【実施例】
【0148】
略語および頭字語
当業者の有機化学者によって用いられている略語の総合的なリストは、The ACS Style Guide(第3版)またはthe Guidelines for Authors for the Journal of Organic Chemistryに記載されている。前記リストに含まれる略語および当業者の有機化学者によって利用される略語のすべては、参照によって本明細書に組み込む。本発明のために、化学元素は、Elements,CAS version, Handbook of Chemistry and Physics, 第67版,1986−87の周期表に従って同一であるとし、それぞれはその全体を参照によって本明細書に組み込む。
【0149】
より詳しくは、下記の略語が本開示全体を通じて用いられるとき、その略語は下記の意味を有する:
atm 雰囲気
brs ブロード一重項
Buchi ロータリーエバポレーター(登録商標)BUCHI Labortechnik AG
C 摂氏
CDCl
3 重水素化トリクロロメタン
Celite 珪藻土濾過剤 セライト(登録商標)Celite Corp.
d 二重項
dd 二重二重項
DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DCM ジクロロメタン
DMI ジメチル−2−イミダゾリジノン
g グラム
h 時間、複数時間
1H NMR プロトン核磁気共鳴
HPLC 高速液体クロマトグラフィ
J 結合定数(NMR分光分析法)
L リットル
LAH 水素化アルミニウムリチウム
LG 脱離基
M モルL−1(モル)
m 多重項
MHz メガヘルツ
min 分、複数分
mL ミリリットル
μM マイクロモル
mol モル
MS 質量スペクトル、質量分析
m/z 質量電荷比
N 当量L−1(規定濃度)
NBS N−ブロモスクシンイミド
NMO N−メチルモルホリン−N−オキシド
NMR 核磁気共鳴
pH 水素イオン濃度の負の対数
q 四分体
RBF 丸底フラスコ
r.t. 室温
RT 持続時間(HPLC)
rt 室温
s 一重項
t 三重項
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィ
TsCl トシルクロリド
【0150】
以下の実施例で報告したパーセンテージ収率は、最も低いモル量で用いる出発成分に基づく。空気および水分に感度の良い液剤および溶液剤は、シリンジまたはカニューレで移し、ゴム隔膜を通して反応器に導入する。商業用の試薬と溶媒は、さらに精製せずに用いる。「減圧下で濃縮」という用語は、Buchiロータリーエバポレーターを15mmHgで用いることを指す。すべての温度は、摂氏温度(℃)で訂正せずに報告する。薄層クロマトグラフィ(TLC)は、シリカゲル60A F−254 250μmをプレコートしたガラスプレート上で行う。本発明の化合物の構造は、下記の手法のうちの1または複数を用いて確認する。
【0151】
NMR
下記の手法で示すとき、NMRスペクトルは各化合物に対して得られる。得られたNMRスペクトルは、示した構造と整合していた。ルーチンの一次元NMR分光分析は、300MHzまたは500MHzのいずれかのVarian(登録商標)Mercury−plusスペクトロメーターで行った。試料は、重水素化溶媒に溶解させた。化学シフトはppmスケールで記録し、例えば、1Hスペクトルの場合、DMSO−d6について2.49ppm、CD3CNについては1.93ppm、CD3ODについては3.30ppm、CD2Cl2については5.32ppmおよびCDCl3については7.26ppmと適切な溶媒信号にリファレンスを付けた。
【0152】
材料
すべての反応ではVWR Dyastirマグネチックスターラーを用いる。特に明記しない限り、Pyrex(登録商標)ブランドのガラス製品を用いる。実験の後処理で使用する化学物質および溶媒は、特に明記しない限りSigma Aldrich、Fisher ScientificまたはEMDから購入し、使用した溶媒は、互いに交換できるように用いられる2つのグレードを有するACSまたはHPLCのいずれかのグレードである。TLC分析のために、シリカ60ゲルをコートしたガラスTLCプレートは、EMDから購入する。
【0153】
中間体Aの合成
【0154】
【化45】
【0155】
化合物Aは、Battenberg,O.A.;Nodwell,M.B.; Sieber,S.A.J.Org.Chem.,2011,76,6075−6087の方法よって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた1L丸底フラスコ(RBF)に、ACSグレードのジクロロメタン(DCM)(Fisher Chemicals)を250mL、200mmolの3−ペンチン−1−オル(Sigma−Aldrich)を18.5mL、400mmolの塩化トルエンスルホニル(TsCl)を76g、およびピリジン(Fisher Chemicals)を45mL、順に加えた。次いで、反応混合物を18時間撹拌し、薄層クロマトグラフィ(TLC)でモニターした。反応が完了したことをTLC分析が示した後、飽和硫酸銅水溶液200mLで反応混合物をクエンチさせた。二相混合物を勢いよく振盪し、次いで1L分液漏斗を用いて分離した。有機相を収集し、水相をさらに、75mLのDCMを2度用いて抽出した。次いで、混合した有機相を炭酸水素ナトリウム(NaHCO
3)で洗浄し、水層を分離し、以前の通り75mLのDCMを2度用いて抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、250mLの焼結式漏斗を通して1LのRBFに濾過する。濾過した残渣をさらに100mLのDCM用いて洗浄し、RBFに収集した溶液をロータリーエバポレーター(Buchi)上、真空下で還元して、透明な油として化合物Aを得た。重水素化クロロホルム(CDCl
3)中のプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、これまでに報告されたデータに合致した。(Fang,F.;Vogel, M.;Hines,J.V.;Bergmeier,S.C.;Org. Biomol.Chem.,2012,10,3080−3091を参照されたい。)
【0156】
中間体Bの合成
【0157】
【化46】
【0158】
化合物Bは、Snider,B.B.;Kirk,T.C.;J.Am.Chem.Soc.,1983,105,2364−2368の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた500mLのRBFに、ACSグレードのアセトン(Fisher Chemicals)を200mLと200mmolの化合物Aを48g加えた。溶液を勢いよく撹拌し、次いで氷浴で0℃まで冷却し、その後臭化リチウム35gを5分かけて少しずつ加えた。さらに10分後に氷浴を取り除き、反応を室温まで昇温させ、さらに24時間撹拌した。反応が完了したことをTLC分析が示した後、反応混合物をヘキサン(EMI)200mLで希釈し、希釈混合物は1インチのセライトプラグ(Sigma−Aldrich)を備えた250mLの焼結式漏斗を通して500mLのRBFに濾過した。次いで、収集した濾液をロータリーエバポレーター(Buchi)上、真空下で還元して、透明な油として化合物Bを得た。白色の沈殿物が存在する場合、この粗生成物をヘキサンに再溶解させ、後処理手法を繰り返した。CDCl
3中のプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、これまでに報告されたデータに合致した。(Lubell,W.D.;Jamison,T.F.;Rapoport,H. J.Org.Chem.,1990,55,3511−3522を参照されたい。)
【0159】
中間体Cの合成
【0160】
【化47】
【0161】
化合物Cは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93,4332−4334の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた500mLのRBFに、蒸留THFを120mL、続いて31mmolの削り状マグネシウム(Sigma Aldrich)を0.62g加え、次いでこの混合物を室温で勢いよく撹拌した。化合物B(4.41g、30mmol)をシリンジで一度にフラスコに加え、反応混合物を室温で、3時間、すなわちマグネシウムがほとんど消費されるまで撹拌し、その後反応混合物を氷浴で0℃まで冷却した。その間、別の乾いた25mLのRBFに、蒸留THF10mLに溶解させた31mmolのメタクロレイン2.56mLを氷浴で0℃まで冷却した。次いで、メタククロレイン溶液をカニューレでグリニャール溶液に10分かけて加えた。次いで、反応混合物を室温まで昇温させて、1時間放置しておいた。その後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液75mLでクエンチさせ、酢酸エチル150mLで希釈した。勢いよく振盪して、次いで二相混合物を分液漏斗で分離し、水相をさらに、75mLの酢酸エチルを2度用いて抽出した。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で100mL焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣はさらに75mLの酢酸エチルを用いて洗浄した。次いで収集した溶液は、Buchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、90%収率で、>95%純度の淡黄色の油として化合物Cを得た。CDCl
3中のプロトン核磁気共鳴スペクトルは、これまでに報告されたデータに一致した。(Apparu,M.;Barrelle,M.Bulletin de la Societe Chimique de France,1983,3−4, Pt.2,83−86を参照されたい。)。
【0162】
中間体Dの合成
【0163】
【化48】
【0164】
化合物Dは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93,4332−4334の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた150mLのRBFに、7モル当量のトリメチルオルトアセテート(Sigma−Aldrich)に溶解した30mmolの化合物C4.14gの溶液をシリジンで加え、続いてプロピオン酸(Sigma−Aldrich)1モル%を加えた。反応器には、還流冷却器が取り付けられており、次いで、1200mLのInstatherm(登録商標)油浴を用いてこの混合物を加熱して12時間還流させた。次いで、反応混合物を油浴から取り出し、室温まで冷却させておいた。粗生成混合物を飽和重炭酸ナトリム溶液(100mL)で洗浄し、水相を1Lの分液漏斗で取り除き、さらに100mLの酢酸エチルを用いて抽出し、続いて生成混合物と混合させ、次いでBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元させた。減圧下、短工程蒸留による精製で、71%収率で、>95純度の化合物Dを得た。
1H NMR(500MHz,CDCI
3):δ=5.19(tq,J=6.8,1.2,1H),4.10(q,J=7.2,2H),2.44−2.35(m,2H),2.32−2.27(m,2H),2.18−2.08(m,4H),1.76(t,J=2.4,3H),1.61(bs,3H),1.23(t,J=7.10,3H)。
【0165】
中間体Eの合成
【0166】
【化49】
【0167】
化合物Eは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93,4332−4334の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた150mLのRBFに、蒸留THFを50mL、10mmolの化合物Dを2.08g加え、次いでこの混合物をドライアイス/アセトン浴中で−78℃まで冷却した。15分後に、THFに溶解した12mmolの水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)1M溶液12mLを10分かけて加え、次いで、反応混合物を2.5時間、撹拌させておいた。次いで、5mLのメタノールを用いて−78℃で、反応混合物を10分かけてクエンチさせ、次いで室温まで昇温させ、水を20mL加えた。反応混合物は、酢酸エチルを100mL用いて1Lの分液漏斗で抽出し、水相をさらに50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出し、混合した抽出物を100gの硫酸ナトリムで乾燥させ、Buchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、淡黄色油として粗生成物、化合物Eを得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、10:1のヘキサン/酢酸エチル)による精製で、64%収率で、>95%純度の透明な油として化合物Eを得た。
1H NMR(300MHz,CDCI
3):δ=9.75(t,J=1.8,1H),5.20(m,1H),2.52(tm,J=7.5,2H),2.32(t,J=7.5,2H),2.22−2.07(m,4H),1.76(t,J=2.4,3H),1.62(bs,3H)。
【0168】
中間体Fの合成
【0169】
【化50】
【0170】
化合物Fは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93,4332−4334の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた1LのRBFに、エーテルを250mL、続いて90mmolの水素化アルミニウムリチウム(LAH、Sigma−Aldrich)を3.42g加えた。混合物は、氷浴で0℃まで冷却し、15分後に、50mLのエーテルに溶解した化合物D(9.0g、45mmol)を10分かけて加えた。さらに1時間後、すなわち反応が完了したことをTLC分析が示したとき、10重量%の水酸化ナトリウム水溶液100mLを用いて、反応を5分かけてクエンチさせ、次いで水50mLを加えて室温にした。反応混合物は、100mLの酢酸エチルを用いて抽出し、次いで1Lの分液漏斗を用いて水相をさらに酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。混合した有機相を50gの硫酸ナトリウムで乾燥させ、100mLの焼結式漏斗を通して濾過し、ロータリーエバポレーター(Buchi)上、真空下で還元して透明な油として粗生成物、化合物Fを得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、5:1のヘキサン/酢酸エチル)による精製で、92%収率で、>95%純度の透明な油として化合物Fを得た。
1H NMR(500MHz,CDCI
3):δ=5.22(t,J=6.8,1H),3.64(t,J=6.4,2H),2.21−2.11(m,4H),2.08(t,J=7.5,2H),1.77(bs,3H),1.68(tt,J=6.9,6.9,2H),1.63(s,3H)。
【0171】
中間体Gの合成
【0172】
【化51】
【0173】
化合物Gは、Baughman,T.W.;Sworen,J.C.;Wagener,K.B.Tetrahedron,2004,60,10943−10948の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いたRBFに、DCMを35mL、続いて四臭化炭素(Sigma−Aldrich)を3.88gおよびトリフェニルホスフィン(Sigma−Aldrich)を2.56g加えた。反応混合物は、氷浴で0℃まで冷却し、15分後に、10mLのDCMに溶解した化合物F1.06gを5分かけて加えた。さらに2時間後、すなわち反応が完了したことをTLC分析が示したとき、反応混合物を100mLのヘキサンで希釈し、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトを通して500mLのRBFに濾過した。溶液は、Buchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、透明な油として化合物Gを得た。白色の沈殿物が存在する場合、この粗生成物をヘキサンに再溶解させ、1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)上1インチのセライトプラグを通して濾過し、真空下で還元し、97%収率で、>95%純度の透明な油として化合物Gを得た。
1H NMR(500MHz,CDCI
3):δ=5.21(t,J=6.8,1H),3.38(t,J=6.8,2H),2.20−2.11(m,6H),1.98−1.90(m,2H),1.77(bs,3H),1.61(s,3H)。
【0174】
中間体Hの合成
【0175】
【化52】
【0176】
化合物Hは、Dixon,T.A.;Steele,K P.;Weber, W.P.J.Organomet.Chem.1982,231,299−305の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた100mLのRBFに、蒸留THFを20mL、続いて削り状マグネシウム(Sigma−Aldrich)を50mg加え、次いでこの混合物を室温で勢いよく撹拌した。5mLの蒸留THFに溶解した化合物G(0.46g、2mmol)をシリンジで一度にフラスコに加え、反応混合物を室温で3時間、すなわちほとんどのマグネシウムが消費されるまで、撹拌した。その後、5mLの蒸留THFに溶解した2mmolの塩化tert−ブチルジフェニルシリル0.5mLをシリンジで一度に加え、室温でさらに3時間、反応を撹拌させておいた。反応混合物は、続いて50mLの飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチさせ、100mLの酢酸エチルで希釈し、次いで分液漏斗に移した。勢いよく振盪してから、二相混合物を分液漏斗で分離し、水相をさらに、50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出した。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLの酢酸エチルを用いて洗浄した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、透明な油として粗生成物、化合物Hを得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン)による精製で、76%収率で、>95%純度の透明な油として化合物Hを得た。
1H NMR(300MHz,CDCI
3):δ=7.79−7.73(m,4H),7.49−7.36(m,6H),5.16(t,J=6.3,1H),2.24−2.09(m,4H),1.96(t,J=7.5,2H),1.78(t, J=2.4,3H),1.60(bs,3H),1.48−1.33(m,2H), 1.14(s,9H),0.87(t,J=7.2,2H)。
【0177】
中間体Iの合成
【0178】
【化53】
【0179】
化合物Iは、Byrne,P.A.;Gilheany,D.G. J.Am. Chem.Soc.,2012,134,9225−9239の方法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下で、乾いた250mLのRBFに、蒸留トルエンを100mL、続いて10mmolの化合物Gを2.28gと20mmolのトリフェニルホスフィン(Sigma−Aldrich)を5.27g加え、次いで反応混合物を室温で撹拌し、TLC分析によってモニターする。完了後、反応混合物をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。残渣は、5:1のヘキサン/酢酸エチルに溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン)で精製し、白色固体になると予想される、化合物Iを得る。
【0180】
中間体Jの合成
【0181】
【化54】
【0182】
化合物Jは、Bliese,M.;Cristiano,D.;Tsanaktsidis,J. Aust.J.Chem.,1997,50,1043−1045の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた1LのRBFに、メタノール(Aldrich、HPLCグレード)を60mL、続いて10mmolの3−メチルシクロペンテノンを0.99mLと9.9mmolのN−ブロモスクシンイミドを1.762g加えた。反応混合物は、氷浴で15分かけて、0℃まで冷却し、その後、濃縮硫酸(0.2当量)を加え、反応混合物を3時間、撹拌し、この時間内に室温まで昇温させた。続いて、飽和炭酸水素ナトリウムを50mLとDCMを40mL加え、混合物を分液漏斗に移した。勢いよく振盪し、次いで、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのDCMを2度用いて抽出した。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗で1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのDCMを用いて洗浄した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、淡黄色の固体として粗生成物、化合物Jを得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン)による精製で、85%収率で、>98%純度のクリーム色の結晶として化合物Jを得た。CDCl
3中の
1H NMRスペクトルは、これまでに報告されたデータに一致した。(Bliese,M.;Cristiano,D.;Tsanaktsidis,J. Aust.J.Chem.,1997,50,1043−1045を参照されたい。)
【0183】
中間体Kの合成
【0184】
【化55】
【0185】
化合物Kは、Richter,A.;Hedberg,C.;Waldmann,H. J.Org.Chem.,2011,76,6694−6702の方法によって調製した。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた500mLのRBFに、トリメチルオルトアセタート(Aldrich)を200mL、40mmolの化合物Jを7.8gおよび0.2mmolのp−トルエンスルホン酸を38mg加えた。反応混合物を室温で3時間、すなわち反応が完了したことをTLC分析が示すまで撹拌し、生成物を真空下で蒸留して、透明な油として化合物Kを得た。これを冷却して、88%収率で、>96%純度の白色固体に凝固させた。CDCl
3中の
1HNMRスペクトルは、これまでに報告されたデータに一致した。(Richter,A.;Hedberg,C.;Waldmann,H. J.Org.Chem.,2011,76,6694−6702を参照されたい。)
【0186】
中間体Lの合成
【0187】
【化56】
【0188】
化合物Lは、McDougal,P.G.;Rico,J.G.;Oh,Y.−I.;Condon,B. J.Org.Chem.,1986,51,3388−3390の手法によって調製した。アルゴン雰囲気下、室温で、乾いた250mLのRBFに、蒸留THFを100mLと、水素化ナトリウム(60%、鉱油に分散;Aldrich)2.1gを加えた。混合物を勢いよく撹拌し、1,3−プロパンジオール(4.0g、50mmol;Aldrich)をシリンジで10分かけて加えた。反応今後物を45分間撹拌させて、塩化tert−ブチルジメチルシリル(7.9g、52.7mmol;Aldrich)を5分かけて少しずつ加えた。次いで、反応混合物を室温でさらに45分間撹拌させてから、20mLの炭酸ナトリウム水溶液でゆっくりとクエンチさせた。次いで、この混合物を分液漏斗に移した。勢いよく振盪させてから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出した。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、99%収率で、>95%純度の淡黄色の油として化合物Lを得た。CDCl
3中の
1HNMRスペクトルは、これまでに報告されたデータに一致した。(McDougal,P.G.;Rico,J.G.;Oh,Y.−I.;Condon,B. J.Org.Chem.,1986,51,3388−3390を参照されたい。)
【0189】
中間体Mの合成
【0190】
【化57】
【0191】
化合物Mは、Jakobsche,C.E.;Peris,G.;Miller,S. J.Angew.Chemie.,Int.編,2008,47, 6707の手法によって調製した。アルゴン雰囲気下、室温で、乾いた100mLのRBFに、HPLCグレードのDCMを25mL、化合物Lを0.81g(5mmol)、イミダゾール(Aldrich)を0.37g(5.5mmol)、トリフェニルホスフィン(Aldrich)を1.45g(5.5mmol)およびヨウ素(Fisher Chemicals)を1.4g(5.5mmol)加えた。次いで、反応混合物を室温で12時間撹拌し、その後、ヘキサン(100mL)で希釈し、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと2インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、80%収率で、>95%純度の明るい透明な油として化合物Mを得た。残渣のトリフェニルホスフィンは、上述のように、ヘキサンに再溶解させ、別のセライト/シリカプラグを通して濾過することによって除去することができる。CDCl
3中の
1H NMRスペクトルは、これまでに報告されたデータに一致した。(Jakobsche,C.E.;Peris,G.;Miller,S. J.Angew.Chemie.,Int.編,2008,47,6707を参照されたい。)
【0192】
中間体Nの合成
【0193】
【化58】
【0194】
化合物Nは、Smith III,A.B.;Branca,S.J.;Pilla,N.N.;Guaciaro,M.A. J.Org.Chem.,1982,47,1855−1869の手法によって、DMIの代わりにHMPAで適応させて、調製した。(Lo,C−C.;Chao,P.−M.J.Chem.Ecology.,1990,16,3245−3253を参照されたい。)アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた乾いた100mLのRBFに、蒸留THFを25mL加え、次いでこの混合物をドライアイス浴で−78℃まで冷却した。次いで、ヘキサン(Aldrich)に溶解した5.5mmolのn−ブチルリチウム1.6M溶液3.44mLをシリンジで加え、この溶液をさらに15分間撹拌させておいた。次いで、5mLの蒸留THFに化合物K(1.1g、5mmol)を5分かけて加え、反応混合物をさらに1時間,−78℃で撹拌させておいた。その後、3当量の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)(1.71mL、15mmol)を反応混合物に滴下して加え、続いて30分後に、5mLのTHFに溶解した5mmolの化合物M1.36gを10分かけて加えた。次いで、出発物質が完全に消費されたことをTLC分析が示すまで、反応混合物を撹拌させておき、その間−55℃まで温め、続いて25mLの飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液でクエンチさせた。次いで、反応混合物を室温まで温め、75mLのエーテルで希釈し、この混合物を分液漏斗に移した。勢いよく振盪し、次いで二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出した。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLの酢酸エチルを用いて洗浄した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、淡黄色の油として粗生成物、化合物Nを得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、5:1のヘキサン/酢酸エチル)による精製で、GC−MS.GC−MS:10.57min,m[H]
+=313.2によって45%収率で、>98%純度の淡黄色の油として化合物Nを得た。
【0195】
中間体Nの組み合わせ合成
「組み合わせ合成」と称することができる、化合物Nの代替混合を以下のスキーム8に示す。
【0196】
スキーム8
【0197】
【化59】
【0198】
スキーム8の5ステップのそれぞれの詳細な説明を以下に示す:
【0199】
(ステップ1)
窒素雰囲気下で、3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン(1.0当量)とMeOH(6.0v)を撹拌しながら反応器に充填する。15〜25℃で、NBS(0.99当量)をバッチ式に充填し、次いでTLCが、反応が完了したことを示すまで、濃縮H
2SO
4(0.02当量)を5℃以下で充填する。この系に飽和NaHCO
3(6.0v)とDCM(4.0v)を充填し、10分間撹拌する。分離し、次いで水相をDCM(2.0v)で2回抽出する。有機層を混合し、塩水(6.0v)で洗浄する。有機層を分離して、収集する。有機層に濃縮HCl(2.5v)を充填し、室温で20時間撹拌し、次いで水層をDCM(2.0v)で2回抽出する。有機層を混合して、塩水(6.0v)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4で乾燥させる。濾過し、濾液を真空下、30〜35℃で濃縮する。残渣物をPE/ES=0.8v/1.2v中で再結晶化させて、中間体Jの固体生成物を得る。収率は85%であった。
【0200】
(ステップ2)
窒素下で反応器に中間体J(1.0当量)、トリエチルオルトホルマート(3.5当量)、グリコール(7.0当量)およびTsOH(0.01当量)を充填する。20〜25℃で16時間、撹拌する。この系に飽和NaHCO
3(5.0v)とシクロヘキサン(4.0v)を充填する。10分間撹拌し、次いで分離する。水層をシクロヘキサン(3.0v)で2回抽出して、有機層を混合する。有機層を塩水(4.0v)で洗浄する。Na
2SO
4で有機層を乾燥させる。濾過し、濾液を真空下で濃縮する。5mmHg下で、残渣を蒸留して、生成物の中間体Kを得る。収率は88%であった。
【0201】
(ステップ3)
反応器にプロパンジオール(4.0当量)、THF(8.0v)およびイミダゾール(1.0当量)を充填する。TBSCl(1.0当量)を−2〜2℃で滴下して加え、−2〜2℃で2時間撹拌し、次いで20〜25℃で3時間撹拌する。水(10.0v)とEA(5.0v)を系に充填する。10分間撹拌し、次いで分離する。水層をEA(2.0v)で2回抽出し、有機層を混合する。有機層を塩水(4.0v)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させる。濾過し、真空下で濾液を濃縮して、次のステップで直接使用する、中間体Lの粗生成物を得る。
【0202】
(ステップ4)
粗中間体L(1.0当量)、DCM(10.0v)、イミダゾール(1.5当量)およびPPh
3(1.5当量)を反応器に充填する。I
2(1.5当量)を0〜5℃で充填し、0〜5℃で0.5時間撹拌し、次いで20〜25℃で0.5時間撹拌する。水(5.0v)を系に充填し、10分間撹拌する。有機層を分離し、塩水(5.0v)で2回洗浄する。有機層をNa
2SO
4で乾燥させる。濾過し、濾液を真空下で濃縮する。残渣をカラムで精製して、中間体Mの油生成物を得る。2段階の収率は80%であった。
【0203】
(ステップ5)
窒素下で中間体K(1.0当量)とTHF(10.0v)を反応器に充填する。系を−78℃以下に冷却する。−70℃以下でn−BuLi(1.5当量)を滴下して充填し、1時間撹拌する。−65℃以下でHMPA(3.0当量)を滴下して充填し、0.5時間撹拌する。−65℃以下でPH−PRV−1301−102(1.0当量)を滴下して充填し、−60〜−50℃で5時間撹拌する。水(20.0v)とEA(5.0v)を充填する。10分間撹拌し、次いで分離する。水層をEA(2.0v)で2回抽出し、有機層を混合する。有機層を塩水(5.0v)で洗浄する。有機層をNa
2SO
4で乾燥させる。濾過し、真空下で濾液を濃縮して、中間体Mの粗生成物を得る(粗収率=約96%、純度=約55%)。
【0204】
中間体Oの合成
【0205】
【化60】
【0206】
アルゴン雰囲気下、室温で、スターラーバーを備えた500mLのRBFに、THF(ACSグレード)を150mL、50mmolの化合物Nを15.6gおよびTHFに溶解した1M溶液のテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)(Sigma−Aldrich)を100mL加える。反応混合物を室温で4時間、すなわち反応が完了したことをTLC分析が示すまで撹拌し、その後150mLの水と150mLの酢酸エチルを順に加える。次いで、この混合物を分液漏斗に移す。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して500mLのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLの酢酸エチルを用いて洗浄した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、化合物Oを得る。
【0207】
中間体Pの合成
【0208】
【化61】
【0209】
化合物Pは、Lubell,W.D.;Jamison,T.F.;Rapoport,H. J.Org.Chem.,1990,55,3511−3522の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下、室温で、スターラーバーを備えた500mLのRBFに、蒸留DCMを200mL、50mmolの化合物Oを9.9g、100mmolのジブロモトリフェニルホスホラン(Sigma−Aldrich)を42.2g加える。反応混合物を室温で撹拌し、TLC分析によってモニターする。最初に氷浴を加えて、発熱を予防してもよい。反応が完了したことをTLC分析が示した時点で、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元して、化合物Pを得る。白色の沈殿物が存在する場合、粗生成物をヘキサンに再溶解させ、1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)上1インチのセライトのプラグを通して濾過し、真空下で還元して、化合物Pを得る。
【0210】
中間体Qの合成
【0211】
【化62】
【0212】
化合物Qは、Lubell,W.D.;Jamison,T.F.;Rapoport,H. J.Org.Chem.,1990,55,3511−3522およびByrne,P.A.;Gilheany,D.G.J.Am.Chem.Soc.,2012,134,9225−9239の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下、室温で、スターラーバーを備えた500mLのRBFに、蒸留DCMを200mL、50mmolの化合物Oを9.9g、100mmolのジブロモトリフェニルホスホラン(Sigma−Aldrich)を42.2g加える。反応混合物を室温で撹拌し、TLC分析によってモニターする。最初に氷浴を加えて、発熱を予防してもよい。反応が完了したことをTLC分析が示した時点で、反応混合物をBuchiロータリーエバポレーターに直接移し、真空下で還元する。残渣は200mLのACSグレードのトルエンに溶解し、100mmolのトリフェニルホスフィンを26.2g加える。反応混合物をさらに24時間、すなわち反応が完了したことをTLC分析が示すまで撹拌する。次いで、反応混合物をBuchiロータリーエバポレーターに直接移し、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、化合物Qを得る。
【0213】
中間体Rの合成
【0214】
【化63】
【0215】
化合物Rは、Dixon,T.A.;Steele,K.P.;Weber, W.P. J.Organomet.Chem.1982,231,299−305の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下で、マグネチックスターラーバーを備えた乾いた250mLのRBFに、蒸留THFを100mL、続いて20mmolの削り状マグネシウム(Sigma−Aldrich)を0.48g加え、次いでこの混合物を室温で勢いよく撹拌する。10mLの蒸留THFに溶解した化合物P(4.96g、19mmol)をシリンジで一度にフラスコに加え、反応混合物を室温で3時間、すなわちほとんどのマグネシウムが消費されるまで撹拌する。その後、10mLの蒸留THFに溶解した21mmolの塩化tert−ブチルジフェニルシリル4.47mLをシリンジで一度に加え、室温でさらに3時間、反応を撹拌させておく。反応混合物は、続いて50mLの飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチさせ、100mLの酢酸エチルで希釈し、次いで分液漏斗に移す。勢いよく振盪し、次いで二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグと1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)を通して500mLのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLの酢酸エチルを用いて洗浄した。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、化合物Rを得る。
【0216】
中間体Sの合成
【0217】
【化64】
【0218】
化合物Sは、Miyata,0.;Muroya,K.;Kobayashi, T.;Yamanaka,R.;Kajisa,S.;Koide,J.;Naito,T. Tetrahedron,2002,58,4459−4479の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた250mLのRBFに、蒸留DCMを40mLと9mmolの塩化シュウ酸(Sigma−Aldrich)を0.77mL加え、次いでこの混合物をドライアイス浴で−78℃まで冷却した。次いで、17.6mmolのジメチルスルホキシド(Sigma−Aldrich)1.25mLをシリンジで滴下しながら加え、反応混合物をさらに10分間撹拌する。その後、4.5mmolの化合物N0.87gを10mLのDCMに溶解させた溶液をシリンジで加え、反応混合物をさらに15分間撹拌し、その後トリエチルアミン(Sigma−Aldrich)2.5mLをシリンジで5分かけて加える。反応混合物をさらに15分間撹拌して、0℃まで温める。反応が完了したことをTLC分析が示した後、混合物をシリカゲルカラム(シリカゲル60、EMD)の上に直接移して、フラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)によって化合物Sを単離する。
【0219】
中間体Tの合成(中間体EとQから)
【0220】
【化65】
【0221】
化合物Tは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93,4332−4334の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下、室温で、乾いた250mLのRBFに、蒸留THFを100mLと20mmolの化合物Qを10.44g加える。次いで、生じた溶液をジブチルエーテル(Sigma−Aldrich)に溶解した20mmolの1.8Mフェニルリチウム11.11mLで処理し、15分後、ドライアイス浴で−78℃まで冷却する。さらに15分後、5mLの脱水THFに溶解した20mmolの化合物E2.68gをシリンジで加え、装置をクリオスタットに移して反応混合物を−30℃まで温める。次いで、温度を−30℃で維持して、1.8Mフェニルリチウムの第2の等量を加え、続いて過剰メタノールを加える。5分間撹拌した後に、反応混合物を室温まで戻し、40mLの水を加え、反応混合物を1Lの分液漏斗に移し、200mLの酢酸エチルを加える。勢いよく振盪し、次いで二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、化合物Tを得る。
【0222】
中間体Tの合成(中間体IとSから)
【0223】
【化66】
【0224】
化合物Tは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93,4332−4334の手法を応用し、異なる出発物質で調製することもできる。アルゴン雰囲気下、室温で、乾いた250mLのRBFに、蒸留THFを100mLと20mmolの化合物Iを7.76g加える。次いで、生じた溶液をジブチルエーテル(Sigma−Aldrich)に溶解した20mmolの1.8Mフェニルリチウム11.11mLで処理し、15分後、ドライアイス浴で−78℃まで冷却する。さらに15分後、5mLの脱水THFに溶解した20mmolの化合物S3.92gをシリンジで加え、装置をクリオスタットに移して反応混合物を−30℃まで温める。次いで、温度を−30℃で維持して、1.8Mフェニルリチウムの第2の等量を加え、続いて過剰メタノールを加える。5分間撹拌した後に、反応混合物を室温まで戻し、40mLの水を加え、反応混合物を1Lの分液漏斗に移して、200mLの酢酸エチルを加える。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、化合物Tを得る。
【0225】
中間体Tの合成(中間体HとSから)
【0226】
【化67】
【0227】
化合物Tは、W.Adam,C.M.Ortega−Schulte,Synlett,2003,414−416およびA.Barbero,Y.Blanco,C.Garcia, Synthesis,2000,1223−1228の手法を応用して調製できる。アルゴン雰囲気下、室温で、乾いた250mLのRBFに、蒸留THF100mLと20mmolの化合物H9.82gを加える。次いで、生じた溶液をドライアイス浴で−78℃まで冷却し、シクロヘキサン(Sigma−Aldrich)に溶解した20mmolの1.4Msec−ブチルリチウム14.29mLを5分かけて加える。さらに45分後、5mLの脱水THFに溶解した20mmolの化合物S3.92gをシリンジで加え、装置をクリオスタットに移して反応混合物を室温まで温める。さらに2時間撹拌した後に、反応混合物を150mLのエーテルで希釈し、次いで40mLの水を加え、反応混合物を1Lの分液漏斗に移す。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、化合物Tを得る。
【0228】
中間体Tの合成(中間体EとRから)
【0229】
【化68】
【0230】
化合物Tは、W.Adam,C.M.Ortega−Schulte,Synlett,2003,414−416およびA.Barbero,Y.Blanco,C.Garcia,Synthesis,2000,1223−1228の手法を応用し、異なる出発物質で調製することもできる。アルゴン雰囲気下、室温で、乾いた250mLのRBFに、蒸留THF100mLと20mmolの化合物R8.4gを加える。次いで、生じた溶液をドライアイス浴で−78℃まで冷却し、シクロヘキサン(Sigma−Aldrich)に溶解した20mmolの1.4Msec−ブチルリチウム14.29mLを5分かけて加える。さらに45分後、5mLの脱水THFに溶解した20mmolの化合物E2.68gをシリンジで加え、反応混合物を室温まで温める。さらに2時間撹拌した後に、反応混合物を150mLのエーテルで希釈し、次いで40mLの水を加え、反応混合物を1Lの分液漏斗に移す。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、化合物Tを得る。
【0231】
中間体Uの合成
【0232】
【化69】
【0233】
化合物Uは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93, 4332−4334の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下、室温で、スターラーバーを備えた乾いた250mLのRBFに、蒸留エーテル100mLと20mmolの化合物T5.68gを加える。次いで、生じた溶液を室温で、エーテル(Sigma−Aldrich)に溶解した40mmolの1.6Mメチルリチウム25mLで処理し、反応混合物をTLC分析によってモニターする。すべての出発物質が消費された時点で、反応混合物を25mLの飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、1Lの分液漏斗に移して、200mLのエーテルをさらに加える。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元し、安定性の理由で、さらに精製せずに、粗留アルコールを使用する。このように、アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた500mLのRBF中で、蒸留ジクロロエタン(DCE)200mLに粗留アルコールを溶解し、それに炭酸エチレン59.5gを加える。次いで、この混合物を氷浴で0℃まで冷却し、トリフルオロ酢酸37mLをシリンジで加える。反応混合物を3時間撹拌してから、メタノール水溶液(50mL)に溶解した過剰炭酸カリウムを加えて、反応混合物を1Lの分液漏斗に移す。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、ラミセ混合物として化合物Uを得る。
【0234】
ent−プロゲステロンの合成(中間体Uから)
【0235】
【化70】
【0236】
ステップiは、Yang,D.;Zhang,C.J. Org.Chem.,2001,66,4814−4818の手順を応用して調製することができ、ステップiiは、Johnson,W.S.;Gravestock,M.B.; McCarry,B.E. J.Am.Chem.Soc.,1971,93, 4332−4334の手法を応用して調製することができる。アルゴン雰囲気下、室温で、スターラーバーを備えた250mLのRBFに、DCE/H
2Oの1:1混合を100mL、20mmolの化合物Uを5.68g、0.7mmolの塩化ルテニウム(III)(Sigma−Aldrich)を0.145gおよび40mmolの過ヨウ素酸ナトリウム(Sigma−Aldrich)を8.56g加える。反応混合物を室温で撹拌し、TLC分析によってモニターする。完了後、反応混合物を100mLのエーテルで希釈し、500mLの分液漏斗に移し、エーテルをさらに加える。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLのエーテルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式漏斗を用い、1インチのフラッシュシリカ(シリカゲル60、EMD)上の1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLのエーテルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元し、さらに精製せずに、粗製トリケトンを使用する。このように、アルゴン雰囲気下で、スターラーバーを備えた100mLのRBF中室温で、粗製トリケトンを50mLの5:2の水/5%水酸化カリウム溶液で20時間処理する。その後、酢酸エチル100mLを反応混合物に加え、次いでそれを1Lの分液漏斗に移す。勢いよく振盪してから、二相混合物を分離し、水相をさらに、50mLの酢酸エチルを2度用いて抽出する。次いで、混合した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で、100mLの焼結式で1インチのセライトプラグを通して1LのRBFに濾過し、硫酸ナトリウム残渣をさらに50mLの酢酸エチルを用いて洗浄する。次いで、収集した溶液をBuchiロータリーエバポレーター上、真空下で還元する。次いで、残渣をヘキサン/酢酸エチルの5:1混合物に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60、EMD、ヘキサン/酢酸エチル溶媒系)で精製して、ラミセ体プロゲステロンを得る。続いて、これらのエナンチオマーをキラルHPLCで分離して、ent−プロゲステロンを得る。
【0237】
引用文献
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2. US Publication No. US 2007/0078117 to Hoffman et al., published April 5, 2007- "Methods for the Treatment of a Traumatic Central Nervous System Injury"
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【0238】
参照による取込み
本明細書に引用した公開された特許出願のすべての特許および他の引用文献の全内容は、参照によってその全体を本明細書に明示的に組み込む。
【0239】
均等物
当業者は、日常の実験法だけを用いて、本明細書に記述した特定の方法の種々の均等物を認識する、または確認することができる。そのような均等物は、本発明の範囲内であると考えられ、以下の特許請求の範囲によって包含される。