【実施例】
【0216】
ここで、以下の実施例を参照して本発明を説明する。これらの実施例は例示目的でのみ示されるものであり、本発明はこれらの実施例に限定されず、むしろ、本明細書に示される教示の結果として明白なすべての変形を包含する。
【0217】
材料:
別途記述がない限り、すべての残りの出発原料は商業的供給業者から入手し、精製せずに使用した。別途記述がない限り、最終生成物は酸付加塩として典型的に単離される。
【0218】
実施例1
N
2,N
6-ジメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(3)および対応する塩酸塩(4a)(スキーム7)
2,6-ジクロロ-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(2.20g、8.15mmol)のTHF(55mL)溶液にTHF(15mL)中n-プロピルアミン(2.68mL、32.60mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌した。この後、水(50mL)を加え、得られた析出物を濾過し、水(30mL)で洗浄し、P
2O
5で乾燥させて2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(2.49g、97%y)を得た。
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【0219】
N2,N6-ジメチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(3)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(316mg、1.00mmol)およびメチルアミン(40%水溶液)(2.00mL、718mg、23.15mmole)の1,4-ジオキサン(3mL)中混合物を100℃で65時間加熱した。この後、揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(40mL)と水(20mL)との間で分配した。水相をCH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(3)(220mg、72%y)を得た。
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【0220】
N2,N6-ジメチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(4a)
N
2,N
6-ジメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(3)(212mg、0.70mmol)のメタノール(15mL)懸濁液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(0.35mL、0.70mmol)を加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌し、得られた析出物を濾過し、メタノール(3mL)で洗浄してN
2,N
6-ジメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(4a)(230mg、96%y)を得た。
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融点: 229〜232℃。
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【0221】
実施例2
N
2,N
4,N
6,N
8-テトラ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(5)および対応する塩酸塩(6a)(スキーム8)
N2,N4,N6,N8-テトラ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(5)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(338mg、1.07mmol)、K
2CO
3(296mg、2.14mmol)、およびn-プロピルアミン(2.20mL)のn-ブタノール(4mL)中混合物を150℃で45時間加熱した。この後、揮発物を蒸発により除去し、残渣をEtOAc(50mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相をEtOAc(2x40mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
4,N
6,N
8-テトラ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(5)(235mg、61%y)を得た。
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【0222】
N2,N4,N6,N8-テトラ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(6a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
4,N
6,N
8-テトラ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(5)と2M HCl/ジエチルエーテルとをCH
2Cl
2/MeOH(15/1)中で反応させてN
2,N
4,N
6,N
8-テトラ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(6a)を定量的収率で得た。
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融点: 208〜211℃。
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【0223】
実施例3
N
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(7)および対応する塩酸塩(8a)
N2,N6-ジ-n-ブチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(7)
化合物(3)について記載の手順を使用して2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)とn-ブチルアミンとを反応させてN
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(7)を収率85%で得た。
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【0224】
N2,N6-ジ-n-ブチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(8a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(7)と2M HCl/ジエチルエーテルとをCH
2Cl
2/MeOH(15/1)中で反応させてN
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(8a)を定量的収率で得た。
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融点: 205〜208℃。
【0225】
実施例4
N
2,N
6-ジ-i-プロピル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(9)および対応する塩酸塩(10a)
N2,N6-ジ-i-プロピル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(9)
化合物(3)について記載の手順を使用して2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)とi-プロピルアミンとを反応させてN
2,N
6-ジ-i-プロピル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(9)を収率85%で得た。
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【0226】
N2,N6-ジ-i-プロピル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(10a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジ-n-プロピル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(9)と2M HCl/ジエチルエーテルとをCH
2Cl
2/MeOH(15/1)中で反応させてN
2,N
6-ジ-i-プロピル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(10a)を収率81%で得た。
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融点: 158〜161℃。
【0227】
実施例5
N
2,N
6-ジメチル-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(12)および対応する塩酸塩(13a)(スキーム9)
2,6-ジクロロ-N4-n-プロピル-N8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(11)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(930mg、3.45mmol)およびK
2CO
3(477mg、3.45mmol)のTHF(20mL)中混合物にTHF(15mL)中n-プロピルアミン(283μL、3.45mmol)を-78℃で30分間滴下した。反応混合物を周囲温度に到達させた後、プロパルギルアミン(442μL、6.90mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌した。この後、水(50mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(99:1)からPE/EtOAc(9:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して2,6-ジクロロ-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(11)(740mg、70%y)を得た。
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【0228】
N2,N6-ジメチル-N4-n-プロピル-N8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(12)
2,6-ジクロロ-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(11)(312mg、1.00mmol)およびメチルアミン(40%水溶液)(2.00mL)の1,4-ジオキサン(3mL)中混合物を100℃で30時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(40mL)と水(20mL)との間で分配した。次に水相をCH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジメチル-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(12)(150mg、50%y)を得た。
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【0229】
N2,N6-ジメチル-N4-n-プロピル-N8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(13a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジメチル-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(12)と2M HCl/ジエチルエーテルとをCH
2Cl
2/MeOH(15/1)中で反応させてN
2,N
6-ジメチル-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(13a)を定量的収率で得た。
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融点: 210〜212℃。
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【0230】
実施例6
N
2,N
6-ビス(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-N
8-プロパ-2-イニル-アミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(14)および対応する塩酸塩(15a)
N2,N6-ビス(メトキシ(メチル)アミノ)-N4-n-プロピルアミノ-N8-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(14)
2,6-ジクロロ-N
4-n-プロピル-N
8-プロパ-2-イニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(11)(350mg、1.12mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.28g、33.60mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.85mL、33.60mmol)の1,4-ジオキサン(15mL)中混合物を90℃で60時間加熱した。次に反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加えた。得られた析出物を濾過し、CH
2Cl
2に溶解させた。この溶液を水(2x20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ビス(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-N
8-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(14)(156mg、39%y)を得た。
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【0231】
N2,N6-ビス(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N4-n-プロピルアミノ-N8-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン塩酸塩(15a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ビス(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-N
8-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(14)と2M HCl/ジエチルエーテルとをMeOH中で反応させてN
2,N
6-ビス(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4-n-プロピルアミノ-N
8-プロパ-2-イニルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン塩酸塩(15a)を収率90%で得た。
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融点: 176〜177℃。
【0232】
実施例7
N-(6-クロロ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(16)および対応する塩酸塩(17a)(スキーム10)
N-(6-クロロ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(16)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(316mg、1.00mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(975mg、10.00mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.74mL、10.00mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を90℃で5時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加えた。得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-(6-クロロ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(16)(237mg、70%y)を得た。
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【0233】
N-(6-クロロ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(17a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN-(6-クロロ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン(16)と2M HCl/ジエチルエーテルとをジエチルエーテル中で反応させてN-(6-クロロ-4,8-ビス-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-O,N-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(17a)を収率90%で得た。
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融点: 142〜145℃。
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【0234】
実施例8
N
2,N
6-ビス-(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4,N
8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(18)および対応する塩酸塩(19a)(スキーム11)
N2,N6-ビス-(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N4,N8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(18)
化合物(14)について記載の手順を使用して2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)とN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN
2,N
6-ビス-(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4,N
8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(18)を収率94%で得た。
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【0235】
N2,N6-ビス-(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N4,N8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン塩酸塩(19a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ビス-(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4,N
8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(18)と2M HCl/ジエチルエーテルとをMeOH中で反応させてN
2,N
6-ビス-(N-メトキシ(N-メチル)アミノ)-N
4,N
8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン塩酸塩(19a)を収率94%で得た。
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【0236】
実施例9
N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(21)および対応する塩酸塩(22a)(スキーム12)
6-クロロ-N2-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(1.00g、3.17mmol)および2Mメチルアミン/THF(8mL)の混合物を60℃で21時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をEtOAc(30mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相をEtOAc(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(975mg、99%y)を得た。
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【0237】
N2-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(21)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(440mg、1.42mmol)、KOH(319mg、5.68mmol)、および10% Pd/C(310mg)のTHF(20mL)中混合物を30psiで72時間水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をEtOAc(80mL)に溶解させ、水(3x30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(21)(360mg、92%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
N2-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(22a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(21)と2M HCl/ジエチルエーテルとをジエチルエーテル中で反応させてN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(22a)を収率91%で得た。
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融点: 139〜142℃。
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【0239】
実施例10
O,N-ジメチル-N-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(23)および対応する塩酸塩(24a)
O,N-ジメチル-N-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(23)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(300mg、0.97mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(426mg、4.37mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(722μL、4.37mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中混合物を90℃で60時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してO,N-ジメチル-N-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(23)(175mg、54%y)を得た。
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【0240】
O,N-ジメチル-N-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(24a)
化合物(3a)について記載の手順を使用してO,N-ジメチル-N-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(23)と2M HCl/ジエチルエーテルとをジエチルエーテル中で反応させてO,N-ジメチル-N-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(24a)を収率90%で得た。
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融点: 182〜185℃。
【0241】
実施例11
N
4,N
8-ジメチル-N
2,N
6-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(26)および対応する塩酸塩(27a)(スキーム13)
2,6-ジクロロ-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(250mg、0.93mmol)のTHF(5mL)溶液に2Mメチルアミン/THF(2.10mL、4.2mmol)溶液を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。この後、水(10mL)を加え、析出物を濾過し、水(10mL)で洗浄し、P
2O
5で乾燥させて2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(230mg、95%y)を得た。
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【0242】
N4,N8-ジメチル-N2,N6-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(26)
化合物3について記載の手順を使用して2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)とn-プロピルアミンとを反応させてN
2,N
6-ジ-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(26)を収率90%で得た。
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【0243】
N4,N8-ジメチル-N2,N6-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(27a)
化合物(4a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジ-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(26)と2M HCl/ジエチルエーテルとをジエチルエーテル/1,4-ジオキサン(5/1)中で反応させてN
2,N
6-ジ-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(27a)を収率88%で得た。
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融点: 237〜240℃。
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【0244】
実施例12
N
2,N
2,N
6-トリメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(28)および対応する塩酸塩(29a)(スキーム14)
6-クロロ-N2-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(20a)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(160mg、0.52mmol)のジエチルエーテル(10mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル(260μL、0.52mmol)を加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌し、得られた析出物を濾過し、ジエチルエーテル(3mL)で洗浄し、乾燥させて6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(20a)(160mg、89%y)を得た。
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融点: 209〜212℃。
【0245】
N2,N2,N6-トリメチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(28)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(310mg、1.00mmol)およびジメチルアミン(40%水溶液、2.25mL)の1,4-ジオキサン(2.5mL)中混合物を密閉バイアル中にて105℃で16時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(35mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相をCH
2Cl
2(2x35mL)で抽出し、一緒にした有機抽出物を水(40mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(95:5)からPE/EtOAc(85:15)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2,N
6-トリメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(28)(280mg、88%y)を得た。
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【0246】
N2,N2,N6-トリメチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(29a)
N
2,N
2,N
6-トリメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(28)(264mg、0.83mmol)のメタノール(20mL)溶液に2M HCl/ジエチルエーテル溶液(0.41mL、0.82mmol)を加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去してN
2,N
2,N
6-トリメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(29a)(292mg、約100%y)を得た。
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融点: 241〜243℃。
【0247】
実施例13
N
2,N
2-ジエチル-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(30)および対応する塩酸塩(31a)(スキーム14)
N2,N2-ジエチル-N6-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(30)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(300mg、0.97mmol)およびジエチルアミン(500μL)の1,4-ジオキサン(2.5mL)中混合物を密閉バイアル中にて120℃で48時間加熱した。さらなるジエチルアミン(500μL)を加え、120℃での加熱を48時間続けた。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(35mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相をCH
2Cl
2(2x30mL)で抽出し、一緒にした有機抽出物を水(40mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2-ジエチル-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(30)(130mg、39%y)を得た。
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【0248】
N2,N2-ジエチル-N6-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(31a)
化合物20aについて記載の手順を使用してN
2,N
2-ジエチル-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(30)(110mg、0.32mmol)を2M HCl/ジエチルエーテルで処理してN
2,N
2-ジエチル-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(31a)(110mg、89%y)を得た。
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融点: 202〜204℃。
【0249】
実施例14
2-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル-アミノ)-エタノール(32)および対応する塩酸塩(33a)(スキーム14)
化合物40について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(257mg、0.83mmol)と2-アミノエタノールとを反応させて2-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル-アミノ)-エタノール(32)(200mg、72%y)を得た。
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【0250】
化合物(29a)について記載の手順を使用して2-(6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル-アミノ)-エタノール(32)(190mg、0.57mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(210mg、約100%y)。
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融点: 194〜196℃。
【0251】
実施例15
N
2-(2-メトキシエチル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(34)および対応する塩酸塩(35a)(スキーム14)
化合物(9)について記載の手順を使用してn-ブタノール中で6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(300mg、0.97mmol)および2-メトキシ-エチルアミンからN
2-(2-メトキシ-エチル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(34)を調製した(215mg、64%y)。
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【0252】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2-(2-メトキシ-エチル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(34)(200mg、0.57mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(178mg、81%y)。
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融点: 214〜216℃。
【0253】
実施例16
N
2-(2-イソプロポキシ-エチル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(36)および対応する塩酸塩(37a)(スキーム14)
化合物(40)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(20)および2-イソプロピル-エチルアミンからN
2-(2-イソプロポキシ-エチル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(36)(249mg、0.80mmol)を調製した(165mg 55%y)。
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【0254】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2-(2-イソプロポキシ-エチル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(36)(140mg、0.37mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(152mg、約100%y)。
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融点: 154〜156℃。
【0255】
実施例17
N
8-メチル-N
4,N
6-ジ-n-プロピル-N
2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(38)および対応する塩酸塩(39a)(スキーム14)
N
8-メチル-N
4,N
6-ジ-n-プロピル-N
2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(38)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(300mg、0.97mmol)、3,3,3-トリフルオロプロピルアミン塩酸塩(435mg、2.91mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(503μL、2.91mmol)のn-ブタノール(1.5mL)中混合物を密閉バイアル中にて140℃で24時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(5mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x10mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)、次にブライン溶液(10mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(5:1)からPE/EtOAc(3:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
8-メチル-N
4,N
6-ジ-n-プロピル-N
2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(38)(300mg、80%y)を得た。
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【0256】
N
8-メチル-N
4,N
6-ジ-n-プロピル-N
2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(39a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
8-メチル-N
4,N
6-ジ-n-プロピル-N
2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(38)(290mg、0.75mmol)をジエチルエーテル/エタノール(15/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理してN
8-メチル-N
4,N
6-ジ-n-プロピル-N
2-(3,3,3-トリフルオロプロピル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(39a)(293mg、92%y)を生成した。
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融点: 259〜260℃。
【0257】
実施例18
N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(モルホリン-4-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(40)および対応する塩酸塩(41a)(スキーム14)
N2-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-6-(モルホリン-4-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(40)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(250mg、0.81mmol)およびモルホリン(2.0mL)の混合物を密閉バイアル中にて105℃で16時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(2x15mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(モルホリン-4-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(40)(265mg、91%y)を得た。
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【0258】
N2-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-6-(モルホリン-4-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(41a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(モルホリン-4-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(40)(250mg、0.69mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(226mg、82%y)。
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融点: 240〜242℃。
【0259】
実施例19
N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(42)および対応する塩酸塩(43a)(スキーム14)
化合物(40)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(250mg、0.81mmol)およびピペリジンからN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミンを調製した(240mg、83%y)。
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(42)(220mg、0.61mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(242mg、約100%y)。
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融点: 220〜222℃。
【0261】
実施例20
N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-ピロリジン-1-イル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(44)および対応する二塩酸塩(45a)(スキーム14)
化合物(40)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(160mg、0.52mmol)とピロリジンとを反応させた(135mg、76%y)。
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【0262】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-ピロリジン-1-イル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(44)(125mg、0.36mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(76mg、50%y)。
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融点: 243〜245℃。
【0263】
実施例21
N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(46)および対応する塩酸塩(47a)(スキーム14)
化合物40について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(260mg、0.84mmol)と4-メトキシピペリジンとを反応させてN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4,-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(46)(270mg、83%y)を生成した。
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【0264】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(46)(240mg、0.62mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(262mg、約100%y)。
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融点: 221〜223℃。
【0265】
実施例22
N
2-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(48)および対応する塩酸塩(49a)(スキーム14)
N2-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N6-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(48)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(250mg、0.81mmol)および3-クロロ-2-メチル-ベンジルアミン(315mg、2.02mmol)のn-ブタノール(2.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて145℃で23時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加えた。得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(48)(200mg、58%)を得た。
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【0266】
N2-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N6-メチル-N4,N8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(49a)
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(30)(140mg、0.33mmol)を2M HCl/ジエチルエーテルで処理してN
2-(3-クロロ-2-メチル-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(49a)(140mg、91%y)を生成した。
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融点: 193〜196℃。
【0267】
実施例23
N
2-(3,4-ジクロロベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(50)および対応する塩酸塩(51a)(スキーム14)
化合物(48)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(250mg、0.81mmol)と3,4-ジクロロベンジルアミンとをDMSO中で反応させてN
2-(3,4-ジクロロ-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(50)(260mg、71%y)を生成した。
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【0268】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-(3,4-ジクロロ-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(50)(240mg、0.53mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した。生成物をエタノールから結晶化してN
2-(3,4-ジクロロ-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(51a)(200mg、78%y)を得た。
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融点: 176〜179℃。
【0269】
実施例24
N
2-(4-フルオロベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(52)および対応する塩酸塩(53a)(スキーム14)
化合物(48)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(360mg、1.16mmol)と4-フルオロベンジルアミンとをn-ブタノール中で反応させてN
2-(4-フルオロ-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(52)(169mg、37%y)を生成した。
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【0270】
(20a)について記載の手順を使用してN
2-(4-フルオロ-ベンジル)-N
6-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4,-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(52)(160mg、0.40mmol)と2M HCl/ジエチルエーテルとをメタノール中で反応させた(145mg、83%y)。
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融点: 187〜189℃。
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【0271】
(表1)2-置換N
4,N
8-ジ-n-プロピル-N
6-メチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミンおよび対応する塩酸塩
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【0272】
実施例25
N
2,N
2,N
4,N
8-テトラメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(55)および塩酸塩(56a)(スキーム15)
2,6-ジクロロ-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(250mg、0.93mmol)のTHF(5mL)溶液に2Mメチルアミン/THF(2.10mL、4.2mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。次に水(10mL)を加え、得られた析出物を濾過し、水(10mL)で洗浄し、最後にP
2O
5で乾燥させて2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(230mg、95%y)を得た。
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【0273】
6-クロロ-N4,N8-ジメチル-N2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(325mg、3.17mmol)およびn-プロピルアミン(206μL、2.5mmol)のn-ブタノール(5mL)中混合物を密閉バイアル中にて90℃で8時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をEtOAc(20mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)との間で分配した。水相を分離した後、EtOAc(2x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後に固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣を、PE/EtOAc(5:1)を溶離液として使用してシリカゲルパッドを通じて濾過して、6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(320mg、91%y)を得た。
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【0274】
N2,N2,N4,N8-テトラメチル-N6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(55)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(300mg、1.06mmol)およびジメチルアミン(40%水溶液、5.0mL)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて135℃で36時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(35mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x35mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(99:1)からPE/EtOAc(1:99)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2,N
4,N
8-テトラメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(55)(245mg、80%y)を得た。
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【0275】
N2,N2,N4,N8-テトラメチル-N6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(56a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
2,N
4,N
8-テトラメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(55)(240mg、0.83mmol)をジエチルエーテル/エタノール(1/2)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(216mg、80%y)。
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融点: 285℃(摂氏)。
【0276】
実施例26
N
2,N
2-ジアリル-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(57)および塩酸塩(58a)(スキーム15)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(225mg、0.80mmol)およびジアリルアミン(2.0mL)の混合物を密閉バイアル中にて120℃で144時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(2x15mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(10:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2-ジアリル-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(57)(170mg、62%y)を得た。
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【0277】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
2-ジアリル-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(57)(150mg 0.44mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(130mg、78%y)。
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融点: 199〜201℃。
【0278】
実施例27
2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-メチル-アミノ]-エタノール(59)および対応する塩酸塩(60a)(スキーム15)
6-クロロ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(300mg、1.06mmol)および(2-ヒドロキシエチル)-メチルアミン(510μL、6.36mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて115℃で48時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加えた。得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(5:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-メチル-アミノ]-エタノール(59)(300mg、88%y)を得た。
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【0279】
化合物(20a)について記載の手順を使用して2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-メチル-アミノ]-エタノール(59)(300mg、0.94mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(270mg、81%y)。
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融点: 246〜248℃。
【0280】
実施例28
N
2-(2-イソプロポキシ-エチル)-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(61)および対応する塩酸塩(62a)(スキーム15)
化合物(59)について記載の手順に従って6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(300mg、1.06mmol)および2-イソプロポキシ-エチルアミンを144時間加熱してN
2-(2-イソプロポキシ-エチル)-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(61)(210mg、57%y)を生成した。
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【0281】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-(2-イソプロポキシ-エチル)-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(61)(190mg、0.55mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(190mg、89%y)。
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融点: 150〜152℃。
【0282】
実施例29
2-[N-(2-ジメチルアミノ-エチル)-N-メチル]アミノ-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,6,8-トリアミン(63)および対応する塩酸塩(64a)(スキーム15)
化合物(60)について記載の手順に従って6-クロロ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(300mg、1.06mmol)とN,N,N'-トリメチル-エタン-1,2-ジアミンとを78時間加熱することで反応させて、2-[N-(2-ジメチルアミノ-エチル)-N-メチル]アミノ-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,6,8-トリアミン(63)(310mg、84%y)を生成した。
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【0283】
化合物(29a)について記載の手順を使用して2-[N-(2-ジメチルアミノ-エチル)-N-メチル]アミノ-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,6,8-トリアミン(63)(292mg、0.84mmol)をジエチルエーテル/エタノール(1/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(322mg、約100%y)。
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【0284】
実施例30
2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール(65)および対応する塩酸塩(66a)(スキーム15)
2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール(65)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(275mg、0.98mmol)および2-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-エタノール(385μL、3.88mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて135℃で100時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(35mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(99:1)からPE/EtOAc(1:99)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール(65)(217mg、63%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール塩酸塩(66a)
化合物(20a)について記載の手順を使用して2-[(4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル)-(2-ヒドロキシ-エチル)-アミノ]-エタノール(65)(206mg、0.59mmol)をジエチルエーテル/エタノール(1/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(215mg、95%y)。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 220〜222℃。
【0286】
実施例31
N
2,N
2-ビス-(2-メトキシエチル)-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(67)および対応する塩酸塩(68a)(スキーム15)
化合物(60)について記載の手順に従って6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(275mg、0.97mmol)とビス-(2-メトキシエチル)-アミンとを78時間加熱することで反応させて、N
2,N
2-ビス-(2-メトキシエチル)-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(67)(220mg、60%y)を生成した。
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
2-ビス-(2-メトキシエチル)-N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(67)(205mg、0.65mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(210mg、94%y)。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 196〜198℃。
【0288】
実施例32
6-(4-オキソ-ピペリジン-1-イル)-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(70)および対応する塩酸塩(71a)(スキーム15)
6-(1,4-ジオキサ-8-アザ-スピロ[4.5]デカ-8-イル)-N4,N8-ジメチル-N2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(69)
密閉バイアル中にてn-ブタノール(5.0mL)中の6-クロロ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(230mg、0.82mmol)および4-ピペリドンエチレンケタール(314μL、2.45mmol)を120℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOAc(3:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-(1,4-ジオキサ-8-アザ-スピロ[4.5]デカ-8-イル)-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(69)(309mg、97%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
6-(4-オキソ-ピペリジン-1-イル)-N4,N8-ジメチル-N2-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(70)
6-(1,4-ジオキサ-8-アザ-スピロ[4.5]デカ-8-イル)-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(69)(300mg、0.77mmol)および4N HCl(6mL)のTHF(5mL)混合物を室温で20時間攪拌した。溶液のpHを飽和NaHCO
3溶液の添加により9に調整した。得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCHCl
3からCHCl
3/EtOAc(9:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-(4-オキソ-ピペリジン-1-イル)-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(70)(213mg、80%y)を得た。
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【0290】
6-(4-オキソ-ピペリジン-1-イル)-N4,N8-ジメチル-6-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(71a)
化合物(20a)について記載の手順を使用して6-(4-オキソ-ピペリジン-1-イル)-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(70)(213mg、0.62mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(210mg、89%y)。
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融点: 267℃(摂氏)。
【0291】
実施例33
N
2-(3-トリフルオロメチル-ピペリジン-1-イル)-N
4,N
8-ジメチル-6-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(72)および対応する塩酸塩(73a)(スキーム15)
化合物(69)について記載の手順に従って6-クロロ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(221mg、0.78mmol)を3-トリフルオロメチル-ピペリジン(311μL、2.34mmol)で処理してN
2-(3-トリフルオロメチル-ピペリジン-1-イル)-N
4,N
8-ジメチル-6-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(72)(285mg、91%y)を生成した。
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【0292】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-(3-トリフルオロメチル-ピペリジン-1-イル)-N
4,N
8-ジメチル-6-n-プロピルアミノ-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(72)(283mg、0.71mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(215mg、70%y)。
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融点: 270℃(摂氏)。
【0293】
実施例34
N
2-6-n-プロピルアミノ-N
4,N
8-ジメチル-2-(1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル)-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(74)および対応する塩酸塩(75a)(スキーム15)
N2-6-n-プロピルアミノ-N4,N8-ジメチル-2-(1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル)-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(74)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(282mg、1.00mmol)およびチオモルホリン1,1-ジオキシド(406mg、3.00mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で48時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加えた。得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣を、CHCl
3を溶離液として使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2-6-n-プロピルアミノ-N
4,N
8-ジメチル-2-(1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル)-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(74)(378mg、99%)を得た。
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【0294】
N2-6-n-プロピルアミノ-N4,N8-ジメチル-2-(1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル)-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(75a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2-6-n-プロピルアミノ-N
4,N
8-ジメチル-2-(1,1-ジオキソ-チオモルホリン-4-イル)-ピリミド-[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(375mg、0.97mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(198mg、48%y)。
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融点300℃超。
【0295】
実施例35
N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-6-(4,4-ジフルオロ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(76)および対応する塩酸塩(77a)(スキーム15)
N2-n-プロピル-N4,N8-ジメチル-6-(4,4-ジフルオロ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(76)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(282mg、1.00mmol)、4,4-ジフルオロ-ピペリジン塩酸塩(158mg、2.91mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(345μL、2.00mmol)の1,4-ジオキサン(4mL)中混合物を密閉バイアル中にて120℃で48時間加熱した。さらなる4,4-ジフルオロ-ピペリジン塩酸塩(158mg、2.91mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(345μL、2.00mmol)を加え、加熱を18時間続けた。冷却後、飽和NaHCO
3溶液(5mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x10mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)、次にブライン溶液(10mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(7:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-6-(4,4-ジフルオロ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(76)(303mg、83%y)を得た。
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【0296】
N2-n-プロピル-N4,N8-ジメチル-6-(4,4-ジフルオロ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン塩酸塩(77)
(20a)について記載の手順を使用してN
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-6-(4,4-ジフルオロ-ピペリジン-1-イル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(76)(303mg、0.83mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(319mg、96%y)。
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融点: 290℃(摂氏)。
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【0297】
(表2)2-置換N
4,N
8-ジメチル-N
6-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミンおよび対応する塩酸塩
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【0298】
実施例36
N
2,N
4,N
6,N
8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(78)および対応する塩酸塩(79a)(スキーム16)
N2,N4,N6,N8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(78)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(310mg、1.35mmol)およびメチルアミン(40%水溶液、1.0mL)のn-ブタノール(1.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて125℃で20時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(10mL)を加えた。得られた析出物を濾過し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させた。生成物をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
4,N
6,N
8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(78)(230mg、69%y)を得た。
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【0299】
N2,N4,N6,N8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(79a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
4,N
6,N
8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(78)(220mg、0.89mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(200mg、80%y)。
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融点300℃超。
【0300】
実施例37
N
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(80)および対応する塩酸塩(81a)(スキーム16)
N2,N6-ジエチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(80)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)およびエチルアミン(70%水溶液、1.0mL)のn-ブタノール(1.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて140℃で24時間加熱した。冷却後、飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(80)(130mg、41%y)を得た。
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【0301】
N2,N6-ジエチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(81a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(80)(120mg、0.43mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(90mg、67%y)。
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融点: 256〜258℃。
【0302】
実施例38
N
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(82)および対応する塩酸塩(83a)(スキーム16)
N2,N6-ジ-n-ブチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(82)
化合物(80)について記載の手順に従って2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(250mg、0.96mmol)とn-ブチルアミン(6当量)とをn-ブタノール中で反応させた。EtOAc/石油エーテルからの再結晶後にN
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(82)を得た(110mg、34%y)。
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【0303】
N2,N6-ジ-n-ブチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(83a)
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジ-n-ブチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(82)(100mg、0.30mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(110mg、約100%y)。
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融点: 199〜201℃。
【0304】
実施例39
N
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)および対応する塩酸塩(85a)(スキーム16)
N2,N6-ビス-シクロプロピルメチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(2.0g、7.72mmol)およびシクロプロピルメチルアミン(4.0mL、46.31mmol)のn-ブタノール(15.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で34時間加熱した。冷却後、飽和NaHCO
3溶液(100mL)および水(100mL)を加え、得られた懸濁液をCHCl
3(3x200mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(150mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(96:4)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)(1.35g、53%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
N2,N6-ビス-シクロプロピルメチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(85a)
N
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)(2.63g、8.01mmol)のCH
2Cl
2/EtOH(100mL/100mL)懸濁液に2.5M HCl/EtOH溶液(3.2mL、8.0mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去した。残渣をジエチルエーテル(30mL)で処理した。得られた析出物を濾過し、ジエチルエーテル(15mL)、次に石油エーテル(15mL)で洗浄し、乾燥させてN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(85a)(2.75g、94%y)を得た。
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融点: 264〜265℃。
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【0306】
実施例39A
N
2-N
6-ビスシクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)の調製(スキーム16)
工程1
ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラオール(ii)
磁気攪拌子、温度プローブ、および空気冷却器付きの250mL三つ口丸底フラスコに5-アミノオロト酸(i)(15g、87.6mmol、1当量)、尿素(42g、701mmol、8当量)、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(0.3g、1.3mmol、0.015当量)、およびトリエチレングリコール(13mL)を添加した。懸濁液を攪拌下で加熱し、150〜160℃(反応混合物温度)で9時間維持した。10分間の加熱後、当初は粘稠で不均一であった混合物がより均一になり、より容易に攪拌可能になった。3〜4時間の加熱後、反応混合物は濃厚な塊状のペーストを形成し、加熱期間の終わりにかけて攪拌不可能になった。加熱期間中に尿素の昇華が生じた。反応の経過を、湿潤pH試験紙で気体NH
3の放出を検出することでモニタリングした。
【0307】
反応完了後(さらなるNH
3放出なし)、混合物を90℃に冷却し、水(120mL)を加えた。混合物を還流温度で1時間攪拌し、その間に当初のペースト状の塊は希薄懸濁液に変換された。混合物を室温に冷却し、濾過し、褐色固体生成物を水(3x50mL)で洗浄した。生成物を60℃で16時間風乾させてピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラオール(ii)(16.8g、98%y)を褐色粉末として得た。生成物をそのまま次の工程に使用した。
【0308】
工程2
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)
磁気攪拌子、還流冷却器、およびCaCl
2乾燥管付きの1L丸底フラスコにピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラオール(ii)(23.9g、122mmol、1当量)、PCl
5(152g、732mmol、6当量)、およびPOCl
3(387.3mL、4150mmol、34当量)を添加した。得られた懸濁液を145℃で25時間還流させた。還流期間の終わりに、反応混合物は完全に均一になった。室温への冷却時に固体の析出が生じた。還流冷却器を蒸留スチルヘッドに置き換え、すべての揮発物を大気圧および145℃で留去した。蒸留が終了した時点で、蒸留フラスコを室温に冷却し、水流真空ポンプを適用して生成物を部分乾燥させた。粘稠生成物をなお蒸留フラスコ中に置きながら145℃で30分間さらに減圧乾燥させた。生成物を蒸留フラスコ中に置きながら室温に冷却し、砕氷(350mL)を導入した結果、熱が発生し、氷が水になってから沸騰した。得られたスラリーを室温に冷却し、クロロホルム400mLと混合し、乳化混合物をガラスフリットを通じて濾過した。濾液は透明な下部の有機層、中間の乳化層、および上部の水層を含んでいた。有機層を分離し、保存し、他の2つの層を一緒にし、クロロホルム200mLでさらに4回抽出した。最終抽出後、中間の乳化層を上部の水層から分離した。乳化層をクロロホルム200mLおよびセライトと混合し、室温で10分間攪拌して、乳濁液を懸濁液に変換し、懸濁液を濾去し、クロロホルムで洗浄した。一緒にした有機抽出物を固体無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧蒸発乾固させた。固体生成物を真空乾燥器中にて室温で16時間乾燥させて2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(12.2g、37%y)を黄色粉末として得た。融点: 254〜256℃。生成物の性質をCHN元素分析により確認することができる。
【0309】
(表3)(1)の代表的元素分析
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
工程3
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)
磁気攪拌子、温度プローブ、およびシリンジポンプを備えた0.5L丸底フラスコに2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(11.8g、43.9mmol、1当量)および無水テトラヒドロフラン(128mL)を添加した。得られた懸濁液を氷浴中で冷却した後、MeNH
2のテトラヒドロフラン中2M溶液(98.6mL、197mmol、4.5当量)をシリンジポンプによって50mL/時で滴下した。添加が完了した後、反応混合物を室温に昇温させ、0.5時間攪拌した。LC-MSアッセイは変換の完了を示した。テトラヒドロフランを減圧除去し、橙色半固体残渣を水(50mL)に懸濁させ、超音波浴中で30分間超音波処理した。生成物を濾取し、水(3x30mL)で洗浄し、60℃で風乾させて2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(10.9g、96%y)を橙色粉末として得た。融点:257〜258℃。
【0311】
工程4
N
2-N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)
磁気攪拌子付きのAceガラス耐圧管に2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(10.9g、42.1mmol、1当量)、シクロプロピルメチルアミン(18g、21.6mL、252mmol、6当量)、およびnBuOH(65mL)を添加した。管をテフロンプラグで封止し、135℃で20時間加熱した。加熱期間の終わりに生成物は析出し始めた。混合物を室温に冷却し、2時間攪拌してさらなる固体生成物を得た。固体生成物を母液中でスパーテルによって操作した際に、さらなる固体生成物が形成された。混合物を室温でさらに2時間放置した後、固体を濾取し、nBuOH(3x30mL)および石油エーテル(2x50mL)で洗浄し、フィルター上にて室温で2時間乾燥させてN
2-N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)7.0gを黄色結晶性固体として得た。
【0312】
一緒にした母液および洗浄液を蒸発乾固させ、得られた半固体残渣をジエチルエーテル(80mL)に懸濁させ、混合物を1時間超音波処理した。混合物を濾過して不溶物を除去し、濾液を蒸発乾固させて、工程4の中間体であるモノ-クロロ誘導体iiiから主になる赤色油状物を得た。粗製物iiiを工程4の条件下で3モル当量のシクロプロピルメチルアミンによって処理することで、さらなるN
2-N
6-ビス-シクロプロピルメチルN
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)を生成することができる。
【0313】
工程5
N
2-N
6-ビスシクロプロピルメチルN
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)の再結晶
工程4において得られたN
2-N
6-ビスシクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)(7.0g)を還流温度でn-BuOH(200mL)に溶解させ、溶液を熱いまま焼結ガラスフィルターを通じて濾過して不溶性微粒子を除去した。フィルターをn-BuOH(3x20mL)で洗浄し、一緒にした濾液を大気圧下での蒸留により最終量110mLまで濃縮した。溶液を室温に冷却し、室温に維持し、16時間攪拌した。生成物を濾取し、n-BuOH(3x15mL)および石油エーテル(3x40mL)で洗浄し、フィルター上にて室温で乾燥させてN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)(6.45g、47%y)を得た。融点: 264〜268℃。XRPDは
図13の通りであり、主要シグナルは表5の通りである。
【0314】
(表4)(84)の元素分析
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【0315】
(表5)n-ブタノールから結晶化した(84)の主要XRPDシグナル
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
塩スクリーニング手順
遊離塩基N
2-N
6-ビス-シクロプロピルメチルN
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(84)(900mg)および1モル当量の塩形成剤を1:1(vol/vol)クロロホルム/アセトニトリルまたはクロロホルム/エタノール30mLに溶解させた。混合物を必要であれば50℃に加熱して透明溶液を形成し、次に溶液を減圧濃縮乾固させた。得られた固体残渣を化学量論比1:1の塩であると想定してそのまま使用した。
【0317】
ねじ口付きの3mLバイアルに固体塩50mgおよび溶媒1mLを室温で添加した。混合物を必要であれば加熱して透明溶液を得たが、いくつかの場合では、透明部分および融解または不完全に溶解した結晶性材料を含む混合物が生成された。熱混合物を室温に冷却した。周囲温度において結晶化が生じなかったかまたは不完全であった(目に見える少量の結晶)場合、混合物を約0〜5℃にさらに冷却した。固体生成物を濾取し、45℃で減圧乾燥させ、融点および元素分析により特徴づけた。評価した溶媒としてはアセトニトリル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、水、ヘプタン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロヘキサン、トルエン、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、2-ブタノール、イソアミルアルコール、およびテトラヒドロフランが挙げられる。評価した塩形成剤としては塩酸、硫酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サッカリン、マロン酸、L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸、マレイン酸、L(+)-酒石酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸、マンデル酸、安息香酸、コハク酸、酢酸、乳酸、グリセロリン酸、D-グルクロン酸、およびD-グルコン酸が挙げられる。様々な塩形成剤および溶媒を使用して単離した塩のデータを表6A〜表6Hに示す。
【0318】
(表6A)塩化水素塩(85a)
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【0319】
(表6B)硫酸塩(85b)
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I = 不溶性、S = 可溶性、PS = 部分可溶性。
【0320】
(表6C)ベンゼンスルホン酸塩(85c)
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
(表6D)トルエンスルホン酸塩(85d)
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
(表6E)マロン酸塩(85e)
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
(表6F)酒石酸水素塩(85f)
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
(表6G)マレイン酸塩(85g)
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【0325】
(表6H)メタンスルホン酸塩(85h)
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
実施例40
N
2,N
6-ジイソブチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(86)および対応する塩酸塩(87a)(スキーム17)
N2,N6-ジイソブチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(86)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(350mg、1.35mmol)およびイソブチルアミン(805μL、8.10mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて120℃で20時間加熱した。さらなるイソブチルアミン(805μL、8.10mmol)を加え、加熱を68時間続けた。冷却後、飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(75mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(9:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジイソブチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(86)(180mg、40%y)を得た。
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【0327】
N2,N6-ジイソブチル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(87a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジイソブチル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(86)(170mg、0.51mmol)を1,4-ジオキサン/EtOH(1/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(170mg、90%y)。
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融点: 208〜210℃。
【0328】
実施例41
N
2,N
6-ジアリル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(88)および対応する塩酸塩(89a)(スキーム17)
N2,N6-ジアリル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(88)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(350mg、1.35mmol)およびアリルアミン(293μL、8.10mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて120℃で144時間加熱した。冷却後、飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x10mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCHCl
3からCHCl
3/EtOAc(4:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジアリル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(88)(151mg、37%)を得た。
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【0329】
N2,N6-ジアリル-N4,N8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(89a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジアリル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(88)(147mg、0.49mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(140mg、85%y)。
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融点: 212〜214℃。
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【0330】
実施例42
2-クロロ-6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(90)および2,6-ビス-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(91)(スキーム18)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(600mg、2.32mmol)、N,N'-ジメチル-ヒドラジン二塩酸塩(926mg、6.96mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.6mL、15.08mmol)の1,4-ジオキサン(15.0mL)中混合物を80℃で20時間加熱した。さらなるN,N'-ジメチル-ヒドラジン二塩酸塩(309mg、2.32mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.87mL、5.03mmol)を加え、加熱を24時間続けた。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(75mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して2-クロロ-6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(90)(310mg、47%y)および2,6-ビス-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(91)(160mg、23%y)を得た。
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融点: 219〜221℃。
【0331】
化合物(90):
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【0332】
実施例43
6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
2,N
2,N
4,N
8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(92)および対応する塩酸塩(93a)(スキーム18)
2-クロロ-6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(90)(260mg、0.92mmol)および2Mジメチルアミン/THF(4.6mL、9.20mmol)の1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて135℃で20時間加熱した。揮発物を除去し、残渣を飽和NaHCO
3溶液(20mL)とCH
2Cl
2(20mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
2,N
2,N
4,N
8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(92)(180mg、67%y)を得た。
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【0333】
化合物(20a)について記載の手順を使用して6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N
2,N
2,N
4,N
8-テトラメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(92)(170mg、0.58mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(155mg、81%y)。
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融点: 273〜275℃。
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【0334】
実施例44
N
4,N
8-ジメチル-6-プロポキシ-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(94)および対応する塩酸塩(95a)(スキーム19)
プロパノール(10mL)にNaH(ミネラルオイル中60%懸濁液)(188mg、4.72mmol)を数回に分けて0℃で加えた。混合物を0℃で10分間攪拌した後、6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(250mg、0.89mmol)を加えた。混合物を110℃で16時間加熱した。揮発物を除去し、残渣を飽和NH
4Cl溶液(30mL)とCH
2Cl
2(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣を、PE/EtOAc(1:1)を溶離液として使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-プロポキシ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(94)(227mg、84%)を得た。
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【0335】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-プロポキシ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(94)(227mg、0.74mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(241mg、95%y)。
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融点: 203〜205℃。
【0336】
実施例45
N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-プロピルスルファニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(96)および対応する塩酸塩(97a)(スキーム19)
プロパンチオール(89μL、0.98mmol)をDMF(4mL)に溶解させ、THF中NaHMDS(1.0M、1.06mL、1.06mmol)を周囲温度で加えた。15分間攪拌後、この透明溶液を6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(250mg、0.89mmol)のDMF(6mL)溶液に加えた。攪拌を周囲温度で3時間続けた後、反応液を60℃で16時間加熱した。この後、水(30mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣を、PE/EtOAc(1:1)を溶離液として使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-6-プロピルスルファニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(96)(263mg、92%y)を得た。
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【0337】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-プロピルスルファニル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(96)(250mg、0.78mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(262mg、94%y)。
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融点: 218〜220℃。
【0338】
実施例46
6-ベンジルオキシ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(98)および対応する塩酸塩(99a)(スキーム19)
NaH(ミネラルオイル中60%)(416mg、10.4mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)懸濁液にベンジルアルコール(1.0mL、9.60mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した後、6-クロロ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(450mg、1.60mmol)を加えた。混合物を110℃で1時間加熱した。揮発物を除去し、残渣を飽和NH
4Cl溶液(30mL)とCH
2Cl
2(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:9)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-6-ベンジルオキシ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(98)(465mg、82%y)を得た。
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【0339】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-ベンジルオキシ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(98)(100mg、0.28mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(104mg、95%y)。
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融点: 194〜196℃。
【0340】
実施例47
4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-オール(100)および対応する塩酸塩(101a)(スキーム19)
N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-ベンジルオキシ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(98)(330mg、0.93mmol)および10% Pd/C(25mg)のEtOAc(7mL)中混合物を大気圧にて4時間水素化した。反応混合物をセライトを通じて濾過し、セライトパッドを熱MeOHで洗浄した。濾液を蒸発させた。残渣をEtOAc(80mL)で処理し、得られた析出物を濾過し、乾燥させて4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-オール(100)(160mg、65%y)を得た。
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【0341】
化合物(20a)について記載の手順を使用して4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-オール(100)(140mg、0.53mmol)を1,4-ジオキサン/EtOH(1/1)中にて2M HCl/EtOHで処理した(135mg、85%y)。
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融点: 238〜240℃。
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【0342】
実施例48
4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)および対応する塩酸塩(103a)(スキーム20)
6-クロロ-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(500mg、1.77mmol)のDMSO(4mL)溶液にKCN(243mg、3.73mmol)を加えた。反応混合物を140℃で40時間加熱した。反応混合物を飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)に注いだ。得られた懸濁液をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(99:1)からPE/EtOAc(6:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)(450mg、94%)を得た。
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【0343】
化合物(20a)について記載の手順を使用して4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)(140mg、0.51mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(125mg、79%y)。
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融点: 201〜204℃。
【0344】
実施例49
N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-(アミノメチル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(104)および対応する塩酸塩(105a)(スキーム20)
4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)(200mg、0.73mmol)およびRe-Ni(H
2O中50%スラリー、75mg)のEtOH(10mL)中混合物を10atmで90分間水素化した。反応混合物をセライトを通じて濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をCH
2Cl
2/MeOH(9/1)から(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-アミノメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(104)(110mg、55%y)を得た。
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【0345】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-6-アミノメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(104)(110mg、0.40mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理して定量的収率(125mg、約100%y)で得た。
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融点: 290℃(摂氏)。
【0346】
実施例50
6-カルバモイル-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(106)および対応する塩酸塩(107a)(スキーム20)
4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)(230mg、0.84mmol)および0.2N NaOH(3mL)の1,4-ジオキサン(3mL)中混合物を100℃で1時間加熱した。水(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCHCl
3/EtOAc(9:1)からCHCl
3/EtOAc/MeOH(4:2:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-カルバモイル-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(106)(185mg、76%y)を得た。
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【0347】
化合物(20a)について記載の手順を使用して6-カルバモイル-N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(106)(150mg、0.52mmol)を1,4-ジオキサン中にて4M HCl/1,4-ジオキサンで処理した(140mg、82%y)。
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融点300℃超。
【0348】
実施例51
4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボン酸(108)(スキーム20)
4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)(300mg、1.10mmol)および2N NaOH(3mL)の1,4-ジオキサン(3mL)中混合物を105℃で20時間加熱した。反応混合物を5% KHSO
4溶液で酸性化した(pH 4)。CH
2Cl
2(10mL)の添加時に白色析出物が形成され、それを濾過した後、0.1% HCOOHから0.1% HCOOH中95% MeCNまでの勾配溶離を使用する逆相クロマトグラフィーで精製して4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボン酸(108)(130mg、41%y)を得た。
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融点: 218〜220℃。
【0349】
実施例52
N-(n-プロピル)-[4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル]-アミジン(109)および対応する塩酸塩(110a)(スキーム20)
4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(102)(270mg mg、0.99mmol)、NaOAc(123mg、1.5mmol)、およびn-プロピルアミン(124μL、1.5mmol)のMeOH(5mL)中混合物を110℃で2時間加熱した。揮発物を除去し、残渣を飽和NaHCO
3溶液(15mL)とCHCl
3(15mL)との間で分配した。水相を分離し、CHCl
3(2x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣を水中10% MeOHから95% MeOHまでの勾配溶離を使用する逆相クロマトグラフィーで精製してN-(n-プロピル)-[4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル]-アミジン(109)(160mg、49%y)を得た。
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【0350】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN-(n-プロピル)-[4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イル]-アミジン(109)(150mg、0.45mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(160mg、97%y)。
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融点: 172℃(摂氏)。
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【0351】
実施例53
N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-(4-フルオロフェニル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(111)および対応する塩酸塩(112a)(スキーム21)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(190mg、0.67mmol)、4-フルオロフェニルボロン酸(141mg、1.01mmol)、2M Na
2CO
3溶液(1.5mL)、およびPd(PPh
3)
4(35mg、0.03mmol)のジメトキシエタン中混合物をアルゴン雰囲気下、105℃で4時間加熱した。反応混合物を冷却し、水(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(2:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-(4-フルオロ-フェニル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(111)(125mg、55%y)を得た。
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【0352】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-6-(4-フルオロ-フェニル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(111)(100mg、0.29mmol)をジエチルエーテル/メタノール(10/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理して定量的収率(110mg、約100%y)で得た。
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融点:270℃(摂氏)。
【0353】
実施例54
N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(4-フルオロ-フェニル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(113)および対応する塩酸塩(114a)(スキーム21)
化合物(111)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(250mg、0.81mmol)と4-フルオロフェニルボロン酸(166mg、1.2mmol)とを反応させてN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(4-フルオロ-フェニル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(113)(200mg、67%y)を生成した。
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【0354】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-6-(4-フルオロフェニル)-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(113)(190mg、0.51mmol)をエタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(207mg、約100%y)。
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融点: 277〜279℃。
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【0355】
実施例55
N
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(115)および対応する塩酸塩(116a)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(440mg、1.42mmol)、トリエチルアミン(185μL、1.32mmol)、および10% Pd/C(160mg)のEtOH(10mL)中混合物を10気圧で24時間水素化した。反応混合物をセライトを通じて濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をEtOAc(80mL)に溶解させ、水(3x30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(115)(185mg、84%y)を得た。
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【0356】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジメチル-N
2-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(115)(175mg、0.71mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理して定量的収率(200mg、約100%y)で得た。
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融点: 180〜182℃。
【0357】
実施例56
6-n-ブチル-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(117)および対応する塩酸塩(118a)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(400mg、1.29mmol)、ブチルボロン酸(223mg、2.19mmol)、K
2CO
3(535mg、3.87mmol)、Ag
2O(748mg、3.23mmol)、およびPd(dppf)Cl
2xCH
2Cl
2(114mg、0.14mmol)のTHF(1.0mL)および1,4-ジオキサン(7.0mL)中混合物をアルゴン雰囲気下、115℃で20時間加熱した。ブチルボロン酸(120mg、1.18mmol)およびPd(dppf)Cl
2xCH
2Cl
2(60mg、0.07mmol)を加え、加熱を48時間続けた。反応混合物を冷却し、セライトを通じて濾過した。飽和NaHCO
3溶液(20mL)を濾液に加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(20:1)からPE/EtOAc(5:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-n-ブチル-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(117)(240mg、56%y)を得た。
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【0358】
化合物(29a)について記載の手順を使用して6-n-ブチル-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(117)(230mg、0.69mmol)をジエチルエーテル中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(255mg、約100%y)。
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融点: 125〜127℃。
【0359】
実施例57
6-メトキシ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(119)および対応する塩酸塩(120a)
6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(300mg、0.97mmol)およびNaOMe(MeOH中4M; 620μL)のメタノール(5mL)中混合物を105℃で48時間加熱した。揮発物を除去し、残渣を飽和NH
4Cl溶液(30mL)とCH
2Cl
2(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(97:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-メトキシ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(119)(225mg、76%y)を得た。
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【0360】
化合物(29a)について記載の手順を使用して6-メトキシ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(119)(210mg、0.69mmol)をエタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(235mg、約100%y)。
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融点: 201〜204℃。
【0361】
実施例58
6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(121)および対応する塩酸塩(122a)
化合物(102)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2-メチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピルピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(20)(250mg、0.81mmol)とKCNとを反応させて6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(121)(170mg、70%y)を生成した。
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【0362】
化合物(20a)について記載の手順を使用して6-メチルアミノ-4,8-ビス-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-カルボニトリル(121)(160mg、0.53mmol)をメタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(130mg、73%y)。
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融点: 204〜206℃。
【0363】
実施例59
N
2,N
4,N
6,N
8-テトラエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(124)および対応する塩酸塩(125a)
2,6-ジクロロ-N4,N8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(123)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(800mg、2.96mmol)のTHF(10mL)溶液に2Mエチルアミン/THF(6.69mL、13.38mmol)溶液を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。水(30mL)を加え、得られた析出物を濾過し、水(10mL)で洗浄し、P
2O
5で乾燥させて2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(123)(745mg、88%)を得た。
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【0364】
N2,N4,N6,N8-テトラエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(124)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(123)およびethylamine(70%水溶液、2.00mL)のn-ブタノール(3mL)中混合物を100℃で44時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(20mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
4,N
6,N
8-テトラエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(124)(233mg、91%y)を得た。
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【0365】
N2,N4,N6,N8-テトラエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(125a)
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2,N
4,N
6,N
8-テトラエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(124)(220mg、0.72mmol)を1,4-ジオキサン/EtOH(1/1)中にて4M HCl/1,4-ジオキサンで処理した(245mg、約100%y)。
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融点: 247℃(摂氏)。
【0366】
実施例60
N
4,N
8-ジエチル-N
2,N
6-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(126)および対応する塩酸塩(127a)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(123)(245mg、0.85mmol)およびn-プロピルアミン(352μL、4.27mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を130℃で44時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(20mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOH(98:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
4,N
8-ジエチル-N
2,N
6-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(126)(220mg、78%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジエチル-N
2,N
6-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(126)(220mg、0.66mmol)を1,4-ジオキサン/EtOH(1/1)中にて4M HCl/1,4-ジオキサンで処理した(244mg、約100%y)。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 248℃(摂氏)。
【0368】
実施例61
N
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(128)および対応する塩酸塩(129a)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(123)(245mg、0.85mmol)およびシクロプロピルメチルアミン(370μL、4.27mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で44時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(20mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(9:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(128)(135mg、45%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジエチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(128)(135mg、0.66mmol)を1,4-ジオキサン/EtOH(1/1)中にて4M HCl/1,4-ジオキサンで処理した(148mg、約100%y)。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 243〜245℃。
【0370】
実施例62
N
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(131)および対応する塩酸塩(132a)
2,6-ジクロロ-N4,N8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(130)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(500mg、1.85mmol)のTHF(8mL)溶液にシクロプロピルメチルアミン(802μL、9.25mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。次に水(30mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をジエチルエーテルでトリチュレートした。得られた析出物を濾過し、乾燥させて2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(130)(480mg、76%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
N2,N6-ジエチル-N4,N8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(131)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(130)(220mg、0.65mmol)およびエチルアミン(70%水溶液、1.00mL)の1,4-ジオキサン(5.0mL)中混合物を130℃で144時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(20mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)との間で分配した。水相をCH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(5:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(131)(190mg、82%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
N2,N6-ジエチル-N4,N8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(132a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(131)(170mg、0.45mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(140mg、74%y)。
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融点: 198〜200℃。
【0373】
実施例63
N
2,N
2,N
6-トリエチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(134)および対応する塩酸塩(135a)
6-クロロ-N2-エチル-N4,N8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(133)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(130)(235mg、0.71mmol)およびエチルアミン(70%水溶液、1.00mL)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を80℃で18時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(20mL)と飽和NaHCO
3溶液(20mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去して6-クロロ-N
2-エチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(133)(247mg、100%)を得た。ESI-MS (m/z): 348, 350 [M+H]
+。
【0374】
N2,N2,N6-トリエチル-N4,N8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(134)
6-クロロ-N
2-エチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(133)(243mg、0.70mmol)およびジエチルアミン(1.0mL)のn-ブタノール(4.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で110時間加熱した。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(35mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2,N
6-トリエチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(134)(210mg、78%y)を得た。
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【0375】
N2,N2,N6-トリエチル-N4,N8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(135a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
2,N
6-トリエチル-N
4,N
8-ビス-シクロプロピルメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(134)(190mg、0.49mmol)と2M HCl/ジエチルエーテルとを1,4-ジオキサン中で反応させた(170mg、82%y)。
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融点: 215〜217℃。
【0376】
実施例64
N
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(136)および対応する塩酸塩(137a)
化合物(32)について記載の手順を使用して2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(250mg、0.79mmol)とエチルアミン(70%水溶液)とを反応させてN
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(136)(175mg、67%y)を生成した。
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【0377】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ジエチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(136)(160mg、0.48mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(155mg、87%y)。
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融点: 190〜192℃。
【0378】
実施例65
N
2,N
6-ジシクロプロピル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(138)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(300mg、0.95mmol)およびシクロプロピルアミン(396μL、5.71mmol)のn-ブタノール(3.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で72時間加熱した。さらなるシクロプロピルアミン(263μL、3.80mmol)を加え、加熱を130℃で48時間続けた。揮発物を蒸発により除去し、残渣をCH
2Cl
2(35mL)と飽和NaHCO
3溶液(30mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2からCH
2Cl
2/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
6-ジシクロプロピル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(138)(66mg、19%y)を得た。
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融点: 210〜212℃。
【0379】
実施例66
N
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(139)および対応する塩酸塩(140a)
2,6-ジクロロ-N,N'-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(300mg、0.95mmol)およびシクロプロピルメチルアミン(1.0mL、11.53mmol)のDMSO(1.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて145℃で22時間加熱した。水(10mL)を加え、得られた析出物を濾過し、乾燥させてN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(139)(320mg、88%y)を得た。
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【0380】
化合物(29a)について記載の手順を使用してN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(139)(280mg、0.73mmol)をエタノール中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した。生成物をエタノールから結晶化してN
2,N
6-ビス-シクロプロピルメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(305mg、99%)を得た。
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融点: 221〜224℃。
【0381】
実施例67
N
2,N
2,N
6,N
6-テトラメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(141)および対応する二塩酸塩(142a)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(300mg、0.95mmol)および2Mジメチルアミン/THF(4.75mL、9.50mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて110℃で40時間加熱した。揮発物を除去し、残渣を飽和NaHCO
3溶液(20mL)とCH
2Cl
2(20mL)との間で分配した。水相を分離し、CH
2Cl
2(2x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2,N
6,N
6-テトラメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(141)(280mg、89%y)を得た。ESI-MS (m/z): 333 [M+H]
+。
【0382】
化合物(3a)について記載の手順を使用してN
2,N
2,N
6,N
6-テトラメチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(141)(270mg、0.81mmol)を1,4-ジオキサン/エタノール(3/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(270mg、82%y)。
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融点: 240〜242℃。C
16H
30Cl
2N
8の分析計算値: C, 47.41; H, 7.46; N, 27.64。実測値: C, 47.33; H, 7.46; N, 27.45。
【0383】
実施例68
N
4,N
8-ジアリル-N
2,N
6-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(144)および対応する塩酸塩(145a)
N4,N8-ジアリル-2,6-ジクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(143)
2,4,6,8-テトラクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン(1)(700mg、2.59mmol)のTHF(20mL)溶液にTHF(5mL)中アリルアミン(815μL、10.89mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を0℃で90分間、次に室温で30分間攪拌した。飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去してN
4,N
8-ジアリル-2,6-ジクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(143)(730mg、91%y)を得た。
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【0384】
N4,N8-ジアリル-N2,N6-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(144)
N
4,N
8-ジアリル-2,6-ジクロロ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(143)(350mg、1.12 mmol)およびメチルアミン(40%水溶液、1.0mL)のn-ブタノール(1.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で40時間加熱した。反応混合物を冷却し、飽和NaHCO
3溶液(30mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、生成物をPE/EtOAc(20:1)からPE/EtOAc(1:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
4,N
8-ジアリル-N
2,N
6-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(144)(225mg、67%)を得た。
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【0385】
N4,N8-ジアリル-N2,N6-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン塩酸塩(145a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
4,N
8-ジアリル-N
2,N
6-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(144)(220mg、0.73mmol)を1,4-ジオキサン/エタノール(1/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(130mg、89%y)。
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融点: 224〜226℃。
【0386】
実施例69
N
2,N
4,N
8-トリアリル-6-[4-(4-フルオロベンジル)-ピペラジン-1-イル]-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(147)および対応する二塩酸塩(148a)(スキーム22)
6-クロロ-N2,N4,N8-トリアリル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(146)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジアリル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(143)(311mg、1.00mmol)およびアリルアミン(340μL、4.50mmol)のn-ブタノール(1.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて70℃で16時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、生成物をPE/EtOAc(20:1)からPE/EtOAc(1:2)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して6-クロロ-N
2,N
4,N
8-トリアリル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(146)(230mg、69%y)を得た。
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【0387】
N2,N4,N8-トリアリル-6-[4-(4-フルオロベンジル)-ピペラジン-1-イル]-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(147)
6-クロロ-N
2,N
4,N
8-トリアリル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(146)(175mg、0.53mmol)および1-(4-フルオロベンジル)-ピペラジン(206mg、1.06mmol)のn-ブタノール(5.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて70℃で60時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(20mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、生成物をPE/EtOAc(20:1)からPE/EtOAc(2:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
4,N
8-トリアリル-6-[4-(4-フルオロベンジル)-ピペラジン-1-イル]-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(147)(210mg、81%y)を得た。
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【0388】
N2,N4,N8-トリアリル-6-[4-(4-フルオロベンジル)-ピペラジン-1-イル]-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン二塩酸塩(148a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
4,N
8-トリアリル-6-[4-(4-フルオロベンジル)-ピペラジン-1-イル]-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(147)(200mg、0.41mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(105mg、45%y)。
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融点: 239〜241℃。
【0389】
実施例70
N
2,N
4,N
8-トリアリル-6-{4-[ビス-(4-フルオロフェニル)-メチル]-ピペラジン-1-イル}-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(149)および対応する二塩酸塩(150a)(スキーム22)
化合物(147)について記載の手順を使用して6-クロロ-N
2,N
4,N
8-トリアリル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(146)(230mg、0.69mmol)と1-[ビス-(4-フルオロフェニル)-メチル]-ピペラジンとを反応させてN
2,N
4,N
8-トリアリル-6-{4-[ビス-(4-フルオロ-フェニル)-メチル]-ピペラジン-1-イル}-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(149)(260mg、64%y)を生成した。
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【0390】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
4,N
8-トリアリル-6-{4-[ビス-(4-フルオロフェニル)-メチル]-ピペラジン-1-イル}-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(149)(250mg、0.43mmol)を1,4-ジオキサン中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理して収率85%で得た(240mg、85%y)。
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融点: 240〜242℃。
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【0391】
実施例71
N
2,N
2,N
6-トリエチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(151)および対応する塩酸塩(152a)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(2)(215mg、0.68mmol)およびエチルアミン(70%水溶液、1.00mL)のn-ブタノール(2.0mL)中混合物を80℃で18時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x15mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(20mL)、次にブライン溶液(20mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去した。残渣をn-ブタノール(2.0mL)に溶解させ、ジエチルアミン(1.0mL)を加えた。混合物を密閉バイアル中にて130℃で60時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN
2,N
2,N
6-トリエチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(151)(222mg、91%)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
化合物(20a)について記載の手順を使用してN
2,N
2,N
6-トリエチル-N
4,N
8-ジ-n-プロピル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,6,8-テトラアミン(151)(207mg、0.57mmol)をジエチルエーテル/エタノール(20/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(220mg、97%y)。
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融点: 205〜206℃。
【0393】
実施例72
(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸tert-ブチルエステル(153)および(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸(154)(スキーム23)
6-クロロ-N
2-n-プロピル-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2,4,8-トリアミン(54)(300mg、1.06mmol)、グリシンエチルエステル塩酸塩(297mg、2.13mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(732μL、4.24mmol)のn-ブタノール(4.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて130℃で90時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:3)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸tert-ブチルエステル(153)(150mg、38%y)を得た。ESI-MS (m/z): 377 [M+H]
+。
【0394】
(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸tert-ブチルエステル(153)(150mg、0.40mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)溶液に1N NaOH溶液(2mL)を加えた。混合物を周囲温度で1時間攪拌した後、1N HClで中和した(pH 6〜7)。得られた析出物を濾過し、水(5mL)で洗浄し、乾燥させて(4,8-ビス-メチルアミノ-6-n-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸(154)(60mg、47%y)を得た。
[この文献は図面を表示できません]
融点: 210〜212℃。
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
実施例73
N-n-プロピル-[2-(4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)]-アセトアミド(156)および対応する塩酸塩(157a)
(6-クロロ-4,8-ビス-メチルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸エチルエステル(155)
2,6-ジクロロ-N
4,N
8-ジメチル-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-4,8-ジアミン(25)(207mg、0.80mmol)、グリシンエチルエステル塩酸塩(112mg、0.80mmol)、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(276μL、1.60mmol)の1,4-ジオキサン(4.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて105℃で64時間加熱した。さらなるグリシンエチルエステル塩酸塩(112mg、0.80mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(276μL、1.60mmol)を加え、混合物を80時間加熱した。冷却後、飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をPE/EtOAc(9:1)からPE/EtOAc(1:9)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(6-クロロ-4,8-ビス-メチルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸エチルエステル(155)を得た。
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【0396】
N-プロピル-[2-(4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)]-アセトアミド(156)
(6-クロロ-4,8-ビス-メチルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)-酢酸エチルエステル(155)(204mg、0.63mmol)、n-プロピルアミン(515μL、6.26mmol)のn-ブタノール(4.0mL)中混合物を密閉バイアル中にて125℃で96時間加熱した。飽和NaHCO
3溶液(15mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(40mL)で洗浄し、固体無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過後、溶媒を除去し、残渣をCH
2Cl
2/i-PrOH(97:3)からCH
2Cl
2/i-PrOH(97:3)(1:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製してN-n-プロピル-[2-(4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)]-アセトアミド(156)(125mg、55%y)を得た。
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【0397】
N-n-プロピル-[2-(4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)]-アセトアミド塩酸塩(157a)
化合物(20a)について記載の手順を使用してN-n-プロピル-[2-(4,8-ビス-メチルアミノ-6-プロピルアミノ-ピリミド[5,4-d]ピリミジン-2-イルアミノ)]-アセトアミド(156)(113mg、0.31mmol)をジエチルエーテル/エタノール(20/1)中にて2M HCl/ジエチルエーテルで処理した(105mg、85%y)。
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融点: 262℃(摂氏)。
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【0398】
実施例74
ラット肝ミクロソーム(RLM)およびヒト肝ミクロソーム(HLM)中での選択された化合物のインビトロ代謝安定性
アッセイの説明:
一連の時点で肝ミクロソームを試験化合物と共にインキュベートした。公知の高いクリアランス速度を示す対照化合物(ベラパミル)を、試験化合物との比較用に各実験に含めた。親化合物の経時的消失を評価することで分析を行った。様々な動物種からのミクロソームを使用してヒトデータとの種間比較を行った。
【0399】
材料および試薬調製:
リン酸カリウム緩衝液の0.5Mストックを脱イオン水中で希釈して50mM標準緩衝液を作製した。数回の実験に十分な大規模溶液を調製し、0.2ミクロンフィルターを通じて減圧濾過滅菌し、室温で保管した。上記で調製したリン酸カリウム緩衝液15mLにNADPHナトリウム塩粉末100mgを溶解させて最終濃度8mMを得ることで8mM NADPH溶液を調製した(分注し、-20℃で保管)。試験化合物のストック溶液(5mM)を、この材料をメタノールまたは50/50メタノール/水に溶解させることにより調製した。これとは別にストック濃度20mg/mLのRLM(雄、プール)および/またはHLM(雌雄混合、プール)を得た。
【0400】
手順:
既に調製した0.05Mリン酸カリウム緩衝液10mL(または20mL)を50mL円錐管に分注し、1M MgCl
2ストック(20μLまたは40μL)を最終濃度1.5mM Mg
2+まで加えた。次に溶液をFalcon管に分注した(各試験化合物毎に)。5mM化合物ストック溶液(4μL)を使用して最終化合物濃度5μMを作製した。アッセイ中の最終有機内容物は0.1%とした。ここから化合物含有緩衝溶液300μLをクラスター管に分けた(ミクロソームインキュベーションによる二つ組反応、および陰性対照用の単一反応)。20mg/mLミクロソームストックをリン酸カリウム緩衝液中で希釈して濃度4mg/mLを得た。次に4mg/mLミクロソーム標準溶液50μLを二つ組反応ウェルに入れた。陰性対照のウェルではリン酸カリウム緩衝液50μLを使用した(MgCl
2なしで)。クラスター管を37℃ 50-rpm振盪インキュベーター中で約10分間予備昇温させた。同時に適量(1.5mLまたは3mL)の8mM NADPH溶液を昇温させた。酵素反応を、マルチチャネルピペットを使用してすべてのクラスター管に50μL予備昇温NADPH溶液を加えることで開始した。ここから50μLアリコートを所定の時点(0、5、10、15、30および60分)で取り出して、プロプラノロールを内部標準として含むアセトニトリル150μLを含む収集プレートに入れた。最後の時点での収集後、プレートを2000gで10分間遠心分離し、上清をLC-MS/MS分析に送った。
【0401】
データ解釈:
残留親化合物パーセントを各複製物について0分インキュベーション試料に対して決定し、そこから残留化合物%対時間の自然対数のプロットに基づいて消失半減期を計算した。以下のパラメータを計算することで化合物のインビトロ代謝安定性を推定した。
C
mp = ミクロソームタンパク質の濃度(mg/mL)
t
1/2 = 半減期(分)、ここでt
1/2は0.693/勾配に等しい
CL
int = 固有肝クリアランス(uL/分/mg)、ここでCL
int は0.693/(t
1/2 x C
mp)に等しい
【0402】
試験化合物の代謝安定性を以下のように分類した。
低いクリアランス: CL
int(μL/分/mg)<10(RLM)または5(HLM)
中程度のクリアランス: 10≦CL
int(μL/分/mg)≦60(RLM)、または5≦CL
int(μL/分/mg)≦35(HLM)
高いクリアランス: CL
int(μL/分/mg)>60(RLM)または35(HLM)
【0403】
実施例75
ラットにおける化合物4aの薬物動態および経口バイオアベイラビリティー
生存環境内手順:
Sprague-Dawleyラット(200〜300g)に標準的げっ歯類用実験食を与え、室内温度を22±3℃に、相対湿度を50±20%に維持して12時間の明サイクルおよび12時間の暗サイクルで個々のケージに収容した。投与前にラットを終夜絶食させ、血液試料を得た6時間後に食事を元通りにした。血液試料を得てから6時間後時点まで、床敷を取り外した。水は試験を通じて自由に与えた。
【0404】
経口試験:
試験化合物の投与用溶液を、3匹または4匹のラットへの10〜30mg/kg(10mL/kg)での強制栄養針を経由する経口投与に望ましい経口製剤として調製した。すべての血液試料(試料当たり250uL)を経口投与の0分後(投与前)、15分後および30分後、ならびに1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、8時間後および24時間後に頸静脈または大腿静脈を経由して採取した。2時間の血液試料採取後に補液(0.9%塩化ナトリウム注射液1.5mL、USP)を1回皮下投与した。血液試料を、抗凝固剤でコーティングされたBD Microtainer管内に採取し、氷上に置き、30分以内に15,000gで3分間遠心分離して血漿試料を得た。すべての血漿試料をLC-MS/MSによる分析まで-70℃で保管した。
【0405】
静脈内試験:
試験化合物の投与用溶液を、3匹または4匹のラットへの2〜5mg/kg(2mL/kg)での尾静脈、頸静脈または大腿静脈を経由する静脈内ボーラス注射に望ましい静脈内製剤として調製した。すべての血液試料(試料当たり250uL)を静脈内投与の0分後(投与前)、5分後、15分後および30分後、ならびに1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、8時間後および24時間後に頸静脈または大腿静脈を経由して採取した。2時間の血液試料採取後に補液(0.9%塩化ナトリウム注射液1.5mL、USP)を1回皮下投与した。血液試料を、抗凝固剤でコーティングされたBD Microtainer管内に採取し、氷上に置き、30分以内に15,000gで3分間遠心分離して血漿試料を得た。すべての血漿試料をLC-MS/MSによる分析まで-70℃で保管した。
【0406】
生物分析アッセイ:
血液試料(実試験試料、較正標準、品質管理)は通常、以下のように調製した。内部標準を含むアセトニトリル2体積を血漿1体積に加えて血漿タンパク質を析出させた。試料を遠心分離し(3,000gで5分間)、上清をLC-MS-MSによる分析用に取り出した。較正標準を、適量のストック溶液をブランク血漿に直接加えることで調製し、採取された血漿試料と同様に処理した。較正標準は通常、定量化用に2ng/ml〜10μg/mLの範囲で調製した。品質管理試料を、高濃度、中濃度および低濃度で並行して同様に調製し、アッセイ結果の品質を保証するために使用した。6つのQC標準のうち2つ以下が、名目値の20%を超えて異なることを許容された。LC-MS-MS分析を、各試験化合物、さらなる関連分析物、および内部標準に特徴的なイオンの検出用に、複数反応モニタリングを利用して行った。分析物のすべてのイオン源パラメータおよびタンデムMS機器パラメータを高感度および高選択性に最適化した。
【0407】
薬物動態データ解析:
すべての薬物動態パラメータを、WinNonlinソフトウェア(Pharsight、バージョン5.1)を使用する非コンパートメントアプローチに基づいて決定した。終末消失半減期(t
1/2)を、血漿中濃度-時間曲線の終末相の線形回帰分析からの勾配(λz)を使用して、ln2/λzとして片対数スケールで計算した。血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC
inf)を、線形台形法を使用する非コンパートメント解析によって決定し、最終測定可能濃度(C
last)および終末勾配(λz)を使用してC
last/λzとして無限外挿した。静脈内投与後のゼロ時点での血漿中濃度(C
0)を投与後の最初2つの時点からの線形外挿によって推定した。平均滞留時間(MRT)を、1次モーメント曲線下面積(AUMC
inf)をAUC
infで割ることで得た。全身血漿クリアランス(CL
p)を、静脈内投与量をAUC
infで割った値として計算した。定常状態での分布容積(V
ss)をCL
pおよびMRTの積として決定した。最大血漿中濃度に到達するまでの時間(T
max)は、最大濃度観察値に到達するまでの時間に基づいた。最大血漿中濃度(C
max)は、T
maxにおいて生じる最大濃度観察値とした。絶対経口バイオアベイラビリティー(F)を平均用量正規化経口AUC
inf対用量正規化静脈内AUC
infのパーセント比として計算した。
【0408】
統計解析:
生物分析データの要約統計量、ならびに平均、標準偏差および変動係数などの薬物動態パラメータ計算値は、WinNonlinまたはMicrosoft Excelアプリケーションを使用して決定した。
【0409】
このアッセイにおいて、化合物4aが38%の経口バイオアベイラビリティーを有することがわかった。
【0410】
実施例76
麻酔ラット肺活量測定スクリーニングアッセイを使用する呼吸数(RR)、一回換気量(VT)、および積である分時換気量に対する本発明の化合物の効果
麻酔ラットは、呼吸活性および心血管活性について化合物をスクリーニングする迅速な方法を提供する。このモデルは、意識下ラットモデルとは対照的に、ベースラインの心血管測定値および呼吸測定値の変動がより少ない実験設定を提供する。このアッセイにおいてスクリーニングされた化合物を意識下ラットモデルにおいて調査することができる。
【0411】
方法の概略:
最初にラットを3%イソフルラン(吸入)で麻酔し、大腿動脈および大腿静脈カニューレを外科的に挿入した。カニューレ挿入した時点で、ラットをウレタン麻酔(1.5g/kg; 静脈内)に移行させ、気管切開を行った。気管カニューレを配置した後、それを呼吸流量計に接続して呼吸流量を記録し、呼吸流量から呼吸数(RR)、一回換気量(V
T)、およびそれらの積である分時換気量を導出した。外科的準備が完了した後で、動物を30分間安定化し、その間に呼吸数、一回換気量、分時換気量、血圧および心拍数を連続的に記録した。動脈血ガス(ABG)を、大腿動脈から採取した動脈血から得た。媒体および各用量の化合物を投与する前および投与した6分後にABG測定値を取得した。スクリーニングされる化合物を静脈カニューレを通じたボーラス注射を経由して投与した後、生理食塩水で流し(総投与時間は約30秒)、動物を心血管活動の変化について少なくとも6分間モニタリングした。化合物を、最適な溶解度を確実にすると同定された製剤として調製した。これに従い、媒体対照を各試験化合物の製剤に対応させた。スクリーニングされる化合物の用量は0.1および0.3mg/kgとした。すべての心血管測定値および呼吸測定値がベースラインレベルに戻るまで次の用量を投与しなかった。使用した陽性対照の化合物はN-[4,6-ジ-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル]-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミンまたはN-[2,6-ジ-(n-プロピルアミノ)-[1,3]ピリミジン-4-イル]-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミンであり、いずれも実験を検証するために、かつスクリーニングされる化合物と比較可能な尺度となるように、各スクリーニング実験の終わりに投与した(用量0.3mg/kg)。
【0412】
データ解析:
30秒平均の心血管データおよび呼吸データ(BIN)を収集することでデータを解析した。データを負荷の2分前、次に負荷の6分後にプロットした。
【0413】
結果:
化合物(4a)は、ベースライン値に対する、分時換気量の即時のかつ短期的な(約2分間の)増大を引き起こした(
図1)。この増大は一回換気量に対する刺激効果(
図3)よりもむしろ主に呼吸数に対する刺激効果(
図2)によるものであった。化合物(4a)は脈拍数に対してごく僅かな効果(
図5)および血圧に対してごく僅かな効果(
図6)を生じた。化合物(4a)は、曲線下面積により測定されるように、基準化合物に比べて大きな効果を生じた(
図4)。
【0414】
化合物(27a)は、ベースライン値に対する、分時換気量の即時のかつ短期的な(約2分間の)増大を引き起こした(
図7)。この増大は呼吸数に対する刺激効果(
図8)および一回換気量に対する刺激効果(
図9)によるものであった。化合物(27a)は脈拍数に対する最小限の効果(
図11)および血圧に対する最小限の効果(
図12)を生じた。化合物(27a)は、曲線下面積により測定されるように、基準化合物に比べて大きな効果を生じる(
図10)。
【0415】
実施例77
本発明の化合物のミクロソーム安定性および換気活性
代表的データを表7に示す。これは、個々の化合物がピーク分時換気量に与えた効果(V
Eの増大)、累積的効果測定値である2分曲線下面積(AUC)の全体的増大を、ラットおよびヒトミクロソーム中での化合物の安定性(半減期)と共に要約する。
【0416】
(表7)本発明の化合物のミクロソーム安定性および換気活性
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
*N-[2,6-ジ-(n-プロピルアミノ)-[1,3]ピリミジン-4-イル]-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミンを比較化合物として使用。
【0417】
実施例78
無呼吸、睡眠構築、および換気応答に対する本発明の化合物の効果
この試験の目的は、ラットモデルにおける無呼吸、換気および睡眠構造に対する本発明の選択された化合物の効果を定量化することにあった。試験は2つの処置条件からなった: (1) 慢性モルヒネおよび経口投与される試験化合物、ならびに(2) 慢性モルヒネおよび経口媒体。
【0418】
痩せた雄の成体ズッカーラットを脳電図(EEG)および筋電図(EMG)遠隔計測器埋入用に麻酔した。手術後少なくとも1週間をおいた後、動物をさらに使用した。単独収容されたラットの飲料水へのモルヒネ硫酸塩の添加を、モルヒネ0.1mg/mlで開始して濃度を漸増させて2週間以内に最終濃度0.6mg/mlを実現するようにして行った。動物が自由に睡眠および移動するように動物を全身プレチスモグラフィー室内で拘束していない間にすべての呼吸測定を行った。各プレチスモグラフィー実験中には、退薬症状の誘発を回避するために、モルヒネ水を連続的に利用可能にした。分時換気量および中枢性睡眠時無呼吸(CSA)数をすべての処置条件の間に測定した。動物を少なくとも1〜1.5時間プレチスモグラフィー室に順化させた後でデータ収集を開始した。生体電位遠隔計測器およびそれらの受信器をプレチスモグラフィー室の直下に配置し、EEG信号、EMG信号および体温信号を捕捉するために連続的に使用した。呼吸に対する概日リズムの効果を考慮して、午前10時〜午後4時30分に収集したデータのみを最終分析において使用した。
【0419】
午後12時に媒体中の試験化合物または等量の媒体を経口強制栄養管経由で投与した。午前10時〜午後12時に収集したデータをベースライン(薬物前)条件とした。午後12時〜午後4時30分に収集したデータを薬物後条件とした。ラットにおける睡眠-覚醒挙動を覚醒、NREM睡眠およびREM睡眠に段階分けする目的でのEEG波形およびEMG波形の分析は、げっ歯類を包含する以前の睡眠試験に基づいた。中枢性無呼吸は、ベースライン記録中の平均サイクル期間の2倍以上の呼吸サイクル期間として定義された。各睡眠-覚醒状態の時間パーセント、分時換気量、および中枢性睡眠時無呼吸のカウント数を処置群間で二元配置ANOVA(因子: 薬物処置および時間)を使用して比較した。全身プレチスモグラフィーを使用する場合に正確な量の測定が運動によって妨げられることから、覚醒状態中の呼吸データは解析しなかった。ANOVAによって差が検出された場合、Student-Neuman-Keuls事後検定をすべての主要な効果および相互作用について実行した。p<0.05の場合に差は有意であると考えられた。値は平均±標準誤差として表す。
【0420】
本発明の化合物は、オピオイドを慢性投与したラットにおいて、換気刺激(分時換気量の増大)が生じない用量で無呼吸を減少させる。非限定的な例として、化合物(27a)、(85a)、(137a)、および(145a)は無呼吸頻度を減少させ(
図14、
図19、
図24、および
図29)、ベースラインに対して1時間当たりの無呼吸数を減少させ(
図15、
図20、
図25、および30)、媒体に対して1時間当たりの無呼吸数を減少させた(
図16、
図21、
図26、および
図31)。さらに、非限定的な例として、化合物(27a)、(85a)、(137a)、および(145a)は分時換気量の増大を引き起こさず(
図17、
図22、
図27、および
図32)、単位時間当たりの換気の増大を引き起こさない(
図18、
図23、
図28、および
図33)。
【0421】
本明細書において引用されるすべての特許、特許出願および刊行物の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。特定の態様を参照して本発明を開示してきたが、当業者が、本発明の真意および範囲を逸脱することなく、本発明の他の態様および変形を考案することができることは明らかである。添付の特許請求の範囲は、すべてのそのような態様および同等の変形を含むものと解釈されるように意図されている。