特表2016-520730(P2016-520730A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-520730(P2016-520730A)
(43)【公表日】2016年7月14日
(54)【発明の名称】代替毛髪用のアプリケータ
(51)【国際特許分類】
   A41G 3/00 20060101AFI20160617BHJP
   A41G 5/00 20060101ALI20160617BHJP
【FI】
   A41G3/00 H
   A41G5/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-517092(P2016-517092)
(86)(22)【出願日】2014年4月7日
(85)【翻訳文提出日】2016年2月4日
(86)【国際出願番号】AT2014050080
(87)【国際公開番号】WO2014194343
(87)【国際公開日】20141211
(31)【優先権主張番号】A50376/2013
(32)【優先日】2013年6月7日
(33)【優先権主張国】AT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】504413791
【氏名又は名称】ヘアードリームス、ハーハンデルス、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
【氏名又は名称原語表記】HAIRDREAMS HAARHANDELS GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100199255
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 大幸
(72)【発明者】
【氏名】ゲルハルト、オット
(57)【要約】
毛の一端が熱可塑性樹脂要素内に埋め込まれた代替毛髪用のアプリケータ(1)は、相互に対面する動作プロファイルが少なくとも1つの熱可塑性樹脂要素の形状に適合されたパンチ−ダイユニット(5、6)を備える。その人自身の毛髪と代替毛髪との間の、乱されない、連続的なホットメルト接着を保証するために、パンチ(6)は、実質的に同じ外形を有する追加のパンチ(11)を保持する回動ヘッド(10)上に設けられている。前記パンチ(6)には、加熱ユニット(12)が設けられており、前記追加のパンチ(11)には、冷却ユニット(13)が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
代替毛髪(8)用のアプリケータ(1)であって、
前記代替毛髪(8)の毛の一端が、熱可塑性樹脂要素(7)内に埋め込まれており、
相互に対面する動作プロファイルが少なくとも1つの熱可塑性樹脂要素(7)の形状に適合されたパンチ−ダイユニット(5,6)を備え、
前記パンチ(6)は、実質的に同じ外形を有する追加のパンチ(11)を保持する回動ヘッド(10)上に配置されており、
前記パンチ(6)には、加熱ユニット(12)が設けられており、
前記追加のパンチ(11)には、冷却ユニット(13)が設けられている
ことを特徴とするアプリケータ。
【請求項2】
前記回動ヘッド(10)は、前記パンチ(6)に対して断熱されたヒートシンクとして実現されている
ことを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項3】
前記パンチ(6)の前記加熱ユニット(12)は、当該パンチ内に埋め込まれた電気加熱マットとして実現されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のアプリケータ。
【請求項4】
前記追加のパンチ(11)の前記冷却ユニット(13)は、少なくとも1つのペルチェ素子を有している
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアプリケータ。
【請求項5】
据え置きで配置されたファン(14)が、前記回動ヘッド(10)の、前記パンチ(6)及び前記追加のパンチ(11)から遠ざかる方に面する側に設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアプリケータ。
【請求項6】
前記回動ヘッド(10)は、前記ダイ(5)に対して往復運動可能であり駆動部(16)が設けられた滑動部(17)上の軸受(18)内に受容されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアプリケータ。
【請求項7】
モータ(19)によって駆動され2つの制限位置の間で回動可能なクランク駆動部(20)を更に備え、
前記クランク駆動部(20)の接続ロッド(21)が、前記軸受(18)の外側で前記回動ヘッド(10)にヒンジ式に取り付けられている
ことを特徴とする請求項6に記載のアプリケータ。
【請求項8】
前記パンチ(6)、前記追加のパンチ(11)及びダイ(5)の各々は、同時に複数の熱可塑性樹脂要素(7)を受け取るための動作プロファイルを有している
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のアプリケータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛の一端が熱可塑性樹脂要素内に埋め込まれた代替毛髪用のアプリケータに関する。当該アプリケータは、相互に対面する動作プロファイルが少なくとも1つの熱可塑性樹脂要素の形状に適合されたパンチ−ダイユニットを、有している。
【背景技術】
【0002】
前述のタイプのアプリケータは、ヨーロッパ特許EP1424017B1によって知られている。これによれば、代替毛髪は、当該代替毛髪の使用過程において、その熱可塑性樹脂要素と共にマトリックス内に挿入される。その際、その人自身の毛髪がダイとパンチとの間の隙間に挿入され、熱の影響下でパンチとダイとを共にプレスすることによるホットメルト接着によって、熱可塑性樹脂要素内に埋め込まれる。
【0003】
既知のアプリケータを用いて作業する場合、パンチ−ダイユニットが温まり過ぎるために頻繁な中断が行われなければならず、熱可塑性樹脂要素が、当該ユニットが開けられている時に互いにくっついてしまったり、糸を形成したり、軟化したり、全て溶けてしまったりする、ということを経験が示している。
【0004】
従って、この短所を取り除くこと、すなわち、理想的な温度プロファイルによって連続的な動作を保証することが、本発明の目的である。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、この目的は、パンチが、実質的に同一の外形を有する追加のパンチを保持する回動ヘッド上に配置され、前記パンチには加熱ユニットが設けられ、追加のパンチには冷却ユニットが設けられる、という事実の結果として、冒頭に述べたタイプのアプリケータによって達成される。
【0006】
暖かいパンチ及び冷たい追加のパンチを有する本発明の回動ヘッドのため、暖かいパンチは、初めに、代替毛髪の適用時にホットメルト接着を開始させるために用いられ、プレスニップを空けて回動ヘッドを回動させた後、冷たい追加のパンチを用いて次のプレスが実行される。そうすると、熱可塑性樹脂要素によって整えられた、その人自身の毛髪を有する代替毛髪の、結果として完成した接続が、プレスニップから除去され得る。このようにして、パンチ−ダイユニットの過熱に起因するアプリケータの障害、及び、その結果として生じるあらゆる不完全な、または目障りな毛髪の接続が回避される。
【0007】
実務においては、パンチと追加のパンチとの間に約200℃の温度差が必要であるので、回動ヘッドが前記パンチに対して断熱された冷却体として実現されるならば好都合である、ということが証明されている。
【0008】
パンチの加熱ユニットは、当業者に周知の任意の手段で実現され得る。しかしながら、当該パンチ内に埋め込まれた電気加熱マットとして実現されるならば最も好ましい、ということが証明されている。
【0009】
追加のパンチの冷却ユニットは、好ましくは、少なくとも1つのペルチェ素子を有し得る。なぜならば、既知の通り、アプリケータは、通常電気的に作動され、その結果、ペルチェ効果が手際よく利用され得るからである。選択的に、または追加的に、据え置きで搭載されるファンがパンチ及び追加のパンチから離れる方に面する側に設けられるという事実のため、更なる冷却器が設けられても良い。
【0010】
本発明によるアプリケータの運転モード、すなわち最初に加熱プレスを行い、次いで冷却プレスを行うこと、を最も単純な手段によって保証するために、回動ヘッドがダイに対して往復運動可能な滑動部上の軸受内に受容されており、且つ、駆動部と共に装着されている、という実施の形態が好ましい。この接続においては、滑動部上にクランク駆動部を提供することが賢明である。当該クランク駆動部は、モータによって駆動され、2つの制限位置の間に設けられ得て、クランク駆動部の接続ロッドが、軸受それ自体の外側で回動ヘッドにヒンジ結合される。
【0011】
更に、時間の短縮及び効率的な機能モードのために、パンチ、追加のパンチ及びダイの各々が同時に複数の熱可塑性樹脂要素を受容するための動作プロファイルを有していれば、有利である。この場合、各場合において、代替毛髪を有する単一の熱可塑性樹脂要素の代わりに、幾つかのそのようなユニットから構成される毛髪ストリップを同時に適用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、図面に説明された一実施の形態によって、以下に、より詳細に説明される。
図1】代替毛髪用の本発明によるアプリケータと、毛髪及び代替毛髪とを示す概略斜視図である。
図2】同じ斜視図を示しているが、ハウジングが取り除かれている。
図3】本発明による回動ヘッドの動作シーケンスを概略的に示している。
図4】本発明による回動ヘッドの動作シーケンスを概略的に示している。
図5】本発明による回動ヘッドの動作シーケンスを概略的に示している。
図6】本発明による回動ヘッドの動作シーケンスを概略的に示している。
図7】本発明による回動ヘッドの動作シーケンスを概略的に示している。
図8】本発明による回動ヘッドの動作シーケンスを概略的に示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による代替毛髪用のアプリケータ1は、ピストル型のハンドルを有するハウジング2を有している。ハンドルの下端3には、電源ケーブル(不図示)が入っている。その動作シーケンスは、アクチュエータ4によって引き起こされる。アプリケータ1のコアピースは、パンチ−ダイユニットである。ダイ5は、不動であり、ハウジング2から突出している。一方、パンチ6は、可動であり、休止状態ではハウジング2内にある。ダイ5及びパンチ6は、それぞれ、例えば、ストリップの形状で互いに隣り合って置かれ、端部側に埋め込まれた代替毛髪8を有する、5つの熱可塑性樹脂要素7を受け取るのに適した動作プロファイルを有している。しかしながら、同時に処理され得る熱可塑性樹脂要素7の数は、例えば14など、更に多くとも良い。代替毛髪8の適用過程において、後者(代替毛髪8)は、(図1に示されているように)それらの熱可塑性樹脂要素7と共にダイ5内に挿入される。この際、対応する自身の毛髪9は、それらの上に位置付けられ、パンチ6を用いて、順次、共に押圧される。
【0014】
図2乃至図8に見られるように、パンチ6は回動ヘッド10上に設けられている。回動ヘッド10は、当該回動ヘッド10と実質的に同じ外形を有する追加のパンチ11を支持している。パンチ6には、図示されている加熱ユニット12が設けられている。加熱ユニット12は、例えば、パンチ6内に埋め込まれた電気加熱マットから構成され得る。しかしながら、追加のパンチ11には、冷却ユニット13が設けられている。冷却ユニットは、好ましい実施の形態においては、少なくとも1つのペルチェ素子から構成される。回動ヘッド10は、パンチ6に対して断熱された、例えばアルミニウムなどの冷却体として実現されている。その理由は、パンチ6の作動温度は約200−210℃である一方、追加のパンチ11の作動温度はわずか18−20℃だからである。冷却ユニット13を援助するため、回動ヘッド10の、パンチ6及び追加のパンチ11から離れる方に面する側には、据え置きで配置されたファン14(図2)が、ハウジング2内に設けられている。従って、ハウジング2は、換気スロット15を有している(図1)。
【0015】
回動ヘッド10は、ダイ5に対して往復運動され得る滑動部17上で軸受18内に受容され、駆動部16を有している。滑動部17の上には、モータ19によって駆動され2つの制限位置の間で回動可能なクランク駆動部20が設けられている。クランク駆動部20の連結ロッド21は、軸受18それ自体の外側で回動ヘッド10にヒンジ結合されている。
【0016】
ダイ5から離れる方を向いたハウジング2の端部領域には、プログラミングユニット22が収容されており(図2)、このプログラミングユニット22によって、駆動部16及びモータ19の動作シーケンス(ストローク長さ、滞留時間など)が特定され得て、及び、パンチ6及び追加のパンチ11の温度が選択され得る。
【0017】
本発明によるアプリケータ1の使用の間、ダイ5内に熱可塑性樹脂要素7を挿入しダイとパンチ6との間に位置付けられる隙間内にその人自身の毛髪9が導入された後、作動温度に到達した場合には、アクチュエータ4によって、全動作シーケンスが引き起こされる。図3に示される位置から始まり、駆動部16によって、パンチ6がダイ5の方向に前進させられ(図4)、加熱プレス動作が実行される。次いで、滑動部17が復帰され(図5)、図6に示される位置に到達するまで、モータ19及びクランク駆動部20によって、回動ヘッド10が下方に回動される。この場合、追加のパンチ11は、パンチ6が最初にあった位置(図3)と同じ位置につく。そして、滑動部は、駆動部16によって、再びダイ5の方向に移動させられ(図7)、その結果、冷却プレス動作が実行される。最終的に、滑動部17は、駆動部16によって復帰され、回動ヘッド10は、モータ19及びクランク駆動部20によってその初期位置に復帰される。この場合、パンチ6は、図3におけるように、ダイ5とは反対に位置付けられる(図8)。次いで、毛髪の接続部がダイ5から取り除かれ得て、毛髪アプリケータは、異なる場所で使用され得る。ファン14は、プログラミングユニット22を用いて、永続的な運転と温度依存の運転とのいずれかに切替可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】