特表2016-515976(P2016-515976A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-515976並進移動を含む、垂直に収納されるトレーテーブルアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-515976(P2016-515976A)
(43)【公表日】2016年6月2日
(54)【発明の名称】並進移動を含む、垂直に収納されるトレーテーブルアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/00 20060101AFI20160502BHJP
   B64D 11/06 20060101ALI20160502BHJP
   A47C 7/62 20060101ALI20160502BHJP
【FI】
   B60N3/00 B
   B64D11/06
   A47C7/62 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-506642(P2016-506642)
(86)(22)【出願日】2014年4月4日
(85)【翻訳文提出日】2015年11月2日
(86)【国際出願番号】US2014032963
(87)【国際公開番号】WO2014165750
(87)【国際公開日】20141009
(31)【優先権主張番号】61/808,348
(32)【優先日】2013年4月4日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フロスト イアン ローレンス
(72)【発明者】
【氏名】モールトン クリストファー チャールズ
【テーマコード(参考)】
3B084
3B088
【Fターム(参考)】
3B084JA00
3B088AA04
(57)【要約】
乗客シート用22のトレーテーブルアセンブリ20であって、シート22の側方に配置されるとともに、シートバックからシートの前方の位置までの長さを有する水平レール38、40と、水平レール38、40に沿って水平に移動するように構成されたキャリッジアセンブリ44と、キャリッジアセンブリ44に取付けられたトレーテーブル34であって、トレーテーブル34がシートバックの側方で収納される垂直向きと、トレーテーブル34がシートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動されるように構成されたトレーテーブル34と、を備える乗客シート用のトレーテーブルアセンブリ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックおよびシートボトムを備える乗客シート用トレーテーブルアセンブリであって、
前記乗客シートの側方に配置されるとともに、前記シートバックから前記シートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、
前記水平レールの前記長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに取付けられたトレーテーブルであって、前記トレーテーブルが前記シートバックの側方で収納される垂直向きと、前記トレーテーブルが前記シートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動されるように構成されたトレーテーブルと、を備えるトレーテーブルアセンブリ。
【請求項2】
前記水平レールと平行であるとともに、前記水平レールに連続的であるように構成されている第2水平レールをさらに備え、
前記キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項3】
前記水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において前記水平レールの下側に配置されたレッジをさらに備え、
前記レッジは、前記水平レールの前記長さの一部に沿って連続的であり、前記キャリッジアセンブリが前記レッジより前方、かつ、前記レッジを離れるまで、前記キャリッジアセンブリと干渉し、前記キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成された、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項4】
前記水平レールおよび前記レッジが収容されたハウジングをさらに備える、請求項3に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項5】
前記キャリッジアセンブリは、前記水平レールの前記長さに沿った摺動移動のため、直動軸受、転がり軸受、ローラースライド、滑り軸受、および、ローラーのうちの1つを備える、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項6】
支持部材および支持ビームをさらに含み、
前記支持部材は、前記キャリッジアセンブリおよび前記支持ビームに枢着され、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルを水平に片持された向きに支持しており、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルが水平になるように枢動されるときに、前記支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度へ枢動していくように、前記キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項7】
前記キャリッジアセンブリは、前記トレーテーブルの収納のため、前記トレーテーブルを持ち上げるためのばね力を提供するように構成された気体ばねを含む、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項8】
前記気体ばねは、前記トレーテーブルが水平に対し45°のとき、前記トレーテーブルの重心からの力を打ち消すようにサイズ決めされている、請求項7に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項9】
前記トレーテーブルが展開されている間、前記トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパをさらに備える、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項10】
航空機乗客シートであって、
シートボトムおよびシートバックを有するシートと、
前記シートの側方に配置されるトレーテーブルアセンブリと、を備え、
前記トレーテーブルアセンブリは、
前記乗客シートの側方に配置されるとともに、前記シートバックから前記シートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、
前記水平レールの前記長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに枢着されたトレーテーブルであって、前記トレーテーブルが前記シートバックの側方で収納される垂直向きと、前記トレーテーブルが前記シートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動するように構成されたトレーテーブルと、を備えている、
航空機乗客シート。
【請求項11】
前記第1水平レールと平行であるともに、前記第1水平レールに連続的であるように構成された第2水平レールをさらに備え、
前記キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項12】
前記水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において前記水平レールの下側に配置されたレッジをさらに備え、
前記レッジは、前記水平レールの前記長さの一部に沿って連続的であり、前記キャリッジアセンブリが前記レッジより前方、かつ、前記レッジを離れるまで、前記キャリッジアセンブリと干渉し、前記キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成された、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項13】
前記シートの側方に配置され、前記水平レールおよび前記レッジが収容されるハウジングをさらに備える、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項14】
支持部材および支持ビームをさらに備え、
前記支持部材は、前記キャリッジアセンブリおよび前記支持ビームに枢着され、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルを水平に片持ちされた向きに支持しており、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルが水平に枢動されるときに、前記支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度枢動していくように、前記キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項15】
トレーテーブルを収納するため、前記トレーテーブルを持ち上がるためのばね力を提供するように構成された気体ばねと、トレーテーブルが展開されている間、トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパと、をさらに備える、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して乗客シートに関連するトレーテーブルアセンブリの分野に関し、詳細には、シートに隣接するレールに沿って摺動し、シートバック側方の収納垂直位置と、シートバックの前方の展開水平位置と、の間で移動するように構成されたトレーテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
トレーテーブルは、乗客に、作業、食事等のために平坦で水平なテーブル面を提供するために、ほとんどすべての種類およびクラスの航空機シートに備えられている。一般的に、トレーテーブルは、地上走行、離陸および着陸など、非使用時のための収納位置と、飛行中に使用するための展開位置と、の間で移動するように構成される。エコノミークラスのシートでは、トレーテーブルは前のシートの背後に取付けられ、次の列の乗客が使用するために水平位置まで下方に枢動することが多い。前のシートがない位置のシートでは、一般的に、トレーテーブルは、シート側方の縦型ポケット内に収納される。このため、テーブル面を持ち上げ、枢動、および、乗客の膝上の適所まで回転させるために、複雑なヒンジアセンブリおよびアーマチュアを必要とする。
【0003】
上述のシート配置のいずれにおいても、一般的に、従来型トレーテーブルは、シートへの出入りを可能にするために収納される必要がある。トレーテーブルを収納することは、テーブル面の水平方向の向きを変える必要があり、このためには、乗客が事前に物品を取り除くことが必要となる。これは、乗客が、例えば、トイレを使用するために、短い間だけ離席するつもりのとき、または、テーブル面が他の場所にしまうことが難しい食品や飲み物を載せているとき、特に不便である。シート側方の縦型ポケット内に格納するトレーテーブルは、その格納場所があることで複雑さ、および、重量が増してしまう点、貴重な床およびシート空間を消費するという点でも不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、必要とされているのは、展開時、収納する必要なく退出を可能にするべく移動するように構成されるトレーテーブル、および、現在、別の目的のために使用されていない空間内に収納されるトレーテーブルである。そのようなトレーテーブルは、乗客の快適性および利便性を向上し、航空機客室内の限定された空間の使用を最大化するであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の実施形態において、ここでは、シートバックおよびシートボトムを備える乗客シート用トレーテーブルアセンブリを提供する。概して、トレーテーブルアセンブリは、乗客シートの側方に配置されるとともに、シートバックからシートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、水平レールの長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、キャリッジアセンブリに取付けられたトレーテーブルであって、トレーテーブルがシートバックの側方で収納される垂直向きと、トレーテーブルがシートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動されるように構成されたトレーテーブルと、を備える。
【0006】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、水平レールと平行であるとともに、水平レールに連続的であるように構成されている第2水平レールを備えてもよく、キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される。
【0007】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において水平レールの下側に配置されたレッジを備えてもよく、レッジは、水平レールの長さの一部に沿って連続的であり、キャリッジアセンブリがレッジより前方、かつ、レッジを離れるまで、キャリッジアセンブリと干渉し、キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成される。
【0008】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、水平レールおよびレッジが収容されたハウジングを備えてもよい。
【0009】
さらなる実施形態において、キャリッジアセンブリは、水平レールの長さに沿った摺動移動のため、直動軸受、転がり軸受、ローラースライド、滑り軸受、および、ローラーのうちの1つを備えてもよい。
【0010】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、支持部材および支持ビームを備えてもよく、支持部材は、キャリッジアセンブリおよび支持ビームに枢着され、支持ビームは、トレーテーブルを水平に片持された向きに支持しており、支持ビームは、トレーテーブルが水平になるように枢動されるときに、支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度へ枢動していくように、キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている。
【0011】
さらなる実施形態において、キャリッジアセンブリは、トレーテーブルの収納のため、トレーテーブルを持ち上げるためのばね力を提供するように構成された気体ばねを備えてもよく、気体ばねは、トレーテーブルが水平に対し45°のとき、トレーテーブルの重心からの力を打ち消すようにサイズ決めされていてもよい。
【0012】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、トレーテーブルが展開されている間、トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパをさらに備えてもよい。
【0013】
本発明の第2実施形態において、ここでは、シートボトムおよびシートバックを有するシートと、シートの側方に配置されるトレーテーブルアセンブリと、を備える航空機乗客シートを提供する。トレーテーブルアセンブリは、乗客シートの側方に配置されるとともに、シートバックからシートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、水平レールの長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、キャリッジアセンブリに枢着されたトレーテーブルであって、トレーテーブルがシートバックの側方で収納される垂直向きと、トレーテーブルがシートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動するように構成されたトレーテーブルと、を備えてもよい。
【0014】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、第1水平レールと平行であるともに、第1水平レールに連続的であるように構成された第2水平レールを備えてもよく、キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される。
【0015】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において水平レールの下側に配置されたレッジを備えてもよく、レッジは、水平レールの長さの一部に沿って連続的であり、キャリッジアセンブリがレッジより前方、かつ、レッジを離れるまで、キャリッジアセンブリと干渉し、キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成される。
【0016】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、シートの側方に配置され、水平レールおよびレッジが収容されるハウジングをさらに備えてもよい。
【0017】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、支持部材および支持ビームを備えてもよく、支持部材は、キャリッジアセンブリおよび支持ビームに枢着され、支持ビームは、トレーテーブルを水平に片持ちされた向きに支持しており、支持ビームは、トレーテーブルが水平に枢動されるときに、支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度枢動していくように、キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成される。
【0018】
さらなる実施形態において、トレーテーブルアセンブリは、トレーテーブルを収納するため、トレーテーブルを持ち上がるためのばね力を提供するように構成された気体ばねと、トレーテーブルが展開されている間、トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパを備えてもよい。
【0019】
本発明の実施形態は、上記の特徴および構成の1つまたは複数の組合せを備えていてもよい。
【0020】
本発明のさらなる特徴、態様、および有利性は、後に続く詳細な記載に記載され、およびある程度、その記載から当業者に容易に明らかになり、または本明細書に記載されるように本発明を実行することによって理解されるだろう。前述の概略的な記載および以下の詳細な記載の両方が、本発明の様々な実施形態を示し、および特許請求される本発明の特性および特徴を理解する概要または構想を提供することを目的としていることを理解すべきである。添付の図面は本発明のより深い理解を提供することを目的とし、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。
【0021】
本発明の特徴、態様および有利性は、以下の本発明の詳細な記載が添付の図面を参照して読まれるとき、より深く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】航空機乗客シートに備えられる本発明の実施形態によるトレーテーブルアセンブリの等角図である。
図2】シートバックに並んで、垂直に収納されたトレーを示す、トレーテーブルアセンブリおよびトレーテーブルアセンブルを備えたシートの別の等角図である。
図3】レールに沿って前方に摺動されており、垂直向きのトレーテーブルを示す。
図4】水平に展開されたトレーテーブルを示す。
図5】水平に展開され、シートから離れて前方に水平に移動されたトレーテーブルを示す。
図6】シートからの退出を可能にするためにシートから離れて前方に水平に移動されたトレーテーブルを示す上面図である。
図7】トレーテーブルがシートの側方で摺動する水平レールの配置を示す等角図である。
図8】トレーテーブルおよびキャリッジアセンブリの等角図である。
図9図8のトレーテーブルおよびキャリッジアセンブリの詳細図である。
図10】キャリッジおよびトレーテーブルの移動の詳細を示す。
図11A】垂直向きから水平向きへのトレーテーブルの展開を示す連続した図である。
図11B】垂直向きから水平向きへのトレーテーブルの展開を示す連続した図である。
図11C】垂直向きから水平向きへのトレーテーブルの展開を示す連続した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の例示的な実施形態を示す添付の図面を参照して、本発明をより完全に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形式で具現されてもよく、本明細書に記載される典型的な実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなり、かつ発明の範囲を十分に伝え、かつ当業者の一人が本発明を行い、使用しかつ実施できるように提供される。様々な図面を通じて、類似の参照数字は類似の要素を指す。
【0024】
図1〜6を参照すると、本発明の実施形態によるトレーテーブルアセンブリは、全体的に参照番号20で示されている。トレーテーブルアセンブリ20は、着席した乗客が使用するため、航空機シート22の側方に配置されている状態で示されている。シート22は、いずれかの種類のシート、例えば、浅いリクライニングに制限されるエコノミークラスのシート、または、垂直位置とフルフラット位置の間で移動するように構成された高級クラスのシートであることができる。一般的に、シート22は、シートバック24と、シートボトム26と、レッグレスト28と、アームレスト30と、を備え、そのそれぞれは、様々な着席位置を得るために独立して、または、協働して移動し得る。シート22は、数あるシートの種類の中でもとりわけ、横方向に隣接するシート列の一部、一群のネスト型シートおよび/またはスイートの一部、または隔離されたシートであり得る。示されるように、パーテーションまたはプライバシーシェル32がシート22の後ろに配置される。トレーテーブルアセンブリ20は、シート22の側方に配置され、シートの長手軸と実質的に平行に整列される。トレーテーブルアセンブリ20全体は、シート22にほぼ等しいかまたはシート22より長い長さを有する。それにより、以下で詳細に記載するように、トレーテーブル34は、シートバック24に並んでいる位置またはわずかに後ろの収納位置からシート22の前の展開水平位置まで水平に移動できる。
【0025】
図1および2に示すように、トレーテーブル34は、垂直方向においてアームレスト30の上側で、シートバック24に並んで、垂直またはほぼ垂直に収納されるように構成される。収納位置において、トレーテーブル34は、シートバック24と航空機の内側の壁との間の空間、または隣接するシートバック同士の間の空間を占有する。どちらの空間も、本発明の前はトレーテーブルの収納に利用されてこなかった。空間が十分である場合、トレーテーブル34は、シートバック24の横で完全に収納されるときに垂直であってもよい。内側の壁の曲率およびトレーテーブル34の長さがトレーテーブルを垂直に収納するのに十分でないシート構成では、トレーテーブルは垂直に対しわずかに角度を付けて収納されてもよい。トレーテーブル34は、完全に収納されるときに、任意選択的に内側の壁またはシートバック24の方に傾斜してもよい。トレーテーブルアセンブリ20は、航空機の内側の壁、シートのフレームおよびプライバシーシェル32の1つまたは複数に固定および支持されていてもよい。
【0026】
一般的に、トレーテーブルアセンブリ20は、以下で詳細に記載するようなトレーテーブル34と、少なくとも1つの水平レールを収容するハウジング36と、トレーテーブルをレールに沿って移動させるためのキャリッジアセンブリ44と、を備える。ハウジング36は、シート22の側方に固定されてもよいし、または、水平に移動(例えば摺動)するように構成されていてもよい。キャリッジアセンブリ44は、水平レールの長さに沿って水平に移動(例えば摺動)し、トレーテーブル34を垂直位置と水平位置の間で回転させるように構成される。従って、ハウジング36は、シート22に対して前方または後方に平行移動してもよく、キャリッジアセンブリはハウジング36に対して平行移動し、トレーテーブル34を一緒に運ぶ。ハウジング36および/またはキャリッジアセンブリ44の移動の長さは、数ある要素の中でもとりわけ、1つまたは複数のシート長さ、シートリクライニングの範囲、およびシート22の前方および後方の利用できる空間の量に依存してもよい。ハウジング長さおよび形状は、設置場所、内側の壁の形状、シートと内側の壁の間の利用できる空間の量、シート間の空間の量、シートの種類およびフレーム等に基づいてカスタマイズされてもよい。
【0027】
図3および4を参照すると、乗客制御ユニットを介した乗客からの入力などによって命令され、自動リニアアクチュエーションなどを介して、トレーテーブルおよび/またはハウジング36をシート22に対して前方に摺動することによって、トレーテーブル34は展開される。ハウジング36が摺動する実施形態では、ハウジング36が経路の第1の部分を前方に摺動し、トレーテーブル34が残りの部分を前方に摺動してもよい。支持キャリッジアセンブリ44が、以下に記載するような下に横たわるあらゆる妨害物を通過するのに十分な量、レールに沿って前方に水平に移動すると、トレーテーブル34は水平に展開できる。
【0028】
図5および6を参照すると、トレーテーブル34が展開されると、トレーテーブルを収納することなくシートからの退出を許容するため、トレーテーブル34をシートから離して位置付けるように、キャリッジアセンブリ44は所定の距離水平に移動できる。
【0029】
図7を参照すると、ハウジング36は、第1水平レール38と、第2水平レール40と、レッジ42とを収容する。第1及び第2レール38、40は、互いに平行に配置され、それぞれのレールは、シートバック24からシート22の前の位置まで延在する長さを有する。離間したレール構成は、トレーテーブルがねじられることを防止するために提供されてもよいし、レールはキャリッジアセンブリが同時に両方に沿って移動するように連続的であってもよい。レールの長さは、所望の移動長さ、及び、シート22の前方で利用できる空間の量に依存してカスタマイズされてもよい。
【0030】
レッジ42は、第1水平レール38と平行であり、かつ、垂直方向においてその下側に配置される。レッジ42は、シートバック24から前方へ第1水平レール38の長さの一部に沿って連続的であるが、第1水平レール38の前方端部まで延びる手前で終端する。この構成によれば、レッジ42は、第1水平レール38とレッジ42の同延部分に沿ってキャリッジアセンブリ44と干渉する働きをし、キャリッジアセンブリ44が垂直方向に下がり、トレーテーブル34を水平に展開することを防止する。キャリッジアセンブリ44がレッジ42を越えて前方へ移動すると、キャリッジアセンブリ44は自由に下がることができ、トレーテーブルを水平に回転させる。この構成は、レッジ42が、トレーテーブル34が早期に水平に展開し、着席している乗客に落下することを防止する点で有利である。
【0031】
図8〜10を参照すると、トレーテーブル34は、キャリッジ44に支持され、運ばれる。キャリッジアセンブリは、第1部分および第2部分を備えてもよく、それらはレッジ42を越えて垂直に整列し、トレーテーブル34が水平に展開することを許容する。キャリッジアセンブリ44は、少なくとも第1水平レール38の長さに沿って水平に移動する。キャリッジアセンブリ44の背後の案内ブロック50は、各レールと係合し、各レールに沿って水平に移動する。レール38、40に沿った案内ブロック50の摺動移動、及び、床に対するハウジング36の摺動移動は、少なくとも1つの次元における案内運動のためのいずれかの形態の直線スライドを使用して達成されてもよく、例えば、直動軸受、転がり軸受、ローラー滑り台、滑り軸受、ローラー等を備えてもよい。
【0032】
トレーテーブル34は、その下側で支持部材52に結合する。支持部材52は、キャリッジアセンブリ44の一端に枢着され、枢軸54の周りで枢動することで、トレーテーブルを垂直位置および水平位置の間で移動させる。支持ビーム56は、トレーテーブル34を水平な片持ち位置に支持する。支持ビーム56は、第1端部でキャリッジアセンブリ44に枢着され、第2端部で支持部材52に枢着される。支持ビーム56は、さらにキャリッジアセンブリ44に対して垂直に摺動し、それによりトレーテーブルが水平に向かう方向に移動するとき、支持ビーム56の第1端部がキャリッジアセンブリ44に対して垂直下方に移動し、支持ビーム56の第2端部がキャリッジアセンブリ44に対して外側に移動する。トレーテーブル34が水平のとき、支持ビーム56は垂直に対して斜めであり、下からトレーテーブルを支持する。図10を参照すると、牽引性気体ばね58は矢印60で示される方向にばね力を提供し、収納のためのトレーテーブルの持上げを促す。支持ビーム56はトレーテーブル34が完全に展開されているときストッパ66上に存在してもよく、これにより気体ばね58は負荷経路から外される。展開運動は電動リニアアクチュエータによって制御されてもよく、この場合、気体ばねは不要である。
【0033】
図11A〜Cを参照すると、トレーテーブル34が約45度の時に気体ばね力がトレーテーブルの重心からの力を打ち消すように、気体ばねはサイズ決めされてもよい。これにより転換点が生まれ、転換点より上でトレーテーブル34は収納垂直位置の方へ回転し、転換点より下でトレーテーブルは展開水平位置へ回転するようになる。図11Aに示されるように、収納位置において、トレーテーブルの重心からの力は方向矢印70で示されるように垂直方向に下向きであり、気体ばねからの力は方向矢印72で示されるように垂直方向に上向きである。トレーテーブルの重心によってもたらされるモーメントは、約45度より上では、気体ばねからの力によってもたらされるモーメントより弱く、従って、トレーテーブル34は収納位置の方に回転するようになる。図11Bに示されるように、これらの力70、72は約45度において打ち消し合い、それによりトレーテーブルの回転モーメントは枢軸54で作られない。図11Cに示されるように、トレーテーブルの重心によってもたらされるモーメントは、約45度より下で気体ばねを打ち負かし、トレーテーブル34は展開水平位置に回転する。
【0034】
図7に最良に示されるように、展開中のトレーテーブルの回転は、線速度制御ダンパによって制御されてもよく、および/または示されるような油圧ショックアブソーバ74などのショックアブソーバによって制御下に停止されてもよい。
【0035】
トレーテーブル34は、それを移動および展開するために手で掴み、操作されてもよい。トレーテーブル34の移動の回転範囲は例えば約90度であってもよい。アセンブリ20はさらに、解除機構、ラッチ、ロック、または移動、収納、解除およびトレーテーブルを展開位置または収納位置のどちらかにロックするための自動化支援を含んでもよい。
【0036】
垂直に収納され且つ平行移動するトレーテーブルアセンブリの好ましい実施形態を上に記載してきたが、本発明の様々な細部は、本発明の範囲から逸脱することなく変更されてもよいことは明白である。さらに、本発明の実施形態および本発明を実行するための最良の形態の前述の記載は、例として提供され、制限するためのものでない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
【手続補正書】
【提出日】2015年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックおよびシートボトムを備える乗客シート用トレーテーブルアセンブリであって、
前記乗客シートの側方に配置されるとともに、前記シートバックから前記シートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、
前記水平レールの前記長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに取付けられたトレーテーブルであって、前記トレーテーブルが前記シートバックの側方で収納される垂直向きと、前記トレーテーブルが前記シートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動されるように構成されたトレーテーブルと、を備えるトレーテーブルアセンブリ。
【請求項2】
前記水平レールと平行であるとともに、前記水平レールに連続的であるように構成されている第2水平レールをさらに備え、
前記キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項3】
前記水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において前記水平レールの下側に配置されたレッジをさらに備え、
前記レッジは、前記水平レールの前記長さの一部に沿って連続的であり、前記キャリッジアセンブリが前記レッジより前方、かつ、前記レッジを離れるまで、前記キャリッジアセンブリと干渉し、前記キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成された、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項4】
前記水平レールおよび前記レッジが収容されたハウジングをさらに備える、請求項3に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項5】
前記キャリッジアセンブリは、前記水平レールの前記長さに沿った摺動移動のため、直動軸受、転がり軸受、ローラースライド、滑り軸受、および、ローラーのうちの1つを備える、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項6】
支持部材および支持ビームをさらに含み、
前記支持部材は、前記キャリッジアセンブリおよび前記支持ビームに枢着され、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルを水平に片持された向きに支持しており、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルが水平になるように枢動されるときに、前記支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度へ枢動していくように、前記キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項7】
前記キャリッジアセンブリは、前記トレーテーブルの収納のため、前記トレーテーブルを持ち上げるためのばね力を提供するように構成された気体ばねを含む、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項8】
前記気体ばねは、前記トレーテーブルが水平に対し45°のとき、前記トレーテーブルの重心からの力を打ち消すようにサイズ決めされている、請求項7に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項9】
前記トレーテーブルが展開されている間、前記トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパをさらに備える、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【請求項10】
航空機乗客シートであって、
シートボトムおよびシートバックを有するシートと、
前記シートの側方に配置されるトレーテーブルアセンブリと、を備え、
前記トレーテーブルアセンブリは、
前記乗客シートの側方に配置されるとともに、前記シートバックから前記シートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、
前記水平レールの前記長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに枢着されたトレーテーブルであって、前記トレーテーブルが前記シートバックの側方で収納される垂直向きと、前記トレーテーブルが前記シートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動するように構成されたトレーテーブルと、を備えている、
航空機乗客シート。
【請求項11】
前記平レールと平行であるともに、前記平レールに連続的であるように構成された第2水平レールをさらに備え、
前記キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項12】
前記水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において前記水平レールの下側に配置されたレッジをさらに備え、
前記レッジは、前記水平レールの前記長さの一部に沿って連続的であり、前記キャリッジアセンブリが前記レッジより前方、かつ、前記レッジを離れるまで、前記キャリッジアセンブリと干渉し、前記キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成された、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項13】
前記シートの側方に配置され、前記水平レールおよび前記レッジが収容されるハウジングをさらに備える、請求項12に記載の航空機乗客シート。
【請求項14】
支持部材および支持ビームをさらに備え、
前記支持部材は、前記キャリッジアセンブリおよび前記支持ビームに枢着され、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルを水平に片持ちされた向きに支持しており、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルが水平に枢動されるときに、前記支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度枢動していくように、前記キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている、請求項10に記載の航空機乗客シート。
【請求項15】
トレーテーブルを収納するため、前記トレーテーブルを持ち上がるためのばね力を提供するように構成された気体ばねと、トレーテーブルが展開されている間、トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパと、をさらに備える、請求項1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
垂直に収納され且つ平行移動するトレーテーブルアセンブリの好ましい実施形態を上に記載してきたが、本発明の様々な細部は、本発明の範囲から逸脱することなく変更されてもよいことは明白である。さらに、本発明の実施形態および本発明を実行するための最良の形態の前述の記載は、例として提供され、制限するためのものでない。 以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
シートバックおよびシートボトムを備える乗客シート用トレーテーブルアセンブリであって、
前記乗客シートの側方に配置されるとともに、前記シートバックから前記シートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、
前記水平レールの前記長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに取付けられたトレーテーブルであって、前記トレーテーブルが前記シートバックの側方で収納される垂直向きと、前記トレーテーブルが前記シートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動されるように構成されたトレーテーブルと、を備えるトレーテーブルアセンブリ。
(項目2)
前記水平レールと平行であるとともに、前記水平レールに連続的であるように構成されている第2水平レールをさらに備え、
前記キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目3)
前記水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において前記水平レールの下側に配置されたレッジをさらに備え、
前記レッジは、前記水平レールの前記長さの一部に沿って連続的であり、前記キャリッジアセンブリが前記レッジより前方、かつ、前記レッジを離れるまで、前記キャリッジアセンブリと干渉し、前記キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成された、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目4)
前記水平レールおよび前記レッジが収容されたハウジングをさらに備える、項目3に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目5)
前記キャリッジアセンブリは、前記水平レールの前記長さに沿った摺動移動のため、直動軸受、転がり軸受、ローラースライド、滑り軸受、および、ローラーのうちの1つを備える、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目6)
支持部材および支持ビームをさらに含み、
前記支持部材は、前記キャリッジアセンブリおよび前記支持ビームに枢着され、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルを水平に片持された向きに支持しており、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルが水平になるように枢動されるときに、前記支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度へ枢動していくように、前記キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目7)
前記キャリッジアセンブリは、前記トレーテーブルの収納のため、前記トレーテーブルを持ち上げるためのばね力を提供するように構成された気体ばねを含む、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目8)
前記気体ばねは、前記トレーテーブルが水平に対し45°のとき、前記トレーテーブルの重心からの力を打ち消すようにサイズ決めされている、項目7に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目9)
前記トレーテーブルが展開されている間、前記トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパをさらに備える、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
(項目10)
航空機乗客シートであって、
シートボトムおよびシートバックを有するシートと、
前記シートの側方に配置されるトレーテーブルアセンブリと、を備え、
前記トレーテーブルアセンブリは、
前記乗客シートの側方に配置されるとともに、前記シートバックから前記シートの前方の位置までの長さを有する水平レールと、
前記水平レールの前記長さに沿って水平方向に移動するように構成されたキャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに枢着されたトレーテーブルであって、前記トレーテーブルが前記シートバックの側方で収納される垂直向きと、前記トレーテーブルが前記シートバックの前方に位置する水平向きと、の間で枢動するように構成されたトレーテーブルと、を備えている、
航空機乗客シート。
(項目11)
前記第1水平レールと平行であるともに、前記第1水平レールに連続的であるように構成された第2水平レールをさらに備え、
前記キャリッジアセンブリは、同時に両方のレールに沿って移動するように構成される、項目10に記載の航空機乗客シート。
(項目12)
前記水平レールと平行であり、かつ、垂直方向において前記水平レールの下側に配置されたレッジをさらに備え、
前記レッジは、前記水平レールの前記長さの一部に沿って連続的であり、前記キャリッジアセンブリが前記レッジより前方、かつ、前記レッジを離れるまで、前記キャリッジアセンブリと干渉し、前記キャリッジアセンブリが下降することを防止するように構成された、項目10に記載の航空機乗客シート。
(項目13)
前記シートの側方に配置され、前記水平レールおよび前記レッジが収容されるハウジングをさらに備える、項目10に記載の航空機乗客シート。
(項目14)
支持部材および支持ビームをさらに備え、
前記支持部材は、前記キャリッジアセンブリおよび前記支持ビームに枢着され、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルを水平に片持ちされた向きに支持しており、
前記支持ビームは、前記トレーテーブルが水平に枢動されるときに、前記支持ビームが垂直方向に下降するとともに、垂直に対しある角度枢動していくように、前記キャリッジアセンブリに沿って垂直方向に摺動するように構成されている、項目10に記載の航空機乗客シート。
(項目15)
トレーテーブルを収納するため、前記トレーテーブルを持ち上がるためのばね力を提供するように構成された気体ばねと、トレーテーブルが展開されている間、トレーテーブルの回転を制御するように構成されたダンパと、をさらに備える、項目1に記載のトレーテーブルアセンブリ。
【国際調査報告】