特表2016-519251(P2016-519251A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-519251(P2016-519251A)
(43)【公表日】2016年6月30日
(54)【発明の名称】燃料噴射器
(51)【国際特許分類】
   F02M 51/06 20060101AFI20160603BHJP
   F02M 61/10 20060101ALI20160603BHJP
【FI】
   F02M51/06 M
   F02M61/10 A
   F02M51/06 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-514317(P2016-514317)
(86)(22)【出願日】2014年4月29日
(85)【翻訳文提出日】2015年11月12日
(86)【国際出願番号】EP2014058650
(87)【国際公開番号】WO2014187649
(87)【国際公開日】20141127
(31)【優先権主張番号】1309126.9
(32)【優先日】2013年5月21日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514002684
【氏名又は名称】デルフィ・インターナショナル・オペレーションズ・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル
(71)【出願人】
【識別番号】513037443
【氏名又は名称】ウェストポート パワー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】WESTPORT POWER INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ミーク,ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】パンザー,ラクビル
【テーマコード(参考)】
3G066
【Fターム(参考)】
3G066AA07
3G066AB02
3G066AB05
3G066BA67
3G066CC05U
3G066CC12
3G066CD04
3G066CE25
3G066CE30
(57)【要約】
内燃機関用の燃料噴射器は、噴射器本体(12)、第1の燃料を該機関のシリンダの中に噴射するための第1の弁ニードルの動きを制御するための第1のアクチュエータ、および第2の燃料をシリンダの中に噴射するための第2の弁ニードルの動きを制御するための第2のアクチュエータを備え、アクチュエータはそれぞれ噴射器本体(12)の長手軸(A−A)に沿って軸方向に離間され、アクチュエータに電流を搬送するためにそれぞれの導体素子を備え、噴射器は、アクチュエータ用の導体素子の関連した1つと接続するための、第1および第2の電気コネクタ手段(60、62、64、66)を含む電気コネクタモジュール(40)をさらに備え、電気コネクタモジュール(40)は、噴射器本体(12)の長手軸(A−A)に沿って第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとの間に装着される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関用の燃料噴射器であって、噴射器本体(12)、第1の燃料を前記機関のシリンダの中に噴射するための第1の弁ニードルの動きを制御するための第1のアクチュエータ、および第2の燃料を前記シリンダの中に噴射するための第2の弁ニードルの動きを制御するための第2のアクチュエータを備え、前記アクチュエータはそれぞれ前記噴射器本体(12)の長手軸(A−A)に沿って軸方向に離間され、前記関連したアクチュエータに電流を搬送するためにそれぞれの導体素子を備え、前記噴射器は、前記アクチュエータ用の前記導体素子の関連した1つと接続するために、第1および第2の電気コネクタ手段(60、62、64、66)を含む電気コネクタモジュール(40)をさらに備え、前記電気コネクタモジュール(40)は、前記噴射器本体(12)の前記長手軸(A−A)に沿って前記第1のアクチュエータと前記第2のアクチュエータとの間に装着される、燃料噴射器。
【請求項2】
第1の制御弁アセンブリ(20)および第2の制御弁アセンブリ(22)をさらに備え、前記第1のアクチュエータは前記第1の制御弁アセンブリ(20)を作動可能に制御し、前記第2のアクチュエータは前記第2の制御弁アセンブリ(22)を作動可能に制御する、請求項1に記載の燃料噴射器。
【請求項3】
前記第1の制御弁アセンブリ(20、22)は、前記第1の弁ニードルと関連した第1の制御チャンバ内の燃圧を作動可能に制御し、それによって前記第1の弁ニードルの動きを制御し、前記第2の制御弁アセンブリは、前記第2の弁ニードルと関連した第2の制御チャンバ内の燃圧を作動可能に制御し、それによって前記第2の弁ニードルの動きを制御する、請求項2に記載の燃料噴射器。
【請求項4】
前記第1および第2の制御弁アセンブリ(20、22)は前記噴射器本体(12)の対向する端部内に収納される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項5】
前記電気コネクタモジュール(40)は前記噴射器本体(12)の側面から少なくとも一部が突出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項6】
前記第1および第2のアクチュエータはソレノイド型コイルまたは巻線を備える電磁アクチュエータである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項7】
前記アクチュエータの前記第1および第2の導体素子が、細長いステム(26、28)の中に少なくとも部分的に収容される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項8】
前記第1および第2のアクチュエータのそれぞれの前記細長いステム(26、28)が、前記噴射器の本体(12)の長手軸(A−A)から横方向に付勢した長手軸を有する、請求項7に記載の燃料噴射器。
【請求項9】
前記第1および第2の電気コネクタ手段は、それぞれ前記第1および第2のアクチュエータ(26、28)の前記関連した1つに関連した前記導体素子と接続するための前記電気コネクタモジュール(40)を通って軸方向に延在する、第1または第2の対のコネクタピン(60、62、64、66)のそれぞれを含む、請求項8に記載の燃料噴射器。
【請求項10】
前記導体素子は、それぞれ前記関連したステムから外方に付勢された導電性ブレード(32)を含む、請求項9に記載の燃料噴射器。
【請求項11】
前記第1および第2の対のコネクタピンは異なる長さからなり、1対の前記コネクタピン(60、62;64)は同じ長さであるので、前記より短いコネクタピン(60、62)は前記噴射器本体(12)のモジュール側面により接近して横方向に離間された前記導体素子と接触し、前記より長いピン(64、66)は前記モジュール側面からさらに離れて横方向に離間された前記導体素子と接触する、請求項9または10に記載の燃料噴射器。
【請求項12】
前記電気コネクタモジュール(40)は、前記噴射器本体(12)から横方向に延在する本体部(42)、および前記アクチュエータ用の前記導体素子と電気接続させるために前記噴射器本体(12)のチャンバ(30)内に受領される挿入部(54)を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項13】
前記挿入部(54)は、前記電気コネクタピン(60、62、64、66)を側面に置くように離間された、第1および第2の脚(56、58)を含む、請求項12に記載の燃料噴射器。
【請求項14】
前記挿入部(54)は、前記電気コネクタモジュール(50)を前記チャンバ(30)の中に誤って挿入するのを防ぐための手段が提供される、請求項12または13に記載の燃料噴射器。
【請求項15】
前記挿入部(54)は、比較的短い長さのスロット(72)、および前記噴射器本体(12)のモジュール側面により接近して横方向に離間された前記アクチュエータステムを比較的長い長さの前記スロット(70)内に収容できるような、比較的長い長さの前記スロット(70)が提供される、請求項14に記載の燃料噴射器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの異なる燃料の内燃機関への送達を制御するのに適した燃料噴射器に関する。より詳細には、これに限定されないが、本発明はガス燃料および液体燃料を噴射するのに適した燃料噴射器に関する。
【背景技術】
【0002】
丈夫で産業上の利用のための内燃機関は、通常ディーゼルを燃料とする。しかしディーゼルの代替として天然ガスの使用に関心が高まっている。天然ガスは比較的豊富で比較的安価であり、原則としてディーゼルと同様のレベルの動力を提供する一方で、粒子および酸化窒素(NOx)の排出がより低い。
【0003】
天然ガスをディーゼルの代わりに使用して圧縮点火機関に燃料を供給することができ、圧縮点火機関内で燃料の燃焼はシリンダ内の混合気を圧縮した結果として生じる。しかし天然ガスはディーゼルより自動点火温度が高いので、天然ガスを燃焼チャンバに導入する前にディーゼル燃料のパイロット噴射で燃焼を始める必要がある可能性がある。
【0004】
高圧直接噴射(HPDI)エンジンとして公知の天然ガス動力エンジンの1つのタイプでは、天然ガスおよびディーゼルのどちらも燃焼チャンバの中に直接噴射される。エンジンシリンダ頭部内の空間制約に起因して、シリンダ毎に1つの燃料噴射器を使用して両方の燃料を噴射することが望ましい。これには、特に噴射器内に2つの燃料を分離させたままにし、それぞれの燃料を適切な時に独立して送達するように適合された燃料噴射器が必要とされる。
【0005】
このような「二元燃料」噴射器の1つは、国際特許出願公開第WO00/15956号に説明されている。この例では、同心のツインノズル配置をもつ燃料噴射器が提供されている。内弁ニードルおよび外弁ニードルはそれらの下端に係合可能であり、それぞれの弁座は出口の内側セットおよび外側セットのそれぞれを通る燃料の流れを制御する。外弁ニードルは出口の外側セットを通る天然ガスの噴射を制御し、内弁ニードルは出口の内側セットを通るディーゼルの噴射を制御する。外弁ニードルは内弁ニードルを収納するために管状であり、出口の内側セットは外弁ニードルの先端に形成される。
【0006】
内弁ニードルおよび外弁ニードルは2つの磁気制御弁により独立して制御され、2つの磁気制御弁は、内弁ニードルおよび外弁ニードル用のそれぞれの制御チャンバ内で制御流体(通常ディーゼル燃料)の圧力を制御するように構成される。各制御チャンバは制御流体の源に比較的高い圧力で連結される。各制御弁は、それぞれの制御チャンバを制御流体用の低圧ドレンに作動可能に連結される。この方法で、各制御弁を開くことにより、対応する制御チャンバ内の制御流体の圧力が低減し、対応する弁ニードルが開く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
エンジンカバーの下、特に2つのアクチュエータに2つの弁ニードル用の作動手段を提供することが必要とされるデュアルインジェクタ内の空間制約に起因して、受容可能なハウジング内に様々な噴射器構成要素を収容することが課題である。
【0008】
この問題に対処するために、本発明は2つの異なる燃料のタイプを噴射する際に使用するのに適切な改良された燃料噴射器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この背景に反して、第1の態様から本発明は内燃機関用の燃料噴射器にあり、噴射器は第1の燃料を該機関のシリンダの中に噴射するための第1の弁ニードルの動きを制御するための第1のアクチュエータ、および第2の燃料をシリンダの中に噴射するための第2の弁ニードルの動きを制御するための第2のアクチュエータを備える。各アクチュエータは噴射器本体の長手軸に沿って軸方向に離間され、アクチュエータに電流を搬送するためにそれぞれの導体素子を備える。噴射器は、アクチュエータ用の導体素子の関連した1つと接続するための、第1および第2の電気コネクタ手段を含む電気コネクタモジュールをさらに備え、電気コネクタモジュールは、噴射器本体の長手軸に沿って第1のアクチュエータと第2のアクチュエータとの間に装着される。
【0010】
好ましくは、噴射器は第1の制御弁アセンブリおよび第2の制御弁アセンブリをさらに備え、第1のアクチュエータは第1の制御弁アセンブリを作動可能に制御し、第2のアクチュエータは第2の制御弁アセンブリを作動可能に制御する。
【0011】
第1の制御弁アセンブリは、第1の弁ニードルと関連した第1の制御チャンバ内の燃圧を作動可能に制御してもよく、それによって第1の弁ニードルの動きを制御し、第2の制御弁アセンブリは、第2の弁ニードルと関連した第2の制御チャンバ内の燃圧を作動可能に制御し、それによって第2の弁ニードルの動きを制御する。
【0012】
一実施形態では、第1および第2の制御弁アセンブリは噴射器本体の対向する端部内に収納される。
【0013】
例として、電気コネクタモジュールは噴射器本体の側面から少なくとも一部が突出してもよい。
【0014】
本発明の1つの恩恵は、電気コネクタモジュールが噴射器本体から横方向に突出するために噴射器本体の側面に装着されてもよいので、噴射器アセンブリの全高は頂部に装着されたコネクタを有する配置に比べて低減されることである。加えて第1および第2のアクチュエータの両方は共通の一体化された電気コネクタモジュールを共有するので、複雑さおよび部品数が低減される。
【0015】
第1および第2のアクチュエータはソレノイド型コイルまたは巻線を備える電磁アクチュエータであるが、他のタイプのアクチュエータを使用してもよい。
【0016】
一実施形態では、電気コネクタモジュールは、噴射器本体から横方向に延在する本体部、例えばバレル、およびアクチュエータ用の第1および第2の導体素子と電気接続させるために、噴射器本体のチャンバ内に受領される挿入部を含む。
【0017】
アクチュエータ用の第1および第2の導体素子は、細長いステム内に少なくとも一部が収納されてもよい。第1および第2のアクチュエータのそれぞれの細長いステムは、噴射器本体の長手軸から横方向にずれたその長手軸を有してもよい。
【0018】
第1および第2の電気コネクタ手段は、それぞれ第1および第2のアクチュエータの関連した1つに関連した導体素子と接続するための電気コネクタモジュールを通って軸方向に延在する、第1または第2の対のコネクタピンのそれぞれを含んでもよい。
【0019】
導体素子は、関連したステムから外方に付勢された一部を含む導電性ブレードを含んでもよい。ブレード部の外方の付勢により、コネクタピンがブレードと係合するときにコネクタピンと良好な電気接続が確実になされる。
【0020】
一実施形態では、第1および第2の対のコネクタピンは異なる長さからなり、1対のコネクタピンは同じ長さであるので、より短いコネクタピンは噴射器本体のモジュール側面により接近して横方向に離間された導体素子と接触し、長いコネクタピンはモジュール側面からさらに離れて横方向に離間された導体素子と接触する。これは、第1および第2のアクチュエータがどちらも共通の電気コネクタモジュールに確実に接続できる、特に便利な配置である。
【0021】
挿入部は、電気コネクタピンを側面に置くように離間された第1および第2の脚を含んでもよい。
【0022】
挿入部は、電気コネクタモジュールをチャンバの中に誤って挿入するのを防ぐための手段が提供される。
【0023】
例えば挿入部は、比較的短い長さのスロット、および噴射器本体のモジュール側面により接近して横方向に離間されたアクチュエータステムを比較的長い長さのスロット内に収容できるような、比較的長い長さのスロットが提供されてもよい。
【0024】
噴射器および電気コネクタモジュールの誤ったアセンブリはあり得ないことを確実にすることは有用であり、スロットの特徴は電気コネクタモジュールが噴射器本体の中に逆に挿入されるのを防止するので、この点についてスロットの特徴は有益である。
【0025】
次に本発明について例のみとして以下の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態の燃料噴射器の断面図である。
図2図2における燃料噴射器の斜視図である。
図3】噴射器の電気コネクタモジュールを示す、図1および2における燃料噴射器の側面からの図である。
図4】噴射器へのコネクタモジュールの電気接続をより明確に示す、図1〜3における燃料噴射器の断面の斜視図である。
図5】電気コネクタモジュールと接続する、図1〜4における噴射器の導電性ブレードの斜視図である。
図6図1〜5に示された噴射器用の電気コネクタモジュールの斜視図である。
図7】モジュールの電気ピンの位置を示すために、図6における電気コネクタモジュールの第1の端部から示す図である。
図8図7に示された電気コネクタモジュールの反対側の端部から示す図である。
図9図6〜8における電気コネクタモジュールの側面図である。
図10】モジュールのコネクタピンの位置をその軸に沿って示す、図6〜9における電気コネクタモジュールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1〜3を参照すると、本発明による、概して10で示されている燃料噴射器は、概ね細長い形であり、噴射器の中心長手軸A−Aを有する。燃料噴射器は噴射器本体12およびノズル本体14を備える。噴射器本体12およびノズル本体14はキャップナット16により端部を重ね合わせる構成で一緒に保持される。
【0028】
ノズル本体14の先端領域18は出口(図示せず)の外側セットおよび内側出口(これも図示されていない)を含む。出口の外側セットを通る第1の燃料の噴射は、第1すなわち外弁ニードルによって制御され、内側出口を通る第2の燃料の噴射は、第2すなわち内弁ニードルによって制御される。内弁ニードルおよび外弁ニードルは添付図面に示されていないが、ノズル本体14内に収納され、内弁ニードルは外弁ニードルと同心に配置され、外弁ニードルの内側にある。内弁ニードルおよび外弁ニードルは噴射器の中心軸A−Aを同軸とする。内側セットおよび外側セットは、それぞれ単一の出口または複数の出口を含んでもよい。噴射器は、内側出口(複数可)を通るディーゼル燃料および外側出口(複数可)を通る天然ガスを噴射するように構成されてもよく、またはその逆であってもよい。
【0029】
内弁ニードルおよび外弁ニードルの動きは、第1および第2の制御弁アセンブリ20、22のそれぞれの手段によって制御され、第1および第2の制御弁アセンブリ20、22は、内弁ニードルおよび外弁ニードルのそれぞれに関連した第1および第2の制御チャンバ(図示せず)内の燃圧を当業者にはよく知られているはずである手法で制御する。
【0030】
図1に最も明確に示されているように、噴射器本体は概ね円筒形である。高圧燃料供給通路24は、噴射器本体12を通って延在して高圧燃料をノズル本体および制御チャンバに提供する。噴射器本体12内に提供されたドレン通路(図示せず)は、高圧燃料が低圧貯蔵容器に流れることを可能にする。
【0031】
第1の制御弁アセンブリ20および第2の制御弁アセンブリ22はどちらもそれぞれの電磁アクチュエータの手段により電磁的に作動される。各アクチュエータは、概ね管状の磁極片から形成された独自のそれぞれの核(図示せず)および電磁ソレノイド型コイルまたは巻線を有する。第1のアクチュエータの第1のソレノイド型コイルは第1のアクチュエータの磁極片を中心に配置され、第2のアクチュエータの第2のソレノイド型コイルは第2のアクチュエータの磁極片を中心に配置される。アクチュエータのさらに詳しい構成および作動は、例えば本出願者の取得特許、欧州特許第0740068B号に説明されているように、当業者には良く知られているはずである。
【0032】
各アクチュエータは、第1および第2の制御弁アセンブリ20、22をそれぞれ一緒に備えて主噴射器本体12内に収納される。第1の制御弁アセンブリおよび第1のアクチュエータは、噴射器本体12の上部領域に置かれ、第2の制御弁アセンブリおよび第2のアクチュエータは噴射器本体12の下部領域に置かれる。したがって第1および第2の制御弁アセンブリおよびそれらに関連したアクチュエータは、噴射器本体12の対向する端部に収納される。
【0033】
第1の制御弁アセンブリは、噴射器本体12の上部領域内の穴の中に摺動可能に受領される第1の制御弁部材を含む。第1の制御弁部材は、電流が第1のソレノイド型コイルに加えられた結果として生成された電磁場に応答して移動可能な、第1の電機子に取り付けられる。同様の方法で、第2の制御弁アセンブリは、噴射器本体の下部領域内の穴の中に摺動可能に受領される第2の制御弁部材を含む。第2の制御弁部材は、電流多第2のソレノイド型コイルに加えられた結果として生成された電磁場に応答して移動可能な、第2の電機子に取り付けられる。
【0034】
図4に最も明確に示されているように、第1の制御弁アセンブリは第1のステム26を含み、第1のステム26内に導電素子が収納され、これは第1のアクチュエータのソレノイドと接続する。同様に、第2の制御弁アセンブリは第2のステム28を含み、第2のステム28内に導電素子が収納され、これは第2のアクチュエータのソレノイドと接続する。
【0035】
第1の制御弁アセンブリの第1のステム26は、噴射器本体12の上部領域内に下方に延在し、噴射器本体12の長さの途中に形成されたコネクタチャンバ30の中に突出する。第1のステム26は第1の制御弁部材の軸に対して偏心され、第1の制御弁部材の軸から半径方向に移され、ひいては第1のソレノイド型コイルに対して偏心され、第1のソレノイド型コイルから半径方向に移され、噴射器本体12の中心軸A−Aに対して偏心され、中心軸A−Aから半径方向に移される。
【0036】
第2の制御弁アセンブリの第2のステム28は、噴射器本体12の下部領域内に上方に延在し、またコネクタチャンバ30の中に突出する。第2のステム28は第2の制御弁部材の軸に対して偏心され、第2の制御弁部材の軸から半径方向に移され、ひいては第2のソレノイド型コイルに対して偏心され、第2のソレノイド型コイルから半径方向に移され、また噴射器本体12の中心軸A−Aに対して偏心され、中心軸A−Aから半径方向に移される。
【0037】
図5も参照すると、ステム26、28内に収納された導電素子は、導電経路を関連したソレノイドに提供するブレードの形の平坦な導電体である。図5は上に向けられたステム28の単一のブレード32のみを示す。
【0038】
各ステム26、28上で、第1のブレードはステムの第1の側面から横方向に突出するために外方に付勢された部分を含む一方で、第2のブレードはステムの第2の側面から横方向に突出するために外方に付勢された部分を含む。各ステムに関連したブレードの対は、概して40と示されている、噴射器の電気コネクタモジュールと接続するように配置される。電気コネクタモジュールはエンジン用の外部電源(図示せず)と接続することにより、以下により詳細に説明するようにブレードを介して電流をアクチュエータのソレノイドに供給できる。
【0039】
第1および第2の制御弁アセンブリ20、22は互いに等しいが、一方は噴射器の軸A−Aの一方の側面にオフセットしたそのステムを有し、他方は噴射器の軸A−Aの他方の側面にオフセットしたそのステムを有する。
【0040】
第1の制御弁部材は、第1の付勢バネ(図示せず)によって充填位置として公知の第1の位置に付勢される。第1のソレノイド型コイルが活性化されると、関連した電機子は、第1の制御弁部材がドレン位置として公知の第2の位置に引き寄せられるように動かされる。同様に、第2の制御弁部材は、第2の付勢バネによって充填位置として公知の第1の位置に付勢される。第2のソレノイド型コイルが活性化されると、第2の制御弁部材の電機子は、第2の制御弁部材がドレン位置として公知の第2の位置に引き寄せられるように動かされる。
【0041】
第1および第2の制御弁部材をそれらの充填位置とドレン位置との間で動くように制御することにより、内弁ニードルおよび外弁ニードルに関連した制御チャンバ内の燃圧が制御される。この方法で、内弁ニードルおよび外弁ニードルの開閉運動を制御して、選択された噴射戦略に従って第1および第2の燃料の燃焼チャンバ内への噴射を制御することができる。
【0042】
図4〜10をより詳細に参照すると、電気コネクタモジュール40を提供して電流を第1および第2のソレノイドに供給することができ、それによって第1および第2の制御弁アセンブリ20、22の作動を制御することができる。
【0043】
電気コネクタモジュール40は、図6および7に最も良く示されているように、外幅W1を有する概ね正方形の外側断面からなる、中空本体部すなわちバレル42の形のコネクタ本体を含む。バレル42の中空は概ね正方形の断面からなるが、角部は丸みを帯びている。バレルの基部にはバレル42を通って延在するが幅W1より長い支持部44が提供されるので、バレル42から横方向に延在して第1および第2の装着フランジ46、48をバレルの両側に1つずつ画定する。装着フランジはコネクタ・ハウジングを孔50、52のそれぞれを介して噴射器本体に装着するための手段を提供し、孔50、52は装着ボルト(図示せず)を受領するためにフランジを通って穿孔される。
【0044】
電気コネクタモジュール40は噴射器のコネクタチャンバ30内に受領するために挿入部54をさらに含む。挿入部54は、第1および第2の対向する脚56、58を含み、脚56、58はバレル42の基部で支持部44から、バレルから支持部の反対側に延在する。脚56、58はそれぞれ両側に湾曲部が1つずつ設けられた平坦な中心部を含む。第1の脚56について、平坦部は参照番号56aで示され、両側の湾曲部は参照番号56b、56cで示されている。第1および第2の脚は、それぞれ噴射器本体12のコネクタチャンバ30内に受領するように形状されるので、脚56、58がコネクタチャンバ30内に受領された状態で、電気コネクタモジュールのバレルは噴射器本体12から横方向に突出する。コネクタモジュールは、モジュールが噴射器本体12に装着されるとそのコネクタの中心軸B−Bを画定し、コネクタの中心軸B−Bは図8に示されたように噴射器の中心軸A−Aに垂直に延在する。
【0045】
バレルの幅W1は第1の脚56と第2の脚58との間隔より長いので、モジュールは段のある外形を有する。第1の脚と第2の脚との間の離間は幅W2によって定義される。
【0046】
モジュールは、バレル40、支持部44および脚56、58のすべてが、4つの電気コネクタピン60、62、64、66を備えるモジュールの電気コネクタ手段を支持する、一体化された部品として形成されるように鋳造された構成からなる。
【0047】
図7は噴射器本体12の中をモジュールの軸B−Bに沿って外側から見たコネクタモジュール40の端面図を示す一方で、図8は噴射器本体12内からモジュールの軸B−Bに沿って内側から見たコネクタモジュール40の端面図を示す。特に図8を参照すると、4つの電気コネクタピン60、62、64、66はバレル42を通って軸方向に延在し、バレルの内部表面と接触させることなく支持部44によって支持されている。支持部44の他方の側面では、ピン60、62、64、66は挿入部56の対向する脚56と58との間に画定された空間の中に突出する。第1の対のピン60、62は第1の制御弁アセンブリ20と関連付けられ、第2の対のピン64、66は第2の制御弁アセンブリ22と関連付けられる。
【0048】
第1の対のピン60、62は、モジュール40の中心軸B−Bの両側に1つずつ離間されて隣に並んで水平に配置される。同様の方法で、第2の対のピン64、66は、モジュール40の中心軸B−Bの両面に1つずつ離間されて隣に並んで水平に配置される。第1の対のピン60、62は、第2の対のピン64、66の上に垂直に位置するので、各ピンとその隣接した各ピンとの間隔は実質的に等しい。第1の対のピン60、62は、第2の対のピン64、66より短い長さを有する。
【0049】
電気コネクタモジュール40がコネクタチャンバ30の中に挿入されると、各短ピン60、62は下方に延在するステム26のブレードの関連した1つと係合する。同様の方法で、各長ピン64、66は上方に延在するステム28のブレードの関連した1つと係合する。ブレードの外方の付勢により、良好な電気接続が各ピン/ブレードの対の間で確実になされる。
【0050】
図10に最も明確に示されているように、挿入部54の各脚56、58は、確実に電気コネクタモジュール40を噴射器に正しく装着させる、スロット70、72の形の特徴を提供される。モジュール40がコネクタチャンバ30の中に挿入されるときに下方に延在するステム26を受領するために、各脚56、58の上縁部に比較的長い長さの第1の軸スロット70(長いスロットと呼ばれる)が提供される。モジュール40がコネクタチャンバ30の中に挿入されるときに上方に延在するステム28を受領するために、各脚56、58の下縁部に比較的短い長さの第2の軸スロット72(短いスロットと呼ばれる)が提供される。長いスロット72の提供により、脚がコネクタチャンバ30の中に挿入されるので、第2のアクチュエータの上方に延在するステム28より噴射器本体のモジュール側面により接近して横方向に位置する、第1の(上部)アクチュエータの下方に延在するステム26を、確実に長いスロット72の内部に収納できる。第2の(下部)アクチュエータの上方に延在するステム28は噴射器本体のモジュール側面からさらに横方向に移されるので、短いスロット70は第2のステム28を収納するのに充分である。スロットの特徴70、72を提供することにより、電気コネクタモジュール40はコネクタチャンバ30の中に逆に(すなわち上下逆さまに)挿入されることはあり得ず、それによって正しい電気接続がソレノイドに確実になされる。
【0051】
使用時に内弁ニードルおよび外弁ニードルの動きは、制御流体または関連した制御チャンバ内の燃料の圧力を変えることによって油圧制御される。第1の制御弁アセンブリ20が作動されるとき、第1の制御弁部材はそのドレン位置にあり、制御チャンバ内の燃圧は比較的低い。したがって内弁ニードルはその着座から離れて持上げられることにより、関連した出口を通って第1の燃料を噴射できる。第1の制御弁アセンブリ20が電気コネクタモジュール40を介してソレノイドに加えられる電流を除去または低減することによって停止されると、第1の制御弁部材はその充填位置の中に移動され、関連した制御チャンバ内の燃圧が高まり、弁ニードルが第1の燃料の噴射を終了するために着座する。
【0052】
第2の制御弁アセンブリは、第2の燃料の噴射を制御するように、電気コネクタモジュール40を介して第2のアクチュエータに加えられた電流を変えることにより同じように作動される。
【0053】
第1および第2の制御弁アセンブリが共通のまたは一体化された電気コネクタモジュール40を共有するように、第1および第2の制御弁アセンブリを配置することにより、噴射器設置のために必要な収納空間は、個別の電気コネクタがそれぞれの制御弁アセンブリに必要とされる配置と比較して低減される。加えて電気コネクタモジュール40は、頂部に装着されたコネクタとは対照的に噴射器ハウジング12から横方向に延在するように配置されるので、完全な噴射器アセンブリの高さは、噴射器アセンブリをエンジンカバーの下の空間により容易に収納できるように低減される。
【0054】
電気コネクタモジュールのさらなる恩恵は、電気ピン60、62、64、66とステムの導電性ブレードとの間の接触が固定され、噴射器本体12を通る線を接続するために回旋状の経路を含まないことである。
【0055】
また上に明白に説明されていないさらなる修正および変形を、本発明の範囲から逸脱することなく添付の特許請求の範囲に定義されたように企図することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2016年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関用の燃料噴射器であって、噴射器本体、第1の燃料を前記機関のシリンダの中に噴射するための第1の弁ニードルの動きを制御するための第1のアクチュエータ、および第2の燃料を前記シリンダの中に噴射するための第2の弁ニードルの動きを制御するための第2のアクチュエータを備え、前記アクチュエータはそれぞれ前記噴射器本体の長手軸に沿って軸方向に離間され、前記関連したアクチュエータに電流を搬送するためにそれぞれの導体素子を備え、前記噴射器は、前記アクチュエータ用の前記導体素子の関連した1つと接続するために、第1および第2の電気コネクタ手段を含む電気コネクタモジュールをさらに備え、前記電気コネクタモジュールは、前記噴射器本体の前記長手軸に沿って前記第1のアクチュエータと前記第2のアクチュエータとの間に装着され、前記アクチュエータ用の前記導体素子は細長いステム内に少なくとも一部が収納される、燃料噴射器。
【請求項2】
第1の制御弁アセンブリおよび第2の制御弁アセンブリをさらに備え、前記第1のアクチュエータは前記第1の制御弁アセンブリを作動可能に制御し、前記第2のアクチュエータは前記第2の制御弁アセンブリを作動可能に制御する、請求項1に記載の燃料噴射器。
【請求項3】
前記第1の制御弁アセンブリは、前記第1の弁ニードルと関連した第1の制御チャンバ内の燃圧を作動可能に制御し、それによって前記第1の弁ニードルの動きを制御し、前記第2の制御弁アセンブリは、前記第2の弁ニードルと関連した第2の制御チャンバ内の燃圧を作動可能に制御し、それによって前記第2の弁ニードルの動きを制御する、請求項2に記載の燃料噴射器。
【請求項4】
前記第1および第2の制御弁アセンブリは前記噴射器本体の対向する端部内に収納される、請求項2または3に記載の燃料噴射器。
【請求項5】
前記電気コネクタモジュールは前記噴射器本体の側面から少なくとも一部が突出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項6】
前記第1および第2のアクチュエータはソレノイド型コイルまたは巻線を備える電磁アクチュエータである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項7】
前記第1および第2のアクチュエータのそれぞれの前記細長いステムは、前記噴射器本体の前記長手軸から横方向にずれたその長手軸を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項8】
前記第1および第2の電気コネクタ手段は、それぞれ前記第1および第2のアクチュエータの前記関連した1つに関連した前記導体素子と接続するための前記電気コネクタモジュールを通って軸方向に延在する、第1または第2の対のコネクタピンのそれぞれを含む、請求項7に記載の燃料噴射器。
【請求項9】
前記導体素子は、それぞれ前記関連したステムから外方に付勢された導電性ブレードを含む、請求項8に記載の燃料噴射器。
【請求項10】
前記第1および第2の対のコネクタピンは異なる長さからなり、1対の前記コネクタピンは同じ長さであるので、前記より短いコネクタピンは前記噴射器本体のモジュール側面により接近して横方向に離間された前記導体素子と接触し、前記より長いピンは前記モジュール側面からさらに離れて横方向に離間された前記導体素子と接触する、請求項8または9に記載の燃料噴射器。
【請求項11】
前記電気コネクタモジュールは、前記噴射器本体から横方向に延在する本体部、および前記アクチュエータ用の前記導体素子と電気接続させるために前記噴射器本体のチャンバ内に受領される挿入部を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料噴射器。
【請求項12】
前記挿入部は、前記電気コネクタ手段を側面に置くように離間された、第1および第2の脚を含む、請求項11に記載の燃料噴射器。
【請求項13】
前記挿入部は、前記電気コネクタモジュールを前記チャンバの中に誤って挿入するのを防ぐための手段が提供される、請求項11または12に記載の燃料噴射器。
【請求項14】
前記挿入部は、比較的短い長さのスロット、および前記噴射器本体のモジュール側面により接近して横方向に離間された前記細長いステムを比較的長い長さの前記スロット内に収容できるような、比較的長い長さの前記スロットが提供される、請求項13に記載の燃料噴射器。

【国際調査報告】