適には、粒子捕集容器6に接続されており、これによって、遠心力により周壁の半径方向内側の周面に向かって押し退けられた粒子5が、導出開口9を通って粒子捕集容器6内に達することができる。
【0031】
有利な実施の形態によれば、少なくとも1つの導出開口9は、圧縮空気の流れ方向で見て、好適には、ストリップ3の終端部にかつ圧縮空気管路7の開いた終端部に配置されている。この圧縮空気管路7の開いた終端部内には、円錐形のノズル4が導入されている。この円錐形のノズル4の半径方向外側の周面と、圧縮空気管路7の半径方向内側の周面との間に、導出開口9としてのギャップが形成され、このギャップを介して、遠心力により圧縮空気管路7の半径方向内側の周面に押し退けられた粒子5が、一部は重力に起因して、一部は遠心力により、粒子捕集容器6内に達することができる。圧縮空気管路7の開いた終端部と円錐形のノズル4との間の接続は、たとえばユニオンスリーブ10によって行うことができる。その後、図1に符号2で示した、粒子5が除去された圧縮空気が、被牽引車の圧縮空気容器内に引き続き導かれる。
【0032】
粒子捕集容器6は、好適には透明な材料から製造されており、これによって、充填レベルを外部から視認することができ、粒子捕集容器6を必要に応じて空にすることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 粒子を含んでいる圧縮空気
2 粒子を含んでいない圧縮空気
3 ストリップ
4 ノズル
5 粒子
6 粒子捕集容器
7 圧縮空気管路
8 遠心分離器
9 導出開口
10 ユニオンスリーブ
【手続補正書】
【提出日】2015年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられた圧縮空気装置内に案内された圧縮空気(1)から粒子(5)を分離する手段が設けられている圧縮空気装置において、
圧縮空気(1)から粒子(5)を分離する手段が、遠心力を利用して圧縮空気(1)から粒子(5)を分離するために、圧縮空気(1)に螺旋状の流れを付与する圧縮空気案内手段(3)を備えた少なくとも1つの遠心分離器(8)を有していることを特徴とする、車両に設けられた圧縮空気装置。
【請求項2】
遠心分離器(8)が、圧縮空気装置に含まれている圧縮空気管路(7)内に配置されている、請求項1記載の圧縮空気装置。
【請求項3】
遠心分離器(8)が、圧縮空気管路(7)の内部に配置された、圧縮空気(1)の流過方向に対して同軸のかつ螺旋状の少なくとも1つの圧縮空気案内体(3)を有している、請求項2記載の圧縮空気装置。
【請求項4】
圧縮空気案内体(3)が、少なくとも1つの螺旋状のストリップによって形成されており、該ストリップの半径方向外側の縁部が、圧縮空気管路(7)の半径方向内側の周面に密接している、請求項3記載の圧縮空気装置。
【請求項5】
圧縮空気管路(7)に、圧縮空気(1)から分離された粒子(5)のための少なくとも1つの導出開口(9)が設けられている、請求項2から4までのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【請求項6】
導出開口(9)が、粒子捕集容器(6)に接続されている、請求項記載の圧縮空気装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの導出開口(9)が、圧縮空気(1)の流れ方向で見て、圧縮空気案内体(3)の終端部に配置されている、請求項5または6記載の圧縮空気装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの導出開口(9)が、圧縮空気管路(7)の開いた終端部に配置されており、該開いた終端部内に円錐形のノズル(4)が導入されており、該円錐形のノズル(4)の半径方向外側の周面と、圧縮空気管路(7)の半径方向内側の周面との間に、導出開口としてのギャップが形成されている、請求項からまでのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【請求項9】
前記圧縮空気装置が、商用車に設けられた圧縮空気装置または牽引車と被牽引車とから成る商用連結車に設けられた圧縮空気装置、たとえば圧縮空気制動装置または空気ばね装置である、請求項1から8までのいずれか1項記載の圧縮空気装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
特に好適には、遠心分離器が、圧縮空気管路の内部に配置された、圧縮空気の流過方向に対して同軸のかつ螺旋状の少なくとも1つの圧縮空気案内体を有している
【国際調査報告】